(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-20
(45)【発行日】2024-02-29
(54)【発明の名称】車両ステアリングホイールのための音響警告装置
(51)【国際特許分類】
B62D 1/04 20060101AFI20240221BHJP
B60Q 5/00 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
B62D1/04
B60Q5/00 690A
(21)【出願番号】P 2022522054
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(86)【国際出願番号】 EP2020078691
(87)【国際公開番号】W WO2021074103
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-04-22
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】バリトー、マティス
(72)【発明者】
【氏名】ルティエルス、トーマス
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-525687(JP,A)
【文献】特開2000-16172(JP,A)
【文献】米国特許第04210905(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0317123(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/04
B60Q 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部(33)と、
前記ベース部(33)に対して、静止位置と押圧位置との間で移動可能である制御部(25)と、
少なくとも2つのスイッチ(10)を有する電気コマンド検出回路であって、前記スイッチ(10)のそれぞれは、前記制御部(25)が前記静止位置から前記押圧位置に移行するときに状態変更するように配置されており、
前記スイッチ(10)は、前記制御部(25)が前記静止位置にあるときに、通常、閉鎖されたスイッチ(10)である、電気コマンド検出回路と
を備える、自動車のための音響警告装置であって、
前記2つのスイッチ(10)は、直列に接続されており、
前記スイッチ(10)のうちの少なくとも1つは、互いに分離されており前記ベース部(33)-制御部(25)アセンブリの一方上に配置された2つの接点(11)と、前記ベース部(33)-制御部(25)アセンブリの他方上に配置された接点ブリッジ(12)とを備え、前記接点ブリッジ(12)は、前記少なくとも1つのスイッチ(10)が閉鎖されているときに前記2つの接点(11)を接続するように配置されてい
て、
当該音響警告装置は、前記スイッチ(10)が開いているときに作動する
ことを特徴とする音響警告装置。
【請求項2】
前記電気
コマンド検出回路は、3つのスイッチ(10)を備える、請求項1に記載の音響警告装置。
【請求項3】
前記スイッチ(10)のそれぞれは、前記ベース部(33)-制御部(25)アセンブリの一方上の互いに分離された2つの接点(11)と、前記ベース部(33)-制御部(25)アセンブリの他方上の接点ブリッジ(12)とを備え、前記接点ブリッジ(12)は、前記少なくとも1つのスイッチ(10)が閉鎖されているときに前記2つの接点(11)を接続するように配置されている、請求項1又は2に記載の音響警告装置。
【請求項4】
前記スイッチ(10)のそれぞれは、前記
電気コマンド検出回路の隣接するスイッチ(10)の接点と直列に接続された接点を有する、請求項3に記載の音響警告装置。
【請求項5】
前記
電気コマンド検出回路は、回路ストランドから成る分岐部を備え、少なくとも2つの隣接する回路ストランドはそれぞれ、同じスイッチの前記接点(11)のうちの1つを1つの端において備え、前記接点(11)は、互いに分離されており、前記スイッチ(10)の前記接点ブリッジ(12)の反対側に配置されている、請求項4に記載の音響警告装置。
【請求項6】
前記分岐部は、互いに分離されており前記スイッチ(10)の前記接点ブリッジ(12)の反対側に配置された前記接点(11)を支持する基板を形成する絶縁材料を含む、請求項5に記載の音響警告装置。
【請求項7】
前記分岐部は、互いに分離されており前記スイッチ(10)の前記接点ブリッジ(12)の反対側に配置された前記接点(11)の周りに部分的にオーバーモールドされた少なくとも1つの絶縁シェルを備える、請求項5又は6に記載の音響警告装置。
【請求項8】
前記音響警告装置は、少なくとも1つの基準突起部を備え、前記絶縁シェルは、前記基準突起部に弾性的に取り付けられるように配置された弾性保持又は連結手段を備える、請求項7に記載の音響警告装置。
【請求項9】
前記音響警告装置は、前記制御部(25)のための少なくとも1つのガイドユニットを備え、前記ガイドユニットは、前記静止位置を画定するために少なくとも1つの機械的停止部を備え、
2つの分離された接点(11)-接点ブリッジ(12)の前記アセンブリの一方は、前記制御部(25)上に埋め込まれており、
2つの分離された接点(11)-接点ブリッジ(12)の前記アセンブリの他方は、前記機械的停止部と一体的に形成されている、
請求項1~8のいずれか一項に記載の音響警告装置。
【請求項10】
前記音響警告装置は、スイッチ(10)の数と同数のガイドユニットを備え、前記スイッチ(10)のそれぞれについて、
2つの分離された接点(11)-接点ブリッジ(12)の前記アセンブリの一方は、前記制御部(25)上に埋め込まれており、
2つの分離された接点(11)-接点ブリッジ(12)の前記アセンブリの他方は、ガイドユニットの前記機械的停止部と一体的に形成されている、
請求項9に記載の音響警告装置。
【請求項11】
前記機械的停止部と一体的に形成された、2つの分離された接点(11)-接点ブリッジ(12)の前記アセンブリの前記他方は、前記ガイドユニットから電気的に絶縁されている、請求項9又は10に記載の音響警告装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の音響警告装置を備える車両ステアリングホイール。
【請求項13】
前記制御部(25)に取り付けられた安全モジュールを備える、請求項12に記載の車両ステアリングホイール。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の車両ステアリングホイールを備える自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、典型的には、自動車のための音響警告装置の分野に関し、特に、本発明は、車両のステアリングホイール内に設置される音響警告装置の分野に関する。
【0002】
背景技術では、例えば、仏国特許出願公開第3063942号に開示されているような、ステアリングホイール内に一体化されている、制御装置を有する音響警告装置を提案することが知られており、音響警告装置は、音響警告装置の動作をトリガするためにユーザによって押圧される移動可能な制御部を備える。一方、このシステムでは、1つ以上のスイッチを含む音響警告制御の電気回路を供給するために、車両の搭載回路との複数の手動接続がなされる必要がある。搭載回路に接続される2つの接続ピンがスイッチ毎にあるため、典型的には、少なくとも2つの手動接続がスイッチ毎になされる必要がある。
【0003】
しかしながら、運転者によって押圧される領域に関係なく、制御部の移動を可能な限り迅速に検出することが重要であり、結果として、多数のスイッチが、制御部の表面全体の上に分配されている。したがって、押圧される領域に関係なく、隣接するスイッチは、当該移動を検出し、動作をトリガし得る。しかしながら、このような実装形態は、手動接続点の数の増加を依然としてもたらす。したがって、製造方法は、多数の手動接続動作を必要とし、これは、製造時間、潜在的なエラー数、及び総コストを増加させる。
【0004】
本発明の1つの目的は、上記の背景技術の欠点に対応することであり、特に、第一に、ユーザによって作動される制御部の移動を迅速に検出するための効果的な制御デバイスを備えるが、行われる接続の数が制限されている簡単な組み立てプロセスを有する音響警告装置を提案することである。
【0005】
これを行うために、本発明の第1の態様は、
ベース部と、
ベース部に対して、静止位置と押圧位置との間で移動可能である制御部と、
少なくとも2つのスイッチを有する電気コマンド検出回路であって、スイッチのそれぞれは、制御部が静止位置から押圧位置に移行するときに状態変更するように配置されており、
スイッチは、制御部が静止位置にあるときに、通常、閉鎖されたスイッチである、電気コマンド検出回路と
を備える、自動車のための音響警告装置(又は音響警告制御装置)であって、
当該少なくとも2つのスイッチは、直列に接続されており、
スイッチのうちの少なくとも1つは、互いに分離されておりベース部-制御部アセンブリの一方上に配置された2つの接点と、ベース部-制御部アセンブリの他方上に配置された接点ブリッジとを備え、接点ブリッジは、当該少なくとも1つのスイッチが閉鎖されているときに2つの接点を接続するように配置されていることを特徴とする音響警告装置に関する。
【0006】
上記の実装形態によれば、スイッチは、直列に接続されており、これは、状態変更の即時検出(スイッチのうちの1つが開放されるとすぐに、完結回路が開放される)を確実にする。加えて、スイッチのうちの少なくとも1つは、ベース部-制御部アセンブリの一方内に埋め込まれたブリッジと、ベース部-制御部アセンブリの他方内に埋め込まれた2つの接点とを備え、接点は、ブリッジによって接続/接続解除されるように配置されており、これは、直列の接続と併せて、組み立てオペレータによって行われる少なくとも1つの接続を省く(これは、構築に起因して、回路が直列のスイッチを有するためである)。
【0007】
有利には、電気検出回路は、3つのスイッチを備え得る。ステアリングホイールの上に分配された3つのスイッチは、制御部の移動を検出することを可能にするため、検出は効率的であり、直列のアーキテクチャに起因して、組み立てオペレータによって行われる接続の数が増加せず、すなわち、接続端子は2つのみ必要とされる。
【0008】
有利には、スイッチのそれぞれは、ベース部-制御部アセンブリの一方上の互いに分離された2つの接点と、ベース部-制御部アセンブリの他方上の接点ブリッジとを備えてもよく、接点ブリッジは、当該少なくとも1つのスイッチが閉鎖されているときに2つの接点を接続するように配置されている。この実装形態では、直列のアーキテクチャと併せて、2つの手動接続のみが行われる必要がある。
【0009】
有利には、電気検出回路は、車両に搭載された電気ネットワークへの接続端子を2つのみ含み得る。換言すれば、制御部の移動を検出するためのいくつかのスイッチがある場合でも、製造オペレータは、ステアリングホイールを組み立てるときに2つの手動接続のみを行う。
【0010】
有利には、スイッチのそれぞれは、コマンド検出回路の隣接するスイッチの接点と直列に接続された接点を有し得る。
【0011】
一実装形態によれば、互いに分離された当該2つの接点は、ベース部に配置されており、当該接点ブリッジは、制御部上に配置されている。上記の実装形態によれば、スイッチ(複数可)の接点は、ベース部と一体的に形成されており、したがって、ベース部に対して静的である。結果として、接点ブリッジ(複数可)のみが、制御部と一体的に形成されており、移動可能である。これは、接点及び接点を連結する回路のストランド又は部分の振動及び/又は移動を最小にし、これにより、信頼性が改善される(機械的応力、干渉、摩擦、ノイズなどのリスクが低減する)。
【0012】
有利には、コマンド検出回路は、回路ストランドから成る分岐部を備えることができ、少なくとも2つの隣接する回路ストランドはそれぞれ、同じスイッチの接点のうちの1つを1つの端において備えることができ、接点は、互いに分離されており、当該スイッチの接点ブリッジの反対側に配置されてもよい。したがって、分岐部は、スイッチのそれぞれを直列に接続するいくつかの回路ストランドを備える固有の構成要素であり、2つの手動接続を可能にするためには、2つの接続端子を設けることで十分である。したがって、システムは、製造するのに非常に簡単であるが、複数のスイッチが高感度かつ効果的なコマンド検出を達成するために設けられていることを可能にする。換言すれば、当該分岐部は、電気コマンド検出回路の一部分であり、以下のように定義され得る。電気回路の2つの接続点(又は2つのノード)の間で、分岐部は、1つのスイッチの1つの接点を別のスイッチの1つの接点に対で接続するいくつかの導体(回路又は導体ストランド)を備える。
【0013】
有利には、分岐部は、延伸金属シート又は屈曲金属ワイヤから形成されてもよい。
【0014】
有利には、分岐部は、接続フープ又はアーチを形成することができ、接続フープ又はアーチは、ステアリングホイールに取り付けられる独立部分を形成することができる。換言すれば、接続フープ又はアーチは、組み立てオペレータが取り扱うのに容易である一体型ユニットを形成するために、スイッチのそれぞれの接点、及び接点を接続する回路ストランドを全て埋め込むことができる。
【0015】
有利には、分岐部は、当該スイッチの接点ブリッジの反対側に配置された互いに分離された接点を支持する基板を形成する絶縁材料を含むことができる。
【0016】
有利には、分岐部は、当該スイッチの接点ブリッジの反対側に配置された互いに分離された接点の周りに部分的にオーバーモールドされた少なくとも1つの絶縁シェルを備えることができる。
【0017】
有利には、音響警告装置は、少なくとも1つの基準突起部を備えることができ、絶縁シェルは、基準突起部に弾性的に取り付けられるように配置された弾性保持又は連結手段を備えることができる。上記の実装形態によれば、基準突起部は、オペレータが絶縁シェルをその上に又はその周りに挿入又は嵌合する指標を確実にするため、組み立ては、迅速かつ簡単である。突起部は、ねじ頭であってもよく、特に、制御部のためのガイド部分を更に設ける肩付きねじ頭であってもよい。
【0018】
一実装形態によれば、音響警告装置は、いくつかの基準突起部を備えることができ、絶縁シェルは、好ましくは同じ組み立て方向に従って、基準突起部のそれぞれに弾性的に取り付けられるように配置された弾性保持又は連結手段を備え得る。
【0019】
例えば、絶縁シェルのそれぞれは、C字形状を有して設けられてもよく、又は絶縁シェルのそれぞれは、典型的には基準突起部のそれぞれと連結するための開口部を有する開放ネックを有して設けられてもよく、装着インターフェースのそれぞれ内の開口部は、同じ方向に向けられてもよい。これは、フープを変形させることなく、単一の移動における組み立てを容易にする。
【0020】
有利には、音響警告装置は、制御部のための少なくとも1つのガイドユニットを備え、ガイドユニットは、静止位置を画定するために少なくとも1つの機械的停止部を備え、
2つの分離された接点-接点ブリッジのアセンブリの一方は、制御部上に埋め込まれており、
2つの分離された接点-接点ブリッジのアセンブリの他方は、機械的停止部と一体的に形成されている。
【0021】
有利には、音響警告装置は、スイッチの数と同数のガイドユニットを備え得、スイッチのそれぞれについて、
2つの分離された接点-接点ブリッジのアセンブリの一方は、制御部上に埋め込まれており、
2つの分離された接点-接点ブリッジのアセンブリの他方は、ガイドユニットの機械的停止部と一体的に形成されている。
【0022】
いくつかのガイドユニットが設けられているため、制御部の案内は正確であり、1つのスイッチがガイドユニットのそれぞれにおいて設けられているため、コマンドの検出が非常に効率的である。
【0023】
有利には、機械的停止部と一体的に形成された、2つの分離接点-接点ブリッジのアセンブリの他方は、ガイドユニットから電気的に絶縁され得る。
【0024】
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様による音響警告装置を備える車両ステアリングホイールに関する。
【0025】
有利には、車両ステアリングホイールは、制御部に取り付けられた安全モジュールを備え得る。
【0026】
本発明の第3の態様は、第2の態様による車両ステアリングホイールを備える自動車に関する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の他の特徴及び利点は、本発明のいくつかの実施形態の詳細な説明を読むと、より明らかになり、本発明のいくつかの実施形態は、例として提供されているが、これらになんら限定されず、添付の図面によって示されている。
【
図1】車両ステアリングホイール上に埋め込まれた、音響警告装置の一部分、又は音響警告装置のための制御装置の一部分の斜視図である。
【
図2】
図1の音響警告装置の一部分を形成する接続フープを示す図である。
【
図3】
図1の構成要素との相互作用を示す
図2の接続フープを示す図である。
【
図5】車両ステアリングホイール上に埋め込まれた、音響警告装置の一部分の代替形態の斜視図である。
【
図6】
図5の代替の音響警告装置の一部分を形成する接続フープを示す図である。
【0028】
図1は、音響警告装置の一部分の斜視図を示し、音響警告装置は、(ベース部33を形成する)ハブと、分岐部32と、リム31とから成るフレームを主に備える車両ステアリングホイール上に埋め込まれた移動可能な制御部25の3つのガイドユニットにおいて形成された3つのスイッチ10を備える。
【0029】
制御部25は、典型的には安全モジュール(エアバッグ)を受容しステアリングホイールフレームのハブ上に移動可能に装着されているプレートである。従来のように、制御部25は、運転者が音響警告装置を作動させることを望むときに、静止位置(
図1)と押圧位置との間で移動可能である。
【0030】
この制御移動を検出するために、音響警告装置は、3つのスイッチ10を備え、3つのスイッチ10は、(制御部25が静止位置にあるとき)通常、閉鎖されており、押圧位置への移行中に開放する。したがって、検出は迅速である(スイッチ10の状態変更は、制御部25が静止位置を離れるとすぐに起こる)。
【0031】
手動接続動作を制限するために、3つのスイッチ10を直列に接続することが提供されており、これは、スイッチ10を車両の搭載回路の残りの部分に接続するための接続端子16を2つのみ設けることを可能にする。
【0032】
具体的には、
図2及び
図3に示すように、スイッチ10のそれぞれは、互いに分離された2つの接点11を備える。更に、スイッチ10が閉鎖されているときに2つの接点11を一緒に接続するように配置された(
図3及び特に
図4に示す)接点ブリッジ12が設けられている。結果として、
図2及び
図3に詳細に示す接続フープ15を設けることが可能であり、接続フープは、2つのスイッチ10の接点11を対で接続し、車両ステアリングホイールの組み立て中に手動で接続される接続端子16を2つのみ備える。
図3の点線は、スイッチ10のそれぞれの接点ブリッジ12の輪郭を示し、スイッチ10が閉鎖されている(したがって、制御部25が静止位置にある)ときの電気接触ゾーンが、ハッチングされて図示されている。
【0033】
したがって、接続フープ15は、スイッチ10のそれぞれの接点11を備え、(制御部25のためのガイドユニットの断面を示す)
図4に明確に示すカラー(collar)13がまた、接点11において設けられており、カラー13は、フレームのハブにねじ込まれるガイドねじ21のヘッド21T上に柔軟に嵌合する。したがって、接続フープ15をステアリングホイール上に装着することが容易である。
【0034】
接続フープは、ハブ上に固定的に装着されていることに更に留意されたい。したがって、接続フープは、音響警告コマンド中に移動せず、接続フープは、振動にさらされることが少なく、これは、機械的応力/振動応力及びノイズのリスクを制限する。耐用年数が改善される。結果として、この実装形態において、接点ブリッジ12のみが移動可能であり、したがって、電気ケーブルは移動可能でなく、これは、典型的には、信頼性を改善する(ノイズ、摩擦、誤った(spurious)移動などのリスクが低減する)。
【0035】
加えて、
図4は、移動可能である制御部25のためのガイドユニットの詳細な構築を示す。肩付きガイドねじ21の周りには、制御部25を案内するための、戻りばね23、スライダ22、及びダンパ24が設けられている。
【0036】
図1に戻ると、3つのガイドユニットが設けられており、3つのガイドユニットはそれぞれ、スイッチ10を備え、これは、運転者が押圧する位置に関係なく、制御部25の移動が直ちに検出されることを保証し、これは、スイッチ10が通常閉鎖されており、スイッチ10の全てが直列に接続されており、スイッチ10のうちの1つが開放されるとすぐに回路全体が開放されるためであることに留意されたい。更に、図示のステアリングホイールの組み立て中に手動で接続される接続端子16は2つのみある。
【0037】
図8は、
図2のフープ15の代替の実施形態を示す。実際、
図8のフープ215は、
図1又は
図4のアセンブリ内の
図2のフープ15に完全に取って代わることができる。スイッチのそれぞれの接点をオーバーモールドするシェルに関する違いに留意されたい。
【0038】
実際に、シェルのそれぞれは、(
図2に示すように)C字形状を有するが、
図8では、Cのそれぞれの開口部は全て、単一の組み立て方向Dmに向けられている。したがって、簡単な組み立てが可能である。フープ215は、組み立て方向Dmの単一の移動に従って肩付きねじに取り付けられてもよい。
【0039】
肩付きガイドねじ21及び制御部25全てをベース部33上に嵌合させて、次いで、フープ215を取り付け、フープ215を接続端子216を介して接続することがまた、提供されてもよい。図示の例では、組み立て方向Dmは、肩付きガイドねじ21に垂直な平面において含まれているが、他の向き及び組み立て方向が提供されてもよい。
【0040】
フープ215の接点11は、
図8では隠されている、絶縁シェル又はオーバーモールドの下面において配置されているため、フープ215の接点11は、この
図8では見えないことに留意されたい。
【0041】
図5、
図6、及び
図7は、代替の実施形態を示す。制御部125は、3つのガイドユニット上に移動可能に装着されており、3つのガイドユニットのそれぞれは、スイッチ110を有する。
【0042】
図7に示すように、本明細書では、ガイドユニットのそれぞれは、制御部125のためのスライドレールを形成するガイドねじ121から成り、ばね123は、制御部125を静止位置に(
図7に示すように上方に)押し戻すために、ハブ(ベース部133)と制御部125との間に嵌合されている。
【0043】
更に、スイッチ110のそれぞれは、ガイドねじ121のヘッド121Tと一体化された固定接点111と、制御部125と一体化された移動可能な接点112とを備える。
図6に示す接続フープ115は、固定接点111を直列に接続し、これは、3つの固定接点111のために単一の接続端子116を1つのみ設けることを可能にする。更に、
図4及び
図7では、移動可能な接点のそれぞれが接続端子116を有することが分かる。本実施形態では、(背景技術で知られているように、スイッチのそれぞれが2つの接続端子を有する必要がある場合の6つの接続端子の代わりに)4つの接続端子116が手動で接続される必要がある。
【0044】
当業者にとって自明である様々な修正及び/又は改善が、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の本発明の異なる実施形態になされてもよいことが理解されよう。