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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】射出成形システム
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/17 20060101AFI20240220BHJP
   B29C 45/18 20060101ALI20240220BHJP
   B29C 45/42 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
B29C45/17
B29C45/18
B29C45/42
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019169955
(22)【出願日】2019-09-19
(65)【公開番号】P2021045901
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹川 翔
(72)【発明者】
【氏名】横田 啓
(72)【発明者】
【氏名】姉川 賢太
(72)【発明者】
【氏名】山下 誠一郎
(72)【発明者】
【氏名】新原 裕司
(72)【発明者】
【氏名】林 里緒菜
【審査官】小山 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-099839(JP,A)
【文献】特開2000-117799(JP,A)
【文献】特開2009-264801(JP,A)
【文献】特開平07-314481(JP,A)
【文献】特開2003-025337(JP,A)
【文献】特開平09-262875(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1300151(KR,B1)
【文献】特開2012-131115(JP,A)
【文献】特開2009-034910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00-45/84
B29C 33/00-33/76
B22D 17/00-17/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形システムであって、
成形型が装着される射出成形機と、
前記射出成形機に材料を供給する材料供給装置と、
前記成形型の温度を調節する温調機と、
前記材料供給装置に貯留する材料を乾燥する乾燥機と、
前記射出成形機を制御するコントローラーと、
筐体と、
を備え、
前記射出成形機、前記材料供給装置、前記温調機、前記乾燥機、及び、前記コントローラーは、前記筐体の内部に備えられており、
前記筐体はキャスターを有しており、移動可能に構成されており、
前記成形型から成形品を取り出すロボットと、
前記成形品を検査する検査装置と、
前記成形品が載置されるトレイを、外部から取り出し可能な取り出し位置まで移動させる移動機構と、が更に、前記筐体の内部に備えられ、
前記成形型は、固定型と、前記固定型に対して移動する可動型と、前記固定型から離れる方向への前記可動型の移動によって、前記固定型に向かって移動することなく前記可動型から前記固定型に向かって相対的に突き出すエジェクターピンと、を有し、
前記ロボットは、前記エジェクターピンによって前記可動型から押し出された前記成形品を取り出し、
前記移動機構は、
前記トレイが載置され、前記筐体内において、前記トレイを第1方向にスライドさせる第1の台と、
前記トレイが載置され、前記筐体内において、前記トレイを前記第1方向に交差する第2方向にスライドさせる第2の台と、を有し、
前記コントローラーは、前記第1の台を制御して、前記第1の台を前記第1方向にスライドさせることで、前記トレイを前記筐体の内部から前記筐体の外部に位置する前記取り出し位置まで移動させ、
前記トレイが前記筐体の内部に位置する場合、前記第1の台は、前記筐体の内部に位置する、
射出成形システム。
【請求項2】
請求項1に記載の射出成形システムであって、
前記筐体の内部には、第1基台と、前記第1基台よりも下方に配置された第2基台と、前記第2基台よりも下方に配置された第3基台と、が備えられており、
前記射出成形機、前記ロボット、前記検査装置、及び、前記移動機構は、前記第1基台に配置され、
前記コントローラーは、前記第2基台に配置され、
前記材料供給装置、前記温調機、及び前記乾燥機は、前記第3基台に配置される、射出成形システム。
【請求項3】
請求項2に記載の射出成形システムであって、
前記第1基台は、上段部と下段部とを含み、
前記移動機構は、前記下段部に配置され、
前記筐体を上方から見たときに、前記射出成形機と前記ロボットと前記検査装置とのうちの少なくともいずれか1つは、前記移動機構の一部に重なるように前記上段部に配置される、射出成形システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の射出成形システムであって、
前記筐体を上方から見たときに、前記検査装置、前記射出成形機、及び、前記ロボットは、この順で時計回りまたは反時計回りに前記筐体に配置されている、射出成形システム。
【請求項5】
請求項4に記載の射出成形システムであって、
前記筐体を上方から見たときに、前記検査装置と前記射出成形機と前記ロボットとが配置されている配置領域と、前記取り出し位置とが、重複しない、射出成形システム。
【請求項6】
請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載の射出成形システムであって、
前記材料供給装置は、圧縮空気を発生するポンプを有し、
前記材料は、前記圧縮空気によって、前記材料供給装置から前記射出成形機に供給される、射出成形システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、射出成形システムに関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機として、例えば、端面に螺旋溝が形成されたローターを用いて材料を溶融するものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-20378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
射出成形機を動作させるためには、射出成形機に材料を供給する装置や、金型を温度調整する温調機、射出成形機を制御するためのコントローラーなど、様々な周辺装置が必要になる。従来、これらの周辺装置が分散して配置される場合には、射出成形機が使用可能な場所に制約が生じるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態によれば、射出成形システムが提供される。この射出成形システムは、成形型が装着される射出成形機と、前記射出成形機に材料を供給する材料供給装置と、前記成形型の温度を調節する温調機と、前記材料供給装置に貯留する材料を乾燥する乾燥機と、前記射出成形機を制御するコントローラーと、筐体と、を備え、前記射出成形機、前記材料供給装置、前記温調機、前記乾燥機、及び、前記コントローラーは、前記筐体の内部に備えられており、前記筐体はキャスターを有しており、移動可能に構成されており、前記成形型から成形品を取り出すロボットと、前記成形品を検査する検査装置と、前記成形品が載置されるトレイを、外部から取り出し可能な取り出し位置まで移動させる移動機構と、が更に、前記筐体の内部に備えられ、前記成形型は、固定型と、前記固定型に対して移動する可動型と、前記固定型から離れる方向への前記可動型の移動によって、前記固定型に向かって移動することなく前記可動型から前記固定型に向かって相対的に突き出すエジェクターピンと、を有し、前記ロボットは、前記エジェクターピンによって前記可動型から押し出された前記成形品を取り出し、前記移動機構は、前記トレイが載置され、前記筐体内において、前記トレイを第1方向にスライドさせる第1の台と、前記トレイが載置され、前記筐体内において、前記トレイを前記第1方向に交差する第2方向にスライドさせる第2の台と、を有し、前記コントローラーは、前記第1の台を制御して、前記第1の台を前記第1方向にスライドさせることで、前記トレイを前記筐体の内部から前記筐体の外部に位置する前記取り出し位置まで移動させ、前記トレイが前記筐体の内部に位置する場合、前記第1の台は、前記筐体の内部に位置する
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態における射出成形システムの概略構成を示す正面図である。
図2】射出成形システムの第1の斜視図である。
図3】射出成形システムの第2の斜視図である。
図4】第1基台における各装置の配置を模式的に示す図である。
図5】トレイの取り出し位置を示す図である。
図6】射出成形機の概略構成を示す説明図である。
図7】フラットスクリューの概略構成を示す斜視図である。
図8】バレルの概略平面図である。
図9】成形型の動きを示す説明図である。
図10】比較例における成形型の動きを示す説明図である。
図11】第2実施形態における各装置の配置を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における射出成形システムの概略構成を示す正面図である。図2および図3は、射出成形システムの斜視図である。図1には、相互に直交するX,Y,Zの方向が示されている。X方向およびY方向は、水平に沿った方向であり、Z方向は、鉛直方向の逆向きの方向である。図1に示した各方向は、図2以降の図に示した各方向に対応する。
【0008】
図1および図2に示すように、射出成形システム100は、筐体90と、射出成形機10と、材料供給装置20と、乾燥機30と、温調機40と、コントローラー50と、ロボット60と、検査装置70と、移動機構80と、これらの各装置に電力を供給する電源ユニット55と、を備える。図2では、筐体90の側面に側面カバー97が付された状態を示しており、図1では、側面カバー97が取り外された状態を示している。筐体90は、後述する第1基台91の上方を覆う上部カバー95を備えている。図1図3では、上部カバー95を破線で示している。上部カバー95は、内部の作業状況を外部から視認可能なように、透明なガラスや樹脂で構成されていることが好ましい。上部カバー95の全部または一部は、筐体90から取り外し可能に構成されてもよい。また、射出成形システム100は、側面カバー97を備えていなくてもよい。
【0009】
射出成形機10には、成形型12が装着されており、溶融した材料を成形型に射出して注入することで成形品を成形する装置である。射出成形機10には、材料の供給を受けるホッパー11が接続されている。成形型12は、金属製であってもよいし樹脂製であってもよい。成形型12のことを、単に金型ともいう。
【0010】
材料供給装置20は、射出成形機10に用いられる材料を貯留し、射出成形機10に供給する装置である。本実施形態では、材料供給装置20には、外部から、ペレット状の樹脂材料が投入される。図2に示すように、側面カバー97には、材料供給装置20に材料を投入するための扉96が設けられている。材料供給装置20に貯留された材料は、材料供給装置20に接続された乾燥機30によって乾燥される。材料供給装置20と射出成形機10とは、配管21によって接続されている。材料供給装置20は、圧空ポンプ22を備えており、乾燥機30によって乾燥された材料は、圧空ポンプ22から供給される圧縮空気によって材料供給装置20から配管21内を圧送され、射出成形機10に備えられたホッパー11に供給される。乾燥機30としては、熱風乾燥機や、除湿熱風乾燥機、減圧伝熱式乾燥機など、種々の乾燥機を利用可能である。
【0011】
温調機40は、射出成形機10に備えられた成形型12の温度調節を行う装置である。温調機40と成形型12とは、図示していない配管で接続されており、配管内を水あるいは油などの熱媒体を循環させることで温度調節を行う。
【0012】
ロボット60は、成形型12から成形品を取り出して、検査装置70や、成形品を運搬するためのトレイ81に載置するための装置である。本実施形態のロボット60は、ロボットコントローラーを内蔵した水平多関節ロボットとして構成されている。ロボット60の手先には、真空吸着装置が備えられており、ロボット60は、この真空吸着装置を用いることによって、成形型12から成形品を真空吸着して取り出す。真空吸着装置は、圧空ポンプ22に接続された真空発生器によって駆動される。なお、ロボット60は、水平多関節ロボットに限らず、複数の軸を有する垂直多関節ロボットによって構成されてもよい。また、ロボットコントローラーは、ロボット60に内蔵されるのではなく、例えば、後述する第2基台92など、筐体90のいずれかの部分に配置されてもよい。
【0013】
検査装置70は、成形型12から取り出された成形品を検査する装置である。本実施形態では、検査装置70は、1台のカメラ71と2列の搬送機構72とを備えている。各搬送機構72は、Y方向に沿って往復移動可能であり、カメラ71は、X方向に沿って往復移動可能である。搬送機構72およびカメラ71の動作はコントローラー50によって制御される。各搬送機構72には、ロボット60によって、交互に成形品が載置される。各搬送機構72に載置された成形品は、交互に、カメラ71の撮影可能位置まで搬送される。カメラ71は、X方向に沿って往復移動しつつ、各搬送機構72によって撮影位置まで搬送された成形品を撮像する。検査装置70は、撮影された画像に基づき成形品の外観検査を行う。
【0014】
移動機構80は、ロボット60によって成形品が載置されたトレイ81を、外部から取り出し可能な取り出し位置まで移動させるための機構である。移動機構80は、コントローラー50によって制御される。移動機構80は、トレイ81が載置され、レール上をX方向に平行に移動するスライド台や、スライド台に隣接して設けられ、トレイ81をY方向に平行にスライド台との間で移動させる固定台を備えている。スライド台および固定台には、トレイ81が移動する範囲全体に、ボールローラーが備えられている。移動機構80は、トレイ81をスライド台や固定台上で移動させるためのアクチュエーターや、スライド台をレール上で移動させるためのアクチュエーターを備えている。本実施形態では、ロボット60は、まず、射出成形機10から取り出した成形品を検査装置70まで搬送し、検査装置70によって検査された成形品を、移動機構80にセットされたトレイ81に載置する。トレイ81に成形品が載置されると、移動機構80は、そのトレイ81を、図3に示すように、外部から取り出し可能な位置まで搬送する。移動機構80には、2つのトレイ81がセットされている。移動機構80は、それらのトレイ81を、スライド台および固定台上で所定の経路で移動させることにより、交互に取り出し可能な位置まで移動させる。トレイ81のことをパレットと呼び、移動機構80のことをパレットチェンジャーと呼ぶこともできる。
【0015】
コントローラー50は、射出成形機10、検査装置70、ロボット60、および、移動機構80の統括制御を行う装置である。本実施形態において、コントローラー50は、PLC(プログラマブルロジックコントローラー)によって構成されている。PLCによって構成されたコントローラー50は、ラダー言語等の言語によってプログラミングされることにより、射出成形機10による成形、ロボット60による成形品の取り出し、検査装置70による成形品の検査、移動機構80による成形品の搬送といった、各装置の連係動作を制御する。
【0016】
上述した全ての装置、すなわち、射出成形機10、材料供給装置20、圧空ポンプ22、乾燥機30、温調機40、コントローラー50、電源ユニット55、検査装置70、移動機構80は、全て筐体90内に備えられている。
【0017】
筐体90は、その底面の隅部にキャスター99を備えている。そのため、射出成形システム100は、自由に移動可能に構成されている。本実施形態では、筐体90の底面には、キャスター99に隣接するように、ボルト式のストッパー98が備えられている。ユーザーは、このストッパー98を用いることで、射出成形システム100を設置場所に固定することができる。
【0018】
筐体90は、第1基台91と第2基台92と第3基台93とを備えている。第1基台91は、筐体90の最も上部に設けられた配置された台である。第2基台92は、第1基台よりも下方に配置された台である。第3基台93は、第2基台よりも下方に配置された台である。
【0019】
本実施形態において、第1基台91には、射出成形機10、ロボット60、検査装置70、及び、移動機構80が配置されている。第2基台92には、コントローラー50が配置されている。本実施形態では、第2基台92に、更に、電源ユニット55が配置されている。第3基台93には、材料供給装置20、温調機40、及び、乾燥機30が配置されている。本実施形態では、第3基台93に、更に、圧空ポンプ22が配置されている。
【0020】
本実施形態において、第1基台91は、上段部91tと、上段部91tよりも下方に位置する下段部91bとを含んでいる。上段部91tには、射出成形機10とロボット60と検査装置70とが配置されている。下段部91bには、移動機構80が配置されている。
【0021】
図4は、第1基台91における各装置の配置を模式的に示す図である。本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、第1基台91上の領域は、+X方向側の領域と-X方向側の領域とに大きく分かれている。+X方向側の領域には、射出成形機10とロボット60とが配置され、-X方向側の領域には、検査装置70と移動機構80の大部分とが配置されている。第1基台91の上段部91tの-X方向側の領域には、開口部94が形成されている。この開口部94から下段部91bが露出している。なお、本実施形態において、「ロボット60が配置され」とは、ロボット60のアームを支持するベース部が配置されていることをいう。
【0022】
本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、射出成形機10とロボット60と検査装置70とのうちの少なくともいずれか1つは、下段部91bに配置された移動機構80の一部に重なるように、上段部91tに配置されている。本実施形態では、射出成形機10が、移動機構80の一部と重なるように配置されている。そのため、移動機構80によって搬送されるトレイ81は、下段部91bにおいて、射出成形機10の下方まで入り込むように移動可能になっている。なお、他の実施形態では、ロボット60または検査装置70が、移動機構80の一部に重なるように、上段部91tに配置されてもよい。また、射出成形機10とロボット60と検査装置70の全てが移動機構80の一部に重なるように、上段部91tに配置されてもよい。
【0023】
本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、検査装置70、射出成形機10、及び、ロボット60は、移動機構80の周囲において、この順で、概ね時計回りに配置されている。なお、他の実施形態では、検査装置70、射出成形機10、ロボット60は、この順で反時計回りに配置されてもよい。
【0024】
図5は、トレイ81の取り出し位置を示す図である。移動機構80は、トレイ81を、筐体90の外部に排出する。この外部の位置が、成形品の取り出し位置である。本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、検査装置70と射出成形機10とロボット60とが配置されている配置領域と、成形品の取り出し位置とは重複しない。
【0025】
図6は、射出成形機10の概略構成を示す説明図である。射出成形機10は、可塑化装置110と、射出制御機構120と、成形型12と、型締装置130とを備えている。
【0026】
可塑化装置110は、フラットスクリュー111とバレル112とヒーター113とノズル114とスクリュー駆動部115とを有している。フラットスクリュー111は、モーターによって構成されるスクリュー駆動部115により回転軸RXを中心に回転駆動される。バレル112の中心には、連通孔116が形成されている。連通孔116には、後述する射出シリンダー121が接続されている。スクリュー駆動部115によるフラットスクリュー111の回転と、ヒーター113による加熱とは、コントローラー50によって制御される。
【0027】
図7は、フラットスクリュー111の概略構成を示す斜視図である。フラットスクリュー111は、その中心軸に沿った方向である軸線方向における高さが直径よりも小さい略円柱状を有する。フラットスクリュー111の、バレル112に対向する端面201には、平坦状の中央部205を中心に、渦状の溝部202が形成されている。溝部202は、フラットスクリュー111の側面に形成された材料投入口203に連通している。ホッパー11から供給される材料は、材料投入口203を通じて溝部202に供給される。溝部202は、凸条部204によって隔てられることにより形成されている。図7には、溝部202が3本形成されている例を示しているが、溝部202の数は、1本でもよいし、2本以上であってもよい。
【0028】
図8は、バレル112の概略平面図である。バレル112は、フラットスクリュー111の端面201に対向する対向面211を有している。対向面211の中央には、連通孔116が形成されている。対向面211には、連通孔116に接続され、連通孔116から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝210が形成されている。フラットスクリュー111の溝部202に供給された材料は、フラットスクリュー111の回転とヒーター113の加熱とによって、フラットスクリュー111とバレル112との間において溶融されながら、フラットスクリュー111の回転によって溝部202および案内溝210に沿って流動し、フラットスクリュー111の中央部205へと導かれる。中央部205に流入した材料は、バレル112の中心に設けられた連通孔116から射出制御機構120へと導かれる。
【0029】
射出制御機構120は、射出シリンダー121と、プランジャー122と、プランジャー駆動部123とを備えている。射出制御機構120は、射出シリンダー121内の溶融材料を、後述するキャビティー117に射出注入する機能を有している。射出制御機構120は、コントローラー50の制御下で、ノズル114からの溶融材料の射出量を制御する。射出シリンダー121は、バレル112の連通孔116に接続された略円筒状の部材であり、内部にプランジャー122を備えている。プランジャー122は、射出シリンダー121の内部を摺動し、射出シリンダー121内の溶融材料を、可塑化装置110に備えられたノズル114に圧送する。プランジャー122は、モーターによって構成されるプランジャー駆動部123により駆動される。
【0030】
成形型12は、可動型12Mと固定型12Sとを備えている。可動型12Mと固定型12Sとは、互いに対面して設けられ、その間に成形品の形状に応じた空間であるキャビティー117を有している。キャビティー117には、溶融材料が射出制御機構120によって圧送されてノズル114から射出される。
【0031】
型締装置130は、成形型駆動部131を備えており、可動型12Mと固定型12Sとの開閉を行う機能を有している。型締装置130は、コントローラー50の制御下で、モーターによって構成される成形型駆動部131を駆動することによってボールネジ132を回転させ、ボールネジ132に結合された可動型12Mを固定型12Sに対して移動させて成形型12を開閉させる。つまり、固定型12Sは、射出成形システム100において静止しており、その静止した固定型12Sに対して、可動型12Mが、相対的に移動することにより、成形型12の開閉が行われる。
【0032】
可動型12Mには、成形品を成形型12から離型させるための押出機構407が設けられている。押出機構407は、エジェクターピン408と、支持板409と、支持棒410と、バネ411と、押出板412と、スラストベアリング413とを有する。
【0033】
エジェクターピン408は、キャビティー117内で成形された成形品を押し出すための棒状部材である。エジェクターピン408は、可動型12Mを貫通してキャビティー117まで挿通するように設けられている。支持板409は、エジェクターピン408を支持する板部材である。エジェクターピン408は、支持板409に固定されている。支持棒410は、支持板409に固定されており、可動型12Mに形成された貫通孔に挿通される。バネ411は、可動型12Mと支持板409との間の空間に配置され、支持棒410に挿入されている。バネ411は、成形時において、エジェクターピン408の頭部がキャビティー117の壁面の一部をなすように支持板409を付勢する。押出板412は、支持板409に固定されている。スラストベアリング413は、押出板412に取り付けられており、ボールネジ132の頭部が押出板412を傷つけないように設けられている。なお、スラストベアリング413に替えて、スラスト滑り軸受等を用いてもよい。
【0034】
図9は、成形型12の動きを示す説明図である。図6に示した型締装置130が、ボールネジ132を駆動して、図9に示すように可動型12Mを固定型12Sに対して、所定量d、+Y方向に移動させると、ボールネジ132の-Y方向側の端部がスラストベアリング413に接触し、エジェクターピン408はそれ以上、+Y方向には移動しなくなる。その状態で、更に、可動型12Mを+Y方向に移動させると、エジェクターピン408が成形品MDに接触した状態で、可動型12Mのみが+Y方向に移動するため、エジェクターピン408がキャビティー117内の成形品MDを相対的に押し出し、成形品MDが可動型12Mから離型される。つまり、本実施形態では、エジェクターピン408自体を移動させて突き出させることなく、成形品MDが静止した位置で成形品MDが可動型12Mから離型される。ロボット60は、こうして離型された成形品MDを、射出成形機10から取り出す。
【0035】
以上で説明した本実施形態の射出成形システム100によれば、射出成形機10だけではなく、射出成形機10を動作させるために必要な材料供給装置20や、温調機40、乾燥機30、コントローラー50が、いずれも1つの筐体90内に配置され、その筐体90がキャスター99によって移動可能に構成されている。そのため、射出成形機10を工場等の施設内で自由に移動させて利用することができ、射出成形機10が使用可能な場所に制約が生じることを抑制できる。
【0036】
また、本実施形態によれば、成形型12から成形品を取り出すロボット60と、成形品を検査する検査装置70と、成形品が載置されるトレイ81を外部から取り出し可能な取り出し位置まで移動させる移動機構80と、が更に、筐体90の内部に備えられている。そのため、射出成形後の後工程に用いられる各装置が、いずれも筐体90内に配置されていることになり、射出成形システム100の利便性を向上させることができる。
【0037】
また、本実施形態では、筐体90の内部には、第1基台91と第2基台92と第3基台93と、が備えられており、射出成形機10、ロボット60、検査装置70、及び、移動機構80は、第1基台91に配置され、コントローラー50は、第2基台92に配置され、材料供給装置20、温調機40、及び乾燥機30は、第3基台93に配置されている。そのため、コントローラー50を、射出成形機10や乾燥機30、温調機40といった熱源から離間させつつ、筐体90内に各装置を効率的に配置することができる。
【0038】
また、本実施形態では、第1基台91が、上段部91tと下段部91bとを含んでおり、移動機構80は、下段部91bに配置されている。そして、筐体90を上方から見たときに、射出成形機10とロボット60と検査装置70とのうちの少なくともいずれか1つは、移動機構80の一部に重なるように上段部91tに配置されている。従って、移動機構80の動作範囲を拡張しつつ、水平方向における射出成形システム100の寸法をコンパクトに構成することができる。
【0039】
また、本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、検査装置70、射出成形機10、及び、ロボット60が、この順で時計回りまたは反時計回りに筐体90に配置されている。そのため、射出成形機10と検査装置70との間におけるロボット60による成形品の搬送を効率的に行わせることができる。
【0040】
また、本実施形態では、筐体90を上方から見たときに、検査装置70と射出成形機10とロボット60とが配置されている配置領域と、成形品の取り出し位置とが、重複しない。そのため、ユーザーによる成形品の取り出し動作がロボット60の動作に影響することを抑制できる。
【0041】
また、本実施形態では、材料供給装置20は、圧縮空気を発生する圧空ポンプ22を有しており、その圧縮空気によって、射出成形機10に材料を供給する。そのため、圧縮空気の供給を工場の設備から受けることなく、射出成形システムを稼働させることができる。この結果、射出成形システム100の設置自由度を高めることができる。更に、本実施形態では、温調機40は、成形型12との間で熱媒体を循環させることで温度調整を行うため、工場の設備から水の供給を受ける必要がない。そのため、射出成形システム100の設置自由度をより一層、高めることができる。
【0042】
また、本実施形態では、エジェクターピン408自体を移動させるのではなく、固定型12Sに対する可動型12Mの移動によって可動型12Mから固定型12Sに向かってエジェクターピン408が突き出る。これに対して、図10に示した比較例では、可動型12Mを固定型12Sに対して、所定量d、+Y方向に移動させた後に、可動型12Mを停止させ、エジェクターピン408を、-Y方向に移動させている。そのため、エジェクターピン408の移動とともに成形品MDも移動し、固定型12Sと成形品MDとの距離は、可動型12Mの移動距離dよりも小さな距離d2になる。つまり、エジェクターピン408自体を移動させる場合には、成形品MDが離型する位置が成形毎に変動する可能性が高まる。しかし、本実施形態では、上記のように、エジェクターピン408ではなく、可動型12Mを移動させて離型を行うため、成形品MDの位置を変化させることなく、可動型12Mから成形品MDを離型させることができる。そのため、ロボット60による成形品の取り出しを精度よく行わせることができる。
【0043】
また、本実施形態では、フラットスクリュー111を用いて材料を溶融するため、射出成形機10を小型化できる。そのため、射出成形システム100をコンパクトに構成することができる。
【0044】
B.第2実施形態:
図11は、第2実施形態における各装置の配置を模式的に示す図である。上述した第1実施形態では、図4に示したように、筐体90を上方から見たときに、第1基台91の+X方向側の領域には、射出成形機10とロボット60とが配置され、-Y方向側の領域には、検査装置70と移動機構80の大部分とが配置されている。これに対して、第2実施形態では、図11に示すように、+X方向側の領域には、射出成形機10のみが配置され、-Y方向側の領域には、ロボット60と検査装置70と移動機構80の大部分とが配置されている。このように、第1基台91において、各装置が配置される位置は、上記実施形態に限らず、任意に設定可能である。例えば、図11において、ロボット60と検査装置70とは逆の位置に配置されてもよいし、図4において、射出成形システム100とロボット60とは逆の位置に配置されてもよい。
【0045】
C.他の実施形態:
(C-1)上記実施形態において、射出成形システム100は、射出成形の後工程で用いられるロボット60や検査装置70、移動機構80を備えていなくてもよい。
【0046】
(C-2)上記実施形態において、射出成形システム100は、筐体90内に、第1基台91、第2基台92、及び、第3基台93を備える3段構成になっている。しかし、例えば、射出成形システム100は、筐体90内に、第1基台91および第3基台93のみを備え、第2基台92を備えていなくてもよい。この場合、コントローラー50や電源ユニット55は、第1基台91および第3基台93のいずれかの場所に配置する。また、筐体90は、より多くの基台を備えていてもよい。
【0047】
(C-3)上記実施形態において、各基台に対する各装置の配置は任意である。例えば、第3基台93にコントローラー50を配置し、第2基台92に、材料供給装置20や温調機40、乾燥機30を配置してもよい。
【0048】
(C-4)上記実施形態において、筐体90を上方から見たときに、移動機構80は、射出成形機10やロボット60、検査装置70と重ならないように配置されてもよい。この場合、第1基台91は、上段部91tと下段部91bとに分かれていなくてもよく、移動機構80と射出成形機10とロボット60と検査装置70とが単一の平面上に配置されてもよい。
【0049】
(C-5)上記実施形態において、筐体90を上方から見たときに、検査装置70、射出成形機10、及び、ロボット60は時計回りあるいは反時計回りに配置されていなくてもよい。例えば、これらが一直線上に並ぶように配置されてもよい。
【0050】
(C-6)上記実施形態において、筐体90を上方から見たときに、検査装置70と射出成形機10とロボット60とが配置されている配置領域と、成形品を取り出す取り出し位置とは、重複してもよい。例えば、成形品は、ロボット60あるいは移動機構80によって、検査装置70と射出成形機10とロボット60とが配置されている配置領域の上方あるいは下方に搬送され、その位置から取り出されてもよい。
【0051】
(C-7)上記実施形態では、射出成形システム100は、圧空ポンプ22を備えている。これに対して、射出成形システム100は、圧空ポンプ22を備えていなくてもよい。射出成形システム100は、例えば、工場の設備から圧縮空気の供給を受けてもよい。
【0052】
(C-8)上記実施形態では、射出成形機10は、固定型12Sから可動型12Mを移動させることによって、可動型12Mから固定型12Sに向かってエジェクターピン408を突き出させている。これに対して、射出成形システム100は、エジェクターピン408自体を移動させることによって、エジェクターピン408を可動型12Mから突き出させ、成形品を離型させてもよい。
【0053】
(C-9)上記実施形態において、射出成形機10に備えられた可塑化装置110は、フラットスクリュー111を用いて材料の可塑化を行う。これに対して、可塑化装置110は、インラインスクリューを用いて材料の可塑化を行ってもよい。
【0054】
D.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0055】
(1)本開示の第1の形態によれば、射出成形システムが提供される。この射出成形システムは、成形型が装着される射出成形機と、前記射出成形機に材料を供給する材料供給装置と、前記成形型の温度を調節する温調機と、前記材料供給装置に貯留する材料を乾燥する乾燥機と、前記射出成形機を制御するコントローラーと、筐体と、を備え、前記射出成形機、前記材料供給装置、前記温調機、前記乾燥機、及び、前記コントローラーは、前記筐体の内部に備えられており、前記筐体はキャスターを有しており、移動可能に構成されている。
このような形態によれば、射出成形機を動作させるための各装置が、いずれも筐体内に配置され、その筐体がキャスターによって移動可能に構成されているので、射出成形機が使用可能な場所に制約が生じることを抑制できる。
【0056】
(2)上記形態において、前記成形型から成形品を取り出すロボットと、前記成形品を検査する検査装置と、前記成形品が載置されるトレイを、外部から取り出し可能な取り出し位置まで移動させる移動機構と、が更に、前記筐体の内部に備えられてもよい。このような形態によれば、射出成形後の後工程に用いられる各装置が、いずれも筐体内に配置されているので、射出成形システムの利便性を向上させることができる。
【0057】
(3)上記形態において、前記筐体の内部には、第1基台と、前記第1基台よりも下方に配置された第2基台と、前記第2基台よりも下方に配置された第3基台と、が備えられており、前記射出成形機、前記ロボット、前記検査装置、及び、前記移動機構は、前記第1基台に配置され、前記コントローラーは、前記第2基台に配置され、前記材料供給装置、前記温調機、及び前記乾燥機は、前記第3基台に配置されてもよい。このような形態によれば、コントローラーを、射出成形機や温調機、乾燥機といった熱源から離間させつつ、各装置を筐体内に効率的に配置することができる。
【0058】
(4)上記形態において、前記第1基台は、上段部と下段部とを含み、前記移動機構は、前記下段部に配置され、前記筐体を上方から見たときに、前記射出成形機と前記ロボットと前記検査装置とのうちの少なくともいずれか1つは、前記移動機構の一部に重なるように前記上段部に配置されてもよい。このような形態によれば、移動機構の動作範囲を拡張しつつ、射出成形システムをコンパクトに構成することができる。
【0059】
(5)上記形態において、前記筐体を上方から見たときに、前記検査装置、前記射出成形機、及び、前記ロボットは、この順で時計回りまたは反時計回りに前記筐体に配置されてもよい。このような形態によれば、射出成形機と検査装置との間におけるロボットによる成形品の搬送を効率的に行わせることができる。
【0060】
(6)上記形態において、前記筐体を上方から見たときに、前記検査装置と前記射出成形機と前記ロボットとが配置されている配置領域と、前記取り出し位置とが、重複しなくてもよい。このような形態によれば、成形品の取り出し動作がロボットの動作に影響することを抑制できる。
【0061】
(7)上記形態において、前記材料供給装置は、圧縮空気を発生するポンプを有し、前記材料は、前記圧縮空気によって、前記材料供給装置から前記射出成形機に供給されてもよい。このような形態によれば、圧縮空気を工場の設備から受けることなく、射出成形システムを稼働させることができるので、射出成形システムの設置自由度を高めることができる。
【0062】
(8)上記形態において、前記成形型には、固定型と、前記固定型に対して移動する可動型と、前記固定型に対する前記可動型の移動によって前記可動型から前記固定型に向かって突き出すエジェクターピンと、を有し、前記ロボットは、前記エジェクターピンによって前記可動型から押し出された前記成形品を取り出してもよい。このような形態によれば、固定型に対する可動型の移動によって可動型から固定型に向かってエジェクターピンが突き出すので、成形品の位置を変化させることなく、可動型から成形品を離型させることができる。そのため、ロボットによる成形品の取り出しを精度よく行わせることができる。
【0063】
(9)上記形態において、前記射出成形機は、溝部が形成された端面を有するフラットスクリューと、前記端面に対向する対向面を有し、前記対向面に連通孔が形成されたバレルと、ヒーターと、を備え、前記射出成形機は、前記フラットスクリューの回転と前記ヒーターによる加熱とによって、前記フラットスクリューと前記バレルとの間に供給された前記材料を溶融し、前記連通孔から前記成形型に射出注入させてもよい。このような形態によれば、射出成形システムをコンパクトに構成することができる。
【0064】
本開示は、上述した射出成形システムとしての形態に限らず、例えば、射出成形装置や、成形品の製造方法、射出成形システムの制御方法などの種々の形態としても実現できる。
【符号の説明】
【0065】
10…射出成形機、11…ホッパー、12…成形型、12M…可動型、12S…固定型、20…材料供給装置、21…配管、22…圧空ポンプ、30…乾燥機、40…温調機、50…コントローラー、55…電源ユニット、60…ロボット、70…検査装置、71…カメラ、72…搬送機構、80…移動機構、81…トレイ、90…筐体、91…第1基台、91b…下段部、91t…上段部、92…第2基台、93…第3基台、94…開口部、95…上部カバー、96…扉、97…側面カバー、98…ストッパー、99…キャスター、100…射出成形システム、110…可塑化装置、111…フラットスクリュー、112…バレル、113…ヒーター、114…ノズル、115…スクリュー駆動部、116…連通孔、117…キャビティー、120…射出制御機構、121…射出シリンダー、122…プランジャー、123…プランジャー駆動部、130…型締装置、131…成形型駆動部、132…ボールネジ、201…端面、202…溝部、203…材料投入口、204…凸条部、205…中央部、210…案内溝、211…対向面、407…押出機構、408…エジェクターピン、409…支持板、410…支持棒、411…バネ、412…押出板、413…スラストベアリング、MD…成形品、RX…回転軸
図1
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図10
図11