IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三星ディスプレイ株式會社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240220BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240220BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20240220BHJP
【FI】
G09F9/00 324
G09F9/30 308Z
G09F9/00 302
G09F9/00 346A
G09F9/00 366A
G09F9/30 365
H10K59/10
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019162170
(22)【出願日】2019-09-05
(65)【公開番号】P2020038372
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-07-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0105953
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】シン ジャイク
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0107250(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0209874(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0062094(US,A1)
【文献】特開2006-227513(JP,A)
【文献】特開昭54-146593(JP,A)
【文献】米国特許第10067536(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0147263(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H05K5/00-5/06
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域及び前記第1表示領域に隣接する第2表示領域を有し、前記第1表示領域及び前記第2表示領域の間の境界線を基準にフォールディングされるフレキシブル表示モジュールと、
前記第1表示領域に重畳する第1支持部材及び前記第2表示領域に重畳する第2支持部材を含み、前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される支持部材と、を含み、
前記第1支持部材は、
リジッド(rigid)な性質を有する第1ベース支持部材と、
前記第1ベース支持部材の上部面及び側面に配置された第1光吸収部材と、を含み、
前記第2支持部材は、
リジッド(rigid)な性質を有する第2ベース支持部材と、
前記第2ベース支持部材の上部面及び側面に配置され、前記第1光吸収部材から離隔して配置された第2光吸収部材と、を含む表示装置。
【請求項2】
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々の色相は、黒色である請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の各々は、金属を含む請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1光吸収部材は、前記第1ベース支持部材にコーティングされ、前記第2光吸収部材は、前記第2ベース支持部材にコーティングされる請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される衝撃吸収部材と、
前記衝撃吸収部材の下部に配置される接着部材と、をさらに含み、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材は、前記接着部材によって前記衝撃吸収部材に結合される請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記フレキシブル表示モジュールは、
各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含むフレキシブル表示パネルと、
前記フレキシブル表示パネル上に配置される入力感知回路と、を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記駆動回路は、前記支持部材の下部に配置される請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1ベース支持部材は、
第1本体部と、
前記第1本体部から延長される第1突出部と、を含み、
前記第2ベース支持部材は、
第2本体部と、
前記第2本体部から延長され、前記第1突出部と重畳する第2突出部と、を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の各々は、
前記上部面に対向する下部面を有し、
前記側面は、前記上部面及び前記下部面を接続し、
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記上部面の全体に配置される請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記側面の中で少なくとも一部に配置される請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記側面及び対応する前記下部面の全体に配置される請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1支持部材の下部に配置される第1セット部材及び前記第2支持部材の下部に配置される第2セット部材を含むセット部材をさらに含み、
前記第1セット部材は、
リジッド(rigid)な性質を有する第1ベースセット部材と、
前記第1ベースセット部材の外面に配置された第3光吸収部材と、を含み、
前記第2セット部材は、
リジッド(rigid)な性質を有する第2ベースセット部材と、
前記第2ベースセット部材の外面に配置された第4光吸収部材と、を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記フレキシブル表示モジュールは、各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含み、前記駆動回路は、前記セット部材及び前記支持部材の間に配置される請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第3光吸収部材及び前記第4光吸収部材の各々の色相は、黒色であり、前記第1ベースセット部材及び前記第2ベースセット部材の各々は、金属を含む請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
フレキシブル表示パネル及び前記フレキシブル表示パネル上に配置された入力感知回路を含み、所定のベンディング軸を基準にフォールディングされるフレキシブル表示モジュールと、
前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される第1支持部材及び前記第1支持部材
と隣接して配置される第2支持部材を含み、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の間の境界線によって前記所定のベンディング軸が定義される支持部材と、を含み、
前記第1支持部材は、
金属を含む第1ベース支持部材と、
前記第1ベース支持部材の上部面及び側面に配置され、黒色カラーを有する第1光吸収部材と、を含み、
前記第2支持部材は、
金属を含む第2ベース支持部材と、
前記第2ベース支持部材の上部面及び側面に配置され、黒色カラーを有し、前記第1光吸収部材から離隔して配置された第2光吸収部材と、を含む表示装置。
【請求項16】
前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される衝撃吸収部材と、
前記衝撃吸収部材の下部に配置される接着部材と、をさらに含み、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材は、前記接着部材によって前記衝撃吸収部材に結合される請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記フレキシブル表示パネルは、各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含み、前記駆動回路は、前記支持部材の下部に配置される請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記フレキシブル表示パネルは、各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含み、前記駆動回路は、前記支持部材の上部に配置される請求項15に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1ベース支持部材は、
第1本体部と、
前記第1本体部から延長される第1突出部と、を含み、
前記第2ベース支持部材は、
第2本体部と、
前記第2本体部から延長され、前記第1突出部と重畳する第2突出部と、を含む請求項15に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第1ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の各々は、
前記上部面に対向する下部面を有し、
前記側面は、前記上部面及び前記下部面を接続し、
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記上部面の中で少なくとも一部に配置される請求項15に記載の表示装置。
【請求項21】
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記側面の中で少なくとも一部に配置される請求項20に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は、対応する前記側面及び対応する前記下部面の全体に配置される請求項20に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフォールディングすることができる表示装置に係り、具体的には全体的に均一な表示品質を提供する表示装置に係る。
【背景技術】
【0002】
表示装置は表示画面に多様なイメージを表示して使用者に情報を提供する。一般的に表示装置は割当られた画面内で情報を表示する。最近、フォールディングが可能であるフレキシブル表示パネルを含むフレキシブル表示装置が開発されている。フレキシブル表示装置はリジッド表示装置と異なりに、折り畳むか、丸めるか、或いは曲げることができる。形状が多様に変更されることができるフレキシブル表示装置は既存の画面のサイズに関係なく、携帯することができるので、使用者の便宜性が向上される。
【0003】
フォールディング可能なフレキシブル表示装置を具現する場合、フォールディング軸に対応する部分はフォールディング軸に対応しない他の部分と構造的特徴が異なるので、前記フォールディング軸に対応する部分に視認性不良が発生する問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第10043421号明細書
【文献】米国特許第10230062号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的はフォールディング軸に対応する部分とそれ以外の部分が均一な表示品質を有するフォールディング可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る表示装置はフレキシブル表示モジュール及び支持部材を含んでもよい。前記フレキシブル表示モジュールは第1表示領域及び前記第1表示領域に隣接する第2表示領域を有し、前記第1表示領域及び前記第2表示領域の間の境界線を基準にフォールディングされてもよい。前記支持部材は前記第1表示領域に重畳する第1支持部材及び前記第2表示領域に重畳する第2支持部材を含み、前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置されてもよい。
【0007】
前記第1支持部材はリジッド(rigid)な性質を有する第1ベース支持部材及び前記第1ベース支持部材の外面に配置された第1光吸収部材を含んでもよい。
【0008】
前記第2支持部材はリジッド(rigid)な性質を有する第2ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の外面に配置された第2光吸収部材を含んでもよい。
【0009】
本発明の一実施形態で、前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々の色相は黒色であってもよい。
【0010】
本発明の一実施形態で、前記第1ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の各々は金属を含んでもよい。
【0011】
本発明の一実施形態で、前記第1光吸収部材は前記第1ベース支持部材にコーティングされ、前記第2光吸収部材は前記第2ベース支持部材にコーティングされてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態に係る表示装置は前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される衝撃吸収部材及び前記衝撃吸収部材の下部に配置される接着部材をさらに含むことができる。前記第1支持部材及び前記第2支持部材は前記接着部材によって前記衝撃吸収部材に結合されてもよい。
【0013】
本発明の一実施形態で、前記フレキシブル表示モジュールは各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含むフレキシブル表示パネル及び前記フレキシブル表示パネル上に配置される入力感知回路を含んでもよい。
【0014】
本発明の一実施形態で、前記駆動回路は前記支持部材の下部に配置されてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態で、前記第1ベース支持部材は第1本体部及び前記第1本体部から延長される第1突出部を含むことができる。前記第2ベース支持部材は第2本体部及び前記第2本体部から延長され、前記第1突出部と重畳する第2突出部を含んでもよい。
【0016】
本発明の一実施形態で、前記第1ベース支持部材及び前記第2ベース支持部材の各々は上部面、前記上部面に対向する下部面、及び前記上部面及び前記下部面を接続する側面を含み、前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は対応する前記上部面の全体に配置されてもよい。
【0017】
本発明の一実施形態で、前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は対応する前記側面の中で少なくとも一部にさらに配置されてもよい。
【0018】
本発明の一実施形態で、前記第1光吸収部材及び前記第2光吸収部材の各々は対応する前記側面及び対応する前記下部面の全体に配置されてもよい。
【0019】
本発明の一実施形態に係る表示装置は前記第1支持部材の下部に配置される第1セット部材及び前記第2支持部材の下部に配置される第2セット部材を含むセット部材をさらに含んでもよい。
【0020】
前記第1セット部材はリジッド(rigid)な性質を有する第1ベースセット部材及び前記第1ベースセット部材の外面に配置された第3光吸収部材を含むことができる。前記第2セット部材はリジッド(rigid)な性質を有する第2ベースセット部材及び前記第2ベースセット部材の外面に配置された第4光吸収部材を含んでもよい。
【0021】
本発明の一実施形態で、前記フレキシブル表示モジュールは各々が有機発光素子を含む複数の画素及び前記複数の画素にデータ信号を提供する駆動回路を含み、前記駆動回路は前記セット部材及び前記支持部材の間に配置されてもよい。
【0022】
本発明の一実施形態で、前記第3光吸収部材及び前記第4光吸収部材の各々の色相は黒色であり、前記第1ベースセット部材及び前記第2ベースセット部材の各々は金属を含んでもよい。
【0023】
本発明の一実施形態に係る表示装置はフレキシブル表示モジュール及び支持部材を含むことができる。前記フレキシブル表示モジュールはフレキシブル表示パネル及び前記フレキシブル表示パネル上に配置された入力感知回路を含み、所定のベンディング軸を基準にフォールディングされてもよい。前記支持部材は前記フレキシブル表示モジュールの下部に配置される第1支持部材及び前記第1支持部材と隣接して配置される第2支持部材を含み、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の間の境界線によって前記所定のベンディング軸が定義されてもよい。
【0024】
前記第1支持部材は金属を含む第1ベース支持部材及び前記第1ベース支持部材の外面に配置され黒色カラーを有する第1光吸収部材を含むことができる。前記第2支持部材は金属を含む第2ベース支持部材及び前記ベース支持部材の外面に配置され、黒色カラーを有する第2光吸収部材を含んでもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一実施形態によれば、フォールディング軸を基準にフォールディング可能な表示装置で、フォールディング軸に対応する部分とその以外の部分が均一な表示品質を有するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の斜視図である。
図2A図1に図示された表示装置をフォールディングしたことを示した図面である。
図2B図1に図示された表示装置をフォールディングしたことを示した図面である。
図2C図1に図示された表示装置をフォールディングしたことを示した図面である。
図2D図1に図示された表示装置をフォールディングしたことを示した図面である。
図2E図1に図示された表示装置をフォールディングしたことを示した図面である。
図3】本発明の一実施形態による表示装置の断面図である。
図4A図3に図示された表示モジュールの断面図である。
図4B図3に図示された表示モジュールの断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る表示パネルのブロック図を示した図面である。
図6】本発明の一実施形態に係る画素の等価回路図を示した図面である。
図7図6の画素に印加される発光制御信号及びスキャン信号を例示的に示した図面である。
図8】本発明の一実施形態に係る画素一部分の断面を示した図面である。
図9A図1のI-I’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。
図9B図2AのII-II’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。
図10A】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
図10B】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
図10C】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
図11A図9AのAA部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図11B図9AのAA部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図11C図9AのAA部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図12図1のI-I’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。
図13A】本発明の一実施形態に係るセット部材を例示的に示した図面である。
図13B】本発明の一実施形態に係るセット部材を例示的に示した図面である。
図13C】本発明の一実施形態に係るセット部材を例示的に示した図面である。
図14A図12のBB部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図14B図12のBB部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図14C図12のBB部分の変形実施形態を例示的に示した図面である。
図15A】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
図15B】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
図15C】本発明の一実施形態に係る支持部材を例示的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0028】
図面において、構成要素の厚さ、比率、及び寸法は技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。“及び/又は”は関連する構成が定義できる1つ以上の組合を全て含む。
【0029】
“含む”等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組合したことが存在することを表現しようするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組合したものの存在又は付加可能性を予め排除しないものとして理解されるべきである。
【0030】
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置DDの斜視図である。図1に図示されたようにイメージIMが表示される表示面ISは第1方向軸DR1と第2方向軸DR2が定義する面と平行である。表示面ISの法線方向、即ち表示装置DDの厚さ方向は第3方向DR3が指示する。各部材の前面(又は上面)と背面(又は下面)は第3方向軸DR3によって区分される。しかし、第1乃至第3方向軸DR1、DR2、DR3が指示する方向は相対的な概念として異なる方向に変換されることができる。以下、第1乃至第3方向は第1乃至第3方向軸DR1、DR2、DR3が指示する方向に同一な図面符号を参照する。
【0031】
本発明の一実施形態に係る表示装置DDはフォルダブル表示装置である。本発明の一実施形態に係る表示装置DDはテレビジョン、モニター等のような大型電子装置を始めとして、タブレット、自動車ナビゲーション、ゲーム機、スマートウォッチ等のような中小型電子装置等に使用されることができる。
【0032】
図1に図示されたように、表示装置DDの表示面ISは複数の領域を含む。表示装置DDはイメージIMが表示される表示領域DD-DA及び表示領域DD-DAに隣接する非表示領域DD-NDAを含む。非表示領域DD-NDAはイメージが表示されない領域である。図1にはイメージIMの一例としてアプリケーションアイコン及び時計窓を図示した。表示領域DD-DAは方形状である。非表示領域DD-NDAは表示領域DD-DAを囲む。但し、図1に図示された構成は一例であって、この構成に限定されない。表示領域DD-DAの形状と非表示領域DD-NDAの形状とは相対的にデザインされてもよい。
【0033】
表示装置DDはハウジングHSを含む。ハウジングHSは表示装置DDの外側に配置され、表示装置DDの内部に部品を収容する。
【0034】
図2A乃至図2Eは各々図1に図示された表示装置DDをフォールディングしたことを例示的に示した図面である。
【0035】
図2Aを参照すれば、本発明の一実施形態に係る表示装置DDはベンディング軸BXを基準にインフォールディングされる。図2Bを参照すれば、本発明の一実施形態に係る表示装置DDはベンディング軸BXを基準にアウトフォールディングされる。図2Cを参照すれば、本発明の一実施形態に係る表示装置DDは端部から内側にフォールディングされる。図2Dを参照すれば、本発明の一実施形態に係る表示装置DDは端部から外側にフォールディングされる。図2Eを参照すれば、本発明の一実施形態に係る表示装置DDは対角線方向にフォールディングされる。図2A乃至図2Eは表示装置DDのフォールディング方法を例示的に示したものであり、この構成に限定されない。
【0036】
図3は本発明の一実施形態に係る表示装置DDの断面図である。図4A及び図4B図3に図示された表示モジュールDM、DM-1の断面図である。図3は第2方向軸DR2と第3方向軸DR3が定義する断面を図示した。
【0037】
表示装置DDは表示モジュールDM、複数の機能層FC1~FC3、ベースフィルムBF、衝撃吸収部材CSH、支持部材PT、及び複数の接着部材AD1~AD6を含む。
【0038】
本発明の一実施形態で、接着部材AD1~AD6の各々は減圧接着剤(Pressure sensitive adhesive、PSA)である。
【0039】
機能層FC1~FC3は表示モジュールDMの上部に配置される。
【0040】
第1機能層FC1は第1接着部材AD1によって表示モジュールDMと接着される。第2機能層FC2は第2接着部材AD2によって第1機能層FC1と接着される。第3機能層FC3は第3接着部材AD3によって第2機能層FC2と接着される。
【0041】
機能層FC1~FC3の各々は高分子物質を含む。機能層FC1~FC3の各々はフィルム状の形態である。機能層FC1~FC3の各々のモジュラスは2Gpa以上100Gpa以下である。
【0042】
機能層FC1~FC3の各々の厚さは35μm以上60μm以下である。機能層FC1~FC3の各々の厚さが35μmを下回ると、本来目的とした機能の遂行能力が低下され、60μmを超えると、表示装置DDの柔軟性が減少することができる。本発明の一実施形態で、第1機能層FC1は入射される光を偏光させる偏光機能層である。第2機能層FC2は外部から印加される衝撃を吸収する衝撃吸収機能層である。第3機能層FC3は表示装置DDの外面を構成するウインドー機能層である。本発明の他の実施形態で、第1乃至第3機能層FC1~FC3の中で一部が省略されることができる。
【0043】
ベースフィルムBF、衝撃吸収部材CSH、及び支持部材PTは表示モジュールDMの下部に配置される。
【0044】
ベースフィルムBFは第4接着部材AD4によって表示モジュールDMと接着される。ベースフィルムBFは高分子物質を含む。
【0045】
衝撃吸収部材CSHは第5接着部材AD5によってベースフィルムBFに接着される。衝撃吸収部材CSHは高分子物質を含む。衝撃吸収部材CSHは外部から印加される衝撃を吸収するための層である。
【0046】
支持部材PTは第6接着部材AD6によって衝撃吸収部材CSHに接着される。支持部材PTは表示モジュールDMを支持する。支持部材PTは表示モジュールDMを折り畳むか、或いは曲げるためのヒンジ(図示は省略)を含むことができる。支持部材PTはリジッド(rigid)な性質を有する。
【0047】
図4Aを参照すれば、表示モジュールDMは表示パネルDP及び入力感知回路ISCを含む。入力感知回路ISCは外部から印加されるタッチ及び/又は圧力を感知する。
【0048】
入力感知回路ISCは表示パネルDPの薄膜封止層(図示は省略)上に直接的に配置される。ここで、直接的に配置とは別の接着部材無しで入力感知回路ISCが表示パネルDP上に配置されることを意味する。
【0049】
図4Bを参照すれば、表示モジュールDM-1は表示パネルDP、入力感知回路ISC、及び第7接着部材AD7を含む。表示パネルDPと入力感知回路ISCは第7接着部材AD7によって接着される。
【0050】
図5は本発明の一実施形態に係る表示パネルDPのブロック図である。
【0051】
表示パネルDPは平面上で表示領域DP-DAと非表示領域DP-NDAとを含む。本実施形態で非表示領域DP-NDAは表示領域DP-DAの枠に沿って定義される。表示パネルDPの表示領域DP-DA及び非表示領域DP-NDAは図1に図示された表示装置DDの表示領域DD-DA及び非表示領域DD-NDAに各々対応される。
【0052】
表示パネルDPは走査駆動部100、データ駆動部200、複数のスキャンラインSL、複数の発光制御ラインECL、複数のデータラインDL、複数の電源ラインPL、及び複数の画素PX(以下、画素)を含む。画素PXは表示領域DP-DAに配置される。画素PXの各々は有機発光ダイオードOLED(図6参照)とそれに接続された画素回路CC(図6参照)を含む。
【0053】
走査駆動部100はスキャン駆動部及び発光制御駆動部を含む。
【0054】
スキャン駆動部はスキャン信号を生成し、生成されたスキャン信号をスキャンラインSLに順次的に出力する。発光制御駆動部は発光制御信号を生成し、生成された発光制御信号を発光制御ラインECLに出力する。
【0055】
本発明の他の実施形態で、走査駆動部100内でスキャン駆動部及び発光制御駆動部が区分されなく、1つの回路に構成されることができる。
【0056】
走査駆動部100は画素PXの駆動回路と同一な工程、例えばLTPS(Low Temperature Polycrystaline Silicon)工程又はLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)工程を通じて形成された複数の薄膜トランジスタを含む。
【0057】
データ駆動部200はデータ信号をデータラインDLに出力する。データ信号は映像データの階調値に対応するアナログ電圧である。
【0058】
本発明の一実施形態で、データ駆動部200は印刷回路基板FPCBに実装され、印刷回路基板FPCBがデータラインDLの一端に配置されたパッドと接続されることができる。但し、ここで示された構成は一例であって、この構成に限定されない。データ駆動部200は表示パネルDPに直接的に実装されることができる。
【0059】
スキャンラインSLは第2方向DR2に延長され、第2方向DR2に交差する第1方向DR1に配列される。本発明の一実施形態で、第2方向DR2と第1方向DR1は直交するが、ここで示された構成は一例であって、この構成に限定されない。
【0060】
発光制御ラインECLは第2方向DR2に延長され、第1方向DR1に配列される。即ち、発光制御ラインECLの各々はスキャンラインSLの中で対応するスキャンラインに平行に配列される。
【0061】
データラインDLは第1方向DR1に延長され、第1方向DR1に交差する第2方向DR2に配列される。データラインDLはデータ信号を対応する画素PXに提供する。
【0062】
電源ラインPLは第1方向DR1に延長され、第2方向DR2に配列される。電源ラインPLは第1電源ELVDDを対応する画素PXに提供する。
【0063】
複数の画素PXの各々はスキャンラインSLの中で対応するスキャンライン、発光制御ラインECLの中で対応する発光制御ライン、データラインDLの中で対応するデータライン、及び電源ラインPLの中で対応する電源ラインに接続される。
【0064】
表示パネルDPの非表示領域DP-NDAはベンディング領域BAを含む。表示パネルDPがベンディング領域BAを基準にベンディングされる場合、第1方向DR1及び第2方向DR2によって定義される平面上で、非表示領域DP-NDAの面積が小さくなるので、ベゼルが薄い表示装置DDを提供することができる。即ち、図1で非表示領域DD-NDAの面積が小さい表示装置DDを提供することができる。
【0065】
図6は本発明の一実施形態に係る画素PXの等価回路図を示した図面である。図7図6の画素PXに印加される発光制御信号Ei、スキャン信号Si-1、Si、Si+1を例示的に示した図面である。図6にはi番目のスキャンラインSLi及びi番目の発光制御ラインECLiに接続された画素PXを例示的に図示した。
【0066】
画素PXは有機発光素子OLED及び画素回路CCを含む。画素回路CCは複数のトランジスタT1~T7及びキャパシターCPを含む。画素回路CCはデータ信号に対応して有機発光素子OLEDに流れる電流量を制御する。
【0067】
有機発光素子OLEDは画素回路CCから提供される電流量に対応して所定の輝度に発光する。このために、第1電源ELVDDのレベルは第2電源ELVSSのレベルより高く設定される。
【0068】
複数のトランジスタT1~T7は各々入力電極(又は、ソース電極)、出力電極(又は、ドレーン電極)及び制御電極(又は、ゲート電極)を含む。本明細書内で便宜上、入力電極及び出力電極の中でいずれか1つは第1電極と称され、他の1つは第2電極と称されることができる。
【0069】
第1トランジスタT1の第1電極は第5トランジスタT5を経由して第1電源ELVDDに接続され、第2電極は第6トランジスタT6を経由して有機発光素子OLEDのアノード電極に接続される。第1トランジスタT1は本明細書内でドライビングトランジスタと称されることができる。
【0070】
第1トランジスタT1は制御電極に印加される電圧に対応して有機発光素子OLEDに流れる電流量を制御する。
【0071】
第2トランジスタT2はデータラインDLと第1トランジスタT1の第1電極との間に接続される。そして、第2トランジスタT2の制御電極はi番目のスキャンラインSLiに接続される。第2トランジスタT2はi番目のスキャンラインSLiにi番目のスキャン信号Siが提供される時、ターンオンされてデータラインDLと第1トランジスタT1の第1電極を電気的に接続させる。
【0072】
第3トランジスタT3は第1トランジスタT1の第2電極と制御電極との間に接続される。第3トランジスタT3の制御電極はi番目のスキャンラインSLiに接続される。第3トランジスタT3はi番目のスキャンラインSLiにi番目のスキャン信号Siが提供される時、ターンオンされて第1トランジスタT1の第2電極と制御電極を電気的に接続させる。したがって、第3トランジスタT3がターンオンされる時、第1トランジスタT1はダイオード形態に接続される。
【0073】
第4トランジスタT4はノードNDと初期化電源生成部(図示は省略)との間に接続される。そして、第4トランジスタT4の制御電極はi-1番目のスキャンラインSLi-1に接続される。第4トランジスタT4はi-1番目のスキャンラインSLi-1にi-1番目のスキャン信号Si-1が提供される時、ターンオンされてノードNDに初期化電圧Vintを提供する。
【0074】
第5トランジスタT5は電源ラインPLと第1トランジスタT1の第1電極との間に接続される。第5トランジスタT5の制御電極はi番目の発光制御ラインECLiに接続される。
【0075】
第6トランジスタT6は第1トランジスタT1の第2電極と有機発光素子OLEDのアノード電極との間に接続される。そして、第6トランジスタT6の制御電極はi番目の発光制御ラインECLiに接続される。
【0076】
第7トランジスタT7は初期化電源生成部(図示は省略)と有機発光素子OLEDのアノード電極との間に接続される。そして、第7トランジスタT7の制御電極はi+1番目のスキャンラインSLi+1に接続される。このような第7トランジスタT7はi+1番目のスキャンラインSLi+1にi+1番目のスキャン信号Si+1が提供される時、ターンオンされて初期化電圧Vintを有機発光素子OLEDのアノード電極に提供する。
【0077】
第7トランジスタT7は画素PXのブラック表現能力を向上させることができる。具体的に、第7トランジスタT7がターンオンされると、有機発光素子OLEDの寄生キャパシター(図示は省略)が放電される。その結果、ブラック輝度を具現する時に、第1トランジスタT1からの漏洩電流によって有機発光素子OLEDが発光しなくなるため、ブラック表現能力が向上されることができる。
【0078】
追加的に、図6では第7トランジスタT7の制御電極がi+1番目のスキャンラインSLi+1に接続されることが図示されたが、図6で図示された構成は一例であって、この構成に限定されない。本発明の他の実施形態で、第7トランジスタT7の制御電極はi番目のスキャンラインSLi又はi-1番目のスキャンラインSLi-1に接続されることができる。
【0079】
図6ではPMOSを基準に図示したが、図6で図示された構成は一例であって、この構成に限定されない。本発明の他の実施形態で画素PXはNMOSで構成されることができる。本発明のその他の実施形態で画素PXはNMOSとPMOSの組合によって構成されることができる。
【0080】
キャパシターCPは電源ラインPLとノードNDとの間に配置される。キャパシターCPはデータ信号に対応される電圧を格納する。キャパシターCPに格納された電圧に応じて第5トランジスタT5及び第6トランジスタT6がターンオンされる時、第1トランジスタT1に流れる電流量が決定されることができる。
【0081】
本発明で画素PXの構造は図6に図示された構造に限定されない。本発明の他の実施形態で画素PXは有機発光素子OLEDを発光させるための多様な形態に具現されることができる。
【0082】
図7を参照すれば、発光制御信号EiはハイレベルE-HIGH又はローレベルE-LOWを有することができる。スキャン信号SLi-1、SLi、SLi+1は各々ハイレベルS-HIGH又はローレベルS-LOWを有することができる。
【0083】
発光制御信号EiがハイレベルE-HIGHを有する時、第5トランジスタT5及び第6トランジスタT6がターンオフされる。第5トランジスタT5がターンオフされると、電源ラインPLと第1トランジスタT1の第1電極が電気的に遮断される。第6トランジスタT6がターンオフされると、第1トランジスタT1の第2電極と有機発光素子OLEDのアノード電極が電気的に遮断される。したがって、i番目の発光制御ラインECLiにハイレベルE-HIGHを有する発光制御信号Eiが提供される期間の間に有機発光素子OLEDは発光しない。
【0084】
以後、i-1番目のスキャンラインSLi-1に提供されるi-1番目のスキャン信号SiがローレベルS-LOWを有すると、第4トランジスタT4がターンオンされる。第4トランジスタT4がターンオンされると、初期化電圧VintがノードNDに提供される。
【0085】
i番目のスキャンラインSLiに提供されるi番目のスキャン信号SiがローレベルS-LOWを有すると、第2トランジスタT2及び第3トランジスタT3がターンオンされる。
【0086】
第2トランジスタT2がターンオンされると、データ信号が第1トランジスタT1の第1電極に提供される。この時、ノードNDが初期化電圧Vintに初期化されたため、第1トランジスタT1がターンオンされる。第1トランジスタT1がターンオンされると、データ信号に対応される電圧がノードNDに提供される。この時、キャパシターCPはデータ信号に対応される電圧を格納する。
【0087】
i+1番目のスキャンラインSLi+1に提供されるi+1番目のスキャン信号Si+1がローレベルS-LOWを有すると、第7トランジスタT7がターンオンされる。
【0088】
第7トランジスタT7がターンオンされると、初期化電圧Vintが有機発光素子OLEDのアノード電極に提供されて有機発光素子OLEDの寄生キャパシターが放電される。
【0089】
発光制御ラインECLiに提供される発光制御信号EiがローレベルE-LOWを有すると、第5トランジスタT5及び第6トランジスタT6がターンオンされる。第5トランジスタT5がターンオンされると、第1電源ELVDDが第1トランジスタT1の第1電極に提供される。第6トランジスタT6がターンオンされると、第1トランジスタT1の第2電極と有機発光素子OLEDのアノード電極が電気的に接続される。その結果、有機発光素子OLEDは受信する電流量に対応して所定輝度の光を生成する。
【0090】
図8は本発明の一実施形態に係る画素PX(図6参照)の一部分の断面を示した図面である。図8では第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2を例示的に図示したが、第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2の構造はこの構造に限定されない。図8では第1トランジスタT1の第2電極ED2が画素PXのアノード電極AEに直接コンタクトすることが図示されているが、これは断面上の形状の理解の促進のため、その概略が図示されており、実際には図6に図示されたように第1トランジスタT1は第6トランジスタT6を経由して画素PXのアノード電極AEと接続されることができる。但し、図8に図示された構造は一例であって、この構造に限定されない。本発明の他の実施形態で第1トランジスタT1の第2電極ED2は画素PXのアノード電極AEと直接コンタクトすることができる。
【0091】
表示パネルDP(図8参照)はベース層BL、バッファ層BFL、ゲート絶縁層GI1、GI2、層間絶縁層ILD、回路絶縁層VIA、及び画素定義膜PDLを含む。
【0092】
ベース層BLの一面上にバッファ層BFLが配置される。
【0093】
バッファ層BFLは製造工程中において、ベース層BLに存在する不純物が画素PXに流れ込まれることを防止する。特に、不純物が画素PXを構成するトランジスタT1、T2のアクティブ部ACLに拡散されることを防止する。不純物は外部から流れ込まれるか、或いはベース層BLが熱分解されることによって発生する可能性がある。不純物はベース層BLから排出されたガス又はナトリウムである。また、バッファ層BFLは外部から画素PXに流れ込まれる水分を遮断する。
【0094】
バッファ層BFL上にトランジスタT1、T2の各々を構成するアクティブ部ACLが配置される。アクティブ部ACLの各々はポリシリコン又はアモルファスシリコンを含むことができる。その他にアクティブ部ACLは金属酸化物半導体を含むことができる。
【0095】
アクティブ部ACLは電子又は正孔が移動することができる通路役割をするチャンネル領域、チャンネル領域を介して配置された第1イオンドーピング領域、及び第2イオンドーピング領域を含む。
【0096】
バッファ層BFL上にアクティブ部ACLをカバーする第1ゲート絶縁層GI1が配置される。第1ゲート絶縁層GI1は有機膜及び/又は無機膜を含む。第1ゲート絶縁層GI1は複数の無機薄膜を含むことができる。複数の無機薄膜はシリコンナイトライド層及びシリコン酸化物層を含む。
【0097】
第1ゲート絶縁層GI1上にトランジスタT1、T2の各々を構成する制御電極GE1が配置される。第1トランジスタT1の制御電極GE1はキャパシターCPを構成する2つの電極の中でいずれか1つである。第1ゲート絶縁層GI1上にスキャンラインSL(図5参照)及び発光制御ラインECL(図5参照)の中で少なくとも一部分が配置されることができる。
【0098】
第1ゲート絶縁層GI1上に制御電極GE1をカバーする第2ゲート絶縁層GI2が配置される。第2ゲート絶縁層GI2は有機膜及び/又は無機膜を含む。第2ゲート絶縁層GI2は複数の無機薄膜を含むことができる。複数の無機薄膜はシリコンナイトライド層及びシリコン酸化物層を含む。
【0099】
第2ゲート絶縁層GI2上にキャパシターCP(図6参照)を構成する2つの電極の中で他の1つの電極GE2が配置されることができる。即ち、第1ゲート絶縁層GI1上に配置された電極GE1と第2ゲート絶縁層GI2上に配置された電極GE2が重畳して図6に図示されたキャパシターCPを形成することができる。但し、図6及び図8に図示されたキャパシターCPを構成する電極が配置される構造は一例であって、この構造に限定されない。
【0100】
第2ゲート絶縁層GI2上に電極GE2をカバーする層間絶縁層ILDが配置される。層間絶縁層ILDは有機膜及び/又は無機膜を含む。層間絶縁層ILDは複数の無機薄膜を含むことができる。前記複数の無機薄膜はシリコンナイトライド層及びシリコン酸化物層を含むことができる。
【0101】
層間絶縁層ILD上にデータラインDL(図5参照)及び電源ラインPL(図5参照)の少なくとも一部分が配置されることができる。層間絶縁層ILD上にトランジスタT1、T2の各々の第1電極ED1及び第2電極ED2が配置されることができる。
【0102】
第1電極ED1及び第2電極ED2は各々ゲート絶縁層GI1、GI2及び層間絶縁層ILDを貫通する貫通ホールを通じて対応するアクティブ部ACLと接続される。
【0103】
層間絶縁層ILD上に第1電極ED1及び第2電極ED2をカバーする回路絶縁層VIAが配置される。回路絶縁層VIAは有機膜及び/又は無機膜を含む。回路絶縁層VIAは平坦面を提供する。
【0104】
回路絶縁層VIA上に画素定義膜PDL及び有機発光素子OLED(図6参照)が配置される。図8では便宜上、有機発光素子OLEDのアノード電極AEのみを図示した。図示は省略したが、有機発光素子OLEDはアノード電極AEの他に正孔輸送領域、発光層、電子輸送領域、及びカソードをさらに含むことができる。図示は省略したが、表示パネルDPは有機発光素子OLEDを密封する薄膜封止層を含むことができる。
【0105】
図9A図1のI-I’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。図9B図2AのII-II’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。即ち、図9B図9Aの表示装置DDがフォールディングされた形態を例示的に示した図面である。
【0106】
表示領域DAはベンディング軸BX(図2A参照)を基準に区分される第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2を含む。
【0107】
支持部材PTは第1支持部材PT1及び第2支持部材PT2を含む。第1支持部材PT1は第3方向DR3上で第1表示領域DA1に重畳し、第2支持部材PT2は第3方向DR3上で第2表示領域DA2に重畳する。
【0108】
第1支持部材PT1は第2支持部材PT2と所定の距離(以下、離隔距離、DT)、離隔されて配置される。
【0109】
本発明の一実施形態で、ベンディング軸BX(図2A参照)は第1支持部材PT1と第2支持部材PT2との間の境界線によって定義される。本発明の一実施形態で、ベンディング軸BX(図2A参照)は第1支持部材PT1と第2支持部材PT2との間の境界線と第3方向DR3上で重畳する軸として定義される。
【0110】
図9Bを参照すれば、第1支持部材PT1の中でベンディング軸BX(図2A参照)に隣接する一部分及び第2支持部材PT2の中でベンディング軸BX(図2A参照)に隣接する一部分は第6接着部材AD6に接着されない。したがって、表示装置DDがベンディング軸BX(図2A参照)を基準にフォールディングされる時、第1支持部材PT1及び第2支持部材PT2の各々が有するリジッド(rigid)な性質のために発生する問題点(例えば、クラック、膜剥がれなど)を解決することができる。
【0111】
図10A図10B、及び図10Cは各々本発明の一実施形態に係る支持部材PT、PT-1、PT1-2を例示的に示した図面である。
【0112】
図10Aを参照すれば、第1支持部材PT1は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1光吸収部材BC1を含む。第2支持部材PT2は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2光吸収部材BC2を含む。
【0113】
第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の各々は金属を含む。前記金属はマグネシウム(Mg)を含むことができる。第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の各々はリジッド(rigid)な性質を有する。
【0114】
第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の各々は上部面S-T、上部面S-Tに対向する下部面S-B、及び上部面S-Tと下部面S-Bを接続する側面S-Sを含む。
【0115】
第1光吸収部材BC1及び第2光吸収部材BC2は光の透過又は光の反射を防止するためのものであって、黒色カラーを有することができる。第1光吸収部材BC1及び第2光吸収部材BC2は、色相が黒色であってもよい。
【0116】
本発明の一実施形態で、第1光吸収部材BC1及び第2光吸収部材BC2の各々は第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の各々にコーティングされる。
【0117】
第1光吸収部材BC1は第1ベース支持部材BP1の上部面S-T、下部面S-B、及び側面S-Sの全てに配置される。第2光吸収部材BC2は第2ベース支持部材BP2の上部面S-T、下部面S-B、及び側面S-Sの全てに配置される。
【0118】
図10Bを参照すれば、第1支持部材PT1-1は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1光吸収部材BC1-1を含む。第2支持部材PT2-1は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2光吸収部材BC2-1を含む。
【0119】
第1光吸収部材BC1-1は第1ベース支持部材BP1の上部面S-T及び側面S-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面S-Bには配置されない。第2光吸収部材BC2-1は第2ベース支持部材BP2の上部面S-T及び側面S-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面S-Bには配置されない。
【0120】
その他、図10Bに対する他の説明は図10Aで説明した内容と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0121】
図10Cを参照すれば、第1支持部材PT1-2は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1光吸収部材BC1-2を含む。第2支持部材PT2-2は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2光吸収部材BC2-2を含む。
【0122】
第1光吸収部材BC1-2は第1ベース支持部材BP1の上部面S-Tに配置され、下部面S-B及び側面S-Sには配置されない。第2光吸収部材BC2-2は第2ベース支持部材BP2の上部面S-Tに配置され、下部面S-B及び側面S-Sには配置されない。
【0123】
本発明の一実施形態で、第1光吸収部材BC1、BC1-1、BC1-2及び第2光吸収部材BC2、BC2-1、BC2-2は上部面S-Tの全体に配置されることが望ましい。なぜならば、第1ベース支持部材BP1の上部面S-T及び第2ベース支持部材BP2の上部面S-Tの中で第1光吸収部材BC1、BC1-1、BC1-2又は第2光吸収部材BC2、BC2-1、BC2-2が配置されない部分があると、透過された光、屈折された光、反射された光等が吸収されないため、その部分に重畳する表示領域DAは、それらの光に曝されることになり、その結果、その部分に重畳する表示領域DAは他の部分と表示品質が変わる不良が発生する可能性があるためである。
【0124】
図9A図9B図10A図10B、及び図10Cを参照すれば、透過された光、屈折された光、反射された光等が吸収されない場合、表示領域DAは、第1支持部材PT1及び第2支持部材PT2の間の離隔距離DTを通ったそれらの光に曝されることになり、表示領域DAの中でベンディング軸BXに対応する部分の表示品質が他の部分の表示品質と異なる問題点が発生する可能性がある。
【0125】
したがって、図10A乃至図10Cに図示されたように第1光吸収部材BC1、BC1-1、BC1-2及び第2光吸収部材BC2、BC2-1、BC2-2を第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置する場合、第1光吸収部材BC1、BC1-1、BC1-2及び第2光吸収部材BC2、BC2-1、BC2-2が光が屈折されるか、透過されるか、或いは反射されることを抑制して、表示領域DAの表示品質を全体的に均一にすることができる。
【0126】
図11A図11B、及び図11Cの各々は図9AのAA部分の変形実施形態AA-1、AA-2、AA-3を例示的に示した図面である。
【0127】
図11Aを参照すれば、第1ベース支持部材BP1-1は第1本体部BP1a及び第1本体部BP1aから延長される第1突出部BP1bを含む。第2ベース支持部材BP2-1は第2本体部BP2a及び第2本体部BP2aから延長される第2突出部BP2bを含む。
【0128】
図11Bを参照すれば、第1ベース支持部材BP1-2は第1本体部BP1a及び第1本体部BP1aから延長される第1突出部BP1b-1を含む。第2ベース支持部材BP2-2は第2本体部BP2a及び第2本体部BP2aから延長される第2突出部BP2b-1を含む。
【0129】
図11Cを参照すれば、第1ベース支持部材BP1-3は第1本体部BP1a及び第1本体部BP1aから延長される第1突出部BP1b-2を含む。第2ベース支持部材BP2-3は第2本体部BP2a及び第2本体部BP2aから延長される第2突出部BP2b-2を含む。
【0130】
第1突出部BP1b、BP1b-1、BP1b-2を第3方向DR3上で測定した長さは第1本体部BP1aを第3方向DR3上で測定した長さより小さい。第2突出部BP2b、BP2b-1、BP2b-2を第3方向DR3上で測定した長さは第2本体部BP2aを第3方向DR3上で測定した長さより小さい。
【0131】
第1突出部BP1b、BP1b-1、BP1b-2及び第2突出部BP2b、BP2b-1、BP2b-2は第3方向DR3上で互いに重畳する。第1突出部BP1b、BP1b-1、BP1b-2及び第2突出部BP2b、BP2b-1、BP2b-2が互いに重畳するため、第3方向DR3上で光が透過されるか、或いは反射されることをさらに効果的に抑制することができる。
【0132】
図11B及び図11Cを参照すれば、第1突出部BP1b-1、BP1b-2及び第2突出部BP2b-1、BP2b-2を第3方向DR3上で測定した長さは段々短くなるか、或いは段々長くなることができる。例えば、第1突出部BP1b-1及び第2突出部BP2b-1の各々の断面の形状は図11Bに図示されたように台形である。又は第1突出部BP1b-2及び第2突出部BP2b-2の各々の断面の形状は図11Cに図示されたように三角形である。
【0133】
図12図1のI-I’に沿って切断した断面の一部を示した図面である。図12では図9Aに図示された形状に対してセット部材STが追加的に図示されたものである。セット部材STは図1に図示されたハウジングHSの一部分である。
【0134】
本発明の他の実施形態で図12に図示された構成要素の中で第6接着部材AD6及び支持部材PTは省略されることができる。
【0135】
セット部材STは第1セット部材ST1及び第2セット部材ST2を含む。第1セット部材ST1は第3方向DR3上で第1表示領域DA1に重畳し、第2セット部材ST2は第3方向DR3上で第2表示領域DA2に重畳する。
【0136】
図13A図13B、及び図13Cは各々本発明の一実施形態に係るセット部材ST、ST-1、ST1-2を例示的に示した図面である。
【0137】
図13Aを参照すれば、第1セット部材ST1は第1ベースセット部材BS1及び第1ベースセット部材BS1の外面に配置される第1光吸収部材BC10を含む。第2セット部材ST2は第2ベースセット部材BS2及び第2ベースセット部材BS2の外面に配置される第2光吸収部材BC20を含む。
【0138】
第1ベースセット部材BS1及び第2ベースセット部材BS2の各々は金属を含むことができる。但し、これに制限されることはなく、本発明の一実施形態で、第1ベースセット部材BS1及び第2ベースセット部材BS2の各々は合成樹脂を含むことができる。
【0139】
第1ベースセット部材BS1及び第2ベースセット部材BS2の各々はリジッド(rigid)な性質を有することができる。
【0140】
第1ベースセット部材BS1及び第2ベースセット部材BS2の各々は上部面SS-T、上部面SS-Tに対向する下部面SS-B、及び上部面SS-Tと下部面SS-Bを接続する側面SS-Sを含む。
【0141】
第1光吸収部材BC10及び第2光吸収部材BC20は光の透過又は光の反射を防止するためのものであって、黒色カラーを有する。第1光吸収部材BC10及び第2光吸収部材BC20は、色相が黒色であってもよい。
【0142】
本発明の一実施形態で、第1光吸収部材BC10及び第2光吸収部材BC20の各々は第1ベースセット部材BS1及び第2ベースセット部材BS2の各々にコーティングされることができる。
【0143】
第1光吸収部材BC10は第1ベースセット部材BS1の上部面SS-T、下部面SS-B、及び側面SS-Sの全てに配置される。第2光吸収部材BC20は第2ベースセット部材BS2の上部面SS-T、下部面SS-B、及び側面SS-Sの全てに配置される。
【0144】
図13Bを参照すると、第1セット部材ST1-1は第1ベースセット部材BS1及び第1ベースセット部材BS1の外面に配置される第1光吸収部材BC11を含む。第2セット部材ST2-1は第2ベースセット部材BS2及び第2ベースセット部材BS2の外面に配置される第2光吸収部材BC21を含む。
【0145】
第1光吸収部材BC11は第1ベースセット部材BS1の上部面SS-T及び側面SS-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面SS-Bには配置されない。第2光吸収部材BC21は第2ベースセット部材BS2の上部面SS-T及び側面SS-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面SS-Bには配置されない。
【0146】
その他、図13Bに対する他の説明は図13Aで説明した内容と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0147】
図13Cを参照すれば、第1セット部材ST1-2は第1ベースセット部材BS1及び第1ベースセット部材BS1の外面に配置される第1光吸収部材BC12を含む。第2セット部材ST2-2は第2ベースセット部材BS2及び第2ベースセット部材BS2の外面に配置される第2光吸収部材BC22を含む。
【0148】
第1光吸収部材BC12は第1ベースセット部材BS1の上部面SS-Tに配置され、下部面SS-B及び側面SS-Sには配置されない。第2光吸収部材BC22は第2ベースセット部材BS2の上部面SS-Tに配置され、下部面SS-B及び側面SS-Sには配置されない。
【0149】
本発明の一実施形態で、第1光吸収部材BC10、BC11、BC12及び第2光吸収部材BC20、BC21、BC22は上部面SS-Tの全体に配置されることが望ましい。なぜならば、第1ベースセット部材BS1の上部面SS-T及び第2ベースセット部材BS2の上部面SS-Tの中で第1光吸収部材BC10、BC11、BC12又は第2光吸収部材BC20、BC21、BC22が配置されない部分があると、それ部分は他の部分と表示品質が変わる不良が発生する可能性があるためである。
【0150】
即ち、図13A乃至図13Cで説明した第1光吸収部材BC10、BC11、BC12及び第2光吸収部材BC20、BC21、BC22による効果は図10A乃至図10Cで説明した第1光吸収部材BC1、BC1-1、BC1-2及び第2光吸収部材BC2、BC2-1、BC2-2による効果と同様である。
【0151】
図14A図14B、及び図14Cの各々は図12のBB部分の変形実施形態BB-1、BB-2、BB-3を例示的に示した図面である。
【0152】
図14Aを参照すれば、第1ベースセット部材BS1-1は第1セット本体部BS1a及び第1セット本体部BS1aから延長される第1セット突出部BS1bを含む。第2ベースセット部材BS2-1は第2セット本体部BS2a及び第2セット本体部BS2aから延長される第2セット突出部BS2bを含む。
【0153】
図14Bを参照すれば、第1ベースセット部材BS1-2は第1セット本体部BS1a及び第1セット本体部BS1aから延長される第1セット突出部BS1b-1を含む。第2ベースセット部材BS2-2は第2セット本体部BS2a及び第2セット本体部BS2aから延長される第2セット突出部BS2b-1を含む。
【0154】
図14Cを参照すれば、第1ベースセット部材BS1-3は第1セット本体部BS1a及び第1セット本体部BS1aから延長される第1セット突出部BS1b-2を含む。第2ベースセット部材BS2-3は第2セット本体部BS2a及び第2セット本体部BS2aから延長される第2セット突出部BS2b-2を含む。
【0155】
第1セット突出部BS1b、BS1b-1、BS1b-2を第3方向DR3上で測定した長さは第1セット本体部BS1aを第3方向DR3上で測定した長さより小さい。第2セット突出部BS2b、BS2b-1、BS2b-2を第3方向DR3上で測定した長さは第2セット本体部BS2aを第3方向DR3上で測定した長さより小さい。
【0156】
第1セット突出部BS1b、BS1b-1、BS1b-2及び第2セット突出部BS2b、BS2b-1、BS2b-2は第3方向DR3上で互いに重畳する。第1セット突出部BS1b、BS1b-1、BS1b-2及び第2セット突出部BS2b、BS2b-1、BS2b-2が互いに重畳するため、第3方向DR3上で光が透過されるか、或いは反射されることをさらに効果的に抑制することができる。
【0157】
図14B及び図14Cを参照すれば、第1セット突出部BS1b-1、BS1b-2及び第2セット突出部BS2b-1、BS2b-2を第3方向DR3上で測定した長さは段々短くなるか、或いは段々長くなることができる。例えば、第1セット突出部BS1b-1及び第2セット突出部BS2b-1の各々の断面の形状は図14Bに図示されたように台形である。又は第1セット突出部BS1b-2及び第2セット突出部BS2b-2の各々の断面の形状は図14Cに図示されたように三角形である。
【0158】
図15A図15B、及び図15Cは各々本発明の一実施形態に係る支持部材PT-3、PT-4、PT-5を例示的に示した図面である。
【0159】
図15Aを参照すれば、支持部材PT-3は第1支持部材PT1-3及び第2支持部材PT2-3を含む。
【0160】
第1支持部材PT1-3は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1乱反射部材RC1を含む。第2支持部材PT2-3は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2乱反射部材RC2を含む。
【0161】
第1乱反射部材RC1及び第2乱反射部材RC2は入射される光を多様な方向に反射させて、いずれか一方に集中的に反射されることを防止することができる。即ち、第1乱反射部材RC1及び第2乱反射部材RC2は入射される光を乱反射させることができる。
【0162】
本発明の一実施形態で、第1乱反射部材RC1及び第2乱反射部材RC2の各々は第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の各々にコーティングされることができる。
【0163】
このように、第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2に第1乱反射部材RC1及び第2乱反射部材RC2をコーティングすることによって、第1ベース支持部材BP1及び第2ベース支持部材BP2の間の境界部分が視認されないようにすることができる。
【0164】
第1乱反射部材RC1は第1ベース支持部材BP1の上部面S-T、下部面S-B、及び側面S-Sの全てに配置される。第2乱反射部材RC2は第2ベース支持部材BP2の上部面S-T、下部面S-B、及び側面S-Sの全てに配置される。
【0165】
図15Bを参照すれば、支持部材PT-4は第1支持部材PT1-4及び第2支持部材PT2-4を含む。
【0166】
第1支持部材PT1-4は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1乱反射部材RC1-1を含む。第2支持部材PT2-4は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2乱反射部材RC2-1を含む。
【0167】
第1乱反射部材RC1-1は第1ベース支持部材BP1の上部面S-T及び側面S-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面S-Bには配置されない。第2乱反射部材RC2-1は第2ベース支持部材BP2の上部面S-T及び側面S-Sの中で少なくとも一部分に配置され、下部面S-Bには配置されない。
【0168】
その他、図15Bに対する他の説明は図15Aで説明した内容と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0169】
図15Cを参照すれば、支持部材PT-5は第1支持部材PT1-5及び第2支持部材PT2-5を含む。
【0170】
第1支持部材PT1-5は第1ベース支持部材BP1及び第1ベース支持部材BP1の外面に配置される第1乱反射部材RC1-2を含む。第2支持部材PT2-5は第2ベース支持部材BP2及び第2ベース支持部材BP2の外面に配置される第2乱反射部材RC2-2を含む。
【0171】
第1乱反射部材RC1-2は第1ベース支持部材BP1の上部面S-Tに配置され、下部面S-B及び側面S-Sには配置されない。第2乱反射部材RC2-2は第2ベース支持部材BP2の上部面S-Tに配置され、下部面S-B及び側面S-Sには配置されない。
【0172】
その他、図15Cに対する他の説明は図15Aで説明した内容と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0173】
図15A乃至図15Cでは図10A乃至図10Cの光吸収部材が乱反射部材に代替される実施形態に対して図示した。しかし、本発明の一実施形態に係る構成は、この構成に限定されない。例えば、図11乃至図14Cの光吸収部材も乱反射部材に代替されることができる。
【0174】
本発明を様々な実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解するべきである。また、本発明に係る実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく、下記の特許請求の範囲及びそれと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれることと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0175】
DD 表示装置
DM 表示モジュール
DP 表示パネル
ISC 入力感知回路
PX 画素
PT 支持部材
ST セット部材
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C