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特許7441560ラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法
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  • 特許-ラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-21
(45)【発行日】2024-03-01
(54)【発明の名称】ラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/70 20060101AFI20240222BHJP
【FI】
B41J11/70
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023016250
(22)【出願日】2023-02-06
(62)【分割の表示】P 2021165331の分割
【原出願日】2013-02-12
(65)【公開番号】P2023041965
(43)【公開日】2023-03-24
【審査請求日】2023-03-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】中間 淳也
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-101120(JP,A)
【文献】特開2002-028132(JP,A)
【文献】特開2009-000973(JP,A)
【文献】特開2012-187822(JP,A)
【文献】特開平05-084995(JP,A)
【文献】特開2010-005943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタにおいて、
前記用紙を搬送する搬送手段と、
サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字手段と、
前記用紙を切断する切断手段と、
前記用紙ロールのセット時に、前記切断手段による切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするラベルプリンタ。
【請求項2】
記用紙または前記ラベルを検出する検出手段と、
前記印字手段による印字後において、前記検出手段が前記用紙を検出したか否かに基づいて前記用紙の巻き付きの有無を判定するとともに、
前記切断手段による切断後において、前記検出手段が前記ラベルの取り除きを検出したか否かに基づいて前記印字手段による前記用紙への印字の可否を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
【請求項3】
一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタに備えられるコンピュータを、
前記用紙を搬送する搬送手段、
サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字手段、
前記用紙を切断する切断手段、
前記用紙ロールのセット時に、前記切断手段による切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送手段を制御する制御手段、
として機能させるプログラム。
【請求項4】
一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタのラベル発行方法において、
前記用紙を搬送する搬送ステップと、
サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字ステップと、
前記用紙を切断する切断ステップと、
前記用紙ロールのセット時に、前記切断ステップによる切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を有することを特徴とするラベルプリンタのラベル発行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
台紙なしラベル(ライナレスラベル用紙)に印字を行うラベルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のラベルプリンタは、貼着面側に粘着材層が形成された台紙なしラベルに、サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字手段で印字してから、切断手段又は破断手段までフィード搬送して切断又は破断した後、印字手段までバック搬送して次の印字を行う。ラベルプリンタは、台紙なしラベルの先端をバック搬送し、台紙なしラベルとプラテンローラとの接線位置から少なくとも3mm、ラベルの先端を突出するようにバック搬送を停止させる制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-278515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のラベル発行装置において、例えば、長時間印字を行っていない場合、サーマルヘッドとプラテンローラとによるニップ圧で、ラベルの粘着材層(糊面)とプラテンローラとが強着し、プラテンローラにラベルが巻き込まれる虞がある。
【0005】
ところで、ラベル印字を行う際、先ず、ライナレスラベル用紙をバックフィードすることによりプラテンローラからライナレスラベル用紙を一度剥がした後、印字を行うラベルプリンタが知られている。このラベルプリンタは、ライナレスラベル用紙を一旦バックフィードしてから、ラベル用紙の先端部を印字開始位置へフィードする必要があるので、印字開始までに時間がかかるという問題点がある。
【0006】
また、プラテンローラへのライナレスラベル用紙の巻きつきを防止するために、プラテンローラにV溝を設け、プラテンローラとラベルの糊面が接する面積を小さくして、プラテンローラへの巻付きを軽減したラベルプリンタも知られている。このラベルプリンタでは、プラテンローラにラベルが巻き付きにくくなるが、V溝を設けると圧力(ニップ圧)が落ちてしまい、印字の歪みが発生する場合があった。また、この場合、V溝を設けたプラテンローラを用いるので、製造コストが高いという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、プラテンローラへのラベル用紙の巻き込みを防止することができるとともに、用紙への印字を短時間に開始することができるラベルプリンタ、プログラム、およびラベル発行方法を提供すること、用紙の端部から印字可能なラベルプリンタ、プログラム、およびラベル発行方法を提供すること、などを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のラベルプリンタは、一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタにおいて、前記用紙を搬送する搬送手段と、サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字手段と、前記用紙を切断する切断手段と、前記用紙ロールのセット時に、前記切断手段による切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタに備えられるコンピュータを、前記用紙を搬送する搬送手段、サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字手段、前記用紙を切断する切断手段、前記用紙ロールのセット時に、前記切断手段による切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送手段を制御する制御手段、として機能させるためのプログラムを備えることを特徴とする。
また、本発明のラベル発行方法は、一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタのラベル発行方法において、前記用紙を搬送する搬送ステップと、サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字ステップと、前記用紙を切断する切断ステップと、前記用紙ロールのセット時に、前記切断ステップによる切断の後、該用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側に待機させるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
上記ラベルプリンタによれば、制御部は、用紙ロールのセット時に、用紙を切断手段まで搬送した後、該用紙の先端部をサーマルヘッドとプラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側、かつ、プラテンローラの上方の位置に待機させるように搬送手段を制御するので、用紙のプラテンローラへの強着による巻き付きを防止し、待機位置から印字部による用紙への印刷を直ぐに開始することができ、且つ、用紙の先端部から印字を行うことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡単な構造で、プラテンローラへのラベル用紙の巻き込みを防止可能なラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法を提供することができるとともに、用紙への印字を短時間に開始可能なラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法を提供することができる。また、本発明によれば、用紙の端部から印字可能なラベルプリンタ、プログラム、及びラベル発行方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るラベルプリンタの構成の一例を示す全体図。
図2】本発明の実施形態に係るラベルプリンタの印字部とラベル貼付部の一例を示す図、(a)はその透過側面図、(b)は透過上面図。
図3】本発明の実施形態に係るラベルプリンタのラベル先端部の待機位置の一例を示す図、(a)は上面図、(b)は側面図。
図4】本発明の実施形態に係るラベルプリンタの用紙カット時の動作の一例を示す図、(a)は上面図、(b)は側面図。
図5】本発明の実施形態に係るラベルプリンタの電気的な構成の一例を示すブロック図。
図6】本発明の実施形態に係るラベルプリンタの動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100を、図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の構成の一例を示す全体図である。図2はラベルプリンタ100の印字部3とラベル貼付部64の一例を示す図である。詳細には、図2(a)はその透過側面図、図2(b)はその透過上面図である。図3はラベルプリンタ100のラベル先端部4tの待機位置tの一例を示す図である。詳細には、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図である。図4はラベルプリンタ100の用紙カット時の動作の一例を示す図である。詳細には、図4(a)は上面図、図4(b)は側面図である。図5はラベルプリンタ100の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、用紙ロール4から用紙4cを繰り出して、印字部3により用紙へ印字を行う。ラベルプリンタ100は、ライナレスラベル用紙の先端部4tの待機位置tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとによるニップ幅LN(例えば約1.4mm幅程度)から離れた位置t(ラベル印字方向の上流側)となるように制御を行う。ラベルプリンタ100は、印字部3による用紙への印字を開始する場合、用紙搬送手段であるフィードローラ7などにより、上記待機位置tから印字部3へ用紙を搬送して印字を行う。
なお、ライナレスラベル用紙の先端部4tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側端部位置、又は、その上流側端部位置から僅かに下流側に位置するように制御してもよい。詳細には、前記ニップ幅LN(例えば1.4mm幅程度)内であっても、ニップ圧の影響が少ないニップ幅内の上流領域内(サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとによるニップ幅中心位置から上流に0.6mm移動した位置よりも上流のニップ幅の残り領域0.1mm幅内の位置)にライナレスラベル用紙の先端部4tを位置させるようにしてもよい。
このように、印刷開始前の待機状態では、ライナレスラベル用紙の先端部4tが、プラテンローラ3bとサーマルヘッド3aとが所定のニップ幅LNで押圧する位置3Nよりも、ラベル発行方向の上流に配置されているので、待機状態でプラテンローラ3bに用紙(ラベル用紙)の接着面が接着固定することなく、プラテンローラ3bへの用紙の巻き込みを防止することができる。また、印字前の待機状態では、用紙ロール4から繰り出された用紙4cの先端部4tが印字部の僅かに上流側の位置(待機位置t)に待機しているので、印刷開始時に、用紙搬送部の用紙の搬送動作により、用紙の先端部4tから、印字部3により短時間に印字を開始することができる。このため、用紙の印字面積を広くすることができる。
【0015】
本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100をラベル印字貼付装置100Aに採用した一例を説明する。
【0016】
図1に示したように、本発明の実施形態では、商品aを搬送するコンベア71を備えた搬送テーブル72の側部に支柱2が起立され、その支柱2にブラケットを介してラベル印字貼付装置100Aがコンベア71上方に配置され、支柱2の上方に、表示・操作部53を備えたコンソールが配置されている。
ラベル印字貼付装置100Aは図2に示すように、箱状のケース110内にラベル供給部61、印字部3、カッター部63等を配置した印字装置本体と、ケース110の側部に取り付けた箱状のケース111内にラベル貼付部64を配置した貼付装置で構成されている。
上記ラベル供給部61には、長尺の台紙レスラベル用紙4c(表面が印字面4b、裏面が粘着面4aで構成)がロール状に巻かれたラベルロール4がロールセット5(ラベルロール装填部)に回転可能にセットされている。
【0017】
そして、このラベル供給部61から引き出されるラベルロール4はフィードローラ7により印字部3内に導かれ、印字部3内のサーマルヘッド3a及びプラテンローラ3b等により商品の品名、値段、有効期限、及びバーコードなどの商品データが用紙の印字面4b上に印字される。
【0018】
その後、ラベルロール4は、印字済みのラベル用紙4cをラベル発行口へ移送し、カッター部63にて所定の長さでカットされ枚葉状のラベルにし、カットされた枚葉状のラベルはラベル貼付部64で商品の上面に貼付される。
【0019】
尚、ラベル供給部61にセットしたラベルロール4の引き出しは、印字部3を構成するプラテンローラ3bおよびフィードローラ7の駆動回転によって引き出される。
【0020】
印字部3は、ラベルロール4を引き出すプラテンローラ3bおよびフィードローラ7と、プラテンローラ3bと対向して配置したサーマルヘッド3aとで構成し、プラテンローラ3bおよびフィードローラ7の駆動回転で引き出されるラベルロール4のラベル用紙4cにサーマルヘッド3aで所要の商品データが印字される。その印字は、シフトレジスタから供給される1ドットライン分のデータを1ドットラインずつ、ラベル用紙4cをプラテンローラ3bで移動させ、印字する。
【0021】
ラベルロール4を移動させるプラテンローラ3bおよびフィードローラ7の駆動部としては、ステッピングモータを採用することができる。
【0022】
ラベル貼付部64は、ケース110の側部に取り付けられた箱状のケース111と、そのケース111内に収納配置したエアーシリンダ(不図示)と、そのエアーシリンダの駆動力によってケース111内を上下動される支持部材13と、支持部材13から吊り下げられた複数本のロッド状のラベル圧着部材24と、ケース111の底部に配置されたラベル保持面板(吸着面)15と、などを有する。
【0023】
上記ケース111には、ケース111内の空気を吸い出す排気装置(ファン)16が取り付けられ、これによって上記ラベル保持面板に開設した通孔17に、吸着力(負圧)が作用するように構成されている。
【0024】
この吸着力は、ラベル圧着部材24に設けた吸着手段に加えて、印字されたラベル用紙4cをラベル保持面板の下面に吸着保持するための補助吸着力として作用する。
【0025】
ラベルロール4は、一方面(上面)に印字面、他方面(下面)に粘着剤を塗布した粘着面である長尺帯状の台紙レスラベル用紙4cを、印字面に剥離加工を施してロール状に巻回されており、ラベルロール装填部5に回転可能に支持される。そして、ラベルロール4から引き出される台紙レスラベル用紙4cは、フィードローラ7を介してフィードローラ7と印字部3との間に配置されたフィードローラ7の上ローラ7aと下ローラ7bとの間を通して印字部3の印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとの間に供給され、プラテンローラ3bの駆動回転により台紙レスラベル用紙4cが引き出されるようになっている。
【0026】
印字部3の印字ヘッドは、サーマルヘッド3aなどで構成され、サーマルヘッド3aの発熱体を選択的に発熱させて移送される台紙レスラベル用紙4cの印字面に印字を施す。また、サーマルヘッド3aで台紙レスラベル用紙4cを挾着するプラテンローラ3bは、表面に離型剤がコーティングされており、台紙レスラベル用紙4cの印字面とは反対側の粘着面に塗布されている粘着剤が付着しないようにしてあり、それによって台紙レスラベル用紙4cの送出が円滑に行われるようになっている。尚、台紙レスラベル用紙4cの粘着面に塗布された粘着剤がプラテンローラ3bに付着しにくくする構成は、上記構成に限らず、プラテンローラ3b自体又はプラテンローラ3bの最外層部分を易剥離性の部材で構成してもよい。そして、プラテンローラ3bは駆動モータ59(ステッピングモータ)で駆動回転するように構成されている。
【0027】
印字部3でラベル1枚分のデータが印字された台紙レスラベル用紙4cを切断するカッター部63は、剪断作用で台紙レスラベル用紙4cを切断する上下一対の帯状の刃体で構成されている。具体的には、直線状に送出される台紙レスラベル用紙4cの下側に配置される固定刃63bと、台紙レスラベル用紙4cの上側に配置され、固定刃63bに向けて進退動する可動刃63aとで構成され、可動刃63aはモータ58(ステッピングモータ)で駆動するように構成されている。
そして、カッター部63は印字部3の下流側で、プラテンローラ3bに接近して配置されている。
【0028】
印字部3で印字された台紙レスラベル用紙4cは、カッター部63の固定刃63bと可動刃63aとの間を通って下流側に送出されるが、その送出される台紙レスラベル用紙4c部分を略水平状に支持するラベル受けがカッター部63の下流側近傍に配置されている。
また、カッター部63で所定長さの枚葉状に切断された台紙レスラベルLは、機械による自動貼りの場合にはラベル貼付部の吸着手段(アプリケータ)などによって吸着されるまで、手貼りの場合にはオペレータによって取り除かれるまで、ラベル受けに略水平状に待機保持される。
【0029】
ラベル受け上に、印字部3で所定事項が印字された台紙レスラベル用紙4cが送出されたか否か、又、切断送出された台紙レスラベルLが存在するか否か、を検出するラベル検出手段56が、ラベル受けにおけるカッター部63寄りの略真上位置に配置されている。
ラベル検出手段56は反射型光学センサで構成され、受光する反射光のレベルの変化(差)によってラベル受け上における台紙レスラベル用紙4c又は台紙レスラベルLの有無が検出される。
そして、ラベル検出手段56の検出タイミングは、台紙レスラベル用紙4cを印字ヘッド3aの位置からラベル受けへ向けて送出するプラテンローラ3bの駆動回転後に行われるように制御されている。
【0030】
フィードローラ7は、印字部3のプラテンローラ3bの逆方向への駆動回転で行われる台紙レスラベル用紙4cのバックフィード(引き戻し)を補助するもので、印字部3とフィードローラ7との間の台紙レスラベル用紙4cの搬送経路上に配置され、台紙レスラベル用紙がバックフィードされる時、プラテンローラ3bより上流側に位置する台紙レスラベル用紙を強制的に引っ張り、プラテンローラ3bに台紙レスラベル用紙4cが巻き付くのを防止している。
そのフィードローラ7は、台紙レスラベル用紙4cの印字面側(上側)に配置された上ローラ7aと、台紙レスラベル用紙4cの粘着面側(下側)に配置された下ローラ7bとで構成されている。そして、上ローラ7aは固定部材(図示省略)に回転可能に支持され、下ローラ7bは印字部3のプラテンローラ3bを支持する上下開閉可能なプラテン支持枠41に取り付けられ、プラテン支持枠41の閉動により上ローラ7aとで台紙レスラベル用紙4cを挟持し、プラテン支持枠41の開動により挟持状態を解放し得るようになっている。
【0031】
また、フィードローラ7の上ローラ7aと下ローラ7bは、プラテンローラ3bの外径と略同径の短尺のローラが複数個(図示例は3個)軸10,11上に所定間隔をおいて取り付けられた分割タイプのローラで構成され、各ローラは外周面に周溝12が形成されている。このように、周溝12が設けられていることで、フィードローラ7と台紙レスラベル用紙4cとの接触面積が少なくなり、フィードローラ7に台紙レスラベル用紙4cが巻き付くことを抑えることができる。
そして、短尺ローラの取り付け間隔は、ラベルロール装填部5に軸方向の一方端を基準(図示例は左端基準)としてセットされるラベルロール4のロール幅に対応して、各ラベルロールから引き出される台紙レスラベル用紙4cの少なくとも幅方向の両側部を挟持し得るよう配置されている。フィードローラ7の上ローラ7aと下ローラ7bは、プラテンローラ3bのローラ長と略同じ長さを有した一本物のローラで構成されていてもよい。
【0032】
そして、フィードローラ7は、ラベルロール装填部5にセットされたラベルロール4から台紙レスラベル用紙4cを繰り出す印字部3のプラテンローラ3bの回転により同期回転するように構成されている。
具体的には、図2に示したように、プラテンローラ3bの軸の端部に歯付プーリ14が固着され、その歯付プーリ14と駆動モータ59(ステッピングモータ)の回転軸に固着された駆動プーリ59aとに亘りベルト18がアイドルプーリ19,19’を介して掛け回され、駆動モータ59の正逆回動によってプラテンローラ3bが正逆方向に駆動回転するように構成されている。そして、プラテンローラ3bの軸には動力伝達プーリ20が固着され、フィードローラ7の下ローラ7bの軸11に従動プーリ21が固着され、動力伝達プーリ20と従動プーリ21とに亘り伝達ベルト22が掛け回されて、プラテンローラ3bの回転力がフィードローラ7の下ローラ7b(具体的には、下ローラ7bを支持する軸11)に伝達されるようになっている。
【0033】
また、フィードローラ7を構成する上ローラ7aと下ローラ7bとで台紙レスラベル用紙4cを挟持する両ローラ間の圧力は、印字部3における印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとで台紙レスラベル用紙4cを挟持する圧力より低く設定されている。そして、この上・下ローラ7a,7bの挟持圧は、一定圧力に固定されていてもよいが、所定の圧力内で強弱調整可能としてもよい。圧力を調整可能とする構造としては、例えば、上・下ローラの一方に、接触方向に付勢するバネ部材を設け、そのバネ部材の弾発力を調整自在としてもよい。
【0034】
このラベル貼付部64と印字部3は、カッター部63でカットされ連続して発行される枚葉状のラベル用紙4cは適宜設定された間隔で印字発行される。ラベル用紙4cに印字部3で所定事項が印字されると、その印字されたラベル用紙4cは、カッター部63の位置で枚葉状のラベルにカットされると共にラベル貼付部64のラベル保持面板に吸着保持される。
【0035】
ラベル用紙4cの先端部4tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとからなるニップ幅LNから離れたラベル発行方向と対向する上流の待機位置tに位置させる。
【0036】
また、ライナレスラベルロールの初期セット時は、ラベル用紙4cの先端部4tをフィードローラ7でカッター部63までフィードし、所定幅の先端部分をカットした後、カット後のラベル用紙4cの先端部4tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとからなるニップ幅LNから離れたラベル発行方向と対向する上流の待機位置tに位置させる。
【0037】
<ラベルプリンタ100の電気的な構成>
図5に示したように、ラベルプリンタ100(印刷装置)は、制御部9(CPU)、フラッシュメモリ51、RAM52、表示・操作部53、インターフェース回路54、プラテンローラ3bを回転させるステッピングモータ59、サーマルヘッド3a(印字ヘッド)、カッター駆動用モータ58、ラベル検出センサ56、検出部57(用紙検出センサ)、などを備える。
【0038】
制御部9(CPU)は、フラッシュメモリ51、RAM52などの記憶部に記憶されたプログラムを実行して、ラベルプリンタ100の動作を統括する中央演算処理装置である。
【0039】
記憶部としてのフラッシュメモリ51、RAM52は、制御プログラム、データなどを記憶する。
フラッシュメモリ51は、ラベルプリンタ100の制御プログラムや、制御用データ等を記憶する読み出し専用メモリである。
【0040】
RAM52は、一時的にデータを呼び出して処理するためのワークエリアを有する。そのワークエリアは、印字データをドットデータに展開するドット展開エリア、ラベルフォーマットファイルから1つのフォーマットデータを呼び出して記憶する呼出フォーマットエリア、商品データ等を呼び出して記憶する呼出商品エリア、などを有する。
【0041】
また、このRAM52には、ラベル印字のフォーマットが設定されたラベルフォーマットファイル、ラベル印字用の各種商品データが設定された商品ファイル等の他に、ラベル検出センサ56の検出結果に基づく、判定手段による判定内容を設定したファイル等が記憶されており、電源オフ時もそのファイルを保持するようにバッテリーでバックアップされている。
【0042】
ラベル検出センサ56の検出結果に基づく判定ファイルは、ラベル検出センサ56の検出データがカッター部63の作動前における台紙レスラベル用紙4cの有無検出であれば、台紙レスラベル用紙4cのプラテンローラ3bへの巻き付きの有無が判定され、ラベル検出センサ56の検出データがカッター部63の作動後における台紙レスラベルLの有無検出であれば、ラベル受けに送出された台紙レスラベルLの取り除きの有無が検出され、次のラベル発行の可否が判定される。
【0043】
具体的には、カッター部63の作動前におけるラベル検出センサ56の台紙レスラベル用紙4cの有無検出が「○(有り)」の場合、印字された台紙レスラベル用紙4cがラベル受け上に正常に送出されていることを表し、「×(無し)」の場合、印字された台紙レスラベル用紙4cがラベル受け上に送出されていない、即ち、プラテンローラ3bに巻き付いたと判定される。
【0044】
表示・操作部53は、ラベルプリンタ100(台紙レスラベルプリンタ)の操作を行うための入力装置であり、表示部と一体に構成されたタッチパネルになっており、各種のメニュー画面やデータを表示する。表示・操作部53としては、例えば、液晶ディスプレイなどを採用することができる。
【0045】
プラテンローラ3bを駆動回転するステッピングモータ59、サーマルヘッド(印字ヘッド3a)、カッター駆動用モータ58は、ラベル発行部の印字部を構成し、制御部9(CPU)の指令に基づいて台紙レスラベル用紙4cに品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、印字された台紙レスラベル用紙4cをカッター部63で枚葉状に切断して台紙レスラベルLを発行する。
【0046】
用紙検出センサ57は、図2に示したように、印字部3に供給される台紙レスラベル用紙4cの有無を検出し、その出力信号で印字ヘッド(サーマルヘッド)3a、及びプラテンローラ3bの駆動が制御される。用紙検出センサ57は、プラテンローラ3bとフィードローラ7との間に配置されている。この用紙検出センサ57は、発光部57aと受光部57bとを有し、例えば、用紙4cの上側に発光部57aが配置され、用紙4cの下側に受光部57bが配置されている。制御部9は、受光部57bで受光された光強度に基づいて、用紙4cの有無や用紙4cの先端位置を検出する。
【0047】
ラベル検出センサ56(検出部)は、ラベル受け上における台紙レスラベル用紙4c又は台紙レスラベルLの有無を検出し、制御部9はその検出結果に基づいて印字部3の駆動、停止などの動作を制御する。
【0048】
制御部9は、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとが所定のニップ幅LNで押圧する位置3Nよりも用紙搬送方向の上流側の待機位置tに、用紙ロールから繰り出された用紙4cの先端部4tを待機させるように、モータ59などの搬送手段を制御する。
【0049】
また、制御部9は、検出部57(用紙検出センサ)による用紙の検出に基づいて、用紙ロール4から繰り出された用紙4cの先端部4tを待機位置tに待機させるようにフィードローラ7を駆動する。
【0050】
図6は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0051】
ステップS11において、制御部9(CPU)は、各種パラメータの初期化、ラベルファイルの読み込み、などの印字前処理を行う。
尚、ライナレスラベルロールの初期セット時、ラベルロール4から繰り出したラベル用紙4cの先端部を、フィードローラ7でカッター部63までフィードし、先端部をカッター部63により所定長さだけ切断した後、その切断形成された先端部4tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bが所定のニップ幅LNで押圧する位置3Nよりも用紙搬送方向の上流側の待機位置tに位置させる。
【0052】
ステップS13において、制御部9は、ステッピングモータ59によりプラテンローラ3bおよびフィードローラ7を回転駆動するとともに、印字部3のサーマルヘッド3aにより印字処理を行う。
【0053】
ステップS15において、制御部9は、印字部3により印字された用紙をカッター部63によりカットする処理を行う。
【0054】
ステップS17において、制御部9は、ステッピングモータ59により、プラテンローラ3b、フィードローラ7を駆動して、用紙をバックフィードする処理を行う。
【0055】
ステップS19において、制御部9は、カッター部63の用紙カットにより形成された、用紙の先端部4tを、サーマルヘッド3aと搬送方向上流側の待機位置tに停止させる処理を行う。
【0056】
制御部9は、印字部3により印字されたラベルを、ラベル貼付部64により物品aに貼付する処理を行う。
【0057】
ステップS21において、制御部9は、全てのラベルの発行を終了したか否かを判別し、全てのラベルの発行を終了した場合、一連の処理を終了し、それ以外の場合にステップS11の処理に進む。
【0058】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから、その用紙を繰り出して、枚葉状のラベルを発行する。詳細には、ラベルプリンタ100は、フィードローラ7などの用紙を搬送する搬送手段と、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bからなる印字部3と、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとが所定のニップ幅LNで押圧する位置3Nよりも用紙搬送方向の上流側の待機位置tに、用紙ロールから繰り出された用紙の先端部4tを待機させるように搬送手段を制御する制御部9(CPU)と、を有する。なお、ライナレスラベル用紙の先端部4tを、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとが所定のニップ幅で押圧する領域の上流側端部位置、又は、その上流側端部位置から僅かに下流側に位置するように制御してもよい。詳細には、前記ニップ幅LN(例えば1.4mm幅程度)内であっても、ニップ圧の影響が少ないニップ幅内の上流領域内(サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとによるニップ幅中心位置から例えば上流に0.6mm移動した位置よりも上流のニップ幅の残り領域0.1mm幅内の位置)にライナレスラベル用紙の先端部4tを位置させるようにしてもよい。
このように、ラベルプリンタ100は、枚葉状のラベル発行後に、用紙ロール4から繰り出されている用紙4cの先端4cを待機位置tにバックフィードする。
【0059】
上記ラベルプリンタ100によれば、印字時にライナレス用紙が、プラテンローラ3bに巻きつくことがなくなるとともに、印字指示と共に速やかに印字を開始することができる。また、ライナレス用紙の先端位置から印字を行うことができる。
【0060】
また、一般的なラベルプリンタに対して、ラベルの印刷開始時のバックフィードをなくすことができるので、印字処理全体の速度を向上させることができる。
【0061】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、印字部3よりも用紙の搬送方向の下流側に配置され、印字部で印字された用紙を切断する切断手段としてのカッター部63を有する。制御部9(CPU)は、プラテンローラ3bおよびフィードローラ7を駆動して用紙を搬送方向に搬送するとともに、印字部3により用紙に印字した後、印字部3により印字された用紙をカッター部63(切断手段)で切断した後、用紙ロールから繰り出された用紙の先端部4t(カッター部63の用紙切断により形成された用紙の先端部)を、待機位置tに戻すように搬送手段を制御し(バックフィード)、上記待機位置tに、用紙ロールから繰り出された用紙の先端部4tを待機させる処理を行う。
このように、カッター部63により用紙をカットして形成した先端部4tを上記待機位置tに待機させるだけで、プラテンローラ3bへのラベル用紙4cの巻き込みを容易に防止することができる。
【0062】
尚、このカッター部63によりカットされた用紙の先端部4tを上記待機位置tとなるまで用紙をバックフィードさせて待機させる処理は、ラベル発行毎に行ってもよいし、待機時間が長いと判断した場合に上記処理を行ってもよい。
【0063】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部9(CPU)が、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとが所定のニップ幅LNで押圧する位置3Nよりも僅かに用紙搬送方向の上流側の位置、好ましくは、プラテンローラ3bの上方位置に、用紙の先端部4tを待機させるように搬送手段を制御する。
こうすることで、制御部9は、搬送手段により、この用紙の先端部4tを待機位置tから印字部3のサーマルヘッド3aに短時間に搬送させることができるので、印字部3による用紙への印字を、待機状態から短時間に開始することができる。
【0064】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、搬送手段として、印字部3よりもラベル搬送方向の上流側に配置されたフィードローラ7を有する。また、ラベルプリンタ100は、印字部3とフィードローラ7との間に配置された、用紙を検出する検出部57を有する。制御部9は、検出部57による用紙の検出に基づいて、用紙ロールから繰り出された用紙の先端部4tを待機位置tに待機させるように、フィードローラ7を駆動する。
例えば、フィードローラ7やプラテンローラ7を駆動する駆動手段として、ステッピングモータを採用した場合、そのステッピングモータへ出力する駆動信号と、検出部57による検出信号に基づいて、用紙のフィード距離を高精度に制御することができる。
【0065】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0066】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載される。
[付記1]
一方の面に糊面、他方の面に印字面が形成された帯状の用紙を巻回してなる用紙ロールから該用紙を繰り出して枚葉状のラベルを発行するラベルプリンタにおいて、
前記用紙を搬送する搬送手段と、
サーマルヘッドとプラテンローラからなる印字部と、
前記用紙ロールから繰り出された用紙の先端部を前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する位置よりも用紙搬送方向の上流側の待機位置に待機させるように前記搬送手段を制御する制御部と、を有することを特徴とする
ラベルプリンタ。
[付記2]
前記印字部よりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置され、前記印字部で印字された用紙を切断する切断手段を有し、
前記制御部は、前記印字部により印字された前記用紙を前記切断手段により切断した後、前記用紙ロールから繰り出された前記用紙の先端部を、前記待機位置に戻すように前記搬送手段を制御することを特徴とする付記1に記載のラベルプリンタ。
[付記3]
前記制御部は、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する位置よりも僅かに用紙搬送方向の上流側の位置に、前記用紙ロールから繰り出された用紙の先端部を待機させるように前記搬送手段を制御する付記1または付記2に記載のラベルプリンタ。
[付記4]
前記制御部は、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが所定のニップ幅で押圧する位置よりも用紙搬送方向の上流側で、且つ、前記プラテンローラの上方位置に、前記用紙ロールから繰り出された用紙の先端部を待機させるように前記搬送手段を制御する付記1から付記3のいずれかに記載のラベルプリンタ。
[付記5]
前記搬送手段は、前記印字部よりも前記ラベル搬送方向の上流側に配置されたフィードローラを有し、
前記ラベルプリンタは、前記印字部と前記フィードローラとの間に配置された、前記用紙を検出する検出部を有し、
前記制御部は、前記検出部による前記用紙の検出に基づいて、前記用紙ロールから繰り出された用紙の先端部を前記待機位置に待機させるように前記フィードローラを駆動することを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載のラベルプリンタ。
【符号の説明】
【0067】
1 ラベルロール(ライナレスラベルロール、印刷媒体、用紙ロール)
1a 用紙(台紙レスラベル)
2 支柱
3 印字部
3a 印字ヘッド(サーマルヘッド)
3b プラテンローラ
4 ラベルロール
4a 粘着面
4b 印字面
4c ラベル用紙
4t 先端部
5 ロールセット(ロール装填部)
6 用紙検出センサ
7 フィードローラ(ラベル搬送部:案内部)
7a 上ローラ
7b 下ローラ
9 制御部(CPU)
10、11 軸
12 周溝
13 支持部材
14 歯付プーリ
18 ベルト
19、19’ アイドルプーリ
20 動力伝達プーリ
21 従動プーリ
22 伝達ベルト
24 ラベル圧着部材
41 プラテン支持枠
51 フラッシュメモリ
52 RAM
53 表示・操作部
54 インターフェース(I/F)
56 ラベル検出センサ(ラベル検出手段)
57 用紙検出センサ(検出部)
58 カッター駆動用モータ
59 ステッピングモータ
59a 駆動プーリ
61 ラベル供給部
63 カッター部(切断手段)
63a 可動刃
63b 固定刃
64 ラベル貼付部
71 コンベア
72 搬送テーブル
100 ラベルプリンタ(印刷装置)
100A ラベル印字貼付装置
110 ケース
111 ケース
t 待機位置
LN ニップ幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6