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  • 特許-グレーチング用滑り止め 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】グレーチング用滑り止め
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/06 20060101AFI20240226BHJP
【FI】
E03F5/06 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020169417
(22)【出願日】2020-10-06
(65)【公開番号】P2022061421
(43)【公開日】2022-04-18
【審査請求日】2023-10-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516243962
【氏名又は名称】株式会社伊藤
(74)【代理人】
【識別番号】100163267
【弁理士】
【氏名又は名称】今中 崇之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 榮次
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 幸平
【審査官】五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-075191(JP,U)
【文献】特許第3727404(JP,B2)
【文献】特許第2926336(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3010509(JP,U)
【文献】特開2015-127487(JP,A)
【文献】特開2011-012440(JP,A)
【文献】特開平10-176367(JP,A)
【文献】特開2016-044439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 5/00-5/26
E03C 1/00-1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、
縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、
前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、
前記制限部が、一つの前記第1の構成部材のみを間に挟むように配置された一対の制限板であり、
平面視して、前記摩擦発生部の前記第1の構成部材が延びる方向の寸法が、前記第2の構成部材の間隔よりも予め決められた寸法だけ小さく設定されているグレーチング用滑り止め。
【請求項2】
複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、
縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、
前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、
前記制限部に、前記第2の構成部材が通る切り欠きが形成され、
前記摩擦発生部が、前記第2の構成部材の上に載るグレーチング用滑り止め。
【請求項3】
請求項記載のグレーチング用滑り止めにおいて、
前記制限部が、一つの前記第1の構成部材のみを間に挟むように配置されている一対の制限板であるグレーチング用滑り止め。
【請求項4】
複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、
縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、
前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、
前記制限部に、前記第2の構成部材が通る第1の切り欠きが形成され、
前記摩擦発生部が、更に前記第2の構成部材の上に載り、該摩擦発生部に前記グレーチングに形成されている隙間に対応する第2の切り欠きが形成され、該第2の切り欠きの周囲にのみ前記孔が形成されているグレーチング用滑り止め。
【請求項5】
複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、
縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、
前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、
前記制限部に、前記第2の構成部材が通る切り欠きが形成され、
前記摩擦発生部が、更に前記第2の構成部材の上に載り、該摩擦発生部に前記グレーチングに形成されている隙間に対応する排水用孔が形成され、該排水用孔の周囲にのみ前記孔が形成されているグレーチング用滑り止め。
【請求項6】
請求項1乃至のいずれか一項に記載のグレーチング用滑り止めにおいて、
前記孔が、バーリング加工により形成された孔であるグレーチング用滑り止め。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレーチング用滑り止めに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グレーチング用滑り止め具が記載されている。このグレーチング用滑り止め具は、全体が略短冊状で、その横断面の両外側部に、下開放の略コノ字形をした翼部を形成し、その略コノ字形の内側に抜け防止の突出部を形成すると共に、その外側両翼の間の平坦部とした部分に、滑り止め材を構成してなることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-44439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで一般に、グレーチング用滑り止めがグレーチングの広い範囲を覆って取り付けられていると、捨てられた水が跳ね返る水跳ねが生じる。
本発明は、グレーチングに取り付けられ、水跳ねを抑制できるグレーチング用滑り止めを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、前記制限部が、一つの前記第1の構成部材のみを間に挟むように配置された一対の制限板であり、平面視して、前記摩擦発生部の前記第1の構成部材が延びる方向の寸法が、前記第2の構成部材の間隔よりも予め決められた寸法だけ小さく設定されているグレーチング用滑り止めである。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
請求項に記載の発明は、複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、前記制限部に、前記第2の構成部材が通る切り欠きが形成され、前記摩擦発生部が、前記第2の構成部材の上に載るグレーチング用滑り止めである。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項記載のグレーチング用滑り止めにおいて、前記制限部が、一つの前記第1の構成部材のみを間に挟むように配置されている一対の制限板である。
【0011】
請求項に記載の発明は、複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、前記制限部に、前記第2の構成部材が通る第1の切り欠きが形成され、前記摩擦発生部が、更に前記第2の構成部材の上に載り、該摩擦発生部に前記グレーチングに形成されている隙間に対応する第2の切り欠きが形成され、該第2の切り欠きの周囲にのみ前記孔が形成されているグレーチング用滑り止めである。
【0012】
請求項に記載の発明は、複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有するグレーチングに取り付けられるグレーチング用滑り止めであって、縁が盛り上がった複数の孔が形成され、前記第1の構成部材の上に載る摩擦発生部と、前記摩擦発生部が前記第2の構成部材が延びる方向に移動することを制限する制限部と、を備え、前記制限部に、前記第2の構成部材が通る切り欠きが形成され、前記摩擦発生部が、更に前記第2の構成部材の上に載り、該摩擦発生部に前記グレーチングに形成されている隙間に対応する排水用孔が形成され、該排水用孔の周囲にのみ前記孔が形成されているグレーチング用滑り止めである。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載のグレーチング用滑り止めにおいて、前記孔が、バーリング加工により形成された孔である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、グレーチングに取り付けられ、水跳ねを抑制できるグレーチング用滑り止めを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施の形態に係るグレーチング用滑り止めがグレーチングに取り付けられた状態を示す説明図である。
図2】(A)~(D)は、それぞれ、同グレーチング用滑り止めの平面図、左側面図、右側面図及び正面図である。
図3】本発明の第2の実施の形態に係るグレーチング用滑り止めの斜視図である。
図4】(A)~(D)は、それぞれ、同グレーチング用滑り止めの平面図、左側面図、右側面図及び正面図である。
図5】同グレーチング用滑り止めの変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
【0017】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態に係るグレーチング用滑り止め10は、図1に示すように、グレーチング12に上から取り付けられ、靴底の滑りを抑制するとともに水跳ねを抑制できる。なお、図1において、グレーチング12は、一部のみが描かれている。
ここで、グレーチング12は、平面視して互いに交差して配置された複数のベアリングバー(第1の構成部材の一例)121及び複数のツイストバー(第2の構成部材の一例)122を有し、溝蓋として使用される。
複数のベアリングバー121は、荷重を支える平板状の主部材であり、それぞれグレーチング12の長手方向に間隔を空けて配置されている。
複数のツイストバー122は、ねじりが加えられた六角鋼であり、各ベアリングバー121に溶接されることで各ベアリングバー121を保持するための部材である。各ツイストバー122は、グレーチング12の長手方向と交差する方向に間隔を空けて配置されている。
【0018】
グレーチング用滑り止め10は、例えば厚みが1~2mmのステンレス製の板を加工して形成され、2つのベアリングバー121を間に挟むようにしてグレーチング12の上に取り付けられる。
グレーチング用滑り止め10は、図2(A)~図2(D)に示すように、摩擦発生部102及び制限部104a、104bを備えている。
【0019】
摩擦発生部102は、グレーチング用滑り止め10の上面部を構成し、靴底との間に摩擦力を発生できる。
摩擦発生部102は、ベアリングバー121(図1参照)の上端面に載り、縁が盛り上がった複数の孔106a、106bが形成されている。この孔106aは、バーリング加工により形成され、その直径は例えば4~8mmであり、表面からの盛り上がりの高さ(表面からの突出量)は、例えば1~2mmである。
【0020】
詳細には、摩擦発生部102は、隣接する2つのベアリングバー121を跨ぐようにしてその上端面に載る。
摩擦発生部102の幅方向の寸法L1(図2(A)参照)は、隣接する2つのベアリングバー121の間の寸法(ピッチ)よりも予め決められた寸法だけ大きく設定されている。
また、摩擦発生部102の長さ方向の寸法L2は、ツイストバー122の間の寸法(ピッチ)の2倍よりも予め決められた寸法だけ小さく設定されている。
【0021】
摩擦発生部102の長手方向と直交する方向の中央部には、図2(A)及び図2(D)に示すように、端部から長手方向中央部まで延びる切り欠き(第2の切り欠きの一例)108a、108bが形成されている。この切り欠き108a、108bの位置は、グレーチング12に取り付けられた場合のグレーチング12の隙間の位置に対応し、前述の複数の孔106aは、それぞれこの切り欠き108a、108bに沿って、間隔を空けて一列のみ設けられている。
また、両切り欠き108a、108bの間の中央部分110は、グレーチング用滑り止め10がグレーチング12の上に取り付けられた場合にツイストバー122の上に載り、この中央部分110には、ツイストバー122が延びる方向に間隔を空けて配置された孔106bが一列のみ設けられている。
換言すると、摩擦発生部102は、グレーチング12の隙間に対応する部分に切り欠き108a、108bが形成され、この切り欠き108a、108bの周囲にのみ、切り欠き108a、108bに沿った孔106a、106bが設けられているので、グレーチング12の隙間を広く覆うことが抑制され、水跳ねが抑制される。
なお、切り欠き108a、108bの大きさは、摩擦発生部102の面積の少なくとも30%である。ただし、切り欠き108a、108bの大きさは、摩擦発生部102の面積の40%以上であることが好ましく、50%以上であると更に好ましい。
また、切り欠き108a、108bに代えて、それぞれ切り欠き108a、108bの位置に設けられた例えば矩形状の孔(排水用孔の一例)とし、この孔の周囲にのみ孔106a、106bが形成されていてもよい。
【0022】
制限部104a、104bは、図2(B)及び図2(C)に示すように、摩擦発生部102の上面と交差する面を有し、グレーチング用滑り止め10の側面部を構成する。
制限部104a、104bは、間に2つのベアリングバー121を挟むことにより、摩擦発生部102がツイストバー122の延びる方向に移動することを制限できる。
制限部104a、104bの長手方向中央部には、それぞれ、ツイストバー122が通る切り欠き(第1の切り欠きの一例)112a、112bが形成されている。切り欠き112a、112bの幅L3は、それぞれツイストバー122の直径よりも予め決められた寸法だけ大きく設定されている。
制限部104aの両端下部には、それぞれ固定孔114aが形成され、制限部104bの両端下部にも、それぞれ固定孔114bが形成されている。なお、各固定穴114a及び各固定孔114bは、上下方向が長手となる長孔であることが好ましい。
従って、グレーチング用滑り止め10は、制限部104a、104bがベアリングバー121を挟むことによりツイストバー122が延びる方向の移動が制限され、切り欠き112a、112bにツイストバー122が嵌ることによりベアリングバー121が延びる方向の移動が制限されるので、取り付け後に位置がずれてしまうことが抑制される。
【0023】
以上説明した、グレーチング用滑り止め10は、切り欠き112a、112bにツイストバー122が嵌り、ベアリングバー121が制限部104a、104bの間に挟まるようにグレーチング12に載せられた後、図1に示すように、対向する制限部104a及び制限部104bの対応する固定孔114a、114bにボルト118aを通し、ナット118bにて締結することにより、取り付けられる。
グレーチング12に取り付けられたグレーチング用滑り止め10は、摩擦発生部102に形成された孔106a、106bによって、靴底の滑りが抑制される。
また、グレーチング用滑り止め10は、グレーチング12の隙間を覆う面積が抑えられているため、例えば調理場等でグレーチング12で蓋がされた溝に水を捨てる場合に、水跳ねが抑制される。
【0024】
なお、グレーチング用滑り止め10は、2つのベアリングバー121を間に挟んで取り付けられることに限定されるものではなく、少なくとも2つベアリングバー121を間に挟むように取り付けられればよい。
また、グレーチング用滑り止め10は、切り欠き112a、112bが形成され、ツイストバー122を跨いで取り付けられることに限定されるものではなく、隣接するツイストバー122の間に複数のベアリングバー121を跨ぐようにして取り付けられてもよい。この場合は、グレーチング用滑り止め10の長さ方向の寸法L2は、隣接するツイストバー122の間隔よりも予め決められた寸法だけ小さく設定され、切り欠き112a、112bが形成されていなくても、隣接するツイストバー122によって、ベアリングバー121が延びる方向の移動が制限される。
【0025】
〔第2の実施の形態〕
続いて、本発明の第2の実施の形態に係るグレーチング用滑り止め60について説明する。
図3に示すグレーチング用滑り止め60は、グレーチング12(図1参照)に上から取り付けられ、靴底の滑りを抑制するとともに水跳ねを抑制できる。
【0026】
グレーチング用滑り止め60は、例えば厚みが1~2mmのステンレス製の板を加工して形成され、1つのベアリングバー121のみを間に挟むようにしてグレーチング12の上に取り付けられる。
グレーチング用滑り止め60は、図4(A)~図4(D)に示すように、摩擦発生部602及び制限部604a、604bを備えている。
【0027】
摩擦発生部602は、グレーチング用滑り止め60の上面部を構成し、靴底との間に摩擦力を発生できる。
摩擦発生部602は、ベアリングバー121の上端面に載り、縁が盛り上がった複数の孔606が1列のみ形成されている。この孔606は、バーリング加工により形成された孔であり、その直径は例えば4~8mmであり、表面からの盛り上がりの大きさ(表面からの突出量)は、例えば1~2mmである。
【0028】
詳細には、摩擦発生部602は、複数のベアリングバー121を跨ぐことなく、一つのベアリングバー121の上端面のみに載る。
摩擦発生部602の幅方向の寸法L6(図4(A)参照)は、ベアリングバー121の厚みよりも予め決められた寸法だけ大きく設定されている。
また、摩擦発生部602の長さ方向の寸法L7は、ツイストバー122の間の寸法(ピッチ)の2倍よりも予め決められた寸法だけ小さく設定されている。
このように、摩擦発生部602は、1つのベアリングバー121の上端面のみに載り、孔606が1列のみ形成されているので、グレーチング12の隙間を大きく覆うことが抑制された形状となっている。
【0029】
制限部604a、604bは、図4(B)及び図4(C)に示すように、摩擦発生部602の上面と交差する面を有し、グレーチング用滑り止め60の側面部を構成する。
制限部604a、604bは、間に一つのベアリングバー121だけを挟むことにより、摩擦発生部602がツイストバー122の延びる方向に移動することを制限できる。
制限部604a、604bの長手方向中央部には、それぞれ、ツイストバー122が通る切り欠き(第1の切り欠きの一例)612a、612bが形成されている。切り欠き612a、612bの幅L8は、ツイストバー122の直径よりも予め決められた寸法だけ大きく設定されている。
制限部604aの両端下部には、それぞれバーリング加工されたねじ孔614aが形成され、対応する制限部604bの両端下部には、それぞれ固定孔614bが形成されている。グレーチング用滑り止め60は、対応するねじ孔614a及び固定孔614bを用いてボルト締めすることによってグレーチング12(図1参照)に固定される。
【0030】
ここで、本実施の形態に係るグレーチング用滑り止め60の変形例として、図5に示すように、前述の制限部604a及び制限部604bとはそれぞれ形状が異なる制限部605a及び制限部605bを備えたグレーチング用滑り止め60aが挙げられる。
このグレーチング用滑り止め60aは、制限部605a及び制限部605bの幅Wが、摩擦発生部602から下方に離れるにつれ徐々に狭くなり、下端部にて再び広くなるように構成されている。
グレーチング用滑り止め60aは、上方からベアリングバー121に差し込んで取り付けられることで、対向する制限部605a及び制限部605bの幅Wが押し広げられ、ベアリングバー121との間で摩擦力を発生することで固定される。
【0031】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
前述の実施の形態に係るグレーチング用滑り止め10、60、60aが取り付けられるグレーチング12は、複数のベアリングバー121及び複数のツイストバー122により構成されるものに限定されるものではなく、平面視して互いに交差して配置された複数の第1の構成部材及び複数の第2の構成部材を有していればよい。
【符号の説明】
【0032】
10、60、60a グレーチング用滑り止め
12 グレーチング
102 摩擦発生部
104a、104b 制限部
106a、106b 孔
110 中央部分
114a、114b 固定孔
118a ボルト
118b ナット
121 ベアリングバー
122 ツイストバー
602 摩擦発生部
604a、604b 制限部
605a、605b 制限部
606 孔
614a ねじ孔
614b 固定孔
図1
図2
図3
図4
図5