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特許7442129エネルギーマネジメントシステム、及び、情報提示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】エネルギーマネジメントシステム、及び、情報提示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20240226BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240226BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20240226BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06F3/0481
H02J13/00 301J
H02J13/00 301A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020042999
(22)【出願日】2020-03-12
(65)【公開番号】P2021144488
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-11-21
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】坂田 幸太郎
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-011907(JP,A)
【文献】特開2012-115061(JP,A)
【文献】特開2017-169289(JP,A)
【文献】特開2016-114990(JP,A)
【文献】特開2016-070816(JP,A)
【文献】特開2018-016911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/048
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得する取得部と、
前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出する抽出部と、
前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定する特定部と、
前記第一時系列データをグラフ化した第一画像であって、前記特異な時区間を示す第一オブジェクトを含む第一画像を提示し、ユーザの前記第一オブジェクトへの操作が受け付けられたときに、特定された分岐回路を示す情報を提示する提示部とを備える
エネルギーマネジメントシステム。
【請求項2】
前記特定部は、前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとの相関性に基づいて、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定する
請求項1に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項3】
前記特定部は、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を、前記第一時系列データへの相関が最も強い前記第二時系列データに対応する分岐回路から順に複数特定し、
前記提示部は、特定された複数の分岐回路を示す前記情報を提示する
請求項1または2に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項4】
前記抽出部は、前記第一時系列データを複数の時区間に分割し、前記複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、当該時区間と曜日及び時間帯が同じ他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、前記複数の時区間の中から前記特異な時区間を抽出する
請求項1~3のいずれか1項に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項5】
前記抽出部は、前記複数の時区間のうち、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上高い時区間、及び、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上低い時区間の少なくとも一方を前記特異な時区間として抽出する
請求項4に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項6】
前記取得部は、前記施設が属する地域の気象情報を取得し、
前記エネルギーマネジメントシステムは、取得された前記気象情報に基づいて、前記第一時系列データに対応する期間における、エネルギー消費量の時系列データを予測する予測部を備え、
前記抽出部は、予測された時系列データと、前記第一時系列データとを比較することにより前記特異な時区間を抽出する
請求項1~3のいずれか1項に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項7】
前記取得部は、前記施設の利用スケジュールを示すスケジュール情報を取得し、
前記抽出部は、取得された前記スケジュール情報を用いて前記特異な時区間を抽出する
請求項1~3のいずれか1項に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項8】
前記提示部は、ユーザの前記第一オブジェクトへの操作が受け付けられたときに、前記情報として第二オブジェクトを提示し、
ユーザの前記第二オブジェクトへの操作が受け付けられたときに、特定された分岐回路の前記第二時系列データをグラフ化した第二画像を提示する
請求項1~7のいずれか1項に記載のエネルギーマネジメントシステム。
【請求項9】
施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得する取得部と、
前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出する抽出部と、
前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定する特定部と、
特定された分岐回路を示す情報を提示する提示部とを備え
前記抽出部は、前記第一時系列データを複数の時区間に分割し、前記複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、当該時区間と曜日及び時間帯が同じ他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、前記複数の時区間のうち、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上高い時区間、及び、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上低い時区間の少なくとも一方を前記特異な時区間として抽出する
エネルギーマネジメントシステム。
【請求項10】
施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得し、
前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出し、
前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定し、
前記第一時系列データをグラフ化した第一画像であって、前記特異な時区間を示す第一オブジェクトを含む第一画像を提示し、
ユーザの前記第一オブジェクトへの操作が受け付けられたときに、特定された分岐回路を示す情報を提示する
情報提示方法。
【請求項11】
施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得し、
前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出し、
前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定し、
特定された分岐回路を示す情報を提示し、
前記特異な時区間の抽出においては、前記第一時系列データを複数の時区間に分割し、前記複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、当該時区間と曜日及び時間帯が同じ他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、前記複数の時区間のうち、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上高い時区間、及び、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上低い時区間の少なくとも一方を前記特異な時区間として抽出する
情報提示方法。
【請求項12】
請求項10または11に記載の情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設におけるエネルギー消費量を管理するエネルギーマネジメントシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅へのHEMS(Home Energy Management System)、ビル・工場へのBEMS(Building Energy Management System)の導入が進んでいる。こうしたEMS(Energy Management System)によれば、住宅やビル・工場で使う電気またはガスなどのエネルギー消費量をモニタに表示する「見える化」が実現される。
【0003】
このようなエネルギー消費量の見える化に関する技術として、特許文献1には、エネルギー消費量が特異となっている月(特異月)、及び、エネルギー消費量が特異となっている日(特異日)のエネルギー消費量のグラフの詳細を容易に確認することができるグラフ表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-49508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、特異なエネルギー消費の発生要因の特定を支援することができるエネルギーマネジメントシステム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るエネルギーマネジメントシステムは、施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得する取得部と、前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出する抽出部と、前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定する特定部と、特定された分岐回路を示す情報を提示する提示部とを備える。
【0007】
本発明の一態様に係る情報提示方法は、施設に設けられた主幹回路におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、前記主幹回路から分岐した複数の分岐回路のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得し、前記第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出し、前記第一時系列データと、複数の前記第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、前記複数の分岐回路のうち、前記特異な時区間の発生要因となる分岐回路を特定し、特定された分岐回路を示す情報を提示する。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様に係るエネルギーマネジメントシステム等は、特異なエネルギー消費の発生要因の特定を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係るエネルギーマネジメントシステムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態に係るエネルギーマネジメントシステムの動作のフローチャートである。
図3図3は、第一画像の一例を示す図である。
図4図4は、第二オブジェクトが重畳表示された第一画像の一例を示す図である。
図5図5は、第二画像の一例を示す図である。
図6図6は、ステップS13における情報処理のフローチャートである。
図7図7は、第二オブジェクトが重畳された第一画面の別の一例を示す図である。
図8図8は、特異な時区間の特定方法の変形例1のフローチャートである。
図9図9は、スケジュール情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0013】
(実施の形態)
[構成]
実施の形態に係るエネルギーマネジメントシステムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係るエネルギーマネジメントシステムの機能構成を示すブロック図である。図1に示されるように、エネルギーマネジメントシステム10は、計測部11と、通信部12と、操作受付部13と、出力部14と、情報処理部15と、記憶部16とを備える。また、図1では、電力系統20、並びに、施設30に設けられた主幹回路31及び複数の分岐回路32も図示されている。
【0014】
計測部11は、施設30に設けられた主幹回路31におけるエネルギー消費量(具体的には、電力の消費量)と、施設30に設けられた複数の分岐回路32において消費されるエネルギー消費量(具体的には、電力の消費量)とを計測する装置である。主幹回路31は、電力系統20から施設30への幹線に相当し、分岐回路32は、幹線から分岐した複数の回路のそれぞれである。複数の分岐回路32のそれぞれには、コンセントを介して1以上の電気機器が接続される。複数の分岐回路32の数は、施設30が大きい時には、数十~数百に達する場合がある。
【0015】
計測部11は、具体的には、通信機能、及び、エネルギー消費量の計測機能を有する分電盤である。分電盤は、主幹回路31、及び、複数の分岐回路32のそれぞれに設けられたCT(Current Transformer)を含み、当該CTにより回路毎にエネルギー消費量を計測する。計測部11の具体的態様は、分電盤に限定されず、例えば、計測部11は、1以上のスマートメータ(通信機能を備える電力量計)によって実現されてもよい。
【0016】
通信部12は、情報処理部15が、計測部11と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部12によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0017】
操作受付部13は、ユーザの操作または音声入力を受け付ける。操作受付部13は、例えば、タッチパネル、ハードウェアボタン(マウスのボタン)、または、マイクなどによって実現される。ユーザの操作は、例えば、タッチパネルへのタップ操作、ハードウェアボタンへのクリック操作、または、マイクへの音声入力などである。
【0018】
出力部14は、情報を出力する。出力部14は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現され、画像を表示する。また、出力部14は、例えば、スピーカによって実現され、音声を出力してもよい。
【0019】
情報処理部15は、施設30におけるエネルギー消費量の「見える化」に関する情報処理を行う。例えば、情報処理部15は、通信部12を通じて、主幹回路31におけるエネルギー消費量のデータ、及び、複数の分岐回路32のそれぞれにおけるエネルギー消費量のデータを定期的に計測部11から取得し、記憶部16に記憶する。この結果、主幹回路31におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、複数の分岐回路32のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データが記憶部16に記憶され、これらの時系列データは、随時更新される。複数の第二時系列データのそれぞれには、当該第二時系列データに対応する分岐回路32のID、及び、名称(分岐回路32の設置場所など)が付与されている。
【0020】
情報処理部15は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。情報処理部15は、具体的には、取得部15aと、抽出部15bと、特定部15cと、提示部15dと、予測部15eとを有する。
【0021】
記憶部16は、情報処理部15が実行するプログラム、第一時系列データ、及び、第二時系列データが記憶される記憶装置である。記憶部16は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、または、半導体メモリによって実現される。
【0022】
なお、通信部12、操作受付部13、出力部14、情報処理部15、及び、記憶部16は、例えば、施設30の外に設置されたサーバ装置によって備えられるが、施設30に設けられる装置(例えば、EMSコントローラ)によって備えられてもよい。また、通信部12、操作受付部13、出力部14、情報処理部15、及び、記憶部16は、これらの構成要素の一部が施設30に設けられた装置によって備えられ、他の一部が施設30外のサーバ装置に備えられることにより、クライアントサーバシステムとして実現されてもよい。
【0023】
[動作]
上記施設30は、例えば、オフィスビル、商業施設、文教施設、病院、介護施設、工場、または、住宅などである。施設30におけるエネルギー消費量が通常よりも大きい場合、または、通常よりも小さい場合、その原因(発生要因)を特定することは、施設30が大きくなるほど困難なものとなる。エネルギーマネジメントシステム10は、以下のような情報の提示(具体的には、出力部14への画像の表示や出力部14からの音声の出力)を行うことにより、このような特異なエネルギー消費の発生要因の特定を支援することができる。以下、このようなエネルギーマネジメントシステム10の動作について説明する。図2は、エネルギーマネジメントシステム10の動作のフローチャートである。
【0024】
上述のように、記憶部16には、主幹回路31におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、複数の分岐回路32のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データが記憶されている。操作受付部13によってユーザのエネルギー消費量の表示を指示する操作が受け付けられると(S11)、取得部15aは、記憶部16に記憶された第一時系列データ及び第二時系列データを取得する(S12)。
【0025】
次に、抽出部15bは、取得された第一時系列データから表示の対象となる時区間を抽出する(S13)。例えば、操作受付部13によって、直近の3か月間における月曜日の15:00-16:00のエネルギー消費量の表示を指示する操作が受け付けられた場合、抽出部15bは、第一時系列データを1時間の長さの時区間に分割し、直近の3か月間における月曜日の15:00-16:00に相当する時区間を抽出する。なお、ステップS13における処理の詳細については後述する。
【0026】
次に、提示部15dは、抽出された時区間におけるエネルギー消費量のデータをグラフ化した第一画像を出力部14に表示する(S14)。図3は、第一画像の一例を示す図である。図3に示される1つの棒グラフは、ある日にちにおける月曜日の15:00-16:00におけるエネルギー消費量を示している。
【0027】
ここで、図3に示される第一画像には、エネルギー消費量が特異な時区間を示す第一オブジェクト14aが含まれている。図3の例では、第一画像には、2つの第一オブジェクトが含まれている。操作受付部13によって特異な時区間を示す第一オブジェクト14aへの操作が受け付けられると(S15)、提示部15dは、これをトリガとして、特異な時区間の発生要因となる分岐回路(特異なエネルギー消費が行われた分岐回路)を示す第二オブジェクト14bを出力部14に表示する(S16)。なお、図3の特異な時区間における棒グラフ自体が第一オブジェクト14aとして使用されてもよい。図4は、このような第二オブジェクト14bが重畳表示された第一画像の一例を示す図である。
【0028】
操作受付部13によって第二オブジェクト14bへの操作が受け付けられると(S17)、提示部15dは、これをトリガとして、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32における第二時系列データをグラフ化した第二画像を出力部14に表示する(S18)。図5は、このような第二画像の一例を示す図である。図5に示されるように、第二画像は、例えば、分岐回路32における、直近の3か月間における月曜日の15:00-16:00のエネルギー消費量をグラフ化した画像である。
【0029】
このように、エネルギーマネジメントシステム10は、主幹回路31におけるエネルギー消費量が特異な時区間を抽出し、特異な時区間の発生要因であると推定される、特異なエネルギー消費が行われた分岐回路32を示す情報をユーザに提示することができる。これにより、エネルギーマネジメントシステム10は、ユーザが特異なエネルギー消費を抑制すること(ユーザがエネルギー消費についての省エネの対策を行うこと)を支援することができる。
【0030】
次に、上記のような第一オブジェクト14a、及び、第二オブジェクト14bを出力、提示するための、ステップS13における詳細な情報処理について説明する。図6は、ステップS13における情報処理のフローチャートである。
【0031】
まず、抽出部15bは、第一時系列データから、第一画像の表示の対象となる時区間を抽出する(S13a)。この処理は上述の通りである。
【0032】
次に、抽出部15bは、第一画像の表示の対象となる時区間の中から、特異な時区間を抽出する(S13b)。抽出部15bは、具体的には、月曜日の15:00-16:00に該当する複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、月曜日の15:00-16:00に該当する他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、複数の時区間の中から特異な時区間を抽出する。
【0033】
より具体的には、抽出部15bは、上記複数の時区間におけるエネルギー消費量の平均値を算出し、平均値よりも突出してエネルギー消費量が大きいまたは小さい時区間を特異な時区間として抽出する。平均値よりも突出してエネルギー消費量が大きい時区間は、言い換えれば、平均値よりも閾値(>0)以上エネルギー消費量が大きい時区間であり、平均値よりも突出してエネルギー消費量が小さい時区間は、言い換えれば、平均値よりも閾値(>0)以上エネルギー消費量が小さい時区間である。図3の第一画像においては、エネルギー消費量が突出して小さい月3日の15:00-16:00と、エネルギー消費量が突出して大きい2月7日の15:00-16:00とが特異な時区間として特定される。なお、閾値については、経験的または実験的に適宜定められる。
【0034】
このように、抽出部15bは、第一時系列データを複数の時区間に分割し、複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、当該時区間と曜日及び時間帯が同じ他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、複数の時区間の中から特異な時区間を抽出する。抽出部15bによって特異な時区間が抽出されれば、提示部15dは、第一オブジェクト14aを出力部14に表示することができる。
【0035】
次に、抽出部15bは、ステップS12において取得された複数の分岐回路32のそれぞれの第二時系列データから、表示の対象となる時区間を抽出する(S13c)。例えば、抽出部15bは、第二時系列データを1時間の長さの時区間に分割し、直近の3か月間における月曜日の15:00-16:00に相当する時区間を抽出する。つまり、抽出部15bは、ステップS13aにおいて第一時系列データに行われた処理と同様の処理を、複数の第二時系列データのそれぞれを対象として行う。
【0036】
次に、特定部15cは、複数の分岐回路32のうち、特異な時区間の発生要因となるエネルギー消費が行われた分岐回路32を特定する(S13d)。特定部15cは、例えば、エネルギー消費量の推移の相関性に基づいて、特異な時区間の発生要因となるエネルギー消費が行われた分岐回路32を特定する。
【0037】
具体的には、特定部15cは、ステップS13aにおいて抽出された時区間を時系列に並べたときのエネルギー消費量の推移を示す第一波形(例えば、図3の第一画像の棒グラフのピークをつないだ波形など)を特定する。同様に、特定部15cは、ステップS13cにおいて抽出された時区間を時系列に並べたときのエネルギー消費量の推移を示す第二波形を複数の分岐回路32のそれぞれについて特定する。そして、特定部15cは、複数の第二波形のそれぞれと、第一波形のとの相関度を算出し、相関が最も強い第二波形に対応する分岐回路32を、特異な時区間の発生要因となるエネルギー消費が行われた分岐回路32として特定する。なお、波形の相関度(類似度)の算出には、既存のどのようなアルゴリズムが用いられてもよい。
【0038】
このように、特定部15cは、第一時系列データと、複数の第二時系列データのそれぞれとの相関性に基づいて、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を特定する。特定部15cによって特異な時区間が抽出されれば、提示部15dは、第一オブジェクト14a、及び、第二オブジェクト14bを出力部14に表示することができる。
【0039】
なお、分岐回路32の特定は、特異な時区間が属する日にちにおけるエネルギー消費量の推移の相関性に基づいて行われてもよい。例えば、特異な時区間が2月7日の15:00-16:00である場合、主幹回路31の2月7日のエネルギー消費量の推移と、複数の分岐回路32の2月7日のエネルギー消費量の推移との相関性に基づいて、特異な時区間の発生要因となるエネルギー消費が行われた分岐回路32が特定されてもよい。
【0040】
また、分岐回路32が第一時系列データと第二時系列データとの相関性に基づいて特定されることは必須ではない。例えば、特異な時区間におけるエネルギー消費量が突出して高い場合には、複数の分岐回路32のうち特異な時区間において最もエネルギー消費量が多い分岐回路32が、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32として特定されてもよい。
【0041】
また、ステップS13dにおいて、分岐回路32は複数特定されてもよい。特定部15cは、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を、第一時系列データへの相関が最も強い第二時系列データに対応する分岐回路32から順に複数特定する。この結果、提示部15dは、特定された複数の分岐回路32を示す第二オブジェクト14cを出力部14に表示することができる。図7は、このような複数の分岐回路32を示す第二オブジェクト14cが重畳された第一画面の一例を示す図である。なお、図7において、相関度(類似度)を示す値、相関度の順位などが複数の分岐回路32の名称のそれぞれに併記されてもよい。
【0042】
[特異な時区間の抽出方法の変形例1]
次に、特異な時区間の特定方法の変形例1について説明する。図8は、特異な時区間の特定方法の変形例1のフローチャートである。
【0043】
まず、抽出部15bは、第一時系列データから、第一画像の表示の対象となる時区間を抽出する(S21)。この処理は上述の通りである。
【0044】
次に、取得部15aは、抽出した時区間における気象情報を取得し(S22)、予測部15eは、取得された気象情報に基づいて抽出した時区間におけるエネルギー消費量を予測する(S23)。気象情報は、例えば、気象情報を管理する外部サーバ装置から通信部12を介して取得される。
【0045】
発明者の知見によれば、例えば、気象情報に含まれる気温データと、エネルギー消費量(電力消費量)とは相関関係を有している。具体的には、夏場は、気温が高くなるほどエネルギー消費量が大きくなる傾向があり、冬場は、気温が低くなるほどエネルギー消費量が大きくなる傾向がある。例えば、施設30または施設30と同じ規模の他の施設におけるエネルギー消費量、気温データ、及び、季節(月)の対応関係が記憶部16においてデータベース化されていれば、予測部15eは、このようなデータベースを参照することにより、抽出した時区間におけるエネルギー消費量を予測することができる。
【0046】
また、上記のようなデータベースを教師データとして構築された機械学習モデルが記憶部16に記憶されていれば、予測部15eは、このような機械学習モデルを用いて、抽出した時区間におけるエネルギー消費量を予測することができる。
【0047】
次に、抽出部15bは、抽出された時区間におけるエネルギー消費量(実測値)と、当該時区間におけるエネルギー消費量の予測値とを比較することにより、特異な時区間を抽出する(S24)。より具体的には、抽出部15bは、実測値が予測値よりも突出して大きいまたは小さい時区間を特異な時区間として抽出する。実測値が予測値よりも突出して大きい時区間は、言い換えれば、実測値が平均値よりも閾値(>0)以上大きい時区間であり、実測値が平均値よりも突出して小さい時区間は、言い換えれば、実測値が平均値よりも閾値(>0)以上小さい時区間である。この閾値については、経験的または実験的に適宜定められる。
【0048】
このように、予測部15eは、気象情報に基づいて、第一時系列データに対応する期間における、エネルギー消費量の時系列データを予測する。抽出部15bは、予測された時系列データと、第一時系列データとを比較することにより特異な時区間を抽出する。これにより、抽出部15bは、気象情報に基づいて特異な時区間を抽出することができる。
【0049】
[特異な時区間の抽出方法の変形例2]
次に、特異な時区間の抽出方法の変形例2について説明する。記憶部16には、施設30の利用スケジュールを示すスケジュール情報があらかじめ記憶されてもよい。図9は、スケジュール情報の一例を示す図である。スケジュール情報は、例えば、ユーザが操作受付部13に操作を行うことにより、記憶部16に記憶される。
【0050】
図9に示されるスケジュール情報は、例えば、施設30が使用されない日時を示す情報である。施設30が使用されない日には、エネルギー消費量は減少するものと考えられる。つまり、スケジュール情報は、言い換えれば、エネルギー消費量が低くなると考えられる日時を示す情報である。
【0051】
取得部15aは、記憶部16からスケジュール情報を取得し、抽出部15bは、取得されたスケジュール情報を用いて特異な時区間を抽出してもよい。抽出部15bは、具体的には、上記ステップS13dにおいて、エネルギー消費量が突出して低い時区間を抽出した場合、その時区間がスケジュール情報において施設30が使用されない日時に属するときには、当該時区間を特異な時区間から除外する(特異な時区間とみなさない)。例えば、上記図3では、1月3日は、エネルギー消費量が低いことにより特異な時区間とみなされているが、スケジュール情報において1月3日は冬期休暇にあたるため、特異な時区間から除外される。
【0052】
また、スケジュール情報においては、エネルギー消費量が高くなると考える日時(例えば、休日であるがイベントで使用される日など)が示されてもよい。つまり、抽出部15bは、エネルギー消費量が突出して高い時区間を抽出した場合、その時区間がスケジュール情報において通常よりもエネルギー消費量が高くなると考えられる日時に属するときには、当該時区間を特異な時区間から除外してもよい。
【0053】
このように、抽出部15bは、スケジュール情報を用いて特異な時区間を抽出する。これにより、抽出部15bは、例外的にエネルギー消費量が低い(または高い)時区間を特異な時区間から除外することができるので、特異な時区間の抽出精度を高めることができる。なお、特異な時区間の抽出方法の変形例2は、特異な時区間の抽出方法の変形例1と組み合わされてもよい。
【0054】
[その他の変形例]
上記実施の形態では、特異な時区間の抽出は、ユーザの操作をトリガに行われたが、ユーザの操作に無関係に定期的に行われてもよい。例えば、前日の24時間の第一時系列データ及び第二時系列データを対象に、特異な時区間の有無の判定が毎日行われ、提示部15dは、特異な時区間があるときにはその旨をユーザに提示(通知)してもよい。
【0055】
また、上記実施の形態では、時区間は、1時間の期間であったが、12時間、24時間(1日)、1週間、1か月などの期間であってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態における分岐回路を示す情報の提示態様は、一例である。上記実施の形態では、分岐回路を示す情報は、第二オブジェクト(被操作オブジェクト)して表示されたが、単にテキストとして表示されてもよい。また、分岐回路を示す情報の提示は、出力部14がスピーカによって実現されるような場合には、出力部14からの音声の出力などによって行われてもよい。
【0057】
[効果等]
以上説明したように、エネルギーマネジメントシステム10は、施設30に設けられた主幹回路31におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、主幹回路31から分岐した複数の分岐回路32のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得する取得部15aと、第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出する抽出部15bと、第一時系列データと、複数の第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、複数の分岐回路32のうち、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を特定する特定部15cと、特定された分岐回路32を示す情報を提示する提示部15dとを備える。
【0058】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を示す情報を提示することで、特異なエネルギー消費の発生要因の特定を支援することができる。
【0059】
また、例えば、特定部15cは、第一時系列データと、複数の第二時系列データのそれぞれとの相関性に基づいて、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を特定する。
【0060】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、第一時系列データと相関の強い第二時系列データに対応する分岐回路32を、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32として特定することができる。
【0061】
また、例えば、特定部15cは、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を、第一時系列データへの相関が最も強い第二時系列データに対応する分岐回路32から順に複数特定する。提示部15dは、特定された複数の分岐回路32を示す情報を提示する。
【0062】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、特異な時区間の発生要因と推定される分岐回路32を複数特定し、提示することができる。
【0063】
また、例えば、抽出部15bは、第一時系列データを複数の時区間に分割し、複数の時区間のそれぞれにおけるエネルギー消費量を、当該時区間と曜日及び時間帯が同じ他の時区間におけるエネルギー消費量と比較することにより、複数の時区間の中から前記特異な時区間を抽出する。
【0064】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、曜日及び時間帯の条件を揃えてエネルギー消費量の比較を行うことで、特異な時区間の抽出精度を高めることができる。
【0065】
また、例えば、抽出部15bは、複数の時区間のうち、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上高い時区間、及び、エネルギー消費量が曜日及び時間帯が同じ時区間におけるエネルギー消費量よりも閾値以上低い時区間の少なくとも一方を特異な時区間として抽出する。
【0066】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、エネルギー消費量が突出して高い時区間、及び、エネルギー消費量が突出して低い時区間のそれぞれを、特異な時区間として抽出することができる。
【0067】
また、例えば、取得部15aは、施設30が属する地域の気象情報を取得する。エネルギーマネジメントシステム10は、取得された気象情報に基づいて、第一時系列データに対応する期間における、エネルギー消費量の時系列データを予測する予測部15eを備える。抽出部15bは、予測された時系列データと、第一時系列データとを比較することにより特異な時区間を抽出する。
【0068】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、気象情報に基づいて特異な時区間を抽出することができる。
【0069】
また、例えば、取得部15aは、施設30の利用スケジュールを示すスケジュール情報を取得する。抽出部15bは、取得されたスケジュール情報を用いて特異な時区間を抽出する。
【0070】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、スケジュール情報に基づいて例外的にエネルギー消費量が低い(または高い)時区間を特異な時区間から除外することができるので、特異な時区間の抽出精度を高めることができる。
【0071】
また、例えば、提示部15dは、第一時系列データをグラフ化した第一画像であって、特異な時区間を示す第一オブジェクトを含む第一画像を提示し、ユーザの第一オブジェクトへの操作が受け付けられたときに、上記情報を提示する。
【0072】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、主幹回路31のエネルギー消費量をグラフ化して表示するとともに、ユーザの必要に応じて特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を示す情報を提示することができる。
【0073】
また、例えば、提示部15dは、ユーザの第一オブジェクト14aへの操作が受け付けられたときに、上記情報として第二オブジェクト14bを提示し、ユーザの第二オブジェクト14bへの操作が受け付けられたときに、特定された分岐回路32の第二時系列データをグラフ化した第二画像を提示する。
【0074】
このようなエネルギーマネジメントシステム10は、ユーザの必要に応じて特異な時区間の発生要因となる分岐回路32のエネルギー消費量をグラフ化して表示することができる。
【0075】
また、エネルギーマネジメントシステム10などのコンピュータが実行する情報提示方法は、施設30に設けられた主幹回路31におけるエネルギー消費量の第一時系列データ、及び、主幹回路31から分岐した複数の分岐回路32のそれぞれにおけるエネルギー消費量の第二時系列データを取得し、第一時系列データにおいてエネルギー消費量が特異な時区間を抽出し、第一時系列データと、複数の第二時系列データのそれぞれとを比較することにより、複数の分岐回路32のうち、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を特定し、特定された分岐回路32を示す情報を提示する。
【0076】
このような情報提示方法は、特異な時区間の発生要因となる分岐回路32を示す情報を提示することで、特異なエネルギー消費の発生要因の特定を支援することができる。
【0077】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0078】
例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、上記実施の形態で説明された複数の処理の順序は変更されてもよいし、上記実施の形態で説明された複数の処理は並行して実行されてもよい。
【0079】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0080】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0081】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0082】
例えば、本発明は、上記実施の形態のエネルギーマネジメントシステムなどのコンピュータが実行する情報提示方法として実現されてもよい。本発明は、情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0083】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0084】
10 エネルギーマネジメントシステム
14a 第一オブジェクト
14b、14b 第二オブジェクト
15a 取得部
15b 抽出部
15c 特定部
15d 提示部
15e 予測部
30 施設
31 主幹回路
32 分岐回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9