IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

特許7439984審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム
<>
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図1
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図2
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図3
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図4
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図5
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図6
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図7
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図8
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図9
  • 特許-審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240220BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023115440
(22)【出願日】2023-07-13
(62)【分割の表示】P 2022157709の分割
【原出願日】2022-09-30
【審査請求日】2023-07-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】長澤 誠
(72)【発明者】
【氏名】草野 宏太
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-072867(JP,A)
【文献】特開2012-247913(JP,A)
【文献】特開2005-084928(JP,A)
【文献】特開2003-085330(JP,A)
【文献】特開2009-258835(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶する記憶部と、
申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得部と、
前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合部と、
前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定部と、
前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録部と、
前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示部と、
を備える審査業務支援システム。
【請求項2】
前記審査画面表示部は、前記審査対象となるデータとして前記申請書の画像データが取得された場合には前記画像データと審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信し、前記審査対象として前記入力データが取得された場合には前記入力データと審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する、
請求項1に記載の審査業務支援システム。
【請求項3】
前記申請が前記申請書の提出による申請又はオンライン申請のどちらであるかに応じて、審査結果の通知方法を決定する通知処理部、
をさらに備える請求項1に記載の審査業務支援システム。
【請求項4】
前記通知処理部は、前記申請書の提出による申請である場合には書面で審査結果を通知すると決定し、オンライン申請である場合にはオンラインで審査結果を通知すると決定する、
請求項3に記載の審査業務支援システム。
【請求項5】
前記申請に不備がある場合に、前記不備の内容に応じて、前記不備に対する対応方法を決定する不備処理部、
をさらに備える請求項1に記載の審査業務支援システム。
【請求項6】
前記不備処理部は、前記不備が軽度な記載不備である場合には架電による対応を行うと決定し、前記不備が軽度な記載不備以外である場合には書面の送付による対応を行うと決定する、
請求項5に記載の審査業務支援システム。
【請求項7】
前記申請は、行政機関の手続きに関する申請である、
請求項1に記載の審査業務支援システム。
【請求項8】
記憶部が、申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶する記憶過程と、
審査対象取得部が、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得過程と、
照合部が、前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合過程と、
重複申請判定部が、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定過程と、
審査対象登録部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録過程と、
審査画面表示部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示過程と、
を含むコンピュータにより実行される審査業務支援方法。
【請求項9】
コンピュータを、
申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得手段と、
前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合手段と、
前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定手段と、
前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録手段と、
前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶する記憶部と、
申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得部と、
前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合部と、
前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定部と、
前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録部と、
前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示部と、
を備える審査業務支援システム。
【請求項11】
記憶部が、中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶する記憶過程と、
審査対象取得部が、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得過程と、
照合部が、前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合過程と、
重複申請判定部が、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定過程と、
審査対象登録部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録過程と、
審査画面表示部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示過程と、
を含むコンピュータにより実行される審査業務支援方法。
【請求項12】
コンピュータを、
中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得手段と、
前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合手段と、
前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定手段と、
前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録手段と、
前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、行政機関などにおける各種手続きでは、紙の申請書に必要事項を記入して申請するなど、アナログ的な方法による申請(以下、「アナログ申請」とも称される)が行われている。近年では、デジタル化の推進により、オンラインのスマートフォンやパソコンなどから必要事項を入力して申請するなど、デジタル的な方法による申請(以下、「デジタル申請」とも称される)が普及しつつある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、申請者が、オンラインのスマートフォンやパソコンなどからマイナンバーカードを申請することが可能な申請システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7092246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、申請者の中には、デジタル化への対応が困難な人(例えば高齢者など)が少なからず存在するため、申請方法をデジタル申請に一本化することは難しく、アナログ申請も可能にしておく必要がある。このため、行政機関における各種手続きでは、アナログ申請とデジタル申請が併存状態にある。
また、申請内容を審査する審査業務では、アナログ申請の場合にはアナログ申請用の審査フローがあり、デジタル申請の場合にはデジタル申請用の審査フローがある。このため、アナログ申請とデジタル申請が併存状態にある場合、行政機関の職員は、申請方法に応じて異なる審査フローで審査を行う必要があった。
これより、行政機関における各種手続きのデジタル化により、申請者の利便性は向上するが、申請内容の審査業務を行う職員の業務負荷は増大していた。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、各種手続きの申請に対する審査業務において作業者にかかる業務負荷を軽減することが可能な審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る審査業務支援システムは、申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶する記憶部と、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得部と、前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合部と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定部と、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録部と、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る審査業務支援方法は、記憶部が、申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶する記憶過程と、審査対象取得部が、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得過程と、照合部が、前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合過程と、重複申請判定部が、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定過程と、審査対象登録部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録過程と、審査画面表示部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示過程と、を含みコンピュータにより実行される
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、申請者に固有の識別情報に対して、前記申請者の個人情報が紐づけられた情報である第1の申請者情報を記憶部に記憶する記憶手段と、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得手段と、前記記憶部に記憶されている前記第1の申請者情報と、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、前記第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記第1の申請者情報から、前記申請者の識別情報を取得する照合手段と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定手段と、前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録手段と、前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示手段と、として機能させる。
【0010】
本発明の一態様に係る審査業務支援システムは、中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶する記憶部と、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得部と、前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合部と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定部と、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録部と、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示部と、を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る審査業務支援方法は、記憶部が、中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶する記憶過程と、審査対象取得部が、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得過程と、照合部が、前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合過程と、重複申請判定部が、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定過程と、審査対象登録部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得部によって取得された前記審査対象と、前記照合部によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録過程と、審査画面表示部が、前記重複申請判定部によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示過程と、を含みコンピュータにより実行される
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、中央省庁によって住民の各々に付与される前記住民に固有の識別情報に対して、前記住民の個人情報が紐づけられた情報である住民情報を記憶部に記憶する記憶手段と、申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された前記申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得手段と、前記記憶部に記憶されている前記住民情報と、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象が示す申請者情報とを照合し、前記申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む前記住民情報から、前記住民の識別情報を申請者の識別情報として取得する照合手段と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報が前記記憶部に登録されているか否かに応じて、前記申請が重複しているか否かを判定する重複申請判定手段と、前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象取得手段によって取得された前記審査対象と、前記照合手段によって取得された前記申請者の識別情報とを対応付けて前記記憶部に登録する審査対象登録手段と、前記重複申請判定手段によって前記申請が重複していないと判定された場合、前記審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査画面表示手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、各種手続きの申請に対する審査業務において作業者にかかる業務負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る審査業務支援システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る自治体端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る審査システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る審査画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係るオンライン申請システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】本実施形態に係る自治体システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図7】本実施形態に係る紙申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図8】本実施形態に係るオンライン申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図9】本実施形態に係る審査対象の審査における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10】本実施形態に係る審査が正常に終了した場合における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0016】
<1.審査業務支援システムの概略構成>
図1を参照して、本実施形態に係る審査業務支援システムの概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る審査業務支援システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す審査業務支援システム1は、各種の申請における審査業務を支援するためのシステムである。各種の申請は、例えば、行政機関や金融機関などでの手続きに関する申請である。行政機関は、例えば、中央省庁や自治体(「地方自治体」又は「地方公共団体」とも称される)などである。
各種の手続きにおける申請方法には、アナログ的な方法による申請(以下、「アナログ申請」とも称される)とデジタル的な方法による申請(以下、「デジタル申請」とも称される)がある。アナログ申請は、例えば、紙の申請書に必要事項を記入して提出する申請(以下、「紙申請」とも称される)である。デジタル申請は、例えば、オンラインで必要事項を入力する申請(以下、「オンライン申請」とも称される)である。
【0017】
以下では、自治体の手続きに関する申請において、申請者が紙申請又はオンライン申請による申請を行い、自治体の職員(作業者)が申請に対する審査業務を行う例を一例として、本実施形態について説明する。図1には、申請者US1が紙申請を行い、申請者US2がオンライン申請を行う例が示されている。申請者US1は、自宅HM1にて必要事項を記入した申請書AFを自治体JCへ郵送することで、紙申請を行う。申請者US2は、自宅HM2にてオンラインの申請者端末10から、自治体JCが提供するWebサイトなどに必要事項を入力することで、オンライン申請を行う。自治体JCの職員MSは、申請者US1による紙申請の内容や申請者US2によるオンライン申請の内容を審査する。
なお、申請者US1が申請書AFに必要事項を記入する場所や申請者US2が申請者端末10に必要事項を入力する場所は、自宅に限定されず、任意の場所であってもよい。また、申請者US1が申請書AFを自治体JCへ提出する方法は、郵送に限定されない。例えば、申請者US1は、自治体JCへ申請書AFを持参し、職員に直接手渡してもよい。また、申請者US2がオンライン申請を行う端末は、申請者US2が有する端末に限定されない。例えば、申請者US2は、自治体JCに設けられた端末などからオンライン申請を行ってもよい。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る審査業務支援システム1は、申請者端末10と、自治体端末20と、読取装置30と、審査システム40と、オンライン申請システム50と、自治体システム60とを備える。
【0019】
(1)申請者端末10
申請者端末10は、申請者US2がオンライン申請を行うために使用する端末である。申請者端末10は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末などである。
申請者端末10は、携帯電話網やインターネットなどのネットワークを介して、オンライン申請システム50と通信可能に接続される。オンライン申請システム50との通信において、申請者端末10は、例えば申請者によってオンラインで入力された入力データを送信する。
【0020】
(2)自治体端末20
自治体端末20は、職員MSが申請に対する審査業務を行うために使用する端末である。本実施形態において、自治体端末20は、審査業務に使用される審査用端末の一例であり、例えば自治体JCによって運用される端末である。また、職員MSは、審査業務を行う審査担当者の一例であり、例えば自治体JCに属する者である。自治体端末20は、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末などである。
自治体端末20は、有線通信又は無線通信によって読取装置30と通信可能に接続される。読取装置30との通信において、自治体端末20は、例えば申請書の画像データを受信する。また、自治体端末20は、自治体JCの組織内のネットワークを介して、審査システム40と、オンライン申請システム50と通信可能に接続される。審査システム40との通信において、自治体端末20は、例えば画像データや入力データを送信し、審査画面の画面情報を受信する。自治体端末20は、審査システム40との通信により、審査システム40へ画像データ又は入力データを入力し、入力したデータに基づき生成される審査画面を表示する。
職員MSは、自治体端末20に表示された審査画面を用いて審査を行う。オンライン申請システム50との通信において、自治体端末20は、例えばダウンロードした入力データを受信する。
【0021】
(3)読取装置30
読取装置30は、紙の申請書を光学的に読み取り、申請書の画像データを生成する装置である。読取装置30は、例えば、スキャナである。職員MSは、スキャナを用いて、申請者US1から郵送によって受領した申請書AFをスキャニングして画像データに変換する。
読取装置30は、有線通信又は無線通信によって自治体端末20と通信可能に接続される。自治体端末20との通信において、読取装置30は、生成した申請書AFの画像データを送信する。
【0022】
(4)審査システム40
審査システム40は、審査に関する処理を行うためのシステムである。審査システム40は、例えば、1つ又は複数のサーバ装置(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
審査システム40は、自治体JCの組織内のネットワークを介して、自治体端末20と自治体システム60と通信可能に接続される。自治体端末20との通信において、審査システム40は、例えば画像データや入力データを受信し、審査画面の画面情報を送信する。自治体システム60との通信において、審査システム40は、例えばデータ連携を行う。当該データ連携において、審査システム40は、例えば住民情報を受信し、登録情報を送信する。住民情報は、自治体システム60に予め登録されている自治体の住民に関する情報である。また、登録情報は、職員MSによる審査が正常に終了した画像データ又は入力データに基づき生成される、申請内容を示す情報である。
【0023】
(5)オンライン申請システム50
オンライン申請システム50は、オンライン申請に関する処理を行うためのシステムである。オンライン申請システム50は、例えば、1つ又は複数のサーバ装置(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
オンライン申請システム50は、携帯電話網やインターネットなどのネットワークを介して、申請者端末10と通信可能に接続される。申請者端末10との通信において、オンライン申請システム50は、例えば申請者によってオンラインで入力された入力データを受信する。また、オンライン申請システム50は、自治体JCの組織内のネットワークを介して、自治体端末20と通信可能に接続される。自治体端末20との通信において、オンライン申請システム50は、ダウンロードされた入力データを送信する。
【0024】
(6)自治体システム60
自治体システム60は、自治体JCに関する各種の情報を管理するシステム(基幹システム)である。自治体システム60は、例えば、1つ又は複数のサーバ装置(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
自治体システム60が管理する情報の中には、住民情報が含まれている。自治体では、1人1人の住民に固有の識別情報が付与される。住民情報は、当該識別情報に対して住民の個人情報が紐づけられた情報である。住民の個人情報は、例えば、氏名、生年月日、住所などである。以下では、住民に固有の識別情報を申請者の識別情報とし、住民情報を予め登録されている申請者の識別情報を含む申請者情報(第1の申請者情報)として扱う。
自治体システム60は、自治体JCの組織内のネットワークを介して、審査システム40と通信可能に接続される。審査システム40との通信において、自治体システム60は、登録情報を受信し、管理している各種の情報の中から抽出した住民情報を送信する。
【0025】
<2.自治体端末の機能構成>
以上、本実施形態に係る審査業務支援システム1の概略構成について説明した。続いて、図2を参照して、本実施形態に係る自治体端末20の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る自治体端末20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、自治体端末20は、通信部210と、入力部220と、記憶部230と、制御部240と、出力部250とを備える。
【0026】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部210は、読取装置30と、審査システム40と、オンライン申請システム50と通信を行い、各種情報を送受信する。
【0027】
(2)入力部220
入力部220は、職員MSからの入力を受け付ける機能を有する。入力部220は、自治体端末20がハードウェアとして備える入力装置、例えばキーボード、マウス、ボタン、タッチパネル、マイクロフォン等によって構成される。
【0028】
(3)記憶部230
記憶部230は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部230は、自治体端末20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部230は、例えば、通信部210が読取装置30から受信する画像データやオンライン申請システム50から受信する入力データなどを記憶する。
【0029】
(4)制御部240
制御部240は、自治体端末20の動作全般を制御する機能を有する。制御部240は、例えば、自治体端末20がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部240は、画像データ処理部241と、入力データ処理部242と、審査結果処理部243とを備える。
【0030】
(4-1)画像データ処理部241
画像データ処理部241は、画像データに関する処理を行う機能を有する。例えば、画像データ処理部241は、読取装置30によってスキャニングされた画像データを取り込み、当該画像データを審査システム40へ送信する。
【0031】
(4-2)入力データ処理部242
入力データ処理部242は、入力データに関する処理を行う機能を有する。例えば、入力データ処理部242は、オンライン申請システム50から入力データをダウンロードし、当該入力データを審査システム40へ送信する。
【0032】
(4-3)審査結果処理部243
審査結果処理部243は、審査結果に関する処理を行う機能を有する。例えば、審査結果処理部243は、職員MSによって審査画面に入力される審査結果を審査システム40へ送信する。また、審査結果処理部243は、申請者に対して書面で審査結果を通知する場合に、審査結果を示す書面を印刷装置に印刷させる。
【0033】
(5)出力部250
出力部250は、各種情報を出力する機能を有する。出力部250は、自治体端末20がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。
出力部250は、例えば、審査システム40から受信する画面情報をもとに審査画面を表示する。
【0034】
<3.審査システムの機能構成>
以上、本実施形態に係る自治体端末20の機能構成について説明した。続いて、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る審査システム40の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る審査システム40の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、審査システム40は、通信部410と、記憶部420と、制御部430とを備える。
【0035】
(1)通信部410
通信部410は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部410は、自治体端末20と、自治体システム60と通信を行い、各種情報を送受信する。
【0036】
(2)記憶部420
記憶部420は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部420は、審査システム40がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部420は、例えば、通信部410が自治体端末20から受信する画像データや入力データ、自治体システム60から受信する住民情報などを記憶する。
【0037】
(3)制御部430
制御部430は、審査システム40の動作全般を制御する機能を有する。制御部430は、例えば、審査システム40がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように、制御部430は、審査対象取得部431と、照合部432と、重複申請判定部433と、審査対象登録部434と、審査画面表示部435と、不備処理部436と、登録処理部437と、通知処理部438とを備える。
【0038】
(3-1)審査対象取得部431
審査対象取得部431は、審査対象となるデータを取得する機能を有する。例えば、職員MSが紙申請に対する審査を行う場合、審査対象取得部431は、申請者US1によって提出された申請書AFの画像データを審査対象として自治体端末20から取得する。また、職員MSがオンライン申請に対する審査を行う場合、審査対象取得部431は、申請者US2によってオンラインで入力された入力データを審査対象として自治体端末20から取得する。また、審査対象取得部431は、取得した入力データのファイルフォーマットのチェックを行ってもよい。
【0039】
(3-2)照合部432
照合部432は、申請者情報を照合し、申請者USの識別情報を取得する機能を有する。まず、照合部432は、記憶部420に記憶されている申請者情報(住民情報、第1の申請者情報)と、審査対象取得部431によって取得された審査対象が示す申請者情報(第2の申請者情報)とを照合する。照合部432は、例えば申請者情報に含まれる氏名や生年月日などで照合を行う。そして、照合部432は、照合結果より、審査対象が示す申請者情報と対応する、記憶部420に記憶されている申請者情報から申請者USの識別情報を取得する。
照合部432による申請者情報の照合と識別情報の取得は、審査対象取得部431によって画像データ又は入力データが取得された際に、各データから取得される申請者情報に基づき行われる。
【0040】
(3-3)重複申請判定部433
重複申請判定部433は、申請が重複しているか否かを判定する機能を有する。例えば、重複申請判定部433は、照合部432によって取得された申請者USの識別情報が取得済みであるか否かに応じて、申請が重複しているか否かを判定する。取得済みの申請者USの識別情報は、過去に行われた申請の際に取得され、画像データ又は入力データと対応付けて記憶部420に登録されている。このため、重複申請判定部433は、照合部432によって申請者USの識別情報が取得された際に、当該識別情報が記憶部420に登録されているか否かを確認することで、申請が重複しているか否かを判定することができる。
【0041】
申請者USの識別情報が取得済みでない場合、重複申請判定部433は、申請が重複していないと判定する。一方、申請者USの識別情報が取得済みである場合、重複申請判定部433は、申請が重複していると判定する。申請が重複している場合、重複申請判定部433は、自治体端末20に対して申請が重複している旨を示すエラーを表示する。
これにより、職員MSが重複申請の確認を自身で行う必要がなくなるため、職員MSの業務負荷を軽減することができる。また、給付金の申請手続きなどにおいては、給付金が重複して給付されることを防止することができる。
【0042】
(3-4)審査対象登録部434
審査対象登録部434は、審査対象を登録する機能を有する。例えば、審査対象登録部434は、審査対象取得部431によって取得された画像データ又は入力データである審査対象を記憶部420に登録する。この時、審査対象登録部434は、照合部432によって取得された申請者USの識別情報を対応するデータに対応付けて登録する。
【0043】
(3-5)審査画面表示部435
審査画面表示部435は、審査画面を表示する機能を有する。例えば、審査画面表示部435は、審査対象として画像データが取得された場合には、画像データと審査項目とを示す審査画面を生成し、自治体端末20に表示する。また、審査画面表示部435は、審査対象として入力データが取得された場合には、入力データと審査項目とを示す審査画面を生成し、自治体端末20に表示する。
【0044】
ここで、図4を参照して、審査画面表示部435が自治体端末20に表示する審査画面の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る審査画面の一例を示す図である。図4には、審査対象が画像データである場合の審査画面70が示されている。
図4に示すように、審査画面70の領域71には、画像データ73が表示される。また、審査画面70の領域72には審査項目74-1~74-n(nは自然数)が表示される。なお、審査対象が入力データである場合には、審査画面70の領域71に入力データが表示される。
図4に示すように審査画面が表示されることで、職員MSは、審査対象となる画像データ又は入力データとその審査項目とを1つの画面で同時に確認しながら審査を行うことができ、効率的に審査業務を進めることができる。
【0045】
(3-6)不備処理部436
不備処理部436は、申請の不備に関する処理を行う機能を有する。まず、不備処理部436は、職員MSによる審査結果より、申請に不備があるか否かを判定する。申請に不備がない場合、不備処理部436は、正常に処理を進める。
一方、申請に不備がある場合、不備処理部436は、不備の内容に応じて、不備に対する対応方法を決定する。一例として、不備処理部436は、不備の内容が軽度な記載不備である場合には架電による対応を行うと決定する。これは、軽度な記載不備であれば、架電によって申請者に確認することで容易に不備を改善できるためである。一方、不備処理部436は、不備の内容が軽度な記載不備以外である場合には書面の送付による対応を行うと決定する。これは、軽度な記載不備以外の場合には架電によって申請者に確認するだけでは不備を改善できないためである。軽度な記載不備以外の不備は、例えば、重度な記載不備、書類の添付忘れなどである。
【0046】
(3-7)登録処理部437
登録処理部437は、自治体システム60へ登録情報を登録する機能を有する。登録処理部437は、職員MSによる審査が正常に終了した審査対象から、申請内容を示す情報を抽出し、登録情報を生成する。生成後、登録処理部437は、生成した登録情報を自治体システム60へ送信し、登録する。
【0047】
(3-8)通知処理部438
通知処理部438は、審査結果の通知に関する処理を行う機能を有する。通知処理部438は、申請が紙申請又はオンライン申請のどちらであるかに応じて、審査結果の通知方法を決定する。例えば、通知処理部438は、申請が紙申請である場合には、書面で審査結果を通知すると決定する。これは、紙申請を行った申請者の場合、オンライン環境を有していない場合があり、この場合にはオンラインで通知しても審査結果を確認できないためである。一方、通知処理部438は、申請がオンライン申請である場合には、オンラインで審査結果を通知すると決定する。これは、オンライン申請を行った申請者の場合、オンライン環境を有していることから、オンラインで通知しても審査結果を確認できるためである。
このように、申請者の環境に合わせた通知を行うことで、申請者にとっての利便性を向上することができる。
【0048】
<4.オンライン申請システムの機能構成>
以上、本実施形態に係る審査システム40の機能構成について説明した。続いて、図5を参照して、本実施形態に係るオンライン申請システム50の機能構成について説明する。図5は、本実施形態に係るオンライン申請システム50の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、オンライン申請システム50は、通信部510と、記憶部520と、制御部530とを備える。
【0049】
(1)通信部510
通信部510は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部510は、申請者端末10と、自治体端末20と通信を行い、各種情報を送受信する。
【0050】
(2)記憶部520
記憶部520は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部520は、オンライン申請システム50がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部520は、例えば、通信部510が申請者端末10から受信する入力データを記憶する。
【0051】
(3)制御部530
制御部530は、オンライン申請システム50の動作全般を制御する機能を有する。制御部530は、例えば、オンライン申請システム50がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図5に示すように、制御部530は、入力データ確認部531と、入力データ登録部532と、入力データ出力部533とを備える。
【0052】
(3-1)入力データ確認部531
入力データ確認部531は、申請者US2によって入力された入力データに不備があるか否かを確認する機能を有する。入力データに不備がある場合、入力データ確認部531は、申請者端末10に対して不備がある旨を示すエラーを表示する。一方、入力データに不備がない場合、入力データ確認部531は、正常に処理を進める。
【0053】
(3-2)入力データ登録部532
入力データ登録部532は、入力データを登録する機能を有する。例えば、入力データ登録部532は、入力データ確認部531によって不備がないと確認された入力データを、記憶部520に登録する。
【0054】
(3-3)入力データ出力部533
入力データ出力部533は、入力データを出力する機能を有する。例えば、入力データ出力部533は、自治体端末20から入力データのダウンロードを要求された場合に、記憶部520から対象となる入力データを出力し、自治体端末20へ送信する。
なお、入力データ出力部533は、自治体端末20からダウンロードの要求を受けることなく、入力データを自治体端末20へ送信してもよい。例えば、入力データ出力部533は、入力データ登録部532によって記憶部520に入力データが登録された際に、当該入力データを自治体端末20へ送信してもよい。
【0055】
<5.自治体システムの機能構成>
以上、本実施形態に係るオンライン申請システム50の機能構成について説明した。続いて、図6を参照して、本実施形態に係る自治体システム60の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る自治体システム60の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、自治体システム60は、通信部610と、記憶部620と、制御部630とを備える。
【0056】
(1)通信部610
通信部610は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部610は、審査システム40と通信を行い、各種情報を送受信する。
【0057】
(2)記憶部620
記憶部620は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部620は、自治体システム60がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部620は、例えば、自治体によって管理されている各種の情報(住民情報含む)を記憶する。また、記憶部620は、通信部610が審査システム40から受信する登録情報を記憶する。
【0058】
(3)制御部630
制御部630は、自治体システム60の動作全般を制御する機能を有する。制御部630は、例えば、自治体システム60がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図6に示すように、制御部630は、住民情報処理部631と、登録情報登録部632とを備える。
【0059】
(3-1)住民情報処理部631
住民情報処理部631は、住民情報に関する処理を行う機能を有する。例えば、住民情報処理部631は、記憶部620に記憶されている自治体システム60が管理する各種の情報の中から住民情報を抽出して、審査システム40へ送信する。この時、住民情報処理部631は、例えばCSV(Comma Separated Values)ファイル形式で住民情報を送信する。
【0060】
(3-2)登録情報登録部632
登録情報登録部632は、登録情報を登録する機能を有する。例えば、登録情報登録部632は、通信部610が審査システム40から受信する登録情報を記憶部620に登録する。
【0061】
<6.処理の流れ>
以上、本実施形態に係る自治体システム60の機能構成について説明した。続いて、図7から図10を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。なお、以下では、審査システム40には自治体システム60から住民情報(第1の申請者情報)が予め連携され、当該住民情報が記憶部420に予め記憶されているものとする。
【0062】
(1)紙申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れ
まず、図7を参照して、本実施形態に係る紙申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態に係る紙申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図7に示す処理は、申請者US1が紙申請を行う場合の処理である。
【0063】
図7に示すように、まず、申請者US1は、申請書AFに必要事項を記入し(ステップS101)、職員MS(自治体)へ提出(郵送)する(ステップS102)。
職員MSは、申請者US1から提出された申請書AFを受領し(ステップS103)、読取装置30を用いてスキャニングする(ステップS104)。
自治体端末20の画像データ処理部241は、読取装置30によってスキャニングされた画像データを取り込み(ステップS105)、当該画像データを審査システム40へ送信する(ステップS106)。
【0064】
審査システム40の審査対象取得部431は、自治体端末20から送信される画像データを審査対象として取得する(ステップS107)。
次いで、審査システム40の照合部432は、記憶部420に記憶されている申請者情報(住民情報、第1の申請者情報)と、審査対象取得部431によって取得された画像データが示す申請者情報(第2の申請者情報)とを照合する(ステップS108)。
照合により、照合部432は、申請者US1の識別情報を取得する(ステップS109)。
【0065】
(2)オンライン申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れ
次に、図8を参照して、本実施形態に係るオンライン申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係るオンライン申請における申請から審査対象の登録までの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図8に示す処理は、申請者US2がオンライン申請を行う場合の処理である。
【0066】
図8に示すように、まず、申請者US2は、オンラインで申請者端末10に必要事項を入力する(ステップS201)。申請者端末10は、申請者US2によって入力された入力データをオンライン申請システム50へ送信する(ステップS202)。
【0067】
オンライン申請システム50の入力データ確認部531は、申請者端末10から受信した入力データに不備があるか否かを確認する(ステップS203)。
入力データに不備がある場合(ステップS204/YES)、入力データ確認部531は、申請者端末10に対して不備がある旨を示すエラーを表示する(ステップS205)。申請者US2は、エラーが表示された場合、入力内容を修正する(ステップS206)。申請者US2による修正後、申請者端末10は、処理をステップS202(結合子A)から繰り返す。
一方、入力データに不備がない場合(ステップS204/NO)、入力データ登録部532は、入力データを記憶部520に登録する(ステップS207)。
【0068】
自治体の職員MSは、自治体端末20に対して、入力データをダウンロードする操作を行う(ステップS208)。自治体端末20の入力データ処理部242は、職員MSからの操作を受けて、オンライン申請システム50から入力データをダウンロードし(ステップS209)、当該入力データを審査システム40へ送信する(ステップS210)。
【0069】
審査システム40の審査対象取得部431は、自治体端末20から送信される入力データを審査対象として取得する(ステップS211)。次いで、審査対象取得部431は、入力データのファイルフォーマットをチェックする(ステップS212)。
次いで、審査システム40の照合部432は、記憶部420に記憶されている申請者情報(住民情報、第1の申請者情報)と、審査対象取得部431によって取得された入力データが示す申請者情報(第2の申請者情報)とを照合する(ステップS213)。
照合により、照合部432は、申請者US2の識別情報を取得する(ステップS214)。
【0070】
(3)審査対象の審査における処理の流れ
次に、図9を参照して、本実施形態に係る審査対象の審査における処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る審査対象の審査における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図9に示す処理は、図7に示すステップS109又は図8に示すステップS214のいずれかが行われた後に続けて行われる。
【0071】
図9に示すように、まず、審査システム40の重複申請判定部433は、ステップS109又はステップS214にて照合部432によって取得された申請者USの識別情報が取得済みであるか否かに応じて、申請が重複しているか否かを判定する(ステップS301)。申請者USの識別情報が取得済みである場合(ステップS302/YES)、重複申請判定部433は、申請が重複していると判定し、自治体端末20に対して申請が重複している旨を示すエラーを表示する(ステップS303)。一方、申請者USの識別情報が取得済みでない場合、重複申請判定部433は、申請が重複していないと判定し、処理をステップS304へ進める。
【0072】
処理がステップS304へ進んだ場合、審査システム40の審査対象登録部434は、審査対象取得部431によって取得された画像データ又は入力データである審査対象と、照合部432によって取得された申請者USの識別情報とを対応付けて、審査システム40の記憶部420に登録する。(ステップS304)。
登録後、審査システム40の審査画面表示部435は、審査対象に応じた審査画面を生成し、自治体端末20に表示する(ステップS305)。
【0073】
職員MSは、自治体端末20に表示された審査画面をもとに、申請内容の審査を行う(ステップS306)。自治体端末20の審査結果処理部243は、職員MSによって審査画面に入力される審査結果を審査システム40へ送信する(ステップS307)。
審査システム40の不備処理部436は、職員MSによる審査結果より、申請に不備があるか否かを判定する(ステップS308)。
【0074】
申請に不備がない場合(ステップS308/NO)、不備処理部436は、後述する図10に示すステップS401(結合子B)へ処理を進める。一方、申請に不備がある場合(ステップS308/YES)、不備処理部436は、不備の内容に応じて、不備に対する対応方法を決定する(ステップS309)。
【0075】
軽度な記載不備である場合(ステップS310/YES)、不備処理部436は、自治体端末20を介して、職員MSに架電対応を指示する(ステップS311)。指示を受けた職員MSは、申請者USに対して架電する(ステップS312)。架電対応では、申請者USが職員MSに対して修正内容を伝え、職員MSが申請内容を修正することで、不備を解消する。
軽度な記載不備でない場合(ステップS310/NO)、不備処理部436は、自治体端末20を介して、職員MSに不備状対応を指示する(ステップS313)。不備状対応の場合、不備処理部436は、印刷装置(不図示)に対して不備状を印刷させる。指示を受けた職員MSは、申請者USに対して不備状を送付する(ステップS314)。不備状対応では、申請者USが不備状に記載された指示に従い必要な書面を再提出することで、不備を解消する。
【0076】
(4)審査が正常に終了した場合における処理の流れ
最後に、図10を参照して、本実施形態に係る審査が正常に終了した場合における処理の流れについて説明する。図10は、本実施形態に係る審査が正常に終了した場合における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図10に示す処理は、図9に示すステップS308にて申請に不備がなかった場合に、ステップS308の後に続けて行われる。
【0077】
図10に示すように、まず、審査システム40の登録処理部437は、職員MSによる審査が正常に終了した審査対象(即ち不備なし)から、申請内容を示す情報を抽出して登録情報を生成し、自治体システム60へ送信する(ステップS401)。自治体システム60の登録情報登録部632は、審査システム40から受信した登録情報を記憶部620に登録する(ステップS402)。
次いで、審査システム40の通知処理部438は、申請者USに対する審査結果の通知方法を決定する(ステップS403)。
【0078】
申請が紙申請である場合(ステップS404/紙申請)、通知処理部438は、自治体端末20を介して、職員MSに書面対応を指示する(ステップS405)。
指示を受けた職員MSは、申請者US1に対して審査結果を通知する書面を送付する(ステップS406)。
申請者US1は、自治体から送付された書面を受領し(ステップS407)、当該書面によって審査結果を確認する(ステップS408)。
【0079】
申請がオンライン申請である場合(ステップS404/オンライン申請)、通知処理部438は、申請者端末10を介して、申請者US2に対してオンラインで審査結果を通知する(ステップS409)。例えば、通知処理部438は、自治体が提供するWebページのマイページにて審査結果を確認できるようにしてもよいし、申請者US2が予め登録したメールアドレス宛に審査結果を送信してもよい。
申請者US2は、オンラインで通知された審査結果を確認する(ステップS410)。
【0080】
以上説明したように、本実施形態に係る審査業務支援システム1は、申請書AFの提出による申請に対する審査を行う場合には提出された申請書AFの画像データを審査対象として取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得する審査対象取得部431と、審査対象として画像データが取得された場合には画像データと審査項目とを示す審査画面を表示し、審査対象として入力データが取得された場合には入力データと審査項目とを示す審査画面を表示する審査画面表示部435と、を備える。
【0081】
かかる構成により、各種手続きのデジタル化の推進により紙申請(アナログ申請)とオンライン申請(デジタル申請)が併存状態にある場合であっても、各種手続きの申請に対する審査業務を行う作業者は、申請が紙申請又はオンライン申請のどちらであっても、同一の審査フローで審査を行うことができる。
よって、本実施形態に係る審査業務支援システム1は、各種手続きの申請に対する審査業務において作業者にかかる業務負荷を軽減することを可能とする。
【0082】
<7.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、審査用端末が自治体JCによって運用される自治体端末20であり、審査担当者が自治体JCに属する職員MSである例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、審査用端末は、自治体JC以外の第三者が運用する端末であってもよい。第三者が運用する端末は、例えば、自治体JCから審査用端末の運用業務を請け負った業者が運用する端末である。また、例えば、審査担当者は、自治体JC以外の第三者に属する者であってもよい。第三者に属する者は、例えば、自治体JCから審査業務を請け負った業者に属する者である。
【0083】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。なお、上述した実施形態における審査業務支援システム1の一部又は全部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0084】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0085】
1…審査業務支援システム、10…申請者端末、20…自治体端末、30…読取装置、40…審査システム、50…オンライン申請システム、60…自治体システム、70…審査画面、210…通信部、220…入力部、230…記憶部、240…制御部、241…画像データ処理部、242…入力データ処理部、243…審査結果処理部、250…出力部、410…通信部、420…記憶部、430…制御部、431…審査対象取得部、432…照合部、433…重複申請判定部、434…審査対象登録部、435…審査画面表示部、436…不備処理部、437…登録処理部、438…通知処理部、510…通信部、520…記憶部、530…制御部、531…入力データ確認部、532…入力データ登録部、533…入力データ出力部、610…通信部、620…記憶部、630…制御部、631…住民情報処理部、632…登録情報登録部
【要約】
【課題】各種手続きの申請に対する審査業務において作業者にかかる業務負荷を軽減することが可能な審査業務支援システム、審査業務支援方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】申請書の提出による申請に対する審査を行う場合には提出された申請書の審査対象となるデータを取得し、オンライン申請に対する審査を行う場合にはオンラインで入力された入力データを審査対象として取得し、記憶部に記憶されている第1の申請者情報と取得された審査対象が示す第2の申請者情報とを照合し、第2の申請者情報が示す個人情報と対応する個人情報を含む第1の申請者情報から申請者の識別情報を取得し、取得された申請者の識別情報が記憶部に登録されているか否かに応じて、申請が重複しているか否かを判定し、申請が重複していないと判定された場合、審査対象と審査項目とを示す審査画面の画面情報を送信する審査業務支援システム。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10