(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】セル管理方法、端末及びネットワーク側装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/30 20090101AFI20240226BHJP
H04W 36/10 20090101ALI20240226BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W36/10
(21)【出願番号】P 2020570002
(86)(22)【出願日】2019-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2019089156
(87)【国際公開番号】W WO2019237930
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2021-01-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-24
(31)【優先権主張番号】201810622023.4
(32)【優先日】2018-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユウ▼民
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-509619(JP,A)
【文献】国際公開第2013/024574(WO,A1)
【文献】特表2017-511628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセル管理方法であって、
ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件、測定対象、及び、ターゲットトリガ条件に対応する管理情報を含む設定情報を受信することと、
ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得することと、
前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行することと、を含み、
前記ターゲットセルに対して管理動作を実行することは、
前記ターゲットセルに対して前記管理情報に対応する管理動作を実行することを含み、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられ、
前記測定結果を報告するか否かを指示するための指示情報を取得することと、
前記取得された測定結果に対して前記指示情報に対応するターゲット動作を実行することと、をさらに含み、
前記ターゲット動作は、報告動作又は報告放棄動作である、セル管理方法。
【請求項2】
前記管理動作は、添加、削除、修正又は切替のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセル管理方法。
【請求項3】
前記指示情報は、前記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する、請求項1に記載のセル管理方法。
【請求項4】
前記指示情報は、前記管理動作が前記管理情報に対応する管理動作である場合には、前記ターゲットトリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する、請求項3に記載のセル管理方法。
【請求項5】
前記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含み
、
及び/又は
前記設定情報は、セルリストを含み、前記設定情報に含まれる測定対象は、前記セルリストにおけるセルを含む、請求項1に記載のセル管理方法。
【請求項6】
ネットワーク側装置に適用されるセル管理方法であって、
セル管理動作をトリガするトリガ条件、測定対象、及び、ターゲットトリガ条件に対応する管理情報を含む設定情報を端末に送信することを含み、
前記設定情報は、前記端末がターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して測定結果を取得し、前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足する場合にターゲットセルに対して
前記管理情報に対応する管理動作を実行することに、用いられるものであり、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられ、
前記方法は、
前記測定結果を報告するか否かを指示する指示情報を前記端末に送信することをさらに含む、セル管理方法。
【請求項7】
前記管理動作は、添加、削除、修正又は切替のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載のセル管理方法。
【請求項8】
前記指示情報は、前記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示し、
又は
前記指示情報は、前記端末によって実行される管理動作が前記管理情報に対応する管理動作である場合には、前記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する、請求項6に記載のセル管理方法。
【請求項9】
前記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含み、
及び/又は
前記設定情報は、セルリストを含み、前記設定情報に含まれる測定対象は、前記セルリストにおけるセルを含む、請求項6に記載のセル管理方法。
【請求項10】
ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件、測定対象、及び、ターゲットトリガ条件に対応する管理情報を含む設定情報を受信する受信モジュールと、
ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得する測定モジュールと、
前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行する第1の管理モジュールと、を含み、
前記ターゲットセルに対して管理動作を実行することは、
前記ターゲットセルに対して前記管理情報に対応する管理動作を実行することを含み、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられ、
前記測定結果を報告するか否かを指示するための指示情報を取得する第1の取得モジュールと、
前記取得された測定結果に対して前記指示情報に対応するターゲット動作を実行する第2の管理モジュールと、をさらに含み、
前記ターゲット動作は、報告動作又は報告放棄動作である、端末。
【請求項11】
前記管理動作は、添加、削除、修正又は切替のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記指示情報は、前記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
セル管理動作をトリガするトリガ条件、測定対象、及び、ターゲットトリガ条件に対応する管理情報を含む設定情報を端末に送信する第1の送信モジュールを含むネットワーク側装置であって、
前記設定情報は、前記端末がターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して測定結果を取得し、前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足する場合にターゲットセルに対して
前記管理情報に対応する管理動作を実行することに、用いられるものであり、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられ、
前記装置は、
前記測定結果を報告するか否かを指示する指示情報を前記端末に送信する第2の送信モジュールをさらに含む、ネットワーク側装置。
【請求項14】
前記管理動作は、添加、削除、修正又は切替のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のネットワーク側装置。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、請求項1~
5のいずれか1項に記載のセル管理方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年6月15日に提出された中国特許出願第201810622023.4号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、特にセル管理方法、端末及びネットワーク側装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、セル管理効率を向上させるために、条件付きトリガの方式でセルを管理することができ、管理方式は、セルの追加、削除、修正又は切替を含んでよい。
【0003】
条件付きセル管理方式は、ネットワーク側装置が、端末によって報告された測定結果に基づいて端末に対して1つ以上の候補ターゲットセルを予め用意し、かつ候補ターゲットセルリスト、候補ターゲットセルに対応する管理トリガ条件、及び候補ターゲットセルに対応するリソース設定などを含む条件付き管理コマンドを端末に送信し、端末が、条件付き管理コマンドを受信した後にセル管理動作を直ちに実行せず、候補セルが予め設定された管理トリガ条件を満足すると決定してこそ該候補セルに対して管理動作を実行できることである。
【0004】
これにより、関連技術における条件付きセル管理方式は動作が煩雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、関連技術における、条件付きセル管理方式の動作が煩雑であるという課題を解決するために、セル管理方法、端末及びネットワーク側装置を提供する。
【0006】
第1の態様では、本開示の実施例に係る、端末に適用されるセル管理方法は、
ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を受信することと、
ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得することと、
前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行することと、を含み、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられる。
【0007】
第2の態様では、本開示の実施例に係る、ネットワーク側装置に適用されるセル管理方法は、
セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を端末に送信することを含む。
【0008】
第3の態様では、本開示の実施例に係る端末は、
ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を受信する受信モジュールと、
ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得する測定モジュールと、
前記測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行する第1の管理モジュールと、を含み、
前記ターゲット測定対象は、前記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、前記ターゲットトリガ条件は、前記ターゲット測定対象に関連付けられる。
【0009】
第4の態様では、本開示の実施例に係るネットワーク側装置は、
セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を端末に送信する第1の送信モジュールを含む。
【0010】
第5の態様では、本開示の実施例に係る端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能で、前記プロセッサによって実行されると、上記端末に適用されるセル管理方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0011】
第6の態様では、本開示の実施例に係るネットワーク側装置は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能で、前記プロセッサによって実行されると、上記ネットワーク側装置に適用されるセル管理方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0012】
第7の態様では、本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記端末に適用されるセル管理方法のステップ又は上記ネットワーク側装置に適用されるセル管理方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例において、ネットワーク側装置によって送信され、端末によって受信された設定情報には、セル管理動作をトリガするトリガ条件が含まれる。このように、端末は、上記設定情報を受信すれば、ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行し、かつ上記測定動作に対応する測定結果が前記ターゲットトリガ条件を満足する場合には、ターゲットセルに対する管理動作を実行することができる。つまり、ネットワーク側装置は、上記設定情報を送信するだけで、端末をトリガして測定動作及び管理動作を実行することができるため、条件付きセル管理の動作を簡略化し、さらにシステムリソースを節約することができる。
【0014】
本開示の実施例に係る技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
関連技術に係る条件付き切替のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構成図である。
【
図3】本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャート(その1)である。
【
図4】本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャート(その2)である。
【
図5】本開示の実施例に係る端末の構成図(その1)である。
【
図6】本開示の実施例に係るネットワーク側装置の構成図(その1)である。
【
図7】本開示の実施例に係る端末の構成図(その2)である。
【
図8】本開示の実施例に係るネットワーク側装置の構成図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全てではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得る他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0017】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例が、例えばここでの図示説明又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいことを理解されたい。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、システム、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」を用いるのは、接続対象の少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aが単独で存在し、Bが単独で存在し、Cが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、B及びCが同時に存在し、A及びCが同時に存在し、A、B及びCが同時に存在するという7種類の場合を表す。
【0018】
理解を容易にするために、以下、本開示の実施例に係るいくつかの用語を説明する。
【0019】
条件付き切替:
本開示の実施例において、条件付き切替プロセスは以下のステップS1~S8を含んでよい。
【0020】
ステップS1では、ソースノードは、1つのターゲットノード又は複数のターゲットノードに切替要求(Handover Request、HO Request)を送信する。
【0021】
例えば、
図1において、ソースノードがターゲットノードaとターゲットノードbに切替要求を送信することを例として説明する。
【0022】
ステップS2では、ターゲットノードは、ソースノードに切替確認情報、即ち、切替要求応答(HO Request ACK)をフィードバックする。
【0023】
図1に示すように、ターゲットノードaとターゲットノードbは、それぞれソースノードに切替要求応答を送信する。
【0024】
ステップS3では、ソースノードは、条件付き切替設定(Conditional HO Configuration)を端末に送信する。
【0025】
該ステップでは、ソースノードは、条件付き切替の設定情報を端末に送信し、かつ設定情報の予約(Resource Reservation)を行う。
【0026】
ステップS4では、端末は、候補セル条件を評価し、かつ1つのターゲットセルを選択して切替を行う。
【0027】
該ステップでは、端末は、候補セルの条件を満足するか否かを評価し、かつ条件を満足する1つのターゲットセルを選択して切替を行うことができる。
【0028】
図1に示すように、端末は、ターゲットノードaとターゲットノードbの条件を満足するか否かを評価し、端末がターゲットノードaの条件を満足する場合、ターゲットノードaに対してランダムアクセス手順を開始することができる。
【0029】
ステップS5では、端末は、選択されたターゲットセルでランダムアクセス手順を開始する。
【0030】
上記ランダムアクセスは、無競合(Contention Free)型ランダムアクセス又は競合型ランダムアクセス(Contention based Random Access)などを含んでよいことを理解されたい。
【0031】
図1に示すように、端末は、ターゲットノードaを選択してランダムアクセスを開始する。
【0032】
ステップS6では、端末は、選択されたターゲットノードに切替完了情報を送信する。
【0033】
図1に示すように、端末は、ターゲットノードaに切替完了情報(HO Complete)を送信する。
【0034】
ステップS7では、ソースノードは、選択されていない他のターゲットノードに条件付き切替キャンセルコマンドを送信する。
【0035】
図1に示すように、ソースノードは、ターゲットノードbに条件付き切替キャンセルコマンド(Conditional HO Cancellation)を送信する。
【0036】
ステップS8では、選択されていない他のターゲットノードは、ソースノードに条件付き切替キャンセル確認コマンドを送信する。
【0037】
図1に示すように、
ターゲットノードbは、
ソースノードに条件付き切替キャンセル
確認コマンド(Conditional HO Cancellation Confirmation)を送信する。
【0038】
デュアル接続:
5G(5th-Generation、第5世代)システムにおいて、端末は、デュアル接続(Dual Connectivity、DC)アーキテクチャを採用し、マスターセルグループ(Master Cell Group、MCG)とセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)の2つのセルグループを含み、MCGは、ネットワーク側のマスターノード(Master Node、MN)に対応し、該SCGは、ネットワーク側のセカンダリノード(Secondary Node、SN)に対応する。MCGは、プライマリセル(Primary Cell、PCell)とセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)を含み、SCGは、プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)とSCellを含む。PCellとPSCellは、特殊セル(Special Cell、SpCell)と総称してよい。
【0039】
図2は、本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構成図であり、
図2に示すように、ネットワークを介して通信可能な端末21、ソースノード22及びターゲットノード23を含む。
【0040】
本開示の実施例において、端末21は、端末又はユーザ端末(User Equipment、UE)と称してよく、端末21は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップパソコン(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載装置などの端末側装置であってよく、なお、本開示の実施例において、端末21の具体的なタイプを限定しない。
【0041】
ソースノード22は、端末21が現在接続しているネットワークノードのうちの1つであってよく、例えば、端末21が現在接続しているネットワークノードがマスターノードMNとセカンダリノードSNを含むと、上記ソースノード22はマスターノードMNとセカンダリノードSNのいずれかであってよい。
【0042】
ターゲットノード23は、端末21が現在接続しているネットワークノードのうちのネットワークノードであってもよく、端末21が現在接続しないネットワークノードであってもよい。本開示の実施例において、端末21が行うセル設定は、セル追加、セル削除、セル修正及びセル切替のうちの少なくとも1つの設定を含んでよいため、端末21は、セル設定を行う過程において、ターゲットノード23と接続を確立したり、ターゲットノード23との接続を削除したり、ターゲットノード23の設定情報を修正したりする場合がある。
【0043】
また、本開示の実施例において適用されるネットワーク構造は、1つ以上のターゲットノード23を含んでよく、図において1つのターゲットノード23を含むことを例とする。
【0044】
ネットワークノードは、5G及びより新しいバージョンの基地局(例えば、5G NR NB)、又は他の通信システムにおける基地局であってよく、或いは、ノードB、進化型ノードB、マスターノードMN、セカンダリノードSN又は上記分野における他の用語と呼ばれ、同じ技術的効果を達成するものであれば、上記基地局は特定の技術用語に限定されない。
【0045】
本開示の実施例に係るセル管理方法は、条件付き切替プロセスに適用されてもよく、即ち、ソースノード22とターゲットノード23は、条件付き切替プロセスにおけるソース基地局とターゲット基地局であってよく、上記管理方法は、DCアーキテクチャに適用されてもよい。即ち、上記ソースノード22とターゲットノード23は、DCアーキテクチャにおけるソースセカンダリノードSNとターゲットセカンダリノードSN、又はDCアーキテクチャにおけるソースマスターノードMNとターゲットセカンダリノードSNであってよい。
【0046】
なお、本開示の実施例における端末21、ソースノード22及びターゲットノード23の具体的な機能については、以下の複数の実施例を参照しながら具体的に説明する。
【0047】
図3は、本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャート(その1)である。本実施例のセル管理方法は、端末に適用される。
図3に示すように、本実施例のセル管理方法は、以下のステップ301~303を含む。
【0048】
ステップ301では、ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を受信する。
【0049】
本実施例において、ネットワーク側装置は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージにより上記設定情報を送信することができ、当然のことながら、本開示の実施例は、これを限定せず、例えば、他のダウンリンクメッセージであってよい。
【0050】
なお、上記設定情報中のトリガ条件(又はトリガイベント、eventと呼ばれる)は、端末がトリガ条件を満足する場合に、セル管理動作を実行できることを示す。セル管理動作の実行は、セル追加、セル削除、セル修正及びセル切替のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0051】
上記設定情報中のトリガ条件は、セル管理動作をトリガする閾値を含んでよいが、これに限定されない。さらに、上記設定情報中のトリガ条件は、さらにセル管理動作をトリガする測定パラメータを含んでよく、測定パラメータは、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、及び信号対干渉雑音比(Signal to Interference Plus Noise Ratio、SINR)などのうちの少なくとも1つを含んでよいが、これらに限定されない。
【0052】
実際の応用では、トリガ条件は、1つ以上のセルの測定パラメータであってよく、例えば、参照信号受信電力RSRPの測定結果がネットワーク設定の閾値を満足し、例示的には、サービングセル1の参照信号受信電力RSRPの測定結果が閾値より低く、かつ隣接セル2の参照信号受信電力RSRPの測定結果が閾値より高い。
【0053】
上記設定情報中の測定対象(measure Object)は、周波数ビンを含むが、これに限定されない。好ましくは、測定対象は、セルをさらに含んでよい。
【0054】
また、上記設定情報は、1つ以上のトリガ条件を含んでもよく、さらに、1つ以上の測定対象を含んでもよく、かつトリガ条件と測定対象には関連関係がある。
【0055】
具体的には、トリガ条件と測定対象との関連関係を表す関連情報(又は、関連関係情報と呼ばれる)、例えば、測定識別子(measure ID)は、プロトコルによって規定されてよく、即ち、トリガ条件と測定対象との関連情報がプロトコルにおいて予め定義される。例示的には、システムは、上記関連情報をネットワーク側装置及び端末の通信プロトコルに直接的に書き込んでよい。このように、端末は、上記関連情報を通信プロトコルから直接的に読み取って、トリガ条件と測定対象との関連関係を決定することができ、ネットワーク側装置の指示に応じてトリガ条件と測定対象との関連関係を決定することがないため、システムオーバーヘッドを節約することができる。
【0056】
当然のことながら、上記関連関係は、ネットワーク側装置によって上記設定情報に設定されてもよく、即ち、上記設定情報には、トリガ条件と測定対象との関連情報がさらに含まれ、このように、上記関連関係がプロトコルに予め定義されている場合とは異なり、トリガ条件と測定対象との関連付けの柔軟度を向上させることができる。
【0057】
好ましい実施形態として、本ステップにおける設定情報は、トリガ条件リスト、測定対象リスト及び関連関係リストを含んでよく、具体的には、上記トリガ条件リストは、1つ以上のトリガ条件、例えば、event 1及びevent 2を含み、測定対象リストは、1つ以上の測定対象、例えば、measure Object 1及びmeasure Object 2を含み、上記関連関係リストは、トリガ条件と測定対象との関連関係、例えば、measure ID 1とmeasure ID 2を含み、ここで、measure ID 1は、event 1とmeasure Object 1との関連付けを識別することができ、measure ID 2は、event 2とmeasure Object 2との関連付けを識別することができる。
【0058】
上記設定情報に含まれるトリガ条件は、トリガ条件の識別情報(condition ID)であると理解できることを理解されたい。このように、トリガ条件の識別情報によるトリガ条件の識別、又は該識別情報によるトリガ条件と測定対象との関連付けを実現することができる。
【0059】
同様に、上記設定情報に含まれる測定対象は、測定対象に対応する識別情報(measure Object ID)であると理解でき、このように、該識別情報による測定対象の識別、又は該識別情報による測定対象とトリガ条件との関連付けを実現することができる。
【0060】
当然のことながら、上記設定情報がトリガ条件を含むことについては、設定情報は、トリガ条件のみを含んでもよく、トリガ条件に加えて、トリガ条件に対応する識別情報をさらに含んでもよい。
【0061】
好ましくは、上記ネットワーク側装置によって送信された設定情報を受信することは、 ソースノードによって送信された設定情報を受信すること、又は、
ターゲットノードからソースノードを介して送信した設定情報を受信することを含んでよい。
【0062】
ソースノードによって送信された設定情報を受信する実施形態において、ソースノードは、上記設定情報を送信する前に、ソースノードが1つ以上のターゲットノードとネゴシエーションしてトリガ条件を決定してよい。ネゴシエーションは、ソースノードとターゲットノードがシグナリングインタラクションを行ってトリガ条件を決定することであってよい。また、上記トリガ条件は、ソースノードとターゲットノードがネゴシエーションを行って決定されるため、該トリガ条件は、ターゲットノードのセルに対応し、つまり、該トリガ条件は、端末がターゲットノードのセルに対して管理動作を実行することをトリガすることができる。
【0063】
例えば、ソースノードは、1つ以上のターゲットノードのセルのトリガ条件を受信した後、トリガ条件と測定対象とを関連付け、関連付け後にRRCメッセージにより、上記トリガ条件及び測定対象を含む設定情報を送信してよい。なお、1つのターゲットノードは、1つ以上のセルのトリガ条件に対応してよい。
【0064】
本実施形態において、ソースノードによって送信された設定情報を受信することにより、端末は、ソースノードを介して、1つ以上のターゲットノードに対応するトリガ条件及び測定対象を受信することができるため、伝送オーバーヘッドを節約することができる。
【0065】
同様に、ターゲットノードからソースノードを介して送信した設定情報を受信する実施形態において、ターゲットノードがソースノードを介して端末に設定情報を送信することができ、上記ターゲットノードは、トリガ条件を送信する前に、ソースノードとネゴシエーションして上記設定情報中のトリガ条件及び測定対象を決定することができる。
【0066】
例えば、ターゲットノードは、ソースノードによって送信された1つ以上の条件付きトリガに基づくセル管理要求情報を受信した後、トリガ条件と測定対象とを関連付け、関連付けられたリガ条件及び測定対象を設定情報に搬送してソースノードに送信し、かつソースノードを介して設定情報を端末に送信することができる。
【0067】
本実施形態において、ターゲットノードからソースノードを介して送信した設定情報を受信するため、このように、設定情報がターゲットノードによって送信されることを実現でき、上記設定情報は、ソースノードにとって透明であり、転送又は透明伝送が行われればよいため、ソースノードの複雑さを低減し、その電力消費を節約することができる。
【0068】
なお、上記ソースノード及びターゲットノードは、それぞれ、セル管理プロセス、例えばセル切替プロセスにおけるソース基地局及びターゲット基地局、又はDCにおけるソースセカンダリノードSN及びターゲットセカンダリノードSN、又はDCにおけるソースマスターノードMN及びターゲットセカンダリノードSNなどであってよく、本開示の実施例は、これを限定しない。
【0069】
ステップ302では、ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得する。
【0070】
上記ターゲット測定対象は、上記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、上記ターゲットトリガ条件は、上記ターゲット測定対象に関連付けられる。
【0071】
理解を容易にするために、ターゲット測定対象がmeasure Object 1で指示される周波数ビン1であり、かつ、ターゲット測定対象に関連付けられるターゲットトリガ条件が参照信号受信電力RSRPに関する閾値を指示するevent 1であることを例として説明する。具体的には、端末は、measure Object 1で指示される周波数ビン1に対して測定を実行し、取得された測定結果がevent 1で指示される参照信号受信電力RSRP値である。
【0072】
ステップ303では、上記測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行する。
【0073】
好ましくは、上記ターゲットセルは、上記ターゲット測定対象に対応する。なお、ターゲット測定対象が周波数ビンとして表現されれば、ターゲットセルは、該周波数ビンに対応するセルであり、ターゲット測定対象がセルとして表現されれば、該セルは、ターゲットセルである。
【0074】
理解を容易にするために、依然として、ターゲット測定対象がmeasure Object 1で指示される周波数ビン1であり、かつ、ターゲット測定対象に関連付けられるターゲットトリガ条件が参照信号受信電力RSRPに関する閾値を指示するevent 1であることを例として説明する。measure Object 1で指示される周波数ビン1に対して測定を実行して取得された測定結果参照信号受信電力RSRP値が、event 1で指示される参照信号受信電力RSRP閾値を超えると仮定すれば、該測定結果が該ターゲットトリガ条件を満足すると見なし、ターゲット測定対象に対応するターゲットセルに対して管理動作を実行することができる。
【0075】
管理動作タイプは、追加、削除、修正及び切替のうちの少なくとも1つを含んでよいが、これらに限定されず、具体的には、ネットワーク側装置の設定に応じて決定することができ、本開示の実施例は、これを限定しない。
【0076】
本実施例のセル管理方法において、ネットワーク側装置によって送信され、端末によって受信された設定情報には、セル管理動作をトリガするトリガ条件が含まれる。このように、端末は、上記設定情報を受信すれば、ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行し、かつ上記測定動作に対応する測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足する場合には、ターゲットセルに対する管理動作を実行することができる。つまり、ネットワーク側装置は、上記設定情報を送信するだけで、端末が測定動作及び管理動作を実行することをトリガすることができるため、条件付きセル管理動作を簡略化し、さらにシステムリソースを節約することができる。
【0077】
また、本開示の実施例は、条件付きトリガによるセル管理を実現することができ、端末は、ターゲットトリガ条件に対応する測定結果が該ターゲットトリガ条件を満足する場合、ターゲットセルに対する管理動作を実行することができるため、セル管理動作の柔軟性を向上させ、さらに端末の通信性能を向上させることができる。
【0078】
本開示の実施例において、関連技術において、端末がセル管理動作を実行する前に、セル測定を継続して行い測定結果を報告することにより、ネットワーク側装置が測定結果に基づいて適切なセル管理動作を端末に設定する必要があることを考慮する。また、関連技術において、ネットワーク側装置は、測定識別子(measure ID)によって測定報告設定(report Configuration ID)と測定対象(measure Object ID)との関連関係設定情報を作成し、該関連関係設定情報を端末に送信する。端末は、該関連関係設定情報があると判断すれば、該関連関係設定情報に指定された測定対象に対する測定を開始し、かつ測定報告設定の報告条件を満足した後に測定結果をネットワーク側装置に報告し、測定結果の報告が頻繁であるため、シグナリングオーバーヘッドが大きくなる。
【0079】
上記課題を解決するために、本開示の実施例に係るセル管理方法は、
指示情報を取得することと、
上記取得された測定結果に対して上記指示情報に対応するターゲット動作を実行することと、をさらに含んでよく、
上記指示情報は、測定結果を報告するか否かを指示し、上記ターゲット動作は、報告動作又は報告放棄動作である。
【0080】
具体的には実現される場合、上記指示情報が測定結果を報告することを指示すれば、上記取得された測定結果に対して報告動作を実行し、上記指示情報が測定結果を報告しないことを指示すれば、上記取得された測定結果に対して報告放棄動作を実行する。上記取得された測定結果に対して報告放棄動作を実行することは、上記測定して取得された測定結果を報告しないことを理解されたい。
【0081】
このように、端末は、測定動作に対応する測定結果を得た後、指示情報に基づいて測定報告を行うか否かを決定することにより、関連技術における測定結果が報告トリガ条件を満足すると報告動作を実行することに比べて、測定報告回数を低減し、さらにシグナリングオーバーヘッドを低減し、システムリソースを節約することができる。
【0082】
好ましくは、上記指示情報は、ネットワーク側装置によって設定されるか、又はプロトコルによって規定される。
【0083】
指示情報がプロトコルによって規定される実施形態において、システムは、上記指示情報をネットワーク側装置及び端末の通信プロトコルに直接的に書き込んでよい。このように、端末は、上記指示情報を通信プロトコルから直接的に読み取って、測定結果を報告するか否かを決定し、上記取得された測定結果に対して上記指示情報に対応するターゲット動作を実行することができ、ネットワーク側装置の指示に応じて指示情報を決定することないため、システムオーバーヘッドを節約することができる。
【0084】
指示情報がネットワーク側装置によって設定される実施形態において、さらに、ネットワーク側装置は、上記設定情報に指示情報を設定してよい。このように、指示情報がプロトコルによって規定されることと異なり、ネットワーク側装置は、指示情報を柔軟に設定することができるため、指示情報の設定の柔軟性を向上させることができる。
【0085】
さらに、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0086】
本実施形態において、端末は、上記トリガ条件を満足していない測定結果に対して、該測定結果を報告しなくてよい。端末は、上記トリガ条件を満足する測定結果に対して、上記指示情報に基づいて、該測定結果を報告するか否かを決定してよい。これにより測定報告回数をさらに低減し、さらにシグナリングオーバーヘッドを低減し、システムリソースを節約することができる。
【0087】
本開示の実施例において、端末に管理動作タイプを知らせるために、好ましくは、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、上記指示情報は、上記管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記ターゲットトリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0088】
管理情報は、管理動作タイプを指示し、添加、削除、修正又は切替動作のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0089】
本実施形態において、上記指示情報は、取得された測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足し、かつ、端末がターゲットセルに対して実行する管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、該測定結果を報告するか否かを指示する。
【0090】
例示的に、上記指示情報は、取得された測定結果がターゲットトリガ条件event 1を満足し、かつ、ターゲットセルに対して実行する管理動作が管理情報configuration 1に対応する管理動作である場合には、該測定結果を報告するか否かを指示する。
【0091】
以上より、本実施形態において、指示情報が、上記管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記ターゲットトリガ条件を満足する測定結果を報告することを指示し、該測定結果は、端末がターゲットセルに対する管理動作を実行した後にネットワーク側装置に報告されるものである。このように、ネットワーク側装置は、該測定結果を受信した後、該測定結果に応じてエアインタフェースパラメータの設定、変調符号化レベルなどを修正して、サービス品質を向上させることができる。
【0092】
本開示の実施例において、端末に管理動作タイプを知らせるために、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、上記ターゲットセルに対して管理動作を実行することは、
上記ターゲットセルに対して上記管理情報に対応する管理動作を実行することを含む。
【0093】
管理情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理動作タイプを指示し、添加、削除、修正又は切替動作のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。つまり、ターゲットトリガ条件と、ターゲットトリガ条件に対応する管理情報とは、1対1の対応関係であってもよく、1対多の対応関係であってもよい。
【0094】
例示的には、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報が、管理動作タイプが切替動作であることを指示すれば、端末は、上記ターゲットセルに対して切替動作を実行し、即ち、上記ターゲットセルに切り替える。
【0095】
設定情報中の他のトリガ条件については、設定情報は、上記他のトリガ条件中のいずれか1つのトリガ条件に対応する管理情報を含んでもよいことを理解されたい。
【0096】
このように、端末は、ターゲットセルに対する管理動作の管理動作タイプを決定できるため、セル管理動作の正確性を向上させることができる。
【0097】
本実施形態において、ネットワーク側装置は、端末が測定するセルをさらに限定することができる。好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0098】
セルリストは、測定すべきセルのリスト情報、例えば、ホワイトリスト(white List)であり、測定すべきセルを指示するものであることを理解されたい。さらに、該セルリストは、上記設定情報のトリガ条件に含まれてもよく、上記設定情報の測定対象に含まれてもよく、具体的には、実際の必要に応じて決定されてよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0099】
このように、端末は、上記セルリストで指示される測定すべきセルに対してのみ測定を行えばよいため、測定範囲を小さくし、さらに測定効率を向上させることができる。
【0100】
なお、本開示の実施例において説明された様々な好ましい実施形態は、組み合わせて実現されてもよく、単独で実現されてもよく、本開示の実施例はこれらを限定しない。
【0101】
好ましい実施形態が組み合わせて実現される実施例については、理解を容易にするため、以下のように例示的に説明する。
【0102】
ステップ1:ネットワーク側装置はユーザ機器UEに対して条件付きセル管理の設定情報を設定し、該設定情報の内容は、
ターゲットセル管理をトリガするトリガ条件(例えば、event 1)と、
条件を満足した後にターゲットセルを管理する管理情報(例えば、configuration 1)と、
測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報(例えば、測定対象(例えば、measure Object 1))と、
「トリガ条件」と「測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報」との関連関係情報(例えば、測定識別子(例えば、measure ID 1))とを含む。
【0103】
例えば、ネットワーク側装置は、1つ以上の「トリガ条件」(例えば、event 1及びevent 2)を含むトリガ条件リストを設定することができる。ネットワーク側装置は、1つ以上の「測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報」(例えば、measure Object 1及びmeasure Object 2)を設定することができる。「トリガ条件」と「ターゲットセル又は周波数ビン情報」とは、「関連関係情報」によって任意に組み合わせることができる(例えば、measure ID 1でevent 1とmeasure Object 1との関連付けを識別するか、又は、measure ID 2でevent 2とmeasure Object 2との関連付けを識別する)。
【0104】
追加的に、トリガ条件を満足した後に測定報告を行う必要があるか否かを指示する指示情報をネットワーク側装置によって設定するか又はプロトコルによって規定する。例えば、プロトコルによって、「ターゲットセル管理をトリガするトリガ条件」に対応する測定に対して、該トリガ条件を満足した後に、該「トリガ条件」に対応する測定結果を報告する必要がないことを規定することができる。
【0105】
該「トリガ条件を満足した後に測定報告を行う必要があるか否かを指示する指示情報をネットワーク側装置によって設定するか又はプロトコルによって規定する」ことは、
特定の「ターゲットセル管理をトリガするトリガ条件」を満足した後、該「トリガ条件」に対応する測定結果を報告するか否かを指示する(例えば、該event 1に対応する測定結果を報告するか否かを指示する)第1の指示情報と、
特定の「ターゲットセル管理をトリガするトリガ条件」を満足し、かつ、特定の「設定情報」が実行される場合、該「トリガ条件」に対応する測定結果を報告するか否かを指示する(例えば、event 1を満足し、かつ、configuration 1が実行される場合に、対応する測定結果を報告するか否かを指示する)第2の指示情報のうちのいずれか1つを含んでよい。
【0106】
追加的に、ネットワーク側装置は、測定すべきセルのリスト情報(例えば、white List)を設定し、該セルのリスト情報は、「トリガ条件」情報に含まれてもよく、「測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報」に含まれてもよい。
【0107】
ステップ2:ステップ1での設定情報に基づいて、ユーザ機器UEは、「トリガ条件」と「測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報」との関連関係情報に基づいて、該「測定されるターゲットセル又は周波数ビン情報」に対応するセル又は周波数ビンの測定を実行し、例えば、measure Object 1で指示される周波数ビン1に対して測定を実行し、測定結果は、event 1で指示される参照信号受信電力RSRPである。
【0108】
ステップ1での設定情報が測定すべきセルのリストを指示すれば、ユーザ機器UEは、指示される「測定すべきセル」に対してのみ測定を行う。
【0109】
ステップ1での設定情報が測定結果を報告する必要がある(ない)ことを指示すれば、ユーザ機器UEは、トリガ条件を満足した後に測定結果を報告する(しない)。
【0110】
本実施例のセル管理方法は、少なくとも以下の改善点を有する。
【0111】
条件付きセル管理の新たなトリガ条件を確立し、測定識別子、測定対象及びセル管理のトリガ条件を、測定及びセル管理をトリガするトリガ条件とする。
【0112】
指示情報によってユーザ機器UEがトリガ条件を満足する場合に測定結果を報告するか否かを制御する。
【0113】
セルリストを設定することにより、測定されるセルを制御する。
【0114】
このように、本実施例のセル管理方法で、ユーザ機器UEが条件付きトリガ方式でセルを管理する場合に対応する測定を行うように制御するとともに、ユーザ機器UEが測定報告を行うか否かを制御し、かつユーザ機器UEによって測定されるセルを限定することができる。それにより、条件付きセル管理の動作を簡略化し、測定報告回数を低減し、測定範囲を小さくし、測定効率を向上させ、さらにシステムリソースを節約することができる。
【0115】
図4は、本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャート(その2)である。本実施例のセル管理方法は、ネットワーク側装置に適用され、ネットワーク側装置は、ソースノード又はターゲットノードであってよい。
図4に示すように、本実施例のセル管理方法は、以下のステップ401を含む。
【0116】
ステップ401では、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を端末に送信する。
【0117】
好ましくは、セル管理方法は、
測定結果を報告するか否かを指示する指示情報を上記端末に送信することをさらに含んでよい。
【0118】
上記指示情報は、上記設定情報に含まれてよいため、伝送シグナリングを節約できることを理解されたい。
【0119】
好ましくは、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示するか、又は、
上記設定情報が管理情報をさらに含む場合には、上記指示情報は、上記端末が実行する管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0120】
好ましくは、上記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含む。
【0121】
好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0122】
なお、本実施例は上記方法の実施例に対応するネットワーク側装置の実施形態であるため、上記方法の実施例における関連説明を参照すればよく、かつ同じ有益な効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0123】
図5は、本開示の実施例に係る端末の構成図(その1)である。
図5に示すように、端末500は、
ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を受信する受信モジュール501と、
ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得する測定モジュール502と、
上記測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行する第1の管理モジュール503と、を含み、
上記ターゲット測定対象は、上記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、上記ターゲットトリガ条件は、上記ターゲット測定対象に関連付けられる。
【0124】
好ましくは、上記ターゲットセルは、上記ターゲット測定対象に対応する。
【0125】
図5を基に、以下、端末500にさらに含まれるモジュールを説明する。
【0126】
好ましくは、端末500は、
指示情報を取得する第1の取得モジュールと、
上記取得された測定結果に対して上記指示情報に対応するターゲット動作を実行する第2の管理モジュールと、をさらに含み、
上記指示情報は、測定結果を報告するか否かを指示し、上記ターゲット動作は、報告動作又は報告放棄動作である。
【0127】
好ましくは、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0128】
好ましくは、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、上記指示情報は、上記管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記ターゲットトリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0129】
好ましくは、上記指示情報は、ネットワーク側装置によって設定されるか、又はプロトコルによって規定される。
【0130】
好ましくは、上記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含む。
【0131】
好ましくは、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、
上記第1の管理モジュール503は、具体的には、上記測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足すれば、上記ターゲットセルに対して上記管理情報に対応する管理動作を実行する。
【0132】
好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0133】
端末500は、本開示の方法の実施例における各プロセスを実現し、かつ同じ有益な効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0134】
図6は、本開示の実施例に係るネットワーク側装置の構成図(その1)である。
図6に示すように、ネットワーク側装置600は、
セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を端末に送信する第1の送信モジュール601を含む。
【0135】
図6を基に、以下、ネットワーク側装置600にさらに含まれるモジュールを説明する。
【0136】
好ましくは、ネットワーク側装置600は、
測定結果を報告するか否かを指示する指示情報を上記端末に送信する第2の送信モジュールをさらに含む。
【0137】
好ましくは、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示するか、又は、
上記設定情報が管理情報をさらに含む場合には、上記指示情報は、上記端末が実行する管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0138】
好ましくは、上記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含む。
【0139】
好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0140】
ネットワーク側装置600は、本開示の方法の実施例における各プロセスを実現し、かつ同じ有益な効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0141】
図7は、本開示の実施例に係る端末の構成図(その2)であり、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア概略構成図である。
図7に示すように、端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インタフェースユニット708、メモリ709、プロセッサ710及び電源711などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、
図7に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多いか又は少ない部品を含んでもよく、ある部品を組み合わせたり、部品を異なるように配置したりしてもよい。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0142】
無線周波数ユニット701は、ネットワーク側装置によって送信された、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を受信し、
プロセッサ710は、ターゲット測定対象に対してターゲットトリガ条件に対応する測定動作を実行して、測定結果を取得し、
上記測定結果が上記ターゲットトリガ条件を満足すれば、ターゲットセルに対して管理動作を実行し、
上記ターゲット測定対象は、上記設定情報に含まれる測定対象のいずれかであり、上記ターゲットトリガ条件は、上記ターゲット測定対象に関連付けられる。
【0143】
好ましくは、上記ターゲットセルは、上記ターゲット測定対象に対応する。
【0144】
好ましくは、プロセッサ710は、さらに
指示情報を取得し、
上記取得された測定結果に対して上記指示情報に対応するターゲット動作を実行し、
上記指示情報は、測定結果を報告するか否かを指示し、上記ターゲット動作は、報告動作又は報告放棄動作である。
【0145】
好ましくは、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0146】
好ましくは、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、上記指示情報は、上記管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記ターゲットトリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0147】
好ましくは、上記指示情報は、ネットワーク側装置によって設定されるか、又はプロトコルによって規定される。
【0148】
好ましくは、上記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含む。
【0149】
好ましくは、上記設定情報は、上記ターゲットトリガ条件に対応する管理情報をさらに含み、プロセッサ710は、さらに、上記ターゲットセルに対して上記管理情報に対応する管理動作を実行する。
【0150】
好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0151】
なお、本実施例における上記端末700は、本開示の実施例のうちの方法の実施例における各プロセスを実現し、かつ同じ有益な効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0152】
本開示の実施例において、無線周波数ユニット701は、情報の送受信、又は通話中の信号の送受信に用いられてよく、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信することが理解されたい。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット701は、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができる。
【0153】
端末は、ネットワークモジュール702によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブの閲覧及びストリーミングメディアのアクセスなどを支援する。
【0154】
オーディオ出力ユニット703は、無線周波数ユニット701又はネットワークモジュール702によって受信されるか、又はメモリ709に記憶されるオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット703は、さらに端末700によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出音、メッセージ着信音等)を提供することができる。オーディオ出力ユニット703は、スピーカ、ブザー及びレシーバーなどを含む。
【0155】
入力ユニット704は、オーディオ又はビデオ信号を受信する。入力ユニット704は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)7041及びマイクロフォン7042を含んでよく、グラフィック処理ユニット7041は、動画撮影モード又は撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは、表示ユニット706に表示されてよい。グラフィック処理ユニット7041によって処理された画像フレームは、メモリ709(又は他の記憶媒体)に記憶し、或いは無線周波数ユニット701又はネットワークモジュール702を介して送信することができる。マイクロフォン7042は、音声を受信し、かつこのような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードで無線周波数ユニット701によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0156】
端末700は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどの少なくとも1種のセンサ705をさらに含んでよい。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル7061の輝度を調節することができる環境光センサと、端末700が耳元に移動するときに、表示パネル7061及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢(例えば、縦向き/横向きの切替、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)の識別、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)などに用いられてよく、センサ705は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0157】
表示ユニット706は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供する情報を表示する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で表示パネル7061を構成することができる。
【0158】
ユーザ入力ユニット707は、入力された数字又は文字情報を受信すること、及び端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力装置7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又は付属品を用いたタッチパネル7071で又はタッチパネル7071の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの二部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチポイント座標に変換して、プロセッサ710に送信し、プロセッサ710から送信されたコマンドを受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの様々なタイプでタッチパネル7071を実現することができる。タッチパネル7071に加えて、ユーザ入力ユニット707は、他の入力装置7072をさらに含んでよい。具体的には、他の入力装置7072は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス及び操作レバーを含み得るが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0159】
さらに、タッチパネル7071は、表示パネル7061をカバーすることができ、タッチパネル7071がタッチパネル又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ710に伝送してタッチイベントのタイプを決定し、その後に、プロセッサ710は、タッチイベントのタイプに応じて対応する視覚的出力を表示パネル7061に提供する。
図7において、タッチパネル7071と表示パネル7061は、2つの独立した部品として端末の入出力機能を実現するが、いくつかの実施例において、タッチパネル7071と表示パネル7061を一体化して端末の入出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0160】
インタフェースユニット708は、外部装置と端末700を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポート等を含んでよい。インタフェースユニット708は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信すると共に、受信した入力を端末700内の1つ以上の素子に伝送するか又は端末700と外部装置との間のデータ伝送に用いる。
【0161】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ709は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができるデータ記憶領域とを含んでよい。また、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子又は他の揮発性固体メモリ素子などの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0162】
プロセッサ710は、端末の制御センターであり、様々なインタフェースと回線により端末全体の各部分に接続され、メモリ709に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ709に記憶されたデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能とデータ処理を実行して、端末全体を制御する。プロセッサ710は、1つ以上の処理ユニットを含んでよく、好ましくは、プロセッサ710は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に集積されなくてもよいことを理解されたい。
【0163】
端末700は、各部品に給電する電源711(例えば、電池)を含んでよく、好ましくは、電源711は、電源管理システムによりプロセッサ710と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理等の機能を実現する。
【0164】
また、端末700は、いくつかの未図示の機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0165】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ710と、メモリ709と、メモリ709に記憶されて上記プロセッサ710上で実行可能で、プロセッサ710によって実行されると、上記セル管理方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムとを含む端末をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0166】
図8は、本開示の実施例に係るネットワーク側装置の構成図(その2)であり、
図8に示すように、ネットワーク側装置800は、プロセッサ801、メモリ802、ユーザインタフェース803、トランシーバ804及びバスインタフェースを含む。
【0167】
トランシーバ804は、セル管理動作をトリガするトリガ条件及び測定対象を含む設定情報を端末に送信する。
【0168】
好ましくは、トランシーバ804は、さらに、測定結果を報告するか否かを指示する指示情報を上記端末に送信する。
【0169】
好ましくは、上記指示情報は、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示するか、又は、
上記設定情報が管理情報をさらに含む場合には、上記指示情報は、上記端末が実行する管理動作が上記管理情報に対応する管理動作である場合には、上記トリガ条件を満足する測定結果を報告するか否かを指示する。
【0170】
好ましくは、上記設定情報は、トリガ条件と測定対象との関連情報をさらに含む。
【0171】
好ましくは、上記設定情報は、セルリストを含み、上記設定情報に含まれる測定対象は、上記セルリストにおけるセルを含む。
【0172】
図8において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでよく、具体的には、プロセッサ801を代表とする1つ以上のプロセッサ及びメモリ802を代表とするメモリの様々な回路によって一体に接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、スタビライザ及びパワー管理回路などの様々なその他の回路を一体に接続してもよく、これらはいずれも本分野において既知のものであるため、本明細書においてさらに説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。トランシーバ804は、複数の部品であってよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ装置に応じて、ユーザインタフェース803は、必要な装置を外接及び内接できるインタフェースであってもよく、接続された装置は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限定されない。
【0173】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担当し、メモリ802は、プロセッサ801が操作実行時に用いられるデータを記憶してよい。
【0174】
ネットワーク側装置800は、上記方法の実施例におけるネットワーク側装置によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0175】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記セル管理方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどであってよい。
【0176】
なお、本明細書において、用語「含む」、「取り込まれる」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、製品又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明確に例示されていない他の要素をさらに含むか、又はこれらの手順、方法、製品又は装置に固有の要素をさらに含む。更なる限定がない限り、語句「・・・を含む」により限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同一の要素がさらに存在する可能性がある。
【0177】
以上の実施形態の説明により、当業者が明確に理解できるように、上記実施例の方法はソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用した方法で実現でき、当然のことながらハードウェアでも実現できるが、多くの場合に前者がより好ましい実施形態である。このような理解に基づいて、本開示の技術手段は、本質的又は関連技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で具現化されてよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の命令を含む。
【0178】
以上で図面を参照しながら本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本開示の示唆に基づき、本開示の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱せずに多くの形式を行うことができ、これらは、いずれも本開示の保護範囲内に属する。