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  • 特許-卵パックの封緘システム 図1
  • 特許-卵パックの封緘システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】卵パックの封緘システム
(51)【国際特許分類】
   B65B 7/26 20060101AFI20240221BHJP
   B65B 23/02 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
B65B7/26 A
B65B23/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020041488
(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公開番号】P2021142992
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2023-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】597017812
【氏名又は名称】株式会社ナベル
(72)【発明者】
【氏名】横瀬 邦行
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-235002(JP,A)
【文献】特開2007-137480(JP,A)
【文献】特開2001-310815(JP,A)
【文献】特開昭62-189197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 7/00
B65B 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
卵パックを搬送する搬送部と、
搬送部上で封緘される卵パックの蓋側フランジを本体側フランジに重ね合わせた状態で案内するガイド部と、
前記ガイド部の入り口で卵パックに搬送方向の駆動力を与えてガイド部へ送り込むパック送り部とを備える、卵パックの封緘システム。
【請求項2】
展開状態の卵パックの蓋側フランジを本体側フランジに近付けるように案内する蓋閉め部をさらに備え、前記パック送り部は、蓋閉め部で案内される卵パックに駆動力を与える、請求項1記載の卵パックの封緘システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卵パックの封緘システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の卵パックの封緘システムとして、蓋を閉めながら卵パックを搬送し、蓋側のフランジと本体側のフランジが合わさった状態でテープを貼り付けながら下流側へと送るものが知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。特許文献1の上方案内板25(ガイド部)は、卵パックの蓋を押さえるもので、流れてくる卵パックの高さ寸法に対応させている。
【0003】
その卵パックには様々な大きさのものが存在する。例えば、LLサイズ用の卵パック、MSサイズ用の卵パックなどがある。また、卵パックは、主に卵パックを形成するシートの厚みの違いにより、硬めのもの、柔らかめのものが存在する。また、卵パック内に入っている卵の大きさ、ラベルの大きさ、ラベルの厚み、ラベルの配置場所なども様々であり、テープが貼られる前の卵パックの状態はまちまちである。
【0004】
卵パックの封緘システムを形成する一つの搬送部に、複数種類のパック製品が流れてくると、ガイド部がそれら全てに対応できずに、例えば、卵パックが硬めなものや、大きめな卵が入っているもの、また、ラベルの状態によっては、卵パックがガイド部の入り口で停滞してしまうことがある。
【0005】
蓋が閉まらないと封緘するためのテープがうまく貼れなくなるため、蓋が確実に閉まりきるようにガイド部の高さ位置を低めに調整しておきたい。しかしながら、ガイド部を低めに調整しておくと、ガイド部の入り口部分で停滞する卵パックがでてくる。そこで、どんな卵パックでも停滞しないように、ガイド部の高さ位置を高めに調整しておくと、今度は、蓋が閉まらなくてテープがうまく貼れない卵パックもでてくる。
【0006】
一つの搬送部に、単一のパック製品しか流れないのであれば、ガイド部の調整で対応することができるが、複数種類のパック製品が流れる場合に、調整では十分に対応できない。そのため、現状では作業者が付きっきりで、ガイド部の入り口部分での卵パックの詰まりを解消している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平6-293374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ガイド部に搬送される卵パックの状態を問わずに封緘できる卵パックの封緘システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の卵パックの封緘システムは、搬送部と、ガイド部と、パック送り部とを備える。搬送部は、卵パックを搬送する。ガイド部は、搬送部上で封緘される卵パックの蓋側フランジを本体側フランジに重ね合わせた状態で案内する。パック送り部は、卵パックに搬送方向の駆動力を与えてガイド部へ送り込む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ガイド部に搬送される卵パックの状態を問わずに封緘することができる。
【0011】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態にかかる卵パックの封緘システムの動作を説明するための概略平面図。
図2】同実施形態にかかる卵パックの封緘システムの動作を説明するための概略側面図。
図3】同実施形態にかかる卵パックの封緘システムの動作を説明するための概略平面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図1図3を参照して説明する。
【0014】
本実施形態の卵パックの封緘システム10は、搬送部1と、ガイド部2と、パック送り部3と、封緘部(以下「ピンチローラ4」と示す)と、カッター5と、蓋閉め部6とを備える。本実施形態の卵パックの封緘システム10は、搬送部1に沿って上流側から、蓋閉め部6、パック送り部3、ガイド部2、ピンチローラ4、カッター5、の順に並んでいる。
【0015】
搬送部1は、卵パックPを搬送するもので、例えばベルトコンベヤである。搬送部1は、卵パックPを下側から支持する。搬送部1は、一定速度で卵パックPを下流側へと送る。
【0016】
蓋閉め部6は、卵パックPを搬送しながら蓋P2を閉めるもので、展開状態の卵パックPの蓋側フランジP3を本体側フランジに近付けるように案内する。蓋閉め部6は、ガイド部2の上流側に設けられている。蓋閉め部6は、搬送部1の搬送方向に沿って配置された、固定された棒状のものである。
【0017】
パック送り部3は、卵パックPに搬送方向の駆動力を与えてガイド部2へ送り込む。パック送り部3は、蓋閉め部6で案内される卵パックPに駆動力を与える。パック送り部3は、搬送部1の側方に配置されており、卵パックPの横方向から駆動力を与える。パック送り部3は、ガイド部2の入り口側、すなわち上流側に設けられる。パック送り部3は、ピンチローラ4から一定距離以上離れた場所に配置されており、卵パックPを介してピンチローラ4と干渉しない位置に設定されている。パック送り部3は、例えば、駆動ベルトであるが、図では模式的に示している。パック送り部3は、搬送部1と同じ方向に、同じ速度で動くように設定されている。本実施形態の駆動ベルトは、高いグリップ力を備えている。
【0018】
ガイド部2は、搬送部1上で封緘される卵パックPの蓋側フランジP3を本体側フランジに重ね合わせた状態で案内する。ガイド部2は、蓋P2が閉められた卵パックPの上側に配置され、卵パックPの蓋P2を押さえる。ガイド部2は、上下方向に伸縮するバネによって下方に付勢されている。ガイド部2は、搬送部1の搬送方向に沿って配置された、板状のものである。
【0019】
ピンチローラ4は、卵パックPのフランジ(蓋側フランジP3及び本体側フランジ)にテープTを貼り付ける。ピンチローラ4は、二つ折りにしたテープTで卵パックPのフランジを挟み込んだ状態で、テープT及び卵パックPを下流側に送る。この時、ピンチローラ4がテープT及び卵パックPを送る速度は、搬送部1の速度と同じか、それよりも速くなるように設定されている。
【0020】
カッター5は、テープTを切断する。カッター5は、ピンチローラ4の下流側に配置される。
【0021】
次に、本実施形態の卵パックの封緘システム10の動作を説明する。
【0022】
まず、卵パックPの本体P1に卵が詰められ、蓋P2が開いた状態で搬送部1へと卵パックPが送り込まれると、卵パックPは、搬送部1と蓋閉め部6との作用により、蓋P2が徐々に閉められる。この後、蓋閉め部6の代わりにガイド部2によって蓋閉め状態が維持されながら下流側に送られる。各卵パックPは、蓋閉め部6とパック送り部3に保持される状態から、ガイド部2に受け渡される。
【0023】
ガイド部2は、想定されるパック製品の状態に基づいて、搬送部1からの高さ位置がある程度変更可能なものである。しかしながら、従来のようにパック送り部3を備えない場合には、搬送される複数種類のパック製品のうち、卵パックP内に入っている卵の大きさが想定よりも大きめであったり、卵パックPの素材が厚めで卵パックPが想定よりも硬めであったり、卵パックP内のラベルが蓋閉めを阻害するような場所に入っていたりすると問題が生じていた。すなわち、蓋閉め部6からガイド部2への卵パックPの受け渡しがうまくいかずに、ガイド部2の入り口で、パック製品が停滞してしまっていた。
【0024】
本実施形態では、ガイド部2の入り口で、パック送り部3が卵パックPに搬送方向の駆動力を与える。すなわち、搬送部1に加えてパック送り部3の作用により、蓋閉め部6で徐々に蓋P2が閉められた卵パックPをガイド部2内へと送り出す。そのため、従来、問題が生じていたような場合でも、蓋閉め部6とガイド部2との境界部分で卵パックPが停滞することなく、下流側へと送り出すことができる。
【0025】
その後、卵パックPがパック送り部3からの駆動力を受けなくなった状態で、ピンチローラ4で送られながらテープTで封緘される。パック製品1個分がテープTで封緘された後、カッター5でテープTが切られる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の卵パックの封緘システム10は、搬送部1と、ガイド部2と、パック送り部3とを備える。搬送部1は、卵パックPを搬送する。ガイド部2は、搬送部1上で封緘される卵パックPの蓋側フランジP3を本体側フランジに重ね合わせた状態で案内する。パック送り部3は、卵パックPに搬送方向の駆動力を与えてガイド部2へ送り込む。
【0027】
このようなものであるため、作業者が付きっきりで、ガイド部2の入り口部分での卵パックPの詰まりを解消したり、種々のパック製品に対してガイド部2の細かな調整をしたりすることが不要となり、ガイド部2に搬送される卵パックPの状態を問わずに封緘することができる。
【0028】
特に、本実施形態の卵パックの封緘システム10は、ピンチローラ4での貼付工程に影響を与えないパック送り部3を備えている。すなわち、ピンチローラ4に到達する前の卵パックPに対してパック送り方向の駆動力を与えるパック送り部3を備えている。
【0029】
また、本実施形態の卵パックの封緘システム10は、蓋閉め部6をさらに備え、パック送り部3は、蓋閉め部6で案内される卵パックPに駆動力を与える。そのため、蓋閉め部6からガイド部2へと卵パックPがスムーズに受け渡される。卵パックPごとに、蓋閉め部6、ガイド部2の細かな調整を行う必要もなくなる。
【0030】
なお、本発明は上述した実施形態に限られない。
【0031】
パック送り部3は、卵パックPに駆動力を与えるものであればどのようなものであってもよく、例えばプッシュ式のものであってもよい。パック送り部3は、連続的に、または、間欠的に駆動力を与えてもよい。パック送り部3は、搬送部1の上方に配置されてもよい。
【0032】
パック送り部3は、卵パックPのサイズや長さを問わずに駆動できる機構を備えてもよい。例えば、卵パックPの大きさの違いを駆動ベルトの厚み方向で吸収するようなものが挙げられる。
【0033】
ガイド部2は、大きさや形状は図示したものには限られず、また、板状のものにも限られない。
【0034】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、卵パックの封緘システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0036】
10…卵パックの封緘システム
1…搬送部
2…ガイド部
3…パック送り部
6…蓋閉め部
P…卵パック
P2…蓋
P3…蓋側フランジ
図1
図2
図3