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特許7440070情報処理端末の制御方法、情報処理端末、および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】情報処理端末の制御方法、情報処理端末、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72463 20210101AFI20240220BHJP
【FI】
H04M1/72463
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020114344
(22)【出願日】2020-07-01
(65)【公開番号】P2022012487
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2022-04-18
(73)【特許権者】
【識別番号】319001776
【氏名又は名称】弁理士法人真菱国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110001623
【氏名又は名称】弁理士法人真菱国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】犬束 理香
【審査官】綿引 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-059868(JP,A)
【文献】特開2012-070143(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0288812(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
H04M 1/24 - H04M 1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末の制御方法であって、
前記情報処理端末の利用を監視する監視ステップと、
前記情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たした場合、前記利用制限を緩和し、前記情報処理端末に対して第1の禁止行為が行われた場合、前記利用制限を強化する制御ステップと、を実行し、
前記第1の禁止行為は、アプリケーションのインストール、アプリケーションのアンインストール、前記情報処理端末が有するリアルタイムクロックの時間設定の変更、前記情報処理端末に設定されているパスコードの変更、設定された場所以外での利用、および、設定された充電器以外の充電器を用いた充電、のうちいずれかであることを特徴とする情報処理端末の制御方法。
【請求項2】
利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末の制御方法であって、
前記情報処理端末の利用を監視する監視ステップと、
特定の期間内に、前記情報処理端末に対して第2の禁止行為が行われなかった場合、前記利用制限を緩和する制御ステップと、を実行し、
前記第2の禁止行為は、アプリケーションのインストール、アプリケーションのアンインストール、前記情報処理端末が有するリアルタイムクロックの時間設定の変更、前記情報処理端末に設定されていないパスコードの入力、前記情報処理端末に設定されているパスコードの変更、特定の通信先との通信、特定の通話先との通話、設定された場所以外での利用、および、設定された充電器以外の充電器を用いた充電、のうちいずれかであることを特徴とする情報処理端末の制御方法。
【請求項3】
利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末であって、
前記情報処理端末の利用を監視する監視手段と、
前記情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たした場合、前記利用制限を緩和し、前記情報処理端末に対して第1の禁止行為が行われた場合、前記利用制限を強化する制御手段と、を備え、
前記第1の禁止行為は、アプリケーションのインストール、アプリケーションのアンインストール、前記情報処理端末が有するリアルタイムクロックの時間設定の変更、前記情報処理端末に設定されているパスコードの変更、設定された場所以外での利用、および、設定された充電器以外の充電器を用いた充電、のうちいずれかであることを特徴とする情報処理端末。
【請求項4】
利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末であって、
前記情報処理端末の利用を監視する監視手段と、
特定の期間内に、前記情報処理端末に対して第2の禁止行為が行われなかった場合、前記利用制限を緩和する制御手段と、を備え、
前記第2の禁止行為は、アプリケーションのインストール、アプリケーションのアンインストール、前記情報処理端末が有するリアルタイムクロックの時間設定の変更、前記情報処理端末に設定されていないパスコードの入力、前記情報処理端末に設定されているパスコードの変更、特定の通信先との通信、特定の通話先との通話、設定された場所以外での利用、および、設定された充電器以外の充電器を用いた充電、のうちいずれかであることを特徴とする情報処理端末。
【請求項5】
コンピューターに、請求項1または2に記載の情報処理端末の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末の制御方法、情報処理端末、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
子供の、スマートフォンをはじめとする情報処理端末への依存が社会問題化している。その一助として、親が、子供に持たせる情報処理端末の利用時間や利用時間帯を制限するための機能が知られている(例えば、非特許文献1)。以下、利用時間の制限、および、利用時間帯の制限の少なくとも一方を、「利用制限」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】Apple Inc.「スクリーンタイム機能」https://support.apple.com/ja-jp/HT208982
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、親によって情報処理端末に利用制限がかけられた場合、情報処理端末に依存傾向のある子供の多くは、何らかの方法で制限を解除しようと試みる。情報処理端末の制限が解除されると、子供の情報処理端末への依存傾向が強くなる可能性がある。また、子供が、情報処理端末の制限を解除しようとして、誤って情報処理端末の設定を変更してしまうと、情報処理端末のセキュリティレベルが低下したりコンテンツの視聴制限が解除されたりする危険性もある。
本発明は、親が子供に持たせる情報処理端末に利用制限をかけた場合において、子供に対し、制限解除を行わないことなど、特定の条件を満たすような利用を促すことができる情報処理端末の制御方法、情報処理端末、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理端末の制御方法は、利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末の制御方法であって、情報処理端末の利用を監視する監視ステップと、特定の期間内における情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たしたか否かを判定し、特定の条件を満たしたと判定した場合、利用制限を緩和する制御ステップと、を実行することを特徴とする。
【0006】
本発明の情報処理端末は、利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末であって、情報処理端末の利用を監視する監視手段と、特定の期間内における情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たしたか否かを判定し、特定の条件を満たしたと判定した場合、利用制限を緩和する制限制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムは、利用時間の制限、および、利用時間帯の制限、の少なくとも一方である利用制限がかけられた情報処理端末に、情報処理端末の利用を監視する監視ステップと、特定の期間内における情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たしたか否かを判定し、特定の条件を満たしたと判定した場合、利用制限を緩和する制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、情報処理端末は、特定の期間内において、特定の条件を満たすような利用を行ったユーザーに対し、利用制限を緩和するといった特典を与えることができる。これにより、情報処理端末は、子供に対し、特定の条件を満たすような利用を促すことができる。情報処理端末は、例えば、制限解除を行わないことを特定の条件とした場合、子供による制限解除を抑制できる。また、情報処理端末は、例えば、情報処理端末を用いて特定の期間内に課題を完了することを特定の条件とした場合、課題の遂行が期待できる。
なお、「利用制限を緩和する」とは、制御ステップにおける制御(制限制御手段による制御)前の第1の状態よりも制御後の第2の状態の方が、利用制限が緩い、すなわち、利用制限が軽減されていることを意味する。
【0009】
上記の情報処理端末の制御方法において、制御ステップでは、情報処理端末に対して、第1の禁止行為が行われた場合、利用制限を強化することが好ましい。
【0010】
この構成によれば、情報処理端末は、第1の禁止行為を行ったユーザーに対し、利用制限を強化することができる。これにより、子供が第1の禁止行為を行うことを抑制できる。
【0011】
上記の情報処理端末の制御方法において、制御ステップでは、特定の期間内に、情報処理端末に対して、第2の禁止行為が行われなかった場合、特定の条件を満たしたと判定することが好ましい。
【0012】
この構成によれば、情報処理端末は、特定の期間内において、第2の禁止行為を行わなかったユーザーに対し、利用制限を緩和するといった特典を与えることができる。
【0013】
上記の情報処理端末の制御方法において、制御ステップでは、特定の期間内に、情報処理端末を用いて、特定の課題が完了された場合、特定の条件を満たしたと判定することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、情報処理端末は、特定の期間内において、特定の課題を完了したユーザーに対し、利用制限を緩和するといった特典を与えることができる。
【0015】
上記の情報処理端末の制御方法において、利用制限は、情報処理端末にインストールされている特定のアプリケーションの利用時間の制限、および、特定のアプリケーションの利用時間帯の制限、の少なくとも一方であることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、情報処理端末は、特定の期間内において、特定の条件を満たすような利用を行ったユーザーに対し、特定のアプリケーションの利用制限を緩和するといった特典を与えることができる。
【0017】
上記の情報処理端末の制御方法において、特定の期間は、1日以上の期間であり、制御ステップでは、特定の期間のうち、特定の時間帯における情報処理端末の利用状況が、特定の条件を満たしたか否かを判定することが好ましい。
【0018】
この構成によれば、情報処理端末は、特定の期間のうち、特定の時間帯を対象として、情報処理端末の利用状況が特定の条件を満たしたか否かを判定することができる。
なお、情報処理端末は、特定の時間帯として、例えば、情報処理端末を学校等で使用する時間帯を除いた時間帯などを設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】スマートフォンが管理アプリケーションを用いて実現する機能を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。
図4】ロック画面に表示される第1画面の一例を示す図である。
図5】ポップアップ画面として表示される第2画面の一例を示す図である。
図6】ポップアップ画面として表示される第3画面の一例を示す図である。
図7】ポップアップ画面として表示される第4画面の一例を示す図である。
図8】第1実施形態に係る管理処理の流れを示すフローチャートである。
図9】第2実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成を示すブロック図である。
図10】第2実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。
図11】第2実施形態に係る管理処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
以下、情報処理端末の制御方法、情報処理端末、および、プログラムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、「情報処理端末」として、スマートフォン1を例示する。また、このスマートフォン1は、子供が親の許可を得て使用することを想定している。そのため、スマートフォン1には、スマートフォン1の利用制限(利用時間の制限、および、利用時間帯の制限の少なくとも一方)を行うためのアプリケーション(以下、「管理アプリケーション22」と称する)が、インストールされているものとする。
【0021】
図1は、第1実施形態に係るスマートフォン1のハードウェア構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、ハードウェア構成として、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、通話部14と、表示・操作部15と、を備えている。
【0022】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサー11aと、リアルタイムクロック11bと、計測タイマー11cと、を含む。プロセッサー11aは、スマートフォン1の各部を制御する。リアルタイムクロック11bは、現在日付および現在時刻を計時する。また、計測タイマー11cは、後述する「特定の期間」の開始時刻から現在時刻までの経過時間、および、スマートフォン1の利用時間を計測する。
【0023】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリーを含み、各種情報を記憶する。本実施形態に係る記憶部12は、OS(Operating System)21と、管理アプリケーション22と、設定情報23と、を記憶する。管理アプリケーション22は、「プログラム」の一例である。
【0024】
OS21は、スマートフォン1のオペレーションを司るシステムソフトウェアである。管理アプリケーション22は、スマートフォン1の利用制限を行うためのアプリケーションである。本実施形態に係る管理アプリケーション22は、スマートフォン1の利用時間のみを制限し、利用時間帯については制限しないものとする。
【0025】
管理アプリケーション22は、スマートフォン1の起動に伴って自動起動し、スマートフォン1の起動中、常時、スマートフォン1の利用を監視する。「スマートフォン1の利用」とは、スマートフォン1に対するユーザー操作のみならず、通信部13を介した情報の送受信や、通話部14を介した通話を含む概念である。
【0026】
また、管理アプリケーション22は、通信部13を介し、不図示のアプリケーションサーバーからインストールされたものである。管理アプリケーション22は、インストール後、親によってパスコードが設定される。このパスコードは、管理アプリケーション22の設定変更およびアンインストールの際に入力が必要となる。一方、設定情報23は、管理アプリケーション22により設定される情報である(図3参照)。
【0027】
通信部13は、インターネット通信網などのネットワークを介して、外部装置または外部サーバーと通信するために用いられる。外部サーバーは、管理アプリケーション22を配信するアプリケーションサーバーを含む。
【0028】
通話部14は、電話回線網を介して、スマートフォン1以外の電話装置と通話するために用いられる。本実施形態に係る管理アプリケーション22は、利用時間の制限として、通話部14を用いた通話時間の制限は行わないものとする。
【0029】
表示・操作部15は、例えばディスプレー付きタッチパネルであり、ユーザーが各種情報を確認したり各種操作を行ったりするために用いられる。
【0030】
図2は、スマートフォン1が管理アプリケーション22を用いて実現する機能を示すブロック図である。スマートフォン1の制御部11は、管理アプリケーション22を動作させることにより、監視手段22aと、制限制御手段22bと、制限手段22cと、を実現する。
【0031】
監視手段22aは、スマートフォン1の利用を監視する(監視ステップ)。上記のとおり、管理アプリケーション22は、スマートフォン1の起動に伴って自動起動するアプリケーションであるため、監視手段22aは、スマートフォン1の起動中、常時、スマートフォン1の利用を監視する。
【0032】
制限制御手段22bは、監視手段22aの監視結果に基づいて、制限手段22cを制御する(制御ステップ)。具体的には、制限制御手段22bは、特定の期間内におけるスマートフォン1の利用状況が特定の条件を満たしたか否かを判定し、特定の条件を満たしたと判定した場合、スマートフォン1の利用時間の制限を緩和する。逆に、制限制御手段22bは、スマートフォン1に対して、第1の禁止行為が行われた場合、スマートフォン1の利用時間の制限を強化する。
【0033】
ここで、特定の期間とは、1日、1週間、1カ月など、予め管理アプリケーション22に設定されているデフォルト設定の期間を指す。また、本実施形態において、「特定の条件」とは、特定の期間、第2の禁止行為が行われないことを指す。すなわち、制限制御手段22bは、特定の期間内に、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われなかった場合、特定の条件を満たしたと判定する。また、「利用時間の制限を緩和する」とは、1日あたりの利用制限時間を長くすることを指す。逆に、「利用時間の制限を強化する」とは、1日あたりの利用制限時間を短くすることを指す。詳細については後述するが、制限制御手段22bは、利用制限時間を規定するレベル(図3参照)を変更することによって、利用時間の制限の緩和、または、強化を行う。なお、制限制御手段22bは、利用時間を1日単位で制限するのではなく、半日単位や複数日単位で制限してもよい。
【0034】
また、「第1の禁止行為」および「第2の禁止行為」は、それぞれ、予め管理アプリケーション22にデフォルト設定されている行為を指す。「第1の禁止行為」および「第2の禁止行為」は、共通する行為でもよいが、本実施形態では、異なる行為が管理アプリケーション22に設定されているものとする。
【0035】
一方、制限手段22cは、制限制御手段22bの制御に基づいて、1日あたりのスマートフォン1の利用時間を制限する。具体的には、制限手段22cは、制限制御手段22bにより設定されたレベルに基づいて、スマートフォン1の利用時間を制限する。以下、制限制御手段22bにより設定されているレベルの現在値を「設定レベル」と称する。なお、制限手段22cは、通話機能以外のスマートフォン1の利用は、全てスマートフォン1が利用されているものとして、計測タイマー11cにより利用時間の計測を行い、その計測結果が、レベルに対応した利用制限時間に達した場合、スマートフォン1の利用(通話機能以外)を制限する。
【0036】
図3は、第1実施形態に係る設定情報23の一例を示す図である。設定情報23は、レベル情報23aと、第1禁止行為情報23bと、第2禁止行為情報23cと、を含む。同図では、各情報のデフォルト設定を示している。
【0037】
レベル情報23aは、4段階の各レベルの利用制限時間を示す情報である。管理アプリケーション22には、予め4段階のレベルが設定されており、レベルが上がるにつれて、利用制限時間が長くなる。デフォルト設定では、「レベル1」の利用制限時間は「1時間」、「レベル2」の利用制限時間は「2時間」、「レベル3」の利用制限時間は「3時間」、「レベル4」の利用制限時間は「4時間」である。なお、本実施形態では、利用制限時間として、無制限設定はできないものとする。
【0038】
第1禁止行為情報23bは、「第1の禁止行為」を示す情報である。例えば、管理アプリケーション22は、管理アプリケーション22のアンインストールを開始する操作を、「第1の禁止行為」のデフォルト設定としている。
【0039】
第2禁止行為情報23cは、「第2の禁止行為」を示す情報である。例えば、管理アプリケーション22は、スマートフォン1の時間設定の変更を、「第2の禁止行為」のデフォルト設定としている。なお、時間設定の変更とは、リアルタイムクロック11bの設定を変更することを指す。
【0040】
次に、図4ないし図7を参照し、管理アプリケーション22により表示・操作部15に表示される各画面について説明する。図4は、スマートフォン1のロック画面に表示される第1画面S1の一例を示す図である。スマートフォン1は、ロック画面に、ロック画面情報31を表示する。ロック画面情報31は、不図示の設定アプリケーションを用いてユーザーが任意に設定可能な情報であり、例えば時刻情報や日付情報である。また、スマートフォン1は、管理アプリケーション22がインストールされている場合、ロック画面上に、第1画面S1を表示する。第1画面S1には、設定レベルと、設定レベルに対応した利用制限時間と、を示すメッセージが表示される。
【0041】
図5は、ポップアップ画面として表示される第2画面S2の一例を示す図である。スマートフォン1(制限制御手段22b)は、監視手段22aの監視結果に基づいて、1日あたりの利用時間が、設定レベルに対応する利用制限時間に達したと判定したとき、第2画面S2を表示する。第2画面S2は、ポップアップ画面であるため、任意のアプリケーションが起動されている状態でも表示される。第2画面S2には、利用制限時間に達した旨と、スマートフォン1を利用できない旨と、を示すメッセージが表示される。第2画面S2は、所定時間(数秒程度)表示された後、非表示となる。また、第2画面S2が表示された場合、スマートフォン1は、日付が変更されるまで(0時0分になるまで)、電話機能以外の利用ができない状態となる。
【0042】
図6は、ポップアップ画面として表示される第3画面S3の一例を示す図である。スマートフォン1(制限制御手段22b)は、監視手段22aの監視結果に基づいて、スマートフォン1に対して、第1の禁止行為が行われたと判定した場合であって、判定時の設定レベルが「第1レベル(最下レベル)」ではない場合、第3画面S3を表示する。第3画面S3は、ポップアップ画面であるため、任意のアプリケーションが起動されている状態でも表示される。第3画面S3には、レベルが下がる旨と、レベル変更後の利用制限時間と、を示すメッセージが表示される。第3画面S3は、所定時間(数秒程度)表示された後、非表示となる。
【0043】
図7は、ポップアップ画面として表示される第4画面S4の一例を示す図である。スマートフォン1(制限制御手段22b)は、監視手段22aの監視結果に基づいて、特定の期間内に、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われなかったと判定した場合であって、判定時の設定レベルが「第4レベル(最上レベル)」ではない場合、第4画面S4を表示する。第4画面S4は、ポップアップ画面であるため、任意のアプリケーションが起動されている状態でも表示される。第4画面S4には、レベルが上がる旨と、レベル変更後の利用制限時間と、を示すメッセージが表示される。第4画面S4は、所定時間(数秒程度)表示された後、非表示となる。
【0044】
なお、ポップアップ画面として表示される第2画面S2、第3画面S3、および、第4画面S4は、所定時間表示された後、非表示となるのではなく、ユーザー操作に基づいて非表示となる構成でもよい。
【0045】
図8は、スマートフォン1による管理処理の流れを示すフローチャートである。この管理処理は、スマートフォン1(制御部11)が管理アプリケーション22を動作させることにより実現される処理である。特に図示しないが、スマートフォン1は、管理アプリケーション22の起動に伴って、監視手段22aによる監視と、計測タイマー11cによる時間計測と、同図に示す管理処理(S01ないしS08)と、を開始する。計測タイマー11cは、前回のレベル変更、または、タイマーリセット時から、特定の期間すなわち1週間が経過したか否かを計測するものである。
【0046】
S01において、スマートフォン1は、スマートフォン1に対し第1の禁止行為が行われたか否かを判定する。すなわち、スマートフォン1は、管理アプリケーション22のアンインストールを開始する操作が行われたか否かを判定する。スマートフォン1は、スマートフォン1に対し第1の禁止行為が行われたと判定した場合、S02に進み、第1の禁止行為が行われなかったと判定した場合、S04に進む。
【0047】
S02において、スマートフォン1は、設定レベルが「レベル1(最下レベル)」であるか否かを判定する。スマートフォン1は、設定レベルが「レベル1」であると判定した場合、S04に進み、設定レベルが「レベル1」ではないと判定した場合、S03に進む。
【0048】
S03において、スマートフォン1は、レベルダウンを行うと共に、計測タイマー11cをリセットする。レベルダウンとは、レベルを一段階下げる処理である。このとき、スマートフォン1は、第3画面S3(図6参照)を表示する。スマートフォン1は、S03の後、S04に進む。
【0049】
S04において、スマートフォン1は、スマートフォン1に対し第2の禁止行為が行われたか否かを判定する。すなわち、スマートフォン1は、スマートフォン1の時間設定の変更が行われたか否かを判定する。スマートフォン1は、スマートフォン1に対し第2の禁止行為が行われたと判定した場合、S05に進み、第2の禁止行為が行われなかったと判定した場合、S06に進む。
【0050】
S05において、スマートフォン1は、計測タイマー11cをリセットする。スマートフォン1は、S05の後、S01に戻る。
【0051】
S06において、スマートフォン1は、計測タイマー11cが、特定の期間を示すN時間を計測したか否かを判定する。すなわち、スマートフォン1は、計測タイマー11cが、1週間を示す168時間を計測したか否かを判定する。スマートフォン1は、計測タイマー11cがN時間を計測したと判定した場合、S07に進み、N時間を計測していないと判定した場合、S01に戻る。
【0052】
S07において、スマートフォン1は、設定レベルが「レベル4(最上レベル)」であるか否かを判定する。スマートフォン1は、設定レベルが「レベル4」であると判定した場合、S01に戻り、設定レベルが「レベル4」ではないと判定した場合、S08に進む。
【0053】
S08において、スマートフォン1は、レベルアップを行うと共に、計測タイマー11cをリセットする。レベルアップとは、レベルを一段階上げる処理である。このとき、スマートフォン1は、第4画面S4(図7参照)を表示する。スマートフォン1は、S08の後、S01に戻る。
【0054】
以上説明したとおり、第1実施形態に係るスマートフォン1は、特定の期間内において、特定の条件を満たすような利用を行ったユーザーに対し、スマートフォン1の利用時間の制限を緩和するといった特典を与えることができる。これにより、スマートフォン1は、子供に対し、特定の条件を満たすような利用を促すことができる。また、特定の条件は、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われないことであるため、子供が第2の禁止行為を行うことを抑制できる
【0055】
また、スマートフォン1は、第1の禁止行為を行ったユーザーに対し、スマートフォン1の利用時間の制限を強化することができる。これにより、子供が第1の禁止行為を行うことを抑制できる。
【0056】
なお、第1実施形態では、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1-1]
第1実施形態に係るスマートフォン1は、デフォルト設定された設定情報23に基づいて管理処理を行ったが、設定情報23をユーザーが手動により設定変更可能とし、設定変更された設定情報23に基づいて管理処理を行ってもよい。この場合、スマートフォン1は、各情報について、複数の選択肢をユーザーに提示し、ユーザーの選択にしたがって、設定情報23を変更することが好ましい。
なお、上記のとおり、設定情報23の変更は、親が設定したパスコードの入力が必要となっている。また、特定の期間についても、設定情報23の一部として、ユーザーが手動により設定変更可能としてもよい。
また、第1の禁止行為、および、第2の禁止行為は、第1実施形態に示した管理アプリケーション22のアンインストールを開始する操作、および、スマートフォン1の時間設定の変更以外に、以下の行為を設定可能としてもよい。例えば、スマートフォン1は、特定のアプリケーションまたは任意のアプリケーションのインストール開始操作、正しくない(スマートフォン1に設定されていない)パスコードの入力、パスコードの変更開始操作、特定の通信先または任意の通信先との通信、特定の通話先または任意の通話先との通話、などの行為を、第1の禁止行為、または、第2の禁止行為として設定してもよい。
その他、スマートフォン1は、親が設定した利用場所以外でのスマートフォン1の利用、親が設定した充電器以外の充電器を用いた充電、などの行為を、第1の禁止行為、または、第2の禁止行為として設定してもよい。なお、利用場所については、スマートフォン1が、GPS(Global Positioning System)等の機能によりスマートフォン1の現在位置を検出可能であり、利用可能な場所を示す場所情報を親がスマートフォン1に設定することが前提である。また、充電器については、スマートフォン1が、接続された充電器の充電器IDを判別可能であり、利用可能な充電器の充電器IDを親がスマートフォン1に設定することが前提である。
【0057】
[変形例1-2]
第1実施形態に係るスマートフォン1は、レベルに応じて、スマートフォン1の利用時間を制限したが、これに代えて、またはこれに加えて、スマートフォン1の利用時間帯を制限してもよい。この場合、利用時間帯は、設定情報23の一部として、ユーザーが手動により設定変更可能としてもよい。また、利用時間帯は、曜日に関わらず共通の利用時間帯を設定してもよいし、曜日ごとに異なる利用時間帯を設定してもよい。
【0058】
[変形例1-3]
第1実施形態に係るスマートフォン1は、スマートフォン1の利用制限を行ったが、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションの利用制限を行ってもよい。すなわち、スマートフォン1は、特定の期間内におけるスマートフォン1の利用状況が特定の条件を満たしたと判定した場合、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションの利用時間、および、特定のアプリケーションの利用時間帯の制限、の少なくとも一方を緩和してもよい。また、スマートフォン1は、スマートフォン1に対して、第1の禁止行為が行われた場合、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションの利用制限を強化してもよい。
なお、特定のアプリケーションは、予め定められたアプリケーションでもよいが、ユーザーが指定したアプリケーションでもよい。すなわち、ユーザーが、手動により特定のアプリケーションを設定変更可能としてもよい。
また、特定のアプリケーションは、アプリケーションのカテゴリー別に設定可能としてもよい。アプリケーションのカテゴリーは、例えば、SNS(Social Networking Service)関連、ゲーム関連、動画視聴関連、読書関連、などで分類してもよい。
また、特定のアプリケーションは、1つに限らず複数設定可能としてもよい。この場合、アプリケーションごとに利用制限を行ってもよい。
【0059】
[変形例1-4]
第1実施形態に係るスマートフォン1は、各レベルの利用制限時間として、無制限設定はできないものとしたが、無制限設定ができる構成でもよい。
【0060】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、特定の期間内に、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われなかった場合、特定の条件を満たしたと判定したが、本実施形態では、特定の期間内に、スマートフォン1を用いて、特定の課題が完了された場合、特定の条件を満たしたと判定する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
【0061】
図9は、第2実施形態に係るスマートフォン1のハードウェア構成を示すブロック図である。第2実施形態に係るスマートフォン1は、第1実施形態に係るスマートフォン1(図1参照)と比較して、記憶部12内に、学習アプリケーション24を記憶している点で異なる。学習アプリケーション24は、何らかの学習を行うためのアプリケーションである。本実施形態に係るスマートフォン1は、特定の期間内に、この学習アプリケーション24で、定められた所定のステージをクリアした場合、特定の課題が完了されたと判定する。本実施形態では、2ステージをクリアすることを、特定の課題とする。なお、学習アプリケーション24を用いて、所定の点数またはポイントを取得することを、特定の課題としてもよい。
【0062】
図10は、第2実施形態に係る設定情報23の一例を示す図である。第2実施形態に係る設定情報23は、第1実施形態に係る設定情報23の第2禁止行為情報23cに代えて、課題情報23dを含む点で異なる。なお、同図では、各情報のデフォルト設定を示している。
【0063】
課題情報23dは、特定の課題を示す情報である。例えば、管理アプリケーション22は、学習アプリケーション24を2ステージクリアすることを、特定の課題のデフォルト設定値としている。
【0064】
図11は、第2実施形態に係る管理処理の流れを示すフローチャートである。S11ないしS13については、図8に示したS01ないしS03と同様である。
【0065】
S14において、スマートフォン1は、計測タイマー11cが、特定の期間を示すN時間を計測したか否かを判定する。スマートフォン1は、計測タイマー11cがN時間を計測したと判定した場合、S15に進み、N時間を計測していないと判定した場合、S16に進む。
【0066】
S15において、スマートフォン1は、計測タイマー11cをリセットする。スマートフォン1は、S15の後、S11に戻る。
【0067】
S16において、スマートフォン1は、特定の期間内に、スマートフォン1を用いて、特定の課題が完了されたか否かを判定する。すなわち、スマートフォン1は、計測タイマー11cの前回リセット以降に、学習アプリケーション24が2ステージクリアされたか否かを判定する。ここでは、既に学習アプリケーション24の2つのステージがクリアされている場合でも、前回リセット前に第1ステージがクリアされ、前回リセット以降に第2ステージがクリアされた場合は、「No」と判定される。また、前回リセット以降に第1ステージおよび第2ステージがクリアされた場合は、「Yes」と判定される。スマートフォン1は、特定の期間内に、スマートフォン1を用いて、特定の課題が完了されたと判定した場合、S17に進み、特定の課題が完了されていないと判定した場合、S11に戻る。
【0068】
S17において、スマートフォン1は、設定レベルが「レベル4(最上レベル)」であるか否かを判定する。スマートフォン1は、設定レベルが「レベル4」であると判定した場合、S11に戻り、設定レベルが「レベル4」ではないと判定した場合、S18に進む。
【0069】
S18において、スマートフォン1は、レベルアップを行うと共に、計測タイマー11cをリセットする。スマートフォン1は、S18の後、S11に戻る。
【0070】
以上説明したとおり、第2実施形態に係るスマートフォン1は、特定の期間内に、スマートフォン1を用いて特定の課題を完了したユーザーに対し、スマートフォン1の利用制限を緩和するといった特典を与えることができる。これにより、子供による特定の課題の遂行が期待できる。
【0071】
なお、第2実施形態では、以下の変形例を採用可能である。
[変形例2-1]
第2実施形態に係るスマートフォン1においても、特定の課題をユーザーが手動により設定変更可能としてもよい。
また、スマートフォン1は、学習アプリケーション24に代えて、何らかのトレーニングを行うアプリケーションを用いてもよい。この場合、スマートフォン1は、以下の課題を特定の課題としてもよい。例えば、スマートフォン1を、ユーザーの動きを検知可能なウェアラブルデバイスと連携し、ウェアラブルデバイスの検知結果に基づいてユーザーが特定の動作を何回行ったかを計測し、所定回数以上特定の動作を行うことを、「特定の課題」としてもよい。例えば、スマートフォン1は、所定期間内に、腕立て伏せを100回行ったことを計測した場合、「特定の課題」が完了されたと判定してもよい。
【0072】
[変形例2-2]
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせてもよい。例えば、スマートフォン1は、特定の期間内に、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われず、且つ、特定の課題が完了された場合、特定の条件を満たしたと判定してもよい。若しくは、スマートフォン1は、特定の期間内に、スマートフォン1に対して、第2の禁止行為が行われなかった場合、または、特定の課題が完了された場合、特定の条件を満たしたと判定してもよい。
【0073】
[変形例2-3]
第2実施形態において、特定の期間を設定しない構成でもよい。この場合、スマートフォン1は、計測タイマー11cによる特定の期間の計測を必要とせず、学習アプリケーション24が2ステージクリアされた時点で、特定の課題が完了されたと判定し、レベルアップを行えばよい。
【0074】
なお、第1実施形態および第2実施形態に共通して、以下の変形例を採用可能である。
[変形例3-1]
スマートフォン1は、設定情報23について、学齢別にデフォルト設定を記憶しておいてもよい。この場合、スマートフォン1は、学齢の選択肢(小学生、中学生、高校生など)をユーザーに提示し、ユーザーの選択にしたがって、設定情報23を設定すればよい。
【0075】
[変形例3-2]
スマートフォン1は、特定の期間(例えば1週間)のうち、特定の時間帯のみを対象として、スマートフォン1の利用状況が、特定の条件を満たしたか否かを判定してもよい。この場合、特定の期間は、1日以上の期間であることを前提とする。特定の時間帯としては、例えば、スマートフォン1を学校の授業等で使用する時間帯を無効時間帯とし、その無効時間帯を除く時間帯を設定可能である。
なお、特定の時間帯、または、無効時間帯を、ユーザーが手動により設定変更可能としてもよい。この構成によれば、特定の条件を満たす利用が当然行われる時間帯を無効時間帯として設定しておくことで、管理アプリケーション22による利用制限が子供の学習等の妨げとなることを抑制できる。
また、無効時間帯については、管理アプリケーション22による利用制限の対象外としてもよい。例えば、スマートフォン1の利用制限時間に達した場合でも、無効時間帯についてはスマートフォン1を利用可能としてもよい。また、例えば、スマートフォン1の利用制限時間帯に含まれる時刻であっても、無効時間帯に含まれる時刻であれば、スマートフォン1を利用可能としてもよい。
【0076】
[変形例3-3]
スマートフォン1が管理アプリケーション22を用いて実現する機能から、制限手段22c(図2参照)を省略してもよい。つまり、スマートフォン1の利用制限、または、特定のアプリケーションの利用制限を、管理アプリケーション22以外のアプリケーションにより行ってもよい。例えば、スマートフォン1の各種設定を行う設定アプリケーションの一機能として、スマートフォン1の利用制限、または、特定のアプリケーションの利用制限を行ってもよい。この場合、制限制御手段22bは、設定アプリケーションに対して、利用制限の命令を行えばよい。
【0077】
[変形例3-4]
スマートフォン1が「レベル1(最下レベル)」に設定された状態において、第1の禁止行為が繰り返し行われた場合(例えば、所定時間内に所定回数以上、第1の禁止行為が行われた場合)、スマートフォン1の一切の利用を禁止してもよい。但し、緊急事態も考えられるため、通話機能のみ利用可能としてもよい。また、予め親の連絡先を管理アプリケーション22に設定しておき、第1の禁止行為が繰り返し行われた場合や、レベル変更が行われた場合に、その旨を親の連絡先に通知してもよい。通知方法は、電話通知により音声案内でもよいし、電子メールやSNS等によるメッセージ送信でもよい。
【0078】
[変形例3-5]
スマートフォン1に対し、親子設定を行ってもよい。この場合、上記の管理アプリケーション22は、子供用のスマートフォン1にインストールし、親用のスマートフォン1には、上記の管理アプリケーション22と連携可能な連携アプリケーションをインストールする。親子設定が行われている場合、子供用のスマートフォン1は、管理アプリケーション22の設定変更およびアンインストールの際、親用のスマートフォン1からの許可操作を必要とする。若しくは、親用のスマートフォン1から、子供用のスマートフォン1にインストールされている管理アプリケーション22の設定変更およびアンインストールの操作を可能としてもよい。
【0079】
[変形例3-6]
上記の各実施形態および各変形例に示したスマートフォン1の各処理を実行する方法、各処理を実行するためのプログラム(管理アプリケーション22)、またそのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。また、スマートフォン1に代えて、各種タブレット端末、PC(Personal Computer)、ゲーム機、携帯電話等を、「情報処理端末」として用いてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0080】
1…スマートフォン、22a…監視手段、22b…制限制御手段、22c…制限手段
図1
図2
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図4
図5
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図10
図11