(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】振付登録装置、振付登録システム、振付登録方法、及び振付登録プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20240221BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
(21)【出願番号】P 2023177170
(22)【出願日】2023-10-13
【審査請求日】2023-10-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505318019
【氏名又は名称】株式会社アノマリー
(74)【代理人】
【識別番号】100105946
【氏名又は名称】磯野 富彦
(74)【代理人】
【識別番号】100189500
【氏名又は名称】鉾田 慶亮
(72)【発明者】
【氏名】神田 勘太朗
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2023/058269(WO,A1)
【文献】特開2023-82127(JP,A)
【文献】特表2023-539398(JP,A)
【文献】特開2021-71903(JP,A)
【文献】海野 敏,コンテンポラリーダンスの舞台創作における動作合成システム活用の検証,情報処理学会 シンポジウム じんもんこんシンポジウム 2022,情報処理学会,2022年12月27日,p.235-240
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダンスの振付を登録する振付登録装置であって、
ダンスの一連の振付を構成可能な動作である振付構成動作の画像データと、複数の異なる前記振付構成動作の画像データのそれぞれに対応付けられた動作コードと、を記憶し、
振付に係る振付コードと、当該振付の創作者に係る創作者IDと、を紐付けた振付コード登録情報を記録するブロックチェーンに接続され、
ユーザーが登録しようとする振付を構成する前記振付構成動作の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する前記動作コードを結合した結合コードと、
前記登録しようとする振付を創作したユーザーのユーザーIDと、
の少なくともいずれか一方が、前記ブロックチェーンに既記録の前記振付コード登録情報と異なるか判定し、
異なると判定した場合、当該結合コードと当該ユーザーIDとを紐付けた情報を、前記振付コード登録情報として前記ブロックチェーンに記録することにより振付を登録する、振付登録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の振付登録装置と、
前記振付登録装置と通信可能であり、創作した振付を登録しようとするユーザーが使用するユーザー端末と、を備え、
前記ユーザー端末は、
前記ユーザーが選択可能な複数の前記振付構成動作の画像を有する振付動画作成画面を表示し、
当該振付動画作成画面において前記ユーザーが選択した複数の前記振付構成動作の画像データを繋げて前記ユーザーが登録しようとする振付の振付動画を作成し、
前記振付登録装置又は前記ユーザー端末は、
前記振付動画を構成する前記振付構成動作の画像の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する前記動作コードを結合して前記結合コードを生成する、振付登録システム。
【請求項3】
前記動作コードは、
前記振付構成動作の画像データを単に識別する識別部分に加えて、当該画像データを分類するための分類部分を有する、請求項2に記載の振付登録システム。
【請求項4】
ダンスの振付を登録する振付登録方法であって、
振付の内容を示す振付コードと、当該振付の創作者の創作者IDと、が紐付けられた振付コード登録情報が記録されるブロックチェーンに接続された振付登録装置に、
ダンスの一連の振付を構成可能な動作である振付構成動作の画像データと、
複数の異なる前記振付構成動作の画像データのそれぞれに対応付けられた動作コードと、を記憶しておき、
前記振付登録装置が、
ユーザーが登録しようとする振付を構成する前記振付構成動作の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する前記動作コードを結合した結合コードと、
前記登録しようとする振付を創作したユーザーのユーザーIDと、
の情報の少なくともいずれか一方が、前記ブロックチェーンに既記録の前記振付コード登録情報に係る振付コードと創作者IDと異なるか判定することと、
異なると判定した場合、当該結合コードと当該ユーザーIDとを紐付けた情報を、前記振付コード登録情報として前記ブロックチェーンに記録することにより振付を登録することと、を含む、振付登録方法。
【請求項5】
請求項1に記載の振付登録装置としてコンピュータを機能させる、振付登録プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダンスの振付登録装置、振付登録システム、振付登録方法、及び振付登録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、SNS(Social Networking Service)上でのダンス動画の再生数増加や、ブレイクダンスがオリンピック実施競技に採用されるなど、ダンスが注目されている。ダンスの振付は、原則的に著作物として著作権法の保護対象となる。そのため、ダンスの振付を創作すると、原則的にその振付について著作権が発生する。このようなダンスの振付に係る権利について、より一層確実に保護することが望まれる。
【0003】
著作権を管理する技術として、例えば下記特許文献1に、上演・演奏されている著作物を特定するシステムが開示されている。このシステムでは、楽曲の著作物の特徴量と、音楽のライブ会場における演奏を集音した音声データから抽出した特徴量と、を比較することにより演奏された楽曲を特定する。楽曲の著作物の特徴量は、ブロックチェーンの台帳で予め管理されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、楽曲は、楽譜(例えば電子楽譜)にすることで容易に管理することができる。一方、ダンスの振付については、譜面にすることが一般的でないため、これを記録するとなるとデータ量が膨大になるおそれがあり、管理が難しいといった課題がある。例えば、ダンスの振付について、その一連の動きをするダンサーを撮像した動画を保存して管理することが考えられる。しかしこの場合、取り扱うデータ量が譜面に比べて増加することになり、上述したシステムを適用すると、ブロックチェーンの台帳で管理するデータ量が膨大となるおそれがある。
【0006】
また、上述したように、ダンスの振付を創作すると原則的にその振付に係る著作権が生じるが、このような著作権をより一層確実に保護する手段として、著作権の権利内容や権利関係を登録することが有効である。そして、このような登録の仕組みについては、創作者(著作者)が利用しやすいように簡便な操作で登録可能な構成であることが望ましい。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明では、ダンスの振付について比較的少ないデータ量で登録することにより容易に管理できる仕組みを提供することを目的とする。また、ダンスの振付を簡便な操作で登録可能な仕組みシステムを提供することも本発明の目的に含まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ダンスの振付を登録する振付登録装置であって、ダンスの一連の振付を構成可能な動作である振付構成動作の画像データと、複数の異なる振付構成動作の画像データのそれぞれに対応付けられた動作コードと、を記憶し、振付に係る振付コードと、当該振付の創作者に係る創作者IDと、を紐付けた振付コード登録情報を記録するブロックチェーンに接続され、ユーザーが登録しようとする振付を構成する振付構成動作の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する動作コードを結合した結合コードと、登録しようとする振付を創作したユーザーのユーザーIDと、の少なくともいずれか一方が、ブロックチェーンに既記録の振付コード登録情報と異なるか判定し、異なると判定した場合、当該結合コードと当該ユーザーIDとを紐付けた情報を、振付コード登録情報としてブロックチェーンに記録することにより振付を登録する。
【0009】
また、本発明は、上記した振付登録装置と、当該振付登録装置と通信可能であり創作した振付を登録しようとするユーザーが使用するユーザー端末と、を備える振付登録システムであって、ユーザー端末は、ユーザーが選択可能な複数の振付構成動作の画像を有する振付動画作成画面を表示し、当該振付動画作成画面においてユーザーが選択した複数の振付構成動作の画像データを繋げてユーザーが登録しようとする振付の振付動画を作成し、振付登録装置又はユーザー端末は、振付動画を構成する振付構成動作の画像の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する動作コードを結合して結合コードを生成する。また、上記した振付登録システムにおいて、動作コードは、振付構成動作の画像データを単に識別する識別部分に加えて、当該画像データを分類するための分類部分を有してもよい。
【0010】
また、本発明は、ダンスの振付を登録する振付登録方法であって、創作した振付を登録しようとするユーザーが使用するユーザー端末と通信可能であり、振付の内容を示す振付コードと、当該振付の創作者の創作者IDと、が紐付けられた振付コード登録情報が記録されるブロックチェーンに接続されたサーバーに、ダンスの一連の振付を構成可能な動作である振付構成動作の画像データと、複数の異なる振付構成動作の画像データのそれぞれに対応付けられた動作コードと、を記憶しておき、サーバーが、ユーザーが登録しようとする振付を構成する振付構成動作の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する動作コードを結合した結合コードと、ユーザーのユーザーIDと、の情報の少なくともいずれか一方が、ブロックチェーンに既記録の振付コード登録情報に係る振付コードと創作者IDと異なるか判定することと、異なると判定したとき、当該結合コードと当該ユーザーIDとを紐付けた情報を、振付コード登録情報としてブロックチェーンに記録することにより振付を登録する。
【0011】
また、本発明は、上記した振付登録装置としてコンピュータを機能させる、振付登録プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ダンスの振付を、比較的少ないデータ量で登録することが可能となり、容易に管理することができる。また、ユーザー端末に振付動画作成画面を表示するものでは、ユーザーは簡便な操作で振付を作成して登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る振付登録システムの構成の一例を示す概略図である。
【
図2】
図1のサーバーの構成を示すブロック図である。
【
図3】動作コードデータベースの一例を示す概念図である。
【
図4】ユーザーIDデータベースの一例を示す概念図である。
【
図5】
図1のユーザー端末の構成を示すブロック図である。
【
図6】振付コード登録情報の一例を示す概念図である。
【
図7】振付登録システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9】閲覧者端末に表示される登録振付情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願発明の実施形態について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。実施形態に係る振付登録システム100は、ダンスの振付を登録するためのシステムである。振付登録システム100は、創作された振付についてその内容及び創作者(著作者)の情報を記録して管理する。
図1は、振付登録システム100の構成の一例を示す概略図である。
【0015】
図1に示すように、振付登録システム100は、サーバー(振付登録装置)10と、ユーザー端末20と、ブロックチェーンシステム(ブロックチェーン)30と、閲覧者端末40とを備える。これらサーバー10、ユーザー端末20、ブロックチェーンシステム30、及び閲覧者端末40は、ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク50は、有線または無線の通信回線を含む通信ネットワークであり、例えばインターネットや無線通信回線網などである。なお、振付登録システム100が閲覧者端末40を有するか否かは任意である。
【0016】
サーバー10は、ダンスの振付を登録する装置として機能する。
図2は、サーバー10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバー10は、サーバー側通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0017】
サーバー側通信部11は、ユーザー端末20、ブロックチェーンシステム30、及び閲覧者端末40との間でデータを送受信する。記憶部12は、動作コードデータベースDB1及びユーザーIDデータベースDB2が格納されると共に、後述するプログラム(不図示)や、制御部13の処理の結果情報、サーバー10の入出力情報等を記憶する。制御部13は、サーバー10を構成する各種装置の制御や情報処理を実行する処理部であり、認証部14と、結合コード生成部15と、判定部16と、記録部17と、登録振付情報作成部18とを有する。
【0018】
図3は、動作コードデータベースDB1の一例を示す概念図である。動作コードデータベースDB1に格納されたデータは、
図3に示すように、複数の異なる振付構成動作の画像データGと、これらの画像データGのそれぞれに対応付けられた動作コードMCと、が含まれる。
【0019】
振付構成動作とは、ダンスの振付(つまりダンスの一連の動き)を構成可能な動作をいう。実施形態においては、振付構成動作は、ダンスをカウントで区切ったときの1カウント又は連続する複数カウントでのダンサー(ダンスをしている人)の動作である。一般的に、ダンスは、8つのカウントで区切られ、ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイトの順でカウントされる。エイトの次は再びワンに戻る。このようなワンからエイトまでの8つのカウントをワンエイトという。なお、この8つのカウントが2回のときはツーエイト、3回のときはスリーエイトという。ダンスをこのようなカウントで区切ることで、ダンスの振付の一連の動きをカウントの単位に分解して示すことができる。振付構成動作は、例えば、カウントがワンのときなど1カウントでのダンサーの動きや、カウントがツー及びスリーのときなどの連続する2カウントにおけるダンサーの動き、カウントがツー、スリー、及びフォーのときなどの連続する3カウントにおけるダンサーの動きである。
【0020】
振付構成動作の画像データGは、振付構成動作を示す画像のデータであり、振付動画を構成する。例えば、合計で8カウントとなるように振付構成動作の画像データGを組み合わせると、ワンエイトのダンスの振付動画が生成される。1カウント分の動作を示す振付構成動作の画像は、動画であるが、静止画であっても構わない。具体的には、1カウント分の動作を示す振付構成動作の画像は、例えば、所定のカウントのタイミングの前後の動きを含む動画であるが、所定のカウントのタイミングでのダンサーの静止画であってもよい。また、連続する複数カウント分の動作を示す画像についても、動画であるが、例えば複数の静止画から構成されてもよい。
図3に示す例では、一番上の画像データG1は1カウント分の動作を示す静止画のデータ、その下の画像データG2は2カウント分の動作を示す動画のデータである。
【0021】
動作コードMCは、振付構成動作の画像データGを識別するためのコードであり、上述したように、複数の異なる振付構成動作の画像データGのそれぞれに対応付けられる。動作コードMCは、対応する画像データGを識別可能であればよく、例えば、数字、文字、記号などの識別符号から構成される。
【0022】
動作コードMCは、振付構成動作の画像データGを分類するためのコードを含んでもよい。例えば、動作コードMCは、振付構成動作の画像データGを単に識別する識別部分と、画像データGを分類するための分類部分と、を含み構成されてもよい。このとき、分類部分は、コードが付される振付構成動作の特徴や、内容(例えば、ダンサーの体の動かす部位や、動きの速さ、動きの大きさなど)、使用されるダンスの種類などに応じて割り当てられた表示であっても構わない。
図3に示す例では、一番上の動作コードMC1(「1-001」)のうち「‐」(ハイフン)の前の部分(「1」)が分類部分であり、「‐」の後の部分(「001」)が識別部分である。振付はダンスのジャンルに応じて異なり、振付を構成する一つ一つの動作についても同様である。そのため、
図3に示す例では、振付構成動作の画像データGを、「HIPHOP」や「LOCK」、「HOUSE」(不図示)、「BALLET」(不図示)といったジャンル別に分類して格納している。振付構成動作の画像データGをこのように分類して格納することで、画像データGの検索や管理を容易化できる。
【0023】
図4は、ユーザーIDデータベースDB2の一例を示す概念図である。ユーザーIDデータベースDB2に格納されたデータは、登録したユーザーIDに対して個人情報を紐付けた情報であり、
図4に示すように、ユーザーID61に対して、例えば、氏名又は名称の情報62、住所情報63、ログインID64、パスワード65といった情報が関連付けられている。
【0024】
ユーザーIDは、振付登録システム100においてユーザーを識別するために付される固有の識別情報である。なお、ユーザーIDデータベースDB2においてユーザーID61に紐付けられる情報は、上記した情報(氏名又は名称の情報、住所情報、ログインID、パスワード)に限定されず、例えば、電話番号情報や、登録日情報、パスワード以外のユーザーの認証情報(例えば、指紋情報、声紋情報)などが含まれてもよい。なお、後述するように、ログインIDに代えてユーザーIDを用いたユーザー認証を行う場合、ユーザーIDデータベースDB2においてログインIDの情報は不要である。
【0025】
認証部14は、ユーザーの認証を実行する処理部である。結合コード生成部15は、振付動画に係る結合コードを生成する処理部である。結合コードは、複数の動作コードMCを結合したコードであり、振付動画における振付構成動作の時間的順序に従って、振付構成動作の画像データGに対応する動作コードMCを結合することにより生成される。
【0026】
判定部16は、結合コードとユーザーID61との少なくともいずれか一方が、ブロックチェーンに記録された(既記録の)後述する振付コード登録情報(振付コード及び創作者ID)と異なるか判定する処理部である。
【0027】
記録部17は、判定部16が異なると判定した場合、結合コードとユーザーID61とを紐付けた振付コード登録情報を後述するブロックチェーンに記録する処理部である。例えば、記録部17は、結合コードとユーザーIDとの組み合わせと同一の振付コード登録情報がブロックチェーンに未記録である場合、当該振付コード登録情報をブロックチェーンに新たに記録する。
【0028】
登録振付情報作成部18は、振付登録システム100に登録された振付及びその創作者の情報(以下「登録振付情報」という。)の作成等を実行する処理部であり、ユーザー端末20又は閲覧者端末40からの登録振付情報の閲覧要求に応じて、登録振付情報データを作成し、端末20,40に送信する。この登録振付情報作成部18の具体的な処理については後述する。なお、振付登録システム100において、制御部13がこのような登録振付情報作成部18を有するか否かは任意である。
【0029】
サーバー10は、コンピュータであり、送受信装置、ハードディスクやメモリなどの情報記憶装置、CPUなどの演算処理装置等を備える。このコンピュータは、ダンスの振付を登録する装置として機能を実現するためのプログラムが記憶されており、このプログラムの実行により、サーバー10の各機能、即ち、認証部14、判定部16、記録部17及び登録振付情報作成部18を含む制御部13や、サーバー側通信部11、記憶部12等の機能が構成される。なお、サーバー10は、コンピュータに限定されず、本発明にかかる機能を有する限りにおいていかなる構成であってもよく、例えば、クラウドサーバーや、分散型システムのサーバーなどであっても構わない。
【0030】
ユーザー端末20は、振付登録システム100のユーザーが使用する端末である。ユーザーは、登録しようとする振付の創作者である。即ち、ユーザー端末20は、創作した振付を登録しようとするユーザーが使用する端末である。ところで、振付登録する際のユーザー端末20の操作(使用)については、ユーザー自らが直接行う場合と、ユーザーから依頼された者がユーザーに代わって(いわゆるユーザーの手足として)行う場合とがある。従って、上記した「創作した振付を登録しようとするユーザーが使用するユーザー端末」とは、ユーザーが直接操作する端末に限定されず、ユーザーが振付を登録するためにその振付登録の操作をユーザーから依頼された者が使用する端末も含まれる。なお、
図1では、ユーザー端末20を一つ示しているが、振付登録システム100を構成するユーザー端末20の数は複数であっても構わない。
【0031】
図5は、ユーザー端末20の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、ユーザー端末20は、端末側通信部21と、入力部22と、表示部23と、端末記憶部24と、端末制御部24とを有する。
【0032】
端末側通信部21は、サーバー10との間でデータを送受信する。入力部22は、ユーザーの操作を受け付け、当該操作により、登録しようとする振付に関する情報が入力される。表示部23は、後述する動画作成画面や、振付動画などを表示する。端末記憶部24は、後述するプログラムや、端末制御部25の処理に係る結果情報、入力情報等を格納する。端末制御部25は、ユーザー端末20を構成する各種装置の制御や情報処理を実行する処理部であり、動画作成画面表示部26と振付動画作成部27とを有する。
【0033】
動画作成画面表示部26は、複数の異なる振付構成動作画像を有する動画作成画面を表示部23に表示する処理部である。この振付構成動作画像は、サーバー10の動作コードデータベースDB1に格納されている画像データGの画像である。
【0034】
振付動画作成部27は、動画作成画面においてユーザーが選択した複数の振付構成動作の画像データGを結合してダンスの振付動画を作成し、作成したダンスの振付動画を表示部23に表示させる処理部である。
【0035】
ユーザー端末20は、PC(Personal Computer)であり、送受信装置、マウスやキーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、ハードディスクやメモリなどの情報記憶装置、CPUなどの演算処理装置等を備える。このPCは、サーバー10に識別情報を送信したり、表示部23に振付構成動作画像や振付動画を表示したりする装置として機能を実現するためのプログラムが記憶されており、このプログラムの実行により、ユーザー端末20の所定の機能、即ち、動画作成画面表示部26及び振付動画作成部27を含む端末制御部25や、端末側通信部21等の機能が構成される。なお、ユーザー端末20は、PCに限定されず、例えば、スマートフォンやタブレット端末により実現されてもよい。この場合、ユーザー端末20は、送受信装置、入力手段及び表示手段であるタッチパネル装置、メモリなどの情報記憶装置、CPUなどの演算処理装置等を備える。また、ユーザー端末20は、スピーカーを備える構成であってもよく、振付動画の再生と同時に振付動画の振付に適したダンス曲を出力するようにしてもよい。
【0036】
ブロックチェーンシステム30は、ピアツーピア(P2P、Peer to Peer)方式で互いに通信する複数(
図1に示す例では6つ)のノードコンピュータ30a~30fにより構成される。これら複数のノードコンピュータ30a等は、ダンス振付に関する後述する振付コード登録情報をブロックチェーン技術(分散型台帳技術)により分散して管理する。具体的には、ブロックチェーンシステム30において、振付コード登録情報を記録したブロックがノードコンピュータ30a等上にブロックチェーンとして記録されると、複数のノードコンピュータ30a等によってブロックチェーン上の各ブロックに含まれるハッシュ値の整合性が確認され、これによりブロックチェーンにおけるデータの整合性が担保される。このようなブロックチェーンシステム30の分散型台帳管理により、振付コード登録情報の改ざんを防ぐことができる。
【0037】
図6は、ブロックチェーンシステム30に係るブロックチェーンに記録される振付コード登録情報の一例を示す概念図である。
図6に示すように、振付コード登録情報は、振付コード71と創作者ID72とが紐付けられた情報である。
【0038】
振付コード71は、振付登録システム100が登録したダンスの振付に係るコードである。振付コード71は、上述した結合コードと同じコードであり、登録した振付(一連の動き)を振付構成動作に分解して、各振付構成動作が振付を構成する時間的順序に従って、振付構成動作に対応する動作コードMCを結合したコードである。従って、振付コードは、登録された振付が、どの動作コードMCの動作をどのような順番で行う構成であるかを示す情報である。つまり、振付コードは、登録した他の振付と区別するための識別情報であるとともに、その振付の内容を示す情報でもある。
【0039】
創作者ID72は、振付登録システム100において登録した振付の創作者を識別するために付される固有の識別情報であり、登録した振付の創作者のユーザーIDである。
【0040】
閲覧者端末40は、登録振付情報を閲覧しようとする者(以下「閲覧者」という。)が使用する端末であり、例えば、ユーザー端末20と同一の構成である。なお、閲覧者端末40は、サーバー10へ要求する内容を入力する入力部、及び、登録振付情報等を表示する表示部を備える限りにおいていかなる構成であってもよく、ユーザー端末20と異なる構成であっても構わない。
【0041】
次に、ユーザーが振付を登録するときの振付登録システム100の動作の一例について、
図8を適宜参照しながら
図7のフローチャートに沿って説明する。振付を登録するときの振付登録システム100の動作は、まず、ユーザー端末20において振付動画を作成する処理(主として後述するステップS2~S4の処理)と、これに引き続き、サーバー10において振付動画に係る振付を登録する処理(主として後述するステップS6~S8の処理)と、の2段階の処理を有している。
【0042】
まず、ユーザー端末20は、サーバー10にアクセスし、サーバー10にログインするためのログイン処理を実行させる(ステップS1)。ステップS1では、サーバー10の認証部14が、アクセスされたユーザー端末20の表示部23にログイン画面を表示させ、ユーザーからのログインID及びユーザーの認証情報の入力を受け付け、ユーザー認証を実行する。ステップS1では、ログインIDとパスワードによりユーザー認証をするが、ログインIDに代えてユーザーIDを入力させることにより認証してもよい。
【0043】
次に、ユーザー端末20は動画作成画面を表示する(ステップS2)。ステップS2では、動画作成画面表示部26がユーザー端末20の表示部23に振付動画作成画面を表示させる。
【0044】
振付動画作成画面は、振付動画を作成するための情報が入力される画面である。振付動画は、ユーザーが登録しようとする振付に係る動画である。ユーザーは、振付動画作成画面において次の操作を行う。即ち、ユーザーは、登録しようとする振付を個々の振付構成動作に分解したときの振付構成動作に係る画像データGを選択する。換言すると、ユーザーは、登録しようとする振付を構成する振付構成動作に係る画像データGを選択する。このとき、ユーザーは、選択した振付構成動作に係る画像データGについて、それぞれ振付動画を構成するときの時間的順序を決定する。
【0045】
図8は、表示部23に表示された振付動画作成画面の一例を示す図である。
図8に示すように、振付動画作成画面は、動作画像表示領域81と選択画像表示領域82とを有している。
【0046】
動作画像表示領域81には、複数の異なる振付構成動作画像91~93が表示されており、ユーザーがこれらの画像を選択可能となっている。これらの振付構成動作画像91等は、それぞれ動作コードデータベースDB1に格納されている画像データGに係る振付構成動作の画像である。
【0047】
ユーザーが、振付構成動作画像91等をマウスでクリックするなどして選択すると、選択された振付構成動作画像91等が選択画像表示領域82に新たに表示される。そして、ユーザーは、選択画像表示領域82の振付構成動作画像91等を、それぞれ振付動画を構成する時間的順序に並べる。このようにして、振付動画を作成するための情報が振付動画作成画面に入力される。
【0048】
続いて、ユーザー端末20は振付動画を作成する(ステップS3)。ステップS3の処理は、例えば、ユーザーが選択画像表示領域82の外にある生成ボタン83をマウスでクリックすることにより実行される。ステップS3では、振付動画作成部27が、振付動画作成画面に入力された振付構成動作画像91等とその時間的順序の情報に従って、振付構成動作に係る画像データGを決められた時間的順序に従って繋げることで振付動画を作成する。例えば、
図8に示すように、選択画像表示領域82において、振付構成動作画像91、振付構成動作画像92、及び振付構成動作画像93がこの順に並んで入力されているとき、振付動画作成部27は、振付構成動作画像91、振付構成動作画像92、振付構成動作画像93をこの順で繋げて振付動画を作成する。ユーザーは、このようにユーザー端末20上で登録したい振付を作成することができる。
【0049】
続いて、ユーザー端末20は振付動画を表示する(ステップS4)。ステップS4では、引き続き振付動画作成部27が、ステップS3で作成した振付動画を表示部23に表示させる。
【0050】
ユーザー端末20は、ユーザーが例えば振付動画の表示画面に表示された登録ボタン(不図示)をマウスでクリックするなどして、振付動画に係る振付を登録するための操作を受け付けると、振付動画及びユーザーの識別情報のデータをサーバー10に送信する(ステップS5)。このとき、ユーザー端末20が送信するユーザーの識別情報は、例えばログインIDである。
【0051】
サーバー10は、振付動画及びユーザーの識別情報のデータを受信すると、次の処理を実行する。まず、結合コード生成部15が、振付動画のデータに基づいて、結合コードを生成する(ステップS6)。具体的には、ステップS6では、結合コード生成部15は、まず、振付動画を個々の振付構成動作画像に分解し、次いで、動作コードデータベースDB1から各振付構成動作画像に対応する動作コードMCを読み出し、読み出した動作コードMCを対応する振付構成動作画像と置き換え、さらに、置き換えた動作コードMCどうしを結合することで、結合コードを作成する。このとき、動作コードMCどうしは、対応する振付構成動作画像が振付動画を構成する時間的順序に従って結合される。
【0052】
例えば、ステップS3において、振付構成動作画像91と振付構成動作画像92と振付構成動作画像93とをこの順で繋げて振付動画が作成された場合(
図8参照)、結合コード生成部15は、動作コードデータベースDB1(
図3参照)から、振付構成動作画像91に対応付けられた動作コード「1-001」と、振付構成動作画像92に対応付けられた動作コード「1-002」と、振付構成動作画像93に対応付けられた動作コード「2-002」とを読み出し、この順で動作コードを結合して、結合コード「1-001 1-002 2-002」を生成する。
【0053】
また、サーバー10は、ユーザーの識別情報に基づいて、ユーザーIDデータベースDB2からユーザーのユーザーIDを読み出す。
【0054】
そして、サーバー10は、結合コードとユーザーIDとを紐付け、紐付けた情報が既記録の情報(登録データ)と異なるか判定する(ステップS7)。ステップS7では、具体的には、判定部16が、結合コードとユーザーIDとを紐付けた情報と、ブロックチェーンに既記録の全ての振付コード登録情報(つまり振付コードと創作者IDとが紐付けられた情報)とをそれぞれ対比し、結合コードとユーザーIDとの少なくともいずれか一方が、振付コード登録情報の対応するコード(つまり振付コード)及びID(つまり創作者ID)と異なるか判定する。
【0055】
例えば、(1)振付コード「CCC」かつ創作者ID「BBB」、(2)振付コード「AAA」かつ創作者ID「DDD」、(3)振付コード「CCC」かつ創作者ID「DDD」の(1)乃至(3)の3つの振付コード登録情報のみがブロックチェーンに記録されているとき、判定部16は、結合コード「AAA」とユーザーID「BBB」とを紐付けた情報について、既記録の情報と異なると判定する。即ち、結合コード「AAA」とユーザーID「BBB」とを紐付けた情報を、上記(1)の情報と対比すると結合コード「AAA」がこれに対応する振付コード「CCC」と異なり、上記(2)の情報と対比するとユーザーID「BBB」がこれに対応する創作者ID「DDD」と異なり、上記(3)の情報と対比すると結合コード「AAA」及びユーザーID「BBB」の双方がそれぞれ対応する振付コード「CCC」及び創作者ID「DDD」と異なる。従って、この場合、判定部16は(既記録のいずれとも)異なると判定する。換言すると、この場合、判定部16は、結合コードとユーザーIDとを紐付けた情報と同一の振付コード登録情報がブロックチェーンに存在しない場合、ステップS7において異なると判定する。
【0056】
ステップS7において判定部16が異なると判定すると、サーバー10は、結合コードとユーザーIDとを紐付けた情報をブロックチェーンに記録する(ステップS8)。ステップS8では、例えば、判定部16が結合コード「AAA」かつユーザーID「BBB」の情報について既記録の情報と異なると判定した場合、記録部17は振付コード「AAA」と創作者ID「BBB」とが紐付けられた振付コード登録情報をブロックチェーンに新たに記録する。このとき、記録部17は、振付コード及び創作者IDのデータをブロックチェーンにそのまま記録してもよいし、これらのデータを格納したファイルを示すパスやURL(Uniform Resource Locator)をブロックチェーンに記録してもよい。
【0057】
一方、ステップS7において判定部16が異ならないと判定した場合、記録部17はステップS8を実行しない。例えば、振付コード「AAA」かつ創作者ID「BBB」の振付コード登録情報がブロックチェーンに既に記録されている場合、判定部16は異ならない(つまり同一)と判定し、記録部17は振付の記録の処理を実行せず、サーバー側通信部11は振付を登録しない旨の情報をユーザー端末20に送信する。なお、ユーザー端末20は、登録しない旨の情報を受信すると、表示部23に当該情報を表示してユーザーにその旨を知らせる。
【0058】
上述したステップS8の処理の実行により、振付コード登録情報がブロックチェーンに記録され、これにより振付とその創作者情報とを紐付けた情報が振付登録システム100に登録される。ユーザー端末20は、登録完了情報をサーバー10から受信して表示部23に表示する。
【0059】
続いて、閲覧者が登録振付情報を閲覧するときの振付登録システム100の動作の一例について説明する。
【0060】
閲覧者は、閲覧者端末40を用いてサーバーにアクセスする。サーバー10の登録振付情報作成部18は、閲覧者端末40から登録振付情報の閲覧要求を受け付けると、登録振付情報を作成し、そのデータを閲覧者端末40に返す。
【0061】
このとき、登録振付情報作成部18は、登録振付情報(振付とその創作者の情報)を、振付コード登録情報(振付コード71と創作者ID72とを紐付けた情報)に基づいて次のように作成する。
【0062】
即ち、登録振付情報作成部18は、まず、振付コード71を個々の動作コードMCに分解し、次いで、動作コードデータベースDB1から各動作コードMCに対応する振付構成動作の画像データGを読み出し、読み出した画像データGを対応する動作コードMCと置き換え、さらに置き換えた画像データGどうしを繋げることで、振付動画を作成する。このとき、画像データGどうしは、対応する動作コードMCが振付コード71を構成する時間的順序に従って繋げられる。
【0063】
また、登録振付情報作成部18は、ユーザーIDデータベースDB2から創作者IDと同一のユーザーID61に対応する個人情報(氏名・名称等)を読み出す。これにより、振付コード登録情報の創作者ID72が、対応する個人情報に置き換えられる。
【0064】
このように、登録振付情報作成部18は、振付コード登録情報に係る振付コード71及び創作者ID72を、振付動画及び個人情報に変換し、登録振付情報を作成する。そして、登録振付情報作成部18は、上述したように、作成した登録振付情報のデータを閲覧者端末40に送信する。
【0065】
閲覧者端末40は、登録振付情報のデータを受信すると、表示部に登録振付情報を表示する。
図9は、閲覧者端末40の表示部に表示される登録振付情報の一例を示す図である。閲覧者端末40の表示部には、例えば
図9に示すように、登録振付情報として、登録されている振付の内容の情報である振付動画R1、及び、その振付の創作者(著作者)の情報である氏名R2が表示される。なお、閲覧者端末40に代えてユーザー端末20から登録振付情報を閲覧する場合の振付登録システム100の動作についても同様である。
【0066】
以上説明した振付登録システム100によれば、判定部16を有するので振付の重複登録を事前に排除するとともに、振付について、振付コードの態様で記録するので、その動画(例えばダンサーの動画)を記録する場合などに比べて少ないデータ量で登録でき、ひいては登録データを容易に管理することができる。また、振付登録システム100によれば、ユーザー端末20に振付動画作成画面が表示されるので、ユーザーは、創作した振付に応じて振付構成動作画像を選択しかつその順序を決定するという簡単な操作で振付を作成して振付登録することができる。
【0067】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、上記の実施形態で説明した要件やステップの一つ以上は、省略されることがある。そのような変更または改良、省略した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0068】
例えば、上記実施形態では、サーバー10は結合コードを生成する構成であったが、これに代えて、ユーザー端末20において結合コードを生成させ、生成した結合コードをユーザー端末20からサーバー10へ送信するようにしてもよい。この場合、ユーザー端末20は、上述した結合コード生成部15と同様に構成される結合コード生成部を有し、ステップS6と同様の処理を実行する。
【0069】
また、結合コードとユーザーIDとを紐付けた情報が既登録情報(振付コード登録情報)と異なるかの判定(ステップS7)について、上記実施形態では、判定部16は、結合コードとユーザーIDとの少なくともいずれか一方が、既登録の振付コード登録情報(振付コード71及び創作者ID72)と異なるかを判断している。その結果、上記実施形態では、登録しようとする振付と同一の振付が既に登録されていてもその創作者が異なる場合は振付登録される。しかし、このような構成に代えて、ステップS7において、判定部16は、少なくとも結合コードが既登録情報(振付コード71)と異なるかとの点のみで判断するようにしてもよい。この場合、例えば、振付コード「AAA」かつ創作者ID「DDD」の振付コード登録情報がブロックチェーンに記録されているとき、判定部16は、結合コード「AAA」かつユーザーID「BBB」の情報については、結合コードと振付コードとが同一であるので、異ならないと判定する。その結果、登録しようとする振付と同一の振付が既に登録されている場合は振付登録されない。
【0070】
また、上記実施形態では、サーバー10は、ステップS7において判定部16が異なると判定したとき、直ちに新たに振付コード登録情報を記録して振付登録するが、このような構成に限定されない。サーバー10は、ステップS7において判定部16が異なると判定した場合、さらに別の条件を満たすか判定し、その条件も満たすときに振付登録するようにしてもよい。例えば、サーバー10は、登録しようとする振付のカウント数が所定カウント以上か(例えばツーエイト以上のダンスの振付か)否かを判定し、所定カウント以上の場合に登録するようにしてもよい。
【0071】
また、振付構成動作については、上記実施形態ではダンスをカウントで区切ったときの1カウント又は連続する複数カウントでのダンサーの動作であったが、これらに限定されず、ダンスの振付を構成可能な所定時間の動作であればよい。例えば、振付構成動作は、ダンスをカウントで区切ったときの0.5カウントや、1.5カウント(1カウント半)、2.5カウント(2カウント半)などの時間におけるダンサーの動作(つまり、ダンスを0.5カウントで区切り、0.5カウントを1単位(最小単位)としたときの奇数単位での動作)であってもよい。なお、この場合の振付構成動作の画像は、動画及び静止画のいずれであっても構わない。
【符号の説明】
【0072】
G 画像データ
MC 動作コード
10 サーバー(振付登録装置)
20 ユーザー端末
30 ブロックチェーンシステム(ブロックチェーン)
71 振付コード
72 創作者ID
100 振付登録システム
【要約】
【課題】ダンスの振付について比較的少ないデータ量で登録することにより容易に管理できる仕組みを提供する。
【解決手段】ダンスの一連の振付を構成可能な動作である振付構成動作の画像データと、複数の異なる振付構成動作の画像データのそれぞれに対応付けられた動作コードと、を記憶し、振付に係る振付コードと、当該振付の創作者に係る創作者IDと、を紐付けた振付コード登録情報を記録するブロックチェーンに接続され、ユーザーが登録しようとする振付を構成する振付構成動作の時間的順序に従って、当該振付構成動作の画像データに対応する動作コードを結合した結合コードと、登録しようとする振付を創作したユーザーのユーザーIDと、の少なくともいずれか一方が、ブロックチェーンに既記録の振付コード登録情報と異なるか判定し、異なると判定した場合、当該結合コードと当該ユーザーIDとを紐付けた情報を、振付コード登録情報としてブロックチェーンに記録することにより振付を登録する。
【選択図】
図1