(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】遊技用装置、遊技用システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240220BHJP
A63F 5/04 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
A63F7/02 328
A63F7/02 350A
A63F7/02 355Z
A63F5/04 683
A63F5/04 682
A63F5/04 603C
A63F5/04 603A
(21)【出願番号】P 2020010702
(22)【出願日】2020-01-27
【審査請求日】2022-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山根 明彦
(72)【発明者】
【氏名】米永 直明
(72)【発明者】
【氏名】倉富 裕也
(72)【発明者】
【氏名】栗原 佑太
【審査官】中村 俊太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-116907(JP,A)
【文献】特開2007-310757(JP,A)
【文献】特開2017-174346(JP,A)
【文献】特開2016-147195(JP,A)
【文献】特開2011-055900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技用装置において、
前記遊技場に対応して設けられた喫煙所の混雑状況を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に関する情報を出力可能な出力手段と、
前記遊技場内において遊技者により喫煙休憩されている遊技機を判定可能な遊技機判定手段と、
を備え
、
前記出力手段は、
前記喫煙所を利用している遊技者が当該出力手段から出力される情報を認識可能に配置され、
前記遊技機判定手段により前記喫煙休憩されていると判定された遊技機に関する特定情報として、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を表形式で出力可能であり、
前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を、当該喫煙休憩時間が長い順に出力可能である
ことを特徴とする遊技用装置。
【請求項2】
前記出力手段は、
前記特定情報として、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間が最大休憩時間を超えた超過時間を表形式で出力可能であり、
前記喫煙休憩されている各遊技機の超過時間を、当該超過時間が長い順に出力可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項3】
前記判定手段は、
前記喫煙所の入口に設けられ、当該喫煙所に入場した遊技者と当該喫煙所から退場した遊技者とを検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定可能である
ことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の遊技用装置。
【請求項4】
前記判定手段は、
前記喫煙所内に配置された灰皿に対して設けられ、対象物との距離に基づいて遊技者を検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定可能である
ことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の遊技用装置。
【請求項5】
前記判定手段は、
前記喫煙所内に設けられ、重量を検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定可能である
ことを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の遊技用装置。
【請求項6】
前記判定手段は、
前記喫煙所を利用している遊技者数が、所定数未満となった場合に当該喫煙所を利用可能と判定可能であり、
前記出力手段は、
前記判定手段が前記喫煙所を利用可能と判定したことに基づき、当該喫煙所を利用可能であることを特定可能な情報を出力可能である
ことを特徴とする請求項1~
5の何れか一項に記載の遊技用装置。
【請求項7】
前記判定手段が前記喫煙所を利用不能と判定したことに基づき、当該喫煙所の利用を予約可能な予約手段を備え、
前記出力手段は、
前記喫煙所の利用を予約している予約者数を出力可能である
ことを特徴とする請求項
6に記載の遊技用装置。
【請求項8】
複数の遊技機が設置された遊技場に設けられるコンピュータを、
前記遊技場に対応して設けられた喫煙所の混雑状況を判定可能な判定手段、
前記判定手段による判定結果に関する情報を出力可能な出力手段、
前記遊技場内において遊技者により喫煙休憩されている遊技機を判定可能な遊技機判定手段と、
として機能させ、
前記出力手段を、
前記喫煙所を利用している遊技者が当該出力手段から出力される情報を認識可能に配置させ、
前記遊技機判定手段により前記喫煙休憩されていると判定された遊技機に関する特定情報として、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を表形式で出力可能とし、
前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を、当該喫煙休憩時間が長い順に出力可能とした
ことを特徴とする
プログラム。
【請求項9】
複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技用システムにおいて、
前記遊技場に対応して設けられた喫煙所を利用している遊技者数を検出可能な検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、前記喫煙所の混雑状況を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に関する情報を出力可能な出力手段と、
前記遊技場内において遊技者により喫煙休憩されている遊技機を判定可能な遊技機判定手段と、
を備え、
前記出力手段は、
前記喫煙所を利用している遊技者が当該出力手段から出力される情報を認識可能に配置され、
前記遊技機判定手段により前記喫煙休憩されていると判定された遊技機に関する特定情報として、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を表形式で出力可能であり、
前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を、当該喫煙休憩時間が長い順に出力可能である
ことを特徴とする
遊技用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技用装置、遊技用システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場には、遊技機(以下、遊技台ともいう)に関する遊技情報の表示等を行う遊技用装置が設置されている。
遊技場には、その他、遊技者が利用する喫煙所が設置され、遊技者は遊技機での遊技の合間に喫煙所を利用して喫煙休憩を行い、喫煙休憩を終えた遊技者は、再び元の遊技機に戻って遊技を再開するようになっている。
また、近年では、遊技媒体の計数に要する時間を算出し、算出した時間が所定時間を超える場合に、遊技者を喫煙所に行くように促す報知を遊技用装置等で実行するようにしたシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種のシステムには、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の遊技用装置は、複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技用装置において、前記遊技場に対応して設けられた喫煙所の混雑状況を判定可能な判定手段と、前記判定手段による判定結果に関する情報を出力可能な出力手段と、前記遊技場内において遊技者により喫煙休憩されている遊技機を判定可能な遊技機判定手段と、を備え、前記出力手段は、前記喫煙所を利用している遊技者が当該出力手段から出力される情報を認識可能に配置され、前記遊技機判定手段により前記喫煙休憩されていると判定された遊技機に関する特定情報として、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を表形式で出力可能であり、前記喫煙休憩されている各遊技機の喫煙休憩時間を、当該喫煙休憩時間が長い順に出力可能である構成としている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】遊技用装置を含む遊技用システムの全体構成図である。
【
図2】遊技システムにおいて送受される遊技信号を示すブロック図である。
【
図3】管理装置の制御構成を示すブロック図である。
【
図4】呼出装置の制御構成を示すブロック図である。
【
図5】遊技場におけるモニターおよび喫煙所の配置を示す図である。
【
図7】喫煙所の内部における遊技者の検出状態を示す図である。
【
図8】遊技者検出手段の第1変形例における遊技者の検出状態を示す図である。
【
図9】遊技者検出手段の第2変形例における遊技者の検出状態を示す図である。
【
図12】混雑状況の報知の第1変形例におけるモニターおよび喫煙所の配置を示す図である。
【
図13】混雑状況の報知の第1変形例における呼出装置の表示例を示す図である。
【
図14】混雑状況の報知の第1変形例におけるモニターの表示例を示す図である。
【
図15】混雑状況の報知の第2変形例における呼出装置の表示例を示す図である。
【
図16】混雑状況の報知の第2変形例におけるモニターの表示例を示す図である。
【
図17】呼出装置における喫煙休憩処理を示すフローチャートである。
【
図18】管理装置における喫煙休憩データの表示例を示す図である。
【
図19】管理装置における喫煙休憩データの表示例を示す図である。
【
図20】管理装置における喫煙休憩データの表示例を示す図である。
【
図21】管理装置における喫煙休憩データの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明に係る遊技用装置、遊技用システム及びプログラムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0008】
本実施形態に係る遊技用装置を含む遊技用システム1は、
図1に示すように、パチンコ機10a、スロットマシン10bなどの遊技機10及び複数の装置で構成されている。
複数の装置としては、例えば、現金の投入(紙幣)と引き換えに遊技媒体を貸し出す貸出機20(20aはパチンコ球用、20bはメダル用)、遊技機10に併設され遊技情報などを表示する呼出装置30、台コンピュータ90、島コンピュータ40、遊技機10ごとの遊技に関する情報や喫煙休憩に関する情報を収集する管理装置50、喫煙休憩に関する情報を表示するモニター60などを備えている。
これらの装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
【0009】
本発明に係る遊技用装置としては、様々な形態や種類のものがあるが、本実施形態では、複数の装置(例えば、管理装置50と呼出装置30、管理装置50とモニター60等)から構成される遊技用装置を例に挙げて、これらの構成及び機能を以下に詳述する。
【0010】
ここで、本実施形態に係る遊技用装置を含む遊技用システム1が適用される遊技場について説明する。
遊技場には、
図1に示すように、パチンコ機10a及びスロットマシン10bがコーナー別に設置されている。
例えば、同じ機種である複数の遊技機10が、一つのグループ(遊技機群)を形成するように配置される機種別コーナーや、貸出機20への現金の投入と引き換えに貸し出される遊技媒体の貸出レートをコーナー別に区画した貸出レート別コーナー(例えば、1円コーナー、4円コーナー、5スロコーナー、20スロコーナー)が設けられている。
【0011】
このような遊技場において、
図2に示すように、遊技機10へ投入された遊技媒体数に対応して出力されるアウト信号、遊技機10から払い出された遊技媒体数に対応して出力されるセーフ信号、遊技機10の大当り中に出力される大当り信号及び貸出機20における貸出操作に応じて出力される売上信号などの遊技信号が、遊技機10又は貸出機20から呼出装置30を介して、台コンピュータ90と島コンピュータ40を中継して、管理装置50に伝送される。
なお、遊技機10や貸出機20から出力される遊技信号は、必ずしも呼出装置30を介する必要がなく、上位のコンピュータに直接入力される構成であってもよい。
【0012】
パチンコ機10aは、遊技媒体となるパチンコ球を遊技領域に向けて発射することで遊技を行うもので、例えば、遊技領域に始動入賞口、変動表示装置、変動入賞装置が設けられ、発射されたパチンコ球の始動入賞口への入賞により、変動表示装置において複数の識別情報による変動表示ゲームを開始するとともに、大当りか否かを抽選にて決定する内部抽選処理を行い、内部抽選結果が大当りとなった場合には、変動表示ゲームを大当り図柄態様で停止するとともに、変動入賞装置を開状態に変換するようにしてパチンコ遊技を実行する。
そして、始動入賞口や、開状態に変換された変動入賞装置にパチンコ球が入賞した場合には、予め定められたパチンコ球が払い出されるものとなっている。
【0013】
パチンコ機10aから呼出装置30に向けて出力される遊技信号には、上記したアウト信号としての打ち込み球信号、セーフ信号としての球払出信号、大当り信号等がある。
打ち込み球信号は、パチンコ機10aの遊技領域に発射されたパチンコ球に対応する数のパルス列からなり、遊技を終えたパチンコ球がパチンコ機10aから機外に排出されるタイミングで出力される。
なお、打ち込み球信号は、パチンコ機10aに併設された打ち込み球計数装置から出力される場合と、パチンコ機10a自体で打ち込み球を計数して出力される場合とがあるが、何れにしてもパチンコ機10a側から呼出装置30に向けて出力される信号である。
【0014】
球払出信号は、打ち込み球信号と同様、パチンコ機10aから払い出されたパチンコ球に対応する数のパルス列からなり、所定の入賞口にパチンコ球が入賞して、対応するパチンコ球(賞球)が払い出されたときに出力される。
大当り信号は、パチンコ機10aの大当り遊技中に出力される。
また、パチンコ機10aの遊技状態として、内部抽選処理における所定の抽選対象(例えば、大当たり)の当選確率が低い低確率状態と、当該当選確率が高い高確率状態とを移行可能に備えて、当該遊技状態を特定可能な信号を遊技信号として出力することもできる。
また、パチンコ球貸出機20aから出力される売上信号を遊技信号として呼出装置30に入力させることもできる。
売上信号は、例えば、100円を1度数とし、1000円使用された場合には10度数の消費を示す信号であり、最終的には管理装置50に入力される。
【0015】
スロットマシン10bは、遊技媒体となるメダルを投入してスタートレバーを押下することにより、絵柄や数字,文字等からなる複数の図柄が表された複数のリール(通常3個のリール)が回転を開始するとともに、当選役を抽選にて決定する内部抽選処理を行い、任意のタイミングで停止ボタンが操作されることでリールが停止するとともに、停止したときの図柄の組合せに応じてメダルが払い出されるようにしてスロットマシン遊技を実行する。
【0016】
スロットマシン10bには、遊技場の店員の操作によって予め設定された遊技設定値がRAMなどの記憶手段において内部的に記憶されており、遊技設定値(内部設定値)に対応した当選確率で小役やボーナスが当選するように制御される。
遊技設定値は、複数からなり、設定された遊技設定値に応じて有利度合が異なるように制御される。
本実施形態の遊技設定値は、6段階(1~6)からなり、遊技設定値が高い(高設定)ほど当選確率が高くスロットマシン遊技を有利に進行させることができる。
【0017】
スロットマシン10bから呼出装置30に向けて出力される遊技信号には、上記したアウト信号としての投入信号、セーフ信号としての払出信号、大当り信号としてのボーナス信号等がある。
投入信号は、スロットマシン10bへの投入メダル数に対応する数のパルス列からなり、スロットマシン10bに備えるスタートレバーの操作タイミングで出力が開始される。
払出信号は、投入信号と同様、スロットマシン10bからの払出メダル数に対応する数のパルス列からなり、スロットマシン10bに備える複数のリールに表された図柄が小役入賞及びリプレイに係る図柄の組合せで停止したときに、出力される。
ボーナス信号は、スロットマシン10bのボーナス遊技中に出力される。
また、スロットマシン10bの遊技状態として、所定の役を成立させるためのリールの停止順序を設定し、内部抽選処理において決定された所定の役に対応するリールの停止順序を報知する、所謂押し順ナビが実行される状態(例えば、AT状態やART状態)を発生可能とし、当該遊技状態を特定可能な信号を遊技信号(大当り信号)として出力することもできる。
また、メダル貸出機20bから出力される売上信号を遊技信号として呼出装置30に入力させることもできる。
売上信号は、例えば、100円を1度数とし、1000円使用された場合には10度数の消費を示す信号であり、最終的には管理装置50に入力される。
【0018】
[管理装置]
次に、
図3を参照して、本発明の遊技用装置を構成する管理装置50について説明する。
管理装置50は、公知のいわゆるホールコンピュータであり、
図3に示すように、遊技場内の各装置から各種信号や各種情報を送受信する通信部51、管理装置50が備える各種機能を実行するためのプログラムや遊技情報等のデータを記憶する記憶部52、出力手段として例示する所定の情報を画面表示する液晶ディスプレイなどの表示部53、所定の情報や命令などを入力するために遊技場の管理者などが操作可能なタッチ式のパネル、および、キーボードやマウスなどで構成された入力部54、これら各部を制御する制御部55等を備え、主に遊技場の店員等により操作される情報処理装置である。
【0019】
管理装置50は、遊技機10からの遊技信号に基づき様々な遊技に関する情報を、遊技場内の各遊技機10の位置を特定可能な遊技台番号に対応付けて集計、管理する。
遊技に関する情報には、例えば、大当り信号に基づく大当り回数、アウト信号に基づくアウト数、セーフ信号に基づくセーフ数、差数(セーフ数とアウト数との差分)などの遊技情報がある。
また、遊技に関する情報には、遊技機10の状態を示す状態情報があり、この状態情報により、例えば、大当りの状態、高確率状態などの遊技者に有利な状態、これら以外の遊技者にとって不利な状態を示す通常遊技状態などの現在の遊技機10の状態が識別できるようになっている。
また、遊技機10から出力されるアウト信号に基づき、状態情報として遊技機10の稼働の有無(遊技中又は非遊技中)も識別できるようになっている。
【0020】
また、管理装置50は、遊技に関する情報を、遊技場内の各遊技機10を予め設定されたグループに対応付けて集計、管理可能となっている。
グループには、遊技場内に列設されて複数の遊技機10が設置される島設備で区分けされる島グループ、遊技機10の種類(機種)ごとに区分けされる機種グループ、貸出レートごとに区分けされるレートグループ、導入日から所定期間(例えば2週間)以内の遊技機10であるか否かで区分けされる新旧グループ、異なる貸出レートで獲得した遊技媒体を使用した遊技が可能か否かで区分けされる乗入可否グループ、女性専用遊技機であるか否かで区分けされるレディースグループ等がある。
【0021】
機種グループとしては、パチンコ機10aの場合は、確率が高く出玉の小さい「甘デジタイプ」、確率が低く出玉の大きい「マックスタイプ」、マックスタイプよりも確率が高く出玉が小さい「ミドルタイプ」、甘デジタイプとミドルタイプの中間の出玉特性を有する「ライトミドルタイプ」、特別入賞口へのパチンコ球の入賞により大当りを発生させる「羽根物タイプ」等が記憶され、スロットマシン10bの場合は、「Aタイプ(ノーマルタイプ)」、「ATタイプ」、「ARTタイプ」、「A+ARTタイプ」、「沖スロ」等が区分けされる。
【0022】
また、管理装置50は、遊技機10に対応して設置されている呼出装置30からの情報の受信に基づき、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)も集計、管理可能となっていて、遊技に関する情報と同様に、喫煙休憩に関する情報も遊技場内の各遊技機10を予め設定されたグループに対応付けて集計、管理可能となっている。
すなわち、管理装置50(制御部55)は、遊技機10に関連して、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を収集可能な収集手段を構成し、また、管理装置50(制御部55)は、予め定められたグループに所属する遊技機10に関して、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を収集可能に構成されているのである。
喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)は、遊技者が喫煙休憩した回数や、喫煙休憩した時間(喫煙休憩期間)等の情報からなり、呼出装置30に設けられた喫煙休憩ボタン34の操作により送信された情報に基づき集計、管理される。
また、管理装置50は、集計、管理した喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を、遊技場に設置されたモニター60に表示させることで、遊技場内の遊技者や、喫煙所で休憩している遊技者に報知可能としている。
喫煙休憩に関する情報についての詳細は後述する。
【0023】
[呼出装置]
次に、
図4を参照して、本発明の遊技用装置を構成する呼出装置30について説明する。
呼出装置30は、
図3に示すように、遊技機10から出力される遊技信号を受信するとともに、この遊技信号を台コンピュータ90に送信する呼出装置通信部32と、液晶表示器から構成され、数字、文字、図形等の情報や、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を表示可能であって、出力手段として例示する呼出装置表示部35と、複数のLED(フルカラーLED)が内蔵され、遊技機10に関する情報や、喫煙休憩に関する情報を所定の発光パターンで報知する呼出装置発光部36と、遊技機10に関する情報を音声や効果音により報知する呼出装置音出力部37と、CPUなどの中央演算処理装置、ROM、RAMなどの記憶手段を備えるコンピュータとしての呼出装置制御部(制御手段)31を備える。
なお、図示しないが、店員や管理者が携行するリモコンから送信される赤外線信号を受信可能な赤外線受信部を設けることもできる。
【0024】
また、呼出装置30には、遊技者が操作する呼出ボタン33と喫煙休憩ボタン34が設けられている。
呼出ボタン33は、呼出装置30に対応する遊技機10で遊技している遊技者が、遊技場の係員を呼び出す際に操作するもので、前後方向への押圧式の呼出操作部と、呼出操作部が所定位置まで押圧されたことを検出するセンサから構成されている。そして、呼出ボタン33の操作によるセンサの検出に基づき、呼出装置制御部31が、呼出装置表示部35や呼出装置発光部36を駆動制御することで遊技場の店員を呼び出すための報知が行われる。
【0025】
喫煙休憩ボタン34は、呼出装置30に対応する遊技機10で遊技している遊技者が、喫煙休憩を行う際に操作するもので、内部に設けられる発光手段(LED等)と、前後方向への押圧式の喫煙休憩操作部と、喫煙休憩操作部が所定位置まで押圧されたことを検出するセンサから構成されている。
そして、喫煙休憩ボタン34の操作によるセンサの検出に基づき、呼出装置制御部31により発光手段の駆動制御が行われて、現在喫煙休憩中である旨の報知が行われる。また、喫煙休憩ボタン34の操作に基づき、呼出装置制御部31により、喫煙休憩時間(喫煙休憩期間)の計数が開始されるとともに、計数した喫煙休憩時間が呼出装置表示部35に表示される。
【0026】
また、呼出装置30は、喫煙休憩ボタン34の操作に応じた情報を管理装置50に送信することで、管理装置50においても、喫煙休憩ボタン34が操作された遊技機10に対応して、喫煙休憩している状態や、喫煙休憩時間等の喫煙休憩に関する情報を管理可能に構成している。
また、呼出装置30は、このような基本動作に加え、呼出装置制御部31が、呼出装置通信部32を介して受信した遊技信号に基づいて、遊技機10における様々な遊技データを求め、当該求めた遊技データを呼出装置表示部35に表示させることも可能となっている。
【0027】
[遊技場の配置]
次に、
図5を参照して、遊技場における遊技機10やその他の装置の配置構成について説明する。
本実施形態における遊技場おいては、複数階のフロアを有し、フロアごとに特徴のある遊技機10を設置している。例えば、1階フロアには複数のスロットマシン10bを設置して、2階フロアには複数のパチンコ機10aを設定している。
【0028】
図5は、1階フロアに設置されている複数のスロットマシン10bとその他の装置の配置構成を示している。
図5に示すように、1階フロアは、貸出レート別に区分けされていて、図示左側のやや広い領域が、20円で1枚のメダルが貸し出されるスロットマシン10bが設置される20スロコーナー61となっていて、図示右側のやや狭い領域が、5円で1枚のメダルが貸し出されるスロットマシン10bが設置される5スロコーナー62となっている。
また、1階フロアの図示左端部には、景品交換を行うカウンター63が設けられている。
【0029】
20スロコーナー61には、複数の島設備64が列状に設置されていて、各島設備64には、複数のスロットマシン10bが並設されるとともに、スロットマシン10bごとに20円で1枚のメダルが貸し出されるように設定されたメダル貸出機20bが設置されている。
また、20スロコーナー61の図示左側に設置されている一部の島設備64は、他の島設備64よりも長手方向の寸法が短くなっていて、その短くなった分の空き領域に位置する20スロコーナー61の角部(図示左下)には、喫煙所A67が設置されている。
【0030】
喫煙所A67は、スロットマシン10bで遊技している遊技者を含め遊技場内の遊技者が喫煙を行う空間であり、煙草の煙が漏れないように喫煙所A67外とは壁で囲まれて隔離された空間となっている。
また、喫煙所A67の側壁67c(
図6参照)は、クリア部材で構成されていて、喫煙所A67の内側から外側、および外側から内側を視認できるようになっている。
また、遊技場には喫煙所A67を含め複数の喫煙所が設置されていて、各喫煙所には、後述するように、喫煙所内の遊技者を検出する遊技者検出手段と喫煙所制御部67l(
図6参照)が備えられ、各喫煙所における遊技者検出手段の検出に基づく、喫煙休憩中の遊技者に関する情報(人数情報等)は、喫煙所制御部67lから管理装置50に送信される。
各喫煙所の収容人数は、喫煙所の空間に対応して管理装置50において予め設定されていて、設定された収容人数以内であれば円滑な喫煙が行えるような設計となっている。
【0031】
各フロアには、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を表示する遊技用装置を構成するモニター60が複数設置され、1階フロアには、図示するように、カウンター63および喫煙所A67の近傍位置に、モニターA60aが設置され、20スロコーナー61と5スロコーナー62の区切りを跨いだ位置に、モニターB60bが設置されている。
モニターA60aは、画面を喫煙所A67に向けた状態でフロアの壁の上方に設置されていて、1階フロア内の遊技者のうち特に喫煙所A67で喫煙休憩している遊技者が、表示されている情報を視認し易い状態で設置されている。
一方、モニターB60bは、画面を20スロコーナー61の島設備64、および5スロコーナー62の島設備65に向けた状態でフロアの壁の上方に設置されていて、1階フロア内の広範囲にいる遊技者が、表示されている情報を視認し易い状態で設置されている。
そして、各モニター60には制御装置(図示略)が備えられ、管理装置50からの情報を受信して、喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)を報知するようにしている。
すなわち、各モニター60は、喫煙関連情報に基づく情報(画像等)を出力(表示)可能な出力手段として構成されるのである。
【0032】
このように、本実施形態においては、複数のモニター60を設置することにより、複数の遊技者に対して喫煙休憩に関する情報を報知可能となっているのである。
また、喫煙所A67の側壁67cをクリア部材で構成し、喫煙所A67の近傍位置にモニターA60aを設置することにより、喫煙所A67で喫煙休憩中の遊技者に対しても、喫煙休憩に関する情報を報知可能となっているのである。
【0033】
なお、図示は省略したが、他のフロアについても、上記した1階フロアと同様に構成されていて、例えば、2階フロアには、貸出レート別のコーナーごとにパチンコ機10aが設置され、喫煙所、モニター60が同様に設置されていて、喫煙休憩に関する情報を報知可能となっている。
【0034】
管理装置50では、上記喫煙所A67を含む各喫煙所を利用している遊技者の人数を監視可能となっていて、各喫煙所に対応して設定されている許容人数(満員人数)を超えた喫煙所を検出した場合には、所定の情報を店内放送や、所定の表示部(例えば、モニター60や呼出装置表示部35)において報知することで、円滑な喫煙休憩が行えるような制御を行っている。
【0035】
[喫煙所]
次に、
図6~
図9を参照して、管理装置50による喫煙所における遊技者の利用人数の監視に関して説明する。
図6は、喫煙所A67における上方からの内部構成を示している。
図6に示すように、喫煙所A67は、四方の側壁67cで囲まれた上方視矩形状に構成されていて、略中央部には、円形状の灰皿装置67aが設置されている。
灰皿装置67aの周囲には、遊技者検出手段(検出手段)としての複数の測距センサ67bが検出部を外側8方に向けた状態で放射状に配設されていて、一方向に所定数(2、3個)の測距センサ67bが左右方向に並べて配設されている。
また、喫煙所A67には、各測距センサ67bからの検出信号を入力する喫煙所制御部67lが備えられていて、喫煙所制御部67lでは、各測距センサ67bに対応して、各測距センサ67bと最も近い側壁67cとの距離が初期設定値として設定されている。
【0036】
例えば、
図6に示すように、所定の測距センサ67bと、検出方向に存在する対象物として側壁67cとの距離が、距離aの場合には、所定の測距センサ67bの初期設定値が距離aとして喫煙所制御部67lにおいて設定されることとなる。
喫煙所A67の喫煙所制御部67lは、所定の測距センサ67bが距離aよりも短い距離の対象物を検出した場合に、所定の測距センサ67bの検出側に遊技者が1人存在すると判断することにより、喫煙所A67を利用している遊技者を検出して、遊技者の検出情報を管理装置50(制御部55)に送信するのである。
【0037】
そして、判定手段としての管理装置50の制御部55では、喫煙所制御部67lからの遊技者の検出情報に基づき、喫煙休憩している遊技者の人数を計数して、喫煙所A67の混雑状況を判定するのである。
混雑状況としては、例えば、所定の喫煙所の許容人数(満員人数)を10人として設定した場合に、所定の喫煙所の混雑状況として、利用人数が0~4人であった場合、現在所定の喫煙所の利用が可能な空き状態であると判定し、利用人数が5~9人であった場合には、現在所定の喫煙所が混雑している混雑状態であると判定し、利用人数が10人以上であった場合には、現在所定の喫煙所の満員である満員状態であると判定する。
【0038】
すなわち、判定手段として例示する管理装置50の制御部55は、喫煙所A67内に配置された灰皿に対して設けられ、対象物との距離に基づいて遊技者を検出可能な遊技者検出手段(検出手段)による検出結果に基づいて、当該喫煙所A67の混雑状況を判定可能に構成されているのである。
なお、遊技者検出手段からの情報を直接管理装置50に送信して、管理装置50において各喫煙所を利用している遊技者の人数を直接監視するようにしてもよい。
また、喫煙所A67の喫煙所制御部67lを判定手段として構成し、喫煙所制御部67lで混雑状況を判定するようにしてもよい。
また、図示は省略したが、所定の側壁67cには、喫煙所A67への出入口が1箇所形成されている。また、喫煙所A67に排煙装置を備えてもよい。
また、測距センサ67bは、光学式のタイプでもよいし、超音波式のタイプでもよい。
【0039】
図7は、上記所定の測距センサ67bとして、一方向に3つの測距センサ67bを設けた場合の遊技者の検出についての具体例を示している。
なお、本実施形態においては、一方向における各測距センサ67bは、隣り合う2つの測距センサ67bが、同一の遊技者を検出可能な間隔で配設されている。
図7(a)に示すように、一方向に向けて並設された3つの測距センサ67bのうち、1つの測距センサ67bのみが距離a(例えば、80cm)よりも短い距離d(例えば、40cm)を検出し、残りの測距センサ67bが距離aを検出した場合には、管理装置50の制御部55は、その方向に遊技者が1人存在すると判断するのである。
【0040】
また、
図7(b)に示すように、一方向に向けて並設された3つの測距センサ67bのうち、1つの測距センサ67bが距離aよりも短い距離c(例えば、50cm)を検出し、1つの測距センサ67bが距離aよりも短い距離f(例えば、20cm)を検出し、残りの測距センサ67bが距離aを検出した場合には、管理装置50(制御部55)は、その方向に遊技者が2人存在すると判断するのである。
【0041】
また、
図7(c)に示すように、一方向に向けて並設された3つの測距センサ67bのうち、1つの測距センサ67bが距離aよりも短い距離e(例えば、30cm)を検出し、その隣の1つの測距センサ67bも距離eを検出し、残りの測距センサ67bが距離aを検出した場合には、管理装置50(制御部55)は、その方向に遊技者が1人存在すると判断するのである。
すなわち、隣り合う2つの測距センサ67bが同一距離を検出した場合には、遊技者が1人であると判断するのである。
【0042】
また、
図7(d)に示すように、一方向に向けて並設された3つの測距センサ67bのうち、1つの測距センサ67bが距離aよりも短い距離b(例えば、60cm)を検出し、その隣の1つの測距センサ67bも距離bを検出し、残りの測距センサ67bが距離aよりも短い距離fを検出した場合には、管理装置50(制御部55)は、その方向に遊技者が2人存在すると判断するのである。
すなわち、隣り合う2つの測距センサ67bが同一距離を検出しているので、この2つの測距センサ67bによる検出信号で遊技者1人の存在を判断し、残りの測距センサ67bが異なる距離を検出しているので、もう1人の遊技者の存在を判断するのである。
そして、管理装置50(制御部55)は、各測距センサ67bからの信号に基づき、一方向に存在する遊技者の人数を計数するとともに、各方向に存在する遊技者の人数を合計して、喫煙所A67を利用している遊技者の総人数をリアルタイムで算出して、喫煙所A67の混雑状況を監視するのである。
以上のように、遊技者検出手段として測距センサを用いることにより、喫煙所を利用している遊技者を正確に検出することが可能となり、喫煙所を利用している遊技者の人数を正確に管理可能となるのである。
また、喫煙している遊技者が動いていない場合でも、遊技者の存在を正確に検出することが可能となるのである。
【0043】
<遊技者検出手段の第1変形例>
次に、
図8を参照して、遊技者検出手段の第1変形例について説明する。
本第1変形例においては、遊技者検出手段(検出手段)として赤外センサを用いている点のみ、前述した
図7で示した例と異なっていて、その他の構成は同様である。
遊技者検出手段として、赤外センサを用いて喫煙所A67の利用人数を監視する場合には、
図8(a)に示すように、喫煙所A67の出入口67d(入口)の両側の各々に、赤外線により遊技者の通過を検出する赤外センサ67g~67jを、検出部を出入口67dの内側に向けた状態で、左右方向(遊技者が進む方向)に2つ並べて設置するようにする。
なお、
図8(a)の出入口67dでは、図の上から下方向に遊技者が喫煙所A67に入室するものとする。
【0044】
具体的には、出入口67dに対応して、ゲート部材A67eとゲート部材B67fを両側に設けて、一方のゲート部材B67fのフロア側端部に、赤外センサA67iを設けるとともに、室内方向に所定距離を空けた位置に赤外センサB67jを設け、他方のゲート部材A67eにおける、ゲート部材B67fの赤外センサA67iと赤外センサB67jの間に対応する位置に、赤外センサC67gを設けるとともに、ゲート部材A67eの室内方向に所定距離を空けた位置である室内側端部に、赤外センサD67hを設けるようにしている。
すなわち、左右2つの赤外センサが、互い違いに対向状態で設けられていることから、
図8(b)に示すように、喫煙所A67に入室してくる遊技者Aは、まずはゲート部材B67f側の赤外センサA67iで検出され、次いでゲート部材A67e側の赤外センサC67gで検出され、次いでゲート部材B67f側の赤外センサB67jで検出され、最後にゲート部材A67e側の赤外センサD67hで検出されることとなる。
これらの遊技者の検出情報は、喫煙所制御部67lから管理装置50に送信される。
【0045】
そして、喫煙所制御部67lは、ゲート部材B67fのフロア側端部の赤外センサA67iが遊技者を最初に検出した場合には、喫煙所A67へ遊技者が入室を開始したと判断するとともに、所定時間経過後に、ゲート部材B67fの赤外センサB67jが遊技者を検出した場合に、喫煙所A67への遊技者の入室が完了したと判断して、遊技者の入室情報を管理装置50の制御部55に送信する。
そして、管理装置50の制御部55では、入室情報の受信により、喫煙所A67を利用している遊技者の人数を1人分加算する処理を行うとともに、喫煙所A67の混雑状況を判定する。
【0046】
一方、喫煙所制御部67lは、ゲート部材A67eの室内側端部の赤外センサD67hが遊技者を最初に検出した場合には、喫煙所A67から遊技者が退室を開始したと判断するとともに、所定時間経過後に、ゲート部材A67eの赤外センサC67gが遊技者を検出した場合に、喫煙所A67への遊技者の退室が完了したと判断して、遊技者の退室情報を管理装置50の制御部55に送信する。
そして、管理装置50の制御部55では、退室情報の受信により、喫煙所A67を利用している遊技者の人数を1人分減算する処理を行うとともに、喫煙所A67の混雑状況を判定する。
すなわち、判定手段として例示する管理装置50の制御部55は、喫煙所A67の入口に設けられ、当該喫煙所に入室(入場)した遊技者と当該喫煙所A67から退室(退場)した遊技者とを検出可能な遊技者検出手段(検出手段)による検出結果に基づいて、当該喫煙所A67の混雑状況を判定可能となっているのである。
なお、判定手段を喫煙所制御部67lで構成して、喫煙所の混雑状況を判定可能にしてもよい。
【0047】
このようにして、管理装置50は、現時点で喫煙所A67を利用している遊技者の合計人数を算出するのである。
なお、赤外センサA67i(あるいは、赤外センサD67h)が遊技者を最初に検出した後、所定時間経過しても赤外センサB67j(あるいは、赤外センサC67g)が遊技者を検出しなかった場合には、入室(あるいは退室)しようとした遊技者が途中で退室(あるいは入室)したと判断して、喫煙所A67を利用している遊技者の人数の更新処理は行わない。
【0048】
また、
図8(c)に示すように、2人の遊技者が連続して喫煙所A67へ入室して、ゲート部材B67fのフロア側端部の赤外センサA67iが、先に入室した遊技者Aを未だ検出中に、次の遊技者Bが出入口67dに入ってしまった場合には、ゲート部材A67eの赤外センサC67gが最初に遊技者を検出することとなるので、この検出信号により、管理装置50は、連続した遊技者Bの入室が開始したと判断して、赤外センサC67gが遊技者Bを検出してから、所定時間経過後に赤外センサD67hが遊技者Aを検出した場合に、連続した遊技者の入室が完了したと判断し、先に入室した遊技者Aを含め喫煙所A67を利用している遊技者の人数を2人分加算する処理を行う。
すなわち、ゲート部材B67fのフロア側端部の赤外センサA67iが遊技者を検出中においては、他方側の赤外センサが、他の遊技者の入室を監視するように機能するのである。
なお、遊技者Aの喫煙所A67への入室時に、赤外センサA67iの検出に次いで赤外センサC67gでも遊技者Aを検出することとなるが、赤外センサA67iの検出から所定時間以内の赤外センサC67gの検出は、同一の遊技者の検出と判断して、無効にすることが好ましい。
【0049】
また、2人の遊技者が連続して喫煙所A67から退室する場合にも、上記した場合と逆の態様で連続した遊技者の退室を監視することとなる。
また、本実施形態においては、入室する遊技者と退室する遊技者が出入口67dですれ違うことが困難となるように、ゲート部材A67eとゲート部材B67fの間隔が設定されているので、入室する遊技者と退室する遊技者が同時に発生して、出入口67d内で2人の遊技者がすれ違うことは稀であるが、入室する遊技者と退室する遊技者が同時に発生した場合でも、一方のゲート部材側の赤外センサで入室する遊技者を検出して、他方のゲート部材側の赤外センサで退室する遊技者を検出することも可能である。
以上のように、遊技者検出手段として喫煙所A67の出入口67d(入口)に赤外センサを用いることにより、喫煙所を利用しようとしている遊技者が喫煙所に入室した時点、および、喫煙休憩を終えた遊技者が喫煙所から完全に退室する時点で、遊技者を検出することが可能となり、喫煙所を利用している遊技者の人数を正確かつ即座に管理可能となるのである。
【0050】
<遊技者検出手段の第2変形例>
次に、
図9を参照して、遊技者検出手段の第2変形例について説明する。
本第2変形例においては、遊技者検出手段(検出手段)として重量センサを用いている点のみ、前述した
図7および
図8で示した例と異なっていて、その他の構成は同様である。
遊技者検出手段として、重量センサを用いて喫煙所A67の利用人数を監視する場合には、喫煙所A67における床部材の下部に、均等状に複数の重量センサを設置して、床部材上の総重量を検出することで、喫煙所A67を利用している遊技者の総人数を監視可能に構成するのである。例えば、
図9に示すように、矩形状の床部材(図示略)の四隅および長手方向に沿った2辺の略中間位置に、6個の重量センサ67kを設置するようにする。
【0051】
管理装置50の制御部55では、喫煙所A67に遊技者が存在していない場合の床部材上の重量を初期設定値とするとともに、喫煙所制御部67lの情報に基づき、所定時間(例えば、5秒)内において、所定の重量(例えば、30kg)以上の重量差が生じた場合を、遊技者1人が増減したものと予め設定して、喫煙所A67を利用している遊技者の総人数を監視することで、喫煙所A67の混雑状況を判定するのである。
例えば、5秒以内において初期設定値から50kgの重量が増加した場合には、遊技者の総人数を+1し、5秒以内において元の重量から40kgの重量が減少した場合には、遊技者の総人数を-1することで、喫煙所A67を利用している遊技者の総人数を算出するのである。
すなわち、判定手段として例示する管理装置50の制御部55は、喫煙所A67に設けられ、重量を検出可能な遊技者検出手段(検出手段)による検出結果に基づいて、当該喫煙所A67の混雑状況を判定可能な構成としているのである。
なお、初期設定値を基準に、所定の重量(例えば、50kg)の重量差毎に遊技者1人が増減したものとして遊技者の総人数を監視するようにしてもよい。
例えば、初期設定値から170kgの重量差が生じている場合には、遊技者の総人数が3人であると判定し、その後、初期設定値からの重量差が60kgに変化した場合には、遊技者の総人数が1人であると判定するのである。この場合、基準重量差では割り切れない誤差が生じるが、遊技者の個人差として無視することが好ましい。
【0052】
また、喫煙所A67は限られたスペースであるので、比較的体重の大きい遊技者が複数人存在するだけで、予め設定されている満員数(例えば、10人)に満たない場合でも、喫煙所A67が窮屈になる可能性もあるので、重量差による満員数の判断の他に、総重量が所定値(例えば、300kg)となった時点で、満員数に満たなくても満員状態と判断するようにしてもよい。
以上のように、遊技者検出手段として重量センサを用いることにより、喫煙所を利用しようとしている遊技者の存在位置や、動き等に関わらず、正確に喫煙所を利用している遊技者の人数を管理可能となるのである。
【0053】
管理装置50(制御部55)では、上記した遊技者検出手段から送信される情報に基づき、遊技場内における各喫煙所を利用している遊技者の利用人数をリアルタイムで監視していて、喫煙休憩に関する情報として、各喫煙所の混雑状況を判断するようにしている。
例えば、所定の喫煙所の許容人数(満員人数)を10人として設定した場合に、所定の喫煙所の混雑状況として、利用人数が0~4人であった場合には、現在所定の喫煙所の利用が可能な空き状態であると判定し、利用人数が5~9人であった場合には、現在所定の喫煙所が混雑している混雑状態であると判定し、利用人数が10人以上であった場合には、現在所定の喫煙所の満員である満員状態であると判定している。
そして、管理装置50は、収集した混雑状況に関する情報を、呼出装置30やモニター60に送信することで、呼出装置30やモニター60により混雑状況に関する情報を報知させるようにしている。
【0054】
また、管理装置50では、呼出装置30において喫煙休憩ボタン34が操作された場合に送信される情報に基づき、呼出装置30での喫煙休憩時間(喫煙休憩期間)を計数することで、喫煙休憩ボタン34が操作された呼出装置30(遊技機10)に対応して、操作した遊技者の喫煙休憩時間を管理するようにしている。
【0055】
[呼出装置の処理]
次に、
図10を参照して、遊技機10に対応して備えられる遊技場用装置としての呼出装置30、および遊技者が喫煙休憩する場合における呼出装置30での各種処理について説明する。
図10に示すように、呼出装置30の前面側には、呼出装置表示部35が配設され、呼出装置表示部35の一側方下部に、呼出ボタン33が配設され、呼出装置表示部35の他側方下部に、喫煙休憩ボタン34が配設される。
また、呼出装置表示部35における下方部には、所定の喫煙所における混雑状況を表示する混雑情報表示部38と、喫煙休憩の残り時間等を表示する喫煙時間表示部39が左右方向に並んで設定され、各種情報を表示可能となっている。
なお、図示は省略したが、呼出装置表示部35には、各種遊技状態に関する情報を表示可能となっている。例えば、当日の大当り回数や、前回大当りからのスタート回数、当日の大当り確率、等の情報が表示される。
【0056】
まず、
図10(a)は、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態、すなわち、呼出装置30に対応する遊技機10での遊技者が喫煙休憩していない状態を示している。
なお、
図10(a)は、1階フロアの喫煙所A67が混雑している状態において、1階フロアに設置されている遊技機10(スロットマシン10b)に対応する呼出装置30での表示例を示している。
図10(a)に示すように、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態においては、混雑情報表示部38に、喫煙所の階や場所を特定可能な情報として、「1階喫煙所A混雑状況」の文字情報からなる喫煙所特定画像38aが表示され、その横に喫煙所特定画像38aに対応する状態で、喫煙所の混雑状況を示す情報として、当該喫煙所が混雑している状態を示す「混」の文字情報からなる混雑状態画像38bが表示される。
【0057】
混雑情報表示部38に表示される情報は、管理装置50側、すなわち、管理装置50から、島コンピュータ40および台コンピュータ90を経由して送信される喫煙休憩に関する情報に基づき表示され、当該呼出装置30(遊技機10)に最も近い喫煙所を特定する情報と、その喫煙所の混雑状況を示す情報が表示される。
また、喫煙所の混雑状況を示す情報は、管理装置50において、該当する喫煙所が空き状態と判断され、それに対応する情報を受信した場合には、「空」の文字情報が表示され、該当する喫煙所が混雑状態と判断されたときの情報を受信した場合には、「混」の文字情報が表示され、該当する喫煙所が満員状態と判断されたときの情報を受信した場合には、「満」の文字情報が表示される。
【0058】
なお、混雑情報表示部38には、呼出装置30(遊技機10)に最も近い喫煙所に関する情報が表示されるが、その他の喫煙所に関する情報を表示するようにしてもよい。
例えば、混雑情報表示部38に表示される情報を切り替える情報切替手段を呼出装置30に設け、情報切替手段の操作に応じて順次喫煙所を異なるものに切り替えるようにしてもよい。この場合には、呼出装置30において、管理装置50側から送信される全ての喫煙休憩に関する情報を受信する必要がある。
また、喫煙休憩に関する情報は、管理装置50から受信するのではなく、各喫煙所における喫煙所制御部67lから直接受信するようにしてもよい。
また、情報切替手段を喫煙休憩ボタン34と兼用してもよい。
【0059】
また、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態においては、喫煙時間表示部39に、表示されている時間が喫煙休憩の残り時間であることを特定する情報として、「喫煙残り時間」の文字情報からなる情報特定画像39aが表示され、その横に情報特定画像39aに対応する状態で、喫煙休憩の残り時間を示す数値情報からなる喫煙残時間画像39bが表示される。なお、
図10(a)においては、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態であるので、喫煙残時間画像39bとして数値情報以外の情報(ハイフン)が表示されている。
呼出装置30の呼出装置制御部31においては、予め喫煙休憩を許容する喫煙休憩最大時間(例えば、10分)が設定され、喫煙休憩最大時間から、喫煙休憩ボタン34が操作されてから計時された経過時間を減算した数値情報(時間情報)が、喫煙残時間画像39bとして表示される。
【0060】
遊技者は、混雑状態画像38bを確認することで、最寄りの喫煙所が現在混雑していることを把握することとなり、混雑している喫煙所での喫煙休憩を敬遠する遊技者は、喫煙所の混雑が解消するまで喫煙休憩を待つことが可能となるのである。
そして、最寄りの喫煙所の混雑状態が解消した場合には、管理装置50から、当該喫煙所が空き状態となったときの情報が送信され、呼出装置30の呼出装置制御部31は、
図10(b)に示すように、混雑情報表示部38の画像を、当該喫煙所が空き状態であることを示す「空」の文字情報からなる空き状態画像38cに切り替えることとなる。
【0061】
この状態で、喫煙休憩を行う遊技者は、喫煙休憩ボタン34を操作すると、呼出装置制御部31の制御により、内部の発光手段が作動して、クリア部材で形成された喫煙休憩ボタン34自体が所定の色(例えば、赤色)で発光することとなる。喫煙休憩ボタン34の発光は、喫煙休憩を終えた遊技者が再び喫煙休憩ボタン34を操作するまで継続して行われる。
また、喫煙休憩ボタン34が操作されると、呼出装置制御部31の制御により、呼出装置30での喫煙休憩時間を計時されることとなるが、このとき喫煙残時間画像39bとして、初期設定された喫煙休憩最大時間(例えば、10分)が最初に表示されるとともに、時間の経過に応じて、当該表示された時間情報が秒単位で減算されて、その時点での残り時間が表示されることとなる。
【0062】
図10(b)では、喫煙残時間画像39bとして、「10:00」(10分00秒)の時間情報が表示されている。
また、喫煙休憩ボタン34が操作された情報は、管理装置50にも送信され、管理装置50(制御部55)においても、呼出装置30と同様に、喫煙休憩された遊技機10(呼出装置30)が判定されるとともに、その遊技機10での喫煙休憩時間が計数管理され、全ての遊技機10(呼出装置30)の喫煙休憩状態および休憩時間が一括して管理されることとなる。
すなわち、管理装置50の制御部55は、遊技機10に対応して設けられた遊技場用装置としての呼出装置30から送信される、特別情報としての喫煙休憩ボタン34が操作された情報に基づき、遊技場内において遊技者により喫煙休憩されている遊技機10を判定可能な遊技機判定手段を構成するのである。
【0063】
そして、喫煙休憩をしていた遊技者が遊技機10に戻って、対応する呼出装置30の喫煙休憩ボタン34を再度操作すると、呼出装置制御部31の制御により、内部の発光手段の作動を終了させて、喫煙休憩ボタン34自体の発光を終了させることとなる。
また、喫煙休憩時間の計時も終了され、喫煙残時間画像39bも、そのときに表示されていた残り時間から、喫煙休憩ボタン34が操作されていないときの情報(ハイフン)に切り替えられるのである。また、喫煙休憩ボタン34が再度操作された情報は、管理装置50にも送信され、喫煙休憩が終了したことを特定可能な情報が管理装置50に送信されることとなる。
【0064】
一方、喫煙休憩ボタン34が操作されてから、喫煙休憩をしていた遊技者が遊技機10に戻らずに、喫煙休憩ボタン34を再度操作するまでの時間が、喫煙休憩最大時間に達した場合には、
図10(c)に示すように、喫煙残時間画像39bが、「00:00」(00分00秒)となり、呼出装置制御部31は、許容されている喫煙休憩時間が経過したと判断して、休憩時間超過処理が行われる。
休憩時間超過処理としては、例えば、喫煙休憩ボタン34の点灯を点滅に変更するとともに、喫煙時間表示部39の背景色を白色から赤色に変化させる。また、喫煙休憩最大時間が経過した後も、喫煙休憩時間の計時は引き続いて行われ、超過した時間が喫煙残時間画像39bにマイナス表示される。
また、許容されている喫煙休憩時間が超過したことを特定可能な情報が、呼出装置30から管理装置50に送信され、管理装置50において喫煙休憩時間が超過したことが当該呼出装置30に対応して管理されることとなる。
【0065】
以上にように、遊技者が喫煙休憩する場合における呼出装置30での各種処理が行われることから、遊技者は、最寄りの喫煙所の混雑状況を、遊技機10で遊技しながら把握することが可能となり、当該状況を確認した上で喫煙休憩するか否かを判断することが可能となるのである。
特に、喫煙所の混雑状況は、混雑情報表示部38において、喫煙所を利用している遊技者の数に応じて3段階で報知されるので、様々な遊技者が満足のいくような、喫煙所関連情報を提供することが可能となるのである。
また、喫煙休憩する場合には、喫煙休憩ボタン34を操作するだけで、簡単に喫煙休憩していることを他の遊技者や係員に伝えることが可能となる。また、喫煙休憩中は、喫煙休憩ボタン34が発光し、また、喫煙時間表示部39において喫煙休憩の残り時間が表示されるので、喫煙休憩に関する情報を他の遊技者や係員に把握させることが可能となるのである。
さらに、許容されている喫煙休憩時間が超過した場合には、超過処理が行われるので、喫煙休憩の超過に関する情報を他の遊技者や係員に把握させることも可能となるのである。
【0066】
なお、一度喫煙休憩ボタン34を操作した場合には、喫煙休憩最大時間よりも短い時間(例えば、5分)、または、喫煙休憩最大時間が経過するまで喫煙休憩ボタン34の操作を無効とすることで、喫煙休憩が頻繁に生じてしまい遊技機10での稼働率が低下してしまうことを防止するような喫煙休憩規制処理を行うようにしてもよい。
また、喫煙休憩規制処理を行う場合でも、一度喫煙休憩ボタン34を操作してから特定時間(例えば、10秒)の経過前に再度喫煙休憩ボタン34を操作して、喫煙休憩状態を解除した場合には、上記喫煙休憩規制処理を無効にしてもよい。このようにすれば、誤って喫煙休憩ボタン34を操作した場合でも、その後、喫煙休憩規制処理は行われないので、喫煙休憩を問題なく行うことが可能となるのである。
【0067】
[モニターの表示例]
次に、
図11を参照して、モニター60で表示される喫煙休憩に関する情報について説明する。
モニター60では、当該モニター60に対応して備えられている制御装置が、管理装置50からの情報に基づき、各遊技機10(呼出装置30)に対応して喫煙休憩に関する情報を画面上に表示するようにしている。
【0068】
喫煙休憩に関する情報(喫煙関連情報)は、特定情報としての遊技機関連情報と喫煙所関連情報とから構成され、遊技機関連情報は、遊技機10(呼出装置30)を特定する「台番号」と、遊技機10の機種を特定する「機種」と、遊技機10が稼働状態(遊技中)か非稼働状態(非遊技中)か、あるいは大当り中かを特定する「遊技状態」と、その時点での喫煙休憩の残り時間を特定する「残り時間」と、その時点での許容された休憩時間よりも超過した時間を特定する「超過時間」からなり、「台番号」に対応して、その他の情報が表示されるようになっている。
すなわち、出力手段として例示するモニター60は、遊技機判定手段として例示する管理装置50の制御部55により喫煙休憩されていると判定された遊技機10に関する特定情報を出力(表示)可能に構成されているのである。
また、出力手段として例示するモニター60は、特定情報として、喫煙休憩されていると判定された遊技機10の遊技状態を示す情報を出力(表示)可能に構成されているのである。
【0069】
なお、「遊技状態」の情報は、遊技機10からの大当り信号に基づき「大当り中」が表示され、遊技機10から所定時間(例えば、1分)ごとにアウト信号が送信されている場合には「遊技中」が表示され、所定時間(例えば、1分)ごとにアウト信号が送信されていない場合には「非遊技中」が表示される。また、「大当り中」の方が表示優先順が高く、遊技機10が稼働中か非稼働中かに関わらず遊技機10が大当りであった場合には、「大当り中」が表示される。
「残り時間」は、呼出装置30での喫煙残り時間に同期するように、時間経過とともに更新されて、最大休憩時間に達した場合には、その時点で更新表示を終了して、以降は残り時間がなくなったことを報知する情報(「0:00」)が継続して表示される。また、「超過時間」は、最大休憩時間を超えた時間が更新表示(加算表示)される。
【0070】
また、喫煙所関連情報は、現在時刻、対応する喫煙所の利用人数、当日に当該喫煙所を利用した累計人数、当該喫煙所の混雑状況に対応する情報からなり、表の最終行に表示される。
なお、現在時刻、対応する喫煙所の利用人数、当日に当該喫煙所を利用した累計人数、当該喫煙所の混雑状況に対応する情報は、管理装置50からの情報に基づき表示してもよし、各喫煙所に対応して備えられている喫煙所制御部67lで情報を生成して表示してもよい。
特に、喫煙所を利用した遊技者に関連する情報は、喫煙所の遊技者検出手段に基づき生成されるので、喫煙所の喫煙所制御部67lで処理した情報をそのまま表示すれば、即座に情報を表示することが可能となる。
【0071】
図11(a)は、1階フロアにおける20スロコーナー61の喫煙所A67の近傍に配置されているモニターA60aの画像表示例を示している。
図11(a)に示すように、モニターA60aで表示される喫煙休憩に関する情報は、表形式で表示され、まずは、当該喫煙所を特定する情報として、「モニターA(1階喫煙所A:20円スロット付近)」のタイトル情報が表に対応して表示される。
モニターA60aに表示される表には、喫煙休憩時間が長い順に1行ごとに喫煙休憩中の遊技機10(呼出装置30)に対する情報が表示される。
【0072】
そして、喫煙休憩中の遊技機10(呼出装置30)に対応して喫煙休憩に関する情報が表示されることとなるが、例えば、
図11(a)の表中の1行目(喫煙休憩時間が最も長い遊技機10)には、喫煙休憩中の242番台に対応した喫煙休憩に関する情報が表示されていて、「台番号」として「242」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「機種」として「機種A」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「遊技状態」として「非遊技中」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「残り時間」として「0:00」が所定の色(例えば、赤色)で表示され、「超過時間」として「3:12」が所定の色(例えば、赤色)で表示されている。
【0073】
また、例えば、
図11(a)の表中の3行目(喫煙休憩時間が3番目に長い遊技機10)には、喫煙休憩中の158番台に対応した喫煙休憩に関する情報が表示されていて、「台番号」として「158」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「機種」として「機種B」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「遊技状態」として「非遊技中」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「残り時間」として「1:30」が所定の色(例えば、黒色)で表示され、「超過時間」として「0:00」が所定の色(例えば、黒色)で表示されている。
「残り時間」と「超過時間」は、最大休憩時間を超えていなければ、例えば、黒字で表示されているが、最大休憩時間を超えた場合に、黒字から赤字の警告情報に変化して、他の情報とは識別可能となっている。
したがって、158番台で遊技していた遊技者の休憩時間は、最大休憩時間を超えてはいないが、残り時間もあと僅かであることが把握できる。一方、242番台で遊技していた遊技者の休憩時間は、すでに最大休憩時間を超えていて、しかも超過時間も大幅なものであることが把握できる。
【0074】
また、その他、
図11(a)に示す例では、現在時刻として「2019年12月4日(水)17:54」が表示され、喫煙所A67の現在の利用人数として「8人」が表示され、当日に喫煙所A67を利用した累計人数として「55人」が表示されている。
さらに、喫煙所A67の混雑状況に対応する情報として、喫煙所A67を特定する「1階喫煙所A混雑状況」と、喫煙所A67の混雑状況を示す「混」の文字情報が表示されている。また、「混」の文字情報が表示される領域が、他の領域とは異なる背景色(例えば、黄色)となっている。
【0075】
混雑状況を示す情報には、前述した呼出装置30での情報と同様に、管理装置50において3段階で判断された各喫煙所における混雑状況が表示され、利用人数が0~4人であった場合には、「空」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、白色の背景上に表示され、利用人数が5~9人であった場合には、「混」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、黄色の背景上に表示され、利用人数が10人以上であった場合には、「満」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、赤色の背景上に表示され、混雑状況に応じて識別可能に表示される。
【0076】
したがって、この時点での喫煙所A67の混雑状況として、比較的混み合っていることが報知されることとなる。
なお、表中の遊技機10の台数と、現在の利用者数が一致していないのは、喫煙所には、呼出装置30で喫煙休憩ボタン34を操作していない遊技者、すなわち、遊技場で未だ遊技していない遊技者等が喫煙所を利用しているからである。
また、表中の遊技機10の台数と、現在の利用者数が一致しない要因としては、その他、呼出装置30での喫煙休憩ボタン34を操作せずに喫煙所を利用している遊技者が存在する場合や、逆に、喫煙休憩ボタン34を操作したにもかかわらず喫煙所を利用していない遊技者が存在する場合等がある。
【0077】
モニターA60aは、前述したように喫煙所A67の近傍であって、喫煙所A67で喫煙休憩している遊技者が、表示されている情報を視認できる位置、および画面の向きで設置されていることから、表示されている情報を確認しながら喫煙休憩を行うことが可能となり、「残り時間」と「超過時間」が警告情報に変化した遊技機10で遊技していた遊技者や、「残り時間」があと僅かになっている遊技機10で遊技していた遊技者は、喫煙休憩を終了して元の遊技機10に戻って遊技を再開、すなわち、対応する呼出装置30の喫煙休憩ボタン34を再度操作して喫煙休憩状態を解除することとなる。
そして、呼出装置30において喫煙休憩状態が解除された場合には、喫煙休憩状態が解除されたことに基づく情報が、管理装置50に送信されるとともに、管理装置50から当該情報がモニターA60aの制御装置に送信されて、該当する遊技機10に対応する情報が表から削除されることとなる。
【0078】
また、同時に、喫煙所の利用人数や、当該喫煙所の混雑状況に対応する情報も、喫煙所の遊技者検出手段による検出信号に基づき更新され、喫煙所の利用人数が所定数減った場合には、「混」の文字情報から「空」の文字情報に変更されることとなる。
すなわち、判定手段として例示する管理装置50の制御部55は、喫煙所を利用している遊技者数が、所定数(例えば、5人)未満となった場合に当該喫煙所を利用可能と判定可能であり、出力手段として例示するモニター60は、管理装置50の制御部55が喫煙所を利用可能と判定したことに基づき、当該喫煙所を利用可能であることを特定可能な情報として「空」の情報を表示(出力)するのである。
【0079】
次に、
図11(b)は、上記
図11(a)で示した時点から、所定時間(5分)経過後における、モニターA60aの画像表示例を示している。
図11(b)に示す例では、上記
図11(a)で示した時点で喫煙休憩中の、喫煙休憩が長かった上位4台の遊技機10に関する情報が削除、すなわち、当該4台の遊技機10で遊技していた遊技者が喫煙休憩を終了して遊技を再開し、さらに、未だ遊技をしていないで喫煙休憩のみをしていた遊技者が喫煙休憩を終了した状態を示している。
したがって、所定時間(5分)経過後の現在時刻情報が「2019年12月4日(水)17:59」の時点では、喫煙休憩中の遊技機10の喫煙休憩に関する情報が、7台から3台分に減少し、また、現在の利用者数も「8人」から喫煙休憩のみをしていた遊技者の減少を含めて「3人」に減少し、さらに、喫煙所A67における混雑状況も、利用人数の3人への減少により、「空」の文字情報に変更されることとなる。
【0080】
以上のように、モニター60において、喫煙休憩に関する情報が表示されることから、遊技機10で遊技中の遊技者、および遊技する遊技機10を選定するために遊技場内を巡っている遊技者等に対して、喫煙休憩に関する情報を正確に提供することが可能となるのである。
特に、混雑状況を示す情報の表示により、喫煙所の混雑状況が報知されるので、喫煙者は、その情報を参考にして喫煙休憩を行うか否かを決定することが可能となり、また、許容人数を超えた遊技者が喫煙所を利用してしまうことも未然に防止可能となるのである。
【0081】
また、喫煙所A67の近傍にモニターA60aを設けて、喫煙所A67で喫煙休憩中の遊技者がモニターA60aの情報を視認できるようにしているので、自分が遊技している遊技機10に対応する喫煙休憩の残り時間や超過時間を確認しながら喫煙休憩を行うことができ、残り時間や時間が超過した遊技者に対して、直ぐに遊技機10に戻って遊技を行わせることが可能となるので、喫煙所を円滑に利用させることが可能となるとともに、喫煙休憩時間の超過による遊技機10での稼働率の低下を防止することも可能となるのである。
また、喫煙休憩中の遊技機10は、「遊技状態」が「非遊技中」となっているのが正常であるが、これが「遊技中」に変更された場合には、喫煙休憩している遊技者以外の遊技者が、該当遊技機10で遊技している可能性もあるので、「遊技中」の変更に気付いた遊技者は、喫煙休憩を直ちに終了して遊技機10に戻って確認することが可能となるのである。
【0082】
また、遊技機10で大当りが発生した場合には、「遊技状態」にその旨を報知する情報(「大当り」)が表示されるので、その状況を喫煙休憩中の遊技者に知らせることが可能となり、当該遊技者に遊技機10に戻って遊技の再開を促すことが可能となるのである。
特に、パチンコ機10aの場合では、遊技者が遊技機10を離れた時点で、まだ、始動入賞口にパチンコ球が入賞して消化していない変動表示ゲームの実行権利が存在していることもあり、この実行権利により大当りが発生してしまう可能性がある。この場合には、喫煙休憩中の遊技機10で大当りが発生してしまうこととなり、遊技者にとって極めて不利な状況となってしまう。本実施形態では、このような状況を、「大当り」の情報を表示することにより防止することが可能となるのである。
【0083】
また、遊技中の遊技者や、遊技場内を巡っている遊技者もモニター60を視認できるので、喫煙休憩ボタン34を操作したにもかかわらず喫煙所に行っていない遊技者や、喫煙休憩を終えても長時間遊技機10に戻っていない遊技者等に対して、喫煙休憩を即座に解除させることが可能となるのである。
また、当日に各喫煙所を利用した累計人数は、管理装置50で集中管理されるので、利用人数を参考にして喫煙所の撤去、増設、あるいは移動等を行うことが可能となるのである。
【0084】
なお、本実施形態では、各モニター60には、最寄りの喫煙所に関する情報を表示するようにしているが、遊技場内のその他の喫煙所に関する情報を確認できるように、所定時間ごとに切り替え表示するようにしてもよい。
また、喫煙所の近傍に設置されているモニター60(例えば、モニターA60a)と、その他のモニター60とで、異なる情報を表示するようにしてもよく、例えば、モニターA60aでは、常時喫煙所A67に関する情報を表示し、モニターB60bでは、複数の喫煙所に関する情報を切り替え表示するようにしてもよい。
【0085】
また、管理装置50あるいは喫煙所の喫煙所制御部67lで、表中の遊技機10の台数と、現在の利用者数が一致していない数が、所定数(例えば、5)以上となったことを監視し、所定数以上となった場合には、その旨をモニター60で表示するようにしてもよい。
また、1階フロア以外でも、1階フロアのモニター60と同様にフロアごとの情報が表示される。
【0086】
<混雑状況の報知の第1変形例>
次に、本実施形態における混雑状況の報知の第1変形例について、
図12~
図14を参照して説明する。
第1変形例においては、前述した実施形態における喫煙所A67、モニターA60a、モニターB60bの他に、喫煙所B68と、モニターC60cを設置している点が異なっていて、その他に関しては前述した実施形態と同様となっている。
すなわち、1階フロアには、喫煙所A67の他に、5スロコーナー62の角部(図示右上)には、喫煙所B68が設置されている。
喫煙所B68は、喫煙所A67と同様の構成となっていて、側壁がクリア部材で構成され、内部には遊技者を検出する遊技者検出手段と喫煙所制御部(図示略)が備えられている。
【0087】
また、図示するように、喫煙所B68の近傍位置に、モニターC60cが設置されている。
モニターC60cは、画面を喫煙所B68に向けた状態でフロアの壁の上方に設置されていて、1階フロア内の遊技者のうち特に喫煙所B68で喫煙休憩している遊技者が、表示されている情報を視認し易い状態で設置されている。
以上のように、第1変形例においては、喫煙所が増加しているので、より多くの遊技者が同時に喫煙休憩可能となっている。また、モニター60も増加しているので、その分、喫煙休憩に関する情報を報知可能となっている。
【0088】
次に、
図13を参照して、第1変形例において、遊技機10で遊技している遊技者が、喫煙休憩する場合における呼出装置30での各種処理について説明する。
上記したように、本第1変形例においては、喫煙所の数が増加することとなるが、この喫煙所の数の増加に応じて、呼出装置30で表示される情報も変更されることとなっている。
図13に示すように、本第1変形例においても、前述した実施形態と同様に、呼出装置30の前面側には、呼出装置表示部35が配設され、呼出装置表示部35の一側方下部に、呼出ボタン33が配設され、呼出装置表示部35の他側方下部に、喫煙休憩ボタン34が配設される。
また、呼出装置表示部35における下方部には、喫煙所A67および喫煙所B68の喫煙所における混雑状況を表示する、前述した混雑情報表示部38に替わる複合混雑情報表示部70と、喫煙休憩の残り時間等を表示する喫煙時間表示部39が左右方向に並んで設定され、各種情報を表示可能となっている。
すなわち、本第1変形例における呼出装置30では、1階フロアでの喫煙所の増加に応じて、両方の喫煙所に関する混雑状況が複合混雑情報表示部70において表示可能となっていて、その他の構成に関しては、前述した実施形態と同様となっている。
【0089】
図13(a)は、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態、すなわち、呼出装置30に対応する遊技機10での遊技者が喫煙休憩していない状態を示している。
なお、
図13(a)は、1階フロアの喫煙所A67が混雑していて、1階フロアの喫煙所B68が混雑していない状態において、1階フロアに設置されている遊技機10(スロットマシン10b)に対応する呼出装置30での表示例を示している。
【0090】
図13(a)に示すように、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態においては、複合混雑情報表示部70の一側方側(図示左側)の領域に、喫煙所の階や場所を特定可能な情報として、「1階喫煙所A混雑状況」の文字情報からなる喫煙所特定画像A70aが表示され、その横に喫煙所特定画像A70aに対応する状態で、喫煙所の混雑状況を示す情報として、当該喫煙所が混雑している状態を示す「混」の文字情報からなる混雑状態画像A70bが表示される。
一方、複合混雑情報表示部70の他側方側(図示右側)の領域に、喫煙所の階や場所を特定可能な情報として、「1階喫煙所B混雑状況」の文字情報からなる喫煙所特定画像B70cが表示され、その横に喫煙所特定画像B70cに対応する状態で、喫煙所の混雑状況を示す情報として、当該喫煙所が混雑していない状態を示す「空」の文字情報からなる混雑状態画像B70dが表示される。
【0091】
複合混雑情報表示部70に表示される情報は、管理装置50側、すなわち、管理装置50から、島コンピュータ40および台コンピュータ90を経由して送信される喫煙休憩に関する情報に基づき表示され、当該呼出装置30(遊技機10)が設置されているフロアにおける全ての喫煙所を特定する情報と、各喫煙所の混雑状況を示す情報が表示される。
また、各喫煙所の混雑状況を示す情報は、管理装置50において、該当する喫煙所が空き状態と判断され、それに対応する情報を受信した場合には、「空」の文字情報が表示され、該当する喫煙所が混雑状態と判断されたときの情報を受信した場合には、「混」の文字情報が表示され、該当する喫煙所が満員状態と判断されたときの情報を受信した場合には、「満」の文字情報が表示される。
【0092】
したがって、喫煙所A67あるいは喫煙所B68の混雑状況が変化した場合には、管理装置50からの情報に基づき、複合混雑情報表示部70における対応する喫煙所の混雑状況を示す情報が変化することとなる。
図13(a)に示す例では、喫煙所A67に対応する混雑状況を示す情報が、「混」の混雑状態画像A70bとなっていて、喫煙所B68に対応する混雑状況を示す情報が、「空」の混雑状態画像B70dとなっているので、喫煙休憩したい遊技者は、何れかの喫煙所を選択して喫煙休憩を行うこととなるが、より空いている喫煙所を好む遊技者は、喫煙所B68で喫煙休憩を行うこととなる。
【0093】
また、喫煙時間表示部39における情報特定画像39aや喫煙残時間画像39bの表示は、前述した実施形態と同様となっていて、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態においては、
図13(a)に示すように、喫煙残時間画像39bとして数値情報以外の情報(ハイフン)が表示され、喫煙休憩ボタン34が操作されると、
図13(b)に示すように、喫煙休憩ボタン34自体が所定の色(例えば、赤色)で発光するとともに、喫煙残時間画像39bとして、「10:00」(10分00秒)の時間情報が表示され、喫煙休憩最大時間が経過した場合には、
図13(c)に示すように、喫煙残時間画像39bとして、「00:00」(00分00秒)が表示されることとなる。
【0094】
以上のように、第1変形例における呼出装置30では、複数の喫煙所に関する情報が表示されるとともに、喫煙所ごとに混雑状況を示す情報が表示されるので、複数の喫煙所の混雑状況を確認した上で、喫煙休憩するか否か、およびどの喫煙所で喫煙休憩するかを決定することが可能となるのである。
【0095】
次に、
図14を参照して、本第1変形例における、モニター60で表示される情報について説明する。
本第1変形例においては、モニターA60aと同様に喫煙所の近傍にはモニターC60cが設定されているが、前述した実施形態と同様に、各モニター60に対応して備えられている制御装置が、管理装置50からの情報に基づき、各遊技機10(呼出装置30)に対応して喫煙休憩に関する情報を画面上に表示するようにしている。
【0096】
また、モニターA60aおよびモニターC60cで表示される情報は、前述した実施形態と同様に、1階フロアで喫煙休憩している遊技機10全てに対応して、項目ごとの表形式で表示され、「台番号」、「機種」、「遊技状態」、「残り時間」「超過時間」が各々表示され、遊技機10に対応する喫煙休憩に関する情報は、モニターA60aおよびモニターC60cで全て同一なものが表示される。
ただし、第1変形例においては、表の最終行に表示される喫煙所関連情報の一部が、前述した実施形態と異なっていて、現在時刻の他、喫煙所の利用人数および喫煙所の混雑状況が喫煙所ごとに表示されるようになっている。
【0097】
図14(a)は、1階フロアにおける20スロコーナー61の喫煙所A67の近傍に配置されているモニターA60aの画像表示例を示している。
図14(a)に示すように、モニターA60aで表示される喫煙休憩に関する情報は、表形式で表示され、まずは、当該喫煙所を特定する情報として、「モニターA(1階喫煙所A:20円スロット付近)」のタイトル情報が表に対応して表示される。
なお、モニターA60aに表示される遊技機10ごとの喫煙休憩に関する情報は、前述した実施形態と同様(
図11(a)参照)であるので、ここでの説明は省略する。
【0098】
また、本第1変形例では、
図14(a)に示すように、現在時刻として例えば、「2019年12月4日(水)17:54」が表示され、次の項目に、喫煙所A67を特定する文字情報として「1階喫煙所A混雑状況」が表示され、次の項目に、喫煙所A67の混雑状況を示す「混」の文字情報と、喫煙所A67の現在の利用人数として「只今5人」が上下2段で表示されている。また、「混」の文字情報が表示される領域が、他の領域とは異なる背景色(例えば、黄色)となっている。
【0099】
また、喫煙所A67の混雑状況を示す情報の次の項目には、喫煙所B68を特定する文字情報として「1階喫煙所B混雑状況」が表示され、次の項目に、喫煙所B68の混雑状況を示す「空」の文字情報と、喫煙所B68の現在の利用人数として「只今2人」が上下2段で表示されている。
なお、混雑状況を示す情報には、前述した実施形態と同様に、利用人数が0~4人であった場合には、「空」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、白色の背景上に表示され、利用人数が5~9人であった場合には、「混」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、黄色の背景上に表示され、利用人数が10人以上であった場合には、「満」の文字情報が、該当する表示領域に、例えば、赤色の背景上に表示され、混雑状況に応じて識別可能に表示される。
したがって、この時点での喫煙所A67の混雑状況として、比較的混み合っていることが報知され、喫煙所B68の混雑状況として、比較的空いていることが報知されることとなる。
【0100】
次に、
図14(b)は、上記
図14(a)に示した例と同時刻において、1階フロアにおける5スロコーナー62の喫煙所B68の近傍に配置されているモニターC60cの表示例を示している。
図14(b)に示すように、モニターC60cで表示される喫煙休憩に関する情報は、表形式で表示され、まずは、当該喫煙所を特定する情報として、「モニターC(1階喫煙所B:5円スロット付近)」のタイトル情報が表に対応して表示される。
なお、モニターC60cに表示される遊技機10ごとの喫煙休憩に関する情報は、モニターA60aと同様の情報が表示される。
【0101】
また、
図14(b)に示すように、表の最終行の喫煙所関連情報には、モニターA60aの表示と同様に、現在時刻として例えば、「2019年12月4日(水)17:54」が表示されるが、次の項目には、喫煙所B68を特定する文字情報として「1階喫煙所B混雑状況」が表示され、次の項目に、喫煙所B68の混雑状況を示す所定の背景色(例えば、白色)上の「空」の文字情報と、喫煙所B68の現在の利用人数として「只今2人」が上下2段で表示される。
【0102】
また、喫煙所B68の混雑状況を示す情報の次の項目には、喫煙所A67を特定する文字情報として「1階喫煙所A混雑状況」が表示され、次の項目に、喫煙所A67の混雑状況を示す所定の背景色(例えば、黄色)上の「混」の文字情報と、喫煙所A67の現在の利用人数として「只今5人」が上下2段で表示される。
すなわち、モニターA60aでは、当該モニターA60aに近い喫煙所A67の情報が左側に表示され、モニターC60cでは、モニターA60aと同様の内容を示す情報が表示されるが、喫煙所の混雑状況を示す情報が入れ替わって、当該モニターC60cに近い喫煙所B68の情報が左側に表示されるのである。
【0103】
以上のように、本第1変形例におけるモニターA60aおよびモニターC60cにおいては、喫煙休憩中の遊技機10に関する同様の情報が表示されるので、前述した実施形態での効果の他に、遊技場内の遊技者は、どこにいても全ての喫煙所の混雑状況を確認することが可能となるのである。
また、どちらの喫煙所を利用しても、遊技者は、モニターA60aあるいはモニターC60cを確認しながら喫煙休憩を行うことが可能となるので、自分が遊技している遊技機10に対応する喫煙休憩の残り時間や超過時間を確認しながら喫煙休憩を行うことができ、残り時間が少ない遊技者や喫煙休憩時間が超過している遊技者に対して、直ぐに遊技機10に戻って遊技を行わせることが可能となるので、喫煙所を円滑に利用させることが可能となるとともに、喫煙休憩時間の超過による遊技機10での稼働率の低下を防止することも可能となるのである。
【0104】
なお、本第1変形例において、呼出装置30に、喫煙所A67に対応する喫煙休憩ボタンと、喫煙所B68に対応する喫煙休憩ボタンとを設けて、喫煙休憩する喫煙所を特定可能に構成し、喫煙所A67に対応する喫煙休憩ボタンが操作された場合には、モニターA60aにおいて、当該操作された遊技機10に対応した喫煙休憩に関する情報を表示し、喫煙所B68に対応する喫煙休憩ボタンが操作された場合には、モニターC60cにおいて、当該操作された遊技機10に対応した喫煙休憩に関する情報を表示するようにしてもよい。
このようにすれば、喫煙休憩している遊技者(遊技機10)と、喫煙休憩している喫煙所の対応関係をより明確に報知することが可能となるのである。
また、この場合、モニターB60bには、モニターA60aあるいはモニターC60cと同様の情報を表示してもよいし、所定時間ごとに交互に情報を切り替え表示してもよい。
以上のように、混雑状況の報知の第1変形例が実現される。
【0105】
<混雑状況の報知の第2変形例>
次に、本実施形態における混雑状況の報知の第2変形例について、
図15~
図16を参照して説明する。
本第2変形例においては、前述した実施形態とは、所定の喫煙所が満員だった場合に、喫煙休憩の予約が可能な点のみが異なっていて、その他の構成に関しては前述した実施形態と同様となっている。
したがって、喫煙休憩の予約機能の追加により、管理装置50や呼出装置30における処理や、モニター60で表示される情報が変更されることとなっている。
【0106】
本第2変形例においては、最寄りの喫煙所が満員だった場合には、呼出装置30において、喫煙休憩を予約する機能が備えられていて、喫煙休憩の予約に関する処理は、主に呼出装置30と管理装置50において、以下のように行われる。
まず、呼出装置30の呼出装置制御部31は、管理装置50から最寄りの喫煙所が満員であることを特定可能な情報を受信により、喫煙所が満員である状態を示す情報を呼出装置表示部35に表示させるとともに、その状態において喫煙休憩ボタン34が操作された場合には、最寄りの喫煙所を利用するための予約(喫煙休憩予約)が行われたものと判断して、予約されたことを特定可能な情報を管理装置50に送信する。
したがって、このときの喫煙休憩ボタン34の操作は、喫煙休憩ではなく、喫煙休憩の予約の操作となり、前述した喫煙休憩に関する呼出装置30の処理はまだ行われない。
【0107】
また、管理装置50の制御部55では、予約されたことを特定可能な情報の受信により、当該呼出装置30に対応して最寄りの喫煙所の予約を行う。また、各喫煙所を利用するエリアごと(例えば、フロアごと)に当該情報を集計して、各喫煙所の予約人数や、当該情報の受信順から生成した予約順に対応する情報を、呼出装置30に送信する。
すなわち、管理装置50の制御部55は、喫煙所の利用を予約可能な予約手段を構成するのである。
そして、呼出装置30では、予約人数や予約順に対応する情報の受信に基づき、その時点での最寄りの喫煙所の予約人数(待人数)や、予約順に関する情報を呼出装置表示部35に表示する。
予約順に関する情報としては、「しばらくお待ちください」、「次に呼ばれます」等が挙げられるがその他の情報でもよい。
【0108】
また、管理装置50では、管理している各喫煙所の利用人数が減少して満員状態が解消した場合には、その旨を特定する情報を呼出装置30に送信するとともに、予約順が最も早い呼出装置30に対して、喫煙休憩を許可する情報を送信する。
そして、喫煙休憩を許可する情報を受信した呼出装置30の呼出装置制御部31は、喫煙休憩ボタン34の操作を喫煙休憩処理に対して有効とするともに、例えば、「喫煙所利用可能です」等の喫煙休憩を促す情報を呼出装置表示部35に表示する。
このように、本第2変形例においては、喫煙所が満員であった場合に、当該喫煙所での喫煙を予約する機能が備えられているのである。
【0109】
図15(a)に示すように、本第2変形例においても、前述した実施形態と同様に、呼出装置30の前面側には、呼出装置表示部35が配設され、呼出装置表示部35の一側方下部に、呼出ボタン33が配設され、呼出装置表示部35の他側方下部に、喫煙休憩ボタン34が配設される。
また、呼出装置表示部35における下方部には、所定の喫煙所における混雑状況を表示する、前述した混雑情報表示部38に替わる予約混雑情報表示部80と、喫煙休憩の残り時間等を表示する喫煙時間表示部39が左右方向に並んで設定され、各種情報を表示可能となっている。
すなわち、本第2変形例における呼出装置30では、喫煙所の混雑状況の他に、喫煙休憩の予約に関する情報も予約混雑情報表示部80において表示可能となっていて、その他の構成に関しては、前述した実施形態と同様となっている。
予約混雑情報表示部80には、最寄りの喫煙所の階や場所を特定可能な情報、および当該喫煙所の混雑状況を示す情報の他に、所定の喫煙所の満員により喫煙休憩が行えず、喫煙休憩を予約している遊技者数の情報と、喫煙休憩の順番に関する情報が表示される。
【0110】
図15(a)は、喫煙休憩ボタン34が操作されていない状態、すなわち、呼出装置30に対応する遊技機10での遊技者が喫煙休憩していない状態を示している。
なお、
図15(a)は、1階フロアの喫煙所A67が満員となっている状態において、1階フロアに設置されている遊技機10(スロットマシン10b)に対応する呼出装置30において、喫煙休憩の予約として、喫煙休憩ボタン34を操作した場合の表示例を示している。
また、1階フロアの喫煙所A67での喫煙休憩を予約している遊技者が3人であり、当該呼出装置30で予約した遊技者が喫煙休憩する順番が1番目となっている状態を示している。
【0111】
図15(a)に示すように、喫煙休憩の予約として、喫煙休憩ボタン34が操作されて喫煙休憩の予約が行われている状態においては、予約混雑情報表示部80の一側方側(図示左側)の領域に、最寄りの喫煙所(喫煙所A67)の階や場所を特定可能な情報として、「1階喫煙所A混雑状況」の文字情報からなる喫煙所特定画像C80aが表示され、その横に喫煙所特定画像C80aに対応する状態で、喫煙所の混雑状況を示す情報として、当該喫煙所が満員である状態を示す「満」の文字情報からなる混雑状態画像C80bが表示される。
一方、予約混雑情報表示部80の他側方側(図示右側)の領域に、喫煙所A67の満員により喫煙休憩が行えず、喫煙休憩を予約している遊技者数の情報として、「待人数3人」の文字情報からなる待人数画像80cが表示され、喫煙休憩の順番に関する情報として、「次呼ばれます」の文字情報からなる順番画像80dが表示される。
【0112】
この状態において、喫煙所A67での満員状態が解消されると、
図15(b)に示すように、管理装置50からの情報に基づき、喫煙所A67の混雑状況を示す混雑状態画像C80bが、「満」から「混」の文字情報に変更される。
そして、喫煙休憩を予約している遊技者数を示す待人数画像80cが、「待人数3人」から「待人数2人」に変更され、喫煙休憩の順番に関する順番画像80dが、「次呼ばれます」から「喫煙所利用可能です」に変更される。
これにより、喫煙休憩を予約している遊技者に対して、喫煙休憩が可能であることが報知されることとなる。
【0113】
また、呼出装置30の呼出装置制御部31は、喫煙休憩ボタン34を喫煙休憩処理として有効とし、喫煙休憩ボタン34が操作されると、
図15(b)に示すように、喫煙休憩ボタン34自体が所定の色(例えば、赤色)で発光するとともに、喫煙残時間画像39bとして、「10:00」(10分00秒)の時間情報が表示され、喫煙休憩最大時間が経過した場合には、
図15(c)に示すように、喫煙残時間画像39bとして、「00:00」(00分00秒)が表示されることとなる。
【0114】
以上のように、本第2変形例においては、最寄りの喫煙所が満員だった場合には、満員中に喫煙所の利用を予約可能となっているので、喫煙休憩したい遊技者は予め喫煙所の利用を予約することで、安心して遊技を行いながら待ち時間を短縮して喫煙休憩を行うことが可能となるのである。
また、満員状態が解消した場合には、予約順に喫煙休憩が可能な情報が該当する呼出装置30で報知されるので、遊技機10での稼働率を下げずに喫煙休憩したい遊技者に対して喫煙休憩を促すことが可能となるとともに、何らトラブルなく遊技者に喫煙休憩を行わせることが可能となるのである。
すなわち、満員状態の解消を報知しても、予約順に喫煙休憩を促さないと、満員状態の解消により、喫煙休憩したい遊技者が、喫煙所に行く途中で、他の遊技者が先に喫煙所に入室してしまう場合もあり、結果的にその間の遊技機10の稼働率が下げることとなってしまう。また、満員状態の解消により、多数の遊技者が喫煙所に殺到してしまうことで、遊技者間のトラブルの原因となってしまう。このような事態を未然に防止することが可能となるのである。
【0115】
次に、
図16を参照して、本第2変形例における、喫煙所A67の近傍に設置されたモニターA60aで表示される情報について説明する。
なお、第2変形例におけるモニターA60aで表示される情報は、喫煙所関連情報のみが異なっているので、遊技機10に対応する喫煙休憩に関する情報の詳細な説明は省略する。
【0116】
まず、
図16(a)は、喫煙所A67が満員状態におけるモニターA60aの表示例を示している。
図16(a)に示すように、モニターA60aの画面には、9台分の遊技機10に対応する喫煙休憩に関する情報が表示されるとともに、表の最終行の喫煙所関連情報には、現在時刻として「2019年12月4日(水)17:54」が表示され、次の項目に、喫煙所A67の現在の利用人数として「10人」が表示され、次の項目に、その時点での予約者数として「3人」が表示されている。
【0117】
さらに、喫煙所A67の混雑状況に対応する情報として、喫煙所A67を特定する「1階喫煙所A混雑状況」と、喫煙所A67の混雑状況を示す「満」の文字情報が所定の背景色(例えば、赤色)上に表示されている。
したがって、この時点では、喫煙所A67には、遊技を中断して喫煙休憩している遊技者が9人で、非遊技中に喫煙休憩している遊技者が1人存在して、喫煙所A67が満員状態となっていることとなる。
なお、予約者数は、前述したように、呼出装置30において喫煙休憩が予約された場合に、管理装置50から送信される情報に基づきモニターA60aの制御装置により表示される。
【0118】
そして、喫煙所A67の利用者の減少に応じて、前述したように、喫煙休憩の予約を行っている呼出装置30に対して、予約順に満員状態の解消を特定可能な情報が送信されて、喫煙休憩を予約した遊技者が予約順に喫煙所A67を利用することとなる。また、喫煙休憩を予約した遊技者の喫煙休憩に応じてモニターA60aの表示も更新されることとなる。
【0119】
次に、
図16(b)は、上記
図16(a)に示した状態から所定時間(例えば、5分)経過後における、モニターA60aの表示例を示している。
図16(a)に示すように、モニターA60aの画面には、6台分の遊技機10に対応する喫煙休憩に関する情報が表示されるとともに、表の最終行の喫煙所関連情報には、現在時刻として「2019年12月4日(水)17:59」が表示され、次の項目に、喫煙所A67の現在の利用人数として「6人」が表示され、次の項目に、その時点での予約者数として「0人」が表示されている。
さらに、喫煙所A67の混雑状況に対応する情報として、喫煙所A67を特定する「1階喫煙所A混雑状況」と、喫煙所A67の混雑状況を示す「混」の文字情報が所定の背景色(例えば、黄色)上に表示されている。
したがって、上記
図16(a)に示した状態から、非遊技中に喫煙休憩した遊技者を含め7人が減って、喫煙休憩を予約していた遊技者3人が増えて、現時点で計6人の遊技者が喫煙所A67を利用していることとなる。
【0120】
以上のように、本第2変形例におけるモニターA60aにおいては、喫煙休憩の予約に関する情報が表示されるので、前述した実施形態での効果の他に、遊技場内の遊技者は、どこにいても全ての喫煙休憩の予約状況を確認することが可能となるのである。
また、モニターA60aの情報を確認しながら喫煙休憩を行っている喫煙所A67の遊技者に対して、予約状況を確認させることができ、例えば、多くの予約者がいた場合に、早めに喫煙休憩を済ませて喫煙所A67を空ける旨を間接的に促すことが可能となるのである。
以上のように、混雑状況の報知の第2変形例が実現される。
【0121】
[喫煙休憩処理]
次に、
図17は、本実施形態における、呼出装置30の呼出装置制御部31で行われる喫煙休憩処理のフローチャートを示しており、これを参照しながら喫煙休憩が行われる際の処理について説明する。
【0122】
まず、ステップS1では、係員の呼出中であるか否かの判定を行う。
これは、呼出装置30に備えられた呼出ボタン33の操作により、現時点が係員の呼出中の状態であるか否かの判定であり、係員の呼出中である場合は、喫煙休憩処置を終了し、係員の呼出中でない場合は、ステップS2に移行する。
したがって、係員の呼出中は、喫煙休憩が行えないようになっている。
【0123】
次に、ステップS2で、大当り中か否かの判定を行う。
これは、遊技機10から大当り信号(スロットマシン10bでは、ボーナス信号)が出力されているかを判定するもので、大当り中の場合は、喫煙休憩処置を終了し、大当り中でない場合は、ステップS3に移行する。
したがって、遊技機10が大当り中の場合は、喫煙休憩が行えないようになっている。
【0124】
次に、ステップS3で、前回喫煙休憩後所定時間経過か否かの判定を行う。
これは、前回の喫煙休憩を終了するための喫煙休憩ボタン34の操作が行われてから、所定時間(例えば、30秒)が経過しているか否かの判定であり、所定時間が経過していない場合は、喫煙休憩処置を終了し、所定時間が経過している場合は、ステップS4に移行する。
したがって、前回の喫煙休憩が終了してから所定時間が経過していないと、喫煙休憩が行えないようになっている。
【0125】
次に、ステップS4で、喫煙休憩ボタン34が操作されたか否かの判定を行う。
これは、呼出装置30の喫煙休憩ボタン34が操作されたか否かの判定であり、喫煙休憩ボタン34が操作されていない場合には、喫煙休憩処置を終了し、操作された場合は、ステップS5に移行する。
【0126】
次に、ステップS5で、喫煙休憩処理を開始する。
喫煙休憩処理では、前述したように、喫煙休憩ボタン34を発光させる処理、喫煙休憩時間を計時する処理、喫煙休憩時間の残り時間として喫煙残時間画像39bを喫煙時間表示部39に表示させる処理、喫煙休憩ボタン34の操作情報を管理装置50へ送信する送信処理があり、これらの各処理を開始する。
なお、喫煙休憩処理が開始されたあとに、遊技機10から大当り信号を受信した場合には、喫煙休憩処理は継続して行う。
【0127】
次に、ステップS6で、規定時間経過か否かの判定を行う。
これは、喫煙休憩ボタン34が操作されてから、喫煙休憩ボタン34の再操作が行われるまでの計時時間が、喫煙休憩最大時間(例えば、10分)を超過しているか否かの判定であり、規定時間を超過している場合には、ステップS7に移行し、超過してない場合には、ステップS8に移行する。
【0128】
次に、ステップS7で、喫煙休憩時間超過処理を行う。
喫煙休憩時間超過処理では、前述したように、喫煙休憩ボタン34の点灯を点滅に変更するとともに、喫煙時間表示部39の背景色を白色から赤色に変化させる処理を行う。また、継続して行われている喫煙休憩時間の計時に基づき、超過した時間を喫煙残時間画像39bにマイナス表示させる処理も行う。
【0129】
次に、ステップS8で、喫煙休憩ボタン34が再操作されたか否かの判定を行う。
これは、喫煙休憩を終了して遊技機10に戻った遊技者により、喫煙休憩処置中の呼出装置30の喫煙休憩ボタン34が再度操作されたか否かを判定するもので、喫煙休憩ボタン34が再操作されていない場合には、喫煙休憩処置を終了し、再操作された場合は、ステップS9に移行する。
【0130】
次に、ステップS9で、喫煙休憩処理を終了する。
これは、上記した喫煙休憩処理を終了するもので、喫煙休憩ボタン34の発光処理、喫煙休憩時間の計時処理、喫煙休憩時間の表示処理を終了する。また、喫煙休憩時間が超過していた場合は、喫煙休憩ボタン34の点滅を終了するとともに、喫煙時間表示部39の赤色の表示を終了し、超過時間の表示も終了する。
また、喫煙休憩ボタン34の再操作情報を管理装置50へ送信する送信処理を行う。
その後、喫煙休憩処理を終了する。
【0131】
以上のように、呼出装置30においては、喫煙休憩処理が行われるので、遊技機10で遊技している遊技者は、その場で簡単に喫煙休憩の開始や終了を行うことが可能となるのである。
また、係員の呼出中は、喫煙休憩が行えないようになっているので、呼び出された係員が当該遊技機10に到着しても、喫煙休憩によりその場に遊技者が居なくなってしまう等の事態を未然に防止することが可能となるのである。
また、遊技機10での大当り中は、喫煙休憩が行えないようになっているので、大当り中に喫煙休憩を行ってしまうことで、遊技者が不利益となってしまうことを防止することが可能となるのである。
【0132】
また、喫煙休憩時間は、残り時間を減算する方式で表示されるので、喫煙休憩中の遊技者に対して、あとどのくらい喫煙休憩して良いかを即座に把握させることが可能となるのである。
また、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えた場合には、喫煙休憩ボタン34の点滅、喫煙時間表示部39の赤色表示、超過時間の表示等の警告報知が行われるので、喫煙休憩時間が超過していることを遊技者に即座に知らしめることが可能となるのである。
【0133】
また、喫煙休憩ボタン34の操作情報は、管理装置50にも送信されるので、喫煙休憩に関する情報を管理装置50においても収集させることができ、各遊技機10における喫煙休憩に関する情報を管理装置50で一括して管理可能となるのである。
また、遊技機10での喫煙休憩処理が開始されたあとに、大当り信号を受信した場合には、喫煙休憩処理を継続するようにしているので、喫煙休憩に関する正確な情報を収集することが可能となるのである。
例えば、前述したようにパチンコ機10aでは、消化していない変動表示ゲームの実行権利により、喫煙休憩中に大当りが発生する可能性があるが、このような状況を呼出装置30あるいは管理装置50で収集管理することで、当該状況が発生し易い遊技機10に対しては、喫煙休憩ボタン34の操作時に、注意を促す報知(例えば、「喫煙休憩中の大当りにご注意ください」等の表示)を行うことも可能となる。このようにすれば、喫煙休憩中に大当り発生してしまい遊技者が不利益を被ってしまうことを防止可能となるのである。
【0134】
また、喫煙休憩中に大当りが発生する要因として、パチンコ機10aでの変動表示ゲームの実行時間が長時間に設定されていることも挙げられるが、このような特性を有するパチンコ機10aに対して、喫煙休憩ボタン34の操作時に、注意を促す報知を行うようにしてもよい。
また、スロットマシン10bにおいては、大当り中(ボーナス遊技中)に離席しても不利益とならない場合も多いので、管理装置50において、大当り中に喫煙休憩する頻度の高いスロットマシン10bの機種等を特定して、当該スロットマシン10bを喫煙所の近傍に設置したり、当該スロットマシン10bに対する喫煙休憩最大時間を短く設定したりするようにしてもよい。
【0135】
また、前回の喫煙休憩が終了してから所定時間(例えば、30秒)が経過していないと、喫煙休憩が行えないようになっているので、1回喫煙休憩したのち、短時間で再度喫煙休憩を行うようことを不能化でき、著しく遊技機10の稼働率の低下を招くような喫煙休憩行為を防止することが可能となるのである。
なお、前回の喫煙休憩が終了してから所定時間(例えば、30秒)が経過していない状態において、再度喫煙休憩ボタン34が操作された場合には、前回の喫煙休憩時間の途中から再計時するようにして、このような操作の場合には、前回の喫煙休憩を含めて1回の喫煙休憩と判断して喫煙休憩を可能としてもよい。
【0136】
なお、遊技機10が大当り中には、喫煙休憩を不能としているが、スロットマシン10bにおいては、大当り中(ボーナス遊技中)に離席しても不利益とならない場合も多いので、パチンコ機10aのみ、大当り中に喫煙休憩を不能としてもよい。
また、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えた場合には、その情報を受信した管理装置50において、超過した遊技機10の台番号とともに、超過したことを店内放送手段により店内放送するようにしてもよい。
また、喫煙休憩最大時間は、管理装置50で設定してもよいし、呼出装置30に付随して設けられるリモコン装置で設定してもよい。
また、喫煙休憩最大時間は遊技機10ごとに異なる時間(例えば、5分、10分、15分)を設定してもよく、例えば、新台や稼働率が高い遊技機10に対しては、比較的短い時間(例えば、5分)を設定することで、稼働率の低下を防止するようにしてもよい。また、稼働率の低い遊技機10に対しては比較的長い時間(例えば、15分)を設定することで、遊技者に十分な時間喫煙休憩させるようにしてもよい。
【0137】
また、係員を呼出中は、喫煙休憩が行えないようにしているが、係員の呼出中でも喫煙休憩を行えるようにしてもよい。
例えば、遊技機10の不具合(例えば、機械内のメダルの終了、パチンコ球の球詰まり)を解消するために係員を呼び出した場合には、その間(遊技者にとって無駄な時間)を利用して喫煙休憩を行うことも考えられるので、このような場合には、遊技機10の台枠を開放したことを呼出装置30で検出可能にし、台枠の開放中は係員の呼出中であっても喫煙休憩を可能にしてもよい。
以上のように、呼出装置30の呼出装置制御部31における喫煙休憩処理が行われる。
【0138】
[管理装置での表示例]
次に、
図18~
図21を参照して、管理装置50で収集管理した喫煙休憩に関する情報の表示例について説明する。
まず、
図18(a)は、管理装置50の表示部53において、喫煙休憩に関する情報(喫煙休憩データ)を表示する際の、最初のメインメニューを示している。
喫煙休憩に関する情報は、パチンコ機10aおよびスロットマシン10bごとに、前述したグループ別に集計した情報を表示可能となっていて、メインメニューから、希望する情報を絞り込んで選択表示可能となっている。
管理装置50の表示部53は、表示された画像を選択操作可能なタッチ式のパネルで画面が構成され、図示するように、メインメニューには、タイトル画像(「メインメニュー」)とともに、選択画像として、パチンコ機10aの情報を表示する際の、「パチンコ」の選択画像A53aと、スロットマシン10bの情報を表示する際の、「パチスロ」の選択画像B53bが左右に並んで表示される。
なお、画面の選択操作は、タッチ式のパネルにおけるタッチ操作で行うようにしているが、マウスやキーボードで行うようにしてもよい。
【0139】
次に、
図18(b)は、メインメニューにおいて、「パチンコ」の選択画像A53を選択した場合のグループ選択メニューの表示例を示している。
グループには、前述したように、遊技場内に列設されて複数の遊技機10が設置される島設備で区分けされる島グループ、遊技機10の種類(機種)ごとに区分けされる機種グループ、貸出レートごとに区分けされるレートグループ、導入日から所定期間(例えば2週間)以内の遊技機10であるか否かで区分けされる新旧グループ、異なる貸出レートで獲得した遊技媒体を使用した遊技が可能か否かで区分けされる乗入可否グループ、女性専用遊技機であるか否かで区分けされるレディースグループがある。
【0140】
したがって、
図18(b)に示すように、パチンコ機10aにおけるグループ選択メニューには、タイトル画像(「グループ選択メニュー(パチンコ)」)とともに、選択画像として、島グループ別に情報を表示する際の、「島別」の選択画像C53cと、レートグループ別に情報を表示する際の、「レート別」の選択画像D53dと、乗入可否グループ別に情報を表示する際の「乗入可/不可別」の選択画像E53eと、機種グループ別に情報を表示する際の、「機種別」の選択画像F53fと、新旧グループ別に情報を表示する際の、「新台/旧台別」の選択画像G53gと、レディースグループ別に情報を表示する際の、「レディース/非レディース別」の選択画像H53hとが表示される。
【0141】
次に、
図19は、グループ別選択メニューにおいて、「機種別」の選択画像F53fを選択した場合のグループ別喫煙休憩データの表示例を示している。
選択画像F53fが選択されると、タイトル画像(「グループ別喫煙休憩データ(パチンコ・機種別)」)、およびその時点の時刻とともに、パチンコ機10aの機種グループ別に集計された、喫煙休憩に関する情報が表形式で表示されることとなる。
【0142】
グループ別喫煙休憩データは、グループごとに項目別に集計した情報を表示可能となっていて、各項目には、遊技機10の合計数を示す「台数」と、その時点で喫煙休憩している遊技機10(呼出装置30)の台数を示す「喫煙中台数(現在)」と、その時点で喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超過している遊技機10の台数を示す「超過台数(現在)」と、当日に喫煙休憩された回数を示す「喫煙回数(累計)」と、当日の各遊技機10における喫煙休憩時間を合計した時間を示す「喫煙時間(累計)」と、当日に喫煙休憩時間が超過した回数を示す「超過回数(累計)」と、当日に喫煙休憩時間が超過した各遊技機10における超過時間を合計した時間を示す「超過時間(累計)」と、1回の喫煙休憩において最長であった喫煙休憩時間を示す「1喫煙最大時間」と、1回の喫煙休憩において最短であった喫煙休憩時間を示す「1喫煙最小時間」と、が設定され、区分けされたグループごとに集計した情報が各項目に表示される。
【0143】
例えば、表中の最も上位の欄には、グループA(ミドル)、すなわち、パチンコ機10aのミドルタイプで区分けされたグループに属する全ての遊技機10の情報を集計した情報が表示されていて、「台数」として「20」が表示され、「喫煙中台数(現在)」として「5」が表示され、「超過台数(現在)」として「1」が表示され、「喫煙回数(累計)」として「80」が表示され、「喫煙時間(累計)」として「240:30」(240分30秒)が表示され、「超過回数(累計)」として「10」が表示され、「超過時間(累計)」として「27:30」(27分30秒)が表示され、「1喫煙最大時間」として「14:30」(14分30秒)が表示され、「1喫煙最小時間」として「2:00」(2分00秒)が表示されている。
また、詳細な説明は省略するが、他のグループに関する集計情報も、台数の多い順に上位から上記同様に項目ごとに表示されている。
【0144】
そして、現時点で、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えている遊技機10が、グループA(ミドル)のうち1台存在しているので、「超過台数(現在)」として表示されている「1」の項目の領域の背景色が他とは異なる特定色(例えば、赤色)に変更されている。
また、1日当たりの「超過回数(累計)」が、所定数(例えば、10回)を超えた場合にも、上記同様該当する項目が特定色に変更されるように設定されていて、図示するように、「超過回数(累計)」として表示されている「10」の項目の領域の背景色が特定色に変更されている。
なお、上記所定回数は、機種ごとの設置台数別に設定され、例えば、20台であれば10回に設定され、10台であれば5回に設定されている。
また、当日の1回の喫煙休憩において最長であった喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えているので、「1喫煙最大時間」として表示されている「14:30」の項目が特定色(例えば、赤色)に変更されている。
【0145】
また、
図19では、グループ別選択メニューにおいて、「機種別」の選択画像F53fを選択した場合を例示しているが、他の選択項目を選択した場合でも、「機種別」同様に、各項目に対応して区分けされたグループ別に喫煙休憩に関する情報が表示される。
例えば、「新台/旧台別」の選択画像G53gを選択した場合には、新台グループと旧台グループ別に集計された情報が表示され、「レディース/非レディース別」の選択画像H53hが選択された場合には、レディース専用遊技機10とその他の遊技機10別に集計された情報が表示されることとなり、異なる基準で区分けされたグループごとに喫煙休憩に関する情報が集計されて表示されることとなる。
また、集計された各情報は、当日以外の期間(例えば、1週間や1カ月)単位で集計することも可能となっていて、任意に変更した期間単位で集計された情報を表示可能となっている。
【0146】
このように、機種ごとに喫煙休憩に関する情報を集計して表示するようにしているので、機種ごとに、喫煙休憩に関する情報を対比して確認することができ、喫煙休憩に関しての遊技者の行動から生ずる特徴を正確に把握することが可能となるのである。
また、喫煙休憩回数が多い機種や少ない機種、喫煙休憩時間の合計時間が長い機種や短い機種、喫煙休憩時間を超過する回数が多い機種や少ない機種等を把握することができ、遊技機10の設置場所の変更や、喫煙休憩最大時間の設定に対して、有用な情報を得ることが可能となるのである。
【0147】
例えば、喫煙休憩回数が多かったり、喫煙休憩時間の合計時間が長かったりする機種に関しては、喫煙所に近い位置に遊技機10を設置して、逆に、喫煙休憩回数が少なかったり、喫煙休憩時間の合計時間が短かったりする機種に関しては、喫煙所から遠い位置に遊技機10を設置して、喫煙休憩に関して遊技場内の最適なレイアウトを実現することが可能となるのである。
また、各グループにおいて、喫煙休憩に関して注意を有する情報が収集されていた場合には、該当する項目が特定色に変更されるので、注意を有する情報がどの機種に多いのかを一目で把握することが可能となるのである。
なお、「喫煙時間(累計)」が所定時間(例えば、250分)を超えているグループがあった場合に、該当する項目を特定色に変更するようにしてもよく、このようにすれば、喫煙回数が多かったり、1回の喫煙休憩時間が長かったりする遊技者が好むグループを特定することが可能となるのである。
また、各項目の情報に関して、1台当たりの平均値を算出して表示するようにしてもよく、このようにすれば、より機種ごとの特徴を把握することが可能となる。
【0148】
次に、
図20は、グループ別喫煙休憩データにおいて表示されている、グループA(ミドル)における各遊技機10での喫煙休憩に関する情報の表示例を示している。
本実施形態においては、グループ別喫煙休憩データが表示されている状態において、表示されているグループのうち任意のグループ(例えば、グループA(ミドル))を選択操作(タッチ操作)することにより、図示するような、グループ内喫煙休憩データとして、選択されたグループ内における各遊技機10の詳細な情報が表示される。
【0149】
図20に示すように、例えば、グループA(ミドル)が選択されると、タイトル画像(「グループA(ミドル)喫煙休憩データ」)、およびその時点の時刻とともに、グループA(ミドル)内での各パチンコ機10aにおける、喫煙休憩に関する情報が表形式で表示されることとなる。
【0150】
グループ内喫煙休憩データは、グループ内における各遊技機10の台番号ごとに集計した情報を表示可能となっていて、各項目には、その時点で遊技機10が稼働中か否かを示す「稼働」と、その時点で遊技機10での遊技者が喫煙休憩しているか否かを示す「喫煙状態」と、その時点で遊技機10での遊技者の喫煙休憩における経過時間、およびその超過時間を示す「経過時間」と、当日に遊技機10での遊技者が喫煙休憩した回数を示す「喫煙回数(累計)」と、当日の遊技機10での遊技者の喫煙休憩時間を合計した時間を示す「喫煙時間(累計)」と、当日に遊技機10での遊技者の喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超過した回数を示す「超過回数(累計)」と、当日に喫煙休憩に関する異常(
図21参照)の合計回数を示す「異常回数(累計)」、当日に遊技機10での遊技者の喫煙休憩時間における超過時間を合計した時間を示す「超過時間(累計)」と、遊技機10での遊技者の1回の喫煙休憩において最長であった喫煙休憩時間を示す「1喫煙最大時間」と、遊技機10での遊技者の1回の喫煙休憩において最短であった喫煙休憩時間を示す「1喫煙最小時間」と、その時点で遊技機10が大当りであるか否かを示す「大当り中」が設定され、遊技機10ごとの情報が各項目に表示される。
なお、「経過時間」は、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えた場合は、その超過時間分がマイナス表示される。
【0151】
例えば、グループ内喫煙休憩データ中の「台番号」が「302」(302番台)の欄には、302番台の遊技機10(パチンコ機10a)での喫煙休憩に関する情報が表示されていて、「稼働」として302番台の遊技機10が非稼働中であることを示す「非遊技」(稼働中であれば「遊技」)が表示され、「喫煙状態」として該当遊技機10が喫煙休憩中であることを示す「喫煙中」(喫煙休憩中でない場合は「-」)が表示され、「経過時間」として「5:20」(5分20秒)が表示され、「喫煙回数(累計)」として「14」が表示され、「喫煙時間(累計)」として「110:20」(110分20秒)が表示され、「超過回数(累計)」として「1」が表示され、「異常回数」として「0」が表示され、「超過時間(累計)」として「14:30」が表示され、「1喫煙最大時間」として「14:30」(14分30秒)が表示され、「1喫煙最小時間」として「5:10」(5分10秒)が表示され、「大当り中」として「-」(大当り中の場合は「〇」)が表示されている。
また、詳細な説明は省略するが、他の遊技機10に関する情報も、台番号順に上位から上記同様に項目ごとに表示されている。
【0152】
そして、現時点で、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えている遊技機10が存在している場合は、図示する303番台の「経過時間」のように、該当項目の領域の背景色が他とは異なる特定色(例えば、赤色)に変更されている。
また、当日の「喫煙時間(累計)」が、特定時間(例えば、100分)を超えた場合には、上記同様該当する項目が特定色に変更されるように設定されていて、図示する302番台の「喫煙時間(累計)」のように、該当項目の領域の背景色が特定色に変更されている。
【0153】
すなわち、収集手段としての管理装置50(制御部55)は、喫煙関連情報として、所定期間における喫煙休憩の累計期間を示す情報を収集可能であり、出力手段として例示する表示部53は、喫煙休憩の累計期間が特定時間(特定期間)を超えたことに基づき、特定情報として、背景色を特定色に変化させた「喫煙時間(累計)」を表示(出力)するのである。
また、現時点で、喫煙休憩中の遊技機10において大当りが発生した場合(喫煙休憩の開始後に大当りが発生した場合)には、図示する320番台の「大当り中」のように、該当項目の領域の背景色が特定色に変更される。
【0154】
また、
図20では、グループ内喫煙休憩データにおいて、グループA(ミドル)を選択した場合を例示しているが、他のグループを選択した場合でも、グループA(ミドル)同様に、各グループ内の遊技機10別に喫煙休憩に関する情報が表示される。
また、集計された各情報は、当日以外の期間(例えば、1週間や1カ月)単位で集計することも可能となっていて、任意に変更した期間単位で集計された情報を表示可能となっている。
【0155】
このように、遊技機10ごとに喫煙休憩に関する情報を集計して表示するようにしているので、遊技機10ごとに、喫煙休憩に関する情報を対比して確認することができ、喫煙休憩に関しての遊技者の行動から生ずる特徴を正確に把握することが可能となるのである。
また、何れかの遊技機10において、喫煙休憩に関して注意を有する情報が収集されていた場合には、該当する項目が特定色に変更されるので、注意を有する情報がどの遊技機10に多いのかを一目で把握することが可能となるのである。
特に、喫煙休憩の累計期間が特定時間(特定期間)を超えている場合には、遊技機10の稼働率が大きく低下することとなるので、喫煙休憩に関する問題を解決する上で、より有用な情報を得ることが可能となるのである。
【0156】
さらに、現時点で喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えている遊技機10を特定することも可能であるので、例えば、喫煙所の係員が出向いて口頭により伝えたり、店内放送手段により自動放送したりすることで、該当遊技者に対して遊技機10に戻って遊技を再開することを促すことも可能となるのである。
なお、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えている遊技機10が発生した場合には、前述するように、そのことを特定する情報が管理装置50から対応する呼出装置30やモニター60に送信されて、呼出装置30やモニター60において、喫煙休憩時間の超過に関する情報が表示される。
【0157】
次に、
図21は、グループ内喫煙休憩データにおいて表示されている、時間経過とともに推移する遊技機10での喫煙休憩に関する情報の表示例を示している。
本実施形態においては、グループ内喫煙休憩データが表示されている状態において、表示されている遊技機10のうち任意の遊技機10(例えば、301番台の遊技機10)を選択操作(タッチ操作)することにより、図示するような、喫煙休憩経過データとして、選択された遊技機10における時間経過とともに推移する喫煙休憩に関する情報が表示される。
【0158】
図21に示すように、例えば、301番台の遊技機10が選択されると、タイトル画像(「喫煙休憩経過データ301番台(パチンコ・ミドル)」)、およびその時点の時刻とともに、301番台の遊技機10における時間経過とともに推移する喫煙休憩に関する情報がグラフ形式で表示されることとなる。
【0159】
喫煙休憩経過データとしては、遊技場の開店から現時点までの期間のグラフが表示されるとともに、グラフ上に遊技機10での稼働状態と、喫煙休憩状態が上下2段で表示される。
グラフ上には、遊技機10における稼働状態に対応して、遊技機10での稼働開始および稼働終了毎に、黒丸の画像がマークされるとともに、その間の稼働状態が太線で表示されている。
同様に、遊技機10(呼出装置30)における稼働状態に対応して、遊技機10での喫煙休憩の開始および喫煙休憩の終了毎に、黒丸の画像がマークされるとともに、その間の稼働状態が太線で表示されている。
【0160】
喫煙休憩は、遊技者が遊技機10での遊技を一時的に中断して行われることから、遊技機10での稼働状態が稼働中から非稼働中(非遊技中)に変更されたときに行われた喫煙休憩として、例えば、1回目の喫煙休憩は、図示するように、正常に行われたことを特定可能な情報(「1:正常」)がグラフに対応して表示されている。
一方、遊技機10での稼働状態が稼働中から非稼働中(非遊技中)に変更されたとき以外のときに行われた喫煙休憩は、異常な喫煙休憩として判断され、例えば、図示する2回目の喫煙休憩のように、正常の場合とは異なる所定色(例えば、赤色)の四角形のマークおよび太線で表示されるとともに、異常で行われたことを特定可能な情報(「2:異常」)がグラフに対応して表示されている。
【0161】
さらに、喫煙休憩時間が喫煙休憩最大時間を超えた場合には、喫煙休憩の超過を伴う喫煙休憩として判断され、例えば、図示する5回目の喫煙休憩のように、正常の場合とは異なる所定色(例えば、赤色)の四角形のマークおよび太線で表示されるとともに、喫煙休憩の超過を伴う喫煙休憩が行われたことを特定可能な情報(「5:超過」)がグラフに対応して表示されている。
【0162】
また、管理装置50では、所定の時刻間(例えば、10時から11時)ごとに喫煙休憩の回数を算出して時間帯情報を作成するようにしていて、例えば、所定の時刻間内の喫煙休憩回数が0回であった場合には、喫煙休憩の頻度が低いものと判断し、所定の時刻間内の喫煙球界回数が3回以上であった場合には、喫煙休憩の頻度が高いものと判断して、画面下方部に、頻度の高い時間帯として、「高:12:00~13:00」、および頻度の低い時間帯として「低:13:00~14:00」の情報を表示するようにしている。
【0163】
また、管理装置50では、上記時間帯情報を所定期間(例えば、1週間)、全ての遊技機10、およびグループごとに集計管理するようにしている。
そして、集計した時間帯情報から、遊技場の喫煙所のうち、比較的利用者数が少なくなる時間帯、および喫煙所を予め特定(推測)して、その特定情報を呼出装置30、モニター60等に送信して当該各装置で特定情報を表示させるようにしている。
例えば、所定のフロアの所定の機種における時間帯情報が、所定時刻で喫煙休憩頻度の低いものであった場合には、呼出装置30およびモニター60に、当該所定のフロアに設置されている喫煙所、あるいは、所定の機種に近い位置に設定されている喫煙所が、当該所定時刻において喫煙所が比較的利用者数が少ない旨を、特定情報として予め報知するのである。
【0164】
このように、遊技機10における喫煙休憩経過データを集計して表示するようにしているので、時間経過とともに推移する遊技機10での喫煙休憩に関する情報を確認することができ、喫煙休憩に関しての遊技者の行動から生ずる特徴を正確に把握することが可能となるのである。
また、異常な喫煙休憩や超過を伴う喫煙休憩が生じた場合には、グラフ上に、正常の場合とは異なる色での画像が表示されるので、どのような状況や時刻で異常な喫煙休憩や超過を伴う喫煙休憩が生じたかを一目で把握することが可能となるとともに、喫煙所を運用する上で有用な情報を得ることが可能となるのである。
また、時間帯情報の作成により特定情報を報知するようにしているので、遊技者は、特定情報を確認して喫煙休憩を行うようになり、所定の時間帯において所定の喫煙所が毎日混雑する等の事態を未然に防止でき、各喫煙所を終日通して円滑に利用させることが可能となるのである。
以上のように、管理装置50で収集管理した喫煙休憩に関する情報の表示が行われる。
【0165】
以上説明したように、本実施形態の遊技用装置、遊技用システム及びプログラムによれば、遊技場に対応して設けられた喫煙所の混雑状況を判定して、該判定結果に関する情報を出力するので、喫煙休憩を希望している遊技者は、喫煙所の混雑状況を確認した上で喫煙休憩を行うか否かを決めることができ、満員の喫煙所で窮屈な状態で喫煙休憩を行うことを防止できる。
また、喫煙所の満員により、喫煙所近辺で喫煙休憩を待つことで、その間の遊技機での稼働率が低下してしまうことを防止できる。
また、遊技店側では、喫煙所を運用する上で有用な情報を得ることが可能となる。
【0166】
また、喫煙所の入口に設けられ、当該喫煙所に入場した遊技者と当該喫煙所から退場した遊技者とを検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定するので、喫煙所を利用しようとしている遊技者が喫煙所に入室した時点、および、喫煙休憩を終えた遊技者が喫煙所から完全に退室する時点で、遊技者を検出することが可能となり、喫煙所を利用している遊技者の人数を正確かつ即座に管理可能となる。
【0167】
また、喫煙所内に配置された灰皿に対して設けられ、対象物との距離に基づいて遊技者を検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定するので、喫煙所を利用している遊技者を正確に検出することが可能となり、喫煙所を利用している遊技者の人数を正確に管理可能となる。
また、喫煙している遊技者が動いていない場合でも、遊技者の存在を正確に検出することが可能となる。
【0168】
また、喫煙所内に設けられ、重量を検出可能な検出手段による検出結果に基づいて、当該喫煙所の混雑状況を判定するので、喫煙所を利用しようとしている遊技者の存在位置や、動き等に関わらず、正確に喫煙所を利用している遊技者の人数を管理可能となる。
【0169】
また、遊技者により喫煙休憩されている遊技機を判定して、前記喫煙休憩されていると判定された遊技機に関する特定情報を出力するので、喫煙休憩されている遊技機の情報を管理することが可能となる。
また、喫煙休憩している遊技者に対して、喫煙休憩されている遊技機の情報を報知することが可能となる。
【0170】
また、遊技場内の遊技機に対応して設けられた遊技場用装置から送信される特別情報に基づいて、前記喫煙休憩されている遊技機を判定するので、喫煙休憩されている遊技機を正確に判定することが可能となる。
【0171】
また、前記特定情報として、前記喫煙休憩されていると判定された遊技機の遊技状態を示す情報を出力するので、喫煙休憩されている遊技機の情報を、遊技機の遊技状態とともに管理することが可能となる。
また、遊技機の遊技状態として、稼働状態や大当り状態を報知するようにすれば、喫煙休憩中の遊技者は、喫煙休憩している遊技機の稼働状態や大当り状態を確認しながら喫煙休憩を行うことが可能となる。
【0172】
また、前記特定情報として、前記喫煙休憩されていると判定された遊技機の喫煙休憩をしている時間に関する情報を出力するので、喫煙休憩されている遊技機に対応して、喫煙休憩をしている時間に関する情報を管理することが可能となる。
また、喫煙休憩をしている時間に関する情報を報知するようにすれば、喫煙休憩している遊技者は、当該時間を確認しながら喫煙休憩を行うことが可能となり、喫煙休憩時間の超過の防止や、遊技機での稼働率の低下を防止することが可能となる。
【0173】
また、前記喫煙所を利用している遊技者数が、所定数未満となった場合に当該喫煙所を利用可能と判定し、前記喫煙所を利用可能と判定したことに基づき、当該喫煙所を利用可能であることを特定可能な情報を出力するので、喫煙休憩を希望している遊技者に対して、喫煙所を利用可能な情報を報知することが可能となり、遊技機の稼働率の低下を防止した上で、喫煙所を円滑に利用させることが可能となる。
【0174】
また、前記喫煙所を利用不能と判定したことに基づき、当該喫煙所の利用を予約可能な予約手段を備えているので、喫煙所が満員だった場合には、満員中に喫煙所の利用を予約可能となるので、喫煙休憩したい遊技者は予め喫煙所の利用を予約することで、安心して遊技を行いながら待ち時間を短縮して喫煙休憩を行うことが可能となる。
【0175】
一方、従来のシステムでは、遊技媒体の計数に要する時間を算出し、算出した時間が所定時間を超える場合に、遊技者を喫煙所に行くように促す報知を遊技用装置等で実行するようにしたものが知られている。
しかしながら、従来のシステムでは、喫煙所が遊技者で混雑している状況であるにもかかわらず、遊技者を喫煙所に行くように促す報知を行ってしまい、喫煙所に行くように促された遊技者が、喫煙所に行っても喫煙できないといった問題があった。
本実施形態の遊技用装置、遊技用システム及びプログラムによれば、従来のシステムが改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
【0176】
以上、本発明の遊技用装置、遊技用システム及びプログラムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る遊技用装置、遊技用システム及びプログラムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
また、遊技用装置は、管理装置50、呼出装置30、モニター60、台コンピュータ90、島コンピュータ40で構成してもよいし、それらの全て、あるいは一部の組合せで構成してもよい。
また、判定手段は、管理装置50の制御部55以外に、呼出装置30の呼出装置制御部31、喫煙所制御部67l、モニター60の制御装置であってもよい。
また、出力手段は、モニター60以外に、表示部53、呼出装置表示部35であってもよいし、LED等の発光手段、音出力手段であってもよい。また、外部に情報を送信する手段であってもよい。
【0177】
また、本実施形態においては、遊技者検出手段として、測距センサ、赤外センサ、重量センサを用いているが、喫煙所内にカメラを設けて遊技者を検出するようにしてもよい。
また、モニター60を喫煙所内に設けてもよい。
また、2階以上の遊技場においても本発明を適用してもよい。
また、混雑状況に応じて喫煙休憩最大時間を変化させるようにしてもよい。例えば、喫煙所が満員の場合には、喫煙休憩最大時間を7分にし、喫煙所が混雑している場合には、喫煙休憩最大時間を10分にし、喫煙所が空いている場合には、喫煙休憩最大時間を15分にしてもよい。
【0178】
また、遊技機10に対応して記録媒体(例えば、会員カードやビジターカード等)を読み取り可能な台間装置を設けて、喫煙休憩中においては、記録媒体を返却不能してもよい。このようにすれば、喫煙休憩中の記録媒体の盗難等を防止でき、喫煙休憩する毎に記録媒体を返却して携行する必要が無くなる。
また、喫煙休憩中においては、記録媒体を返却不能にする場合に、一度喫煙休憩が行われた場合は、所定時間喫煙休憩を解除できないようにすることが好ましく、このようにすれば、他の遊技者が喫煙休憩を解除したのち記録媒体を盗難する等の行為を防止することが可能となる。
【0179】
また、記録媒体が台間装置に挿入された状態で喫煙休憩が行われた場合に、その旨を他の装置(呼出装置30、管理装置50、モニター60)で報知するようにしてもよい。このようにすれば、喫煙休憩中の遊技者が記録媒体の抜き忘れに気付いて、記録媒体の盗難を防止することが可能となる。
また、喫煙休憩ボタン34を、呼出装置30の他に、遊技機10に対応して記録媒体(例えば、会員カードやビジターカード等)を読み取り可能な台間装置や、データ公開装置等の別の装置にも備えてもよく、このようにすれば、一方の喫煙休憩ボタン34が故障した場合でも喫煙休憩を行うことが可能となる。
【0180】
また、遊技機10に対応して記録媒体(例えば、会員カードやビジターカード等)を読み取り可能な台間装置を設けて、喫煙休憩の実行に基づき記録媒体に喫煙休憩情報(例えば、台番号等)を記憶するとともに、記録媒体を装置外に排出することで、喫煙休憩する遊技者に対して当該記録媒体を喫煙所まで携行させるようにし、喫煙所の出入口に設けられたカードリーダーで喫煙休憩情報を読み取り、読み取った喫煙休憩情報が有効な情報である場合のみ喫煙所への入室を許可するシステムを設けてもよい。
【0181】
また、管理装置50における所定の操作部(例えば、マウスやキーボード等)により、呼出装置30で行われている喫煙休憩を解除できるようにしてもよい。このようにすれば、喫煙休憩を行ったまま放置された呼出装置30の喫煙休憩状態を、管理装置50において遠隔的に解除することが可能となる。
【符号の説明】
【0182】
1 遊技用システム
10 遊技機
30 呼出装置
50 管理装置
55 制御部
60 モニター