(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-21
(45)【発行日】2024-03-01
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲーム処理方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240222BHJP
【FI】
A63F13/69 510
(21)【出願番号】P 2019226685
(22)【出願日】2019-12-16
【審査請求日】2022-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山川 雄太
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-239707(JP,A)
【文献】特開2019-103577(JP,A)
【文献】特開2018-055202(JP,A)
【文献】特開2013-198544(JP,A)
【文献】特許第6505932(JP,B1)
【文献】「Fate/Grand Order」ついにガチャの個別確率を表示開始 星5ピックアップは0.7%,ねとらぼ[online],2018年04月04日,インターネット<URL:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/04/news130.html>,[2023年9月22日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を、
抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する開始要求判定処理部、
複数のコンテンツから特定のコンテンツを抽出するコンテンツ抽出処理部、
前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、
前記特定のコンテンツの当選確率を
所定の変動範囲の範囲内でランダムな値に決定する確率抽選を実行する確率抽選実行処理部、
前記確率抽選の抽選結果に基づいて、
前記複数のコンテンツから抽選により当選したコンテンツをプレイヤに提供するコンテンツ抽選を実行するコンテンツ抽選実行処理部、
として機能させるためのゲームプログラム。
【請求項2】
前記コンテンツ抽出処理部は、
前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、前記複数のコンテンツから前記特定のコンテンツを抽選により抽出する、
請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記開始要求判定処理部は、
所定の期間内に所定の回数の範囲内で前記開始要求を受け付けた場合に限り、前記開始要求を受け付けたと判定する、
請求項1又は2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記情報処理装置を、
前記確率抽選の抽選結果を提示する提示処理部、
前記抽選結果を提示した後に、前記コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を受け付けたか否かを判定する実行要求判定処理部、
としてさらに機能させ、
前記コンテンツ抽選実行処理部は、
前記実行要求を受け付けたと判定した場合に前記コンテンツ抽選を実行する、
請求項1
乃至3のいずれか1項に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記情報処理装置を、
前記実行要求を受け付けたと判定した場合にプレイヤに対して対価の支払を要求する対価要求処理部、
としてさらに機能させる、
請求項
4に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記確率抽選実行処理部は、
前記コンテンツの価値に基づいた分類である複数の種別のうちの特定の種別の全体の当選確率を変更せずに、当該特定の種別に分類された
特定の複数
のコンテンツのそれぞれに対する前記当選確率の配分を前記確率抽選により決定する、
請求項1乃至
5のいずれか1項に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記情報処理装置を、
前記特定の複数のコンテンツの中から
特定のコンテンツを抽出するコンテンツ抽出処理部、
としてさらに機能させ、
前記確率抽選実行処理部は、
抽出された前記特定のコンテンツに対する前記当選確率の配分を前記確率抽選により決定する、
請求項
6に記載のゲームプログラム。
【請求項8】
前記情報処理装置を、
前記確率抽選の抽選結果が効力を失う失効条件を設定する失効条件設定処理部、
前記失効条件が満たされた場合に、前記確率抽選の抽選結果に基づく前記当選確率を前記確率抽選の実行前の値に初期化する確率初期化処理部、
としてさらに機能させる、
請求項1乃至
7のいずれか1項に記載のゲームプログラム。
【請求項9】
前記失効条件設定処理部は、
所定の期間が経過することを前記失効条件に設定し、
前記コンテンツ抽選実行処理部は、
前記所定の期間が経過するまでの間は、前記確率抽選の抽選結果に基づいて前記コンテンツ抽選を実行する、
請求項
8に記載のゲームプログラム。
【請求項10】
前記情報処理装置を、
前記確率抽選の抽選結果を提示する提示処理部、
前記抽選結果を
提示した後に、前記コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を受け付けたか否かを判定する実行要求判定処理部、
としてさらに機能させ、
前記失効条件設定処理部は、
前記実行要求の連続した受付けが終了することを前記失効条件に設定し、
前記コンテンツ抽選実行処理部は、
前記実行要求を連続して受付ける間は、前記確率抽選の抽選結果に基づいて前記コンテンツ抽選を実行する、
請求項
8に記載のゲームプログラム。
【請求項11】
前記情報処理装置を、
前記確率抽選の抽選結果を提示する提示処理部、
前記抽選結果を提示した後に、前記コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を受け付けたか否かを判定する実行要求判定処理部、
としてさらに機能させ、
前記失効条件設定処理部は、
前記確率抽選の抽選結果に基づいて前記コンテンツ抽選を所定の回数実行することを前記失効条件に設定し、
前記コンテンツ抽選実行処理部は、
前記抽選結果を提示した後の所定の回数までの前記実行要求に対し、前記確率抽選の抽選結果に基づいて前記コンテンツ抽選を実行する、
請求項
8に記載のゲームプログラム。
【請求項12】
情報処理装置によって実行されるゲーム処理方法であって、
抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定するステップと、
複数のコンテンツから特定のコンテンツを抽出するステップと、
前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、
前記特定のコンテンツの当選確率を
所定の変動範囲の範囲内でランダムな値に決定する確率抽選を実行するステップと、
前記確率抽選の抽選結果に基づいて、
前記複数のコンテンツから抽選により当選したコンテンツをプレイヤに提供するコンテンツ抽選を実行するステップと、
を有する、ゲーム処理方法。
【請求項13】
抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する開始要求判定処理部と、
複数のコンテンツから特定のコンテンツを抽出するコンテンツ抽出処理部と、
前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、
前記特定のコンテンツの当選確率を
所定の変動範囲の範囲内でランダムな値に決定する確率抽選を実行する確率抽選実行処理部と、
前記確率抽選の抽選結果に基づいて、
前記複数のコンテンツから抽選により当選したコンテンツをプレイヤに提供するコンテンツ抽選を実行するコンテンツ抽選実行処理部と、
を有する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、ゲーム処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークに接続された端末機器によりプレイされるいわゆるオンラインゲームにおいて、ゲーム上で使用できるキャラクタやアイテム等のコンテンツが、偶然性を利用してコンテンツの種類が決まる方法によってユーザに提供される、抽選ゲーム(いわゆるガチャ)が知られている。
【0003】
抽選ゲームの一例として、例えば特許文献1には、ユーザによって媒体抽選が要求されたことを契機にして、媒体抽選を実行すると共に、継続して媒体抽選を実行する権利をユーザの識別情報に関連づけるか否かを決定するための継続抽選を実行するか否かを決定するための実行可否抽選を実行し、実行可否抽選に当選した場合に継続抽選を実行するコンピュータプログラムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、ユーザが媒体抽選を要求した場合に、媒体抽選とは別に実行可否抽選が行われる面白みはあるものの、媒体抽選自体は予め定められた当選確率に基づいて実行されるため、興趣性に乏しかった。このため、さらなる興趣性の向上が望まれていた。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、抽選ゲームの興趣性を向上することができるゲームプログラム、ゲーム処理方法、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のゲームプログラムは、情報処理装置を、抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する開始要求判定処理部、前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、コンテンツを抽選するコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行する確率抽選実行処理部、前記確率抽選の抽選結果に基づいて、前記コンテンツ抽選を実行するコンテンツ抽選実行処理部、として機能させる。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明のゲーム処理方法は、情報処理装置によって実行されるゲーム処理方法であって、抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定するステップと、前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、コンテンツを抽選するコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行するステップと、前記確率抽選の抽選結果に基づいて、前記コンテンツ抽選を実行するステップと、を有する。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する開始要求判定処理部と、前記開始要求を受け付けたと判定した場合に、コンテンツを抽選するコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行する確率抽選実行処理部と、前記確率抽選の抽選結果に基づいて、前記コンテンツ抽選を実行するコンテンツ抽選実行処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のゲームプログラム等によれば、抽選ゲームの興趣性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を表す図である。
【
図2】サーバの抽選ゲームに関わる機能的構成の一例を表すブロック図である。
【
図3】抽選ゲームの開始画面の一例を表す図である。
【
図4】当選確率の個別表示画面の一例を表す図である。
【
図5】当選確率の個別表示画面の一例を表す図である。
【
図6】当選確率の個別表示画面の一例を表す図である。
【
図9】確率抽選後の当選確率の個別表示画面の一例を表す図である。
【
図10】コンテンツ抽選の結果画面の一例を表す図である。
【
図11】コンテンツ抽選の結果画面の他の例を表す図である。
【
図12】コンテンツ抽選の結果画面のさらに他の例を表す図である。
【
図13】サーバのCPUによって実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【
図14】コンテンツの抽出を抽選で行なう変形例における、抽選ゲームの開始画面の一例を表す図である。
【
図15】コンテンツの抽出を抽選で行なう変形例における、サーバのCPUによって実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【
図16】サーバ装置のハードウェア構成の一例を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0013】
<1.ゲームシステムの全体構成>
まず、
図1を用いて、本実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例について説明する。
図1に示すように、ゲームシステム1は、複数のプレイヤによって操作される複数の端末装置3(
図1では1つのみ図示)と、サーバ装置5を有する。端末装置3とサーバ装置5は、例えばLANやインターネット等のネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、ネットワークNWは無線又は有線のいずれでもよい。また、
図1ではサーバ装置5が単一のコンピュータで構成されているが、複数のコンピュータで構成されてもよい。
【0014】
端末装置3は、例えばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯型ゲーム機等である。但し、これらに限定されるものではなく、例えば、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、据え置き型のゲーム機等としてもよい。端末装置3は、各種の表示及びプレイヤによる各種の入力操作が行われるタッチパネル7を有する。プレイヤは、指やペン等によりタッチパネル7に接触することで所望の操作入力を行う。
【0015】
タッチパネル7の検出方式は、特に限定されるものではないが、例えば抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式、電磁誘導方式等、種々の検出手法を採用することが可能である。なお、端末装置3は、タッチパネル7以外に、ボタンやスイッチ、レバー、ジョイスティック等の入力部を備えてもよい。また、スピーカー等の音声出力部を備えてもよい。
【0016】
サーバ装置5(情報処理装置の一例)は、いわゆるサーバコンピュータである。サーバ装置5は、ゲームサービスを受ける各プレイヤの端末装置3からのネットワークNWを介したアクセスを受け付けて、各プレイヤのゲーム情報を記録装置に蓄積して管理し、各プレイヤにネットワークNWを介したオンラインゲームサービスを提供する。
【0017】
サーバ装置5によるゲームサービスの提供の形態としては、ゲームプログラム(アプリケーションソフトウェアともいう)がサーバ装置5に実装されており、端末装置3でゲームを実行するのではなく、端末装置3でのプレイヤの操作入力に応じてサーバ装置5でゲームを実行し、その実行結果を各プレイヤの端末装置3に送信する形態がある。例えば、各プレイヤの端末装置3に搭載されたウェブブラウザによってゲームをプレイできる、いわゆるブラウザゲームをサーバ装置5が提供してもよい。また、サーバ装置5でゲームを実行した結果のゲーム映像を、例えばストリーミング形式等で端末装置3に送信する、いわゆるクラウドゲームをサーバ装置5が提供してもよい。あるいは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においてウェブブラウザ上で動作するAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)などの動作環境を基に作成されるアプリケーションソフトウェアによって実行される、いわゆるソーシャルゲームをサーバ装置5が提供してもよい。なお、端末装置3にゲームプログラムの一部をインストールし、サーバ装置5だけでなく端末装置3においても部分的にゲーム処理が実行されるようにしてもよい。
【0018】
<2.サーバ装置の機能的構成>
次に、
図2を用いて、サーバ装置5の機能的構成のうち、抽選ゲームに関わる機能的構成の一例について説明する。
【0019】
図2に示すように、サーバ装置5は、コンテンツデータベース9と、開始要求判定処理部11と、確率抽選実行処理部13と、コンテンツ抽選実行処理部15と、提示処理部17と、実行要求判定処理部19と、対価要求処理部21と、コンテンツ抽出処理部23と、失効条件設定処理部25と、確率初期化処理部27とを有する。
【0020】
コンテンツデータベース9には、サーバ装置5で実行される抽選ゲームごとに、当該抽選ゲームで提供される複数のコンテンツが複数の種別に分類されて格納されている。「コンテンツ」とは、ゲーム上で使用可能な各種のゲームキャラクタ(キャラクターカード等を含む)や各種のアイテム(例えば武器、防具、装具、各種効能を備えたアイテム等)等である。なお、抽選ゲームは、それ自体が単独のゲームとして実行されてもよいし、例えばロールプレイングゲームやシミュレーションゲーム、アクションゲーム等、その他の種類のゲーム上にて実行されてもよい。
【0021】
また、コンテンツデータベース9には、プレイヤごとに保管庫(図示省略)が設定されており、当該保管庫にプレイヤが獲得したコンテンツが格納される。
【0022】
また、コンテンツデータベース9には、プレイヤごとに確率記録部(図示省略)が設定されており、当該確率記録部にコンテンツの種別ごとに設定された当選確率及び各種別に分類されたコンテンツごとに設定された当選確率が記録されている。「種別」とは、各コンテンツをゲーム内での価値(例えば稀少度、能力、効能値等)に応じて分類するために設定された種別のことであり、例えば「ノーマル」、「レア」、「スーパーレア」等の名称で呼称される。各種別には、当選確率100%が適宜の割合で配分される。詳細は後述するが、当選確率は確率抽選の実行により変動するようになっており、確率記録部には変動前の当選確率(初期値等)と共に変動後の当選確率がプレイヤごとに記録される。
【0023】
開始要求判定処理部11は、抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する。「開始要求」とは、プレイヤが抽選ゲーム(いわゆるガチャ)の開始を指示するために行う操作入力のことである。なお、開始要求は、ボタンを押す等のプレイヤの操作入力のみに限定されるものではない。例えば、プレイヤがオンラインゲームにログインしたタイミングで開始要求を受け付けたと判定してもよい。開始要求は制限なく受け付けるようにしてもよいし、例えば1日に1回まで、1週間に10回まで等、期間と回数を限定して受け付けるようにしてもよい。
【0024】
確率抽選実行処理部13は、上記開始要求判定処理部11により開始要求を受け付けたと判定した場合に、コンテンツを抽選するコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行する。本実施形態では、コンテンツを抽選して当選したコンテンツをプレイヤに提供することを「コンテンツ抽選」といい、当該コンテンツ抽選を実行する際のコンテンツの当選確率を抽選で決定することを「確率抽選」といい、これらを区別して記載する。
【0025】
具体的には、確率抽選実行処理部13は、コンテンツの価値に基づいた分類である複数の種別のうちの特定の種別(例えば「スーパーレア」)の全体の当選確率(例えば3%)を変更せずに、当該特定の種別に分類された複数のコンテンツのそれぞれに対する当選確率の配分を確率抽選により決定する。なお、ここでいう「配分」とは、特定の種別(例えば「スーパーレア」)の全体の当選確率(例えば3%)に対する、当該特定の種別に分類された複数のコンテンツ(例えばキャラクターカードSR-1~SR-100)それぞれの当選確率の割合のことをいう。
【0026】
コンテンツ抽選実行処理部15は、上記確率抽選実行処理部13により実行した確率抽選の抽選結果に基づいて、コンテンツ抽選を実行する。すなわちコンテンツ抽選実行処理部15は、確率抽選の実行により決定した当選確率にしたがってコンテンツ抽選を実行する。
【0027】
提示処理部17は、上記確率抽選実行処理部13により実行した確率抽選の抽選結果を提示する。「提示」とは、確率抽選の実行により決定した当選確率をプレイヤに提示することであり、例えば端末装置3のタッチパネル7に表示することである。
【0028】
実行要求判定処理部19は、上記提示処理部17により確率抽選の抽選結果を提示した後に、コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を受け付けたか否かを判定する。「実行要求」とは、プレイヤがコンテンツ抽選の開始を指示するために行う操作入力のことであり、上記提示処理部17により確率抽選の抽選結果を提示した後に受け付けることが可能となる。なお、上述したコンテンツ抽選実行処理部15は、実行要求判定処理部19により実行要求を受け付けたと判定した場合にコンテンツ抽選を実行する。
【0029】
対価要求処理部21は、上記実行要求判定処理部19により実行要求を受け付けたと判定した場合にプレイヤに対して対価の支払を要求する。対価の支払の要求は、現実のお金による所定の金額を課金してもよいし、プレイヤが有償で取得した仮想的な通貨やアイテム等を所定の量だけ消費することを要求してもよい。また、例えばログイン時や所定のミッションをクリアした場合等に無償で付与される仮想的な通貨やアイテム等を消費することを要求してもよい。
【0030】
コンテンツ抽出処理部23は、特定の種別に分類された複数のコンテンツの中から特定のコンテンツを抽出する。コンテンツの抽出(ピックアップともいう)は、例えば予め定められた抽出スケジュールにしたがって所定の期間毎に特定のコンテンツが順次抽出されるように行われてもよい。また、例えば抽出されるコンテンツが抽選でランダムに決定されてもよい。なお、上述した確率抽選実行処理部13は、コンテンツ抽出処理部23により抽出された特定のコンテンツに対する当選確率の配分を確率抽選により決定する。
【0031】
失効条件設定処理部25は、確率抽選の抽選結果が効力を失う失効条件を設定する。例えば、失効条件設定処理部25は、所定の期間が経過することを失効条件に設定してもよい。「所定の期間」は特に限定されるものではないが、例えば1日、1週間、1か月等である。この場合、上述のコンテンツ抽選実行処理部15は、所定の期間が経過するまでの間は、コンテンツ抽選の実行回数に関わらず、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。すなわち、コンテンツ抽選実行処理部15は、所定の期間が経過するまでの間は確率抽選の抽選結果の効力を持続させ(決定された当選確率を維持し)、当該当選確率に基づいて何回でもコンテンツ抽選を実行する。
【0032】
また例えば、失効条件設定処理部25は、実行要求の連続した受付けが終了することを失効条件に設定してもよい。「実行要求の連続した受付け」とは、実行要求を受け付けてコンテンツ抽選を実行し、抽選結果(当選したコンテンツ)をプレイヤに提示した後に、当該提示画面から他の画面への遷移や、実行中の抽選ゲームの終了(例えばログアウトなど)等が行われることなくそのまま次の実行要求を受け付けることをいう。また、「連続した受付けが終了する」とは、コンテンツ抽選の抽選結果(当選したコンテンツ)をプレイヤに提示した後に、例えば当該提示画面から他の画面への遷移や、実行中の抽選ゲームの終了(例えばログアウトなど)等が行われることをいう。
【0033】
この場合、上述のコンテンツ抽選実行処理部15は、実行要求を連続して受付ける間は、コンテンツ抽選の実行回数に関わらず、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。すなわち、コンテンツ抽選実行処理部15は、実行要求を連続して受け付ける間は確率抽選の抽選結果の効力を持続させ(決定された当選確率を維持し)、当該当選確率に基づいて何回でもコンテンツ抽選を実行する。
【0034】
また例えば、失効条件設定処理部25は、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を所定の回数実行することを失効条件に設定してもよい。「所定の回数」は1回でもよいし複数回でもよい。また、複数回の場合は連続でなくともよい。この場合、上述のコンテンツ抽選実行処理部15は、抽選結果を提示した後の所定の回数の実行要求に対し、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。すなわち、プレイヤが確率抽選により決定された当選確率にしたがってコンテンツ抽選を実行できるのは所定の回数のみとなる。
【0035】
確率初期化処理部27は、上記失効条件設定処理部25により設定された失効条件が満たされた場合に、確率抽選の抽選結果に基づく当選確率を確率抽選の実行前の値に初期化する。「確率抽選の実行前の値」とは、各コンテンツに対して予め設定された当選確率の初期値や、一部のコンテンツが抽出されて初期値が増加された場合の各コンテンツの当選確率(例えば
図6に示す当選確率)等のことをいう。
【0036】
なお、以上説明した各処理部における処理等は、これらの処理の分担の例に限定されるものではなく、例えば、更に少ない数の処理部(例えば1つの処理部)で処理されてもよく、また、更に細分化された処理部により処理されてもよい。また、上述した各処理部の機能は、後述するCPU501(
図16参照)が実行するゲームプログラムにより実装されるものであるが、例えばその一部がASICやFPGA等の専用集積回路、その他の電気回路等の実際の装置により実装されてもよい。さらに、以上説明した各処理部は、全部がサーバ装置5側に実装される場合に限定されるものではなく、その一部又は全部が端末装置3側に実装されてもよい。
【0037】
<3.ゲーム画面>
次に、
図3~
図12を用いて、本実施形態に係る抽選ゲームのゲーム画面の一例について説明する。
【0038】
図3に、抽選ゲームの開始画面の一例を示す。
図3に示す例では、抽選ゲームの開始画面29に、コンテンツの種別指定ボタン31,33,35、ピックアップ表示部37、抽選開始ボタン39、当選確率個別表示ボタン41、抽選終了ボタン43が表示されている。
【0039】
図3に示す例では、コンテンツは例えば3種類の種別「ノーマル」、「レア」、「スーパーレア」に分類されている。各種別指定ボタン31,33,35には、種別の名称と共に当選確率が併せて表示されている。この例では「ノーマル」の当選確率が80%で最も高く、すなわち最も希少価値が低く設定されている。また、「スーパーレア」の当選確率が3%で最も低く、すなわち最も希少価値が高く設定されている。また、「レア」の当選確率が17%であり、すなわち「ノーマル」と「スーパーレア」の中間の希少価値に設定されている。
【0040】
なお、コンテンツの種別の数は3種類に限定されるものではなく、例えば2種類でもよいし、4種類以上としてもよい。また、種別の名称も上記に限定されるものではなく、例えば「ウルトラレア」、「レジェンド」、「五つ星」等、その他の名称を用いてもよい。
【0041】
ピックアップ表示部37には、コンテンツ抽出処理部23により抽出された特定のコンテンツが表示されている。この例では、コンテンツ抽出処理部23は、「スーパーレア」に分類された複数のキャラクターカードの中から例えば2種類のキャラクターカードSR-25,SR-67を抽出しており、ピックアップカードとして表示されている。また、コンテンツ抽出処理部23は、抽出したコンテンツの当選確率を初期値から増大させる。この例では、キャラクターカードSR-25の方をキャラクターカードSR-67よりも大きく増大させて、2種類のピックアップカードの当選確率に差をつけている。なお、抽出されるコンテンツの数は1つでもよいし、3以上としてもよい。抽出されたピックアップカードは、予め定められた抽出スケジュールにしたがって例えば1週間毎に変更される。また、ピックアップ表示部37には、抽出された2種類のキャラクターカードSR-25,SR-67の各々に対し、抽出されることにより初期値から増大された当選確率(以下「ピックアップ確率」ともいう)45と、確率抽選による変動範囲47(この例では上限値及び下限値)とが表示されている。
【0042】
なお、ピックアップ表示部37において、上記ピックアップ確率45と変動範囲47を、前述した配分(「スーパーレア」の当選確率3%に対する各キャラクターカードの当選確率の割合)により表示してもよい。例えば、キャラクターカードSR-25の当選確率1%は配分で表示すると1%/3%≒33.3%となり、キャラクターカードSR-67の当選確率0.5%は配分で表示すると0.5%/3%≒16.7%となる。
【0043】
プレイヤにより抽選開始ボタン39が操作された場合には、開始要求判定処理部11により開始要求を受け付けたと判定され、確率抽選実行処理部13により確率抽選が実行される。一方、プレイヤにより抽選終了ボタン43が操作された場合には、抽選ゲームを終了する。
【0044】
また、プレイヤにより当選確率個別表示ボタン41が操作された場合には、種別指定ボタン31,33,35により指定された種別に含まれる全てのコンテンツについて当選確率が個別に表示される。
【0045】
図4~
図6に、当選確率の個別表示画面の一例を示す。例えば、種別指定ボタン31が操作されて「ノーマル」が指定された上で、当選確率個別表示ボタン41が操作された場合には、
図4に示すように、個別表示画面32に「ノーマル」に分類された全てのコンテンツについて当選確率が個別に表示される。
図4に示す例では、100枚のキャラクターカードN-1~N-100(コンテンツの一例)について当選確率が個別に表示されている。個別表示された全カードの当選確率の合計は、
図3に示す種別ごとに設定された当選確率(この例では80%)と等しくなるように設定されている。なお、この例では「ノーマル」の当選確率(80%)が各カードに対して均等に配分されるように設定されているが(80%/100=0.8%)、各カードで異ならせてもよい。
【0046】
また、例えば種別指定ボタン33が操作されて「レア」が指定された上で、当選確率個別表示ボタン41が操作された場合には、
図5に示すように、個別表示画面32に「レア」に分類された全てのコンテンツについて当選確率が個別に表示される。
図5に示す例では、100枚のキャラクターカードR-1~R-100(コンテンツの一例)について当選確率が個別に表示されている。個別表示された全カードの当選確率の合計は、
図3に示す種別ごとに設定された当選確率(この例では17%)と等しくなるように設定されている。なお、この例では「レア」の当選確率(17%)が各カードに対して均等に配分されるように設定されているが(17%/100=0.17%)、各カードで異ならせてもよい。
【0047】
また、例えば種別指定ボタン35が操作されて「スーパーレア」が指定された上で、当選確率個別表示ボタン41が操作された場合には、
図6に示すように、個別表示画面32に「スーパーレア」に分類された全てのコンテンツについて当選確率が個別に表示される。
図6に示す例では、100枚のキャラクターカードSR-1~SR-100(コンテンツの一例)について当選確率が個別に表示されている。個別表示された全カードの当選確率の合計は、
図3に示す種別ごとに設定された当選確率(この例では3%)と等しくなるように設定されている。この例では「スーパーレア」の当選確率(3%)が各カードに対して均等に配分された値(3%/100=0.03%)が初期値となる。但し、抽出された2種類のキャラクターカードSR-25,SR-67については初期値から増大され、この例ではそれぞれのピックアップ確率は例えば1.0%、0.5%に設定されている。したがって、残りのキャラクターカードについては、「スーパーレア」の残りの当選確率(3%-1.0%-0.5%=1.5%)が各カードに対して均等に配分された値(0.5%/98≒0.015%)となっている。なお、
図6では残りのキャラクターカードの当選確率の小数点第四位以下を四捨五入して図示している。
【0048】
図7に、確率抽選の実行中に表示される実行画面の一例を示す。なお、
図7に示す確率抽選の実行画面49は、上記開始画面29において抽選開始ボタン39が操作された場合に表示される。
図7に示すように、コンテンツ抽出処理部23により抽出されたキャラクターカードSR-25,SR-67に対して、確率抽選実行処理部13により確率抽選が実行される。当該確率抽選は、当選確率を変動範囲47の範囲内でランダムに決定するように実行される。
図7に示す例では、確率抽選の実行中は各キャラクターカードSR-25,SR-67のピックアップ確率45に例えば「?」が表示されている。
【0049】
図8に、確率抽選の結果を表す結果画面の一例を示す。
図8に示すように、確率抽選の結果画面51では、提示処理部17により、ピックアップ表示部37において、確率抽選により決定されたピックアップ確率45がキャラクターカードSR-25,SR-67に対してそれぞれ表示される。なお、この例では、キャラクターカードSR-25,SR-67のピックアップ確率は、確率抽選によりそれぞれ1.2%及び0.8%に上昇しているが、変動範囲47の範囲内で低下する場合もあり得る。
【0050】
また、結果画面51には、当選確率個別表示ボタン41が表示されている。プレイヤにより当選確率個別表示ボタン41が操作された場合には、「スーパーレア」に分類された全てのコンテンツについて確率抽選の結果を反映した当選確率が個別に表示される。
【0051】
図9に、この場合の個別表示画面32の一例を示す。
図9に示すように、確率抽選によりキャラクターカードSR-25,SR-67のピックアップ確率はそれぞれ1.2%、0.8%に設定されている。したがって、残りのキャラクターカードについては、「スーパーレア」の残りの当選確率(3%-1.2%-0.8%=1.0%)が各カードに対して均等に配分された値(1.0%/98≒0.010%)となっている。なお、
図9では残りのキャラクターカードの当選確率の小数点第四位以下を四捨五入して図示している。
【0052】
図8に戻り、確率抽選の結果画面51には、プレイヤに対して確率抽選の結果に基づいてコンテンツ抽選を実行するか否かを確認するための確認メッセージ53、コンテンツ抽選の実行を要求するための「はい」ボタン55、コンテンツ抽選の実行を要求しない「いいえ」ボタン57が表示されている。確認メッセージ53には、コンテンツ抽選の実行を要求した場合に対価要求処理部21により要求される対価の量(例えば仮想通貨の消費量)が表示されている。
【0053】
プレイヤにより「はい」ボタン55が操作された場合には、実行要求判定処理部19により実行要求を受け付けたと判定され、コンテンツ抽選実行処理部15によりコンテンツ抽選が実行されると共に、対価要求処理部21により上記確認メッセージ53に表示された量の対価の支払が実行される。プレイヤにより「いいえ」ボタン57が操作された場合には、例えば前述の抽選ゲームの開始画面29に遷移する。
【0054】
図10に、コンテンツ抽選の結果を表す結果画面の一例を示す。
図10に示すように、コンテンツ抽選の結果画面59には、当選コンテンツ表示部61、プレイヤに対してコンテンツ抽選を再度実行するか否かを確認するための確認メッセージ63、再度のコンテンツ抽選の実行を要求するための「はい」ボタン65、再度のコンテンツ抽選の実行を要求しないための「いいえ」ボタン67が表示されている。
【0055】
当選コンテンツ表示部61には、コンテンツ抽選を実行した結果、当選したコンテンツが表示される。
図10に示す例では、例えば「ノーマル」に分類されたキャラクターカードN-59が当選し、プレイヤに提供されている。
【0056】
確認メッセージ63は、コンテンツ抽選を再度実行するか否かをプレイヤに対して確認するメッセージである。
図10に示す例では、失効条件設定処理部25により、1日が経過する(例えば深夜0時を過ぎ日付が変わる)ことが失効条件に設定されている。このため、確認メッセージ63には、本日に限り同じ当選確率で抽選できる旨が表示されている。また、確認メッセージ63には、コンテンツ抽選の実行を要求した場合に対価要求処理部21により要求される対価の量が表示されている。この例では再度のコンテンツ抽選の実行となるため、対価の量は
図8に示す確率抽選の結果画面51よりも多くなるように設定されている。なお、この場合の対価の量を同じ又はより小さくなるように設定してもよい。
【0057】
プレイヤにより「はい」ボタン65が操作された場合には、実行要求判定処理部19により実行要求を受け付けたと判定され、コンテンツ抽選実行処理部15により確率抽選の結果に基づいたコンテンツ抽選が実行されると共に、対価要求処理部21により上記確認メッセージ63に表示された量の対価の支払が実行される。一方、プレイヤにより「いいえ」ボタン67が操作された場合には、例えば前述の抽選ゲームの開始画面29に遷移する。この場合、1日が経過するまで(例えば深夜0時を過ぎ日付が変わるまで)は、確率抽選の抽選結果の効果が持続される(当選確率が維持される)ため、例えばプレイヤにより抽選開始ボタン39が操作された場合には、確率抽選は実行されずにコンテンツ抽選が直接実行されることとなる。
【0058】
なお、1日が経過した場合(例えば深夜0時を過ぎ日付が変わった場合)には、失効条件が満たされ、確率初期化処理部27により、確率抽選の抽選結果に基づく当選確率が確率抽選の実行前の値に初期化される。
【0059】
図11に、コンテンツ抽選の結果を表す結果画面の他の例を示す。
図11に示すように、コンテンツ抽選の結果画面69には、当選コンテンツ表示部61、確認メッセージ71、「はい」ボタン65、「いいえ」ボタン67が表示されている。
【0060】
図11に示す例では、失効条件設定処理部25により、実行要求の連続した受付けが終了することが失効条件に設定されている。このため、確認メッセージ71には、連続して抽選する場合には同じ当選確率で抽選できる旨が表示されている。例えば結果画面69において、「はい」ボタン65が操作された場合には、失効条件が満たされずに確率抽選の抽選結果の効果が持続され(当選確率が維持され)、コンテンツ抽選実行処理部15により確率抽選の結果に基づいたコンテンツ抽選が実行される。
【0061】
一方、「いいえ」ボタン67が操作された場合には、失効条件が満たされ、確率初期化処理部27により、確率抽選の抽選結果に基づく当選確率が確率抽選の実行前の値に初期化されると共に、例えば前述の抽選ゲームの開始画面29に遷移する。この場合、例えばプレイヤにより抽選開始ボタン39が操作された場合には、再び確率抽選から実行されることとなる。
【0062】
図12に、コンテンツ抽選の結果を表す結果画面のさらに他の例を示す。
図12に示すように、コンテンツ抽選の結果画面73には、当選コンテンツ表示部61、確認メッセージ75が表示されている。
【0063】
図12に示す例では、失効条件設定処理部25により、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を1回実行することが失効条件に設定されている。このため、
図12に示す例では失効条件が満たされており、確認メッセージ75には、当選確率が初期化された旨が表示されている。なお、当該コンテンツ抽選の結果画面73が表示された後は、例えば前述の抽選ゲームの開始画面29に遷移する。
【0064】
<4.情報処理装置の処理手順>
次に、
図13を用いて、サーバ装置5のCPU501によって実行される処理手順の一例を説明する。
【0065】
ステップS5では、サーバ装置5は、コンテンツデータベース9より、抽選対象となる複数のコンテンツのそれぞれに設定された当選確率や、それらが分類される複数の種別のそれぞれに設定された当選確率等を取得し、抽選ゲームの開始画面29を端末装置3のタッチパネル7に表示する。
【0066】
ステップS10では、サーバ装置5は、コンテンツ抽出処理部23により、特定の種別(例えば「スーパーレア」)に分類された複数のコンテンツの中から特定のコンテンツを抽出し、開始画面29のピックアップ表示部37に表示する。なお、ステップS5及びステップS10は略同時に実行される。
【0067】
ステップS15では、サーバ装置5は、開始要求判定処理部11により、抽選の開始を要求する開始要求を端末装置3から受け付けたか否かを判定する。具体的には、例えば抽選ゲームの開始画面29において抽選開始ボタン39が操作されたか否かを判定する。なお、開始要求の受け付けは、ボタンを押す等のプレイヤの操作を受け付ける場合に限定されるものではない。例えば、プレイヤがオンラインゲームにログインしたタイミングで開始要求を受け付けたと判定してもよい。抽選開始ボタン39以外の操作がなされた場合には(ステップS15:NO)、後述のステップS65に移る。一方、抽選開始ボタン39が操作された場合には(ステップS15:YES)、次のステップS20に移る。
【0068】
ステップS20では、サーバ装置5は、確率抽選実行処理部13により確率抽選を実行する。
【0069】
ステップS25では、サーバ装置5は、提示処理部17により、上記ステップS20で実行した確率抽選の結果画面51を端末装置3のタッチパネル7に表示する。
【0070】
ステップS30では、サーバ装置5は、実行要求判定処理部19により、コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を端末装置3から受け付けたか否かを判定する。具体的には、例えば確率抽選の結果画面51において「はい」ボタン55が操作されたか否かを判定する。「はい」ボタン55が操作された場合には(ステップS30:YES)、次のステップS35に移る。
【0071】
ステップS35では、サーバ装置5は、対価要求処理部21により、上記ステップS30で実行要求を受け付けた端末装置3のプレイヤに対して対価の支払を要求する。
【0072】
ステップS40では、サーバ装置5は、コンテンツ抽選実行処理部15により、上記ステップS20で実行した確率抽選の抽選結果に基づいて、コンテンツ抽選を実行する。
【0073】
ステップS45では、サーバ装置5は、上記ステップS40で実行したコンテンツ抽選により当選したコンテンツをプレイヤに提供し、コンテンツデータベース9における当該プレイヤの保管庫に格納する。その後、次のステップS55に移る。
【0074】
なお、上記ステップS30において、実行要求を受け付けていない場合、例えば確率抽選の結果画面51において「いいえ」ボタン57が操作された場合には(ステップS30:NO)、次のステップS50に移る。
【0075】
ステップS50では、抽選ゲームを終了するか否かを判定する。例えば、抽選ゲームの開始画面29に遷移し、当該開始画面29においてプレイヤにより抽選終了ボタン43が操作されたか否かを判定する。抽選終了ボタン43が操作された場合には(ステップS50:YES)、本フローチャートを終了する。一方、抽選終了ボタン43以外の操作がなされた場合には(ステップS50:NO)、次のステップS55に移る。
【0076】
ステップS55では、サーバ装置5は、失効条件設定処理部25により設定した失効条件が満たされたか否かを設定する。例えば、所定の期間が経過することを失効条件として設定している場合には、当該所定の期間が経過したか否かを判定する。また例えば、実行要求の連続した受付けが終了することを失効条件として設定している場合には、当該実行要求の連続した受付けが終了したか否かを判定する。また例えば、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を所定の回数実行することを失効条件として設定している場合には、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を所定の回数実行したか否かを判定する。失効条件が満たされていない場合には(ステップS55:NO)、上記ステップS30に戻る。一方、失効条件が満たされた場合には(ステップS55:YES)、次のステップS60に移る。
【0077】
ステップS60では、サーバ装置5は、確率初期化処理部27により、確率抽選の抽選結果に基づく当選確率を確率抽選の実行前の値に初期化する。
【0078】
ステップS65では、サーバ装置5は、抽選ゲームを終了するか否かを判定する。例えば、抽選ゲームの開始画面29に遷移し、あるいは、抽選ゲームの開始画面29が表示されている場合には画面を維持し、当該開始画面29において、プレイヤにより抽選終了ボタン43が操作されたか否かを判定する。抽選終了ボタン43が操作された場合には(ステップS65:YES)、本フローチャートを終了する。一方、抽選終了ボタン43以外の操作がなされた場合には(ステップS65:NO)、先のステップS15に移る。以上により、本フローチャートを終了する。
【0079】
なお、上述した処理手順は一例であって、上記手順の少なくとも一部を削除・変更してもよいし、上記以外の手順を追加してもよい。また、上記手順の少なくとも一部の順番を変更してもよい。
【0080】
<5.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のゲームプログラムは、サーバ装置5を、抽選の開始を要求する開始要求を受け付けたか否かを判定する開始要求判定処理部11、開始要求を受け付けたと判定した場合に、コンテンツ(例えばキャラクターカード)を抽選するコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行する確率抽選実行処理部13、確率抽選の抽選結果に基づいて、コンテンツ抽選を実行するコンテンツ抽選実行処理部15、として機能させる。
【0081】
本実施形態では、プレイヤから抽選ゲームの開始要求を受け付けると、まず最初にコンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選が行なわれ、次に当該確率抽選の抽選結果に基づいて、コンテンツ抽選が実行される。これにより、コンテンツ抽選を予め定められた当選確率に基づいて実行するのではなく、確率抽選によりその場で変動して決定された当選確率に基づいて実行することができる。したがって、プレイヤは抽選ゲームを開始すると、まず最初に、確率抽選により所望のコンテンツの当選確率が上昇するかもしれないという期待感や、反対に下降するかもしれないというスリル感を味わうことができ、その後決定された当選確率に基づくコンテンツ抽選を楽しむことができる。したがって、抽選ゲームの興趣性を向上することができる。
【0082】
また、確率抽選をするには抽選ゲームの開始要求を行う必要があるため、プレイヤに対してログインやゲームプレイの継続(例えば1日に1回プレイできる抽選ゲームの場合には毎日)を動機付けることができる。また、例えば複数の同じアイテムを合成することにより進化したアイテムを取得できたり所定のパラメータが上昇する等、同じアイテムを所有することによるメリットが大きいゲームの場合には、本発明によりプレイヤは同じアイテムを取得し易くなるので、本発明が特に有効である。
【0083】
また、本実施形態では特に、ゲームプログラムは、サーバ装置5を、確率抽選の抽選結果を提示する提示処理部17、抽選結果を提示した後に、コンテンツ抽選の実行を要求する実行要求を受け付けたか否かを判定する実行要求判定処理部19、としてさらに機能させ、コンテンツ抽選実行処理部15は、実行要求を受け付けたと判定した場合にコンテンツ抽選を実行する。
【0084】
本実施形態によれば、プレイヤは提示された確率抽選の抽選結果を考慮した上で、コンテンツ抽選を実行するか否かを決定することができる。したがって、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいく当選確率となった場合にはコンテンツ抽選にトライし、満足のいかない当選確率となった場合にはコンテンツ抽選にトライせず、次回抽選可能となるタイミング(例えば1日に1回しか実行できない抽選ゲームの場合には翌日)を待って再度確率抽選をやり直す等の戦略をとることができる。このように、確率抽選により所望のコンテンツの当選確率が上下するため、プレイヤはどの時点でコンテンツ抽選を実行するかを考える面白さが増え、戦略性や興趣性を向上できる。
【0085】
また、本実施形態では特に、ゲームプログラムは、サーバ装置5を、実行要求を受け付けたと判定した場合にプレイヤに対して対価の支払を要求する対価要求処理部21としてさらに機能させる。
【0086】
本実施形態によれば、確率抽選の結果に満足がいきコンテンツ抽選にトライするプレイヤに対しては対価の支払を要求する一方で、確率抽選の結果に満足がいかずコンテンツ抽選にトライしないプレイヤに対しては対価の支払を要求しないようにすることができる。これにより、普段抽選ゲーム(ガチャ)をしようと思わないプレイヤに対しても、とりあえず確率抽選はやってみようというモチベーションを湧かせることができる。その結果、そのようなプレイヤに対し例えば課金機会を設定することが可能となると共に、ゲームに対する継続率(リピート率)を向上させることも可能となる。
【0087】
また、本実施形態では特に、確率抽選実行処理部13は、コンテンツの価値に基づいた分類である複数の種別(例えば「ノーマル」、「レア」、「スーパーレア」)のうちの特定の種別(例えば「スーパーレア」)の全体の当選確率(例えば3%)を変更せずに、当該特定の種別に分類された複数のコンテンツのそれぞれに対する当選確率の配分を確率抽選により決定する。
【0088】
これにより、特定の種別の全体の価値(例えば稀少度、能力、効能値等)が変動するのを防止しつつ、当該特定の種別の中で各コンテンツの当選確率を確率抽選により変動させることができる。
【0089】
また、本実施形態では特に、ゲームプログラムは、サーバ装置5を、特定の種別(例えば「スーパーレア」)に分類された複数のコンテンツの中から特定のコンテンツを抽出するコンテンツ抽出処理部23としてさらに機能させ、確率抽選実行処理部13は、抽出された特定のコンテンツに対する当選確率の配分を確率抽選により決定する。
【0090】
本実施形態では、コンテンツ抽出処理部23により、例えば予め定められた抽出スケジュールにしたがって特定のコンテンツが抽出され、所定期間毎(例えば1週間毎)に抽出コンテンツが変更される。このような場合には、プレイヤは自分が所望するコンテンツが抽出される期間を待って、当該期間に集中的に抽選にトライするという戦略をとることができる。このように、確率抽選の対象となるコンテンツが確率抽選前に事前に抽出されることにより、プレイヤは抽出結果に応じた戦略を考える面白さが増え、戦略性や興趣性を向上できる。
【0091】
また、本実施形態では特に、ゲームプログラムは、サーバ装置5を、確率抽選の抽選結果が効力を失う失効条件を設定する失効条件設定処理部25、失効条件が満たされた場合に、確率抽選の抽選結果に基づく当選確率を確率抽選の実行前の値に初期化する確率初期化処理部27、としてさらに機能させる。
【0092】
これにより、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいく当選確率となった場合には、その当選確率が効力を失うまでの間に集中的にコンテンツ抽選に何回もトライするという戦略をとることができる。また反対に、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいかない当選確率となった場合には、その当選確率の効力を失わせた上で、次回抽選可能となるタイミングを待って再度確率抽選をやり直す等の戦略をとることができる。
【0093】
また、本実施形態では特に、失効条件設定処理部25は、所定の期間が経過することを失効条件に設定し、コンテンツ抽選実行処理部15は、所定の期間が経過するまでの間は、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。
【0094】
これにより、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいく当選確率となった場合には、その当選確率が持続する所定の期間内に集中的にコンテンツ抽選に何回もトライするという戦略をとることができる。また反対に、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいかない当選確率となった場合には、所定の期間が経過するのを待つ等によりその当選確率の効力を失わせた上で、次回抽選可能となるタイミングで再度確率抽選をやり直す等の戦略をとることができる。
【0095】
また、本実施形態では特に、失効条件設定処理部25は、実行要求の連続した受付けが終了することを失効条件に設定し、コンテンツ抽選実行処理部15は、実行要求を連続して受付ける間は、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。
【0096】
これにより、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいく当選確率となった場合には、連続してコンテンツ抽選の実行要求をすることで、その当選確率を持続させたまま集中的にコンテンツ抽選に何回もトライするという戦略をとることができる。また反対に、プレイヤは確率抽選の結果、満足のいかない当選確率となった場合には、コンテンツ抽選の実行要求を終了する(又はしない)等によりその当選確率の効力を失わせた上で、次回抽選可能となるタイミングを待って再度確率抽選をやり直す等の戦略をとることができる。また、プレイヤは確率抽選の結果が出たその場でコンテンツ抽選にトライするか、トライせずに確率抽選の結果を失効させるかを迅速に判断しなければならず、戦略を考える面白さが増え、興趣性を向上できる。
【0097】
また、本実施形態では特に、失効条件設定処理部25は、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を所定の回数実行することを失効条件に設定し、コンテンツ抽選実行処理部15は、抽選結果を提示した後の所定の回数までの実行要求に対し、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する。
【0098】
本実施形態では、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行できるのは所定の回数のみである。すなわち、確率抽選で好条件が出ても、当該好条件でコンテンツ抽選が実行できるのは所定の回数だけである。このため、再度好条件でコンテンツ抽選を行なうためには、次に確率抽選が可能となる機会にログインし、確率抽選を行なう必要がある。したがって、ログインやゲームプレイへの動機付けとなる。
【0099】
<6.変形例等>
なお、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
【0100】
(6-1.コンテンツの抽出を抽選で行なう場合)
上記実施形態では、コンテンツ抽出処理部23によるコンテンツの抽出が、予め定められた抽出スケジュールに基づいて行なわれるようにしたが、例えば抽出するコンテンツを抽選でランダムに決定してもよい。
【0101】
図14に、本変形例における抽選ゲームの開始画面の一例を示す。
図14に示す例では、抽選ゲームの開始画面77に、ピックアップ表示部79が表示されている。なお、その他の種別指定ボタン31,33,35、抽選開始ボタン39、当選確率個別表示ボタン41、抽選終了ボタン43については、前述の
図3に示す開始画面29と同様であるため説明を省略する。
【0102】
ピックアップ表示部79には、ピックアップカードが抽選により決定される旨の確認メッセージと、種類が不明である2つのキャラクターカードが表示されている。
図14に示す例では、種類が不明である2つのキャラクターカードに例えば「?」が表示されている。また、種類が不明である2つのキャラクターカードのそれぞれに、確率抽選による変動範囲47(この例では上限値及び下限値)が表示されている。
【0103】
当該開始画面77において、プレイヤにより抽選開始ボタン39が操作された場合には、コンテンツ抽出処理部23により抽出するコンテンツが抽選でランダムに決定され、当該抽出されたコンテンツに対して、確率抽選実行処理部13により確率抽選が実行される。確率抽選の結果は、前述の
図8に示す確率抽選の結果画面51と同様に表示される。
【0104】
図15に、本変形例においてサーバ装置5のCPU501によって実行される処理手順の一例を示す。なお、
図15に示すフローチャートでは前述の
図13と同様の処理手順に同符号を付している。
【0105】
ステップS5では、サーバ装置5は、抽選ゲームの開始画面77を端末装置3のタッチパネル7に表示する。
【0106】
ステップS7では、サーバ装置5は、開始要求判定処理部11により、抽選の開始を要求する開始要求を端末装置3から受け付けたか否かを判定する。具体的には、例えば抽選ゲームの開始画面77において抽選開始ボタン39が操作されたか否かを判定する。抽選開始ボタン39以外の操作がなされた場合には(ステップS7:NO)、後述のステップS65に移る。一方、抽選開始ボタン39が操作された場合には(ステップS7:YES)、次のステップS12に移る。
【0107】
ステップS12では、サーバ装置5は、コンテンツ抽出処理部23により、抽出するコンテンツを抽選でランダムに決定する。
【0108】
ステップS20では、サーバ装置5は、確率抽選実行処理部13により、上記ステップS12で抽出したコンテンツに対して、コンテンツ抽選の当選確率を抽選する確率抽選を実行する。
【0109】
その後のステップS25~ステップS65は、前述の
図13に示すフローチャートと同様であるため説明を省略する。
【0110】
以上説明した変形例によれば、コンテンツの抽出自体を抽選でランダムに行なうので、プレイヤは当選確率の増減に加えて、どのコンテンツが抽出(ピックアップ)されるのかも分からない。このため、プレイヤの期待感やスリル感がさらに増し、抽選ゲームの興趣性を向上することができる。
【0111】
(6-2.その他)
例えば、確率抽選の実行については無償とし、確率抽選の抽選結果に基づいてコンテンツ抽選を実行する場合には有償(課金又は有償アイテムの消費等)としてもよい。また、例えば確率抽選の実行についても有償としてもよい。
【0112】
なお、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【0113】
<7.サーバ装置のハードウェア構成>
次に、
図16を用いて、上記で説明したCPU501が実行するプログラムにより実装された各処理部を実現するサーバ装置5のハードウェア構成の一例について説明する。なお、端末装置3が同様のハードウェア構成を有してもよい。
【0114】
図16に示すように、サーバ装置5は、例えば、CPU501と、ROM503と、RAM505と、GPU506と、例えばASIC又はFPGA等の特定の用途向けに構築された専用集積回路507と、入力装置513と、出力装置515と、記録装置517と、ドライブ519と、接続ポート521と、通信装置523を有する。これらの構成は、バス509や入出力インターフェース511等を介し相互に信号を伝達可能に接続されている。
【0115】
ゲームプログラムは、例えば、ROM503やRAM505、ハードディスク等の記録装置517等に記録しておくことができる。
【0116】
また、ゲームプログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD、MOディスク、DVD等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルな記録媒体525に、一時的又は永続的(非一時的)に記録しておくこともできる。このような記録媒体525は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。この場合、これらの記録媒体525に記録されたゲームプログラムは、ドライブ519により読み出されて、入出力インターフェース511やバス509等を介し上記記録装置517に記録されてもよい。
【0117】
また、ゲームプログラムは、例えば、ダウンロードサイト、他のコンピュータ、他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、ゲームプログラムは、LANやインターネット等のネットワークNWを介し転送され、通信装置523がこのプログラムを受信する。そして、通信装置523が受信したプログラムは、入出力インターフェース511やバス509等を介し上記記録装置517に記録されてもよい。
【0118】
また、ゲームプログラムは、例えば、適宜の外部接続機器527に記録しておくこともできる。この場合、ゲームプログラムは、適宜の接続ポート521を介し転送され、入出力インターフェース511やバス509等を介し上記記録装置517に記録されてもよい。
【0119】
そして、CPU501が、上記記録装置517に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、前述の開始要求判定処理部11、確率抽選実行処理部13、コンテンツ抽選実行処理部15等による処理が実現される。この際、CPU501は、例えば、上記記録装置517からプログラムを、直接読み出して実行してもよく、RAM505に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU501は、例えば、プログラムを通信装置523やドライブ519、接続ポート521を介し受信する場合、受信したプログラムを記録装置517に記録せずに直接実行してもよい。
【0120】
また、CPU501は、各端末装置3からネットワークNWを介して入力される信号に加えて、必要に応じて、例えばマウス、キーボード、マイク等の入力装置513から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
【0121】
GPU506は、CPU501からの指示に応じて例えばレンダリング処理などの画像表示のための処理を行う。
【0122】
そして、CPU501及びGPU506は、上記の処理を実行した結果を、ネットワークNWを介して各端末装置3に出力すると共に、必要に応じて、例えばスピーカーやヘッドフォン等の音声出力部(図示せず)を含む、出力装置515から出力する。さらにCPU501及びGPU506は、必要に応じてこの処理結果を通信装置523や接続ポート521を介し送信してもよく、上記記録装置517や記録媒体525に記録させてもよい。
【符号の説明】
【0123】
5 サーバ装置(情報処理装置)
11 開始要求判定処理部
13 確率抽選実行処理部
15 コンテンツ抽選実行処理部
17 提示処理部
19 実行要求判定処理部
21 対価要求処理部
23 コンテンツ抽出処理部
25 失効条件設定処理部
27 確率初期化処理部
N-1~N-100 キャラクターカード(コンテンツ)
R-1~R-100 キャラクターカード(コンテンツ)
SR-1~SR-100 キャラクターカード(コンテンツ)