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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】二輪車用のデータ管理装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240219BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
H04Q9/00 311J
H04M11/00 301
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022533075
(86)(22)【出願日】2020-12-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 EP2020084031
(87)【国際公開番号】W WO2021110632
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】102019218724.2
(32)【優先日】2019-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】テシュナー,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】フリーゼ,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー,ビョルン
(72)【発明者】
【氏名】ケルナー,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ポガナッツ,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】グートブロット,フェリックス
(72)【発明者】
【氏名】シューラー,ヨッヘン
(72)【発明者】
【氏名】ミレン,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】マット,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】シュミット,ゼーバスティアン
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-069664(JP,A)
【文献】特開2018-103688(JP,A)
【文献】米国特許第09399500(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第101397042(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0127058(US,A1)
【文献】特開2017-132444(JP,A)
【文献】特開2010-095207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車(2)の動作データ(50)を管理および/または診断するための、二輪車(2)用のデータ管理装置(10)であって、
記二輪車(2)のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)とワイヤレス通信するための第1の通信インターフェース(10a)と、
少なくとも1つの二輪車システムデバイス(11、12)と通信するように構成されている第2の通信インターフェース(10b)と、
前記二輪車(2)の動作データ(50)を少なくとも部分的に提供、変更、削除、および/または呼出しするための、診断装置(100)との通信(30)を行うための第3の通信インターフェース(10c)と、
ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の動作データを少なくとも管理するためのデータ管理デバイス(15)と
を備え、
前記データ管理デバイス(15)が、前記第3の通信インターフェース(10c)と接続されており、動作データ(50)を受信、変更、削除、および/または提供するように構成されており、
前記動作データ(50)が、少なくとも、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)と前記第1の通信インターフェース(10a)との通信のためのデータ、ならびに/または前記それぞれのワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の動作および/もしくは診断のためのデータを含み、
前記データ管理デバイス(15)が、管理された前記動作データ(50)に基づいて、前記1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)とワイヤレスで、データ交換のために通信するように構成されている、データ管理装置(10)。
【請求項2】
前記第1の通信インターフェース(10a)は、Bluetooth、WLAN、および/またはANT+に基づいて、前記ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)とワイヤレス通信するように構成されている、請求項1に記載のデータ管理装置(10)。
【請求項3】
前記第3の通信インターフェース(10c)は、前記診断装置(10)との間で、認証および/または暗号化された通信を行うように構成されている、請求項1または2に記載のデータ管理装置(10)。
【請求項4】
前記データ管理デバイス(15)は、前記1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)との間で、認証および/または暗号化されたワイヤレス通信を行うように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)。
【請求項5】
メモリ(14)と、表示デバイス(13)と、ユーザが前記データ管理装置(10)を操作するためのヒューマンマシンインターフェースとのうちの少なくとも1つのデバイスを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)。
【請求項6】
ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)用の動作データ(50)を少なくとも部分的にそれ自体で決定するように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)。
【請求項7】
無線信号を受信および解析し、解析された前記無線信号から動作データ(50)を抽出するために、前記第1の通信インターフェース(10a)を監視する、請求項に記載のデータ管理装置。
【請求項8】
各ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)用の前記動作データ(50)が、ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)用の出力可能であるが編集可能でない情報と変更可能な動作パラメータとを含むデータセットを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項9】
前記第1の通信インターフェース(10a)によって、各ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)と、個別の、直接的な、認証および/または暗号化された接続を確立するように構成されている、請求項1からのいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項10】
第1のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)および/または第1の二輪車システムデバイス(11、12)のデータを受信し、前記受信されたデータを、第2のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)および/または第2の二輪車システムデバイス(11、12)の接続を介して提供するように構成されている請求項1からのいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項11】
前記二輪車(2)は、電動自転車またはペデレックのいずれかである、請求項1から10のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項12】
求項1から11のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)と通信するための、二輪車(2)用の診断装置(100)であって、前記データ管理装置(10)と通信するための第1のインターフェース(100a)を有し、外部メモリ(200)と通信するための第2のインターフェース(100b)を備える診断装置(100)。
【請求項13】
前記外部メモリ(200)がクラウドメモリである、請求項12に記載の診断装置(100)。
【請求項14】
ワイヤレス接続に関する情報を表示するステップと、
ワイヤレス接続を確立可能なワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の情報を表示するステップと、
動作データ(50)を少なくとも部分的に変更するために、前記動作データ(50)のローカルコピーを作成するステップと、
少なくとも1つのワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)用の動作データ(50)を生成するステップと、
変更および/または生成された動作データ(50)を前記データ管理装置(10)に伝送するステップと、
動作データ(50)をローカルで、および/または前記外部メモリ(200)に記憶するステップと
のうちの少なくとも1つを実施するように構成されている請求項12または13に記載の診断装置(100)。
【請求項15】
前記動作データ(50)は、ローカルで、および/または前記外部メモリ(200)に、同期して記憶される、請求項14に記載の診断装置(100)。
【請求項16】
請求項1から11のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)と、前記データ管理装置の前記第2の通信インターフェース(10b)と接続されている少なくとも1つの二輪車システムデバイス(11、12)とを含む、二輪車(2)。
【請求項17】
請求項16に記載の二輪車(2)と、前記データ管理装置(10)に接続可能である請求項12から15のいずれか一項に記載の診断装置(100)と
を含む、二輪車システム(1)。
【請求項18】
前記診断装置(100)は、双方向の通信(30)のために前記データ管理装置(10)にワイヤレスで接続可能である、請求項17に記載の二輪車システム(1)。
【請求項19】
二輪車(2)の動作データ(50)を管理および/または診断するための方法であって、
ワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の動作データ(50)を、診断装置(100)の診断アプリケーションによって提供するステップであって、前記動作データ(50)が、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の通信のためのデータ、ならびに/または前記それぞれのワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)の動作および/もしくは診断のためのデータを含む、ステップ(T1)と、
前記二輪車(2)での請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ管理装置(10)のメモリ(13)に前記動作データ(50)を記憶するステップ(T2)と、
前記それぞれのワイヤレス二輪車デバイス(21・・・、2n)に関連する、記憶されている前記動作データ(50)に基づいて、前記データ管理装置(10)によってワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)との通信接続を確立するステップ(T3)
含む方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記動作データ(50)の少なくとも一部を、前記確立された通信接続を介してワイヤレス二輪車デバイス(21、・・・、2n)に、その設定のために伝送するステップ(T4)をさらに含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車用の動作データ、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを管理および/または診断するための、特に電動自転車やペデレック(Pedelec)など二輪車用のデータ管理装置に関する。
【0002】
さらに、本発明は、二輪車の動作データ、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを診断するため、およびデータ管理装置と通信するための、特に電動自転車やペデレックなど二輪車用の診断装置に関する。
【0003】
さらに、本発明は、二輪車および診断装置を含む二輪車システムに関する。
【0004】
さらに、本発明は、二輪車の動作データを管理するための方法、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを管理および/または診断するための方法に関する。
【0005】
本発明は一般に任意の二輪車に適用可能であるが、本発明は電動自転車の形態での自転車に関連して述べられる。
【背景技術】
【0006】
いわゆるスマートデバイスの形態でのワイヤレスコンポーネントは、現在、自転車産業にも取り入れられている。多様な無線インターフェースを備えた様々な自転車コンポーネントがすでに公知である。そのようなコンポーネントには、例えば、鍵、ギアシフト、タイヤ空気圧センサなどが含まれる。特に、E-バイク(E-Bike)とも呼ばれる電動自転車は、そのような拡張コンポーネントによる拡張に特に適し、これは、電動自転車の主要コンポーネント、例えば駆動機構、ディスプレイ、バッテリなどとの相互作用が有利であり得るからである。以下では、主要コンポーネントは二輪車システムデバイスとも呼ばれる。これにより、例えば以下のことが可能であり得る。
- これらの接続された拡張コンポーネントの情報を電動自転車のディスプレイに表示すること、
- 接続された拡張コンポーネントを電動自転車システムによって制御すること、または
- 接続された拡張コンポーネントによって「システム電動自転車」の機能を拡張すること。
【0007】
拡張コンポーネントを電動自転車にワイヤレス接続するために、それぞれのワイヤレス拡張コンポーネントと電動自転車システムとの初期カップリング、すなわち接続確立の「通知」が必要である。接続時に、例えばコンポーネントを設定するためのさらなるパラメータも伝送され得る。接続されているコンポーネントを管理および検査するために、コンポーネントに関するステータス情報が提供され得る。複数の可能なコンポーネントの不均一性によって、これらのデータは拡張コンポーネントごとに個別である。これには、例えば以下のものが含まれる。
- コンポーネントの一意の識別子、例えば、名前、ブルートゥース(
Bluetooth:登録商標)アドレス、IDなど、
- 通信プロファイル/インターフェース定義、
- 通信の暗号化の要件、
- 認証データ、
- ステータス情報、または
- 調整パラメータ。
【0008】
さらに、初期カップリングプロセスは手動で行われることが多い。例えば、様々な接続パラメータが設定され、接続確立が初期化され、その後、接続が検査される必要がある。特に、製造の分野で、すなわち自転車の製造業者において、およびメンテナンスの分野で、すなわちそれぞれの販売者において、接続および関連コンポーネントの設定および検査は迅速に、快適に、確実に、かつ統一的に行われなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態では、本発明は、二輪車の動作データ、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを管理および/または診断するための、特に電動自転車やペデレック(Pedelec)など二輪車用のデータ管理装置であって、
好ましくはブルートゥース(Bluetooth:登録商標)、WLAN、および/またはANT+に基づいて、二輪車のワイヤレス二輪車デバイスとワイヤレス通信するための第1の通信インターフェースと、
少なくとも1つの二輪車システムデバイスと通信するように構成されている第2の通信インターフェースと、
二輪車の動作データを少なくとも部分的に提供、変更、削除、および/または呼出しするための、特に認証および/または診断装置との暗号化された通信を行うための第3の通信インターフェースと、
ワイヤレス二輪車デバイスの動作データを少なくとも管理するためのデータ管理デバイスと
を備え、
データ管理デバイスが、第3の通信インターフェースと接続されており、動作データを受信、変更、削除、および/または提供するように構成されており、
動作データが、少なくとも、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイスと第1の通信インターフェースとの通信のためのデータ、ならびに/またはそれぞれのワイヤレス二輪車デバイスの動作および/もしくは診断のためのデータを含み、
データ管理デバイスが、管理された動作データに基づいて、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイスとワイヤレスで、特に認証および/または暗号化されて、データ交換のために通信するように構成されている、データ管理装置を提供する。
【0011】
さらなる実施形態では、本発明は、二輪車の動作データ、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを診断するため、および請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ管理装置と通信するための、特に電動自転車やペデレックなど二輪車用の診断装置であって、データ管理装置と通信するための第1のインターフェースを有し、特に外部メモリ、好ましくはクラウドメモリと通信するための第2のインターフェースを有する診断装置を提供する。
【0012】
さらなる実施形態では、本発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ管理装置と、データ管理装置の第2の通信インターフェースと接続されている少なくとも1つの二輪車システムデバイスとを含む、特に電動自転車やペデレックなどの二輪車を提供する。
【0013】
さらなる実施形態では、本発明は、請求項10による二輪車と、特にワイヤレスで、好ましくは双方向の通信のためにデータ管理装置に接続可能である請求項8または9に記載の診断装置とを含む二輪車システムを提供する。
【0014】
さらなる実施形態では、本発明は、二輪車の動作データを管理するため、特にワイヤレス二輪車デバイスへの接続のデータを管理および/または診断するための方法であって、
ワイヤレス二輪車デバイスの動作データを、特に診断装置の診断アプリケーションによって提供するステップであって、動作データが、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイスの通信のためのデータ、ならびに/またはそれぞれのワイヤレス二輪車デバイスの動作および/もしくは診断のためのデータを含むステップと、
二輪車での請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ管理装置のメモリに動作データを記憶するステップと、
それぞれのワイヤレス二輪車デバイスに関連する、記憶されている動作データに基づいて、データ管理装置によってワイヤレス二輪車デバイスとの通信接続を確立するステップと、特に
動作データの少なくとも一部を、確立された通信接続を介してワイヤレス二輪車デバイスに、その設定のために伝送するステップと
を含む方法を提供する。
【0015】
この方法によって達成される利点の1つは、二輪車用のワイヤレスコンポーネント、すなわちワイヤレス二輪車デバイスおよびその接続が、簡単および確実に設計または設定され得ることである。さらなる利点は、ワイヤレス二輪車デバイスの対応する動作データの管理が柔軟に実施され得ることである。さらなる利点は、それぞれのワイヤレス二輪車デバイスから独立した、必要なワイヤレス接続の設定、ならびにその管理および診断が可能とされることである。さらなる利点は、診断アプリケーションとの相互作用の可能性である。したがって、データセットが編集され得、例えばワイヤレス二輪車コンポーネントのパラメータが変更または削除され得る。動作データは呼び出され、例えば情報調査、およびさらなる処理またはアーカイブ化のために例えばクラウドに記憶されてもよい。
【0016】
本発明のさらなる特徴、利点、およびさらなる実施形態は以下に述べられ、またはそれにより開示される。
【0017】
有利な発展形態によれば、データ管理装置は、メモリと、表示デバイスと、ユーザがデータ管理装置を操作するためのヒューマンマシンインターフェースとのうちの少なくとも1つのデバイスを有する。ここでの利点は、二輪車の(エンド)ユーザにより動作データの編集、表示、または記憶することが可能にされることであり、このことが、ワイヤレス二輪車デバイスの動作のための設定に関する柔軟性を改善する。
【0018】
さらなる有利な発展形態によれば、データ管理装置は、ワイヤレス二輪車デバイスのための動作データを少なくとも部分的にそれ自体で決定するように構成されている。それにより、ワイヤレス二輪車デバイスの操作性および後の始動が、はるかに簡素化される。これにより、ユーザによる複雑な設定または初期化が回避される。
【0019】
さらなる有利な発展形態によれば、データ管理装置が、無線信号を受信および解析し、解析された無線信号から動作データを抽出するために、第1の通信インターフェースを監視する。ここでの利点は、これにより、データ管理装置が、ワイヤレス二輪車デバイスに関する動作データでさえ簡単に決定することができることである。
【0020】
さらなる有利な発展形態によれば、ワイヤレス二輪車デバイスの動作データを少なくとも部分的に提供、変更、および/または削除するための、特に暗号化および/または認証された診断デバイスとの通信を行うための第3の通信インターフェースが配置される。ここでの利点は、これにより、例えば、販売者および/または製造業者が簡単および確実に動作データを編集することができることである。
【0021】
さらなる有利な発展形態によれば、各ワイヤレス二輪車デバイス用の動作データが、ワイヤレス二輪車デバイス用の出力可能であるが編集可能でない情報と変更可能な動作パラメータとを含むデータセットを有する。それにより、各ワイヤレス二輪車デバイス用の動作データを簡単に提供可能である。本発明の意味における編集不可能な情報とは、例えば診断デバイスなどによって外部から変更可能でない情報である。編集不可能な情報は、例えば、データ管理装置からのワイヤレス拡張コンポーネントの空間的な距離に依存する可変信号強度値である。すなわち、信号強度値は、診断デバイスによる編集の意味においては変更不可能であるが、変化し得る情報である。さらなる例は、編集不可能なデバイス名であり、これはさらに不変のパラメータである。
【0022】
さらなる有利な発展形態によれば、データ管理装置は、第1の通信インターフェースによって、各ワイヤレス二輪車デバイスと、個別の、直接的な、特に認証および/または暗号化された接続を確立するように構成されている。ここでの利点は、データ管理装置が、いわゆるスター型ネットワーク内で各ワイヤレス二輪車デバイスと直接通信することである。これにより、第2のワイヤレス二輪車デバイスを介する第1のワイヤレス二輪車デバイスとの複雑な伝達または間接通信は必要ない。
【0023】
さらに有利な発展形態によれば、データ管理装置は、第1のワイヤレス二輪車デバイスおよび/または第1の二輪車システムデバイスのデータを受信し、受信されたデータを、第2のワイヤレス二輪車デバイスおよび/または第2の二輪車システムデバイスの接続を介して提供するように構成されている。これにより、データが、データ管理装置によって、第1の拡張コンポーネントから第2の拡張コンポーネントに一方向にまたは双方向に、間接的に交換され得る。主要コンポーネントまたは二輪車システムデバイスへの双方向伝送も可能である。
【0024】
診断装置のさらなる有利な発展形態によれば、診断装置は、
ワイヤレス接続に関する情報を表示するステップと、
ワイヤレス接続を確立可能なワイヤレス二輪車デバイスの情報を表示するステップと、
動作データを少なくとも部分的に変更するために、動作データのローカルコピーを作成するステップと、
少なくとも1つのワイヤレス二輪車デバイス用の動作データを生成するステップと、
変更および/または生成された動作データをデータ管理装置に伝送するステップと、
動作データをローカルで、および/または外部メモリに、好ましくは同期して記憶するステップと
のうちの少なくとも1つを実施するように構成されている。
【0025】
ここでの利点は、これにより、診断装置のユーザが、柔軟性のある多数の設定および編集オプションを得ることである。
【0026】
本発明のさらなる重要な特徴および利点は、従属請求項、図面、および図面に基づく関連の図の説明から明らかになる。
【0027】
本発明の範囲から逸脱することなく、前述および後述の特徴は、それぞれ指定された組合せだけでなく、他の組合せでもまたは単独でも使用可能であることを理解されたい。
【0028】
本発明の好ましい実施例および実施形態を図面に示し、以下の記述でより詳細に説明する。その際、同じ参照符号は、同一もしくは同様の、または機能的に同一の構成要素または要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態による二輪車システムを示す図である。
図2】本発明の一実施形態による方法のステップを示す図である。
図3】本発明の一実施形態による方法のステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明の一実施形態による二輪車システムを示す。
【0031】
図1には、二輪車システム1が詳細に示されている。ここで、二輪車システム1は、とりわけ電動自転車2を有する。電動自転車2は、データ管理装置10(以下ではシステムアクセスコンポーネントと呼ぶ)を含み、データ管理装置10は、第1のインターフェース10aを介して、電動自転車2用のワイヤレス拡張コンポーネント21にワイヤレスで接続されている。第2の有線インターフェース10bを介して、システムアクセスコンポーネント10は、電動自転車2のシステムコンポーネント11、12と接続されており、例えば、電動自転車2の駆動機構11およびさらなる二輪車システムデバイスにエネルギーを供給するためのエネルギー貯蔵デバイス12と接続されている。さらに、システムアクセスコンポーネント10は、例えば、エネルギー貯蔵デバイス12の充電状態、またはワイヤレス拡張コンポーネント21のデータを表示するための表示デバイス13を有する。さらに、システムアクセスコンポーネント10は、メモリ14と、システムアクセスコンポーネント10を動作させるためのプログラマブルロジックの形態でのデータ管理デバイス15とを有する。さらに、システムアクセスコンポーネント10は、第3のインターフェース10cを介して、ケーブル30を通じて診断装置100と接続されている。診断装置100は、例えば、診断アプリケーション60が実行されるコンピュータやタブレットなどであり得る。図1では、診断装置100は、システムアクセスコンポーネント10、より正確にはそのインターフェース10cと接続されているUSBインターフェース100aを有する。診断装置100によって、ワイヤレス拡張コンポーネント21、および電動自転車に一部固定されていないさらなる拡張コンポーネント22、23、および/または電動自転車2のシステムコンポーネント11、12の動作データのデータセット50の編集、修正、削除、生成などがなされ得る。ここで、編集は、例えば光学スキャナ、タッチスクリーン、キーボード、入力ペンなどによって行われ得る。さらに、診断装置100は、第2のインターフェース100bを有し、第2のインターフェース100bによってオンラインメモリ200と接続されており、診断装置100は、動作データ50をオンラインメモリ200と同期する。さらに、オンラインメモリ200は、モバイル無線ネットワーク、例えばモバイル無線デバイス101上のアプリ60を介して、対応する動作データ50にアクセスすることができるインターフェースを提供することができる。さらに、モバイル無線デバイス101および対応するワイヤレスインターフェースを介して動作データ50をシステムアクセスコンポーネント10に提供することもできる。第1のインターフェース10aを介して、診断アプリケーション60またはモバイル無線デバイス101上のアプリによって動作データ50を直接読み出すことも同様に可能である。
【0032】
したがって、システムアクセスコンポーネント10は、本質的に、電動自転車2への中央アクセスとしての役割を果たし、以下の機能のうちの少なくとも1つを有する。
- 無線インターフェースを介する電動自転車システム1へのワイヤレスアクセス、特に電動自転車システム拡張のためのワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23のスター型接続、スマートフォンやタブレットなどの形でのモバイル無線デバイス101上のアプリの形での診断アプリケーション60との接続、
- 例えば診断装置100でのUSBを介した、電動自転車システム1、例えば診断アプリケーション60への一時的なケーブルベースのアクセス30、
- 電動自転車システム1の主要またはシステムコンポーネント11、12、例えば駆動機構11やバッテリ12などへの通信、
- 適切な診断アプリケーション60を用いた、データセット50に基づくワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23へのワイヤレス接続の管理、
- ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23のデータセット50からの情報の提供。
システムアクセスコンポーネント10は、この機能に限定されない。実施形態に応じて、さらなる機能、例えばヒューマンマシンインターフェース、メモリ14、さらなるインターフェースなどが統合されてもよい。
【0033】
ここでは、電動自転車システム1の主要またはシステムコンポーネント11、12のデータ入力、設定、およびエラー分析のために診断アプリケーション60が使用される。この診断アプリケーション60は、製造業者および販売者の環境において、例えばPC100または他の適切な端末上にメンテナンスのためにインストールされる。次いで、このPC100は、USBまたは無線を介して、電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10と接続され得る。これにより、ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23のワイヤレス接続の設定、管理、および診断が行われ得る。代替としてまたは追加として、電動自転車システム1に属するアプリ60がそのような機能を備えることができ、例えばワイヤレスでシステムアクセスコンポーネント10と接続することができる。これは、例えばエンドカスタマーにより使用され得る。
【0034】
例えば、ワイヤレス接続を管理するためのデータセット50は、接続/コンポーネントごとに、以下の編集可能なパラメータおよび読み取り専用情報の少なくとも1つを含むことができる。
- ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)デバイスアドレスなどの識別データ
- デバイス名/識別子
- インターフェースパラメータ
- 接続を有効/無効にするためのパラメータ
- 変更権/アクセス権のためのパラメータ
- ワイヤレス接続の信号品質、例えば信号強度など
- 追加情報、例えば設置位置、ナンバリング、インスタンス、カテゴリなど
- 暗号化および認証のためのパラメータ、例えばステータス、キー、証明書など
- 調整パラメータ
- コンポーネントに関するステータス情報
【0035】
データセット50またはデータセットのデータフィールドは、用途または要件に応じて拡張されてもよい。
【0036】
データセット50は、電動自転車システム1内で恒久的に利用可能であり、必要に応じて一部変更可能でもある。電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10は、最初に、データセット50の情報に基づいてワイヤレス接続を構築し、ワイヤレス接続を管理し、接続されたコンポーネントまたはワイヤレス接続に関するデータを提供することができる。ここで、例えば、電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10は、最初に、環境内の利用可能なワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23の情報をデータセット50に入力し、継続的に更新することができる。この情報には、利用可能性/受信可能性に応じて、例えば、識別子、名前、通信アドレス、ステータス情報、信号品質などが含まれる。これは、データセット50を適合させる必要がある場合に特に有利である。特定の利点は、例えば、データセット50でのそれぞれのパラメータの変更によるワイヤレス接続の簡単な有効化である。さらなる利点は、さらなるワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23の簡単な追加または削除、ならびにステータス情報の呼出しおよび動作パラメータの変更である。データセット50を外部で、すなわち電動自転車2外で、例えば診断アプリケーション60またはウェブアプリケーション/クラウド200において作成し、次いでそれをシステムアクセスコンポーネント10と同期させることも同様に可能である。
【0037】
この場合、データセットは、電動自転車システム1のより広範な全データセットの一部であってもよい。
【0038】
データセット50のパラメータの編集によって、接続の変更またはパラメータ化を行うことができる。例えば、以下のことが企図され得る。
- 関連データの変更を含めた、接続および/またはコンポーネントについてのデータセット50の検索、
- パラメータの変更、
- コンポーネントおよび/または接続のデータフィールドまたはエントリの追加、および/または
- コンポーネントおよび/または接続のデータフィールドまたはエントリの削除
【0039】
ここで、データセット50の編集は、診断アプリケーション60によって行われる。すでに述べたように、診断アプリケーション60は、PC100またはスマートフォン101にインストールされてもよく、USBを介して、すなわちケーブルを介して、および/または無線で、すなわちワイヤレスで、電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10に接続されていてもよい。キーボードまたは他の入力デバイス、例えば光学スキャナ、タッチスクリーン、入力ペンなどを介した入力など、任意の一般的な方法がデータセット50の編集に適している。パラメータの選択または変更は、マウスクリックを介してまたはタッチセンシティブ画面上での選択によって行われてもよい。編集は、さらに、ウィザードなどのコンフィギュレータを用いて、またはダイアログフィールドによって行われてもよい。
【0040】
編集は、直接、または診断アプリケーション60でのデータセット50のコピーに基づいて行われてもよく、その後の同期を伴う。アプリケーションまたは用途によっては、データセット50は限定的にのみ使用されてもよく、例えばいくつかのパラメータは編集可能であり、他のパラメータは読み取り専用、すなわち変更不可である。
【0041】
診断アプリケーション60は、例えば以下の目的でデータセット50を読み出すことができる。
- ワイヤレス接続に関する情報を表示するため、
- 関連コンポーネントに関する情報を表示するため、
- データセットの変更のためのローカルコピーを取得するため、および/または
- データセットをローカルに、もしくはオンラインストレージ、例えばデータクラウドに記憶する、もしくは同期するため。
【0042】
図2は、本発明の一実施形態による方法のステップを示す。
【0043】
詳細には、図2において、最初に、電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10によって、接続の確立前にデータセット50が作成され、部分的に入力される。初期の部分的な入力も、システムアクセスコンポーネント10によって行われる。ここで、例えば、アクティブなワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23からの無線信号が環境から受信され、そこから抽出可能な情報、例えばパラメータおよびステータス情報、例えばデバイス名51、通信アドレス52、信号パラメータ53などがデータセット50に記憶される。次いで、このデータセット50は、さらなる処理のために診断アプリケーション60に利用されてもよい。ここで、次いで、例えばパラメータ、特に接続確立のためのパラメータ、例えば有効化パラメータや設定などが変更または追加されてもよい。処理後、修正されたデータセット50’または修正されたパラメータは、電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10に返送される。修正されたデータセット50’に基づいて接続確立および接続の管理を行うことができる。
【0044】
代替としてまたは追加として、データセット50は、すでに接続の確立前に、診断アプリケーション60において最初に作成または編成され得る。このデータセット50は、ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23の接続確立およびパラメータ化のための、ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23ごとに異なるパラメータ51、52、53を含む。ここで、パラメータ51、52、53の数およびタイプは、要件に応じて決まり、変更することができる。作成後、データセット50は、電動自転車システム1のシステムアクセスコンポーネント10に送信される。次いで、システムアクセスコンポーネント10は、このデータセット50に基づいて、個々のワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23へのスター型接続を最初に確立する。ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23間の直接接続は企図されない。その後、データセット50がシステムアクセスコンポーネント10内に恒久的に記憶され、各システム始動時に接続を再確立することができ、このデータセット50に基づいて接続およびワイヤレス拡張コンポーネントに関する情報を提供することができるようにする。
【0045】
同様に以下の変形形態も考えられる。この変形形態では、データセット50は2つの部分からなる。ここでは、第1の部分は、診断アプリケーション60によって外部に作成されてもよく、第2の部分は、システムアクセスコンポーネント10によって作成されてもよい。
【0046】
さらに、既存のデータセット50(すなわち通信接続がすでに最初に確立されている)は、作成方法に関係なく、診断アプリケーション60によって読み出され、後で編集され得る。データセット50は、編集可能なパラメータ51、52、53だけでなく、ユーザの情報について、ワイヤレス拡張コンポーネント21、22、23に関する読み取り可能な情報データも含む。この例では、データセット50は、診断アプリケーション60を用いて編集される。具体的には、例えば、ワイヤレス拡張コンポーネント21のパラメータを修正することができる。変更されたデータセット50または変更されたパラメータ51、52、53の返送後、ワイヤレス拡張コンポーネント21への接続の適合が行われる。変更されるパラメータ51、52、53の具体的な機能については、ここでは言及しない。なぜなら、ここでは任意のパラメータであり得るからであり、例えば、通信設定のためのパラメータやワイヤレス拡張コンポーネントを設定するためのパラメータなどであり得る。データセット50の情報は、パラメータ51、52、53の適合のために、または診断アプリケーション60での表示目的で使用することができる。
【0047】
同様に、編集時に、接続すべきさらなるワイヤレス拡張コンポーネント22をデータセット50に追加することもできる。システムアクセスコンポーネント10へのデータセット50の返送後、ワイヤレス拡張コンポーネント22への接続を確立することができる。ワイヤレス拡張コンポーネント22の設定も同様に可能である。
【0048】
診断アプリケーション60は、例に示されるように、PC100上のアプリケーションに限定されない。スマートフォン101またはタブレット上の診断機能を備えるアプリ60も同様に考えられる。さらに、診断アプリケーション60と電動自転車2のシステムアクセスコンポーネント10との間の接続は、有線または無線で行うことができる。
【0049】
データセット50の作成、検索、および修正は、公知の方法、例えばキーボード入力、タッチディスプレイ、パラメータが符号化された光学コードのスキャン、選択リスト、ウィザードなどを使用して行うことができる。これは特に、診断アプリケーション60の様々なユーザグループの多様な要件、例えばプロダクト環境内でのプロセス時間制限や、アプリを有するエンドカスタマーなどに関して重要である。
【0050】
図3は、本発明の一実施形態による方法のステップを示す。
【0051】
図3には、特に電動自転車やペデレック(Pedelec)など二輪車の動作データを管理するための方法のステップが詳細に示されている。方法は以下のステップを含む。
【0052】
第1のステップT1で、特に診断装置の診断アプリケーションによって、ワイヤレス二輪車デバイスの動作データが提供され、動作データは、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイスの通信のためのデータ、および/またはそれぞれのワイヤレス二輪車デバイスの動作および/または診断のデータを含む。
【0053】
第2のステップT2で、二輪車での請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ管理装置のメモリに動作データが記憶される。
【0054】
第3のステップT3で、ワイヤレス二輪車デバイスに関連する、記憶されている動作データに基づいて、データ管理装置によってワイヤレス二輪車デバイスとの通信接続が確立される。
【0055】
最後のステップT4で、動作データの少なくとも一部が、確立された通信接続を介してワイヤレス二輪車デバイスに、その設定のために伝送される。
【0056】
要約すると、本発明の実施形態の少なくとも1つは、以下の利点のうちの少なくとも1つを有する。
- 必要な接続の、コンポーネントに依存しない構成、ならびにその管理および診断、
- データセットの容易な作成および修正、
- 様々な用途に適合するための高い柔軟性、
- 診断アプリケーションのためのデバイスのタイプおよびその接続に関する高い柔軟性、
- 単純な拡張性、例えばクラウド接続、視覚表現、データセットのオフライン作成、
- ユーザにとっての利便性。
【0057】
本発明を、好ましい例示的実施形態に基づいて述べてきたが、本発明はそれらに限定されるものではなく、様々に修正可能である。
【0058】
したがって、さらなる例示的実施形態では、同様に、二輪車2の動作データ50、特にワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nへの接続のデータを管理および/または診断するための、特に電動自転車やペデレックなど二輪車2用のデータ管理装置10であって、上で言及して述べた、
二輪車2のワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nとワイヤレス通信するための第1の通信インターフェース10aと、
二輪車2の動作データ50を少なくとも部分的に提供、変更、削除、および/または呼出しするための、特に認証および/または暗号化された診断装置100との通信30を行うための第3の通信インターフェース10cと、
ワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nの動作データを少なくとも管理するためのデータ管理デバイス15と
を備える、データ管理装置が特許請求される。
【0059】
また、このさらなる例示的実施形態において、データ管理デバイス15が、第3の通信インターフェース10cと接続され、動作データ50を受信、変更、削除、および/または提供するように構成され、動作データ50が、少なくとも、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nと第1の通信インターフェース10aとの通信のためのデータ、および/またはそれぞれのワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nの動作および/または診断のためのデータを含み、データ管理デバイス15が、管理された動作データ50に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス二輪車デバイス21、・・・、2nとワイヤレスで、特に認証および/または暗号化されて、データ交換のために通信するように構成される。さらに、このさらなる例示的実施形態でも、上述の例示的実施形態および従属請求項に記載されているようにすべての特徴および発展形態が同様に提供される。ここで、特許請求される方法は、このさらなる例示的実施形態においても利用可能である。
図1
図2
図3