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特許7440652乾いた状態に近づく毛髪洗浄用シャンプーアプリケータ及びリムーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-19
(45)【発行日】2024-02-28
(54)【発明の名称】乾いた状態に近づく毛髪洗浄用シャンプーアプリケータ及びリムーバ
(51)【国際特許分類】
   A45D 19/00 20060101AFI20240220BHJP
   A45D 19/02 20060101ALI20240220BHJP
   A45D 24/32 20060101ALI20240220BHJP
   A45D 24/22 20060101ALI20240220BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
A45D19/00 A
A45D19/02 A
A45D24/32
A45D24/22 B
A45D24/22 D
A45D34/04 550
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022549513
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(86)【国際出願番号】 US2021020092
(87)【国際公開番号】W WO2021174126
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】16/805,582
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/805,586
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】2003317
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(31)【優先権主張番号】2003401
(32)【優先日】2020-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス・シンクレア
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・ベセン
(72)【発明者】
【氏名】ドミニク・アケレレ
(72)【発明者】
【氏名】フレッド・オルシタ
(72)【発明者】
【氏名】ジャック・シャル
(72)【発明者】
【氏名】ギーヴ・バローチ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンセント・バルデラマ
(72)【発明者】
【氏名】アライナ・アッペルバウム
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-517852(JP,A)
【文献】特開2001-275737(JP,A)
【文献】特開2006-087836(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0284196(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108433915(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 19/00-19/18
A45D 24/32
A45D 24/22
A45D 34/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘア製剤を塗布するためのデバイスであって、
長さ方向の寸法を有する本体構造体であって、前記本体構造体は、前記デバイスの上側と下側とを画定する水平面と交わり、前記デバイスの前端から前記長さ方向に複数の歯の各々が延在し、前記複数の歯の各々の中心線は前記水平面に沿っており、前記歯の先端が、第1の開口部及び第2の開口部を含む、前記本体構造体と、
前記第1の開口部に接続された排出口を具備する噴霧器と、
前記第2の開口部に接続された吸入口を具備する吸引システムと、
前記デバイスおよび前記水平面の前記前端に対して鈍角で前記デバイスの前記下側において延在しているハンドルと、
を備えている、デバイス。
【請求項2】
前記デバイスが、前記ヘア製剤を含むカートリッジを備えており、
前記カートリッジが、前記本体構造体の後端に嵌め込まれており、
前記カートリッジが、前記噴霧器に接続されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記デバイスが、所定の水平面に配置された3つの歯を備えており、
前記歯の前記先端が、面取りされたセクションを下側に含んでいる、請求項1又2に記載のデバイス。
【請求項4】
毛髪を洗浄するための方法であって、
請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイスによって、毛髪若しくは頭皮に又は毛髪及び頭皮の両方に前記ヘア製剤を塗布する塗布ステップと、
前記デバイスによって、前記ヘア製剤を撹拌する撹拌ステップと、
前記毛髪又は頭皮から堆積物又は油性物を除去するために、前記デバイスによって、使用された前記ヘア製剤を吸引する吸引ステップと、
を備えている、方法。
【請求項5】
前記方法が、前記ヘア製剤を塗布する前に、前記デバイスの前記吸引システムを始動させるステップを備えている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
塗布後に外部の水が前記ヘア製剤と混合されない、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記塗布ステップが、前記ヘア製剤からミストを発生させることを備えている、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
ヘア製剤を塗布するためのデバイスであって、
長さ方向の寸法を有する本体構造体であって、前記本体構造体は、前記デバイスの上側と下側とを画定する水平面と交わり、前記デバイスの前端から前記長さ方向に複数の歯の各々が延在し、前記複数の歯の各々の中心線は前記水平面に沿っており、前記複数の歯の各々の先端が、電極を含む、前記本体構造体と、
前記電極に電気的に接続された静電帯電部と、
前記デバイスおよび前記水平面の前記前端に対して鈍角で前記デバイスの前記下側において延在しているハンドルと、
を備えている、デバイス。
【請求項9】
前記デバイスが、前記ヘア製剤を塗布するための噴霧器を備えている、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記デバイスが、ヘア製剤を含むカートリッジを備えており、
前記カートリッジが、前記本体構造体の後端に嵌め込まれている、請求項8又は9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記カートリッジが、製品識別タグを備えており、
前記デバイスが、製品識別タグリーダーを含んでいる、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記製品識別タグが、前記静電帯電部の指令を含んでいる、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記デバイスが、所定の水平面に配置された3つの歯を備えており、
前記歯の前記先端が、面取りされたセクションを下側に含んでいる、請求項8~12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
毛髪を洗浄するための方法であって、
請求項8~13のいずれか一項に記載のデバイスによって、毛髪若しくは頭皮に又は毛髪及び頭皮の両方にヘア製剤を塗布する塗布ステップと、
前記デバイスによって、前記ヘア製剤を撹拌する撹拌ステップと、
前記デバイスによって、毛髪若しくは頭皮に又は毛髪及び頭皮の両方に静電電荷を生成する生成ステップと、
を備えている、方法。
【請求項15】
塗布後に外部の水が前記ヘア製剤と混合されない、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年2月28日に出願された米国特許出願第16/805,586号、2020年2月28日に出願された米国特許出願第16/805,582号、2020年4月6日に出願されたフランス特許出願第FR2003401号、及び2020年4月2日に出願されたフランス特許出願第FR2003317号の利益を主張し、これらの内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
一実施形態では、ヘア製剤を塗布するためのデバイスが、前端に1つ又は複数の歯を有する本体構造体であって、歯の先端が第1及び第2の開口部を含む、本体構造体と、排出口が第1の開口部に接続された噴霧器と、吸入口が第2の開口部に接続された吸引システム(vacuum system)と、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドルとを備える。
【0003】
一実施形態では、デバイスは、ヘア製剤を含んでいるカートリッジをさらに備え、カートリッジは、本体構造体の後端にはまり、カートリッジは、噴霧器に接続される。
【0004】
一実施形態では、デバイスは、噴霧器を動作させるモーメンタリスイッチをさらに備え、モーメンタリスイッチは、ハンドルの上部前側に位置している。
【0005】
一実施形態では、デバイスは、吸引システムを動作させる切替えスイッチをさらに備え、切替えスイッチは、ハンドルの後ろ側に位置している。
【0006】
一実施形態では、歯の先端は、下側に面取り部を含み、面取り部に第1及び第2の開口部が設置される。
【0007】
一実施形態では、すべての歯が、1つの平面にあるように配置される。
【0008】
一実施形態では、平面は、デバイスの上側及び下側に対して水平面である。
【0009】
一実施形態では、歯は、前方に進むにつれて直径が減少する円錐形状を有する。
【0010】
一実施形態では、デバイスは、2つ以上の歯をさらに備え、隣接する歯は、歯の平均幅とほぼ同じ又はそれより大きい歯の間の長手方向の空間によって分離されている。
【0011】
一実施形態では、歯の先端は、下側に平らな面取り部を有する、切頭の丸い形状である。
【0012】
一実施形態では、毛髪を洗浄するためのデバイスを作る方法が、前端に1つ又は複数の歯を有する本体構造体であって、歯の先端が第1及び第2の開口部を含む、本体構造体と、排出口が第1の開口部に接続された噴霧器と、吸入口が第2の開口部に接続された吸引システムと、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドルとを有するようにデバイスを組み立てるステップを含む。
【0013】
一実施形態では、方法は、ヘア製剤を含んでいるカートリッジを本体構造体の後端に設置するステップをさらに含む。
【0014】
一実施形態では、方法は、第1及び第2の開口部を歯の先端の下側の面取り部に設置するステップをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、方法は、2つ以上の歯を、本体構造体の前端の水平面に設置するステップをさらに含む。
【0016】
一実施形態では、毛髪を洗浄するための方法が、デバイスを用いて、ヘア製剤を毛髪又は頭皮又は両方に塗布するステップと、デバイスを用いて、ヘア製剤を撹拌するステップと、デバイスを用いて、毛髪又は頭皮から堆積物又は油性物を取り除くために、使用されたヘア製剤を吸引する。
【0017】
一実施形態では、方法は、ヘア製剤を塗布する前に、デバイス上で吸引システムを始動させるステップをさらに含む。
【0018】
一実施形態では、塗布後に外部の水がヘア製剤と混合されない。
【0019】
一実施形態では、塗布するステップは、ヘア製剤からミストを発生させるステップをさらに含む。
【0020】
一実施形態では、撹拌するステップは、デバイスに設けられた1つ又は複数の歯と毛髪又は頭皮を接触させるステップをさらに含む。
【0021】
一実施形態では、方法は、塗布するステップの前に、デバイスの後端にカートリッジを設置するステップをさらに含み、カートリッジは、ヘア製剤を含んでいる。
【0022】
一実施形態では、デバイスは、前端に1つ又は複数の歯を有する本体構造体であって、歯の先端が第1及び第2の開口部を含む、本体構造体と、排出口が第1の開口部に接続された噴霧器と、吸入口が第2の開口部に接続された吸引システムと、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドルとを含む。
【0023】
一実施形態では、ヘア製剤を塗布するためのデバイスが、前端に1つ又は複数の歯を有する本体構造体であって、歯の先端が電極を含む、本体構造体と、電極に電気的に接続された静電帯電部と、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドルとを備える。
【0024】
一実施形態では、デバイスは、ヘア製剤を含んでいるカートリッジをさらに備え、カートリッジは、本体構造体の後端にはまる。
【0025】
一実施形態では、カートリッジは、製品識別タグを備え、デバイスは、製品識別タグリーダーを含む。
【0026】
一実施形態では、製品識別タグは、静電帯電部の指令を含む。
【0027】
一実施形態では、指令は、静電帯電部をオンにする指令を含む。
【0028】
一実施形態では、指令は、静電帯電部によって電圧出力を設定する指令を含む。
【0029】
一実施形態では、ヘア製剤は、陽イオン、陰イオン、両性イオンポリマー又は界面活性剤を含む。
【0030】
一実施形態では、すべての歯が、1つの平面にあるように配置される。
【0031】
一実施形態では、平面は、デバイスの上側及び下側に対して水平面である。
【0032】
一実施形態では、歯は、前方に進むにつれて直径が減少する円錐形状を有する。
【0033】
一実施形態では、デバイスは、2つ以上の歯をさらに備え、隣接する歯は、歯の平均幅とほぼ同じ又はそれより大きい歯の間の長手方向の空間によって分離されている。
【0034】
一実施形態では、毛髪を洗浄するためのデバイスを作る方法が、前端に1つ又は複数の歯を有する本体構造体であって、歯の先端が電極を含む、本体構造体と、電極に電気的に接続された静電帯電部と、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドルとを有するデバイスを組み立てるステップを含む。
【0035】
一実施形態では、方法は、ヘア製剤を含んでいるカートリッジを本体構造体の後端に設置するステップをさらに含み、カートリッジは、機械可読製品識別タグを含む。
【0036】
一実施形態では、デバイスは、製品識別タグリーダーを含む。
【0037】
一実施形態では、機械可読製品識別タグは、静電帯電部を制御する指令を含む。
【0038】
一実施形態では、指令は、オンにする又は電圧を設定するために、静電帯電部を制御する。
【0039】
一実施形態では、毛髪を洗浄するための方法が、デバイスを用いて、毛髪又は頭皮又は両方にヘア製剤を塗布するステップと、デバイスを用いて、ヘア製剤を撹拌するステップと、デバイスを用いて、毛髪又は頭皮又は両方の上に静電電荷を作り出すステップとを含む。
【0040】
一実施形態では、塗布後に外部の水がヘア製剤と混合されない。
【0041】
一実施形態では、ヘア製剤は、陽イオン、陰イオン、両性イオンポリマー又は界面活性剤を含む。
【0042】
一実施形態では、攪拌するステップは、デバイスに設けられた1つ又は複数の歯と毛髪又は頭皮を接触させるステップをさらに含む。
【0043】
一実施形態では、方法は、塗布するステップの前に、デバイスの後端にカートリッジを設置するステップをさらに含み、カートリッジは、ヘア製剤を含んでいる。
【0044】
本概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明する概念の抜粋を簡略化した形で紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題の主要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲の決定に役立つものとして使用されることを意図するものでもない。
【0045】
本発明の上記の態様及び付随する利点の多くは、添付の図面とともに考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになると、より容易に諒解されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本開示の一実施形態によるデバイスの概略図である。
図2図1のデバイスの概略図である。
図3図1のデバイスを側面から見た概略図である。
図4図1のデバイスを背面から見た概略図である。
図5図1のデバイスを底面から見た概略図である。
図6図1のデバイスの構成要素の概略図である。
図7】一実施形態による方法の流れ図である。
図8】一実施形態による方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
一般に、大部分の人は、シャワーを浴びながらシャンプーを使用するが、泡立てて、その後毛髪からシャンプーを洗い流すには水を使用する方が簡単であるからである。そのようなシャンプーは、洗浄には最良であるが、人は毎日シャワーを浴びることを好むので、シャンプーを毎日使用すると、毛髪に悪影響を及ぼす可能性がある。ドライシャンプーは、シャワー間に毛髪をリフレッシュするために、シャワーを浴びながらの洗髪に代わるものを提供するが、シャワーで使用されるシャンプーと比較して同様に効果的な洗浄を実現しない。
【0048】
本開示は、毛髪洗浄製剤で使用できる、シャワーから出ている間に毛髪を洗浄するためのデバイスに関する。一実施形態では、デバイスは、シャワーで使用されるシャンプーと同等の洗浄、及び単に洗髪するためにシャワーに入る必要がないように、ドライシャンプーと同等の利便性を実現する。一実施形態では、デバイスは、洗浄用の所望の製剤を堆積させ、不要な粒子とともに製剤を除去するために機械的及び化学的作用の組合せに依存するブラシ又は櫛のような構造を使用し、さらに付加的美容又は健康特性を提供する。櫛のような動作は、現在の美容及びヘアケア手順に組み込みやすいなじみのあるしぐさを与える。さらに、デバイスは、帯電領域にヘア製剤を引きつける正又は負電荷を頭皮又は毛髪に帯電させる静電帯電部を含む。
【0049】
一実施形態では、デバイスは、ふけのような「マクロ」より大きい粒子を除去する。デバイスは、毛髪を清潔/爽やかであることを示す状態にしておくために、油性物、皮脂、及び他の防臭(odor trapping)アイテムを溶かし、吸収するために、揺動とともに洗浄製剤を提供する。デバイスは、製剤散布のためのミストを作り出し、洗浄の目標を達成するために機械的揺動、及び吸引除去のための歯を含む。
【0050】
デバイスは、シャワーで使用するシャンプーと同等に毛髪をきれいにすることができるので、毛髪は、その後スタイリングしやすく、より長期的により健康な毛髪になる。
【0051】
図1を参照すると、シャンプー塗布及び除去のためのデバイス100が示されている。デバイス100は、シャンプー製剤をミスト状にする、噴射する、又は霧化するための噴霧構成要素と、使用されたシャンプー製剤、及びシャンプー製剤と一緒に洗い流される堆積物又は油性物を除去するための吸引構成要素と、帯電したシャンプー製剤を引きつけるために頭皮又は毛髪の領域を静電帯電させるための静電帯電部とを含む電動デバイスである。一実施形態では、シャンプー製剤は、液体シャンプー製剤である。
【0052】
一実施形態では、デバイス100の外形は、円形、楕円形、円錐形、三角形、正方形、長方形、多角形、規則的又は不規則的形状など、ならびに他の対称及び非対称形状、又はそれらの組合せを含む実質的にどんな幾何学的形状の断面も有する、規則的又は不規則的形態を含む、1つ又は複数の幾何学的形態を含む。
【0053】
一実施形態では、デバイス100は、デバイスへの信用及び信頼性を抱かせるために、よく認識されたなじみのあるヘア器具のスタイルで成形され、使用時の直感的な使用及びしぐさにつながる。
【0054】
一実施形態では、デバイス100の外ハウジングは、様々な材料、たとえば金属及びプラスチック、又はこれらの組合せから構築され得る。
【0055】
図3を参照すると、一実施形態では、デバイス100は、実質的に円筒形のセクション138でデバイス100に接続されたハンドル104を含む。ハンドル104は、デバイス100の前端に対して鈍角でデバイス100に接続される。別の言い方をすれば、ハンドルの中心縦軸は、歯108のすべてがある水平面と鈍角で交わる。ハンドル104は、より快適に使用するためにデバイスの重さのバランスをとるのに役立つ。
【0056】
図3をさらに参照すると、後ろ側にデバイス100は、シャンプー製剤を含んでいる取外し可能なカートリッジ102を受け入れる、より小さい直径の円筒形の後部ハウジング136を含むことができる。カートリッジ102は、詰め替え可能なカートリッジ又は使い捨てのカートリッジであるように構成され得る。一実施形態では、デバイス100は、2つ以上のカートリッジを保持するように構成され得る。
【0057】
後部ハウジング136から前に進むと、デバイス100の外形は、後部ハウジング136の直径と比較してより大きい直径の円筒形部分138に段階的に増大する。一実施形態では、デバイス100は、後端からデバイスの長さの真ん中あたりまで実質的に円筒形又はわずかに先細の円錐形の部分138を有する本体構造体を含む。一実施形態では、ハンドル104は、部分138の後ろ側に接続する。次いで、円筒形又はわずかに円錐形の部分138から近位に、デバイス100は、上下平面(top to bottom plane)において(すなわち、左又は右側から見ると)、デバイス100の真ん中あたりからデバイスの長さの3分の1又は4分の1あたりまで、より顕著な円錐形又は縮小する楕円形状140になる。しかしながら、左右平面(side to side plane)では(すなわち、上又は下から見ると)、デバイス100は、等しく先細にならず、デバイス100は、左右平面で3つの歯に対応することができ、デバイス100は、上下平面で単一の歯の高さに対応しなければならない。次いで、円錐又は楕円形状140のより小さい端部から遠位に、デバイス100は、前面に1つ又は複数の吐出歯(dispensing tine)108を形成する移行部分142を有し、各歯108は他の歯から離れている。一実施形態では、歯108の長さは、デバイス100の長さの約3分の1から約4分の1である。
【0058】
図2及び図5を参照すると、各歯108は、左右平面と上下平面の両方において、移行部分142セクションの最初の接続部から歯108の端部まで、徐々に縮小する円錐形を有する。たとえば、歯108は、前方に進むにつれて直径が減少する。歯108は同じデバイス100から出ているが、各歯108は、それの隣接する歯から離れていて、長手方向の歯108の間の空間は、歯の平均幅(平均直径)とほぼ同じ、又はそれより大きい。歯108は先端まで次第に直径が減少するので、歯の間の空間は逆に、歯108の取付け部から歯108の先端まで増大する。一実施形態では、デバイスは、同じ平面上にある3つの歯108を含み、各歯の長手方向の中心線が同じ平面を通ることを意味する。歯108がある平面は、デバイスの水平面として見られてもよく、ハンドル104(図4)を考慮に入れなければ、歯108がデバイス100の上部又は下部に対して中心にあることを意味する。
【0059】
図5において、歯108は、下(又は上)面から見るとき、丸みを帯びた先端を有することを示している。しかしながら、図3において、歯108は、側面から見ると、前端の歯108の下部に平らな領域又は面取り部を有し、切頭の丸みを帯びた形状となることを示している。歯108の丸みを帯びた先端は、頭皮又は毛根により良く届くように毛髪を分けることができる。歯の丸みを帯びた先端は、「撹拌バンプ(agitation bump)」及び洗浄のための面取り角(chamfered angle)を含む。
【0060】
図5において、歯108の面取りされたセクションは、シャンプー製剤を吐出するための開口部130を有する。一実施形態では、シャンプー製剤は、霧化され、ミストとして吐出され得る。さらに、歯108の面取りされたセクションは、毛髪から除去された堆積物又は油性物とともに、使用されたシャンプー製剤を集めるための吸引システムにつながる開口部132を有する。吸引開口部132は、吐出開口部130から離れている。
【0061】
図示の実施形態では、各歯108は、吐出用の開口部130と、吸引除去用の開口部132とを有して示されている。しかしながら、一実施形態では、シャンプー製剤を吐出するための開口部のみを有する専用の歯、及び吸引除去のための開口部のみを有する専用の歯があることがある。一実施形態では、デバイス100は、一様な洗浄範囲のために3つの歯108を設けられる。ハンドル104の角度及び歯108の長さは、ユーザが洗浄のために頭皮のすべての領域に届くことを可能にする。
【0062】
一実施形態では、電極150が、歯108の先端に設置される。電極150は、静電帯電部に電気的に接続される。電極150の目的は、頭皮又は毛髪又は両方の一部分を、誘導又は接触によって帯電させることである。一実施形態では、電極150は、ヘア製剤の液滴が開口部130から吐出されるとき、それらを静電帯電させることもできる。帯電したヘア製剤は次いで、生成された特定の電荷に従って、頭皮又は毛髪の標的領域に引きつけられる又は寄せつけられないようになる。一実施形態では、電極150は、電気絶縁材料によって囲まれてもよい。
【0063】
図6を参照すると、デバイス100は、主要な構成要素を説明するために概略的に示されている。一実施形態では、デバイス100は、噴霧器112を含む。
【0064】
一実施形態では、噴霧器112は、ミストスイッチ106(図1及び図2)を押し下げることによって要求に応じてミストを生成する。一実施形態では、ミストスイッチ106は、人差し指での操作を可能にするために、ハンドル104の上部の前側に設置される。一実施形態では、ミストスイッチ106は、デフォルト位置がオフ位置であるモーメンタリスイッチである。ミストスイッチ106を押し下げて、噴霧器112を始動させ、ミストを生成する。噴霧器112は、カートリッジ102からシャンプー製剤を供給される。ミストスイッチ106を放して、噴霧器及びシャンプー製剤の吐出を停止する。一実施形態では、ミストスイッチは、噴霧器を停止するためにオフ位置を明確に選択することを必要とする、多位置、多機能、切替えスイッチである。一実施形態では、ミストスイッチは、オフの設定、及び弱又は強ミストなどミスト生成の2つ以上の設定を有する、複数位置切替えスイッチである。一実施形態では、ミスト切替えスイッチは、ミスト及びミストなしの吐出の設定を含むことができる。
【0065】
一実施形態では、噴霧器112は、シャンプー製剤からミストを発生させるためにコンプレッサ、ポンプ、又は、超音波発生器を含む。ポンプ又はコンプレッサ噴霧器112の場合、そのような噴霧器112は、空気又はシャンプー製剤が高速で流れるようにし、開口部130でミスト状にするように設計された細ノズルを通してシャンプー製剤を押し出す。一実施形態では、開口部130で噴霧ノズルを通してシャンプー製剤を押し出すために、手動ポンプ機構が使用される。ポンプ又はコンプレッサ噴霧器の場合、単一の噴霧器112が、デバイス100の本体構造体に設置され得る。その場合、コンプレッサ又はポンプ噴霧器112の排出口は、導管のシステムを通って歯108の各々に送られ、開口部130でノズルから出る。
【0066】
超音波噴霧器112は、シャンプー製剤と接触した超音波発生器を有し、超音波の周波数は、ミストを生成するのに十分である。超音波噴霧器はまた、ミストを作り出すためにシャンプー製剤の表面に単に触れる振動メッシュを有する「メッシュ」噴霧器を含む。超音波噴霧器のいずれの形態も、圧電素子を使用することができる。超音波噴霧器又はメッシュ噴霧器の場合、噴霧器112は、圧電素子又は圧電素子とメッシュの組合せを本質的に含み、デバイス100は、各歯108に1つずつ、3つの噴霧器を有する。超音波噴霧器又はメッシュ噴霧器の場合、シャンプー製剤は、歯108の先端に送られて、そこで圧電素子又は圧電素子とメッシュの組合せと接触してもよく、それらから次いでミストは、開口部130を通って放出される。
【0067】
一実施形態では、デバイス100は、吸引発生モーター114及びコレクタ116を有する吸引システムを含む。吸引モーター114は、空気の流れが歯108にある吸引吸入口開口部132を通って入るようにする羽根を含む。空気の流れは、使用されたシャンプー製剤を、シャンプー製剤によって毛髪から洗い落とされた堆積物及び油性物とともに運ぶことができ、これらは次いで、コレクタ116によって捕捉され、空気はデバイス100から放出される。一実施形態では、コレクタ116は、デバイス100の後部に設置され、カートリッジ102を囲む環状ベント134を含む(図4)。ベント134は、空気の流れがデバイス100から出ることを可能にし、使用されたシャンプー及び堆積物は、コレクタ116に閉じ込められるようになる。一実施形態では、コレクタ116は、デバイス100から取外し可能であり、食器洗い機での洗浄を可能にするように、食器洗い機で洗えるものである。一実施形態では、使用された製剤シャンプーに触れるコレクタ116の表面は、コレクタの洗浄を容易にするために、疎水性又は親水性材料でコーティングされる。
【0068】
一実施形態では、吸引モーター114は、多位置、多機能、切替えスイッチ110(図4)によって操作される。切替えスイッチ110は、たとえば、3つ以上の位置があるスライドスイッチもしくはダイヤルスイッチ、又は3つ以上の位置がある押しボタンスイッチであることがある。一実施形態では、吸引切替えスイッチ110は、オフのための設定と、高及び低など2つ以上の吸引速度設定とを含む。一実施形態では、吸引スイッチ110は、たとえば親指での操作を可能にするために、ハンドル104の下部の後ろ側に設置される。吸引スイッチ110は、吸引が中断されないように、切り離すことができる。発光ダイオード144は、選択された位置を点灯するために使用することができる。切替えスイッチ110は、別の位置に動かされるまで、選択された位置のままである。一実施形態では、モーメンタリスイッチが、切替えスイッチに取って代わることができ、モーメンタリスイッチのデフォルト位置はオフ位置であり、モーメンタリスイッチは、吸引モーターを始動させるために押し下げられる必要がある。一実施形態では、デバイス100は、吸引切替えスイッチとモーメンタリスイッチの両方を含み、モーメンタリスイッチは、押し下げられるとき、吸引モーターを操作するために使用され、切替えスイッチで速度設定をする。
【0069】
一実施形態では、デバイス100は、静電帯電部152を含む。静電帯電部は、頭皮又は毛髪又は両方の標的領域に、正又は負電荷を生成することができる。静電帯電部152は、導電体を介して1つ又は複数の歯108の端部の電極150に接続される。好適な電極150は、導電性であり、たとえば、銅、ニッケル、ステンレス鋼、アルミニウム、又はそれらの任意の合金を含む場合がある。電極150は、プラスチック、エラストマーなどの電気絶縁材料によって周囲の領域から絶縁されてもよい。
【0070】
デバイス100が操作されると、静電帯電部152は、帯電領域に製剤を引きつける又は寄せつけないように、頭皮又は毛髪又は両方に正又は負電荷を生成することができる。一例では、正に帯電した領域が、領域から電子をはね返すことによって作り出され、別の例では、負に帯電した領域が、領域に電子を引きつけることによって作り出される。静電帯電は、接触帯電、誘導体帯電などによって行われてもよい。一例では、電極150は、静電正又は負電荷を誘導するために高電圧源に接続される。
【0071】
別の例では、ヘア製剤が、帯電電極150を通過する間に帯電される。負に帯電したヘア製剤液滴が、低電位であり得るターゲットに向かって引きつけられる。
【0072】
デバイス100は、電力供給部118を含む。一実施形態では、デバイス100は、デバイス100に電力を供給するために電気コード(図示せず)に頼る、一般的な家庭用交流電流によって電力供給される。一実施形態では、デバイス100は、家庭用交流電流コンセントに差し込むことによって充電できる充電式バッテリーなど、直流電流によって電力供給される。直流電流を供給されるデバイス100は、コンセントのすぐそばにとどまっている又は位置していることなく、デバイスを使用できるようにする。
【0073】
カートリッジ102は、シャンプー製剤で満たされて供給される。カートリッジ102は、詰め替えるために、又は廃棄し、新しい満杯のカートリッジと交換するために、デバイス100から取外し可能とすることができる。図1に見られるように、カートリッジ102は、デバイス100の後ろ側から挿入される。カートリッジ102は、噴霧器112が操作されるとき、噴霧器112にシャンプー製剤を送り込むための任意の好適な導管を通じてヘア製剤を噴霧器112に供給するために、噴霧器112に接続される。有利には、ヘア製剤は、シャワーで使用されるシャンプーと比較して、外部の水と混合される必要がない。
【0074】
一実施形態では、カートリッジ102は、カートリッジ102に含まれている特定の製剤に基づくデバイス100の操作のための指令を伝えることができる製品識別タグ154(図1)を有する。デバイス100は、製品識別タグ154を読み取り、符号化された信号を処理して、特定の製剤に基づくデバイスの操作及び制御のための指令にすることができる製品識別タグリーダー156(図1)を含んでもよい。製品識別タグは、たとえばバーコード、2-Dバーコード、RFIDなどを含む。製品識別タグは、特定の製剤のためのデバイス設定を伝える機械可読信号で符号化される。異なる製剤は、異なるデバイス設定を有してもよい。たとえば、製品識別タグは、強、中、及び弱からなどの吸引設定、ならびに微細、中位、又は粗大液滴からの噴霧器設定を含むことができる。一実施形態では、製品識別タグは、カートリッジ102内の製剤を含有荷電粒子として識別し、これにより静電帯電部152をオンにするようにデバイス100を制御し、製品識別タグはさらに、特定の電圧、及び負又は正など、極性などの静電設定を決定する。このようにして、デバイス100は、特定の製剤に対して最適化され、ユーザは推測しようとせず、試行錯誤を回避する。
【0075】
一実施形態では、陽イオン、陰イオン、又は両性イオンポリマー及び界面活性剤を含むヘア製剤が、毛髪又は頭皮と相互作用することができる製剤に電荷を与えるために使用され得る。一実施形態では、ヘア製剤は、より効率的な帯電相互作用が発生することを可能にするために、帯電物質間の帯電相互作用及び毛髪繊維とのそれらの相互作用を妨げる錯体分子に作用することもできるキレート剤などの他の材料で荷電されることがある。
【0076】
毛髪が電荷(一般的には中性のpHにおいて負)を維持するとすれば、この電荷は、製剤中の帯電物質(上記の帯電物質など)の存在によって、それらが毛髪に塗布されるとき、影響される可能性があり、より優れ、より効果的な誘引/堆積又は反発力及び補助除去(aided removal)を可能にする。
【0077】
シャンプー製剤は、限定はしないが、担体にいずれか1つ又は複数の吸収剤を含む製剤を含むことができる。担体は、アルコール又は水を含む。吸収剤は、コーンスターチ、又はカオリナイト、モンモリロナイト、スメクタイトなどのクレーを含むことができる。塊になるのを防ぐために、脂肪酸陰イオン界面活性剤などの界面活性剤が含まれることがある。泡又はエアロゾルとして提供される場合、シャンプー製剤は、ガス噴射剤(gas propellant)を含むことができる。
【0078】
図7を参照すると、デバイス100を用いた毛髪洗浄の一実施形態が示されている。ブロック120において、吸引システム114が、ユーザによってオンにされる。この時点で、ユーザは、シャンプー製剤の吐出に備えて、デバイス100を洗浄したいと望む頭皮の領域に移動することができる。一実施形態では、同じ静電帯電部152は、吸引モーターをオンにする同じスイッチによってオンにされる。一実施形態では、静電帯電部152は、専用のオンオフスイッチと、正又は負及び電圧用の切替えノブとを有する。
【0079】
ブロック120から、方法はブロック122に入る。ブロック122において、噴霧器112は、吸引システム114が動作している間、オンにされる。噴霧器112をオンにする前に、ユーザは、洗浄のために頭皮上の所望の位置に歯108があるように、デバイス100を移動している。静電帯電部152は、頭皮又は毛髪上に、ヘア製剤を引きつけることができる静電電荷を作り出す。ユーザは次に、短い期間の間ミストモーメンタリスイッチ106を押し下げ、その後スイッチを放すことができる。ブロック122から、方法はブロック124に入る。
【0080】
ブロック124において、ユーザが、シャンプー製剤を吐出するためにミストスイッチ106を押して、放した後、ユーザは、静電帯電部及び吸引が動作している間、歯108の先端で頭皮及び毛根を撹拌することができる。静電帯電部は、吸引が動作している間、相互の引力を作り出すために、頭皮又は毛髪又はヘア薬剤の領域を帯電させる。吸引は、抜け毛又は死んだ皮膚細胞、及び油性物又は以前に塗布されたヘア製剤などの集まった堆積物とともに、使用されたシャンプー製剤を除去する。ブロック126から、方法はブロック128に入る。
【0081】
ブロック128において、ユーザは、洗浄したいと望む頭皮上の新しい領域に歯を移動させ、ミスト化、揺動、静電帯電、及び吸引の動作を繰り返す。頭皮全体が洗浄されると、ユーザは、ブロック128において静電帯電部及び吸引を停止することができる。
【0082】
図8を参照すると、デバイス100を用いた毛髪洗浄の一実施形態が示されている。ブロック220において、吸引システム114が、ユーザによってオンにされる。この時点で、ユーザは、シャンプー製剤の吐出に備えて、デバイス100を洗浄したいと望む頭皮の領域に移動することができる。
【0083】
ブロック220から、方法はブロック222に入る。ブロック222において、噴霧器112は、吸引システム114が動作している間、オンにされる。噴霧器112をオンにする前に、ユーザは、洗浄のために頭皮上の所望の位置に歯108があるように、デバイス100を移動している。ユーザは次に、短い期間の間ミストモーメンタリスイッチ106を押し下げ、その後スイッチを放すことができる。ブロック222から、方法はブロック224に入る。
【0084】
ブロック224において、ユーザが、シャンプー製剤を吐出するためにミストスイッチ106を押して、放した後、ユーザは、吸引が動作している間、歯108の先端で頭皮及び毛根を撹拌することができる。吸引は、抜け毛又は死んだ皮膚細胞、及び油性物又は以前に塗布されたヘア製剤などの集まった堆積物とともに、使用されたシャンプー製剤を除去する。ブロック226から、方法はブロック228に入る。
【0085】
ブロック228において、ユーザは、洗浄したいと望む頭皮上の新しい領域に歯を移動させ、そのミスト化、揺動、及び吸引の動作を繰り返す。頭皮全体が洗浄されると、ユーザは、ブロック228において吸引を停止することができる。
【0086】
図7又は図8のいずれの方法でも、デバイス100は、毛髪を洗浄するために、毛髪から油性物を捕捉し、除去することができる界面活性剤及び分子などの化学的作用と結合される、吸引、「スクイージ」、及び拭い取り作用を含む、機械的作用を可能にする。
【0087】
デバイス100の使用は、ヘアスタイルに及ぼす影響を最小限にし、デバイスの全体的形状は、ヘアドライヤーなどの他のヘア器具では見慣れたものであり、デバイス100の簡単で直感的な使用につながる。さらに、デバイス100は、ヘア製剤と手が触れることを必要としない。デバイス100は、人が必要なときのみ毛髪を洗浄することを可能にし、シャワーのたびに洗髪するのとは対照的に、ヘアスタイルをより長く維持し、毛髪へのダメージを制限する。代表的な実施形態は、限定はしないが、以下を含む。
【0088】
ヘア製剤を塗布するためのデバイスが、前端に1つ又は複数の歯108を有する本体構造体であって、歯の先端が第1の開口部130及び第2の開口部132を含む、本体構造体と、排出口が第1の開口部130に接続された噴霧器112と、吸入口が第2の開口部132に接続された吸引システム114と、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドル104とを備える。
【0089】
デバイス100は、ヘア製剤を含んでいるカートリッジ102を備えることができ、カートリッジは、本体構造体の後端にはまり、カートリッジは、噴霧器に接続される。
【0090】
デバイス100は、水平面に配置された3つの歯108を備えることができ、歯の先端は、面取りされたセクション下側にを含む。
【0091】
毛髪を洗浄するための第1の方法は、デバイス100の実施形態のいずれか1つを用いて、毛髪又は頭皮又は両方にヘア製剤を塗布するステップ222と、デバイスを用いて、ヘア製剤を撹拌するステップ224と、デバイスを用いて、毛髪又は頭皮から堆積物又は油性物を除去するために、使用されたヘア製剤を吸引するステップ224とを含む。
【0092】
第1の方法は、ヘア製剤を塗布する前に、デバイス上の吸引システムを始動させるステップ220を含むことができる。
【0093】
第1の方法では、塗布後に外部の水はヘア製剤と混合されない。
【0094】
塗布するステップ222は、ヘア製剤からミストを発生させるステップ222を含むことができる。
【0095】
ヘア製剤を塗布するためのデバイス100は、前端に1つ又は複数の歯108を有する本体構造体であって、歯の先端が電極150を含む、本体構造体と、電極に電気的に接続された静電帯電部152と、本体構造体の前端に対して鈍角で本体構造体から伸びるハンドル104とを備える。
【0096】
デバイス100は、ヘア製剤を塗布するための噴霧器112を備えることができる。
【0097】
デバイス100は、ヘア製剤を含んでいるカートリッジ102を備えることができ、カートリッジは、本体構造体の後端にはまる。
【0098】
カートリッジ102は、製品識別タグ154を備えることができ、デバイスは、製品識別タグリーダー156を含む。
【0099】
製品識別タグ154は、静電帯電部の指令を含むことができる。
【0100】
毛髪を洗浄するための第2の方法が、デバイス100を用いて、毛髪又は頭皮又は両方にヘア製剤を塗布するステップ122と、デバイスを用いて、ヘア製剤を撹拌するステップ124と、デバイスを用いて、毛髪又は頭皮又は両方の上に静電電荷を作り出すステップ124とを含む。
【0101】
第2の方法では、塗布後に外部の水はヘア製剤と混合されない。
【0102】
例示的実施形態を説明し、記載したが、当然のことながら、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、そこで様々な変更が行われ得る。
【符号の説明】
【0103】
100 デバイス
102 カートリッジ
104 ハンドル
106 ミストスイッチ
108 吐出歯、歯
110 切替えスイッチ
112 噴霧器
114 吸引発生モーター、吸引モーター
116 コレクタ
118 電力供給部
130 開口部、吐出開口部、第1の開口部
132 開口部、吸引開口部、吸引吸入口開口部、第2の開口部
134 環状ベント、ベント
136 後部ハウジング
138 円筒形セクション、円筒形部分、円筒形又はわずかに先細の円錐形の部分
140 楕円形状
142 移行部分
144 発光ダイオード
150 電極、帯電電極
152 静電帯電部
154 製品識別タグ
156 製品識別タグリーダー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8