IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

<>
  • 特許-携帯端末 図1
  • 特許-携帯端末 図2
  • 特許-携帯端末 図3
  • 特許-携帯端末 図4
  • 特許-携帯端末 図5
  • 特許-携帯端末 図6
  • 特許-携帯端末 図7
  • 特許-携帯端末 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】携帯端末
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72454 20210101AFI20240221BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20240221BHJP
【FI】
H04M1/72454
H04W88/02 110
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022102012
(22)【出願日】2022-06-24
(65)【公開番号】P2024002674
(43)【公開日】2024-01-11
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】阿部 能人
(72)【発明者】
【氏名】永野 優作
【審査官】綿引 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-055669(JP,A)
【文献】特開2014-157430(JP,A)
【文献】特表2016-533584(JP,A)
【文献】特開2019-197332(JP,A)
【文献】特許第7142798(JP,B1)
【文献】特表2019-505870(JP,A)
【文献】リンクアップ,ゼロからはじめる LINE Pay,PayPay,楽天ペイ,d払い,au PAY,メルペイ&モバイルSuica キャッシュレス導入ガイド [iPhone&Android対応] ,初版 ,株式会社技術評論社 片岡 巌,2020年11月17日
【文献】Madhumita Chowdhury,「PayPay」での支払い時の確認がさらに簡単に,[online],令和2年9月16日,[令和5年8月25日検索],インターネット,2020年09月16日,<URL:https://blog.paypay.ne.jp/automatic-screen-rotation/#:~:text=%E6%94%AF%E6%89%95%E3%81%84%E9%87%91%E9%A1%8D%E3%82%92%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%97,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
1/24- 1/82
99/00
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24- 7/26
G06F 3/01
3/048- 3/04895
15/02-15/14
G06Q10/00-40/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他ユーザにスキャナの読取り操作をさせるための確認情報および付加情報を含む表示画面を表示する表示部と、
所定の条件を満たした場合に、前記他ユーザに確認しやすい向きに前記表示画面を切り替える制御部と、
を備え
前記制御部は、
前記表示部に前記確認情報としてコード情報および当該確認情報に関する識別情報を表示し、
前記表示画面を切り替える際、前記コード情報の表示の状態を維持するとともに、前記表示画面から前記付加情報を除外し、
前記制御部は、前記表示画面を切り替える処理として、前記識別情報の向きを前記他ユーザに確認しやすい向きに変更する、
携帯端末。
【請求項2】
前記付加情報は、前記携帯端末の所有者であるユーザの個人情報を含む、
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記個人情報は、前記確認情報に紐付く前記ユーザが保有する金銭またはポイントの残高を含む、
請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記個人情報は、前記ユーザが獲得したポイントに応じた特典情報を含む、
請求項2に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記付加情報は、前記確認情報に関する操作をユーザから受け付けるアイコン情報を含む、
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記確認情報は、ポイント付与および決済処理のためのそれぞれのコード情報である、
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記確認情報は、異なった確認対象が複数区別されて、表示される、
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記所定の条件は、前記携帯端末を前記他ユーザに確認しやすい向きに傾けたことである、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記他ユーザに確認しやすい向きとは、前記表示画面が対面にいる前記他ユーザ側に傾いた向きである、
請求項8に記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザ端末が、元データを暗号化し、元データの暗号文を埋め込んだQRコードを生成・表示し、ストア端末は、コードリーダでQRコードを読み取り、QRコードのデータと取引情報を決済サーバへ送信する、ことの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-173534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザ端末に、QRコードのほか、ユーザが管理している情報などの付加情報を表示することが考えられるが、それら情報は、店員にとって確認操作を行う上で不要である情報であったり、また、ストア端末を操作する店員には、それら情報は見られたくない、ことがある。
【0005】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、店員などの他ユーザに確認操作を容易にする表示画面を表示する携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯端末は、他ユーザに確認操作させるための確認情報および付加情報を含む表示画面を表示する表示部と、所定の条件を満たした場合に、前記表示画面を切り替える制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示画面を切り替える際、前記表示画面から前記付加情報を除外する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、他ユーザにとって確認操作を容易にする表示画面の提供を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の携帯端末100の利用シーンを示した図である。
図2】本開示の携帯端末100の機能構成を示すブロック図である。
図3】携帯端末100におけるピッチ角、ロール角、およびロール角を形成する方向の具体例を示す図である。
図4】本開示の携帯端末100における表示制御を示すフローチャートである。
図5】携帯端末100の傾きと表示画面との関係を示す図である。
図6】決済アプリの表示画面(通常表示画面)および切替表示の具体例を示す図である。
図7】表示画面の他の例を示す図であり、いわゆる携帯端末100を横向きにした場合の表示画面の具体例を示す図である。
図8】本開示の一実施の形態に係る携帯端末100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示の携帯端末100の利用シーンを示した図である。図に示されるとおり、ユーザUが保持している携帯端末100を店員Tに向けている。店員Tは、スキャナ200を用いて、携帯端末100に表示されている決済コード(QRコード(登録商標)およびバーコードなどの2種類コード情報)を読取り、決済を処理する。携帯端末100は、決済コードを表示しているが、その表示によっては、店員Tは、そのコードまたはどのコードが決済コードであるかが判別しにくい場合がある。
【0011】
例えば、決済用のQRコードおよびバーコードと、ポイントカードのバーコードとを一つの画面に並列して表示させていた場合は、店員Tにとって誤認が発生しやすい。そのため、携帯端末100は、店員T側に傾けた場合には、決済コードを含む画面またはコードに関する情報を切替表示させ、店員Tが判別しやすくすることができる。
【0012】
本開示において、「切替表示」は、表示画面の一部を上下に反転させることのほか、切り替えが不要な情報の固定化や、画面の一部情報の非表示を含む。すなわち、情報を判別しやすくするために、決済コードを含む画面から、不要な情報を削除し、文字を見やすくため上下を反転するとともに、読取りに必要なコード情報については固定化(表示位置および表示形態をそのままとし)して、画面を切り替える切替表示処理を行う。なお、切替表示処理については、少なくともに、不要な情報の削除または文字の反転の少なくとも一つを含むものとする。
【0013】
本開示においては、決済コードとポイントカードのコード情報とが同じコード形態、または同じコード形態を含む場合に、それらコード情報を含む表示画面を切り替えることが特に有効である。
【0014】
本開示においては、決済コードとしてQRコードなどの二次元コードおよびバーコードなどの一次元コードを例に挙げているが、これに限らずいずれか一方でもよい。
【0015】
図2は、本開示の携帯端末100の機能構成を示すブロック図である。図に示されるとおり、携帯端末100は、決済コードを利用した決済を処理するための管理サーバ300を通信することで、決済コードによる決済を可能にする。携帯端末100は、表示部101、制御部102、センサ103、および通信部104を含んで構成されている。なお、本開示において、携帯端末100は、スマートフォンであるが、当然にこれに限るものではない。
【0016】
表示部101は、決済をするための決済コードを表示する部分である。表示部101は、タッチパネルであり、ユーザによる操作を受け付けるとともに、アイコン、QRコードおよびバーコード等の各種情報を表示する。本開示においては、表示部101は、決済コード(QRコードおよびバーコード)のほか、ポイントカードに対するポイント付与のためのバーコードを表示してもよい。この表示部101は、予め定められた基準方向に従って上下が定められており、その上下方向に従って決済コードおよびその決済コードに付随する情報等を表示する。
【0017】
制御部102は、表示部101に表示する決済コード等の情報を表示するための制御を行う部分である。制御部102は、センサ103が所定値を検出すると、その決済コードに付随した情報のうち、文字については上下を反転したり、不要な情報を削除するなどの表示画面に切り替えて表示する。
【0018】
センサ103は、携帯端末100の姿勢(傾き)を検出する部分である。センサ103は、ある基準方向に対するピッチ角、ロール角、およびヨー角に基づいて携帯端末100の姿勢(傾き)を検出する。
【0019】
本開示においては、携帯端末100の長手方向(縦向き)に対して表示画面上で垂直方向に交わる軸線に基づいた傾きをピッチ角とする。また、携帯端末100の長手方向を軸線とした場合の傾きをロール角とする。携帯端末100の表示画面に対して垂直方向の軸線に対する傾きをヨー角とする。
【0020】
なお、携帯端末100の長手方向は一般的には、当該携帯端末100の筐体の上部にスピーカ、下部にマイクが配置されており、そのマイクとスピーカとを結んだ方向とする。その方向に合わせて表示画面が表示される。
【0021】
図3は、携帯端末100におけるピッチ角、ロール角、およびロール角を形成する方向の具体例を示す。図に示されるとおり、携帯端末100の表示部101の表示画面の中心に基づいて、それぞれピッチ角、ロール角、およびヨー角を形成するための軸線が形成されている。センサ103は、それぞれピッチ角、ロール角、およびヨー角に基づいて、携帯端末100の姿勢(傾き)を検出する。
【0022】
通信部104は、管理サーバ300と通信する部分である。通信部104は、移動体通信網などのネットワーク(NW)を介して管理サーバ300と通信する。この管理サーバ300は、決済コードによる決済、ポイン管理またはポイント付与を行うためのサーバであり、通信部104は、管理サーバ300と通信し、必要な情報を取得する。制御部102は、その情報に基づいて決済コードによる決済等の処理を行う。
【0023】
つぎに、本開示の携帯端末100の動作について説明する。図4は、本開示の携帯端末100における表示制御を示すフローチャートである。
【0024】
制御部102は、ユーザ操作により決済アプリを起動する(S101)。表示部101は、決済コード、ポイントバーコード、およびそれらコード情報に付随する付加情報を含む表示画面を表示する(S102)。ここでは、表示部101は、携帯端末100の上下方向(縦向きに)に従って、決済コード、ポイントカードのバーコードおよびそれらの付加情報を表示する。図6はその具体例であるが、詳細は後述する。
【0025】
制御部102は、センサ103のセンサ値が第1の閾値以上であることを検出すると(S103:YES)、その表示部101に表示されている表示画面を、切り替えて表示する(S104)。この第1の閾値は、水平方向を基準とした場合、携帯端末100の表示部101(表示画面)とその水平方向との角度に基づいた値に対する閾値としてもよい。
【0026】
本開示においては、水平方向に対する垂直方向(重力方向)を基準とした場合に、その垂直方向と携帯端末100の表示部101(表示画面)との角度が85度を超えた場合に、表示画面は切替え表示される。本開示においては、垂直方向を基準とした場合において、閾値を設定することとし、その場合の第1の閾値は85度とする。別の言い方をすると、水平方向と表示部101との角度に対する第1の閾値は5度に設定され、その角度が5度以下となった場合、切替表示処理がなされる。以降、特に断りが無い限り、本フローチャート、その他の説明においては、各閾値は、垂直方向を基準とした場合に基づく。
【0027】
さらに、制御部102は、センサ103のセンサ値が第3の閾値以上となったか否かに応じて、表示部101の表示制御を行う(S105)。例えば、制御部102は、センサ値が第3の閾値以上となった場合には、表示画面を通常表示にする(S106)。なお、通常表示とは、予め定めた表示方向に基づいて定められた上下方向に従った表示である。一般的には、携帯端末100の上下が定められており、その上下方向に従った表示である。
【0028】
ここでの第3の閾値は、第1の閾値以上の値に設定される。これは、例えば、ユーザが携帯端末100を店員側に傾けつつ、さらに傾け、1回転などのイレギュラーな姿勢を携帯端末100に取らせたことを想定した処理である。ここでの第3の閾値は、例えば200度とする。200度以上、携帯端末100を傾けた場合は、イレギュラーな姿勢と判断できる。
【0029】
さらに、制御部102は、センサ103のセンサ値が第2の閾値未満となったか否かに応じて、表示部101の表示制御を行う(S107)。ここでの第2の閾値は、第1の閾値以下の値に設定される。例えば、制御部102は、センサ値が第2の閾値以上第3の閾値未満である場合には、その切替表示を維持する制御を行う(S109)。なお、第2の閾値は、第1の閾値より小さい値に設定され、例えば、75度に設定されるものとする。この制御は、75度程度まであれば、その表示画面は概ね店員に向けていると判断されるためである。
【0030】
また、制御部102は、センサ103のセンサ値が第2の閾値未満である場合には(S107:YES)、表示画面の切替表示を解除して、通常表示を行う(S106)。この制御は、例えば、操作をやり直したいなどのためである。
【0031】
なお、当然ながら上記閾値は、それぞれの値に限定されるものではなく、単なる例示である。使用を考慮した角度が設定されるのがよい。
【0032】
また、上記角度は、ピッチ角を想定しているが、ヨー角またはロール角が所定角以内(基準方向から5度以内などの小さな角度)であることを前提とした処理とするのがよい。ヨー角またはロール角が所定角以上となった場合には、その状態にかかわらず通常表示とする、またはエラー画面としてもよい。
【0033】
上記処理を模式的に示した図を用いて説明する。図5は、ユーザ(自分)と店員との間で、携帯端末100の姿勢(傾き)とその表示画面を模式的に示した模式図である。なお、説明の便宜上、ここで示されている閾値である“5度以下”および“15度未満”は、水平方向と表示画面との角度に基づく。垂直方向を基準とする場合には、それぞれ、“85度以上”、“75度以上”などと読み替えられる。
【0034】
図5(a)は、表示画面が自分向けの場合を示す図である。ユーザは、表示画面を店員Tに見せるため水平方向へ傾ける。水平方向と表示画面との角度が5度以下(上記の基準で言うところの85度)になるまでは自分向けビューとして、表示画面において通常表示が行われる。
【0035】
図5(b)は、表示画面が店員Tに向けた場合を示す図である。ユーザは、表示画面を店員Tに見せるため水平方向へ傾ける。水平方向と表示画面との角度が5度以下(上記の基準で言うところの85度)になると、店員向けビューとして、表示画面において切替表示が行われる。
【0036】
図5(c)は、表示画面が店員Tに向けた場合を示す図であり、図5(b)の表示画面が水平方向と表示画面との角度が5度以下になった状態から、少しユーザ側に傾きが戻ったときの状態を示す。ここでは、表示画面と、水平方向との角度が5度から15未満の間(垂直方向を基準にした場合は、75度から85度の間)に傾いた状態を示す。この範囲であれば、店員Tも表示画面を確認できると考えられる。
【0037】
図5(d)は、表示画面が自分に向けた場合を示す図であり、図5(b)の状態から戻った状態を示す。図に示されるとおり、表示画面と水平方向との角度が15以上(垂直方向との角度が75度以下)となった場合に、その表示画面は、切替表示から通常表示に戻ることを示す。
【0038】
図5(e)は、イレギュラーな操作をした場合を示す図である。例えば、ユーザが携帯端末100を店員Tに向けて、そのまま1回転または360度回転した場合などである。この場合は、表示画面は、切替表示をしつつ、結局は通常表示画面となる。なお、その回転が速い場合、切替表示することなく、通常表示画面のままとなってもよい。
【0039】
図5においては、便宜上、水平方向と表示画面との角度を使って説明したが、当然に垂直方向を基準とした場合と同じことを示す。
【0040】
つぎに、本開示の携帯端末100の表示部101における決済アプリにおける通常時の表示画面およびその切替表示について説明する。図6(a)は、決済アプリの表示画面(通常表示画面)を示す。図6(b)は、その決済アプリの表示画面に対する切替表示を示す。この図に示されるとおり、この決済アプリの表示画面は、決済画面であって、大きく決済コード部分Qと、ポイントカード部分Pとから構成されている。本開示においては、この表示画面は、決済コード部分Qとポイントカード部分Pとの両方を含んでいるが、いずれか一方でもよい。また、その他の種類の決済コード部分またはポイントカード部分を含んでもよい。また、決済コード部分Qには、QRコードとバーコードを含んでいるが、これらに限定するものではなく、いずれか一つまたは、その他のコード情報であってもよい。
【0041】
決済コード部分Qは、店員のスキャナ操作により読み取られることで、決済処理を可能にする部分である。決済コード部分Qは、QRコードQ1およびバーコードQ2を含む。
【0042】
さらに、決済コード部分Qは、いくつかの付加情報を含む。例えば、決済コード部分Qは、QR決済のサービスであることを示すアイコンQ3を含む。また、決済コードによる決済のための現金残高Q4、決済コードによる決済のためのポイント残高Q5を含む。そのほか、操作をするためのアイコンを含み、ここでは、ポイント使用のオンオフを操作するための操作アイコンQ6、現金残高をチャージするためのチャージアイコンQ7、およびスキャン払いのためのアイコンQ8を含む。
【0043】
QRコードQ1と、バーコードQ2とは、コード形態が異なるだけであり、同じ情報を示しており、店舗側で決済処理をするためのユーザ情報または口座情報等をコード化した情報である。
【0044】
現金残高Q4およびポイント残高Q5は、個人情報であり、そのユーザが保有している金銭的価値の残高情報を示す。
【0045】
ポイントカード部分Pは、ポイントカードを識別するためのバーコードP1のほか、付加情報として、ポイントカードのための領域であることを示す名称P2、ポイントカードを示すアイコンP3、ポイント特典を示すポイント状態P4を含む。
【0046】
ポイント特典は、決済コードによる決済の利用額に応じて、そのレベルが更新される。例えば、決済コードによる決済の利用額に所定割合(例えば1%など)を乗算した数字がポイントとして付与される。累積利用金額が所定金額ごとに増加する度に、その割合が増加される。ポイント状態P4は、その割合を示している。図では、通常時と比較して何倍のポイント付与がなされるかを示している。
【0047】
バーコードP1は、一次元コードであるが、QRコードなどの二次元コードとしてもよい。
【0048】
ユーザは、決済アプリを表示している携帯端末100を傾けると、その決済アプリの表示画面は、切替表示される。図6(b)は、その切替表示された決済アプリの具体例を示す図である。これにより対面にいる店員など他ユーザに見やすくなる。
【0049】
図に示されるとおり、この切替表示された表示画面も、決済用コード部分Q10およびポイントカード部分P10を含む。
【0050】
QRコードQ1およびバーコードQ2は、切替表示処理はされておらず、そのままであるが、その他の表示部分が切替表示されている。すなわち、アイコンQ3が反転表示され、店員Tにとって順当な向きで表示される。結果的に画面全体が反転表示されたように見える。
【0051】
本開示では、さらに名称Q9が追加されている。これはQR決済であることを示す情報である。この切替表示された決済アプリ(決済コード、ポイントカード)をみた店員が、いずれが決済コードによる決済で、ポイントカードであるか把握しやすくするためである。
【0052】
同様に、ポイントカード部分P10において、バーコードP1は、切替表示されていない。名称P2およびアイコンP3が切替表示される。
【0053】
決済コード(QRコードおよびバーコード)の切替させない理由としては、読み取っている最中に反転すると、読取りができなくなるためのほか、切替表示処理を軽減するため、これらコード情報は、店員にとって反転してもしなくても、認識する上で問題は無いためである。
【0054】
上記したとおり、個人情報に関連する現金残高Q4、ポイント残高Q5、ポイント状態P4は、切替表示されていない。これは、店員にとってこれら情報は不要であることに加えて、個人情報については、ユーザは他人に見せたくないため、である。
【0055】
図7は、表示画面の他の例を示す図であり、いわゆる携帯端末100を横向きにした場合の表示画面の具体例を示す図である。図7(a)は、携帯端末100を横向きとしつつ、重力方向を下とした場合の表示画面を示す。図7(b)は、その表示画面を切替表示した図である。図7(b)においては、図7(a)の状態から、携帯端末100の長手方向を軸線にして、反対側に傾けた場合を想定した表示画面である。図に示されるとおり、そのまま切替表示画面が表示される。
【0056】
つぎに、本開示の携帯端末100の作用効果について説明する。この携帯端末100において、表示部101は、店員などの他ユーザに確認操作(例えばスキャン操作)させるための確認情報(例えば、QRコードなど)および付加情報を含む表示画面を表示する。制御部102は、所定の条件を満たした場合に、表示画面を切り替える。この所定の条件は、携帯端末100の姿勢がセンサ103によって所定角度であることが検出されたか、または、切替表示をするようユーザ操作がなされた場合である。切替表示の判断は、上記したセンサ103の検出結果に基づいてもよいし、その一部の検出結果(例えば、処理S103のみなど)に基づいてもよい。
【0057】
制御部102は、表示画面を切り替える際、表示画面から付加情報を除外する。
【0058】
この付加情報は、携帯端末100の所有者であるユーザの個人情報を含む。個人情報は、QRコードに紐付くユーザが保有する金銭またはポイントの残高を含む。上記開示においては、現金残高Q4およびポイント残高Q5が個人情報に相当する。また、個人情報は、ユーザが獲得したポイントに応じた特典情報を含む。この特典情報は、ポイント状態P4に相当する。
【0059】
このような個人情報は、ユーザに取って店員に確認操作をさせる前に確認したい情報であるが、その一方では、店員に見られたくない情報である。よって、店員に確認操作をさせる場合には、その表示さをさせないことがよい。
【0060】
付加情報は、個人情報以外にも、確認情報(QRコード等)に関する操作をユーザから受け付けるアイコン情報を含む。例えば、チャージアイコンQ7およびアイコンQ8でる。
【0061】
このようなアイコン情報などは、店員の確認操作に不要な情報であることから、誤操作防止の観点もあって、店員に確認操作をさせる場合には、それら情報は表示させないことがよい。
【0062】
主に情報の除外を説明していたが、それに限らず識別情報を追加してもよい。すなわち、表示部101は、確認情報(QRコード等)に関する識別情報を表示する。例えば、この識別情報は、確認情報の名称であり、アイコンQ3である。制御部102は、表示画面を切り替える処理として、識別情報の向きを変更する。すなわち、アイコンQ3の上下を反転表示する。
【0063】
これによって、確認操作をする店員は、その操作を容易にする。すなわち、店員はスキャナ操作をするが、どのコードをスキャンすればよいか、識別情報(名称等)をみることでそれを容易にする。
【0064】
確認情報は、ポイント付与または決済処理のためのコード情報とし、例えば、QRコードQ1、バーコードQ2、およびバーコードP1である。
【0065】
制御部102は、表示部101に確認情報としてバーコード情報を表示し表示画面を切り替える際、コード情報を切り替えない。すなわち、本開示において画面の切り替え処理は、決済コード、ポイントカードのバーコードの表示はそのままとして、一部情報の削除および上下反転処理に相当するが、その切替表示は、全画面を切替えてもよいし、一部の情報のみを反転するなどして切替えてもよい。
【0066】
これは、スキャナを読み取っている最中に反転してしまうと、スキャンエラーとなることを防止するためである。
【0067】
確認情報は、異なった確認対象が複数区別されて、表示される。例えば、QRコードQ1、バーコードQ2、およびバーコードP1が表示される。複数の確認情報があった場合、店員はどの情報に対して各員操作をしてよいか、分からないため、上記開示においてはそのために、適宜切替表示をすることで、店員に情報の判断を容易にさせる。
【0068】
なお、確認操作は上記のスキャン操作などに限定されるものではない。これは一例であって、例えば単に店員などの他ユーザが視認することも含まれる。確認情報も同様に、バーコードなどのコード情報に限定されるものではない。他ユーザに確認させるための情報、例えば、除外されるべき情報以外のユーザ情報(会員番号など)などであってもよい。
【0069】
本発明の携帯端末は、以下の構成を有する。
【0070】
[1]
他ユーザに確認操作させるための確認情報および付加情報を含む表示画面を表示する表示部と、
所定の条件を満たした場合に、前記表示画面を切り替える制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記表示画面を切り替える際、前記表示画面から前記付加情報を除外する、携帯端末。
【0071】
[2]
前記付加情報は、前記携帯端末の所有者であるユーザの個人情報を含む、
[1]に記載の携帯端末。
【0072】
[3]
前記個人情報は、前記確認情報に紐付く前記ユーザが保有する金銭またはポイントの残高を含む、
[2]に記載の携帯端末。
【0073】
[4]
前記個人情報は、前記ユーザが獲得したポイントに応じた特典情報を含む、
[2]または[3]に記載の携帯端末。
【0074】
[5]
前記付加情報は、前記確認情報に関する操作をユーザから受け付けるアイコン情報を含む、
[1]~[4]のいずれか一つに記載の携帯端末。
【0075】
[6]
前記表示部は、前記確認情報に関する識別情報を表示し、
前記制御部は、前記表示画面を切り替える処理として、前記識別情報の向きを変更する、
[1]~[5]のいずれか一つに記載の携帯端末。
【0076】
[7]
前記確認情報は、ポイント付与または決済処理のためのコード情報である、
[1]~[6]のいずれか一つに記載の携帯端末。
【0077】
[8]
前記制御部は、
前記表示部に前記確認情報としてバーコード情報を表示し
前記表示画面を切り替える際、前記コード情報を切り替えない、
[1]~[7]のいずれか一つに記載の携帯端末。
【0078】
[9]
前記確認情報は、異なった確認対象が複数区別されて、表示される、
[1]~[8]のいずれか一つに記載の携帯端末。
【0079】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0080】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0081】
例えば、本開示の一実施の形態における携帯端末100は、本開示の表示制御方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、本開示の一実施の形態に係る携帯端末100のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の携帯端末100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0082】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。携帯端末100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0083】
携帯端末100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0084】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の制御部102は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0085】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部102は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0086】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る表示制御方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0087】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0088】
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の通信部104は、通信装置1004によって実現されてもよい。通信部104は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0089】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0090】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0091】
また、携帯端末100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0092】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0093】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0094】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0095】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0096】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0097】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0098】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0099】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0100】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0101】
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0102】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0103】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0104】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0105】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0106】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0107】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0108】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0109】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0110】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0111】
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0112】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0113】
100…携帯端末、200…スキャナ、300…管理サーバ、101…表示部、102…制御部、103…センサ、104…通信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8