(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】解錠用データ発行装置、解錠用データ発行システム、解錠用データ発行プログラム及び解錠用データ発行方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240220BHJP
【FI】
G06Q10/083
(21)【出願番号】P 2019199133
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】下川 美代子
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-124022(JP,A)
【文献】特開2003-038335(JP,A)
【文献】特開2016-103056(JP,A)
【文献】特開2002-324198(JP,A)
【文献】特開2019-134378(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0083176(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得部と、
配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成部と、
前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信部と、
を備える解錠用データ発行装置。
【請求項2】
前記解錠用データ生成部は、前記解錠用データとして前記電気錠を解錠する鍵データ又は前記鍵データを生成する目的で使用される元データを生成する、
請求項1に記載の解錠用データ発行装置。
【請求項3】
前記解錠用データ生成部は、前記解錠用データとして前記電気錠を所定の期間解錠した状態にする期間付き鍵データ又は期限付き鍵データを生成する目的で使用される期間付き元データを生成する、
請求項1に記載の解錠用データ発行装置。
【請求項4】
前記電気錠と対応付けられている電気錠対応情報を示す電気錠対応データを前記配達者端末から取得する電気錠対応データ取得部と、
前記格納設備に前記宅配物が格納されるべきであるか否かを前記注文データ及び前記電気錠対応データに基づいて判定する判定部と、
を更に備え、
前記解錠用データ生成部は、前記格納設備に前記宅配物が格納されるべきであると判定された場合、前記解錠用データを生成する、
請求項1に記載の解錠用データ発行装置。
【請求項5】
前記注文データと対応付けられており、前記電気錠に割り当てられた識別情報を示す識別データを出力する識別データ出力部と、
前記識別データから前記識別情報を取得した前記配達者端末により前記識別情報に基づいて生成される認証データを前記配達者端末から取得する認証データ取得部と、
前記配達者が真正であるか否かを前記注文データ及び前記認証データに基づいて判定する判定部と、
を更に備え、
前記解錠用データ生成部は、前記配達者が真正であると判定された場合、前記解錠用データを生成する、
請求項1に記載の解錠用データ発行装置。
【請求項6】
宅配の注文に関する発注物確認メールを送信する発注者端末と、
前記宅配の注文に関する宅配物が格納される格納設備に取り付けられている電気錠と、
前記宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信部と、前記受信部により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データ
を取得する注文データ取得部、配達者が前記宅配物を配達する際に前記電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成部及び前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信部を有する解錠用データ発行装置と、
を備える解錠用データ発行システム。
【請求項7】
コンピュータに、
宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信機能と、
前記受信機能により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得機能と、
配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成機能と、
前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信機能と、
を実現させる解錠用データ発行プログラム。
【請求項8】
コンピュータが、宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信ステップにより受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得ステップと、
前記コンピュータが、配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成ステップと、
前記コンピュータが、前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信ステップと、
を含む解錠用データ発行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解錠用データ発行装置、解錠用データ発行システム、解錠用データ発行プログラム及び解錠用データ発行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では電子商取引(EC:Electronic Commerce)の利用が一般的になっており、書籍、電化製品、衣服、日用品、食料品等、様々な商品を電子商取引により購入することができる。また、従来から宅配便の利用も普及している。さらに、共働き世帯、高齢者世帯、単身者世帯等が増加しているため、電子商取引及び宅配便を含む宅配サービスの需要が更に拡大している。
【0003】
一方、宅配サービスの需要の拡大に伴い、配達者が宅配物を再配達する負担が増加しているという問題が深刻になっている。このような負担を緩和するため、宅配物の受取人が不在である場合でも配達者が宅配物を配達することができるよう、住宅に宅配ボックス、置き配バッグ等が設置されていることがある。
【0004】
例えば、宅配ボックスの防犯性を担保する技術の一例として、特許文献1に開示された配達システムが挙げられる。この配達システムは、ユーザ端末と、管理サーバと、扉に電子錠が取り付けられ、配達先へ配達する商品を預入可能な宅配ボックスと、を具備する。宅配ボックスは、商品が預け入れられ、扉が閉められたことに応答して、電子錠を施錠した後、商品が預け入れられたことを通知する商品預入通知を管理サーバに送信する。管理サーバは、商品預入通知を受信したことに応答して、電子錠を開錠するためのワンタイムパスワードを生成してユーザ端末と宅配ボックスとに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【0006】
しかし、上述した配達システムは、商品が預け入れられる前に宅配ボックスの扉が電子錠により施錠されていないため、防犯性を担保し得ないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、宅配サービスの防犯性を高めることができる解錠用データ発行装置、解錠用データ発行システム、解錠用データ発行プログラム及び解錠用データ発行方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信部と、前記受信部により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得部と、配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成部と、前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信部と、を備える解錠用データ発行装置である。
【0009】
また、上述した解錠用データ発行装置では、前記解錠用データ生成部が、前記解錠用データとして前記電気錠を解錠する鍵データ又は前記鍵データを生成する目的で使用される元データを生成してもよい。
【0010】
また、上述した解錠用データ発行装置では、前記解錠用データ生成部が、前記解錠用データとして前記電気錠を所定の期間解錠した状態にする期間付き鍵データ又は期限付き鍵データを生成する目的で使用される期間付き元データを生成してもよい。
【0011】
また、上述した解錠用データ発行装置は、前記電気錠と対応付けられている電気錠対応情報を示す電気錠対応データを前記配達者端末から取得する電気錠対応データ取得部と、前記格納設備に前記宅配物が格納されるべきであるか否かを前記注文データ及び前記電気錠対応データに基づいて判定する判定部と、を更に備え、前記解錠用データ生成部が、前記格納設備に前記宅配物が格納されるべきであると判定された場合、前記解錠用データを生成してもよい。
【0012】
また、上述した解錠用データ発行装置は、前記注文データと対応付けられており、前記電気錠に割り当てられた識別情報を示す識別データを出力する識別データ出力部と、前記識別データから前記識別情報を取得した前記配達者端末により前記識別情報に基づいて生成される認証データ取得部と、前記配達者が真正であるか否かを前記注文データ及び前記認証データに基づいて判定する判定部と、を更に備え、前記解錠用データ生成部が、前記配達者が真正であると判定された場合、前記解錠用データを生成してもよい。
【0015】
本発明の一態様は、宅配の注文に関する発注物確認メールを送信する発注者端末と、前記宅配の注文に関する宅配物が格納される格納設備に取り付けられている電気錠と、前記宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信部と、前記受信部により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得部、配達者が前記宅配物を配達する際に前記電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成部及び前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信部を有する解錠用データ発行装置と、を備える解錠用データ発行システムである。
【0016】
本発明の一態様は、コンピュータに、宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信機能と、前記受信機能により受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得機能と、配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成機能と、前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信機能と、を実現させる解錠用データ発行プログラムである。
【0017】
本発明の一態様は、コンピュータが、宅配の注文を受注したサーバから前記注文を行った発注者の発注者端末へ送信された発注物確認メールを前記発注者端末から受信する受信ステップと、前記コンピュータが、前記受信ステップにより受信された前記発注物確認メールから前記注文に関する情報を示す注文データを取得する注文データ取得ステップと、前記コンピュータが、配達者が宅配物を配達する際に前記宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠を解錠する目的で使用される解錠用データを前記注文データに基づいて生成する解錠用データ生成ステップと、前記コンピュータが、前記解錠用データを前記電気錠及び前記配達者が所持している配達者端末の少なくとも一方に送信する解錠用データ送信ステップと、を含む解錠用データ発行方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、宅配サービスの防犯性を高めることができる解錠用データ発行装置解錠用データ発行装置、解錠用データ発行システム、解錠用データ発行プログラム及び解錠用データ発行方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
【
図2】本発明の第一実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置及び電気錠各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図3】本発明の第二実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
【
図4】本発明の第二実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置及び配達者端末各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】本発明の第三実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
【
図6】本発明の第三実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置、EC事業者サーバ及び配達者端末各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
図1に示すように、解錠用データ発行システム1aは、発注者端末10aと、解錠用データ発行装置20aと、電気錠40aとを備える。発注者端末10a、解錠用データ発行装置20a及び電気錠40aは、相互にネットワークNWにより接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)である。
【0021】
発注者端末10aは、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータであり、EC事業者サーバにアクセスして商品を注文するために使用される。EC事業者サーバは、ECサイトをインターネット上で一般公開する目的でEC事業者により使用されている。発注者端末10aは、商品が注文された後、EC事業者サーバから発注物確認メールを受信する。発注物確認メールは、例えば、注文内容確認メール、発送連絡メール、発送済メール、配達中メールである。また、ここで言う商品は、配達者により配達される宅配物の一例である。
【0022】
注文内容確認メールは、注文の内容を確認するために送信されるメールであり、例えば、当該注文を行ったユーザの氏名、当該注文に関する商品の配達先及び当該注文に固有の注文番号が記載されている。
【0023】
発送連絡メールは、注文された商品を顧客に発送する準備が整ったことを通知するために送信されるメールである。発送済メールは、注文された商品を顧客に発送したことを通知するために送信されるメールである。発送連絡メール及び発送済メールは、例えば、当該商品を受け取る者の氏名、当該商品の配達先、当該商品を発送する配達者が所属する法人の名称、当該商品が顧客に配達される予定の日時、当該発送に固有の発送番号が記載されている。
【0024】
配達中メールは、当該注文された商品を顧客に配達している途中であることを通知するために送信されるメールである。配達中メールは、例えば、当該商品を受け取る者の氏名、当該商品の配達先、当該商品を配達している配達者が所属する法人の名称、発送済メールに記載されている配達予定日時及び発送番号が記載されている。
【0025】
発注者端末10aは、上述した発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに送信する。具体的には、発注者端末10aは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに転送する。或いは、発注者端末10aは、自身にインストールされたウェブブラウザに表示されている入力フォームに対し、発注物確認メールをコピー・アンド・ペーストやファイルの読み込み等の方法で入力することによって、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに送信してもよい。或いは、発注者端末10aは、自身にインストールされたアプリケーションを使用して発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに送信してもよい。
【0026】
例えば、上述したアプリケーションは、発注者端末10aにより受信された全てのメールの中から自動的に発注物確認メールを抽出して解錠用データ発行装置20aに送信するよう発注者端末10aを制御する。当該アプリケーションは、発注物確認メール以外のメールが解錠用データ発行装置20aにより参照されることが無いため、発注者端末10aのユーザのプライバシーを保護することができるという利点を有する。
【0027】
或いは、上述したアプリケーションは、解錠用データ発行装置20aに発注者端末10aにより受信された全てのメールを参照し、これらのメールの中から発注物確認メールを取得することを許可する。当該アプリケーションは、ユーザが発注者端末10aを操作して発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに転送する労力を省くことができるという利点を有する。
【0028】
解錠用データ発行装置20aは、注文データ取得部21aと、解錠用データ生成部25aと、解錠用データ送信部26aとを備える。
【0029】
注文データ取得部21aは、電子商取引における注文に関する情報を示す注文データを発注者端末10aから取得する。ここで言う電子商取引における注文は、宅配の注文の一例である。具体的には、注文データ取得部21aは、一つの注文について、注文内容確認メール、発送連絡メール、発送済メール及び配達中メールの少なくとも一つを発注者端末10aから受信する。より具体的には、注文データ取得部21aは、一つの注文について、発注者端末10aから転送された注文内容確認メール、発送連絡メール、発送済メール及び配達中メールの少なくとも一つを注文データとして受信する。或いは、注文データ取得部21aは、一つの注文について、発注者端末10aにインストールされたウェブブラウザに表示されている入力フォームに入力された発注物確認メールから注文データを抽出する。或いは、注文データ取得部21aは、一つの注文について、発注者端末10aにインストールされたアプリケーションを利用して発注物確認メールから注文データを抽出する。
【0030】
そして、注文データ取得部21aは、これらのメールの文章から、例えば、注文番号、発送番号及び商品が顧客に配達される予定の日時の少なくとも一つを示すデータを注文データとして抽出する。ただし、注文データ取得部21aは、これら以外の情報を示すデータを注文データとして取得してもよい。
【0031】
解錠用データ生成部25aは、注文データに基づいて解錠用データを生成する。解錠用データは、配達者が注文された商品を配達する際に商品を格納する格納設備を施錠している電気錠40aを解錠する目的で使用されるデータであり、注文データと対応付けられている。
【0032】
具体的には、解錠用データは、当該電気錠40aを解錠する鍵データ又は当該鍵データを生成する目的で使用される元データである。鍵データは、例えば、電気錠40aを解錠する目的で使用されるワンタイムパスワードである。元データは、例えば、事前に決定されている手法で電気錠40aを解錠するワンタイムパスワードを生成するよう当該電気錠40aに通知するためのデータ、当該ワンタイムパスワードを生成するために使用されるデータである。
【0033】
ここで言う格納設備は、例えば、宅配物を注文したユーザの住居建物の一室、当該住居建物と一体化している宅配ボックス、当該住居建物に設置されている宅配ボックス、ユーザが所有している物置等の収納用建物である。これらの格納設備は、配達者が商品を格納する際に開閉する扉等の機構を備えており、ユーザが商品を取り出す際に開閉する機構を別途備えていてもよい。また、上述した宅配ボックスは、ユーザの住居の周辺に設置されていてもよいし、当該住居に埋め込まれていてもよい。さらに、格納設備は、宅配ボックスには該当しない収納、ストレージ、倉庫等の格納庫、本来は収納を目的としない玄関やホールの一部等も含まれる。
【0034】
解錠用データ送信部26aは、解錠用データを格納設備に取り付けられた電気錠40aに送信する。その後、格納設備は、配達者が商品を格納設備に格納する際に当該解錠用データを使用して電気錠40aが解錠され、注文された商品が格納された後、当該電気錠40aにより自動的に施錠されてもよいし、配達者によって施錠されてもよい。
【0035】
次に、
図2を参照しながら、発注者端末10a、解錠用データ発行装置20a及び電気錠40aが実行する処理の一例を説明する。
図2は、本発明の第一実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置及び電気錠各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図2に示した処理は、一つの発送ごとに実行される。したがって、
図2に示した処理は、一つの注文により複数の商品が注文され、かつ、商品の発送が複数に分けられた場合、複数回の発送各々について実行される。
【0036】
ステップS101において、発注者端末10aは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20aに送信する。
【0037】
ステップS102において、解錠用データ発行装置20aは、発注物確認メールから注文データを取得する。
【0038】
ステップS103において、解錠用データ発行装置20aは、注文データに基づいて解錠用データを生成する。
【0039】
ステップS104において、解錠用データ発行装置20aは、解錠用データを電気錠40aに送信する。
【0040】
ステップS105において、電気錠40aは、解錠用データ発行装置20aから解錠用データを受信する。
【0041】
ステップS106において、電気錠40aは、解錠用データを使用して解錠する。
【0042】
以上、第一実施形態に係る解錠用データ発行装置20aについて説明した。解錠用データ発行装置20aは、配達者が宅配物を配達する際に宅配物を格納する格納設備を施錠している電気錠40aを解錠する目的で使用される解錠用データを注文データに基づいて生成して電気錠40aに送信する。
【0043】
これにより、解錠用データ発行装置20aは、宅配物の配達先に設置されている格納設備を施錠している電気錠40aの解錠用データを確実に生成することができる。したがって、解錠用データ発行装置20aは、宅配サービスの防犯性を高めることができる。さらに、解錠用データ発行装置20aは、解錠用データを電気錠40aに送信する場合、配達者が配達者端末を所持しておく必要が無くなるため、解錠用データ発行システム1aを導入する際に必要なコストを低減させることができる。
【0044】
また、解錠用データ発行装置20aは、解錠用データとして電気錠40aを解錠する鍵データを生成してもよい。これにより、解錠用データ発行装置20aは、電気錠40aが鍵データを生成する処理を省略することができる。
【0045】
或いは、解錠用データ発行装置20aは、解錠用データとして電気錠40aを解錠する鍵データを生成する目的で使用される元データを生成してもよい。解錠用データ発行装置20aは、電気錠40aを解錠するワンタイムパスワードを生成する目的で使用される元データを送信することにより、鍵データを送信する必要が無くなるため、宅配物が配達される際の防犯性を高めることができる。また、解錠用データ発行装置20aは、事前に決定されている手法で電気錠40aを解錠するワンタイムパスワードを生成するよう当該電気錠40aに通知するための元データを送信することにより、鍵データに関連するデータを送信する必要が無くなるため、宅配物が配達される際の防犯性を高めることができる。
【0046】
なお、第一実施形態では、解錠用データ生成部25aが解錠用データとして鍵データ又は元データを生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、解錠用データ生成部25aは、解錠用データとして電気錠を所定の期間解錠した状態にする期間付き鍵データ又は期限付き鍵データを生成する目的で使用される期間付き元データを生成してもよい。これにより、解錠用データ発行装置20aは、宅配物が配達される時間帯や宅配物が配達されるまでの時間に合わせて電気錠40aを解錠可能な鍵データに関する解錠用データを生成することができる。
【0047】
また、第一実施形態では、解錠用データ送信部26aが解錠用データを格納設備に取り付けられた電気錠に送信する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、解錠用データ送信部26aは、宅配物を配達する配達者が所持している配達者端末に解錠用データを送信してもよい。ここで言う配達者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットである。
【0048】
この場合、配達者端末は、解錠用データ送信部26aから受信した鍵データをBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信で電気錠40aに送信して電気錠40aを解錠する。或いは、この場合、配達者端末は、解錠用データ送信部26aから受信した元データを使用して鍵データを生成し、当該鍵データを電気錠40aに送信して電気錠40aを解錠する。
【0049】
また、この場合、配達者端末は、鍵データ又は元データをディスプレイに表示し、当該鍵データ又は当該元データを電気錠に入力するよう配達者に促してもよい。電気錠は、鍵データが入力された後に解錠される。或いは、電気錠は、元データが入力され、当該元データを使用して鍵データが生成され、当該鍵データにより解錠される。
【0050】
[第二実施形態]
図3及び
図4を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る解錠用データ発行システムについて説明する。第二実施形態の説明では、第一実施形態と重複する内容の説明を適宜省略し、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0051】
図3は、本発明の第二実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
図3に示すように、解錠用データ発行システム1bは、発注者端末10bと、解錠用データ発行装置20bと、配達者端末50bとを備える。発注者端末10b、解錠用データ発行装置20b及び配達者端末50bは、相互にネットワークNWにより接続されている。第二実施形態は、宅配物を配達する配達者が配達者端末50bを所持している点が第一実施形態と異なる。
【0052】
発注者端末10bは、EC事業者サーバにアクセスして商品を注文するために使用される。発注者端末10bは、商品が注文された後、EC事業者サーバから発注物確認メールを受信する。そして、発注者端末10bは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20bに送信する。
【0053】
解錠用データ発行装置20bは、注文データ取得部21bと、電気錠対応データ取得部23bと、判定部24bと、解錠用データ生成部25bと、解錠用データ送信部26bとを備える。
【0054】
注文データ取得部21bは、電子商取引における注文に関する情報を示す注文データを発注者端末10bから取得する。
【0055】
電気錠対応データ取得部23bは、電気錠対応データを配達者端末50bから取得する。電気錠対応データは、配達者が注文された商品を配達する際に商品を格納する格納設備を施錠している電気錠と対応付けられている電気錠対応情報を示すデータである。また、電気錠対応情報は、例えば、電気錠対応データを生成するための電話番号、QR(Quick Response)コード(登録商標)、バーコード、電気錠を所有するユーザに固有の番号であり、各配達先に固有の情報と対応付けられていてもよい。電気錠対応情報は、宅配ボックス等の格納設備の表面又は周辺に、当該格納設備との対応関係が配達者に分かるように表示される。
【0056】
電気錠対応データ取得部23bは、電気錠対応情報が配達先の電話番号である場合、当該電話番号当てに発信している配達者端末50bに入力された情報から電気錠対応データを取得する。ここで言う入力は、例えば、音声入力、配達者端末50bのディスプレイに表示されたユーザインターフェースを使用する入力である。或いは、電気錠対応データ取得部23bは、電気錠対応情報がQRコードやバーコードである場合、配達者端末50bがQRコードやバーコードを読み取ることにより、電気錠対応情報を取得する。
【0057】
判定部24bは、格納設備に商品が格納されるべきであるか否かを注文データ及び電気錠対応データに基づいて判定する。具体的には、判定部24bは、注文データにより示される商品の配達先と、電気錠対応データにより示される配達先とが一致している場合、格納設備に商品が配達されるべきであると判定する。一方、判定部24bは、注文データにより示される商品の配達先と、電気錠対応データにより示される配達先とが一致していない場合、格納設備に商品が配達されるべきでないと判定する。
【0058】
解錠用データ生成部25bは、注文データに基づいて解錠用データを生成する。解錠用データ生成部25bは、解錠用データとして電気錠を解錠する鍵データ又は当該鍵データを生成する目的で使用される元データを生成してもよい。或いは、解錠用データ生成部25bは、解錠用データとして電気錠を所定の期間解錠した状態にする期間付き鍵データ又は期限付き鍵データを生成する目的で使用される期間付き元データを生成してもよい。
【0059】
解錠用データ送信部26bは、解錠用データを配達者端末50bに送信する。その後、配達者端末50bは、解錠用データ送信部26bから受信した鍵データをBluetooth等の近距離無線通信で電気錠に送信して電気錠を解錠する。或いは、配達者端末50bは、解錠用データ送信部26bから受信した元データを使用して鍵データを生成し、当該鍵データを電気錠に送信して電気錠を解錠する。
【0060】
次に、
図4を参照しながら、発注者端末10b、解錠用データ発行装置20b及び配達者端末50bが実行する処理の一例を説明する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置及び配達者端末各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図4に示した処理は、一つの発送ごとに実行される。
【0061】
ステップS201において、発注者端末10bは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20bに送信する。
【0062】
ステップS202において、解錠用データ発行装置20bは、発注物確認メールから注文データを取得する。
【0063】
ステップS203において、配達者端末50bは、電気錠対応データを取得する。
【0064】
ステップS204において、配達者端末50bは、電気錠対応データを解錠用データ発行装置20bに送信する。
【0065】
ステップS205において、解錠用データ発行装置20bは、配達者端末50bから電気錠対応データを取得する。
【0066】
ステップS206において、解錠用データ発行装置20bは、格納設備に商品が格納されるべきであるか否かを判定する。解錠用データ発行装置20bは、格納設備に商品が格納されるべきであると判定した場合(ステップS206:YES)、処理をステップS207に進める。一方、解錠用データ発行装置20bは、格納設備に商品が格納されるべきでない判定した場合(ステップS206:NO)、処理をステップS208に進める。
【0067】
ステップS207において、解錠用データ発行装置20bは、注文データに基づいて解錠用データを生成する。
【0068】
ステップS208において、解錠用データ発行装置20bは、処理を終了させる。
【0069】
ステップS209において、解錠用データ発行装置20bは、解錠用データを配達者端末50bに送信する。
【0070】
ステップS210において、配達者端末50bは、解錠用データを受信する。
【0071】
以上、第二実施形態に係る解錠用データ発行装置20bについて説明した。解錠用データ発行装置20bは、格納設備に宅配物が格納されるべきであるか否かを注文データ及び電気錠対応データに基づいて判定する。そして、解錠用データ発行装置20bは、格納設備に宅配物が格納されるべきであると判定された場合、解錠用データを生成する。
【0072】
これにより、解錠用データ発行装置20bは、宅配物の配達先に設置されている格納設備を施錠している電気錠の解錠用データを確実に生成することができる。したがって、解錠用データ発行装置20bは、宅配サービスの防犯性を高めることができる。
【0073】
[第三実施形態]
図5及び
図6を参照しながら、本発明の第三実施形態に係る解錠用データ発行システムについて説明する。第三実施形態の説明では、第一実施形態及び第二実施形態の少なくとも一方と重複する内容の説明を適宜省略し、第一実施形態及び第二実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0074】
図5は、本発明の第三実施形態に係る解錠用データ発行システムの一例を示す図である。
図5に示すように、解錠用データ発行システム1cは、発注者端末10cと、解錠用データ発行装置20cと、EC事業者サーバ30cと、配達者端末50cとを備える。発注者端末10c、解錠用データ発行装置20c、EC事業者サーバ30c及び配達者端末50cは、相互にネットワークNWにより接続されている。第三実施形態は、解錠用データ発行システム1cにEC事業者サーバが含まれている点が第一実施形態及び第二実施形態と異なる。
【0075】
発注者端末10cは、EC事業者サーバ30cにアクセスして商品を注文するために使用される。EC事業者サーバ30cは、ECサイトをインターネット上で一般公開する目的でEC事業者により使用されている。発注者端末10cは、商品が注文された後、EC事業者サーバ30cから発注物確認メールを受信する。そして、発注者端末10cは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20cに送信する。
【0076】
解錠用データ発行装置20cは、注文データ取得部21cと、識別データ出力部22cと、認証データ取得部23cと、判定部24cと、解錠用データ生成部25cと、解錠用データ送信部26cとを備える。
【0077】
注文データ取得部21cは、電子商取引における注文に関する情報を示す注文データを発注者端末10cから取得する。
【0078】
識別データ出力部22cは、注文データと対応付けられており、注文された商品を配達する際に商品を格納する格納設備を施錠している電気錠に割り当てられた識別情報を示す識別データを出力する。ここで言う識別情報は、数字、英字、記号等の組み合わせであり、各電気錠に固有の情報である。また、ここで言う識別データは、識別情報を示すQRコード、バーコードである。識別データ出力部22cは、識別情報を示すQRコードやバーコードを識別データとしてEC事業者サーバ30cに送信する。
【0079】
識別データは、EC事業者サーバ30cに送信された後、EC事業者サーバ30cと連携している印刷機により印刷され、商品の梱包に貼付される。そして、識別データは、配達者端末50cが備えるカメラ、QRコードリーダ、バーコードリーダ等により読み取られる。これにより、配達者端末50cは、識別データから識別情報を取得する。そして、配達者端末50cは、識別情報に基づいて認証データを生成する。認証データは、識別情報を示すデータであり、商品の配達者が真正であるか否かの判定に使用される。配達者端末50cは、認証データを解錠用データ発行装置20cに送信する。
【0080】
認証データ取得部23cは、認証データを配達者端末50cから取得する。
【0081】
判定部24cは、商品の配達者が真正であるか否かを注文データ及び認証データに基づいて判定する。具体的には、判定部24cは、認証データにより示される電気錠が注文データにより示される商品の配達先で使用されている電気錠である場合、商品の配達者が真正であると判定する。一方、判定部24cは、認証データにより示される電気錠が注文データにより示される商品の配達先で使用されている電気錠でない場合、商品の配達者が真正でないと判定する。
【0082】
解錠用データ生成部25cは、判定部24cにより商品の配達者が真正であると判定された場合、注文データに基づいて解錠用データを生成する。解錠用データ生成部25cは、解錠用データとして電気錠を解錠する鍵データ又は当該鍵データを生成する目的で使用される元データを生成してもよい。或いは、解錠用データ生成部25cは、解錠用データとして電気錠を所定の期間解錠した状態にする期間付き鍵データ又は期限付き鍵データを生成する目的で使用される期間付き元データを生成してもよい。
【0083】
解錠用データ送信部26cは、解錠用データを配達者端末50bに送信する。
【0084】
次に、
図6を参照しながら、発注者端末10c、解錠用データ発行装置20c、EC事業者サーバ30c及び配達者端末50cが実行する処理の一例を説明する。
図6は、本発明の第三実施形態に係る発注者端末、解錠用データ発行装置、EC事業者サーバ及び配達者端末各々が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図6に示した処理は、一つの発送ごとに実行される。
【0085】
ステップS301において、発注者端末10cは、発注物確認メールを解錠用データ発行装置20cに送信する。
【0086】
ステップS302において、解錠用データ発行装置20cは、発注物確認メールから注文データを取得する。
【0087】
ステップS303において、解錠用データ発行装置20cは、識別データをEC事業者サーバ30cに出力する。
【0088】
ステップS304において、EC事業者サーバ30cは、解錠用データ発行装置20cから識別データを受信する。
【0089】
ステップS305において、EC事業者サーバ30cは、印刷機に識別データを印刷させる。
【0090】
ステップS306において、配達者端末50cは、識別データを取得する。
【0091】
ステップS307において、配達者端末50cは、識別データにより示される識別情報に基づいて認証データを生成する。
【0092】
ステップS308において、配達者端末50cは、認証データをEC事業者サーバ30cに送信する。
【0093】
ステップS309において、解錠用データ発行装置20cは、配達者端末50cから認証データを取得する。
【0094】
ステップS310において、解錠用データ発行装置20cは、認証データに基づいて配達者が真正であるか否かを判定する。解錠用データ発行装置20cは、配達者が真正であると判定した場合(ステップS310:YES)、処理をステップS311に進める。一方、解錠用データ発行装置20cは、配達者が真正でないと判定した場合(ステップS310:NO)、処理をステップS312に進める。
【0095】
ステップS311において、解錠用データ発行装置20cは、注文データに基づいて解錠用データを生成する。
【0096】
ステップS312において、解錠用データ発行装置20cは、処理を終了させる。
【0097】
ステップS313において、解錠用データ発行装置20cは、解錠用データを配達者端末50cに送信する。
【0098】
ステップS314において、配達者端末50cは、解錠用データを受信する。
【0099】
以上、第三実施形態に係る解錠用データ発行装置20cについて説明した。解錠用データ発行装置20cは、配達者が真正であるか否かを注文データ及び認証データに基づいて判定する。そして、解錠用データ発行装置20cは、配達者が真正であると判定された場合、解錠用データを生成する。
【0100】
これにより、解錠用データ発行装置20cは、宅配物の配達先に設置されている格納設備を施錠している電気錠の解錠用データを確実に生成することができる。したがって、解錠用データ発行装置20cは、宅配サービスの防犯性を高めることができる。
【0101】
なお、第三実施形態では、注文データ取得部21cが発注者端末10cから注文データを取得する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。注文データ取得部21cは、例えば、発注物確認メールを発注者端末10cではなくEC事業者サーバ30cから受信し、当該発注物確認メールから注文データを取得してもよい。
【0102】
なお、上述した解錠用データ発行装置20a、解錠用データ発行装置20b又は解錠用データ発行装置20cが有する機能の少なくとも一部は、回路部(circuitry)を含むハードウェアがプログラムを実行することにより実現されてもよい。ここで言うハードウェアは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)である。また、上述したプログラムは、記憶媒体を備える記憶装置に格納されている。ここで言う記憶媒体は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、ROMである。さらに、上述したプログラムは、解錠用データ発行装置20a、解錠用データ発行装置20b又は解錠用データ発行装置20cが有する機能の一部を実現する差分プログラムであってもよい。
【0103】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明した。ただし、解錠用データ発行システム1a、解錠用データ発行システム1b及び解錠用データ発行システム1cは、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、置換、組み合わせ及び設計変更の少なくとも一つを加えることができる。
【符号の説明】
【0104】
1a,1b,1c…解錠用データ発行システム、10a,10b,10c…発注者端末、20a,20b,20c…解錠用データ発行装置、21a,21b,21c…注文データ取得部、22c…識別データ出力部、23b…電気錠対応データ取得部、23c…認証データ取得部、24b,24c…判定部、25a,25b,25c…解錠用データ生成部、26a,26b,26c…解錠用データ送信部、40a…電気錠、50b,50c…配達者端末