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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】情報伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/12 20090101AFI20240220BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240220BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240220BHJP
   H04W 28/14 20090101ALI20240220BHJP
【FI】
H04W28/12
H04W92/20 110
H04W16/26
H04W28/14
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022073223
(22)【出願日】2022-04-27
(62)【分割の表示】P 2020570889の分割
【原出願日】2019-06-21
(65)【公開番号】P2022093474
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2022-04-27
(31)【優先権主張番号】201810646837.1
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】黄▲瑩▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼琳
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/246350(WO,A1)
【文献】CATT,User Plane Considerations for L2 IAB Architectures[online],3GPP TSG-RAN WG2#102 R2-1807555,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1807555.zip>,2018年05月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスバックホール統合(IAB)リンクの情報伝送方法であって、前記情報伝送方法は、
前記IABリンクの第1のIABノードが、フロー制御情報を前記IABリンクの第2のIABノードに前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の論理チャネルを介して送信すること
を含み、前記フロー制御情報は、前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の前記論理チャネルのための所望のバッファサイズ情報を含み、
前記所望のバッファサイズ情報は、前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の前記論理チャネルに対応する所望のバッファサイズを含み、
前記第2のIABノードは、前記第1のIABノードに対するIAB親ノードである、情報伝送方法。
【請求項2】
前記フロー制御情報は、論理チャネル識別子(LCID)を含む、請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
アクセスバックホール統合(IAB)リンクの第1のIABノードであって、前記第1のIABノードは、少なくとも1つのプロセッサと、フロー制御情報を前記IABリンクの第2のIABノードに前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の論理チャネルを介して送信するように構成されている送信インターフェースとを備え
前記フロー制御情報は、前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の前記論理チャネルのための所望のバッファサイズ情報を含み、
前記所望のバッファサイズ情報は、前記第1のIABノードと前記第2のIABノードとの間の前記論理チャネルに対応する所望のバッファサイズを含み、
前記第2のIABノードは、前記第1のIABノードに対するIAB親ノードである、第1のIABノード。
【請求項4】
前記フロー制御情報は、論理チャネル識別子(LCID)を含む、請求項に記載の第1のIABノード。
【請求項5】
命令を記憶する非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1~のいずれか一項に記載の情報伝送方法を実施することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年6月21日に提出された中国特許出願第201810646837.1号の優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、通信の分野に関し、具体的には、情報伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、新無線NRは、ロングタームエボリューションシステムLTEに比べて利用可能な帯域幅がより大きく、大規模多入力多出力(Massive Multiple-Input Multiple-Output、massive MIMO)及びmulti-beamの利用により、アクセスバックホール統合リンク(IAB、integrated access and backhaul links)の研究及び応用が可能となる。無線バックホールリンク及びリレーリンクにより、密集したNRセルネットワークをより柔軟に配置することができ、それに応じて伝送ネットワークの密集した配置を増加させる必要がない。UEの無線アクセスをサポートし、かつユーザプレーン又は制御プレーンデータパケットに対して無線バックホールを行うアクセスノードは、IABノード(IAB node)と呼ばれる。IAB nodeに無線バックホール機能を提供することによりUEをコアネットワークに接続したアクセスノードは、IABドナー(IAB donor)と呼ばれる。IABノード(子IABノード、又はIAB子ノード、child IAB nodeとも呼ばれる)は、エアインターフェースにより他のIABノード(親IABノード、又はIAB親ノード、parent IAB nodeとも呼ばれる)にアクセスするか又はIAB donorにアクセスすることができる。IABノードは、MT論理機能を有してもよく、UE論理機能と呼ばれてもよい。IABノードは、DU又は基地局機能を有してもよい。アクセスノードの間は、無線バックホールリンクbackhaul linkによりユーザプレーン又は制御プレーンデータパケットを伝送することができる。Access linkとbackhaul linkは、同じ又は異なるキャリア周波数を使用することができる。また、ユーザプレーン又は制御プレーンデータパケットは、アクセスノードとコアネットワークエレメントとの間のマルチホップのリレーバックホールリンクにより伝送することができる。図1は、関連技術における非CU/DU分離配置のIABシーン概略図であり、図1に示すように、UEのアップリンクデータパケットは、2つのIAB nodeによりIAB donorに送信されて、5Gコアネットワーク(NGC)に送信されてもよい。一方、集中型ユニットCU/分散型ユニットDU分離配置をサポートすることは、NRにおける重要な技術的特徴であり、即ち、5G基地局(gNB)は、CUとDUの論理機能で構成され、図2は、関連技術におけるCU/DU分離配置のIABシーン概略図である。また、CUは、制御プレーン(CU-CPとも呼ばれる)及びユーザプレーン(CU-UPとも呼ばれる)の論理機能で構成されてよい。関連技術における新たな無線中のIABシーンに適用される、リンク情報を報告する手段に欠けるという問題に対して、現在、有効な技術手段がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、関連技術における新たな無線中のIABシーンに適用される、リンク情報を報告する手段に欠けるという問題を少なくとも解決する情報伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の一実施例に係る情報伝送方法は、第1のアクセスバックホール統合リンクIABノードがリンク情報を第2のIABノードに送信することを含み、前記第2のIABノードは、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである。
【0006】
本願書類の他の実施例に係る情報伝送装置は、第2のIABノードに送信すべきリンク情報を決定するように設定された第1の決定モジュールと、前記リンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信するように設定された第1の送信モジュールとを含む。
【0007】
本発明のさらなる実施例に係る記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラム実行されると、上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設定されるている。
【0008】
本発明のさらなる実施例に係る電子装置は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設定されるプロセッサと、を含む。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
第1のアクセスバックホール統合リンクIABノードがリンク情報を第2のIABノードに送信することを含み、前記第2のIABノードは、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIABドナーdonorである、情報伝送方法。
(項目2)
前記リンク情報は、
フロー制御情報、
成功して提出された最大なパケットデータ収束プロトコルシーケンス番号PDCP SN情報、
リンク状態情報、及び
データパケットの伝送状態情報のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。(項目3)
前記フロー制御情報は、
1つ以上のベアラ識別子、
1つ以上の論理チャネル識別子、
ユーザ装置UE識別子又はIABノードのノード識別情報、及び
必要なバッファサイズdesired buffer size情報のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記必要なバッファサイズdesired buffer size情報は、
UEのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズdesired buffer size、
前記IABノードのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズ、
UE又は前記IABノードに対応する必要なバッファサイズ、及び
UE又は前記IABノードに対応する最低限必要なバッファサイズのうちの少なくとも1つを含む、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記リンク状態情報は、
無線リンク失敗指示情報、
無線リンク中断指示情報、
無線リンク回復指示情報、及び
報告されたリンク状態に対応するIABノードを識別するノード識別情報のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記ノード識別情報は、前記IABノードの携帯端末MT部分を識別する第1の識別子であり、或いは、
前記ノード識別情報は、前記IABノードのDU、前記IABノードのCU、及び前記IABノードの基地局部分を識別する第2の識別子である、項目3又は4に記載の方法。(項目7)
前記データパケットの伝送状態情報は、
欠落したデータパケットシーケンス番号情報、
送信に失敗したデータパケットシーケンス番号情報、及び
確認が受信されなかったデータパケットシーケンス番号情報のうちの1つを含む、項目2に記載の方法。
(項目8)
前記第1のIABノードがリンク情報をIAB donorである第2のIABノードに送信することは、
前記第1のIABノードが他のIABノードによりリンク情報を前記IAB donorに送信することを含み、
前記IAB donorは、IAB donor分散型ユニットDU及びIAB donor集中型ユニットCUのうちの少なくとも1つである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記第1のIABノードがリンク情報を第2のIABノードに送信することは、
前記第1のIABノードがリンク情報をGTP-Uパケットヘッダに含めて前記第2のIABノードに送信すること、
前記第1のIABノードがリンク情報をMAC層により前記第2のIABノードに送信すること、
前記第1のIABノードがリンク情報を適応層パケットヘッダに含めて前記第2のIABノードに送信すること、
前記第1のIABノードがF1メッセージによりリンク情報を前記第2のIABノードに送信すること、
前記第1のIABノードがRRCメッセージによりリンク情報を前記第2のIABノードに送信すること、のうちの1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
第1のアクセスバックホール統合リンクIABノードに適用される情報伝送装置であって、
第2のIABノードに送信すべきリンク情報を決定するように設定された第1の決定モジュールと、
前記リンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信するように設定された第1の送信モジュールとを含む、情報伝送装置。
(項目11)
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが実行されると、前記項目1~9のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されている、記憶媒体。
(項目12)
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、前記コンピュータプログラムを実行することにより、前記項目1~9のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されるプロセッサと、を含む電子装置。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ここで説明される図面は、本願をさらに理解するためのものであり、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びそれらの説明は、本願を解釈するためのものであるが、本願を不当に限定するものではない。
【0010】
図1】関連技術における非CU/DU分離配置に係るIABシーン概略図である。
図2】関連技術におけるCU/DU分離配置に係るIABシーン概略図である。
図3】本願書類に係る情報伝送方法の概略図である。
図4】本願の実施例に係る情報伝送方法のフローチャートである。
図5】本願書類に係るIABユーザプレーンに用いられたプロトコルスタック概略図である。
図6】本願書類の具体的な実施例2に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。
図7】本願書類の具体的な実施例3に係るIABユーザプレーンのプロトコルスタックアーキテクチャの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら実施例を組み合わせて本願を詳細に説明する。なお、本願の実施例及び実施例の特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0012】
なお、本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面に用いられた「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのもので、特定の順序又は前後順を限定するものではない。
【0013】
(実施例1)
本願の実施例において、ネットワークアーキテクチャがネットワーク側装置(例えば、基地局)及び端末を含んでよい移動通信ネットワーク(5G移動通信ネットワークを含むが、これに限定されない)を提供する。本実施例において、上記ネットワークアーキテクチャ上で実行可能な情報伝送方法を提供し、なお、本願の実施例に係る上記情報伝送方法の実行環境は、上記ネットワークアーキテクチャに限定されない。
【0014】
本願の実施例は、図3に示すネットワークアーキテクチャ上で実行可能であり、図3
、本願書類に係る情報伝送方法の概略図であり、図3に示すように、該ネットワークアーキテクチャは、A、第1のIABノード(以下、IABノードと略称)、及びB、第2のIABノードを含む。
【0015】
本実施例において、上記ネットワークアーキテクチャ上で実行される情報伝送方法を提供し、図4は、本願の実施例に係る情報伝送方法のフローチャートであり、図4に示すように、該フローは、
第1のIABノードが送信すべきリンク情報を決定するステップS402と、
第1のアクセスバックホール統合リンクIABノードがリンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信するステップS404とを含む。
【0016】
IAB子ノードは、子IABノード、child IAB nodeとも呼ばれる。
【0017】
IAB親ノードは、親IABノード、parent IAB nodeと呼ばれてもよい。
【0018】
IAB donorは、IABドナーと呼ばれてよい。
【0019】
第2のIABノードは、前ホップノードであってもよく、マルチホップノードで転送されてIAB donorに到達する中間ホップノードであってもよい。
【0020】
上記ステップによって、第1のIABノードがリンク情報を、IAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信し、上記技術手段を用いて、関連技術における新たな無線中のIABシーンに適用される、リンク情報を報告する手段に欠けるという問題を解決し、IABシーンにおいてリンク情報をリアルタイムで正確に報告することを実現する。
【0021】
好ましくは、ステップS402とステップS404の実行順序は、入れ替えてもよく、即ち、ステップS404を先に実行してS402を実行するようにしてもよい。
【0022】
好ましくは、該リンク情報は、フロー制御情報、成功して提出された最大なパケットデータ収束プロトコルシーケンス番号PDCP SN(Packet Data Convergence Protocol Sequence Number)情報、リンク状態情報、及びデータパケットの伝送状態情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
好ましくは、該フロー制御情報は、
UEのベアラ又はIABノードのベアラであってよい1つ以上のベアラ識別子、
UEの論理チャネル又はIABノードの論理チャネルであってよい1つ以上の論理チャネル識別子、
ユーザ装置UE識別子又はIABノードのノード識別情報、及び
必要なバッファサイズdesired buffer size情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
好ましくは、必要なバッファサイズdesired buffer size情報は、UEのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズdesired buffer size、該IABノードのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズ、UE又は該IABノードに対応する必要なバッファサイズ、及びUE又は該IABノードに対応する最低限必要なバッファサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
好ましくは、該リンク状態情報は、
無線リンク失敗指示情報、
無線リンク中断指示情報、
無線リンク回復指示情報、及び
リンク状態情報における該リンク状態情報を報告するIABノードが搬送されているノード識別情報であってよい、報告されたリンク状態に対応するIABノードを識別するノード識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
該実施例の手段は、明細書の図6を参照して理解されるように、例えば、IAB node 2は、IAB node 3又はIAB node 4にリンク状態情報を報告する場合、データ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)5の無線リンク状態を報告することができる。
【0027】
好ましくは、該データパケットの伝送状態情報は、欠落したデータパケットシーケンス番号情報、送信に失敗したデータパケットシーケンス番号情報、及び確認が受信されなかったデータパケットシーケンス番号情報のうちの1つを含む。
【0028】
好ましくは、該ノード識別情報は、該IABノードの携帯端末MT部分を識別する第1の識別子であり、該第1の識別子は、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)、C-RNTI+セル識別子、C-RNTI+基地局識別子、C-RNTI+DU識別子、F1AP ID、X2AP ID、XnAP ID、S1AP ID、NGAP ID、及び汎用パケット無線サービス技術トンネルプロトコルのトンネルエンドポイント識別子(General Packet Radio Service Tunneling
Protocol Tunnel End point Identifier、GTP TEID)を含むが、これらに限定されず、
【0029】
或いは、該ノード識別情報は、該IABノードのDU、該IABノードのCU、及び該IABノードの基地局部分を識別する第2の識別子であり、 該第2の識別子は、DU識別子、CU識別子、基地局識別子、セル識別子、物理セル識別子PCI、及びIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0030】
上記ノード識別情報についての説明は、本願書類の他の実施例に適用される。
【0031】
好ましくは、IABノードがリンク情報をIAB donorである第2のIABノードに送信することは、IABノードが他のIABノードによりリンク情報をIAB donorに送信することを含み、該IAB donorは、IAB donor分散型ユニットDU及び/又はIAB donor集中型ユニットCUである。本実施例における他のIABノードは、周囲のIABノードであってもよく、マルチホップノードのうちの一部のIABノードであってもよい。
【0032】
好ましくは、IABノードがリンク情報を第2のIABノードに送信することは、
該IABノードがリンク情報をGTPユーザプレーン(GTP-U)パケットヘッダに含めて第2のIABノードに送信すること、
該IABノードがリンク情報を媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層により第2のIABノードに送信すること、
該IABノードがリンク情報を適応層パケットヘッダに含めて第2のIABノードに送信すること、
該IABノードがF1メッセージによりリンク情報を第2のIABノードに送信すること、
該IABノードが無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージによりリンク情報を第2のIABノードに送信すること、のうちの1つを含む。
【0033】
本願書類の他の実施例に係る情報伝送方法は、
第2のアクセスバックホール統合リンクIABノードがIABノードから送信されたリンク情報を受信するステップを含み、該第2のIABノードは、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである。
【0034】
上記技術手段を用いて、関連技術における新たな無線中のIABシーンに適用される、リンク情報を報告する手段に欠けるという問題を解決し、IABシーンにおいてリンク情報をリアルタイムで正確に報告することを実現する。
【0035】
好ましくは、該リンク情報は、フロー制御情報、成功して提出された最大なパケットデータ収束プロトコルシーケンス番号PDCP SN情報、及びリンク状態情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
一実施例において、図2における5GCは、5Gコアネットワークを示し、F1とNGは、いずれもインタフェースを示す。
【0037】
以下、本願書類の他の実施例を参照して説明する。
【0038】
具体的な実施例1
本願書類が解決しようとする課題は、アクセスバックホール(integrated access and backhaul、IAB)統合IABアーキテクチャにおけるフロー制御(flow control)の方法によって、データパケットの伝送に成功するようにすることである。
【0039】
図5は、本願書類に係るIABユーザプレーンに用いられたプロトコルスタックの概略図であり、図5に示すように、IAB nodeとdonor DUとの間にGTP-Uプロトコル層がなく、donor DUとdonor CUとの間にGTP-Uプロトコル層がある。図5において、適応層は、IAB nodeとIAB donor DUの無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)層の上に位置している。なお、適応層(adaptor layer/adaptation layer)は、RLC層とMAC層との間に位置してもよく、適応層機能は、RLC又はMAC層に位置してもよい。Donor DUとCU(又はCU-UP)との間のインタフェースに適応層が存在してもよく、即ち、Donor DUとCU(又はCU-UP)も対応する適応層処理を実行する。また、図5における適応層の上には、GTP-U又はUDP又はIP層が存在する可能性がある。なお、本願の方法は、明細書に示されているIABプロトコルスタックアーキテクチャのみならず、他のIABプロトコルスタックアーキテクチャにも適用可能である。本実施例は、IAB node上の、GTP-Uプロトコル層がない場合のフロー制御情報送信方法である。図5において、PHYは、物理層を示す。L1は、プロトコルスタックモデルにおける物理層を示し、L2は、プロトコルスタックモデルにおけるリンク層を示す。SDAP(Service Data Adaptation Protocol)は、サービスデータ適応プロトコル層を示す。
IABノードは、フロー制御情報を次ホップノード(parent IABノード又はIAB donor)に送信してよい。例えば、図5に示すIABプロトコルスタックアーキテクチャ下で、IAB node 1は、フロー制御情報をIAB node 2に送信してよい。IAB node 2は、フロー制御情報をIAB donor DUに送信してよい。具体的には、フロー制御情報は、
1)UEのベアラの識別子又はIABノードのベアラの識別子であってよい1つ以上のベアラ識別子、
2)UEの論理チャネルの識別子又はIABノードの論理チャネルの識別子であってよい1つ以上の論理チャネル識別子、
3)UEのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズdesired buffer size、
4)IABノードのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズ、
5)UE又はIABノードに対応する必要なバッファサイズ、
6)UE又はIABノードに対応する最低限必要なバッファサイズ、及び
7)UE識別子又はIABノード識別情報のうちの少なくとも1つを含む。IABノード識別情報は、IABノードの携帯端末MT部分を識別する識別子であり、C-RNTI、C-RNTI+セル識別子、C-RNTI+基地局識別子、C-RNTI+DU識別子、F1AP ID、X2AP ID、及びGTP TEIDを含むが、これらに限定されず、或いは、IABノードのDU又はCU又は基地局部分を識別する識別子であり、DU識別子、CU識別子、基地局識別子、セル識別子、PCI、及びIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0040】
フロー制御情報は、以下の方法によって送信することができる。
【0041】
方法1、MAC層による送信
MAC層によりフロー制御情報を送信する方法で、MAC CEによりフロー制御情報を送信してよく、例えば、MAC CEには、1つのバッファサイズ情報及び/又は対応する1つ以上のベアラ/論理チャネル識別子が含まれてもよく、複数のバッファサイズ情報及び/又は各バッファサイズ情報に対応する1つ以上のベアラ/論理チャネル識別子が含まれてもよい。或いは、MAC CEには、1つのバッファサイズ情報及び/又は対応するUE識別子又はIABノード識別子が含まれてもよく、複数のバッファサイズ情報及び/又は各バッファサイズ情報に対応するUE識別子又はIABノード識別子が含まれてもよい。1つのMACプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)には、フロー制御情報を伝送するための1つ以上のMAC CEが含まれてよい。好ましくは、MAC PDUには、フロー制御情報を伝送するためのMAC CEに対応する論理チャネル識別子(logical channel ID、LCID)が含まれる。
【0042】
方法2、適応層による送信
適応層によりロー制御情報を送信する方法で、適応層パケットヘッダには、1つのバッファサイズ情報及び/又は対応する1つ以上のベアラ/論理チャネル識別子が含まれてもよく、複数のバッファサイズ情報及び/又は各バッファサイズ情報に対応する1つ以上のベアラ/論理チャネル識別子が含まれてもよく、1つのバッファサイズ情報及び/又は対応するUE識別子又はIABノード識別子が含まれてもよく、複数のバッファサイズ情報及び/又は各バッファサイズ情報に対応するUE識別子又はIABノード識別子が含まれてもよい。
【0043】
方法3、F1メッセージによるフロー制御情報の送信
方法4、RRCメッセージによるフロー制御情報の送信
好ましくは、IAB node 2又はIAB donor DUは、前ホップノードのフロー制御情報を受信した後に、該フロー制御情報に基づいてダウンリンクデータ伝送を行ってよい。
【0044】
或いは、IAB node 2は、前ホップノードのフロー制御情報を受信した後に、次ホップノードにフロー制御情報を転送する。好ましくは、Donor DUは、GTP
-Uによりフロー制御情報を送信してよい。IAB donor DU又はIAB donor CUは、フロー制御情報を受信した後に、該フロー制御情報に基づいてダウンリンクデータ伝送を行ってよい。
【0045】
具体的な実施例2
以下、フロー制御情報の送信の一例についての説明であり、様々なIABプロトコルスタックアーキテクチャに適用可能である。図6は、本願書類の具体的な実施例2に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。図6に示すように、論理チャネル/ベアラ10、11、12、13と論理チャネル/ベアラ5とが互いにマッピングされ、論理チャネル/ベアラ5と論理チャネル/ベアラ1、2、3、4とが互いにマッピングされ、論理チャネル/ベアラ1と論理チャネル/ベアラ6とが互いにマッピングされ、論理チャネル/ベアラ2と論理チャネル/ベアラ7とが互いにマッピングされ、論理チャネル/ベアラ3と論理チャネル/ベアラ8とが互いにマッピングされ、論理チャネル/ベアラ4と論理チャネル/ベアラ9とが互いにマッピングされる。
【0046】
IAB node 1に対して、自身のバッファ状況に応じて論理チャネル/ベアラ10、11、12、13のそれぞれに対応する必要なバッファサイズ(desired buffer size)を決定した後、それらを加算して論理チャネル/ベアラ5に対応する必要なバッファサイズ、及び/又は、IAB node 1(MT部分)に対応する必要なバッファサイズを取得し、論理チャネル/ベアラ5のデータパケットにおける適応層又はMAC層又はF1メッセージ又はRRCメッセージによりフロー制御情報を送信する。
【0047】
IAB node 2に対して、自身のバッファ状況に応じて論理チャネル/ベアラ5に対応する必要なバッファサイズを決定した後、以下の2つの方法のいずれかを用いてフロー制御情報を送信することができる。
【0048】
方法1.IAB node 2は、IAB node 3とIAB node 4との間の各論理チャネル/ベアラ(即ち、1、2、3、4)に対応する必要なバッファサイズをさらに決定し、それぞれ論理チャネル/ベアラ1、2、3、4におけるデータパケットによってIAB node 3とIAB node 4に送信する。好ましくは、IAB
node 2は、論理チャネル/ベアラ1及び2に対応する必要なバッファサイズをIAB node 2のMT部分の必要なバッファサイズとして加算し、論理チャネル/ベアラ1又は2におけるデータパケットによってIAB node 3に送信する。好ましくは、IAB node 2は、論理チャネル/ベアラ3及び4に対応する必要なバッファサイズをIAB node 2のMT部分の必要なバッファサイズとして加算し、論理チャネル/ベアラ3又は4におけるデータパケットによってIAB node 4に送信する。
【0049】
方法2.IAB node 2は、IAB node 3との間の1つ以上の論理チャネル/ベアラに対応する必要な合計のバッファサイズをさらに決定し、論理チャネル/ベアラ1又は2におけるデータパケットによってIAB node 3に送信する。IAB
node 2は、IAB node 4との間の1つ以上の論理チャネル/ベアラに対応する必要な合計のバッファサイズをさらに決定し、論理チャネル/ベアラ3又は4におけるデータパケットによってIAB node 3に送信する。
【0050】
具体的な実施例3
IABユーザプレーンの1つのプロトコルスタックアーキテクチャは、例えば、図7に示すとおりであり、図7は、本願書類の具体的な実施例3に係るIABユーザプレーンのプロトコルスタックアーキテクチャの概略図であり、図7に示すように、IAB nod
eとIAB donorとの間にGTP-Uプロトコル層が存在する。適応層は、IAB
node及びIAB donor DUのRLC層の上に位置する。なお、適応層(adaptor layer/adaptation layer)は、RLC層とMAC層との間に位置してもよく、適応層機能は、RLC又はMAC層に位置してもよい。Donor DUとCU(又はCU-UP)との間のインタフェースに適応層が存在してもよく、即ち、Donor DUとCU(又はCU-UP)も対応する適応層処理を実行する。また、図7におけるGTP-U層の下にユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)又はインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)層が存在する可能性がある。また、図7におけるdonor DU上にGTP-Uプロトコル層がなくてよい。なお、本願の方法は、明細書に示されているIABプロトコルスタックアーキテクチャのみならず、他のIABプロトコルスタックアーキテクチャにも適用可能である。本実施例は、IAB node上にGTP-Uプロトコル層がある場合のフロー制御情報送信方法である。
【0051】
本実施例の方法において、IAB node(図7におけるIAB node 1及びIAB node 2)は、実施例1、2における前記方法によりフロー制御情報を送信してもよく、IAB nodeは、GTP-Uプロトコル層によりフロー制御情報を送信してもよい。具体的には、フロー制御情報は、
1)UEのベアラの識別子又はIABノードのベアラの識別子であってよい1つ以上のベアラ識別子、
2)UEの論理チャネルの識別子又はIABノードの論理チャネルの識別子であってよい1つ以上の論理チャネル識別子、
3)UEのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズdesired buffer size、
4)IABノードのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズ、
5)UE又はIABノードに対応する必要なバッファサイズ、
6)UE又はIABノードに対応する最低限必要なバッファサイズ、及び
7)UE識別子又はIABノード識別情報のうちの少なくとも1つを含む。IABノード識別情報は、IABノードの携帯端末MT部分を識別する識別子であり、C-RNTI、C-RNTI+セル識別子、C-RNTI+基地局識別子、C-RNTI+DU識別子、F1AP ID、X2AP ID、及びGTP TEIDを含むが、これらに限定されず、或いは、IABノードのDU又はCU又は基地局部分を識別する識別子であり、DU識別子、CU識別子、基地局識別子、セル識別子、PCI、及びIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0052】
或いは、IAB nodeは、F1メッセージ又はRRCメッセージにより上記フロー制御情報を送信してもよい。
【0053】
好ましくは、IAB node 2又はIAB donor DUは、前ホップノードのフロー制御情報を受信した後に、該フロー制御情報に基づいてダウンリンクデータ伝送を行ってよい。
【0054】
或いは、IAB node 2は、前ホップノードのフロー制御情報を受信した後に、次ホップノードにフロー制御情報を転送する。好ましくは、Donor DUは、GTP-Uによりフロー制御情報を送信してよい。IAB donor DU又はIAB donor CUは、フロー制御情報を受信した後に、該フロー制御情報に基づいてダウンリンクデータ伝送を行ってよい。
【0055】
具体的な実施例4
本実施例は、IAB nodeがリンク情報を送信する方法であり、本実施例の方法は
、様々なIABプロトコルスタックアーキテクチャに適用される。
【0056】
IABノードは、リンク情報を次ホップノード(parent IABノード又はIAB donor)に送信してよく、次ホップノードは、受信した後に該リンク情報を転送してよい。IABノードが送信したリンク情報は、ワンホップ又はマルチホップの転送によりIAB donorに送信されてよい。或いは、IABノードは、リンク情報を子IABノード(child IAB node)に送信してよい。リンク情報は、実施例1、2、3に係る方法で送信されてよい。具体的には、該リンク情報には、
1)成功して提出された最大なPDCP SN情報、
2)リンク状態情報、及び
3)データパケットの伝送状態情報のうちの1つが少なくとも含まれ、
リンク状態情報は、
1)無線リンク失敗指示情報、
2)無線リンク中断指示情報、
3)無線リンク回復指示情報、及び
4)報告されたリンク状態に対応するIABノードを識別する識別情報のうちの1つを含んでよい。
【0057】
好ましくは、リンク状態情報は、原因値(cause value)フィールドにより指示されてよい。
【0058】
データパケットの伝送状態情報は、
1)欠落したデータパケットシーケンス番号情報、
2)送信に失敗したデータパケットシーケンス番号情報、
又は3)確認が受信されなかったデータパケットシーケンス番号情報のうちの1つを含んでよい。
【0059】
好ましくは、データパケットシーケンスは、PDCPシーケンス番号又はRLCシーケンス番号又は新定義のデータパケットシーケンス番号である。
【0060】
好ましくは、子IABノード又は次ホップノード又はIAB donorは、成功して提出された最大なPDCP SN情報を受信した後、該情報に基づいてPDCPバッファクリーニングを行う。
【0061】
好ましくは、子IABノード又は次ホップノード又はIAB donorは、リンク状態情報を受信した後、リンク状態情報に基づいてデータパケットの伝送に用いられる経路を決定することができる。
【0062】
好ましくは、子IABノード又は次ホップノード又はIAB donorは、データパケットの伝送状態情報を受信した後、伝送又は再送信に必要なデータパケットの番号を決定することができる。
【0063】
以上の実施形態の説明によって、当業者は、上記実施例に係る方法を、ソフトウェアに必要な汎用のハードウェアプラットフォームを結合した方式で実現できる一方、ハードウェアによって実現でき、多数の場合に前方が最も好適な実施形態であることを理解することができる。このような理解に基づいて、本願の技術手段の実質又は関連技術に貢献のある部分を、ソフトウェア製品の形態で実現することができ、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体(例えば、ROM/RAM、ディスク、CD)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであってよい)に本願の各実施例で説明した方法を実行させるいくつかの命令を含む。
【0064】
(実施例2)
本実施例において、上記実施例及び実施形態を実現する情報伝送装置をさらに提供し、既に説明したものを省略する。以下に使用されるように、用語「モジュール」は、所定の機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例で説明される装置は、好ましくはソフトウェアで実現されるが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されることも考えられる。
【0065】
本願書類の1つの実施例に係る情報伝送装置は、IABノードに適用されてよく、
第2のIABノードに送信すべきリンク情報を決定する第1の決定モジュールと、
該リンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信する第1の送信モジュールとを含む。
【0066】
上記技術手段を用いて、IABノードがリンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信し、上記技術手段を用いて、関連技術における新たな無線中のIABシーンに適用される、リンク情報を報告する手段に欠けるという問題を解決し、IABシーンにおいてリンク情報をリアルタイムで正確に報告することを実現する。
【0067】
好ましくは、該リンク情報は、フロー制御情報、成功して提出された最大なパケットデータ収束プロトコルシーケンス番号PDCP SN情報、及びリンク状態情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
好ましくは、該フロー制御情報は、1つ以上のベアラ識別子、1つ以上の論理チャネル識別子、ユーザ装置UE識別子又はIABノードのノード識別情報、及び必要なバッファサイズdesired buffer size情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
好ましくは、必要なバッファサイズdesired buffer size情報は、UEのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズdesired buffer size、該IABノードのベアラ又は論理チャネルに対応する必要なバッファサイズ、UE又は該IABノードに対応する必要なバッファサイズ、及びUE又は該IABノードに対応する最低限必要なバッファサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
好ましくは、該リンク状態情報は、無線リンク失敗指示情報、無線リンク中断指示情報、無線リンク回復指示情報、及び報告されたリンク状態に対応するIABノードを識別するノード識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
好ましくは、該ノード識別情報は、該IABノードの携帯端末MT部分を識別する第1の識別子であり、該第1の識別子は、C-RNTI、C-RNTI+セル識別子、C-RNTI+基地局識別子、C-RNTI+DU識別子、F1AP ID、X2AP ID、及びGTP TEIDのうちの1つを含み、
【0072】
或いは、該ノード識別情報は、該IABノードのDU、該IABノードのCU、及び該IABノードの基地局部分を識別する第2の識別子であり、該第2の識別子は、DU識別子、CU識別子、基地局識別子、セル識別子、物理セル識別子PCI、及びIPアドレスのうちの1つを含む。
【0073】
好ましくは、第1の送信モジュールは、さらに、他のIABノードによりリンク情報をIAB donorに送信し、該IAB donorは、IAB donor分散型ユニットDU及び/又はIAB donor集中型ユニットCUである。
【0074】
好ましくは、該第1の送信モジュールは、
リンク情報をGTP-Uパケットヘッダに含めて第2のIABノードに送信するステップ、
リンク情報をMAC層により第2のIABノードに送信するステップ、
リンク情報を適応層パケットヘッダに含めて第2のIABノードに送信するステップ、
F1メッセージによりリンク情報を第2のIABノードに送信するステップ、
RRCメッセージによりリンク情報を第2のIABノードに送信するステップのうちの少なくとも1つを実行するように用いられる。
【0075】
なお、上記各モジュールは、ソフトウェア又はハードウェアにより実現することができ、後方である場合、上記モジュールがいずれも同じプロセッサに位置し、或いは、上記各モジュールが任意組み合わせた形式でそれぞれ異なるプロセッサに位置する方式で実現することができるが、これらに限定されない。
【0076】
(実施例3)
本願の実施例は、記憶媒体をさらに提供する。好ましくは、本実施例において、上記記憶媒体は、
IABノードが、送信すべきリンク情報を決定するステップS1と、
アクセスバックホール統合リンクIABノードがリンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信するステップS2とを実行するプログラムコードを記憶するように設定されてよい。
【0077】
好ましくは、本実施例において、上記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、モバイルハードディスク、磁気ディスク又はCDなどのプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0078】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、コンピュータプログラムを実行することにより、上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設定されるプロセッサと、を含む電子装置をさらに提供する。
【0079】
好ましくは、上記電子装置は、上記プロセッサに接続される伝送装置と、上記プロセッサに接続される入出力装置とを含んでもよい。
【0080】
好ましくは、本実施例において、上記プロセッサは、コンピュータプログラムによって、
IABノードが、送信すべきリンク情報を決定するステップS1と、
アクセスバックホール統合リンクIABノードがリンク情報を、IAB子ノード又はIAB親ノード又はIAB donorである第2のIABノードに送信するステップS2とを実行するように設定されてよい。
【0081】
好ましくは、本実施例の具体的な例としては、上記実施例及び好ましい実施例において説明した例を参照することができ、本実施例において詳細な説明を省略する。
【0082】
明らかに、当業者が理解できるように、上記本願の各モジュール又は各ステップは、汎用のコンピュータ装置で実現することができ、それらは、単一のコンピュータ装置に集積してもよく、複数のコンピュータ装置からなるネットワークに分布してもよく、好ましくは、それらは、コンピュータ装置に実行可能なプログラムコードで実現するため、それら
を記憶装置に記憶してコンピュータ装置で実行することができ、いくつかの場合で、ここでの順序と異なる順序で、示されたか又は記載されたステップを実行することも可能であり、或いは、それらをそれぞれ各集積回路モジュールに製造するか、又はそれらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに製造して実現することも可能である。このように、本願は、どんな特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにも限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7