(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】動画配信装置、動画配信方法及び動画配信プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20240226BHJP
H04N 21/235 20110101ALI20240226BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240226BHJP
A63F 13/49 20140101ALN20240226BHJP
A63F 13/79 20140101ALN20240226BHJP
【FI】
H04L67/00
H04N21/235
H04N21/258
A63F13/49
A63F13/79
(21)【出願番号】P 2020080004
(22)【出願日】2020-04-30
【審査請求日】2022-12-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトのアドレス:https://reality-notice.wrightflyer.net/6f7e8b059260e66a2b3267703e428748318c2381.html?t=1572250717 掲載日:令和1年10月30日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://reality-notice.wrightflyer.net/431aa87c393939dfbe0876c99a72788f20d300f1.html?t=1572250717 掲載日:令和1年11月1日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://reality.wrightflyer.net/ 掲載日:令和1年11月1日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://itunes.apple.com/us/app/reality/id1404176564?l=ja&ls=1&mt=8 掲載日:令和1年11月1日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.wrightflyer.le.reality 掲載日:令和1年11月1日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://apps.apple.com/jp/app/reality-vtuber%E5%B0%82%E7%94%A8%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1404176564 掲載日:令和1年11月1日 [刊行物等] ウェブサイトのアドレス:https://twitter.com/WFLE_REALITY/status/1190138900355932160?s=20 掲載日:令和1年11月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】倉淵 彩
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特許第6622440(JP,B1)
【文献】特許第6664534(JP,B1)
【文献】特開2001-092887(JP,A)
【文献】特許第6668549(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
H04N 21/235
H04N 21/258
A63F 13/49
A63F 13/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置であって、一又は複数のプロセッサを備え、
前記一又は複数のプロセッサは、
第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、前記第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、
前記動画を表示した端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、前記第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、
前記動画を表示するための情報は、前記第1ユーザ又は前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含
み、
前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置は、他のユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求を送信可能であり、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置から送信された入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、
ことを特徴とする動画配信装置。
【請求項2】
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記少なくとも一のユーザの端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクトに対する前記第1ギフトの表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項3】
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記第1ユーザに関連付けられているユーザの数に基づいて実行される、請求項1又は2に記載の動画配信装置。
【請求項4】
前記一又は複数のプロセッサは、前記少なくとも一のユーザの端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求に応じて、前記入力情報を更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一の端末装置に配信することをさらに実行し、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、請求項1~3のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項5】
前記入力情報は、キャラクタオブジェクトに対する文字情報又は評価情報である、請求項
4に記載の動画配信装置。
【請求項6】
前記一又は複数のプロセッサは、連続する複数の期間のうちのそれぞれの期間において、前記動画を表示するための情報が配信されたか否かを判定することをさらに実行し、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記動画を表示するための情報を配信した期間が連続した場合における、その連続した期間の数に関する情報に基づいて実行される、請求項1~
5のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項7】
前記一又は複数のプロセッサは、前記動画を表示するための情報の送信先の端末装置の数を計数することをさらに実行し、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記計数された端末装置の数に基づいて実行される、請求項1~
6のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項8】
前記第1オブジェクトの表示の変更において、前記第1オブジェクトを含む前記動画の配信の開始から所定時間の経過後、前記第1ユーザ又は前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づく第2オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、請求項1~
7のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項9】
前記一又は複数のプロセッサは、
前記第1キャラクタオブジェクト及び第2ユーザの動きに基づいて生成された第2キャラクタオブジェクトを少なくとも含む動画を表示するための情報を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザとは異なる少なくとも一の第3ユーザの端末装置に配信し、
前記動画を表示した端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクト及び前記第2キャラクタオブジェクトのいずれか一方に対する前記第1ギフトの表示要求に応じて、前記第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一の第3ユーザの端末装置に配信し、
前記動画が、前記第1キャラクタオブジェクト及び前記第2キャラクタオブジェクトのそれぞれに対する第1オブジェクトを含む場合、前記一又は複数のプロセッサは、前記第1キャラクタオブジェクトに対する前記第2オブジェクトに対応付けられたポイントと、前記第2キャラクタオブジェクトに対する前記第2オブジェクトに対応付けられたポイントとに基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの順位を決定する、ことを実行する、請求項1~
8のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項10】
前記一又は複数のプロセッサは、前記第1キャラクタオブジェクトに対する前記第2オブジェクトに対応付けられたポイントと、前記第2キャラクタオブジェクトに対する前記第2オブジェクトに対応付けられたポイントとに基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの少なくとも一方に特典を付与することを実行する、請求項
9に記載の動画配信装置。
【請求項11】
一又は複数のプロセッサを備え、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置の動画配信方法であって、
前記一又は複数のプロセッサは、
第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、前記第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、
前記動画を表示した端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、前記第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、
前記動画を表示するための情報は、前記第1ユーザ又は前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含
み、
前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置は、他のユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求を送信可能であり、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置から送信された入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、
ことを特徴とする動画配信方法。
【請求項12】
一又は複数のプロセッサを備え、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置の動画配信プログラムであって、
前記一又は複数のプロセッサに、
第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、前記第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、
前記動画を表示した端末装置から送信された、前記第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、前記第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行させ、
前記動画を表示するための情報は、前記第1ユーザ又は前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含
み、
前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置は、他のユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求を送信可能であり、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置から送信された入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、
ことを特徴とする動画配信プログラム。
【請求項13】
ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信するサーバ装置と、複数のユーザのそれぞれが有する各端末装置と、を有する動画配信システムの動画配信方法であって、
前記複数のユーザのうちの第1ユーザが有する端末装置は、
前記第1ユーザの動きに基づいて第1キャラクタオブジェクトを生成し、
生成された前記第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、第1ユーザが有する端末装置から受信し、
受信された前記情報を、前記第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、
前記少なくとも一のユーザの端末装置は、
前記サーバ装置から受信した情報に基づいて前記動画を表示し、
表示された前記動画に含まれる前記第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記動画を表示した端末装置から送信された前記表示要求に応じて、前記第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む前記動画を表示するための情報を、前記少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、
前記動画を表示するための情報は、前記第1ユーザ又は前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含
み、
前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置は、他のユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求を送信可能であり、
前記第1オブジェクトの表示の変更は、前記第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置から送信された入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行される、
ことを特徴とする動画配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示された実施形態は、動画配信装置、動画配信方法及び動画配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、動画データ等を含む配信データを一又は複数の端末装置に配信する動画配信システムが知られている。近年における動画配信システムでは、配信データに基づく配信画面を視聴した視聴者が端末装置を操作することで、動画データの作成者である配信者に所定のオブジェクト及びコメント等が提供される技術が展開されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、配信者からの動画データと視聴者によって提供されたアイテムを示す画像データとが同時に表示される配信データを、一又は複数の端末装置に配信する動画配信システムについて記載されている。この動画配信システムでは、視聴者は、自ら提供したアイテムを示す画像データだけでなく、他の視聴者によって提供されたアイテムを示す画像データを、配信者からの動画データととともに視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の動画配信システムでは、視聴者から提供されたアイテム等のオブジェクトを示す画像は、全て画一的に表示されるだけであった。このため、動画配信システムとの関わり合いが深い視聴者から提供されたオブジェクトを示す画像であっても、他の視聴者によって提供されたオブジェクトを示す画像によって埋もれてしまい、視聴者の配信イベントへの参加意欲が低下することがあった。
【0006】
また、従来の動画配信システムにおいて、視聴者から提供されたアイテム等のオブジェクトを示す画像は、動画配信システムに積極的に関与している配信者の動画データとともに表示される場合でも、動画配信システムに積極的に関与しない配信者の動画データとともに表示される場合でも、何ら変わりなく表示される。このように、各配信者は他の配信者との差別化を図ることが難しいため、各配信者の配信意欲が低下することがあった。
【0007】
さらに、従来の動画配信システムでは、配信者との関係性が強い視聴者からのオブジェクトを示す画像と、当該配信者との関係性が弱い他の視聴者によって提供されたオブジェクトを示す画像とは、画像の種類が同じであれば同様に表示される。このように、配信者及び視聴者は、互いの関係性を強めても動画表示に影響がないため、動画配信システムに関わる意欲が低下することがあった。
【0008】
開示された動画配信システムに関する動画配信装置、動画配信方法及び動画配信プログラムは、このような課題を解決すべくなされたものであり、配信者及び/又は視聴者が動画配信に関与する意欲を向上させることを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
動画配信装置は、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置であって、一又は複数のプロセッサを備え、一又は複数のプロセッサは、第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、動画を表示した端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、動画を表示するための情報は、第1ユーザ又は第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含む。
【0010】
また、動画配信装置において、第1オブジェクトの表示の変更は、少なくとも一のユーザの端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求の回数に関する情報に基づいて実行されることが好ましい。
【0011】
また、動画配信装置において、第1オブジェクトの表示の変更は、第1ユーザに関連付けられているユーザの数に基づいて実行されることが好ましい。
【0012】
また、動画配信装置において、一又は複数のプロセッサは、少なくとも一のユーザの端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求に応じて、入力情報を更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一の端末装置に配信することをさらに実行し、第1オブジェクトの表示の変更は、入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行されることが好ましい。
【0013】
また、動画配信装置において、第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置は、他のユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトに対する入力情報の表示要求を送信可能であり、第1オブジェクトの表示の変更は、第1ギフトの表示要求を行ったユーザの端末装置から送信された入力情報の表示要求の回数に関する情報に基づいて実行されることが好ましい。
【0014】
また、動画配信装置において、入力情報は、キャラクタオブジェクトに対する文字情報又は評価情報であることが好ましい。
【0015】
また、動画配信装置において、一又は複数のプロセッサは、連続する複数の期間のうちのそれぞれの期間において、動画を表示するための情報が配信されたか否かを判定することをさらに実行し、第1オブジェクトの表示の変更は、動画を表示するための情報を配信した期間が連続した場合における、その連続した期間の数に関する情報に基づいて実行されることが好ましい。
【0016】
また、動画配信装置において、一又は複数のプロセッサは、動画を表示するための情報の送信先の端末装置の数を計数することをさらに実行し、第1オブジェクトの表示の変更は、計数された端末装置の数に基づいて実行されることが好ましい。
【0017】
また、動画配信装置において、第1オブジェクトの表示の変更において、第1オブジェクトを含む動画の配信の開始から所定時間の経過後、第1ユーザ又は第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づく第2オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一のユーザの端末装置に配信することが好ましい。
【0018】
また、動画配信装置において、一又は複数のプロセッサは、第1キャラクタオブジェクト及び第2ユーザの動きに基づいて生成された第2キャラクタオブジェクトを少なくとも含む動画を表示するための情報を、第1ユーザ及び第2ユーザとは異なる少なくとも一の第3ユーザの端末装置に配信し、動画を表示した端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクト及び第2キャラクタオブジェクトのいずれか一方に対する第1ギフトの表示要求に応じて、第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一の第3ユーザの端末装置に配信し、動画が、第1キャラクタオブジェクト及び第2キャラクタオブジェクトのそれぞれに対する第1オブジェクトを含む場合、一又は複数のプロセッサは、第1キャラクタオブジェクトに対する第2オブジェクトに対応付けられたポイントと、第2キャラクタオブジェクトに対する第2オブジェクトに対応付けられたポイントとに基づいて、第1ユーザ及び第2ユーザの順位を決定する、ことを実行することが好ましい。
【0019】
また、動画配信装置において、一又は複数のプロセッサは、第1キャラクタオブジェクトに対する第2オブジェクトに対応付けられたポイントと、第2キャラクタオブジェクトに対する第2オブジェクトに対応付けられたポイントとに基づいて、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方に特典を付与することを実行することが好ましい。
【0020】
動画配信方法は、一又は複数のプロセッサを備え、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置の動画配信方法であって、一又は複数のプロセッサは、第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、動画を表示した端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、動画を表示するための情報は、第1ユーザ又は第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含む。
【0021】
動画配信プログラムは、一又は複数のプロセッサを備え、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信する動画配信装置の動画配信プログラムであって、一又は複数のプロセッサに、第1ユーザの動きに基づいて生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、動画を表示した端末装置から送信された、第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求に応じて、第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行させ、動画を表示するための情報は、第1ユーザ又は第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含む。
【0022】
動画配信方法は、ユーザの動きに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを含む動画を配信するサーバ装置と、複数のユーザのそれぞれが有する各端末装置と、を有する動画配信システムの動画配信方法であって、複数のユーザのうちの第1ユーザが有する端末装置は、第1ユーザの動きに基づいて第1キャラクタオブジェクトを生成し、生成された第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、第1キャラクタオブジェクトを含む動画を表示するための情報を、第1ユーザが有する端末装置から受信し、受信された情報を、第1ユーザとは異なる少なくとも一のユーザの端末装置に配信し、少なくとも一のユーザの端末装置は、サーバ装置から受信した情報に基づいて動画を表示し、表示された動画に含まれる第1キャラクタオブジェクトに対する第1ギフトの表示要求をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、動画を表示した端末装置から送信された表示要求に応じて、第1ギフトに対応する第1オブジェクトを更に含む動画を表示するための情報を、少なくとも一のユーザの端末装置に配信する、ことを実行し、動画を表示するための情報は、第1ユーザ又は第1ギフトの表示要求を行ったユーザに関する情報に基づいて、第1オブジェクトの表示を変更するための情報を含む。
【発明の効果】
【0023】
動画配信装置、動画配信方法及び動画配信プログラムによって、配信者及び/又は視聴者が動画配信に関与する意欲を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】動画配信システム1の概略構成の一例を示す図である。
【
図2】端末装置2の概略構成の一例を示す図である。
【
図3】(a)は、端末装置2を操作するユーザの一例を示す斜視図であり、(b)は、端末装置2の一例を示す斜視図である。
【
図4】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図5】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図6】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】端末装置2の表示装置23に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】各種テーブルT1~T4のデータ構造の一例を示す図である。
【
図11】サーバ装置3の概略構成の一例を示す図である。
【
図12】動画配信システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0026】
(動画配信システム1)
図1は、動画配信システム1の概略構成の一例を示す図である。動画配信システム1は、複数のユーザのそれぞれが操作する端末装置2と、サーバ装置3とを備える。端末装置2及びサーバ装置3は、例えば、基地局4と、移動体通信網5と、ゲートウェイ6と、インターネット7等の通信ネットワークと、を介して相互に接続される。端末装置2及びサーバ装置3間では、所定の通信プロトコルに基づいて通信が行われる。所定の通信プロトコルは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol,HTTP)等である。
【0027】
端末装置2は、スマートフォン等の情報処理装置である。端末装置2は、携帯電話機、タブレット端末、タブレットPC(Personal Computer)、電子書籍リーダー、ウェアラブルコンピュータ等でもよい。端末装置2は、携帯ゲーム機、ゲーム用コンソール又はノートPC等でもよい。端末装置2は、撮像した撮像データに基づく動画データの生成及び/又は動画データの再生が可能であれば、どのような情報処理装置でもよい。なお、端末装置2は動画配信装置の一種である。
【0028】
図1に示される例では、1台のサーバ装置3が動画配信システム1の構成要素として図示されているが、サーバ装置3は複数の物理的に別体のサーバ装置の集合であってもよい。この場合、複数のサーバ装置のそれぞれは、同一の機能を有するものでもよく、1台のサーバ装置3の機能を分散して有するものでもよい。なお、サーバ装置3は動画配信装置の一種である。
【0029】
(端末装置2)
図2は、端末装置2の概略構成の一例を示す図である。
【0030】
端末装置2は、基地局4、移動体通信網5、ゲートウェイ6、及びインターネット7を介してサーバ装置3に接続し、サーバ装置3と通信を行う。端末装置2は、ユーザによって入力された各種データ(撮像データ等)に従ってモーションデータ等を生成し、生成したデータをサーバ装置3に送信する。また、端末装置2は、サーバ装置3から配信された配信データを受信し、受信した配信データに基づいて配信画面等を表示する。このような機能を実現するため、端末装置2は、通信I/F21と、記憶装置22と、表示装置23と、入力装置24と、撮像装置25と、マイク26と、プロセッサ27とを備える。
【0031】
以下、モーションデータを生成する機能を少なくとも使用するユーザを配信ユーザと称し、配信データに基づく配信画面を表示する機能を少なくとも使用するユーザを視聴ユーザと称する場合がある。なお、ユーザは、配信ユーザであり且つ視聴ユーザであってもよい。
【0032】
通信I/F21は、ハードウェア、ファームウェア、又はTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)ドライバやPPP(Point-to-Point Protocol)ドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装される。端末装置2は、通信I/F21を介して、他の装置にデータを送信し且つ他の装置からデータを受信することができる。
【0033】
記憶装置22は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ装置である。記憶装置22は、プロセッサ27における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。記憶装置22に記憶されるドライバプログラムは、表示装置23を制御する出力デバイスドライバプログラム、及び、入力装置24を制御する入力デバイスドライバプログラム等である。記憶装置22に記憶されるアプリケーションプログラムは、後述するモーションデータを生成し且つサーバ装置3からの配信データを再生する制御プログラム等である。記憶装置22に記憶されるデータは、ユーザを一意に識別するための識別情報(例えば、ユーザID(identification))等である。また、記憶装置22は、データとして、後述するモデルデータ、背景データ等を記憶する。また、記憶装置22は、データとして、後述するユーザテーブルT1,オブジェクトテーブルT2,アクティビティテーブルT3,抽選確率テーブルT4を記憶する。また、記憶装置22は、所定の処理に係るデータを一時的に記憶してもよい。なお、制御プログラムは、サーバ装置3又はその他の装置から送信されたものでもよい。
【0034】
背景データは、配信データによって表示される配信画面の動画像を構成する仮想空間を構築するためのアセットデータである。背景データは、仮想空間の背景を描画するためのデータ、配信画面に含まれる各種物体を描画するためのデータ、及びこれら以外の配信画面に表示される各種背景オブジェクトを描画するためのデータが含まれる。背景データには、仮想空間における各種背景オブジェクトの位置を示すオブジェクト位置情報を含んでもよい。
【0035】
表示装置23は、液晶ディスプレイである。なお、表示装置23は、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等でもよい。表示装置23は、プロセッサ27から供給された動画像データに応じた動画像や、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
【0036】
入力装置24は、タッチパネル等のポインティングデバイスである。タッチパネルは、ユーザのタップ、ダブルタップ、ドラッグ等の各種タッチ操作を検出することができる。タッチパネルは、静電容量式の近接センサを備え、ユーザの非接触操作を検出可能に構成されてもよい。なお、入力装置24は、入力キー等でもよい。ユーザは、入力装置24を用いて、文字、数字及び記号、若しくは、表示装置23の表示画面上の位置等を入力することができる。入力装置24は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、入力装置24は、発生した信号を、ユーザの指示として、プロセッサ27に供給する。
【0037】
撮影装置25は、結像光学系、撮像素子及び画像処理部等を有するカメラである。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光束を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像の画像を出力する。画像処理部は、連続して撮像素子によって生成された画像から、所定期間毎に所定のファイル形式の動画像データを作成して撮像データとして出力する。または、画像処理部は、撮像素子によって生成された画像から所定のファイル形式の静止画像データを作成して撮像データとして出力する。
【0038】
マイク26は、ユーザによって発せられた音声を取得し、音声データに変換するように構成された集音装置である。マイク26は、ユーザの音声入力を取得することができるように構成され、マイク26により取得されたユーザの音声入力は音声データに変換され、音声データが通信I/F21を介してサーバ装置3に送信される。
【0039】
プロセッサ27は、記憶装置22に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及びアプリケーションプログラムをメモリにロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する処理装置である。プロセッサ27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等の電子回路、又は各種電子回路の組み合わせである。プロセッサ27は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、MCU(Micro Controller Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
図2においては、プロセッサ27が単一の構成要素として図示されているが、プロセッサ27は複数の物理的に別体のプロセッサの集合であってもよい。
【0040】
プロセッサ27は、制御プログラムに含まれる各種命令を実行することにより、生成部271、送信部272、受信部273、再生部274として機能する。
【0041】
(生成部271)
以下、
図3を参照して、生成部271の機能の一例を説明する。
図3(a)及び(b)に示されるように、配信ユーザUによって把持された端末装置2の撮像装置25は、例えば、表示装置23の表示画面を眺める配信ユーザUの顔が撮影方向Dとなるように、端末装置2に設置される。撮像装置25は、撮影方向Dの配信ユーザUの顔を連続的に撮像し、配信ユーザUの顔の撮像データを取得し、プロセッサ27に出力する。撮像装置25は、配信ユーザUの顔以外の部位、例えば、頭部、腕部、手部(指部を含む)、胸部、胴部、脚部、又はこれら以外の部位を撮像して撮像データを取得しても良い。また、撮像装置25は、人物の顔の奥行きを検出可能な3Dカメラであってもよい。
【0042】
生成部271は、撮像装置25によって連続的に出力された撮像データに基づいて、配信ユーザUの顔の動きのデジタル表現であるフェイスモーションデータを、時間の経過に伴って随時生成する。フェイスモーションデータは、所定のサンプリング時間間隔ごとに生成されてもよい。このように、生成部271によって生成されたフェイスモーションデータは、配信ユーザUの顔の動き(表情の変化)を時系列的にデジタル表現することができる。
【0043】
生成部271は、配信ユーザUの各部位(頭部、腕部、手部(指部を含む)、胸部、胴部、脚部、又はこれら以外の部位)の位置及び向きのデジタル表現であるボディモーションデータを、フェイスモーションデータとともに、又は、フェイスモーションデータとは別に、生成してもよい。
【0044】
ボディモーションデータは、配信ユーザUに装着された公知のモーションセンサからの検出情報に基づいて生成されてもよい。この場合、端末装置2の通信I/F21は、配信ユーザUに装着されたモーションセンサからの検出情報を無線通信で取得するための所定の通信回路を有する。そして、生成部271は、通信I/F21によって取得された検出情報に基づいてボディモーションデータを生成する。ボディモーションデータは、所定のサンプリング時間間隔ごとに生成されてもよい。
【0045】
このように、生成部271によって生成されたボディモーションデータは、配信ユーザUの体の動きを時系列的にデジタル表現することができる。
【0046】
配信ユーザUに装着されたモーションセンサからの検出情報に基づくボディモーションデータの生成は、例えば、撮影スタジオで行われてもよい。この場合、撮影スタジオには、ベースステーションと、トラッキングセンサと、ディスプレイと、が備えられてもよい。ベースステーションは、例えば、多軸レーザーエミッターである。配信ユーザUに装着されるモーションセンサは、例えば、HTC CORPORATIONから提供されているVive Trackerでもよく、また、ベースステーションは、例えば、HTC CORPORATIONから提供されているベースステーションでもよい。
【0047】
また、撮影スタジオに隣接した別室に、サポーターコンピュータが設置されていてもよい。撮影スタジオのディスプレイは、サポートコンピュータから受信した情報を表示するように構成されてもよい。サーバ装置3は、サポーターコンピュータが設置されている部屋と同じ部屋に設置されてもよい。サポーターコンピュータが設置されている部屋と撮影スタジオとはガラス窓によって隔てられていてもよい。この場合、サポーターコンピュータのオペレータは、配信ユーザを視認できる。サポーターコンピュータは、サポーターの操作に応じて、撮影スタジオに備えられた各種装置の設定を変更することができるように構成されてもよい。サポーターコンピュータは、例えば、ベースステーションによる走査インターバルの設定、トラッキングセンサの設定、及びこれら以外の各種機器の各種設定の変更を行うことができる。オペレータは、サポーターコンピュータにメッセージを入力し、当該入力されたメッセージが撮影スタジオのディスプレイに表示されてもよい。
【0048】
(送信部272)
送信部272は、生成部271によって生成されたフェイスモーションデータ及び/又はボディモーションデータを、記憶装置22に記憶された配信ユーザIDとともに、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。以下、フェイスモーションデータ及びボディモーションデータを、モーションデータと総称する場合がある。
【0049】
送信部272は、マイク26により取得された配信ユーザUの音声データを、リアルタイムに通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、音声データは、モーションデータと同期させてサーバ装置3に送信されてもよい。
【0050】
送信部272は、配信ユーザUが入力装置24を操作することによって入力された応答情報を配信画面に表示させるための表示要求、及び、後述するギフトオブジェクト情報に対応するギフトオブジェクトを配信画面に表示させるための表示要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、表示要求には、記憶装置22に記憶された配信ユーザIDが含まれる。応答情報の詳細は後述する。また、送信部272は、動画配信の終了を指示するための終了要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、終了要求には、記憶装置22に記憶された配信ユーザIDが含まれる。
【0051】
(受信部273)
受信部273は、サーバ装置3から送信された配信データを、通信I/F21を介して受信する。配信データは、配信ユーザに係るモーションデータと配信ユーザのユーザIDとを少なくとも含む配信データ、又は、各種の表示要求を含む配信データ等である。なお、配信データの詳細は後述する。
【0052】
(再生部274)
再生部274は、生成部271によって生成されたモーションデータ及び/又は受信部273によって受信された配信データに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する。
【0053】
(各種画面の例)
以下、
図4~9を参照し、配信ユーザ及び視聴ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される各種画面の例について説明する。
【0054】
図4(a)は、表示装置23に表示される配信画面400の一例を示す図である。配信画面400には、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。
【0055】
配信ユーザの端末装置2は、動画配信の開始と同時に、送信部272によるモーションデータ等の送信処理と再生部274による配信画面400の表示処理とを同時に実行する。なお、配信ユーザによる、配信ユーザの端末装置2の表示装置23に表示された所定の動画配信開始ボタン(図示しない)の選択に応じて、動画配信は開始する。
【0056】
視聴ユーザの端末装置2は、配信中の一又は複数の配信ユーザを示す情報をサーバ装置3から受信し、配信中の一又は複数の配信ユーザを選択するための動画選択画面(図示しない)を表示する。次に、視聴ユーザの端末装置2は、視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて動画選択画面において選択された配信ユーザを示す情報を含む視聴開始要求を、サーバ装置3に送信する。そして、視聴ユーザの端末装置2は、視聴開始要求に含まれる情報によって示される配信ユーザに係る配信データをサーバ装置3から受信し、受信した配信データに基づいて配信画面400を表示する。なお、サーバ装置3は、視聴開始要求を送信した端末装置2の視聴ユーザを視聴中の視聴ユーザとして登録(記憶装置32に記憶)する。視聴ユーザの端末装置2は、視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて視聴終了要求をサーバ装置3に送信することによって、配信データの受信を終了し、配信画面400の表示を終了する。なお、サーバ装置3は、視聴終了要求を送信した端末装置2の視聴ユーザについて、視聴中の視聴ユーザとしての登録を解除する。
【0057】
キャラクタオブジェクト401は、配信ユーザのモーションデータに基づいて生成されたオブジェクト画像である。モーションデータにフェイスモーションデータが含まれる場合、配信ユーザの表情の動きに同期して、キャラクタオブジェクト401の表情が変化する。モーションデータにボディモーションデータが含まれる場合、配信ユーザの体の動きに同期して、キャラクタオブジェクト401の対応する部位が動作する。
【0058】
評価ボタン402は、配信画面400等に関する評価データの送信を指示するためのオブジェクト画像である。入力装置24がタッチパネルである場合、評価ボタン402の表示領域に対して、視聴ユーザがタップ操作することにより、当該評価ボタン402が選択される。評価ボタン402は、配信ユーザの端末装置2に表示されなくてもよい。配信画面400を視聴中の視聴ユーザによって評価ボタン402が選択されると、送信部272は、「配信画面400に対する肯定的な評価」がなされたことを示す評価データ又は「配信画面400に含まれるキャラクタオブジェクト401に対する肯定的な評価」がなされたことを示す評価データを、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、受信した評価データを配信ユーザの端末装置2に送信してもよい。
【0059】
なお、評価ボタン402は、「配信画面400に対する否定的な評価」がなされたことを示す評価データ又は「配信画面400に含まれるキャラクタオブジェクト401に対する否定的な評価」がなされたことを示す評価データ、の送信を指示するためのオブジェクト画像でもよい。また、配信画面400に、複数種類の評価ボタン402(例えば、肯定的な評価データを送信するための評価ボタン及び否定的な評価データを送信するための評価ボタンの2種類の評価ボタン)が含まれてもよい。
【0060】
配信画面400を複数の視聴ユーザが視聴している場合、各視聴ユーザの端末装置2から送信された評価データを集計した集計情報が配信画面400に含まれてもよい。例えば、サーバ装置3は、複数の視聴ユーザのそれぞれの端末装置2から送信された評価データの数を計数し、当該評価データの数を配信画面400に含めてもよい。集計情報は、評価データの数に限らず、評価データが送信された時間帯に関する情報等でもよい。なお、集計期間は、配信画面400の配信開始から現在時刻までの期間、又は、所定の期間(例えば、21時~24時までの期間)等である。また、集計期間は、複数設定されてもよい。受信した評価データが配信ユーザの端末装置2に送信される場合、評価データの集計は、配信ユーザの端末装置2によって実行されてもよい。この場合、配信画面400に集計情報を含める処理は、配信ユーザの端末装置2によって実行されてもよい。
【0061】
ギフトボタン403は、配信画面400に表示させるギフトオブジェクトを選択するための選択画面410の表示を指示するためのオブジェクト画像である。入力装置24がタッチパネルである場合、ギフトボタン403の表示領域に対して、視聴ユーザがタップ操作することにより、当該ギフトボタン403が選択される。配信画面400を視聴中の視聴ユーザによってギフトボタン403が選択されると、選択画面410が表示される。選択画面410の詳細は後述する。ギフトボタン403は、配信ユーザの端末装置2に表示されなくてもよい。
【0062】
コメントボタン404は、配信画面400に表示させるコメント(文字列)を入力するためのコメント入力ウィンドウ(図示しない)の表示を指示するためのオブジェクト画像である。入力装置24がタッチパネルである場合、コメントボタン404の表示領域に対して、視聴ユーザがタップ操作することにより、当該コメントボタン404が選択される。配信画面400を視聴中の視聴ユーザによってコメントボタン404が選択されると、コメント入力ウィンドウ(図示しない)が配信画面400上に重畳表示される。コメントボタン404は、配信ユーザの端末装置2に表示されなくてもよい。
【0063】
コメント入力ウィンドウは、コメントボタン404を選択した視聴ユーザの端末装置2の表示装置23のみに表示され、コメント入力ウィンドウ及びコメント入力ウィンドウに入力中の文字列は、他の視聴ユーザの端末装置2の表示装置23に表示されない。視聴ユーザが入力装置24を操作することでコメント入力ウィンドウに入力されたコメント(文字列)を示すコメントデータは、送信部272によって通信I/F21を介してサーバ装置3に送信される。
【0064】
応答情報表示領域405は、配信画面400を視聴中の各視聴ユーザの端末装置2から送信された、コメントデータ、評価データ、及び/又はギフトオブジェクトに関する情報が含まれる。以下、コメントデータ、評価データ、及び/又はギフトオブジェクトに関する情報を総称して、応答情報と称する場合がある。
【0065】
図4(a)に示される応答情報表示領域405の例では、「ユーザA」という名前の視聴ユーザの端末装置2が「かわいい」というコメントを示すコメントデータを送信したことが示されている。また、「ユーザB」という名前の視聴ユーザの端末装置2が評価データを送信したことが示されている。また、「ユーザC」という名前の視聴ユーザの端末装置2によって「クマさん」というギフトオブジェクトが選択されたことが示されている。
【0066】
サーバ装置3は、配信画面400を視聴中の視聴ユーザの端末装置2からの応答情報の表示要求を受信し、当該表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2に、応答情報を含む配信データを送信する。配信画面400を視聴中の各視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から送信された配信データに含まれる応答情報、及び、サーバ装置3に送信した応答情報を、時系列に並べて応答情報表示領域405内に含めた配信画面400を表示する。また、サーバ装置3は、視聴ユーザの端末装置2からの配信データに含まれる応答情報を、配信ユーザの端末装置2に送信し、配信ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から送信された配信データに含まれる応答情報を、時系列に並べて応答情報表示領域405内に含めた配信画面400を表示する。
【0067】
なお、サーバ装置3は、配信画面400を視聴中の一又は複数の視聴ユーザの端末装置2からの応答情報を、送信された順に時系列に並べて、配信画面400の応答情報表示領域405内に含めた配信データを生成し、配信データを、配信ユーザ及び各視聴ユーザの端末装置2に送信してもよい。
【0068】
応答情報表示領域405に表示可能な応答情報の数に上限数が設定されてもよい。
図4(a)に示される応答情報表示領域405の例では、表示可能な応答情報の上限数は「3」である。各端末装置2に表示される応答情報の数が、設定された上限数を超える場合、各端末装置2は、新しい3つの応答情報を、順に応答情報表示領域405に含めた配信画面400を表示する。なお、サーバ装置3が、受信した時間が新しい3つの応答情報を、順に応答情報表示領域405に含めた配信データを生成し、配信データを各視聴ユーザの端末装置2に送信してもよい。
【0069】
なお、公知のスクロールバーが応答情報表示領域405に隣接して表示されてもよい。この場合、視聴ユーザによるスクロールバーの操作に応じて、応答情報表示領域405に表示された応答情報よりも古い応答情報が、応答情報表示領域405に表示される。
【0070】
図4(b)は、表示装置23に表示される選択画面410の一例を示す図である。
図4(b)に示される選択画面410は、配信画面400に重畳するように表示される。選択画面410は、配信画面400の表示を終了させた後に表示されてもよい。
【0071】
選択画面410には、一又は複数の候補オブジェクトを示す画像及び/又は名前が含まれる。
図4(b)に示される例では、8種類の候補オブジェクトを示す画像及び名前が選択画面410に表示される。選択画面410に表示される候補オブジェクトの数は、8つに限らない。なお、サーバ装置3は、複数の候補オブジェクトを示す画像の一部を選択画面410内に含めることができない場合、公知のスクロールバーが選択画面410内に含まれてもよい。この場合、視聴ユーザによるスクロールバーの操作に応じて、選択画面410に現在表示されていない候補オブジェクトを示す画像が、選択画面410内にスクロール表示される。
【0072】
候補オブジェクトのそれぞれはギフトオブジェクトを示し、候補オブジェクトを示す画像は、例えば、ギフトオブジェクトを示すアイコン画像、サムネイル画像等である。なお選択画面410において、ギフトオブジェクトの分類(無料ギフト、有料ギフト、アクセサリ、応援グッズ、アピール、バラエティ等)ごとに分けて、各候補オブジェクトが表示されてもよい。なお、有料ギフトに属するギフトオブジェクト(以下「有料ギフトオブジェクト」と称する場合がある。)とは、視聴ユーザが仮想的な貨幣価値の「コイン」を消費することにより購入可能なギフトオブジェクトである。無料ギフトに属するギフトオブジェクトとは、貨幣価値を消費することなく、代わりに配信を視聴することなどで取得できるポイントを消費すること等で入手可能なギフトオブジェクトである。
【0073】
入力装置24がタッチパネルである場合、候補オブジェクトを示す画像及び/又は名前の表示領域に対する視聴ユーザのタップ操作に応じて、当該候補オブジェクトが選択される。視聴ユーザによって候補オブジェクトが選択されると、送信部272は、選択された候補オブジェクトを示す情報(例えば、オブジェクトID等)をギフトオブジェクト情報として設定し、当該ギフトオブジェクト情報に対応するギフトオブジェクトを配信画面に表示させるための表示要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。このように視聴ユーザの端末装置2からのギフトオブジェクトの表示要求がサーバ装置3に送信されることにより、視聴ユーザによって選択されたギフトオブジェクトが配信ユーザ又は配信ユーザのキャラクタオブジェクト401に贈られ、後述する配信画面500に示すように、贈られたギフトオブジェクトが表示される。
【0074】
図5(a)は、ギフトオブジェクトの表示要求が送信された後に、表示装置23に表示される配信画面500の一例を示す図である。配信画面500には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。さらに、配信画面500には、ギフトオブジェクト406a,406bが含まれる。
【0075】
配信画面500が、配信ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406a,406bについて説明する。サーバ装置3は、配信画面400を視聴中の視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報(オブジェクトID等)を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、配信ユーザの端末装置2に送信する。配信ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406a,406bを表示する。
【0076】
配信画面500が、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406a,406bについて説明する。サーバ装置3は、配信画面400を視聴中の視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2に送信する。各視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406a,406bを表示する。
【0077】
配信画面500が、ギフトオブジェクト情報を含む表示要求を送信した端末装置2によって表示されたものである場合、端末装置2は、当該端末装置2を操作する視聴ユーザによって選択された候補オブジェクトを示す情報に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406a,406bを表示する。
【0078】
ギフトオブジェクト406a,406bは、それぞれに予め設定された表示時間(例えば、10秒、15秒)だけ配信画面500に表示されてもよい。また、それぞれに予め設定された移動ルートに沿って移動するギフトオブジェクト406a,406bが表示されてもよい。
【0079】
図5(b)は、ギフトオブジェクトの表示要求が送信された後に、表示装置23に表示される配信画面510の他の一例を示す図である。配信画面510には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。さらに、配信画面510には、ギフトオブジェクト406cが含まれる。
【0080】
配信画面510が、配信ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406cについて説明する。サーバ装置3は、視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報(オブジェクトID等)を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、配信ユーザの端末装置2に送信する。配信ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406cを表示する。ギフトオブジェクト406cは、釣竿を模した形状を有するオブジェクト画像であり、表示時間に応じてギフトオブジェクト406cの表示は変更される。ギフトオブジェクト406cは、通常オブジェクトの一種である。
【0081】
配信画面510が、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406cについて説明する。サーバ装置3は、視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2に送信する。各視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406cを表示する。
【0082】
配信画面510が、ギフトオブジェクト情報を含む表示要求を送信した端末装置2によって表示されたものである場合、端末装置2は、当該端末装置2を操作する視聴ユーザによって選択された候補オブジェクトを示す情報に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406cを表示する。
【0083】
以下、
図6及び7を参照して、ギフトオブジェクト406cの表示の変遷について説明する。
【0084】
図6(a)は、
図5(b)に示される配信画面510が表示されてから所定時間が経過した後の配信画面600の一例を示す図である。配信画面600には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。
【0085】
図6(a)に示される配信画面600では、ギフトオブジェクト406cとして、釣糸によって釣竿とルアーとが結ばれ、ルアーが配信画面600の下方向に移動する動画像が表示される。
【0086】
図6(b)は、
図6(a)に示される配信画面600が表示されてから所定時間が経過した後の配信画面610の一例を示す図である。配信画面610には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。
【0087】
図6(b)に示される配信画面610では、ギフトオブジェクト406cとして、釣竿と釣糸とを示す画像であって、ルアーが配信画面610の下縁より下に移動して配信画面610内に含まれない状況を示す画像、が表示される。
【0088】
図7(a)は、
図6(b)に示される配信画面610が表示されてから所定時間が経過した後の配信画面700の一例を示す図である。配信画面700には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。
【0089】
図7(a)に示される配信画面700では、ギフトオブジェクト406cとして、釣竿及び釣糸を示す画像が表示され、さらに、釣糸の延伸方向に沿って配信画面700の上方向に移動する魚オブジェクト406dの動画像が表示される。ギフトオブジェクト406c及び魚オブジェクト406dの表示によって、ギフトオブジェクト406cである釣竿と釣糸が用いられて魚オブジェクト406dが釣り上げられることを示す動画像がユーザに提供される。
【0090】
図7(b)は、
図7(a)に示される配信画面700が表示されてから所定時間が経過した後の配信画面710の一例を示す図である。配信画面710には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。
【0091】
配信画面710では、所定の位置まで移動した後の魚オブジェクト406dが表示される。所定の位置は、例えば、ギフトオブジェクト406cである釣竿と釣糸とが接続される位置(釣竿の端点)である。魚オブジェクト406dが所定の位置まで移動すると、ギフトオブジェクト406cの表示が終了する。なお、魚オブジェクト406dが所定の位置まで移動した後、さらに所定時間が経過すると、魚オブジェクト406dの表示が終了する。
【0092】
図7(a)及び(b)に示される魚オブジェクト406dは、複数種類の魚オブジェクト406dの中から抽選によって選択されたものである。以下、サーバ装置3によって実行される抽選処理の一例について説明する。
【0093】
複数種類の魚オブジェクト406dは、複数のグループ(例えば、グループ1、グループ2、グループ3等)に分類される。例えば、魚オブジェクト406dに希少度を示す情報が関連付けられている場合、グループ1は、希少度(レア度)が最高(スーパーレア)の魚オブジェクト406dが含まれるグループであり、グループ2は、希少度が中間(レア)の魚オブジェクト406dが含まれるグループであり、グループ3は、希少度が最低(ノーマル)の魚オブジェクト406dが含まれるグループである。
【0094】
各グループは、魚オブジェクト406fの希少度で分類されるのではなく、魚オブジェクト406によって示される魚の旬の時期又は市場価格等によって分類されてもよい。
【0095】
各グループ1~3には、抽選確率が割り当てられている。例えば、グループ1の抽選確率は5%であり、グループ2の抽選確率は20%であり、グループ3の抽選確率は75%である。各端末装置2は、各グループ1~3に割り当てられた抽選確率に従って、グループをランダムに選択する。すなわち、各端末装置2の再生部274は、5%の確率でグループ1を選択し、20%の確率でグループ2を選択し、75%の確率でグループ3を選択する。次に、再生部274は、選択されたグループに含まれる一又は複数の魚オブジェクト406dの中から、一の魚オブジェクト406dを等確率でランダムに選択する。そして、再生部274は、選択された魚オブジェクト406dが出現する配信画面700及び配信画面710を表示し、抽選処理を終了する。なお、抽選処理は、サーバ装置3のプロセッサ33によって実行されてもよく、この場合、配信画面700及び配信画面710を表示するための配信データがサーバ装置3によって生成されて、各端末装置2に配信される。
【0096】
図8(a),
図8(b)及び
図9(a)は、他のギフトオブジェクトの表示要求が送信された後に、表示装置23に表示される配信画面800,配信画面810及び配信画面900の一例を示す図である。配信画面800,配信画面810及び配信画面900には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。配信画面800,配信画面810及び配信画面900には、釣竿を模した2のギフトオブジェクト406c,406cが含まれる。
【0097】
配信画面800,配信画面810及び配信画面900が、配信ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406c,406cについて説明する。サーバ装置3は、二人の視聴ユーザのそれぞれの端末装置2からギフトオブジェクト情報(オブジェクトID等)を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、配信ユーザの端末装置2に送信する。配信ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406c,406cを表示する。
【0098】
配信画面800,配信画面810及び配信画面900が、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406c,406cについて説明する。サーバ装置3は、二人の視聴ユーザのそれぞれの端末装置2からギフトオブジェクト情報を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2に送信する。各視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406c,406cを表示する。
【0099】
配信画面800,配信画面810及び配信画面900が、ギフトオブジェクト情報を含む表示要求を送信した端末装置2(二人の視聴ユーザのうちの一方の視聴ユーザの端末装置2)によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406c,406cについて説明する。サーバ装置3は、二人の視聴ユーザのうちの他方の視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、二人の視聴ユーザのうちの一方の視聴ユーザの端末装置2に送信する。一方の視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、当該端末装置2を操作する視聴ユーザによって選択された候補オブジェクトを示す情報に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406cを表示するとともに、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406cを表示する。
【0100】
図6及び
図7に示されたギフトオブジェクト406cの表示の変遷と同様に、配信画面800,配信画面810及び配信画面900において、2のギフトオブジェクト406c,406cが表示される。
【0101】
図8(a)に示される配信画面800では、2のギフトオブジェクト406c,406cとして、釣糸によって釣竿とルアーとが結ばれ、ルアーが配信画面800の下方向に移動する動画像がそれぞれ表示される。
図8(b)に示される配信画面810では、2のギフトオブジェクト406c,406cとして、釣竿及び釣糸を示す画像がそれぞれ表示され、さらに、それぞれの釣糸の延伸方向に沿って、配信画面810の上方向に移動する各魚オブジェクト406e,406fの動画像が表示される。
図9(a)に示される配信画面900では、所定の位置まで移動した後の魚オブジェクト406e,406fが表示される。配信画面900では、魚オブジェクト406e,406fが所定の位置まで移動したときに、ギフトオブジェクト406c,406cの表示が終了する。魚オブジェクト406e,406fが所定の位置まで移動してから所定時間後に、魚オブジェクト406e,406fの表示が終了する。
【0102】
魚オブジェクト406e,406fのそれぞれは、魚オブジェクト406dと同様に複数種類の魚オブジェクト406の中から抽選によって選択される。
【0103】
抽選処理で用いられる抽選確率は、配信ユーザに関する情報及び/又は、魚オブジェクトに対応するギフトオブジェクト406cを選択した視聴ユーザに関する情報に応じて変更される。
【0104】
図9(b)は、ギフトオブジェクトの表示要求が送信された後に、表示装置23に表示される配信画面910の一例を示す図である。配信画面910には、
図4(a)に示される配信画面400と同様に、キャラクタオブジェクト401と、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404と、応答情報表示領域405と、が含まれる。さらに、配信画面910には、ギフトオブジェクト406g,406hが含まれる。
【0105】
配信画面910が、配信ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406g,406hについて説明する。サーバ装置3は、視聴ユーザのそれぞれの端末装置2からギフトオブジェクト情報(オブジェクトID等)を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、配信ユーザの端末装置2に送信する。配信ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406g,406hを表示する。
【0106】
配信画面910が、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2によって表示されたものである場合におけるギフトオブジェクト406g,406hについて説明する。サーバ装置3は、視聴ユーザの端末装置2からギフトオブジェクト情報を含む表示要求を受信し、表示要求を含む配信データを、表示要求を送信した端末装置2以外の他の視聴ユーザの端末装置2に送信する。各視聴ユーザの端末装置2の再生部274は、サーバ装置3から受信した配信データに含まれるギフトオブジェクト情報(表示要求に含まれていたギフトオブジェクト情報)に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406g,406hを表示する。
【0107】
配信画面910が、ギフトオブジェクト情報を含む表示要求を送信した端末装置2によって表示されたものである場合、端末装置2は、当該端末装置2を操作する視聴ユーザによって選択された候補オブジェクトを示す情報に対応するオブジェクト画像であるギフトオブジェクト406g,406hを表示する。
【0108】
ギフトオブジェクト406g,406hのそれぞれは、配信ユーザに関する情報、及び/又は、ギフトオブジェクト406g,406hを選択した視聴ユーザに関する情報、に応じて変更されてもよい。ギフトオブジェクト406g,406hの変更処理の詳細は後述する。
【0109】
図9(b)に示される配信画面910では、ギフトオブジェクト406g及びギフトオブジェクト406hは、同一のものであるが、ギフトオブジェクト406gを選択した視聴ユーザに関する情報とギフトオブジェクト406hを選択した視聴ユーザに関する情報とが異なるため、ギフトオブジェクト406g及びギフトオブジェクト406hの表示態様は互いに異なるように表示される。
【0110】
図4~9に示される各種画面を表示するために用いられる各種テーブル及び再生部274の機能の詳細について説明する。
【0111】
(各種テーブル)
図10は、記憶装置22に記憶されるユーザテーブルT1,オブジェクトテーブルT2,アクティビティテーブルT3,抽選確率テーブルT4のデータ構造の一例を示す図である。なお、ユーザテーブルT1,オブジェクトテーブルT2,アクティビティテーブルT3,抽選確率テーブルT4は、サーバ装置3の記憶装置32に記憶されてもよく、この場合、端末装置2は、所定のタイミングで、最新のユーザテーブルT1,オブジェクトテーブルT2,アクティビティテーブルT3,抽選確率テーブルT4を取得(受信)して記憶装置22に記憶してもよい。
【0112】
(ユーザテーブルT1)
図10(a)は、動画配信システム1に参加するユーザ(配信ユーザ及び視聴ユーザ)を管理するユーザテーブルT1のデータ構造の一例である。ユーザテーブルT1では、各ユーザについて、ユーザID、名前、キャラクタオブジェクト及び保有オブジェクト等が、互いに関連付けて記憶されている。
【0113】
ユーザIDは、各ユーザを一意に識別するための識別データの一例である。名前は、各ユーザの名称を示すデータの一例である。
【0114】
キャラクタオブジェクトは、例えば、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成するためのモデルデータを識別するためのモデルIDである。モデルデータは、モデルIDに関連付けられて記憶装置22に記憶される。モデルデータは、3次元のアニメーションを生成するための3次元モデルデータであってもよいし、2次元のモデルデータを生成するための2次元モデルデータであってもよい。モデルデータは、例えば、キャラクタオブジェクトの顔及び顔以外の部分の骨格を示すリグデータ(所謂「スケルトンデータ」)と、キャラクタオブジェクトの表面の形状や質感を示す表面データとを含む。モデルデータには、互いに異なる複数のモデルデータが含まれてもよい。複数のモデルデータのそれぞれは、互いに異なるリグデータを有してもよく、同じリグデータを有してもよい。複数のモデルデータのそれぞれは、互いに異なる表面データを有してもよく、同じ表面データを有してもよい。
【0115】
保有オブジェクトは、各ユーザが保有しているオブジェクトを示すオブジェクトIDである。保有オブジェクトは、動画配信システム1における購入機能において、ユーザが仮想的な貨幣価値の「コイン」を消費することで、ユーザが保有することになったオブジェクトである。例えば、配信ユーザは、配信画面の配信中において、端末装置2を操作して当該配信画面に含まれるキャラクタオブジェクトに保有オブジェクトを装着させることができる。
【0116】
ユーザテーブルT1において、各ユーザに関連付けてオブジェクト表示情報が記憶されてもよい。例えば、オブジェクト表示情報は、動画において配信ユーザのキャラクタオブジェクトに対応付けて表示されている装着オブジェクトを示すオブジェクトIDである。
【0117】
(オブジェクトテーブルT2)
図10(b)は、ギフトオブジェクトとして選択されるオブジェクトを管理するオブジェクトテーブルT2のデータ構造の一例である。オブジェクトテーブルT2では、各オブジェクトについて、オブジェクトID、画像情報、希少度及び配置箇所等が、互いに関連付けて記憶されている。
【0118】
オブジェクトIDは、各オブジェクトを一意に識別するための識別データの一例である。画像情報は、各オブジェクトに対応する一又は複数の静止画像である。画像情報は、各オブジェクトに対応する一又は複数の動画像でもよい。希少度は、各オブジェクトの希少度合いを示す情報である。配置箇所は、各オブジェクトの画像情報が表示される箇所を示す情報である。なお、キャラクタオブジェクトの表示位置及び表示範囲が定められている場合、当該キャラクタオブジェクトに対する相対的な位置を示す情報が配置箇所として記憶されてもよい。
【0119】
オブジェクトは、複数の種類に分類される。例えば、オブジェクトは、エフェクトギフトを示すエフェクトオブジェクトと、通常ギフトを示す通常オブジェクトと、装着ギフトを示す装着オブジェクトと、メッセージギフトを示すメッセージオブジェクトと、が含まれる。以下、オブジェクトの種類に応じて、画像情報及び配置箇所について説明する。
【0120】
エフェクトオブジェクトは、配信画面全体の印象に影響を与えるオブジェクトである。エフェクトオブジェクトは、例えば、紙吹雪を模したオブジェクトである。エフェクトオブジェクトが紙吹雪を模したオブジェクトである場合、画像情報として、複数の紙を示す画像が記憶される。
【0121】
エフェクトオブジェクトの配置箇所として「空間」を示す情報が記憶される。例えば、紙吹雪を模したオブジェクトは、配信画面全体に表示される。また、エフェクトオブジェクトは、キャラクタオブジェクトと重複するように表示されてもよい。エフェクトオブジェクトは、後述する装着オブジェクトと異なり、キャラクタの特定の部位に関連付けられずに表示される。このように、動画配信システム1は、視聴ユーザの指示に応じてエフェクトオブジェクトを表示することで、当該フェクトオブジェクトが表示される前に比べて、配信画面全体の印象を変えることができる。
【0122】
通常オブジェクトは、例えば、ぬいぐるみ、花束、アクセサリ、又はギフトやプレゼントに適した物品を模したオブジェクトである。通常オブジェクトの配置箇所として「空間」を示す情報が記憶される。例えば、通常オブジェクトには、所定の移動ルートに関する情報が関連付けられており、配信画面内を所定の移動ルートに沿って移動する通常オブジェクトが表示される。なお、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトと重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、後述する装着オブジェクトと異なり、キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられずに表示される。
【0123】
通常オブジェクトがキャラクタオブジェクトと重複して表示される場合、例えば、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「『顔』を含む『頭部』以外の部分」と重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「頭部」とは重複しないように表示される。また、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「『顔』を含む『上半身』以外の部分」と重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「上半身」とは重複しないように表示される。
【0124】
装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位(装着箇所)に関連付けて配信画面に表示されるオブジェクトである。例えば、特定の部位は、キャラクタオブジェクトの頭部における、頭部の前方左側、前方右側、後方左側、後方右側、中央前側、中央後側、左目、右目、左耳、右耳、及び髪全体等である。また、特定の部位は、親指、薬指、手首、肘、肩、二の腕、手全体、腕全体等でもよい。
【0125】
キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられた装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位に接するように配信画面に表示される。また、キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられた装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位の一部又は全部を覆うように配信画面に表示されてもよい。特定の部位は、3次元座標空間における位置を示す3次元位置情報で特定されてもよく、また、3次元座標空間の位置情報に関連付けられてもよい。
【0126】
装着オブジェクトの画像情報は、例えば、キャラクタオブジェクトに装着されるアクセサリ(カチューシャ、ネックレス又はイヤリング等)、衣服(Tシャツ又はワンピース等)、コスチューム、及び、これら以外のキャラクタオブジェクトが装着可能なもの、を模した画像情報である。
【0127】
装着オブジェクトの配置箇所として、装着オブジェクトがキャラクタオブジェクトのどの部位に関連付けられるかを示す装着部位を示す情報が記憶される。例えば、装着オブジェクトが「カチューシャ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「頭部」を示す情報が記憶される。また、装着オブジェクトが「Tシャツ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「胴部」を示す情報が記憶される。
【0128】
装着オブジェクトの配置箇所として、3次元座標空間における複数の装着部位を示す情報が記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトが「カチューシャ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「頭部後方左側」及び「頭部後方右側」の2つの部位を示す情報が記憶されてもよい。これにより、「カチューシャ」を模した装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「頭部後方左側」及び「頭部後方右側」の両方に装着されるように表示される。
【0129】
キャラクタオブジェクトに装着箇所が共通する複数種類の装着オブジェクトが装着される場合、当該複数種類の装着オブジェクトは時間を隔ててキャラクタオブジェクトに装着される。これにより、装着部位が共通する複数種類の装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトに同時に装着されない。例えば、「カチューシャ」を示す装着オブジェクト及び「帽子」を示す装着オブジェクトの装着箇所として、ともに「頭部」が記憶される場合、「カチューシャ」を示す装着オブジェクト及び「帽子」を示す装着オブジェクトは、同時にキャラクタオブジェクトの頭部に表示されない。
【0130】
オブジェクトテーブルT2において、オブジェクトの種類に応じた表示時間が、当該オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトの表示時間は、エフェクトオブジェクトの表示時間及び通常オブジェクトの表示時間よりも長い時間が記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトの表示時間として「60秒」が記憶された場合、エフェクトオブジェクトの表示時間として「5秒」が記憶され、通常オブジェクトの表示時間として「10秒」が記憶されてもよい。
【0131】
(アクティビティテーブルT3)
図10(c)は、各ユーザにおける動画配信システム1への関与の程度を示す各種情報を管理するアクティビティテーブルT3のデータ構造の一例である。アクティビティテーブルT3では、各ユーザについて、ユーザID、ポイント及び消費コイン等が、互いに関連付けて記憶されている。
【0132】
ポイントは、例えば、各視聴ユーザによる評価データ及び/又はコメントデータの送信回数に応じたポイント値を示す情報である。消費コインは、各配信ユーザが仮想的な貨幣価値の「コイン」を消費するたびに算出された、消費したコインの累積値を示す情報である。
【0133】
(抽選確率テーブルT4)
図10(d)は、ギフトオブジェクトの抽選処理に用いたれる抽選確率を管理する抽選確率テーブルT4のデータ構造の一例である。抽選確率テーブルT4では、各抽選確率について、抽選確率ID、希少度(SR)の確率、希少度(R)の確率、希少度(N)の確率等が、互いに関連付けて記憶されている。
【0134】
(再生部274の機能)
再生部274は、モーションデータに基づいて、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。例えば、再生部274は、生成部271によってモーションデータが生成された場合、記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDをユーザテーブルT1から抽出する。また、受信部273によって受信された配信データにモーションデータが含まれている場合、配信データに含まれるユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDをユーザテーブルT1から抽出する。
【0135】
次に、再生部274は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータを記憶装置22から読み出す。そして、再生部274は、読み出したモデルデータとモーションデータとに基づいて、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。
【0136】
再生部274は、モーションデータにフェイスモーションデータが含まれる場合、キャラクタオブジェクトの表情がフェイスモーションデータに基づいて変化するように、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。これにより、再生部274は、読み出したモデルデータとフェイスモーションデータとに基づいて、配信ユーザの表情の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成することができる。
【0137】
再生部274は、モーションデータにフェイスモーションデータ及びボディモーションデータが含まれる場合、読み出したモデルデータとフェイスモーションデータ及びボディモーションデータとに基づいて、配信ユーザの表情及び体の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。
【0138】
再生部274は、生成したキャラクタオブジェクトのアニメーションと、記憶装置22に記憶された背景データを用いて生成した背景を示す背景画像と、を含む動画像を表示する配信画面を生成する。再生部274は、マイク26により配信ユーザの音声データが取得されている場合又は配信データに配信ユーザの音声データが含まれている場合、生成した動画像に、音声データに基づいて生成される(配信ユーザの)音声を合成してもよい。このように、再生部274は、配信ユーザの表情や体の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、このアニメーションに配信ユーザの音声が合成された配信画面を生成することができる。
【0139】
また、再生部274は、配信ユーザの要求に応じて、配信ユーザの保有オブジェクト(例えば、装着オブジェクト)をキャラクタオブジェクトに対して装着させてもよい。例えば、配信ユーザは、端末装置2を操作することにより、配信画面の配信開始前又は配信開始後に、配信ユーザのキャラクタオブジェクトに装着オブジェクトを装着させるための指示がなされた場合、再生部274は、この表示要求に基づいて配信ユーザのキャラクタオブジェクトに装着オブジェクトを装着させる。
【0140】
また、再生部274は、配信データにギフトオブジェクトの表示要求が含まれている場合、表示要求に応じて配信画面に含める情報を特定する。なお、再生部274は、この場合、表示要求に含まれるユーザIDに関連付けられたポイントをアクティビティテーブルT3から抽出し、抽出したポイントに所定の追加ポイントを加算し、加算後のポイントを、表示要求に含まれるユーザIDに関連付けてアクティビティテーブルT3に記憶する。再生部274は、配信データに含まれた表示要求が評価データの表示要求である場合、評価データの送信回数に所定係数を乗算した値をポイントとして、ユーザIDに関連付けてアクティビティテーブルT3に記憶してもよい。この場合、アクティビティテーブルT3において、ユーザIDに関連付けて評価データの送信回数が記憶される。なお、アクティビティテーブルT3が更新されると、更新されたアクティビティテーブルT3はサーバ装置3に送信され、サーバ装置3の記憶装置32に記憶されているアクティビティテーブルT3も更新される。
【0141】
再生部274は、特定した情報が特定のエフェクトオブジェクトのオブジェクトIDである場合、オブジェクトテーブルT2を参照して、特定のエフェクトオブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられたエフェクトオブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を抽出し、抽出した静止画像又は動画像を含む配信画面を生成する。例えば、紙吹雪や花火を示すエフェクトギフトの表示要求がなされた場合、再生部274は、紙吹雪や花火を模したエフェクトオブジェクト(不図示)の動画像を含む配信画面を生成する。
【0142】
再生部274は、特定した情報が通常オブジェクトのオブジェクトIDである場合、オブジェクトテーブルT2を参照して、通常オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた、通常オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)及び配置箇所を抽出する。次に、再生部274は、配置箇所によって示される位置に配置した通常オブジェクトの静止画像又は動画像を含む配信画面を生成する。
【0143】
再生部274は、配信画面の表示領域内を移動する通常オブジェクトの動画像を含む配信画面を生成してもよい。例えば、再生部274は、通常オブジェクトは、配信画面の上から下に向かって落下する通常オブジェクトの動画像を含む配信画面を生成してもよい。この場合、通常オブジェクトは、落下開始から配信画面の下端まで落下する間、配信画面の表示領域内に表示され、配信画面の下端に落下した後に配信画面から消滅してもよい。
【0144】
なお、通常オブジェクトの移動ルートは、配信画面の、左から右の方向、右から左の方向、左上から左下の方向、またはこれら以外の方向のルートでもよく、また、直線軌道、円軌道、楕円軌道、螺旋軌道、またはこれら以外の軌道に沿ったルートでもよい。
【0145】
再生部274は、特定した情報が特定の装着オブジェクトのオブジェクトIDである場合、オブジェクトテーブルT2を参照して、装着ブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた装着オブジェクトの画像情報及び配置箇所を抽出する。次に、再生部274は、配置箇所によって示される装着部位に装着した装着オブジェクトの画像情報を含む配信画面を生成する。
【0146】
例えば、特定の装着オブジェクトが「猫耳を模したカチューシャ」である場合、再生部274は、「カチューシャ」を模した装着オブジェクトを頭部(「カチューシャ」のオブジェクトIDに関連付けられた配置箇所)に装着したキャラクタオブジェクトを含む配信画面を生成する。なお、装着オブジェクトは、キャラクタの装着部位(配置箇所)の動きに付随して動くように配信画面に表示されてもよい。
【0147】
なお、再生部274は、視聴ユーザの端末装置2からの表示要求によってギフトオブジェクト(エフェクトオブジェクト、通常オブジェクト、装着オブジェクト等)を配信画面に含ませる場合、当該配信画面に係る配信ユーザに関する情報及び/又は表示要求を行った視聴ユーザに関する情報に基づいて、ギフトオブジェクトの表示を変更させ、変更後のギフトオブジェクトを含む配信画面を生成してもよい。
【0148】
例えば、再生部274は、アクティビティテーブルT3を参照し、表示要求に含まれる視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントを抽出する。再生部274は、抽出したポイントが所定ポイントを超えている場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更する。
【0149】
ギフトオブジェクトの表示の変更は、例えば、ギフトオブジェクトの画像(静止画像又は動画像)の表示色を変更すること、ギフトオブジェクトの画像の彩度、明度及び輝度のうちの少なくとも一つを変更すること、所定の動作(所定のルートに沿って移動、反復運動等)を行うギフトオブジェクトの画像に変更すること、ギフトオブジェクトの画像を他の画像に変更すること、ギフトオブジェクトの画像のサイズを変更すること、ギフトオブジェクトの画像の透過度を変更すること、ギフトオブジェクトの画像に所定の画像を追加すること、ギフトオブジェクトの画像の少なくとも一部を表示しないこと等である。例えば、
図9に示す例では、ギフトオブジェクト406gは、表示が変化していないオブジェクトであり、ギフトオブジェクト406hは、表示が変化したオブジェクトである。
【0150】
視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントが、当該視聴ユーザが評価データを送信した回数に対応するもの(例えば、ポイントが送信回数に所定係数を乗算したもの)である場合、視聴ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなる。これにより、視聴ユーザの視聴意欲を向上させることが可能となる。なお、視聴ユーザが評価データを送信した回数は、視聴中の配信画面を配信している配信ユーザのみの現在及び過去に配信した配信画面に対する評価データの送信回数でもよい。
【0151】
また、視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントが、視聴ユーザがコメントデータを送信した回数に対応するもの(例えば、ポイントが送信回数に所定係数を乗算したもの)である場合、視聴ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなる。これにより、視聴ユーザの視聴意欲を向上させることが可能となる。なお、視聴ユーザがコメントデータを送信した回数は、視聴中の配信画面を配信している配信ユーザのみの現在及び過去の配信画面に対するコメントデータの送信回数でもよい。
【0152】
なお、視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントは、視聴ユーザによる評価データの送信回数及びコメントデータの送信回数の両者に基づくもの(例えば、ポイントが、評価データの送信回数に第1係数を乗算した数値と、コメントデータの送信回数に第2係数を乗算した数値との和の値)でもよい。視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントは、視聴ユーザによるギフトオブジェクトの表示要求回数に基づくものでもよい。なお、視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントの順に、各視聴ユーザがランキング表示されてもよい。
【0153】
(サーバ装置3)
図11は、サーバ装置3の概略構成の一例を示す図である。
【0154】
サーバ装置3は、配信ユーザの端末装置2からのモーションデータ及び/又は視聴ユーザの端末装置2からの応答情報に基づいて、配信データを生成し、視聴ユーザの端末装置2に配信データを配信(送信)する。そのために、サーバ装置3は、通信I/F31と、記憶装置32と、プロセッサ33とを備える。
【0155】
通信I/F31は、ハードウェア、ファームウェア、又はTCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装される。サーバ装置3は、通信I/F31を介して、他の装置にデータを送信し且つ他の装置からデータを受信することができる。
【0156】
記憶装置32は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置である。記憶装置32は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、又はデータを記憶可能な前記以外の各種記憶装置でもよい。記憶装置32は、プロセッサ33における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。
【0157】
プロセッサ33は、記憶装置32に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及びアプリケーションプログラムをメモリにロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する処理装置である。プロセッサ33は、例えば、CPU、MPU、DSP、GPU等の電子回路、又は各種電子回路の組み合わせである。プロセッサ33は、ASIC、PLD、FPGA、MCU等の集積回路により実現されてもよい。
図11においては、プロセッサ33が単一の構成要素として図示されているが、プロセッサ33は複数の物理的に別体のプロセッサの集合であってもよい。
【0158】
プロセッサ33は、制御プログラムに含まれる各種命令を実行することにより、サーバ受信部331、配信部332として機能する。
【0159】
(サーバ受信部331)
サーバ受信部331は、配信ユーザの端末装置2から送信された、モーションデータ、又は、モーションデータ及び音声データを、ユーザIDとともに、通信I/F31を介して受信する。また、サーバ受信部331は、視聴ユーザの端末装置2から送信された各種要求(表示要求及び終了要求等)を、通信I/F31を介して受信する。
【0160】
(配信部332)
配信部332は、サーバ受信部331によって受信された各種データ(モーションデータ(及びユーザID)、モーションデータ及び音声データ(及びユーザID)、表示要求、並びに終了要求等)を含む配信データを、通信I/F31を介して、配信ユーザの端末装置2、及び、一又は複数の視聴ユーザの端末装置2に配信する。
【0161】
(動画配信システム1の動作シーケンス)
図12は、動画配信システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予め記憶装置22及び記憶装置32に記憶されているプログラムに基づいて、主にプロセッサ27及びプロセッサ33により、端末装置2及びサーバ装置3の各要素と協働して実行される。以下、配信ユーザUaは端末装置2aを操作し、視聴ユーザUbは端末装置2bを操作し、視聴ユーザUcは端末装置2cを操作するものとして説明する。
【0162】
まず、端末装置2aの送信部272は、生成部271によって生成されたモーションデータを、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS101)。送信部272は、モーションデータとともに音声データを送信してもよい。ステップS101の処理は、配信画面の配信が終了するまで所定時間間隔ごとに連続して実行されるため、ステップS101~S107に係る処理は、断続的に実行される。
【0163】
次に、サーバ装置3の配信部332は、端末装置2aから受信したモーションデータを含む配信データを、通信I/F31を介して、端末装置2b及び端末装置2cに配信する(ステップS102及びS103)。なお、配信データには、配信ユーザUaのユーザIDが含まれる。
【0164】
次に、端末装置2aの再生部274は、生成部271によって生成されたモーションデータ(及び音声データ)に基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS104)。また、端末装置2bの再生部274は、受信部273によって受信された配信データに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS105)。さらに、端末装置2cの再生部274は、受信部273によって受信された配信データに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS106)。
【0165】
次に、端末装置2bの送信部272は、視聴ユーザUbが入力装置24を操作することによって入力された応答情報を配信画面に表示させるための表示要求、及び/又は、ギフトオブジェクト情報に対応するギフトオブジェクトを配信画面に表示させるための表示要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS107)。
【0166】
また、端末装置2aの送信部272は、生成部271によって生成されたモーションデータ(及び音声データ)を、通信I/F21を介してサーバ装置3に継続的に送信している(ステップS108)。
【0167】
サーバ装置3の配信部332は、端末装置2aから受信したモーションデータを含む配信データを、通信I/F31を介して、端末装置2bに配信し(ステップS109)、端末装置2aから受信したモーションデータと、表示要求に対応する応答情報及び/又はギフトオブジェクトとを含む配信データとを、通信I/F31を介して、端末装置2cに配信し(ステップS110)、且つ、表示要求に対応する応答情報及び/又はギフトオブジェクトを含む配信データを端末装置2aに送信する(ステップS111)。
【0168】
次に、端末装置2bの再生部274は、視聴ユーザUbが入力装置24を操作することによって入力された応答情報と受信部273によって受信された配信データとに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS112)。また、端末装置2cの再生部274は、受信部273によって受信された配信データに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS113)。さらに、端末装置2aの再生部274は、生成部271によって生成されたモーションデータ(及び音声データ)と受信部273によって受信された配信データとに基づいて配信画面を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS114)。
【0169】
端末装置2aの送信部272は、配信ユーザUaによる入力装置24の終了操作に応じた配信画面の終了要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS115)。
【0170】
次に、サーバ装置3の配信部332は、配信画面の再生の終了指示を、通信I/F31を介して、端末装置2b及び端末装置2cに配信する(ステップS116及びS117)。
【0171】
次に、端末装置2bの再生部274は、受信部273によって受信された終了指示に応じて配信画面の再生を終了する(ステップS118)。また、端末装置2cの再生部274は、受信部273によって受信された終了指示に応じて配信画面の再生を終了する(ステップS119)。
【0172】
そして、終了指示を送信した端末装置2aの再生部274は、配信画面の再生を終了する(ステップS120)。
【0173】
なお、
図12に示される処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること、及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本発明の趣旨を逸脱しない限り本発明の範囲に含まれる。
【0174】
以上、詳述したとおり、本実施形態の動画配信システム1では、同じギフトオブジェクトであっても、配信画面に係る配信ユーザに関する情報及び/又は表示要求を行った視聴ユーザに関する情報に基づいてその表示を自動的に変更させることができる。このような動画配信システム1によって、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザの配信イベントへの参加意欲を向上させることが可能となる。さらに、このような動画配信システム1は、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザの動画配信システム1への関与の度合いによって、様々なバリエーションのギフトオブジェクトを提供することを可能とする。また、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザの動画配信システム1への関与と動画配信システム1との相互作用によって、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザは何ら操作を行うことなく自動的に新たなギフトオブジェクトを表示させることが可能となり、インターフェースの簡易化が可能となる。また、動画配信システム1では、ギフトオブジェクトの表示を自動的に変更させるために配信ユーザ及び/又は視聴ユーザによる新たな指示や指示に伴う通信を要しないため、端末装置2及びサーバ装置3の処理負荷による情報処理の遅延及び/又は通信ネットワークの負荷による通信の遅延を、予め防止することが可能となる。
【0175】
(変形例1)
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、配信ユーザの端末装置2の送信部272は、撮像装置25によって取得された撮像データを、モーションデータに替えて送信してもよい。例えば、配信ユーザの端末装置2の送信部272は、撮像装置25によって連続的に出力された撮像データを、記憶装置22に記憶されたユーザIDとともに、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。次に、サーバ装置3の配信部322は、サーバ受信部331によって撮像データが受信されると、受信された撮像データと配信ユーザのユーザIDとを含む配信データを生成し、各視聴ユーザの端末装置2に送信する。そして、各端末装置2の再生部274は、撮像データと背景画像とを含む配信画面を表示する。なお、各端末装置2の再生部274は、背景画像を含めない配信画面を生成してもよい。また、各端末装置2の再生部274は、生成した動画像に、音声データに基づいて生成される(配信ユーザの)音声を合成してもよい。このように、端末装置2は、配信ユーザの実写映像を示す配信画面を表示することが可能となる。
【0176】
(変形例2)
また、配信ユーザの端末装置2の再生部274は、配信ユーザがプレイするゲームの状況を示すゲーム動画データを配信データとしてもよい。ゲーム動画データは、配信ユーザがプレイ中の所定のゲームのゲーム画面のキャプチャした動画像のデータである。この場合、端末装置2のプロセッサ27は、記憶装置22に記憶されたゲームプログラムに含まれる各種命令を実行することにより所定のゲームを進行させるためのゲーム進行部として機能する。ゲーム進行部は、配信ユーザによる入力装置24の操作による指示に応じて所定のゲームを進行させる。配信ユーザの端末装置2の生成部271は、配信ユーザによる録画指示に応じて、現在進行中の所定のゲームのゲーム画面の画像を連続的に取得して、動画像のデータを生成し、ゲーム動画データとして連続的に出力する。
【0177】
次に、配信ユーザの端末装置2の送信部272は、生成部271によって連続的に出力されたゲーム動画データを、記憶装置22に記憶されたユーザIDとともに、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。次に、サーバ装置3の配信部322は、サーバ受信部331によってゲーム動画データが受信されると、受信されたゲーム動画データと配信ユーザのユーザIDとを含む配信データを生成し、各視聴ユーザの端末装置2に送信する。そして、各端末装置2の再生部274は、受信されたゲーム動画データと、記憶装置22に記憶された背景データを用いて生成した背景を示す背景画像と、を含む動画像を表示するための配信画面を生成してもよい。なお、各端末装置2の再生部274は、背景画像を含めない配信画面を生成してもよい。このように、各端末装置2の端末装置2は、配信ユーザのゲームの実況を示す配信画面を表示することが可能となる。
【0178】
配信ユーザの端末装置2の送信部272によってサーバ装置3に送信されるゲーム動画データは、配信ユーザが過去にプレイした所定のゲームのゲーム画面のキャプチャした動画像のデータでもよい。この場合、配信ユーザの端末装置2の生成部271は、配信ユーザによる録画指示に応じて、進行中の所定のゲームのゲーム画面の画像を連続的に取得して、動画像のデータを生成し、ゲーム動画データとして記憶装置22に記憶する。そして、配信ユーザの端末装置2の送信部272は、記憶装置22に記憶されたゲーム動画データを、記憶装置22に記憶されたユーザIDとともに、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。これにより、配信ユーザが過去にプレイしたゲームのプレイ履歴を配信することができる動画配信システム1を提供することが可能となる。
【0179】
(変形例3)
また、ギフトオブジェクトの表示を変更させる処理において再生部274によって用いられる、配信画面に係る配信ユーザに関する情報及び/又はギフトオブジェクトの表示要求を行った視聴ユーザに関する情報は、どのような情報でもよい。以下、現在配信中の配信画面に係る配信ユーザを現在配信ユーザと称し、現在配信中の配信画面にギフトオブジェクトの表示要求を行った視聴ユーザを現在視聴ユーザと称して、ギフトオブジェクトの表示を変更させる処理の変形例について説明する。
【0180】
例えば、再生部274は、アクティビティテーブルT3を参照し、表示要求に含まれる現在視聴ユーザのユーザIDに関連付けられた消費コインを抽出し、抽出した消費コインが所定値を超えている場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、現在視聴ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、これにより、現在視聴ユーザの視聴意欲を向上させることが可能となる。
【0181】
また、再生部274は、現在視聴ユーザが当該ギフトオブジェクトとして選択した有料ギフトオブジェクトに関する条件が満たされたことに応じて、当該ギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。
【0182】
有料ギフトオブジェクトに関する条件は、例えば、現在配信中の配信画面の配信開始から現在時刻までにおいて、現在配信中の配信画面に表示させるギフトオブジェクトとして現在視聴ユーザによって選択された有料ギフトオブジェクトの貨幣価値の合計金額が、第1所定金額以上であるという条件である。また、有料ギフトオブジェクトに関する条件は、現在配信ユーザによって過去に配信された配信画面及び現在配信中の配信画面に表示するギフトオブジェクトとして現在視聴ユーザによって選択された有料ギフトオブジェクトの貨幣価値の合計金額が、第2所定金額以上であるという条件でもよい。
【0183】
また、有料ギフトオブジェクトに関する条件は、現在配信中の配信画面の配信開始から現在時刻までにおいて、現在配信中の配信画面に表示させるギフトオブジェクトとして全ての視聴ユーザのそれぞれによって選択された有料ギフトオブジェクトの貨幣価値の合計金額が、第3所定金額以上であるという条件でもよい。また、有料ギフトオブジェクトに関する条件は、現在配信ユーザによって過去に配信された配信画面及び現在配信中の配信画面に表示するギフトオブジェクトとして全ての視聴ユーザによって選択された有料ギフトオブジェクトの貨幣価値の合計金額が、第4所定金額以上であるという条件でもよい。
【0184】
また、再生部274は、現在視聴ユーザが他のユーザに対して関連付け(例えば、フォロー)を要求した回数を示す情報に基づいて、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。以下、関連付けの要求に係る処理の一例について説明する。まず、関連付けボタン(例えば、フォローボタン)が表示された配信画面において、視聴ユーザが関連付けボタンを選択することで、端末装置2の送信部272は、当該配信画面に係る配信ユーザへの視聴ユーザの一方向の関連付けの要求を、通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、関連付けの要求には、関連付けボタンを選択した視聴ユーザのユーザIDが含まれる。そして、サーバ装置3のサーバ受信部331は、端末装置2から送信された当該一方向の関連付けの要求を、通信I/F31を介して受信し、視聴ユーザが一方向の関連付けを行った回数に「1」を加算し、加算後の、視聴ユーザが一方向の関連付けを行った回数を、関連付けの要求に含まれるユーザIDに関連付けて記憶装置32に記憶し、関連付け要求に係る処理が終了する。
【0185】
なお、配信ユーザへの視聴ユーザの一方向の関連付けの要求がサーバ装置3に送信された後、サーバ装置3は、当該配信ユーザの端末装置2から当該一方向の関連付けの拒否に関する要求を受信した場合、当該一方向の関連付けが成立しないと判定し、視聴ユーザが一方向の関連付けを行った回数を加算しないようにしてもよい。
【0186】
再生部274は、サーバ装置3から、所定のタイミングで一方向の関連付けを行った回数を示す情報を取得(受信)して、記憶装置22に記憶する。現在視聴ユーザが他のユーザに対して関連付けを要求した回数が所定回数を超えた場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更する。また、再生部274は、現在配信ユーザが他のユーザから関連付けを要求された回数が所定回数を超えた場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、視聴ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、視聴ユーザの視聴意欲を向上させることが可能となる。
【0187】
また、再生部274は、ユーザAへのユーザBの一方向の関連付けが成立し且つユーザBへのユーザAの一方向の関連付けが成立した場合、ユーザA及びユーザBの相互フォローが成立したと判定し、ユーザAの相互フォロー数及びユーザBの相互フォロー数の両者に対し「1」を加算する。再生部274は、現在配信ユーザの相互フォロー数が所定数以上の場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。また、再生部274は、現在視聴ユーザの相互フォロー数が所定数以上の場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、視聴ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、これにより、視聴ユーザの視聴意欲を向上させることが可能となる。
【0188】
また、再生部274は、現在配信中の配信画面に対して、一又は複数の視聴ユーザによって送信された評価データの表示数が所定数を超えた場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、現在配信ユーザのキャラクタオブジェクトが表示された配信画面に対して送られた評価数(例えば、「いいね」の評価をもらった数)が多ければ、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、これにより、視聴ユーザが評価データを送る意欲を向上させることが可能となる。
【0189】
また、再生部274は、配信中の配信画面に対して、一又は複数の視聴ユーザによって送信されたコメントデータの表示数が所定数を超えた場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、現在配信ユーザのキャラクタオブジェクトが表示された配信画面に対して送られたコメント数が多ければ、ギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、視聴ユーザがコメントを送る意欲を向上させることが可能となる。
【0190】
また、再生部274は、現在配信ユーザの動画配信の傾向に応じて、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。この場合、例えば、各配信ユーザが配信画面の配信を開始した時刻、及び/又は、各配信ユーザの配信画面の配信時間(配信開始時刻及び配信終了時刻)が、各配信ユーザのユーザIDに関連付けて記憶装置32に記憶されてもよい。再生部274は、サーバ装置3から、各配信ユーザが配信画面の配信を開始した時刻、及び/又は、各配信ユーザの配信画面の配信時間(配信開始時刻及び配信終了時刻)を取得し、連続する複数の期間のうちのそれぞれの期間において配信ユーザが配信画面を配信したか否かを判定する。
【0191】
現在配信ユーザが配信画面を配信した期間が連続した場合における、その連続した期間の数が所定数を超えている場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更する。例えば、再生部274は、現在配信ユーザが所定日数以上、毎日配信画面を配信している場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、配信ユーザの動画配信システム1への関わり合いが強いほど、視聴ユーザから贈られたギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、配信ユーザの配信意欲を向上させることが可能となる。
【0192】
また、再生部274は、配信中の配信画面を視聴中の視聴ユーザの端末装置2の台数(視聴中の視聴ユーザの数)を計数してもよい。この場合、再生部274は、配信先の視聴ユーザの端末装置2の台数が所定数を超えている場合、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。これにより、配信画面の視聴数が多いほど視聴ユーザから贈られたギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、配信ユーザの配信意欲を向上させることが可能となる。
【0193】
また、再生部274は、現在配信ユーザが配信した配信時間に基づいて、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。例えば、再生部274は、現在配信中の配信画面の配信開始から現在時刻までの配信時間が所定時間を超えた場合、ギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。また、再生部274は、所定期間中における現在配信ユーザが配信した全ての配信時間が所定時間を超えた場合、ギフトオブジェクトの表示を変更してもよい(例えば、再生部274は、2020年3月内で全配信時間が10時間を超えた現在配信ユーザに係る配信画面に表示されたギフトオブジェクトの表示を変更する。)。これにより、配信ユーザの配信画面の配信時間に応じて視聴ユーザから贈られたギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高くなり、配信ユーザの配信意欲を向上させることが可能となる。
【0194】
以上、詳述したように、動画配信システム1は、同じギフトオブジェクトであっても、配信画面に係る配信ユーザに関する情報及び/又は表示要求を行った視聴ユーザに関する情報に基づいてその表示を自動的に変更させることができる。このような動画配信システム1によって、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザの配信イベントへの参加意欲を向上させることが可能となる。
【0195】
また、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちのいずれかが満たされた時点が、第1期間内である場合、ギフトオブジェクトを第1の表示に変化させ、当該時点が、第2期間内である場合、ギフトオブジェクトを第2の表示に変化させてもよい。例えば、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちのいずれか(例えば、表示要求に含まれる視聴ユーザのユーザIDに関連付けられたポイントが所定ポイントを超えたという条件)が満たされた時点が、夜間(18時~翌日6時)である場合、ギフトオブジェクトに所定の画像(例えば「月」画像)を追加してもよく、及び/又は、ギフトオブジェクトの表示色を暗く変更してもよい。また、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちのいずれかが満たされた時点が、昼間(6時~18時)である場合、ギフトオブジェクトに所定の画像(例えば「太陽」画像)を追加してもよく、及び/又は、ギフトオブジェクトの表示色を明るく変更してもよい。第1期間及び第2期間は、例えば、四季を規定する期間のいずれかでもよく、平均気温が所定温度以上及び/又は所定温度未満の期間でもよい。また、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちのいずれかが満たされた時点が、所定のイベント実行期間である場合、当該イベント期間に応じたギフトオブジェクトに変化させてもよい。当該イベント期間に応じたギフトオブジェクトとは、イベント期間で使用可能なギフトオブジェクト、イベント期間における世界観に合致したデザインのギフトオブジェクト等である。
【0196】
視聴ユーザの端末装置2からの表示要求によって配信画面内に含まれるギフトオブジェクトが、複数種類のオブジェクト画像を表示するものである場合、再生部274は、一方のオブジェクト画像又は両方のオブジェクト画像の表示を変更させてもよい。
【0197】
例えば、ギフトオブジェクトが、
図5(b)~
図9(a)で示される「釣竿」オブジェクトである場合を例に説明する。再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちの所定の条件(配信中の配信画面に対して、一又は複数の視聴ユーザによって送信された評価データの表示数が所定数を超えたという条件)が満たされていない場合、抽選確率テーブルT4から、抽選確率ID「L-01」に関連付けられた各確率を抽出して、抽出された各確率に基づいて抽選処理を実行することで一の魚オブジェクトを表示させる。一方、再生部274は、所定の条件が満たされた場合、抽選確率テーブルT4から、抽選確率ID「L-02」に関連付けられた各確率を抽出して、抽出された各確率に基づいて抽選処理を実行することで一の魚オブジェクトを表示させる。
【0198】
これにより、ギフトオブジェクトの表示が変更される条件が満たされると、希少度の高い魚オブジェクトが表示される可能性が高くなり、視聴者がギフトオブジェクトを表示させようとする意欲を向上させることが可能となる。また、複数の視聴ユーザのそれぞれが、「釣竿」オブジェクトを表示させる表示要求を行った場合であって、ギフトオブジェクトの表示の変更条件が視聴ユーザに関する情報に係る条件である場合、「釣竿」オブジェクトに応じて(視聴ユーザに関する情報に応じて)、出現する魚オブジェクトが変わるため、興趣性の高い動画配信を実現することが可能となる。なお希少度が高い魚オブジェクトほど、表出されるデザインが豪華なものとしてもよい。
【0199】
なお、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちの所定の条件が満たされた場合、「釣竿」オブジェクトの表示を変更したうえで、抽選確率を変更してもよい。また、再生部274は、上述したギフトオブジェクトの表示が変更される条件のうちの所定の条件が満たされた場合、「釣竿」オブジェクが出現してから、魚オブジェクトが所定の位置まで移動する時間を、短く又は長くしてもよい。
【0200】
(変形例4)
端末装置2のプロセッサ27により実現される機能の少なくとも一部は、端末装置2のプロセッサ27以外のプロセッサにより実現されてもよい。プロセッサ27により実現される機能の少なくとも一部は、例えば、サーバ装置3のプロセッサ33により実現されてもよい。具体的には、再生部274の機能の一部(キャラクタオブジェクトのアニメーション生成機能及び/又は配信画面生成機能)は、端末装置2において実行されてもよい。例えば、サーバ装置3において生成された配信画面を表示するための配信データは、各端末装置2に送信され、各端末装置2は、受信した配信データに基づいて配信画面を表示してもよい。また、配信ユーザの端末装置2の送信部272は、当該端末装置2の再生部274によって生成された描画データに基づいて表示された配信画面の動画データを、サーバ装置3を介して、表示要求を送信していない視聴ユーザの端末装置2に送信してもよい。これにより、表示要求を送信していない視聴ユーザの端末装置2は、動画データを取得するだけで、配信ユーザの端末装置2に表示される配信画面と同一の配信画面を表示することができる。例えば、
図12に示される動作シーケンスでは、ステップS101~S103は実行されず、端末装置2aの再生部274は、ステップS104を実行する。次に、端末装置2aの送信部272は、ステップS104にて表示された配信画面の動画データを送信し、サーバ装置3の配信部332は、端末装置2aから受信した動画データを、通信I/F31を介して、端末装置2b及び端末装置2cに配信する。また、ステップS110は実行されずに、端末装置2aの送信部272は、ステップS114にて表示された配信画面の動画データを送信し、サーバ装置3の配信部332は、端末装置2aから受信した動画データを、通信I/F31を介して、端末装置2cに配信する。
【0201】
(変形例5)
なお、視聴ユーザは、配信ユーザとの共演を申請する共演申請を行うことができるように、動画配信システム1が構成されてもよい。例えば、視聴ユーザの端末装置2において表示された配信画面中に共演申請ボタンが表示される場合、視聴ユーザが入力装置24を操作することによって共演申請ボタンが選択されると、当該端末装置2はサーバ装置3に共演申請を送信し、サーバ装置3は、共演申請を配信ユーザの端末装置2に送信する。
【0202】
配信ユーザの端末装置2は、共演申請を受信すると、共演申請を許可するための許可ボタンを少なくとも表示する。配信ユーザが入力装置24を操作することによって許可ボタンが選択された場合、配信ユーザの端末装置2は、配信ユーザが共演申請を許可したと判定し、共演許可に関する情報をサーバ装置3に送信する。以降、共演申請が許可された視聴ユーザを共演ユーザと称する場合がある。
【0203】
サーバ装置3は、配信ユーザの端末装置2から共演許可に関する情報を受信した場合、共演許可に関する情報を共演ユーザの端末装置2に送信する。共演ユーザの端末装置2は、サーバ装置3から共演許可に関する情報を受信した場合、共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータ、又は、当該モーションデータ及び音声データ、をサーバ装置3に送信する。ここで、共演ユーザの端末装置2は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータと共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータに基づいて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトと共演ユーザのキャラクタオブジェクトとを含む共演動画配信画面を表示する。
【0204】
配信ユーザの端末装置2は、サーバ装置3から、共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータ、又は、当該モーションデータ及び音声データ、を受信した場合、配信ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータと共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータに基づいて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトと共演ユーザのキャラクタオブジェクトとを含む共演動画配信画面を表示する。
【0205】
配信ユーザの端末装置2は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータと共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータを、サーバ装置3に送信しており、サーバ装置3は、共演ユーザとは異なる視聴ユーザの端末装置2に、配信ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータと共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータを送信し、共演ユーザとは異なる視聴ユーザの端末装置2は、共演動画配信画面を表示する。以降において、共演ユーザを配信ユーザと称する。
【0206】
なお、サーバ装置3は、共演動画配信画面を表示するための配信データを生成してもよい。この場合、サーバ装置3は、配信ユーザの端末装置2の再生部274の機能を有し、配信ユーザの端末装置2及び共演ユーザの端末装置2のそれぞれから受信した、配信ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータと共演ユーザのキャラクタオブジェクトを生成するためのモーションデータに基づいて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトと共演ユーザのキャラクタオブジェクトとを含む共演動画配信画面を表示するための配信データを生成する。
【0207】
また、サーバ装置3は、視聴ユーザの端末装置2から共演申請を受信した場合、サーバ装置3を管理する管理運営者がサーバ装置3を操作することによって、共演申請が許可されてもよい。
【0208】
共演動画配信画面は、三人以上の配信ユーザのキャラクタオブジェクトが共演する動画を含んでもよい。つまり、三人以上の配信ユーザが、各々のキャラクタを利用して動画内で仮想的に共演してもよい。
【0209】
共演中の複数の配信ユーザのそれぞれに対し、複数の視聴ユーザの端末装置2が上述の「釣竿」オブジェクトの表示要求を送信した場合について説明する。視聴ユーザの端末装置2は、共演中の複数の配信ユーザのいずれか一人の端末装置2に対して、「釣竿」オブジェクトの表示要求を送信することができる。この場合、各端末装置2の再生部274は、配信ユーザ毎に、魚オブジェクトが出現した数を計数し、計数した数に基づく釣りポイントを算出する。そして、再生部274は、算出した釣りポイントに基づいて、共演中の複数の配信ユーザの順位を決定する。
【0210】
各端末装置2の再生部274は、決定された順位又は算出した釣りポイントに応じた特典を各配信ユーザに付与してもよい。また、再生部274は、決定された順位が所定順位以上である配信ユーザ又は算出した釣りポイントが所定値以上である配信ユーザに対して、特典を付与してもよい。
【0211】
この場合において、上述したギフトオブジェクトの表示の変更条件は、共演中の配信ユーザが所定人数を超えたことであってもよい。これにより、共演人数が多いほど視聴ユーザから贈られたギフトオブジェクトの表示が変化する可能性が高く、配信ユーザの共演意欲を向上させることが可能となる。
【0212】
また、各端末装置2の再生部274は、共演動画配信画面に含まれるキャラクタオブジェクトの数に基づいて、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。例えば、キャラクタオブジェクトの数が多いほど、豪華なデザインのギフトオブジェクトが表示される。
【0213】
また、各端末装置2の再生部274は、共演動画配信画面の表示回数に基づいて、表示要求に対応するギフトオブジェクトの表示を変更してもよい。例えば、共演動画配信画面の表示回数が多いキャラクタオブジェクトが含まれる共演動画配信画面ほど、豪華なデザインのギフトオブジェクトが表示されてもよい。例えば、特定のキャラクタオブジェクトの組み合わせの共演動画配信画面の表示回数が多いほど、豪華なデザインのギフトオブジェクトが表示されてもよい。例えば、異なるキャラクタオブジェクトとの共演回数の多いキャラクタオブジェクトが含まれる共演動画配信画面ほど、豪華なデザインのギフトオブジェクトが表示されてもよい。
【0214】
(変形例6)
配信ユーザの端末装置2に表示される配信画面(400,500,510,600,610,700,710,800,810,900,910)と視聴ユーザの端末装置2に表示される配信画面(400,500,510,600,610,700,710,800,810,900,910)とは、同一の画面でなくてもよい。例えば、配信ユーザの端末装置2に表示される配信画面に、評価ボタン402と、ギフトボタン403と、コメントボタン404が含まれなくてもよい。
【符号の説明】
【0215】
1 動画配信システム
2,2a,2b,2c 端末装置
21 通信I/F
22 記憶装置
23 表示装置
24 入力装置
25 撮像装置
26 マイク
27 プロセッサ
271 生成部
272 送信部
273 受信部
274 再生部
3 サーバ装置
31 通信I/F
32 記憶装置
33 プロセッサ
331 サーバ受信部
332 配信部
4 基地局
5 移動体通信網
6 ゲートウェイ
7 インターネット