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特許7440555位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/22 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
G01N1/22 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022027784
(22)【出願日】2022-02-25
(65)【公開番号】P2022135982
(43)【公開日】2022-09-15
【審査請求日】2022-02-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0028071
(32)【優先日】2021-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512328201
【氏名又は名称】コリア リサーチ インスティチュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カン,ナム グ
【審査官】高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-083957(JP,A)
【文献】実開昭64-053944(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0008228(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0101253(KR,A)
【文献】特開平08-101101(JP,A)
【文献】特開2012-233837(JP,A)
【文献】特開2002-153128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00 - 1/44
G01N 33/48 -33/98
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に上下方向に開放される採取空間部を有し、一定数の稲が位置するように設けられるチャンバ本体、
前記採取空間部の上部を開閉させるためのチャンバドア、
前記採取空間部の試料気体を採取するための採取部、
前記採取部を昇降させるための採取昇降部、
前記採取空間部の気体を循環させるための循環部、及び、
前記採取空間部を換気させるための換気部を含み、
前記採取昇降部により前記採取部が前記チャンバ本体に沿って昇降して採取位置を決定し、
前記チャンバ本体は、
透明な材料であり、前記採取空間部の各面を形成するための複数の本体パネル、及び、
隣接する2つの本体パネルを互いに連結するように設けられる本体フレームを含み、
前記採取昇降部は、
前記採取部が設けられる昇降フレーム、及び
前記昇降フレームをチャンバ本体に沿って昇降させるための昇降駆動部を含み、
前記昇降駆動部は、
前記本体フレームに形成される昇降ガイド溝、
前記昇降ガイド溝に沿って移動するように前記昇降フレームに設けられる昇降レバー、
前記昇降レバーを本体フレームに固定して昇降フレームの位置を固定するための昇降ストッパ、及び、
前記昇降ガイド溝を密閉するための昇降密閉部を含むことを特徴とする位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム。
【請求項2】
前記チャンバドアは、
前記チャンバ本体の上端中間に渡すように設けられるドアベースフレーム、
前記ドアベースフレームで区切られた前記採取空間部の上部一側を開閉するように前記ドアベースフレームの一端部に回動可能に設けられる第1チャンバドア、及び、
前記ドアベースフレームで区切られた前記採取空間部の上部他側を開閉するように前記ドアベースフレームの他端部に回動可能に設けられる第2チャンバドアを含むことを特徴とする請求項1に記載の位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム。
【請求項3】
前記採取部は、
採取口が下方に開放され、下方に行くほど断面積が増加するように形成されて前記昇降フレームに設けられる採取本体、
吸入される気体中に含まれた塵埃をフィルタリングするように前記採取本体の採取口に設けられるフィルタ部、
前記各採取本体で採取された気体を集めて混合させるための混合貯蔵タンク、
前記各採取本体の採取口と前記混合貯蔵タンクを連通させる吸入管、及び、
前記各採取本体の採取口を通じて前記採取空間部の気体を吸入するための吸入ポンプを含むことを特徴とする請求項2に記載の位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム。
【請求項4】
前記循環部は、
前記ドアベースフレームに設けられて印加される電源によって前記採取空間部の気体を循環させる循環ファン、及び、
前記チャンバ本体の内周面に沿って吹き付けられる気体を下方に通過させて加速させるように前記昇降フレームに設けられる循環加速部を含むことを特徴とする請求項2に記載の位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム。
【請求項5】
前記換気部は、
前記チャンバドアを作動させるためのドア駆動部、及び、
印加される電源によって前記採取空間部の気体を排出させるように前記チャンバ本体の下端部に沿って設けられる複数の換気ファンを含み、
循環ファンは、循環時の回転方向と反対方向に回転して開放された採取空間部の上側に位置した外気を吸入して下部側方向に排出させることを特徴とする請求項1に記載の位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動チャンバシステムに関するものであり、より詳細には、対象植物のサイズに対応して採取部の位置を調節することで、植物に近接して試料を採取することができるので、試料の実効性を向上させることができる位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、工場や家庭、自動車などから様々な汚染物質が排出されて空気中に拡散しながら大気汚染を誘発し、このような大気汚染は人間の健康生活や情緒生活に悪影響を与える。更に、生物の生存にも脅威を与え、気象変化まで引き起こす恐れがある。
【0003】
最近、産業化が加速化することで、大気の汚染状態はますます深刻になる傾向である。そのため、世界の多くの国では大気の汚染程度を測定し、これを用いて大気汚染状態の監視や管理、監督などを行うなど、大気汚染防止のために努力している。
【0004】
このため、対象となる物体や植物などで発生する気体試料を採取するための従来技術として、特許文献1にはチャンバ内の真空圧力とチャンバ内部に設けられた試料捕集嚢内部の大気圧との差を用いて試料を捕集する内容が開示されている。
【0005】
しかし、植物の場合は、季節によってサイズが異なるようになる。特に、夏と秋の場合は、植物が豊かに成長することで、試料採取空間における気体の量が高さ別に差が発生する。このため、有効な試料を採取することができない問題点がある。
【0006】
これを解決するために、複数の採取部を設けて高さ別に試料を採取することができるようにする場合もある。しかし、限られた採取空間部に多くの採取部を設ける場合は、対象植物の生育に支障を来すか、または設置コストが増加する問題点がある。
【0007】
従って、植物の発育状態によって、採取部の位置を変更して様々な位置で試料を容易に採取することができるので、試料の有効性を向上させることができる技術に対する開発が切実に求められている実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国特許登録第10-0499726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は前述したような問題点を解決するためになされたものであり、内部に上下方向に開放される採取空間部を有し、一定数の稲が位置するように設けられるチャンバ本体、前記採取空間部の上部を開閉させるためのチャンバドア、前記採取空間部の試料気体を採取するための採取部、前記採取部を昇降させるための採取昇降部、前記採取空間部の気体を循環させるための循環部、及び前記採取空間部を換気させるための換気部を含み、採取昇降部により採取部の位置を調節することができるので、対象植物のサイズによって位置を変更して試料を容易に採取することができると共に、試料の実効性を向上させることができる位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明に係る位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムは、内部に上下方向に開放される採取空間部を有し、一定数の稲が位置するように設けられるチャンバ本体、前記採取空間部の上部を開閉させるためのチャンバドア、前記採取空間部の試料気体を採取するための採取部、前記採取部を昇降させるための採取昇降部、前記採取空間部の気体を循環させるための循環部、及び前記採取空間部を換気させるための換気部を含み、前記採取昇降部により採取部がチャンバ本体に沿って昇降して採取位置を決定する。
【0011】
好ましくは、チャンバ本体は、透明な材料であり、前記採取空間部の各面を形成するための複数の本体パネル、及び隣接する2つの本体パネルを互いに連結するように設けられる本体フレームを含む。
【0012】
そして、前記採取昇降部は、前記採取部が設けられる昇降フレーム、及び前記昇降フレームをチャンバ本体に沿って昇降させるための昇降駆動部を含む。
【0013】
また、前記昇降駆動部は、前記本体フレームに形成されるラックギア、前記ラックギアに歯合するように前記昇降フレームに回転可能に設けられる駆動ギア、及び前記駆動ギアを回転させるように前記昇降フレームに設けられる駆動モータを含む。
【0014】
そして、前記昇降駆動部は、前記本体フレームに形成される昇降ガイド溝、前記昇降ガイド溝に沿って移動するように前記昇降フレームに設けられる昇降レバー、前記昇降レバーを本体フレームに固定して昇降フレームの位置を固定するための昇降ストッパ、及び前記昇降ガイド溝を密閉するための昇降密閉部を含む。
【0015】
また、前記チャンバドアは、前記チャンバ本体の上端中間に渡すように設けられるドアベースフレーム、前記ドアベースフレームで区切られた前記採取空間部の上部一側を開閉するように前記ドアベースフレームの一端部に回動可能に設けられる第1チャンバドア、及び前記ドアベースフレームで区切られた前記採取空間部の上部他側を開閉するように前記ドアベースフレームの他端部に回動可能に設けられる第2チャンバドアを含む。
【0016】
そして、前記採取部は、採取口が下方に開放され、下方に行くほど断面積が増加するように形成されて前記昇降フレームに設けられる採取本体、吸入される気体中に含まれた塵埃をフィルタリングするように前記採取本体の採取口に設けられるフィルタ部、前記各採取本体で採取された気体を集めて混合させるための混合貯蔵タンク、前記各採取本体の採取口と前記混合貯蔵タンクを連通させる吸入管、及び前記各採取本体の採取口を通じて前記採取空間部の気体を吸入するための吸入ポンプを含む。
【0017】
また、前記採取部を洗浄するための洗浄部を更に含む。
【0018】
そして、前記洗浄部は、内部に洗浄気体が貯蔵された洗浄タンク、前記洗浄タンクと吸入管を連結する洗浄管、前記洗浄管に洗浄タンクの洗浄気体を供給して前記各チャンバ本体の採取口に吐出させるための洗浄ポンプ、前記洗浄管を閉鎖したりこれを前記吸入管に連通させたりする。一方、吸入管と混合貯蔵タンクを閉鎖する洗浄弁、及び前記洗浄ポンプの作動信号を受信して前記洗浄弁を制御することで、洗浄気体が採取口に排出されて採取口と前記フィルタ部の洗浄が行われるようにする洗浄制御部を含む。
【0019】
また、前記洗浄部は、前記チャンバ本体を振動させて採取口とフィルタ部に掛けられた異物を分離するための振動部を更に含む。
【0020】
そして、振動部は、発生した音圧によって振動を発生させる。
【0021】
また、前記循環部は、前記ドアベースフレームに設けられて印加される電源によって前記採取空間部の気体を循環させる循環ファン、及び前記チャンバ本体の内周面に沿って吹き付けられる気体を下方に通過させて加速させるように前記昇降フレームに設けられる循環加速部を含む。
【0022】
そして、前記循環ファンは、下端の中央部から採取空間部の空気を吸入して側方向に吐出させて前記チャンバ本体の内周面に沿って気体を吹き付ける。
【0023】
そして、前記循環加速部は、前記昇降フレーム内に回転可能に設けられる循環加速ファン、前記循環ファンから吐出される気体が吸入されるように前記昇降フレームに設けられる循環加速流入口、及び前記循環加速ファンによって加速された気体が下側に排出されるための循環加速吐出口を含む。
【0024】
また、前記換気部は、前記チャンバドアを作動させるためのドア駆動部、及び印加される電源によって前記採取空間部の気体を排出させるように前記チャンバ本体の下端部に沿って設けられる複数の換気ファンを含み、前記循環ファンは、循環時の回転方向と反対方向に回転して開放された採取空間部の上側に位置した外気を吸入して下部側方向に排出させる。
【0025】
そして、前記ドア駆動部は、前記ドアベースフレームの上側に位置するドア移動フレーム、前記ドアベースフレームに設けられて前記ドア移動フレームを上下方向に移動させるためのドア駆動シリンダ、及び一端部が前記ドア移動フレームに回動可能に連結され、他端部が前記各上端ドアにそれぞれ回動可能に連結された駆動リンクを含み、前記ドア駆動シリンダによってドア移動フレームが上側に移動する場合、各駆動リンクが上側に移動することで、各上端ドアが上側に回動して採取空間部が開放され、前記ドア駆動シリンダによってドア移動フレームが下側に移動する場合、各駆動リンクが下側に移動することで、各上端ドアが下側に回動して採取空間部が閉鎖される。
【0026】
また、前記採取空間部の温度を高めるための加熱部、及び前記採取空間部の温度を下げるための冷却部を更に含む。
【0027】
そして、前記チャンバ外部の温度を検知するための外部温度センサ、前記チャンバの採取空間部の温度を検知するための内部温度センサ、前記外部温度センサと内部温度センサの信号を受信して前記加熱部、冷却部、循環部、換気部のいずれか1つ以上を制御して前記採取空間部の温度を外部温度と同一に制御する温度制御部を含み、前記採取部により試料気体を採取する前に前記温度制御部により前記採取空間部の温度を外部温度と同一に制御することで、自然環境と同一の人為的な環境で自然環境状態の試料気体を採取する。
【0028】
また、前記加熱部と冷却部は熱電素子である。
【0029】
そして、前記温度制御部は、前記内部温度センサの信号と外部温度センサの信号を受信する信号受信部、前記信号受信部から受信した各信号を比較して温度差を確認する温度比較部、前記温度比較部により確認された温度差が一定範囲を外れた場合、前記加熱部と冷却部のいずれか一つ以上の制御信号を生成する制御信号発生部、及び前記制御信号発生部で生成された制御信号を前記加熱部と冷却部のいずれか1つ以上に送信する信号送信部を含む。
【発明の効果】
【0030】
前述したように、本発明に係る位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムによれば、採取昇降部により採取部の位置を調節することができるので、対象植物のサイズによって位置を変更して試料を容易に採取することができると共に、試料の実効性を向上させることができる非常に有用で効果的な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係る位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムを示す図である。
図2】本発明に係るチャンバ本体を示す図である。
図3】本発明に係る昇降駆動部の他の実施形態を示す図である。
図4】本発明に係るチャンバドアを示す図である。
図5】本発明に係る採取部を示す図である。
図6】本発明に係る加熱部と冷却部を更に備えた状態を示す図である。
図7】本発明に係る温度制御部を示す図である。
図8】本発明に係るチャンバ本体の他の実施形態を示す図である。
図9】本発明に係る枠体連結部を示す図である。
図10】本発明に係る側面ドアを更に備えた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。添付図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明を実施できる唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。しかし、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者はこのような具体的な詳細なしに本発明が実施できることを理解すべきであろう。
【0033】
幾つかの場合、本発明の概念が不明瞭になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略するか、または各構造及び装置の核心機能を中心としたブロック図形式で示すことができる。
【0034】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。また、本明細書に記載した「・・・部」という用語は少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味する。また、「一」、「一つ」、「その」及び類似関連語は本発明を記述する文脈において(特に、以下の請求項の文脈において)本明細書に別に指示されるか、または文脈によって明確に反論されない限り、単数及び複数の両方を含む意味で使用することができる。
【0035】
本発明の実施形態を説明するにあたり、公知の機能や構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にする恐れがあると判断する場合は、その詳細な説明を省略する。そして後述する用語は本発明の実施形態における機能を考慮して定義した用語であり、これはユーザ、運用者の意図または慣例などによって異なる場合もある。従って、その定義は本明細書全体にわたる内容に基づいて行われるべきである。
【0036】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0037】
図1は本発明に係る位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムを示す図であり、図2は本発明に係るチャンバ本体を示す図であり、図3は本発明に係る昇降駆動部の他の実施形態であり、図4は本発明に係るチャンバドアを示す図であり、図5は本発明に係る採取部を示す図であり、図6は本発明に係る加熱部と冷却部を更に備えた状態を示す図であり、図7は本発明に係る温度制御部を示す図であり、図8は本発明に係るチャンバ本体の他の実施形態を示す図であり、図9は本発明に係る枠体連結部を示す図であり、図10は本発明に係る側面ドアを更に備えた状態を示す図である。
【0038】
図に示すように、位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムはチャンバ本体100、チャンバドア150、採取部200、採取昇降部280、循環部500、及び換気部600を含む。
【0039】
チャンバ本体100は内部に上下方向に開放される採取空間部102を有し、一定数の稲が位置するように設けられる。
【0040】
そして、チャンバドア150は採取空間部102の上側を開閉するためにチャンバ本体100の上端部に設けられる。
【0041】
採取部200は採取空間部102の試料気体を採取するためにチャンバ本体100に複数設けられる。
【0042】
また、採取昇降部280は採取部200を昇降させるために設けられる。
【0043】
循環部500は採取空間部102の気体を循環させるために設けられる。
【0044】
そして、換気部600は採取空間部102を換気するために設けられる。
【0045】
このような位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムによれば、採取部200により採取空間部102で試料気体を採取する一方、採取昇降部280により採取部200がチャンバ本体100に沿って昇降して必要な高さで試料気体を容易に採取できる。
【0046】
このため、チャンバ本体100は図2に示すように、本体パネル170と本体フレーム180を含む。
【0047】
本体パネル170は透明な材質であり、採取空間部102の各面を形成するために複数設けられる。
【0048】
そして、本体フレーム180は隣接する2つの本体パネル170を互いに連結するように設けられるものであって、チャンバ本体100の角を構成する。
【0049】
また、採取昇降部280は昇降フレーム282と昇降駆動部284を含む。
【0050】
昇降フレーム282は採取部200を備える。
【0051】
そして、昇降駆動部284は昇降フレーム282をチャンバ本体100に沿って昇降させるために設けられる。
【0052】
ここで、昇降駆動部284はラックギア2842、駆動ギア2844、及び駆動モータ2846を含む。
【0053】
ラックギア2842は本体フレーム180に形成される。
【0054】
そして、駆動ギア2844はラックギア2842に歯合するように昇降フレーム282に回転可能に設けられる。
【0055】
駆動モータ2846は駆動ギア2844を回転させるように、昇降フレーム282に設けられる。
【0056】
この駆動モータ2846に電源を印加して駆動ギア2844を回転させると、ラックギア2842に噛み合った状態で、昇降フレームは本体フレーム180に沿って昇降する。
【0057】
一方、図3に示すように、他の実施形態の昇降駆動部284’は昇降ガイド溝2842’、昇降レバー2844’、昇降ストッパ2846’、及び昇降密閉部2848’を含む。
【0058】
昇降ガイド溝2842’は本体フレーム180に形成される。
【0059】
そして、昇降レバー2844’は昇降ガイド溝2842’に沿って移動するように、昇降フレーム282に設けられる。
【0060】
昇降ストッパ2846’は昇降レバー2844’を本体フレーム180に固定して昇降フレーム282の位置を固定するために設けられる。
【0061】
また、昇降密閉部2848’は昇降ガイド溝2842’を密閉するために設けられる。
【0062】
このような昇降駆動部284’の作動状態を調べて見ると、ユーザは昇降レバー2844’を把持した後、昇降ガイド溝2842’に沿って移動させて昇降フレーム282を昇降させた後、昇降ストッパ2846’を操作して昇降フレーム282を本体フレーム180に固定して採取部200の位置を調節することができる。
【0063】
ここで、昇降ストッパ2846’はストッパブロック2846a’、第1ストッパねじ山2846b’、及び第2ストッパねじ山2846c’を含む。
【0064】
ストッパブロック2846a’は内部にストッパ孔2846d’が形成されており、昇降レバー2844’に位置する。
【0065】
そして、第1ストッパねじ山2846b’は昇降レバー2844’の外周面に沿って形成される。
【0066】
第2ストッパねじ山2846c’は第1ストッパねじ山2846b’に歯合するようにストッパ孔2846d’の内周面に形成される。
【0067】
昇降フレーム282を所望の位置に移動させた後、ストッパブロック2846a’を回転させて本体フレーム180に押圧することで、位置を固定する。
【0068】
そして、チャンバドア150は図4に示すように、ドアベースフレーム152、第1チャンバドア154、及び第2チャンバドア156を含む。
【0069】
ドアベースフレーム152はチャンバ本体100の上端中間に渡すように設けられる。
【0070】
そして、第1チャンバドア154はドアベースフレーム152で区切られた採取空間部102の上部一側を開閉するようにドアベースフレーム152の一端部に回動可能に設けられる。
【0071】
第2チャンバドア156はドアベースフレーム152で区切られた採取空間部102の上部他側を開閉するようにドアベースフレーム152の他端部に回動可能に設けられる。
【0072】
採取部200は、図5に示すように、採取本体232、フィルタ部240、混合貯蔵タンク234、吸入管236、及び吸入ポンプ238を含む。
【0073】
そして、採取本体232は複数設けられ、採取口233が下方に開放され、下方に行くほど断面積が増加するように形成されて昇降フレーム282に設けられる。
【0074】
フィルタ部240は吸入される気体中に含まれた塵埃をフィルタリングするために、採取本体232の採取口233に設けられる。
【0075】
また、混合貯蔵タンク234は各採取本体232で採取された気体を集めて混合するために設けられる。
【0076】
吸入管236は各採取本体232の採取口233と混合貯蔵タンク234とを連通させる。
【0077】
そして、吸入ポンプ238は各採取本体232の採取口233を通じて採取空間部102の気体を吸入するために設けられる。
【0078】
このような採取部200によれば、採取本体232によって採取される気体をフィルタリングすることで、異物が一緒に採取されることを防止することができる。
【0079】
また、この採取部200は洗浄部250を更に含む。
【0080】
この洗浄部250は採取部200を洗浄するためのものであり、採取本体232とフィルタ部240を洗浄する。
【0081】
この洗浄部250は洗浄タンク251、洗浄管252、洗浄ポンプ253、洗浄弁254、及び洗浄制御部255を含む。
【0082】
洗浄タンク251は内部に洗浄気体が貯蔵される。
【0083】
そして、洗浄管252は洗浄タンク251と吸入管を連結する。
【0084】
洗浄ポンプ253は洗浄タンク251の洗浄気体を洗浄管252に供給して各採取本体232の採取口233に吐出するために設けられる。
【0085】
また、洗浄弁254は洗浄管252を閉鎖したりこれを吸入管236に連通させたりする一方、吸入管236と混合貯蔵タンク234を閉鎖する。
【0086】
洗浄制御部255は洗浄ポンプ253の作動信号を受信して洗浄弁254を制御することで、洗浄気体が採取口233に排出され、採取口233とフィルタ部240の洗浄が行われる。
【0087】
そして、洗浄部250は振動部256を更に含む。
【0088】
この振動部256は採取本体232を振動させて採取口233とフィルタ部240に掛けられた異物を分離するために設けられる。
【0089】
このような振動部256の一実施形態として、発生した音圧や超音波により振動を発生させ、フィルタ部240に掛けられた異物を洗浄気体と一緒に分離させて洗浄効率を向上させる。
【0090】
また、循環部500はドアベースフレーム152に設けられて印加される電源によって採取空間部102の気体を循環させる循環ファン510を含む。
【0091】
この循環ファン510は下端の中央部から採取空間部102の空気を吸入して側方向に吐出させてチャンバ本体100の内周面に沿って気体を吹き付け、内周面に沿って吹き付けられた気体は稲のある中央部を経て上側に循環する。そのため、採取空間部102の気体が均一に混合される。
【0092】
ここで、チャンバ本体100の内周面に沿って吹き付けられる気体を下方に通過させて加速させるための循環加速部520を更に含む。
【0093】
この循環加速部520は循環加速ファン524、循環加速流入口526、及び循環加速吐出口528を含む。
【0094】
循環加速ファン524は昇降フレーム282の内部に回転可能に設けられる。
【0095】
そして、循環加速流入口526は循環ファン510から吐出される気体が吸入されるように昇降フレーム282に設けられる。
【0096】
循環加速吐出口528は循環加速ファン524によって加速された気体が下側に排出されるように昇降フレーム282に設けられる。
【0097】
このような循環加速部520によって循環される気体をより効果的に循環させて、採取空間部102の気体分布を均一に維持することができる。
【0098】
なお、換気部600はドア駆動部610と換気ファン620を含む。
【0099】
ドア駆動部610はチャンバドア150を作動させるために設けられる。
【0100】
また、換気ファン620は印加される電源によって採取空間部102の気体を排出させるようにチャンバ本体100の下端部に沿って複数設けられる。
【0101】
この換気部600の動作状態を調べて見ると、循環ファン510が循環する際に回転方向と反対方向に回転して開放された採取空間部102の上側に位置した外気を吸入して下部側方向に排出させる。
【0102】
これにより、周囲の他の稲によって発生したメタンが採取空間部102に流入されてメタン濃度が高くなることを防止し、上側部に位置した外気を流入させて換気させることができる。
【0103】
ここで、ドア駆動部610はドア移動フレーム612、ドア駆動シリンダ614、及び駆動リンク616を含む。
【0104】
ドア移動フレーム612はドアベースフレーム152の上側に位置する。
【0105】
そして、ドア駆動シリンダ614はドアベースフレーム152に設けられ、ドア移動フレーム612を上下方向に移動させるために備えられる。
【0106】
駆動リンク616は、その一端がドア移動フレーム612に回動可能に連結され、他端部が各チャンバドア154、156にそれぞれ回動可能に連結される。
【0107】
この駆動リンク616は第1チャンバドア154及び第2チャンバドア156にそれぞれ連結される。
【0108】
このドア駆動部610の作動状態を調べて見ると、ドア駆動シリンダ614によってドア移動フレーム612が上側に移動する場合、各駆動リンク616が上側に移動することで、第1チャンバドア154と第2チャンバドア156が上側に回動して採取空間部102が開放される。
【0109】
逆に、ドア駆動シリンダ614によってドア移動フレーム612が下側に移動する場合、各駆動リンク616が下側に移動することで、第1チャンバドア154と第2チャンバドア156が下側に回動して採取空間部102が閉鎖される。
【0110】
これにより、通気時間を従来より精密に調節することができるので、採取される試料の実効性を向上させることができる。
【0111】
そして、位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムは図6に示すように、加熱部300と冷却部400を更に含む。
【0112】
加熱部300は採取空間部102の温度を高めるために設けられる。
【0113】
また、冷却部400は採取空間部102の温度を下げるために設けられる。
【0114】
ここで、加熱部300と冷却部400は一実施形態として、複数の熱電素子が交互に配列されて採取空間部102の温度を効果的に調節することができる。
【0115】
また、位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムは外部温度センサ700、内部温度センサ800、及び温度制御部900を更に含む。
【0116】
外部温度センサ700はチャンバ本体100の外部の温度を検知するために設けられる。
【0117】
また、内部温度センサ800はチャンバ本体100の採取空間部102の温度を検知するために設けられる。
【0118】
温度制御部900は外部温度センサ700と内部温度センサ800の信号を受信し、これに基づいて加熱部300、冷却部400、循環部500、換気部600のいずれか1つ以上を制御して採取空間部102の温度を外部温度と同一に制御する。
【0119】
このような位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムによれば、採取部200により試料気体を採取する前に、温度制御部900により採取空間部102の温度を外部温度と同一に制御することで、自然環境と同一の人為的な環境で自然環境状態の試料気体を採取する。
【0120】
勿論、採取空間部102の温度を外部温度と同一に維持することは既に設定した許容誤差範囲内を意味するものであって、温度差を±1範囲内に 維持する。
【0121】
即ち、採取空間部102の温度と外部温度の差が-1度未満である場合、温度制御部900は加熱部300を制御して温度を上げ、差が+1度を超える場合、温度制御部900は冷却部400を制御して温度を下げる。
【0122】
このため、温度制御部900は図7に示すように、信号受信部910、温度比較部920、制御信号発生部930、及び信号送信部940を含む。
【0123】
信号受信部910は内部温度センサ800の信号と外部温度センサ700の信号を受信する。
【0124】
また、温度比較部920は信号受信部910から受信した各信号を比較して温度差を確認する。
【0125】
制御信号発生部930は温度比較部920で確認した温度差が一定範囲を外れた場合、加熱部300及び冷却部400のいずれか一つ以上の制御信号を生成する。
【0126】
そして、信号送信部940は制御信号発生部930で生成された制御信号を加熱部300及び冷却部400のいずれか一つ以上に送信する。
【0127】
従って、採取空間部102の温度を外部温度との誤差を一定範囲内に制御することで、人工的な環境でも自然環境と同様の状態で気体を採取することで、試料の実効性を向上させることができる。
【0128】
勿論、信号受信部910と信号送信部940は他の構成との信号受信及び送信機能も行うことは当然である。
【0129】
また、図8に示すように、採取空間部102は下段採取空間部102a、中間採取空間部102b、及び上段採取空間部102cを含む。
【0130】
なお、チャンバ本体100は一段枠体110、二段枠体120、三段枠体130、及び枠体連結部140を含む。
【0131】
一段枠体110は内部に下段採取空間部102aを有し、対象植物が植生する地面に設けられる。
【0132】
そして、二段枠体120は内部に中間採取空間部102bを有し、一段枠体110の上側に設けられる。
【0133】
三段枠体130は内部に上段採取空間部102cを有し、二段枠体120の上側に設けられる。
【0134】
また、枠体連結部140は一段枠体110、二段枠体120、及び三段枠体130を互いに連結する。
【0135】
このような各段枠体110、120、130は上段フレーム112、122、132、下段フレーム114、124、134、垂直フレーム116、126、136、及びパネル118、128、138で構成される。
【0136】
上段フレーム112、122、132は各サンプリング空間部102a、112b、112cの上端部を形成する。
【0137】
また、下段フレーム114、124、134は各サンプリング空間部102a、112b、112cの下端部を形成するように上段フレーム112、122、132の下側に一定間隔を置いて離間して形成される。
【0138】
垂直フレーム116、126、136は上段フレーム112、122、132と下段フレーム114、124、134の各角を連結する。
【0139】
そして、パネル118、128、138は上段フレーム112、122、132、下段フレーム114、124、134、垂直フレーム116、126、136の間に設けられ、各サンプリング空間部102a、112b、112cの側面を形成するために備えられる。
【0140】
ここで、枠体連結部140は図9に示すように、第1係止孔142、第2係止孔144、及び連結クリップ146で構成される。
【0141】
第1係止孔142はいずれかの段枠体110、120、130の上段フレーム112、122、132の下面に形成される。
【0142】
また、第2係止孔144はいずれかの段枠体110の上側に位置するまた他の段枠体120の下段フレーム124の上面に形成される。
【0143】
連結クリップ146は弾性を有し、第1係止孔142及び第2係止孔144にそれぞれ係止されるための係止縁部1462、1464が両端部に形成される。
【0144】
この連結クリップ146は第1係止縁部1462、第2係止縁部1464、及びクリップ本体1466で構成される。
【0145】
第1係止縁部1462は第1係止孔142に係止されるために設けられる。
【0146】
そして、第2係止縁部1464は第2係止孔144に係止されるために設けられる。
【0147】
クリップ本体1466は下端部が第1係止縁部1462に係合され、上端部が第2係止縁部1464に係合され、当該上段フレーム112、122、132と下段フレーム114、124、134の外側を覆うように設けられる。
【0148】
そのようなクリップ本体1466は当該上段フレームと下段フレームの外面と接触するように一字状に形成される。
【0149】
一方、クリップ本体1466は第1クリップ本体1466aと第2クリップ本体1466bを含む。
【0150】
第1クリップ本体1466aは第1係止縁部1462に連結され、上方に行くほど外側に傾斜して形成される。
【0151】
そして、第2クリップ本体1466bは第2係止縁部1464に連結され、下方に行くほど外側に傾斜して第1クリップ本体1466aに連結される。
【0152】
このような各実施形態のクリップ本体1466はクリップ操作部148を更に含む。
【0153】
クリップ操作部148は各実施形態のクリップ本体1466の上端部と下端部のいずれか1つ以上を互いに反対方向に広げるように変形させるために設けられる。
【0154】
このクリップ操作部148はクリップ本体1466の下端部と上端部のいずれか一つ以上の外側に突設される。
【0155】
突設されたクリップ操作部148を作業者が把持して当該クリップ本体1466を変形させることで、当該係止縁部1462、1464を当該係止孔142、144に載置したり離脱させたりすることができる。
【0156】
また、隣接する2つの段枠体110、120の上段フレーム112と下段フレーム124との間を密閉するためのシール部170を更に含む。
【0157】
このシール部170は第1シール取付溝172、第2シール取付溝174、及びシール176で構成される。
【0158】
第1シール取付溝172は当該段枠体110、120、130の下段フレーム114、124、134の下端部に形成される。
【0159】
また、第2シール取付溝174は第1シール取付溝172に対応して当該段枠体110、120、130の上段フレーム112、122、132の上端部に形成される。
【0160】
シール176は第1シール取付溝172と第2シール取付溝174に取り付けられる。
【0161】
温度制御部900は循環部500を制御して採取部200により試料を採取する1~3分前に、採取空間部102の気体を循環させる。
【0162】
これにより、採取空間部102の気体に含まれた各成分が全体的に均一に分布されるので、試料の実効性を向上させることができる。
【0163】
また、温度制御部900は第1採取部210、第2採取部220、及び第3採取部230のいずれか1つ以上を制御してそれぞれ試料を採取する。
【0164】
これにより、下段採取空間部102a、中間採取空間部102b、及び上段採取空間部102cの試料をそれぞれ採取することができ、試料を高さ別に採取することができる。
【0165】
そして、温度制御部900はドア駆動部610を制御してチャンバドア154、156を25~35分間隔で開閉させる。
【0166】
これにより、採取空間部102を換気させて誤った試料を採取することを防止する。
【0167】
また、図10に示すように、チャンバ本体100は側面ドア180を更に備える。
【0168】
この側面ドア180はチャンバ本体100の側面に少なくとも1つ以上設けられて、採取空間部102を側方向に開閉させる。
【0169】
これにより、外部空気を側方向に流入または排出させることができ、採取空間部102に位置した採取部200を管理することができる。
【0170】
このような側面ドア180はヒンジによって回転するか、またはレールに沿って摺動することができ、モータ及びシリンダによって自動的に開閉可能であることも当然である。
【産業上の利用可能性】
【0171】
本発明に係る位置変動多重サンプリングが可能な自動チャンバシステムによれば、採取昇降部により採取部の位置を調節することができるので、対象植物のサイズによって位置を変更して試料を容易に採取することができると共に、試料の実効性を向上させることができる産業利用性がきわめて高い発明である。
【符号の説明】
【0172】
100 チャンバ本体
150 チャンバドア
200 採取部
280 採取昇降部
300 加熱部
400 冷却部
500 循環部
600 換気部
700 外部温度センサ
800 内部温度センサ
900 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10