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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】処理実行装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240220BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240220BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240220BHJP
   G06F 3/12 20060101ALN20240220BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/38 104
G03G21/00 388
G03G21/00 398
H04N1/00 885
G06F3/12 321
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020014967
(22)【出願日】2020-01-31
(65)【公開番号】P2021122101
(43)【公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】ニクソン・セガーラ ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】デニエル・モリナ
(72)【発明者】
【氏名】イエス ジョバンニ ジョン・ブルゴス
(72)【発明者】
【氏名】ロッドネイ・オマガヨン
(72)【発明者】
【氏名】シーラ メイ・キンボ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィナルド レイ・カガータン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフティ・ネガパタン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン マシュー・カビード
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・グラフィロ
(72)【発明者】
【氏名】シェイ アリソン・バイサック
(72)【発明者】
【氏名】メルビン・ガビオラ・ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】アイセル・アン・ロドリゲス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ジェームス・グティブ
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-156472(JP,A)
【文献】特開2006-035654(JP,A)
【文献】特開2004-004403(JP,A)
【文献】特開平06-038885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/42
G03G 21/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が入力を受け付けてから第1所定時間が経過した後、前記第1所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じた処理を実行する実行部と
を備え
前記実行部が実行する処理は、処理実行装置を自動的に休止モードに切り替える機能のオンオフを切り替える処理であり、
前記休止モードは、前記処理実行装置の通常の動作時よりも消費電力を低下させるように前記処理実行装置の動作を制御するモードである、処理実行装置。
【請求項2】
ユーザーの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が入力を受け付けてから第1所定時間が経過した後、前記第1所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じた処理を実行する実行部と
を備え、
前記実行部が実行する処理は、処理実行装置の動作に関する動作時間を設定する処理を含み、
前記動作時間は、前記処理実行装置を休止モードに移行させるまでの残時間を含み、
前記休止モードは、前記処理実行装置の通常の動作時よりも消費電力を低下させるように前記処理実行装置の動作を制御するモードである、処理実行装置。
【請求項3】
前記実行部が実行する処理は、前記処理実行装置が受け付けている指示を取り消す処理を含む、請求項1または請求項2に記載の処理実行装置。
【請求項4】
前記実行部が実行する処理は、前記処理実行装置の動作に関する動作時間を設定する処理を含み、
前記動作時間は、前記処理実行装置を前記休止モードに維持する残時間を含み、
前記休止モードは、前記処理実行装置の通常の動作時よりも消費電力を低下させるように前記処理実行装置の動作を制御するモードである、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理実行装置。
【請求項5】
前記実行部が実行する処理は、前記処理実行装置の動作に関する動作時間を設定する処理を含み、
前記動作時間は、前記処理実行装置の動作を停止させるまでの残時間を含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理実行装置。
【請求項6】
前記動作時間が予め設定されているときに、前記実行部が前記動作時間を設定する処理を実行することに応じて、前記動作時間が再設定される、請求項2、請求項4、および請求項5のいずれか1項に記載の処理実行装置。
【請求項7】
ユーザーの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が入力を受け付けてから第1所定時間が経過した後、前記第1所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じた処理を実行する実行部と
を備え、
前記実行部が実行する処理は、処理実行装置の動作に関する動作時間を設定する処理を含み、
前記動作時間は、前記処理実行装置を休止モードに維持する残時間を含み、
前記休止モードは、前記処理実行装置の通常の動作時よりも消費電力を低下させるように前記処理実行装置の動作を制御するモードであり、
前記実行部が前記動作時間を設定する処理を実行する場合、前記入力部が入力を受け付けてから前記第1所定時間が経過した後、前記実行部は、第2所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力結果に応じて前記動作時間を決定する、処理実行装置。
【請求項8】
ユーザーの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が入力を受け付けてから第1所定時間が経過した後、前記第1所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じた処理を実行する実行部と
を備え、
前記実行部が実行する処理は、処理実行装置の動作に関する動作時間を設定する処理を含み、
前記動作時間は、前記処理実行装置の動作を停止させるまでの残時間を含み、
前記実行部が前記動作時間を設定する処理を実行する場合、前記入力部が入力を受け付けてから前記第1所定時間が経過した後、前記実行部は、第2所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力結果に応じて前記動作時間を決定する、処理実行装置。
【請求項9】
前記実行部は、
前記第1所定時間が経過した後から前記第2所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じて前記動作時間が加算され、
前記第1所定時間が経過した後から前記第2所定時間が経過する前に前記入力部が長押しの入力を受け付けることに応じて、前記入力部が受け付けた入力に応じて加算される前記動作時間の単位を変更する、請求項7または請求項8に記載の処理実行装置。
【請求項10】
発音または発光する報知部をさらに備え、
前記第1所定時間が経過することに応じて、前記実行部は、前記報知部に発音または発光させる、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の処理実行装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の処理実行装置と、
シートに画像を形成する画像形成部と
を備える、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理実行装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の複合機(画像形成装置)は、ボタンが設けられたタッチパネルを備える。ボタンに対する操作がなされた場合、タッチパネルの表示面には、ショートカット画面が表示される。ショートカット画面には、6つのショートカットボタンが設けられている。6つのショートカットボタンには、それぞれ、複合機の機能(処理)が対応付けられている。ショートカットボタンに対する操作がなされた場合、ショートカットボタンに対応付けられている複合機の機能が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-123824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タッチパネルを備えていない簡素な装置であっても、装置が有する複数の機能のうちから所望の機能を選択的に実行したいとする要望があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置構成を簡素化しつつ、所望の処理を実行できる処理実行装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点によれば、処理実行装置は、入力部と、実行部とを備える。入力部は、ユーザーの入力を受け付ける。実行部は、前記入力部が入力を受け付けてから第1所定時間が経過した後、前記第1所定時間が経過する前に前記入力部が受け付けた入力の回数に応じた処理を実行する。
【0007】
本発明の第2の観点によれば、画像形成装置は、上記に記載の処理実行装置と、画像形成部とを備える。画像形成部は、シートに画像を形成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装置構成を簡素化しつつ、所望の処理を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る実行部が第1処理を実行する場合の時間の経過を示す図である。
図3】本実施形態に係る記憶部が記憶するテーブルを示す図である。
図4】本実施形態に係る実行部が第2処理を実行する場合の時間の経過を示す図である。
図5】本実施形態に係る実行部が第3処理を実行する場合の時間の経過を示す図である。
図6】本実施形態に係る実行部が第4処理を実行する場合の時間の経過を示す図である。
図7】本実施形態に係る実行部が第5処理を実行する場合の時間の経過を示す図である。
図8】本実施形態に係る画像形成装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係る画像形成装置が実行する動作時間設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、図1を参照して、画像形成装置1について説明する。図1は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置1は、制御部10、記憶部20、入力部30、報知部40、及び画像形成部50を備える。画像形成装置1は、「処理実行装置」の一例である。
【0012】
記憶部20は、記憶装置を含み、ソフトウェアのようなコンピュータープログラム及びデータを記憶する。具体的には、記憶部20は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリー、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。補助記憶装置は、例えば、不揮発性メモリーを含む。不揮発性メモリーは、例えば、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。また、本実施形態において、記憶部20は、USB(Universal Serial Bus)メモリー、及びSD(Secure Digital)カードのようなリムーバブルメディアを含む。
【0013】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部10は、画像形成装置1の各要素を制御する。具体的には、制御部10は、記憶部20の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、記憶部20、入力部30、報知部40、及び画像形成部50を制御する。
【0014】
また、制御部10のプロセッサーは、記憶部20の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、実行部11として機能する。つまり、制御部10は、実行部11を含む。
【0015】
実行部11は、処理を実行する。具体的には、実行部11は、画像形成装置1の処理を実行する。画像形成装置1の処理は、例えば、リセット処理(Reset option)、自動休止切替処理(Toggle auto sleep on/off)、及び動作時間設定処理を含む。リセット処理は、画像形成装置1が受け付けている指示を取り消す処理である。自動休止切替処理は、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能のオンオフを切り替える処理である。休止モードは、画像形成装置1の通常の動作時よりも、消費電力を低下させるように画像形成装置1の動作を制御するモードである。動作時間設定処理は、画像形成装置1の動作に関する動作時間を設定する処理である。以下、画像形成装置1の処理を第1処理Ex1~第5処理Ex5と記載する場合がある。また、第1処理Ex1~第5処理Ex5を、処理Exと記載する場合がある。第1処理Ex1~第5処理Ex5は、それぞれ、画像形成装置1の処理のいずれか1つに対応する。
【0016】
画像形成装置1の動作に関する動作時間は、休止移行時間、休止維持時間、及び停止移行時間を含む。休止移行時間とは、画像形成装置1を休止モードに移行させるまでの残時間のことである。休止移行時間がゼロになると、実行部11は、画像形成装置1を休止モードに移行させる。休止維持時間とは、画像形成装置1を休止モードに維持する残時間のことである。休止維持時間がゼロになると、実行部11は、画像形成装置1の休止モードを終了させる。停止移行時間とは、画像形成装置1の動作を停止させるまでの残時間のことである。停止移行時間がゼロになると、実行部11は、画像形成装置1の電源をオフにする。すなわち、本実施形態における画像形成装置1の動作時間設定処理は、休止移行時間を設定する休止移行時間設定処理(Set sleep timer)、休止維持時間を設定する休止維持時間設定処理(Set wake up timer)及び停止移行時間を設定する停止移行時間設定処理(Set shut down timer)を含む。
【0017】
入力部30は、ユーザーの入力Inを受け付ける。入力部30は、例えば、単数又は複数の物理ボタンを含む。物理ボタンは、例えば、画像形成装置1の筐体に設けられている。物理ボタンは、例えば、電源ボタン、スタートボタン、キャンセルボタン、及び/又は設定ボタンである。本実施形態において、設定ボタンは、例えば、実行部11に実行させる処理Exを設定するためのボタンである。以下、入力部30が設定ボタンである場合を例に挙げて説明する。つまり、本実施形態において、設定ボタンを押下する操作が、入力部30がユーザーからの入力Inを受け付けることに相当する。
【0018】
報知部40は、例えば、警告音を発音するブザー、又は発光する点灯装置である。以下、報知部40がブザーである場合を例に挙げて説明する。
【0019】
画像形成部50は、シートに画像を形成する。例えば、画像形成部50は、スタートボタンが押下されたことに応じて、シートに画像を形成する。
【0020】
次に、図2を参照して、入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じて実行される処理Exについて説明する。図2は、実行部11が第1処理Ex1を実行する場合の時間の経過を示す図である。
【0021】
まず、入力部30が入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数を取得する。本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30が「1回」の入力Inを受け付けたため、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として、「1回」を取得する。
【0022】
次に、第1所定時間T1が経過することに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過したことを報知するように報知部40を制御する。具体的には、第1所定時間T1が経過することに応じて、実行部11は、報知部40に警告音Beを発音させる。その結果、報知部40による警告音Beを聞くことによって、ユーザーは、第1所定時間T1が経過したことを認識できる。なお、第1所定時間T1は、ユーザーが任意に設定できる。例えば、第1所定時間T1は5秒である。また、第1所定時間T1が経過したことを報知するための警告音Beは、例えば1回である。
【0023】
そして、入力部30が入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過した後、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じた処理Exを実行する。本実施形態において、「1回」の入力Inには、第1処理Ex1が対応している。つまり、入力部30が1回の入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過した後、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた「1回」の入力Inに応じた第1処理Ex1を実行する。従って、画像形成装置1は、タッチパネルのような複雑な構成を備えることなく、入力部30を備えるだけで、画像形成装置1が実行する複数の処理Exのうちの所望の処理Exを選択的に実行できる。その結果、画像形成装置1の装置構成を簡素化しつつ、所望の処理Exを実行できる。
【0024】
なお、本実施形態において、第1処理Ex1は、例えばリセット処理である。この場合、第1所定時間T1が経過した後、実行部11は、リセット処理を実行する。すなわち、第1所定時間T1が経過した後、実行部11は、画像形成装置1が受け付けている指示を取り消す。従って、画像形成装置1に対して誤って指示した場合であっても、画像形成装置1に対する指示を取り消すことができる。
【0025】
ここで、第1所定時間T1が経過してから待機時間Etが経過したことに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数だけ報知部40に警告音Beを発音させてから、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じた処理Exを実行する。従って、報知部40による警告音Beを聞くことによって、ユーザーは、第1所定時間T1の前に入力部30が受け付けた入力Inの回数と、実行部11が処理Exを実行することとを認識できる。また、第1所定時間T1が経過したことを示す警告音Beが発音されてから一呼吸置いて、処理Exが実行される。その結果、第1所定時間T1が経過して警告音Beが発音されてから、突然に処理Exが実行されることを防止できる。なお、待機時間Etは、ユーザーが任意に設定できる。例えば、待機時間Etは3秒である。
【0026】
本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30が「1回」の入力Inを受け付けたため、実行部11は、第1所定時間T1と待機時間Etとが経過したことに応じて、報知部40に「1回」だけ警告音Beを発音させてから第1処理Ex1を実行する。
【0027】
次に、図1及び図3を参照して、実行部11が実行する処理Exについて説明する。図3は、テーブルTaを示す図である。記憶部20は、テーブルTaを記憶する。具体的には、記憶部20は、テーブルTaにおいて、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数(No. of Buttons Pressed)と、画像形成装置1の処理Ex(Action)とを関連付けて記憶している。
【0028】
本実施形態において、テーブルTaにおいて、1回の入力Inと、第1処理Ex1としてのリセット処理とが関連付けられている。また、テーブルTaにおいて、2回の入力Inと、第2処理Ex2としての自動休止切替処理とが関連付けられている。さらに、テーブルTaにおいて、3回の入力Inと、第3処理Ex3としての休止移行時間設定処理とが関連付けられている。さらに、テーブルTaにおいて、4回の入力Inと、第4処理Ex4としての休止維持時間設定処理とが関連付けられている。さらに、テーブルTaにおいて、5回の入力Inと、第5処理Ex5としての停止移行時間設定処理とが関連付けられている。なお、入力Inの回数と画像形成装置1の処理Exとの組合せは適宜変更できる。
【0029】
次に、図4を参照して、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付ける入力Inの回数について説明する。図4は、実行部11が第2処理Ex2を実行する場合の時間の経過を示す図である。
【0030】
図4に示すように、本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30は、「2回」の入力Inを受け付けている。従って、実行部11は、入力部30が最後の(2回目の)入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として「2回」を取得する。
【0031】
ここで、入力部30が受け付ける入力Inにおいて、入力部30が入力Inを受け付けてから次の入力Inを受け付けるまでの判断時間Iv1が閾値以上である場合、実行部11は、判断時間Iv1が経過する前の入力Inを第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた最後の入力Inであると判断する。すなわち、入力部30が入力Inを受け付けてから次の入力Inを受け付けることなく閾値以上の時間が経過することに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が最後の入力Inを受け付けたと判断する。なお、閾値は、ユーザーが任意に設定できる。例えば、閾値は、第1所定時間T1である。
【0032】
入力部30が最後の入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に警告音Beを発音させる。図4に示す例では、入力部30が最後(2回目)の入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に警告音Beを発音させる。
【0033】
本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付ける「2回」の入力Inには、第2処理Ex2が対応している。従って、報知部40が警告音Beを発音してから待機時間Etが経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「2回」の警告音Beを発音させてから、第2処理Ex2を実行する。
【0034】
なお、本実施形態において、第2処理Ex2は、例えば自動休止切替処理である。すなわち、第1所定時間T1が経過してから待機時間Etが経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「2回」だけ警告音Beを発音させてから、第2処理Ex2としての自動休止切替処理を実行する。具体的には、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能がオフになっている場合、第1所定時間T1が経過してから待機時間Etが経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「2回」だけ警告音Beを発音させてから、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能をオンにする。また、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能がオンになっている場合、第1所定時間T1が経過してから待機時間Etが経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「2回」だけ警告音Beを発音させてから、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能をオフにする。従って、ユーザーが操作することなく、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替えることができる。また、必要に応じて、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替えることを防止できる。
【0035】
次に、図5図7を参照して、動作時間設定処理について説明する。図5は、実行部11が第3処理Ex3を実行する場合の時間の経過を示す図である。本実施形態において、第3処理Ex3は、動作時間設定処理に対応している。
【0036】
図5に示すように、本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30は、3回の入力Inを受け付けている。従って、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として、「3回」を取得する。そして、入力部30が最後(3回目)の入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は報知部40に警告音Beを発音させる。
【0037】
本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付ける「3回」の入力Inは、第3処理Ex3としての休止移行時間設定処理に対応している。休止移行時間設定処理は、動作時間設定処理に含まれる。第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数が動作時間設定処理に対応している場合、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた入力結果に応じて動作時間を決定する。第2所定時間T2は、第1所定時間T1が経過した後に計測される。従って、画像形成装置1がタッチパネルのような複雑な構成を備えることなく、簡素な構成で、画像形成装置1の動作時間を設定できる。
【0038】
具体的には、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が入力Inを受け付けた回数に応じて動作時間を決定する。より具体的には、例えば、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた1回の入力Inに対して1時間の動作時間を加算する。図5に示す例では、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に、入力部30が「2回」の入力Inを受け付けている。従って、第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、動作時間を2時間に決定する。
【0039】
そして、動作時間が決定したことに応じて、すなわち、第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数だけ報知部40に警告音Beを発音させてから、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じた処理Exを実行する。図5に示す例では、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じて、動作時間が2時間に決定されている。従って、第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「3回」だけ警告音Beを発音させてから、休止移行時間を2時間に設定する休止移行時間設定処理を実行する。画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能がオンになっている場合、画像形成装置1が通常の動作を開始してから、休止移行時間が経過することに応じて、実行部11は、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える。従って、ユーザーが操作することなく画像形成装置1の消費電力を低下させることができる。その結果、画像形成装置1の省電力を図ることができる。
【0040】
ここで、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過するまでに入力部30が受け付ける入力Inにおいて、入力部30が入力Inを受け付けてから次の入力Inを受け付けるまでの判断時間Iv2が閾値以上である場合、実行部11は、判断時間Iv2が経過する前の入力Inを、第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた最後の入力Inであると判断する。すなわち、入力部30が入力Inを受け付けてから次の入力Inを受け付けることなく閾値以上の時間が経過することに応じて、実行部11は、第2所定時間T2が経過する前に入力部30が最後の入力Inを受け付けたと判断する。さらに、実行部11は、第2所定時間T2が経過する前に入力部30が最後の入力Inを受け付けたと判断することに応じて、第2所定時間T2の計測を開始する。閾値は、ユーザーが任意に設定できる。例えば、閾値は、第2所定時間T2である。
【0041】
なお、第1所定時間T1が経過した後、待機時間Wtが経過するまで入力部30が入力Inを受け付けなかった場合、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数を「0回」であると判定する。第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に、入力部30が受け付けた入力Inの回数が0回である場合、動作時間が0時間に設定される。例えば、動作時間のうち休止移行時間が0時間に設定される場合、画像形成装置1を自動的に休止モードに切り替える機能がオンされることに応じて、実行部11は、画像形成装置1を即座に休止モードに移行させる。
【0042】
図6は、実行部11が第4処理Ex4を実行する場合の時間の経過を示す図である。本実施形態において、第4処理Ex4は、動作時間設定処理に対応している。説明の便宜のため、入力部30が受け付けた長押しの入力InLにハッチングを付している。
【0043】
図6に示すように、本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30は、4回の入力Inを受け付けている。従って、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として、「4回」を取得する。そして、入力部30が最後の(4回目の)入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に警告音Beを発音させる。
【0044】
本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付ける「4回」の入力Inは、第4処理Ex4としての休止維持時間設定処理に対応している。休止維持時間設定処理は、動作時間設定処理に含まれる。従って、第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、動作時間としての休止維持時間を決定する。
【0045】
実行部11が動作時間設定処理を実行する場合、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に、入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、実行部11は、入力Inに応じて加算される動作時間の単位を変更する。例えば、入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、実行部11は、1回の入力Inに応じて加算される動作時間の単位を「1時間」から「10分」に変更する。図6に示す例では、第1所定時間T1が経過した後、入力部30は、1回の入力Inを受け付けた後に、1回の長押しの入力InLを受け付けている。従って、実行部11は、1回の入力Inに対応する1時間と、1回の長押しの入力InLに対応する10分とを合計して、動作時間を「1時間10分」に決定する。従って、画像形成装置1がタッチパネルのような複雑な構成を備えることなく、簡素な構成で、画像形成装置1の動作時間を細かくk設定できる。ここで、長押しの入力InLは、例えば、入力部30が1秒以上押下され続ける入力動作のことである。
【0046】
そして、動作時間が決定したことに応じて、すなわち、第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「4回」だけ警告音Beを発音させてから、決定した「1時間10分」を休止維持時間に設定する休止維持時間設定処理を実行する。この場合、実行部11は、画像形成装置1を休止モードに移行させてから1時間10分だけ休止モードを維持させる。そして、1時間10分が経過することに応じて、実行部11は、画像形成装置1の休止モードを終了させる。従って、ユーザーが操作することなく、画像形成装置1を自動的に通常の動作モードに切り替えることができる。その結果、ユーザーが動作モードを切り替えるために画像形成装置1を操作する手間を削減できる。
【0047】
図7は、実行部11が第5処理Ex5を実行する場合の時間の経過を示す図である。本実施形態において、第5処理Ex5は、動作時間設定処理に対応している。説明の便宜のため、入力部30が受け付けた長押しの入力InLにハッチングを付している。
【0048】
図7に示すように、本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30は、5回の入力Inを受け付けている。従って、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として、「5回」を取得する。そして、入力部30が最後の(5回目の)入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に警告音Beを発音させる。
【0049】
本実施形態において、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付ける「5回」の入力Inには、第5処理Ex5としての停止移行時間設定処理に対応している。停止移行時間設定処理は、動作時間設定処理に含まれる。従って、第1所定時間T1が経過したことに応じて、実行部11は、動作時間としての停止移行時間を決定する。
【0050】
図7に示す例において、第1所定時間T1が経過した後、入力部30は、1回の入力Inを受け付けた後に、1回の長押しの入力InLを受け付け、更に1回の入力Inを受け付けている。長押しの入力InLの後に受け付けた入力Inには、長押しの入力InLによって変更された単位の動作時間が対応している。従って、実行部11は、1回の入力Inに対応する1時間と、1回の長押しの入力InLに対応する10分と、長押しの入力InLの後の1回の入力Inに対応する10分とを合計して、動作時間を「1時間20分」に決定する。
【0051】
そして、動作時間が決定したことに応じて、すなわち、第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、報知部40に「5回」だけ警告音Beを発音させてから、決定した「1時間20分」を停止移行時間に設定する停止移行時間設定処理を実行する。この場合、画像形成装置1が起動してから1時間20分が経過することに応じて、実行部11は、画像形成装置1の電源をオフにする。従って、ユーザーが画像形成装置1の電源をオフにすることを忘れてしまっても、自動的に画像形成装置1の電源をオフにすることができる。その結果、不要に電力が消費されることを防止できる。
【0052】
次に、図8を参照して画像形成装置1が実行する処理について説明する。図8は、画像形成装置1が実行する処理を示すフローチャートである。
【0053】
ステップS5において、制御部10は、入力部30が入力Inを受け付けたことを検出する。すなわち、入力部30は、ユーザーの入力Inを受け付ける。
【0054】
ステップS10において、実行部11は、ステップS5で入力部30が入力Inを受け付けてから第1所定時間T1が経過したか否かを判定する。ステップS10で否定的判定(No)がされる場合、処理は再びステップS10に戻る。一方、ステップS10で肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS15に進む。
【0055】
ステップS15において、制御部10は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数を取得する。
【0056】
ステップS20において、実行部11は、報知部40に報知させる。具体的には、実行部11は、警告音Beを発音するように報知部40を制御する。その結果、報知部40は、警告音Beを発音する。
【0057】
ステップS25において、実行部11は、ステップS15で取得した入力Inの回数が画像形成装置1の動作時間を設定する処理であるか否かを判定する。ステップS25で肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS30に進む。一方、ステップS25で否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS35に進む。
【0058】
ステップS30において、実行部11は、ステップS15で取得した入力Inの回数に応じた動作時間設定処理を実行する。
【0059】
一方、ステップS35において、実行部11は、ステップS15で取得した入力Inの回数に応じて報知部40に報知させる。具体的には、実行部11は、ステップS15で取得した入力Inの回数だけ警告音Beを発音するように報知部40を制御する。その結果、報知部40は、ステップS15で実行部11が取得した入力Inの回数だけ警告音Beを発音する。
【0060】
ステップS40において、実行部11は、ステップS15で取得した入力Inの回数に応じた処理Exを実行する。
【0061】
次に、図9を参照して、画像形成装置1が実行する動作時間設定処理について説明する。図9は、画像形成装置1が実行する動作時間設定処理を示すフローチャートである。
【0062】
ステップS50において、実行部11は、入力部30が入力を受け付けたか否かを判定する。ステップS50で肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS55に進む。
【0063】
ステップS55において、実行部11は、ステップS50で入力部30が長押しの入力InLを受け付けたか否かを判定する。ステップS55において肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS60に進む。ステップS60において、制御部10は、1回の入力Inに対応する動作時間の単位を変更する。そして、処理はステップS50に戻る。一方、ステップS55において否定的判定(No)がされる場合、1回の入力Inに対応する動作時間の単位が変更されることなく、処理はステップS50に戻る。ステップS50で否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS65に進む。
【0064】
ステップS65において、実行部11は、第2所定時間T2が経過したか否かを判定する。ステップS65において否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS50に戻る。一方、ステップS65において、肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS70に進む。
【0065】
ステップS70において、実行部11は、入力部30が受け付けた入力結果に基づいて、動作時間を決定する。具体的には、図8のステップS20から図9のステップS70までに入力部30が受け付けた入力結果に基づいて、実行部11は、動作時間を決定する。
【0066】
ステップS75において、実行部11は、図8のステップS15で取得した入力Inの回数に応じて報知部40に報知させる。具体的には、実行部11は、図8のステップS15で取得した入力Inの回数だけ警告音Beを発音するように報知部40を制御する。その結果、報知部40は、ステップS15で実行部11が取得した入力Inの回数だけ警告音Beを発音する。
【0067】
ステップS80において、実行部11は、ステップS70で決定した動作時間に基づいて、動作時間を設定する処理Exを実行する。
【0068】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0069】
(1)図1を参照して説明したように、「処理実行装置」の一例として画像形成装置1を例に挙げて本発明について説明した。ただし、「処理実行装置」は、例えば、画像読取装置、タブレット端末、又はスマートフォンであってもよい。
【0070】
(2)図8のステップS5~ステップS40の順番と、図9のステップS50~ステップS80の順番とのそれぞれは、適宜変更し得る。
【0071】
(3)図6を参照して説明したように、実行部11が動作時間設定処理を実行する場合、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、実行部11は、入力部30が受け付けた1回の入力Inに対応する動作時間の単位を変更した。ただし、動作時間設定処理が実行される場合、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、動作時間を減算してもよい。例えば、1回の入力Inが「1時間」に対応している場合、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過するまでに、入力部30が3回の入力Inと1回の長押しの入力InLを受け付けると、実行部11は、3回の入力Inに対応する「3時間」から1回の長押しの入力InLに対応する「1時間」を差し引く。従って、実行部11は、動作時間を「2時間」に設定する。また、例えば、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過するまでに入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、実行部11は、長押しの入力InL以降に入力部30が受け付けた入力Inに対応する動作時間を、合計の動作時間から差し引く。例えば、入力部30が受け付ける1回の入力Inが「1時間」に対応している場合、第1所定時間T1が経過してから、入力部30が3回の入力Inを受け付け、その後入力部30が1回の長押しの入力InLを受け付け、その後入力部30が1回の入力Inを受け付けると、実行部11は、3回の入力Inに対応する「3時間」から、1回の長押しの入力InLに対応する「1時間」と1回の入力Inに対応する「1時間」とを差し引く。従って、実行部11は、動作時間を「1時間」に設定する。
【0072】
また、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が長押しの入力InLを受け付けることに応じて、実行部11が実行する処理Exを決定するための入力Inの回数を減算してもよい。例えば、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30が2回の入力Inと1回の長押しの入力InLとを受け付けた場合、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として「1回」を取得する。また、例えば、第1所定時間T1が経過する前に、入力部30が3回の入力Inを受け付け、その後入力部30が1回の長押しの入力InLを受け付け、その後入力部30が1回の入力Inとを受け付けた場合、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数として「1回」を取得する。
【0073】
(4)図5図7を参照して説明したように、動作時間を設定する処理Exが実行される場合、第1所定時間T1が経過してから、第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた入力結果に応じて動作時間が決定される。ただし、図2及び図4を参照して説明したように、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数に応じて、動作時間を設定する処理Exと異なる処理Exが実行される場合、実行部11は、第1所定時間T1が経過してから待機時間Etが経過するまでに入力部30が受け付けた入力Inを無視する。
【0074】
(5)図1を参照して説明したように、本発明について、報知部40がブザーである場合を例に挙げて説明した。ただし、報知部40は点灯装置であってもよい。報知部40が点灯装置である場合、待機時間Et又は第2所定時間T2が経過したことに応じて、実行部11は、第1所定時間T1が経過する前に入力部30が受け付けた入力Inの回数だけ報知部40に発光させる。
【0075】
(6)図5図7を参照して説明したように、本実施形態によれば、第1所定時間T1が経過してから第2所定時間T2が経過する前に入力部30が受け付けた入力結果に応じて、画像形成装置1の動作に関する動作時間が設定された。ただし、画像形成装置1の動作に関する動作時間が予め設定されているときに、実行部11が動作時間を設定する処理Exを実行することに応じて、動作時間が再設定される。従って、誤った動作時間を設定した場合であっても、ユーザーは動作時間を再設定できる。その結果、動作時間を設定するユーザーの利便性が向上する。
【0076】
(7)図2を参照して説明したように、本実施形態によれば、第1所定時間T1が経過したことを報知するための警告音Beは、例えば1回である。ただし、報知部40が第1所定時間T1が経過したことを報知できる限り、報知部40は、2回以上の警告音Beを発音してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、処理実行装置及び画像形成装置の分野に利用可能であり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0078】
1 画像形成装置(処理実行装置)
10 制御部
11 実行部
20 記憶部
30 入力部
40 報知部
50 画像形成部
In 入力
T1 第1所定時間
T2 第2所定時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9