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特許7440130車載システムにログインするための方法および関連装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】車載システムにログインするための方法および関連装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/42 20130101AFI20240220BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20240220BHJP
   H04W 12/047 20210101ALI20240220BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240220BHJP
【FI】
G06F21/42
H04W84/10 110
H04W12/047
H04W4/40
【請求項の数】 35
(21)【出願番号】P 2022553020
(86)(22)【出願日】2020-03-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 CN2020078479
(87)【国際公開番号】W WO2021179144
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン、シンヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジュン
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-074205(JP,A)
【文献】特開2018-178461(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/42
H04W 84/10
H04W 12/047
H04W 4/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを移動端末が要求するのに用いられ、前記方法が
前記移動端末が、車両への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、前記車両が前記車載システムに対応している、確立する段階と
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする段階と
前記移動端末が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに前記ログインバインドコードが用いられる、提供する段階と
を備え、
前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、方法。
【請求項2】
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第1ログイン要求メッセージを送信する段階と
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて、前記車両から返されるログイン要求フィードバックメッセージを受信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記ログインバインドコードが前記車両によって前記ネットワーク側デバイスに要求される、受信する段階と
を有し
前記移動端末が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信する段階と
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第1バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第3確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第3確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し
前記移動端末が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が
前記移動端末が、前記第3確認要求メッセージを前記車両に送信することで、前記ログインバインドコードを前記ネットワーク側デバイスに間接的に提供する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信する段階と
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第1バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と
前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第2ログイン要求メッセージを送信する段階であって、前記第2ログイン要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し
前記移動端末が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記移動端末が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が
前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法がさらに、前記移動端末が、前記移動端末の前記第1ユーザアカウントで第1アプリケーションにログインする段階を備え、前記ネットワーク側デバイスが前記第1アプリケーションのアプリケーションサーバである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法がさらに、前記移動端末が、前記ネットワーク側デバイスにより送信される確認フィードバックメッセージを受信する段階を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法がさらに、前記移動端末が、前記車両により送信されるログイン成功メッセージを受信する段階を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージがさらに、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、請求項2から4まは6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記移動端末が、車両への近距離無線通信リンクを確立する前記段階の後に、前記方法がさらに、前記移動端末が、前記近距離無線通信リンクに基づいて前記車両に車載システム起動要求を送信する段階を備え、前記車載システム起動要求は前記車載システムを起動するのに用いられる、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記車載システム起動要求が、前記移動端末と前記車両との間の距離が第1の閾値より短い場合に送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを車両において実現するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記方法が
前記車両が、移動端末への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、前記移動端末が前記車載システムに前記第1ユーザアカウントでログインするための要求を送信するように構成されている、確立する段階と
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする段階と
前記車両が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる、提供する段階と
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信する段階であって、前記ログインインジケーションメッセージが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、受信する段階と
前記車両が、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインする段階と
を備え、
前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、方法。
【請求項14】
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信する段階と
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信する段階と
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第2バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し
前記車両が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記車両が、前記ログイン要求フィードバックメッセージを前記移動端末に送信することで、前記ログインバインドコードを前記ネットワーク側デバイスに間接的に提供する段階を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信する段階と、
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信する段階と、
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第2バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し、
前記車両が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む、送信する段階を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記車両が、前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージを受信する段階であって、前記第3確認要求メッセージまたは前記第2ログイン要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記ログインバインドコードが前記移動端末によって前記ネットワーク側デバイスに要求される、受信する段階を有し、
前記車両が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記車両が、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記車両が、前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワーク側デバイスが第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、前記第1アプリケーションが前記移動端末で実行されて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信する、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法がさらに、前記車両が、前記ネットワーク側デバイスから前記第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを受信し、前記個人向けログインデータに基づいて前記車載システムを設定する段階を備える、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記方法がさらに、前記車両が、前記移動端末にログイン成功メッセージを送信する段階を備える、請求項13から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
ログイン要求フィードバックメッセージまたは第2確認要求メッセージが、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、請求項14から16まは18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記車両が、移動端末への近距離無線通信リンクを確立する前記段階の後に、前記方法がさらに、前記車両が、前記近距離無線通信リンクに基づいて、前記移動端末から車載システム起動要求を受信する段階であって、前記車載システム起動要求が、前記車載システムを起動するのに用いられる、受信する段階を備える、請求項13から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることをネットワーク側デバイスにおいて確認するのに用いられ、前記方法が
前記ネットワーク側デバイスが、ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する段階であって、前記ログインバインドコードが、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記ログインバインドコードがさらに、前記移動端末を保持しているユーザが前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる、確認する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記車両にログインインジケーションメッセージを送信する段階であって、前記ログインインジケーションメッセージが、前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、送信する段階と
を備え、
前記ネットワーク側デバイスが、ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階の前に、前記方法がさらに、
前記ネットワーク側デバイスが、前記車両または前記移動端末からバインドコード適用メッセージを受信する段階であって、前記バインドコード適用メッセージが、前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む、受信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスが、前記バインドコード適用メッセージに基づいて前記ログインバインドコードを生成し、前記車両または前記移動端末にバインドコードフィードバックメッセージを送信する段階であって、前記バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を備える、方法。
【請求項25】
前記方法がさらに、前記ネットワーク側デバイスが、前記車両に前記第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを送信する段階であって、前記個人向けログインデータが前記車載システムを設定するのに用いられる、送信する段階を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ネットワーク側デバイスが第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、前記第1アプリケーションが前記移動端末で実行されて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信する、請求項24まは25に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワーク側デバイスが、ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階が
前記ネットワーク側デバイスが、前記移動端末から第1確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、受信する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第1確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと生成された前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有し、または
前記ネットワーク側デバイスが、前記車両から第2確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、受信する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第2確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと生成された前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記ネットワーク側デバイスが、ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階が
前記ネットワーク側デバイスが、前記移動端末から第1確認要求メッセージを受信し、前記車両から第2確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記第1ユーザアカウントおよび前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージが前記車載システム識別子および前記ログインバインドコードを含む、または、前記第2確認要求メッセージが前記第1ユーザアカウントおよび前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージが前記車載システム識別子および前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第1確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと前記第2確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と
前記ネットワーク側デバイスが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1確認要求メッセージまたは前記第2確認要求メッセージがさらに、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、請求項27まは29に記載の方法。
【請求項31】
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを要求するように構成されており、前記装置が、
車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、前記車両が前記車載システムに対応している、通信ユニットと、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットと
を備え、
前記通信ユニットがさらに、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられ、
前記第1ユーザアカウント、前記装置を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、装置。
【請求項32】
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに車両の第1ユーザアカウントでログインするように構成されており、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記装置が、
移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、前記移動端末が、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている、通信ユニットと、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットと
を備え、
前記通信ユニットがさらに、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられ、
前記通信ユニットがさらに、前記ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、前記ログインインジケーションメッセージが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられ、
前記処理ユニットがさらに、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするように構成されており、
前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、装置。
【請求項33】
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを確認するように構成されており、前記装置が、
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認するように構成された処理ユニットであって、前記ログインバインドコードが、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記ログインバインドコードがさらに、前記移動端末を保持しているユーザが前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを要求しているのを確認するのに用いられる、処理ユニットを備え、
通信ユニットがさらに、前記車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、前記ログインインジケーションメッセージが、前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、装置。
【請求項34】
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリがプログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行されると、前記車載システムにログインするための前記装置が、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能である、装置。
【請求項35】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置が、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能である、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はコネクテッドビークルおよびインテリジェントビークルの分野に関し、具体的には、車載システムにログインするための方法および関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、車載システムでは、ユーザアカウントのログイン機構を用いており、このユーザアカウントに基づいてユーザの個人向けの車両設定を実現している。図1を参照されたい。車載システムの個人向け設定は、自動運転データ、運転行動習性データ、車両座席・バックミラー調整データ、および運転モードなどの複数の態様を含む。言い換えれば、ユーザは、ユーザのユーザアカウントを用いて様々な車両の車載システムにログインすることができ、様々な車両も、ユーザアカウントの個人向けデータに基づいて、運転者の個人的習性に適合したサービスを運転者に提供できる。これにより、インテリジェントビークルの「車両に理解されている」という使用体験が実現される。
【0003】
現在、車載システムには2つのログイン方式がある。
【0004】
第1の方式では、図2に示すように、ブルートゥース(登録商標)によって携帯電話のアプリを車両に接続する。携帯電話のアプリおよび車両がブルートゥース(登録商標)の近距離無線通信範囲内にある場合、データ伝送およびアカウント確認が行われる。データ伝送およびアカウント確認が成功した後に、アカウントログインが完了する。この方式では、車両側にアカウント情報がない場合、乗車するまでアカウントログインが完了できない。したがって、事前にログインを完了する必要があり、アカウント情報はローカルに格納されている。さらに、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信方式は、リレーアタックに弱い。ブルートゥース(登録商標)信号が傍受された後に、ブルートゥース(登録商標)信号がコピーされて、アカウントログインを完了させる場合がある。このケースでは、このアカウントが車両制御許可を含む場合、車両制御許可が間接的に取得される。
【0005】
第2の方式では、図3に示すように、ユーザが携帯電話によって命令を遠隔送信し、テレマティクスサービスプロバイダ(telematics service provider:TSP)を経由して命令を車両に送信する。このようにして、車両はリモートログインを完了させる。この方式では、ユーザは乗車時間を決定する必要があり、次にアカウントログインを事前に完了させる。その結果、ユーザエクスペリエンスが不十分になる。
【0006】
したがって、前述した2つの方式は両方とも、避けられない欠点を有している。しかしながら、現在のところ、便利さとセキュリティとの両立を図る車載システムログイン方式は存在しない。
【発明の概要】
【0007】
本願の実施形態が、車載システムにログインするための簡便で安全な解決手段を提供するために、車載システムにログインするための方法および関連装置を提供する。
【0008】
第1態様によれば、車載システムにログインするための方法が提供される。本方法は、車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを移動端末が要求するのに用いられる。本方法は、移動端末が車両への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、車両は車載システムに対応している、確立する段階と、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートする段階と、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる、提供する段階とを含む。
【0009】
第1態様において提供される方法は、移動端末により行われてよい。ここに挙げた移動端末は、移動端末デバイスであっても、本方法の機能を実現する際に移動端末デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。例えば、移動端末デバイスは携帯電話である。
【0010】
本願の本実施形態では、移動端末が車両への近距離無線通信接続を確立し、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートすることにより、ネットワーク側デバイスは、ログインバインドコードに基づいて、移動端末の第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。近距離無線通信における車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0011】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0012】
前述した解決手段1では、移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の方式がある。例えば、以下の方式1~方式3が用いられる。
【0013】
方式1:移動端末は、近距離無線通信リンクを通じて車両に第1ログイン要求メッセージを送信し、近距離無線通信リンクを通じて、車両から返されるログイン要求フィードバックメッセージを受信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは車両によってネットワーク側デバイスに要求される。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階は、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0014】
すなわち、方式1では、移動端末と車載システムとのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、車両がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。移動端末は、確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0015】
方式2:移動端末は、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信することと、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信することであって、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、受信することと、近距離無線通信リンクを通じて車両に第3確認要求メッセージを送信することであって、第3確認要求メッセージはログインバインドコードを含む、送信することとを行うように構成されている。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供することは、第3確認要求メッセージを車両に送信することによりログインバインドコードをネットワーク側デバイスに間接的に提供することを含む。
【0016】
すなわち、方式2では、移動端末と車載システムとのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、移動端末がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。移動端末は、確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに車両を通じて間接的に提供する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0017】
方式3:移動端末は、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信することと、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信することであって、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、受信することと、近距離無線通信リンクを通じて車両に第2ログイン要求メッセージを送信することであって、第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含む、送信することとを行うように構成されている。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供することは、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信することを含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0018】
すなわち、方式3では、移動端末と車載システムとのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、移動端末がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。移動端末はログインバインドコードを確認のためにネットワーク側デバイスに提供する(それに対応して、車両もログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供してよい)。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0019】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0020】
一例としては以下の通りである。移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の方式があり得る。例えば、移動端末は第1ログインバインドコードを生成し、第1ログインバインドコードを車両に送信する。第1ログインバインドコードは、最終的にネゴシエートされたログインバインドコードである。あるいは、車両は第1ログインバインドコードを生成し、第1ログインバインドコードを移動端末に送信する。第1ログインバインドコードは、最終的にネゴシエートされたログインバインドコードである。あるいは、移動端末は第1ログインバインドコードを生成し、第1ログインバインドコードを車両に送信する。また、車両は第1ログインバインドコードに基づいて第2ログインバインドコードを生成し、第2ログインバインドコードを移動端末に送信する。第2ログインバインドコードは、最終的にネゴシエートされたログインバインドコードである。あるいは、車両は第1ログインバインドコードを生成し、第1ログインバインドコードを移動端末に送信する。また、移動端末は第1ログインバインドコードに基づいて第2ログインバインドコードを生成し、第2ログインバインドコードを車両に送信する。第2ログインバインドコードは、最終的にネゴシエートされたログインバインドコードである。これについては、本願の本実施形態において限定されることはない。
【0021】
前述した解決手段2では、移動端末がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供することは、移動端末がネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信することを含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0022】
ログインバインドコードは車両および/または移動端末により生成されることを理解されたい。移動端末は、確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してよい。あるいは、車両は、確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してもよい。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0023】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、第1ユーザアカウントで移動端末の第1アプリケーションにログインする段階を含み、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバである。
【0024】
第1アプリケーションは移動端末の任意のアプリケーション、例えば、Baidu Map、AutoNavi Map、または別のアプリケーションであってもよい。第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバは、第1アプリケーションにログインするのに使う第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、別のサーバを用いる場合に、第1ユーザアカウントを別のサーバに送信するプロセスでユーザ情報が喪失するのを回避する。これにより、ユーザ情報のセキュリティがある程度向上する。
【0025】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、移動端末がネットワーク側デバイスにより送信される確認フィードバックメッセージを受信する段階を含む。
【0026】
すなわち、確認が完了した後に、ネットワーク側デバイスは確認フィードバックメッセージ、例えば、確認が成功したのか失敗したのかについての確認フィードバックメッセージを移動端末に送信して、ログインの成功または失敗をユーザに促すことができる。
【0027】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、移動端末が車両により送信されるログイン成功メッセージを受信する段階を含む。
【0028】
すなわち、第1ユーザアカウントで車載システムにログインした後に、車両はログイン成功メッセージを移動端末に送信して、車載システムへのログインが成功したことをユーザに促す。
【0029】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0030】
例えば、ネットワーク側デバイスが移動端末識別子を認識している場合がある。例えば、第1ユーザアカウントで第1アプリケーションにログインした後に、移動端末は移動端末識別子をネットワーク側デバイスに報告し、次にネットワーク側デバイスは第1ユーザアカウントと移動端末識別子との対応関係を判定する。第1確認要求メッセージは、移動端末識別子を含んでおり、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをより正確に確認できる。これは、車載システムのログインセキュリティ向上に役立つ。
【0031】
別の例では、ネットワーク側デバイスが車両識別子を認識している場合があることが想定される。例えば、車両がログインバインドコードをネットワーク側デバイスに要求する場合、車両は車両識別子をネットワーク側デバイスに報告する。第1確認要求メッセージは、車両識別子を含んでおり、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認できる。これは、車載システムのログインセキュリティ向上に役立つ。
【0032】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、車両への近距離無線通信リンクを確立する段階の後に、本方法はさらに、移動端末が近距離無線通信リンクに基づいて車両に車載システム起動要求を送信する段階を含み、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0033】
本願の本実施形態では、移動端末は近距離無線通信リンクを通じて車載システムを自動的に起動するため、オペレーションが簡便である。
【0034】
例えば、車載システム起動要求は、移動端末と車両との間の距離が第1の閾値より短い場合に送信される。
【0035】
本願の本実施形態では、移動端末と車両との間の距離が第1の閾値より短いと判定したときに、移動端末は車載システム起動要求を車両に送信して、移動端末が車両から遠く離れている場合に車載システムの起動が誤ってトリガされるのを防ぐ。したがって、オペレーションが簡便であり、セキュリティが高い。
【0036】
第2態様によれば、車載システムにログインするための方法がさらに提供される。本方法は、車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを車両において実現するのに用いられ、車両は車載システムに対応しており、本方法は、移動端末への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、移動端末は第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている、確立する段階と、近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする段階と、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる、提供する段階と、ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信する段階であって、ログインインジケーションメッセージは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる、受信する段階と、第1ユーザアカウントで車載システムにログインする段階とを含む。
【0037】
第2態様において提供される方法は、車両または本方法の機能を実現する際に車両をサポートできる装置によって行われてよい。本装置は、例えばチップシステムである。
【0038】
本願の本実施形態では、車両が移動端末への近距離無線通信接続を確立し、近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートすることにより、ネットワーク側デバイスは、ログインバインドコードに基づいて、移動端末の第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、車両と移動端末とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0039】
解決手段1:ログインバインドコードは、ネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ネットワーク側デバイスにより生成される。
【0040】
前述した解決手段1では、車両が近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の方式がある。例えば、以下の方式1~方式3が用いられる。
【0041】
方式1:車両は、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信することと、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信することと、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信することであって、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、受信することと、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信することであって、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、送信することとを行うように構成されている。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階は、ログイン要求フィードバックメッセージを移動端末に送信することにより、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに間接的に提供する段階を含む。
【0042】
すなわち、方式1では、車両と移動端末とのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、車両がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。車両は、確認のために移動端末を通じてログインバインドコードをネットワーク側デバイスに間接的に提供する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、車両と移動端末とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0043】
方式2:車両は、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信することと、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信することと、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信することであって、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、受信することと、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信することであって、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、送信することとを行うように構成されている。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階は、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0044】
すなわち、車両と移動端末とのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、車両がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。車両は、確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0045】
方式3:車両は、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージを受信するように構成されており、第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは移動端末によってネットワーク側デバイスに要求される。ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供することは、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信することを含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0046】
すなわち、方式3では、車両と移動端末とのネゴシエーションによって決定されるログインバインドコードは、移動端末がネットワーク側デバイスに要求したログインバインドコードである。車両は確認のためにログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する(それに対応して、移動端末もログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供してよい)。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0047】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0048】
前述した解決手段2では、移動端末がログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階が、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0049】
ログインバインドコードは車両および/または移動端末により生成されることを理解されたい。移動端末はログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してよく、または車両はログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してよい。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、移動端末のユーザアカウントを用いて車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0050】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0051】
第1アプリケーションは移動端末の任意のアプリケーション、例えば、Baidu Map、AutoNavi Map、または別のアプリケーションであってもよい。第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバは、第1アプリケーションにログインするのに使う第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、別のサーバを用いる場合に、第1ユーザアカウントを別のサーバに送信するプロセスでユーザ情報が喪失するのを回避する。これにより、ユーザ情報のセキュリティがある程度向上する。
【0052】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、車両がネットワーク側デバイスから第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを受信し、個人向けログインデータに基づいて車載システムを設定する段階を含む。
【0053】
第1ユーザアカウントは、ユーザの個人向けログインデータ、例えば、自動運転データ、運転行動習性データ、および車両座席・バックミラー調整データなどを含む。第1ユーザアカウントで車載システムにログインした後に、車載システムは、運転者の個人的習性に適合する運転サービスを提供するために、個人向けログインデータに基づいて設定されてよい。
【0054】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、車両が移動端末にログイン成功メッセージを送信する段階を含む。
【0055】
すなわち、第1ユーザアカウントで車載システムにログインした後に、車両はログイン成功メッセージを移動端末に送信して、車載システムへのログインが成功したことをユーザに促す。
【0056】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、ログイン要求フィードバックメッセージまたは第2確認要求メッセージは、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0057】
例えば、ネットワーク側デバイスが移動端末識別子を認識している場合がある。例えば、第1ユーザアカウントで第1アプリケーションにログインした後に、移動端末は移動端末識別子をネットワーク側デバイスに報告し、次にネットワーク側デバイスは第1ユーザアカウントと移動端末識別子との対応関係を判定する。第2確認要求メッセージは、移動端末識別子を含んでおり、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをより正確に確認できる。これは、車載システムのログインセキュリティの向上に役立つ。
【0058】
別の例では、ネットワーク側デバイスが車両識別子を認識している場合があることが想定される。例えば、車両がログインバインドコードをネットワーク側デバイスに要求する場合、車両は車両識別子をネットワーク側デバイスに報告する。第2確認要求メッセージは、車両識別子を含んでおり、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをより正確に確認できる。これは、車載システムのログインセキュリティの向上に役立つ。
【0059】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、移動端末への近距離無線通信リンクを確立する段階の後に、本方法はさらに、近距離無線通信リンクに基づいて移動端末から車載システム起動要求を受信する段階を含み、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0060】
本願の本実施形態では、移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車載システムを自動的に起動するため、オペレーションが簡便である。
【0061】
第3態様によれば、車載システムログイン方法がさらに提供される。本方法は、車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることをネットワーク側デバイスにおいて確認するのに用いられ、本方法は、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認する段階であって、ログインバインドコードは移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されているかどうかを確認するのに用いられ、車両は車載システムに対応しており、ログインバインドコードはさらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる、確認する段階と、車両にログインインジケーションメッセージを送信する段階であって、ログインインジケーションメッセージは、車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる、送信する段階とを含む。
【0062】
第3態様において提供される方法は、ネットワーク側デバイスまたは本方法の機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置によって行われてよい。本装置は、例えばチップシステムである。
【0063】
本願の本実施形態では、ログインバインドコードは、近距離無線通信リンクを通じて、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。したがって、ログインバインドコードは、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられてよく、さらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられてよい。本方法では、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。さらに、ログインバインドコードは、移動端末と車両とのネゴシエーションによって決定される。車両と移動端末との対応関係が、ログインバインドコードを用いて確認され得る。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0064】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0065】
例えば、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認する段階の前に、本方法はさらに、車両または移動端末からバインドコード適用メッセージを受信する段階であって、バインドコード適用メッセージは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む、受信する段階と、バインドコード適用メッセージに基づいてログインバインドコードを生成し、車両または移動端末にバインドコードフィードバックメッセージを送信する段階であって、バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む、送信する段階とを含む。
【0066】
言い換えれば、本願の本実施形態では、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末識別子、車載システム識別子、または車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいてログインバインドコードを生成し、ログインバインドコードを用いて、車両と移動端末との間に対応関係が存在することを確認できる。これは、移動端末のユーザアカウントを用いて車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0067】
前述した解決手段1では、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることをネットワーク側デバイスが確認するのに複数の方式がある。例えば、以下の方式1~方式3が用いられる。
【0068】
方式1:ネットワーク側デバイスは移動端末から第1確認要求メッセージを受信する。第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定する。ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定する。
【0069】
例えば、ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されて、車両に送信される。ログインバインドコードを移動端末から受信した場合、それは、移動端末と車両との間に対応関係が存在することを示している。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。さらに、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。
【0070】
方式2:ネットワーク側デバイスは車両から第2確認要求メッセージを受信する。第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。ネットワーク側デバイスは、第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定する。ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定する。
【0071】
例えば、ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されて移動端末に送信される、またログインバインドコードは車両側から受信される。これは、移動端末と車両との間に対応関係が存在することを示しており、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。さらに、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。
【0072】
方式3:ネットワーク側デバイスは移動端末から第1確認要求メッセージを受信する。第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。ネットワーク側デバイスは車両から第2確認要求メッセージを受信する。第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが、生成されたログインバインドコードと一致していると判定する。ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定する。
【0073】
ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されること、またログインバインドコードは車両および移動端末から別々に受信されることを理解されたい。これは、移動端末と車両との間に対応関係が存在することを示しており、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。さらに、ユーザは乗車時間を決定する必要がなく、また第1ユーザアカウントで車載システムに初めてログインする必要がないため、オペレーションが簡便である。
【0074】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0075】
前述した解決手段2では、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることをネットワーク側デバイスが確認する方式が、移動端末から第1確認要求メッセージを受信し、また車両から第2確認要求メッセージを受信する段階であって、第1確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含むか、または、第2確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含む、受信する段階と、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが一致していると判定する段階と、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定する段階とであってよい。
【0076】
ログインバインドコードは車両および/または移動端末により生成されることを理解されたい。移動端末はログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してよく、または車両はログインバインドコードをネットワーク側デバイスに送信してよい。ネットワーク側デバイスは、ログインバインドコードに基づいて、車両と移動端末との間に対応関係が存在することをより適切に確認できる。これは、車載システムにログインする際のセキュリティ向上に役立つ。
【0077】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0078】
第1確認要求メッセージまたは第2確認要求メッセージが移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含むため、車載システムにログインする際のセキュリティがさらに向上し得ることを理解されたい。例えば、第1確認要求メッセージが移動端末識別子を含み、またネットワーク側デバイスが移動端末識別子を認識している場合、ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内の移動端末識別子と既知の移動端末識別子とが一致しているかどうかを確認できる。第1確認要求メッセージ内の移動端末識別子と既知の移動端末識別子とが一致している場合、確認が成功し、ログインセキュリティが向上する。
【0079】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、ネットワーク側デバイスが車両に第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを送信する段階を含み、個人向けログインデータは車載システムを設定するのに用いられる。
【0080】
第1ユーザアカウントは、ユーザの個人向けログインデータ、例えば、自動運転データ、運転行動習性データ、および車両座席・バックミラー調整データなどを含む。第1ユーザアカウントで車載システムにログインした後に、車載システムは、運転者の個人的習性に適合する運転体験を提供するために、個人向けログインデータに基づいて設定されてよい。
【0081】
第1態様に関連して、第1態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0082】
第1アプリケーションは移動端末の任意のアプリケーション、例えば、Baidu Map、AutoNavi Map、または別のアプリケーションであってもよい。第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバは、第1アプリケーションにログインするのに使う第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、別のサーバを用いる場合に、第1ユーザアカウントを別のサーバに送信するプロセスでユーザ情報が喪失するのを回避する。これにより、ユーザ情報のセキュリティがある程度向上する。
【0083】
第4態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、車両は車載システムに対応している、通信ユニットと、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットとを含み、通信ユニットはさらに、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。
【0084】
第4態様において提供される、車載システムにログインするための装置は移動端末であっても、本方法の機能を実現する際に移動端末をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。例えば、移動端末は携帯電話である。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0085】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0086】
前述した解決手段1では、移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の実装形態、例えば以下の方式1~方式3がある。
【0087】
方式1:通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第1ログイン要求メッセージを送信し、近距離無線通信リンクを通じて、車両から返されるログイン要求フィードバックメッセージを受信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは車両によってネットワーク側デバイスに要求される。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
方式2:通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第3確認要求メッセージを送信するように構成されており、第3確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、第3確認要求メッセージを車両に送信することにより、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを間接的に提供する段階を含む。
【0089】
方式3:通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第2ログイン要求メッセージを送信するように構成されており、第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0091】
前述した解決手段2では、通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0092】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで移動端末の第1アプリケーションにログインするように構成されており、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバである。
【0093】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスにより送信される確認フィードバックメッセージを受信するように構成されている。
【0094】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、通信ユニットはさらに、車両により送信されるログイン成功メッセージを受信するように構成されている。
【0095】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0096】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、車両への近距離無線通信リンクを確立した後に、通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクに基づいて車両に車載システム起動要求を送信するように構成されており、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0097】
第4態様に関連して、第4態様の実現可能な一実装形態では、移動端末と車両との間の距離が第1の閾値より短い場合に車載システム起動要求が送信される。
【0098】
第5態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、移動端末は第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている、通信ユニットと、近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットとを含む。通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするように構成されている。
【0099】
第5態様において提供される、車載システムにログインするための装置は車両であっても、本方法の機能を実現する際に車両をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0100】
解決手段1:ログインバインドコードは、ネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ネットワーク側デバイスにより生成される。
【0101】
前述した解決手段1では、車両が近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の実装形態、例えば以下の方式1~方式3がある。
【0102】
方式1:通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信し、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ログイン要求フィードバックメッセージを移動端末に送信することにより、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを間接的に提供する段階を含む。
【0103】
方式2:通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信し、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
方式3:通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージを受信するように構成されており、第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは移動端末によってネットワーク側デバイスに要求される。通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0105】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0106】
前述した解決手段2では、通信ユニットがネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
第5態様に関連して、第5態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0108】
第5態様に関連して、第5態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、ネットワーク側デバイスから第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを受信し、個人向けログインデータに基づいて車載システムを設定する段階を含む。
【0109】
第5態様に関連して、第5態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、移動端末にログイン成功メッセージを送信する段階を含む。
【0110】
第5態様に関連して、第5態様の実現可能な一実装形態では、ログイン要求フィードバックメッセージまたは第2確認要求メッセージは、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0111】
第5態様に関連して、第5態様の実現可能な一実装形態では、移動端末への近距離無線通信リンクを確立した後に、本方法はさらに、近距離無線通信リンクに基づいて移動端末から車載システム起動要求を受信する段階を含み、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0112】
第6態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成された処理ユニットを含み、ログインバインドコードは、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、車両は車載システムに対応している。ログインバインドコードはさらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる。通信ユニットは、車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。
【0113】
第6態様において提供される車載システムにログインするための装置は、ネットワーク側デバイスであっても、本方法の機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0114】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0115】
例えば、通信ユニットは車両または移動端末からバインドコード適用メッセージを受信する。バインドコード適用メッセージは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む。処理ユニットは具体的には、バインドコード適用メッセージに基づいてログインバインドコードを生成するように構成されている。通信ユニットはさらに、車両または移動端末にバインドコードフィードバックメッセージを送信するように構成されており、バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。
【0116】
前述した解決手段1では、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることをネットワーク側デバイスが確認するのに複数の方式があり得る。例えば、以下の方式1~方式3が用いられる。
【0117】
方式1:ネットワーク側デバイスの通信ユニットは、移動端末から第1確認要求メッセージを受信するように構成されており、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。処理ユニットは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0118】
方式2:通信ユニットは車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されており、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。処理ユニットは、第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0119】
方式3:通信ユニットは移動端末から第1確認要求メッセージを受信するように構成されており、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。通信ユニットはさらに、車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されており、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。処理ユニットは具体的には、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが、生成されたログインバインドコードと一致していると判定するように構成されている。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0120】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0121】
前述した解決手段2では、処理ユニットが、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成されている場合、本方法は具体的には、通信ユニットが移動端末から第1確認要求メッセージを受信し、また車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されていることを含み、第1確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含む。あるいは、第2確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含む。処理ユニットは具体的には、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0122】
第6態様に関連して、第6態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0123】
第6態様に関連して、第6態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、車両に第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを送信する段階を含み、個人向けログインデータは車載システムを設定するのに用いられる。
【0124】
第6態様に関連して、第6態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0125】
第7態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成された送受信機であって、車両は車載システムに対応している、送受信機と、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されたプロセッサとを含み、送受信機はさらに、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。
【0126】
第7態様において提供される、車載システムにログインするための装置は移動端末であっても、本方法の機能を実現する際に移動端末をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。例えば、移動端末は携帯電話である。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0127】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0128】
前述した解決手段1では、移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の方式、例えば以下の方式1~方式3がある。
【0129】
方式1:送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第1ログイン要求メッセージを送信するように構成されている。送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて、車両から返されるログイン要求フィードバックメッセージを受信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは車両によってネットワーク側デバイスに要求される。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0130】
方式2:送受信機はさらに、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第3確認要求メッセージを送信するように構成されており、第3確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、第3確認要求メッセージを車両に送信することにより、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを間接的に提供する段階を含む。
【0131】
方式3:送受信機はさらに、ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて車両に第2ログイン要求メッセージを送信するように構成されており、第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含む。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0132】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0133】
前述した解決手段2では、送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階を含み、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0134】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで移動端末の第1アプリケーションにログインするように構成されており、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバである。
【0135】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、通信ユニットはさらに、ネットワーク側デバイスにより送信される確認フィードバックメッセージを受信するように構成されている。
【0136】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、通信ユニットはさらに、車両により送信されるログイン成功メッセージを受信するように構成されている。
【0137】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0138】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、車両への近距離無線通信リンクを確立した後に、通信ユニットはさらに、近距離無線通信リンクに基づいて車両に車載システム起動要求を送信するように構成されており、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0139】
第7態様に関連して、第7態様の実現可能な一実装形態では、移動端末と車両との間の距離が第1の閾値より短い場合に車載システム起動要求が送信される。
【0140】
第8態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成された送受信機であって、移動端末は第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている、送受信機と、近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されたプロセッサとを含む。送受信機はさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。送受信機はさらに、ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。プロセッサはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするように構成されている。
【0141】
第8態様において提供される、車載システムにログインするための装置は車両であっても、本方法の機能を実現する際に車両をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0142】
解決手段1:ログインバインドコードは、ネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ネットワーク側デバイスにより生成される。
【0143】
前述した解決手段1では、車両が近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の実装形態、例えば以下の方式1~方式3がある。
【0144】
方式1:送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信し、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ログイン要求フィードバックメッセージを移動端末に送信することにより、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを間接的に提供する段階を含む。
【0145】
方式2:送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信し、ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信し、ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信するように構成されており、第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信するように構成されており、ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
方式3:送受信機はさらに、近距離無線通信リンクを通じて移動端末から第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージを受信するように構成されており、第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含み、ログインバインドコードは移動端末によってネットワーク側デバイスに要求される。送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0147】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0148】
前述した解決手段2では、送受信機がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されている場合、本方法は具体的には、ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階を含み、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
第8態様に関連して、第8態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0150】
第8態様に関連して、第8態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、ネットワーク側デバイスから第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを受信し、個人向けログインデータに基づいて車載システムを設定する段階を含む。
【0151】
第8態様に関連して、第8態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、移動端末にログイン成功メッセージを送信する段階を含む。
【0152】
第8態様に関連して、第8態様の実現可能な一実装形態では、ログイン要求フィードバックメッセージまたは第2確認要求メッセージは、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0153】
第8態様に関連して、第8態様の実現可能な一実装形態では、移動端末への近距離無線通信リンクを確立した後に、本方法はさらに、近距離無線通信リンクに基づいて移動端末から車載システム起動要求を受信する段階を含み、車載システム起動要求は車載システムを起動するのに用いられる。
【0154】
第9態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置は、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成されたプロセッサを含み、ログインバインドコードは、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、車両は車載システムに対応している。ログインバインドコードはさらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる。送受信機は、車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。
【0155】
第9態様において提供される車載システムにログインするための装置は、ネットワーク側デバイスであっても、本方法の機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。通信ユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでよい。
【0156】
解決手段1:ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されてよい。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、ログインバインドコードを生成する。
【0157】
例えば、送受信機は車両または移動端末からバインドコード適用メッセージを受信する。バインドコード適用メッセージは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む。プロセッサは具体的には、バインドコード適用メッセージに基づいてログインバインドコードを生成するように構成されている。送受信機はさらに、車両または移動端末にバインドコードフィードバックメッセージを送信するように構成されており、バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。
【0158】
前述した解決手段1では、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることをネットワーク側デバイスが確認するのに複数の方式があり得る。例えば、以下の方式1~方式3が用いられる。
【0159】
方式1:ネットワーク側デバイスの送受信機は、移動端末から第1確認要求メッセージを受信するように構成されており、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。プロセッサは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。プロセッサはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0160】
方式2:送受信機は車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されており、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。プロセッサは、第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードと生成されたログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。プロセッサはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0161】
方式3:送受信機は移動端末から第1確認要求メッセージを受信するように構成されており、第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。送受信機はさらに、車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されており、第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。プロセッサは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが、生成されたログインバインドコードと一致していると判定するように構成されている。プロセッサはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0162】
解決手段2:ログインバインドコードは移動端末により生成される、または車両により生成される、または移動端末および車両の両方により生成される。
【0163】
前述した解決手段2では、プロセッサが、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成されている場合、本方法は具体的には、送受信機が移動端末から第1確認要求メッセージを受信し、また車両から第2確認要求メッセージを受信するように構成されていることを含み、第1確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第2確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含む。あるいは、第2確認要求メッセージは第1ユーザアカウントおよびログインバインドコードを含み、第1確認要求メッセージは車載システム識別子およびログインバインドコードを含む。プロセッサは具体的には、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとが一致していると判定するように構成されている。処理ユニットはさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定するように構成されている。
【0164】
第9態様に関連して、第9態様の実現可能な一実装形態では、第1確認要求メッセージまたは第2確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含む。
【0165】
第9態様に関連して、第9態様の実現可能な一実装形態では、本方法はさらに、車両に第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを送信する段階を含み、個人向けログインデータは車載システムを設定するのに用いられる。
【0166】
第9態様に関連して、第9態様の実現可能な一実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、第1アプリケーションは移動端末で実行されて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信する。
【0167】
第10態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置はプロセッサおよびメモリを含む。メモリはプログラム命令を格納する。プログラム命令が実行されると、車載システムにログインするための装置は、第1態様において提供された方法を行う。車載システムにログインするための装置は、移動端末であっても、第1態様において提供された方法の機能を実現する際に移動端末をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。
【0168】
第11態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置はプロセッサおよびメモリを含む。メモリはプログラム命令を格納する。プログラム命令が実行されると、車載システムにログインするための装置は、第2態様において提供された方法を行う。車載システムにログインするための装置は、車両であっても、第2態様において提供された方法の機能を実現する際に車両をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。
【0169】
第12態様によれば、車載システムにログインするための装置がさらに提供される。本装置はプロセッサおよびメモリを含む。メモリはプログラム命令を格納する。プログラム命令が実行されると、車載システムにログインするための装置は、第3態様において提供された方法を行う。車載システムにログインするための装置は、ネットワーク側デバイスであっても、第3態様において提供された方法の機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。
【0170】
第13態様によれば、車載システムにログインするためのシステムがさらに提供される。本システムは、第4態様または第7態様において提供された車載システムにログインするための装置、第5態様または第8態様において提供された車載システムにログインするための装置、および第6態様または第9態様において提供された車載システムにログインするための装置を含む。
【0171】
第14態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第1態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0172】
第15態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第2態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0173】
第16態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第3態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0174】
第17態様によれば、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第1態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0175】
第18態様によれば、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第2態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0176】
第19態様によれば、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置で、第3態様において提供された方法を行うことが可能である。
【0177】
第4態様~第19態様の有益な効果については、第1態様~第3態様の有益な効果を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0178】
図1】本願の一実施形態による、ユーザアカウントおよびユーザアカウントに含まれている個人向けデータの概略図である。
【0179】
図2】従来技術における、車載システムにログインするプロセスの概略図である。
【0180】
図3】従来技術における、車載システムにログインする別のプロセスの概略図である。
【0181】
図4】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第1の方法の概略フローチャートである。
【0182】
図5】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第2の方法の概略フローチャートである。
【0183】
図6A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第3の方法の概略フローチャートである。
図6B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第3の方法の概略フローチャートである。
【0184】
図7A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第4の方法の概略フローチャートである。
図7B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第4の方法の概略フローチャートである。
【0185】
図8A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第5の方法の概略フローチャートである。
図8B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第5の方法の概略フローチャートである。
【0186】
図9A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第6の方法の概略フローチャートである。
図9B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第6の方法の概略フローチャートである。
【0187】
図10A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第7の方法の概略フローチャートである。
図10B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第7の方法の概略フローチャートである。
【0188】
図11A】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第8の方法の概略フローチャートである。
図11B】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための第8の方法の概略フローチャートである。
【0189】
図12】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための装置の構造ブロック図である。
【0190】
図13】本願の一実施形態による、車載システムにログインするための装置の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0191】
理解しやすくするために、本願の実施形態における用語を説明し解説する。これらの用語の説明および解説は本願の実施形態の適用内容の一部としても用いられる。
【0192】
1)本願の実施形態における移動端末とは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス(眼鏡、手袋、腕時計、ベルト、衣類、または靴など)、車載デバイス(または車載端末と呼ばれる)、拡張現実(augmented reality:AR)/仮想現実(virtual reality:VR)デバイス、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer:UMPC)、ネットブック、またはパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant:PDA)などのデバイスであり、移動端末の特定のタイプが本願の実施形態において限定されることはない。あるいは、移動端末はさらに、中継器(relay)を含んでよい。
【0193】
本願の実施形態では、移動端末は、近距離無線通信リンク機能(例えば、ブルートゥース(登録商標)機能)を有し、且つネットワーク側デバイスへの接続を確立できる任意のデバイスであってよいことに留意されたい。詳細については、ここで説明しない。
【0194】
本願の実施形態では、移動端末の機能を実現するように構成された装置が移動端末であってもよく、この機能を実現する際に端末をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。本装置は、移動端末に取り付けられてよい。本願の実施形態では、チップシステムはチップを含んでもよく、チップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。以下では、移動端末の機能を実現するための装置が移動端末である一例を用いる。
【0195】
2)本願の実施形態におけるアプリケーション(application:略してapp)とは、アプリと呼ばれており、1つまたは複数の特定の機能を実現できるソフトウェアプログラムである。一般に、移動端末には1つまたは複数のアプリケーションがインストールされていることがあり、例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、ビデオアプリケーション、オーディオアプリケーション、および撮影アプリケーションといったアプリケーションである。インスタントメッセージングアプリケーションには、例えば、メッセージ、微信(WeChat(登録商標))、WhatsApp Messenger、ライン(Line)、画像共有(Instagram)、Kakao Talk、およびDingTalkが含まれてよい。撮影アプリケーションには、例えば、カメラアプリケーション(システムカメラまたはサードパーティのカメラアプリケーション)が含まれてよい。ビデオアプリケーションには、例えば、YouTube(登録商標)、Twitter(登録商標)、TikTok、iQIYI、およびTencent Videoが含まれてよい。オーディオアプリケーションには、例えば、Google Music、KuGou、EMUMO、およびQQ Musicが含まれてよい。
【0196】
3)本願の実施形態におけるネットワーク側デバイスには、サーバが含まれてよい。例えば、移動端末には第1アプリケーションがインストールされており、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバであってよい。ここでの第1アプリケーションは、車両に関連したアプリケーションであってよい。例えば、第1アプリケーションがBaidu Mapである場合、サーバはBaidu Mapに対応するサーバである。
【0197】
本願の実施形態では、ネットワーク側デバイスの機能を実現するように構成された装置がネットワーク側デバイスであってもよく、この機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。本装置は、ネットワーク側デバイスに取り付けられてよい。以下では、ネットワーク側デバイスの機能を実現するための装置がネットワーク側デバイスである一例を用いる。
【0198】
4)本願の実施形態における車両識別子、車載システム識別子、移動端末識別子。車両識別子は車両を識別するのに用いられる識別子であり、車両ハードウェアの識別子、例えば、車両IDとして理解されてよい。車載システム識別子は車載システム(車両のソフトウェアクライアントとして理解されてよい)を識別するのに用いられる識別子であり、車両のソフトウェア識別子、例えば、車両のシリアル番号(serial number:SN)として理解されてよい。移動端末識別子は移動端末を識別するのに用いられる識別子、例えば、移動端末の型式またはシリアル番号である。
【0199】
5)本願の実施形態では、「システム」および「ネットワーク」という用語が同じ意味で用いられることがある。「複数の」が意味するのは、2つまたはそれより多くである。これを考慮して、本願の実施形態では、「複数の」が「少なくとも2つ」とも理解されてよい。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数、例えば、1つ、2つ、またはそれより多いと理解されてよい。例えば、「少なくとも1つを含む」は、1つ、2つ、またはそれより多くを含むことを意味し、どの項目が含まれるかを限定するものではない。例えば、A、B、およびCのうちの少なくとも1つが含まれる場合、A、B、C、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCが含まれ得る。同様に、「少なくとも1つのタイプ」などの説明の理解も同様である。「および/または」という用語は、関連する対象物を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという場合を表し得る。さらに、「/」という記号は一般に、関連する対象物同士の「または」の関係を示す。
【0200】
特に指定のない限り、本願の実施形態では「第1」および「第2」などの序数が複数の対象物同士を区別するのに用いられており、こうした序数によって複数の対象物の順序、時系列、優先度、または重要性を限定することは意図されていない。
【0201】
以下では、本願の一実施形態において提供される通信システムを説明する。
【0202】
図4は、本願の一実施形態による通信システムの概略図である。図4に示すように、通信システムは、移動端末100、車両200、およびネットワーク側デバイス300を含む。例えば、移動端末100は携帯電話である。移動端末100の第1アプリケーションには、第1ユーザアカウントでログインする。ネットワーク側デバイス300は、第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバであってよい。ユーザが移動端末100を所持して車両200に近づくと、移動端末100は、車両200への近距離無線通信接続、例えば、ブルートゥース(登録商標)接続を確立する。移動端末100は、近距離無線通信リンクを通じて、第1ユーザアカウントで車両200の車載システムにログインすることを要求する。移動端末100は、近距離無線通信リンクを通じて車両200とログインバインドコードをネゴシエートして、ログインバインドコードをネットワーク側デバイス300に提供する。ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることをネットワーク側デバイス300が確認すると、ネットワーク側デバイス300は、ログインインジケーションおよび第1ユーザアカウントに対応する個人向けデータを車両200に送信する。車両200の車載システムには、第1ユーザアカウントでログインする。
【0203】
したがって、本願の本実施形態では、車両200はユーザアカウントをローカルに格納する必要がない、すなわち、車両200の車載システムに第1ユーザアカウントで予めログインする必要がない。言い換えれば、本願の本実施形態において提供される技術的解決手段では、車両200の車載システムに初めてログインするときにも、自動ログインが実施され得る。さらに、本願の本実施形態では、ユーザは乗車時間を決定する必要がない。ユーザが移動端末100を所持して車載システム200に近づくと、ユーザは車載システム200に自動的にログインできる。これにより、オペレーションが容易になり、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0204】
図4は、通信システムの単なる一例にすぎないことを理解されたい。本願の解決手段はさらに、例えば、移動端末、ネットワーク側デバイス、および飛行機/無人航空機を含み且つ航空機にログインするのに用いられる通信システムといった別のシステムに適用可能であってよい。
【0205】
図5は、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。この手順は、図4に示す通信システムに適用可能であってよい。図5に示すように、本方法の手順には以下の段階が含まれる。
【0206】
段階100:第1ユーザアカウントで移動端末の第1アプリケーションにログインする。
【0207】
例えば第1アプリケーションは、例えば、AutoNavi Map、Baidu Map、または車両に関連した別のアプリケーションである。これは、本願の本実施形態において限定されることはない。
【0208】
段階200:移動端末は車両への近距離無線通信リンクを確立する。近距離無線通信接続は、例えば、ブルートゥース(登録商標)接続または別の短距離接続である。
【0209】
一例として、ブルートゥース(登録商標)接続が用いられる。移動端末が車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するプロセスには、ブルートゥース(登録商標)によるペアリングおよび接続などが含まれてよい。詳細については、ここで説明しない。
【0210】
いくつかの実施形態では、複数の移動端末が車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するのを防ぐために、車両は、ブルートゥース(登録商標)接続の確立を要求している移動端末を判定できる。車両が移動端末の端末識別子をローカルに格納している場合、車両は移動端末へのブルートゥース(登録商標)接続を確立することに合意する。車両が移動端末の端末識別子をローカルに格納していない場合、車両は移動端末へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するのを拒否する。例えば、車両が移動端末へのブルートゥース(登録商標)接続を確立した(例えば、ブルートゥース(登録商標)接続を初めて確立した)後に、車両は移動端末のデバイス識別子をローカルに格納する。移動端末が車両に近づくと、車両は、移動端末のデバイス識別子を探して、デバイス識別子と格納されたデバイス識別子とが一致していることを比較した場合、移動端末へのブルートゥース(登録商標)接続を確立してよい。デバイス識別子と格納されたデバイス識別子とが一致していないことを比較した場合、車両は移動端末へのブルートゥース(登録商標)接続の確立を拒否してよい。したがって、任意の移動端末が車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するのを防ぐことができる。これにより、セキュリティが向上する。
【0211】
あるいは、移動端末が、車両の識別子を探したときに、車両の識別子とローカルに格納された車両識別子とが一致しているかどうかを判定し、移動端末が複数の車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するのを防いでもよい。車両の識別子とローカルに格納された車両識別子とが一致している場合、移動端末は、車両識別子に対応する車両へのブルートゥース(登録商標)接続を開始する。そうでない場合には、移動端末は、車両識別子に対応する車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立しない。したがって、移動端末が任意の車両へのブルートゥース(登録商標)接続を確立するのを防ぐことができる。これにより、セキュリティが向上する。
【0212】
任意選択で、移動端末は、移動端末と車両との間の距離が第2の閾値より短いと判定した場合、車両への近距離無線通信リンクを正確に確立してよい。
【0213】
任意選択で、段階200の後に、車両は自動的に電源が投入されてよい。あるいは、段階200の後に、移動端末は車両に電源投入要求を送信し、車載システムの電源を投入するよう要求する。車両は、電源投入要求を受信した後に、車載システムの電源投入を完了する。移動端末は、移動端末と車載システムとの間の距離が第1の閾値より短いと判定した場合に、電源投入要求を送信してよい。任意選択で、第1の閾値は第2の閾値より小さくてよい。具体的な値が、本願の本実施形態において限定されることはない。すなわち、移動端末と車載システムとの間の距離が次第に減少することを移動端末が検出するプロセスでは、移動端末がまず車両への近距離無線通信接続を確立し、次に車載システムの電源投入をトリガする。
【0214】
段階300:移動端末は、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートする。
【0215】
移動端末が近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするのに複数の実装形態があり得る。例えば、ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成される。例えば、移動端末はログインバインドコードについてネットワーク側デバイスに問い合わせて、このログインバインドコードを車両に送信する。あるいは、車両はログインバインドコードについてネットワーク側デバイスに問い合わせて、このログインバインドコードを移動端末に送信する。別の例では、ログインバインドコードは移動端末により生成されて車両に送信される。あるいは、ログインバインドコードは車両により生成されて移動端末に送信される。あるいは、ログインバインドコードは移動端末および車両の両方により生成される。
【0216】
段階400:移動端末および/または車両はネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供する。ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。
【0217】
段階500:ネットワーク側デバイスは、ログインバインドコードに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定し、確認が成功した場合には次の段階を行う。そうでない場合には、ネットワーク側デバイスは次の段階を行うのを中止する、あるいは車両または移動端末に確認失敗インジケーションをさらに送信してよい。
【0218】
段階300には複数の実装形態があり、段階400および段階500は段階300に関連していることに留意されたい。したがって、それに対応して段階400および段階500にも複数の実装形態があり、以下ではこれらについて別々に説明する。
【0219】
段階600:ネットワーク側デバイスはログインインジケーションおよび第1ユーザアカウントの個人向けデータを車両に送信する。
【0220】
例えば、ここでのログインインジケーションは、例えばトークンであってよい。第1ユーザアカウントの個人向けデータについては、図1を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0221】
段階700:車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインする。
【0222】
段階800:ネットワーク側デバイスは移動端末に確認フィードバックメッセージを送信する。
【0223】
段階800および段階900は任意選択の段階であり、したがって図5では破線で表されていることに留意されたい。確認フィードバックメッセージは、例えば、受信したログインバインドコードに対してネットワーク側デバイスにより行われる確認が成功した、または失敗したことを示すインジケーションメッセージであってよい。
【0224】
段階900:車両は移動端末にログイン成功インジケーションを送信する。ログイン成功インジケーションは、第1ユーザアカウントで車載システムへのログインに成功したことを示すのに用いられる。例えば、移動端末は、ログイン成功インジケーションを受信した後に、テキストまたは写真などのプロンプト情報を表示して、車載システムへのログインに成功したことをユーザに促すことができる。
【0225】
以下では、段階300の複数の実装形態と段階400および段階500の対応する実装形態を別々に説明する。
[実施形態1]
【0226】
図6Aおよび図6Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図6Aおよび図6Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図6Aおよび図6Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、段階301~段階305を含んでよく、図5において移動端末および/または車両がネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供する段階400が段階401を含んでよいことが分かる。
【0227】
段階301:移動端末は車両に第1ログイン要求メッセージを送信する。任意選択で、移動端末は、近距離無線通信リンクを通じて車両に第1ログイン要求メッセージを送信してよい。
【0228】
段階302:車両はネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信する。第2バインドコード適用メッセージは、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む。例えば、段階200または段階301では、移動端末は移動端末識別子または第1ユーザアカウントのうちの少なくとも一方を車両に送信する。あるいは、段階302の前の別の段階(段階200ではない)では、移動端末は移動端末識別子または第1ユーザアカウントのうちの少なくとも一方を車両に送信する。これについては、本願の本実施形態において限定されることはない。
【0229】
段階303:ネットワーク側デバイスは、第2バインドコード適用メッセージに基づいてログインバインドコードを生成する。
【0230】
第2バインドコード適用メッセージには複数のケースがあり、対応する段階303には複数の実装形態があることを理解されたい。これらについては例を用いて以下で別々に説明する。
【0231】
例1:第2バインドコード適用メッセージは車載システム識別子を含む、言い換えれば、車載システム識別子に基づいてログインバインドコードが生成される。例えば、ネットワーク側デバイスは、車載システム識別子とログインバインドコードとの対応関係を格納してよい。例えば、以下の表1を参照されたい。表1はその対応関係の一例である。
【表1】
【0232】
例2:第2バインドコード適用メッセージは第1ユーザアカウントを含む、言い換えれば、第1ユーザアカウントに基づいてログインバインドコードが生成される。例えば、ネットワーク側デバイスは、第1ユーザアカウントとログインバインドコードとの対応関係を格納してよい。例えば、以下の表2を参照されたい。表2はその対応関係の一例である。
【表2】
【0233】
例3:第2バインドコード適用メッセージは車両識別子を含む、言い換えれば、車両識別子に基づいてログインバインドコードが生成される。例えば、ネットワーク側デバイスは、車両識別子とログインバインドコードとの対応関係を格納してよい。例えば、以下の表3を参照されたい。表3はその対応関係の一例である。
【表3】
【0234】
例4:第2バインドコード適用メッセージは移動端末識別子を含む、言い換えれば、移動端末識別子に基づいてログインバインドコードが生成される。例えば、ネットワーク側デバイスは、移動端末識別子とログインバインドコードとの対応関係を格納してよい。例えば、以下の表4を参照されたい。表4はその対応関係の一例である。
【表4】
【0235】
前述した例1~例4は組み合わせて用いられてよいことに留意されたい。例えば、例1および例2が組み合わせて用いられる。例えば、第2バインドコード適用メッセージは第1ユーザアカウントおよび車載システム識別子を含む、言い換えれば、第1ユーザアカウントおよび車載システム識別子に基づいてログインバインドコードが生成される。ネットワーク側デバイスは、車載システム識別子と第1ユーザアカウントとログインバインドコードとの対応関係を格納してよい。例えば、以下の表5を参照されたい。表5はその対応関係の一例である。
【表5】
【0236】
ここでは例1~例4の他の組み合わせ方式を1つずつ列挙しないことを理解されたい。
【0237】
段階304:ネットワーク側デバイスは車両に第2バインドコードフィードバックメッセージを送信する。第2バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。
【0238】
第2バインドコードフィードバックメッセージはさらに、第2バインドコード適用メッセージ内の1つまたは複数のメッセージ、例えば、第1ユーザアカウント、移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含んでよいことが理解されるであろう。例えば、第2バインドコード適用メッセージは車両識別子を含み、第2バインドコードフィードバックメッセージも車両識別子を搬送してよい。車両は、第2バインドコードフィードバックメッセージを受信した後に、第2バインドコードフィードバックメッセージ内の車両識別子と第2バインドコード適用メッセージ内の車両識別子とが一致しているかどうかを比較する。第2バインドコードフィードバックメッセージ内の車両識別子と第2バインドコード適用メッセージ内の車両識別子が一致している場合、これは、車両とネットワーク側デバイスとの間の通信データが改ざんされていないこと、言い換えれば、通信セキュリティが保証されていることを示しており、引き続き次の段階が行われてよい。そうでない場合には、次の段階の実行が中止されてよい。
【0239】
段階305:車両は移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する。ログイン要求フィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。
【0240】
ログイン要求フィードバックメッセージも、第1ログイン要求メッセージ内の1つまたは複数のメッセージを搬送してよいことが理解されるであろう。例えば、第1ログイン要求メッセージは移動端末識別子を含み、ログイン要求フィードバックメッセージも移動端末識別子を搬送してよい。移動端末は、ログイン要求フィードバックメッセージを受信した後に、ログイン要求フィードバックメッセージ内の移動端末識別子と第1ログイン要求メッセージ内の移動端末識別子とが一致しているかどうかを比較する。ログイン要求フィードバックメッセージ内の移動端末識別子と第1ログイン要求メッセージ内の移動端末識別子とが一致している場合、これは、移動端末と車両との間の通信データが改ざんされていないこと、言い換えれば、通信セキュリティが保証されていることを示しており、引き続き次の段階が行われてよい。そうでない場合には、次の段階の実行が中止されてよい。
【0241】
したがって、図6Aおよび図6Bに示す実施形態では、移動端末は前述した段階301~段階305を用いて車両とログインバインドコードをネゴシエートし、ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成される。
【0242】
段階401:移動端末はネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する。第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0243】
段階500:ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、確認が成功した場合には次の段階を行い、そうでない場合にはネットワーク側デバイスは次の段階を行うのを中止する。
【0244】
例えば、段階500は、ネットワーク側デバイスが、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを判定する段階を含んでよい。例えば、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システム識別子に基づいて、車両と移動端末との間に対応関係があると判定された場合、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定される。例えば、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントに基づいてネットワーク側デバイスにより生成されて車両に提供される。ネットワーク側デバイスにより移動端末から受信される第1確認要求メッセージは、ログインバインドコードおよび車載システム識別子を含む。これは、車両がログインバインドコードを移動端末と共有しており、車両と移動端末との間に対応関係があることを示している。したがって、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定される。そうでなければ、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできない。
【0245】
ログインバインドコードには複数の生成方式、例えば、前述した例1~例4があることに留意されたい。段階401における、異なるログインバインドコードの生成方式に対応する第1確認要求メッセージが異なる場合があり、段階500における確認方式も異なる場合がある。以下では、異なるログインバインドコードを別々に説明する。
【0246】
ケース1:前述した例1に対応し、車載システム識別子に基づいてネットワーク側デバイスによりログインバインドコードが生成される。それに対応して、第1確認要求メッセージがさらに、少なくとも第1ユーザアカウントを含む。具体的には、以下の方式が含まれる。
【0247】
方式1.1:第1確認要求メッセージがログインバインドコードおよび第1ユーザアカウントを含む。この方式では、段階500において、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例1の対応関係(すなわち表1)におけるログインバインドコードとが一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0248】
方式1.2:第1確認要求メッセージがログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システム識別子を含む(例えば、車両は段階305または段階200において車載システム識別子を移動端末に送信する)。この方式では、段階500において、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例1の対応関係(すなわち表1)におけるログインバインドコードとが一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。あるいは、段階500において、ネットワーク側デバイスが、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例1の対応関係(すなわち表1)におけるログインバインドコードとが一致していると判定し、且つ第1確認要求メッセージ内の車載システム識別子と例1の対応関係(すなわち、表1)における車載システム識別子とが一致していると判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。この方式は高いセキュリティを有している。
【0249】
任意選択で、第1確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含んでよい。
【0250】
例えば、第1確認要求メッセージはさらに移動端末識別子を含んでよい。ネットワーク側デバイスは、移動端末識別子に基づいてさらなる確認を行ってよい。例えば、一実装形態では、第2バインドコード適用メッセージは移動端末識別子を含む、すなわち対応関係(すなわち表1)は移動端末識別子を含む。このケースでは、第1確認要求メッセージ内の移動端末識別子と対応関係(すなわち表1)における移動端末識別子とが一致しているとネットワークデバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。別の実現可能な実装形態では、ネットワーク側デバイスは第1アプリケーションに対応するアプリケーションサーバである。段階100では、第1アプリケーションに第1ユーザアカウントでログインし、第1アプリケーションは移動端末識別子をネットワーク側デバイスに報告し、ネットワーク側デバイスは第1ユーザアカウントと移動端末識別子との対応関係Aを格納する。したがって、ネットワーク側デバイスは第2確認要求メッセージを受信する。第2確認要求メッセージは、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および移動端末識別子を含む。第2確認要求メッセージ内の移動端末識別子および第1ユーザアカウントと、対応関係Aとが一致しており、且つ第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードが表1のログインバインドコードと一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0251】
例えば、第1確認要求メッセージはさらに車両識別子を含み、ネットワーク側デバイスは移動端末識別子に基づいてさらなる確認を行ってよい。例えば、一実装形態では、第2バインドコード適用メッセージは車両識別子を含む、すなわち、対応関係(すなわち表1)はさらに車両識別子を含む。このケースでは、第1確認要求メッセージ内の車両識別子と対応関係(すなわち表1)における車両識別子とが一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0252】
ケース2:前述した例2に対応している、すなわち、第1ユーザアカウントに基づいてネットワーク側デバイスによりログインバインドコードが生成されて、第1確認要求メッセージがさらに少なくとも車載システム識別子を含む。具体的には、以下の方式が含まれる。
【0253】
方式2.1:第1確認要求メッセージがログインバインドコードおよび車載システム識別子を含む(例えば、車両は段階305または段階200において車載システム識別子を移動端末に送信する)。この方式では、ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージを受信した後に、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例2の対応関係(すなわち表2)におけるログインバインドコードとが一致していると判定し、確認が成功したと判定される。そうでなければ、確認が失敗したと判定される。
【0254】
方式2.2:第1確認要求メッセージが、ログインバインドコード、車載システム識別子、および第1ユーザアカウントを含む。この方式では、段階500において、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例2の対応関係(すなわち表2)におけるログインバインドコードとが一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。あるいは、段階500において、ネットワーク側デバイスが、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例2の対応関係(すなわち表2)におけるログインバインドコードとが一致していると判定し、且つ第1確認要求メッセージ内の第1ユーザアカウントと例2の対応関係(すなわち表2)における第1ユーザアカウントとが一致していると判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0255】
任意選択で、第1確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含んでよい。第1確認要求メッセージ内の移動端末識別子または車両識別子の機能については、ケース1の説明を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0256】
ケース3:前述した例3に対応し、車両識別子に基づいてネットワーク側デバイスによりログインバインドコードが生成されており、第1確認要求メッセージがさらに、少なくとも車載システム識別子、第1ユーザアカウント、および車両識別子を含む。このケースでは、段階500において、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例3の対応関係(すなわち表3)におけるログインバインドコードとが一致しているとネットワーク側デバイスが判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。あるいは、段階500において、ネットワーク側デバイスが、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例3の対応関係(すなわち表3)におけるログインバインドコードとが一致していると判定し、且つ第1確認要求メッセージ内の車両識別子と例3の対応関係(すなわち、表3)における車両識別子とが一致していると判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0257】
任意選択で、第1確認要求メッセージはさらに移動端末識別子を含んでよい。
【0258】
ケース4:例4に対応し、移動端末識別子に基づいてネットワーク側デバイスによりログインバインドコードが生成されており、第1確認要求メッセージは、少なくとも車載システム識別子、第1ユーザアカウント、および移動端末識別子を含む。このケースでは、段階500において、ネットワーク側デバイスが、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例4の対応関係(すなわち表4)におけるログインバインドコードとが一致していると判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。あるいは、段階500において、ネットワーク側デバイスが、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと例4の対応関係(すなわち表4)におけるログインバインドコードとが一致していると判定し、且つ第1確認要求メッセージ内の移動端末識別子と例4の対応関係(すなわち表4)における移動端末識別子とが一致していると判定した場合には、確認が成功したと判定されて、そうでない場合には確認が失敗したと判定される。
【0259】
任意選択で、第1確認要求メッセージはさらに車両識別子を含んでよい。
【0260】
上述したように、例1~例4が組み合わせて用いられてよいことに留意されたい。例1および例2が組み合わされる、すなわち、第1ユーザアカウントおよび車載システム識別子に基づいてネットワーク側デバイスによりログインバインドコードが生成されると仮定する。このケースでは、第1確認要求メッセージが、前述したケース1~ケース4のうちのいずれか1つにおける第1確認要求メッセージであってよい。
【0261】
ログインバインドコードを生成する方式が第2バインドコード適用メッセージにより決定されて、ログインバインドコードを生成する方式が第1確認メッセージの内容と関連付けられることに留意されたい。実現可能な一実装形態では、ログインバインドコードを生成する方式と第1確認要求メッセージの内容とが事前に合意される。例えば、ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されること、また第1確認要求メッセージがログインバインドコードおよび車両識別子を含むことが事前に合意される。実際のアプリケーションでは、この合意に従う。具体的には、車両により送信される第2バインドコード適用メッセージは、少なくとも第1ユーザアカウントを搬送し、ネットワーク側デバイスは第1ユーザアカウントに基づいてログインバインドコードを生成し、移動端末により送信される第1確認要求メッセージはログインバインドコードおよび車両識別子を含む。別の実現可能な実装形態では、こうしたことは事前に合意されない。ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されており、車両には、ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されていることが通知され得ると仮定する。例えば、段階304における第2バインドコードフィードバックメッセージはインジケーションメッセージ1を搬送し、インジケーションメッセージ1はログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されていることを示すのに用いられる、あるいは、ログインバインドコードに記号が追加されており、この記号は、ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されていることを示すのに用いられる。車両は、段階305を用いて、ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されていることを移動端末に通知する。例えば、段階305におけるログイン要求フィードバックメッセージは、インジケーションメッセージ1を搬送してよい。それに対応して、移動端末は、ログインバインドコードが第1ユーザアカウントに基づいて生成されていることに基づき、第1確認要求メッセージの内容を決定してよい。具体的な実装プロセスについては、前述したケース2の内容を参照されたい。詳細については再度ここで説明しない。
[実施形態2]
【0262】
図7Aおよび図7Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図7Aおよび図7Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図7Aおよび図7Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、図7Aの段階301~段階305を含んでよいことが分かる。段階301~段階305の説明は実施形態1のものと同じであるため、詳細については再度ここで説明しない。図5の段階400は、図7Bの段階401および段階402を含む。
【0263】
段階401:移動端末はネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する。第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0264】
段階402:車両はネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する。第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0265】
ログインバインドコードの生成には複数の方式、例えば、前述した例1~例4があることに留意されたい。それに対応して、第1確認要求メッセージには複数のケース、例えば、前述したケース1~ケース4がある。
【0266】
第2確認要求メッセージは、第1確認要求メッセージと同じであっても、異なっていてもよい。第2確認要求メッセージが第1確認要求メッセージと異なることが、一例として用いられる。前述したケース1、すなわち、ログインバインドコードが車載システム識別子に基づいてネットワーク側デバイスにより生成されるケースでは、第1確認要求メッセージは方式1.1であってよく、第2確認要求メッセージは方式1.2であってよい。言い換えれば、前述したケース1~ケース4のうちの1つでは、第1確認要求メッセージおよび第2確認要求メッセージは異なっていてよい。あるいは、例えば前述したケース1、すなわち、ログインバインドコードが車載システム識別子に基づいてネットワーク側デバイスにより生成されるケースでは、第1確認要求メッセージは第1ユーザアカウントを含み(例えば、前述したケース1における方式1.1または方式1.2)、第2確認要求メッセージは車載システム識別子を含む(例えば、前述したケース2における方式2.1または方式2.2)。あるいは、第1確認要求メッセージは車載システム識別子を含み(例えば、前述したケース2における方式2.1または方式2.2)、それに対応して、第2確認要求メッセージは第1ユーザアカウントを含む(例えば、前述したケース1における方式1.1または方式1.2)。前述したケース3、すなわち、ログインバインドコードが車両識別子に基づいてネットワーク側デバイスにより生成されるケースでは、第1確認要求メッセージはケース3における第1確認要求メッセージであってよく、第2確認要求メッセージはケース2、ケース1、およびケース4のうちのいずれか1つにおける第1確認要求メッセージであってよい。
【0267】
段階500:第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、確認が成功した場合には次の段階を行い、そうでない場合には次の段階を行うのを中止する。
【0268】
第1確認要求メッセージについては、ネットワーク側デバイスは実施形態1における段階500の説明に準拠して確認を行う。第2確認要求メッセージの確認方式は第1確認要求メッセージの確認方式と同様であるため、詳細については再度説明しない。ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージおよび第2確認要求メッセージが確認されたと判定し、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできると判定する。そうでなければ、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできない。
[実施形態3]
【0269】
図8Aおよび図8Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図8Aおよび図8Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図8Aおよび図8Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、図8Aの段階301~段階304を含んでよいことが分かる。図5の段階400は、図8Bの段階401を含む。
【0270】
段階301:移動端末はネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信する。第1バインドコード適用メッセージは、第1ユーザアカウント、移動端末識別子、車載システム識別子、または車両識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0271】
任意選択で、段階301の前に、車両は車載システム識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を移動端末に送信する。例えば、車両は、段階300において車載システム識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を送信する。あるいは、移動端末はさらに、第2ログイン要求メッセージ(図8Aまたは図8Bには示されていない)を車両に送信してよい。例えば、移動端末は、車両への近距離無線通信リンクを確立した後に、即座に第2ログイン要求メッセージを移動端末に送信する。例えば、第2ログイン要求メッセージは段階301の前に送信されてよい。車両はさらに、第2ログイン要求フィードバックメッセージ(図8Aまたは図8Bには示されていない)を移動端末に送信してよい。第2ログイン要求フィードバックメッセージは、車載システム識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を含んでよい。
【0272】
段階302:ネットワーク側デバイスは、第1バインドコード適用メッセージに基づいてログインバインドコードを生成する。段階302の一実装形態については、実施形態1においてログインバインドコードを生成するプロセス、例えば例1~例4を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0273】
段階303:ネットワーク側デバイスは移動端末に第1バインドコードフィードバックメッセージを送信する。第1バインドコードフィードバックメッセージはログインバインドコードを含む。
【0274】
段階304:移動端末は車両に第3確認要求メッセージを送信する。第3確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。任意選択で、第3確認要求メッセージはさらに、移動端末識別子または第1ユーザアカウントのうちの少なくとも一方を含んでよい。
【0275】
第3確認要求メッセージは第2ログイン要求メッセージであっても、移動端末が第2ログイン要求情報を送信した後に車両に送信され且つ第3確認要求メッセージを車両に間接的に送信してログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供することを意図したメッセージであってもよいことが理解されるであろう。
【0276】
段階401:車両はネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する。第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。第2確認要求メッセージの内容は、ログインバインドコードを生成する方式に関連している。詳細については、実施形態1における第1確認要求メッセージの説明を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0277】
段階500:ネットワーク側デバイスは、第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、確認が成功した場合には次の段階を行い、そうでない場合には次の段階を行うのを中止する。
【0278】
本願の本実施形態では、段階302の複数の例(例1~例4)に対応しており、それに対応して、第2確認要求メッセージには複数のケースがあり、それに対応して、段階500における確認方式も異なる。詳細については、実施形態1におけるケース1~ケース4の説明を参照されたい。本実施形態では、実施形態1におけるケース1~ケース4の第1確認要求メッセージを第2確認要求メッセージに置き換える必要があるという点に違いがある。
[実施形態4]
【0279】
図9Aおよび図9Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図9Aおよび図9Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図9Aおよび図9Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、図9Aの段階301~段階304を含んでよいことが分かる。図5の段階400は、図9Bの段階401および段階402を含む。
【0280】
段階301~段階304と図8Aおよび図8Bに示す実施形態との違いは、段階304である。したがって、段階301~段階303についての詳細は再度説明しない。
【0281】
段階304:移動端末は車両に第2ログイン要求メッセージを送信する。第2ログイン要求メッセージはログインバインドコードを含む。任意選択で、第2ログイン要求メッセージはさらに、移動端末識別子または第1ユーザアカウントのうちの少なくとも一方を含んでよい。
【0282】
図9Aおよび図9Bに示す実施形態では、移動端末は、ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに要求した後に、車両へのログイン要求を開始することに留意されたい。しかしながら、図8Aおよび図8Bに示す実施形態では、移動端末は段階304の前にまず車両へのログイン要求を開始し(例えば、車両に第2ログイン要求を送信し)、次に車両に第3確認要求メッセージを送信して、第3確認要求メッセージを車両に送信する方式でログインバインドコードをネットワーク側デバイスに間接的に提供する。
【0283】
段階401:移動端末はネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する。第1確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0284】
段階402:車両はネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する。第2確認要求メッセージはログインバインドコードを含む。
【0285】
ログインバインドコードの生成には複数の方式があることに留意されたい。前述した例1~例4に対応して、第1確認要求メッセージには複数のケース、例えば前述したケース1~ケース4がある。
第2確認要求メッセージは、第1確認要求メッセージと同じであっても、異なっていてもよい。詳細については、実施形態2の説明を参照されたい。詳細については再度説明しない。
【0286】
段階500:ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内のログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内のログインバインドコードとに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、確認が成功した場合には次の段階を行い、そうでない場合には次の段階を行うのを中止する。段階500の説明については、実施形態2における段階500の説明を参照されたい。詳細については、再度説明しない。
【0287】
前述した実施形態1~実施形態4では、ログインバインドコードはネットワーク側デバイスにより生成されることに留意されたい。以下では、いくつかの他の実施形態を説明する。これらの実施形態では、ログインバインドコードは代替的に、移動端末により生成されても、車両により生成されても、移動端末および車両の両方により生成されてもよい。
[実施形態5]
【0288】
図10Aおよび図10Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図10Aおよび図10Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図10Aおよび図10Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、図10Aの段階301~段階304を含んでよいことが分かる。図5の段階400は、図10Bの段階401および段階402を含む。
【0289】
段階301:移動端末は第1ログインバインドコードを生成する。例えば、移動端末は、第1ユーザアカウント、移動端末識別子、車載システム識別子、または車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて第1ログインバインドコードを生成してよい。例えば、段階200において、車両は車載システム識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を移動端末に送信する、あるいは段階301の前の別の段階において、車両は車載システム識別子または車両識別子のうちの少なくとも一方を移動端末に送信する。これについては、本願の本実施形態において限定されることはない。
【0290】
具体的には、ログインバインドコードを生成するプロセスについては、実施形態1における段階303の説明(例えば、前述した例1~例4)を参照されたい。詳細についてはここで再度説明しない。
【0291】
段階302:移動端末は車両にログイン要求メッセージを送信する。ログイン要求メッセージは第1ログインバインドコードを含んでよい。任意選択で、ログイン要求メッセージはさらに、第1ユーザアカウントまたは移動端末識別子のうちの少なくとも一方を含んでよい。
【0292】
段階303:車両は第1ログインバインドコードに基づいて第2ログインバインドコードを生成する。
【0293】
第1ログインバインドコードは第2ログインバインドコードと同じであってよい。このケースでは、段階303を行う必要はない。したがって、段階303は図では破線で表されている。あるいは、第1ログインバインドコードは第2ログインバインドコードと異なってよい。例えば、第1ログインバインドコードは第1ユーザアカウントに基づいて移動端末により生成されるが、第2ログインバインドコードは第1ログインバインドコードおよび車載システム識別子に基づいて車両により生成されてよい。例えば、車両は車載システム識別子に基づいて第3ログインバインドコードを生成する。第2ログインバインドコードは、第1ログインバインドコードと第3ログインバインドコードとの組み合わせであってよく、例えば、第3ログインバインドコードは第1ログインバインドコードに追加される。
【0294】
段階304:車両は移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する。ログイン要求フィードバックメッセージは第2ログインバインドコードを含む。
【0295】
段階303が行われない場合、段階304が第1ログインバインドコードを搬送しても、第1ログインバインドコードが合意されたことを示すインジケーションメッセージを搬送しても、ログインバインドコードを搬送しなくてもよいことに留意されたい。移動端末は、ログイン要求フィードバックメッセージを受信した後に、車両が第1ログインバインドコードに合意したと判定する。
【0296】
段階401:移動端末はネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する。第1確認要求メッセージは第2ログインバインドコードを含み、さらに第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。任意選択で、第1確認要求メッセージはさらに、車両識別子および/または移動端末識別子を含んでよい。
【0297】
段階402:車両はネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する。第2確認要求メッセージは第2ログインバインドコードを含み、さらに第1ユーザアカウントまたは車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む。任意選択で、第2確認要求メッセージはさらに、車両識別子および/または移動端末識別子を含んでよい。
【0298】
段階500:ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードと第2確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードとに基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかを確認し、確認が成功した場合には次の段階を行い、そうでない場合には次の段階を行うのを中止する。
【0299】
例えば、第1確認要求メッセージは第2ログインバインドコードおよび第1ユーザアカウントを含み、第2確認要求メッセージは第2ログインバインドコードおよび車載システム識別子を含む、あるいは、第1確認要求メッセージは第2ログインバインドコードおよび車載システム識別子を含み、第2確認要求メッセージは第2ログインバインドコードおよび第1ユーザアカウントを含む。ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードが第2確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードと同じである場合には、確認が成功したと判定し、そうでない場合には確認が失敗したと判定する。
【0300】
別の例では、第1確認要求メッセージおよび第2確認要求メッセージはさらに、車両識別子を含む。ネットワーク側デバイスは、第1確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードが第2確認要求メッセージ内の第2ログインバインドコードと同じである場合には確認が成功し、且つ第1確認メッセージ内の車両識別子が第2確認メッセージ内の車両識別子と同じであると判定し、そうでない場合には確認が失敗したと判定する。
[実施形態6]
【0301】
図11Aおよび図11Bは、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための方法の概略フローチャートである。図11Aおよび図11Bは、図5における一部の段階の詳細として理解されてよい。図5図11Aおよび図11Bとを比較することで、図5の段階300において移動端末が車両とログインバインドコードをネゴシエートするプロセスが、図11Aの段階301~段階304を含んでよいことが分かる。
【0302】
段階301:移動端末は車両にログイン要求メッセージを送信する。任意選択で、ログイン要求メッセージは、第1ユーザアカウントまたは移動端末識別子のうちの少なくとも一方を搬送してよい。
【0303】
段階302:車両は第1ログインバインドコードを生成する。例えば、車両は、第1ユーザアカウント、移動端末識別子、車載システム識別子、または車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて第1ログインバインドコードを生成してよい。詳細については、実施形態1における段階303の説明を参照されたい。詳細は再度ここで説明しない。
【0304】
段階303:車両は移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する。ログイン要求フィードバックメッセージは第1ログインバインドコードを含む。
【0305】
段階304:移動端末は第1ログインバインドコードに基づいて第2ログインバインドコードを生成する。
【0306】
第1ログインバインドコードは第2ログインバインドコードと同じであってよい。このケースでは、段階304を行う必要はない。したがって、段階304は図では破線で表されている。あるいは、第1ログインバインドコードは第2ログインバインドコードと異なってよい。例えば、第1ログインバインドコードは車載システム識別子に基づいて車両により生成されるが、第2ログインバインドコードは第1ログインバインドコードおよび第1ユーザアカウントに基づいて移動端末により生成されてよい。例えば、移動端末は第1ユーザアカウントに基づいて第3ログインバインドコードを生成する。第2ログインバインドコードは、第1ログインバインドコードと第3ログインバインドコードとの組み合わせであってよく、例えば、第3ログインバインドコードは第1ログインバインドコードに追加される。
【0307】
段階305:移動端末は車両にネゴシエートされたログインバインドコードメッセージを送信する。ネゴシエートされたログインバインドコードメッセージは第2ログインバインドコードを含む。
【0308】
段階304および段階305は任意選択の段階であり、図11Aでは破線で表されていることに留意されたい。段階304および段階305が行われない場合、すなわち、車両および移動端末によりネゴシエートされたログインバインドコードが第1ログインバインドコードである。段階304および段階305は行われる場合、すなわち、車両および移動端末によりネゴシエートされたログインバインドコードが第2ログインバインドコードである。
【0309】
任意選択で、段階304の後に、車両はさらに移動端末にネゴシエーションログインバインドコードフィードバックメッセージを送信してよい。ネゴシエーションログインバインドコードフィードバックメッセージは、第2ログインバインドコードが合意されたことを示すのに用いられるインジケーションメッセージ2を含んでも、第2ログインバインドコードを含んでもよく、またはどのようなバインドコードも含まない。
【0310】
図10Aおよび図11Aには、段階300の2つの実装形態のみが記載されていることに留意されたい。実際のアプリケーションでは、段階300には別の実装形態、すなわち、車両および移動端末がログインバインドコードをネゴシエートするプロセスがあってよい。本願の本実施形態では、こうした実装形態を1つずつ列挙しない。
【0311】
段階401~段階401および段階500については、実施形態5の説明を参照されたい。詳細については再度説明しない。
【0312】
添付図面を参照して、以下では、本願の実施形態における前述した方法を実装するように構成された装置を説明する。したがって、前述した内容は全て、以下の実施形態で用いられてよい。繰り返される内容については、再度説明しない。
【0313】
図12は、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための装置1200の構造ブロック図である。例えば、車載システムにログインするための装置1200は、例えば、前述した移動端末、車両、またはネットワーク側デバイスである。車載システムにログインするための装置1200は、処理ユニット1210と通信ユニット1220とを含む。
【0314】
一例において、車載システムにログインするための装置1200は、前述した移動端末であっても、本方法の機能を実現する際に移動端末をサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。例えば、移動端末は携帯電話である。
【0315】
処理ユニット1210は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において移動端末により行われる段階S100などの、受信オペレーションおよび送信オペレーション以外の全オペレーションを行い、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において移動端末により行われる段階S200などの、全ての送信オペレーションおよび受信オペレーションを行い、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。
【0316】
通信ユニット1220は機能モジュールであってよく、この機能モジュールは送信オペレーションおよび受信オペレーションの両方を完了させることができる。例えば、通信ユニット1220が車載システムにログインするための装置1200に含まれているモジュールである場合、通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において移動端末により行われる全ての送信オペレーションおよび受信オペレーションを行うように構成されてよい。例えば、通信ユニット1220は、送信オペレーションを行う場合に送信モジュールとみなされてよく、通信ユニット1220は、受信オペレーションを行う場合に受信モジュールとみなされてよい。あるいは、通信ユニット1220は2つの機能モジュールの総称であってもよい。2つの機能モジュールとは、送信モジュールおよび受信モジュールである。送信モジュールは、送信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220が移動端末に含まれているモジュールである場合、送信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において移動端末により行われる全ての送信オペレーションを行うように構成されてよく、受信モジュールは受信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220は移動端末に含まれているモジュールであり、受信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において移動端末により行われる全ての受信オペレーションを行うように構成されてよい。
【0317】
例えば、通信ユニット1220は車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成されており、車両は車載システムに対応している。処理ユニット1210は、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されている。通信ユニット1220はさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。
【0318】
一例において、車載システムにログインするための装置1200は、前述した車両、または本方法の機能を実現する際に車両をサポートできる装置、例えばチップシステムである。処理ユニット1210は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において車両により行われる段階S700などの、受信オペレーションおよび送信オペレーション以外の全オペレーションを行い、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において車両により行われる段階S200などの、全ての受信オペレーションおよび送信オペレーションを行い、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。
【0319】
通信ユニット1220は機能モジュールであってよく、この機能モジュールは送信オペレーションおよび受信オペレーションの両方を完了させることができる。例えば、通信ユニット1220が車両に含まれているモジュールである場合、通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において車両により行われる全ての送信オペレーションおよび受信オペレーションを行うように構成されてよい。例えば、通信ユニット1220は、送信オペレーションを行う場合に送信モジュールとみなされてよく、通信ユニット1220は、受信オペレーションを行う場合に受信モジュールとみなされてよい。あるいは、通信ユニット1220は2つの機能モジュールの総称であってもよい。2つの機能モジュールとは、送信モジュールおよび受信モジュールである。送信モジュールは、送信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220が車両に含まれているモジュールである場合、送信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において車両により行われる全ての送信オペレーションを行うように構成されてよく、受信モジュールは受信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220は車両に含まれているモジュールであり、受信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態において車両により行われる全ての受信オペレーションを行うように構成されてよい。
【0320】
例えば、通信ユニット1220は移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成されており、移動端末は第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信するように構成されており、処理ユニット1210は近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されている。通信ユニット1220はさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。通信ユニット1220はさらに、ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。処理ユニット1210はさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするように構成されている。
【0321】
一例において、車載システムにログインするための装置1200は、前述したネットワーク側デバイスであっても、本方法の機能を実現する際にネットワーク側デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステムであってもよい。処理ユニット1210は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態においてネットワーク側デバイスにより行われる段階S500などの、受信オペレーションおよび送信オペレーション以外の全オペレーションを行い、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態においてネットワーク側デバイスにより行われる段階S600などの、全ての受信オペレーションおよび送信オペレーションを行い、例えば、且つ/または本明細書で説明した技術の別の処理をサポートするように構成されてよい。
【0322】
通信ユニット1220は機能モジュールであってよく、この機能モジュールは送信オペレーションおよび受信オペレーションの両方を完了させることができる。例えば、通信ユニット1220がネットワーク側デバイスに含まれているモジュールである場合、通信ユニット1220は、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態においてネットワーク側デバイスにより行われる全ての送信オペレーションおよび受信オペレーションを行うように構成されてよい。例えば、通信ユニット1220は、送信オペレーションを行う場合に送信モジュールとみなされてよく、通信ユニット1220は、受信オペレーションを行う場合に受信モジュールとみなされてよい。あるいは、通信ユニット1220は2つの機能モジュールの総称であってもよい。2つの機能モジュールとは、送信モジュールおよび受信モジュールである。送信モジュールは、送信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220がネットワーク側デバイスに含まれているモジュールである場合、送信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態においてネットワーク側デバイスにより行われる全ての送信オペレーションを行うように構成されてよく、受信モジュールは受信オペレーションを完了させるように構成されている。例えば、通信ユニット1220はネットワーク側デバイスに含まれているモジュールであり、受信モジュールは、図5図11Aおよび図11Bに示す実施形態においてネットワーク側デバイスにより行われる全ての受信オペレーションを行うように構成されてよい。
【0323】
例えば、処理ユニット1210は、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成されており、ログインバインドコードは、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、車両は車載システムに対応している。ログインバインドコードはさらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる。通信ユニット1220はさらに、車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。
【0324】
本願の実施形態では、複数のユニットへの分割は一例であって、複数の論理機能への単なる分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。さらに、本願の実施形態における複数の機能ユニットが1つのプロセッサに統合されてもよく、これらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットはハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0325】
図12に示すユニットのうちの1つまたは複数のみが、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはその組み合わせにより実装されてよい。ソフトウェアまたはファームウェアは、限定されることはないが、コンピュータプログラム命令またはコードを含み、ハードウェアプロセッサにより実行されてよい。ハードウェアは、限定されることはないが、様々な集積回路、例えば、中央演算処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)を含む。
【0326】
図13は、本願の一実施形態による、車載システムにログインするための装置1300のハードウェアの概略図である。車載システムにログインするための装置1300は、少なくとも1つのプロセッサ1301を含み、さらに、プログラム命令および/またはデータを格納するように構成された少なくとも1つのメモリ1302を含む。メモリ1302は、プロセッサ1301に結合されている。本願の本実施形態における結合は、装置間、ユニット間、またはモジュール間の間接的結合または通信接続であり、電気的形態、機械的形態、または別の形態であってもよく、装置間、ユニット間、またはモジュール間の情報交換に用いられている。プロセッサ1301は、メモリ1302と連携してオペレーションを行ってよい。プロセッサ1301は、メモリ1302に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリ1302のうちの少なくとも1つが、プロセッサ1301に含まれてよい。
【0327】
車載システムにログインするための装置1300はさらに、伝送媒体を用いて別のデバイスと通信するように構成された通信インタフェース1303を含んでよく、これにより、車載システムにログインするための装置1300は別のデバイスと通信できる。本願の実施形態では、通信インタフェースは、送受信機、回路、バス、モジュール、または別のタイプの通信インタフェースであってもよい。本願の本実施形態では、通信インタフェースが送受信機である場合、送受信機は独立した受信器および独立した送信器を含んでもよく、送受信機機能またはインタフェース回路などと一体化された送受信機であってもよい。
【0328】
プロセッサ1301とメモリ1302と通信インタフェース1303との間の接続媒体が、本願の本実施形態で限定されることはないことを理解されたい。本願の本実施形態において、図13では、メモリ1302、プロセッサ1301、および通信インタフェース1303が通信バス1304を通じて接続されている。図13では、このバスが太線を用いて表されている。他の部品同士の接続方式は、説明のための単なる一例にすぎず、これが限定されることはない。バスには、アドレスバス、データバス、および制御バスなどが含まれてよい。表現しやすくするために、図13では1つの太線のみを用いてバスを表しているが、これが、1つのバスしかない、または1つのタイプのバスしかないなどを意味しているわけではない。
【0329】
一例では、車載システムにログインするための装置1300は、図5図11Aおよび図11Bに示す手順において移動端末により行われる段階を実装するように構成されている。車載システムにログインするための装置1300は、移動端末であっても、移動端末内のチップまたは回路であってもよい。通信インタフェース1303は、前述した実施形態における移動端末の送信オペレーションおよび受信オペレーションを行うように構成されている。プロセッサ1301は、前述した方法の実施形態における移動端末の関連する処理オペレーションを行うように構成されている。
【0330】
例えば、通信インタフェース1303は車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成されており、車両は車載システムに対応している。プロセッサ1301は、近距離無線通信リンクを通じて車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されている。通信インタフェース1303はさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。
【0331】
一例では、車載システムにログインするための装置1300は、図5図11Aおよび図11Bに示す手順において車両により行われる段階を実装するように構成されている。車載システムにログインするための装置1300は、車両であっても、車両内のチップまたは回路であってもよい。通信インタフェース1303は、前述した実施形態における車両側の関連する受信オペレーションおよび送信オペレーションを行うように構成されている。プロセッサ1301は、前述した方法の実施形態における車両側の関連する処理オペレーションを行うように構成されている。
【0332】
例えば、通信インタフェース1303は移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成されており、移動端末は第1ユーザアカウントで車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている。プロセッサ1301は、近距離無線通信リンクを通じて移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成されている。通信インタフェース1303はさらに、ネットワーク側デバイスにログインバインドコードを提供するように構成されており、ログインバインドコードは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできるかどうかをネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる。通信インタフェース1303はさらに、ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。プロセッサ1301はさらに、第1ユーザアカウントで車載システムにログインするように構成されている。
【0333】
一例では、車載システムにログインするための装置1300は、図5図11Aおよび図11Bに示す手順においてネットワーク側デバイスにより行われる段階を実装するように構成されている。車載システムにログインするための装置1300は、ネットワーク側デバイスであっても、ネットワーク側デバイス内のチップまたは回路であってもよい。通信インタフェース1303は、前述した実施形態におけるネットワーク側デバイスの側で関連する受信オペレーションおよび送信オペレーションを行うように構成されている。プロセッサ1301は、前述した方法の実施形態におけるネットワーク側デバイスの側の関連する処理オペレーションを行うように構成されている。
【0334】
例えば、プロセッサ1301は、ログインバインドコード、第1ユーザアカウント、および車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、第1ユーザアカウントで車載システムにログインできることを確認するように構成されており、ログインバインドコードは、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、車両は車載システムに対応している。ログインバインドコードはさらに、移動端末を保持しているユーザが車両の第1ユーザアカウントで車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる。通信インタフェース1303はさらに、車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、ログインインジケーションメッセージは、車両の第1ユーザアカウントで車載システムにログインすることを示すのに用いられる。
【0335】
本願の実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラム可能型論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよく、本願の実施形態で開示された方法、段階、および論理ブロック図を実装しても実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態を参照して開示した方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって直接的に行われてもよく、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって行われてもよい。
【0336】
本願の実施形態では、メモリは、不揮発性メモリ、例えば、ハードディスクドライブ(hard disk drive:HDD)またはソリッドステートドライブ(solid-state drive:SSD)であってもよく、ランダムアクセスメモリ(random-access memory:RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造体の形態で搬送または格納することができ、且つ、コンピュータがアクセスできる任意の他の媒体であるが、これに限定されるものではない。本願の実施形態におけるメモリは代替的に、回路であっても、記憶機能を実装できる任意の他の装置であってもよく、プログラム命令および/またはデータを格納するように構成されている。
【0337】
本願の実施形態における方法の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。ソフトウェアを用いて実施形態を実装する場合、実施形態の全部または一部がコンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本願の実施形態による手順または機能が全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または別のプログラム可能型装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line:略してDSL)方式または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバまたはデータセンタであってもよい。使用可能な媒体とは、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc:略してDVD))、または半導体媒体(例えば、SSD)などであってもよい。
【0338】
当業者であれば、本願の範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えることができることが明らかである。本願のこれらの修正および変形が以下の特許請求の範囲およびその均等な技術により定義される保護範囲に含まれる限り、本願はこれらの修正および変形を包含することが意図されている。
【0339】
本願の実施形態では、「少なくとも1つ」が1つまたは複数を意味しており、「複数の」は2つまたはそれより多くを意味している。「および/または」という用語は、関連する対象物を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBとは以下の場合、すなわち、Aのみが存在する場合と、AおよびBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合とを表し得る。ここで、AおよびBは単数であっても複数であってもよい。「/」という記号は、一般に、関連する対象物間の「または」の関係を示す。以下の項目(品目)のうちの少なくとも1つ、またはその類似表現は、単数の項目(品目)または複数の項目(品目)の任意の組み合わせを含んだこれらの項目の任意の組み合わせを指している。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つの項目(品目)とは、a、b、c、aとb、aとc、bとc、またはaとbとcを表してよく、a、b、およびcが単数であっても複数であってもよい。
【0340】
当業者であれば、本願の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本願は、ハードウェアのみの一実施形態、ソフトウェアのみの一実施形態、またはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた一実施形態の形式を用いてよい。さらに、本願は、コンピュータが使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータが使用可能な記憶媒体(限定されないが、ディスクメモリ、CD-ROM、および光メモリなどを含む)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を用いてもよい。
【0341】
本願は、本願による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実装するのにコンピュータプログラム命令が用いられてよいことを理解されたい。コンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて機械を生み出してよく、これにより、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実現するための装置を生み出す。
【0342】
コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスに特定の方式で動作するように示すことができるコンピュータプログラム命令は代替的に、コンピュータ可読メモリに格納されてよく、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は命令装置を含むアーチファクトを生み出す。命令装置は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実現する。
【0343】
コンピュータプログラム命令は代替的に、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてよく、これにより、一連のオペレーションおよび段階がコンピュータまたは別のプログラム可能型デバイスで行われ、コンピュータ実装処理が生み出される。したがって、コンピュータまたは別のプログラム可能型デバイスで実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の手順および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実現するための段階を提供する。
【0344】
本願で提供されているいくつかの実施形態では、開示された装置および方法が、本願の範囲から逸脱することなく他の方式で実現されてよいことを理解されたい。例えば、説明されている実施形態は単なる一例にすぎない。例えば、複数のモジュールまたはユニットに分割することは、単なる論理的な機能分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが別のシステムに組み合わされても統合されてもよく、一部の機能が無視されても行われなくてもよい。別個の部品として説明されているユニットは、物理的に離れていてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決手段の目的を達成するために、複数のモジュールの一部または全部が、実際の要件に従って選択されてよい。当業者であれば、創造的努力を行うことなく、本願の実施形態を理解してこれを実現するであろう。
【0345】
さらに、本明細書において説明した装置および方法、ならびに様々な実施形態の概略図は、本願の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わされても一体化されてもよい。さらに、表示されたまたは説明された相互結合または直接的結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実現されてよい。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実現されてよい。
【0346】
前述した説明は、本願の単なる特定の実装形態にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示した技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形または置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の可能な項目]
(項目1)
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを移動端末が要求するのに用いられ、前記方法が、
車両への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、前記車両が前記車載システムに対応している、確立する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする段階と、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに前記ログインバインドコードが用いられる、提供する段階と
を備える、方法。
(項目2)
前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第1ログイン要求メッセージを送信する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて、前記車両から返されるログイン要求フィードバックメッセージを受信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記ログインバインドコードが前記車両によって前記ネットワーク側デバイスに要求される、受信する段階と
を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第1バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第3確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第3確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記第3確認要求メッセージを前記車両に送信することで、前記ログインバインドコードを前記ネットワーク側デバイスに間接的に提供する段階を有する、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第1バインドコード適用メッセージを送信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスから返される第1バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第1バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両に第2ログイン要求メッセージを送信する段階であって、前記第2ログイン要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第1確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記方法がさらに、前記移動端末の前記第1ユーザアカウントで第1アプリケーションにログインする段階を備え、前記ネットワーク側デバイスが前記第1アプリケーションのアプリケーションサーバである、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記方法がさらに、前記ネットワーク側デバイスにより送信される確認フィードバックメッセージを受信する段階を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記方法がさらに、前記車両により送信されるログイン成功メッセージを受信する段階を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記第1確認要求メッセージまたは前記第2ログイン要求メッセージがさらに、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、項目3から5または7のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
車両への近距離無線通信リンクを確立する前記段階の後に、前記方法がさらに、前記近距離無線通信リンクに基づいて前記車両に車載システム起動要求を送信する段階を備え、前記車載システム起動要求は前記車載システムを起動するのに用いられる、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記車載システム起動要求が、前記移動端末と前記車両との間の距離が第1の閾値より短い場合に送信される、項目12に記載の方法。
(項目14)
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを車両において実現するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記方法が、
移動端末への近距離無線通信リンクを確立する段階であって、前記移動端末が前記車載システムに前記第1ユーザアカウントでログインするための要求を送信するように構成されている、確立する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする段階と、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する段階であって、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる、提供する段階と、
前記ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信する段階であって、前記ログインインジケーションメッセージが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、受信する段階と、
前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインする段階と
を備える、方法。
(項目15)
前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ログインバインドコードが前記ネットワーク側デバイスにより生成される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第2バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ログイン要求フィードバックメッセージを前記移動端末に送信することで、前記ログインバインドコードを前記ネットワーク側デバイスに間接的に提供する段階を有する、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第1ログイン要求メッセージを受信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスに第2バインドコード適用メッセージを送信する段階と、
前記ネットワーク側デバイスから返される第2バインドコードフィードバックメッセージを受信する段階であって、前記第2バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末にログイン要求フィードバックメッセージを送信する段階であって、前記ログイン要求フィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも1つを含む、送信する段階を有する、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートする前記段階が、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末から第3確認要求メッセージまたは第2ログイン要求メッセージを受信する段階であって、前記第3確認要求メッセージまたは前記第2ログイン要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記ログインバインドコードが前記移動端末によって前記ネットワーク側デバイスに要求される、受信する段階を有し、
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階を有する、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、項目14に記載の方法。
(項目20)
前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供する前記段階が、
前記ネットワーク側デバイスに第2確認要求メッセージを送信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、送信する段階を有する、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記ネットワーク側デバイスが第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、前記第1アプリケーションが前記移動端末で実行されて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信する、項目14から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記方法がさらに、前記ネットワーク側デバイスから前記第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを受信し、前記個人向けログインデータに基づいて前記車載システムを設定する段階を備える、項目14から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記方法がさらに、前記移動端末にログイン成功メッセージを送信する段階を備える、項目14から22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記ログイン要求フィードバックメッセージまたは前記第2確認要求メッセージが、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、項目16から18または20のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
移動端末への近距離無線通信リンクを確立する前記段階の後に、前記方法がさらに、前記近距離無線通信リンクに基づいて、前記移動端末から車載システム起動要求を受信する段階であって、前記車載システム起動要求が、前記車載システムを起動するのに用いられる、受信する段階を備える、項目14から24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
車載システムにログインするための方法であって、前記方法が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることをネットワーク側デバイスにおいて確認するのに用いられ、前記方法が、
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する段階であって、前記ログインバインドコードが、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記ログインバインドコードがさらに、前記移動端末を保持しているユーザが前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムへのログインを要求していることを確認するのに用いられる、確認する段階と、
前記車両にログインインジケーションメッセージを送信する段階であって、前記ログインインジケーションメッセージが、前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、送信する段階と
を備える、方法。
(項目27)
前記方法がさらに、前記車両に前記第1ユーザアカウントの個人向けログインデータを送信する段階であって、前記個人向けログインデータが前記車載システムを設定するのに用いられる、送信する段階を備える、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記ネットワーク側デバイスが第1アプリケーションのアプリケーションサーバであり、前記第1アプリケーションが前記移動端末で実行されて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信する、項目26または27に記載の方法。
(項目29)
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階の前に、前記方法がさらに、
前記車両または前記移動端末からバインドコード適用メッセージを受信する段階であって、前記バインドコード適用メッセージが、前記第1ユーザアカウント、前記移動端末を識別するのに用いられる移動端末識別子、前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子、または前記車両を識別するのに用いられる車両識別子のうちの少なくとも1つを含む、受信する段階と、
前記バインドコード適用メッセージに基づいて前記ログインバインドコードを生成し、前記車両または前記移動端末にバインドコードフィードバックメッセージを送信する段階であって、前記バインドコードフィードバックメッセージが前記ログインバインドコードを含む、送信する段階と
を備える、項目26から28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階が、
前記移動端末から第1確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、受信する段階と、
前記第1確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと生成された前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と、
前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有し、または、
前記車両から第2確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第2確認要求メッセージが前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージがさらに、前記第1ユーザアカウントまたは前記車載システム識別子のうちの少なくとも一方を含む、受信する段階と、
前記第2確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと生成された前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と、
前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記ログインバインドコードが前記移動端末により生成される、または前記車両により生成される、または前記移動端末および前記車両の両方により生成される、項目26から28のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認する前記段階が、
前記移動端末から第1確認要求メッセージを受信し、前記車両から第2確認要求メッセージを受信する段階であって、前記第1確認要求メッセージが前記第1ユーザアカウントおよび前記ログインバインドコードを含み、前記第2確認要求メッセージが前記車載システム識別子および前記ログインバインドコードを含む、または、前記第2確認要求メッセージが前記第1ユーザアカウントおよび前記ログインバインドコードを含み、前記第1確認要求メッセージが前記車載システム識別子および前記ログインバインドコードを含む、受信する段階と、
前記第1確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードと前記第2確認要求メッセージ内の前記ログインバインドコードとが一致していると判定する段階と、
前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできると判定する段階と
を有する、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記第1確認要求メッセージまたは前記第2確認要求メッセージがさらに、前記移動端末識別子または前記車両識別子のうちの少なくとも一方を含む、項目30から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを要求するように構成されており、前記装置が、
車両への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、前記車両が前記車載システムに対応している、通信ユニットと、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記車両とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットと
を備え、
前記通信ユニットがさらに、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられる、装置。
(項目35)
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに車両の第1ユーザアカウントでログインするように構成されており、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記装置が、
移動端末への近距離無線通信リンクを確立するように構成された通信ユニットであって、前記移動端末が、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするための要求を送信するように構成されている、通信ユニットと、
前記近距離無線通信リンクを通じて前記移動端末とログインバインドコードをネゴシエートするように構成された処理ユニットと
を備え、
前記通信ユニットがさらに、前記ログインバインドコードをネットワーク側デバイスに提供するように構成されており、前記ログインバインドコードが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできるかどうかを前記ネットワーク側デバイスが確認するのに用いられ、
前記通信ユニットがさらに、前記ネットワーク側デバイスにより送信されるログインインジケーションメッセージを受信するように構成されており、前記ログインインジケーションメッセージが、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられ、
前記処理ユニットがさらに、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインするように構成されている、装置。
(項目36)
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、前記車載システムに第1ユーザアカウントでログインすることを確認するように構成されており、前記装置が、
ログインバインドコード、前記第1ユーザアカウント、および前記車載システムを識別するのに用いられる車載システム識別子に基づいて、前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインできることを確認するように構成された処理ユニットであって、前記ログインバインドコードが、移動端末と車両との間に近距離無線通信リンクが確立されていることを確認するのに用いられ、前記車両が前記車載システムに対応しており、前記ログインバインドコードがさらに、前記移動端末を保持しているユーザが前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを要求しているのを確認するのに用いられる、処理ユニットを備え、
前記通信ユニットがさらに、前記車両にログインインジケーションメッセージを送信するように構成されており、前記ログインインジケーションメッセージが、前記車両の前記第1ユーザアカウントで前記車載システムにログインすることを示すのに用いられる、装置。
(項目37)
車載システムにログインするための装置であって、車載システムにログインするための前記装置が、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリがプログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行されると、前記車載システムにログインするための前記装置が、項目1から33のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能である、装置。
(項目38)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを備え、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置が、項目1から33のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目39)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がプロセッサで実行されると、車載システムにログインするための装置が、項目1から33のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能である、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13