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特許7440834ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、その熱から動力を取り出す装置
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  • 特許-ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、その熱から動力を取り出す装置 図1
  • 特許-ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、その熱から動力を取り出す装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、その熱から動力を取り出す装置
(51)【国際特許分類】
   F02B 53/00 20060101AFI20240221BHJP
   F02B 55/06 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
F02B53/00 P
F02B55/06
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022094739
(22)【出願日】2022-05-25
(65)【公開番号】P2023174421
(43)【公開日】2023-12-07
【審査請求日】2022-05-25
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500571620
【氏名又は名称】生武 好包
(72)【発明者】
【氏名】生武 好包
【審査官】北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】特許第6537001(JP,B1)
【文献】特許第6292458(JP,B1)
【文献】実開昭58-070482(JP,U)
【文献】特許第3787768(JP,B2)
【文献】実公昭49-036973(JP,Y1)
【文献】特開昭51-085024(JP,A)
【文献】特開2004-003409(JP,A)
【文献】実開昭61-113937(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 53/00
F02B 55/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベーンエンジンのケース・サイドケースにフインをつけ、それをドーナツ形の覆いで囲み、エンジンの燃焼で高温になったケース・サイドケース・フインを熱源として、圧縮・膨張タービンの圧縮部から出た圧縮空気[A]をドーナツに入れてケース・サイドケースを高温冷却し、膨張した圧縮空気[B]を圧縮・膨張タービンの膨張部に導入し回転力を発生させて動力または電気の有効エネルギーを生むようにした装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
【文献】日本国特許第3787768号
【文献】特許第6292458号
【文献】特許第6537001号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いま世界は地球温暖化抑制のため自動車の動力源を炭酸ガスを出す熱機関から電気モータに変えようとする流れにある。しかし家庭用電気で充電すると発電所からの送電ロスがあるし、発電所そのものも火力発電が大きな割合を占めており、燃料を変えるか再生可能発電に変えなければならない。熱機関は炭酸ガスを出すが燃料をガソリンや軽油からアンモニアや水素に変えれば炭酸ガスを出さない熱機関をそのまま使える。ただ熱機関は熱効率が低い。
【0004】
レシプロエンジンは圧縮行程と膨張行程が同じ容積であるがベーンエンジンは膨張終りの容積を圧縮始めの容積より大きく出来るので動力を相対的に多く引き出すことが出来る。
【0005】
内燃機関の熱効率は40%を超える付近が限界と言われているが排気熱で蒸気を作り、それで動力を生成すれば熱効率の限界を超えることが出来る。またベーンエンジンは冷却しないので高温になったケースを熱源として動力を生成することによっても熱効率の限界を超えることが出来る。これら二つの動力生成によりベーンエンジンの熱効率を70%を超える付近まで高めようとするのが本発明の目的である。これが実現すれば蒸気機関からガソリン・ジーゼルエンジンへ、ガソリン・ジーゼルエンジンからベーンエンジンへと歴史的発展を見ることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、それをドーナツ状に囲んだ中をタービン圧縮機から出た空気を循環させ、ケース・サイドケースの熱を取り出してタービン膨張機に入れて動力を取り出す。また排気ガスで出来た蒸気は潤滑シールに使った残りもタービン膨張機に入れる。
【発明の効果】
【0007】
炭酸ガスを出さないエンジンで熱効率も格段に良くなれば地球温暖化対策になるだけでなく、小型軽量化が可能なので活用範囲が拡大する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ベーンエンジンの吸気排気が十分できる限度で最高回転になる運転状態。
【実施例
【0009】
なし
【産業上の利用可能性】
【0010】
自動車駆動は勿論、発電所その他産業上広い範囲で利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】はベーンエンジンのロータ回転軸に垂直なベーンエンジンの断面図
図2】は同上の回転軸芯を含み対抗する2枚の動板に平行なベーンエンジンの断面図
【図面における記号の説明】
1:ロータ(軸と一体)
2:ケース
3:サイドケース
4:往復動板(VANE)
5:ケース・サイドケースに付けた放熱用の無数に穴のあいたフィン
6:フィンを囲むダクトでタービンの圧縮部と膨張部に接続
A:タービン圧縮機からの圧縮空気を熱吸収ダクトに接続
B:タービン膨張機へ熱吸収ダクトの出口を接続
C:排気タービン過給機からの圧縮空気をエンジン給気口に接続
D:エンジン排気口から排気タービン過給機へ接続
図1
図2