(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
A63F7/02 328
(21)【出願番号】P 2019177067
(22)【出願日】2019-09-27
【審査請求日】2022-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】瀬口 浩之
【審査官】中村 祐一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-097925(JP,A)
【文献】特開2016-112177(JP,A)
【文献】特開2016-016291(JP,A)
【文献】特開2014-176402(JP,A)
【文献】特開2012-228486(JP,A)
【文献】特開平07-213685(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技
価値を
付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により
付与された遊技
価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
前記残高
が予め設定される基準情報
に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する特定手段と、
前記残高が小量となった場合に、
前記貸出処理により遊技価値を付与することなく残高を強制精算するための強制精算処理を実行する強制精算手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により付与された遊技価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
遊技機側から出力される遊技信号により、遊技機が稼動状態であるか否かを判定する稼動判定手段
と、
前記残高が予め設定される基準情報に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する特定手段と、
前記残高が小量となった場合に作動するタイマが、該当する遊技機が稼動状態となることなく所定期間作動した場合に
、その残高を強制精算するための強制精算処理を実行する
強制精算手段と、を備えたことを特徴とす
る遊技場用システム。
【請求項3】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により付与された遊技価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
前記残高が予め設定される基準情報に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する特定手段と、
前記残高が小量となった場合に、その残高を強制精算するための強制精算処理を実行する強制精算手段と、
前記強制精算処理の対象となった残高を特定可能な履歴情報を管理する管理手段と、
前記履歴情報の一覧の中から精算対象となる履歴情報を選択可能であり、精算対象となる履歴情報が選択された場合に、当該履歴情報により特定可能な残高について補助精算処理を実行する精算手段と、を備えたことを特徴とす
る遊技場用システム。
【請求項4】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により付与された遊技価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
前記残高が予め設定される基準情報に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する特定手段と、
前記残高が小量となった場合に、その残高を強制精算するための強制精算処理を実行する強制精算手段と、
前記残高が小量となる前記貸出処理に対応する遊技者の画像を撮像する撮像手段と、
前記強制精算処理の対象となった残高を特定可能な履歴情報に、前記撮像手段により撮像された遊技者の撮像画像を対応付けて管理する管理手段と、を備えたことを特徴とす
る遊技場用システム。
【請求項5】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により付与された遊技価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
前記残高が予め設定される基準情報に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する特定手段と、
前記残高が小量となった場合に、その残高を強制精算するための強制精算処理を実行する強制精算手段と、を備え、
前記強制精算した残高を閉店処理後に雑収入として計上することを特徴とす
る遊技場用システム。
【請求項6】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与するための貸出処理を行う貸出手段と、
前記受付けられた貨幣価値のうちから前記貸出処理により付与された遊技価値の対価分を差引いた残高を特定可能な記録媒体を発行する発行手段と、
前記残高が予め設定される基準情報に達していないかにより、残高が小量となったか否かを特定する一方、遊技者が遊技により獲得した獲得価値
が予め設定される獲得価値用基準情報
に達していないかにより、前記獲得価値が小量となったか否かを特定
する特定手段と、
前記特定手段により前記残高と前記獲得価値との双方が小量となった旨が特定された場合に、その残高並びに獲得価値
を強制精算するための強制精算処理を実行する
強制精算手段と、を備えたことを特徴とす
る遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では、各台計数機のように各遊技機に対応して設けられる遊技装置にて、計数値が端数しかない場合に計数値をクリアして翌日の営業や次の遊技客が遊技し易いようにしているが、プリペイドの残高についてはクリア対象とせず、カード発行処理を行って対応していた(例えば特許文献1の段落[0052]参照)。
これは、貸出処理を行う場合に所謂内税方式を採用して例えば500円単位で貸出すものの貸出玉数等を調整して(例えば116玉)払出すといった運用とする遊技場が多いことから端数が生じ難いためであるが、近年では消費税が10%に引き上がることもあり、所謂外税方式を採用して貸出玉数ではなく徴収するプリペイド価値を調整する運用を検討している遊技場もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外税方式では例えば125玉の貸出で550円が徴収されるが、この場合、最低払出単価は、5玉で22円となる。従って、1000円分の貸出を行うとすれば、225玉で990円が徴収され、10円が残高として残ることとなり、この10円の残高の精算を遊技者が行わないことや、遊技場によっては残高が10円しかない場合にはカードの持ち帰りリスクを考慮してカード発行を許容しないことが想定される。
このような場合、10円の残高だけが残っていることで次の遊技者が遊技を敬遠する虞があるため、遊技場では外税方式を断念する遊技場も多くなることが想定される。
【0005】
本案は上記事情に鑑み、プリペイド残高が端数しかない場合に好適に対応し得る遊技場用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明によれば、有価価値を受付けて貸出処理を行い、その対価を徴収した残高を管理し、当該残高と基準値とを比較した結果、残高が端数となった場合に残高を強制精算するための強制精算処理を行うため、プリペイド残高が端数しかない場合に好適に対応し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態における遊技場用システムの全体構成を概略的に示す図
【
図3】遊技装置の表示部における空き台整理に係る画面遷移を示す図
【
図4】管理装置で管理される遊技者の撮像画像を含む履歴情報の説明図
【
図5】精算機の表示部における空き台整理残高の実精算に係る説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6と接続され、各種情報の送受信を行っている。遊技場には精算機7やPOS(図示略)も設置されており、これら精算機7やPOSもLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0009】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置される管理手段であり、遊技場の管理者が操作するキーボード6a、モニタ6b及びプリンタ(図示略)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力し、遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。また、管理装置6は遊技機側から出力される遊技情報を受信し、受信した遊技情報を管理者向けに表示、印字出力する一方、情報表示装置3は遊技者向けに遊技情報を表示出力する。
【0010】
図2は遊技機1の正面を示している。遊技機1はCR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11及び下部受皿12を有する。上部受皿11には、貸出釦13、返却釦14及び残高表示部15が並設されている。盤面9には、普図表示部16、普図保留表示部17、特図表示部18、普図入賞口19、第1一般入賞口20、第2一般入賞口21、第1保留数表示部22、第2保留数表示部23、第1始動口24、第2始動口25及び大入賞口26を有する。
【0011】
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口24は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)、第2始動口25は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)であり、各始動口24,25への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部18にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
【0012】
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
【0013】
(3)遊技機設定値(モード)が6段階で設けられており、このモードにより、
図3のモード別スペック値に示す通り大当り抽選の当選確率(大当り確率、大当り条件)を通常遊技状態(以下、通常状態)と確変状態(特別状態、以下、確変)とを対象として調整可能。大当りがその後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率(例えば64%で全モード共通)が定められている。通常状態と確変の大当り確率もモードにより不変としてもよく、通常状態と確変との大当り確率や確変率、及び後述するラウンド振分率や小当り確率(小当り条件)等の少なくとも1つがモードにより調整可能であればよい。
【0014】
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口26を開放する。1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数または上限開放期間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口24に入賞した場合は2Rが10%、4Rが51%、8Rが39%であるが、第2始動口25の場合は4Rが10%、8Rが90%となり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口24よりも第2始動口25の方が高く設定される。
【0015】
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口25の入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うか大当りが発生するまで継続する所謂ST機であり、大当りが発生しない場合は、その後は時短(単独時短)となり、所定の時短回数(例えば150回)の図柄変動を行うか大当りが発生するまで時短を継続する。また、確変大当りでない大当り(通常大当り)が発生した場合も上記同様に時短となり、いずれも時短回数分の図柄変動を行った場合は通常状態に戻る。
【0016】
(6)確変となる場合、大当り抽選同様の小当り抽選の当選確率(小当り確率)が向上する小当りRUSH状態(以下、RUSH)となるが、このRUSHは以下のパターンに継続する図柄変動回数が振分けられる。
・30回転まで(50%)
・50回転まで(30%)
・ST終了まで(15%)
・時短終了まで(5%)。
この回数分の図柄変動後はRUSHではない確変状態や時短状態等の状態となる。
【0017】
(7)RUSHは確変同様に大当り発生等により終了するが、RUSH以外では1/300の小当り確率が、RUSHでは3/5となる。小当りが発生した場合は大入賞口が開放するが大当りと比較して、上限入賞数が1個、上限開放期間が1秒等、開放条件が遊技者に不利となっている。しかしながら、RUSHでは小当り確率が向上するため小当りが頻出し、RUSHではない高確率状態(単独確変や時短(単独時短))よりも出率が高まる。
【0018】
(8)第2始動口25は普図入賞口19への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動時間は通常状態では30秒であり、時短では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒となる。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口25の入賞率が高くなる。
【0019】
(9)各始動口24,25や大入賞口26以外に第1一般入賞口20、第2一般入賞口21も設けられている。第1一般入賞口20は甘中や大当り中に盤面9の右側を狙って打つ、所謂右打ちを行った場合に入賞可能な位置に設けられており、第1一般入賞口20に入賞(一般入賞)した場合には10個の賞球はあるが、図柄変動等は行われない。以上の例示した値は、異なる機種であればRUSHの発生条件が異なる等、機種に応じて様々な値となり、遊技性も異なる。
【0020】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口24,25への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
【0021】
・アウト信号=消費玉を回収するアウトB0Xから出力される消費価値(アウト、遊技情報)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でもよい。
【0022】
・セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ、遊技情報)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。また、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
【0023】
・スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する特図表示部18(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数、単位遊技数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。
【0024】
・S入賞信号=遊技機1から出力されるS入賞(始動入賞、単位遊技)を特定可能な信号。始動入賞時に出力されるので信号入力に応じて始動入賞を特定する。尚、スタートとS入賞とのいずれか一方のみを管理する等、兼用して管理対象としてもよい。
・状態信号=遊技機1から出力される大当り信号、特別状態信号、高確信号、及びRUSH信号に区分され、各状態に対応した期間にてレベル出力される。
【0025】
図1に示す遊技装置2は、所謂各台計数機能を有する貸出手段であり、遊技機1各々に対応して一台ずつ設けられる。遊技装置2は、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯27、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口28、各種情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部29、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払出すための払出釦30、払出された玉が通過する払出ノズル31、ICカード37(一般カードや会員カード)が挿入されるカード挿入口32、遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿33、周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を含むカメラ34、従業員が携帯するリモコン(図示略)からの信号を受けるリモコン受光部35等を有する。
【0026】
図1に示すICカード37は、当日限り有効な一般カードや予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効な会員カードである。ICカード37は、ICチップを内蔵し、カードを特定可能なカードID、遊技者が投入した貨幣の未消費金額である残高、遊技により獲得した遊技媒体数である持玉数を特定可能な記録媒体として構成されている。
【0027】
図示は省略するが、遊技装置2の制御部(適宜「遊技装置2」と略す)は、CPUや記憶部(ROMやRAM等)を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。遊技装置2は、以下のように動作する。
【0028】
(1)ICカード37の未挿入状態で投入口28へ投入された貨幣を受付けると(貨幣受付処理を行うと)、その入金金額(1000円単位)を記憶するとともに、当該入金金額(残高)を液晶表示部29に表示する。残高がある状態で遊技機1の貸出釦13が押下されると(貸出操作、対価付与操作)、当該受付けた貨幣を対価として貸出1単位分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出すことにより、遊技者へと遊技媒体を貸出し(貸出処理、対価付与処理)、貸出レートに応じた対価分を残高から引落とす(差引く)。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
【0029】
(2)消費税等を考慮して貸出レート(以下「レート」と略す)が設定され、そのレートに基づき貸出処理を行い、例えば消費税10%の場合、所謂外税方式ではレートが550円で125玉(1玉=4.4円)というように設定可能である。よって例えば、貸出2単位(1000円)分の貸出処理において、225玉で900円が徴収され、10円が残高として生じることとなる。
(3)遊技者が遊技により獲得した玉を計数し、その計数した玉(獲得価値)を持玉として管理し、その持玉数を対価とした払出しも可能で、払出した場合は、その対価分(払出した玉数と同数)を持玉数より減算する(差引く)。
【0030】
(4)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦14を押下(発行操作を受付け)すると、その残高や持玉数を特定可能なICカード37が発行される。このように、遊技装置2は、遊技者から受付けた貨幣価値のうちから貸出処理により貸出された遊技媒体の対価分を差引いた残高等を特定可能な記録媒体を発行する発行手段として機能する。
【0031】
(5)カード挿入口32から挿入されたICカード37を受付けることでも残高や持玉を受け付け可能であり、ICカード37を受付けて残高や持玉を受け付けた場合には、その残高や持玉を引き継ぐ。尚、ICカード37が会員カードの場合、そのカードIDに対応付けて管理される(当該IDにより特定可能な)持玉数や貯玉数は管理装置6の会員口座に記憶され、会員カードを受付けると、当該カードに記憶されている残高を読み出して液晶表示部29に表示すると共に、持玉数を管理装置6から受信して表示し、又、暗証番号の入力を条件として貯玉数を管理装置6から受信して表示する。
【0032】
(6)遊技装置2は中継装置4とのシリアル通信(売上信号の受信)により貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、計数玉、持玉、払戻玉、及び一般カードの受付や発行処理を特定可能であるが、これらはパルス信号(例えば、入金1000円毎に1パルス等)でも特定可能である。尚、貸出処理上の通信については中継装置4を介さず、遊技機1と遊技装置2とで直接通信を行ってもよい。
【0033】
(7)カメラ34により例えば5秒毎に遊技者の顔画像(撮像画像)を取得し、管理装置6へ送信する。よって、遊技装置2は、遊技機1にて遊技媒体の貸出(前記貸出処理)を行ったときに5秒以上の時間的ずれを生じさせることなく、カメラ34により遊技者の顔画像を取得することが可能である。
【0034】
尚、カメラ34の撮像視野は、遊技者が遊技機1に対して正対している状態で当該遊技者の顔を含む領域となるように設定されるものとする(
図4の顔画像参照)。また、遊技装置2では、上記の「10円」の端数の如く、残高から消費し続けた結果、最小残高貸出(これ以上貸出できない)となるタイミングで、カメラ34により撮像するものとする。つまり、本実施形態のカメラ34は、所定時間毎に遊技者の顔画像を撮像するとともに、前記最小残高となる貸出処理が行われた場合に、当該貸出処理を行った遊技者の顔画像を撮像する撮像手段に相当する。
【0035】
図1に示す精算機7は、ICカード37が挿入されるカード挿入口38、ICカード37に対応付けられた残高をその払出しにより精算する返却口39、各種情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部40等を有する。詳しくは後述するように、精算機7は、ICカード37の残高を精算する通常の精算処理だけでなく、誤って強制精算された残高を遊技者に補填するための返金処理(補助精算処理)を行う精算手段として構成されている。
【0036】
管理装置6の制御部(図示略)は、CPUや記憶部(ROMやRAM等)を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。管理装置6の記憶部には、残高が小量となったか否かを特定するために予め設定される残高用基準値(前記最小残高に対応する基準情報)と、持玉数が小量となったか否かを特定するために予め設定される持玉用基準値(獲得価値用基準情報)とが記憶されている。
【0037】
管理装置6の制御部(適宜「管理装置6」と略す)には、キーボード6a、モニタ6b、前記プリンタが接続されるとともに、遊技機1側や精算機7等の遊技場内の各種機器との間における送受信用のI/F部(図示略)が接続されており、管理装置6は遊技場内の各種機器の稼動状況を管理する。また、管理装置6は稼動判定手段として、前記アウト信号やセーフ信号等の遊技機1側から出力される遊技信号により、遊技機1が稼動状態であるか否かを判定する。
【0038】
管理装置6は、日時情報を計時するRTCの機能(後述する
図4の「日時」参照)並びにタイマ機能を備える。タイマ機能は、残高が小量となった場合で且つ該当する遊技機1が稼動状態でないことを条件として、タイマの作動を開始する。このように、管理装置6は、係る条件の成立に合わせてタイマを作動させることで、強制精算処理を実行するタイミングを計っている。
【0039】
また、遊技装置2各々において、稼動判定手段としての機能並びに管理装置6と同じタイマ機能を持たせるとともに、残高用基準値と持玉用基準値とを予め設定しておくことにより、残高が小量となったことを特定した場合であって、該当する遊技機が稼動状態となることなく所定期間タイマが作動した場合に強制精算処理を実行するように構成されている。
【0040】
本実施形態の強制精算処理とは、遊技装置2においてICカード37の残高が小量となった場合に、例えば強制的に残高をゼロクリアする強制精算のための処理(その残高を強制精算するための処理)である。以下では、係る強制精算処理について、従業員のリモコン操作による空き台整理として行う構成と、遊技装置2における自動的な空き整理として行う構成について、
図3を参照しながら説明する。
【0041】
<1.遊技装置における空き台整理>
図3は、遊技装置2の液晶表示部29における画面S1~S4遷移(乃至表示ステップS1~S4)を示しており、玉の貸出に応じてプリペイド残高から消費税分を引き落とすプリペイド減算方式で運用されるものとする。
【0042】
即ち先ず、
図3左側の画面S1は、遊技機1での遊技の進行に伴い貸出処理が行われることにより、残高が100円未満(例えば50円)になった場合の状態を例示している。同画面S1には、レートや貸出1単位分の玉数を表す欄101、遊技者に対する案内表示を表わす欄102、挿入されたICカード37の種別を表す欄103(同画面S1では一般カードを表す)、残高(入金残高)や持玉数を表す欄104が設けられている。
【0043】
遊技装置2は、貸出処理の都度、残高と残高用基準値(例えば100円)とを比較することにより、残高が小量となったか否かを当該100円を基準に特定する。これにより、遊技装置2は、同画面S1に示すように残高が100円未満となる貸出処理が行われたことを特定した場合に、当該貸出処理を行った遊技者の顔画像をカメラ34で撮像し、管理装置6へ送信する。このように、カメラ34は、残高が小量となる貸出処理に対応する遊技者の画像を撮像する撮像手段に相当する。
また、遊技装置2は、遊技機1側から出力されるアウト信号等の稼動を特定するための遊技信号が所定期間検知できない場合に非稼動状態であると判定可能である一方、当該遊技信号が検知できた場合には所定期間が経過するまで稼動状態であると判定可能であり、上記のように残高が小量になり且つ遊技機1が非稼動状態となった場合に作動する前記タイマが、例えば数分間(n分間)作動し続けたとき(つまり遊技機1が稼動状態となることなく所定期間が経過した場合)、次の画面S2へ遷移する。
【0044】
画面S2では、前画面S1の案内表示の欄102に代えて、「空き台準備中」を表す欄105が表示される。「空き台準備中」の欄105では、準備期間として例えば3分間カウントダウンするインジケータが表示される。こうして、遊技装置2は、遊技機1の非稼動状態のまま所定期間(前記n分間+3分間)タイマが作動することにより、カウントダウンを終えてインジケータが0になると、次の画面S3へ遷移する。
【0045】
画面S3では、前画面S2の空き台準備中の欄105に代えて、「空き台整理待ち」を表す欄106が表示される。また、このとき、空き台整理待ちについて、遊技装置2から管理装置6へ通知され、或いは管理装置6においてタイマが所定期間作動したことを検知した場合に、これを従業員に対して報知し、空き台整理を行うよう促す。従業員への報知は、従業員が所持するインカム装置(図示略)へ該当する遊技機1の台番号を通知することにより行われる。
【0046】
こうして、従業員のリモコン操作により、遊技装置2のリモコン受光部35を介して空き台整理の指示が行われると、当該遊技装置2において、ICカード37の残高「50円」をゼロクリアして強制的に精算するとともに、そのICカード37を所謂空カードとして自装置2のカードストック部(図示略)に収納する。このように、管理装置6、インカム装置、リモコン及び遊技装置2(何れも強制精算手段に相当)により実行される、残高を強制精算するための一連の処理は強制精算処理とされている。
【0047】
尚、説明の便宜上、各画面S1~S3の欄104で持玉数を「0玉」としたが、その持玉数が残存していたとしても、獲得価値用基準値との比較により小量と判定される場合には、残高「50円」とともにゼロクリアされる。つまり、遊技装置2は、貸出処理の都度、持玉数と獲得価値用基準値(例えば貸出1単位分の玉数)とを比較することにより、持玉数が小量となったか否かも特定し、特定手段として残高と持玉数との双方が小量となった旨を特定した場合に、その残高並びに持玉数の双方について強制精算処理を実行する。
画面S4は、強制精算後に画面S3から遷移する「待機状態」の画面を示している。この画面S4は、レート等を表す欄101と、「紙幣を投入できます」とのメッセージを表す欄107とからなり、空き台整理後の状態を表すため、上記した100円未満の残高のカード37が次客の遊技に影響を及ぼすことがない。
【0048】
これに対し、遊技装置2において、自動的に空き整理を行う構成にあっては、「空き台準備中」の画面S2でのカウントダウンを終えて次の画面S3に遷移した時点で、従業員のリモコン操作によることなく、残高や持玉数をゼロクリアしてICカード37をカードストック部に収納する。このように、遊技装置2では、設定により前記所定期間が経過した時点で自動的な空き台整理を実施することが可能に構成され、係る設定でもS1,S2,S3,S4の順に画面遷移して、所定期間の経過により「待機状態」の画面S4が表示されることとなる。
【0049】
尚、
図3下側の矢印で示すように、遊技装置2において、「空き台準備中」の画面S2或いは「空き台整理待ち」の画面S3が表示されている状態で、従業員のリモコン操作により、元の画面S1に戻す解除指示を行うことができる。この解除指示の後、強制精算処理としてICカード37を発行する処理を実行してもよい。又は、「空き台整理待ち」の状態における、従業員のリモコン操作による空き台整理の指示に代えて、リモコン操作によるICカード37の発行指示を、強制精算処理として実行してもよい。また、画面S2或いは画面S3が表示されている状態で稼動状態と判定された場合にも画面S1に戻る。
【0050】
<2.管理装置における履歴情報の管理>
図4は、管理装置6のモニタ6bに表示される画面であって、管理装置6に管理される、強制精算処理の対象となった残高を特定可能な履歴情報を示している。
図4の履歴情報の画面には、上欄の検索条件設定領域41と、中欄のメイン表示領域42とが表示される。検索条件設定領域41には、「イベント発生日時」の設定部41aと、イベントの種類の選択部41bとが設けられている。
図4のメイン表示領域42では、選択部41bにて、残高の精算乃至強制精算に関する項目を選択した場合における、設定部41aで設定した日時での検索内容を表すものとする。
【0051】
同図のメイン表示領域42に表される検索内容は、イベントの発生した「日時」、該当する「処理端末(精算機7のIDや遊技装置2のID(台番))」、カードIDやリモコンIDを表す「カード番号」、遊技者各々に割当てられる「遊技者番号」、発生した「イベント」内容、精算金額や残高・持玉数を表す「カード情報」を含み、夫々の検索内容がカメラ34による遊技者の顔画像等の撮像「画像」と対応付けて表示される。このように、管理装置6は、強制精算処理の対象となった残高を特定可能な履歴情報に、カメラ34により撮像された遊技者等の撮像画像を対応付けて管理するものといえる。
【0052】
具体的には、同図で符号42a,42b,42d,42fを付したものについては、何れも「処理端末」「イベント」及び「カード情報」の項目から、「持玉無し」のICカード37について精算機7で通常の精算を行ったこと、並びに、各々の精算金額や精算日時と遊技者の顔画像とを対応付けて把握することができる。
【0053】
符号42cを付したものについては、「処理端末」「イベント」及び「カード情報」の項目から、該当する台番1163において「最小残高貸出」つまり残高が小量となる貸出処理を行ったこと、並びに、当該100円未満の残高と当該貸出時の遊技者の顔画像とを対応付けて把握することができる。
【0054】
また、符号42eを付したものについては、「処理端末」「カード番号」「イベント」及び「カード情報」の項目から、上記台番1163の「空き台整理」を従業員の「リモコン」操作により行ったこと、並びに、当該空き台整理時の残高と当該リモコンを操作した従業員の顔画像とを対応付けて把握することができる。このように、カメラ34の撮像タイミングと撮像対象は、最小残高貸出時の遊技者の顔画像だけでなく、空き台整理時にリモコンを操作する従業員の顔画像を含むように設定されるものとする。
【0055】
そして、管理装置6は、空き台整理時に強制精算した残高を閉店処理後に雑収入として計上する。即ち、本来の未精算残高は、特別救済期限切れによる将来的な雑収入に含まれるべきもの(特別救済期限が切れる金額)であるが、空き台整理によって強制精算した残高は、閉店後の閉め処理後に当日雑収入として集計し、確定させる。当日雑収入として閉め処理後に確定させるのは、後日遊技者から「実はカード忘れ」との申告があっても受付けない運用とする一方、空き台整理後、当日中に遊技者から申告があった際に、空き台整理残高を実精算する対応が必要となる場合に対処するためである。
【0056】
このように、プリペイドシステムの管理上、
図4の履歴情報の管理(利用履歴の記録)と相俟って、残高計上を漏れなく実施し、処理の後追い確認を可能とする。また、
図4に示したように、カード忘れ或いはカード放置の可能性のある顔画像を撮像しておくことで、精算機7における空き台整理残高の実精算の対応に活用することができる。
【0057】
<3.精算機における補助精算処理>
図5は、精算機7の液晶表示部40に表示される空き台整理残高の実精算に係る画面を示している。精算機7は、遊技者のカード忘れ申告やトラブル対応等で実精算をする機能を有しており、従業員は、係る実精算について精算機7の液晶表示部40でのタッチ操作により行うことができる。
【0058】
ここで、
図5(a)は、液晶表示部40に表示される画面51であって、従業員の操作により待機画面(図示しない前画面)から遷移する業務操作メニュー画面51を示している。業務操作メニュー画面51には、「エラー発生履歴印字」釦51a、「再発行/強制精算」釦51b、「空き台整理残高精算」釦51c、及び「前画面」釦51dが設けられている。「空き台整理残高精算」釦51cがタッチ操作されると、
図5(b)の画面52に遷移し、「前画面」釦51dがタッチ操作されると、前画面に戻る。
【0059】
図5(b)の画面52には、「空き台整理残高精算」として、当日における最小残高貸出の「時刻」と、該当する「機種」と、「台番」と、「カードID」とを、当該残高と対応付けた履歴情報の一覧として表示される。また、画面52下側には、「取消」釦52a、「精算」釦52b、「上下キー」釦52cが設けられている。このため、従業員は、遊技者のカード忘れ申告に応じて、同画面52の履歴情報の一覧の中から精算対象となる履歴情報を「上下キー」釦52cにより選択可能である。
【0060】
そして、精算機7は、精算対象となる履歴情報(画面52上の「No.1~3」の何れか)が「上下キー」釦52cにより選択されて「精算」釦52bがタッチ操作された場合に、
当該履歴情報により特定可能な残高(画面52右側の残高)について補助精算処理を実行する。補助精算処理は、強制精算された残高を遊技者に補填するための返金処理であり、当該残高を返却口39から返金する。このため、当該返金された残高は、当日雑収入の計上対象から除外される。また、こうした空き台整理残高の実精算の対応にあたって、申告した遊技者が本人かどうかは、管理装置6で管理される遊技者の顔画像(
図4参照)との比較により、確認することが可能となる。
【0061】
以上に説明した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
遊技装置2において有価価値を受付けて貸出処理を行い、その対価を徴収した残高を管理し、当該残高と基準値(例えば100円)とを比較した結果、残高が端数となった場合に残高を強制精算するための強制精算処理を行うため、残高が端数となっても次の遊技者や翌日の営業に好適に対応し得るようになる。
【0062】
残高が端数となった場合に稼動を検出できないことを条件としてタイマを作動させ、当該タイマがタイプアップ(
図3の例ではカウントダウン)したら強制精算処理を行うため、残高が端数となっても稼動していることで、放置されていないにも関わらず強制精算処理を行って遊技者とのトラブルとなる虞を軽減出来る。
【0063】
強制精算に関して例えば台番や時刻といった履歴情報を管理し、精算機7にて該当する履歴情報を選択することで精算するため、強制精算された残高の持主が現れた場合に適切に対応可能となる。
【0064】
残高が端数となる貸出を行った場合に遊技者を撮像し、撮像画像と残高とを対応付けて管理するため、例えば強制精算する場合に撮像しても遊技者を撮像できる可能性は低いが、貸出を行った際には遊技者を撮像できる可能性は高いため、撮像画像により、残高の持ち主が現れた際の正当性を判断できると共に、対応する残高分を精算することで、適切な対応が可能となる。
【0065】
強制精算した残高は当日雑収入として計上するため、売上金額上に矛盾が生ずる虞を軽減できる。
残高だけでなく持玉数と持玉用基準値とを比較結果に応じて強制精算処理を行うため、持玉を大量に有する遊技者における端数となった残高を無暗に強制精算の対象とする虞を軽減できる。
【0066】
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
強制精算処理として残高や持玉数をゼロクリア(初期化)する構成を例示したが、例えば当該残高等を対応付けた記録媒体を発行してもよい。この場合、発行した記録媒体は従業員により保管される運用が想定される。
会員カードが受付けられている場合に強制精算処理対象から除外して従業員に報知するだけとしてもよいが、強制精算処理として会員カードを発行してもよく、この場合、上記同様に従業員が保管する運用等が想定される。
【0067】
所定期間が経過したかをタイマの作動により判定したが、例えば開始時刻と現在時刻とを比較して所定期間が経過したかを判定する等、判定方法は例示した構成以外の構成を採用してもよい。
最小残高となる貸出処理が行われたタイミングで遊技者を撮像する構成を例示したが、所定期間毎に撮像した顔画像の内、当該貸出処理に近似するタイミングで撮像された顔画像を最小残高となる貸出処理が行われた場合の顔画像とする等、最小残高となる貸出処理に対応する遊技者の画像であればどのような画像であってもよい。
【0068】
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式やクレジット式等の例示したパチンコ機以外のパチンコ機や、スロットマシン等にも採用できる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
【0069】
管理装置6が行う処理の一部を中継装置4、情報表示装置3、或いは遊技装置2等にて行ってもよく、残高が小量となったか否かの特定や管理等を行う手段乃至装置は、どのように構成してもよい。
【0070】
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよいし、適宜採用しない項目を設けてもよい。表示出力が少なくとも想定される。また、以上と超過についてはどちらを採用してもよく、「達した」等の表現は「以上となった」或いは「超過した」のいずれにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組合せてもよいし、適宜、採用しない構成を設けてもよい。
【符号の説明】
【0071】
図面中、1は遊技機、2は遊技装置(貸出手段、発行手段、特定手段、強制精算手段、稼動判定手段)、6は管理装置(強制精算手段、特定手段、稼動判定手段、管理手段)、7は精算機(精算手段)、34はカメラ(撮像手段)である。