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特許7439999エレベーターの呼び登録システム、及び呼び登録アプリケーションのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】エレベーターの呼び登録システム、及び呼び登録アプリケーションのプログラム
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/14 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
B66B1/14 L
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023559314
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 JP2021041574
(87)【国際公開番号】W WO2023084703
(87)【国際公開日】2023-05-19
【審査請求日】2023-12-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 明彦
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0282113(US,A1)
【文献】特開2017-52581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00- 1/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に所持される携帯端末から建物に設置されたエレベーターの管理装置へ、前記利用者の出発階と到着階とを含む呼び登録情報を送信するエレベーターの呼び登録システムであって、
前記携帯端末は、
前記呼び登録情報の入力画面を表示する表示部と、
前記呼び登録情報を入力する操作部と、
前記利用者から前記呼び登録情報を受け付けて前記管理装置へと送信する呼び登録処理を行うプロセッサと、
前記呼び登録処理の呼び登録アプリケーションが格納された記憶装置と、を備え、
前記プロセッサは、前記呼び登録アプリケーションが起動されると、
前記表示部に前記入力画面を表示させ、
前記操作部から前記呼び登録情報の入力を受け付け、
前記呼び登録情報を前記管理装置に送信する、
ように構成され、
前記表示部は、前記入力画面において、
選択された出発階を表示する出発階表示と、
選択された到着階を表示する到着階表示と、を含み、
前記操作部は、
前記出発階表示に表示される前記出発階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付ける出発階操作部と、
前記到着階表示に表示される前記到着階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付ける到着階操作部と、
前記出発階及び前記到着階を前記呼び登録情報として受け付ける受付操作部と、を有し、
前記プロセッサは、
前記呼び登録アプリケーションが起動された場合において、前記呼び登録情報の前回の受け付けから一定時間が経過した場合に成立する第一条件を含む規定条件が成立した場合、前記出発階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前回到着階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前回出発階とする
ように構成され
前記携帯端末は、位置情報を取得する位置センサを備え、
前記規定条件は、前記呼び登録情報の前回の送信から前記携帯端末が前記建物から外部へ移動していない場合に成立する第二条件を含み、
前記プロセッサは、前記位置センサを用いて前記第二条件の成立有無を判定する
ように構成されるエレベーターの呼び登録システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記呼び登録アプリケーションが起動された場合において、前記第一条件が成立しない場合、
前記出発階操作部のデフォルト表示を、前記前回出発階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前記前回到着階とする
ように構成される請求項1に記載のエレベーターの呼び登録システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記呼び登録アプリケーションが起動された場合において、前記第二条件が成立せず、且つ、前記前回到着階が前記建物の外部へと接続される基準階である場合、前記出発階表示のデフォルト表示を、前記前回到着階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前記前回出発階とする
ように構成される請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの呼び登録システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記呼び登録アプリケーションが起動された場合において、前記第二条件が成立せず、且つ、前記前回到着階が前記建物の外部へと接続される基準階でない場合、前記出発階表示のデフォルト表示を前記基準階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前記到着階とする
ように構成される請求項1から請求項3の何れか1項に記載のエレベーターの呼び登録システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、前記表示部と前記操作部とを含んだタッチパネル式ディスプレイを有し、
前記出発階操作部は、スワイプ操作によって前記出発階表示を上昇方向あるいは下降方向にスクロールさせるように構成され、
前記到着階操作部は、スワイプ操作によって前記到着階表示を上昇方向あるいは下降方向にスクロールさせるように構成される請求項1から請求項の何れか1項に記載のエレベーターの呼び登録システム。
【請求項6】
前記受付操作部は、タップ操作によって前記出発階表示及び前記到着階表示を受け付けるように構成される請求項に記載のエレベーターの呼び登録システム。
【請求項7】
利用者に所持される携帯端末にインストールされ、前記利用者の出発階と到着階とを含む呼び登録情報を受け付けて、建物に設置されたエレベーターの管理装置へと送信する呼び登録アプリケーションのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記呼び登録アプリケーションが起動されると、
選択された出発階を表示する出発階表示と、選択された到着階を表示する到着階表示と、を前記携帯端末の表示部に表示させ、
前記出発階表示に表示される前記出発階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付け、
前記到着階表示に表示される前記到着階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付け、
前記出発階及び前記到着階を前記呼び登録情報として受け付ける操作を受け付け、
前記呼び登録情報を前記管理装置へと送信する、
ように構成され、
前記プログラムは、
前記呼び登録アプリケーションが起動されると、前記呼び登録情報の前回の受け付けから一定時間が経過した場合に成立する第一条件を含む規定条件が成立するかを判定し、
前記携帯端末の位置情報を取得する位置センサを用いて、前記呼び登録情報の前回の送信から前記携帯端末が前記建物から外部へ移動していない場合に成立する第二条件を含む前記規定条件の成立有無を判定し、
前記規定条件が成立した場合、前記出発階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前回到着階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前回出発階とする
ように構成される呼び登録アプリケーションのプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、
前記呼び登録アプリケーションが起動されると、前記第二条件が成立せず、且つ、前記前回到着階が前記建物の外部へと接続される基準階である場合、前記出発階表示のデフォルト表示を、前記前回到着階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前記前回出発階とする
ように構成される請求項7に記載の呼び登録アプリケーションのプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、
前記呼び登録アプリケーションが起動されると、前記第二条件が成立せず、且つ、前記前回到着階が前記建物の外部へと接続される基準階でない場合、前記出発階表示のデフォルト表示を前記基準階とし、前記到着階表示のデフォルト表示を、前回の前記呼び登録情報に含まれる前記到着階とする
ように構成される請求項7又は請求項8に記載の呼び登録アプリケーションのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターの呼び登録システム、及び呼び登録アプリケーションのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、個人携帯端末を用いてエレベーターの呼び登録を行うシステムが開示されている。このシステムでは、エレベーターを利用する際に個人携帯端末を用いて乗車階/降車階情報を入力する。エレベーターは、入力された乗車階/降車階情報に基づいて運行が制御される。また、このシステムでは、個人携帯端末を用いて行き/帰り情報が入力されると、管理装置に記憶された乗車階/降車階情報に基づいて、エレベーターの運行が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】日本特開2004-59297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、管理装置に記憶された乗車階/降車階情報に基づいて、行き/帰り情報の入力に対応した乗車階/降車階が設定される。このため、特許文献1の技術では、利用者が管理装置に記憶された乗車階/降車階とは異なる階床に移動する場合に、簡易な操作で呼び登録ができないという課題がある。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、携帯端末からエレベーターの呼び登録を行う場合に、利用者の操作負担を軽減することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、利用者に所持される携帯端末から建物に設置されたエレベーターの管理装置へ、利用者の出発階と到着階とを含む呼び登録情報を送信するエレベーターの呼び登録システムに適用される。携帯端末は、呼び登録情報の入力画面を表示する表示部と、呼び登録情報を入力する操作部と、利用者から呼び登録情報を受け付けて管理装置へと送信する呼び登録処理を行うプロセッサと、呼び登録処理の呼び登録アプリケーションが格納された記憶装置と、を備える。プロセッサは、呼び登録アプリケーションが起動されると、表示部に入力画面を表示させ、操作部から呼び登録情報の入力を受け付け、呼び登録情報を管理装置に送信する、ように構成される。表示部は、入力画面において、選択された出発階を表示する出発階表示と、選択された到着階を表示する到着階表示と、を含む。操作部は、出発階表示に表示される出発階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付ける出発階操作部と、到着階表示に表示される到着階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付ける到着階操作部と、出発階及び到着階を呼び登録情報として受け付ける受付操作部と、を含む。プロセッサは、呼び登録アプリケーションが起動された場合において、呼び登録情報の前回の受け付けから一定時間が経過した場合に成立する第一条件を含む規定条件が成立した場合、出発階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回到着階とし、到着階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回出発階とするように構成される。携帯端末は、位置情報を取得する位置センサを備え、規定条件は、呼び登録情報の前回の送信から携帯端末が建物から外部へ移動していない場合に成立する第二条件を含む。プロセッサは、位置センサを用いて第二条件の成立有無を判定するように構成される。
【0007】
また、本開示は、利用者に所持される携帯端末にインストールされ、利用者の出発階と到着階とを含む呼び登録情報を受け付けて、建物に設置されたエレベーターの管理装置へと送信する呼び登録アプリケーションのプログラムに適用される。プログラムは、呼び登録アプリケーションが起動されると、選択された出発階を表示する出発階表示と、選択された到着階を表示する到着階表示と、を携帯端末の表示部に表示させ、出発階表示に表示される出発階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付け、到着階表示に表示される到着階を上昇方向あるいは下降方向に切り替える操作を受け付け、出発階及び到着階を呼び登録情報として受け付ける操作を受け付け、呼び登録情報を管理装置へと送信する、ように構成される。プログラムは、呼び登録アプリケーションが起動されると、呼び登録情報の前回の受け付けから一定時間が経過した場合に成立する第一条件を含む規定条件が成立するかを判定し、携帯端末の位置情報を取得する位置センサを用いて、呼び登録情報の前回の送信から携帯端末が建物から外部へ移動していない場合に成立する第二条件を含む規定条件の成立有無を判定し、規定条件が成立した場合、出発階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回到着階とし、到着階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回出発階とするように構成される。

【発明の効果】
【0008】
本開示のエレベーターの呼び登録システムによれば、呼び登録アプリケーションが起動された場合において、呼び登録情報の前回の受け付けから一定時間が経過した場合に成立する第一条件を含む規定条件が成立した場合、出発階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回到着階とし、到着階表示のデフォルト表示を、前回の呼び登録情報に含まれる前回出発階とするように構成される。このような構成によれば、呼び登録を行う利用者は、呼び登録アプリケーションを起動した後に、出発階操作部及び到着階操作部を操作することなく呼び登録を完了することができる可能性が高まる。これにより、携帯端末を操作して呼び登録を行う利用者の操作負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係るエレベーターシステム1の構成図である。
図2】実施の形態1に係るエレベーターの呼び登録システムの構成図である。
図3】記憶装置38に記憶されるデータイメージを示すブロック図である。
図4】制御装置34のプロセッサ36が呼び登録アプリケーションを実行することにより実現される機能ブロックを示す図である。
図5】携帯端末30の表示部321の出発階表示と到着階表示の一例を示す図である。
図6】携帯端末30の表示部321の出発階表示と到着階表示の一例を示す図である。
図7】実施の形態1の呼び登録システムにおいて実行される呼び登録処理のルーチンを示すフローチャートである。
図8】制御装置34のハードウェア資源の変形例を示す図である。
図9】実施の形態2に係るエレベーターの呼び登録システムの構成図である。
図10】実施の形態2の呼び登録システムにおいて実行される呼び登録処理のルーチンを示すフローチャートである。
図11】記憶装置38に記憶されるデータイメージを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0011】
1.実施の形態1.
1-1.エレベーターシステムの構成
図1は、実施の形態1に係るエレベーターシステム1の構成図である。
【0012】
エレベーターシステム1は、エレベーター2を備える。エレベーター2は、例えば複数の階床を有する建物12に設置される。建物12において、エレベーター2の昇降路3が設けられる。昇降路3は、複数の階床にわたる上下方向に長い空間である。各々の階床において、昇降路3に隣接する乗場4が設けられる。乗場4のうち、建物12の外部へと接続されている乗場4が設けられた階床を、以下「基準階」と呼ぶ。図1に示す建物12では、1階が基準階である。
【0013】
エレベーター2は、巻上機5と、主ロープ6と、かご7と、釣合い錘8と、制御盤10と、を備える。巻上機5は、例えば昇降路3の上部または下部などに配置される。例えば昇降路3の上方などにエレベーター2の機械室が設けられる場合に、巻上機5は、機械室に配置されてもよい。巻上機5は、モータおよびシーブを備える。巻上機5のモータは、駆動力を発生させる装置である。巻上機5のシーブは、巻上機5のモータが発生させる駆動力によって回転する機器である。
【0014】
主ロープ6は、巻上機5のシーブに巻き掛けられる。主ロープ6は、巻上機5のシーブの一方側においてかご7の荷重を支持する。主ロープ6は、巻上機5のシーブの他方側において釣合い錘8の荷重を支持する。主ロープ6は、巻上機5のシーブの回転によって、巻上機5のシーブに巻き上げられるように、または巻上機5のシーブから繰り出されるように移動する。
【0015】
かご7は、昇降路3を上下方向に走行することでエレベーター2の利用者などを複数の階床の間で輸送する装置である。かご7は、巻上機5のシーブの回転による主ロープ6の移動に連動して昇降路3を上下方向に走行する。
【0016】
釣合い錘8は、巻上機5のシーブの両側にかかる荷重の釣合いをかご7との間でとる装置である。釣合い錘8は、巻上機5のシーブの回転による主ロープ6の移動に連動して、上下方向においてかご7の反対方向に昇降路3を走行する。
【0017】
制御盤10は、エレベーター2の動作を制御する装置である。制御盤10は、例えば昇降路3の上部または下部などに配置される。例えば昇降路3の上方などにエレベーター2の機械室が設けられる場合に、制御盤10は、機械室に配置されてもよい。
【0018】
エレベーターシステム1は、遠隔監視装置14を備える。遠隔監視装置14は、エレベーター2の状態の遠隔監視などに用いられる装置である。遠隔監視装置14は、エレベーター2の状態の情報を収集しうるように、制御盤10などに接続される。遠隔監視装置14が収集した情報は、通信網13を通じて、監視センター20に設けられた管理装置22などに送信される。監視センター20は、エレベーター2の状態の情報を収集して管理する拠点である。遠隔監視装置14は、通信網13を通じてエレベーター2が設けられた建物12の外部などからエレベーター2の制御信号を受け付ける。制御信号は、後述する呼び登録情報を表す信号を含む。遠隔監視装置14は、受け付けた制御信号を制御盤10に中継する。
【0019】
この例において、エレベーター2の利用者は、携帯端末30を所持している。携帯端末30は、例えばスマートフォンなどの無線通信の機能を搭載した可搬な端末装置である。携帯端末30は、例えばインターネットまたは電話回線などの通信網13に接続される。この例において、携帯端末30は、利用者に情報を表示する表示機能と利用者からの入力を受け付ける操作機能とを備えたタッチパネル式ディスプレイ32を備える。携帯端末30には、エレベーター2の利用者の出発階及び到着階を登録するための呼び登録アプリケーションがインストールされている。利用者は、携帯端末30の呼び登録アプリケーションを起動することによってエレベーター2の出発階及び到着階を入力する。利用者によって入力されたエレベーター2の出発階及び到着階は、以下「呼び登録情報」と呼ばれる。呼び登録情報は、監視センター20及び遠隔監視装置14を経由して制御盤10に送られる。制御盤10は、呼び登録情報に含まれる出発階及び到着階に従いエレベーター2を運行する。利用者の入力によるエレベーター2の呼び登録処理は、エレベーターシステム1が備える呼び登録システムによって実現される。以下、エレベーターの呼び登録システムについて詳細に説明する。
【0020】
1-2.呼び登録システムの構成
図2は、実施の形態1に係るエレベーターの呼び登録システムの構成図である。
【0021】
呼び登録システム100は、携帯端末30から当該エレベーター2に呼びを登録させるシステムである。呼び登録システム100は、携帯端末30と、制御盤10と、管理装置22と、を備える。携帯端末30と管理装置22とは、通信網13を通じて通信可能に接続されている。同様に、管理装置22と制御盤10とは、通信網13を通じて通信可能に接続されている。
【0022】
携帯端末30は、利用者がエレベーター2の呼びを登録するために使用される。携帯端末30は、タッチパネル式ディスプレイ32と、制御装置34と、を備える。タッチパネル式ディスプレイ32は、利用者に情報を表示するための表示部321と、利用者が情報を入力するための操作部322と、を備える。制御装置34は、プロセッサ36と、記憶装置38と、を備える。
【0023】
プロセッサ36は、各種処理を実行する。プロセッサ36は、例えばマイクロコンピュータである。記憶装置38には、各種情報が格納される。記憶装置38としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、等が例示される。携帯端末30には、呼び登録アプリケーションがインストールされる。図3は、記憶装置38に記憶されるデータイメージを示すブロック図である。呼び登録アプリケーションのプログラムは、記憶装置38に記憶される。プロセッサ36が呼び登録アプリケーションを実行することにより、呼び登録システム100の各種機能が実現される。呼び登録アプリケーションによって実現される機能については詳細を後述する。また、記憶装置38には、各種データとして、呼び登録情報、前回の呼び登録情報に含まれていた出発階及び到着階である前回出発階及び前回到着階、及び建物12の基準階に関する情報が記憶される。
【0024】
管理装置22は、例えば1つまたは複数のサーバー装置などによって構成される。管理装置22は、例えば監視センター20に配置される。管理装置22は、通信網13に接続される。管理装置22の一部または全部の機能は、クラウドサービス上の処理および記憶のリソースによって実装されてもよい。管理装置22は、通信部221と、受付部222と、出力部223と、を備える。
【0025】
通信部221は、管理装置22の外部の機器と情報を通信する部分である。通信部221は、通信網13に接続される。受付部222は、通信部221を通じて携帯端末30から呼び登録情報を受け付ける部分である。出力部223は、受付部222が受け付けた呼び登録情報を、通信部221を通じて制御盤10に出力する部分である。
【0026】
制御盤10は、呼び管理部101と、走行制御部102と、を備える。呼び管理部101は、エレベーター2の呼び登録情報を管理する部分である。呼び管理部101は、エレベーター2の利用者の呼び登録情報を受け付けて登録する。走行制御部102は、かご7の走行を制御する部分である。走行制御部102は、呼び管理部101に登録された呼び登録情報に応じて、かご7を出発階と到着階との間で走行させる。
【0027】
1-3.呼び登録システムの各種機能
次に、呼び登録システム100の機能について説明する。図4は、制御装置34のプロセッサ36が呼び登録アプリケーションを実行することにより実現される機能ブロックを示す図である。この図に示すように、制御装置34は、呼び登録候補表示機能を実現する呼び登録候補表示機能部341と、呼び登録情報受付機能を実現する呼び登録情報受付機能部342と、呼び登録情報送信機能を実現する呼び登録情報送信機能部343と、を備える。
【0028】
1-3-1.呼び登録候補表示機能
呼び登録候補表示機能部341は、携帯端末30の表示部321に呼び登録候補の表示を含む入力画面を表示する機能を実現する。ここでの呼び登録候補の表示は、出発階表示と、到着階表示と、を含む。図5は、携帯端末30の表示部321の出発階表示と到着階表示の一例を示す図である。この図では、呼び登録アプリケーションが起動されたときの表示部321の表示例を示している。表示部321において、出発階操作部323は、出発階表示324に表示される出発階の階床を上昇方向或いは下降方向にスクロールさせて切り替える操作を受け付ける箇所である。つまり、出発階操作部323は、利用者による画面上のスワイプ操作を受け付けて出発階のスクロール操作を行う操作部322としての機能を備えている。なお、この図に示す例では、1階が出発階として選択された状態を図示している。
【0029】
また、表示部321において、到着階操作部325は、到着階表示326に表示される到着階の階床を上昇方向或いは下降方向にスクロールさせる操作を受け付ける箇所である。つまり、到着階操作部325は、利用者による画面上のスワイプ操作を受け付けて到着階のスクロール操作を行う操作部322としての機能を備えている。この図に示す例では、4階が到着階として選択された状態を図示している。
【0030】
1-3-2.呼び登録情報受付機能
呼び登録情報受付機能部342は、利用者から呼び登録情報を受け付ける受付操作部としての機能を実現する。表示部321において、出発階表示324及び到着階表示326をタップ操作すると、表示されている階床が呼び登録の出発階及び到着階として決定される。つまり、出発階表示324及び到着階表示326は、利用者によるタップ操作を受け付けて呼び登録情報を受け付け動作を行う操作部322として機能する。
【0031】
1-3-3.呼び登録情報送信機能
呼び登録情報送信機能部343は、呼び登録情報受付機能部342において受け付けた呼び登録情報を、通信網13を介して管理装置22へと送信する機能を実現する。
【0032】
1-4.実施の形態1に係る呼び登録システムの特徴
次に、実施の形態1に係る呼び登録システム100の特徴について説明する。呼び登録システム100は、呼び登録候補表示機能において、出発階表示324及び到着階表示326のデフォルト表示を利用者にとって利便性の高い表示とする点に特徴を有している。具体的には、例えば図5に示すように、利用者の前回の出発階が1階であり、到着階が4階であった場合、利用者は4階において所用を済ませた後、4階から1階へと戻る可能性が高いと考えられる。
【0033】
そこで、実施の形態1の呼び登録システム100では、前回の呼び登録情報送信処理において送信された呼び登録情報に基づいて、今回の出発階表示324及び到着階表示326のデフォルト表示が決定される。図6は、携帯端末30の表示部321の出発階表示と到着階表示の一例を示す図である。この図に示すように、呼び登録候補表示機能部341は、今回の出発階表示324のデフォルト表示を前回到着階に設定し、今回の到着階表示326のデフォルト表示を前回出発階に設定する。
【0034】
但し、前回の呼び登録情報送信処理を実行した直後に再度呼び登録アプリケーションが起動されたような場合、呼び登録に基づいて運行されたエレベーター2に利用者が乗車できず、再度呼び登録アプリケーションが起動された可能性が高いと考えられる。そこで、実施の形態1の呼び登録システム100では、前回の呼び登録情報の受け付けが実行された後、予め定められた一定時間が経過する前に再度呼び登録アプリケーションが起動された場合、今回の出発階表示324及び到着階表示326のデフォルト表示を、それぞれ前回出発階及び前回到着階に設定する。
【0035】
1-5.呼び登録システム100において実行される呼び登録処理の具体的処理
図7は、実施の形態1の呼び登録システム100において実行される呼び登録処理のルーチンを示すフローチャートである。呼び登録処理は、呼び登録アプリケーションが利用者によって起動された場合に制御装置34のプロセッサ36によって実行される。
【0036】
図7に示すルーチンのステップS100では、先ず前回の呼び登録の受け付けから一定時間が経過したときに成立する第一条件が成立したかどうかが判定される。ここでの一定時間は、何らかの理由によって利用者が呼び登録に従い運行されたエレベーター2に乗車しなかった場合に、再度同様の呼び登録を試みるまでに要する時間として、予め定められた時間である。その結果、判定の成立が認められた場合はステップS102の処理に進み、判定の成立が認められなかった場合はステップS104の処理に進む。
【0037】
ステップS102では、呼び登録候補表示機能部341は、記憶装置38に記憶されている前回出発階及び前回到着階を読み出す。そして、呼び登録候補表示機能部341は、出発階表示324のデフォルト表示を前回到着階に設定し、到着階表示326のデフォルト表示を前回出発階に設定する。
【0038】
ステップS104では、呼び登録候補表示機能部341は、記憶装置38に記憶されている前回出発階及び前回到着階を読み出す。そして、呼び登録候補表示機能部341は、出発階表示324のデフォルト表示を前回出発階に設定し、到着階表示326のデフォルト表示を前回到着階に設定する。
【0039】
ステップS102又はステップS104の処理が行われると、処理はステップS106に進む。ステップS106では、呼び登録情報受付機能部342が呼び登録情報を受け付けたかどうかが判定される。その結果、判定の成立が認められない場合、判定の成立が認められるまでステップS106の処理が繰り返し実行される。
【0040】
ステップS106の処理において判定の成立が認められると、処理はステップS108に進む。ステップS108では、記憶装置38に記憶されている前記出発階及び前回到着階が、今回のルーチンにおいて受け付けた呼び登録情報の出発階及び到着階に更新される。
【0041】
以上のような呼び登録処理によれば、呼び登録を行う利用者は、呼び登録アプリケーションを起動した後に、出発階操作部323及び到着階操作部325を操作することなく呼び登録を完了することができる可能性が高まる。これにより、携帯端末を操作して呼び登録を行う利用者の操作負担を軽減することができる。
【0042】
また、利用者は、例えば帰りの呼び登録において急遽行きの出発階とは異なる階床に立ち寄る場合、到着階操作部325をスワイプする操作のみで呼び登録を行う到着階を簡易に変更することができる。
【0043】
さらに、利用者は、何らかの理由で呼び登録に従い運行されたエレベーターに乗車できずに再び呼び登録アプリケーションを起動した場合、出発階操作部323及び到着階操作部325を操作することなく呼び登録を完了することができる可能性が高まる。
【0044】
1-6.実施の形態1の変形例
実施の形態1の呼び登録システム100は、以下のように変形した態様を適用してもよい。なお、以下の変形例は、後述する実施の形態2の呼び登録システムに対しても適用することができる。
【0045】
1-6-1.管理装置22
本実施の形態において、管理装置22の機能配置に限定はない。すなわち、管理装置22の機能の一部又は全部が制御盤10に配置されていてもよい。
【0046】
1-6-2.呼び登録情報受付機能部342
利用者からの呼び登録情報の受け付けは、出発階表示324及び到着階表示326をタップする操作に限らず、例えば表示部321に別途設けられた決定ボタンをタップする操作でもよい。また、出発階表示324及び到着階表示326のスクロール操作の受け付けについても、利用者のスワイプ操作に限らず、他の操作によって実現されてもよい。
【0047】
1-6-3.携帯端末30
携帯端末30の表示部321と操作部322は、タッチパネル式ディスプレイ32としての構成に限られない。すなわち、表示部321と操作部322とは、それぞれ個別に構成されていてもよい。
【0048】
1-6-4.制御装置34
図8は、制御装置34のハードウェア資源の変形例を示す図である。図8に示す例では、制御装置34は、例えばプロセッサ36、記憶装置38、及び専用ハードウェア40を含む処理回路42を備える。図8は、制御装置34が有する機能の一部を専用ハードウェア40によって実現する例を示す。制御装置34が有する機能の全部を専用ハードウェア40によって実現しても良い。専用ハードウェア40として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0049】
実施の形態2.
2-1.実施の形態2に係るエレベーターの呼び登録システムの構成
図9は、実施の形態2に係るエレベーターの呼び登録システムの構成図である。実施の形態2の呼び登録システム200は、携帯端末30が位置センサ44を備える点を除いて、実施の形態1の呼び登録システム100と同様のシステム構成を有している。呼び登録システム100と共通する構成についてはその説明を省略する。
【0050】
位置センサ44は、複数のGPS衛星から送信される信号を受信し、受信信号に基づいて携帯端末30の位置を算出するGPS(Global Positioning System)受信機である。位置センサ44によって算出された情報は、制御装置34に送られる。
【0051】
2-2.実施の形態2の呼び登録システムの特徴
エレベーター2の利用者が到着階で降車した後に建物12の外部へ移動した場合、再び建物12へ戻った利用者は基準階からエレベーター2に乗ることが想定される。このような状況は、利用者が階段を使う可能性を想定すれば、利用者の前回到着階が基準階ではない場合でも起こり得る。
【0052】
そこで、実施の形態2の呼び登録システム200は、規定条件に含まれる条件として、前回の呼び登録の受け付け後にエレベーター2の利用者が建物12の外部へ移動した履歴がない場合に成立する第二条件の成立有無に応じて出発階表示324及び到着階表示326のデフォルト表示を設定する。
【0053】
具体的には、呼び登録システム200は、第二条件の成立を判定した場合、利用者は建物12から外部へ移動していないので、実施の形態1に係る呼び登録システム100と同様の処理を行う。一方、呼び登録システム200は、第二条件の不成立によって規定条件の不成立を判定した場合、建物12の外部へ移動した後に当該建物12に戻った利用者は、基準階から乗車する可能性が高いので、前回到着階に依らず出発階表示324のデフォルト表示を基準階に設定する。
【0054】
また、呼び登録システム200は、第二条件の不成立によって規定条件の不成立を判定した場合において、前回到着階が基準階である場合、建物12の外部へ移動した利用者が、再び前回出発階に戻る可能性が高いと判断し、到着階表示326のデフォルト表示を前回出発階に設定する。
【0055】
一方、呼び登録システム200は、第二条件の不成立によって規定条件の不成立を判定した場合において、前回到着階が基準階でない場合、利用者は例えば到着階である8階の会議室から階段を利用して建物の外部へ移動したと考えられる。この場合、建物12に再び戻った利用者は再び前回到着階である8階に戻る可能性が高いと判断し、到着階表示326のデフォルト表示を前回到着階に設定する。
【0056】
このような呼び登録システム200の動作によれば、エレベーター2の利用者が建物12の外部に移動した履歴があるかどうかを考慮して、出発階表示324及び到着階表示326のデフォルト表示を設定することができる。
【0057】
2-3.呼び登録システム200において実行される呼び登録処理の具体的処理
図10は、実施の形態2の呼び登録システムにおいて実行される呼び登録処理のルーチンを示すフローチャートである。呼び登録処理は、呼び登録アプリケーションが利用者によって起動された場合に制御装置34のプロセッサ36によって実行される。
【0058】
図10に示すルーチンのステップS200及びステップS202では、図7に示すルーチンのステップS100及びステップS104と同様の処理が実行される。ステップS200において判定の成立が認められた場合はステップS204の処理に進む。
【0059】
ステップS204では、呼び登録候補表示機能部341は、携帯端末30の前回位置からの移動履歴を取得する。図11は、記憶装置38に記憶されるデータイメージを示すブロック図である。記憶装置38には、各種データとして、位置センサ44によって算出された前回位置に関する情報が記憶される。ステップS204では、位置センサ44によって算出される位置情報に基づいて、携帯端末30の移動履歴が取得される。ステップS204の処理が完了すると、処理はステップS206に進む。
【0060】
ステップS206では、呼び登録候補表示機能部341は、ステップS204において取得した移動履歴に基づいて、前回位置から建物12の外部へ移動した履歴があるかどうかを判定する。その結果、判定の成立が認められない場合、処理はステップS212に進み、判定の成立が認められた場合、処理はステップS208に進む。
【0061】
ステップS208では、呼び登録候補表示機能部341は、記憶装置38に記憶されている前回到着階が基準階であるかどうかを判定する。その結果、判定の成立が認められない場合、処理はステップS210に進み、判定の成立が認められた場合、処理はステップS212に進む。
【0062】
ステップS210では、呼び登録候補表示機能部341は、記憶装置38に記憶されている基準階及び前回到着階を読み出す。そして、呼び登録候補表示機能部341は、出発階表示324のデフォルト表示を基準階に設定し、到着階表示326のデフォルト表示を前回到着階に設定する。
【0063】
ステップS212では、呼び登録候補表示機能部341は、記憶装置38に記憶されている前回出発階及び前回到着階を読み出す。そして、呼び登録候補表示機能部341は、出発階表示324のデフォルト表示を前回到着階に設定し、到着階表示326のデフォルト表示を前回出発階に設定する。
【0064】
ステップS210、ステップS212又はステップS202の処理が行われると、処理はステップS214に進む。ステップS214では、呼び登録情報受付機能部342が呼び登録情報を受け付けたかどうかが判定される。その結果、判定の成立が認められない場合、判定の成立が認められるまでステップS214の処理が繰り返し実行される。
【0065】
ステップS214の処理において判定の成立が認められると、処理はステップS216に進む。ステップS216では、記憶装置38に記憶されている前記出発階、前回到着階、及び前回位置が、今回のルーチンにおいて受け付けた呼び登録情報の出発階及び到着階、及び位置センサ44によって算出された位置に更新される。
【0066】
以上のような呼び登録処理によれば、呼び登録を行う利用者は、建物12の外部に移動したとしても、呼び登録アプリケーションを起動した後に、出発階操作部323及び到着階操作部325を操作することなく呼び登録を完了することができる可能性が高まる。これにより、携帯端末を操作して呼び登録を行う利用者の操作負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0067】
1 エレベーターシステム、 2 エレベーター、 3 昇降路、 4 乗場、 5 巻上機、 6 主ロープ、 8 釣合い錘、 10 制御盤、 12 建物、 13 通信網、 14 遠隔監視装置、20 監視センター、 22 管理装置、 30 携帯端末、 32 タッチパネル式ディスプレイ、34 制御装置、 36 プロセッサ、 38 記憶装置、 40 専用ハードウェア、 42 処理回路、 44 位置センサ、 100 呼び登録システム、 101 呼び管理部、 102 走行制御部、 200 呼び登録システム、 221 通信部、 222 受付部、 223 出力部、 321 表示部、 322 操作部、 323 出発階操作部、 324 出発階表示、 325 到着階操作部、 326 到着階表示、 341 呼び登録候補表示機能部、 342 呼び登録情報受付機能部、 343 呼び登録情報送信機能部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11