(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】建設機械の油圧システム
(51)【国際特許分類】
F15B 11/02 20060101AFI20240221BHJP
E02F 9/22 20060101ALI20240221BHJP
E02F 3/42 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
F15B11/02 M
E02F9/22 P
E02F9/22 K
E02F3/42
(21)【出願番号】P 2020206401
(22)【出願日】2020-12-14
【審査請求日】2023-02-20
(73)【特許権者】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松山 博志
【審査官】藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-236607(JP,A)
【文献】特開2002-130003(JP,A)
【文献】特開2004-092706(JP,A)
【文献】実開平02-037959(JP,U)
【文献】特開2005-121043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/00-11/22
F15B 21/14
E02F 9/22
E02F 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンによって駆動される第1油圧ポンプと、第2油圧ポンプと、
第1油圧ポンプから延び、アタッチメント用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第1方向切換弁と作業機用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第2方向切換弁を有する第1油圧回路と、
第2油圧ポンプから延び、前記アタッチメント用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第3方向切換弁を有する第2油圧回路と、を備える建設機械の油圧システムであって、
前記第3方向切換弁から吐出する圧油が、前記アタッチメント用アクチュエータと前記第1方向切換弁の間の流路で合流し、
前記建設機械の油圧システムは、前記アタッチメント用アクチュエータを操作する操作手段を有し、前記操作手段によって一体となって第1方向切換弁と第3方向切換弁を制御し、前記第2油圧回路は、他の操作手段の特定の操作により、前記第2油圧ポンプから流れる圧油を前記第1方向切換弁に流す合流弁をさらに含むことを特徴とする建設機械の油圧システム。
【請求項2】
前記操作手段がリモコン弁であり、前記リモコン弁の出力ポートから、分岐したパイロット圧が前記第1方向切換弁の入力ポートと前記第3方向切換弁の入力ポートにそれぞれ入力されることを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧システム。
【請求項3】
前記作業機用アクチュエータがバケットシリンダー又はアームシリンダーの何れかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械の油圧システム。
【請求項4】
前記アタッチメント用アクチュエータが油圧モータであることを特徴とする請求項3記載の建設機械の油圧システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アタッチメントが取り付けられた建設機械の作業機において、アタッチメント用のアクチュエータと、作業機用アクチュエータを同時に動かすための建設機械の油圧システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械である油圧ショベルを含む作業車両の油圧システムとして、第1ポンプに接続され複数の切換弁を有する第1系統と、第2ポンプに接続され、サービス切換弁(アタッチメント用切換弁)やアームシリンダー用切換弁等を含む複数の切換弁を有する第2系統と、第3ポンプに接続され複数の切換弁を有する第3系統と、を備える油圧回路において、第2系統の油圧回路のサービス切換弁に第3ポンプの圧油を合流させアタッチメント用のアクチュエータを操作する油圧システムが知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような油圧システムにおいては、複数の操作に対して、各アクチュエータの圧力バランスを考慮して油圧回路を形成するが、作業機に取り付けられるアタッチメントの種類と、作業機アクチュエータの特定の操作の組み合わせによっては、アクチュエータ間の圧力バランスが崩れてしまい操作性を著しく損なわせる場合がある。
【0005】
例えば、草刈り機、ハーベスターヘッドやツインヘッダーのような使用中にアクチュエータの圧力が高くなるアタッチメントを油圧ショベルのアームの先端に取り付け駆動させながらアームシリンダーのロッドを収縮させるアームクラウドを行った場合アタッチメントの動作が著しく遅くなるという問題が発生する場合がある。
【0006】
これは、第2系統中でアタッチメント用アクチュエータの圧力に対してアームクラウド中のアームシリンダーの圧力が低いことからアタッチメント用アクチュエータに本来流入すべき圧油がアームシリンダーに流入してしまうためである。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、アタッチメントが取り付けられた建設機械の作業機において、アタッチメント用のアクチュエータと作業機用アクチュエータを、操作性を損なうことなく同時に動かすための建設機械の油圧システムに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため本発明は、エンジンによって駆動される第1油圧ポンプと、第2油圧ポンプと、第1油圧ポンプから延び、アタッチメント用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第1方向切換弁と作業機用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第2方向切換弁を有する第1油圧回路と、第2油圧ポンプから延び、前記アタッチメント用アクチュエータに供給される圧油の方向と流量を制御する第3方向切換弁を有する第2油圧回路と、を備える建設機械の油圧システムであって、前記第3方向切換弁から吐出する圧油が、前記アタッチメント用アクチュエータと前記第1方向切換弁の間の流路で合流することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
アタッチメント用のアクチュエータと作業機用アクチュエータを、操作性を損なうことなく同時に動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明が適用される建設機械の代表例である油圧ショベルの側面図である。
【
図2】本発明の油圧システムの典型例である油圧ショベルの油圧回路図である。
【0011】
以下、本発明に係る油圧システムを有する作業車両の実施形態について本発明が適用される油圧ショベル100を例に挙げ
図1を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
油圧ショベル100は、自走可能な下部走行体200と、下部走行体200上に旋回可能に支持された上部旋回体300と、上部旋回体300の前方に回動可能に支持された作業装置400と、油圧ショベル100を駆動させる原動機を動力源とする油圧システム500と、を備えている。
【0013】
下部走行体200は、センターフレーム(図示せず)とセンターフレームに左右対称に対をなし前後方向に延びるサイドフレーム210(左側のみ図示)を有しており、サイドフレーム210は、後方一端側には走行モータ220により駆動する駆動輪211(左側のみ図示)が設置され、前方一端に向け複数の遊動輪212(左側のみ図示)が設置されている。そして駆動輪211と遊動輪212は、履帯213(左側のみ図示)が巻装されている。
【0014】
上部旋回体300は、旋回ベアリング(図示せず)を介し、旋回モータ330により旋回し、上部旋回体300の上方には、運転室600が配置されている。
【0015】
運転室600にはシート610と、シート610の左右両隣りに設置され、旋回操作及び作業機400を操作する一対のサイドレバー620(左側のみ図示)と、運転室600の前方の床面から立設し、走行ペダルと一体となっている走行操作を行うための左右一対の走行レバー621(左側のみ図示)と、後述するアタッチメント440を操作するための走行レバー621の左側に隣接し設置されたPTOペダル622が配置されている。
【0016】
さらに上部旋回体300には、運転室600を後方から右側方に取り囲むように設置されたボンネット310とシート610を支持するシートマウント(図示せず)によって構成される機関室311が配置されている。さらに機関室311には、原動機としてエンジンが配置され、油圧システム500によりエンジンの出力軸に装着された油圧ポンプ511,512,513から作動油を圧送して油圧ショベル100に装着されたアクチュエータを駆動させる。なを本実施例では、原動機は、エンジンであるがこれに限定されるものでなく、電動モータであってもよい。
【0017】
作業装置400は、上部旋回体300の先端に設けられたスウイングポスト320に、支持されるスウイングブラケット410と、スウイングブラケット410に上下に回動可能に支持されたブーム420と、ブーム420の先端に上下に回動可能に装着されたアーム430と、アーム430の先端に回動可能に装着されたアタッチメント440とからなり、作業装置400は、上部旋回体300の下方に設置されたスウイングシリンダー321により水平方向に回動し、ブーム420の下方に設置された、ブーム420を動かすブームシリンダー421と、ブーム420の上方に設置され、アーム430を動かすアームシリンダー431と、アーム430の上方に設置され、バケットリンク441を介してアタッチメント440を動かすバケットシリンダー442と、を備えている。
【0018】
アタッチメント440は、草刈り機であり、本体フレームの中に装着された油圧モータ443により、草を刈り取る回転刃を回転させ草を刈り取ることができる。本実施例では、アタッチメント440は、草刈り機であるがこれに限定されるものでなく、例えばハーベスターヘッド、ツインヘッダー又は振るい機でもよい。
【0019】
図2は、本発明の油圧システム500の典型例である油圧ショベル100の油圧回路
図501である。
【0020】
図2に基づき油圧ショベル100の油圧制御について説明する。
【0021】
油圧システム500は、エンジンの駆動力によって駆動する油圧ポンプ511,512,513,514によって油圧回路501に圧油を供給する。
【0022】
油圧ポンプ514は、パイロットポンプであってサイドレバー620、走行レバー621、PTOペダル622の操作によって連動して油圧ショベル100の各アクチュエータに流れる圧油の方向と流量を制御する方向切換弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9(以下一体として総称をコントロールバルブとする)の入力ポートV1a,V1b,V2a,V2b,V3a,V3b,V4a,V4b,V5a,V5b,V6a,V6b,V7a,V7b,V8a,V8b,V9a, V9bにパイロット圧を出力するリモコン弁及び後述する合流弁516の入力ポート516aに出力するパイロット圧の元圧を発生させる固定容量型ポンプである。
【0023】
油圧ポンプ511,512,513は、コントロールバルブを介して油圧ショベル100の各アクチュエータに油を圧送し、油圧ポンプ511,513は、可変容量型ポンプである。そして油圧ポンプ512は、固定容量型ポンプである。
【0024】
本実施例では、ポンプの構成は上記のような構成をとっているがこれに限定されるものでなく、油圧ポンプ511,513をスプリットフロータイプの可変容量型ポンプとして油圧ポンプ512を固定容量型ポンプとする構成でもよく、またこの構成から固定容量型ポンプを除外する構成でもよい。その際固定容量型ポンプが圧油を供給していたアクチュエータに対する圧油の供給はスプリットフロータイプの可変容量型ポンプの2つの出力ポートの内一つのポートが担うことになる。ここでスプリットフロータイプの可変容量型ポンプの2つの出力ポートは、独立した2つのポンプと見なすことができ、本件発明においてその作用効果は同一である。
【0025】
油圧回路501は、第1油圧回路502と、第2油圧回路503と、第3油圧回路504とから構成されている。
【0026】
油圧回路504は、油圧ポンプ513からタンク517に延びるセンターバイパス流路に接続する方向切換弁V1,V2,V3から構成されている。
【0027】
方向切換弁V3は、走行モータ220に接続し、方向切換弁V2は、ブームシリンダー421に接続し、方向切換弁V1は、バケットシリンダーに接続しそれぞれ、アクチュエータに流れる圧油の方向と流量を制御している。
【0028】
ここで方向切換弁と油圧アクチュエータの組み合わせは、上記実施例に限定されるものでなく、例えば方向切換弁V1をアームシリンダー431に接続してもよく、さらにアクチュエータと方向切換弁の配置は、建設機械の種類に応じて適宜決定することができる。
【0029】
油圧回路502は、油圧ポンプ511からタンク517に延びるセンターバイパス流路に接続する方向切換弁V4,V5,V6から構成されている。
【0030】
方向切換弁V4は、走行モータ221に接続し、方向切換弁V5は、油圧モータ443に接続し、方向切換弁V6は、アームシリンダー431に接続しそれぞれ、アクチュエータに流れる圧油の方向と流量を制御している。
【0031】
ここで方向切換弁と油圧アクチュエータの組み合わせは、上記実施例に限定されるものでなく、例えば方向切換弁V6をバケットシリンダー400に接続させてもよく、さらにアクチュエータと方向切換弁の配置は、建設機械の種類に応じて適宜決定することができる。
【0032】
油圧回路503は、油圧ポンプ512から合流弁516に延びるセンターバイパス流路に接続する方向切換弁V9,V8,V7から構成されている。
【0033】
油圧ポンプ512から延びるセンターバイパス流路は、分岐部503aより方向切換弁V7に圧油を入力する流路を形成している。
【0034】
また油圧ポンプ512から延びるセンターバイパス流路は、分岐部503bより方向切換弁V8に圧油を入力する流路を形成している。
【0035】
このように油圧回路503は、センターバイパスから直列的に圧油を方向切換弁V9,V8,V7に分配するほか、センターバイパスの上流に設置された分岐部503a及び分岐部503bから直接方向切換
弁V7、V8に圧油を送ることによって、油圧モータ442、旋回モータ330及びスイングシリンダーにバランスよく圧油を配分することができる。
【0036】
分岐部503a及び分岐部503bの設置は、各アクチュエータに流入する圧油の設計流量に応じて何れか一つもしくはすべてをなくすことができる。
【0037】
方向切換弁V7は、油圧モータ443と方向切換弁V5を接続している油圧配管に接続することによって、方向切換弁V7は、油圧モータ443は接続している。
【0038】
この構成をとることにより、油圧モータ443は、油圧回路502中の他のアクチュエータの圧力に影響を受けることなく、油圧ポンプ512から必要な圧油を得ることができる。
【0039】
したがって油圧回路502中で、油圧モータ443を駆動させながら、方向切換弁V6に接続するアームシリンダー431のロッドを伸長させる圧力がそれほど高くならないアームクラウドを行っても、操作性を損なうことなく快適にアタッチメント440とアームクラウドを同時に行うことができる。
【0040】
また上記に記載された構成に限定されるものでなく、例えば方向切換弁V6にバケットシリンダー400を接続させて、バケットシリンダー400のロッドを伸長させる動作を行っても上記と同様な効果を得ることができる。
【0041】
油圧モータ442を操作するPTOペダル622の踏み込み操作により、リモコン弁515から油圧ポンプ514のパイロット圧を減圧して出力させた圧力を分岐させ、方向切換弁V5,V7の入力ポートに入力させることができる。
【0042】
例えば、操作するPTOペダル622を前方に踏み込むと方向切換弁V5bとV7bにパイロット圧が入力され油圧モータ443が回転する。
【0043】
又操作するPTOペダル622を後方に踏み込むと方向切換弁V5aとV7aの入力ポートにパイロット圧が入力され油圧モータ443が反対方向に回転する。
【0044】
これらの構成によれば、方向切換弁V5,V7は、一体となって制御されることなり、油圧モータ443は、油圧回路502中のアクチュエータの圧力に影響を受けることなく、速やかに油圧ポンプ512から必要な圧油を得ることができる。
【0045】
したがって油圧回路502中で、油圧モータ443を駆動させながら、方向切換弁V6に接続するアームシリンダー431のロッドを伸長させる圧力がそれほど高くならないアームクラウドを行っても、操作性がよく快適に動かすことができる。
【0046】
合流弁516の入力ポート516aは、サイドレバー620の特定の操作がされるとパイロット圧が入力される。そして合流弁516は、ポンプ512からセンターバイパスを通ってタンク517に圧油が流れる流路を形成する中立位置から方向切換弁V2及び方向切換弁V5に圧油が流れる流路を形成する切換位置に切り替わる。
【0047】
サイドレバー620の特定の操作がされない場合、合流弁516は、切換位置から中立位置に切り替わる。
【0048】
方向切換弁V8は、旋回モータ330に接続し、方向切換弁V9は、スウイングシリンダー321に接続しそれぞれ、アクチュエータに流れる圧油の方向と流量を制御している。
【0049】
そして本発明は、油圧ショベルに限定されるものでなく、スキドステアローダ及びコンパクトトラックローダなどの建設機械に適用でき、本発明は、説明した上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更をすることができる。
【0050】
例えば、本実施例において、第1油圧ポンプ551が圧油を供給する第1回路502に油圧モータ443を制御する第1方向切換弁V5とアームシリンダー431を制御する第2方向切換弁V6を配置し、第2油圧ポンプ512が圧油を供給する第2回路503に第1方向切換弁V5と共に油圧モータ443を制御する第3方向切換弁V7を配置しているがこれに限定されるものでない。
【0051】
例えば、第2方向切換弁V6が制御するアクチュエータをバケットシリンダー442や超小旋回型の油圧ショベルのオフセットブームを駆動させるオフセットシリンダーに変更してもよい。
【0052】
また第1油圧ポンプ551と第2油圧ポンプ552をスプリットフロータイプの可変容量型ポンプとしてもよく、その場合スプリットフロータイプの可変容量型ポンプの第1ポートに第1油圧回路502を接続させ、第2ポートに第2油圧回路503を接続させることができる。
【0053】
さらに例えば、一体となって第1方向切換弁と第3方向切換弁を制御する手段は、油圧モータ442を操作するPTOペダル622の踏み込み操作により、リモコン弁515から油圧ポンプ514のパイロット圧を減圧して出力させた圧力を分岐させ、方向切換弁V5,V7の入力ポートに入力させる方法に限定されるものでない。
【0054】
PTOペダル622の代わりにサイドレバー620の一方の把持部に電気スイッチを設け、その電気信号を、パイロットポンプ514を油圧源とする電磁比例弁に入力させ、電磁比例弁の出力ポートを分岐させ方向切換弁V5,V7の入力ポートにパイロット圧を入力させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、アタッチメントが取り付けられた建設機械の作業機関するものであり産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0056】
431 アームシリンダー(作業機用アクチュエータ)443 油圧モータ(アタッチメント用アクチュエータ)502 第1油圧回路503 第2油圧回路511 第1油圧ポンプ512 第2油圧ポンプ
V7 第3方向切換弁
V5 第1方向切換弁
V6 第2方向切換弁