IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ いすゞ自動車株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-冷却システム 図1
  • 特許-冷却システム 図2
  • 特許-冷却システム 図3
  • 特許-冷却システム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】冷却システム
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/50 20060101AFI20240220BHJP
   B60K 11/02 20060101ALI20240220BHJP
   F01P 7/14 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
B60S1/50
B60K11/02
F01P7/14 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022153496
(22)【出願日】2022-09-27
【審査請求日】2022-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 怜馬
(72)【発明者】
【氏名】加藤 晃太
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03715192(EP,A1)
【文献】特開2021-030811(JP,A)
【文献】中国実用新案第202759617(CN,U)
【文献】中国実用新案第201779825(CN,U)
【文献】実開昭56-043451(JP,U)
【文献】特開2019-182179(JP,A)
【文献】実開平06-087113(JP,U)
【文献】実開昭50-078834(JP,U)
【文献】実開昭47-030223(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/50
B60K 11/02
F01P 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される冷却システムであって、
前記車両の駆動源であるモータと、
前記モータを駆動するインバータと、
ラジエータと、
前記車両の窓を洗浄する洗浄液を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクに貯留される前記洗浄液を前記インバータ、前記モータ、前記ラジエータ及び前記貯留タンクの順に循環させることにより、前記モータ及び前記インバータの熱を前記洗浄液に蓄えさせると共に、前記ラジエータにより前記洗浄液を放熱させる循環流路と、
前記貯留タンクの内底面から上方へ突出して設けられると共に、前記窓を洗浄する際に前記貯留タンクより前記洗浄液を取水する取水口と、
前記貯留タンクの内底面から上方へ突出して設けられると共に、前記貯留タンクより前記循環流路に前記洗浄液を給水する給水口と、
を有し、
前記取水口の高さは、前記給水口の高さよりも高い、
冷却システム。
【請求項2】
前記給水口は複数設けられ、
前記複数の給水口の高さは略等しい、
請求項1に記載の冷却システム。
【請求項3】
前記貯留タンクは、
底壁に凹設される凹部を備え、
前記取水口は、
前記貯留タンクの前記凹部以外に設けられ、
前記複数の給水口は、
前記凹部に設けられる、
請求項1記載の冷却システム。
【請求項4】
前記給水口は、
前記貯留タンクの全ての角に設けられる、
請求項1に記載の冷却システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される冷却システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のEV(Electric Vehicle)及びHEV(Hybrid Electric Vehicle)は、搭載されているモータ及びインバータを冷却するために水冷の冷却回路を有している。特に、HEVは、エンジンを冷却するための冷却回路とは別にモータ及びインバータを冷却するための冷却回路を有している(例えば、特許文献1)。
【0003】
このようなモータ及びインバータを冷却するための冷却回路は、リザーブタンクと、リザーブタンクに貯留されている冷却水を圧送するポンプと、ポンプにより圧送される冷却水にインバータ及びモータより蓄えられた熱量を放熱してリザーブタンクに戻すラジエータと、を有している。モータ及びインバータを冷却するための冷却回路は、乗用車ではエンジンルーム内に搭載され、商用車ではシャシ部分に搭載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-98650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の冷却回路においては、スペースの有効利用の観点より、リザーブタンクがスペースを占有するのは好ましくない。
【0006】
本開示の目的は、省スペース化を図ることができ、冷却水の交換の手間を省くことができると共に、洗浄液による浄化作用を向上させることができる冷却システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る冷却システムは、車両に搭載される冷却システムであって、前記車両の駆動源であるモータと、前記モータを駆動するインバータと、ラジエータと、前記車両の窓を洗浄する洗浄液を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクに貯留される前記洗浄液を前記インバータ、前記モータ、前記ラジエータ及び前記貯留タンクの順に循環させることにより、前記モータ及び前記インバータの熱を前記洗浄液に蓄えさせると共に、前記ラジエータにより前記洗浄液を放熱させる循環流路と、前記貯留タンクの内底面から上方へ突出して設けられると共に、前記窓を洗浄する際に前記貯留タンクより前記洗浄液を取水する取水口と、前記貯留タンクの内底面から上方へ突出して設けられると共に、前記貯留タンクより前記循環流路に前記洗浄液を給水する複数の給水口と、を有し、前記取水口の高さは、前記給水口の高さよりも高い
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、省スペース化を図ることができ、冷却水の交換の手間を省くことができると共に、洗浄液による浄化作用を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施の形態1に係る冷却システムの構成を示すブロック図
図2】本開示の実施の形態1に係る冷却システムの一部の構成を示す模式図
図3】本開示の実施の形態2に係る冷却システムの一部の構成を示す模式図
図4】本開示の実施の形態3に係る冷却システムの一部の構成を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施の形態は一例であり、この実施の形態に限定されるものではない。なお、既に周知な事項の詳細な説明や、実質的に同一の構成に対する重複説明等は、適宜省略する場合がある。
【0011】
(実施の形態1)
<冷却システムの構成>
まず、本開示の実施の形態1に係る冷却システム1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る冷却システム1の構成を示すブロック図である。図2は、本実施の形態に係る冷却システム1の構成の一部を示す模式図である。
【0012】
冷却システム1は、EV又はHEVに搭載され、インバータ10と、モータ20と、ラジエータ30と、ウォッシャー液タンク40と、取水部41と、ポンプ50と、ポンプ60と、を有している。
【0013】
インバータ10は、図示しないバッテリーの直流電力を3相交流電力に変換してモータ20に供給することによりモータ20を駆動する。
【0014】
モータ20は、インバータ10より3相交流電力が供給されることにより駆動する車両の駆動源である。モータ20は、駆動することにより何れも図示しない車両の前輪又は後輪を駆動させる。
【0015】
ラジエータ30は、ラジエータ30を通過する洗浄液43と、ラジエータ30を通過する空気(走行風)と、を熱交換することにより、ラジエータ30を通過する洗浄液43を冷却する。
【0016】
ウォッシャー液タンク40は、車両の窓70を洗浄する洗浄液43を貯留している貯留タンクである。
【0017】
取水部41は、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43を車両の窓70に放出するための洗浄液43の流路である。取水部41の一端には、取水口41aが設けられている。取水口41aは、ウォッシャー液タンク40に設けられると共に、車両の窓70を洗浄する際にウォッシャー液タンク40より洗浄液43を取水部41に取水する。取水部41の他端には、取水口41aより取水部41に取水した洗浄液43を、車両の窓70に放出させる放出口71が設けられている。
【0018】
ポンプ50は、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43をインバータ10に圧送する。
【0019】
ポンプ60は、取水部41に設けられており、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43を取水口41aから取水すると共に、放出口71より車両の窓70に圧送して窓70を洗浄する。
【0020】
循環流路80は、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク40の順に循環させる。循環流路80には、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43を循環流路80に給水する給水口42aが設けられている。給水口42aは、ウォッシャー液タンク40に複数設けられている。
【0021】
取水口41aのウォッシャー液タンク40の内底面40aからの高さh1は、給水口42aの内底面40aからの高さh2よりも高くなっている(h1>h2)。
【0022】
<冷却システムの動作>
本開示の実施の形態1に係る冷却システム1の動作について、図1及び図2を参照して説明する。
【0023】
まず、ウォッシャー液タンク40は、ユーザによって補充された洗浄液43を貯留している。
【0024】
図示しない車両のイグニションスイッチがオンされることにより、ポンプ50が図示しないECUの制御によって駆動を開始する。ポンプ50が駆動することにより、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43は、循環流路80を循環する。
【0025】
具体的には、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43は、駆動を開始したポンプ50により、給水口42aより循環流路80に給水されてインバータ10に圧送される。
【0026】
インバータ10に圧送された洗浄液43は、インバータ10において生じた熱を蓄えた後に、モータ20において生じた熱を蓄える。
【0027】
モータ20において生じた熱を蓄えた洗浄液43は、ラジエータ30においてラジエータ30を通過する空気(走行風)と熱交換することにより冷却される。
【0028】
ラジエータ30において冷却された洗浄液43は、ウォッシャー液タンク40に貯留される。
【0029】
また、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43は、ユーザの操作によってポンプ60が駆動することにより、取水口41aより取水部41に取水されて放出口71より車両の窓70に向けて圧送されて放水される。これにより、窓70を洗浄液43によって洗浄することができる。
【0030】
上記の動作において、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43を窓70の洗浄に使用することにより、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43が少なくなる。この場合に、図2に示すように、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43のウォッシャー液タンク40の内底面40aからの高さEが取水口41aよりも低くなった場合には、取水口41aより洗浄液43を取水できなくなる。
【0031】
しかしながら、この場合であっても、給水口42aの内底面40aからの高さh2を取水口41aの内底面40aからの高さh1よりも低くすることにより、循環流路80に対して給水口42aより洗浄液を給水することができる。また、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液43の内底面40aからの高さEが取水口41aよりも低くなった場合に、警告等によってユーザに報知することにより、ユーザによってウォッシャー液タンク40に洗浄液43が補充されるため、循環流路80に洗浄液43が無くなることを防ぐことができる。
【0032】
また、ウォッシャー液タンク40に給水口42aを複数設けることにより、車両の振動等によって洗浄液43の内底面40aからの高さEが変動した場合であっても、循環流路80に対して洗浄液43を確実に給水することができる。
【0033】
更に、モータ20及びインバータ10を冷却する冷却システム1は、エンジンを冷却する冷却システムに比べて冷却水の温度が低くなることにより、沸騰を防ぐための添加剤を冷却水に加える必要がないため、洗浄液43をそのまま冷却水として使用することができる。また、洗浄液43は、不凍液を使用しているため、モータ20及びインバータ10を冷却するための冷却水として使用する際に凍結することを防ぐことができる。
【0034】
このように、本実施の形態では、ウォッシャー液タンク40に貯留される洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク40の順に循環させることにより、モータ20及びインバータ10の熱を洗浄液43に蓄えさせると共に、ラジエータ30により洗浄液43を放熱させる。
【0035】
これにより、モータ20及びインバータ10を冷却する冷却水を貯留するリザーブタンクを不要にすることができるため省スペース化を図ることができると共に、冷却水の交換の手間を省くことができる。また、モータ20及びインバータ10によって洗浄液43が暖められるため、洗浄液43による窓70に付着した油膜等の浄化作用を向上させることができる。
【0036】
(実施の形態2)
<冷却システムの構成>
まず、本開示の実施の形態2に係る冷却システムの構成について、図3を参照して説明する。図3は、本開示の実施の形態2に係る冷却システムの一部の構成を示す模式図である。
【0037】
なお、本実施の形態に係る冷却システムのウォッシャー液タンク140以外の構成は冷却システム1と同一構成であるので、その説明を省略する。また、図3において図2と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0038】
本実施の形態に係る冷却システムは、EV又はHEVに搭載され、インバータ10と、モータ20と、ラジエータ30と、取水部41と、ポンプ50と、ポンプ60と、ウォッシャー液タンク140と、を有している。なお、図3においては、取水口41aの記載を省略する。
【0039】
ウォッシャー液タンク140は、車両の窓70を洗浄する洗浄液43を貯留している貯留タンクである。
【0040】
取水部41は、ウォッシャー液タンク140に貯留されている洗浄液43を車両の窓70に放出するための洗浄液43の流路である。取水口41aは、ウォッシャー液タンク140に設けられると共に、車両の窓70を洗浄する際にウォッシャー液タンク140より洗浄液43を取水部41に取水する。
【0041】
取水口41aのウォッシャー液タンク140の内底面40aからの高さは、給水口142aの内底面40aからの高さよりも高くなっている。
【0042】
ポンプ50は、ウォッシャー液タンク140に貯留されている洗浄液43をインバータ10に圧送する。
【0043】
ポンプ60は、取水部41に設けられており、ウォッシャー液タンク140に貯留されている洗浄液43を取水口41aから取水すると共に、放出口71より車両の窓70に圧送して窓70を洗浄する。
【0044】
循環流路80は、ウォッシャー液タンク140に貯留されている洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク40の順に循環させる。循環流路80には、ウォッシャー液タンク140に貯留されている洗浄液43を循環流路80に給水する給水口142aが設けられている。給水口142aは、ウォッシャー液タンク140に複数設けられていると共に、ウォッシャー液タンク140の全ての角に設けられている。例えば、ウォッシャー液タンク140が図3に示すように上方から見て四角形の場合には、給水口142aは四隅に設けられている。
【0045】
給水口142aを四隅に設けることにより、車両が前後左右等の何れの方向に傾いても、ウォッシャー液タンク40に貯留されている洗浄液を給水口142aから循環流路80に供給することができる。
【0046】
なお、本実施の形態に係る冷却システムの動作は上記の実施の形態1に係る冷却システム1の動作と同一動作であるので、その説明を省略する。
【0047】
このように、本実施の形態によれば、ウォッシャー液タンク140に貯留される洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク140の順に循環させることにより、モータ20及びインバータ10の熱を洗浄液43に蓄えさせると共に、ラジエータ30により洗浄液43を放熱させることにより、上記の実施の形態1の効果と同様の効果を得ることができる。
【0048】
(実施の形態3)
<冷却システムの構成>
まず、本開示の実施の形態3に係る冷却システムの構成について、図4を参照して説明する。図4は、本開示の実施の形態3に係る冷却システムの一部の構成を示す模式図である。
【0049】
なお、本実施の形態に係る冷却システムのウォッシャー液タンク240以外の構成は冷却システム1と同一構成であるので、その説明を省略する。また、図4において図2と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0050】
本実施の形態に係る冷却システムは、EV又はHEVに搭載され、インバータ10と、モータ20と、ラジエータ30と、取水部41と、ポンプ50と、ポンプ60と、ウォッシャー液タンク240と、を有している。
【0051】
ウォッシャー液タンク240は、車両の窓70を洗浄する洗浄液43を貯留している貯留タンクである。ウォッシャー液タンク240は、底壁242に凹設される凹部241を備えている。
【0052】
取水部41は、ウォッシャー液タンク240に貯留されている洗浄液43を車両の窓70に放出するための洗浄液43の流路である。取水口41aは、ウォッシャー液タンク240の凹部241以外に設けられていると共に、車両の窓70を洗浄する際にウォッシャー液タンク240より洗浄液43を取水部41に取水する。
【0053】
ポンプ50は、ウォッシャー液タンク240に貯留されている洗浄液43をインバータ10に圧送する。
【0054】
ポンプ60は、取水部41に設けられており、ウォッシャー液タンク240に貯留されている洗浄液43を取水口41aから取水すると共に、放出口71より車両の窓70に圧送して窓70を洗浄する。
【0055】
循環流路80は、ウォッシャー液タンク240に貯留されている洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク240の順に循環させる。循環流路80には、ウォッシャー液タンク240に貯留されている洗浄液43を循環流路80に給水する給水口42aが設けられている。給水口42aは、ウォッシャー液タンク240の凹部241に複数設けられている。
【0056】
ウォッシャー液タンク240における取水口41aの高さは給水口42aの高さよりも高くなっている。
【0057】
給水口42aを凹部241に設けることにより、車両が前後左右の何れの方向に傾いた場合であっても、洗浄液43は凹部241に貯留された状態であるため、凹部241に貯留されている洗浄液を給水口42aから循環流路80に確実に供給することができる。
【0058】
なお、本実施の形態に係る冷却システムの動作は上記の実施の形態1に係る冷却システム1の動作と同一動作であるので、その説明を省略する。
【0059】
このように、本実施の形態によれば、ウォッシャー液タンク240に貯留される洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク240の順に循環させることにより、モータ20及びインバータ10の熱を洗浄液43に蓄えさせると共に、ラジエータ30により洗浄液43を放熱させることにより、上記の実施の形態1の効果と同様の効果を得ることができる。
【0060】
なお、本開示は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本開示は、車両に搭載される冷却システムに好適である。
【符号の説明】
【0062】
1 冷却システム
10 インバータ
20 モータ
30 ラジエータ
40 ウォッシャー液タンク
40a 内底面
41 取水部
41a 取水口
42a 給水口
43 洗浄液
50 ポンプ
60 ポンプ
70 窓
71 放出口
80 循環流路
140 ウォッシャー液タンク
142a 給水口
240 ウォッシャー液タンク
241 凹部
242 底壁
【要約】
【課題】省スペース化を図り、冷却水の交換の手間を省くと共に、洗浄液による浄化作用を向上させること。
【解決手段】車両に搭載される冷却システム1は、車両の駆動源であるモータ20と、モータ20を駆動するインバータ10と、ラジエータ30と、車両の窓70を洗浄する洗浄液43を貯留するウォッシャー液タンク40と、ウォッシャー液タンク40に貯留される洗浄液43をインバータ10、モータ20、ラジエータ30及びウォッシャー液タンク40の順に循環させることにより、モータ20及びインバータ10の熱を洗浄液43に蓄えさせると共に、ラジエータ30により洗浄液43を放熱させる循環流路80と、を有する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4