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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】建築物のネット通販システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240226BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20240226BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q50/08
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020214152
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022100026
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2023-05-15
(73)【特許権者】
【識別番号】502426485
【氏名又は名称】小澤 隆
(73)【特許権者】
【識別番号】511309610
【氏名又は名称】小澤 里佳
(73)【特許権者】
【識別番号】502426500
【氏名又は名称】株式会社建築設計センター
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088742
【弁理士】
【氏名又は名称】竹山 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(72)【発明者】
【氏名】小澤 隆
(72)【発明者】
【氏名】小澤 里佳
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-209126(JP,A)
【文献】特開2002-092125(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107506930(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続され、インターネットを通じ、一般消費者に対し、建築物の販売又は施工を提供する運営会社が管理するシステム管理装置を有する建築物のネット通販システムであって、
前記システム管理装置には、
建築物の販売又は施工を前記一般消費者に提供する建築業者を建築登録業者として登録する建築業者登録部と、
建築物の販売又は施工の提供の要求があった一般消費者を登録顧客として登録する顧客登録部と、
前記登録顧客による建築物の間取図の作成を支援するCADプログラム、及び前記CADプログラムに読み込んで使用可能なCADデータを含み、建築物の間取りプランを複数記録した間取プランデータを記憶する間取関連情報記憶部と、
前記登録顧客から前記間取関連情報記憶部に記憶された前記間取プランデータが要求された場合に、当該間取プランデータを送信する顧客支援部と、
前記CADプログラムにより作成された初期間取データを受信した場合に、前記初期間取データによる初期間取図が適正か否かを、AIを用いて判定し、判定結果を前記登録顧客に返信する間取判定部と、
前記間取判定部による評価結果を受領した前記登録顧客から、決定された決定間取図を含む決定間取データを受信し、且つ前記建築業者登録部に登録された少なくとも一者以上の前記建築登録業者が指定業者として指定されたことを条件に、前記決定間取図に基づく見積書を前記指定業者に依頼する見積支援部と、
前記指定業者による見積書を受領した前記登録顧客から契約の要求があったときに、契約の要求があった前記指定業者に連絡する契約支援部と、
前記前記登録顧客と前記指定業者との間で契約が締結されたことを前提に、前記決定間取図から設計された建築物の特定行政庁又は審査機関への確認申請を支援する確認申請支援部と、
を含み、
前記間取判定部には、
前記初期間取図が建築関連の法令に適合している否かを判定するために、前記法令から数値に関連する法令判定要素を抽出し、前記法令判定要素から構成される法令判定テーブルを、前記法令毎に記憶するテーブル記憶部と、
前記法令判定要素に代入可能な数値を含む代入要素を、前記初期間取データからAIを用いて抽出する代入要素抽出部と、
前記代入要素抽出部により抽出した前記代入要素を、前記テーブル記憶部に記憶された前記法令判定テーブルに代入し、前記法令判定テーブルの条件を満足している場合に適正と判定し、満足していない場合に不適正と判定する適正判定部と、
前記適正判定部による判定結果を記録し、前記判定結果を含む間取判定書を作成する判定結果作成部と、
を含むことを特徴とする建築物のネット通販システム。
【請求項2】
前記法令判定テーブルは、
採光計算に用いられ、
前記初期間取データに含まれる各部屋の床面積に、前記法令上で決められた割合を乗算して必要採光面積を求める第1テーブルと、
前記初期間取データに含まれる各部屋の窓の開口面積に、採光補正係数を乗算して採光有効面積を求める第2テーブルと、
前記第1テーブルで求めた必要採光面積と、前記第2テーブルで求めた採光有効面積とを各部屋毎に比較し、前記採光有効面積が前記必要採光面積以上の場合に適正とし、未満の場合には不適正とし、各部屋毎に判定する第3テーブルと、を含み、
前記代入要素抽出部は、前記第1テーブル及び前記第2テーブルに代入する代入要素を、前記初期間取データからAIを用いて各部屋毎に抽出していることを特徴とする請求項1に記載の建築物のネット通販システム。
【請求項3】
前記システム管理装置には、
前記登録顧客からの要求に応じ、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を提供する災害予防支援部を含み、
前記災害予防支援部には、前記建築予定地の住所に基づき、インターネットを通じて前記周辺地域の防災情報を収集する防災情報収集部と、
前記防災情報収集部で収集した前記防災情報にもとづいて、前記災害予防建築物情報を要求があった前記登録顧客及び前記指定業者に送信する災害予防建築物情報提供部と、
を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建築物のネット通販システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築物のネット通販システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の気積算定方法が知られている(特許文献1の段落「0024」、図1及び図2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-227888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の建築物の気積算定方法は、設計図面から人が読み取って表に入力するので、面倒で手間が掛かるという問題点があった。
本発明は、上記した問題点に着目したもので、法令判定要素の決定に必要な数値を代入要素として、CADデータからAIを用いて抽出し、建築関連の法令に適合している否かを判定できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施態様に係る建築物のネット通販システムは、第一に、インターネットに接続され、インターネットを通じ、一般消費者に対し、建築物の販売又は施工を提供する運営会社が管理するシステム管理装置を有する建築物のネット通販システムである。
第二に、前記システム管理装置には、建築物の販売又は施工を前記一般消費者に提供する建築業者を建築登録業者として登録する建築業者登録部と、建築物の販売又は施工の提供の要求があった一般消費者を登録顧客として登録する顧客登録部と、前記登録顧客による建築物の間取図の作成を支援するCADプログラム、及び前記CADプログラムに読み込んで使用可能なCADデータを含み、建築物の間取りプランを複数記録した間取プランデータを記憶する間取関連情報記憶部と、前記登録顧客から前記間取関連情記憶部に記憶された前記間取プランデータが要求された場合に、当該間取プランデータを送信する顧客支援部と、前記CADプログラムにより作成された初期間取データを受信した場合に、前記初期間取データによる初期間取図が適正か否かを、AIを用いて判定し、判定結果を前記登録顧客に返信する間取判定部と、前記間取判定部による評価結果を受領した前記登録顧客から、決定された決定間取図を含む決定間取データを受信し、且つ前記建築業者登録部に登録された少なくとも一者以上の前記建築登録業者が指定業者として指定されたことを条件に、前記決定間取図に基づく見積書を前記指定業者に依頼する見積支援部と、前記指定業者による見積書を受領した前記登録顧客から契約の要求があったときに、契約の要求があった前記指定業者に連絡する契約支援部と、前記前記登録顧客と前記指定業者との間で契約が締結されたことを前提に、前記決定間取図から設計された建築物の特定行政庁又は審査機関への確認申請を支援する確認申請支援部と、を含む。
【0006】
第三に、前記間取判定部には、前記初期間取図が建築関連の法令に適合している否かを判定するために、前記法令から数値に関連する法令判定要素を抽出し、前記法令判定要素から構成される法令判定テーブルを、前記法令毎に記憶するテーブル記憶部と、前記法令判定要素に代入可能な数値を含む代入要素を、前記初期間取データからAIを用いて抽出する代入要素抽出部と、前記代入要素抽出部により抽出した前記代入要素を、前記テーブル記憶部に記憶された前記法令判定テーブルに代入し、前記法令判定テーブルの条件を満足している場合に適正と判定し、満足していない場合に不適正と判定する適正判定部と、前記適正判定部による判定結果を記録し、前記判定結果を含む間取判定書を作成する判定結果作成部と、を含む。
【0007】
また、本発明の一実施態様に係る建築物のネット通販システムは、前記法令判定テーブルが、採光計算に用いられ、前記初期間取データに含まれる各部屋の床面積に、前記法令上で決められた割合を乗算して必要採光面積を求める第1テーブルと、前記初期間取データに含まれる各部屋の窓の開口面積に、採光補正係数を乗算して採光有効面積を求める第2テーブルと、前記第1テーブルで求めた必要採光面積と、前記第2テーブルで求めた採光有効面積とを各部屋毎に比較し、前記採光有効面積が前記必要採光面積以上の場合に適正とし、未満の場合には不適正とし、各部屋毎に判定する第3テーブルと、を含み、前記代入要素抽出部は、前記第1テーブル及び前記第2テーブルに代入する代入要素を、前記初期間取データからAIを用いて各部屋毎に抽出している。
【0008】
本発明の一実施態様に係る建築物のネット通販システムは、前記システム管理装置に、前記登録顧客からの要求を条件に、当該登録顧客に加え、当該登録顧客から指定された前記指定業者に対し、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を提供する災害予防支援部を含み、前記災害予防支援部には、前記建築予定地の住所に基づき、インターネットを通じて前記周辺地域の防災情報を収集する防災情報収集部と、前記防災情報収集部で収集した前記防災情報にもとづいて、前記災害予防建築物情報を要求があった前記登録顧客及び前記指定業者に送信する災害予防建築物情報提供部と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施態様に係る建築物のネット通販システムによれば、法令判定要素の決定に必要な数値を代入要素として、CADデータからAIを用いて抽出し、建築関連の法令に適合している否かを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る建築物のネット通販システムの概要を説明するための説明図である。
図2図1に示すシステム管理装置を説明するためのブロック図である。
図3図2に示す間取判定部を説明するためのブロック図である。
図4図2に示す災害予防支援部を説明するためのブロック図である。
図5】建築物のネット通販システムの流れを説明するための説明図である。
図6】間取判定部による処理の流れ説明するための説明図である。
図7】採光計算の法令判定テーブルの説明図である。
図8】変更前の1階の間取図の平面図である。
図9】変更前の2階の間取図の平面図である。
図10】変更後の1階の間取図の平面図である。
図11】変更後の2階の間取図の平面図である。
図12】法令判定テーブルの記入例1の一覧表である。
図13】法令判定テーブルの記入例2の一覧表である。
図14】変更後の西側の立面図である。
図15】変更前の西側の立面図である。
図16】変更後の東側の立面図である。
図17】変更前の西側の立面図である。
図18】変更後の南側の立面図である。
図19】変更前の南側の立面図である。
図20】変更後の北側の立面図である。
図21】変更前の北側の立面図である。
図22図3に示す法令判定テーブルを説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(建築物のネット通販システム10)
図1中、10は、本発明の第1実施態様に係る建築物開発システム(以下、「システム10」という。)である。
システム10は、図1に示すように、運営企業が管理するシステム管理装置20を中心に構成され、システム管理装置20は、データベースなどを構成する外部記憶部20aを備え、インターネット30(以下、「ネット30」という。)に接続されている。
ネット30には、建築業者と、一般消費者とのPCなどが接続されている。なお、PCを例示したが、これに限定されず、ノートPC、タブレット、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の移動体通信端末や携帯情報端末でも良い。
【0012】
システム管理装置20は、サーバーやPCであり、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/Oポート、HDD(ハードディスク)等を備える。
CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMやHDDに記憶されたプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。ROMには、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータが記憶され、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域として使用される。
【0013】
そして、ROM、HDD等の内部・外部の記憶部に記憶される各種のプログラム及びデータをCPUが読み込むことで、システム管理装置20を全体として概観したときには、図2に示すように、次の各部として機能する。
なお、次の(1)~(9)については、後述する。
(1)建築業者登録部21
(2)顧客登録部22
(3)間取関連情報記憶部23
(4)顧客支援部24
(5)見積支援部25
(6)契約支援部26
(7)確認申請支援部27
(8)間取判定部40
(9)災害予防支援部50
【0014】
なお、システム10の装置は、上記した(1)~(9)に限定されず、図示しないが、本出願人が提案した次のシステムを含んでいても良い。
(a)「建築図面作成システム及び建築図面作成方法」(特開2018-206017、特許6711784)
(b)シミュレーションシステム及びサーバー(特開2014-241103、
特許6204077)
(c)打合せシステム(特開2013-130957、特許5820264)
(d)住宅ローン仲介システム(特開2012-221371、特許5794812)
(e)土地提供者等の資産運用のためのマッチングシステム、及び、コンピュータを用いて土地提供者等の資産運用のためのマッチングを行う方法(特開2004-178090)
(f)建築物の建設における商品選択のためのコンピュータシステム、及び、コンピュータシステムを用いて建築物の建設における商品選択を行うための方法(特開2004-178089、特許4205934)
【0015】
(間取判定部40)
間取判定部40は、CADプログラムにより作成された初期間取データを受信した場合に、初期間取データによる初期間取図が適正か否かを、AIを用いて判定し、判定結果を登録顧客に返信するものである。
間取判定部40は、より具体的には、初期間取図が建築関連の法令に適合している否かを判定するためのものある。
間取判定部40には、図3に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)~(4)については、後述する。
(1)テーブル記憶部41
(2)代入要素抽出部42
(3)適正判定部43
(4)判定結果作成部44
【0016】
(災害予防支援部50)
災害予防支援部50は、登録顧客からの要求を条件に、当該登録顧客に加え、当該登録顧客から指定された指定業者に対し、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を提供するものである。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)防災情報収集部51
(2)災害予防建築物情報提供部52
【0017】
(主な特徴点)
本第1実施形態の主な特徴点は、次の通りである。
(1)第1実施態様に係る建築物のネット通販システムは、第一に、インターネット30に接続され、インターネット30を通じ、一般消費者に対し、建築物の販売又は施工を提供する運営会社が管理するシステム管理装置20を有する。
第二に、システム管理装置20には、建築物の販売又は施工を一般消費者に提供する建築業者を建築登録業者として登録する建築業者登録部21と、建築物の販売又は施工の提供の要求があった一般消費者を登録顧客として登録する顧客登録部22と、登録顧客による建築物の間取図の作成を支援するCADプログラム、及びCADプログラムに読み込んで使用可能なCADデータを含み、建築物の間取りプランを複数記録した間取プランデータを記憶する間取関連情報記憶部23と、登録顧客から間取関連情報記憶部23に記憶された間取プランデータが要求された場合に、当該間取プランデータを送信する顧客支援部24と、CADプログラムにより作成された初期間取データを受信した場合に、初期間取データによる初期間取図が適正か否かを、AIを用いて判定し、判定結果を登録顧客に返信する間取判定部40と、間取判定部40による評価結果を受領した登録顧客から、決定された決定間取図を含む決定間取データを受信し、且つ建築業者登録部21に登録された少なくとも一者以上の建築登録業者が指定業者として指定されたことを条件に、決定間取図に基づく見積書を指定業者に依頼する見積支援部25と、指定業者による見積書を受領した登録顧客から契約の要求があったときに、契約の要求があった指定業者に連絡する契約支援部26と、登録顧客と指定業者との間で契約が締結されたことを前提に、決定間取図から設計された建築物の特定行政庁又は審査機関への確認申請を支援する確認申請支援部27と、を含む。
【0018】
第三に、間取判定部40には、 初期間取図が建築関連の法令に適合している否かを判定するために、法令から数値に関連する法令判定要素を抽出し、法令判定要素から構成される法令判定テーブル60を、法令毎に記憶するテーブル記憶部41と、法令判定要素に代入可能な数値を含む代入要素を、初期間取データからAIを用いて抽出する代入要素抽出部42と、代入要素抽出部42により抽出した代入要素を、テーブル記憶部41に記憶された法令判定テーブル60に代入し、法令判定テーブル60の条件を満足している場合に適正と判定し、満足していない場合に不適正と判定する適正判定部43と、適正判定部43による判定結果を記録し、判定結果を含む間取判定書を作成する判定結果作成部44と、を含む。
本実施形態によれば、法令判定要素の決定に必要な数値を代入要素として、CADデータからAIを用いて抽出し、建築関連の法令に適合している否かを判定できる。
【0019】
(2)第1実施態様に係る建築物のネット通販システムは、第一に、法令判定テーブル60が、採光計算に用いられる。
第二に、初期間取データに含まれる各部屋の床面積に、法令上で決められた割合を乗算して必要採光面積を求める第1テーブル61と、初期間取データに含まれる各部屋の窓の開口面積に、採光補正係数を乗算して採光有効面積を求める第2テーブル62と、第1テーブル61で求めた必要採光面積と、第2テーブル62で求めた採光有効面積とを各部屋毎に比較し、採光有効面積が必要採光面積以上の場合に適正とし、未満の場合には不適正とし、各部屋毎に判定する第3テーブル63と、を含む。
第三に、代入要素抽出部42は、第1テーブル61及び第2テーブル62に代入する代入要素を、初期間取データからAIを用いて各部屋毎に抽出している。
本実施形態によれば、代入要素を手入力する手間を省き、迅速に且つ正確に採光計算を実行できる。
【0020】
(3)第1実施態様に係る建築物のネット通販システムは、第一に、システム管理装置20に、登録顧客からの要求を条件に、当該登録顧客に加え、当該登録顧客から指定された指定業者に対し、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を提供する災害予防支援部50を含む。
第二に、災害予防支援部50には、建築予定地の住所に基づき、インターネット30を通じて周辺地域の防災情報を収集する防災情報収集部51と、防災情報収集部51で収集した防災情報にもとづいて作成した災害予防建築物情報を要求があった登録顧客及び指定業者に送信する災害予防建築物情報提供部52と、を含む。
本実施形態によれば、要求された登録顧客ばかりでなく、当該登録顧客から指定された指定業者に対し、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を提供できる。
【0021】
(建築業者登録部21)
建築業者登録部21は、建築物の販売又は施工を一般消費者に提供する建築業者を建築登録業者として登録するためのものである。
【0022】
(顧客登録部22)
顧客登録部22は、建築物の販売又は施工の提供の要求があった一般消費者を登録顧客として登録するためのものである。
【0023】
(間取関連情報記憶部23)
間取関連情報記憶部23は、登録顧客による建築物の間取図の作成を支援するCADプログラム、及びCADプログラムに読み込んで使用可能なCADデータを含み、建築物の間取りプランを複数記録した間取プランデータを記憶するためのものである。
【0024】
(顧客支援部24)
顧客支援部24は、登録顧客から間取関連情記憶部23に記憶された間取プランデータが要求された場合に、当該間取プランデータを送信するためのものである。
【0025】
(見積支援部25)
見積支援部25は、間取判定部40による評価結果を受領した登録顧客から、決定された決定間取図を含む決定間取データを受信し、且つ建築業者登録部21に登録された少なくとも一者以上の建築登録業者が指定業者として指定されたことを条件に、決定間取図に基づく見積書を指定業者に依頼するためのものである。
見積書を指定業者に依頼する際には、見積書を依頼した登録顧客の氏名、メールアドレス、住所、電話番号等の登録情報を指定業者に連絡する。
指定業者は、見積書の作成に際し、不明な点について登録顧客に直接、問い合わせ、相談しても良いし、或いは見積支援部25を通じて連絡しても良い。
指定業者は、見積書の作成に際し、登録顧客に直接、送信或いは郵送しても良いし、或いは見積支援部25を通じて送信するようにしても良い。
建築登録業者の指定は、一者(一社、一個人事業者、一団体)でも良いし、複数者で良い。
また、指定業者は、見積の経過に加え、登録顧客に送信或いは郵送した見積書を、見積支援部25を通じて、運営会社に報告するものとする。
【0026】
(契約支援部26)
契約支援部26は、指定業者による見積書を受領した登録顧客から契約の要求があったときに、契約の要求があった指定業者に連絡するためのものである。
指定業者は、契約書の作成や、契約に際し、登録顧客に直接、連絡し、相互に交渉しながら契約を進める。
また、指定業者は、契約の経過、締結後の契約書を、契約支援部26を通じて、運営会社に報告するものとする。
【0027】
(確認申請支援部27)
確認申請支援部27は、登録顧客と指定業者との間で契約が締結されたことを前提に、決定間取図から設計された建築物の特定行政庁又は審査機関への確認申請を支援するためのものである。
指定業者は、確認申請支援部27からの支援を受けながら、登録顧客と共同して、確認申請を実行する。
なお、指定業者は、確認申請支援部27を通じ、確認申請書の作成や、申請を運営会社側に依頼しても良い。
【0028】
(テーブル記憶部41)
テーブル記憶部41は、初期間取図が建築関連の法令に適合している否かを判定するために、法令から数値に関連する法令判定要素を抽出し、法令判定要素から構成される法令判定テーブル60を、法令毎に記憶するためのものである。
「建築関連の法令」としては、例えば「建築基準法」などがある。
なお、「建築関連の法令」としては、「建築基準法」を例示したが、これに限定されない。また、「建築関連の法令」については、後述する。
「法令判定要素」及び「法令判定テーブル60」については、例えば建築基準法の「採光計算」を例に挙げ、図6図13を用いて後述する。
なお、「法令判定要素」及び「法令判定テーブル60」について、建築基準法の「採光計算」を例示したが、これに限定されない。また、「採光計算」についても、後述する。
【0029】
(外部記憶部20aのデータベース)
建築関連の法令(以下、「法令」ともいう。)は、図1に示す外部記憶部20aに、データベース化してデータベースに記録されている。
外部記憶部20aに記憶された法令は、システム10を通じ、登録顧客、建築登録業者(指定業者)が、インターネット30を通じて自由に利用できる。
【0030】
建築関連の法令は、大別すると、次の通りである。
なお、次の(1)~(5)については後述する。
(1)建築基準法関連
(2)建築士法関連
(3)高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連
(4)建築物の耐震改修の促進に関する法律関連
(5)建設業法関連
なお、建築関連の法令は、例示であり、上記した(1)~(5)に限定されない。
【0031】
(建築基準法関連)
建築基準法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築基準法
(2)施行令
(3)施行規則
(4)規則様式
(5)建築基準法に基づく指定建築基準適合判定資格者
(6)検定機関等に関する省令
(7)告示
(8)通達/通知/技術的助言
(9)例規
(10)関係規定
【0032】
(建築士法関連)
建築士法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築士法
(2)施行令
(3)施行規則
(4)規則様式
(5)建築士法に基づく中央指定登録機関等に関する省令
(6)告示
【0033】
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連)
高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連には、次の法規が含まれる。
(1)高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
(4)高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成十八年法律第九十一号)第八条第一項の規定に基づき、移動等円滑化のために必要な旅客施設又は車両等の構造及び設備に関する基準を定める省令(移動等円滑化のために必要な旅客施設又は車両等の構造及び設備に関する基準を定める省令)
【0034】
(建築物の耐震改修の促進に関する法律関連)
建築物の耐震改修の促進に関する法律関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築物の耐震改修の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
【0035】
(建設業法関連)
建設業法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築物の耐震改修の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
【0036】
(法令判定テーブル60)
法令判定テーブル60について、図7を用いて説明する。
法令判定テーブル60は、採光計算に用いるものであり、建築基準法第28条第1項に下記の通り規定されている。
「建築基準法第28条
1 住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあっては7分の1以上、その他の建築物にあっては5分の1から10分の1までの間において政令で定める割合以上としなければならない。ただし、地階若しくは地下工作物内に設ける居室その他これらに類する居室又は温湿度調整を必要とする作業を行う作業室その他用途上やむを得ない居室については、この限りでない。」
法令判定テーブル60は、上記法規から「法令判定要素」を抽出して構成している。
法令判定テーブル60は、図7に示す通りであり、大別すると、「表の用語」(法令判定要素)と、その「説明」とから構成している。
【0037】
以下、「表の用語」(法令判定要素)と、その「説明」について、図7を用いて説明する。そして、図12及び図13に示すように、「表の用語」の下段には、後述する代入要素抽出部42により抽出された代入要素(数値、文字、記号等)が代入される。
(ア)部屋名
(イ)床面積(m)(1)
「床面積」は、部屋の床面積(図面から計算)から求める。
(ウ)割合(2)
「割合」は、「建築基準法で決められた部屋の床面積に対する割合」である。
【0038】
(エ)建具
「建具」は、次の数値(文字)を含んでいる。
(エ-1)記号
「記号」は、「窓(建具)の記号」である。
(エ-2)W(m)
「W」は、「窓(建具)の横幅」である。
(エ-3)H(m)
「H」は、「窓(建具)の縦幅」である。
(エ-4)開口面積(m)(3)
「開口面積」は、「W×H」である。
(エ-5)中心高(m)(4)(GL+)
「中心高」は、「地面(GL)から窓の中心までの高さ」である。
【0039】
(オ)遮蔽物
「遮蔽物」には、次の数値(文字)を含んでいる。
(オ-1)名称
「名称」は、「窓の直上の建築物の各部分(軒の出など)」である。
(オ-2)高さ(m)
「高さ」は、「(5)(GL+)」であり、「地面(GL)から窓の直上の建築物の各部分(軒の出など)までの高さ」である。
【0040】
(カ)垂直距離h(m)
「垂直距離」は、「(5)-(4)」であり、「窓の中心から直上の建築物の各部分(軒の出など)までの垂直距離」である。
(キ)水平距離d(m)
「水平距離」は、「窓の直上にある建築物の各部分(軒の出など)から隣地境界線までの水平距離」である。
(ク)道路公園等緩和幅(m)
「道路公園等緩和幅」は、水平距離dの緩和。道路がある場合はdにプラスできる。
(ケ)「採光補正係数A=d/h×α-β」
【0041】
「採光補正係数A」は、「d/h×α-β」で求める。「採光補正係数A」には、次の数値(文字)を含んでいる。
(ケ-1)計算値
計算値は、「採光補正係数A=d/h×α-β」である。
(ケ-2)縁側
(ケ-3)天窓
(ケ-4)採用値
「採用値」は、「A」であり、「採光補正係数Aの修正値(「3」以上の場合は「3」とする等)」である。
【0042】
(コ)採光有効面積(m
「採光有効面積」は、「(3)×A」であり、「採光有効面積=(3)×A」である。
(サ)採光有効面積(m
「採光有効面積」は、「合計」であり、「部屋内の合計」である。
(シ)判定子
「判定子」は、上下に位置する「(サ)採光有効面積」と「(ス)必要面積」とを比較するものであり、記号の「>(大なり)」、「<(小なり)」から構成されている(図12図13参照)。
(ス)必要面積(m
「必要面積」は、「(1)×(2)」であり、「必要面積=床面積×割合」である。
(セ)判定
「判定」は、「採光有効面積が必要面積以上あればOK(適正)。なければNG(不適正)」である(図12図13参照)。
【0043】
「ケ 採光補正係数A」中の「α」、「β」は、「敷地の用途地域によって決まっている定数。住居系の場合α=6、β=1.4」である。
より具体的には、「採光補正係数」は、次のように「地域」により異なる。
(1)住居系地域
「住居系地域」においては、「採光補正係数の算定式」は、「6d/h-1.4」である。
d:水平距離
h:垂直距離
d/h:採光比率
(2)工業系地域
「工業系地域」においては、「採光補正係数の算定式」は、「8d/h-1」である。
(3)商業系地域
「商業系地域」においては、「採光補正係数の算定式」は、「10d/h-1」である。
【0044】
法令判定テーブル60は、上記したように、採光計算に用いられ、図22に示すように、次のテーブルを含む。
(1)第1テーブル61
「第1テーブル61」は、初期間取データに含まれる各部屋の床面積に、法令上で決められた割合を乗算して必要採光面積を求めるテーブルである。第1テーブル61には、図7に示す法令判定テーブル60中、「(ス)必要面積」を中心とし、「(イ)床面積」及び「(ウ)割合」の「法令判定要素」が含まれる。
(2)第2テーブル62
【0045】
「第2テーブル62」は、初期間取データに含まれる各部屋の窓の開口面積に、採光補正係数を乗算して採光有効面積を求めるテーブルである。「第2テーブル62」には、「(サ)採光有効面積」(合計)を中心とし、「(エ)建具」から「(コ)採光有効面積」が含まれる。
(3)第3テーブル63
「第3テーブル63」は、第1テーブル61で求めた必要採光面積と、第2テーブル62で求めた採光有効面積とを各部屋毎に比較し、採光有効面積が必要採光面積以上の場合に適正とし、未満の場合には不適正とし、各部屋毎に判定するテーブルである。「第3テーブル63」には、「(セ)判定」を中心とし、(シ)判定子が含まれる。
【0046】
(代入要素抽出部42)
代入要素抽出部42は、法令判定要素に代入可能な数値を含む代入要素を、初期間取データからAIを用いて抽出するためのものである。
代入要素は、建築基準法の「採光計算」を例に挙げて説明すると、図12及び図13に示す法令判定テーブル(図7参照)の「記入例1」や「記入例2」の通りであり、数値のほか、割合(例えば「1/7」)や文字(例えば「部屋名」や「名称」)から構成されている。
図12に示す「記入例1」は、「変更前」であり、初期間取データから代入要素を抽出したものである。初期間取データによる初期間取図は、図8及び図9の通りである。
図13に示す「記入例2」は、「変更後」であり、初期間取図(図8及び図9参照)を、修正した変更後の間取図(図10及び図11参照)に基づいている。
すなわち、変更後の間取図(図10及び図11参照)の元となるCADデータから代入要素を抽出している。
【0047】
ここで「AI」は、CADデータを代入要素抽出部42が認識し、図12及び図13に例示する法令判定テーブルの記入例に基づいて「教師データ」を生成し、更に生成した「教師データ」に基づいて代入要素を生成している。
代入要素抽出部42は、CADデータを二次元の画像データと、三次元の画像データとに変換する前処理後、「AI」に認識させている。二次元の画像データとしては、間取り毎に作成している。三次元の画像データは、主として建築物の外観を作成している。
「教師データ」は、初期段階において、設計士等の専門家がCADデータを元に作成するほか、AIを用いて抽出した代入要素を、専門家が修正したものを用いている。
【0048】
(間取り)
間取りは、図8及び図9に示す初期間取図(変更前)の通りであり、次の通りである。
(1)1階平面図(図8
1階の間取りは、図8及び図12に示す通りであり、次の通りである。
(1-1)和室
(1-2)LDK
(2)2階平面図(図9
2階の間取りは、図9及び図12に示す通りであり、次の通りである。
(2-1)寝室
(2-2)子供室1
(2-3)子供室2
【0049】
(適正判定部43)
適正判定部43は、代入要素抽出部42により抽出した代入要素を、テーブル記憶部41に記憶された法令判定テーブル60に代入し、法令判定テーブル60の条件を満足している場合に適正と判定し、満足していない場合に不適正と判定するためのものである。
具体的には、「判定」は、図22に示す法令判定テーブル60の「第3テーブル63」(図7の「(セ)判定」参照)
「判定」の結果は、変更前においては、図12に示す「記入例1」の「判定」の欄の通りであり、次の通りである。
(1)変更前の1階平面図(図8
(1-1)LDK:「OK」(適正)
(1-2)和室:「OK」(適正)
(2)変更前の2階平面図(図9
(2-1)寝室:「OK」(適正)
(2-2)子供室1:「OK」(適正)
(2-3)子供室2:「NG」(不適正)
【0050】
変更後においては、図13に示す「記入例2」の「判定」の欄の通りであり、次の通りである。
(1)変更後の1階平面図(図10
(1-1)LDK:「OK」(適正)
(1-2)和室:「OK」(適正)
(2)変更後の2階平面図(図11
(2-1)寝室:「OK」(適正)
(2-2)子供室1:「OK」(適正)
(2-3)子供室2:「OK」(適正)
【0051】
(判定結果作成部44)
判定結果作成部44は、適正判定部43による判定結果を記録し、判定結果を含む間取判定書を作成するためのものである。
「間取判定書」は、図12に示す「記入例1」の通りである。
なお、「間取判定書」として、図12に示す「記入例1」を例示したが、これに限らず、「部屋名」と「判定」との欄を抽出して「間取判定書」としても良い。これに加え、本第1実施形態では、図12に示す「記入例1」に加え、図8及び図9に示す変更前の間取図、図10及び図11に示す変更後の間取図、図13に示す変更後の「記入例2」を一式として、「間取判定書」としている。
【0052】
図8及び図9に示す変更前の間取図の説明)
図8及び図9は、初期間取データによる初期間取図(平面図)に対応したものであり、変更前の間取図(平面図)を元に作成している。
図8は、「1階平面図」であり、初期間取データによる初期間取図に、人がコメントや気になった箇所を雲形の線で囲み、注意を喚起するように作成している。
同図の左下には、「機能寸法」の表題と、「トイレの奥行きが狭いため、奥行きを確保」というアドバイスを添えている。
同図の右下には、「機能寸法・家具想定」の表題と、「キッチンに冷蔵庫を置くスペースがなく、カップボードを置くと狭いため、キッチンの奥行を確保」というアドバイスを記入している。
図9は、「2階平面図」であり、初期間取データによる初期間取図に、人がコメントや気になった箇所を雲形の線で囲み、注意を喚起するように作成している。
同図の下側には、「採光・換気・排煙計算」の表題と、「子供室2の採光が足りないため北側の窓を変更」を記入している。
【0053】
図10及び図11に示す変更後の間取図の説明)
図10及び図11は、初期間取データによる初期間取図(平面図)を、CADプログラムを用いて変更したものであり、変更後の間取図(平面図)である。
図10は、変更後の「1階平面図」であり、変更の箇所を雲形の線で囲み、注意を喚起するように作成している。
図11は、変更後の「2階平面図」であり、変更の箇所を雲形の線で囲み、注意を喚起するように作成している。
【0054】
図12に示す法令判定テーブルの記入例1の説明)
図12は、法令判定テーブルの記入例1の一覧表であり、初期間取データによる初期間取図(図8及び図9参照)に対応し、初期間取データから「代入要素」を抽出・代入して作成された変更前のものである。
同図の第1行目中、「部屋名」、「床面積」、「割合」、「建具」、「遮蔽物」、「垂直距離」、「水平距離」、「道路公園等緩和幅」、「採光補正係数」、「採光有効面積」、「採光有効面積」、「空欄」(図7の「(シ)判定子」参照)、「必要面積」、「判定」は、「法令判定要素」の名称である。
同図の「子供室2」の行を例示すると、図9に示すように、建具である窓が2個(2面)にあることから、代入要素が2行に分けて代入され、上下の合計値が「必要面積」の列に表示される。
【0055】
同図の「子供室2」の行において、「部屋名」、「床面積」、「割合」、「建具」、「遮蔽物」、「垂直距離」、「水平距離」、「道路公園等緩和幅」、「採光補正係数」、「採光有効面積」の各列には、「代入要素」が代入される。
同図の「子供室2」の行において、「採光有効面積」、「必要面積」の各列には、演算(加算)により求めた値が自動的に記入される。
同図の「子供室2」の「採光有効面積」は、図12に示すように、「1.32m」で、「必要面積」は「1.54m」である。
同図の「子供室2」の「採光有効面積」、「必要面積」の列の間には、「1.32m」(採光有効面積)と「1.54m」(必要面積)との比較の結果、「<」(小なり)が自動的に記入される。
同図の「子供室2」の「判定」の列には、採光有効面積が必要面積以上ないこと、すなわち採光有効面積が必要面積未満あることから、「NG」(不適正)が記入される。
その結果、初期間取図(図9参照)においては、2階の「子供室2」の「採光有効面積」が不足していることがわかる。
【0056】
図13に示す法令判定テーブルの記入例2の説明)
図13は、法令判定テーブルの記入例2の一覧表であり、初期間取図を変更して作成された変更後の間取図(図10及び図11参考)に対応し、そのCADデータから「代入要素」を抽出・代入して作成された変更後のものである。
同図の「子供室2」の「採光有効面積」は、図13に示すように、「3.17m」で、「必要面積」は「1.54m」である。
同図の「子供室2」の「採光有効面積」、「必要面積」の列の間には、「3.17m」(採光有効面積)と「1.54m」(必要面積)との比較の結果が、「<」(小なり)から「>」(大なり)に変化している。
同図の「子供室2」の「判定」の列には、採光有効面積が必要面積以上であることから、「NG」(不適正)から「OK」(適正)に変化している。
その結果、変更後の間取図(図11参考)においては、2階の「子供室2」の「採光有効面積」が充分であることがわかる。
【0057】
(防災情報収集部51)
防災情報収集部51は、建築予定地の住所に基づき、インターネット30を通じて周辺地域の防災情報を収集するためのものである。
【0058】
(災害予防建築物情報提供部52)
災害予防建築物情報提供部52は、防災情報収集部51で収集した防災情報にもとづいて作成した災害予防建築物情報を要求があった登録顧客及び指定業者に送信するためのものである。
災害予防建築物情報は、図14図16図18図20の通りである。
【0059】
図14及び図15に示す西側の立面図の説明)
図14は、システム10を運営する運営企業側が、防災情報にもとづいて作成した変更後の西側の立面図である。
図15は、登録顧客側が作成したCADデータによる変更前の西側の立面図である。
図14の下段右側に記入した、「モール(過去の水害最高水位)」及び「例:GL+1,920」の表記は、防災情報収集部51により収集した防災情報である。
図14の下段左側に記入した、「耐水(過去の水害最高水位より下部)」及び「耐水合板、気密性耐水ゴムシート等の下地」は、建築士等の専門家が、上記防災情報に基づき、災害の一方策として提案した災害予防建築物情報の一例である。
同図の下段中央に記入した、玄関ドア等の「水密性建具」も同様である。
同図の上段に記入した、「避難用バルコニー、旗等を準備」は、救助時の一方策の一例である。
【0060】
図16及び図17に示す東側の立面図の説明)
図16は、変更後の東側の立面図である。
図17は、図16の変更前の東側の立面図である。
図16の下段左側に記入した、「モール(過去の水害最高水位)」及び「例:GL+1,920」の表記は、防災情報収集部51により収集した防災情報である。
図16の中央に記入した、「止水板」、「常時は開放し、災害時のみ閉める」、「水密性サッシ」は、災害の一方策として提案した災害予防建築物情報の一例である。
同図の下段右側に記入した、「耐水(過去の水害最高水位より下部)」、「耐水合板、気密性耐水ゴムシート等の下地」も同様である。
【0061】
図18及び図19に示す東側の立面図の説明)
図18は、変更後の南側の立面図である。
図19は、図18の変更前の南側の立面図である。
図18の下段左側に記入した、「水密性サッシ」は、災害の一方策として提案した災害予防建築物情報の一例である。
図18の下段右側に記入した、「止水板」、「常時は開放し、災害時のみ閉める」も同様である。
同図の上段の、「避難用バルコニー、旗等を準備」は、救助時の一方策の一例である。
【0062】
図20及び図21に示す東側の立面図の説明)
図20は、変更後の南側の立面図である。
図21は、図20の変更前の南側の立面図である。
図20の下段左側に記入した、「モール(過去の水害最高水位)」及び「例:GL+1,920」の表記は、防災情報収集部51により収集した防災情報である。
同じく、図20の下段左側に記入した、「耐水(過去の水害最高水位より下部)」、「耐水合板、気密性耐水ゴムシート等の下地」は、災害の一方策として提案した災害予防建築物情報の一例である。
同図の下段左側に記入した、「止水板」、「常時は開放し、災害時のみ閉める」も同様である。
同図の上段の、「避難用バルコニー、旗等を準備」は、救助時の一方策の一例である。
【0063】
図5に示す建築物のネット通販システム10の流れ)
建築物のネット通販システム10の流れは、図5に示す通りであり、以下に説明する。
ステップS10~S15の流れは、図5に示すように、次の順に進行する。
(1)ステップS10
図5に示すように、まず、ステップS10に進み、「登録顧客への間取関連情報の送信」を実行する。
「登録顧客への間取関連情報の送信」は、図2に示す顧客支援部24により実行される。
顧客支援部24は、登録顧客から間取関連情記憶部23に記憶された間取プランデータが要求された場合、すなわち契機として、要求された間取プランデータに一致する間取プランデータを間取関連情報記憶部23から読み出す。
つぎに、顧客支援部24は、読み出した間取プランデータを、要求した登録顧客に対し、インターネット30を介して送信する。
【0064】
(2)ステップS11
ステップS10の実行後、次のステップS11に進み、「登録顧客から受信した間取りの適正評価」を実行する。
「登録顧客から受信した間取りの適正評価」は、図2に示す間取判定部40により実行される。
間取判定部40は、CADプログラムにより作成された初期間取データを受信した場合、すなわち契機として、初期間取データによる初期間取図が、適正か否かをAIを用いて判定する。判定は、図3に示す適正判定部43により判定する。
適正判定部43は、代入要素抽出部42により抽出した代入要素とテーブル記憶部41に記憶された法令判定要素とを比較し、法令判定要素を満足している場合に適正と判定し、満足していない場合に不適正と判定する。
適正判定部43による判定後、図3に示す判定結果作成部44は、適正判定部43による判定結果を記録し、判定結果を含む間取判定書を作成する。
間取判定書の作成後、間取判定部40は、初期間取データを送信した登録顧客に対し、インターネット30を介して間取判定書を送信する。
【0065】
(3)ステップS12
ステップS11の実行後、次のステップS12に進み、「登録顧客への災害予防建築物情報の提供」を実行する。
「登録顧客への災害予防建築物情報の提供」は、図2に示す災害予防支援部50により実行される。
災害予防支援部50は、登録顧客からの要求を条件に、図4に示す防災情報収集部51により、建築予定地の住所に基づき、インターネット30を通じて周辺地域の防災情報を収集する。
その後、災害予防建築物情報提供部52は、防災情報収集部51で収集した防災情報にもとづいて、建築予定地の周辺地域の災害を防止するための災害予防建築物情報を要求があった登録顧客及び指定業者に送信する。
【0066】
(4)ステップS13
ステップS12の実行後、次のステップS13に進み、「登録顧客への見積支援」を実行する。
「登録顧客への見積支援」は、図2に示す見積支援部25により実行される。
見積支援部25は、間取判定部40による評価結果を受領した登録顧客から、決定された決定間取図を含む決定間取データを受信し、且つ建築業者登録部21に登録された少なくとも一者以上の建築登録業者が指定業者として指定されたことを条件に、決定間取図に基づく見積書を指定業者に依頼する。
見積書の依頼を受けた指定業者は、単独で、或いは登録顧客と相談しながら、見積書を作成し、メールや郵送を用いて、作成した見積書を登録顧客に送信、或いは郵送する。
登録顧客は、指定業者を、一者に限らず、複数しても良く、複数指定した場合には、複数の見積書を入手・検討できる。
【0067】
(5)ステップS14
ステップS13の実行後、次のステップS14に進み、「登録顧客への契約支援」を実行する。
「登録顧客への契約支援」は、図2に示す契約支援部26により実行される。
契約支援部26は、指定業者による見積書を受領した登録顧客から契約の要求があったときに、契約の要求があった指定業者に連絡するためのものである。
連絡を受けた指定業者は、登録顧客に直接、連絡し、相互に交渉しながら契約を進める。
【0068】
(6)ステップS15
ステップS14の実行後、次のステップS15に進み、「登録顧客への確認申請支援」を実行する。
「登録顧客への確認申請支援」は、図2に示す確認申請支援部27により実行される。
確認申請支援部27は、登録顧客と指定業者との間で契約が締結されたことを前提に、決定間取図から設計された建築物の特定行政庁又は審査機関への確認申請を支援する。
【0069】
図6に示す間取判定部40による処理の流れ)
間取判定部40による処理の流れは、図6に示す通りであり、以下に説明する。
ステップS20~S23の流れは、図5に示すように、次の順に進行する。
(1)ステップS20
図5に示すように、まず、ステップS20に進み、「建築関連の法規から法令判定要素の抽出」を実行する。
「建築関連の法規から法令判定要素の抽出」は、主として人により実行され、抽出した法令判定要素は、図7に示すように、法令判定テーブル60にまとめられ、図3に示すテーブル記憶部41に記憶される。
なお、法令判定要素の抽出やテーブル化は、現在、人が処理しているが、将来的にはAIを用いて自動化を図りたい。
法令判定要素は、「採光計算」を例に挙げると、図7の法令判定テーブル60に示す(ア)~(セ)が該当する。
テーブル記憶部41に記憶する「法規」は、全てを網羅している必要は無く、一部であっても良く、法令判定要素の抽出が完了した一部の法規についてだけ判定が実行される。また、「法規」の範囲や数は、システムの運用後、逐次増加すれば足りる。
【0070】
(2)ステップS21
ステップS20の実行後、次のステップS21に進み、ステップS21においては、「CADデータからの代入要素の抽出」を実行する。
「CADデータからの代入要素の抽出」は、図3に示す代入要素抽出部42により実行される。
代入要素抽出部42は、法令判定要素の決定に必要な数値を代入要素とし、初期間取データからAIを用いて抽出する。
「代入要素」は、図12及び図13に示す法令判定テーブル(図7参照)の「記入例1」や「記入例2」の通りである。
【0071】
(3)ステップS22
ステップS21の実行後、次のステップS22に進み、ステップS22においては、「法令判定テーブルへの代入要素の代入」を実行する。
「法令判定テーブルへの代入要素の代入」は、図3に示す適正判定部43により実行され、図12及び図13に示す法令判定テーブル(図7参照)の「記入例1」や「記入例2」の通りである。
【0072】
(4)ステップS23
ステップS22の実行後、次のステップS23に進み、ステップS23においては、「法令判定テーブルからの判定結果の取得」を実行する。
「法令判定テーブルからの判定結果の取得」は、図3に示す適正判定部43により実行され、図12及び図13に示す法令判定テーブル(図7参照)の「記入例1」や「記入例2」の「判定」の欄の通りである。
【0073】
(第2実施形態の説明)
本第2実施形態の特徴点は、次の通りである。
(1)[請求項4]
インターネットサイト運営会社や通販会社等(以下「運営企業A」という。)が、建築関係企業である住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から販売委託された建築物や、運営企業Aが開発した建築物を、インターネットを介して一般消費者(以下「顧客」という。)に対して、建築物の販売又は施工を行うシステムであり、いわゆる「建築物のネット通販システム」である。
(2)[請求項5]
一般社団法人や公益社団法人や各種団体等(以下「運営企業B」という。)が、住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から販売委託された建築物や、運営企業Bが開発した建築物を、インターネットを介して一般消費者(以下「顧客」という。)に対して、建築物の販売又は施工を行うシステムであり、いわゆる「建築物のネット通販システム」である。
【0074】
(3)[請求項6]
運営会社Aが開発した建築物には、2種類あり、一つは、運営企業Aが独自に開発した構造躯体に内部仕上げ、外部仕上げ、住宅機器、電気設備機器、給排水設備等が設けられた建築物であり、二つめは、住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から提供される建築物構造躯体に、内部仕上げ、外部仕上げ、住宅機器、電気設備機器、給排水設備が設けられた建築物である。
(4)[請求項7]
運営会社Bが開発した建築物には、2種類あり、一つは、運営企業Aが独自に開発した構造躯体に内部仕上げ、外部仕上げ、住宅機器、電気設備機器、給排水設備等が設けられた建築物であり、二つ目は、住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から提供される建築物構造躯体に、内部仕上げ、外部仕上げ、住宅機器、電気設備機器、給排水設備が設けられた建築物である。
【0075】
(5)[請求項8]
顧客は、運営企業A及びBのホームページから、「建築物のネット通販システム」を顧客のパソコンにダウンロードして、「建築物のネット通販システム」に格納されている予め用意された(1)「間取り集(プラン集)」から気に入った間取り図を選択することや、(2)顧客が「AI間取り作成ソフト」を使用して作成した間取り図や、(3)顧客が容易に扱える「間取り作成ソフト」を利用して「間取り図」を作成する。
(6)[請求項9]
顧客は、ダウンロードした「建築物のネット通販システム」に格納されている(1)「間取り集(プラン集)」、(2)「AI間取り作成ソフト」、(3)「間取り作成ソフト」等を使用するための、例えば「使用承諾申請書(仮称)」に必要事項を記入して、運営会社に送信する。そして、運営会社は「使用承諾申請書(仮称)」を受領後、直ちに顧客に対して、暗号番号を送信して、顧客が上述(1)、(2)、(3)を使用できるようにする。
【0076】
(7)[請求項10]
「間取り集(プラン集)」には、住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等が作成した(ア)間取りのみが記載、(イ)間取りと立面図が記載、(ウ)間取りと立面図と外部仕上げ又は内部仕上げが記載、(エ)間取りと立面図と外部仕上げ、内部仕上げ、住宅機器、電気設備、給排水設備等の仕様が記載されたものであり、「間取り図」は顧客が自由に採用することができる。
「間取り図」の一部には、「間取り図」を提供した住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等において、企業独自の設計手法(設計指針や要項等)で「間取り図」を作成されたものがある。
また、「間取り図」には、特許庁に出願申請中や登録済みのものがある。
(8)[請求項11]
【0077】
「AI間取り作成ソフト」とは、顧客が間取り図を作成するにあたり、予め用意された「AI間取り作成ソフト使用マニュアル」を使用して間取り図を作成するソフトである。
「AI間取り作成ソフト使用マニュアル」とは、顧客が求める間取り図を作成するために必要なデータを取得するためのマニュアルで、部屋別に(イ)居間、(ロ)洋室、(ハ)和室、(二)台所、(ホ)浴室、(ヘ)洗面所、(ト)トイレ等の項目があり、附属として(チ)床の間、(リ)ウオーキングクローゼット、(ヌ)押入、(ル)物入れ等の項目があり、それぞれの大きさ(m又は坪)と室数を入力する。
そして、当該データを基にAIが間取り図を作成するのが「AI間取り作成ソフト」である。
また、「AI間取り作成ソフト」には、各部屋において建築関係法規を遵守すること及び居住者が生活するうえで支障がないことが予めデータ化された情報を基に間取り図が作成される。
【0078】
予めデータ化された情報とは、部屋は居室(居住者が休憩や就寝する部屋)と居室外(廊下、浴室、洗面所、トイレ、台所、押入、物入れ等)に分かれ、例えば居室の採光は床面積に対して1/7以上の窓の大きさが必要であることや、浴室、トイレ、台所等は換気のための換気設備が必要であるとのことである。
居住者が生活するうえで支障がないこととは、例えばトイレスペースを構成する壁の芯幅が910mm、奥行きが1365mm以上とする。
浴室スペースの縦横の壁芯幅は1820mm×1365mm~1820mm以上とする。
洗面所は洗面化粧台と洗濯機パンが配置できるスペースを確保する。
台所スペースは、流し台やガス台と冷蔵庫や食器収納庫が配置できる大きさを確保することである。
【0079】
(9)[請求項12]
顧客が容易に扱える「間取り作成ソフト」とは、現在市場に出回っているソフトで、当該ソフトの操作方法の解説書等を参考にして「間取り図」を作成することができる。
(10)[請求項13]
建築関係法規の遵守とは、例えば、居室の採光は、人間が生活するうえで、良好な環境を確保するために居室に存在する採光上必要な開口部面積と居室の床面積との比率が1/7以上確保することを建築基準法で定めていることを遵守することである。
(11)[請求項14]
顧客は、[請求項8]で作成した「間取り図」と、運営企業が定めた例えば「間取り適正確認依頼書」等に必要事項を記載してインターネットを介して運営企業にメール送信する。
【0080】
(12)[請求項15]
運営企業は、顧客から送信された「間取り適正確認依頼書」等と「間取り図」とを受信したならば、直ちに顧客に対して「間取り適正確認依頼書」「間取り図」とを受信したことをメール等で自動連絡する。
(13)[請求項16]
運営企業は、受信した「間取り図」が建築関係法規等を遵守しているか否かを運営企業に属する建築技術者(建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、運営企業が認めた者等)や、運営企業が業務提携や外部委託した企業に所属する技術者に確認させる。
当該「間取り図」が建築関係法規等に抵触している場合は、当該技術者は当該顧客とメールやWeb会議システムを利用して協議を行い当該「間取り図」について建築関係法規等を遵守したものに修正する。
当該顧客が当該「間取り図」に対して建築関係法規等を遵守しない場合は、当該技術者から協議を打ち切ることができる。
【0081】
(14)[請求項17]
運営企業は、顧客は、[請求項10]で作成した設計手法(設計指針や要項等)で作成された「間取り図」を選択したメールを受信した場合は、当該企業に対して「間取り図」の使用承諾、例えば「間取り使用承諾申請書」を提出して当該「間取り図」の使用の承諾を得ることとする。
(15)[請求項18]
運営企業は、顧客が[請求項10]の「間取り図」の内、特許庁に当該「間取り図」を登録している「間取り図」を選択した場合は、当該「間取り図」の特許権者に「間取り使用承諾申請書」を提出して当該「間取り図」使用の承諾を得ることとする。
【0082】
(16)[請求項19]
運営企業は、運営企業と顧客との「間取り図」の作成の話し合いを行う際に、顧客が某企業の建築物の情報を求めた場合等は、某企業に当該顧客を紹介して直接メールやWeb会議システムを利用して協議をする。なお、協議してもらっても良い。
某企業は紹介された顧客との協議内容については、運営企業に報告をしなければならない。
(17)[請求項20]
運営企業は、顧客からの「間取り図」が適正なものであると確認した後、顧客から依頼があれば、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、(例えば「グーグル」(商標)等の)地図情報や国交省や市町村が開示しているハザードマップや都市計画から建設予定地の情報(敷地形状、高低差、周辺環境等)から、将来の災害予防(水害、津波、交通渋滞、都市計画、下水敷設時期等)を考慮した建築物、すなわち「災害予防建築物」とすることができる。
【0083】
(18)[請求項21]
「災害予防建築物」とは、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、例えば水害予防建築物は建築物内への水の流入を防止するために、次の構成を含む。
(A)過去に経験した水害時の最高水位以下の部分の構造躯体を、水圧に耐えうる鉄筋コンクリート造やプレキャストコンクリート造等とする。
(B)過去の水害の最高水位以下に配置される開口部(窓やドア等)には水密性サッシ等を設ける。
(C)通常サッシの外側に水圧止水板を設ける。
(D)換気用開口部(換気扇ダクト等)の外側に水圧止水板を設ける。
(E)電気、インターネット配線引き込み口の位置は、水害の最高水位を超える位置に設ける。
(F)給排水管の建築物の入出口部分には仕切弁を設ける。
(G)在来木造や枠組み壁工法の場合は、構造躯体に耐水合板を貼り付けその上に気密性耐水ゴムシート等を貼り、建築物内への流入を防止する。
(H)鉄骨構造の場合は、構造躯体に耐水合板を貼り付けその上に気密性耐水シート等を貼り、建築物内への流入を防止する。
(I)在来木造や枠組壁工法及び軽量鉄鋼造で流水の水圧により建築物が流されやすい建築物は、鉄筋コンクリート造の基礎と躯体とを鋼材等で緊結して躯体が流失しないような設計とする。
【0084】
(19)[請求項22]
災害予防建築物の間取りは、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、例えば1階は物置、物入れ、クローゼット等を多く設け、2階は居室を多く設ける。屋根には、直下から梯子等で上がれる避難用バルコニーを設ける。
避難用バルコニーには、当該建築物の状況である在宅人数、老人、成人、子供等を色で識別、食料在庫状況、病人有無等を外部に連絡するための、旗等を常備する。
(20)[請求項23]
災害予防建築物の外観形状は、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、水害時に発生する水の流れ方向に抵抗が少ない形状とする。
例えば、水の流れに対して抵抗して受ける外壁は長さを短くして、水の流れに沿った外壁は長くする。
【0085】
(21)[請求項24]
災害予防建築物の外壁は、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、塗装により水害の最高水位に帯上のラインを施しことや上と下を色分けする。
または上と下に異なる外壁材を張ることで、周囲の人たちにとっては、災害予防建築物を日常的に防災意識が高まり、地域住民における早めの非難が可能となる。
(22)[請求項25]
災害予防建築物の外構は、「AI災害予防建築物ソフト」を利用して、敷地内への雨水等の流入対策として、例えば敷地境界線近傍にコンクリートブロックや、プレキャストコンクリート板やALC板等で壁を設け、出入り口には止水板を設ける。
【0086】
(23)[請求項26]
顧客は、当該「間取り図」が建築法規等や設計手法に遵守して作成されたことが確認された後は、運営企業または運営企業が提携している企業と「建築設計監理等業務委託契約書」を締結して、当該「間取り図」から設計された建築物の確認申請業務を委託することができる。
(24)[請求項27]
顧客は、建築法規等や設計手法に遵守して作成されたことが確認された「間取り図」等の建築物の確認申請を直接行う場合は、既存ソフトや運営企業や他の企業が開発した「建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」や「株式会社建築設計センター建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」等を使用して確認申請図書を作成し、特定行政庁や審査機関にメール送信して申請することができる。
また、顧客又は運営企業や他の企業は、本特許申請会社が令和2年6月1日に登録済の「建築図面作成システム及び建築図面作成方法」の請求項2と請求項5のシステムを使用して、コンピュータ表示画面の左側部又は右側部に確認申請図書を作成するための複数の指導文章や表や図面を有する指導マニアルを表示して縦スクロール操作により、全ての前記指導文章や表や図面が表示されるように構成された指導画面を有し、他方に、確認申請図書を作成する元になる複数の文章や表や図面を表示する画面表示ステップを備えることを特徴とする建築確認申請図書の作成方法「株式会社建築設計センター建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」を使用して確認申請図書を作成し、特定行政庁や審査機関にメール送信して申請することができる。
【0087】
(25)[請求項28]
顧客は、確認申請図書を作成し、特定行政庁や審査機関にメール送信で申請した後の質疑応答は、メールやWeb会議システム等を利用してリアルタイムで行い、最終的に確認申請許可を得る。
Web会議システムには本特許申請会社が平成27年10月9日に特許庁に登録された「打ち合わせシステム」を使用しても良い。
(26)[請求項29]
運営企業は、顧客から依頼されて特定行政庁や審査機関等に既存ソフトや運営企業や他の企業が開発した「建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」や「株式会社建築設計センター建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」を使用して建築物の確認申請許可申請を行った場合は、当該の特定行政庁や審査機関等との質疑応答は、メールやWeb会議システム等を利用してリアルタイムで行い、最終的に確認申請許可を得る。
Web会議システムには本特許申請会社が平成27年10月9日に特許庁に登録された「打ち合わせシステム」を使用しても良い。
【0088】
(27)[請求項30]
一方、「建築物のネット通販システム」には、建築物の建設に関係する企業、すなわち住宅メーカー、建設会社、工務店、建築設計事務所、設備機器メーカー、インテリア、エクステリア等の企業が会員として登録されている。
(28)[請求項31]
顧客は、([請求項8]、[請求項9]、[請求項10]、[請求項11]のいずれか1項を行う際に、)建設費を把握するために、(例えば[請求項29]で)会員登録された企業から建築物建設を依頼したい企業を選択して、運営企業に対してインターネットを介して見積依頼を送信する。
なお、選択する企業は複数でも良い。
【0089】
(29)[請求項32]
運営企業は、顧客から見積もり依頼を受信した場合は、顧客が希望する会員登録された企業に対して、当該見積もり依頼を送信する。
そして、当該見積もり依頼を受信した企業は、間取り図を確認して見積もり作業を行うか否か、行う場合は、見積書の提出期限を運営企業にメールで回答する。
そして、回答を受信した運営企業は、顧客に対して当該回答をメールやWeb会議システムを利用して連絡を行う。
(30)[請求項33]
見積もり作業を了解した会員登録された企業は、建築施工に伴う見積書を作成して運営企業に提出して内容の確認の承認を得た後、顧客に対してメールやWeb会議システムを利用して当該見積書を提示して協議を行う。
【0090】
(31)[請求項34]
顧客と会員登録された企業は、建築物に関する建築物設計委託契約及び建築物請負契約が締結されるまで(例えば[請求項6]、[請求項7]、[請求項8]、[請求項9]のいずれか1項を)複数回行う。
諸事情により当該契約締結に長期間かかる場合は、一方の申し出により話し合いを中止することができる。
(32)[請求項35]
運営企業は、顧客と建築物設計委託契約を締結した建築物については、運営企業が開発した「確認申請用図書作成ソフト(仮称)」を使用して作成した確認申請図書を特定行政庁や審査機関にメール送信で申請する。
【0091】
(33)[請求項36]
申請した運営企業は、当該申請を受信した特定行政庁や審査機関との質疑応答は電話やFAXやWeb会議システム等を利用する。
なお、Web会議システムには、本特許申請会社が平成27年10月9日に特許庁に登録された「打ち合わせシステム」を使用しても良い。
【0092】
(34)[請求項37]
顧客は、運営企業が開発した「確認申請用図書作成ソフト(仮称)」や、既存のソフトを使用して作成した確認申請図書は、審査機関等にメール等で直接送信する。
なお、直接送信しても良い。
(35)[請求項38]
当該確認申請図書を受診した特定行政庁や審査機関等は、申請した顧客質との疑応答は電話やFAXやWeb会議システム等を使用して協議して最終的に申請許可をする。
【0093】
(第2実施形態の概要)
本発明は、建築物建設業界と異なる業種であるネット運営会社や通販会社等(以下「運営企業A」という。)が、建築関係企業である住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から販売委託された建築物や、運営企業Aが開発商品化した建築物をインターネットを介して一般消費者(以下「顧客」という。)に対して、建築物の販売又は施工を行うシステムであり、いわゆる「建築物のネット通販システム」である。
【0094】
また、建設業界の企業や、一般社団法人や公益社団法人や各種団体等(以下「運営企業B」という。)が、建築関係企業である住宅メーカー、建設会社、工務店、建材メーカー等から販売委託された建築物や、運営企業Bが開発商品化した建築物をインターネットを介して一般消費者(以下「顧客」という。)に対して、建築物の販売又は施工を行うシステムであり、いわゆる「建築物のネット通販システム」である。
当該「建築物のネット通販システム」は、従来から行われている各企業の営業マンが顧客との話し合いの結果として建築物請負契約を締結する方法と異なり、従来の営業マンがいなくても建築物販売を可能にした方法であり、従来では営業マンや顧客宅を訪問する経費や時間を費やすことなく建築物を販売できる。
結果、一般消費者に対して安心安全で安価な建築物を提供できるシステムである。
【0095】
また、顧客は、運営企業A及びBのホームページから、「建築物のネット通販システム」を顧客のパソコンにダウンロードして、「建築物のネット通販システム」に格納されている予め用意された
(1)「間取り集(プラン集)」から気に入った間取り図を選択することや、
(2)顧客が「AI間取り作成ソフト」を使用して作成した間取り図や、
(3)顧客が容易に扱える「間取り作成ソフト」を利用して「間取り図」を作成することができるため、従来から行われている住宅販売会社の営業マンや設計事務所等が顧客が希望する間取りの概要を聞いた後に「間取り図」を作成することがなくなり企業側の時間と経費の削減につながるシステムである。
一方、建築物の確認申請許可の業務を所管する特定行政庁(役所)や審査機関(民間)は、現在、建築設計事務所等が作成した建築物の確認申請図書は、電子メールでの受信を可能とし、質疑応答はメールや電話で行っているが、しかし、確認申請は建築主が行うことで、経費の削減につながるシステムである。
【0096】
(第2実施形態の背景技術)
従来、家づくりの情報を希望する顧客は、住宅展示場や住宅メーカーの営業担当者や住宅雑誌やテレビやインターネット等から入手しているが、必ずしも満足のいくものではない。
また、家づくりの専門家である建築士事務所等を利用しようとしても情報が少なく、相談料及び設計監理料が高いとの認識から、相談や設計監理を依頼しにくいのが現状である。
一方、現在、世の中では、新型コロナ禍における非接触型住宅営業が求められ、且つ、日本政府も日常生活のデジタル化を推し進めようとしている。また、近年気候変動にともなう建築物の風水害が顕著であるがため、一日でも早く顧客の財産を守る「災害予防建築物」の普及が望まれている。
【0097】
したがって、家を建てることを計画している顧客を対象に、ネット運営会社や通販会社等が有している顧客情報や情報提供能力を有効に活用し、住宅建設に関する情報や営業活動システムをマッチングすることで、運営企業Aや運営企業Bと提携している企業に属する住宅営業マンの労働環境の見える化や効率化がはかられ、如いては、建築物建設費の軽減化が図ることができるシステムうである。
また、現在、建築士や建築士事務所等が関係している団体は複数存在するが、当該団体は会員や賛助会員で構成されており、主な活動は、会員に対する建築家講演会や技術的セミナーや現にお場見学会等を開催している。が、インターネットを利用して、当該団体が顧客を対象とした建築物に関する情報提供を行い、「建築設計監理等業務委託契約書」を締結するシステムは行われてはいない。
【0098】
なお、上述の建築士や建築士事務所等が関係している団体は複数存在するが、インターネットを利用して、当該団体が顧客を対象とした建築物に関する情報提供を行い、「建築設計監理等業務委託契約書」を締結するシステムについては、令和元年12月26日付で特許庁に「建築物開発システム及びこれを用いた建築物開発方法」で出願済みである。
以上の従来の形態は、公然に実施されているものであり、出願人は、この従来の形態が記載されている文献を、申請時においては知見していない。
なお、申請人は、先に、建築物の建設における商品選択のためのコンピュータシステムや、打ち合わせシステムを出願した(下記特許文献2及び3を参照)。
(1)[特許文献2]特許第4205934号公報
(2)[特許文献3]特許第5820264号公報
【0099】
(第2実施形態の背景技術)
上述のとおり、家づくりの情報を希望する顧客は、住宅メーカーの営業担当者や住宅雑誌やテレビやインターネット等から入手しているが、また、家づくりの専門家である建築士事務所等は、主にインターネットを利用して、当該顧客に情報提供しているが、相談料及び「建築設計監理等業務委託契約書」の設計監理料が高いとの認識から、依頼しにくいのが現状であり、したがって、当該消費者は、建築物の専門家である複数の建築士の有効な情報が入手しにくい中での建築物を建設しているのが実態である。
本第2実施形態は、上述した課題を解決するものであり、顧客は、運営企業A及びBのホームページから、「建築物のネット通販システム」を顧客のパソコンにダウンロードして、「建築物のネット通販システム」に格納されている予め用意された
(1)「間取り集(プラン集)」から気に入った間取り図を選択することや、
(2)顧客が「AI間取り作成ソフト」を使用して作成した間取り図や、
(3)顧客が容易に扱える「間取り作成ソフト」を利用して「間取り図」を作成して、運営企業A及びBにインターネットを介して送信する。
【0100】
運営企業A及びBは、当該「間取り図」を受信した後、当該「間取り図」が建築関係法規等を遵守しているか否かを運営企業に属する建築技術者(建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、運営企業が認めた者等)や、運営企業が業務提携や外部委託した企業に所属する技術者に確認させる。
なお、当該「間取り図」が建築関係法規等に抵触している場合は、当該技術者は当該顧客とメールやWeb会議システムを利用して協議を行い当該「間取り図」を建築関係法規等を遵守したもの及び生活するうえで支障がないものとする。
なお、当該顧客が当該「間取り図」に対して、建築関係法規等を遵守しないもの及び生活するうえで支障があるものを求めた場合は、当該技術者から協議を打ち切ることができる。
【0101】
顧客は、(例えば[請求項8]、[請求項9]、[請求項10]、[請求項11]のいずれか1項を行う際に、)建設費を把握するために、[請求項29]で会員登録された企業から建築物建設を依頼したい企業を選択して、運営企業に対してインターネットを介して見積依頼を送信する。
なお、選択する企業は複数でも良い。
運営企業は、顧客から見積もり依頼を受信した場合は、顧客が希望する会員登録された企業に対して、当該見積もり依頼を送信する。そして、当該見積もり依頼を受信した企業は、間取り図を確認して見積もり作業を行うか否か、なお、行う場合は、見積書の提出期限を運営企業にメールで回答する。
そして、回答を受信した運営企業は、顧客に対して当該回答をメールやWeb会議システムを利用して連絡を行う。
そして、見積もり作業を了解した会員登録された企業は、建築施工に伴う見積書を作成して運営企業に提出して内容の確認の承認を得た後、顧客に対してメールやWeb会議システムを利用して当該見積書を提示して協議を行う。
【0102】
また、運営企業は、顧客と建築物設計委託契約を締結した建築物については、運営企業等や運営企業等から委託された企業が開発した「確認申請用図書作成ソフト(仮称)」や「株式会社建築設計センター建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」を使用して作成した確認申請図書を特定行政庁や審査機関にメール送信で申請する。
そして、確認申請した運営企業は、当該申請を受信した特定行政庁や審査機関との質疑応答は電話やFAXやWeb会議システム等を利用する。なお、Web会議システムには、本特許申請会社が平成27年10月9日に特許庁に登録された「打ち合わせシステム」を使用しても良い。
また、顧客は、当該「確認申請用図書作成ソフト(仮称)」や、既存のソフトや「株式会社建築設計センター建築物確認申請用図書作成ソフト(仮称)」を使用して作成した確認申請図書は、審査機関等にメール等で直接送信しても良い。
そして、当該確認申請図書を受診した特定行政庁や審査機関等は、申請した顧客質との疑応答は電話やFAXやWeb会議システム等を使用して協議して最終的に申請許可をする。
なお、上述したことを可能にするシステムであり、顧客と建築関係企業と建築の確認申請許可に関する業務を行う機関の経費と時間の削減が図れるシステムである。
【符号の説明】
【0103】
10 建築物のネット通販システム
20 システム管理装置
20a 外部記憶装置(データベース)
21 建築業者登録部
22 顧客登録部
23 間取関連情報記憶部
24 顧客支援部
25 見積支援部
26 契約支援部
27 確認申請支援部
30 インターネット
40 間取判定部
41 テーブル記憶部
42 代入要素抽出部
43 適正判定部
44 判定結果作成部
50 災害予防支援部
51 防災情報収集部
52 災害予防建築物情報提供部
60 法令判定テーブル
61 第1テーブル
62 第2テーブル
63 第3テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22