(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】サービス提供サーバ、及び、サービス提供システム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/42 20060101AFI20240220BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240220BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240220BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240220BHJP
H04W 4/24 20240101ALI20240220BHJP
H04W 8/20 20090101ALI20240220BHJP
【FI】
H04M3/42 D
H04W4/029
H04W8/24
H04W88/14
H04W4/24
H04W8/20
(21)【出願番号】P 2020013227
(22)【出願日】2020-01-30
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100125689
【氏名又は名称】大林 章
(74)【代理人】
【識別番号】100128598
【氏名又は名称】高田 聖一
(74)【代理人】
【識別番号】100121108
【氏名又は名称】高橋 太朗
(72)【発明者】
【氏名】筒見 拓也
(72)【発明者】
【氏名】西田 慎
(72)【発明者】
【氏名】池田 雄岳
(72)【発明者】
【氏名】嵯峨 杏華
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-062509(JP,A)
【文献】特開2003-229961(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0100063(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0003492(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
15/00-15/38
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のユーザに通信サービスを提供するサービス提供サーバであって、
前記端末装置に割り当てられた電話番号を示す番号情報、及び、前記端末装置が前記ユーザに配送されたことを示す配送情報を取得する第1取得部と、
前記電話番号が設定された前記端末装置が前記通信サービスを提供可能な範囲内に在圏していることを検出した場合、前記端末装置に前記通信サービスを提供する提供部と、
前記端末装置が前記範囲内に在圏していることを検出した場合、前記ユーザを管理するユーザ管理サーバに、前記通信サービスの提供の開始を示す開始情報を通信装置を用いて送信する第1送信制御部と、
を有するサービス提供サーバ。
【請求項2】
前記第1取得部によって前記番号情報と前記配送情報とが取得された場合、前記通信サービスを提供するために用いる設定情報を、前記通信サービスを提供する前に記憶装置に記憶する第1設定部を更に有し、
前記提供部は、
前記端末装置が前記範囲内に在圏していることを検出し、かつ、前記ユーザ管理サーバから前記開始情報に対する応答情報を受け付けた場合、前記設定情報を参照して、前記端末装置に前記通信サービスを提供する、
請求項1に記載のサービス提供サーバ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサービス提供サーバと、
前記ユーザ管理サーバと、を有するサービス提供システムであって、
前記ユーザ管理サーバは、
前記開始情報を前記サービス提供サーバから取得した日を、前記通信サービスの課金を開始する日に設定する第2設定部を有する、
サービス提供システム。
【請求項4】
前記ユーザ管理サーバは、更に、前記ユーザに対する前記通信サービスの提供状態を管理する管理部を有し、
前記管理部は、
前記配送情報を取得した場合、前記提供状態を前記端末装置の配送中に設定し、
前記開始情報を取得した場合、前記提供状態を前記端末装置の配送中から前記通信サービスの利用中に更新する、
請求項3に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
前記管理部は、前記提供状態が前記端末装置の配送中であり、かつ、前記配送情報を取得してから現在までの期間が所定期間を超える場合に、前記端末装置に関するエラーであることを示すエラー情報を生成する、請求項4に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
前記通信サービスに必要なプロファイルを、前記端末装置に提供するプロファイル提供サーバを更に有し、
前記端末装置は、前記ユーザを識別する情報を記憶するモジュールを有し、
前記プロファイル提供サーバは、
電話番号が記録されていない仮プロファイルを生成する第1生成部と、
前記番号情報、及び、前記モジュールを識別するためのモジュール識別情報を取得する第2取得部と、
前記仮プロファイルに、前記第2取得部が取得した前記番号情報を書き込むことによって前記プロファイルを生成し、当該プロファイルを、前記第2取得部が取得した前記モジュール識別情報に対応付ける第2生成部と、
前記端末装置から前記モジュール識別情報を受け付けた場合、当該モジュール識別情報に対応付けられた前記プロファイルを、前記端末装置に対して、通信装置を用いて送信する第2送信制御部と、
を有する請求項3から5のうちいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供サーバ、及び、サービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信サービスを利用可能な端末装置に関する様々なサービスが提供されている。通信サービスは、通話サービス及びデータ通信サービスの一方又は両方を含む。例えば、特許文献1では、国内の通信サービス事業者と契約した端末装置が、外国に在圏したことを契機に、ローミングサービスの提供を受けるシステムが開示されている。また、ユーザがオンラインショッピングシステムを用いて端末装置を購入し、端末装置が配送されてユーザに届いたら、ユーザが端末装置の電源をオンすることにより、通信サービスを利用できるサービスがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、端末装置の配送に一定の程度の期間がかかるため、ユーザが端末装置の購入に申し込んでからユーザが通信サービスを実際に利用するまでに一定の程度の期間がある。更に、配送にかかる期間は配送の状況によって変動するため、配送にかかる期間を精度良く推定することは困難である。従って、ユーザを管理するユーザ管理サーバは、端末装置が配送される場合、ユーザが通信サービスの利用をいつ開始したかを特定できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係るサービス提供サーバは、端末装置のユーザに通信サービスを提供するサービス提供サーバであって、前記端末装置に割り当てられた電話番号を示す番号情報、及び、前記端末装置が前記ユーザに配送されたことを示す配送情報を取得する第1取得部と、前記電話番号が設定された前記端末装置が前記通信サービスを提供可能な範囲内に在圏していることを検出した場合、前記端末装置に前記通信サービスを提供する提供部と、前記端末装置が前記範囲内に在圏していることを検出した場合、前記ユーザを管理するユーザ管理サーバに、前記通信サービスの提供の開始を示す開始情報を通信装置を用いて送信する第1送信制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザ管理サーバは、通信サービスの提供の開始を示す開始情報をサービス提供サーバから取得するので、端末装置が配送される場合であっても、ユーザが通信サービスの利用をいつ開始したかを特定できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係るサービス提供システム1の構成を示す図。
【
図2】プロファイル提供サーバ10の構成を示すブロック図。
【
図3】仮プロファイルTPFの記憶内容の一例を示す図。
【
図4】プロファイルPFの記憶内容の一例を示す図。
【
図5】プロファイル管理テーブルPTの記憶内容の一例を示す図。
【
図7】ユーザ管理テーブルCTの記憶内容の一例を示す図。
【
図10】端末装置管理テーブルTDTの記憶内容の一例を示す図。
【
図15】オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図。
【
図16】オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図。
【
図17】オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図。
【
図19】第1変形例の動作を示すフローチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1:第1実施形態
1-1:全体構成
図1は、第1実施形態に係るサービス提供システム1の構成を示す図である。サービス提供システム1は、端末装置60に通信サービスを提供する。通信サービスの加入者であるユーザUは、オンライン店舗サービスを提供するサーバにアクセスし、端末装置60を購入する。
【0009】
サービス提供システム1は、プロファイル提供サーバ10と、ユーザ管理端末20と、ユーザ管理サーバ30と、サービス提供サーバ40と、ユーザUが有するユーザ装置50と、ユーザUが購入する端末装置60とを有する。
【0010】
プロファイル提供サーバ10、ユーザ管理サーバ30、サービス提供サーバ40、ユーザ装置50、及び、端末装置60は、ネットワークNETを介して互いにアクセス可能である。
【0011】
プロファイル提供サーバ10は、プロファイルPFを端末装置60に提供するコンピュータである。プロファイルPFは、通信サービスの利用に必要な情報である。端末装置60が有するeSIM68にプロファイルPFに記憶されることにより、端末装置60は、通信サービスを利用できる。eSIM68は、「通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュール」の一例である。
【0012】
ユーザ管理端末20は、オペレータOPが操作するコンピュータである。ユーザ管理端末20は、例えば、PC(Personal Computer)である。ユーザ管理端末20は、端末装置60の在庫を管理する倉庫WH内に設置される。
【0013】
ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、未割当の電話番号の一覧から、ユーザUが購入した端末装置60に割り当てる電話番号を選択する。未割当の電話番号の一覧は、例えば、ユーザ管理サーバ30、又は、サービス提供システム1以外の装置によって記憶される。以下では、未割当の電話番号を管理する装置は、ユーザ管理サーバ30であるとして説明する。
【0014】
ユーザ管理サーバ30は、通信サービスを利用するユーザを管理するコンピュータである。ユーザ管理サーバ30は、ユーザUに関する情報を記憶する。更に、ユーザ管理サーバ30は、オンライン店舗サービスを提供する。例えば、ユーザ管理サーバ30は、Webサーバである。なお、サービス提供システム1は、ユーザUを管理するサーバと、オンライン店舗サービスを提供するサーバとを有してもよい。ユーザUを管理するサーバは、ユーザUに関する情報を記憶するため、Webサーバのように不特定多数のコンピュータからアクセス可能であることはセキュリティの観点から好ましくない、従って、サービス提供システム1は、ユーザUを管理するサーバと、オンライン店舗サービスを提供するサーバとを有することが好ましい。しかしながら、第1実施形態では、説明を簡略化するため、ユーザ管理サーバ30は、ユーザUを管理するサーバであり、かつ、オンライン店舗サービスを提供するサーバであるとして説明する。
【0015】
サービス提供サーバ40は、端末装置60に通信サービスを提供する。サービス提供サーバ40は、通信サービスを提供可能な範囲内に配置された複数の無線基地局装置(不図示)の各々と通信する。例えば、端末装置60は、電源が投入された場合に、端末装置60の識別情報を含む位置登録要求を、端末装置60の付近に位置する無線基地局装置に通知する。無線基地局装置は、端末装置60から位置登録要求を受け付けて、端末装置60の識別情報と自身の識別情報とをサービス提供サーバ40に送信する。サービス提供サーバ40が位置登録要求を受け付けた場合、サービス提供サーバ40は、端末装置60の識別情報と、端末装置60が位置する位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶する。端末装置60が位置する位置登録エリアは、端末装置60がアクセスする無線基地局装置が通信可能な範囲に基づく範囲である。無線基地局装置が通信可能な範囲は、「セル」と称される。1つの位置登録エリアは、1以上のセルから構成される。サービス提供サーバ40が端末装置60の識別情報と位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶することにより、サービス提供サーバ40は、端末装置60に着信があった場合に、通信すべき無線基地局装置を特定できる。
【0016】
ユーザ装置50は、オンライン店舗サービスを提供するユーザ管理サーバ30にアクセスする。ユーザUは、オンライン店舗サービスによって、端末装置60を購入する。
図1の例示のように、倉庫WHにある1以上の端末装置60のうち、ユーザUが購入する端末装置60を、「端末装置60_U」と称する。
【0017】
端末装置60には、eSIM68が組み込まれている。ユーザ装置50がユーザ管理サーバ30にアクセスし、ユーザUが端末装置60を購入する。倉庫WHには、1以上の端末装置60の在庫がある。倉庫WHの在庫が1つの端末装置60で場合、オペレータOPは、この1つの端末装置60を、ユーザUが購入する端末装置60として選択する。倉庫WHに複数の端末装置60の在庫がある場合、オペレータOPは、複数の端末装置60の中から、ユーザUが購入する端末装置60を選択する。第1実施形態では、倉庫WHに複数の端末装置60の在庫があることを想定する。端末装置60_Uは、ネットワークNETを介してデータ通信サービス及び通話サービスを利用する。
【0018】
図2は、プロファイル提供サーバ10の構成を示すブロック図である。プロファイル提供サーバ10は、例えば、処理装置11と、計時装置12と、通信装置13と、記憶装置15とを備える。プロファイル提供サーバ10の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、プロファイル提供サーバ10の各要素は、単数又は複数の機器で構成され、プロファイル提供サーバ10の一部の要素は省略されてもよい。
【0019】
処理装置11は、プロファイル提供サーバ10の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0020】
計時装置12は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置13は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0021】
記憶装置15は、処理装置11が読取可能な記録媒体である。記憶装置15は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置15は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0022】
記憶装置15は、n1個の仮プロファイルTPF、n2個のプロファイルPF、プロファイル管理テーブルPT、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラム、及び、処理装置11が使用する各種の情報などを記憶する。n1及びn2は0以上の整数である。
【0023】
仮プロファイルTPFは、プロファイルPFの基となる情報である。プロファイル提供サーバ10は、仮プロファイルTPFを生成する。仮プロファイルTPFとプロファイルPFとの相違点は、仮プロファイルTPFには電話番号が記録されていなく、プロファイルPFには電話番号が記録されていることである。なお、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFは、セキュリティを高めるために、暗号化されて記憶装置15に記憶される。しかし、以下の説明では、説明を簡略化するため、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFの暗号化については記載を省略する。プロファイル管理テーブルPTは、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFを管理するテーブルである。
【0024】
図3は、仮プロファイルTPFの記憶内容の一例を示す図である。仮プロファイルTPFは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、ICCID(Integrated Circuit Card ID)、及び、鍵値を有する。更に、仮プロファイルTPFは、電話番号が記録されていないことを示す未記録情報URIを有する。未記録情報URIは、例えば、電話番号が記録されていないことを示す「未記録」識別子である。なお、仮プロファイルTPFは、
図3に例示していない他の情報、例えば、PINロック解除コード及びPINを含む。
【0025】
IMSIは、ユーザUを識別する情報である。IMSIは、「国際移動体加入者識別番号」とも称される。ICCIDは、プロファイルPFを識別する情報である。ICCIDは、「プロファイル識別番号」とも称される。鍵値は、ネットワークNETでの認証処理において用いられる。
【0026】
図4は、プロファイルPFの記憶内容の一例を示す図である。プロファイルPFは、仮プロファイルTPFが有する情報に加えて、電話番号を示す番号情報PIを有する。端末装置60に割り当てられる電話番号はMSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number又はMobile Station International Subscriber Directory Number)とも称される。
【0027】
図5は、プロファイル管理テーブルPTの記憶内容の一例を示す図である。プロファイル管理テーブルPTは、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFを管理する。更に、プロファイル管理テーブルPTは、プロファイルPFのファイルパスとEID(eUICC ID)とを互いに対応付ける。
図5では、n1個の仮プロファイルTPFのうちの仮プロファイルTPF_1のファイルパスと、n2個のプロファイルPFのうちのプロファイルPF_1のファイルパスとプロファイルPF_n2のファイルパスとを例示してある。以下の説明では、同種の要素を区別する場合には、プロファイルPF_1、プロファイルPF_2のように参照符号を使用する。一方、同種の要素を区別しない場合には、プロファイルPFのように、参照符号のうちの共通番号だけを使用する。
【0028】
EIDは、eSIMの製造番号であり、eSIMを識別する情報である。EIDは、「モジュール識別情報」の一例である。
【0029】
プロファイル提供サーバ10は、プロファイルPFにEIDを対応付ける。仮プロファイルTPFにはEIDが対応付けられていない。
図5の例示では、プロファイルPF_1及びプロファイルPF_n2は、EIDと対応付けられており、仮プロファイルTPF_1は、EIDと対応付けられていない。
【0030】
図6は、ユーザ管理サーバ30の構成を示す図である。ユーザ管理サーバ30は、例えば、処理装置31、計時装置32、通信装置33、及び、記憶装置35を備える。ユーザ管理サーバ30の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0031】
処理装置31は、ユーザ管理サーバ30の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置31は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置31の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置31は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0032】
計時装置32は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置33は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。通信装置33は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0033】
記憶装置35は、処理装置31が読取可能な記録媒体であり、ユーザ管理テーブルCT、処理装置31が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラム、通信サービスを利用中のいずれのユーザに対しても割り当てられていない電話番号を示す未割当番号情報PIU、及び処理装置31が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置35は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及び、RAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置35は、未割当番号情報PIUを1以上記憶する。
【0034】
図7は、ユーザ管理テーブルCTの記憶内容の一例を示す図である。ユーザ管理テーブルCTは、氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIと、状態情報SIと、状態更新日情報SDIと、EIDと、ICCIDと、IMSIとを対応付けて記憶する。ICCIDとIMSIとは、1対1に対応する。なお、ユーザ管理テーブルCTは、
図7に例示していない他の情報、例えば、ユーザUの口座を示す情報及びユーザUのメールアドレスの一方又は両方を含んでもよい。
図7に例示するユーザ管理テーブルCTは、レコードCTR_1~CTR_n3を有する。n3は、1以上の整数である。ただし、例えば、サービス提供システム1の初期状態では、ユーザ管理テーブルCTが有するレコード数が0であってもよい。
【0035】
氏名情報NIは、ユーザUの氏名を示す。住所情報AIは、ユーザUの住所を示す。契約情報CIは、ユーザUが選択した契約内容を示す識別子である。契約情報CIは、大別して、通話サービスの契約情報、及び、データ通信サービスの契約情報がある。通話サービスの契約情報は、例えば、キャッチホンサービスの有無を示す情報、及び、留守番電話サービスの有無を示す情報である。データ通信サービスの契約情報は、例えば、ユーザUの使用可能な最大通信速度、及び、ユーザUが1か月に使用可能な通信量である。
【0036】
状態情報SIは、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を示す。より詳細には、状態情報SIは、「配送仕掛り中」識別子と、「配送中」識別子と、「利用中」識別子とのうちいずれか1つを取り得る。「配送仕掛り中」識別子は、端末装置60_Uの配送前に実行する手続きの途中である状態を示す。「配送中」識別子は、端末装置60_Uの配送前に実行する手続きが終了し、配送業者によって端末装置60_Uが配送中である状態を示す。「利用中」識別子は、端末装置60_UがユーザUに配送され、ユーザUが通信サービスを利用している状態を示す。
【0037】
状態更新日情報SDIは、ユーザUに対する通信サービスの提供状態が更新された日を示す。以下、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を、単に「提供状態」と称する。例えば、状態更新日情報SDIは、提供状態が更新された日を示す文字列である。
【0038】
図8は、ユーザ管理端末20の構成を示す図である。ユーザ管理端末20は、例えば、処理装置21、計時装置22、表示装置23、記憶装置25、入力装置26、及び、通信装置27を備える。ユーザ管理端末20の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0039】
処理装置21は、ユーザ管理端末20の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置21の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0040】
計時装置22は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置23は、画像を表示するデバイスである。
【0041】
記憶装置25は、処理装置21が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する制御プログラムPR3を含む複数のプログラム、及び処理装置21が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置25は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0042】
入力装置26は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置26としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置27は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。
【0043】
図9は、サービス提供サーバ40の構成を示す図である。サービス提供サーバ40は、例えば、処理装置41、計時装置42、通信装置43、及び、記憶装置45を備える。サービス提供サーバ40の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0044】
処理装置41は、サービス提供サーバ40の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置41は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置41の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置41は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0045】
計時装置42は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置43は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。
【0046】
記憶装置45は、処理装置41が読取可能な記録媒体であり、端末装置管理テーブルTDT、処理装置41が実行する制御プログラムPR4を含む複数のプログラム、及び処理装置41が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置45は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0047】
図10は、端末装置管理テーブルTDTの記憶内容の一例を示す図である。端末装置管理テーブルTDTは、端末装置60のIMSIと、位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶する。
【0048】
図11は、ユーザ装置50の構成を示す図である。ユーザ装置50は、例えば、処理装置51、計時装置52、表示装置53、記憶装置55、入力装置56、及び、通信装置57を備える。
【0049】
処理装置51は、ユーザ装置50の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置51は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置51の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置51は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0050】
計時装置52は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置53は、画像を表示するデバイスである。
【0051】
記憶装置55は、処理装置51が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する制御プログラムPR5を含む複数のプログラム、及び処理装置51が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置55は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0052】
入力装置56は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置56としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置57は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。
【0053】
図12は、端末装置60の構成を示す図である。端末装置60は、例えば、処理装置61、計時装置62、表示装置63、記憶装置65、入力装置66、通信装置67、及び、eSIM68を備える。端末装置60の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0054】
処理装置61は、端末装置60の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置61は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置61の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置61は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0055】
計時装置62は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置63は、画像を表示するデバイスである。
【0056】
記憶装置65は、処理装置61が読取可能な記録媒体であり、処理装置61が実行する制御プログラムPR6を含む複数のプログラム、及び処理装置61が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置65は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0057】
入力装置66は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置66としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置67は、他の装置と無線通信を行うためのハードウェアである。
【0058】
eSIM68は、プロファイルPFを記憶するモジュールである。eSIMは、eUICC(embedded Universal Integrated Circuit Card)と称される場合がある。
【0059】
1-2:サービス提供システム1の機能
図13は、サービス提供システム1の機能を示す図である。処理装置11は、記憶装置15から制御プログラムPR1を読み出し、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、受付部110、第1生成部111、第3送信制御部113、第2取得部115、第2生成部117、及び、第2送信制御部119として機能する。処理装置31は、記憶装置35から制御プログラムPR2を読み出し、読み出した制御プログラムPR2を実行することによって、第4送信制御部311、管理部313、及び、第2設定部315として機能する。処理装置41は、記憶装置45から制御プログラムPR4を読み出し、読み出した制御プログラムPR4を実行することによって、第1取得部411、第1設定部413、提供部415、及び、第1送信制御部417として機能する。
【0060】
サービス提供システム1は、事前準備処理と、オンライン店舗受付処理と、開通操作処理とを実行する。事前準備処理は、仮プロファイルTPFを生成する処理である。オンライン店舗受付処理は、ユーザUがオンライン店舗サービスによって端末装置60を購入する場合にサービス提供システム1が実行する処理である。開通操作処理は、端末装置60_Uが通信サービスを利用可能に設定する処理である。以下、事前準備処理と、オンライン店舗受付処理と、開通操作処理とのそれぞれについて、サービス提供システム1の機能を説明する。
【0061】
1-2-1:事前準備処理に関する機能
事前準備処理では、処理装置11が、受付部110、第1生成部111、及び、第3送信制御部113として機能する。
【0062】
受付部110は、1以上のIMSIを受け付ける。より詳細には、受付部110は、ユーザ管理サーバ30から、1以上のIMSIを含むIMSIリストL_IMSIを受け付ける。
【0063】
第1生成部111は、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFを生成する。より詳細には、第1生成部111は、受付部110が受け付けたIMSIリストL_IMSIに1つのIMSIが記述されている場合、第1生成部111は、1つの仮プロファイルTPFを生成する。一方、受付部110が受け付けたIMSIリストL_IMSIに含まれるIMSIが複数である場合、第1生成部111は、複数の仮プロファイルTPFを生成する。2つの端末装置60の各々のユーザUは、同一でもよいし異なってもよい。以下の説明では、第1生成部111は、複数の仮プロファイルTPFを生成することとして説明する。
【0064】
第3送信制御部113は、複数の仮プロファイルTPFの各々に含まれるICCIDを、ユーザ管理サーバ30に送信する。より詳細には、第3送信制御部113は、複数のICCIDを含むICCIDリストL_ICCIDを、ユーザ管理サーバ30に送信する。
【0065】
1-2-2:オンライン店舗受付処理に関する機能
オンライン店舗受付処理では、処理装置31が、第4送信制御部311及び管理部313として機能し、処理装置11が、第2取得部115及び第2生成部117として機能し、処理装置41が第1取得部411及び第1設定部413として機能する。サービス提供システム1は、ユーザ装置50がユーザ管理サーバ30にアクセスし、端末装置60の購入の申し込みをユーザ管理サーバ30が受け付けたことを契機にオンライン店舗受付処理を実行する。
【0066】
ユーザ管理サーバ30は、ユーザUに配送する端末装置60_Uの確保指示を、ユーザ管理端末20に送信する。確保指示を受け付けた場合、ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、倉庫WH内の端末装置60の在庫のうち、ユーザUに配送する端末装置60_Uを選択する。次に、ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、端末装置60_Uに割り当てる電話番号Aを、ユーザ管理サーバ30から取得する。電話番号Aは、1以上の未割当番号情報PIUのうちいずれか1つの未割当番号情報PIUが示す電話番号である。更に、ユーザ管理端末20は、ユーザに払い出すICCIDを決定するため、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの送信要求をユーザ管理サーバ30に送信する。ユーザ管理サーバ30は、送信要求を受信した場合、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信する。ICCIDリストL_ICCIDには複数のICCIDが記述されている。ICCIDリストL_ICCIDに記述される複数のICCIDは、複数の仮プロファイルTPFに1対1に対応する。ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの中から、端末装置60_Uに払い出すICCIDを選択する。以下、端末装置60_Uに払い出すICCIDを、「ICCID_U」と称する。ICCID_Uは、複数の仮プロファイルTPFのうち、一の仮プロファイルTPFに対応する。更に、ICCIDとIMSIとは1対1に対応する。ICCID_Uに対応するIMSIを、「IMSI_U」と称する。
【0067】
ユーザ管理端末20は、ICCID_U、EID_U、電話番号Aを示す番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30に送信する。ユーザ管理サーバ30は、ユーザ管理端末20に、配送処理の実行指示を送信する。配送処理として、ユーザ管理端末20は、ユーザUの氏名及び住所を印刷し、オペレータOPからの配送完了の操作を受け付けるまで待ち受ける。ユーザ管理端末20は、配送処理を実行し、配送処理の完了後、配送情報DIをユーザ管理サーバ30に送信する。配送情報DIは、端末装置60_UがユーザUに配送されたことを示す。
【0068】
第4送信制御部311は、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、EID_Uと、ICCID_Uとをプロファイル提供サーバ10に送信する。より詳細には、第4送信制御部311は、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをユーザ管理端末20から取得した場合、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをプロファイル提供サーバ10に送信する。更に、第4送信制御部311は、ユーザ管理端末20から配送情報DIを取得した場合、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、ユーザUのIMSIであるIMSI_Uと、ユーザUの契約情報CIとを、配送情報DIとをサービス提供サーバ40に送信する。
【0069】
第2取得部115は、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A、EID_U、及び、ICCID_Uを取得する。
【0070】
第2生成部117は、第2取得部115が仮プロファイルTPFに含まれるICCID_Uを取得した場合、この仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPF_Uを生成する。プロファイルPF_Uは、端末装置60_Uに格納されることが予定されているプロファイルPFである。更に、第2生成部117は、プロファイルPF_Uに、EID_Uを対応付ける。
【0071】
第1取得部411は、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A、IMSI_U、契約情報CI、及び、配送情報DIを取得する。
【0072】
第1設定部413は、第1取得部411によって番号情報PI_AとIMSI_Uと契約情報CIと配送情報DIとが取得された場合、通信サービスを提供するために用いる設定情報を、通信サービスを提供する前に記憶装置45に記憶する。設定情報は、番号情報PI_A、IMSI_U、及び、契約情報CIのうち1つ又は複数である。
【0073】
管理部313は、提供状態を管理する。管理部313は、配送情報DIを取得した場合、提供状態を端末装置60_Uの配送中に設定する。より詳細には、管理部313は、ユーザ管理端末20から配送情報DIを取得した場合、ユーザ管理テーブルCTから、ユーザUに対応するレコードCTRを探索する。次に、管理部313は、探索して見つかったレコードCTRの状態情報SIを、「配送中」識別子に設定する。
【0074】
1-2-3:開通操作処理に関する機能
開通操作処理では、処理装置11が、第2送信制御部119として機能し、処理装置31が、管理部313及び第2設定部315として機能し、処理装置41が、提供部415及び第1送信制御部417として機能する。
【0075】
第2送信制御部119は、端末装置60_UからEID_Uを受け付けた場合、通信装置13を用いて、EIDに対応付けられたプロファイルPF_Uを端末装置60_Uに送信する。
【0076】
第1送信制御部417は、電話番号Aが設定された端末装置60_Uが通信サービスを提供可能な範囲内に在圏したことを検出した場合、ユーザ管理サーバ30に、通信サービスの開始を示す開始情報STIを、通信装置43を用いて送信する。
【0077】
管理部313は、開始情報STIを取得した場合、提供状態を端末装置60_Uの配送中から通信サービスの利用中に更新する。より詳細には、管理部313は、ユーザ管理テーブルCTから、ユーザUに対応するレコードCTRを探索する。次に、管理部313は、探索して見つかったレコードCTRの状態情報SIを、「配送中」識別子から「利用中」識別子に更新する。
【0078】
第2設定部315は、開始情報STIをサービス提供サーバ40から取得した日を、通信サービスの課金を開始する日に設定する。より詳細には、第2設定部315は、ユーザ管理テーブルCTから、ユーザUに対応するレコードCTRを探索する。次に、管理部313は、探索して見つかったレコードCTRの状態更新日情報SDIを、開始情報STIをサービス提供サーバ40から取得した日を示す情報に設定する。管理部313は、更に、通信装置33を用いて、開始情報STIに対する応答情報RSIを、サービス提供サーバ40に送信する。
【0079】
提供部415は、電話番号Aが設定された端末装置60_Uが通信サービスを提供可能な範囲内に在圏していることを検出し、かつ、ユーザ管理サーバ30から開始情報STIに対する応答情報RSIを受け付けた場合、設定情報を参照して、端末装置60_Uに通信サービスを提供する。設定情報の参照例として、提供部415は、通信サービスを利用しようとする端末装置60からIMSIを受け付けて、受け付けたIMSIが設定情報に含まれるか否かを判定する。受け付けたIMSIが設定情報に含まれる場合、提供部415は、通信サービスを利用しようとする端末装置60に、通信サービスを提供する。一方、受け付けたIMSIが設定情報に含まれない場合、提供部415は、通信サービスを利用しようとする端末装置60に、通信サービスを提供しない。具体的な通信サービスの提供方法として、通話サービスを提供する場合、提供部415は、端末装置60_Uから受信した音声データを、通信先である端末装置60に送信する。同様に、データ通信サービスを提供する場合、提供部415は、端末装置60_Uから受信した要求データを通信先であるサーバに送信し、このサーバからの応答データを端末装置60_Uに送信する。通信先であるサーバは、例えば、Webサーバ、及び、動画配信サーバ等である。
【0080】
1-3:サービス提供システム1の動作
サービス提供システム1の動作を、
図14~
図18を用いて説明する。
【0081】
図14は、事前準備処理を示すシーケンス図である。ユーザ管理端末20の処理装置21は、オペレータOPの操作によって、仮プロファイルTPFの作成に用いるIMSIを取得する(ステップSa11)。例えば、処理装置21は、IMSIを管理するサーバから、利用可能な1以上のIMSIを受け付ける。処理装置21が受け付けるIMSIは、通信サービスに利用されていない。IMSIを管理するサーバは、ユーザ管理サーバ30でもよいし、サービス提供システム1外にあるサーバでもよい。以下では、IMSIを管理するサーバが、ユーザ管理サーバ30であるとして説明する。ステップSa11において、処理装置21は、オペレータOPの操作によって、オペレータOPが要求するIMSIの個数を、ユーザ管理サーバ30に通知する。処理装置31は、ユーザ管理端末20から受け付けた個数のIMSIを、ユーザ管理端末20に送信する。処理装置21は、ユーザ管理サーバ30から、IMSIを受け付ける。
【0082】
次に、処理装置21は、通信装置27を用いて、取得したIMSIを含むIMSIリストL_IMSIを、ユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa12)。処理装置31は、通信装置33を用いて、IMSIリストL_IMSIをプロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSb11)。処理装置11は、ユーザ管理サーバ30からIMSIリストL_IMSIを受け付ける(ステップSc10)。ステップSc10の処理が、受付部110に相当する。プロファイル提供サーバ10がIMSIリストL_IMSIを受け付けた場合、処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに含まれる1つのIMSIと、ICCIDと、未記録情報URIとを含む仮プロファイルTPFを生成する(ステップSc11)。プロファイル提供サーバ10は、IMSIリストL_IMSIに含まれるIMSIの個数分、仮プロファイルTPFを生成する。ステップSc11の処理が、第1生成部111に相当する。
【0083】
処理装置11は、生成した仮プロファイルTPFのファイルパスを、プロファイル管理テーブルPTに登録する。仮プロファイルTPFには、EIDが対応付けられていない。処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに、生成した仮プロファイルTPFのICCIDを追加する(ステップSc12)。より詳細には、処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに含まれる複数のIMSIの各々に、ICCIDを対応付ける。IMSIとIMSIに対応付けられたICCIDとは、同一の仮プロファイルTPFに含まれる。処理装置11は、通信装置13を用いて、ICCIDを追加して得られた更新IMSIリストLU_IMSIをユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSc13)。ステップSc13の処理が、第3送信制御部113に相当する。
【0084】
処理装置31は、更新IMSIリストLU_IMSIを取り込む(ステップSb12)。より詳細には、処理装置31は、更新IMSIリストLU_IMSIに含まれるICCID及びIMSIを、1つのレコードCTRとしてユーザ管理テーブルCTに登録する。このレコードCTRの氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、状態更新日情報SDI、及び、EIDは、空欄である。
図7の例示を用いて説明すると、レコードCTR_1及びレコードCTR_2が、ステップSb12の処理を実行した直後の状態を示す。ステップSb12の処理終了後、サービス提供システム1は、
図14に示す一連の処理を終了する。
【0085】
図15、
図16、及び、
図17は、オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図である。処理装置51は、ユーザUの操作によって、通信装置57を用いて、端末装置60の購入申込をユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa51)。購入申込には、ユーザUの氏名を示す氏名情報NI、及び、ユーザUの住所を示す住所情報AI、ユーザUが選択した契約内容を示す契約情報CIが含まれる。
【0086】
ユーザ管理サーバ30が購入申込を受け付けた場合、処理装置31は、購入申込に基づいて、ユーザUを新規ユーザとして仮登録する(ステップSb51)。ステップSb51の段階では、事前準備処理によって生成した、ユーザ管理テーブルCTに格納されたICCID及びIMSIと、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIとを対応付ける情報がない。そこで、処理装置31は、例えば、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを、ユーザ管理テーブルCTとは異なる記憶領域に一時的に記憶する。
【0087】
ステップSb51の処理終了後、処理装置31は、通信装置33を用いて、ユーザUに配送する端末装置60_Uの確保指示を、ユーザ管理端末20に送信する(ステップSb52)。
【0088】
ユーザ管理端末20が確保指示を受け付けた場合、処理装置21は、オペレータOPの操作によって、ユーザUに配送する端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDであるEID_Uを受け付ける(ステップSa51)。例えば、オペレータOPは、倉庫WH内に存在する1以上の端末装置60から、ユーザUに配送する端末装置60_Uを選択し、選択した端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDをEID_Uとしてユーザ管理端末20に入力する。端末装置60_Uを選択することによって、ユーザUに配送する端末装置60_Uが確保される。
【0089】
ユーザ管理端末20がEID_Uを受け付けた場合、処理装置21は、通信装置27を用いて、ICCIDリストL_ICCIDの送信要求を、ユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa52)。ユーザ管理サーバ30がICCIDリストL_ICCIDの送信要求を受け付けた場合、処理装置31は、通信装置33を用いて、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信する(ステップSb53)。処理装置31は、ユーザ管理テーブルCTに登録されたレコードCTRのうち、氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、状態更新日情報SDI、及び、EIDが空欄であるレコードCTRを抽出する。次に、処理装置31は、通信装置33を用いて、抽出したレコードCTRのうちの所定数のICCIDをICCIDリストL_ICCIDとしてユーザ管理端末20に送信する。
【0090】
ユーザ管理端末20がICCIDリストL_ICCIDを受け付けた場合、処理装置21は、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの中からICCID_Uを選択する(ステップSa53)。また、処理装置21は、ユーザ管理サーバ30から、端末装置60_Uに割り当てる電話番号Aを示す番号情報PI_Aを受け付ける(ステップSa54)。次に、処理装置21は、通信装置27を用いて、選択したICCID_U、EID_U、及び、番号情報PI_Aを対応付けてユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa55)。ステップSa55の処理は、ユーザ管理サーバ30に新規ユーザの登録を要求する処理とも言える。
【0091】
ユーザ管理端末20から送信されるICCID_U、EID_U、及び、番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30が受け付けた場合、処理装置31は、ユーザUを新規ユーザとして登録し、かつ、提供状態を配送仕掛り中に設定する(ステップSb54)。ステップSb54の処理の詳細として、処理装置31は、ユーザ管理テーブルCTから、ユーザ管理端末20から受け付けたICCID_Uと同一のICCIDを有するレコードCTRを探索する。次に、処理装置31は、探索して見つかったレコードCTRに、ステップSb51の処理によって一時的に記憶した、ユーザUの氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIとを格納する。更に、処理装置31は、この見つかったレコードCTRに、「配送仕掛り中」識別子と、EID_Uとを格納する。
【0092】
ステップSb54の処理終了後、処理装置31は、提供状態を配送仕掛り中に設定した日を示す情報を、記憶装置35に記憶する(ステップSb55)。ステップSb55の処理の詳細として、処理装置31は、ステップSb54の処理によって氏名情報NI等が格納されたレコードCTRの状態更新日情報SDIを、現在の日を示す文字列に設定する。
【0093】
ステップSb55の処理終了後、処理装置31は、通信装置33を用いて、配送処理の実行指示をユーザ管理端末20に送信する(ステップSb56)。実行指示には、ユーザUの氏名情報NI及び住所情報AIが含まれる。ユーザ管理端末20が配送処理の実行指示を受け付けた場合、処理装置21は、端末装置60_Uの配送処理を実行する(ステップSa56)。配送処理として、ユーザ管理端末20は、氏名情報NI及び住所情報AIに基づいてユーザUの氏名及び住所を印刷し、オペレータOPからの配送完了の操作を受け付けるまで待ち受ける。オペレータOPは、ユーザUの氏名及び住所を印刷した紙を、端末装置60_Uを梱包する箱に張り付け、この箱を配送業者に配送させ、ユーザ管理端末20に対して配送処理完了の操作を行う。
【0094】
ユーザ管理端末20が配送処理完了の操作を受け付けた場合、処理装置21は、通信装置27を用いて、配送情報DIをユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa57)。ユーザ管理サーバ30が配送情報DIを受け付けた場合、処理装置31は、提供状態を配送中に設定する(ステップSb57)。続けて、処理装置31は、提供状態を配送中に設定した日を示す情報を、記憶装置35に記憶する(ステップSb58)。ステップSb58の処理の詳細として、処理装置31は、ステップSb57の処理によって更新されたレコードCTRの状態更新日情報SDIを、現在の日を示す文字列に設定する。
【0095】
次に、処理装置31は、番号情報PI_Aと、ICCID_Uと、EID_Uとを含むプロファイル準備要求を、プロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSb59)。更に、処理装置31は、通信装置33を用いて、番号情報PI_A、IMSI_U、ユーザUの契約情報CI、及び、配送情報DIを、サービス提供サーバ40に送信する(ステップSb60)。ステップSb59及びステップSb60の処理が、第4送信制御部311に相当する。
【0096】
処理装置11は、ユーザ管理サーバ30からプロファイル準備要求を取得する(ステップSc50)。ステップSc50の処理が、第2取得部115に相当する。プロファイル提供サーバ10がプロファイル準備要求を取得した場合、処理装置11は、プロファイル準備要求に含まれるICCID_Uを有する仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことにより、プロファイルPF_Uを生成する(ステップSc51)。次に、処理装置11は、プロファイルPF_Uを、プロファイル準備要求に含まれるEID_Uに対応付ける(ステップSc52)。ステップSc51の処理及びステップSc52の処理が、第2生成部117に相当する。
【0097】
番号情報PI_A、IMSI_U、ユーザUの契約情報CI、及び、配送情報DIをサービス提供サーバ40が受け付けた場合、処理装置41は、電話番号Aの暫定開通として、番号情報PI_A、IMSI_U、及び、ユーザUの契約情報CIを記憶装置45に記憶する(ステップSd51)。更に、処理装置41は、ユーザUの契約情報CIに応じた設定処理を実行する。例えば、ユーザUの契約情報CIが、キャッチホンサービスを用いることを示す場合、契約情報CIに応じた設定処理は、電話番号Aに対して、キャッチホンサービスを有効に設定する処理である。次に、処理装置41は、電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏の監視を開始する(ステップSd52)。ステップSd52の処理終了後、サービス提供システム1は、
図15、
図16、及び、
図17に示す一連の処理を終了する。
【0098】
図18は、開通操作処理を示すシーケンス図である。配送業者によってユーザUに端末装置60_Uが配送され、ユーザUに端末装置60_Uが届いた場合、ユーザUの操作によって、端末装置60_Uの電源が投入される(ステップSe71)。電源が投入されると、処理装置61は、通信装置67を用いて、EID_Uを含むプロファイル送信要求をプロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSe72)。
【0099】
プロファイル提供サーバ10がプロファイル送信要求を受け付けた場合、処理装置11は、通信装置13を用いて、EID_Uに対応付けられたプロファイルPF_Uを送信する(ステップSc71)。ステップSc71の処理が、第2送信制御部119に相当する。端末装置60_Uは、プロファイルPF_Uを受け付けた場合、プロファイルPF_Uを活性化する(ステップSe73)。プロファイルPF_Uが活性化することにより、端末装置60_Uに電話番号Aが設定される。次に、処理装置61は、電話番号Aを用いて在圏する(ステップSe74)。電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏をサービス提供サーバ40が検出した場合、処理装置41は、通信装置43を用いて、開始情報STIをユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSd71)。開始情報STIは、電話番号Aが設定された端末装置60_Uが在圏されたことを示す在圏結果情報でもよい。ステップSd71の処理が、第1送信制御部417に相当する。
【0100】
ユーザ管理サーバ30が開始情報STIを受け付けた場合、処理装置31は、提供状態を利用中に設定する(ステップSb71)。次に、処理装置31は、開始情報STIを取得した日を通信サービスに対する課金を開始する日に設定する(ステップSb72)。ステップSb72の処理が、第2設定部315に相当する。そして、処理装置31は、通信装置33を用いて、開始情報STIを受信したことを示す応答情報RSIをサービス提供サーバ40に送信する(ステップSb73)。サービス提供サーバ40が応答情報RSIを受け付けた場合、処理装置41は、端末装置60_Uに通信サービスを提供する(ステップSd72)。ステップSd72の処理が、提供部415に相当する。ステップSd72の処理終了後、サービス提供システム1は、
図18に示す一連の処理を終了する。
【0101】
1.4:第1実施形態の効果
以上説明したように、サービス提供サーバ40は、端末装置60_UのユーザUに通信サービスを提供するサービス提供サーバであって、端末装置60_Uに割り当てられた電話番号Aを示す番号情報PI_A、及び、端末装置60_UがユーザUに配送されたことを示す配送情報DIを取得する第1取得部411と、電話番号Aが設定された端末装置60_Uが通信サービスを提供可能な範囲内に在圏していることを検出した場合、端末装置60に通信サービスを提供する提供部415と、端末装置60_Uが範囲内に在圏していることを検出した場合、ユーザを管理するユーザ管理サーバ30に、通信サービスの提供の開始を示す開始情報STIを通信装置43を用いて送信する第1送信制御部417とを有する。
【0102】
ユーザ管理サーバ30は、開始情報STIをサービス提供サーバ40から受け付けるので、ユーザUが通信サービスをいつ利用開始したかを特定できる。仮に、ユーザ管理サーバが開始情報STIを受け付けない構成である場合、ユーザ管理サーバが、ユーザUから端末装置60の購入の申込を受け付けた日を、通信サービスの利用を開始した日であるとみなす構成が想定される。しかしながら、ユーザUは、端末装置60の購入を申し込んでから端末装置60が配送されてユーザUに届くまでの期間、通信サービスを利用することができない。通信サービスが利用できない期間における通信サービスに対する金額を請求されることは、ユーザUにとって不利であり、通信サービスに対するユーザUの満足度が低下する。一方、本実施形態によれば、ユーザ管理サーバ30は、開始情報STIを取得した日を通信サービスの利用を開始した日に設定することにより、ユーザUが通信サービスの利用を実際に開始した日を通信サービスの課金の開始日に設定できる。従って、ユーザ管理サーバ30は、端末装置60の購入の申込を受け付けた日を通信サービスの課金の開始日に設定する場合と比較して、通信サービスに対するユーザUの満足度を向上できる。
【0103】
また、サービス提供サーバ40は、第1取得部411によって番号情報PI_Aと配送情報DIとが取得された場合、通信サービスを提供するために用いる設定情報を、通信サービスを提供する前に記憶装置45に記憶する第1設定部413を更に有し、提供部415は、在圏を検出し、かつ、ユーザ管理サーバ30から開始情報STIに対する応答情報RSIを受け付けた場合、設定情報を参照して、端末装置60に通信サービスを提供する。サービス提供サーバ40は、応答情報RSIを取得する前に設定情報を記憶しておくため、応答情報RSIを取得した後に設定情報を記憶する場合と比較して、通信サービスをユーザに迅速に提供できる。
【0104】
また、サービス提供システム1は、サービス提供サーバ40と、ユーザ管理サーバ30と、を有するサービス提供システムであって、ユーザ管理サーバ30は、開始情報STIをサービス提供サーバ40から取得した日を、通信サービスの課金を開始する日に設定する第2設定部315を有する。ユーザUが通信サービスの利用を実際に開始した日を通信サービスの課金の開始日に設定できるので、ユーザUは、通信サービスが利用できない期間における通信サービスに対する金額を請求されることがない。従って、通信サービスに対するユーザUの満足度が向上できる。
【0105】
また、ユーザ管理サーバ30は、更に、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を管理する管理部313を有し、管理部313は、配送情報DIを取得した場合、提供状態を端末装置60の配送中に設定し、開始情報STIを取得した場合、提供状態を端末装置60の配送中から通信サービスの利用中に更新する。ユーザ管理サーバ30は、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を特定できる。
【0106】
また、サービス提供システム1は、通信サービスに必要なプロファイルPFを、端末装置60_Uに提供するプロファイル提供サーバ10を更に有し、端末装置60_Uは、eSIM68(ユーザを識別する情報を記憶するモジュールの例)を有し、プロファイル提供サーバ10は、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFを生成する第1生成部111と、番号情報PI_A、及び、eSIM68を識別するためのEID_U(モジュール識別情報の例)を取得する第2取得部115と、仮プロファイルTPFに、第2取得部115が取得した番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPF_Uを生成し、プロファイルPF_Uを、第2取得部115が取得したEID_Uに対応付ける第2生成部117と、端末装置60_UからEID_Uを受け付けた場合、EID_Uに対応付けられたプロファイルPFを、端末装置60_Uに対して、通信装置13を用いて送信する第2送信制御部119と、を有する。
【0107】
プロファイル提供サーバ10によれば、事前準備処理によって仮プロファイルTPFを予め生成してあるため、仮プロファイルTPFを用いずにプロファイルPFを生成する場合と比較して、オンライン店舗受付処理の処理量を低減できる。更に、仮プロファイルTPFには、電話番号が記録されていない。従って、実際にはユーザUに使用されない電話番号が確保されるということがなく、電話番号の利用効率の低下を抑制できる。
【0108】
2:変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0109】
2.1:第1変形例
第1実施形態において、管理部313は、提供状態が端末装置60の配送中であり、かつ、配送情報DIを取得してから現在までの期間が所定期間を超える場合に、端末装置60に関するエラーであることを示すエラー情報を生成してもよい。所定期間は、例えば、ユーザ管理サーバ30の管理者、又は、オペレータOP等によって定められる。例えば、所定期間は、配送にかかる一般的な期間より長い期間であることが好ましい。エラー情報は、例えば、「ユーザUに端末装置60_Uが配送されてから電源が投入されないまま一定期間が経過しており、何らかのエラーが発生している可能性があります。ユーザUに問い合わせてください。」である。
【0110】
図19は、第1変形例の動作を示すフローチャートである。処理装置31は、ユーザ管理テーブルCTが有するn3個のレコードCTRのそれぞれに対して、
図19に示す一連の処理を実行する。処理装置31は、
図19に示す一連の処理を、例えば1日に1回実行する。
【0111】
処理装置31は、n3個のレコードCTRのうちのいずれか1つのレコードCTRについて、状態情報SIが、「配送中」識別子か否かを判定する(ステップS1)。状態情報SIが、「配送中」識別子である場合、処理装置31は、状態更新日情報SDIが示す日から現在の日付までの期間が所定期間を超えるか否かを判定する(ステップS3)。
【0112】
状態更新日情報SDIが示す日から現在の日付までの期間が所定期間を超える場合、処理装置31は、エラー情報を出力する(ステップS5)。ステップS5の処理終了後、処理装置31は、
図19に示す一連の処理を終了する。また、状態情報SIが、「配送中」識別子でない場合、又は、状態更新日情報SDIが示す日から現在の日付までの期間が所定期間以下である場合も、処理装置31は、
図19に示す一連の処理を終了する。
【0113】
以上、第1変形例において、管理部313は、提供状態が端末装置60の配送中であり、かつ、配送情報DIを取得してから現在までの期間が所定期間を超える場合に、端末装置60に関するエラーであることを示すエラー情報を生成する。第1変形例によれば、エラー情報を見たサービス事業者は、何らかの不具合が発生していないかをユーザUに問い合わせることができる。何らかの不具合は、例えば、端末装置60_UがユーザUに届いていない不具合、及び、届いた端末装置60_Uが故障しており、端末装置60_Uの電源が投入できない不具合である。ユーザUは不具合が発生した場合に自発的にサービス事業者に問い合わせなくてよいため、ユーザUの手間を削減できる。
【0114】
2.2:第2変形例
上述の各形態は、オンライン店舗サービスによって端末装置60を購入する形態であるが、これに限らない。例えば、上述の各形態は、テレビショッピングにも適用できる。例えば、ユーザUは、テレビショッピングを見て端末装置60を購入する場合、テレビに表示された電話番号に電話をかける。ユーザUからの電話を受けたオペレータOPは、ユーザ管理端末20を操作して、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを入力する。ユーザ管理端末20は、ユーザ管理サーバ30に、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを送信する。以降の処理として、ユーザ管理サーバ30は、
図15のステップSb51を実行する。更に、上述の各形態は、テレビショッピングに限らず、ラジオショッピングにも適用できる。
同様に、上述の各形態は、カタログショッピングにも適用できる。例えば、ユーザUは、カタログを見て端末装置60を購入する場合、カタログに記載された宛先に、ユーザUの氏名、住所、及び、契約内容を記載した郵便物をオペレータOPに送付する。ユーザUからの郵便物を受け取ったオペレータOPは、ユーザ管理端末20を操作して、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを入力する。以降の処理は、テレビショッピングと同一である。
【0115】
2.3:第3変形例
上述の各形態において、管理部313は、開始情報STIを取得した場合に、通信サービスに関する情報をユーザUに送信してもよい。例えば、管理部313は、開始情報STIを取得した直後に、ユーザUのメールアドレスに対して、通信サービスの具体的な使い方が記載されたWebページのURL(Uniform Resource Locator)を送信してもよい。通信サービスの具体的な使い方が記載されたWebページのURLが、通信サービスに関する情報の一例である。
【0116】
2.4:第4変形例
上述の各形態において、第2設定部315は、開始情報STIをサービス提供サーバ40から取得した日を、通信サービスの課金を開始する日に設定するが、これに限らない。例えば、第2設定部315は、開始情報STIをサービス提供サーバ40から取得した日時を、通信サービスの課金を開始する日時に設定してもよい。
【0117】
2.5:第5変形例
上述の各形態では、プロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20とユーザ管理サーバ30とを有するが、プロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20とユーザ管理サーバ30との替わりに、ユーザ管理端末20の機能とユーザ管理サーバ30の機能とを有する装置を有してもよい。
【0118】
2.6:第6変形例
上述の各形態において、第4送信制御部311は、通信装置33を用いて、番号情報PI_AとユーザUの契約情報CIとIMSI_Uと配送情報DIとをサービス提供サーバ40に送信したが、これに限らない。例えば、第4送信制御部311は、番号情報PI_Aと、配送情報DIと、ユーザUの契約情報CI及びIMSI_のうちサービス提供サーバ40が必要とする情報と、を送信してもよい。この場合、処理装置41は、番号情報PI_Aと、ユーザUの契約情報CI及びIMSI_のうちサービス提供サーバ40が必要とする情報とを記憶装置45に記憶する。
【0119】
2.7:第7変形例
上述の各形態において、提供部415は、端末装置60_Uが在圏していることを検出し、かつ、ユーザ管理サーバ30から開始情報STIに対する応答情報RSIを受け付けた場合、設定情報を参照して、端末装置60_Uに通信サービスを提供するが、これに限らない。例えば、提供部415は、端末装置60_Uが在圏していることを検出した場合、端末装置60_Uに通信サービスを提供してもよい。
【0120】
2.8:第8変形例
上述の各形態において、第3送信制御部113は、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理サーバ30に送信したが、ICCIDリストL_ICCIDを送信しなくてもよい。ICCIDを送信しない場合、第2取得部115は、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A及びEID_Uを取得し、ICCID_Uを取得しなくてもよい。第2生成部117は、複数の仮プロファイルTPFのうち、任意の仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことにより、プロファイルPF_Uを生成すればよい。生成されたプロファイルPF_Uに含まれるICCIDが、ICCID_Uである。
【0121】
2.9:第9変形例
第1実施形態において、ユーザ管理サーバ30は、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信したが、払い出すことが可能なICCIDの個数のみをユーザ管理端末20に送信してもよい。ユーザ管理端末20は、ユーザUの登録人数が、ユーザ管理サーバ30から受け付けた個数に到達するまで、ユーザ管理サーバ30に新規ユーザの登録を要求できる。ユーザ管理端末20は、ステップSa55の処理の替わりに、EID_U、番号情報PI_A、氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIをユーザ管理サーバ30に送信する。ユーザ管理サーバ30は、ステップSb54の処理において、ユーザ管理テーブルCT内のレコードCTRのうち、氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、状態更新日情報SDI、及び、EIDが空欄であるいずれか1つのレコードCTRに、氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIと、EID_Uと、状態情報SIとを追加する。このレコードCTRのICCIDが、ICCID_Uである。
【0122】
2.10:第10変形例
上述の各形態において、端末装置60は、eSIM68を有したが、eSIM68の替わりに、書き換え可能なSIMを有してもよい。この書き換え可能なSIMは、挿抜可能であってもよい。
【0123】
2.11:第11変形例
上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、プロファイル提供サーバ10を1つ有するが、複数有してもよい。同様に、上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、ユーザ管理サーバ30を1つ有するが、複数有してもよい。同様に、上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20を1つ有するが、ユーザ管理端末20を複数有してもよい。例えば、サービス提供システム1が複数のユーザ管理端末20を複数有する場合、事前準備処理を実行するユーザ管理端末20と、オンライン店舗受付処理を実行するユーザ管理端末20とは、互いに同一でもよいし異なってもよい。
【0124】
2.12:第12変形例
上述の各形態において、受付部110は、ユーザ管理サーバ30から複数のIMSIを受け付けるが、ユーザ管理端末20から複数のIMSIを受け付けてもよい。
【0125】
2.13:その他
(1)上述した各形態では、記憶装置15は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。記憶装置35、記憶装置25、記憶装置45、記憶装置55、及び、記憶装置65についても、記憶装置15と同様である。
【0126】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0127】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0128】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0129】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0130】
(6)
図13に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0131】
また、通信装置13、通信装置27、通信装置33、通信装置43、及び、通信装置57は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置13、通信装置27、通信装置33、通信装置43、及び、通信装置57は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0132】
また、通信装置67は、無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置67は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0133】
(7)上述した各形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0134】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0135】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0136】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0137】
(10)上述した各形態において、プロファイル提供サーバ10、ユーザ管理サーバ30、及び、サービス提供サーバ40は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0138】
(11)上述した各形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0139】
(12)上述した各形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0140】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0141】
(14)上述した各形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0142】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0143】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0144】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0145】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0146】
1…サービス提供システム、10…プロファイル提供サーバ,11…処理装置、15…記憶装置、30…ユーザ管理サーバ、31…処理装置、35…記憶装置、40…サービス提供サーバ、41…処理装置、45…記憶装置、50…ユーザ装置、60、60_U…端末装置、110…受付部、111…第1生成部、113…第3送信制御部、115…第2取得部、117…第2生成部、119…第2送信制御部、311…第3送信制御部、411…設定部、413…提供部、DI…配送情報、PF…プロファイル、PI…番号情報、STI…開始情報、TPF…仮プロファイル。