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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】トランシーバおよびその動作方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20240220BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240220BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240220BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240220BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240220BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20240220BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240220BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/54 110
H04W72/25
H04W92/18
H04W4/40
H04W72/566
H04W72/23
【請求項の数】 35
(21)【出願番号】P 2021559150
(86)(22)【出願日】2020-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 EP2020059252
(87)【国際公開番号】W WO2020201351
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-12-01
(31)【優先権主張番号】19166918.3
(32)【優先日】2019-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】フェレンバッハ・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ゴックティーペ・バリス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルゲ・コーネリアス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルト・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シエル・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ゼルバネザン・ザルン
(72)【発明者】
【氏名】エブラヒム レツァガ・ロヤ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/045402(WO,A1)
【文献】Sony,Discussion on NR V2X resource allocation mechanism[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902175,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902175.zip>,2019年03月01日
【文献】Intel Corporation,Resource Allocation Schemes for NR V2X Communication[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902484,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902484.zip>,2019年03月01日
【文献】Intel Corporation,Transmitter behavior for sidelink resource (re)selection[online],3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166512,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_536/Docs/R1-166512.zip>,2016年08月26日
【文献】Ericsson,On Mode 2 Resource Allocation for NR Sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1813641,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1813641.zip>,2018年11月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成された通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されたトランシーバであって、
前記トランシーバが、前記チャネルにおいて送信された制御データを復号することによって、および/または前記チャネルの電力検知を実行することによって、前記チャネルの利用率の長期検知を実行することに基づいて、自身の送信のための前記チャネルのリソースの有用性を推定し、
前記リソースの前記有用性に基づいて前記自身の送信をスケジューリングする、するように構成され、
前記トランシーバが、前記利用率に基づいて、将来の時間間隔において利用可能なリソースの量を推定し、前記推定された量から、前記将来のリソースを使用して前記推定された量が適切である優先度を有する送信されるべきデータを選択し、および/または
前記データを優先して送信するために前記推定された量に基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択し、および/または
前記トランシーバの空間領域に関する前記有用性を推定し、前記有用性にしたがって空間領域を選択するように構成され
前記トランシーバが、前記将来のリソースを選択するために複数の閾値のうちの1つを利用するように構成され、前記複数の閾値が異なる優先度クラスに関連付けられ、
前記複数の事前定義された閾値が、動的にシグナリングされる、トランシーバ。
【請求項2】
前記トランシーバが、前記制御データを復号し、前記復号から、前記データトラフィックの残りの持続時間を示す持続時間情報を取得するように構成され、前記トランシーバが、前記持続時間情報に基づいて前記リソースの前記有用性を推定するように構成され、および/または
前記トランシーバが、前記復号および/または前記電力検知から、前記データトラフィックの繰り返しパターンを示す繰り返し情報を取得するように構成され、前記トランシーバが、前記繰り返し情報に基づいて前記リソースの前記有用性を推定するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項3】
前記トランシーバが、前記推定された量に基づいて前記複数の将来のリソースから前記将来のリソースを選択するように構成され、前記トランシーバが、前記優先度を、使用される利用可能なリソースの最小量と関連付け、前記最小量に基づいて前記将来のリソースを選択するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項4】
前記トランシーバが、計算および/または構成および/または測定の少なくとも1つに基づく式または基準に基づいて前記複数の閾値を取得するように構成される、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項5】
前記事前定義された閾値が、好ましくはLTE/LTE-A/LTE-A Pro/LTE evo内のeNBもしくはNR内のgNB、またはEPCからの任意のネットワークエンティティもしくは5Gコアネットワーク(5GC)によって証明されたネットワーク機能(NF)である前記ネットワークによって動的にシグナリングされる、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項6】
前記トランシーバが、前記閾値の異なる値に関連付けられた複数のインデックスを有する閾値のリストから前記複数の閾値を取得する、または、対応する数の複数の閾値を有する複数のリストを記憶し、ある時間インスタンス中に前記複数のリストのうちの1つを使用するように構成される、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項7】
前記トランシーバが、少なくとも3つのリソース優先度クラスをサポートし、リソースの前記有用性に基づいて前記少なくとも3つのリソース優先度クラスに関して将来のリソースを分類するように構成され、および/または
前記トランシーバが、少なくとも2つのデータ優先度クラスをサポートし、リソースの前記有用性に基づいて前記少なくとも2つのデータ優先度クラスに関して将来のリソースを分類するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項8】
前記トランシーバが、リソースの利用率の低下する確率を、将来のリソースにおいて送信されるべきデータのより高い優先度のクラスに関連付けるように構成される、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項9】
前記トランシーバが、複数の優先度クラスのうちの1つを有するデータを送信し、将来のリソースの推定チャネル品質に基づいて複数の前記将来のリソースから前記将来のリソースを選択し、前記優先度クラスに基づいてチャネル品質を有するように前記将来のリソースを選択するように構成され、前記トランシーバが、前記チャネル品質に関連付けられた閾値から開始して、適切な将来のリソースが利用可能ではないと判定し、適切な将来のリソースの量が利用可能になるまで前記閾値を変更するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項10】
前記トランシーバが、前記関連する優先度クラスを有する将来のリソースが利用可能でない場合にのみ、前記関連する優先度クラスよりも良好なチャネル品質を有する将来のリソースを使用するように構成される、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項11】
前記トランシーバが、前記関連する優先度クラスを有する将来のリソースが利用可能ではないと判定し、より高いレベルのチャネル品質が探索空間内に含まれるように前記自身の送信の前記閾値を増加させ、前記増加した閾値を使用して前記関連する優先度クラスを有する将来のリソースを探索するように構成される、請求項に記載のトランシーバ。
【請求項12】
前記トランシーバが、好ましくは計算および/または構成にしたがって、事前定義された段階サイズ、事前構成された段階サイズ、動的にシグナリングされる段階サイズ、および導出可能な段階サイズのうちの1つである段階サイズを使用することによって前記閾値を変更するように構成される、請求項11に記載のトランシーバ。
【請求項13】
前記トランシーバが、計算および/または構成および/または測定に基づいて新たな閾値を導出することによって前記閾値を変更するように構成される、請求項11に記載のトランシーバ。
【請求項14】
前記トランシーバが、チャネル品質尺度の絶対値または前記変更された閾値によってさらに評価されるリソースの量に関連する段階サイズを使用することによって前記閾値を変更するように構成される、請求項11に記載のトランシーバ。
【請求項15】
前記品質尺度が、
・SNR=信号対雑音比
・SINR=信号対干渉雑音比
・RSSI=受信信号強度インジケータ
・RSRP=基準信号受信電力
・RSRQ=基準信号受信品質
・CSI=チャネル状態情報
・CQI=チャネル品質情報
・RI=ランクインジケータ
・CBR=チャネルビジー率
・リソース占有マップ
・利用可能性(将来の利用率の確率)
・予想される干渉、のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載のトランシーバ。
【請求項16】
前記トランシーバが、
・SNR=信号対雑音比
・SINR=信号対干渉雑音比
・RSSI=受信信号強度インジケータ
・RSRP=基準信号受信電力
・RSRQ=基準信号受信品質
・CSI=チャネル状態情報
・CQI=チャネル品質情報
・RI=ランクインジケータ
・CBR=チャネルビジー率
・リソース占有マップ
・利用可能性(将来の有用性の確率)
・予想される干渉、のうちの少なくとも1つを含むようにチャネル品質尺度を判定するために構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項17】
前記トランシーバが、複数の将来のリソースが前記自身の送信に適していると判定し、前記将来のリソースについて推定された信号品質に関する測定値に基づいて前記複数の将来のリソースをランク付けし、前記ランク付けに基づいて前記複数の将来のリソースから将来のリソースを選択するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項18】
前記トランシーバが、
前記自身の送信の優先度クラスと関連付けられた閾値を上回る最悪のチャネル品質を含むように、または
前記自身の送信の優先度クラスに関連付けられた閾値を上回る最悪のチャネル品質を有する将来のリソースのサブセットのうちの1つであるように、およびランダム選択または重み付けランダム選択に基づいて前記サブセットのうちの1つを選択する、ように前記将来のリソースを選択するように構成される、請求項17に記載のトランシーバ。
【請求項19】
前記トランシーバが、
複数の過去に使用されたリソースの間の将来のリソースの占有率、
複数の過去のリソースの前記評価に基づく前記リソースの占有率/利用率の確率、および
過去の測定期間中に前記将来のリソースに対応する前記リソース上に累積された合計エネルギーの測定値、のうちの少なくとも1つに基づいて複数の前記リソースをランク付けするように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項20】
前記トランシーバが、前記リソース上に累積された前記合計エネルギーの前記測定値に基づいて前記複数の将来のリソースをランク付けし、前記測定値の経過とともに減少する重みを前記測定値に適用するように構成される、請求項19に記載のトランシーバ。
【請求項21】
前記トランシーバが、周期的送信として前記自身の送信をスケジューリングするための前記利用率を示す利用率情報を使用するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項22】
前記トランシーバが、前記リソースの前記有用性に基づいて現在のリソースにおける非周期的送信をスケジューリングし、前記現在のリソースにおいて短期検知を実行するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項23】
前記トランシーバが、前記自身の送信に必要なリソースの量が前記現在のリソースの量を超えると判定し、隣接する将来のリソースがさらに利用可能であると推定されるように前記現在のリソースを選択し、前記自身の送信のために前記将来のリソースおよび前記隣接する将来のリソースを使用するように構成される、請求項22に記載のトランシーバ。
【請求項24】
前記トランシーバが、送信前およびリッスン期間中に前記短期検知を実行し、
制御データおよびペイロードデータを送信するように前記自身の送信をスケジューリングし、直接または前記リッスン期間の直後に前記制御データを送信し、
将来の後続のリソースのために前記自身の送信をスケジューリングし、前記将来のリソースを予約するために現在のリソース予約情報において送信し、または
制御データおよびペイロードデータを送信するように前記自身の送信をスケジューリングし、同じ送信に使用される前記将来のリソースおよび隣接する将来のリソース内で前記制御データを送信する、ように構成される、請求項22に記載のトランシーバ。
【請求項25】
前記トランシーバが、第1の自動利得制御(AGC)を使用して第1の受信機ブランチで短期検知および/または長期検知を実行し、異なるAGC構成を有する第2の自動利得制御(AGC)を使用して第2の受信機ブランチで前記長期検知および/または前記短期検知を実行するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項26】
前記トランシーバが、異なる周波数について、および/または前記トランシーバに対して異なる空間領域について前記第1のトランシーバブランチおよび前記第2のトランシーバブランチを使用するように構成される、請求項25に記載のトランシーバ。
【請求項27】
前記利用率を前記判定することが、前記リソースを使用するトランシーバの識別、前記リソースを使用する前記トランシーバによって使用される周波数リソースまたはサブチャネル、および前記リソースを使用する前記トランシーバによって使用されるリソースのうちの少なくとも1つに基づく、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項28】
前記トランシーバが、空間領域において、前記トランシーバに対して異なる空間領域をカバーするようにビームフォーミングを実行するように構成される、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項29】
前記トランシーバが、前記チャネルへの前記利用率を示す利用率情報を取得するようにデータトラフィックを復号するように構成され、前記利用率情報が、前記チャネル上で送信するトランシーバについてトランシーバ固有である、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項30】
時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成された通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されたトランシーバであって、
前記トランシーバが、前記チャネル上で送信された制御データを復号することによって前記チャネルの利用率の長期検知を実行し、
前記復号に基づいて、自身の送信のための前記チャネルのリソースの有用性を推定し、
前記リソースの前記有用性に基づいて前記自身の送信をスケジューリングする、ように構成され、
前記トランシーバが、前記利用率に基づいて、将来の時間間隔において利用可能なリソースの量を推定し、前記推定された量から、前記将来のリソースを使用して前記推定された量が適切である優先度を有する送信されるべきデータを選択し、および/または
前記データを優先して送信するために前記推定された量に基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択し、および/または
前記トランシーバの空間領域に関する前記有用性を推定し、前記有用性にしたがって空間領域を選択するように構成される、
前記トランシーバが、前記将来のリソースを選択するために複数の閾値のうちの1つを利用するように構成され、前記複数の閾値が異なる優先度クラスに関連付けられ、
前記複数の事前定義された閾値が、動的にシグナリングされる、トランシーバ。
【請求項31】
複数のリソースに編成された通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークであって、
前記チャネルにアクセスする少なくとも1つの送信機と、
請求項1に記載の少なくとも1つのトランシーバと、を備える、無線通信ネットワーク。
【請求項32】
時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成された通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されたトランシーバを動作させる方法であって、
前記チャネルにおいて送信された制御データを復号することによって、および/または前記チャネルの電力検知を実行することによって、前記チャネルの利用率の長期検知を実行することに基づいて、自身の送信のための前記チャネルのリソースの有用性を推定することと、
前記リソースの前記有用性に基づいて前記自身の送信をスケジューリングすることと、
前記トランシーバが、前記利用率に基づいて、将来の時間間隔において利用可能なリソースの量を推定し、前記推定された量から、前記将来のリソースを使用して前記推定された量が適切である優先度を有する送信されるべきデータを選択し、および/または
前記データを優先して送信するために前記推定された量に基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択し、および/または
前記トランシーバの空間領域に関する前記有用性を推定し、前記有用性にしたがって空間領域を選択することと、
前記将来のリソースを選択するために複数の閾値のうちの1つを利用することであって、前記複数の閾値が異なる優先度クラスに関連付けられ、前記複数の事前定義された閾値が、動的にシグナリングされる、利用することと、を含む、方法。
【請求項33】
時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成された通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されたトランシーバを動作させる方法であって、
前記チャネルにおいて送信された制御データを復号することによって、および/または前記チャネルの電力検知を実行することによって、前記チャネルの利用率の長期検知を実行することと、
前記復号に基づいて自身の送信のための前記チャネルのリソースの有用性を推定することと、
前記リソースの前記有用性に基づいて前記自身の送信をスケジューリングすることと、
前記トランシーバが、前記利用率に基づいて、将来の時間間隔において利用可能なリソースの量を推定し、前記推定された量から、前記将来のリソースを使用して前記推定された量が適切である優先度を有する送信されるべきデータを選択し、および/または
前記データを優先して送信するために前記推定された量に基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択し、および/または
前記トランシーバの空間領域に関する前記有用性を推定し、前記有用性にしたがって空間領域を選択することと、
前記将来のリソースを選択するために複数の閾値のうちの1つを利用することであって、前記複数の閾値が異なる優先度クラスに関連付けられ、前記複数の事前定義された閾値が、動的にシグナリングされる、利用することと、を含む、方法。
【請求項34】
コンピュータ上で実行されると、請求項32に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読デジタル記憶媒体。
【請求項35】
コンピュータ上で実行されると、請求項33に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読デジタル記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランシーバおよびその動作方法に関する。本出願は、特に、新無線(NR)などの無線通信システムまたはネットワークの分野に関し、より具体的には、無線通信システム用のユーザデバイス間の無線通信のための手法に関する。本出願は、さらに、新無線車車間・路車間(V2X)高度検知機構に関する。
【背景技術】
【0002】
初期の車車間・路車間(V2X)仕様は、3GPP規格のリリース14に含まれていた。元のデバイス間(D2D)通信規格が設計の基礎であったが、リソースのスケジューリングおよび割り当ては、V2X要件にしたがって修正されている。LTE V2X規格(拡張V2Xとしても知られる)のリリース15は、2018年6月に完成し、現在、3GPP規格のリリース16のNR V2Xのための研究項目は、通信に使用するためのリソースを判定するために検知の概念を進めることに同意している。
【0003】
LTE V2Xにおける検知手順は、特にカバレッジ外の場合に、使用されるリソースを判定するために、ユーザ機器(UE)によって実行されるように設計された。
【0004】
NR V2Xにおけるリリース16の研究項目段階では、要件を満たすとともに、周期的および非周期的トラフィックの双方に対応するために、新たな検知方式が導入される必要があることが識別されている。UEがカバレッジ外で自律モード(LTEのモード4およびNRのモード2)で動作しているときの既存の検知方式は、定義された検知ウィンドウ内で、UEが受信信号電力に基づいて検知を実行して、所与のリソースが占有されているかどうかを決定することを指示する。次いで、リソースは、その占有状態を決定するために、受信信号電力を事前定義された閾値と比較することによって選択される。これは、セクション14.1.1.6における36.213:サイドリンク送信モード4におけるPSSCH(物理サイドリンク共有チャネル)リソース選択において上位層に報告されるべきリソースのサブセットを判定するためのUE手順において指定される。
【0005】
受信信号尺度は、所与のタイムスロットにおいてどのくらい多くのリソースが占有されているかに関するインジケータである。タイムスロット内のリソースが周波数にわたって複数のリソースブロックまたはサブチャネルにまたがるため、UEが他のUEによって既に使用されているリソースを依然として使用することができることを可能にする。
【0006】
UEが事前定義された閾値内のリソースの必要量を判定することができない場合、閾値を3dBだけ増加させ、検知プロセスを繰り返す。閾値の増加は、同じ空きリソースが再び空きとして識別されるが、追加のリソースも空きとして識別することができる場合につながる。この閾値および検知プロセスの繰り返し増加は、UEが必要なリソース数を確保するまで繰り返される。
【0007】
この方式の欠点は、他のUEがそれを使用しており、追加のUEが増加していない閾値を有する初期のUEよりも低品質であることを認識しているにもかかわらず、UEが閾値を増加させた後にリソースを分離しないということである。最終的に選択されるこれら全てのリソースは、利用可能なリソースの同じセットに入れられ、これらのリソース上で測定された受信電力が一方では高く、他方では低いかどうかは重要ではない。
【0008】
リリース16の研究項目では、周期的送信のためのリソースの選択のために長期検知が使用され、非周期的送信のためのリソースの選択のために短期検知(またはこれら2つの組み合わせ)が使用されることも提案された。長期検知は、LTEで行われる検知手順と同様であり、モード2での送信のためのリソースを判定するために、UEは、長期間(LTEでは1000ミリ秒)にわたって検知する。短期検知は、リッスンビフォアトーク(LBT)と同様であり、UEは、利用可能であるか否かを判定する前に、ランダム且つ短期間、送信しようとしているリソースをリッスンする。
特に高い優先度の送信のために、信頼できる通信が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、信頼できる通信を提供することである。
【0010】
この目的は、独立請求項に定義される主題によって達成される。特に、本出願は、リソースが使用されることができるか否かを決定するための効率的な機構のための解決策をドラフティングする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書に記載の発明は、とりわけ、チャネルを使用して送信される制御情報を復号することによって、送信の持続時間および/または繰り返し率または繰り返しパターンに関する情報が取得されることができるという知見に基づいている。特に、復号は、チャネル上のトラフィックのトランシーバ個別評価を可能にし、送信時間間隔および複数(少なくとも1つ)のサブチャネルを含む将来の利用可能なリソースに関する正確な推定または予測を可能にすることができる。複数のサブチャネルまたはさらには全てのサブチャネルにわたる和または全体情報を考慮することと比較すると、トランシーバによって生成された個々の負荷を評価するときに、周期性情報および/または将来のチャネル負荷に関する推定が高精度で取得されることができる。
【0012】
実施形態によれば、無線通信ネットワークにおける通信のために構成されたトランシーバは、時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成されている通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する。トランシーバは、チャネルにおいて送信された制御データを復号することによっておよび/またはチャネルの、例えばリッスンビフォアトーク方式での短期検知を実行することによって長期検知を実行することおよび/またはチャネルの利用を検出することに基づいて、自身の送信のためのチャネルのリソースの有用性を推定するように、およびリソースの有用性に基づいて自身の送信をスケジューリングするように構成される。これは、復号されたデータを考慮するときに高度な情報を使用することを可能にすることができる。
【0013】
実施形態によれば、無線通信ネットワークにおいて通信するために構成されたトランシーバは、時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成されている通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する。トランシーバは、自身の周期的送信のためのチャネルのリソースの有用性を推定するために、長期検知を実行するようにおよび/またはチャネルにおいて送信された制御データを復号するように構成される。トランシーバは、自身の非周期的送信のための現在のリソースの有用性を推定するために短期検知を実行するように構成される。
【0014】
実施形態によれば、無線通信ネットワークにおいて通信するために構成されたトランシーバは、時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成されている通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する。トランシーバは、チャネルの利用率から、将来の時間間隔、例えばスロットまたは送信時間間隔で利用可能なリソースの量を推定し、推定された量に基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択し、データを優先して送信するように構成され、トランシーバは、将来のリソースを選択するために、異なる優先度クラスに関連付けられた複数の閾値のうちの1つを利用するように構成される。これは、送信においてサービス品質(QoS)を実装することを可能にし、特に、使用可能と使用不可能とを単に区別する場合と比較して、より高度な差別化を有することを可能にする。
【0015】
実施形態によれば、無線通信ネットワークにおいて通信するために構成されたトランシーバは、時間-周波数グリッドに配置された複数のリソースに編成されている通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように動作する。トランシーバは、自身の送信のためのチャネルのリソースの有用性を推定するための長期検知を実行し、複数の将来のリソースを自身の送信に適していると判定し、将来のリソースについて推定された信号品質に関する尺度に基づいて複数の将来のリソースをランク付けし、ランキングに基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースのサブセットを選択するように構成される。
さらなる実施形態は、無線ネットワーク、記載されたトランシーバを動作させる方法、およびコンピュータ可読デジタル記憶媒体に関する。
さらなる実施形態は、従属請求項に定義されている。
本発明の実施形態は、ここで添付の図面を参照してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態にかかるトランシーバの概略ブロック図を示している。
図2】長期検知を考慮した実施形態にかかるトランシーバによって監視および評価されている無線信号を表す概略図を示している。
図3a】短期検知を考慮した実施形態にかかる無線信号の評価の概略図を示している。
図3b図3aにかかる評価に基づく実施形態にかかる非周期的送信の第1の選択肢を示す概略図である。
図3c】予約情報を使用する、図3aにかかる評価に基づく実施形態にかかる非周期的送信の第2の選択肢を示す概略図である。
図3d】制御データが2つの送信時間間隔で送信される、図3aにかかる評価に基づく実施形態にかかる非周期的送信の第3の選択肢を示す概略図である。
図4】実施形態にかかる例示的な擬似コードを示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
等しいまたは同等の要素または同等または同等の機能を有する要素は、異なる図で発生する場合であっても、同等または同等の参照符号によって以下の説明で示されている。
【0018】
以下の説明では、本発明の実施形態のより完全な説明を提供するために、複数の詳細が示されている。しかしながら、本発明の実施形態がこれらの特定の詳細なしで実施されることができることは当業者にとって明らかであろう。他の例では、本発明の実施形態を曖昧にすることを回避するために、周知の構造および装置が詳細ではなくブロック図の形態で示されている。さらに、以下に説明する異なる実施形態の特徴は、特に明記しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0019】
以下に説明する実施形態は、時間-周波数グリッドに配置されたリソースを利用しながらの信号の無線送信に関する。そのような時間-周波数グリッドの粒度は、リソース要素をそのグループ、すなわちリソースブロック(RB)にグループ化することとして理解されることができ、リソースブロックのセットまたはサブセット、すなわち1つ以上は、サブチャネルのセットにグループ化されることができる周波数においてサブチャネルにまたがることができる。リソース要素は、1つ以上のシンボルを送信するために使用されることができる単一のOFDMシンボル内のサブキャリアとすることができる。空間領域へのマッピングとも呼ばれる、多入力多出力(MIMO)または多入力単出力(MISO)システムのような空間多重化も適用されることができる。さらにまた、送信は、予め符号化され、したがって、特定の空間方向にビームフォーミングされることができる。リソースは、ネットワーク内の可能な最小の割り当てとして解釈されることができる。したがって、1つの送信が複数のリソースにまたがることも起こることがある。
【0020】
実施形態は送信時間間隔(TTI)に関するが、実施形態はこれに限定されない。TTIはまた、それらの説明が限定なく互いに交換されることができるように、通信のタイムスロットとして理解されてもよい。送信時間間隔は、TTIと省略されることが多く、1つのTTI持続時間は、時間領域における1つの送信についての連続シンボルの数に対応する[TS38.804 5.4.7]。1つのヌメロロジμ、例えば2μ・15kHzのサブキャリア間隔(SCS)を有するμ∈{0,1,2,3,4}と、1つのTTI持続時間との組み合わせが、物理層上の送信の正確な長さを決定する。NRにおけるフレームまたは無線フレームは、通常、それぞれ1msの10個のサブフレームからなることに留意されたい。各サブフレームは、それぞれが14個のシンボル、例えばOFDMシンボルまたはSC-FDMAシンボルを搬送するスロットに分割される。サブフレーム内のスロットの数は、ヌメロロジμに依存する。サブキャリアおよびサブ-キャリアは同義語として用いられることに留意されたい。
【0021】
一般に、実施形態のいずれかで言及される無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、または例えばDFT-s-OFDMのような、CPの有無にかかわらず他のIFFTベースの信号のような、周波数分割多重を使用する任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムとすることができる。例えば、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、汎用周波数分割多重化(GFDM)またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)などの多元接続のための非直交波形のような他の波形が使用されてもよい。無線通信システムは、例えば、任意のLTE規格(LTE、LTE-A、LTE-A Pro、LTE evo)または5GもしくはNR、新無線規格にしたがって動作することができる。
【0022】
本明細書に記載されたいくつかの実施形態は、通信ネットワークまたは通信チャネルのサブチャネルに関することができる。サブチャネルの代替として、本実施形態によれば、任意の他の周波数リソース、例えば特定の周波数帯域またはパターンが使用または採用されてもよい。
【0023】
本明細書に記載された実施形態は、トランシーバに関してもよく、特にユーザ機器(UE)に関連して説明されてもよい。実施形態は、UEに限定されず、他のタイプの送信機またはトランシーバに関してもよく、例えば、トランシーバは、以下のうちの少なくとも1つを備える:
【0024】
-ユーザ機器、
-移動または不動の基地局、
-モバイル端末、
-固定端末、
-セルラIoT-UE、
-車両用UE、
-グループリーダUE(GL)、
-IoTまたは狭帯域IoT、NB-IoT、デバイス、
-地上ベースの車両、
-航空機、
-ドローン、
-移動基地局、
-路側ユニット(RSU)、
-建物、および
-無線通信ネットワークを使用してアイテム/デバイスが通信することを可能にするネットワーク接続性を備えた任意の他のアイテムまたはデバイス、例えば、センサまたはアクチュエータ。
【0025】
例えば、移動または不動の基地局は、
-マクロセル基地局、
-スモールセル基地局、
-基地局の中央ユニット、
-基地局の分散ユニット、
-路側ユニット、
-UE、
-グループリーダ(GL)、
-リレー、
-遠隔無線ヘッド、
-AMF、
-SMF、
-コアネットワークエンティティ、
-モバイルエッジコンピューティングエンティティ、
-NRまたは5Gコアコンテキストのようなネットワークスライス、
-アイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続性を備えた、アイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送受信ポイントTRP、のうちの1つ以上を備えることができる。
【0026】
図1は、実施形態にかかるトランシーバ10の概略ブロック図を示している。トランシーバ10は、例えば、1つ以上のアンテナを有するアンテナ装置12を使用することによって、無線通信ネットワーク内で通信するように構成されることができる。トランシーバ10は、複数の送信時間間隔で編成されている通信チャネルにおける通信をスケジューリングするように構成されることができる。各送信時間間隔において、複数の周波数範囲またはサブチャネルが利用可能とすることができ、TTIによってスパンされる時間次元に加えて周波数次元を提供する。したがって、リソースは、時間-周波数グリッドで利用可能であり、粒度は、1つ以上の完全なサブチャネル上で完全なTTIを使用するために任意に選択されるが、必ずしも選択されるとは限らない。他の実装形態も何ら制限なくサポートされる。以下ではサブチャネルに関しているが、本明細書に記載される実施形態は、周波数領域の異なる粒度に関することができる。本明細書で使用されるリソースという用語は、特定の量のOFDMシンボルまたは時間に対する任意の量の周波数帯域幅、例えばサブチャネルに関することができる。
【0027】
いくつかの実施形態は、時間-周波数グリッドに加えて空間領域を利用することを可能にする。いくつかの実施形態は、トランシーバに対して異なる位置または領域に送信されるおよび/またはそこから受信される異なる信号を有するように、静的および/または可変ビームを使用してビームフォーミングを実行するように構成される。
【0028】
トランシーバ10は、制御情報を復号することによってチャネルの利用率を判定するように構成されることができる。すなわち、トランシーバ10は、他のトランシーバによって送信されている情報またはデータを受信することによって取得される無線信号14を受信することができる。利用率は、リソースを使用するトランシーバの識別情報またはID、リソースを使用するトランシーバによって使用されるサブチャネル、トランシーバによって使用される送信時間間隔のうちの少なくとも1つを示すことができる。トランシーバ10は、利用率を示す利用率情報を取得することができる。
【0029】
他のトランシーバの送信は、無線信号14に重畳することができる。長期検知を実行することにより、トランシーバは、無線ネットワークにおいて実装される通信方式を考慮しながら、無線信号14を監視することができる。トランシーバ10は、無線信号14の制御情報を復号してもよい。代替的または追加的に、トランシーバ10は、例えばTTIのサブチャネルなどのそれぞれのリソースを使用して他のトランシーバによって送信された電力を監視する、長期検知としても指定される電力検知を実行することができる。制御データの復号は、無線信号14に含まれる送信の(残りの)持続時間および/または将来および過去の周期性に関する持続時間情報を取得することを可能にすることができるが、電力検知はまた、復号とともに、チャネル占有の予測または推定を可能にする、例えば周期性およびオフセットなどの過去の繰り返しパターンを取得することを可能にすることができる。トランシーバは、復号および/または電力検知から、データトラフィックの繰り返しパターンを示す繰り返し情報を取得するように構成されてもよく、トランシーバは、繰り返し情報に基づいてリソースの有用性を推定するように構成される。すなわち、持続時間情報および/または繰り返し情報が判定されて使用されることができる。
【0030】
したがって、トランシーバ10は、復号および/または電力検知に基づいて、自身の送信のためのチャネルのリソースの有用性を推定するように構成されることができる。すなわち、トランシーバ10は、無線ネットワークのリソースを使用してアンテナ装置12を使用して無線信号16を送信するように構成されることができる。トランシーバ10は、無線信号14に準拠するようにそれ自身の送信16を編成することができる。例えば、トランシーバ10は、将来使用されないようにまたは少なくとも部分的にもしくは十分に使用可能であるように、チャネルの1つ以上の将来の送信時間間隔またはタイムスロットにおける1つ以上のリソース、サブチャネルを予想または予測することができる。そのような推定されたリソースのうちの1つ以上は、トランシーバ10がリソースの有用性に基づいて自身の送信16をスケジューリングするように、無線信号16用の送信機10によって選択されることができる。
【0031】
トランシーバ10は、復号から、無線信号14に含まれるデータトラフィックの残りの持続時間を示す持続時間情報を取得するように構成されることができる。トランシーバ10は、持続時間情報に基づいてリソースの有用性を推定するように構成されることができる。
選択は、任意に空間領域に結合されてもよく、すなわち、トランシーバの1つ以上の空間層は、送信のために選択されてもよい。
【0032】
図2は、例えばトランシーバ10によって監視および評価されている無線信号14を表す概略図を示している。無線通信ネットワークのチャネル18は、いくつかのサブチャネルSC1、SC2、SC3、・・・を提供することができ、サブチャネルの数は、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも5つ、少なくとも10個、またはそれ以上であってもよく、例示的な理由のみのために3つに選択される。例として、チャネル18にアクセスする異なるトランシーバは、チャネル18上で通信信号22a、22bおよび22cを送信する。例えば、第1の送信機は、通信22aを発信し、第2の送信機は、送信/通信22bを発信し、第3の送信機は、通信22cを送信する。送信機は、複数の通信22a、22b、または22cまたはそれ以下を送信するチャネル上でアクティブとすることができることに留意されたい。送信機(UE)ごとに1つのサブチャネルSC1、SC2、またはSC3を有するものとして示されているが、他の送信機もまた、例えば周波数ホッピングを実行することによって、複数のおよび/または分離されたサブチャネルでそれらのトラフィックを送信することができる。
【0033】
いずれにせよ、そのような方式は、図2の例示がその内容に限定されないように、それぞれの通信22a、22b、および22cの制御データにおいて送信されることができる。
【0034】
例として、第1の送信機は、2の周期性、すなわち、SC1における各第2の送信時間間隔(TTI)でデータを送信する。例えば、通信22aは、そのように編成される。
チャネル18上の異なる通信は、例えば3の周期性で送信され、すなわち、各第3のTTIは、通信22bによって占有される。
【0035】
さらなる通信22cは、4の周期性で送信され、すなわち、サブチャネルSC3は、通信22cを送信する送信機(UE3)によって各第4のTTIで占有される。
【0036】
トランシーバ10は、例えば、そのさらなる動作を判定するために検知ウィンドウ24の持続時間にわたって無線信号14を監視することによって、チャネル18を監視および/または評価することができる。例えば、現在/現在の時刻tでは、例として、TTI1からTTI5は、所与の順序における過去のTTIであり、TTI6は、第1の次の将来のTTIであり、TTI7は、後続の隣接する将来のTTIである。無線信号14ならびに通信22a、22bおよび22cを復号することにより、通信22a、22bおよび22cを送信するUE1、UE2およびUE3のさらなる送信に関する知識を有する。それに基づいて、すなわち利用率に基づいて、例えばTTI6およびTTI7などの将来の送信時間間隔において利用可能なサブチャネルの数を推定し、推定された数から、無線信号16の送信のための1つ以上のタイムスロットを選択することができる。
【0037】
将来の送信時間間隔TTI6およびTTI7で占有されるサブチャネルの異なる数は、送信されるデータの量および/またはそのTTI中のチャネルの品質に関連付けられることができる。実施形態によれば、トランシーバは、複数の異なるデータストリームを送信するための命令を有することができる。トランシーバ10は、推定された利用可能なリソースの数から、将来の時間間隔を使用して送信されるデータの優先度を(例えば、要求されるサービス品質にしたがって)選択するように構成されることができる。例えば、TTI6内の3つの未使用サブチャネルに関する知識を有することによって、トランシーバ10は、高い優先度またはQoSの要件を有する送信されるべきデータを選択することができる。代替的または追加的に、トランシーバ10は、1つの空きサブチャネルの数のみを有するTTI7において低い優先度または低いQoSに対する要件を有する信号を送信することができる。将来の送信時間間隔に対応するようにデータストリームを選択することに代替して、またはそれに加えて、トランシーバ10は、優先度を付けてデータを送信するための推定数に基づいて、複数の将来のリソースから将来のリソース、すなわち、1つ以上の将来の送信時間間隔における1つ以上の周波数リソースを選択するように構成されてもよい。すなわち、高い優先度を有するデータを送信するように要求されているトランシーバ10は、多数の空きリソースまたは空きサブチャネルを有するものとしてTTI6を選択することができる。対照的に、低い優先度を有するデータを送信するように要求されているトランシーバ10は、双方とも送信の要件に適合するため、TTI6またはTTI7を選択することができる。好ましくは、このTTIは十分な品質を有し、さらに、場合によってはより高い優先度でデータを送信しなければならない他のトランシーバのためにTTI6を未使用のままにすることを可能にするため、トランシーバ10は、その送信のためにTTI7を選択する。
【0038】
すなわち、トランシーバ10は、推定された利用可能なリソースの数に基づいて、複数の利用可能な将来のリソースから送信のための将来のリソースを選択するように構成されてもよく、トランシーバは、それ自身の送信の優先度を、使用される利用可能なリソースの最小数に関連付けるように構成される。トランシーバは、最小数に基づいて将来のリソースを選択することができる。
【0039】
トランシーバは、送信のために将来のリソースを選択するために複数の閾値のうちの1つを利用するように構成されることができる。複数の閾値は、ネットワーク内のデータトラフィックの異なるリソース優先度クラスおよび異なる優先度クラスに関連付けられてもよく、この場合、最も低いリソース優先度は占有されていることを意味し、したがって、いかなるデータ優先度クラスにも関連付けられない。すなわち、トランシーバは、例えば、複数の閾値を複数の事前定義された閾値として、または単一の閾値の段階的な増加によって取得するように構成されてもよい。複数の事前定義された閾値は、事前定義されてもよく、すなわち、ネットワーク内で静的または擬似静的であってもよく、事前構成されてもよく、すなわち、製造業者によって決定されてもよく、および/または、例えば、RRC(無線リソース制御)および/またはDCI(ダウンリンク制御情報)および/またはSI(システム情報)シグナリングを使用することによって、ネットワーク内で動的にシグナリングされてもよい。換言すれば、実施形態は、検知手順の2つの異なる態様に関する。検知手順に基づくリソースの選択が検知手順自体に続く。検知手順では、周期的送信および非周期的送信のための効率的な手順が実施されることができる。周期的送信の場合、実施形態は、UEが、長期電力検知手順および/または他のトランシーバの制御情報の復号を含む手順を実行しながら、他のUEの周期的送信の繰り返し情報を判定したことを提案する。トランシーバ(UE)は、リソースの選択のためにこの情報を使用することができる。非周期的送信の場合、実施形態は、UEが長期、復号、および短期検知の組み合わせを使用している間に、その送信を次のタイムスロットに拡張することができるか否かを判定することを提案する。
【0040】
非限定的な例として、トランシーバ10は、並列に動作する1つのトランシーバブランチまたは複数のトランシーバブランチを備えてもよい。各トランシーバブランチは、周波数範囲および/または空間領域によって他のトランシーバブランチと異なってもよい。すなわち、トランシーバは、異なる周波数のために、および/またはトランシーバに対して異なる空間領域のために第1のトランシーバブランチおよび第2のトランシーバブランチを使用するように構成されてもよい。トランシーバ10は、第1の自動利得制御(AGC)を使用して第1の受信機ブランチで短期検知および/または長期検知を実行し、異なるAGC構成を有する第2の自動利得制御(AGC)を使用して第2の受信機ブランチで長期検知および/または短期検知を実行するように構成されることができる。すなわち、トランシーバは、AGCによってカバーされる全体的な空間を増加させるために、異なるAGCを使用することができる。
【0041】
長期電力検知および/または復号は、過去に基づいて将来を推定することを可能にすることができ、したがって、利用可能性の確率または有用性の確率を判定することを可能にすることができるが、実施形態にかかる短期検知は、このリソースが実際に使用されるかどうかまたは利用可能であるかどうかを測定する際の現在の実際のリソースの利用可能性に関連することができる。
【0042】
選択手順において、実施形態は、UEが実行した検知に基づいてリソースを異なるセットにカテゴリ化することを提案する。例えば、5つのサブチャネルを有するタイムスロットにおいて、UEは、検知を実行し、5つのサブチャネル全てが他のUEによって完全に占有されていないことを検出した場合、UEは、タイムスロットを高QoSパケットに使用されることができるリソースとして分類することができる。サブチャネルのうちの2つが占有されているが、3つが利用可能であることをUEが検出した場合、リソースは、中QoSパケットに使用されるように分類されることができる。5つのサブチャネルのうちの1つのみが利用可能である場合、リソースは、低QoSパケットに使用されるように分類されることができる。合計で利用可能なサブチャネルの値、ならびに閾値として使用されることができる判定された利用可能なサブチャネルの数は、任意の適切な値を有することができる。
検知されたリソースの前述のカテゴリ化または分類は、以下の2つの可能な方法で実行されることができる。
・複数の事前定義された閾値に基づくカテゴリ化、または
・単一の事前定義された閾値の段階的な増加に基づくカテゴリ化
【0043】
図2に関連して示されたように、トランシーバは、周期的送信として、自身の送信をスケジューリングするための利用率を示す利用率情報を使用するように構成されてもよい。利用率情報は、トランシーバ固有であってもよく、すなわち、トランシーバについて個別に取得されてもよい。周期的送信として、リソースを繰り返し必要とする計画された送信が理解されることができる。
【0044】
UEが、例えば、受信信号受信電力を評価することによって、異なるUEにおける受信信号強度の検知および測定を実行している場合、それはまた、これらのリソースにおいて送信されている制御情報を復号することができる。他のUEによる周期的送信の場合、制御情報はまた、これらの送信の全体的な持続時間とともに、UEが送信する周期的間隔を含むことができる。この情報は、実施形態にしたがって評価および使用される。
【0045】
すなわち、iがチャネル18のサブチャネルを示し、jが実装されたTTIを示すリソース26ijは、他のトランシーバによって使用されることができる。信号14を介してトラフィックを評価することにより、UEは、リソース2611、2613、および2615がUE1、すなわち通信22aによって使用されるという知識を有することができ、したがって、同じ送信が将来リソース2617を占有することができることを予測または判定または推定することができる。通信22bの周期性に基づいて、トランシーバ10はまた、通信22bによるリソース2627の使用を推定することができる一方で、サブチャネル3がTTI7において空いていると判定することができ、すなわち、リソース2637は、未使用とすることができる。すなわち、トランシーバ10は、リソース2616、2626、および2636が利用可能であると予測することができる。トランシーバ10は、さらに、リソース2617および2627がUE1およびUE2によって使用されることを予測することができる。
【0046】
実施形態は、検知手順を実行しているTX(送信)UEが、自身の送信のために選択することができるリソースをショートリスト化するときに、復号された制御情報も考慮に入れることを提案する。TX UEは、その後、他のUEがリソースを占有しているかどうか、これらのUEがリソースをどのようなパターンで、およびどのくらいの期間にわたって使用しているかを正常に予測することができる。これは、図2に示されており、TX UEは、制御情報内の情報とリソースにおける受信電力の測定値とに基づいて、他のUEの周期的送信を正常に予測することができる。
【0047】
非周期的送信に関連して、実施形態にかかるトランシーバ、例えば、トランシーバ10、あるいは異なるトランシーバは、リソースの有用性に基づいて将来のリソースにおける非周期的送信をスケジューリングし、将来の送信時間間隔において短期検知を実行するように構成されてもよい。
【0048】
短期検知として、TTI/タイムスロットの開始後のチャネル18上の電力の測定値を理解することができ、同じTTI/タイムスロットについて送信することを決定することができる。
【0049】
トランシーバは、TTIのサブチャネルが利用可能であると予測されるときに、例えばTTI6などの第1のタイムスロットでのみ短期検知を実行しながら、例えばTTI6およびTTI7などの隣接するTTIで送信するように構成されることができる。受信機は、送信時間間隔の隣接する将来のリソース、例えばサブチャネル3内のTTI7がさらに利用可能であると推定されるように、送信時間間隔のリソースを選択するために、自身の送信の量、例えば持続時間または帯域幅が現在のリソース、例えば送信時間間隔または帯域幅、例えばTTI6を超えると判定することができる。トランシーバは、自身の送信のために送信時間間隔TTI6およびTTI7のリソースを使用するように構成されてもよい。
【0050】
これは、図2と同じシナリオを示す図3aに示されており、現在の時点tは、TTI6内にあり、すなわち、TTI6のある時間が既に経過しており、トランシーバ10は、TTI6が自発的送信に使用されることができると判定する。経過時間28は、少なくとも目標品質を考慮すると、残り時間32が必要なデータの全てを送信するには不十分とすることができるという効果をもたらす。リソース2637も将来未使用であるという知識または少なくとも予想を有するため、トランシーバ10は、送信のためにリソース2636および隣接リソース2637を選択することができる。これは、リソース2637の開始時に、トランシーバ10が送信しており、したがって、チャネルをリッスンする他のUEの自発的な送信の妨害を回避するという効果をもたらすことができる。したがって、トランシーバ10は、短期検知によって取得された情報、すなわち、TTI6がSC3においてリソースを有し、長期検知および/または復号の情報、すなわち、リソース2637がSC3において空いていると予想される情報を混合する。
【0051】
すなわち、TX UEが非周期的送信を実行しようとしている場合、UEは、事前定義された検知ウィンドウにわたって前のリソースの制御情報の長期検知および/または復号をいずれにせよ実行することが予想される。これは、TX UEが、周期的送信または非周期的送信のいずれかを実行することができるためである。リソースが実際に利用可能であることを最終的に決定するために、UEはまた、送信しようとするリソースにおいて短期検知を実行する。短期検知の欠点は、前記リソース内で任意の他のUEが送信しているかどうかをチェックするためにリッスンするため、UEが送信しようとするタイムスロットのいくつかのシンボルが送信のために利用されることができないということである。この場合、TX UEは、意図された送信を完了するために、より多くのリソース、すなわち、次のタイムスロットのリソースも必要とする場合がある。ここで、実施形態は、UEが長期検知情報を使用して、図3aに示すように、UEがその送信に使用するために隣接するリソースもまた利用可能であるかどうかを判定することを提案する。
【0052】
UEは、リソースの選択のために以下の2つの基準を使用することができる。
・TTI6内のリソースが、制御情報の短期検知および長期検知および/または復号を使用して利用可能である場合
・TTI7内のリソースが制御情報の長期検知および/または復号を使用して利用可能である場合
リッスン期間の持続時間に基づいて、TX UEが図2aに示されている選択されたリソースをどのように利用するかの可能性が、図3b、図3c、および図3dに示されている。
【0053】
トランシーバは、送信前および経過時間に至るリッスン期間28中に短期検知を実行するように構成されることができる。トランシーバは、制御データ34を直接またはリッスン期間28の直後に送信し、続いて任意に、図3bに示すように制御データ34によって使用されない周波数を使用して送信されることができるペイロードデータ36を送信するように、自身の送信をスケジューリングするように構成されることができる。図3cは、トランシーバが後続のTTIにおいて自身の送信をスケジューリングするように構成されることができる選択肢を示している。例えば、制御データ34は、TTI7の先頭において送信されてもよい。TTI6では、トランシーバは、TTI7のリソースを予約するようにデータを送信する代わりに、予約情報またはリソース予約38を送信することができる。
【0054】
図3dに示されるさらなる選択肢は、制御データ34およびペイロードデータ36を送信するように自身の送信をスケジューリングするように構成されたトランシーバを示している。制御データ34は、同じ送信に使用されるTTI6およびTTI7内で送信されることができる。TTI6およびTT7の制御データは、互いにコピーであってもよく(場合によっては経過した時間を考慮して修正される)、または同じ組み合わせ情報の一部であってもよい。
【0055】
換言すれば、第1の選択肢によれば、TX UEがリッスン期間の終了直後に制御およびデータを送信することが可能であり、データは、図3bに示すようにタイムスロット0(TTI6)およびタイムスロット1(TTI7)にまたがる。第2の選択肢によれば、リッスン期間がより長く、時間、スロット0(TTI6)に制御およびデータの送信のための多くのシンボルが残っていない場合、UEは、時間スロット0の残りのシンボルにおいて他のUEにリソース予約メッセージ38を送信するように選択することができる。これは、図3cに示すように、他のUEがタイムスロット1におけるリソースを使用しないことを保証することができる。第3の選択肢によれば、リッスン期間が非常に短く、それによってUEがタイムスロット0(TTI6)において制御ならびにデータを送信するのに十分なシンボルが残っている場合、受信UEがタイムスロット0において送信された制御情報を欠落した場合には、タイムスロット1でも制御情報34を繰り返すことができる。これは図3dに示されている。
【0056】
チャネル上の制御情報を復号しおよび/または非周期的送信のための後続の将来の時間間隔(現在の時間間隔を含む)を推定することに代替してまたはそれに追加して、実施形態にかかるトランシーバ、例えばトランシーバ10は、閾値の異なる値に関連付けられた複数のインデックスを有する閾値のリストから優先順位付けに使用される複数の閾値を取得するように構成されてもよい。例えば、トランシーバは、計算および/または構成および/または測定のうちの少なくとも1つに基づく式または基準に基づいて複数の閾値を取得するように構成されてもよい。例は、複数の事前定義された閾値に基づいて、または単一の閾値の段階的な変動によって複数の閾値を取得することに関する。段階サイズは、一定の段階サイズであってもよいが、例えば、低品質値では高い段階サイズを含み、高品質値ではより小さい段階サイズを含むように、またはその逆であるように、例えば対数的に変化してもよい。あるいは、段階サイズは、任意の適切な規則にしたがって線形または非線形に変化してもよい。
【0057】
本明細書に記載される実施形態に関連する優先度という用語は、異なるタイプの優先度に関することができる。例えば、優先度は、本明細書では品質優先度と呼ばれることもあるサービス品質(QoS)などのサービスパラメータに関連付けられた優先度であってもよい。例えば、優先度はまた、本明細書ではリソース優先度と呼ばれることもあるリソースのカテゴリ化に関することができる。リソース優先度は、例えば、チャネル品質のクラス、例えば、最悪、最良、およびその間の1つの、例えば、少なくとも3つのリソース優先度に関することができる。最悪クラスは、3つのリソース優先度が送信されるべき2つの品質優先度をサポートすることができるように、使用不可能またはあまりにも悪いと見なされることができる。換言すれば、送信されるべきデータは、その対応するサービス品質(QoS)要件のうちの1つまたはいくつかに基づいて、優先度クラスに分類されることができる:これらのパラメータまたはメトリックは、例えば、優先度、ビットレート、許容遅延、または最小通信範囲である。双方の用語は、送信の特定の信頼性のために何らかの種類の品質を必要とするという同じ概念を対象としているため、これらの用語は、本明細書では交換可能である。
【0058】
リソースは、優先度クラスに分類され、リソースの各優先度クラスは、特定のサービス品質(QoS)プロファイルまたは1つもしくはいくつかのサービス品質(QoS)メトリックもしくはパラメータを提供するものである。
これらの要件はまた、抽象クラス、例えば、VQI、5QI、またはPQIとして与えられることもできる。
サービス品質メトリックおよび/またはパラメータは、以下の1つ以上を含む。
-優先度
-信頼性
-ビットレート
-最低通信範囲
-トラフィックパターン、例えばバーストビットレート
-遅延
【0059】
代替的または追加的に、トランシーバは、対応する数の複数の閾値を有する複数のリストを記憶してもよく、ある時間の間に複数のリストのうちの1つを使用するように構成されてもよい。すなわち、トランシーバは、異なる閾値を実装することができる。例えば、トランシーバは、少なくとも3つのリソース優先度クラスをサポートし、図1に関連して説明したように、リソースの有用性に基づいて少なくとも3つの優先度クラスに関して将来のリソースを分類するように構成されてもよい。例えば、トランシーバは、リソースの使用率の減少を、将来のリソースを使用して送信されるべきデータのより高い可能性のある優先度クラスに関連付けるように構成されることができる。少なくとも3つのリソース優先度クラスは、少なくとも2つ(例えば、最悪の品質を省略することによって)のデータ優先度クラスを送信するため、およびリソースの有用性に基づいて少なくとも2つのデータ優先度クラスに関して将来のリソースを分類するために使用されることができる。
【0060】
すなわち、UEが検知するリソースを異なるQoSレベルにカテゴリ化することができるようにするために、実施形態は、異なるQoSレベルに対応する複数の閾値を導入することを提案する。例えば、QoSレベルの数は、例えば、「高」、「中」、および「低」に対応する3(または任意の他の適切な数)に設定されることができる。これらのQoSレベルに基づいて、UEがリソース内で測定する受信信号強度の3つの閾値を定義することもできる。UEが検出された受信信号強度を測定することによってリソース上で検知を行い、高QoSに設定された閾値を下回る場合、リソースは、高QoS送信に使用されることができるものとして分類されることができる。測定された信号強度が高QoSの閾値よりも高いが、中QoSの閾値よりも低い場合、リソースは、中QoS送信に使用されることができるものとして分類されることができる。同じ機構が低QoS送信のためのリソースを判定するために使用されることができる。
【0061】
この場合、閾値は、事前定義、事前構成、または動的にシグナリングされることができる。そのようなシグナリングは、トランシーバ、例えば緊急デバイスの要件または特別な特性または重要性に基づいて、1つ、複数、またはさらには全てのトランシーバに使用されることができる。例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御情報(RRC)、またはシステム情報(SI)が使用されて、それぞれのトランシーバまたはそのグループに指示することができる。これは、SIB(システム情報ブロック)自体で提供されるSL-CommTxPoolSensingConfig情報要素内で、QoS設定の一部として、または検知構成の一部として別々に行うことができる。LTEリリース15において、リソース上で測定された受信電力の閾値は、SL-ThresPSSCH-RSRP-List情報要素で定義されたリストから選択されるパラメータSL-ThresPSSCH-RSRPを使用して、RRCシグナリング(RRC=無線リソース制御)を介してUEに提供された。上述した概念において、実施形態は、単一の閾値を選択する代わりに、対応するQoS要件にしたがってリソースが選択されることができることに基づいて、複数の閾値がUEに提供されることができることを提案する。これは、例えば、以下の2つの可能な方法で行うことができる。
・方法1:閾値の同じリストが維持されるが、QoS要件に対応する複数のインデックスが選択される。
・方法2:閾値の複数のリストが維持され、各リストは、異なるQoSレベルのそれぞれに対する閾値の異なる値に対応する。
【0062】
動的シグナリングは、例えば、好ましくはLTE/LTE-A/LTE-A Pro/LTE evo内のeNBもしくはNR内のgNBであるネットワーク、またはEPCからの任意のネットワークエンティティもしくは5Gコアネットワーク(5GC)によって証明されたネットワーク機能(NF)によって実行されることができる。
【0063】
例示的な擬似コードを示すサンプル情報要素構造が図4に示されている。擬似コードの構文は、実施形態を考慮して限定的ではないことに留意されたい。これは単に説明のために選択されており、上述した方法1および2が独立して実施されることができることを示している。コードライン1および2は、方法1を対象としているが、コードライン3、4、5および6は方法2に関連しており、送信の異なるQoSクラスについて3つの異なる閾値レベル、例えば、低QoSの場合は0から22の間の整数値(閾値の値の範囲)、中QoSの場合は23から44の間の整数値、および高クラスQoSの場合は45から66の間の整数値が選択されることができることを示しており、閾値の量およびセグメント化および合計値の範囲のサイズは、現在のニーズに応じて適合されることができることに留意されたい。SL-ThresPSSCH-RSRP-Listフィールドは、値0が-∞(無限大)dBmに対応し、値1が-128dBmに対応し、値2が-126dBmに対応し、値nが(-128+(n-1)*2)dBmに対応する、などとして記述され、値66が+∞(無限大)dBmに対応する。
【0064】
複数の閾値を有することの代替として、またはそれに加えて、制御情報を復号し、短期検知および長期検知を組み合わせるために、実施形態にかかるトランシーバ、例えばトランシーバ10は、例えば、その中で送信された電力を観測することによって、または任意に、他のトランシーバの制御情報を復号することによって(任意に、記載されたように電力を観測することと組み合わせて)、自身の送信のためのチャネルのリソースの有用性を推定するための制御情報の長期検知および復号を実行するように構成されることができる。トランシーバは、複数の将来のリソースが自身の送信に適していると判定し、将来の送信時間間隔に対して推定された信号品質に関する尺度に基づいて複数の将来のリソースをランク付けするように構成されることができる。トランシーバは、ランク付けに基づいて複数の将来のリソースから将来のリソース、すなわち送信時間間隔および/または1つ以上のサブチャネルを選択するように構成されることができる。短期検知は、長期検知結果に基づいてリソースのサブセットに対して実行されてもよく、すなわち、長期検知は、空きリソースのインジケータを提供してもよく、短期検知は、この予想を証明するために使用されてもよい。
【0065】
ランク付けは、時間領域および/または周波数領域で実行されてもよい。すなわち、トランシーバは、「送信は、TTI1、TTI2、TTI3、TTI4、TTI5、・・・で行われるべきか?」および/または「送信は、周波数(リソース)a、b、c、d、e、・・・で行われるべきか?」および/または「送信は、リソース1a、1b、・・・2a、2b、・・・5a、5b、・・・5d、5e、・・・上で時間および周波数において行われるべきか?」にしたがって、1つの時間間隔内のサブチャネルまたは他の周波数リソースの数をランク付けするように、および/または複数の時間間隔をランク付けするように、または時間周波数グリッド内の組み合わせリソースをランク付けするように構成されることができる。
【0066】
例えば、トランシーバは、複数の優先度クラスのうちの1つを有する送信のために構成されることができる。将来のリソースは、将来のリソースの推定されたチャネル品質に基づいて、複数の将来のリソースから選択されることができる。例えば、推定されたチャネル品質は、チャネルにおける電力および/または使用されたリソースの数に関連付けられることができる。例えば、再び図2を参照すると、チャネルは、TTI7と比較して、TTI6においてより高い予想品質を有することができる。トランシーバは、優先度クラスに基づいてチャネル品質を有するように将来のリソースを選択するように構成されることができる。トランシーバは、適切な将来のリソースが利用可能でないことを判定し、適切な将来のリソースが利用可能になるまで閾値を増加させるために、チャネル品質に関連付けられた閾値から開始することができる。例えば、TTI7で予想される図2のチャネルは、低QoS送信に適していると分類されるが、TTI6のチャネルは、全てのサブチャネルが空いていると予想されるため、高QoS送信を可能にするのに十分良好であると予想される。送信するための中QoS送信を有するトランシーバ10は、中レベルに対応する閾値を適用することができる。例えば、図4のコードライン5を参照されたい。その後、適切な将来のリソース、すなわちTTI6が見つかるまで、整数値または閾値を増加させる。図2は、例示のみを目的としていることに再び留意されたい。複数の閾値が実装されるように、複数の将来のTTIおよびサブチャネルが選択されることができる。トランシーバは、関連する優先度クラスを有する将来のリソースが利用可能でない場合にのみ、関連する優先度クラスよりも良好なチャネル品質を有する将来のリソースを使用するように構成されることができる。
【0067】
一般的に言えば、本明細書に記載されたトランシーバは、リソースの選択に関連付けられた1つ以上の閾値を適応させるように構成されることができる。データおよび/またはチャネル品質の優先度クラスの閾値範囲は、上限(無限大を含む)および下限(0または負の無限大を含む)を含むことができる。トランシーバの状況を考慮すると、自身の送信に利用可能なリソースの不十分な量に基づく探索空間の増加は、例えば、トランシーバがより悪いチャネル品質も使用するように、許容されるチャネル品質のより低い閾値を(場合によっては最低クラスを除いて)減少させることによって拡大されることができる。代替的または追加的に、上限閾値は、(場合によっては最高クラスを除いて)増加させることができ、したがって、トランシーバがデータのより高い優先度を意図したリソースにアクセスすることを可能にする。双方とも閾値の変動と呼ばれることができる。アクセスされるべきリソースの許容されるリソース品質(良さ)を増加させることは、エラー悪の閾値を減少させることと等しいかまたは同等とすることができ、その逆も同様とすることができ、その結果、1つ以上の閾値を変化させることに関する実施形態は、1つ以上の閾値の増加および減少、ならびにそれらの組み合わせの双方に関することができる。
【0068】
これは、トランシーバが、(現在の閾値に対応する)関連する優先度クラスを有する将来のリソースが利用可能ではないと判定するように構成されることができるものとして理解されることができる。それに基づいて、トランシーバは、より高いまたはより低いレベルのチャネル品質がそれぞれ探索空間内に含まれ、増加した閾値を使用して、関連する優先度クラスが利用可能である将来のリソースを探索するように、それ自身の送信のための1つ以上の閾値を変更、すなわち増加または減少させることができる。
【0069】
トランシーバは、事前定義された段階サイズ、事前構成された段階サイズ、および動的にシグナリングされた段階サイズのうちの1つである段階サイズを使用することによって閾値を増加させるように構成されることができる。複数の閾値を使用することは、UEが、高品質を必要とする送信のためにより高い品質のリソースを残すように、関連するQoSクラスまたは優先度クラスに関連付けられたリソースを可能な限り使用することを可能にする。
【0070】
トランシーバは、チャネル品質尺度の絶対値、例えば、全てのサブチャネルにわたる電力に関連する段階サイズ、または増加した閾値によってさらに評価されるリソースの数に関連する段階サイズを使用して閾値を増加させるように構成されることができる。すなわち、閾値の増加は、追加のリソースの考慮につながることができる。例えば、電力品質尺度は、
・SNR=信号対雑音比
・SINR=信号対干渉雑音比
・RSSI=受信信号強度インジケータ
・RSRP=基準信号受信電力
・RSRQ=基準信号受信品質
・CSI=チャネル状態情報
・CQI=チャネル品質情報
・RI=ランクインジケータ
・CBR=チャネルビジー率
・リソース占有マップ
・利用可能性(将来の利用率の確率)
・予想される干渉、のうちの1つ以上に依拠することができる。
これらの尺度はまた、実施形態にしたがう任意の他のチャネル品質尺度のためにとられることができる。
【0071】
換言すれば、カテゴリ化は、単一の事前定義された閾値の段階的な増加に基づくことができる。実施形態は、閾値が高QoSレベルに対応するように設定されることができることを提案する。UEがリソースの検知を実行し、十分な利用可能なリソースを検知することができないたびに、UEは、閾値を中QoSレベルまで固定数(例えば、特定のdB値、例えば、1dB、2dB、3dB、4dB以上)だけ増加させることができる。増加した閾値の間に検知されたリソースは、中QoS送信に使用されるように分類されることができる。同様に、閾値を同じ固定数だけ再び増加させなければならない場合、検知されたリソースは、低QoS送信に使用されるように分類されることができる。この場合、段階サイズ、ならびにランクリソースのどの部分が使用されるべきかは、事前定義、事前構成、または動的にシグナリングされることができる。これは、絶対値とすることができるか、または各段階が特定の量のリソースを含むようにUEによって適合されることができる。
【0072】
他の実施形態の代替として、またはそれに加えて、トランシーバは、複数の将来のリソースがそれ自身の送信に適していると判定し、将来のリソースについて推定された信号品質に関する尺度に基づいて複数の将来のリソースをランク付けするように構成されてもよい。トランシーバは、ランク付けに基づいて複数の将来のリソースから将来のリソースを選択するように構成されることができる。すなわち、利用可能な将来のリソースは、ランク付けまたはソートされることができる。
【0073】
トランシーバは、自身の送信の優先度クラスに関連付けられた閾値を超える最悪のチャネル品質を含むように将来のリソースを選択するように構成されることができる。代替的または追加的に、トランシーバは、自身の送信の優先度クラスに関連付けられた閾値を超える最悪のチャネル品質を有する将来のリソースのサブセットのうちの1つであるように将来のリソースを選択し、評価されたサブセット内のランダム選択または重み付けランダム選択に基づいてサブセットのうちの1つを選択するように構成されてもよい。トランシーバは、複数の過去の送信時間間隔中のリソースの占有、および/または過去の測定期間中に将来のリソースに対応するリソース上に累積された合計エネルギーの測定値、および/または複数の過去のリソースの評価に基づくリソースの占有/利用率の確率のうちの少なくとも1つに基づいて、複数の将来のリソースをランク付けするように構成されることができる。トランシーバは、リソース上に累積された合計エネルギーの測定値に基づいて複数の将来のリソースをランク付けし、測定値の経過とともに減少する測定値に重みを適用するように構成されることができる。例えば、より最近の測定値がより経過した測定値と比較して計算値に与える影響がより大きくなり得るように、移動平均計算または指数関数的減衰が実施されることができる。すなわち、より古い測定値は、全体的な決定にあまり寄与しなくてもよい。これは、「最高の利用可能な品質をとる」の代わりに「十分な品質をとる」にしたがって表現されることができる方法論に対応するように、独自の要件に依然として一致する最悪のチャネル品質(または最低の品質を有するサブセット内のランダムチャネル)を使用することを可能にし、その結果、より高い要件を有するUE、すなわち、ネットワークにおける高度な公平性をサポートするために、より良好な品質が利用可能になる。
【0074】
閾値は、時間および/または周波数において実施形態にしたがって判定および/または変更されることができる。すなわち、同時に、異なる周波数リソースまたはサブチャネルに対して異なる閾値が有効とすることができ、および/または経時的に閾値が変化することができる。
【0075】
換言すれば、単一の事前定義された閾値の段階的な増加に基づくカテゴリ化の代わりに、またはそれに加えて、リソースは、それらの知覚された品質にしたがってランク付け(ソート)されることができる。その後、リソースの選択は、上述したのと同様に行うことができる。この手順またはアルゴリズムは、以下のステップを含むことができる。
【0076】
・ソート/ランク付けは、過去のいくつかのインスタンスにおけるリソースの占有率を測定することによって行うことができる。
・測定期間中にリソース上に累積された合計エネルギーを測定する。
・例えば、より最近のリソースに関する決定が、過去から取得された「より古い」リソースよりも高くランク付けされるなど、測定の経過時間にしたがって測定値に重み付けする。
【0077】
次いで、リソースの全体またはサブセットにわたってランダムまたは重み付けランダム選択を行うことによって選択が行われることができる。重みまたはサブセットは、送信されるべきデータパケットのカテゴリに依存することができる。
【0078】
実施形態は、選択されたリソースのQoSを因子とすることを可能にする。NR V2Xにおいて提供される高度な使用事例および要件では、新たな要件を十分に満たすために、選択されたリソースが関連するQoS需要にマッピングされなければならないことが重要であり得る。実施形態は、UEによって送信されるべき送信されたパケットに付随するQoS要件に対処する。
【0079】
本明細書に記載の実施形態は、セルラ(例えば、3G、4G、5G、または将来)またはアドホック通信ネットワークの文脈のように、車両通信システム、例えばV2Xにおいて使用されることができる。
【0080】
いくつかの態様が装置の文脈で説明されたが、これらの態様は、対応する方法の説明も表すことは明らかであり、ブロックまたは装置は、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈で説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または機能の説明も表す。
【0081】
特定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装されることができる。実装は、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶され、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)、例えば、フロッピーディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどのデジタル記憶媒体を使用して行うことができる。
【0082】
本発明にかかるいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協調することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0083】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えたコンピュータプログラム製品として実装されることができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに方法の1つを実行するために動作する。プログラムコードは、例えば、機械可読キャリアに記憶されてもよい。
他の実施形態は、機械可読キャリアに記憶された、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを備える。
【0084】
換言すれば、本発明の方法の実施形態は、したがって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0085】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムをその上に記録したデータキャリア(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。
【0086】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、インターネットなどのデータ通信接続を介して転送されるように構成されてもよい。
【0087】
さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するように構成または適合された処理手段、例えば、コンピュータ、またはプログラマブルロジックデバイスを含む。
さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムをその上にインストールしたコンピュータを備える。
【0088】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能のいくつかまたは全てを実行することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協調することができる。一般に、方法は、好ましくは、任意のハードウェア装置によって実行される。
【0089】
上述した実施形態は、本発明の原理を単に例示するものである。本明細書に記載された構成および詳細の変更および変形は、他の当業者にとって明らかであることが理解される。したがって、本明細書の実施形態の記載および説明として提示された特定の詳細によってではなく、差し迫った特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図される。
【0090】
略語
V2X 車車間・路車間
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
D2D デバイス間
ITS インテリジェントトランスポートサービス
FR1、FR2 周波数範囲指定
BS 基地局
eNB 発展型ノードB(3G基地局)
UE ユーザ機器
SL サイドリンク
V2V 車車間
SCS サブキャリア間隔
RB リソースブロック
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
TTI 送信時間間隔
SCI サイドリンク制御情報
DCI ダウンリンク制御情報
CP サイクリックプレフィックス
BWP 帯域幅部
コアセット 制御リソースセット
USS UE固有探索空間
CSS 共通探索空間
RP リソースプール・

図1
図2
図3a
図3b-3c-3d】
図4