(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】マット支持台及びマット支持台を有する脚付マットレス
(51)【国際特許分類】
A47C 19/00 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
A47C19/00 B
(21)【出願番号】P 2023102746
(22)【出願日】2023-06-22
【審査請求日】2023-06-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521103163
【氏名又は名称】恒盛株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003513
【氏名又は名称】kakeruIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】唐 盛
【審査官】瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3067625(JP,U)
【文献】実開昭58-181257(JP,U)
【文献】登録実用新案第3218171(JP,U)
【文献】実開昭54-147507(JP,U)
【文献】特開2020-103698(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 19/00
A47C 21/06
A47C 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に長い矩形状のマットレスを支持するマット支持台において、
前記マット支持台は、
左右方向に長い複数枚の簀の子板を前後方向に離間する並列状態で連結する、左右方向の中央のみに位置する連結帯と、
前記簀の子板の下面における左右方向の両端部近辺に着脱自在に連結されて、かつ前記簀の子板を展開状態で支持する前後方向に長い複数本の展開支持板と、
前記展開支持板に着脱可能に連結された複数の支持脚と、を有している
ことを特徴とするマット支持台。
【請求項2】
前記連結帯は、
前記簀の子板の上面に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマット支持台。
【請求項3】
前記マット支持台は、
前記簀の子板の上面に設けられた第1接続手段を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマット支持台。
【請求項4】
前記第1接続手段は、
少なくとも左右方向の両端部に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマット支持台。
【請求項5】
前記第1接続手段は、
前後方向の両端部を含む帯状体により構成される、
ことを特徴とする請求項4に記載のマット支持台。
【請求項6】
前記マット支持台は、
前記連結帯と、左右方向の両端部に設けられた前記第1接続手段との間に、空間が設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載のマット支持台。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のマット支持台を有する脚付マットレスにおいて、
前記マット支持台は、
前記簀の子板の上面に設けられた第1接続手段を有し、
前記マットレスは、
前記マットレスの下面における、前記第1接続手段と対応する位置に設けられた第2接続手段を有し、
前記マットレスと前記マット支持台とが、前記第1接続手段及び前記第2接続手段によって一体的に接続される、
ことを特徴とする脚付マットレス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドとして利用可能なマット支持台及びマット支持台を有する脚付マットレスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な脚付マットレスは、マットレス、複数本の板枠を矩形状に組まれた(マットレスを載せるための)フレーム、及び、フレームに着脱自在に取り付けられる支持脚から構成されている。そして、このような脚付マットレスは、フレームが大きいため、保管時や輸送時に、占有する空間が大きくなり、保管コストや輸送コストがかかってしまっていた。
この課題を解決する従来技術としては、例えば、特許文献1等に記載されているような、マットレス本体を圧縮可能な構造にするとともに、フレームを無くした脚付マットレスが開発されている。
【0003】
特許文献1の脚付マットレスは、フレームの代わりに、複数枚の簀の子板を左右一対の連結帯によって並列に連結した床材用簀の子を用いて、その床材用簀の子に支持脚を取り付けるようにしている。そして、連結帯が湾曲自在であることから、支持脚を取り付ける前の床材用簀の子は、蛇腹状に折り畳めるようになっている。その結果、フレームを有する従来の脚付マットレスに比べて、総梱包容積が小さくなり、保管コストや輸送コストを抑えることができる。
【0004】
この脚付マットレスの組み立て時には、まず、床材用簀の子を展開し、2本の縦長な補強板(展開支持板)を床材用簀の子の左右両端部に配する。その後、各補強板を簀の子板の左右方向の両端部にそれぞれボルトで連結する。次いで、各補強板の長さ方向の両端部と中間部とに、左右3対の支持脚を配設することで、脚付マットレスが組み立てられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の脚付マットレスにあっては、複数枚の簀の子板を左右一対の連結帯によって並列に連結した構造をしているため、つまりは、複数の連結帯を用意しているため、製造コストが高くなってしまっていた。
【0007】
また、特許文献1の脚付マットレスにあっては、湾曲自在な連結帯により連結されている床材用簀の子が位置ずれしないように、床材用簀の子を、展開状態の床材用簀の子と同一サイズの矩形状の布袋に収納している構造をしており、更には、その布袋を介して、マットレス及び展開支持板との接続をする構造をしているため、布袋を必要とする分、製造コストも高くなるとともに、脚付マットレスの組立工程も増えてしまっていた。
【0008】
更には、特許文献1の脚付マットレスにあっては、床材用簀の子が、布袋に収納されているため、床材用簀の子の通気性が悪くなる恐れがあった。
【0009】
本発明は、このような課題を考慮して提案されるもので、コンパクトに梱包することができ、保管コストや輸送コストの低減を図ることを可能とした脚付マットレスにおいて、製造コスト及び組立工数をより低減できる脚付マットレスを提供すること、及び、床材用簀の子の通気性をより向上させることができる脚付マットレスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有している。
[1] 前後方向に長い矩形状のマットレスを支持するマット支持台において、
前記マット支持台は、
左右方向に長い複数枚の簀の子板を前後方向に離間する並列状態で連結する、左右方向の中央に位置する連結帯と、
前記簀の子板の下面における左右方向の両端部近辺に着脱自在に連結されて、かつ前記簀の子板を展開状態で支持する前後方向に長い複数本の展開支持板と、
前記展開支持板に着脱可能に連結された複数の支持脚と、を有している。
【0011】
[2] 前記連結帯は、
前記簀の子板の上面に位置する。
【0012】
[3] 前後方向に長い矩形状のマットレスを支持するマット支持台において、
前記マット支持台は、
左右方向に長い複数枚の簀の子板を前後方向に離間する並列状態で連結する、前記簀の子板の上面に位置する連結帯と、
前記簀の子板の下面における左右方向の両端部近辺に着脱自在に連結されて、かつ前記簀の子板を展開状態で支持する前後方向に長い複数本の展開支持板と、
前記展開支持板に着脱可能に連結された複数の支持脚と、を有している。
【0013】
[4] 前記マット支持台は、
前記簀の子板の上面に設けられた第1接続手段を有している。
【0014】
[5] 前記第1接続手段は、
少なくとも左右方向の両端部に設けられる。
【0015】
[6] 前記第1接続手段は、
前後方向の両端部を含む帯状体により構成される。
【0016】
[7] 前記マット支持台は、
前記連結帯と、左右方向の両端部に設けられた前記第1接続手段との間に、空間が設けられている。
【0017】
[8] マット支持台を有する脚付マットレスにおいて、
前記マット支持台は、
前記簀の子板の上面に設けられた第1接続手段を有し、
前記マットレスは、
前記マットレスの下面における、前記第1接続手段と対応する位置に設けられた第2接続手段を有し、
前記マットレスと前記マット支持台とが、前記第1接続手段及び前記第2接続手段によって一体的に接続される。
【0018】
上記特徴[1]によれば、連結帯が左右方向の中央に位置するため、1本の連結帯を用意すれば良く、製造コスト及び組立工数を削減できる。
【0019】
上記特徴[2]によれば、連結帯が簀の子板の上面に位置するため、簀の子板の下面に展開支持板を設ける際に、連結帯が邪魔にならないため、マット支持台の組み立てを容易なものとすることができる。
【0020】
上記特徴[3]によれば、連結帯が簀の子板の上面に位置するため、簀の子板の下面に展開支持板を設ける際に、連結帯が邪魔にならないため、マット支持台の組み立てを容易なものとすることができる。
【0021】
上記特徴[4]によれば、簀の子板の上面に第1接続手段が設けられているため、マットレス等の、簀の子板の上面に載せられる物との接続をより確実に行うことができる。
【0022】
上記特徴[5]によれば、第1接続手段が、左右方向の両端部に設けられることから、第1接続手段を、簀の子板の上面全体に設けるよりも、製造コストを削減できる。
【0023】
上記特徴[6]によれば、第1接続手段が、前後方向の両端部を含む帯状体により構成されているため、マットレス等の、簀の子板の上面に載せられる物の位置が多少ずれることがあっても、前後方向に連続して設けられている第1接続手段により、接続が簡単に解除されることを防止することができる。
【0024】
上記特徴[7]によれば、連結帯と、左右方向の両端部に設けられた第1接続手段との間に、空間が設けられているため、マット支持台の通気性をより確保することができる。
【0025】
上記特徴[8]によれば、マットレスとマット支持台との接続を、マット支持台に設けられた第1接続手段、及び、マットレスに設けられた第2接続手段により行うため、マット支持台全体を覆う布袋等を用いて接続するよりも、製造コストを削減できる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、コンパクトに梱包することができ、保管コストや輸送コストの低減を図ることを可能とした脚付マットレスにおいて、製造コスト及び組立工数をより低減できる脚付マットレスを提供すること、及び、床材用簀の子の通気性をより向上させることができる脚付マットレスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の第1の実施形態にかかる脚付マットレスの全体斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態にかかるマットレスの裏側の斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の裏側の斜視図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態にかかる床材用簀の子の平面図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態にかかる床材用簀の子の底面図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の各部品を示す(a)平面図、及び、(b)左側面図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の組立作業(展開支持板の取り付け作業)状態を示す図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の組立作業(連結板の取付作業)状態を示す図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台の組立作業(支持脚の取付作業)状態を示す図である。
【
図11】本発明の第1の実施形態にかかるマット支持台にマットレスを載置する作業状態を示す図である。
【
図12】本発明の第2の実施形態にかかる脚付マットレスの全体斜視図である。
【
図13】本発明の第2の実施形態にかかるマット支持台の斜視図である。
【
図14】本発明の第2の実施形態にかかる簀の子板の平面図である。
【
図15】本発明の第2の実施形態にかかる床材用簀の子の平面図である。
【
図16】本発明の第2の実施形態にかかる床材用簀の子の底面図である。
【
図17】本発明の第2の実施形態にかかるマット支持台の各部品を示す(a)平面図、及び、(b)左側面図である。
【
図18】本発明の第2の実施形態にかかるマット支持台の組立作業(展開支持板の取付作業)状態を示す図である。
【
図19】本発明の第2の実施形態にかかるマット支持台の梱包作業(床材用簀の子の二つ折り作業)状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施形態に限定されない。
【0029】
1.第1の実施形態
1.1.全体構成
以下、第1の実施形態にかかる脚付マットレス100の全体構成について、
図1を参照して説明する。第1の実施形態にかかる脚付マットレス100のサイズは、シングルサイズであることが好ましいが、シングルサイズに限らず、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、キングサイズなどであっても良い。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にかかる脚付マットレス100は、主に、マットレス10、マット支持台20から構成されており、この脚付マットレス100は、前後方向に長い矩形状のマットレス10が、複数の支持脚26を有したマット支持台20に載置されたものである。
【0030】
1.1.1.マットレス10
第1の実施形態にかかるマットレス10は、
図2に示すように、マットレス本体11、マットレスカバー12、裏布13、及び、面状ファスナ等から構成される第2接続手段14を有している。
マットレス本体11は、前後方向に長い矩形状で構成されている。ここでいう前後方向とは、脚付マットレス(マットレス10、マット支持台20)の長手方向をいう。
なお、マットレス本体11のサイズは任意である。例えば、シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、キングサイズなどが挙げられる。
【0031】
マットレス本体11の内部構造としては、コイルばね(ボンネルコイル、ポケットコイル)構造、綿詰め構造、スポンジ構造などを採用することができる。ただし、梱包作業や搬送の関係上、真空パックなどによって圧縮可能なマットレス(例えば、コイルばね式マット)の方が好ましい。なお、真空パック時には、後述する床材用簀の子27(簀の子板21、第1接続手段22、及び、連結帯23)も一緒に圧縮すれば効率的である。
【0032】
マットレスカバー12の素材は、例えば、布製のものを採用することができる。また、マットレスカバー12の大きさは、マットレス本体11を被うことがでれば任意である。
そして、マットレスカバー12の裏布13(マットレスの下面)には、
図2に示すように、左右方向の両端部近辺における、前後方向の両端部近辺と中間部の計6箇所に、第2接続手段14を有している。ここでいう、左右方向とは脚付マットレス100の短手方向をいう。
なお、この実施形態においては、第2接続手段14の数を6箇所にしているが、その数は特に限定されるものではなく、形状も、例えば帯状のようなものとしても良い。
また、第2接続手段14は、雄型または雌型の面状ファスナ、雄雌兼用の面状ファスナ、シリコン等による滑り止め等であっても良い。そして、第2接続手段14を、裏布13に固定する手段は、任意のものを使用することができる。一般的には縫製であるものの、接着や融着でもよい。
【0033】
1.1.2.マット支持台20
第1の実施形態にかかるマット支持台20は、
図3及び
図4に示すように、主に、簀の子板21、面状ファスナ等から構成される第1接続手段22、連結帯23、展開支持板24、連結板25、及び、支持脚26を有している。
簀の子板21は、左右方向に長い無垢材(パイン材)から構成されており、全部で13枚使用されている。なお、簀の子板21の枚数は、梱包のしやすさや、マット支持台20の強度等を考慮して、適宜調整することができる。
また、
図6に示すように、簀の子板21は、後述する展開支持板24と接続するための埋め込みナット21aが設けられている。
埋め込みナット21aは、少なくとも、前後方向の両端部及び中間部近辺に位置する簀の子板21に設けられていれば良く、その位置や数は、展開支持板24との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
【0034】
第1接続手段22は、
図5に示すように、マットレスカバー12の裏布13に設けられた第2接続手段14と接続するものであって、簀の子板21の上面(マットレス10と対する面)における、左右方向の両端部に設けられている。そして、第1接続手段22の形状は、マットレス10の固定がしやすくなるように、
図5に示すように、それぞれ1本の帯状とすることが好ましいが、例えば、第2接続手段と対応する位置にのみ第1接続手段22を設けるようにしても良い。
また、第1接続手段22は、第2接続手段14と接続できるものであれば特に限定されず、例えば、雄型または雌型の面状ファスナ、雄雌兼用の面状ファスナ、シリコン等による滑り止め等であっても良い。そして、第1接続手段22を、簀の子板21に固定する手段は、任意のものを使用することができる。一般的にはステープル止めであるものの、接着でもよい。
【0035】
連結帯23は、
図5に示すように、13枚の簀の子板21を連結するものであって、簀の子板21の長手方向の、上面における中間部に設けられている。13枚の簀の子板21は、接続された1本の連結帯23によって、前後方向に離間する並列状態で連結されている。
連結帯23の素材は、特に限定されないが、連結帯23の強度等を考慮して、各種の軟質プラスチックとすることが好ましい。
また、第1の実施形態においては、製造コストや組立コストを減らすために、
図5に示すように、連結帯23の使用本数を1本とすることが好ましいが、簀の子板21間の連結強度等を考慮して、適宜増やすことも可能である。更には、連結帯23を、簀の子板21の上面ではなく、下面に設けることも可能である。
【0036】
図5、
図6に示すように、簀の子板21、第1接続手段22、及び、連結帯23は、1つの構造物(以下、「床材用簀の子27」という。)を構成しており、床材用簀の子27は、1本の連結帯23によって、前後方向に湾曲自在な構造体となっている。
床材用簀の子27は、このような構造となっているため、梱包の際には、簡単にロール状に巻き取ることができ、そして、使用時には、簡単に展開することができる。したがって、床材用簀の子27は、梱包の際に、マットレス10とともにロール状に巻き取れるようになり、従来の脚付マットレスに比べて、総梱包容積が小さくなり、その輸送コストや保管コストを抑えることができる。
また、床材用簀の子27は、空間Sを有する構造となっているため、脚付マットレス100を使用する際にも、通気性が悪化する可能性を低減させることができる。
【0037】
展開支持板24は、床材用簀の子27を補強するためのものであり、
図7(a)に示すように、一方向に長い無垢材(パイン材)から構成されている。そして、展開支持板24は、
図8に示すように、前後方向の長さが、床材用簀の子27の略半分の長さとなっている。また、展開支持板24は、簀の子板21と接続するためのボルト貫通孔24a、後述する支持脚26と接続するための埋め込みナット24b、後述する連結板25と接続するための埋め込みナット24c、連結板25のナット25cが入り込むための切欠き24d、及び、連結板25の厚みと同じ厚みの凹部24eが設けられている。
ボルト貫通孔24aは、少なくとも、展開支持板24の前後方向の両端部近辺及び中間部近辺に設けられていれば良く、その数は、簀の子板21との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
埋め込みナット24bは、少なくとも、展開支持板24における、床材用簀の子27の前後方向の端部近辺に設けられている。
埋め込みナット24c、切欠き24d、及び、凹部24eは、展開支持板24における、床材用簀の子27の前後方向の中間部近辺に設けられている。
【0038】
なお、第1の実施形態において、展開支持板24は、
図9に示すように、2枚を前後方向に並べて、後述する連結板25で接続して、床材用簀の子27の前後方向と略同じ長さとすることで、床材用簀の子27の補強をしているが、梱包サイズを小さくすること等を考慮して、例えば4枚の展開支持板24により床材用簀の子27の前後方向と略同じ長さとする等、その枚数を調整しても良い。そのような調整をする場合には、後述する連結板25の枚数や、ボルト貫通孔24a、埋め込みナット24b、埋め込みナット24c、切欠き24d、及び、凹部24eの数も調整することとなるが、これらの調整に関しては、例えば、第1の実施形態におけるボルト貫通孔24a、埋め込みナット24bの位置と合わせるようにすることで対応することが可能である。
【0039】
連結板25は、展開支持板24同士を接続するためのものであり、
図7(a)に示すように、前後方向に長い構成をしており、全部で2枚使用されている。そして、連結板25の材質は、特に限定されないが、展開支持板24同士の接続強度を高めるために、金属材から構成することが好ましい。また、連結板25は、後述する支持脚26と接続するためのボルト貫通孔25a、展開支持板24と接続するためのボルト貫通孔25b、及び、
図7(b)に示すような、後述する支持脚26と接続するためのナット25cが設けられている。
ボルト貫通孔25a及びナット25cは、連結板25の長手方向の中間部に設けられている。
ボルト貫通孔25bは、少なくとも、連結板25の長手方向の両端部近辺に設けられていれば良く、その数は、展開支持板24との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
【0040】
支持脚26は、床材用簀の子の高さを調整するためのものであり、高さ15cmのパイン材からなる円柱体で構成されている。また、支持脚26は、
図7(a)に示すように、その上端面の中央部から、展開支持板24や連結板25と接続するためのボルト26aが突出しており、その下端面には、床面への傷防止用のフェルト26bが貼着されている。
第1の実施形態においては、支持脚の形状は円柱状としているが、その形状は任意であり、例えば、角柱状などでもよい。
また、第1の実施形態においては、支持脚の長さは15cmとしているが、その長さは任意であり、例えば、10~30cmとすることができる。また、各支持脚は、長さ方向に分割可能とすれば、任意の高さに調節することができる。
各支持脚の使用本数は、少なくとも展開支持板の四隅に配置される4本以上であれば任意であり、例えば、6本でも8本でもよい。
【0041】
1.2.脚付マットレスの梱包方法
以下、本発明の第1の実施形態にかかる脚付マットレス100の梱包方法について説明する。
本発明の第1の実施形態にかかる脚付マットレス100は、工場において、1つの縦長な段ボール箱に収納される。このとき、マットレス10、及び、床材用簀の子27は、組立が容易となるように、組立時と同じ配置で重ねられて1枚の圧縮袋に収納された上で真空パックされ、各展開支持板24や各支持脚26は、それぞれ1本の細長い袋に収納され、また、連結板25や各ボルト(B1及びB2)が1つの袋に収納される。
真空パックされた部材は、前後方向にロール状に巻かれて梱包されるため、総梱包容積が小さくなり、その輸送コストや保管コストを抑えることができる。
【0042】
1.3.脚付マットレスの組立方法
以下、本発明の第1の実施形態にかかる脚付マットレス100の組立方法について説明する。脚付マットレス100の組み立て方法は、開封工程S1、展開支持板組立工程S2、支持脚組立工程S3、及び、脚付マットレス組立工程S4が含まれたものとなっている。
【0043】
1.3.1.開封工程S1
開封工程S1は、工場において梱包された脚付マットレス100を開封する工程である。
開封工程S1では、まず、圧縮袋からマットレス10と床材用簀の子27とを一緒に取り出し、
図6に示すように、簀の子板21に設けられた埋め込みナット21aが上面になるように床材用簀の子27を裏返しに矩形状に拡げて、マットレス10を膨らませる。
開封工程S1では、以降の組立工程を減らすことを考慮して、マットレス10と床材用簀の子27とが接続された状態のままとしておくことが好ましい。
【0044】
1.3.2.展開支持板組立工程S2
展開支持板組立工程S2は、床材用簀の子27に、展開支持板24を固定する工程である。
展開支持板組立工程S2では、まず、
図8に示すように、各展開支持板24を、床材用簀の子27の左右方向両端部近辺に、埋め込みナット24cが、床材用簀の子27の前後方向中間部に位置するように並べる。
その後、展開支持板24に設けられたボルト貫通孔24aを介して、長いボルトB1を、簀の子板21に設けられた埋め込みナット21aにねじ込んでいくことで、床材用簀の子27に、展開支持板24を固定する。
そして、
図9に示すように、連結板25を、前後方向に並べられた2枚の展開支持板24を跨ぐように並べた後、連結板25に設けられたボルト貫通孔25bを介して、短いボルトB2を、展開支持板24に設けられた埋め込みナット24cにねじ込んでいくことで、展開支持板24に、連結板25を固定する。
【0045】
1.3.3.支持脚組立工程S3
支持脚組立工程S3は、展開支持板24に、支持脚26を固定する工程である。
支持脚組立工程S3では、まず、
図9及び
図10に示すように、各展開支持板24に設けられた埋め込みナット24bに、支持脚26を螺合する。
そして、連結板25に設けられたナット25cに、連結板25に設けられたボルト貫通孔25aを介して、支持脚26を螺合する。
以上のようにして、マット支持台20が組み立てられる。
【0046】
1.3.4.脚付マットレス組立工程S4
脚付マットレス組立工程S4は、マット支持台20に、マットレス10を固定する工程である。
脚付マットレス組立工程S4では、開封工程S1において、マットレス10と床材用簀の子27とが接続された状態としていた場合には、マットレス10及びマット支持台20を、マットレス10が上面になるように裏返しにして、脚付マットレス100が完成する。
【0047】
仮に、開封工程S1において、マットレス10と床材用簀の子27とが接続された状態としていなかった場合には、まず、支持脚組立工程S3を経て組み立てられたマット支持台20を、第1接続手段22が上面になるように裏返しにする。
そして、
図11に示すように、マット支持台20の上に、開封工程S1にて膨らませておいたマットレス10を載置する。載置する際、マットレス10の裏布13に設けられた第2接続手段14と、マット支持台20の上に設けられた第1接続手段22とを接続させることで、マット支持台20の上に、マットレス10が固定される。
以上のようにして、脚付マットレス100が完成する。
【0048】
1.4.効果
第1の実施形態の脚付マットレス100は、以上に詳述したような構成を有するため、コンパクトに梱包することができ、保管コストや輸送コストの低減を図ることを可能とした脚付マットレスにおいて、製造コスト及び組立工数をより低減できる脚付マットレスを提供すること、及び、床材用簀の子の通気性をより向上させることができる脚付マットレスを提供することができる。
【0049】
2.第2の実施形態
2.1.全体構成
以下、第2の実施形態にかかる脚付マットレス200の全体構成について、
図12を参照して説明する。第2の実施形態にかかる脚付マットレス200のサイズは、シングルサイズよりも大きいセミダブルサイズ、ダブルサイズ、キングサイズなどであることが好ましいが、シングルサイズであっても良い。
本発明の第2の実施形態にかかる脚付マットレス200は、主に、
図14に示すように簀の子板31が左右方向の中央部分で2分割されている点、
図15に示すように連結帯33の幅が大きくなっている点、
図18に示すように簀の子板31の左右方向中間部に接続される第2展開支持板38を有している点、及び、第2展開支持板38同士を接続する第2連結板39を有している点が、第1の実施形態と異なる。
これらの点以外の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は割愛する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同じ番号を付している。
【0050】
1.1.1.マット支持台30
第2の実施形態にかかるマット支持台30は、主に、簀の子板31、面状ファスナ等から構成される第1接続手段22、連結帯33、展開支持板24、連結板25、第2展開支持板38、第2連結板39、及び、支持脚26を有している。
簀の子板31は、左右方向に長い無垢材(パイン材)から構成されており、全部で13枚使用されている。また、第2の実施形態にかかる簀の子板31は、第1の実施形態と比較して、左右方向に長く、梱包がしにくいため、
図14に示すように、左右方向中間部で2分割されている。なお、簀の子板31の枚数や、どの位置で分割するかは、梱包のしやすさや、マット支持台30の強度等を考慮して、適宜調整することができる。
また、
図16に示すように、簀の子板31は、展開支持板24と接続するための埋め込みナット21a、及び、後述する第2展開支持板38と接続するための埋め込みナット31aが設けられている。
埋め込みナット31aは、簀の子板31の左右方向中間部近辺に設けられており、少なくとも、前後方向の両端部及び中間部近辺に位置する簀の子板31に設けられていれば良く、その位置や数は、第2展開支持板38との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
【0051】
連結帯33は、
図15に示すように、13枚の簀の子板31を連結するものであって、簀の子板31の長手方向の、上面における中間部に設けられている。13枚の簀の子板21は、接続された1本の連結帯33によって、前後方向に離間する並列状態で連結されている。連結帯33は更に、左右方向に2分割された簀の子板31を、左右方向に離間する並列状態で連結している。
連結帯33の素材は、特に限定されないが、連結帯33の強度等を考慮して、各種の軟質プラスチックとすることが好ましい。
また、連結帯33は、後述する第2展開支持板38を固定する際に邪魔とならないように、簀の子板31の上面に設けることが好ましいが、下面に設けることも可能である。
【0052】
図15、
図16に示すように、簀の子板31、第1接続手段22、及び、連結帯33は、1つの構造物(以下、「床材用簀の子37」という。)を構成しており、床材用簀の子37は、1本の連結帯33によって、前後方向に湾曲自在な構造体となっている。
床材用簀の子37は、このような構造となっているため、梱包の際には、
図19に示すように、連結帯33の中心を軸として折り畳んだ上で、簡単にロール状に巻き取ることができ、そして、使用時には、簡単に展開することができる。したがって、床材用簀の子37は、梱包の際に、マットレス10とともにロール状に巻き取れるようになり、従来の脚付マットレスに比べて、総梱包容積が小さくなり、その輸送コストや保管コストを抑えることができる。
また、床材用簀の子37は、空間Sを有する構造となっているため、脚付マットレス200を使用する際にも、通気性が悪化する可能性を低減させることができる。
【0053】
第2展開支持板38は、床材用簀の子37を補強するためのものであり、
図18に示すように、一方向に長い無垢材(パイン材)から構成されている。そして、第2展開支持板38は、前後方向の長さが、床材用簀の子37の略半分の長さとなっている。また、第2展開支持板38は、
図17(a)に示すように、簀の子板31と接続するためのボルト貫通孔38a、支持脚26と接続するための埋め込みナット38b、後述する第2連結板39と接続するための埋め込みナット38c、第2連結板39のナット39cが入り込むための切欠き38d、及び、第2連結板39の厚みと同じ厚みの凹部38eが設けられている。
ボルト貫通孔38aは、少なくとも、第2展開支持板38の前後方向の両端部近辺及び中間部近辺に設けられていれば良く、その数は、簀の子板31との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
埋め込みナット38bは、少なくとも、第2展開支持板38における、床材用簀の子37の前後方向の端部近辺に設けられている。なお、埋め込みナット38bの数は、支持脚26の使用本数に応じて、適宜調整しても良い。
埋め込みナット38c、切欠き38d、及び、凹部38eは、第2展開支持板38における、床材用簀の子37の前後方向の中間部近辺に設けられている。
【0054】
なお、第2の実施形態において、第2展開支持板38は、
図18に示すように、2枚を前後方向に並べて、後述する第2連結板39で接続して、床材用簀の子37の前後方向と略同じ長さとすることで、床材用簀の子37の補強をしているが、梱包サイズを小さくすること等を考慮して、例えば4枚の第2展開支持板38により床材用簀の子37の前後方向と略同じ長さとする等、その枚数を調整しても良い。そのような調整をする場合には、後述する第2連結板39の枚数や、ボルト貫通孔38a、埋め込みナット38b、埋め込みナット38c、切欠き38d、及び、凹部38eの数も調整することとなるが、これらの調整に関しては、例えば、第2の実施形態におけるボルト貫通孔38a、埋め込みナット38bの位置と合わせるようにすることで対応することが可能である。
【0055】
第2連結板39は、第2展開支持板38同士を接続するためのものであり、
図17(a)に示すように、前後方向に長い構成をしており、全部で1枚使用されている。そして、第2連結板39の材質は、特に限定されないが、第2展開支持板38同士の接続強度を高めるために、金属材から構成することが好ましい。また、第2連結板39は、後述する支持脚26と接続するためのボルト貫通孔39a、第2展開支持板38と接続するためのボルト貫通孔39b、及び、
図17(b)に示すような、後述する支持脚26と接続するためのナット39cが設けられている。
ボルト貫通孔39a及びナット39cは、第2連結板39の長手方向の中間部に設けられている。
ボルト貫通孔39bは、少なくとも、第2連結板39の長手方向の両端部近辺に設けられていれば良く、その数は、第2展開支持板38との接続強度等を考慮して、適宜調整することができる。
【0056】
2.2.脚付マットレスの梱包方法
以下、本発明の第2の実施形態にかかる脚付マットレス200の梱包方法について説明する。
本発明の第2の実施形態にかかる脚付マットレス200は、工場において、1つの縦長な段ボール箱に収納される。このとき、マットレス10、及び、床材用簀の子37は、第1の実施形態と同様に、組立が容易となるように、組立時と同じ配置で重ねられて1枚の圧縮袋に収納された上で真空パックされ、各展開支持板24、各第2展開支持板38、及び、各支持脚26は、それぞれ1本の細長い袋に収納され、また、連結板25、第2連結板39、及び、各ボルト(B1及びB2)が1つの袋に収納される。
真空パックされた部材は、左右方向の中央位置で二つ折りにした後、前後方向にロール状に巻かれて梱包されるため、総梱包容積が小さくなり、その輸送コストや保管コストを抑えることができる。
【0057】
2.3.脚付マットレスの組立方法
以下、本発明の第2の実施形態にかかる脚付マットレス200の組立方法について説明する。脚付マットレス200の組み立て方法は、開封工程S1、展開支持板組立工程S2、支持脚組立工程S3、及び、脚付マットレス組立工程S4が含まれたものとなっている。
なお、支持脚組立工程S3、及び、脚付マットレス組立工程S4については、第1の実施形態と同様であるため、説明は割愛する。
【0058】
2.3.1.開封工程S1
開封工程S1は、工場において梱包された脚付マットレス200を開封する工程である。
開封工程S1では、まず、圧縮袋からマットレス10と床材用簀の子37とを一緒に取り出し、
図16に示すように、簀の子板31に設けられた埋め込みナット21a、31aが上面になるように床材用簀の子37を裏返しに矩形状に拡げて、マットレス10を膨らませる。
開封工程S1では、以降の組立工程を減らすことを考慮して、マットレス10と床材用簀の子37とが接続された状態のままとしておくことが好ましい。
【0059】
2.3.2.展開支持板組立工程S2
展開支持板組立工程S2は、床材用簀の子37に、展開支持板24及び第2展開支持板38を固定する工程である。なお、展開支持板24を固定する工程については、第1の実施形態と同様であるため、説明は割愛する。
展開支持板組立工程S2では、まず、
図18に示すように、各第2展開支持板38を、床材用簀の子37の左右方向中間部に、埋め込みナット38cが、床材用簀の子37の前後方向中間部に位置するように並べる。
その後、第2展開支持板38に設けられたボルト貫通孔38aを介して、長いボルトB1を、簀の子板31に設けられた埋め込みナット31aにねじ込んでいくことで、床材用簀の子37に、第2展開支持板38を固定する。
そして、第2連結板39を、前後方向に並べられた2枚の第2展開支持板38を跨ぐように並べた後、第2連結板39に設けられたボルト貫通孔39bを介して、短いボルトB2を、第2展開支持板38に設けられた埋め込みナット38cにねじ込んでいくことで、第2展開支持板38に、第2連結板39を固定する。
【0060】
2.4.効果
第2の実施形態の脚付マットレス200は、以上に詳述したような構成を有するため、コンパクトに梱包することができ、保管コストや輸送コストの低減を図ることを可能とした脚付マットレスにおいて、シングルサイズよりも大きいセミダブルサイズ、ダブルサイズ、キングサイズなどであっても、製造コスト及び組立工数をより低減できる脚付マットレスを提供すること、及び、床材用簀の子の通気性をより向上させることができる脚付マットレスを提供することができる。
【0061】
3.その他の実施形態
3.1.第2接続手段及び第1接続手段の変形例1
本発明の実施形態では、裏布13の素材は特に限定されていないが、第2接続手段14の代わりとなる素材とすることができる。例えば、第1接続手段22を、雄型の面状ファスナとして、裏布13の素材を、雌型の面状ファスナ等の雄型の面状ファスナと接続可能なものとすることができる。
このような構成とすることで、裏布13全面を、第2接続手段14として機能させることができるため、製造工程を削減することが可能となる。
また、裏布13全面が、第2接続手段として機能するようになるため、マット支持台20、30に載せられたマットレス10が位置ずれることを、より効果的に防止することができる。
更には、裏布13全面が、第2接続手段として機能するため、第1接続手段を設ける位置を、簀の子板21、31の上面の任意の位置とすることができる。
【0062】
3.2.第2接続手段及び第1接続手段の変形例2
本発明の実施形態では、第1接続手段は、簀の子板21、31の左右方向の両端部に設けられているが、左右方向の両端部に加え、中間部にも設けるようにしても良い。この場合には、第2接続手段も、裏布13の左右方向の中間部に設けるようにすることが好ましい。
このような構成とすることで、脚付マットレス100、200のサイズが大きくなった場合であっても、マット支持台20、30に載せられたマットレス10が位置ずれすることを、より効果的に防止することができる。
【0063】
3.3.展開支持板の固定手段の変形例
本発明の実施形態では、床材用簀の子27、37への展開支持板24及び第2展開支持板38の固定は、長いボルトB1を、埋め込みナット21a、31aにねじ込むことで行っていたが、長いボルトB1の代わりに、支持脚26のボルト26aを用いるようにしても良い。この場合には、展開支持板24に設けられた埋め込みナット24b、第2展開支持板38に設けられた埋め込みナット38b、連結板25に設けられたボルト貫通孔25a、及び、第2連結板39に設けられたボルト貫通孔39aを設ける必要がなくなるため、部品数や製造工程の削減に繋げることができる。
【0064】
3.4.簀の子板、支持脚、展開支持板、及び、第2展開支持板の変形例
本発明の実施形態では、簀の子板21、31、支持脚26、展開支持板24、及び、第2展開支持板38の素材として、無垢材(パイン材)を使用していたが、その素材は特に限定されず、例えば、各種の木、各種のプラスチック、各種の金属などを採用することができる。
【符号の説明】
【0065】
10 :マットレス
11 :マットレス本体
12 :マットレスカバー
13 :裏布
14 :第2接続手段
20 :マット支持台
21 :簀の子板
21a :埋め込みナット
22 :第1接続手段
23 :連結帯
24 :展開支持板
24a :ボルト貫通孔
24b :埋め込みナット
24c :埋め込みナット
24d :切欠き
24e :凹部
25 :連結板
25a :ボルト貫通孔
25b :ボルト貫通孔
25c :ナット
26 :支持脚
26a :ボルト
26b :フェルト
27 :床材用簀の子
30 :マット支持台
31 :簀の子板
31a :埋め込みナット
33 :連結帯
37 :床材用簀の子
38 :第2展開支持板
38a :ボルト貫通孔
38b :埋め込みナット
38c :埋め込みナット
38d :切欠き
38e :凹部
39 :第2連結板
39a :ボルト貫通孔
39b :ボルト貫通孔
39c :ナット
100 :脚付マットレス
200 :脚付マットレス
B1 :ボルト
B2 :ボルト
S :空間
【要約】
【課題】
コンパクトに梱包することができ、保管コストや輸送コストの低減を図ることを可能とした脚付マットレスにおいて、製造コスト及び組立工数をより低減できる脚付マットレスを提供する。
【解決手段】
マット支持台20は、左右方向に長い複数枚の簀の子板21を前後方向に離間する並列状態で連結する、左右方向の中央に位置する連結帯23と、前記簀の子板21の下面における左右方向の両端部近辺に着脱自在に連結されて、かつ前記簀の子板21を展開状態で支持する前後方向に長い複数本の展開支持板24と、前記展開支持板24に着脱可能に連結された複数の支持脚26と、を有している。
【選択図】
図1