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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-21
(45)【発行日】2024-03-01
(54)【発明の名称】液供給装置及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240222BHJP
   B05C 11/08 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
H01L21/30 564Z
B05C11/08
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022141297
(22)【出願日】2022-09-06
(65)【公開番号】P2023039429
(43)【公開日】2023-03-20
【審査請求日】2022-09-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0119980
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】509329800
【氏名又は名称】ソウル大学校産学協力団
【氏名又は名称原語表記】SEOUL NATIONAL UNIVERSITY R&DB FOUNDATION
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ゴ,ジュン ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ア ラー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ウー シン
(72)【発明者】
【氏名】キム,デ ソン
(72)【発明者】
【氏名】キム,へ ギョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョンミン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ピャオ,リンフェン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュボム
【審査官】今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-114397(JP,A)
【文献】中国実用新案第212820559(CN,U)
【文献】特開平05-304087(JP,A)
【文献】特開平09-045651(JP,A)
【文献】特開平10-335226(JP,A)
【文献】特開2019-134023(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027、21/30、21/304
G03F 7/26-7/42
B05C 7/00-21/00
B05B 1/00-3/18、7/00-9/08
B05D 1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液が貯蔵された貯蔵容器から液の供給を受けて収容するトラップタンクと、
前記貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する配管と、及び
前記配管に設置されて前記配管の流路を開閉するバルブを含み、
前記配管は、
前記バルブと前記トラップタンクを連結する第1配管と、及び
前記貯蔵容器と前記バルブを連結するL形状のアダプダを含み、
前記第1配管が形成する流路の長さ前記アダプタが形成する流路の長さよりも長いことを特徴とする液供給装置。
【請求項2】
前記第1配管は、
コイル型であることを特徴とする請求項1に記載の液供給装置。
【請求項3】
前記アダプダが形成する流路の長さは20cm以下であることを特徴とする請求項に記載の液供給装置。
【請求項4】
前記第1配管は一部区間が前記貯蔵容器より低く位置されることを特徴とする請求項に記載の液供給装置。
【請求項5】
前記貯蔵容器は不活性ガスを供給する加圧配管と連結され、
前記不活性ガスは前記液を加圧することを特徴とする請求項1に記載の液供給装置。
【請求項6】
前記配管は疎水性であることを特徴とする請求項に記載の液供給装置。
【請求項7】
前記トラップタンクは、前記トラップタンクの底面が前記貯蔵容器の底面と同じ位置か、または前記貯蔵容器の底面より高い位置になるように提供されることを特徴とする請求項1に記載の液供給装置。
【請求項8】
液が貯蔵された貯蔵容器から液の供給を受けて収容するトラップタンクと、
前記貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する配管と、及び
前記配管に設置されて前記配管の流路を開閉するバルブを含む、
液供給装置であって、
第1貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第1配管と、
第2貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第2配管と、
前記第1配管に設置されて前記第1配管の流路を開閉する第1バルブと、及び
前記第2配管に設置されて前記第2配管の流路を開閉する第2バルブをさらに含み、
前記第1配管は、
前記第1バルブと前記トラップタンクを連結する第1コイル配管と、
前記第1貯蔵容器と前記第1バルブを連結するL形状の第1アダプタを含み、
前記第2配管は、
前記第2バルブと前記トラップタンクを連結する第2コイル配管と、
前記第2貯蔵容器と前記第2バルブを連結するL形状の第2アダプタを含み、
前記第1コイル配管が形成する流路の長さ前記第1アダプタが形成する流路の長さよりも長く
前記第2コイル配管が形成する流路の長さ前記第2アダプタが形成する流路の長さよりも長いことを特徴とする液供給装置。
【請求項9】
前記液は感光液であることを特徴とする請求項1または請求項に記載の液供給装置。
【請求項10】
基板を水平で維持する支持ユニットと、
前記基板に液を供給するノズルと、及び
液を前記ノズルに供給する液供給装置を含
前記液供給装置は、
液が貯蔵された貯蔵容器から液の供給を受けて収容するトラップタンクと、
前記貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する配管と、及び
前記配管に設置されて前記配管の流路を開閉するバルブを含み、
前記配管は、
前記バルブと前記トラップタンクを連結する第1配管と、及び
前記貯蔵容器と前記バルブを連結するL形状のアダプダを含み、
前記第1配管が形成する流路の長さ前記アダプタが形成する流路の長さよりも長いことを特徴とする基板処理装置。
【請求項11】
前記第1配管は、
コイル型であることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記アダプダが形成する流路の長さは20cm以下であることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記第1配管は一部区間が前記貯蔵容器より低く位置されることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記貯蔵容器は不活性ガスを供給する加圧配管と連結され、
前記不活性ガスは前記液を加圧することを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記液は感光液であることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項16】
基板を水平で維持する支持ユニットと、
前記基板に液を供給するノズルと、
液を前記ノズルに供給する液供給装置を含
前記液供給装置は、
液を収容するトラップタンクと、
第1貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第1配管と、
第2貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第2配管と、
前記第1配管に設置されて前記第1配管の流路を開閉する第1バルブと、及び
前記第2配管に設置されて前記第2配管の流路を開閉する第2バルブを含み、
前記第1配管は、
第1コイル配管と、
L形状の第1アダプダを含み、
前記第1コイル配管は前記第1バルブと前記トラップタンクを連結し、
前記第1アダプダは前記第1貯蔵容器と前記第1バルブを連結し、
前記第2配管は、
第2コイル配管と、
L形状の第2アダプダを含み、
前記第2コイル配管は前記第2バルブと前記トラップタンクを連結し、
前記第2アダプダは前記第2貯蔵容器と前記第2バルブを連結し、
前記第1アダプダと前記第2アダプダそれぞれが形成する流路の長さは20cm以下であり、
前記第1コイル配管が形成する流路の長さは、前記第1アダプタが形成する流路の長さよりも長く、
前記第2コイル配管が形成する流路の長さは、前記第2アダプタが形成する流路の長さよりも長く、
前記第1コイル配管及び前記第2コイル配管は一部区間がそれぞれ、前記第1貯蔵容器及び第2貯蔵容器より低く位置されることを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液供給装置及び基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程中に写真工程(photo-lithography process)はウェハー上に所望のパターンを形成させる工程である。写真工程は普通露光設備が連結されて塗布工程、露光工程、そして、現像工程を連続的に処理するスピンナー(spinner local)設備で進行される。このようなスピンナー設備はHMDS(Hexamethyl disilazane)工程、塗布工程、ベーク工程、そして、現像工程を順次または選択的に遂行する。
【0003】
図1は、塗布工程がなされる処理装置での従来の液供給装置を表現した図面である。図1でのように、窒素のような加圧ガスを利用して液貯蔵容器(storage bottle)10を加圧して液(例えば、感光液)を容器から排出させる液供給装置は、加圧が停止される時液貯蔵容器10でトラップタンク920につながる経路で液貯蔵容器10側に液が流れるバックフロー(backflow)が発生する。バックフローが発生すれば、その区間は空気で満たされるようになる。そして、再びボトル1内の液を加圧して液がトラップタンク920に移動する時配管に満たされた空気が液に閉じこめられるようになって、これにより多量のマイクロバブルが発生するようになる。また、配管材質は一般に空気(バブル)と親しい疎水性であるため上述したメカニズムが作用する可能性が高い。また、コイル配管が配管30に適用されるため、バルブ939と貯蔵容器10との間の流路長さが1500mmに達して、この区間でバックフローが大きく発生する。
【0004】
マイクロバブルはトラップタンク920でも易しく除去されないで、液とともに 供給ライン(L2)に乗って基板に供給される。液に含まれたマイクロバブルは基板上の欠陷(defect)を発生させて収率を落とすようになる。
【0005】
図2は、従来の液供給装置を他の角度で表現した図面である。
【0006】
貯蔵容器10でトラップタンク920をつなぐ区間の配管30が貯蔵容器10及びトラップタンク920より高く位置する場合、貯蔵容器10内の加圧が止めて待機圧になった時、重力によって配管90内の液が貯蔵容器10またはトラップタンク920に移動するようになる。この時、貯蔵容器10側に液が移動するバックフローが発生すれば、空気で満たされる区間が長くなる。
【0007】
図3は、従来の液供給装置の配管で発生するバブル量を示したグラフである。図4は従来の液供給装置の配管で発生するバブル大きさ別にバブル量を示したグラフである。図1で参照されるAB-T位置でのバブルを観察したものである。貯蔵容器10にある液を加圧配管910を通じて供給される窒素ガスのような加圧ガスで加圧すれば、圧力差によって液がトラップタンク920に移動する。この時、配管30で1秒以内に多量のバブルが発生する。発生されるバブルらは貯蔵容器10がトラップタンク920より高く位置されない限り、貯蔵容器10とトラップタンク920間の高さ差(dhB-T)とは関係なくいつも発生し、バブルは大部分直径1mm以下のマイクロバブルである。
【0008】
バブルはウェハー上でディフェクト(defect)を発生させて収率を落とすようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国特許第 10-1259829
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、基板を効率的に処理することができる液供給装置と基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0011】
本発明は、配管で発生することがあるマイクロバブルを最小化できる液供給装置と基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0012】
本発明は、基板処理装置に提供される液供給装置の構成配置を大部分維持しながらも配管で発生することがあるマイクロバブルを最小化できる液供給装置と基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0013】
本発明は、液を供給する配管上でのバックフロー領域を最小化することができる液供給装置と基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0014】
本発明は、液が供給されるうちにマイクロバブルの生成を最小化することができる液供給装置及び基板処理装置を提供するためのものである。
【0015】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に制限されない。言及されなかった他の技術的課題らは以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、液供給装置を提供する。一実施例において、液供給装置は、前記貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する配管と、及び前記配管に設置されて前記配管の流路を開閉するバルブを含み、前記バルブは前記トラップタンクより前記貯蔵容器に近く設置される。
【0017】
一実施例において、前記配管は、コイル型の第1配管を含み、前記バルブは前記第1配管の上流に設置されることができる。
【0018】
一実施例において、前記配管は、コイル型の第1配管と、及びL形状のアダプダを含み、前記第1配管は前記バルブと前記トラップタンクを連結し、前記アダプダは前記貯蔵容器と前記バルブが連結されることができる。
【0019】
一実施例において、前記アダプダが形成する流路の長さは20cm以下であることがある。
【0020】
一実施例において、前記バルブと前記トラップタンクを連結する第1配管と、前記貯蔵容器と前記バルブを連結する第2配管を含み、前記第2配管は流路の長さが20cm以下であることがある。
【0021】
一実施例において、前記第1配管は一部区間が前記貯蔵容器より低く位置されることができる。
【0022】
一実施例において、前記貯蔵容器は不活性ガスを供給する加圧配管と連結され、前記不活性ガスは前記液を加圧することができる。
【0023】
一実施例において、前記配管は疎水性であることができる。
【0024】
一実施例において、前記トラップタンクは、前記貯蔵容器底面のような位置または前記貯蔵容器の底面より高い位置に提供されることができる。
【0025】
一実施例において、第1貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第1配管と、第2貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第2配管と、前記第1配管に設置されて前記第1配管の流路を開閉する第1バルブと、及び前記第2配管に設置されて前記第2配管の流路を開閉する第2バルブを含み、前記第1バルブは前記トラップタンクより前記第1貯蔵容器に近く設置され、前記第2バルブは前記トラップタンクより前記第2貯蔵容器に近く設置されることができる。
【0026】
一実施例において、前記液は感光液であることができる。
【0027】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。一実施例において、基板処理装置は、基板を水平で維持する支持ユニットと、前記基板に液を供給するノズルと、液を前記ノズルに供給する液供給装置を含むが、前記液供給装置は、液が貯蔵された貯蔵容器から液の供給を受けて収容するトラップタンクと、前記貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する配管と、及び前記配管に設置されて前記配管の流路を開閉するバルブを含み、前記バルブは前記トラップタンクより前記貯蔵容器に近く設置される。
【0028】
一実施例において、前記配管は、コイル型の第1配管を含み、前記バルブは前記第1配管の上流に設置されることができる。
【0029】
一実施例において、前記配管は、コイル型の第1配管を含み、L形状のアダプダを含み、前記第1配管は前記バルブと前記トラップタンクを連結し、前記アダプダは前記貯蔵容器と前記バルブを連結することができる。
【0030】
一実施例において、前記アダプダが形成する流路の長さは20cm以下であることがある。
【0031】
一実施例において、前記バルブと前記トラップタンクを連結する第1配管と、前記貯蔵容器と前記バルブを連結する第2配管を含み、前記第2配管は流路の長さが20cm以下であることがある。
【0032】
一実施例において、前記第1配管は一部区間が前記貯蔵容器より低く位置されることができる。
【0033】
一実施例において、前記貯蔵容器は不活性ガスを供給する加圧配管と連結され、前記不活性ガスは前記液を加圧することができる。
【0034】
一実施例において、前記液は感光液であることができる。
【0035】
本発明の他の観点による実施例の基板処理装置は、基板を水平で維持する支持ユニットと、前記基板に液を供給するノズルと、液を前記ノズルに供給する液供給装置を含むが、前記液供給装置は、第1貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第1配管と、第2貯蔵容器と前記トラップタンクを連結する第2配管と、前記第1配管に設置されて前記第1配管の流路を開閉する第1バルブと、前記第2配管に設置されて前記第2配管の流路を開閉する第2バルブを含み、
【0036】
前記第1配管は、
第1コイル配管と、
L形状の第1アダプダを含み、
前記第1コイル配管は前記第1バルブと前記トラップタンクを連結し、
前記第1アダプダは前記第1貯蔵容器と前記第1バルブを連結し、
前記第2配管は、
第2コイル配管と、
L形状の第2アダプダを含み、
前記第2コイル配管は前記第2バルブと前記トラップタンクを連結し、
前記第2アダプダは前記第2貯蔵容器と前記第2バルブを連結し、
前記第1アダプダと前記第2アダプダそれぞれが形成する流路の長さは20cm以下であり、
前記第1コイル配管と前記第2コイル配管は一部区間が前記貯蔵容器より低く位置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明の実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0038】
本発明の実施例によれば、配管で発生することがあるマイクロバブルを最小化できる。
【0039】
本発明の実施例によれば、基板処理装置に提供される液供給装置の構成配置を大部分維持しながらも配管で発生することができるマイクロバブルを最小化できる。
【0040】
本発明の実施例によれば、液を供給する配管上でのバックフロー領域を最小化することができる。
【0041】
本発明の実施例によれば、液が供給されるうちにマイクロバブルの生成を最小化することができる。
【0042】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】塗布工程がなされる処理装置での従来の液供給装置を表現した図面である。
図2】従来の液供給装置を他の角度で表現した図面である。
図3】従来の液供給装置の配管で発生するバブル量を示したグラフである。
図4】従来の液供給装置の配管で発生するバブル大きさ別にバブル量を示したグラフである。
図5】本発明の第1実施例による基板処理設備の平面図である。
図6図5の設備をA-A方向から眺めた断面図である。
図7図5の設備をB-B方向から眺めた断面図である。
図8図5の設備をC-C方向から眺めた断面図である。
図9】一実施例による基板処理装置を説明するための断面図である。
図10】本発明の第1実施例による液供給装置を表現した図面である。
図11】本発明の第1実施例によるアダプダの側面図である。
図12】本発明の第1実施例による液供給装置で発生する時間別バブル発生量グラフと、比較例の時間別バブル発生量グラフである。
図13】本発明の第1実施例による液供給装置の配管で発生されたバブルの時間別写真と、比較例配管で発生されたバブルの時間別写真である。
図14】本発明の第2実施例による液供給装置を表現した図面である。
図15】比較例による時(改善前)配管で発生された時間別バブル量と、本発明の実施例による時(改善後)の時間別バブル量を見せてくれるグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0045】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0046】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0047】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0048】
本実施例の設備は半導体ウェハーまたは平板表示パネルのような基板に対してフォトリソグラフィ工程を遂行することに使用されることができる。特に、本実施例の設備は露光装置に連結されて基板に対して塗布工程及び現像工程を遂行することに使用されることができる。以下では基板でウェハーが使用された場合を例を挙げて説明する。
【0049】
以下、図5乃至図7を通じて本発明の基板処理設備を説明する。
【0050】
図5は、基板処理設備を上部から眺めた図面であり、図6図5の設備をA-A方向から眺めた図面であり、図7図5の設備をB-B方向から眺めた図面であり、図8図5の設備をC-C方向から眺めた図面である。
【0051】
図5乃至図8を参照すれば、基板処理設備1はロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファーモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファーモジュール500、露光前後処理モジュール600、そして、インターフェースモジュール700を含むことができる。
【0052】
ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファーモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファーモジュール500、露光前後処理モジュール600、そして、インターフェースモジュール700は順次に一方向で一列に配置されることができる。
【0053】
以下、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファーモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファーモジュール500、露光前後処理モジュール600、そして、インターフェースモジュール700が配置された方向を第1方向12と称して、上部から眺める時第1方向12と垂直な方向を第2方向14と称して、第1方向12及び第2方向14とそれぞれ垂直な方向を第3方向16と称する。
【0054】
基板(W)はカセット20内に収納された状態に移動される。この時、カセット20は外部から密閉されることができる構造を有する。例えば、カセット20では前方にドアを有する前面開放一体式ポッド(Front open Unified Pod:FOUP)が使用されることがある。
【0055】
以下ではロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファーモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファーモジュール500、露光前後処理モジュール600、そして、インターフェースモジュール700に対して詳しく説明する。
【0056】
ロードポート100は基板ら(W)が収納されたカセット20が置かれる載置台120を有する。載置台120は複数個が提供され、載置台200らは第2方向14に沿って一列に配置される。図5では4個の載置台120が提供された。
【0057】
インデックスモジュール200はロードポート100の載置台120に置かれたカセット20と第1バッファーモジュール300との間に基板(W)を移送する。インデックスモジュール200はフレーム210、インデックスロボット220、そして、ガイドレール230を有する。フレーム210は概して内部が空の直方体の形状で提供され、ロードポート100と第1バッファーモジュール300との間に配置される。インデックスモジュール200のフレーム210は後述する第1バッファーモジュール300のフレーム310より低い高さで提供されることができる。インデックスロボット220とガイドレール230はフレーム210内に配置される。インデックスロボット220は基板(W)を直接ハンドリングするハンド221が第1方向12、第2方向14、第3方向16に移動可能で回転されることができるように4軸駆動が可能な構造を有する。インデックスロボット220はハンド221、アーム222、支持台223、そして、支柱224を有する。ハンド221はアーム222に固定設置される。アーム222は伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。支持台223はその長さ方向が第3方向16に沿って配置される。アーム222は支持台223に沿って移動可能になるように支持台223に結合される。支持台223は支柱224に固定結合される。ガイドレール230はその長さ方向が第2方向14に沿って配置されるように提供される。支柱224はガイドレール230に沿って直線移動可能になるようにガイドレール230に結合される。また、図示されなかったが、フレーム210にはカセット20のドアを開閉するドアオープナーがさらに提供される。
【0058】
第1バッファーモジュール300はフレーム310、第1バッファー320、第2バッファー330、冷却チャンバ350、そして、第1バッファーロボット360を有する。フレーム310は内部が空の直方体の形状で提供され、インデックスモジュール200と塗布及び現像モジュール400との間に配置される。第1バッファー320、第2バッファー330、冷却チャンバ350、そして、第1バッファーロボット360はフレーム310内に位置される。冷却チャンバ350、第2バッファー330、そして、第1バッファー320は順次に下から第3方向16に沿って配置される。第1バッファー320は後述する塗布及び現像モジュール400の塗布モジュール401と対応される高さに位置され、第2バッファー330と冷却チャンバ350は後述する塗布及び現像モジュール400の現像モジュール402と対応される高さに位置される。第1バッファーロボット360は第2バッファー330、冷却チャンバ350、そして、第1バッファー320と第2方向14で一定距離離隔されるように位置される。
【0059】
第1バッファー320と第2バッファー330はそれぞれ複数の基板ら(W)を一時的に保管する。第2バッファー330はハウジング331と複数の支持台ら332を有する。支持台ら332はハウジング331内に配置され、お互いの間に第3方向16に沿って離隔されるように提供される。それぞれの支持台332には一つの基板(W)が置かれる。ハウジング331はインデックスロボット220、第1バッファーロボット360、そして、後述する現像モジュール402の現象部ロボット482がハウジング331内の支持台332に基板(W)を搬入または搬出することができるようにインデックスロボット220が提供された方向、第1バッファーロボット360が提供された方向、そして、現象部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第1バッファー320は第2バッファー330と概して類似な構造を有する。但し、第1バッファー320のハウジング321には第1バッファーロボット360が提供された方向及び後述する塗布モジュール401に位置された塗布部ロボット432が提供された方向に開口を有する。第1バッファー320に提供された支持台322の数と第2バッファー330に提供された支持台332の数は同一であるか、または相異なことがある。一例によれば、第2バッファー330に提供された支持台332の数は第1バッファー320に提供された支持台322の数より多いことがある。
【0060】
第1バッファーロボット360は第1バッファー320と第2バッファー330との間に基板(W)を移送させる。第1バッファーロボット360はハンド361、アーム362、そして、支持台363を有する。ハンド361はアーム362に固定設置される。アーム362は伸縮可能な構造で提供され、ハンド361が第2方向14に沿って移動可能にさせる。アーム362は支持台363に沿って第3方向16に直線移動可能になるように支持台363に結合される。支持台363は第2バッファー330に対応される位置から第1バッファー320に対応される位置まで延長された長さを有する。支持台363はこれより上または下の方向にさらに長く提供されることができる。第1バッファーロボット360は単純にハンド361が第2方向14及び第3方向16に沿った2軸駆動だけできるだけ提供されることができる。
【0061】
冷却チャンバ350はそれぞれ基板(W)を冷却する。冷却チャンバ350はハウジング351と冷却プレート352を有する。冷却プレート352は基板(W)が置かれる上面及び基板(W)を冷却する冷却手段353を有する。冷却手段353としては冷却水による冷却や熱電素子を利用した冷却など多様な方式が使用されることができる。また、冷却チャンバ350には基板(W)を冷却プレート352上に位置させるリフトピンアセンブリー(図示せず)が提供されることができる。ハウジング351はインデックスロボット220及び後述する現像モジュール402に提供された現象部ロボット482が冷却プレート352に基板(W)を搬入または搬出することができるようにインデックスロボット220が提供された方向及び現象部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。また、冷却チャンバ350には上述した開口を開閉するドアら(図示せず)が提供されることができる。
【0062】
塗布及び現像モジュール400は露光工程前に基板(W)上にフォトレジストを塗布する工程及び露光工程後に基板(W)を現像する工程を遂行する。塗布及び現像モジュール400は概して直方体の形状を有する。塗布及び現像モジュール400は塗布モジュール401と現像モジュール402を有する。塗布モジュール401と現像モジュール402はお互いの間に層で区画されるように配置される。一例によれば、塗布モジュール401は現像モジュール402の上部に位置される。
【0063】
塗布モジュール401は基板(W)に対してフォトレジストのような感光液を塗布する工程及びレジスト塗布工程前後に基板(W)に対して加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。塗布モジュール401はレジスト塗布チャンバ410、ベークチャンバ420、そして、返送チャンバ430を有する。レジスト塗布チャンバ410、ベークチャンバ420、そして、返送チャンバ430は第2方向14に沿って順次に配置される。したがって、レジスト塗布チャンバ410とベークチャンバ420は返送チャンバ430を間に置いて第2方向14にお互いに離隔されるように位置される。レジスト塗布チャンバ410は複数個が提供され、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供される。図面では6個のレジスト塗布チャンバ410が提供された例が示された。ベークチャンバ420は第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供される。図面では6個のベークチャンバ420が提供された例が示された。しかし、これと他にベークチャンバ420はさらに多い数で提供されることができる。
【0064】
返送チャンバ430は第1バッファーモジュール300の第1バッファー320と第1方向12に並んで位置される。返送チャンバ430内には塗布部ロボット432とガイドレール433が位置される。返送チャンバ430は概して直四角の形状を有する。塗布部ロボット432はベークチャンバら420、レジスト塗布チャンバら410、第1バッファーモジュール300の第1バッファー320、そして、後述する第2バッファーモジュール500の第1冷却チャンバ520の間に基板(W)を移送する。ガイドレール433はその長さ方向が第1方向12と並んでいるように配置される。ガイドレール433は塗布部ロボット432が第1方向12に直線移動されるように案内する。塗布部ロボット432はハンド434、アーム435、支持台436、そして、支柱437を有する。ハンド434はアーム435に固定設置される。アーム435は伸縮可能な構造で提供されてハンド434が水平方向に移動可能にさせる。支持台436はその長さ方向が第3方向16に沿って配置されるように提供される。アーム435は支持台436に沿って第3方向16に直線移動可能になるように支持台436に結合される。支持台436は支柱437に固定結合され、支柱437はガイドレール433に沿って移動可能になるようにガイドレール433に結合される。
【0065】
レジスト塗布チャンバら410はすべて同一な構造を有する。但し、それぞれのレジスト塗布チャンバ410で使用されるフォトレジストの種類はお互いに相異なことがある。一例としてフォトレジストとしては、化学増幅型レジスト(chemical amplification resist)が使用されることができる。レジスト塗布チャンバ410は基板(W)上にフォトレジストを塗布する。
【0066】
レジスト塗布チャンバ410はハウジング411、支持プレート412、そして、ノズル413を有する。ハウジング411は上部が開放されたコップ形状を有する。支持プレート412はハウジング411内に位置され、基板(W)を支持する。支持プレート412は回転可能に提供される。ノズル413は支持プレート412に置かれた基板(W)上にフォトレジストを供給する。ノズル413は円形の管形状を有して、基板(W)の中心にフォトレジストを供給することができる。選択的にノズル413は基板(W)の直径に相応する長さを有して、ノズル413の吐出口はスリットで提供されることができる。また、追加的にレジスト塗布チャンバ410にはフォトレジストが塗布された基板(W)表面を洗浄するために脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル414がさらに提供されることができる。
【0067】
再び図5乃至図8を参照すれば、ベークチャンバ420は基板(W)を熱処理する。例えば、ベークチャンバら420はフォトレジストを塗布する前に基板(W)を所定の温度で加熱して基板(W)表面の有機物や水分を除去するプリベーク(prebake)工程やフォトレジストを基板(W)上に塗布した後に行うソフトベーク(soft bake)工程などを遂行し、それぞれの加熱工程以後に基板(W)を冷却する冷却工程などを遂行する。ベークチャンバ420は冷却プレート421または加熱プレート422を有する。冷却プレート421には冷却水または熱電素子のような冷却手段423が提供される。また、加熱プレート422には熱線または熱電素子のような加熱手段424が提供される。冷却プレート421と加熱プレート422は一つのベークチャンバ420内にそれぞれ提供されることができる。選択的にベークチャンバ420らのうちで一部は冷却プレート421のみを具備し、他の一部は加熱プレート422のみを具備することができる
【0068】
現像モジュール402は基板(W)上にパターンを得るために現像液を供給してフォトレジストの一部を除去する現像工程、及び現像工程前後に基板(W)に対して遂行される加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。現像モジュール402は現象チャンバ460、ベークチャンバ470、そして、返送チャンバ480を有する。現象チャンバ460、ベークチャンバ470、そして、返送チャンバ480は第2方向14に沿って順次に配置される。したがって、現象チャンバ460とベークチャンバ470は返送チャンバ480を間に置いて第2方向14にお互いに離隔されるように位置される。現象チャンバ460は複数個が提供され、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供される。図面では6個の現象チャンバ460が提供された例が示された。ベークチャンバ470は第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供される。図面では6個のベークチャンバ470が提供された例が示された。しかし、これと他にベークチャンバ470はさらに多い数で提供されることができる。
【0069】
返送チャンバ480は第1バッファーモジュール300の第2バッファー330と第1方向12に並んで位置される。返送チャンバ480内には現象部ロボット482とガイドレール483が位置される。返送チャンバ480は概して直四角の形状を有する。現象部ロボット482はベークチャンバら470、現象チャンバら460、第1バッファーモジュール300の第2バッファー330と冷却チャンバ350、そして、第2バッファーモジュール500の第2冷却チャンバ540の間に基板(W)を移送する。ガイドレール483はその長さ方向が第1方向12と並んでいるように配置される。ガイドレール483は現象部ロボット482が第1方向12に直線移動されるように案内する。現象部ロボット482はハンド484、アーム485、支持台486、そして、支柱487を有する。ハンド484はアーム485に固定設置される。アーム485は伸縮可能な構造で提供されてハンド484が水平方向に移動可能にさせる。支持台486はその長さ方向が第3方向16に沿って配置されるように提供される。アーム485は支持台486に沿って第3方向16に直線移動可能になるように支持台486に結合される。支持台486は支柱487に固定結合される。支柱487はガイドレール483に沿って移動可能になるようにガイドレール483に結合される。
【0070】
現象チャンバら460はすべて同一な構造を有する。但し、それぞれの現象チャンバ460で使用される現像液の種類はお互いに相異なことがある。現象チャンバ460は基板(W)上のフォトレジストのうちで光が照射された領域を除去する。この時、保護膜のうちで光が照射された領域も一緒に除去される。選択的に使用されるフォトレジストの種類によってフォトレジスト及び保護膜の領域らのうちで光が照射されない領域だけが除去されることができる。
【0071】
現象チャンバ460はハウジング461、支持プレート462、そして、ノズル463を有する。ハウジング461は上部が開放されたコップ形状を有する。支持プレート462はハウジング461内に位置され、基板(W)を支持する。支持プレート462は回転可能に提供される。ノズル463は支持プレート462に置かれた基板(W)上に現像液を供給する。ノズル463は円形の管形状を有して、基板(W)の中心に現像液を供給することができる。選択的にノズル463は基板(W)の直径に相応する長さを有して、ノズル463の吐出口はスリットで提供されることができる。また、現象チャンバ460には追加的に現像液が供給された基板(W)表面を洗浄するために脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル464がさらに提供されることができる。
【0072】
現像モジュール402のベークチャンバ470は基板(W)を熱処理する。例えば、ベークチャンバら470は現像工程が遂行される前に基板(W)を加熱するポストベーク工程及び現像工程が遂行された後に基板(W)を加熱するハードベーク工程及びそれぞれのベーク工程以後に加熱されたウェーハを冷却する冷却工程などを遂行する。ベークチャンバ470は冷却プレート471または加熱プレート472を有する。冷却プレート471には冷却水または熱電素子のような冷却手段473が提供される。または、加熱プレート472には熱線または熱電素子のような加熱手段474が提供される。冷却プレート471と加熱プレート472は一つのベークチャンバ470内にそれぞれ提供されることができる。選択的にベークチャンバ470らのうちで一部は冷却プレート471のみを具備し、他の一部は加熱プレート472のみを具備することができる。
【0073】
前述したように塗布及び現像モジュール400で塗布モジュール401と現像モジュール402はお互いの間に分離されるように提供される。また、上部から眺める時塗布モジュール401と現像モジュール402は等しいチャンバ配置を有することができる。
【0074】
第2バッファーモジュール500は塗布及び現像モジュール400と露光前後処理モジュール600の間に基板(W)が運搬される通路として提供される。また、第2バッファーモジュール500は基板(W)に対して冷却工程やエッジ露光工程などのような所定の工程を遂行する。第2バッファーモジュール500はフレーム510、バッファー520、第1冷却チャンバ530、第2冷却チャンバ540、エッジ露光チャンバ550、そして、第2バッファーロボット560を有する。フレーム510は直方体の形状を有する。バッファー520、第1冷却チャンバ530、第2冷却チャンバ540、エッジ露光チャンバ550、そして、第2バッファーロボット560はフレーム510内に位置される。バッファー520、第1冷却チャンバ530、そして、エッジ露光チャンバ550は塗布モジュール401に対応する高さに配置される。第2冷却チャンバ540は現像モジュール402に対応する高さに配置される。バッファー520、第1冷却チャンバ530、そして、第2冷却チャンバ540は順次に第3方向16に沿って一列に配置される。上部から眺める時バッファー520は塗布モジュール401の返送チャンバ430と第1方向12に沿って配置される。エッジ露光チャンバ550はバッファー520または第1冷却チャンバ530と第2方向14で一定距離離隔されるように配置される。
【0075】
第2バッファーロボット560はバッファー520、第1冷却チャンバ530、そして、エッジ露光チャンバ550の間に基板(W)を運ぶ。第2バッファーロボット560はエッジ露光チャンバ550とバッファー520との間に位置される。第2バッファーロボット560は第1バッファーロボット360と類似な構造で提供されることができる。第1冷却チャンバ530とエッジ露光チャンバ550は塗布モジュール401で工程が遂行されたウェーハら(W)に対して後続工程を遂行する。第1冷却チャンバ530は塗布モジュール401で工程が遂行された基板(W)を冷却する。第1冷却チャンバ530は第1バッファーモジュール300の冷却チャンバ350と類似な構造を有する。エッジ露光チャンバ550は第1冷却チャンバ530で冷却工程が遂行されたウェーハら(W)に対してその縁を露光する。バッファー520はエッジ露光チャンバ550で工程が遂行された基板ら(W)が後述する前処理モジュール601に運搬される前に基板(W)を一時的に保管する。第2冷却チャンバ540は後述する後処理モジュール602で工程が遂行されたウェーハら(W)が現像モジュール402に運搬される前にウェーハら(W)を冷却する。第2バッファーモジュール500は現像モジュール402と対応される高さに加えられたバッファーをさらに有することができる。この場合、後処理モジュール602で工程が遂行されたウェーハら(W)は加えられたバッファーに一時的に保管された後現像モジュール402に運搬されることができる。
【0076】
露光前後処理モジュール600は、露光装置1000が液浸露光工程を遂行する場合、液露光時に基板(W)に塗布されたフォトレジスト膜を保護する保護膜を塗布する工程を処理することができる。また、露光前後処理モジュール600は露光以後に基板(W)を洗浄する工程を遂行することができる。また、化学増幅型レジストを使って塗布工程が遂行された場合、露光前後処理モジュール600は露光後ベーク工程を処理することができる。
【0077】
露光前後処理モジュール600は前処理モジュール601と後処理モジュール602を有する。前処理モジュール601は露光工程遂行前に基板(W)を処理する工程を遂行し、後処理モジュール602は露光工程以後に基板(W)を処理する工程を遂行する。前処理モジュール601と後処理モジュール602はお互いの間に層で区画されるように配置される。一例によれば、前処理モジュール601は後処理モジュール602の上部に位置される。前処理モジュール601は塗布モジュール401と等しい高さで提供される。後処理モジュール602は現像モジュール402と等しい高さで提供される。前処理モジュール601は保護膜塗布チャンバ610、ベークチャンバ620、そして、返送チャンバ630を有する。保護膜塗布チャンバ610、返送チャンバ630、そして、ベークチャンバ620は第2方向14に沿って順次に配置される。したがって、保護膜塗布チャンバ610とベークチャンバ620は返送チャンバ630を間に置いて第2方向14にお互いに離隔されるように位置される。保護膜塗布チャンバ610は複数個が提供され、お互いに層を成すように第3方向16に沿って配置される。選択的に保護膜塗布チャンバ610は第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供されることができる。ベークチャンバ620は複数個が提供され、お互いに層を成すように第3方向16に沿って配置される。選択的にベークチャンバ620は第1方向12及び第3方向16でそれぞれ複数個ずつ提供されることができる。
【0078】
返送チャンバ630は第2バッファーモジュール500の第1冷却チャンバ530と第1方向12に並んで位置される。返送チャンバ630内には前処理ロボット632が位置される。返送チャンバ630は概して正四角または直四角の形状を有する。前処理ロボット632は保護膜塗布チャンバら610、ベークチャンバら620、第2バッファーモジュール500のバッファー520、そして、後述するインターフェースモジュール700の第1バッファー720の間に基板(W)を移送する。前処理ロボット632はハンド633、アーム634、そして、支持台635を有する。ハンド633はアーム634に固定設置される。アーム634は伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。アーム634は支持台635に沿って第3方向16に直線移動可能になるように支持台635に結合される。
【0079】
保護膜塗布チャンバ610は液浸露光時にレジスト膜を保護する保護膜を基板(W)上に塗布する。保護膜塗布チャンバ610はハウジング611、支持プレート612、そして、ノズル613を有する。ハウジング611は上部が開放されたコップ形状を有する。支持プレート612はハウジング611内に位置され、基板(W)を支持する。支持プレート612は回転可能に提供される。ノズル613は支持プレート612に置かれた基板(W)上に保護膜形成のための保護液を供給する。ノズル613は円形の管形状を有して、基板(W)の中心に保護液を供給することができる。選択的にノズル613は基板(W)の直径に相応する長さを有して、ノズル613の吐出口はスリットで提供されることができる。この場合、支持プレート612は固定された状態で提供されることができる。保護液は発泡性材料を含む。保護液はフォトレジスター及び水との親和力の低い材料が使用されることができる。例えば、保護液はフッ素系の溶剤を含むことができる。保護膜塗布チャンバ610は支持プレート612に置かれた基板(W)を回転させながら基板(W)の中心領域に保護液を供給する。
【0080】
ベークチャンバ620は保護膜が塗布された基板(W)を熱処理する。ベークチャンバ620は冷却プレート621または加熱プレート622を有する。冷却プレート621には冷却水または熱電素子のような冷却手段623が提供される。または、加熱プレート622には熱線または熱電素子のような加熱手段624が提供される。加熱プレート622と冷却プレート621は一つのベークチャンバ620内にそれぞれ提供されることができる。選択的にベークチャンバら620のうちで一部は加熱プレート622のみを具備し、他の一部は冷却プレート621のみを具備することができる。
【0081】
後処理モジュール602は洗浄チャンバ660、露光後ベークチャンバ670、そして、返送チャンバ680を有する。洗浄チャンバ660、返送チャンバ680、そして、露光後ベークチャンバ670は第2方向14に沿って順次に配置される。したがって、洗浄チャンバ660と露光後ベークチャンバ670は返送チャンバ680を間に置いて第2方向14にお互いに離隔されるように位置される。洗浄チャンバ660は複数個が提供され、お互いに層を成すように第3方向16に沿って配置されることができる。選択的に洗浄チャンバ660は第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供されることができる。露光後ベークチャンバ670は複数個が提供され、お互いに層を成すように第3方向16に沿って配置されることができる。選択的に露光後ベークチャンバ670は第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ提供されることができる。
【0082】
返送チャンバ680は上部から眺める時第2バッファーモジュール500の第2冷却チャンバ540と第1方向12に並んで位置される。返送チャンバ680は概して正四角または直四角の形状を有する。返送チャンバ680内には後処理ロボット682が位置される。後処理ロボット682は洗浄チャンバら660、露光後ベークチャンバら670、第2バッファーモジュール500の第2冷却チャンバ540、そして、後述するインターフェースモジュール700の第2バッファー730の間に基板(W)を運搬する。後処理モジュール602に提供された後処理ロボット682は前処理モジュール601に提供された前処理ロボット632と同一な構造で提供されることができる。
【0083】
洗浄チャンバ660は露光工程以後に基板(W)を洗浄する。洗浄チャンバ660はハウジング661、支持プレート662、そして、ノズル663を有する。ハウジング661は上部が開放されたコップ形状を有する。支持プレート662はハウジング661内に位置され、基板(W)を支持する。支持プレート662は回転可能に提供される。ノズル663は支持プレート662に置かれた基板(W)上に洗浄液を供給する。洗浄液としては脱イオン水のような水が使用されることができる。洗浄チャンバ660は支持プレート662に置かれた基板(W)を回転させながら基板(W)の中心領域に洗浄液を供給する。選択的に基板(W)が回転されるうちにノズル663は基板(W)の中心領域から縁領域まで直線移動または回転移動することができる。
【0084】
露光後ベークチャンバ670は遠紫外線を利用して露光工程が遂行された基板(W)を加熱する。露光後ベーク工程は基板(W)を加熱して露光によってフォトレジストに生成された酸(acid)を増幅させてフォトレジストの性質変化を完成させる。露光後ベークチャンバ670は加熱プレート672を有する。加熱プレート672には熱線または熱電素子のような加熱手段674が提供される。露光後ベークチャンバ670はその内部に冷却プレート671をさらに具備することができる。冷却プレート671には冷却水または熱電素子のような冷却手段673が提供される。また、選択的に冷却プレート671のみを有したベークチャンバがさらに提供されることができる。
【0085】
前述したように露光前後処理モジュール600で前処理モジュール601と後処理モジュール602はお互いの間に完全に分離されるように提供される。また、前処理モジュール601の返送チャンバ630と後処理モジュール602の返送チャンバ680は等しい大きさで提供され、上部から眺める時お互いの間に完全に重畳されるように提供されることができる。また、保護膜塗布チャンバ610と洗浄チャンバ660はお互いに等しい大きさで提供されて上部から眺める時お互いの間に完全に重畳されるように提供されることができる。また、ベークチャンバ620と露光後ベークチャンバ670は等しい大きさで提供され、上部から眺める時お互いの間に完全に重畳されるように提供されることができる。
【0086】
インターフェースモジュール700は露光前後処理モジュール600、及び露光装置1000の間に基板(W)を移送する。インターフェースモジュール700はフレーム710、第1バッファー720、第2バッファー730、そして、インターフェースロボット740を有する。第1バッファー720、第2バッファー730、そして、インターフェースロボット740はフレーム710内に位置される。第1バッファー720と第2バッファー730はお互いの間に一定距離離隔され、お互いに積層されるように配置される。第1バッファー720は第2バッファー730より高く配置される。第1バッファー720は前処理モジュール601と対応される高さに位置され、第2バッファー730は後処理モジュール602に対応される高さに配置される。上部から眺める時第1バッファー720は前処理モジュール601の返送チャンバ630と第1方向12に沿って一列に配置され、第2バッファー730は後処理モジュール602の返送チャンバ630と第1方向12に沿って一列に配置されるように位置される。
【0087】
インターフェースロボット740は第1バッファー720及び第2バッファー730と第2方向14に離隔されるように位置される。インターフェースロボット740は第1バッファー720、第2バッファー730、そして、露光装置1000の間に基板(W)を運搬する。インターフェースロボット740は第2バッファーロボット560と概して類似な構造を有する。
【0088】
第1バッファー720は前処理モジュール601で工程が遂行された基板ら(W)が露光装置1000に移動される前にこれらを一時的に保管する。そして、第2バッファー730は露光装置1000で工程が完了された基板ら(W)が後処理モジュール602に移動される前にこれらを一時的に保管する。第1バッファー720はハウジング721と複数の支持台ら722を有する。支持台ら722はハウジング721内に配置され、お互いの間に第3方向16に沿って離隔されるように提供される。それぞれの支持台722には一つの基板(W)が置かれる。ハウジング721はインターフェースロボット740及び前処理ロボット632がハウジング721内に支持台722に基板(W)を搬入または搬出することができるようにインターフェースロボット740が提供された方向及び前処理ロボット632が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第2バッファー730は第1バッファー720と概して類似な構造を有する。但し、第2バッファー730のハウジング4531にはインターフェースロボット740が提供された方向及び後処理ロボット682が提供された方向に開口(図示せず)を有する。インターフェースモジュールにはウェハーに対して所定の工程を遂行するチャンバの提供なしに上述したところのようにバッファーら及びロボットだけ提供されることができる。
【0089】
レジスト塗布チャンバ410は以下説明された基板(W)上にフォトレジストを塗布する基板処理装置に提供されることができる。
【0090】
図9は、図6の基板処理装置を見せてくれる断面図である。
【0091】
図9を参照すれば、基板処理装置800は基板(W)上にフォトレジストを塗布する装置である。基板処理装置800はハウジング810、基板支持ユニット830、処理容器850、昇降ユニット840、噴射ユニット890、そして、制御部880を含むことができる。
【0092】
ハウジング810は内部に処理空間812を有する直四角の桶形状で提供される。ハウジング810の一側には開口(図示せず)が形成される。開口は基板(W)が搬出入される入口で機能する。開口にはドアが設置され、ドアは開口を開閉する。ドアは基板処理工程が進行されれば、開口を遮断してハウジング810の処理空間812を密閉する。ハウジング810の下部面には内側排気口814及び外側排気口816が形成される。ハウジング810内に形成された気流は内側排気口814及び外側排気口816を通じて外部に排気される。一例によれば、処理容器850内に提供された気流は内側排気口814を通じて排気され、処理容器850の外側に提供された気流は外側排気口816を通じて排気されることができる。
【0093】
基板支持ユニット830はハウジング810の処理空間812で基板(W)を支持する。基板支持ユニット830は基板(W)を回転させる。基板支持ユニット830はスピンチャック832、回転軸834、そして、駆動機836を含む。スピンチャック832は基板を支持する基板支持部材832に提供される。スピンチャック832は円形の板形状を有するように提供される。スピンチャック832の上面には基板(W)が接触する。スピンチャック832は基板(W)より小さな直径を有するように提供される。一例によれば、スピンチャック832は基板(W)を真空吸入して基板(W)をチャッキングすることができる。選択的に、スピンチャック832は静電気を利用して基板(W)をチャッキングする静電チャックで提供されることができる。また、スピンチャック832は基板(W)を物理的力でチャッキングすることができる。
【0094】
一方、スピンチャック832には処理容器850の洗浄工程時洗浄ジグ900が安着されることができる。
【0095】
回転軸834及び駆動機836はスピンチャック832を回転させる回転駆動部材834、836で提供される。回転軸834はスピンチャック832の下でスピンチャック832を支持する。回転軸834はその長さ方向が上下方向を向けるように提供される。回転軸834はその中心軸を中心に回転可能になるように提供される。駆動機836は回転軸834が回転されるように駆動力を提供する。例えば、駆動機836は回転軸の回転速度を可変可能なモータであることができる。回転駆動部材834、836は基板処理段階によってスピンチャック832をお互いに相異な回転速度で回転させることができる。
【0096】
処理容器850は内部に現像工程が遂行される処理空間812を提供する。処理容器850は基板支持ユニット830を囲むように提供する。処理容器850は上部が開放されたコップ形状を有するように提供される。処理容器850は内側コップ852及び外側コップ862を含む。
【0097】
内側コップ852は回転軸834を囲む円形のコップ形状で提供される。上部から眺める時内側コップ852は内側排気口814と重畳されるように位置される。上部から眺める時内側コップ852の上面はその外側領域と内側領域それぞれがお互いに相異な角度で傾くように提供される。一例によれば、内側コップ852の外側領域は基板支持ユニット830から遠くなるほど下向き傾いた方向を向けて、内側領域は基板支持ユニット830から遠くなるほど上向き傾いた方向を向けるように提供される。内側コップ852の外側領域と内側領域がお互いに会う支点は基板(W)の側端部と上下方向に対応されるように提供される。内側コップ852の上面外側領域はラウンドになるように提供される。内側コップ852の上面外側領域は下に凹に提供される。内側コップ852の上面外側領域は液が流れる領域に提供されることができる。
【0098】
外側コップ862は基板支持ユニット830及び内側コップ852を囲むコップ形状を有するように提供される。外側コップ862は底壁864、側壁866、上壁870、そして、傾斜壁870を有する。底壁864は中空を有する円形の板形状を有するように提供される。底壁864には回収ライン865が形成される。回収ライン865は基板(W)上に供給された液を回収する。回収ライン865によって回収された液は外部の液再生システムによって再使用されることができる。側壁866は基板支持ユニット830を囲む円形の桶形状を有するように提供される。側壁866は底壁864の側端から垂直な方向に延長される。側壁866は底壁864から上に延長される。
【0099】
傾斜壁870は側壁866の上端から外側コップ862の内側方向に延長される。傾斜壁870は上に行くほど基板支持ユニット830に近くなるように提供される。傾斜壁870はリング形状を有するように提供される。傾斜壁870の上端は基板支持ユニット830に支持された基板(W)より高く位置される。
【0100】
昇降ユニット840は内側コップ852及び外側コップ862をそれぞれ昇降移動させる。昇降ユニット840は内側移動部材842及び外側移動部材844を含む。内側移動部材842は内側コップ852を昇降移動させ、外側移動部材844は外側コップ862を昇降移動させる。
【0101】
噴射ユニット890は基板(W)上に多様な種類の処理流体を選択的に供給することができる。
【0102】
一例で、噴射ユニット890は基板(W)に液を供給するノズル892及びノズル移動部材893を含むことができる。ノズル892は複数個で提供されることができる。ノズル892が複数個で提供された場合、ノズル892らそれぞれには液供給装置が連結される。液供給装置の一例は図10に示される。複数個のノズル892らのうちで基板上に液を吐出するためにノズル移動部材893によってホールディング(Holding)されたノズルを除いたノズル892らは溝ポート(図示せず)で待機される。複数個のノズル892らのうちで一つはノズル移動部材893によって工程位置及び待機位置に移動可能である。ここで、工程位置はノズル892がスピンチャック832に置かれた基板(W)と対向された位置である。待機位置はノズル892が溝ポート900に待機される位置である。例えば、液はフォトレジストのような感光液または処理容器の洗浄に使用される洗浄液であることができる。
【0103】
図10は、本発明の第1実施例による液供給装置を表現した図面である。一実施例による液供給装置は感光液を供給する装置である。
【0104】
図10を参照すれば、液供給装置900は貯蔵容器910、トラップタンク920、第1配管930を含むことができる。
【0105】
貯蔵容器(storage bottle)910には液が満たされている。貯蔵容器910には加圧ガス供給配管910とアダプダ950が連結されている。貯蔵容器910には加圧ガス供給配管910を通じて密閉された内部を不活性ガスの雰囲気及び加圧状態で作るために不活性ガス(ヘリウムガスまたは窒素ガス)が供給される。不活性ガスはレギュレーター(図示せず)を通じて設定された圧力に供給される。貯蔵容器910の内部に流入された不活性ガスによる内部圧力の変化によって、貯蔵容器910内部の液(R)がアダプダ950とバルブ939と第1配管930を通じてトラップタンク920に移動される。
【0106】
トラップタンク920は液を臨時に保存する。トラップタンク930は貯蔵容器10から液の供給を受けて収容する。トラップタンク930は液内のバブルを除去する。トラップタンク920は相対的に大きいバブルを除去することができて、マイクロバブルを除去することはできない。トラップタンク920とノズル892と供給ライン(L2)を通じて連結された図示しなかったが、供給ライン(L2)上には供給ポンプが提供されることができる。
【0107】
トラップタンク920と連結される貯蔵容器10は複数個であることができる。バルブ939は複数個の貯蔵容器10に対応される数で提供される。バルブ939の開放と閉鎖によってトラップタンク920に液を送る貯蔵容器10が選択される。
【0108】
それぞれの貯蔵容器10とトラップタンク920はアダプダ950、バルブ939、第1配管930順序で連結された配管を通じて連結される。図11は本発明の第1実施例によるアダプダの側面図である。図11を参照すると、アダプダ950はエルボーアダプダ(elbow adaptor)で提供される。アダプダ950は配管部951と容器側連結部952とバルブ側連結部953を含む。配管部951が形成する液が伝送される流路の長さ(a+b)は20cm以下であることがある。望ましくは、装置の構成が許容する限り短いことが望ましい。アダプダ950の適用で容器キャップ11とバルブ939が最短距離で連結されることができる。
【0109】
再び図10を参照する。バルブ939はアダプダ950のバルブ側連結部953と結合される。バルブ939は配管の流路を開閉する。バルブ939は2次側(下流)には第1配管930が結合される。第1配管930はコイル配管で適用されることができる。第1配管930が形成する流路長さはアダプダ950が形成する流路の長さより長い。第1配管930は貯蔵容器10が提供される位置でトラップタンク920が提供される位置を連結するのに十分な長さで提供される。第1配管930が形成する流路長さは1500mm内外であることができる。第1配管930の材質は疎水性であることができる。第1配管930の材質はPFAであることがある。トラップタンク920は貯蔵容器10の底面の高さと同じであるか、または貯蔵容器10の底面より高い位置に位置されることができる。バルブ939がアダプダ950の後端、第1配管930の上流に設置されれば、バックフロー(backflow)の発生が最小化されることができる。
【0110】
図12は、本発明の第1実施例による液供給装置で発生する時間別バブル発生量グラフと、比較例の時間別バブル発生量グラフである。図13は本発明の第1実施例による液供給装置の配管で発生されたバブルの時間別写真と、比較例の配管で発生されたバブルの時間別写真である。第1実施例は前述した図10乃至図11で説明した実施例であり、比較例は図1で説明した従来技術である。実験結果によれば、初期0.5秒まで発生するバブルは大きい差はないが、略1秒後の減少傾向は明らかに現われる。
【0111】
図14は、本発明の第2実施例による液供給装置を表現した図面である。第2実施例の説明において、第1実施例を説明したものと等しい構成は等しい参照番号を使って第1実施例に対する説明で替える。第1配管1930はバルブ393とトラップタンク920を連結する。第1配管1930は疎水性素材であることができる。第1配管1930の一部区間は貯蔵容器10の底面より低く提供される。第1配管1930は直線型配管で示したが、コイル型配管であることもある。第1配管1930の一部区間の位置が低く提供されれば、第1配管1930で貯蔵容器10の液(R)が満たされた高さ(h1)までは流体力学的に常に液が満たされているようになるので、バックフローが発生することがある区間を最小化することができる。
【0112】
第1配管1930で一番低い位置は貯蔵容器10の底面よりh1程度低く設定されることができる。h1は50mm以上であることがある。
【0113】
図15は、比較例による時(改善前)配管で発生された時間別バブル量と、本発明の実施例による時(改善後)の時間別バブル量を見せてくれるグラフである。第1配管1930の一部区間の高さを貯蔵容器10の底面より低く設定すれば、図15で見せてくれるようにバブル減少効果を期待することができる。
【0114】
以上の実施例らは本発明の理解を助けるために提示されたものであり、本発明の範囲を制限しないし、これから多様な変形可能な実施例らも本発明の範囲に属するものであることを理解しなければならない。本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないはずであるし、本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の文言的記載その自体に限定されるものではなく、実質的には技術的価値が均等な範疇の発明に対してまで及ぶものであることを理解しなければならない。
【符号の説明】
【0115】
900 液供給装置
910 貯蔵容器
920 トラップタンク
930 第1配管

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15