(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】車両用近距離通信
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240220BHJP
B60R 21/0136 20060101ALI20240220BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240220BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240220BHJP
H04W 4/44 20180101ALI20240220BHJP
【FI】
G08G1/09 F
B60R21/0136
G08G1/00 D
H04W84/10 110
H04W4/44
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019147074
(22)【出願日】2019-08-09
【審査請求日】2022-06-15
(32)【優先日】2018-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100180194
【氏名又は名称】利根 勇基
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン シー.ウェストーバー
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-025938(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0178513(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
B60R 21/0136
H04W 84/10
H04W 4/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサを用いて、車両における衝撃を検知することと、
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第1のメモリから前記第1のデータセットを読み出し、
第1の近距離通信装置を用いて、第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを送信し、
第2の近距離通信装置を用いて、前記第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを受信し、
前記第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、
前記第1のデータセットを前記第2のメモリに記憶した後に、前記第1のデータセットを前記第2のメモリから読み出すことと
を含み、
前記第1の近距離通信装置は、前記車両の一部であるアクティ
ブNFC装置であり、
前記第2の近距離通信装置は、受信器アンテナを含み且つインフラストラクチャの一部であるパッシブNFC装置であり、
前記パッシブNFC装置の受信器アンテナは前記第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを受信するために使用される、方法。
【請求項2】
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットを前記第2のメモリに記憶することと、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第2のデータセットを前記第2のメモリから読み出し、
前記パッシブNFC装置を用いて、前記第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、
前記アクティブNFC装置を用いて、前記第2のデータセットを前記第2の無線信号を介して受信することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のメモリは前記パッシブNFC装置の一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の近距離通信装置を用いて前記第1のデータセットを前記第1の無線信号を介して送信することは、前記第1のデータセットを前記アクティブNFC装置の送信器アンテナを介して送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータセットは
、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1の近距離通信装置を搭載する車両と、
前記車両における衝撃を検知するようになっているセンサと、
前記車両に関連する第1のデータセットが記憶された第1のメモリと、
受信器アンテナを含む第2の近距離通信装置を搭載するインフラストラクチャと、
第2のメモリと
を備え、
前記第1の近距離通信装置はアクティ
ブNFC装置であり、
前記第2の近距離通信装置はパッシブNFC装置であり、
前記センサが前記衝撃を検知したことに応じて、前記第1のデータセットは、
前記第1のメモリから読み出され、
前記アクティブNFC装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、
前記パッシブNFC装置の受信器アンテナを用いて前記第1の無線信号を介して受信され、
前記第2のメモリに記憶されるようになっており、
前記第1のデータセットが前記第2のメモリに記憶された後、前記第1のデータセットは前記第2のメモリから読み出し可能である、システム。
【請求項9】
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットが前記第2のメモリに記憶され、
前記センサが前記衝撃を検知したことに応じて、前記第2のデータセットは
前記第2のメモリから読み出され、
前記パッシブNFC装置を用いて第2の無線信号を介して送信され、
前記アクティブNFC装置を用いて前記第2の無線信号を介して受信されるようになっている、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2のメモリは前記パッシブNFC装置の一部である、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記アクティブNFC装置は送信器アンテナを有し、
前記第1のデータセットは
前記アクティブNFC装置の送信器アンテナを用いて送信可能である、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のデータセットは
、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の前記所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
センサを用いて、車両における衝撃を検知することと、
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、
前記第1のメモリから前記第1のデータセットを読み出すことと、
前記車両の第1の近距離通信装置を用いて、第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを送信することと、
インフラストラクチャの第2の近距離通信装置の受信器アンテナを用いて、前記第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを受信することと、
前記第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、
前記第1のデータセットを前記第2のメモリに記憶した後、前記第1のデータセットを前記第2のメモリから読み出すこととを含む操作を機械に実行させる、一以上のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記第1の近距離通信装置はアクティ
ブNFC装置であり、
前記第2の近距離通信装置はパッシブNFC装置である、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットを前記第2のメモリに記憶し、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第2のデータセットを前記第2のメモリから読み出し、
前記パッシブNFC装置を用いて、前記第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、
前記アクティブNFC装置を用いて、前記第2のデータセットを前記第2の無線信号を介して受信する操作を更に含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記第2のメモリは前記パッシブNFC装置の一部である、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記第1のデータセットは
、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して近距離通信に関し、より詳細には車両用の近距離通信に関する。
【発明の概要】
【0002】
本開示は、衝撃発生後に車両とインフラストラクチャとの間で情報を交換する方法及びシステムを提供する。一般化された方法は、センサを用いて車両における衝撃を検知することを含む。衝撃が検知される前、検知中又は検知後に、車両と関連する第1のデータセットが第1のメモリに記憶される。衝撃の検知に応じて、第1のデータセットが第1のメモリから読み出されて車両の第1の近距離通信装置によって第1の無線信号を介して送信される。第1のデータセットを包含する無線信号は、インフラストラクチャ(例えば、消化栓)の第2の近距離通信装置を用いて受信され、第2のメモリに記憶される。第1のデータセットが記憶された後に、第1のデータセットは第2のメモリから読み出される。
【0003】
本開示の一般化されたシステムは、第1の近距離通信装置を搭載した車両を提供する。車両は、車両における衝撃を検知するよう構成されたセンサと、車両に関連する第1のデータセットが記憶された第1のメモリとを備える。システムは、第2の近距離通信装置及び第2のメモリを搭載したインフラストラクチャ(消化栓など)も備える。センサが衝撃を検知したことに応じて、第1のデータセットは、第1のメモリから読み出され、第1の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、第2の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して受信され、第2のメモリに記憶されるようになっている。その後、第1のデータセットを第2のメモリから読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】
図1Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの概略図である。
【
図1B】
図1Bは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの概略図である。
【
図2A】
図2Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの動作時の概略図である。
【
図2B】
図2Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図2Aのシステムの動作方法のフローチャートである。
【
図3A】
図3Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの第1の動作状態における概略図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図3Aのシステムの第2の動作状態における概略図である。
【
図4A】
図4Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの第1の動作状態における概略図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図4Aのシステムの第2の動作状態における概略図である。
【
図5】
図5は、本開示の一以上の実施形態に係る、本開示の一以上の実施形態を実装するためのノードの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1Aは、本開示の一以上の実施形態に係る装置の概略図である。これら実施形態の少なくとも1つでは、
図1Aに示すように装置は、概して参照番号100で示され、自動車などの車両105と、車両105に配置された制御部110とを含む。車両105は、フロントバンパー115a、リアバンパー115b、右側部115c(右フロントクォーターパネル、右フロントドア、右リアドア、及び右リアクォーターパネルを含む)、左側部115d(左フロントクォーターパネル、左フロントドア、左リアドア、及び左リアクォーターパネルを含む)、及び、ホイール115eを含む。近距離通信装置120は、制御部110に動作可能に結合され、制御部110と通信するようになっている。車両センサ125も、制御部110に動作可能に結合され、制御部110と通信するようになっている。制御部110に動作可能に結合されることに加え、又はそれに代えて、車両センサ125は、近距離通信装置120に動作可能に結合され、近距離通信装置120と通信するよう構成される。車両センサ125によって生成された信号(又は、信号の組み合わせ)に応じて、近距離通信装置120は、下記に詳述するように、近傍の別の近距離通信装置に信号を無線送信するようになっている。車載インフォテインメントシステム130は、制御部110に動作可能に結合され、制御部110と通信するようになっている。幾つかの実施形態では、制御部110、近距離通信装置120、車両センサ125、又は車載インフォテインメントシステム130の1つ又は任意の組み合わせが、これら構成要素の他のいずれかと無線又は有線通信で(例えば、車載ネットワークを介して)通信するようになっている。
【0006】
近距離通信装置120は、下記に詳述するように、各種近距離通信装置であり、各種近距離通信装置を含み、又は各種近距離通信装置の一部であり、このため、本明細書中で参照番号120(末尾に(’)又は(”)なし)は、近距離通信装置120’及び120”の1つ又は組み合わせを示すことがある。同様に、車両センサ125は、下記に詳述するように、複数の車両センサであり、複数の車両センサを含み、又は、複数の車両センサの一部であり、このため、本明細書中で参照番号125(末尾にa、b、c、d、e、f、g、h又はiなし)は、車両センサ125a~125iの1つ又は組み合わせを示すことがある。
【0007】
図1Bは、本開示の一以上の実施形態に係る装置の概略図である。これら実施形態の少なくとも1つでは、
図1Bに示すように装置は、概して参照番号135で示され、装置100の構成要素を含む。構成要素には同じ参照番号が付与される。
図1Bには図示されないが、装置135は車両105も含み、車両105には装置135の他の構成要素が固定的又は一時的に配置されることがある。
図1Bに示される実施形態では、制御部110はプロセッサ140とメモリ145とを含む。近距離通信装置120は、制御部110に結合され、制御部110と通信するようになっており、送信器アンテナ150a、受信器アンテナ150b、及びメモリ155を含む。幾つかの実施形態において、近距離通信装置120が用いられる特定の用途に応じて、送信器アンテナ150a及び受信器アンテナ150bのどちらか一方が省略されることがある。幾つかの実施形態において、送信器アンテナ150a及び受信器アンテナ150bは、無線信号の送受信両方が可能な送受信アンテナとして組み合わされる。ある実施形態では、近距離通信装置120はNFC通信が有効化されている。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は、近距離無線通信(NFC)、radio-frequency identification(RFID)、Bluetooth(登録商標)、赤外線、例えば全地球測位システム(GPS)又は三角測量による近接推論、その他の間接技術、及び/又はこれらの任意の組み合わせによって通信するようになっている。
【0008】
車載インフォテインメントシステム130は、制御部110に連結され、制御部110と通信するようになっており、表示部160、GPS装置165、入出力装置170、及びBluetooth通信装置175を含む。入出力装置170は、通信ポート(例えば、USBポート)、タッチスクリーン表示部、ダッシュボードに関連するソフトキー、ハンドル、車両105の他の構成要素、及び/又は同様の構成要素の形式でもよい。表示部160は、複数の表示部であり、複数の表示部を含み、又は、複数の表示部の一部であり、例えば、幾つかの実施形態において、表示部160は、車両105のダッシュボードに関連する中央表示部、車両105のインストルメントクラスタに関連するインストルメントクラスタ表示部、車両105のダッシュボード及びフロントガラスに関連するヘッドアップ表示部の1つ又は任意の組み合わせを含むことがあり、このため、本明細書中で参照番号160は、上記各種表示部の1つ又は組み合わせを示すことがある。幾つかの実施形態では、車両105の乗員の携帯ユーザ装置180が、車載インフォテインメントシステム130に結合され、車載インフォテインメントシステム130と通信するようになっている。このような実施形態の1つでは、携帯ユーザ装置180は、Bluetooth通信装置175を介して車載インフォテインメントシステム130に結合され、車載インフォテインメントシステム130と通信するようになっている。他の実施形態では、携帯ユーザ装置180は、入出力装置170を介して(例えば、通信ポートを介して)車載インフォテインメントシステム130に結合され、車載インフォテインメントシステム130と通信するようになっている。あるいは、Bluetooth通信装置175は、携帯ユーザ装置180が結合可能な別の近距離通信装置と置き換えられてもよい。
【0009】
ある実施形態では、携帯ユーザ装置180は、車両105の運転者又は乗員であるユーザによって車両105に持ち込まれるハンドヘルド又はその他の携帯機器である。さらに別の実施形態では、携帯ユーザ装置180をダッシュボード、センターコンソール、シートバック、又は車両105の別の表面に一時的に取り付けるなどによって、携帯ユーザ装置180を脱着可能に車両105に接続できてもよい。さらなる実施形態では、携帯ユーザ装置180は車両105に固定的に設置されることがある。ある実施形態では、携帯ユーザ装置180は、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、セルラーデバイス、携帯電話、ワイヤレスデバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップ、オーディオデバイス、タブレットコンピュータ、ゲーム機、カメラ、及び/又は他の任意の適切なデバイスなどの一以上のコンピュータデバイスであり、一以上のコンピュータデバイスを含み、又は、一以上のコンピュータデバイスの一部である。幾つかの実施形態では、携帯ユーザ装置180は例えばApple社のiPhone(登録商標)のようなスマートフォンである。
【0010】
車両センサ125は、制御部110に連結され、制御部110と通信するようになっており、エアバッグセンサ125a、アンチロックブレーキセンサ125b、車両カメラ125c、加速度メータ125d、スピードメータ125e、タコメータ125f、フロント/リアバンパー衝撃センサ125g、側面衝撃センサ125h、及びその他のセンサ125iの1つ又は任意の組み合わせを含む。エアバッグセンサ125aは、車両105のエアバッグに関連し、エアバッグの展開に応じて信号を生成するようになっている。アンチロックブレーキセンサ125bは、車両105のアンチロックブレーキシステムに関連し、アンチロックブレーキシステムの作動に応じて信号を生成するよう構成される。
【0011】
車両カメラ125cは、複数の車両カメラであり、複数の車両カメラを含み、又は、複数の車両カメラの一部であり、例えば、幾つかの実施形態では、車両カメラ125cは、車両105の前部(例えば、フロントバンパー115a)に関連するフロントカメラ、車両105の後部(例えば、リアバンパー115b)に関連するリアカメラ、車両105の右側部115cに関連するサイドカメラ、車両105の左側部115dに関連するサイドカメラの1つ又は任意の組み合わせを含む、このため、本明細書中で参照番号125は上記各種車両カメラの1つ又は組み合わせを示すことがある。
【0012】
加速度メータ125dは、動作中の車両105の加速度を検知する。加速度メータ125dは、2軸加速度メータ又は3軸加速度メータであってもよい。幾つかの実施形態では、加速度メータ125dはエアバッグの展開を引き起こすために車両105のエアバッグと関連付けられてもよい。スピードメータ125eは、動作中の車両105の速度を検知する。幾つかの実施形態では、スピードメータ125eは、車両105の運転者に対して車両速度を視覚的に示すために、例えば、車載インフォテインメントシステム130の表示部160などの表示部に関連付けられることがある。タコメータ125fは、車両105のエンジンの動作速度(例えば、毎分回転数)を検知する。幾つかの実施形態では、タコメータ125fは、車両105の運転者に対してエンジンの動作速度を視覚的に示すため、例えば、車載インフォテインメントシステム130の表示部160などの表示部に関連付けられることがある。
【0013】
フロント/リアバンパー衝撃センサ125g及び側面衝撃センサ125hは、車両105の突然の衝撃及び激しい振動を検知する。一以上のフロント/リアバンパー衝撃センサ125gが車両105のフロントバンパー115aに搭載され、一以上のフロント/リアバンパー衝撃センサ125gが車両105のリアバンパー115bに搭載される。同様に、一以上の側面衝撃センサ125hが車両105の右側部115cに搭載され、一以上の側面衝撃センサ125hが車両105の左側部115dに搭載される。
【0014】
電源185は、制御部110に結合されて電力を供給する。電源185は、近距離通信装置120、車載インフォテインメントシステム130、車両センサ125、又はこれらの任意の組み合わせに対しても、これら構成要素の制御部110への接続を介して電力を提供することがある。電力供給のために制御部110に結合されることに加えて、又はそれに代えて、電源185は、近距離通信装置120、車載インフォテインメントシステム130、車両センサ125、又はこれらの任意の組み合わせに結合されて電力を供給することがある。
【0015】
図2Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの動作中の概略図である。このような実施形態の1つでは、
図2Aに示されるように、システムは、概して参照番号190で示され、装置100及び装置135の構成要素を含む。構成要素には同じ参照番号が付与される。
図2Aに示される実施形態では、車両105の近距離通信装置120はアクティブNFC装置195である。したがって、アクティブNFC装置195は、送信器アンテナ150aとメモリ155とを備えることができ、受信器アンテナ150bはアクティブNFC装置195から省略されてもよい。上述したように、アクティブNFC装置195は、制御部110に結合され、制御部110と通信するように構成される。制御部110に結合されることに加えて、又はそれに代えて、アクティブNFC装置195は、車両センサ125に結合され、車両125と通信するよう構成されることがある(
図1A及び
図1Bに図示)。アクティブNFC装置195は、そのメモリ155上に送信器アンテナ150aを用いて他のNFC装置に送信可能な情報を有し、また、他のNFC装置に記憶された情報を読み出すことができる。つまり、アクティブNFC装置195は、他のNFC装置から情報を収集するのみでなく、変更を行う権限があれば他のNFC装置上の情報に変更を加えることもできる。
【0016】
装置100及び装置135の一定の構成要素に加えて、システム190は例えば消火栓などのインフラストラクチャ(infrastructure)200も含む。インフラストラクチャ200は
図2A中で消化栓として図示されるが、消化栓に加えて又はそれに代えて、インフラストラクチャ200は、ユーティリティボックス、街灯、道路標識、交通信号、他のインフラストラクチャ、及び/又はこれらの任意の組み合わせであり、これらを含み、又はこれらの一部である。例えばパッシブNFC装置205などの他の近距離通信装置は、インフラストラクチャ200に取り付けられ、車両105のアクティブNFC装置195と通信するよう構成される。パッシブNFC装置205は、受信器アンテナ210と、メモリ215とを備える。アクティブNFC装置195とは対照的に、パッシブNFC装置205はメモリ215上に他のNFC装置が読み出す(或いは変更を加える)ことができる情報を有するが、パッシブNFC装置205自体はいずれの情報も読み出すことができない。
【0017】
幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105がインフラストラクチャ200(又は、インフラストラクチャ200近隣の物体)に衝撃を与えたことに応じて、アクティブNFC装置195の送信器アンテナ150aがパッシブNFC装置205の受信器アンテナ210にデータを送信するようになっている。幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105がインフラストラクチャ200(又は、インフラストラクチャ200の近くの物体)に衝撃を与えたことに応じて、アクティブNFC装置195が制御部110及び/又は車両センサ125からデータを受信するようになっている。
【0018】
図2Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図2Aのシステム190の動作方法のフローチャートである。本方法は、車両105がインフラストラクチャ200(又は、インフラストラクチャ200近くのの物体)に衝撃を与えたことに応じて実施される。このような実施形態の1つでは、
図2Bに示されるように、本方法は概して参照番号220で示され、ステップ221でセンサ125を用いて車両105における衝撃を検知することを含む。幾つかの実施形態では、車両105はセンサ125を搭載し、センサ125は、エアバッグセンサ125a、アンチロックブレーキセンサ125b、カメラ125c、加速度メータ125d、スピードメータ125e、タコメータ125f、バンパー衝撃センサ125g、側面衝撃センサ125h、又はこれらの任意の組み合わせを含む。衝撃の検知に加えて、又はそれに代えて、センサ125(又はシステム240の他の構成要素)は、他の状態を検知してシステム190の動作又は方法220の実施を開始するように構成されてもよい。このような状態には、エアバッグの展開、GPS位置の異常、運転習慣の異常、車線維持支援状態の異常、ウインカー状態の異常、座席占有センサ状態の異常などを含むが、これに限られない。
【0019】
ステップ224で、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、車両105に関連する第1のデータセットが第1のメモリ(例えば、メモリ145及び/又はメモリ155)に記憶される。幾つかの実施形態では、第1のデータセットは、車両105の車両識別番号、車両105の所有者の身分証明書、又は、車両105及び車両105の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。例えば、第1のデータセットは、車両105及び車両105の所有者に関連する有効な/失効した保険状態を含むことがある。それに加えて、又はそれに代えて、第1のデータセットは、衝撃(又は他の状態の)発生前、発生中、及び/又は発生後のセンサ125a~125iの状態、車両105’に関連する最近の運転行為(例えば、攻撃的、車線維持支援状態/履歴など)、又はGPSデータなどを含むことがあるがこれらに限られない。衝撃の検知に応じて、ステップ227で第1のメモリから第1のデータセットが読み出される。
【0020】
衝撃の検知に応じて、ステップ230で、近距離通信装置120(例えば、アクティブNFC装置195)を用いて第1のデータセットが第1の無線信号を介して送信される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は車両105の一部である。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は送信器アンテナ150aを有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信することは、近距離通信装置120の送信器アンテナ150aを介して第1のデータセットを送信することを含む。
【0021】
衝撃の検知に応じて、ステップ233で、近距離通信装置205(例えば、パッシブNFC装置)を用いて、第1のデータセットが第1の無線信号を介して受信される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置205はインフラストラクチャ200の一部である。幾つかの実施形態では、インフラストラクチャ200は衝撃の対象物(party)である。幾つかの実施形態では、近距離通信装置205は受信器アンテナ210を有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置205を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、近距離通信装置205の受信器アンテナ210を介して第1のデータセットを受信することを含む。
【0022】
衝撃の検知に応じて、ステップ236で、第1のデータセットは第2のメモリ(例えば、メモリ215)に記憶される。幾つかの実施形態では、第2のメモリは近距離通信装置205の一部である。そして、ステップ239で、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後、第1のデータセットは第2のメモリから読み出される。幾つかの実施形態では、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、インフラストラクチャ200に関連する第2のデータセットが第2のメモリに記憶される。第2のデータセットは第1のデータセットのデータと類似したデータを含むことがあるが、両データセットで異なるのは、第2のデータセットのデータはインフラストラクチャ200及び/又はインフラストラクチャに関連する所有者(又は、その他の存在)に関連することである。このような実施形態の1つでは、衝撃の検知に応じて、第2のデータセットは第2のメモリから読み出され、近距離通信装置205を用いて第2の無線信号を介して送信され、近距離通信装置120を用いて第2の無線信号を介して受信される。
【0023】
幾つかの実施形態では、システム190の動作又は方法220の実行は、車両105がインフラストラクチャ200に衝撃を与えたことに応じて発生する。幾つかの実施形態では、システム190の動作又は方法220の実施によって、とりわけ車両105に関連するデータセットをインフラストラクチャ200の近距離通信装置に送信し、車両105に関連するデータセットをインフラストラクチャに関連するメモリに自動的に記憶し、インフラストラクチャ200に関連するデータセットを車両105の近距離通信装置に送信することによって、インフラストラクチャに損害を与えた後に情報を取得する処理が最適化される。これにより、システム190の動作又は方法220の実施により、インフラストラクチャに損害を与えた際に適切に情報交換が行われない状況を回避し、当て逃げ、保険金詐欺、インフラストラクチャに損害が与えられた後に犯されがちなその他の悪行の可能性を減少させる。
【0024】
図3Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの第1の動作状態における概略図である。このような実施形態の1つでは、
図3Aに示されるように、システムは、概して参照番号240で示され、装置100及び装置135の構成要素を有する装置245を含む。構成要素には同じ参照番号が与えられる。
図3Aに示される実施形態では、装置245の車両105の近距離通信装置120は、アクティブ/パッシブNFC装置250である。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置250は、送信器アンテナ150a、受信器アンテナ150b、及びメモリ155を含むことができる。あるいは、送信器アンテナ150a及び受信器アンテナ150bは、無線信号の送受信両方が可能な送受信機として組み合わされてもよい。上述したように、アクティブ/パッシブNFC装置250は、制御部110に結合され、制御部110と通信するように構成される。制御部110に結合されることに加えて、又はそれに代えて、アクティブ/パッシブNFC装置250は、車両センサ125(
図1A及び
図1Bに図示)に結合され、車両センサ125と通信するよう構成されてもよい。アクティブ/パッシブNFC装置250は、そのメモリ155上に送信器アンテナ150aを用いて他のNFC装置に送信可能な情報を含み、他のNFC装置に記憶された情報も読み出すことができる。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置250は、他のNFC装置から情報を収集できるばかりでなく、変更を行う権限があれば他のNFC装置上の情報に変更を加えることができる。さらに、アクティブ/パッシブNFC装置250は、メモリ155上に他のNFC装置が受信器アンテナ150bを介して読み出す(又は、変更を加える)ことが可能な情報を含む。
【0025】
図3Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図3Aのシステム240の第2の動作状態における概略図である。このような実施形態の1つでは、システム240は、装置100及び装置135の所定の構成要素を有する装置245に加え、装置100及び装置135の構成要素を有する装置290も含む。これらの構成要素には末尾に(’)が付加された同じ参照番号が与えられる。
図3Bに示す実施形態では、装置290の車両105’の近距離通信装置120’はアクティブ/パッシブNFC装置257である。幾つかの実施形態では、アクティブ/パッシブNFC装置257は実質的にアクティブ/パッシブNFC装置250と同一である。アクティブ/パッシブNFC装置257は、制御部110’に結合され、制御部110’と通信するよう構成される。制御部110’に結合されるのに加えて、又はそれに代えて、アクティブ/パッシブNFC装置257は、車両センサ125’に結合され、車両センサ125’と通信するよう構成されることがある。アクティブ/パッシブNFC装置257は、そのメモリ155’上に送信器アンテナ150a’を用いて他のNFC装置に送ることができる情報を含み、他のNFC装置に記憶された情報を読み出すこともできる。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置257は、他のNFC装置の情報を収集できるばかりでなく、変更を行う権限があれば他のNFC装置上の情報に変更を加えることができる。さらに、アクティブ/パッシブNFC装置257は、そのメモリ155’上に、他のNFC装置が受信器アンテナ150b’を介して読み出せる(又は変更を加えられる)情報を含む。
【0026】
幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105が車両105’(又は、車両105’の近くの物体)に衝撃を与えたことに応じて、アクティブ/パッシブNFC装置250は制御部110及び/又は車両センサ125からデータを受信するようになっており、アクティブ/パッシブNFC装置250の送信器アンテナ150aは、アクティブ/パッシブNFC装置257の受信器アンテナ150b’にデータを送信するようになっており、及び/又は、受信器アンテナ150bは、アクティブ/パッシブNFC装置250の送信器アンテナ150a’からデータを受信するようになっている。同様に、幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105’が車両105(又は、車両105の近くの物体)に衝撃を与えたことに応じて、アクティブ/パッシブNFC装置257は制御部110’及び/又は車両センサ125’からデータを受信するようになっており、アクティブ/パッシブNFC装置257の送信器アンテナ150a’は、アクティブ/パッシブNFC装置250の受信器アンテナ150bにデータを送信するようになっており、及び/又は、受信器アンテナ150b’はアクティブ/パッシブNFC装置250の送信器アンテナ150aからデータを受信するようになっている。
【0027】
図3Cは、本開示の一以上の実施形態に係る
図3A及び
図3Bのシステム240の動作方法のフローチャートである。本方法は、車両105が車両105’(又は、車両105’の近くの物体)に衝撃を与えたことに応じて実施される。このような実施形態の1つでは、
図3Cに示されるように、本方法は概して参照番号260で示され、ステップ261でセンサ125を用いて車両105における衝撃を検知することを含む。幾つかの実施形態では、車両105はセンサ125を搭載し、センサ125は、エアバッグセンサ125a、アンチロックブレーキセンサ125b、カメラ125c、加速度メータ125d、スピードメータ125e、タコメータ125f、バンパー衝撃センサ125g、側面衝撃センサ125h、又はこれらの任意の組み合わせを含む。衝撃を検知することに加えて、又は衝撃を検知することに代えて、センサ125(又は、システム240の他の構成要素)は、他の状態を検知してシステム240の動作又は方法260の実施を開始するよう構成されてもよい。このような状態には、エアバッグの展開、GPS位置の異常、運転習慣の異常、車線維持支援状態の異常、ウインカー状態の異常、座席占有センサ状態の異常などを含むことがあるが、これに限られない。
【0028】
ステップ264で、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、車両105’に関連した第1のデータセットが第1のメモリ(例えば、メモリ155’)に記憶される。幾つかの実施形態では、車両105’は衝撃の対象物である。幾つかの実施形態では、第1のデータセットは、車両105’の車両識別番号、車両105’の所有者の身分証明書、又は、車両105’及び車両105’の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。例えば、第1のデータセットは、車両105’及び車両105’の所有者に関連する有効な/失効した保険状態を含むことがある。それに加えて、又はそれに代えて、第1のデータセットは、衝撃(又はその他の状態の)発生前、発生中、及び/又は発生後のセンサ125a~125iの状態、車両105’に関連する最近の運転行為(例えば、攻撃的、車線維持支援n状態/履歴など)、GPSデータなどを含むがこれらに限られない。衝撃の検知に応じて、ステップ267で第1のデータセットが第1のメモリから読み出される。
【0029】
衝撃の検知に応じて、ステップ270で、近距離通信装置120’(例えば、アクティブ/パッシブNFC装置257)を用いて第1のデータセットが第1の無線信号を介して送信される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120’は車両105’の一部である。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120’は送信器アンテナ150a’を有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120’を用いて第1の無線信号を介して第1のデータセットを送信することは、近距離通信装置120’の送信器アンテナ150a’を介して第1のデータセットを送信することを含む。
【0030】
衝撃の検知に応じて、ステップ273で、近距離通信装置120(例えば、アクティブ/パッシブNFC装置250)を用いて第1のデータセットが第1の無線信号を介して受信される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は車両105の一部である。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は受信器アンテナ150bを有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120を用いて、第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、近距離通信装置120の受信器アンテナ150bを介して第1のデータセットを受信することを含む。
【0031】
衝撃の検知に応じて、ステップ276で、第1のデータセットは第2のメモリ(例えば、メモリ145及び/又はメモリ155)に記憶される。幾つかの実施形態では、第2のメモリは近距離通信装置120又は車両105の制御部110の一部である。そして、ステップ279で、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後、車両105の制御部110を用いて第1のデータセットは第2のメモリから読み出される。幾つかの実施形態では、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、車両105に関連した第2のデータセットが第2のメモリに記憶される。第2のデータセットは第1のデータセットのデータと類似したデータを含むことがあるが、両データセットで異なるのは、第2のデータセットのデータは車両105及び/又は車両105の所有者に関連することである。このような実施形態の1つでは、衝撃の検知に応じて、第2のデータセットは近距離通信装置120を用いて第2のメモリから読み出され、第2のデータセットは第2の無線信号を介して送信され、近距離通信装置120’を用いて第2のデータセットは第2の無線信号を介して受信される。
【0032】
幾つかの実施形態では、システム240の動作又は方法260の実施は、車両105が車両105’に衝撃を与えたことに応じて発生する。車両105及び車両105’の両方は衝撃の発生中に動いていることがある。あるいは、衝撃の際に車両105又は車両105’の一方は動いていて、車両105又は車両105’のもう一方は停止していることがある。幾つかの実施形態では、システム240の動作又は方法260の実施によって、とりわけ車両105’に関連するデータセットを車両105の近距離通信装置に送信し、車両105’に関連するデータセットを車両105の制御部110がアクセス可能なメモリに自動的に記憶し、車両105に関連するデータセットを車両105’の近距離通信装置に送信することによって、交通事故後に情報をやりとりする処理が最適化される。これにより、システム240の動作又は方法260の実施により、交通事故の当事者間で適切に情報交換が行われない状況を回避し、ひき逃げ、保険金詐欺、交通事故後に犯されがちなその他の悪行の可能性を減少させる。
【0033】
図4Aは、本開示の一以上の実施形態に係るシステムの第1の動作状態における概略図である。このような実施形態の1つでは、
図4Aに示されるように、システムは、概して参照番号280によって示され、装置100及び装置135の構成要素を有する装置282を含む。これらの構成要素には同じ参照番号が与えられる。
図4Aに示される実施形態では、装置282の車両105の近距離通信装置120はアクティブ/パッシブNFC装置285である。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置285は、送信器アンテナ150a、受信器アンテナ150b、及びメモリ155を含むことができる。あるいは、送信器アンテナ150a及び受信器アンテナ150bは、無線信号の送受信両方が可能な送受信アンテナとして組み合わされてもよい。上述のように、アクティブ/パッシブNFC装置285は、制御部110に結合され、制御部110と通信するようになっている。制御部110に結合することに加えて、又はそれに代えて、アクティブ/パッシブNFC装置285は、車両センサ125(
図1A及び
図1Bに図示)に結合し、通信するようになっていてもよい。アクティブ/パッシブNFC装置285は、そのメモリ155上に送信器アンテナ150aを用いて他のNFC装置に送信可能な情報を含み、他のNFC装置に記憶された情報も読み出すことができる。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置285は、他のNFC装置から情報を収集できるばかりでなく、変更を行う権限があれば他のNFC装置上の情報に変更を加えることができる。さらに、アクティブ/パッシブNFC装置285は、メモリ155上に他のNFC装置が受信器アンテナ150bを介して読み出す(又は、変更を加える)ことができる情報を含む。
【0034】
図4Bは、本開示の一以上の実施形態に係る
図4Aのシステム280の第2の動作状態における概略図である。このような実施形態の1つでは、システム280は、装置100及び装置135の所定の構成要素を有する装置282に加えて、装置290、装置100及び装置135の少なくとも一部の構成要素も含む。構成要素は末尾に(”)が付加された同じ参照番号が与えられる。しかしながら、装置100及び装置135と比較して、装置290では、装置100及び装置135の構成要素の少なくとも一部が、例えば、レストランのドライブスルーレーンなどのサービスレーン295に組み込まれることがある。レストランのドライブスルーレーンに関連することに加え、又はそれに代えて、サービスレーン295は道路有料車線、銀行のドライブスルーレーン、自動車用サービスレーン(例えば、オイル交換レーンなど)、別用途のサービス車線、又はこれらの任意の組み合わせであり、これらを含み、又はこれらの一部である。
図4Bに示される実施形態では、装置290のサービスレーン295の近距離通信装置120”はアクティブ/パッシブNFC装置300である。幾つかの実施形態では、アクティブ/パッシブNFC装置300は実質的にアクティブ/パッシブNFC装置285と同一である。アクティブ/パッシブNFC装置300は、制御部110”に結合され、制御部110”と通信するようになっている。アクティブ/パッシブNFC装置300は、そのメモリ155”上に送信器アンテナ150a”を用いて他のNFC装置に送信可能な情報を含み、他のNFC装置に記憶された情報も読み出すことができる。つまり、アクティブ/パッシブNFC装置300は、他のNFC装置から情報を収集できるばかりでなく、変更を行う権限があれば他のNFC装置上の情報に変更を加えることもできる。さらに、アクティブ/パッシブNFC装置300は、メモリ155”上に他のNFC装置が受信器アンテナ150b”を介して読み出す(又は、変更を加える)ことができる情報を含む。
【0035】
幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105がサービスレーン295(又は、サービスレーン295の近隣)を通り抜けたことに応じて、アクティブ/パッシブNFC装置285は制御部110からデータを受信するようになっており、アクティブ/パッシブNFC装置285の送信器アンテナ150aはアクティブ/パッシブNFC装置300の受信器アンテナ150b”にデータを送信するようになっており、及び/又は、受信器アンテナ150bはアクティブ/パッシブNFC装置285の送信器アンテナ150a”からデータを受信するようなっている。同様に、幾つかの実施形態では、下記に詳述するように、車両105がサービスレーン295(又は、サービスレーン295の近隣)を通り抜けたことに応じて、アクティブ/パッシブNFC装置300は制御部110”からデータを受信するようになっており、アクティブ/パッシブNFC装置300の送信器アンテナ150a”はアクティブ/パッシブNFC装置285の受信器アンテナ150bにデータを送信するようになっており、及び/又は、受信器アンテナ150b”はアクティブ/パッシブNFC装置285の送信器アンテナ150aからデータを受信するようになっている。
【0036】
図4Cは、本開示の一以上の実施形態に係る
図4A及び
図4Bのシステム280の動作方法のフローチャートである。本方法は、車両105がサービスレーン295(又は、サービスレーン295の近隣)を通り抜けたことに応じて実施される。このような実施形態の1つでは、
図4Cに示されるように、本方法は概して参照番号305で示され、ステップ307で、制御部110を用いて近距離通信装置120(例えば、アクティブ/パッシブNFC装置285)を作動させることを含む。幾つかの実施形態では、制御部110及び近距離通信装置120は、それぞれ車両105の一部である。幾つかの実施形態では、制御部110を用いて近距離通信装置120を作動することは、車両105に関連する車載インフォテインメントシステム130を介して入力を受信することを含む。ステップ309で、近距離通信装置120の作動前、作動中、又は作動後に、第1のデータセットが第1のメモリ(例えば、メモリ145及び/又はメモリ155)に記憶される。幾つかの実施形態では、第1のデータセットは車両105の乗員に関連する支払い情報を含む。ステップ311で、車両105はサービスレーン295を通り抜ける。サービスレーン295を通り抜けたことに応じて、ステップ313で、第1のデータセットが第1のメモリから読み出される。
【0037】
サービスレーン295を通り抜けたことに応じて、ステップ315で、近距離通信装置120を用いて第1のデータセットが第1の無線信号を介して送信される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120は送信器アンテナ150aを有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信することは、第1のデータセットを近距離通信装置120の送信器アンテナ150aを介して送信することを含む。
【0038】
サービスレーン295を通り抜けたことに応じて、ステップ317で、近距離通信装置120”(例えば、アクティブ/パッシブNFC装置300)を用いて、第1のデータセットが第1の無線信号を介して読み出される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120”はサービスレーン295の一部である。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120”は受信器アンテナ150b”を有する。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120”を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、近距離通信装置120”の受信器アンテナ150b”を介して第1のデータセットを受信することを含む。
【0039】
サービスレーン295を通り抜けたことに応じて、ステップ319で、第1のデータセットが第2のメモリ(例えば、メモリ155”)に記憶される。幾つかの実施形態では、第2のメモリは近距離通信装置120”の一部である。そして、ステップ321で、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後、第1のデータセットは第2のメモリから読み出される。幾つかの実施形態では、近距離通信装置120の作動前、作動中、又は作動後に、サービスレーン295に関連する第2のデータセットが第2のメモリに記憶される。このような実施形態の1つでは、サービスレーン295を通り抜けたことに応じて、第2のデータセットが第2のメモリから読み出され、近距離通信装置120”を用いて第2のデータセットが第2の無線信号を介して送信され、近距離通信装置120を用いて第2のデータセットが第2の無線信号を介して読み出される。
【0040】
幾つかの実施形態では、システム280の動作又は方法305の実施は、車両105がサービスレーン195を通り抜けたことに応じて近距離通信装置120が作動した際に発生する。幾つかの実施形態では、システム280の動作又は方法305の実施によって、とりわけ車両105に関連するデータセットをサービスレーン295に関連した近距離通信装置に送信し、小売取引に関連するデータセットを車両105の近距離通信装置に送信することによって、支払い情報をやりとりする処理が最適化される。これにより、システム280の動作又は方法305の実施によって、適切な支払い情報が商取引の当事者間で交換されない状況を回避し、支払い処理完了に要する時間を減少させる。
【0041】
各種実施形態では、近距離通信装置120、120’、120”及び/又は205、アクティブNFC装置195、パッシブNFC装置205、並びに、アクティブ/パッシブNFC装置250、257、285及び/又は300のいずれかが、例えば、他のアクティブ近距離通信装置、他のパッシブ近距離通信装置、他のアクティブ/パッシブ近距離通信装置、又はこれらの任意の組み合わせなど、別の適切な近距離通信装置と置き換えられてもよい。
【0042】
ある実施形態では、
図5に示されるように、上述した一以上のネットワーク、要素、システム(例えば、190、240、及び/又は280)、方法(例えば、220、260、及び/又は305)及び/又はステップ(例えば、221、224、227、230、233、236、239、261、264、267、270、273、276、279、307、309、311、313、315、317、319及び/又は321)、及び/又はこれらの任意の組み合わせの一以上の実施形態を実施する実例ノード325が図示される。ノード325は、マイクロプロセッサ325a、入力装置325b、記憶装置325c、ビデオコントローラ325d、システムメモリ325e、ディスプレイ325f、及び通信装置325gを含み、これら全ては一以上のバス325hで相互に接続される。幾つかの実施形態では、記憶装置325cは、フロッピードライブ、ハードドライブ、CD-ROM、光学ドライブ、その他の形式の記憶装置及び/又はこれらの任意の組み合わせを含むことできる。幾つかの実施形態では、記憶装置325cは、実行可能命令を含み得るフロッピーディスク、CD-ROM、DVD-ROM、又はコンピュータ読み取り可能な他の形式の媒体を含み、及び/又は受け入れ可能であってもよい。幾つかの実施形態では、通信装置325gは、ノードを他のノードと通信可能にするモデム、ネットワークカード、その他の任意の装置を含むことがある。幾つかの実施形態では、任意のノードはパーソナルコンピュータ、メインフレーム、PDA、スマートフォン、携帯電話を含むがこれらに限られない複数の(イントラネット又はインターネットにより)相互に接続されたコンピュータシステムを表す。
【0043】
幾つかの実施形態では、上述したいずれかのシステムの一以上の構成要素は、少なくともノード325及び/若しくはその構成要素、並びに/又は、ノード325及び/若しくはその構成要素に実質的に類似した一以上のノードを含む。幾つかの実施形態では、ノード325の上述した構成要素、及び/又は上述したシステムの一つ以上は、それぞれ複数の同じ構成要素を含む。
【0044】
幾つかの実施形態では、コンピュータシステムは典型的に機械可読命令を実行できるハードウェア、及び、望ましい結果を生成する動作を実行するソフトウェア(典型的には機械可読命令)を少なくとも含む。幾つかの実施形態では、コンピュータシステムはハードウェア及びソフトウェアのハイブリッド及びコンピュータサブシステムを含むことがある。
【0045】
幾つかの実施形態では、ハードウェアは概して、クライアントマシン(パーソナルコンピュータ又はサーバとしても知られる)などのプロセッサ対応プラットフォーム、及びハンドヘルド処理デバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、パーソナルコンピューティングデバイス(PCD))を少なくとも含む。幾つかの実施形態では、ハードウェアは、メモリやその他のデータ記憶装置など、機械可読命令を記憶することが可能な任意の物理的装置を含むことがある。幾つかの実施形態では、その他の形式のハードウェアとして、例えば、モデム、モデムカード、ポート、及びポートカードなどの転送装置等のハードウェアサブシステムを含む。
【0046】
幾つかの実施形態では、ソフトウェアは、RAMやROMなどの任意のメモリ媒体に記憶された任意の機械語、及び、その他の装置(例えば、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、又はCD-ROM)に記憶された機械語を含む。幾つかの実施形態では、ソフトウェアはソース又はオブジェクトコードを含むことがある。幾つかの実施形態では、ソフトウェアは、例えば、クライアントマシン又はサーバなどのノード上で実行され得る任意の命令セットを包含する。
【0047】
幾つかの実施形態では、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを用いて本開示の特定の実施形態の機能や性能を強化することがある。ある実施形態では、ソフトウェアの機能はシリコンチップに直接加工されていることがある。したがって、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせもまたコンピュータシステムの定義の中に含まれ、本開示によって実現可能な等価構造及び等価方法として想定されることが理解されるべきである。
【0048】
幾つかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのパッシブデータストレージのみでなく、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)などの半永久的なデータストレージを含む。本開示の一以上の実施形態をコンピュータのRAMに実施させることで、標準コンピュータを新しい特定のコンピューティングマシンに変化させてもよい。幾つかの実施形態では、データ構造は、本開示の実施形態を可能にし得る定義されたデータ編成である。ある実施形態では、データ構造はデータ編成又は実行可能なコードの編成を提供することがある。
【0049】
幾つかの実施形態では、任意のネットワーク及び/又はネットワークの一以上の部分が、いずれかの特定の構成に作用するよう設計されていることがある。ある実施形態では、任意のネットワークの一以上の部分がコンピュータ単体、ローカルエリアネットワーク、クライアントサーバネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネット、ハンドヘルド及びその他の持ち運び可能な無線装置及びネットワークで実施されることがある。
【0050】
幾つかの実施形態では、データベースは、例えば、Oracle、Microsoft Access、SyBase又はDBase IIなどの任意の標準又はプロプライエタリデータベースソフトウェアのことがある。幾つかの実施形態では、データベースは、データベース特異ソフトウェアによって関連付けられ得るフィールド、レコード、データ、その他のデータベース要素を有することがある。幾つかの実施形態では、データはマッピングされることがある。幾つかの実施形態では、マッピングは一つのデータエントリを他のデータエントリに関連付ける処理である。ある実施形態では、キャラクタファイルの場所に含まれるデータが第2のテーブルのフィールドにマッピングされ得る。幾つかの実施形態では、データベースの物理的な場所は限定されず、データベースは分散されることがある。ある実施形態では、データベースは、サーバの遠隔に存在し、別のプラットフォームで実行されることがある。ある実施形態では、データベースはインターネットを通じてアクセス可能でもよい。幾つかの実施形態では、2つ以上のデータベースが実装されることがある。
【0051】
幾つかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されている複数の命令が一以上のプロセッサによって実行されることがあり、これにより、一以上のプロセッサは上述した各システム、方法、及び/又はその任意の組み合わせの上述した動作の全体又は一部を実行又は実装する。幾つかの実施形態では、このようなプロセッサは一以上のマイクロプロセッサ325a、上述したシステムの構成要素の一部である任意のプロセッサ、及び/又はその任意の組み合わせを含むことがあり、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、上述のシステムの一以上の構成要素に分散されることがある。幾つかの実施形態では、そのようなプロセッサは仮想コンピュータシステムに関連する複数の命令を実行することがある。幾つかの実施形態では、そのような複数の命令は、一以上のプロセッサに命令を実行させるため、一以上のプロセッサと直接通信し、及び/又は、一以上のオペレーティングシステム、ミドルウェア、ファームウェア、その他のアプリケーション、及び/又はその任意の組み合わせと相互にやりとりすることがある。
【0052】
方法が開示されている。本方法は、概して、センサを用いて車両における衝撃を検知することと、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、衝撃の検知に応じて、第1のメモリから第1のデータセットを読み出し、第1の近距離通信装置を用いて、第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信し、第2の近距離通信装置を用いて、第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信し、第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、第1のデータセットを第2のメモリに記憶した後に、第1のデータセットを第2のメモリから読み出すこととを含み、第1の近距離通信装置は車両の一部であり、第2の近距離通信装置はインフラストラクチャの一部である。
【0053】
前述の方法の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0054】
インフラストラクチャは衝撃の対象物である。
【0055】
衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、インフラストラクチャに関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶すること、衝撃の検知に応じて、第2のデータセットを第2のメモリから読み出し、第2の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、第1の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して受信することを含む。
【0056】
第2のメモリは、第2の近距離通信装置の一部である。
【0057】
車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0058】
第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信することは、第1のデータセットを第1の近距離通信装置の送信器アンテナを介して送信することを含み、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、第1のデータセットを第2の近距離通信装置の受信器アンテナを介して受信することを含む。
【0059】
第1のデータセットは、車両の車両識別番号、車両の所有者の身分証明書、又は車両及び車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0060】
また、システムが開示されている。本システムは、概して、第1の近距離通信装置を搭載する車両と、車両における衝撃を検知するようになっているセンサと、車両に関連する第1のデータセットが記憶された第1のメモリと、第2の近距離通信装置を搭載するインフラストラクチャと、第2のメモリとを備え、センサが衝撃を検知したことに応じて、第1のデータセットは、第1のメモリから読み出され、第1の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、第2の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して受信され、第2のメモリに記憶されるようになっており、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後、第1のデータセットは第2のメモリから読み出し可能である。
【0061】
前述のシステムの実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0062】
インフラストラクチャは衝撃の対象物である。
【0063】
インフラストラクチャに関連する第2のデータセットは第2のメモリに記憶され、センサが衝撃を検知したことに応じて、第2のデータセットは、第2のメモリから読み出され、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して送信され、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して受信されるようになっている。
【0064】
第2のメモリは第2の近距離通信装置の一部である。
【0065】
車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0066】
第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1のデータセットは、第1の近距離通信装置の送信器アンテナを用いて送信可能であり、第2の近距離通信装置の受信器アンテナを用いて受信可能である。
【0067】
第1のデータセットは、車両の車両識別番号、車両の所有者の身分証明書、又は車両及び車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0068】
また、装置が開示されている。本装置は、概して、一以上の非一時的なコンピュータ可読媒体と、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され、一以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令とを備え、複数の命令は、実行されると、一以上のプロセッサにセンサを用いて車両における衝撃を検知させる命令と、実行されると、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に一以上のプロセッサに車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶させる命令と、実行されると、一以上のプロセッサに、衝撃の検知に応じて第1のデータセットを第1のメモリから読み出させ、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信させ、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信させ、第1のデータセットを第2のメモリに記憶させる命令と、実行されると、第1のデータセットを第2のメモリに記憶した後に、一以上のプロセッサに第1のデータセットを第2のメモリから読み出させる命令とを含み、第1の近距離通信装置は車両の一部であり、第2の近距離通信装置はインフラストラクチャの一部である。
【0069】
前述の装置の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0070】
インフラストラクチャは衝撃の対象物である。
【0071】
複数の命令は、実行されると、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、一以上のプロセッサにインフラストラクチャに関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶させる命令と、実行されると、一以上のプロセッサに、衝撃の検知に応じて第2のデータセットを第2のメモリから読み出させ、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを送信させ、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを受信させる命令とを更に含む。
【0072】
第2のメモリは、第2の近距離通信装置の一部である。
【0073】
車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0074】
第1のデータセットは、車両の車両識別番号、車両の所有者の身分証明書、又は車両及び車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0075】
他の方法も開示されている。本方法は、概して、センサを用いて第1の車両における衝撃を検知することと、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、第2の車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、衝撃の検知に応じて、第1のデータセットを第1のメモリから読み出すし、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信し、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信し、第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、第1のデータセットを第2のメモリに記憶した後に、第1の車両の制御部を用いて、第1のデータセットを第2のメモリから読み出すこととを含み、第1の近距離通信装置は第2の車両の一部であり、第2の近距離通信装置は第1の車両の一部である。
【0076】
前述の方法の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0077】
第2の車両は衝撃の対象物である。
【0078】
衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、第1の車両に関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶することと、衝撃の検知に応じて、第2のデータセットを第2のメモリから読み出し、第2の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、第1の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して受信することとを含む。
【0079】
第2のメモリは、第2の近距離通信装置又は第1の車両の制御部のいずれかの一部である。
【0080】
第1の車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0081】
第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信することは、第1の近距離通信装置の送信器アンテナを介して第1のデータセットを送信することを含み、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、第2の近距離通信装置の受信器アンテナを介して第1のデータセットを受信することを含む。
【0082】
第1のデータセットは、第2の車両の車両識別番号、第2の車両の所有者の身分証明書、又は第2の車両及び第2の車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0083】
別のシステムも開示されている。本システムは、概して、第1の近距離通信装置を搭載する第1の車両と、第1の車両における衝撃を検知するよう構成されたセンサと、第2の車両に関連する第1のデータセットが記憶される第1のメモリと、第2の近距離通信装置を搭載する第2の車両と、第2のメモリとを備え、センサが衝撃を検知したことに応じて、第1のデータセットは、第1のメモリから読み出され、第2の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、第1の近距離通信装置を用いて前記第1の無線信号を介して受信され、第2のメモリに記憶されるようになっており、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後に、第1のデータセットは第1の車両の制御部を用いて前記第2のメモリから読み出し可能である。
【0084】
前述のシステムの実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0085】
第2の車両は、衝撃の対象物である。
【0086】
第1の車両と関連する第2のデータセットは第2のメモリに記憶され、センサが衝撃を検知したことに応じて、第2のデータセットは、第2のメモリから読み出され、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して送信され、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して受信されるようなっている。
【0087】
第2のメモリは、第1の近距離通信装置又は第1の車両の制御部のいずれかの一部である。
【0088】
第1の車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0089】
第1の近距離通信装置は受信器アンテナを含み、第2の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1のデータセットは、第2の近距離通信装置の送信器アンテナを介して送信可能であり、第1のデータセットは、第1の近距離通信装置の受信器アンテナを介して受信可能である。
【0090】
第1のデータセットは、第2の車両の車両識別番号、第2の車両の所有者の身分証明書、又は第2の車両及び第2の車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0091】
別の装置も開示されている。本装置は、概して一以上の非一時的なコンピュータ可読媒体、及び、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され、一以上のプロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な複数の命令を備え、複数の命令は、実行されると、一以上のプロセッサにセンサを用いて第1の車両における衝撃を検知させる命令と、実行されると、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に一以上のプロセッサに第2の車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶させる命令と、実行されると、一以上のプロセッサに、衝撃の検知に応じて第1のデータセットを第1のメモリから読み出させ、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信させ、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信させ、第1のデータセットを第2のメモリに記憶させる命令と、実行されると、第1のデータセットを第2のメモリに記憶した後に、一以上のプロセッサに、第1の車両の制御部を用いて第1のデータセットを第2のメモリから読み出させる命令とを含み、第1の近距離通信装置は第2の車両の一部であり、第2の近距離通信装置は第1の車両の一部である。
【0092】
前述の装置の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0093】
第2の車両は衝撃の対象物である。
【0094】
複数の命令は、実行されると、衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、一以上のプロセッサに第1の車両に関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶させる命令と、実行されると、一以上のプロセッサに、衝撃の検知に応じて第2のデータセットを第2のメモリから読み出させ、第2の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信させ、第1の近距離通信装置を用いて第2のデータセットを第2の無線信号を介して受信させる命令とを更に含む。
【0095】
第2のメモリは、第2の近距離通信装置又は第1の車両の制御部のいずれかの一部である。
【0096】
第1の車両はセンサを搭載し、センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0097】
第1のデータセットは、第2の車両の車両識別番号、第2の車両の所有者の身分証明書、又は第2の車両及び第2の車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む。
【0098】
さらに別の方法も開示されている。本方法は、概して、制御部を用いて第1の近距離通信装置を作動させることと、第1の近距離通信装置の作動前、作動中、又は作動後に、第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、車両でサービスレーンを通り抜けることと、サービスレーンを通り抜けたことに応じて、第1のデータセットを第1のメモリから読み出し、第1の近距離通信装置を用いて前記第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信し、第2の近距離通信装置を用いて前記第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することとを含み、制御部及び第1の近距離通信装置は車両の一部であり、第2の近距離通信装置はサービスレーンの一部である。
【0099】
前述の方法の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0100】
サービスレーンを通り抜けたことに応じて、第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、第1のデータセットを第2のメモリに記憶した後に、第1のデータセットを第2のメモリから読み出すこととを含む。
【0101】
第1の近距離通信装置の作動前、作動中、又は作動後に、サービスレーンと関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶することと、サービスレーンを通り抜けたことに応じて、第2のデータセットを第2のメモリから読み出し、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを送信し、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを受信することとを含む。
【0102】
第2のメモリは第2の近距離通信装置の一部である。
【0103】
制御部を用いて第1の近距離通信装置を作動させることは、車両に関連する車載インフォテインメントシステムを介して入力を受信することを含む。
【0104】
第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信することは、第1のデータセットを第1の近距離通信装置の送信器アンテナを介して送信することを含み、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信することは、第1のデータセットを第2の近距離通信装置の受信器アンテナを介して受信することを含む。
【0105】
第1のデータセットは、車両の乗員に関連する支払い情報を含む。
【0106】
更に別のシステムも開示されている。本システムは、概して、第1の近距離通信装置を搭載するサービスレーンと、サービスレーンを通り抜けるようになっている車両と、車両に関連する第1のデータセットが記憶された第1のメモリと、第2のメモリとを備え、車両は制御部と第2の近距離通信装置とを備え、制御部は第2の近距離通信装置を作動するようになっており、サービスレーンを通り抜けたことに応じて、第2の近距離通信装置が制御部によって作動されると、第1のデータセットは、第1のメモリから読み出され、第2の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、第1の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して受信される。
【0107】
前述のシステムの実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0108】
車両がサービスレーンを通り抜けたことに応じて、制御部によって第2の近距離通信装置が作動されると、第1のデータセットは、さらに第2のメモリに記憶され、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後に第2のメモリから読み出されるようになっている。
【0109】
サービスレーンに関連する第2のデータセットは第2のメモリに記憶され、車両がサービスレーンを通り抜けたことに応じて、第2の近距離通信装置が制御部により作動されると、第2のデータセットは、第2のメモリから読み出され、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して送信され、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して受信されるようになっている。
【0110】
第2のメモリは、第1の近距離通信装置の一部である。
【0111】
第2の近距離通信装置は、制御部を用いて車両に関連する車載インフォテインメントシステムを介した入力を受信することによって作動可能になる。
【0112】
第1の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、第2の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、第1のデータセットは第2の近距離通信装置の送信器アンテナを介して送信可能であり、第1のデータセットは第1の近距離通信装置の受信器アンテナを介して受信可能である。
【0113】
第1のデータセットは、車両の乗員に関連する支払い情報を含む。
【0114】
更に別の装置も開示されている。本装置は、概して一以上の非一時的なコンピュータ可読媒体、及び、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され、一以上のプロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な複数の命令を備え、複数の命令は、実行されると、制御部を用いて第1の近距離通信装置を作動前、作動中、又は作動後に一以上のプロセッサに第1のデータセットを第1のメモリに記憶させる命令と、実行されると、車両がサービスレーンを通り抜けたことに応じて、制御部によって第1の近距離通信装置が作動される際に、一以上のプロセッサに、第1のデータセットを第1のメモリから読み出させ、第1の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して送信させ、第2の近距離通信装置を用いて第1のデータセットを第1の無線信号を介して受信させる命令とを含み、制御部及び第1の近距離通信装置は車両の一部であり、第2の近距離通信装置はサービスレーンの一部である。
【0115】
前述の装置の実施形態は、一以上の以下の要素を、単体で或いは互いに組み合わせて含むことがある。
【0116】
複数の命令は、実行されると、車両がサービスレーンを通り抜けたことに応じて、制御部によって第1の近距離通信装置が作動されると、一以上のプロセッサに、第1のデータセットを第2のメモリに記憶させ、第1のデータセットが第2のメモリに記憶された後に、第2のメモリから第1のデータセットを読み出させる命令を更に含む。
【0117】
複数の命令は、実行されると、制御部による第1の近距離通信装置の作動前、作動中、又は、作動後に、一以上のプロセッサに、サービスレーンに関連する第2のデータセットを第2のメモリに記憶させる命令と、実行されると、車両がサービスレーンを通り抜けたことに応じて、制御部によって第1の近距離通信装置が作動されると、一以上のプロセッサに第2のメモリから第2のデータセットを読み出させ、第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを送信させ、第1の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して第2のデータセットを受信させる命令とを更に含む。
【0118】
第2のメモリは、第2の近距離通信装置の一部である。
【0119】
第2の近距離通信装置は、制御部を用いて車両と関連する車載インフォテインメントシステムを介して入力を受信することで作動可能である。
【0120】
第1のデータセットは、車両の乗員に関連する支払い情報を含む。
【0121】
本開示の範囲から逸脱することなく種々の変更が可能なことが理解される。
【0122】
一部の実施形態では、各種実施形態の要素及び教示は、各種実施形態の一部又は全てと全体的に又は部分的に組み合わされることがある。加えて、各種実施形態の一以上の要素及び教示は少なくとも部分的に省略されることがあり、及び/又は、少なくとも部分的に、各種実施形態の一以上のその他の要素及び教示と組み合わされることがある。
【0123】
例えば、「上部」「下部」「上」「下」「間」「底」「垂直」「水平」「角度のある」「上方向」「下方向」「横方向」「左から右」「右から左」「上から下」「下から上」「頂点」「底」「ボトムアップ」「トップダウン」など任意の空間参照は、説明の目的のみであり、上述した構造の特定の配向又は位置を制限しない。
【0124】
一部の実施形態では、異なるステップ、処理、及び手続きが識別性のある動作として記載されていても、一以上のステップ、一以上の処理、及び/又は一以上の手続きは、異なる順序で、同時に、及び/又は順次実施されることもある。一部の実施形態では、ステップ、処理、及び/又は手続きが統合され一以上のステップ、処理、及び/又は手続きとなることがある。
【0125】
一部の実施形態では、各実施形態における一以上の操作ステップが省略されることがある。さらに、一部の事例では、本開示の一部の特徴は、他の特徴が対応して使用されなくとも使用されることがある。さらに、一以上の上述した実施形態及び/又は変形例は、任意の一以上のその他の上述した実施形態及び/又は変形例と全体的に又は部分的に組み合わされることがある。
【0126】
一部の実施形態が上記で詳細に説明されたが、実施形態は説明のためのみに記載されており限定するものではなく、本開示の新規の教示及び利点から実質的に逸脱することなく、実施形態にその他多くの修正、変更及び/又は置換がなされ得ることは当業者に容易に理解されるであろう。つまり、そのような修正、変更及び/又は置換のすべては、以下の特許請求の範囲に定義される本開示の範囲に含まれることが意図される。請求項において、任意のミーンズプラスファンクション節は、本明細書中に記載された機能を実施するものとして、また、構造的に等価であるのみでなく等価構成として、本明細書中に記載される構造を網羅することが意図される。さらに、出願人の明確な意図として、請求項で「手段」という用語が関連する機能と明確に併用される場合を除き、本出願中のいずれの請求項も米国特許法第112条第6項が定める何等の限定には当たらない。
本開示は以下の態様を包含する。
(1)
センサを用いて、車両における衝撃を検知することと、
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第1のメモリから前記第1のデータセットを読み出し、
第1の近距離通信装置を用いて、第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを送信し、
第2の近距離通信装置を用いて、前記第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを受信し、
前記第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、
前記第1のデータセットを前記第2のメモリに記憶した後に、前記第1のデータセットを前記第2のメモリから読み出すことと
を含み、
前記第1の近距離通信装置は前記車両の一部であり、
前記第2の近距離通信装置はインフラストラクチャの一部である、方法。
(2)
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、上記(1)に記載の方法。
(3)
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットを前記第2のメモリに記憶することと、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第2のデータセットを前記第2のメモリから読み出し、
前記第2の近距離通信装置を用いて、前記第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、
前記第1の近距離通信装置を用いて、前記第2のデータセットを前記第2の無線信号を介して受信することと
を更に含む、上記(1)に記載の方法。
(4)
前記第2のメモリは前記第2の近距離通信装置の一部である、上記(1)に記載の方法。
(5)
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、上記(1)に記載の方法。
(6)
前記第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、
前記第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、
前記第1の近距離通信装置を用いて前記第1のデータセットを前記第1の無線信号を介して送信することは、前記第1のデータセットを前記第1の近距離通信装置の送信器アンテナを介して送信することを含み、
前記第2の近距離通信装置を用いて前記第1のデータセットを前記第1の無線信号を介して受信することは、前記第1のデータセットを前記第2の近距離通信装置の受信器アンテナを介して受信することを含む、上記(1)に記載の方法。
(7)
前記第1のデータセットは、前記車両の車両識別番号、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、上記(1)に記載の方法。
(8)
第1の近距離通信装置を搭載する車両と、
前記車両における衝撃を検知するようになっているセンサと、
前記車両に関連する第1のデータセットが記憶された第1のメモリと、
第2の近距離通信装置を搭載するインフラストラクチャと、
第2のメモリと
を備え、
前記センサが前記衝撃を検知したことに応じて、前記第1のデータセットは、
前記第1のメモリから読み出され、
前記第1の近距離通信装置を用いて第1の無線信号を介して送信され、
前記第2の近距離通信装置を用いて前記第1の無線信号を介して受信され、
前記第2のメモリに記憶されるようになっており、
前記第1のデータセットが前記第2のメモリに記憶された後、前記第1のデータセットは前記第2のメモリから読み出し可能である、システム。
(9)
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、上記(8)に記載のシステム。
(10)
前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットが前記第2のメモリに記憶され、
前記センサが前記衝撃を検知したことに応じて、前記第2のデータセットは
前記第2のメモリから読み出され、
前記第2の近距離通信装置を用いて第2の無線信号を介して送信され、
前記第1の近距離通信装置を用いて前記第2の無線信号を介して受信されるようになっている、上記(8)に記載のシステム。
(11)
前記第2のメモリは前記第2の近距離通信装置の一部である、上記(8)に記載のシステム。
(12)
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、上記(8)に記載のシステム。
(13)
前記第2の近距離通信装置は受信器アンテナを有し、
前記第1の近距離通信装置は送信器アンテナを有し、
前記第1のデータセットは
前記第1の近距離通信装置の送信器アンテナを用いて送信可能であり、
前記第2の近距離通信装置の受信器アンテナを用いて受信可能である、上記(8)に記載のシステム。
(14)
前記第1のデータセットは、前記車両の車両識別番号、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の前記所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、上記(8)に記載のシステム。
(15)
センサを用いて、車両における衝撃を検知することと、
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記車両に関連する第1のデータセットを第1のメモリに記憶することと、
前記第1のメモリから前記第1のデータセットを読み出すことと、
前記車両の第1の近距離通信装置を用いて、第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを送信することと、
インフラストラクチャの第2の近距離通信装置を用いて、前記第1の無線信号を介して前記第1のデータセットを受信することと、
前記第1のデータセットを第2のメモリに記憶することと、
前記第1のデータセットを前記第2のメモリに記憶した後、前記第1のデータセットを前記第2のメモリから読み出すこととを含む操作を機械に実行させる、一以上のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、非一時的なコンピュータ可読媒体。
(16)
前記インフラストラクチャは前記衝撃の対象物である、上記(15)に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(17)
前記衝撃の検知前、検知中、又は検知後に、前記インフラストラクチャに関連する第2のデータセットを前記第2のメモリに記憶し、
前記衝撃の検知に応じて、
前記第2のデータセットを前記第2のメモリから読み出し、
前記第2の近距離通信装置を用いて、前記第2のデータセットを第2の無線信号を介して送信し、
前記第1の近距離通信装置を用いて、前記第2のデータセットを前記第2の無線信号を介して受信する操作を更に含む、上記(15)に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(18)
前記第2のメモリは前記第2の近距離通信装置の一部である、上記(15)に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(19)
前記車両は前記センサを搭載し、
前記センサは、エアバッグセンサ、アンチロックブレーキセンサ、カメラ、加速度メータ、スピードメータ、タコメータ、バンパー衝撃センサ、側面衝撃センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、上記(15)に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(20)
前記第1のデータセットは、前記車両の車両識別番号、前記車両の所有者の身分証明書、又は、前記車両及び前記車両の所有者に関連する保険情報の少なくとも1つを含む、上記(15)に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。