(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】皮膚美容機器
(51)【国際特許分類】
A45D 44/22 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
A45D44/22 F
A45D44/22 C
(21)【出願番号】P 2021560877
(86)(22)【出願日】2020-04-22
(86)【国際出願番号】 KR2020005274
(87)【国際公開番号】W WO2020231033
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0057276
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ウン・ミ・キム
(72)【発明者】
【氏名】キョン・シク・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ボク・ヒュン・パク
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-130484(JP,A)
【文献】特開平07-024001(JP,A)
【文献】特表2014-530640(JP,A)
【文献】特開2014-144214(JP,A)
【文献】特開昭48-083953(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0000661(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0066478(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 44/22
A61H 19/00~31/02
A61F 7/00~ 7/12
A61F 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインボディと、
前記メインボディを使用者の顔に安着させる安着ボディと、を含み、
前記メインボディには、シートが収容されるシート収容部が形成され、
前記メインボディは、前記シート収容部に収容されたシートが接触する少なくとも一つの第1領域と、前記メインボディの枠と第1領域との間の第2領域と、を含み、
前記第1領域の厚さは、前記第2領域の厚さよりも薄い、
前記シート収容部は、前記シートの装着を案内するリブを有し、前記リブの厚さは、前記シートの厚さよりも薄く、
前記メインボディは、アウターボディと、前記アウターボディの背面に配置され、使用者の顔に向くインナー面を有するインナーボディと、を含み、
前記リブを除く前記インナーボディの厚さは、前記リブの厚さと前記シートの厚さよりも薄い、皮膚美容機器。
【請求項2】
前記第1領域の厚さは、前記第1領域の平均厚さであり、
前記第2領域の厚さは、前記第2領域の平均厚さである、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項3】
前記メインボディには、使用者の目と対応する開口部が形成され、
前記第1領域は、少なくとも一部が前記開口部と上下方向にオーバーラップする、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項4】
前記第1領域は、前記メインボディに一対で提供され、
一対の第一領域は、左右方向に離隔し、
前記メインボディは
前記一対の第一領域のうち左側に位置する第一領域を含む左側領域と、
前記一対の第一領域のうち右側に位置する第一領域を含む右側領域と、
前記左側領域と前記右側領域との間の中央領域と、を含み、
前記中央領域の平均厚さは、前記左側領域の平均厚さおよび前記右側領域の平均厚さそれぞれよりも厚い、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項5】
振動モジュールが、前記アウターボディとインナーボディとの間に配置され
ている、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項6】
発熱モジュールが、前記アウターボディとインナーボディとの間に配置され
ている、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項7】
前記発熱モジュールは、前記第1領域と水平方向にオーバーラップする、請求項
6に記載の皮膚美容機器。
【請求項8】
前記シート収容部には、前記シートを収容するための陥没部が形成される、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項9】
前記陥没部の深さは、前記シートの厚さよりも薄い、請求項
8に記載の皮膚美容機器。
【請求項10】
前記シートは、前記シート収容部に脱付着する、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項11】
前記メインボディは、シリコン(silicone)、TPE(Thermo Plastic Elastomer)、またはウレタン(Urethane)材質で形成される、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項12】
端末機と、
前記端末機と信号を送受信する通信モジュールを備える皮膚美容機器と、を含み、
前記皮膚美容機器は、
メインボディと、
前記メインボディを使用者の顔に安着させる安着ボディと、を含み、
前記メインボディには、シートが収容されるシート収容部が形成され、
前記メインボディは、前記シート収容部に収容されたシートが接触する少なくとも一つの第1領域と、前記メインボディの枠と第1領域との間の第2領域と、を含み、
前記第1領域の厚さは、前記第2領域の厚さよりも薄
く、
前記シート収容部は、前記シートの装着を案内するリブを有し、前記リブの厚さは、前記シートの厚さよりも薄く、
前記メインボディは、アウターボディと、前記アウターボディの背面に配置され、使用者の顔に向くインナー面を有するインナーボディと、を含み、
前記リブを除く前記インナーボディの厚さは、前記リブの厚さと前記シートの厚さよりも薄い、皮膚美容機器システム。
【請求項13】
前記皮膚美容機器は、前記メインボディに装着される振動モジュールと、
前記端末機から受信される制御命令に基づいて、前記振動モジュールの動作方法を設定するプロセッサーと、をさらに含む、請求項
12に記載の皮膚美容機器システム。
【請求項14】
前記プロセッサーは、前記第1領域に対応する位置に配置された振動モジュールの振動強さを前記第2領域に対応する位置に配置された振動モジュールの振動強さとは異なるように設定する、請求項
13に記載の皮膚美容機器システム。
【請求項15】
前記皮膚美容機器は、前記メインボディに装着される発熱モジュールと、
前記端末機から受信される制御命令に基づいて、前記発熱モジュールの動作方法を設定するプロセッサーと、をさらに含む、請求項
12に記載の皮膚美容機器システム。
【請求項16】
前記皮膚美容機器は、前記端末機から受信される環境情報および使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて、動作方法を設定するプロセッサーをさらに含む、請求項
12に記載の皮膚美容機器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚美容機器に関し、特に目元や額などを集中ケアすることができる皮膚美容機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ビューティー産業(beauty industry)の発展にしたがって、 人々は、基礎化粧品、色調化粧品などの製品だけでなく、皮膚色の改善やシワの改善などのためのスキンケアのサービスへの関心が増加している傾向である。
【0003】
一方、皮膚管理の効果は、短期間に現れるよりは、長期間にわたって持続的に受ける場合に現れるのが一般的である。したがって、使用者が皮膚のトーン改善またはシワ改善などのような効果を得るためには、持続的に皮膚の管理を受けることが重要である。
【0004】
しかし、使用者たちはスキンケアサービスを提供する場所までの接近が容易でなかったり、時間不足などの理由でスキンケアを続けて受けるのに困っている。
【0005】
したがって、使用者が望む場所で使用者が望む時間に皮膚管理機能を提供する皮膚美容機器に対する開発が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、使いやすい皮膚美容機器を提供しようとする。
【0007】
本発明は、目元または額などの皮膚をケアする皮膚美容機器を提供しようとする。
【0008】
本発明は、目元または額などの皮膚部位ごとにカスタマイズケアが可能な皮膚美容機器を提供しようとする。
【0009】
本発明は、シート(sheet)を顔に密着させて使用できる皮膚美容機器を提供しようとする。
【0010】
本発明は、シートを顔に接触させるだけでなく、シートが接触した顔の部位に温熱効果または振動効果などを与える皮膚美容機器を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例による皮膚美容機器は、メインボディと、メインボディを使用者の顔に安着させる安着ボディと、を含み、メインボディには、シートが収容されるシート収容部が形成され、メインボディは、シート収容部に収容されたシートが接触する少なくとも一つの第1領域と、メインボディの枠と第1領域との間の第2領域とを含み、第1領域の厚さは、第2領域の厚さよりも薄いことがある。
【0012】
第1領域の厚さは、第1領域の平均厚さであり、第2領域の厚さは、第2領域の平均厚さであり得る。
【0013】
メインボディには、使用者の目と対応する開口部が形成され、第1領域は、少なくとも一部が開口部と上下方向にオーバーラップすることがある。
【0014】
第1領域は、メインボディに一対提供され、一対の第1領域は、左右方向に離隔され、メインボディは、一対の第1領域のうち左側に位置する第1領域を含む左側領域と、一対の第1領域のうち右側に位置する第1領域を含む右側領域と、左側領域と右側領域との間の中央領域とを含み、中央領域の平均厚さは、左領域の平均厚さおよび右領域の平均厚さそれぞれよりも厚いことがある。
【0015】
メインボディは、アウターボディと、アウターボディの背面に配置され、使用者の顔に向くインナー面を有するインナーボディを含み、アウターボディとインナーボディとの間に配置された振動モジュールをさらに含むことができる。
【0016】
メインボディは、アウターボディと、アウターボディの背面に配置され、使用者の顔に向くインナー面を有するインナーボディを含み、アウターボディとインナーボディとの間に配置された発熱モジュールをさらに含むことができる。
【0017】
インナーボディの厚さは、アウターボディの厚さよりも薄いことがある。
【0018】
発熱モジュールは、第1領域と水平方向にオーバーラップすることがある。
【0019】
シート収容部は、シートの装着を案内するリブをさらに含むことができる。
【0020】
リブの厚さは、シートの厚さよりも薄いことがある。
【0021】
シート収容部には、シートを収容するための陥没部が形成され得る。
【0022】
陥没部の深さは、シートの厚さよりも薄いことがある。
【0023】
シートは、シート収容部に脱付着すことができる。
【0024】
メインボディは、シリコン(silicone)、TPE(tpethermo Plastic Elastomer)、またはウレタン(urethane)材質で形成され得る。
【0025】
本発明の実施例による皮膚美容機器システムは、端末機と、端末機と信号を送受信する通信モジュールを備える皮膚美容機器と、を含み、皮膚美容機器は、メインボディと、メインボディを使用者の顔に安着させる安着ボディと、を含み、メインボディには、シートが収容されるシート収容部が形成され、メインボディは、シート収容部に収容されたシートが接触する少なくとも一つの第1領域と、メインボディの枠と第1領域との間の第2領域とを含み、第1領域の厚さは、第2領域の厚さよりも薄いことがある。
【0026】
皮膚美容機器は、メインボディに装着される振動モジュールと、端末機から受信される制御命令に基づいて、振動モジュールの動作方法を設定するプロセッサーと、をさらに含むことができる。
【0027】
プロセッサーは、第1領域に対応する位置に配置された振動モジュールの振動強さを第2領域に対応する位置に配置された振動モジュールの振動強さとは異なるように設定することができる。
【0028】
皮膚美容機器は、メインボディに装着される発熱モジュールと、端末機から受信される制御命令に基づいて、発熱モジュールの動作方法を設定するプロセッサーをさらに含むことができる。
【0029】
皮膚美容機器は端末機から受信される環境情報および使用者情報の少なくとも一つに基づいて動作方法を設定するプロセッサーと、をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、シートが接触する領域の厚さをシートが接触しない領域の厚さよりも薄く形成することにより、シートが接触しない領域は、使用者の顔に皮膚美容機器が過度に押されることを防止して、フレームの役割を果たすことができる。また、この場合、フレームのための別の追加部材が必要ではないので、組み立て工程が単純になり、製造コストの削減が可能な利点がある。
【0031】
また、シートが接触する領域の厚さがより薄く形成されるので、シート周辺に配置された振動モジュールまたは発熱モジュールなどから発生する振動または熱がより容易にシートに伝達でき、これによりシートに含まれた成分が皮膚に吸収される比率を向上させることができる利点がある。
【0032】
また、メインボディの両側領域の厚さを中央領域の厚さよりも薄く形成することにより、両側領域の曲がりが中央領域よりも容易になり、これにより、使用者ごとに異なる顔の形、顔の大きさなどと関係なく、メインボディ全体を顔に密着させることができる利点がある。
【0033】
インナーボディの厚さをアウターボディの厚さよりも薄く形成することにより、振動モジュールまたは発熱モジュールから発生した振動または熱が使用者の顔まで伝達される過程における損失を最小化し、外部から振動モジュールまたは発熱モジュールを保護することができる利点がある。
【0034】
リブまたは陥没部は、使用者がシート収容部にシートを付着するとき、付着位置などを案内できて利便性を提供することができる利点がある。また、リブの厚さまたは陥没部の深さをシートの厚さよりも薄く形成することにより、シートと使用者の顔との接触面積を最大化することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の実施例による皮膚美容機器の前面が示された斜視図である。
【
図2】本発明の実施例による皮膚美容機器の背面が示された斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例によるメインボディが示された斜視図である。
【
図4】
図3に示されたメインボディとシートが付着される様子が示された斜視図である。
【
図8】本発明の他の実施例によるメインボディが示された斜視図である。
【
図10】本発明の実施例によるインナーボディとアウターボディが分離されたメインボディおよび安着ボディが示された図である。
【
図11】本発明の実施例による皮膚美容機器の制御ブロック図である。
【
図12】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる圧電センサを示す図である。
【
図13】本発明の他の実施例によるメインボディの内側面が示された図である。
【
図14】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる接触時間検出素子を示す図である。
【
図15】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる光の振動複合素子を示す図である。
【
図16】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる可変型発光モジュールを示す図である。
【
図17】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる皮膚厚さ測定素子を示す図である。
【
図18a】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられるリニア超音波モジュールを示す図である。
【
図18b】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられるリニア超音波モジュールを示す図である。
【
図19】本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる複合皮膚厚さ測定素子を示す図である。
【
図20】本発明の実施例による皮膚美容機器を含む皮膚美容機器システムの制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0037】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、単に本明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されるものであり、それ自体が特に重要な意味または役割を付与するものではない。したがって、前記「モジュール」および「部」は互いに混用して使用されることもある。
【0038】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されてもよいが、上記の構成要素は上記の用語によって限定されてはならない。上記の用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0039】
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0040】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであるので、一つまたはその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0041】
図1は、本発明の実施例による皮膚美容機器の前面が示された斜視図であり、
図2は、本発明の実施例による皮膚美容機器の背面が示された斜視図である。
【0042】
本発明の実施例による皮膚美容機器1は、メインボディ100と安着ボディ200とを含むことができる。
【0043】
メインボディ100は、少なくとも一部が使用者の顔に接触され、使用者の顔にスキンケア機能を提供することができる。メインボディ100には、使用者の顔にスキンケア機能を提供するための刺激提供部が配置され得る。刺激提供部は、使用者の顔や使用者の皮膚などに刺激を提供するものである。刺激提供部には、振動、光、熱などを発生させるモジュールを含むことができる。
【0044】
また、メインボディ100には、電源ボタン60aが備えられ、電源ボタン60aを押す入力によって電源モジュール60がオン(on)またはオフ(off)され得る。電源モジュール60がオン(on)されることにより、皮膚美容機器1に備えられた各種構成は電源の供給を受けることができる。電源ボタン60aの形状および位置は例示的なものにすぎないので、これに制限されない。
【0045】
メインボディ100には、使用者の目と対応する開口部102が形成され得る。開口部102は、使用者の左目に対応する左口部102aと、使用者の右目に対応する右口部102bとを含むことができる。
【0046】
開口部102は、皮膚美容機器1を装着した使用者の視野を確保することができる。
【0047】
安着ボディ200は、メインボディ100に連結することができる。一方、実施例により、皮膚美容機器1は、メインボディ100と安着ボディ200を連結するための連結ボディ203、204をさらに含むことができる。
【0048】
安着ボディ200は、メインボディ100を使用者の顔に安着させることができる。
【0049】
一実施例によると、安着ボディ200は、メインボディ100の両端と連結されて、使用者の頭を囲む形で装着される。このとき、安着ボディ200は、弾性のあるゴムなどのような材質であり、バンド状に形成され得る。したがって、皮膚美容機器1が使用者に装着された場合、安着ボディ200は、メインボディ100を使用者の顔の方向に密着させることができる。
【0050】
安着ボディ200は、左側安着部材201と、右側安着部材202を含むことができる。左側安着部材201は、左側開口部102aと右側開口部102bのうち左側開口部102aに近く連結され、右側安着部材202aは、左側開口部102aと右側開口部102bのうち右側開口部102bに近く連結され得る。
【0051】
皮膚美容機器1が連結ボディ203、204を追加する場合、連結ボディ203、204は、左側の安着部材201をメインボディ100と連結させる左側連結ボディ203と右側安着部材202をメインボディ100と連結させる右側連結ボディ204とを含むことができる。
【0052】
一方、左側連結ボディ203と右側連結ボディ204は、メインボディ100と一体で形成されることもある。
【0053】
一方、安着ボディ200は、鼻の安着部210をさらに含むことができる。鼻安着部210は、使用者の鼻に安着して支持され、この場合、メインボディ100は使用者の顔に安着され得る。
【0054】
鼻の眼着部210は、メインボディ100の下段が左側開口部102aと右側開口部102bとの間に陥没する形で形成され得る。皮膚美容機器1が使用者の顔に装着される場合、使用者の鼻は、左側開口部102aと右側開口部102bとの間の陥没部分に位置することができる。
【0055】
一方、メインボディ100は、フレキシブル材質であり得る。例えば、メインボディ100は、シリコン(silicone)、TPE(Tpethermo Plastic Elastomer)、またはウレタン(urethane)などの材質で形成され得るが、これは説明の便宜のために例示したものに過ぎず、メインボディ100は、使用者の顔に密着できる多様な材質で形成され得る。メインボディ100がシリコン(silicone)、TPE(Thermo Plastic Elastomer)、またはウレタン(urethane)などの材質で形成された場合は、防水が可能であり、水洗いが容易な利点がある。
【0056】
同様に、安着ボディ200もフレキシブル材質であり得る。メインボディ100で説明したように、安着ボディ200は、シリコン、TPE、またはウレタンなどの材質で形成され得るが、これは説明の利便性のために例示したものに過ぎないので、これに制限されない。
【0057】
メインボディ100には、シート2(
図4参照)が収容されるシート収容部110が形成され得る。シート2は、シート収容部110に脱付着が可能であり得る。
【0058】
シート収容部110は、シート2がメインボディ100に付着されるとき、シート2の位置を案内するガイドであり得る。シート収容部110は、メインボディ100にされたシート2が動いたり、あるいは下に落ちるのを防止するためのシート固定ガイドであり得る。
【0059】
シート2は、スキンケアのための栄養成分、保湿成分などが含まれた材料であって、材質は、コットンや布のような不織布、ハイドロゲル(gel)などからなる。
【0060】
実施例によっては、シート2は、効能成分を含んだマイクロニードルが含まれ得る。マイクロニードルの材質としては、金属製、シリコンなどの固体型(solid-type)でもあり、自己分解性材質、生分解性材質などを利用して皮膚に適用するとき溶解する溶解型(soluble-type)でもあり得る。マイクロニードルにボトックス、レチノール、ヒアルロン酸などのしわ改善、美白效能性素材が含まれ得る。マイクロニードルが皮膚に密着されると、効能性素材を皮膚の奥深くに浸透させることができる。本発明で提案している皮膚美容機器1を顔に装着するとき、密着、圧迫されるようにすることで、マイクロニードルの付着、吸収を円滑にすることができる。
【0061】
一方、シート2の形状は、シート収容部110の形状と同一であり得る。具体的には、シート2の外周形状は、シート収容部110の内周形状と同一であり得る。
【0062】
このように、シート収容部110の形状と同様に形成されたシート2は、本件の皮膚美容機器1の生産にのみ使用される専用品であるといえる。
【0063】
なお、このように、シート収容部110の形状と同様に形成されたシート2は、本件の皮膚美容機器1の使用のみに用いられる専用品であるといえる。
【0064】
シート収容部110は、メインボディ100が使用者の顔に安着されるとき、使用者の顔と接触する面に形成され得る。シート収容部110は、メインボディ100の背面、特に後述するインナーボディ20(
図5参照)のインナー面21に形成され得る。
【0065】
図2に示されたように、シート収容部110は、開口部102の下に形成され得る。シート収容部110は、左側開口部102aの下に形成される左側シート収容部110aと、右側開口部102bの下に形成される右側シート収容部110bとを含むことができる。
【0066】
しかし、
図2に示されたシート収容部110の位置は、例示的なものに過ぎず、シート収容部110は、開口部102の上に形成されることや、左側開口部102aと右側開口部102bとの間に形成され得る。
【0067】
図3は、本発明の一実施例によるメインボディが示された斜視図であり、
図4は、
図3に示されたメインボディとシートが付着される様子が示された斜視図であり、
図5は、
図3のA-A‘線断面図であり、
図6は、
図3のB-B’線断面図であり、
図7は、
図3のC-C‘線断面図である。
【0068】
メインボディ100は、シート収容部110に収容されたシート2が接触する少なくとも一つの第一領域A1と、シート2が接触しない第二領域A2とを含むことができる。第2領域A2は、メインボディ100の枠101と第1領域A1との間の領域であり得る。
【0069】
第1領域A1は、少なくとも一部が開口部102と上下方向にオーバーラップすることができる。
【0070】
第1領域A1は、シート2が接触する面であって、シート2に含まれる成分がメインボディ100に吸収されないよう防水処理された面であり得る。または、第1領域A1の材質と第2領域A2の材質が相異なる場合がある。
【0071】
実施例により、シート収容部110は、シート2の付着を案内するリブ23を含むことができる。リブ23は、第2領域A2に形成され得る。リブ23は、インナー面21から使用者の顔の方向に突出して形成され得る。リブ23は、第1領域A1の外周に沿って形成され得る。
【0072】
第1領域A1の断面形状は、シート2の断面形状と同一であり得る。第1領域A1の面積は、シート2の面積よりも広いか、または同一であり得る。
【0073】
シート2は、第1領域A1のいずれか一部または全部に付着され得る。シート2が第1領域A1に付着された状態で、メインボディ100を使用者の顔に安着することができ、シート2は、安着ボディ200によって使用者の顔に密着され得る。
【0074】
第1領域A1は、メインボディ100に一対提供され、一対の第1領域A1は、左右方向に離隔し得る。一対の第一領域A1のいずれか一つは、左側シート収容部110aに形成され、一対の第一領域A1のうち他の一つは、右側シート収容部110bに形成され得る。
【0075】
一方、
図4に示されたように、メインボディ100は、3つの領域に区分され得る。しかし、
図4に示された3つの領域を区分する仮想線は、例示に過ぎないので、これに制限されない。
【0076】
メインボディ100が3つの領域に区分される場合、メインボディ100は、一対の第一領域A1のうち左側に位置する第一領域A1を含む左側領域Lと、一対の第一領域A1のうち右側に位置する第一領域A1を含む右側領域Rと、左側領域Lと右側領域Rとの間の中央領域Cとを含むことができる。
【0077】
このとき、中央領域Cの平均厚さは、左側領域Lの平均厚さおよび右側領域Rの平均厚さそれぞれよりも厚い場合がある。左側領域Lの平均厚さと右側領域Rの平均厚さは同一であり得る。メインボディ100は、使用者の顔に装着されるとき、顔の形などによって曲がりながら使用者の顔に密着され得る。このとき、メインボディ100の両側領域L、Rの曲がる程度は、中央領域Cの曲がる程度よりも大きいので、両側領域L、Rの平均厚さを中央領域Cの平均厚さよりも薄く形成することにより、着用利便性を提供することができる利点がある。
【0078】
例えば、中央領域Cの最大厚さは5.26mmであり、両側領域L、Rの最大厚さは5.18mmであり得る。
【0079】
一方、第1領域A1の厚さは、第2領域A2の厚さよりも薄く形成され得る。
【0080】
特に、メインボディ100は、額の中心部領域が最も厚く形成される場合がある。額の中心部領域の厚さは、5T=5mm以上であり得る。
【0081】
一方、メインボディ100は、アウターボディ10とインナーボディ20とを含むことができる。メインボディ100は、アウターボディ10とインナーボディ20が結合する形で形成され得る。
【0082】
メインボディ100には、刺激提供部が配置され得る。刺激提供部は、後述する振動モジュール30(
図6参照)および発熱モジュール40(
図7参照)などを含むことができる。振動モジュール30(
図6参照)および発熱モジュール40(
図7参照)のうち少なくとも一つは、アウターボディ10とインナーボディ20との間に配置され得る。
【0083】
アウターボディ10には、少なくとも一部がインナーボディ20に接触する背面11と、背面11の反対面であるアウター面12が形成され得る。メインボディ100が使用者の顔に装着されるとき、アウター面12は、一番外側に該当する外面であり得る。
【0084】
インナーボディ20は、使用者の顔に向くインナー面21と、インナー面21の反対面である装着面22が形成され得る。装着面22は、少なくとも一部がアウターボディ10の背面11に接触することができる。
【0085】
アウターボディ10の背面11またはインナーボディ20の装着面22には、振動モジュール30などのような刺激提供部が配置され得る。刺激提供部は、振動モジュール30の他に、後述する温度制御モジュール40、イオンモジュール42、遠赤外線モジュール44、発光モジュール46などを含むことができる。
【0086】
一実施例によると、メインボディ100は、インナーボディ20の装着面22に振動モジュール30が配置された後、アウターボディ10がインナーボディ20を覆う方式で製造できる。他の実施例によると、メインボディ100は、アウターボディ10の背面11に振動モジュール30 が配置された後、インナーボディ20がアウターボディ10にコーティングされる方式で製造できる。すなわち、振動モジュール30は、インナーボディ20とアウターボディ10との間の任意の位置に配置され得る。なお、実施例により、振動モジュール30は、インナーボディ20のインナー面21に装着され得る。
【0087】
図6を参照すると、振動モジュール30は、インナーボディ20の装着面22からアウターボディ10方向に突出するように配置され得る。
【0088】
振動モジュール30は、第1領域A1と第2領域A2の少なくとも一つに配置され得る。
【0089】
例えば、皮膚美容機器1には、8個の振動モジュール30が設置され、第1ないし第2振動モジュール30は、左側に位置する第1領域A1と対応される領域に配置され、第3ないし第4振動モジュール30は、右側に位置する第1領域A1と対応される領域に配置され、第5ないし第8振動モジュール30は、第2領域A2と対応される領域に配置され得る。第5ないし第8振動モジュール30は、第2領域A2と対応する領域で左右方向に離隔し、一列に並んで配置され得る。しかし、振動モジュール30の個数と位置は、例示的なものに過ぎないので、これに制限されない。
【0090】
一方、リブ23の厚さT1は、シート2の厚さT2よりも薄いか、または同一であり得る。
【0091】
特に、
図6に示されたように、リブ23の厚さT1は、シート2の厚さT2よりも薄いことがあり、その場合、シート2が使用者の顔に密着される効果が向上することができる。具体的には、リブ23の厚さT1がシート2の厚さT2よりも厚い場合には、リブ23が使用者の顔面に先に接触するため、リブ23によりシート2が使用者の顔面の間に離隔空間が形成され得る。したがって、リブ23の厚さT1がシート2の厚さT2よりも薄い場合のシート2の顔密着効果は、リブ23の厚さT1がシート2の厚さT2より厚い場合のシート2の顔密着効果よりも高いこともある。
【0092】
一方、リブ23を除くインナーボディ20の厚さT3は、リブ23の厚さT1とシート2の厚さT2よりも薄い場合がある。この場合、アウターボディ10とインナーボディ20との間に配置される振動モジュール30のような刺激提供部の効果が使用者の顔に効果的に伝達することができる利点がある。具体的には、振動モジュール30は、アウターボディ10とインナーボディ20との間に配置されるため、振動モジュール30から発生した振動は、インナーボディ20を通過すると使用者の顔に伝達され得る。したがって、インナーボディ20の厚さT3が薄いほど使用者の顔に伝達される振動モジュール30の効果は向上することができる。
【0093】
一方、インナーボディ20の装着面22には、温度制御モジュール40がさらに配置され得る。例えば、温度制御モジュール40は、インナーボディ20の装着面22からアウターボディ10方向に突出するように配置され得る。
【0094】
温度制御モジュール40は、目元、こめかみ、額、眉間、ツボなどに対応する位置に配置され得る。一例として、温度制御モジュール40は、第1領域A1と水平方向にオーバーラップする位置に配置され得る。例えば、皮膚美容機器1には、2つの温度制御モジュール40 が設置され得、第1温度制御モジュール40は、左側に位置する第1領域A1と対応する領域に配置され、第2温度制御モジュール40は、右側に位置する第1領域A1と対応する領域に配置され得る。しかし、温度制御モジュール40の個数と位置は例示的なものに過ぎないので、これに制限されない。実施例によると、温度制御モジュール40は、発熱素子を含むことができ、発熱素子は、発熱温度を有する熱を放出することができる。このとき、発熱温度は、皮膚への吸収が容易な24度~39度の間の温度で保湿成分が皮膚に吸収される温度を有することができる。発熱によってシート2に含まれた栄養成分、保湿成分などが使用者の顔に吸収されることを促進させることができる。
【0095】
他の実施例によると、温度制御モジュール40は、冷却機能をする素子(例えば、熱電素子)を含むことができる。このとき、温度制御モジュール40は、使用者の顔のうち少なくとも一部を冷却させることができる。
【0096】
すなわち、温度制御モジュール40の温度は、機能、使用者の皮膚状態、環境状態(季節)などによって異なるように設定することができる。冷却時の冷感による目周辺の疲労緩和、シワ緩和などの効果を発生させ、温熱時の目元の血行改善、クマ緩和などの効果を発生させることができる。一方、温度制御モジュール40は、振動モジュール30と一緒に動作することができ、この場合は、使用者にマッサージ機能まで提供することができる利点がある。
【0097】
リブ23の厚さT1、シート2の厚さT2、リブ23を除いたインナーボディ20の厚さT3などは、
図6で説明した通りであるので、重複する説明は省略する。
【0098】
なお、
図6および
図7に示されたように、第1領域A1の厚さは、第2領域A2の厚さよりも薄いことがある。第1領域A1の厚さは、第1領域A1の平均厚さであり、第2領域A2の厚さは、第2領域A2の平均厚さであり得る。
【0099】
メインボディ100がフレキシブル材質で形成された場合には、メインボディ100が使用者の顔に密着されるとき、比較的屈曲が激しいか、または骨の突出した鼻や額などの部位は、過度に押されるため、使用者の不便を招く問題が発生することがある。
【0100】
したがって、本発明は、鼻、額などに密着する第2領域A2の厚さを第1領域A1の厚さよりも厚く形成することにより、メインボディ100の過度な押さえを最小化し、顔を保護することができる利点がある。また、シート2が付着される第1領域A1の厚さを第2領域A2の厚さよりも薄く形成することにより、使用者の顔に伝達される振動モジュール30とシート2の効果を向上させることができる利点がある。
【0101】
したがって、本発明の実施例による皮膚美容機器1は、フレームを備えていないので、メインボディ100の内部にフレームを備える場合よりも部品数を減らすことができ、この場合、組み立て工程を単純化し、コスト削減が可能な利点がある。
【0102】
一方、
図2ないし
図7に示されているのとは異なり、シート収容部110は、リブ23を含まず、シート収容部110には、シート2を収容するための陥没部25(
図8参照)が形成され得る。
【0103】
図8は、本発明の他の実施例によるメインボディが示された斜視図であり、
図9は
図8のD-D‘線断面図である。
【0104】
本発明の他の実施例によると、シート収容部110には、シート2が収容される陥没部25が形成され得る。
【0105】
陥没部25は、インナーボディ20のインナー面21で陥没して形成され得る。シート2は、陥没部25に収容され、インナーボディ20に装着され得る。この場合、前述したように、メインボディ100は、シート2が接触する第1領域A1とシート2が接触しない第2領域A2とを含むことができる。第2領域A2は、メインボディ100の枠101と第1領域A1との間の領域であり得る。
【0106】
シート収容部110に収容されたシート2が接触する第1領域A1の厚さは、シート2が接触しない第2領域A2の厚さよりも薄いことがある。これについての詳しい説明は、前述の通りであるので、重複する説明は省略する。
【0107】
一方、陥没部25の深さT4は、シート2の厚さT2よりも薄いことがある。この場合、シート2が陥没部25に収容されるとき、シート2がインナー面21より使用者の顔の方向に突出するため、シート2に含まれた成分の顔への吸収効果が促進され得る。
【0108】
図10は、本発明の実施例によるインナーボディとアウターボディが分離されたメインボディおよび安着ボディが示された図である。
【0109】
アウターボディ10には、アウター開口部102a-1、102b-1が形成され、インナーボディ20には、インナー開口部102a-2、102b-2が形成され得る。
【0110】
図10に示されたように、アウターボディ10とインナーボディ20との間には、振動モジュール30が配置され得る。例えば、インナーボディ20の装着面22に振動モジュール30が装着され得る。
【0111】
一方、皮膚美容機器は、回路基板99をさらに含むことができ、回路基板99は、
図10に示されたように、いずれか一つの連結ボディ204に配置され得る。回路基板99は、FPCB(Flexible PCB)であり得る。
【0112】
しかし、回路基板99の形状および位置は、例示的なものに過ぎない。実施例により、回路基板99は、インナーボディ20の装着面22に配置され得る。
【0113】
回路基板99は、電源モジュール60および振動モジュール30と電源供給ライン(図示せず)および信号ライン(図示せず)のうち少なくとも一つを通じて連結され得る。
【0114】
電源モジュール60は、回路基板99および振動モジュール30と電源供給ライン(図示せず)で連結され、回路基板99および振動モジュール30に電力を供給することができる。
【0115】
振動モジュール30は、電源モジュール60と電源供給ライン(図示せず)で連結され得る。
【0116】
電源モジュール60は、インナーボディ20の装着面22に配置され得る。電源モジュール60は、アウターボディ10に備えられた電源ボタン60aと水平方向にオーバーラップする位置に配置され得る。
【0117】
一方、連結ボディ203には、通信モジュール50がさらに配置され得る。しかし、通信モジュール50は、装着面22に配置されることもある。
【0118】
図10に示された電源モジュール60の位置および通信モジュール50の位置は、説明の便宜のための例示に過ぎないので、これに制限されない。
【0119】
電源モジュール60は、バッテリーが着脱されるバッテリー連結部(図示せず)を備えることができ、バッテリー連結部に連結されたバッテリーから供給される電源を振動モジュール30に供給することができる。
【0120】
前述したように、電源モジュール60は、多様な方法で外部から電源の供給を受けることができる。上の例示は、説明の便宜のために例示に過ぎないので、これに制限されないのが妥当である。
【0121】
電源モジュール60は、電源ボタン60aによってオン(on)/オフ(off)され得る。使用者は、電源ボタン60aを通じて皮膚美容機器1の電源をオン(on)またはオフ(off)させることができる。
【0122】
電源モジュール60は、電源ボタン60aを通じて皮膚美容機器1の電源状態がオンに制御されると、振動モジュール30aが動作するように制御され、電源ボタン60aを通じて皮膚美容機器1の電源状態がオフに制御されると、振動モジュール30の動作が中断されるように制御され得る。
【0123】
振動モジュール30は、設定時間の間に振動することができる。振動モジュール30は、使用者の皮膚に直接/間接に接触して振動を伝達するものであり得る。振動モジュール30は、電気信号により振動する振動者により振動を誘発することができる。
【0124】
皮膚美容機器1は、振動モジュール30を複数含むことができ、皮膚美容機器1が複数個の振動モジュール30を含む場合、複数の振動モジュール30それぞれは、振動強さおよび振動回数が個別に設定され得る。これにより、振動モジュール30が配置された皮膚の特性に合わせて振動強さおよび振動回数のうち少なくとも一つを調節して、皮膚部位別のカスタマイズケアが可能な利点がある。
【0125】
例えば、皮膚美容機器1は、8つの振動モジュール30を含み、4つの振動モジュール30は第1領域A1に配置され、残りの4つの振動モジュール30は第2領域A2に配置された場合を仮定する。この実施例によると、第1領域A1に配置された振動モジュール30の振動強度および振動回数は、第2領域A2に配置された振動モジュール30の振動強度および振動回数と同一に設定され得る。他の実施例によると、第1領域A1に配置された振動モジュール30の振動強さは、第2領域A2に配置された振動モジュール30の振動強さよりも弱く設定され得る。また他の実施例によると、第1領域A1に配置された振動モジュール30の振動回数は、第2領域A2に配置された振動モジュール30の振動回数よりも多く設定され得る。しかし、前述した例は、説明の便宜のための例示に過ぎないので、これに制限さらない。
【0126】
また、皮膚美容機器1は、振動モジュール30以外に他の刺激提供部をさらに含むことができる。これについては、
図11で詳しく説明する。
【0127】
図11は、本発明の実施例による皮膚美容機器の制御ブロック図である。
【0128】
皮膚美容機器1は、振動モジュール30と、温度制御モジュール40と、イオンモジュール42と、遠赤外線モジュール44と、発光モジュール46と、通信モジュール50と、電源モジュール60と、測定モジュール70、およびプロセッサー90のうち少なくとも一部または全部を含むことができる。
【0129】
プロセッサー90は、振動モジュール30と、温度制御モジュール40と、イオンモジュール42と、遠赤外線モジュール44と、発光モジュール46と、通信モジュール50と、電源モジュール60、および測定モジュール70のうち少なくとも一つ以上を制御することができる。
【0130】
刺激提供部は、振動モジュール30と、温度制御モジュール40と、イオンモジュール42と、遠赤外線モジュール44と、発光モジュール46などで構成され得る。しかし、これは例示的なものに過ぎず、本発明の実施例による皮膚美容機器1は、皮膚への刺激提供が可能な多様なモジュールをさらに含むことができる。
【0131】
温度制御モジュール40と、イオンモジュール42と、遠赤外線モジュール44、および発光モジュール46などは、アウターボディ10とインナーボディ20との間に配置され得る。または、温度制御モジュール40と、イオンモジュール42、および遠赤外線モジュール44のうち少なくとも一部は、インナーボディ20のインナー面21に配置されることもある。
【0132】
温度制御モジュール40は、電源モジュール60から供給される電源を利用して温熱または冷却効果を発生させる素子を含むことができる。
【0133】
例えば、皮膚美容機器1は、温度制御モジュール40を複数含むことができる。複数の温度制御モジュール40は、第1領域A1に配置され得、第1領域A1に配置された温度制御モジュール40が熱を発生させる場合、第1領域A1に接触したシート2に含まれた成分の皮膚への吸収を促進させることができる効果がある。
【0134】
しかし、これは例示的なものに過ぎず、温度制御モジュール40は、前述したように、その位置は多様であり、温熱効果だけでなく冷却効果を発生させることもできる。イオンモジュール42は、皮膚と通電して皮膚に陽イオンまたは陰イオンのうち少なくとも一つを供給することができる。皮膚美容機器1は、皮膚に陽イオンを供給することで皮膚の老廃物を除去し、皮膚に陰イオンを供給することで血液を循環させることができる。
【0135】
イオンモジュール42は、交流電流を通じて陽イオンまたは陰イオンを供給したり、ガルバニック電流を通じて陽イオンまたは陰イオンを供給することができる。特に、イオンモジュール42がガルバニック電流を通じて皮膚に陽イオンまたは陰イオンを供給する場合、皮膚への刺激を最小化しながら皮膚に陽イオンまたは陰イオンを供給することができる利点がある。
【0136】
プロセッサー90は、陽イオンモードではオンモジュール42が陽イオンのみを発生させ、陰イオンモードではイオンモジュール42が陰イオンのみを発生させ、複合モードではイオンモジュール42が陽イオンと陰イオンを交互に発生させるように制御することができる。
【0137】
また、イオンモジュール42は、ガルバニックイオン(galvanic ion)をさらに発生させることもできる。
【0138】
遠赤外線モジュール44は、赤外線のうち透過性能の高い波長帯の遠赤外線光を放射することができ、これを通じて皮膚の内部まで遠赤外線光が有する光エネルギーを伝達することができる。遠赤外線光は、皮膚に直接接触しなくても皮膚に浸透することができて、光エネルギーを効果的に伝達することができる利点がある。
【0139】
発光モジュール46は、LEDを含むことができる。発光モジュール46は、ケアモードによってLEDから発光する色を異なるように調節することができる。例えば、発光モジュール46は、第1ケアモードでレッド光を発散し、第2ケアモードでグリーン光を発散し、第3ケアモードでブルー光を発散し、第4ケアモードでレッド光、グリーン光、ブルー光を順に発散することができる。他の例として、発光モジュール46は、レッド光、グリーン光、ブルー光それぞれを個別に発散させるか、または組み合わせで発散させることができる。
【0140】
一方、本発明において、温度制御モジュール40と発光モジュール46が別の構成であるものと説明したが、これは機能を区分するために別に説明したものに過ぎないので、これに制限されないのが妥当である。
【0141】
刺激提供部は、後述する端末機3またはサーバー5から制御信号を受信して動作することができる。
【0142】
測定モジュール70は、使用者の皮膚の水分、油分を測定するためのインピーダンス(impedance)センサーを含むことができる。測定モジュール70は、インピーダンスセンサーの測定値を通じて使用者の皮膚の水分、油分などを測定することができる。
【0143】
また、測定モジュール70は、超音波トランスデューサと超音波センサーをさらに含むことができる。超音波トランスデューサーが超音波ビームをパルス形態で放出し、超音波センサーは、超音波トランスデューサーによって放出されたビームが皮膚組織の境界で反射されるのをセンシングして皮膚の厚さを測定することができる。これについては、
図17でさらに詳しく説明する。
【0144】
また、測定モジュール70は、インナー面21のうち一領域に流れる電流量を感知する電流センサーをさらに含むことができる。電流センサは、電流量をモニタリングすることにより、使用者の皮膚美容機器1の装着の有無を判断することができる。たとえば、電流センサは、電流量が設定値以上に変更になった場合、使用者が皮膚美容機器1を装着、または分離したものと判断することができる。
【0145】
プロセッサー90は、複数個の振動モジュール30それぞれの振動強度および振動回数を設定および制御することができる。また、プロセッサー90は、温度制御モジュール40それぞれの発熱温度を設定および制御することができる。
【0146】
プロセッサー90は、通信モジュール50を通じて後述する端末機3またはサーバー5と信号を送受信することができる。
【0147】
プロセッサー90は、電源モジュール60を通じて振動モジュール30と、温度制御モジュール40と、通信モジュール50およびプロセッサー90に電源を供給することができる。
【0148】
一方、皮膚美容機器1は、
図11で説明した構成以外に他の構成をさらに含むことができる。以下、皮膚美容機器1が備えられる多様な構成を説明する。
【0149】
例えば、皮膚美容機器1は、圧電センサー410をさらに含むことができ、
図12を参照して詳しく説明する。圧電センサー410は回路基板99と連結され得る。
【0150】
図12は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる圧電センサーを示す図である。
【0151】
圧電センサー410は、柔軟基板410aと、前記柔軟基板410a上に圧電薄膜層410bと、前記圧電薄膜層410b上に電極410cおよび前記電極410c上に保護層410dを含むことができる。
【0152】
前記圧電薄膜層410bは、ペロプスカイト構造を有する無機物を含むことができる。例えば、前記圧電薄膜層410bは、BaTiO3、LiNbO3、LiTaO3、KNbO3などの物質を含むことができるが、これに限定されない。
【0153】
従来技術によるスキンケア装置は、使用者のケア対象皮膚の弾力性などを考慮するよりも、製品自体に設定された機能で一律に治療やケアが行われるという問題がある。
【0154】
特に、従来技術においては、スキンケア中にどの程度皮膚弾力度が向上するのか、リアルタイムにチェックしにくいという問題がある。
【0155】
そこで、本発明による皮膚美容機器1は、柔軟基板410a上に配置された圧電薄膜層410bを備える圧電センサー410を含むことで、スキンケア中にリアルタイムで皮膚弾力度を測定できる特別な技術的効果がある。
【0156】
例えば、微細な皮膚弾力度変化を圧電薄膜層410bと電極410cを通じて感知することで、スキンケア中にリアルタイムで皮膚弾力度を測定できる特別な技術的効果がある。
【0157】
前記皮膚弾力度の変化の感度上昇のためには、信号増幅部と、信号フィルタリング部などをさらに含むことができる。
【0158】
図13は、本発明の他の実施例によるメインボディの内側が示された図である。
【0159】
実施例により、インナー面21の枠に接着層21aが形成され得、この場合、皮膚美容機器1と顔の皮膚間の密着性を増大させて、スキンケアの効果を増大させることができる。
【0160】
例えば、接着力と生体適合性の高いアクリルモノマー材質の接着層21aをインナー面21の枠に配置させることにとって、皮膚に接着力を高めることで顔マスクと顔の皮膚間の密着性を増大させて、スキンケアの効果を増大させることができる。
【0161】
シート2がシート収容部110に位置するが、インナー面21の枠には接着層21aを配置することで化粧品製剤を含むシート2が顔にさらに密着されて、有効成分によるスキンケア効果が増大するとともに、顔マスクと顔の皮膚間の密着性を増大させて、スキンケア効果を増大させることができる。
【0162】
また、皮膚美容機器1は、接触時間感知素子420をさらに含むことができ、
図14を参照して詳しく説明する。接触時間感知素子420は、回路基板99と連結され得る。
【0163】
図14は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる接触時間感知素子を示す図である。
【0164】
顔マスクは、インナー面21、特に、シート収容部110上に配置される接触時間感知素子420を含むことができる。
【0165】
接触時間感知素子420は、モニターモジュール421と、複数の電気接点422と、複数のポート423とを含むことができる。複数の電気接点422は、電源ラインELによってモニターモジュール421に連結され得る。
【0166】
実施例によると、化粧品製剤が含まれたシート3を利用して顔のケアが行われ得る。
【0167】
このとき、化粧品製剤は、水分を含んでいるが、使用されるにつれて水分が減る。
【0168】
そこで、シート2に含まれた化粧品製剤の水分量を測定することにより、マスクシート2の使用程度、スキンケア時間の進行程度などをリアルタイムでチェックできる特別な技術的効果がある。
【0169】
例えば、接触時間検知素子420は、ポート423の第1電気接点上に電圧を維持し、ポートの第1電気接点と第2電気接点との間の段落を検出することができ、モニタモジュール421が段落を検出すると、シート2の化粧品製剤がまだ十分残っていると判断することができ、段落が検出されなければ、化粧品製剤が十分でないものとリアルタイムで判断することができる。
【0170】
これによって、接触時間感知素子420を通じてシート2に含まれた化粧品製剤の水分量を精密に測定することにより、シート2の使用程度、スキンケア時間の進行程度などをリアルタイムでチェックできる特別な技術的効果がある。
【0171】
一方、従来技術によると、スキンケアのための発光素子と振動素子は、個別素子の形で適用されているのが実情である。
【0172】
しかし、発光素子と振動素子が個別素子として配置される場合、振動素子が配置される領域には発光素子が配置されないため、顔全体に均一なケアを実現できない技術的矛盾がある。
【0173】
このような技術的矛盾を克服するために、皮膚美容機器1は、インナー面21上に配置される光振動複合素子430を備えることができる。光振動複合素子430は、回路基板99と連結され得る。
【0174】
図15は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる光振動複合素子を示す図である。
【0175】
例えば、光振動複合素子430は、インナー面21上に配置される第1電極層431、第1電極層431上に配置される柔軟性発光層432と、柔軟性発光層432上に配置される第2電極層433と、第2電極層433上に配置される柔軟性超音波層434、および柔軟性超音波層434上に配置される第3電極層435を含むことができる。
【0176】
第1電極層431と第3電極層435は、アノード電極であり、第2電極層433は、共通のキャソード電極であり得る。
【0177】
柔軟性発光層432にはDC電源が認可でき、柔軟性超音波層434にはAC電源が認可され得る。
【0178】
柔軟性発光層432はOLEDであり得、柔軟性超音波層434は柔軟性ピエゾコーティング層であり得るが、これに限定されない。
【0179】
柔軟性発光層432と柔軟性超音波層434とを含む光振動複合素子430を備えることで、顔ケアのための光と超音波を同時に実現可能な技術的効果がある。
【0180】
特に、一つの複合素子430によって光と超音波を同時に実現できることから、顔全体に緻密に光振動複合素子430の配置が可能であるので、顔全体に非常に均一なケアを実現できる特別な技術的効果がある。
【0181】
一方、従来技術によると、スキンケア装置でLEDを利用する場合、単一波長のLEDを利用するか、または複数の多様な波長のLEDを使用するとしても個別波長を発光できるLEDを使用することになる。
【0182】
これにより、従来LEDマスクにおいては、装着できるLEDの個数が制限的であり、使用者の必要により発光波長を多様に使用できない限界があった。
【0183】
図16は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる可変型発光モジュールを示す図である。
【0184】
皮膚美容機器1は、
図16に示されたように、波長可変型発光モジュール440を含むことができる。波長可変型発光モジュール440は、回路基板315上に配置される圧電基板441および圧電基板441上に配置される波長可変型発光素子442を含むことができる。
【0185】
例えば、先に説明された柔軟基板410a上に配置された圧電薄膜層410bを備える圧電センサー410を含むことで、使用者の皮膚弾力度を測定することができる。
【0186】
圧電センサー410を通じてスキンケア前に使用者の皮膚弾力度を測定した後、使用者によって適正LED波長を選定してから当該LED波長によってスキンケアができる特別な技術的効果がある。
【0187】
または、使用者のケア用途に応じて適正波長に可変することができる。例えば、アトピー皮膚炎ケアの場合は、約617nmの波長が有効であり、ニキビケアの場合は、630nmの波長が有効である。
【0188】
圧電基板441の現状変更によって、波長可変型発光素子442の波長が可変されることもある。
【0189】
例えば、圧電基板441に電圧を印加して機械的応力を発生させ、機械的応力が波長可変型発光素子442の出力光の波長を変更することができ、圧電基板441は、圧電セラミックスや水晶などを使用できるが、これに限定されない。
【0190】
例えば、圧電基板441が第一圧電層(図示せず)と前記第一圧電層上に配置された第二圧電層(図示せず)を含み、第一圧電層の変形が起きない状態で第二圧電層が水平方向に膨張すると、圧電基板441は上部に向けて凸状でベンディングが発生することがある。
【0191】
このように圧電基板441のベンディングによってその上部に配置された波長可変型発光素子442にもベンディングが発生する。
【0192】
このとき、波長可変型発光素子442には活性層(図示せず)が形成されており、発光素子442の活性層にも膨張変形が発生する。発光素子442は、活性層の成長時に化合物半導体を構成する原子の積層構造によって自発分極(spontaneous polarization)と井戸層および障壁層の格子不一致による圧電分極(piezoelectric polarization)が発生する。
【0193】
万一、凸状のベンディングにより活性層に膨張変形が発生すると、活性層の分極効果は減少して発光再結合できるキャリア電子とホールが増大し、発光エネルギーの増加に伴い発光波長は短波長に移動する特徴がある。
【0194】
一方、圧電基板441が下部に凸状を有するようにベンディングが発生し、発光素子442の活性層は面方向に収縮変形が発生し、活性層内部における分極現象は深化し、発光再結合できるキャリア電子とホールが減少して、発光エネルギーの減少に伴い発光波長は長波長方向に発光波長は移動することができる。
【0195】
圧電センサー410を通じてスキンケア前に使用者の皮膚弾力度を測定した後、使用者によって適正LED波長を選定してから当該LED波長によってスキンケアができる特別な技術的効果がある。
【0196】
一方、皮膚美容機器1は、皮膚厚さ測定素子450をさらに含むことができる。
【0197】
図17は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる皮膚厚さ測定素子を示す図である。
【0198】
皮膚厚さ測定素子450は、インナーボディ20上に配置される一つ以上の超音波トランスデューサー453と、超音波トランスデューサー453の両側面上に配置された一つ以上のRF 電極451、452とを含むことができる。
【0199】
スキンケア前に使用者の皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができ、これによって波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、該当使用者に適した最適のLED波長を制御してスキンケアを行うことにより、スキンケア効果を極大化できる技術的効果がある。
【0200】
例えば、皮膚厚さ測定素子450が使用者の皮膚に接することができるように、インナーボディ20またはシート2の一部に貫通孔(図示せず)を備えることができるが、これに限定されない。
【0201】
例えば、皮膚厚さ測定素子450の超音波トランスデューサー453および一以上のRF電極は、一定のレベルの力で使用者の皮膚層の表面にカップリングされ得る。
【0202】
例えば、使用者の皮膚の表面上に置かれた第1電極451と第2電極452との間に既に設定された電圧を印加することにより、第1電極と、第2電極451、452との間に配置された使用者皮膚の脂肪組織セグメントの電気的インピーダンスが測定され得る。
【0203】
例えば、第1電極451に加えられた電流は、使用者の皮膚層のそれぞれの厚さに応じて電流経路を形成して皮膚組織内に流れ、電極-皮膚表面のカップリングポイントで総電流を測定することによって使用者の脂肪組織セグメントの伝導率またはインピーダンスを判定することが可能であり、これにより使用者の脂肪組織の皮膚厚さを測定することができる
【0204】
これにより、スキンケア前に使用者の皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができ、これによって波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで該当使用者に適した最適のLED波長を制御して、スキンケアを行うことによりスキンケアの効果を極大化できる技術的効果がある。
【0205】
一方、皮膚美容機器1は、線形超音波モジュール460をさらに含むことができる。
【0206】
図18aないし
図18bは、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる線形超音波モジュールを示す図である。
【0207】
例えば、線形超音波モジュール460は、インナーボディ20上に配置される円筒形変換素子461と円筒形変換素子461上に配置されるイメージング素子464とを含むことができる。
【0208】
例えば、前述したように、スキンケア前に使用者の皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができる。
【0209】
その後、線形超音波モジュール460を利用して線形超音波発生が可能なので、使用者の皮膚の厚さを考慮して集中的で非常に最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0210】
例えば、
図18aを参照すると、線形超音波モジュール460は、円筒形変換素子461とイメージング素子464とを含み、円筒形変換素子461は、凹面462と凸面463とを有することができる。
【0211】
円筒形変換素子461は、凹面462から使用者皮膚表面468内の治療区域465へのエネルギー放出を示すために切開され得る。
【0212】
図18bを参照すると、線形超音波モジュール460から発生する超音波は、皮膚表面468の下の焦点深さ(Z軸)で単一点治療区域465に所定の幅(X軸)と高さ(Y軸)とを有する幾何学的に集中された一つ以上の凹面を有する球形状のボール(bowl)形状を含むことができる。
【0213】
線形超音波モジュール460を利用して線形超音波の発生が可能であり、第10実施例によって使用者の皮膚の厚さを精密に測定した後、使用者の皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することによって集中的で非常に最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0214】
一方、皮膚美容機器1は、複合皮頭厚さ測定素子470をさらに含むことができる。
【0215】
図19は、本発明の実施例による皮膚美容機器に備えられる複合皮頭厚さ測定素子を示す図である。
【0216】
複合皮膚厚さ測定素子470は、超音波モジュール471と光感知モジュール472とを含むことができる。
【0217】
超音波モジュール471は、先に皮膚の厚さ測定素子450を採用することができる。
【0218】
また、光感知モジュール472aは、光発光部472aと光センサー472bとを含むことができる。また、光発光部472aはLEDであり得、光センサー472bはフォトダイオードであり得る。
【0219】
光発光部472aから発光された光の使用者の皮膚で反射された光の時間を感知することで皮膚の厚さを測定することができる。
【0220】
超音波モジュール471と光感知モジュール472を通じて使用者の皮膚の厚さを精密に測定することができ、これによって波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで該当使用者に適した最適のLED波長を制御して、スキンケアを行うことによりスキンケアの効果を極大化できる技術的効果がある。
【0221】
また、使用者の皮膚の厚さを精密に測定した後、線形超音波モジュール460を利用して使用者の皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することにより集中的で非常に最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0222】
図20は、本発明の実施例による皮膚美容機器を含む皮膚美容機器システムの制御ブロック図である。
【0223】
皮膚美容機器システムは、皮膚美容機器1と、端末機3およびサーバー5とを含むことができる。皮膚美容機器1と、端末機3およびサーバー5それぞれは、相互間で信号を送受信することができる。皮膚美容機器1は、通信モジュール50を通じて端末機3またはサーバー5と信号を送受信することができる。
【0224】
端末機3は、スマートフォン(smartphone)、パソコン(personal computer)、ノートパソコン(notebook)などを含むことができる。
【0225】
一方、
図20には一つのサーバー5のみが示されているが、後述する機能によってサーバー5は複数に実現されることもある。
【0226】
本発明の一実施例によると、サーバー5は環境情報を獲得することができる。
【0227】
環境情報は、大気(atmosphere)に関する情報を意味するものであって、人の皮膚に影響を及ぼすことができる多様な情報を含むことができる。例えば、環境情報は、紫外線指数(Ultraviolet Index)、気温、湿度、大気汚染度(air pollution level)、大気汚染位置など、少なくとも一つを含むことができる。
【0228】
サーバー5は、環境情報に基づいて、皮膚美容機器1の動作方法を獲得することができる。動作方法は、皮膚美容機器1に備えられた振動モジュール30および温度制御モジュール40のうち少なくとも一つの動作の強さまたは動作時間などを意味する。
【0229】
例えば、サーバー5は、気温が30℃以上の場合には、温度制御モジュール40の発熱強さを「弱」に設定し、気温が20℃以上30℃未満の場合には、温度制御モジュール40の発熱強さを「中」に設定し、気温が20℃未満の場合には、温度制御モジュール40の発熱強さを「強」に設定する動作方法を獲得することができる。
【0230】
また、皮膚美容機器1は、複数のケアモードを有することができ、複数のケアモードそれぞれは、振動モジュール30の動作強さまたは動作時間と、温度制御モジュール40の動作強さまたは動作時間を異なるように設定することができる。サーバー5は、環境情報に基づいて、複数のケアモードのうちいずれか一つを決定することで、皮膚美容機器1の動作方法を獲得することができる。
【0231】
サーバー5は、環境情報に基づいて獲得した皮膚美容機器1の動作方法を皮膚美容機器1に転送することができる。
【0232】
一方、環境情報によって皮膚美容機器1の動作方法を獲得する主体は、サーバー5であると説明したが、これは例示的なものに過ぎない。すなわち、端末機3が環境情報を獲得した後、環境情報に基づいて皮膚美容機器1の動作方法を獲得して、皮膚美容機器1に伝送するか、または皮膚美容機器1が環境情報を獲得した後、環境情報に基づいて皮膚美容機器1の動作方法を獲得することもできる。
【0233】
本発明の他の実施例によると、前記端末機3は、環境情報と使用者情報とを獲得することができる。環境情報は、前述の通りであるので、重複する説明は省略する。
【0234】
使用者情報は、使用者の皮膚およびスキンケアに関連した情報を意味するものであって、使用者の皮膚情報、使用者の皮膚美容機器の使用ヒストリーなどを含むことができる。例えば、皮膚情報は、使用者の顔の皮膚の油分量、水分量、皮膚弾力度、シワ情報などを含み、皮膚美容機器の使用ヒストリーは、皮膚美容機器1を使用した回数、周期、最近の使用日、好む振動モジュール30の強さおよび回数、好む温度制御モジュール40の強さおよび時間などを含むことができる。
【0235】
端末機3は、環境情報と使用者情報をあわせて考慮して皮膚美容機器1の動作方法を獲得し、獲得した動作方法を皮膚美容機器1に伝送することができる。動作方法については、前述の通りであるので、重複した説明は省略する。
【0236】
一方、環境情報および使用者情報によって皮膚美容機器1の動作方法を獲得する主体は、端末機3であると説明したが、これは例示的なものに過ぎない。すなわち、サーバー5が環境情報および使用者情報を獲得した後、皮膚美容機器1の動作方法を獲得して皮膚美容機器1に転送するか、または皮膚美容機器1が環境情報および使用者情報を獲得した後、皮膚美容機器1の動作方法を獲得することもできる。
【0237】
本発明のまた他の実施例によると、皮膚美容機器1は、端末機3から動作命令を受信することができる。
【0238】
端末機3は、使用者から動作入力を受信するための入力部(図示せず)を含むことができ、端末機3は、入力部(図示せず)から受信された動作入力によって、皮膚美容機器1が動作するように皮膚美容機器1に動作命令を伝送することができる。
【0239】
一例として、端末機3は、複数のケアモードを表示することができ、入力部(図示せず)を介して複数のケアモードのいずれか一つを選択する入力を受信することができる。
【0240】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正および変形が可能であろう。
【0241】
したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0242】
本発明の保護範囲は、次の請求範囲によって解釈されるべきであり、その同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0243】
2 シート
100 メインボディ
110 シート収容部
200 安着ボディ
A1 第一領域
A2 第二領域