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特許7442086メッセージ追跡アプリケーションソフトウェア、メッセージ追跡システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】メッセージ追跡アプリケーションソフトウェア、メッセージ追跡システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/00 20220101AFI20240226BHJP
【FI】
H04L51/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020035115
(22)【出願日】2020-03-02
(65)【公開番号】P2021140250
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-02-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年5月27日にサテライトオフィストップページにバナー掲載 https://www.sateraito.jp/ 令和1年5月27日にサテライトオフィス・マーケティングオートメーションサービス for Markefanページに掲載、PDF資料をアップロード https://www.sateraito.jp/Markefan/index.html
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-188296(JP,A)
【文献】特開2003-131994(JP,A)
【文献】特開2008-262293(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信してメッセージデータを発端とした操作を追跡するメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアであって、
前記サーバがデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信するメッセージ送信ステップと、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザが受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かを判定する表示・アクセス判定ステップと、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更する第1ステータス変更ステップと
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバに送信したか否かを判定する入力情報送信判定ステップと、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得して入力情報を送信したメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「フォーム入力あり」の旨に変更する第5ステータス変更ステップとを具備していることを特徴とするメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア。
【請求項2】
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしてリンク先ウェブサイトを表示したか否かを判定するウェブサイト表示判定ステップと、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「ウェブサイトアクセスあり」の旨に変更する第2ステータス変更ステップとをさらに具備していることを特徴とする請求項1に記載のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア。
【請求項3】
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータの添付ファイルをダウンロードする操作が行われて添付ファイルをメッセージ受信者側端末にダウンロードしたか否かを判定する添付ファイルダウンロード判定ステップと、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「添付ファイルダウンロード済み」の旨に変更する第3ステータス変更ステップとをさらに具備していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア。
【請求項4】
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトのダウンロードボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイト上のファイルをダウンロードする操作が行われてファイルをメッセージ受信者側端末にダウンロードしたか否かを判定するウェブサイト上ファイルダウンロード判定ステップと、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨に変更する第4ステータス変更ステップとをさらに具備していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア。
【請求項5】
前記メッセージデータの管理者側端末がサーバにアクセスしたか否かを判定する管理者側アクセス判定ステップと、
前記管理者側端末がサーバにアクセスしたとき、データベースのメッセージ受信者のステータス情報に基づいて管理者側端末の管理者画面でメッセージ受信者のステータス情報および電話番号情報を表示するステータス表示ステップと、
所定時間経過したとき、管理者側端末がサーバにリクエストして管理者画面のメッセージ受信者のステータス情報を更新して表示するステータス更新表示ステップとをさらに具備していることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア。
【請求項6】
サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信してメッセージデータを発端とした操作を追跡するメッセージ追跡システムであって、
前記サーバが、サーバのデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信し、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザが、前記サーバから受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かをサーバが判定し、
前記サーバが、前記メッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更し、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信し、
前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバに送信したか否かをサーバが判定し、
前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得して入力情報を送信したメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「フォーム入力あり」の旨に変更する構成であることを特徴とするメッセージ追跡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信してメッセージデータを発端とした操作を追跡するメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア、および、メッセージ追跡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子メールに所定数以上の送信先が設定されていることを示す第1の条件、電子メールに電子メールの送信元のドメインとは異なる複数種類のドメインの送信先が設定されていることを示す第2の条件を含む複数の条件のうち、いずれかの条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段によりいずれかの条件を満たすと判定された場合、電子メールに設定されている送信先のうち、メールアドレスが受信者に示される第1の送信先として設定された送信先を、メールアドレスが受信者に示されない第2の送信先に設定変更する設定手段とを備える情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-153353号公報(特に、段落0009参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の情報処理装置は、設定手段を用いて、電子メールの送信先の設定を、メールアドレスが受信者に示される第1の送信先(To、Cc)から、メールアドレスが受信者に示されない第2の送信先(Bcc)に、適切に変更する構成であったため、メールマガジンのように電子メールなどのメッセージデータを複数の宛先に送信した場合、メッセージ受信者側端末においてメッセージデータを開く所謂、開封操作が行われたか否か、いつ開封されたか、どの程度の割合で開封されたかなどを送信者が知ることが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、メッセージデータの送信側の者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がメッセージデータを見てくれたかや、いつメッセージデータを見てくれたかを簡単に把握することができるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェア、および、メッセージ追跡システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信してメッセージデータを発端とした操作を追跡するメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアであって、前記サーバがデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信するメッセージ送信ステップと、前記メッセージ受信者側端末のブラウザが受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かを判定する表示・アクセス判定ステップと、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更する第1ステータス変更ステップと、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバに送信したか否かを判定する入力情報送信判定ステップと、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得して入力情報を送信したメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「フォーム入力あり」の旨に変更する第5ステータス変更ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしてリンク先ウェブサイトを表示したか否かを判定するウェブサイト表示判定ステップと、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「ウェブサイトアクセスあり」の旨に変更する第2ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータの添付ファイルをダウンロードする操作が行われて添付ファイルをメッセージ受信者側端末にダウンロードしたか否かを判定する添付ファイルダウンロード判定ステップと、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「添付ファイルダウンロード済み」の旨に変更する第3ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトのダウンロードボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイト上のファイルをダウンロードする操作が行われてファイルをメッセージ受信者側端末にダウンロードしたか否かを判定するウェブサイト上ファイルダウンロード判定ステップと、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨に変更する第4ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載されたメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記メッセージデータの管理者側端末がサーバにアクセスしたか否かを判定する管理者側アクセス判定ステップと、前記管理者側端末がサーバにアクセスしたとき、データベースのメッセージ受信者のステータス情報に基づいて管理者側端末の管理者画面でメッセージ受信者のステータス情報および電話番号情報を表示するステータス表示ステップと、所定時間経過したとき、管理者側端末がサーバにリクエストして管理者画面のメッセージ受信者のステータス情報を更新して表示するステータス更新表示ステップとをさらに具備していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項に係る発明は、サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信してメッセージデータを発端とした操作を追跡するメッセージ追跡システムであって、前記サーバが、サーバのデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信し、前記メッセージ受信者側端末のブラウザが、前記サーバから受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かをサーバが判定し、前記サーバが、前記メッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更し、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてメッセージデータに含まれるユニフォーム・リソース・ロケータ情報のリンク箇所の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末がサーバへアクセスしたときに、前記サーバが、前記パラメータ情報をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末へ送信し、前記メッセージ受信者側端末のブラウザにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバに送信したか否かをサーバが判定し、前記サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得して入力情報を送信したメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者を特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「フォーム入力あり」の旨に変更する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、サーバから複数のメッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0014】
本請求項1に係る発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアによれば、複数のメッセージ受信者に対して例えば、電子メールマガジンを送信した場合に電子メールマガジンを受信したメッセージ受信者がブラウザにおいて電子メールマガジンを「開封」して表示させるとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「開封済み」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができる。
さらに、メッセージ受信者がブラウザにおいて操作してウェブサイトの入力欄に入力して送信するとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「フォーム入力あり」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトの入力欄に入力して送信してくれたかや、いつ入力して送信してくれたかを簡単に把握することができる。
【0015】
本請求項2に係る発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、メッセージ受信者がブラウザにおいて例えば、電子メールマガジンに記載されたリンク箇所を所定アクション操作してウェブサイトを表示させるとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「ウェブサイトアクセスあり」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトにアクセスしてウェブサイトを見てくれたかや、いつウェブサイトを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0016】
本請求項3に係る発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、メッセージ受信者がブラウザにおいて例えば、電子メールマガジンに添付された添付ファイルを操作してダウンロードするとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「添付ファイルダウンロード済み」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が添付ファイルをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0017】
本請求項4に係る発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、メッセージ受信者がブラウザにおいて操作してウェブサイト上からファイルをダウンロードするとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイト上からファイルをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0019】
本請求項に係る発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアによれば、請求項1乃至請求項のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、メッセージ受信者のステータス情報が更新されて変更されたとき、メッセージ送信者側である管理者側端末の管理者画面に更新されたメッセージ受信者のステータス情報が表示されるため、管理者は必要に応じて手の空いた状態のメッセージ受信者に対して電話連絡などアプローチして個別に接触することができる。
【0020】
本請求項に係る発明のメッセージ追跡システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、複数のメッセージ受信者に対して例えば、電子メールマガジンを送信した場合に電子メールマガジンを受信したメッセージ受信者がブラウザにおいて電子メールマガジンを「開封」して表示させるとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「開封済み」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができる。
さらに、メッセージ受信者がブラウザにおいて操作してウェブサイトの入力欄に入力して送信するとデータベースのメッセージ受信者リストにおいて「フォーム入力あり」の旨のステータスになるため、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトの入力欄に入力して送信してくれたかや、いつ入力して送信してくれたかを簡単に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例であるメッセージ追跡システムの概念を示す図。
図2】本発明の実施例であるメッセージ追跡システムの動作例を示すチャート図。
図3】本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末のメールブラウザが受信したメッセージデータの例を示す図。
図4】(A)(B)はメッセージ受信者側端末のメールブラウザが受信したメッセージデータを表示した際の動作を示す図およびHTTPリクエストのデータ例を示す図。
図5】本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末のメールブラウザが受信したメッセージデータのURLリンクの例を示す図。
図6】本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末のメールブラウザが受信したメッセージデータの添付ファイルの例を示す図。
図7】本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末のブラウザが表示した所定のウェブサイトの例を示す図。
図8】本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末のブラウザが表示した所定のウェブサイトの入力フォームの例を示す図。
図9】本発明の実施例であるメッセージ追跡システムの管理者側端末の管理者画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、サーバがデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信するメッセージ送信ステップと、メッセージ受信者側端末のブラウザが受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かを判定する表示・アクセス判定ステップと、サーバがメッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更する第1ステータス変更ステップとを具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のメッセージ追跡システムは、メッセージ受信者側端末にメッセージデータを送信するサーバを備え、サーバが、サーバのデータベースのメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報を含むメッセージデータを送信し、メッセージ受信者側端末のブラウザが、サーバから受信したメッセージデータを表示するとともにユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしたか否かをサーバが判定し、サーバが、メッセージ受信者側端末のブラウザからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末からパラメータ情報を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末のメッセージ受信者をパラメータ情報に基づいて特定するとともにデータベースのメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報を「開封済み」の旨に変更する構成であることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0023】
例えば、メッセージ受信者側端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など、メッセージデータをブラウザにおいて画面表示するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続してデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、1つのサーバやクラウド上の複数のサーバでもよい。
さらに、メッセージデータの送受信は、メッセージデータの送受信毎に表示画面を切り換える電子メールでもよいし、同一の相手と同一の画面でやりとりを続けるチャットでもよい。つまり、電子メールアプリでもよいし、チャットアプリでもよい。
【実施例
【0024】
以下に、本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100について、図1乃至図9に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100の概念を示す図であり、図2は、本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100の動作例を示すチャート図であり、図3は、本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122の例を示す図であり、図4(A)は、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122を表示した際の動作を示す図であり、図4(B)は、HTTPリクエストのデータ例を示す図であり、図5は、本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122のURLリンクの例を示す図であり、図6は、本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122の添付ファイルFLの例を示す図であり、図7は、本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bが表示した所定のウェブサイトの例を示す図であり、図8は、本発明の実施例であるメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bが表示した所定のウェブサイトの入力フォームの例を示す図であり、図9は、本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100の管理者側端末130の管理者画面132の例を示す図である。
【0025】
本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100は、図1に示すように、サーバ110と、メッセージ受信者側端末120と、管理者側端末130とを備えている。
そして、サーバ110から複数のメッセージ受信者側端末120にメッセージデータ122を送信してメッセージデータ122を発端とした操作を追跡するように構成されている。
具体的には、サーバ110が、サーバ110のデータベース111にメッセージ受信者リストを有している。
そして、メッセージ受信者毎に生成したパラメータ情報J2を割り振る。
【0026】
さらに、サーバ110のデータベース111のメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末120に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるURL情報J1およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報J2を含むメッセージデータ122を送信する。
なお、送信実行のトリガーについては、管理者側端末130で行ってもよいし、管理者が管理者側端末130を用いてサーバ110に予め日時など設定してもよい。
また、メッセージデータ122のテキスト本文やタイトルの内容については、予め管理者が管理者側端末130において準備してサーバ110に予め設定する。
【0027】
そして、メッセージ受信者が、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージを選択する操作をすると、サーバ110から受信したメッセージデータ122がメールブラウザ121において表示される。
この際、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が、メッセージデータ122に含まれたURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスするとともにサーバ110から受信したメッセージデータ122を表示する。
【0028】
このとき、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が、サーバ110から受信したメッセージデータ122を表示するとともにURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスしたか否かを、サーバ110がURL情報J1およびパラメータ情報J2の有無に基づいて判定する。
そして、サーバ110が、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定する。
【0029】
これとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「開封済み」の旨に変更するように構成されている。
このとき、ステータス情報STを変更したログを取るのは勿論である。
これにより、複数のメッセージ受信者に対して例えば、電子メールマガジンを送信した場合に電子メールマガジンを受信したメッセージ受信者がメールブラウザ121において選択する操作をして電子メールマガジンを「開封」して表示させるとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「開封済み」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0030】
続いて、メッセージ追跡システム100の動作についてより詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、メッセージ送信ステップとして、サーバ110がデータベース111のメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末120に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるURL情報J1およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報J2を含むメッセージデータ122を送信する。
例えば、図3に示すような、HTML形式のメッセージデータ122にピクセルデータ123を含ませて、このピクセルデータ123にURL情報J1およびパラメータ情報J2をリンクさせたものをメッセージデータ122として各メッセージ受信者分だけ準備して送信する。
なお、図3に示すように、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121において、メッセージデータ122に含まれたピクセルデータ123にカーソルを合わせると、メールブラウザ121の左下にリンク設定の一例である「https://www.abc.co.jp/blank/?id=0123456&flag01=1」が表示される。
このうち、「https://www.abc.co.jp/blank/」がURL情報J1であり、「?」より後ろの「id=0123456&flag01=1」は、URL情報J1に付加されたパラメータ情報J2である。
そして、「id=0123456」は、メッセージ受信者毎に割り振られた識別情報であり、「&」より後ろの「flag01=1」は、「開封済み」の旨のステータス情報STである。
【0031】
ステップS2では、表示・アクセス判定ステップとして、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122を表示するとともにURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスしたか否かをサーバ110が判定する。
例えば、図3に示すような、ピクセルデータ123にURL情報J1およびパラメータ情報J2をリンクさせたものを含むHTML形式のメッセージデータ122を受信した場合で、メッセージ受信者が、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121において、このメッセージデータ122を選択したとする。
すると、図4(A)に示すように、メッセージ受信者側端末120からサーバ110へHTTPリクエストのデータが送信される。
【0032】
図4(B)に示すように、このHTTPリクエスト(リクエスト行、ヘッダー行およびボディ部含む)のデータには、URL情報J1の後にパラメータ情報J2が付加されている。
したがって、サーバ110は、メッセージ受信者側端末120からURL情報J1およびパラメータ情報J2を受信する。
これにより、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122を表示するとともにURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスしたか否かを、サーバ110は、パラメータ情報J2の有無に基づいて、判定することができる。
【0033】
そして、メッセージ受信者側端末120からのHTTPリクエストに応じて、サーバ110がHTTPレスポンスのデータを返す。
これにより、図3に示すように、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121において、ピクセルデータ123が表示される。
メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121におけるメッセージデータ122の表示に基づいてサーバ110へのアクセスがあったと判定した場合はステップS3へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS2を繰り返す。
なお、HTTPリクエストのデータには、メッセージ受信者側端末120のネットワーク上の識別情報としてのIPアドレス情報、および、メッセージ受信者側端末120の機器固有情報としてのMACアドレス情報の少なくとも一方を含めるように構成してもよい。
【0034】
ステップS3では、第1ステータス変更ステップとして、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得する。
そしてアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定する。
これとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「開封済み」の旨に変更する。
このとき、ステータス情報STを変更したログを取るのは勿論である。
【0035】
これにより、前述したように、複数のメッセージ受信者に対して例えば、電子メールマガジンを送信した場合に電子メールマガジンを受信したメッセージ受信者がメールブラウザ121において電子メールマガジンを「開封」して表示させるとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「開封済み」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0036】
また、図5に示すように、メッセージデータ122は、URL情報J1のリンク箇所124にURL情報J1およびパラメータ情報J2がリンク先として設定された構成でもよい。
一例として、URL情報J1の表示が「https://www.abc.co.jp/top/」であり、リンク先として「https://www.abc.co.jp/top/?id=0123456&flag02=1」が設定されている。
なお、図5に示すように、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121において、メッセージデータ122に含まれたURL情報J1のリンク箇所124にカーソルを合わせると、メールブラウザ121の左下にリンク設定の一例である「https://www.abc.co.jp/top/?id=0123456&flag02=1」が表示される。
このうち、「?」より後ろの「id=0123456&flag02=1」は、URL情報J1に付加されたパラメータ情報J2である。
そして、「id=0123456」は、メッセージ受信者毎に割り振られた識別情報であり、「&」より後ろの「flag02=1」は、「ウェブサイトアクセスあり」の旨のステータス情報STである。
【0037】
メッセージ受信者が、URL情報J1のリンク箇所124をクリック操作すると、HTTPリクエストのデータが、メッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータは、「https://www.abc.co.jp/top/?id=0123456&flag02=1」を含んでいる。
そして、HTTPレスポンスのデータとして、「https://www.abc.co.jp/top/」のウェブサイト画面のデータがサーバ110からメッセージ受信者側端末120へ送信される。
したがって、サーバ110は、受信したパラメータ情報J2をデータベース111のメッセージ受信者リストと照らし合わせることにより、サーバ110にアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0038】
本実施例では、ウェブサイト表示判定ステップとして、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作の一例であるクリック操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしてリンク先ウェブサイトを表示したか否かをサーバ110が判定する。
さらに、第2ステータス変更ステップとして、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bからのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得する。
そして、アクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「ウェブサイトアクセスあり」の旨に変更する。
【0039】
これにより、メッセージ受信者がブラウザ121Bにおいて例えば、電子メールマガジンに記載されたリンク箇所124を所定アクション操作してウェブサイトを表示させるとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「ウェブサイトアクセスあり」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトにアクセスしてウェブサイトを見てくれたかや、いつウェブサイトを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0040】
また、図6に示すように、メッセージデータ122は、添付ファイルFLにURL情報J1およびパラメータ情報J2がリンク先として設定された構成でもよい。
一例として、URL情報J1の表示が「https://www.email.com/inbox&attachfile」であり、リンク先として「https://www.email.com/inbox&attachfile/?id=0123456&flag03=1」が設定されている。
なお、図6に示すように、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121において、メッセージデータ122に含まれた添付ファイルFLの箇所にカーソルを合わせると、メールブラウザ121の左下にリンク設定の一例である「https://www.email.com/inbox&attachfile/?id=0123456&flag03=1」が表示される。
このうち、「?」より後ろの「id=0123456&flag03=1」は、URL情報J1に付加されたパラメータ情報J2である。
そして、「id=0123456」は、メッセージ受信者毎に割り振られた識別情報であり、「&」より後ろの「flag03=1」は、「添付ファイルダウンロード済み」の旨のステータス情報STである。
【0041】
メッセージ受信者が、添付ファイルFLのプレビューアイコン箇所をクリック操作すると、HTTPリクエストのデータが、メッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータは、「https://www.email.com/inbox&attachfile/?id=0123456&flag03=1」を含んでいる。
そして、HTTPレスポンスのデータとして、「https://www.email.com/inbox&attachfile/」の添付ファイルFLのデータがサーバ110からメッセージ受信者側端末120へ送信されてダウンロードされる。
したがって、サーバ110は、受信したパラメータ情報J2をデータベース111のメッセージ受信者リストと照らし合わせることにより、添付ファイルFLをダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0042】
さらに、本実施例では、添付ファイルダウンロード判定ステップとして、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122の添付ファイルFLをダウンロードする操作が行われて添付ファイルFLをメッセージ受信者側端末120にダウンロードしたか否かをサーバ110が判定する。
さらに、第3ステータス変更ステップとして、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得する。
そして、ダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「添付ファイルダウンロード済み」の旨に変更する。
【0043】
これにより、メッセージ受信者がメールブラウザ121において例えば、電子メールマガジンに添付された添付ファイルFLを操作してダウンロードするとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「添付ファイルダウンロード済み」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が添付ファイルFLをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0044】
また、図5のメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121におけるメッセージデータ122のURL情報J1のリンク箇所124に対するクリック操作に基づいて、図7に示すように、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいて、所定のウェブサイトを表示する場合、HTTPレスポンスのウェブサイトデータにパラメータ情報J2を含めてウェブサイトの例えば、ダウンロードボタンにリンク付けしてもよい。
具体的には、図7に示すように、所定のウェブサイトのダウンロードボタンにカーソルを合わせると、ブラウザ121Bの左下にリンク設定の一例である「https://www.abc.co.jp/downlaodfile/?id=0123456&flag04=1」が表示される。
このうち、「?」より後ろの「id=0123456&flag04=1」は、URL情報J1に付加されたパラメータ情報J2である。
そして、「id=0123456」は、メッセージ受信者毎に割り振られた識別情報であり、「&」より後ろの「flag04=1」は、「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨のステータス情報STである。
【0045】
メッセージ受信者が、ダウンロードボタンをクリック操作すると、HTTPリクエストのデータが、メッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータは、「https://www.abc.co.jp/downlaodfile/?id=0123456&flag04=1」を含んでいる。
そして、HTTPレスポンスのデータとして、「https://www.abc.co.jp/downlaodfile/」のファイルのデータがサーバ110からメッセージ受信者側端末120へ送信されてダウンロードされる。
したがって、サーバ110は、受信したパラメータ情報J2をデータベース111のメッセージ受信者リストと照らし合わせることにより、ファイルをダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0046】
なお、前述したように、図5のメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121におけるメッセージデータ122のURL情報J1のリンク箇所124に対するクリック操作に基づいて、図7に示すように、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいて、所定のウェブサイトが表示された場合、サーバ110は、メッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定できている。
さらに、所定のウェブサイト上において、ファイルをダウンロードする操作が行われた場合、このダウンロードする操作に基づいて、新たにHTTPリクエストのデータがメッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータには、メッセージ受信者側端末120のネットワーク上の識別情報としてのIPアドレス情報、および、メッセージ受信者側端末120の機器固有情報としてのMACアドレス情報の少なくとも一方を含めるように構成してもよい。
【0047】
したがって、メッセージデータ122を「開封」する際のHTTPリクエストのデータや、URL情報J1のリンク箇所124をクリックしてサーバ110にアクセスする際のHTTPリクエストのデータに含まれたIPアドレス情報およびMACアドレス情報の少なくとも一方と、所定のウェブサイト上においてファイルをダウンロードする際のHTTPリクエストのデータに含まれたIPアドレス情報およびMACアドレス情報の少なくとも一方とを比べて同一であれば、サーバ110はメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0048】
本実施例では、図5に示すように、ウェブサイトデータ送信ステップとして、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしたときに、サーバ110が、パラメータ情報J2をウェブサイトのダウンロードボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末120へ送信する。
そして、図7に示すように、ウェブサイト上ファイルダウンロード判定ステップとして、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいてウェブサイトを表示してウェブサイト上のファイルをダウンロードする操作が行われてファイルをメッセージ受信者側端末120にダウンロードしたか否かを判定する。
より具体的には、HTTPリクエストの有無によって判定する。
さらに、第4ステータス変更ステップとして、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2、メッセージ受信者側端末120のネットワーク上の識別情報、およびメッセージ受信者側端末120の機器固有情報のいずれかを取得する。
そして、ダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨に変更する。
【0049】
例えば、IPアドレス情報およびMACアドレス情報の少なくとも一方について、前述したように同一であれば、メッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
これにより、メッセージ受信者がブラウザ121Bにおいて操作してウェブサイトからファイルをダウンロードするとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトからファイルをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0050】
また、図5のメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121におけるメッセージデータ122のURL情報J1のリンク箇所124に対するクリック操作に基づいて、図8に示すように、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいて、所定のウェブサイトを表示する場合、HTTPレスポンスのウェブサイトデータにパラメータ情報J2を含めてウェブサイトの例えば、入力フォームの送信ボタンにリンク付けしてもよい。
具体的には、図8に示すように、所定のウェブサイトの入力フォームの送信ボタンにカーソルを合わせると、ブラウザ121Bの左下にリンク設定の一例である「https://www.abc.co.jp/formsend/?id=0123456&flag05=1」が表示される。
このうち、「?」より後ろの「id=0123456&flag05=1」は、URL情報J1に付加されたパラメータ情報J2である。
そして、「id=0123456」は、メッセージ受信者毎に割り振られた識別情報であり、「&」より後ろの「flag05=1」は、「フォーム入力あり」の旨のステータス情報STである。
【0051】
メッセージ受信者が、送信ボタンをクリック操作すると、HTTPリクエストのデータが、メッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータは、「https://www.abc.co.jp/formsend/?id=0123456&flag05=1」を含んでいる。
そして、HTTPレスポンスのデータとして、「https://www.abc.co.jp/formsend/」のファイルのデータがサーバ110からメッセージ受信者側端末120へ送信されて入力データの送信完了の旨が表示される。
したがって、サーバ110は、受信したパラメータ情報J2をデータベース111のメッセージ受信者リストと照らし合わせることにより、入力フォームで入力して送信したメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0052】
なお、前述したように、図5のメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121におけるメッセージデータ122のURL情報J1のリンク箇所124に対するクリック操作に基づいて、図8に示すように、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいて、所定のウェブサイトが表示された場合、サーバ110は、メッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定できている。
さらに、所定のウェブサイトの入力フォームの入力欄において、文字などのデータを入力して送信する操作が行われた場合、この入力・送信する操作に基づいて、新たにHTTPリクエストのデータがメッセージ受信者側端末120からサーバ110へ送信される。
このHTTPリクエストのデータには、前述したように、メッセージ受信者側端末120のネットワーク上の識別情報としてのIPアドレス情報、および、メッセージ受信者側端末120の機器固有情報としてのMACアドレス情報の少なくとも一方を含めるように構成してもよい。
【0053】
したがって、メッセージデータ122を「開封」する際のHTTPリクエストのデータや、URL情報J1のリンク箇所124をクリックしてサーバ110にアクセスする際のHTTPリクエストのデータに含まれたIPアドレス情報およびMACアドレス情報の少なくとも一方と、所定のウェブサイトの入力フォームの入力欄において入力・送信した際のHTTPリクエストのデータに含まれたIPアドレス情報およびMACアドレス情報の少なくとも一方とを比べて同一であれば、サーバ110はメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定することができる。
【0054】
本実施例では、図5に示すように、ウェブサイトデータ送信ステップとして、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしたときに、サーバ110が、パラメータ情報J2をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末120へ送信する。
そして、図8に示すように、入力情報送信判定ステップとして、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバ110に送信したか否かをサーバ110が判定する。
より具体的には、HTTPリクエストの有無、および、そのHTTPリクエストのデータに含まれた入力データによって判定する。
さらに、第5ステータス変更ステップとして、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2、メッセージ受信者側端末120のネットワーク上の識別情報、およびメッセージ受信者側端末120の機器固有情報のいずれかを取得する。
【0055】
そして、入力情報を送信したメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「フォーム入力あり」の旨に変更する。
これにより、メッセージ受信者がブラウザ121Bにおいて操作してウェブサイトの入力欄に入力して送信するとデータベース111のメッセージ受信者リストにおいて「フォーム入力あり」の旨のステータスになる。
その結果、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトの入力欄に入力して送信してくれたかや、いつ入力して送信してくれたかを簡単に把握することができる。
【0056】
さらに、管理者側アクセス判定ステップとして、メッセージデータ122の管理者側端末130がサーバ110にアクセスしたか否かをサーバ110が判定する。
そして、図9に示すように、管理者側端末130がサーバ110にアクセスしたとき、ステータス表示ステップとして、データベース111のメッセージ受信者のステータス情報STに基づいて管理者側端末130がブラウザ131を用いて管理者画面132を表示する。
この管理者画面132には、メッセージ受信者のステータス情報STおよび電話番号情報が表示されている。
管理者画面132には、受信者リストとして、送信日時、グループ名、受信者アドレス、氏名、電話番号の項目が設けられている。
【0057】
さらに、受信者毎に、「開封済み」、「ウェブサイトアクセスあり」、「添付ファイルダウンロード済み」、「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」、「フォーム入力あり」の旨のステータス情報STが表示されるように構成されている。
また、ステータス更新表示ステップとして、所定時間経過したとき、管理者側端末130がサーバ110にリクエストして管理者画面132のメッセージ受信者のステータス情報STを更新して表示する。
これにより、メッセージ受信者のステータス情報STが更新されて変更されたとき、管理者側端末130の管理者画面132に更新されたメッセージ受信者のステータス情報STが表示される。
その結果、管理者は必要に応じて手の空いた状態のメッセージ受信者に対して電話連絡などアプローチして個別に接触することができる。
【0058】
なお、ステータス情報STの変更について、第1から第5ステータス変更ステップとしたが、第3から第5についての順序は問わず、いずれが先であってもよい。
また、メッセージデータ122の一例としてメールマガジンを挙げて説明したが、請求書でもよい。
【0059】
このようにして得られた本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、サーバ110がデータベース111のメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末120に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるURL情報J1およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報J2を含むメッセージデータ122を送信するメッセージ送信ステップS1と、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が受信したメッセージデータ122を表示するとともにURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスしたか否かを判定する表示・アクセス判定ステップS2と、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「開封済み」の旨に変更する第1ステータス変更ステップS3とを具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0060】
さらに、本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしてリンク先ウェブサイトを表示したか否かを判定するウェブサイト表示判定ステップと、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「ウェブサイトアクセスあり」の旨に変更する第2ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトにアクセスしてウェブサイトを見てくれたかや、いつウェブサイトを見てくれたかを簡単に把握することができる。
【0061】
また、本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122の添付ファイルFLをダウンロードする操作が行われて添付ファイルFLをメッセージ受信者側端末120にダウンロードしたか否かを判定する添付ファイルダウンロード判定ステップと、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「添付ファイルダウンロード済み」の旨に変更する第3ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が添付ファイルFLをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0062】
さらに、本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしたときに、サーバ110が、パラメータ情報J2をウェブサイトのダウンロードボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末120へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいてウェブサイトを表示してウェブサイト上のファイルをダウンロードする操作が行われてファイルをメッセージ受信者側端末120にダウンロードしたか否かを判定するウェブサイト上ファイルダウンロード判定ステップと、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bからのファイルデータのリクエストの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してダウンロードしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「ウェブサイト上からファイルダウンロード済み」の旨に変更する第4ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトからファイルをダウンロードしてくれたかや、いつダウンロードしてくれたかを簡単に把握することができる。
【0063】
また、本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121においてメッセージデータ122に含まれるURL情報J1のリンク箇所124の所定アクション操作に基づいてメッセージ受信者側端末120がサーバ110へアクセスしたときに、サーバ110が、パラメータ情報J2をウェブサイトの入力欄の送信ボタンに関連付けてウェブサイトデータをメッセージ受信者側端末120へ送信するウェブサイトデータ送信ステップと、メッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bにおいてウェブサイトを表示してウェブサイトの入力欄に入力して送信する操作が行われて入力情報をサーバ110に送信したか否かを判定する入力情報送信判定ステップと、サーバ110がメッセージ受信者側端末120のブラウザ121Bからの入力情報の受信の際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得して入力情報を送信したメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者を特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「フォーム入力あり」の旨に変更する第5ステータス変更ステップとをさらに具備していることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者がウェブサイトの入力欄に入力して送信してくれたかや、いつ入力して送信してくれたかを簡単に把握することができる。
【0064】
さらに、本発明の実施例であるメッセージ追跡アプリケーションソフトウェアは、メッセージデータ122の管理者側端末130がサーバ110にアクセスしたか否かを判定する管理者側アクセス判定ステップと、管理者側端末130がサーバ110にアクセスしたとき、データベース111のメッセージ受信者のステータス情報STに基づいて管理者側端末130の管理者画面132でメッセージ受信者のステータス情報STおよび電話番号情報を表示するステータス表示ステップと、所定時間経過したとき、管理者側端末130がサーバ110にリクエストして管理者画面132のメッセージ受信者のステータス情報STを更新して表示するステータス更新表示ステップとをさらに具備していることにより、メッセージ送信者側である管理者は必要に応じて手の空いた状態のメッセージ受信者に対して電話連絡などアプローチして個別に接触することができる。
【0065】
また、本発明の実施例であるメッセージ追跡システム100は、サーバ110と、メッセージ受信者側端末120とを備え、サーバ110が、サーバ110のデータベース111のメッセージ受信者リストの宛先情報に基づいて複数のメッセージ受信者側端末120に対して通信ネットワーク上のデータを特定する情報であるURL情報J1およびメッセージ受信者毎に割り振られたパラメータ情報J2を含むメッセージデータ122を送信し、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121が、サーバ110から受信したメッセージデータ122を表示するとともにURL情報J1に基づいてサーバ110へアクセスしたか否かをサーバ110が判定し、サーバ110が、メッセージ受信者側端末120のメールブラウザ121からのアクセスの際にメッセージ受信者側端末120からパラメータ情報J2を取得してアクセスしたメッセージ受信者側端末120のメッセージ受信者をパラメータ情報J2に基づいて特定するとともにデータベース111のメッセージ受信者リストにおけるメッセージ受信者のステータス情報STを「開封済み」の旨に変更する構成であることにより、電子メールマガジンの発行者はどれくらいの割合でどのメッセージ受信者が電子メールマガジンを見てくれたかや、いつ電子メールマガジンを見てくれたかを簡単に把握することができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0066】
100 ・・・ メッセージ追跡システム
110 ・・・ サーバ
111 ・・・ データベース
120 ・・・ メッセージ受信者側端末
121 ・・・ メールブラウザ
121B・・・ (メッセージ受信者側端末の)ブラウザ
122 ・・・ (HTML形式の)メッセージデータ
123 ・・・ (メッセージデータ中の)ピクセルデータ
124 ・・・ リンク箇所
130 ・・・ 管理者側端末
131 ・・・ (管理者側端末の)ブラウザ
132 ・・・ 管理者画面
J1 ・・・ URL情報
J2 ・・・ パラメータ情報
FL ・・・ 添付ファイル
ST ・・・ ステータス情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9