(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】集合住宅インターホンシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20240226BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20240226BHJP
【FI】
H04M9/00 H
H04N7/18 H
(21)【出願番号】P 2019185370
(22)【出願日】2019-10-08
【審査請求日】2022-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】纐纈 慎也
(72)【発明者】
【氏名】坂口 勝彦
【審査官】田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-178363(JP,A)
【文献】特開2003-087771(JP,A)
【文献】特開2017-200083(JP,A)
【文献】特開2010-239543(JP,A)
【文献】特開2000-232638(JP,A)
【文献】特開2007-028282(JP,A)
【文献】特開2009-302659(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 9/00- 9/10
G08B 19/00-31/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者が居室を選択して居住者を呼び出すための集合玄関機と、来訪者と通話するために各居室に設置された居室親機と、機器間の通信を制御する制御機とを備えた集合住宅インターホンシステムであって、
画像を保存する画像保存部と、集合玄関機に備えられたカメラの撮像映像から、来訪者の全身画像と顔画像を取得して前記画像保存部に保存する画像制御手段
と、
前記カメラの撮像映像から人物を検出して追跡する人物検知・追跡部と、
画像から人物の正面を判別する向き判別部とを有し、
前記画像制御手段は、前記集合玄関機のカメラを常時撮像させて、前記人物検知・追跡部に人物の検知・追跡を行わせ、追跡中の人物の撮像画像から全身画像を複数取得し、
更に前記向き判別部により、複数の全身画像の中から最も正面から撮像している画像を1枚選択させ、選択した画像を保存することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
【請求項2】
来訪者が居室を選択して居住者を呼び出すための集合玄関機と、来訪者と通話するために各居室に設置された居室親機と、機器間の通信を制御する制御機とを備えた集合住宅インターホンシステムであって、
画像を保存する画像保存部と、集合玄関機に備えられたカメラの撮像映像から、来訪者の全身画像と顔画像を取得して前記画像保存部に保存する画像制御手段と、
前記カメラの撮像映像から人物を検出して追跡する人物検知・追跡部と、を有し、
前記画像制御手段は、前記集合玄関機のカメラを常時撮像させて、前記人物検知・追跡部に人物の検知・追跡を行わせ、追跡中の人物の撮像画像から全身画像を取得し、
更に当該追跡している人物が前記集合玄関機から呼出操作し、呼び出しを受けた居住者により、来訪者が居住エリアに進むためのエントランスドアが解錠されるのを待って、解錠されたら呼出操作し
た居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
【請求項3】
画像から人物の正面を判別する向き判別部を有し、
前記画像制御手段は人物の全身画像を複数取得して、前記向き判別部により複数の全身画像の中から最も正面から撮像している画像を1枚選択させ、選択した画像を保存することを特徴とする請求項2記載の集合住宅インターホンシステム。
【請求項4】
前記画像制御手段は、前記人物検知・追跡部が追跡している人物が、前記集合玄関機を操作している時の撮像画像を顔画像として保存することを特徴とする請求項
1又は2記載の集合住宅インターホンシステム。
【請求項5】
前記画像制御手段は、前記人物検知・追跡部が追跡している人物が、前記集合玄関機から呼出操作した居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする請求項
1記載の集合住宅インターホンシステム。
【請求項6】
前記画像制御手段は、呼び出しを受けた居住者により、来訪者が居住エリアに進むためのエントランスドアが解錠されるのを待って、解錠されたら居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする請求項5記載の集合住宅インターホンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集合住宅インターホンシステムに関し、特に来訪者を同定する精度を高めることができる集合住宅インターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
訪問者の同定や不審者の検知等の機能を持たせた集合住宅インターホンシステムとして、例えば特許文献1がある。特許文献1では、不審者が侵入したらそれを報知する機能を備えたもので、集合玄関機のカメラで撮像された映像を集合玄関機の表示部に表示させて、複数の人物が撮像されている場合、来訪者自身が撮像されている人物の中からタッチ操作等で自分を選択操作することで、選択されない人物が来訪者と共に集合住宅内に侵入した場合、それを検知して警報動作するものであった。この動作により、居住者に不審者の進入を認識させることができたし、不審者に対しては威嚇動作となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術は、不審者の侵入を検知する技術であるため、一旦集合住宅内に進入した不審者の居場所を把握することはできなかった。そこで、集合住宅内に入った不審者等に対しても判断できれば、セキュリティの向上に有効である。
しかしながら、集合住宅内部に設置された監視カメラ等で人物を撮像できたとしても、顔をアップで撮像するのが難しいため、その人物が不審者であるかどうか顔認証技術だけではスムーズな識別ができなかった。
【0005】
この問題を解消するために、全身の画像情報で認証することが考えられるが、一般的に集合玄関機が備えているカメラは、来訪者の顔を判断し易くするために顔画像を得るよう設定されている。そのため、集合玄関機のカメラで全身画像を得るのは難しく、全身撮像用のカメラを別途設置する必要があった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、集合玄関機のカメラを使用して、来訪者の顔画像に加えて全身画像を取得可能とすることで、その後の人物の同定をし易くした集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、来来訪者が居室を選択して居住者を呼び出すための集合玄関機と、来訪者と通話するために各居室に設置された居室親機と、機器間の通信を制御する制御機とを備えた集合住宅インターホンシステムであって、画像を保存する画像保存部と、集合玄関機に備えられたカメラの撮像映像から、来訪者の全身画像と顔画像を取得して前記画像保存部に保存する画像制御手段と、前記カメラの撮像映像から人物を検出して追跡する人物検知・追跡部と、画像から人物の正面を判別する向き判別部とを有し、前記画像制御手段は、前記集合玄関機のカメラを常時撮像させて、前記人物検知・追跡部に人物の検知・追跡を行わせ、追跡中の人物の撮像画像から全身画像を複数取得し、更に前記向き判別部により、複数の全身画像の中から最も正面から撮像している画像を1枚選択させ、選択した画像を保存することを特徴とする。
この構成によれば、集合玄関機に取り付けられている1つのカメラで、全身画像と顔画像とを取得して保存するため、来訪者を同定する際に顔認証ができなくても全身の情報を基に同定することが可能であり、人物の同定をスムーズに実施できる。
また、常時撮像状態にある集合玄関機のカメラの撮像映像から人物を検出するため、集合住宅のエントランスに入ってきた直後から人物の把握が可能であり、全身画像を容易に入手できる。また、人物を検知するために別途人感センサ等を設置する必要が無い。
加えて、保存画像は人物を同定するための情報量の多い正面からの画像が保存されるため、人物の同定をスムーズに行うことができる。
【0008】
請求項2の発明は、来訪者が居室を選択して居住者を呼び出すための集合玄関機と、来訪者と通話するために各居室に設置された居室親機と、機器間の通信を制御する制御機とを備えた集合住宅インターホンシステムであって、画像を保存する画像保存部と、集合玄関機に備えられたカメラの撮像映像から、来訪者の全身画像と顔画像を取得して画像保存部に保存する画像制御手段と、カメラの撮像映像から人物を検出して追跡する人物検知・追跡部と、を有し、画像制御手段は、集合玄関機のカメラを常時撮像させて、人物検知・追跡部に人物の検知・追跡を行わせ、追跡中の人物の撮像画像から全身画像を取得し、更に当該追跡している人物が集合玄関機から呼出操作し、呼び出しを受けた居住者により、来訪者が居住エリアに進むためのエントランスドアが解錠されるのを待って、解錠されたら呼出操作した居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする。
この構成によれば、集合玄関機に取り付けられている1つのカメラで、全身画像と顔画像とを取得して保存するため、来訪者を同定する際に顔認証ができなくても全身の情報を基に同定することが可能であり、人物の同定をスムーズに実施できる。
また、常時撮像状態にある集合玄関機のカメラの撮像映像から人物を検出するため、集合住宅のエントランスに入ってきた直後から人物の把握が可能であり、全身画像を容易に入手できる。また、人物を検知するために別途人感センサ等を設置する必要が無い。
加えて、保存する画像は、その人物が訪問する居室番号が紐付けされるため、訪問先での認証に使用でき、セキュリティの向上に有効である。
更に、居住エリアに進んだ来訪者の画像は保存するが、集合玄関機で通話した後、帰った来訪者の画像は保存されない。よって、その後の人物の同定に必要な画像のみ保存するため、保存画像がむやみに増えることが無い。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の構成において、画像から人物の正面を判別する向き判別部を有し、画像制御手段は人物の全身画像を複数取得して、向き判別部により複数の全身画像の中から最も正面から撮像している画像を1枚選択させ、選択した画像を保存することを特徴とする。
この構成によれば、保存画像は人物を同定するための情報量の多い正面からの画像が保存されるため、人物の同定をスムーズに行うことができる。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、画像制御手段は、人物検知・追跡部が追跡している人物が、集合玄関機を操作している時の撮像画像を顔画像として保存することを特徴とする。
この構成によれば、呼出操作している時の来訪者画像が顔画像として選択されるため、確実に顔画像を取得できる。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1に記載の構成において、画像制御手段は、
人物検知・追跡部が追跡している人物が、集合玄関機から呼出操作した居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする。
この構成によれば、保存する画像は、その人物が訪問する居室番号が紐付けされるため、訪問先での認証に使用でき、セキュリティの向上に有効である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5に記載の構成において、画像制御手段は、呼び出しを受けた居住者により、来訪者が居住エリアに進むためのエントランスドアが解錠されるのを待って、解錠されたら居室番号を紐付けして画像を保存することを特徴とする。
この構成によれば、居住エリアに進んだ来訪者の画像は保存するが、集合玄関機で通話した後、帰った来訪者の画像は保存されない。よって、その後の人物の同定に必要な画像のみ保存するため、保存画像がむやみに増えることが無い。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、全身画像と顔画像とを取得して保存するため、来訪者を同定する際に顔認証ができなくても全身の情報を基に同定することが可能であり、人物の同定をスムーズに実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る集合住宅インターホンシステムの一例を示す構成図であり、個々の機器をブロック図で示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る集合住宅インターホンシステムの一例を示す構成図であり、各機器をブロック図で示している。
集合住宅インターホンシステムは、来訪者が居室を選択して居住者を呼び出すために集合住宅のエントランスに設置された集合玄関機1と、来訪者と通話するために各居室に設置された居室親機2と、居室玄関から居住者を呼び出すための玄関子機3と、集合玄関機1と居室親機2との間の通信を制御する制御機4とを備えている。
集合玄関機1は伝送線L1により制御機4に接続され、居室親機2は親機幹線L2により制御機4に接続され、玄関子機3は伝送線L3により居室親機2に接続されている。また集合玄関機1には、エントランスと居住エリアとの間に設置された自動ドア5が制御線L4を介して接続されて接続されている。
【0016】
集合玄関機1は、来訪者を撮像するカメラ11、居室番号の入力等で呼出先の居室を選択操作する操作部12、操作内容を表示する表示部13、通話するためのマイク14及びスピーカ15、集合玄関機1を制御する集合玄関機制御部16、制御機4と通信する集合玄関機通信部17等を備えている。
【0017】
居室親機2は、来訪者映像に加えて各種情報を表示する表示部21、呼び出しに応答するための通話ボタン22aを含む各種操作を行う操作部22、来訪者と通話するためのマイク23及びスピーカ24、居室親機2を制御する親機制御部25、制御機4と通信する親機第1通信部26、玄関子機3と通信する親機第2通信部27等を備えている。
【0018】
制御機4は、集合玄関機1のカメラ11が撮像した映像(画像)を解析する画像解析部41、画像を保存する画像保存部42、機器間の通信を制御すると共に制御機4を制御する制御機制御部43、集合玄関機1及び居室親機2と通信する制御機通信部44等を備えている。そして画像解析部41は、カメラ11の撮像映像から人物を検知して追跡する人物検知・追跡部46、人物の正面を判別する向き判別部48、人物を同定する人物同定部49を備えている。
尚、玄関子機3は、居住者を呼び出して通話する機能に加えて、来訪者を撮像するカメラ3aを備えている。
【0019】
上記の如く構成された集合住宅インターホンシステムは以下のように動作する。但し、集合玄関機1から居室を選択して居住者の呼び出しを行い、呼び出しを受けた居住者が居室親機2から応答する動作、また呼出操作に連動してカメラ11の撮像映像が居室親機2に送信されて表示される動作は従来と同様であるため説明を省略し、ここでは制御機4の画像解析部41の動作を中心に説明する。
【0020】
集合玄関機1のカメラ11は、制御機制御部43の制御により常時撮像状態にあり、撮像映像(撮像画像)が制御機4に送信されて、画像解析部41で人物の有無が監視されている。
この状態で来訪者がエントランスに入ってきたら、カメラ11の撮像映像から画像解析部41の人物検知・追跡部46が人物の存在を検知し、検知したらその人物の追跡を開始する。人物検知・追跡部46により追跡が開始された来訪者の映像は、制御機制御部43の制御により一定時間間隔で複数の画像が切り取られて一時記憶される。制御機制御部43は一時記憶部を有し、こうして画像保存部42に保存される前の画像が一時的に保存される。
【0021】
エントランスに入ってきた来訪者は、訪問先を呼び出すために集合玄関機1に向かって進むため、集合玄関機1のカメラ11により、来訪者の正面からの全身画像を入手し易く、近づいてくる間の全身画像が複数枚取得されて一時記憶される。
【0022】
尚、集合玄関機1のカメラ11は呼出操作する来訪者の顔(上半身)を撮像するよう構成されている一方で、エントランスの入り口から入ってくる来訪者の全身を撮像するよう画角が設定されているものとする。
【0023】
制御機制御部43は、追跡している来訪者が集合玄関機1に到着して操作したら、そのときの撮像画像を顔画像として取得する。一方、向き判別部48により、一時記憶している複数枚の全身画像の中から、最も正面から撮像した1枚が保存画像として選択される。
このように、人物を同定するための情報量の多い正面からの画像を選択して保存対象とすることで、人物の同定をスムーズに行うことが可能となる。
【0024】
更に、選択した1枚の全身画像と顔画像は、制御機制御部43により、来訪者が呼び出した居住者により自動ドア5が解錠されたら、その段階で呼び出し先の居室番号が紐付けされて画像保存部42に保存される。尚、保存しなかった画像は消去される。
この結果、居住エリアに進んだ人物の画像は保存され、集合玄関機1で通話した後、帰った来訪者の画像は消去される。よって、その後の来訪者の同定に必要ない画像は保存されないため、保存画像がむやみに増えるのを防止できる。
【0025】
このように、集合玄関機1に取り付けられている1つのカメラ11で、全身画像と顔画像とを取得して保存するため、来訪者を同定する際に顔認証ができなくても全身の情報を基に同定することが可能であり、人物の同定をスムーズに実施できる。
また、常時撮像状態にある集合玄関機1のカメラ11の撮像映像から人物を検出するため、集合住宅のエントランスに入ってきた直後の全身を撮像した画像の把握が可能であり、全身画像を容易に入手できる。また、人物を検知するために別途人感センサ等を設置する必要が無い。
更に、集合玄関機1を呼出操作している時の来訪者画像が顔画像として選択されるため、確実に顔画像を取得できるし、保存する画像はその人物が呼び出した居室の居室番号が紐付けされるため、訪問先での認証に利用でき、セキュリティの向上に有効である。
【0026】
ここで、人物同定の一例を説明する。居室玄関に設置されている玄関子機3のカメラ3a、或いは集合住宅内に設置されている監視カメラ(図示せず)により、別途設けた人感センサの感知動作等により撮像した人物の画像を制御機4に送信して、保存画像と照合されて撮像人物の同定が実施される。
画像解析部41が、受信した画像の人物と画像保存部42に蓄積されている来訪者画像とを比較して、何れかの人物と同一人物であると判断する(同定される)と、同定した保存画像に紐付けされている居室番号の情報を基に、その居室前或いは居室の近くで撮像された人物が同定されたのであれば、その人物は通常の訪問者であると判断される。
【0027】
しかしながら、同定した人物の撮像場所が、紐付けされている居室からは遠い場所、例えば異なるフロア等であったら、同定した人物は訪問者ではあったものの不審者でもあると判断することができる。そして、この同定判断は、顔が照合できなくても、全身画像から人物の服装(シルエット)や色、姿勢等により判断することが可能である。
尚、保存されている人物に該当者がなく、同定できない場合も不審者と判断できるし、不審者として登録されている人物と同定されたら、当然不審者と判断される。
【0028】
また、玄関子機3が呼出操作されたら、玄関子機3のカメラ3aが起動して来訪者の顔画像を取得できるため、その顔画像を制御機4に保存されている来訪者の顔画像と照合して容易に同定できる。このとき、登録画像に紐付けされている居室番号から、集合玄関機1から呼出操作した来訪者であるか応答する前に知ることも可能となる。
【0029】
このように、集合玄関機1で呼び出した居室とは異なる居室の玄関で玄関子機3が呼出操作された場合、同定した画像に紐付けされている居室番号情報から、不審な行動をとっていると判断でき、不審者の検知に役立つ。
【0030】
尚、上記実施形態では、集合玄関機1のカメラ11を常時撮像状態とすることで、エントランスに入ってきた直後の来訪者を認識可能としているが、人感センサを使用しても良い。人感センサにより、エントランスに入ってきた人物を感知させて、集合玄関機1のカメラ11を起動させても良く、来訪者の全身画像の取得は可能である。
【符号の説明】
【0031】
1・・集合玄関機、2・・居室親機、3・・玄関子機、4・・制御機、5・・自動ドア(エントランスドア)、11・・カメラ、22a・・通話ボタン、41・・画像解析部、42・・画像保存部、43・・制御機制御部(画像制御手段)、46・・人物検知・追跡部、48・・向き判別部、49・・人物同定部。