IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許7442492情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/109 20230101AFI20240226BHJP
【FI】
G06Q10/109
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021199611
(22)【出願日】2021-12-08
(65)【公開番号】P2023085112
(43)【公開日】2023-06-20
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池松 香
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-297847(JP,A)
【文献】特開2003-141066(JP,A)
【文献】特開2017-059025(JP,A)
【文献】特開平08-123767(JP,A)
【文献】特開2015-176398(JP,A)
【文献】特開2013-137640(JP,A)
【文献】特開2012-174194(JP,A)
【文献】特開2009-187212(JP,A)
【文献】特開2011-204082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける受付部と、
前記予定が仮予定であると明示する表示部と、
前記予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、前記予定の詳細情報の入力を促す通知を出す通知部と、
を備え、
前記受付部は、前記予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された前記予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替え
日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付けて、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、前記予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前に、前記予定の時間帯の入力を促す通知を出し、
前記受付部は、前記予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された前記予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、複数のユーザから前記予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を前記予定の日時として採用する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付け、
前記通知部は、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付け、
前記通知部は、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付部は、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録し、複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記通知部は、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を他のユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示部は、予定一覧表示画面において前記予定が仮予定であると識別可能な表示態様で表示する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記受付部は、予約画面において前記予定を仮予定として登録するためのUIの操作を受け付けると仮予定として登録する
ことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記受付部は、予定の詳細が未定の状態で前記予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する
ことを特徴とする請求項1~10のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける受付工程と、
前記予定が仮予定であると明示する表示工程と、
前記予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、前記予定の詳細情報の入力を促す通知を出す通知工程と、
を含み、
前記受付工程では、前記予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された前記予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替え
日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付けて、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける受付手順と、
前記予定が仮予定であると明示する表示手順と、
前記予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、前記予定の詳細情報の入力を促す通知を出す通知手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記受付手順では、前記予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された前記予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替え
日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付けて、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザ間のスケジュール調整に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-177358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、ユーザ間で予約の同意が得られる前にユーザの予定が埋まってしまうことを抑制するものに過ぎない。通常、まだ確定しておらず曖昧な予定を登録する場合、とりあえず適当な時間を入力して登録するか、終日の予定で登録することがある。このような詳細未定の予定も、詳細が決まっている予定も、カレンダーアプリ上では見分けがつかないので、予定が確定しているのか否かが分からなくなる。手動で「仮」と入力する事例もあるが、全ての人が「仮」と入力する訳ではないため、複数のユーザが登録した場合、「仮」でない予定が必ずしも確定していないことがある。また、手動で「仮」と入力する規則(ルール)にしていても、入力を忘れることや守られないこともある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、カレンダーアプリで曖昧性のある予定を扱うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける受付部と、前記予定が仮予定であると明示する表示部と、前記予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、前記予定の詳細情報の入力を促す通知を出す通知部と、を備え、前記受付部は、前記予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された前記予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替え、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付けて、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、カレンダーアプリで曖昧性のある予定を扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図5図5は、利用者情報データベースの一例を示す図である。
図6図6は、履歴情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、予定情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
図9図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、カレンダーアプリで曖昧性のある予定を扱う場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。端末装置10と情報提供装置100とは、ネットワークN(図2参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報提供装置100と連携する。
【0012】
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
また、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報提供装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報提供装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0015】
なお、情報提供装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、情報提供装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
【0016】
また、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
【0017】
本実施形態では、各利用者Uの端末装置10は、ネットワークN(図2参照)を介して情報提供装置100と連携し、その端末装置上で動作するカレンダーアプリを制御する。すなわち、カレンダーアプリの動作は、各利用者Uの端末装置10が単独で又は情報提供装置100と連携して実行する。以降、各利用者Uの端末装置10が単独で又は情報提供装置100と連携して実行するカレンダーアプリの動作は、便宜上、カレンダーアプリが行う動作として説明する。
【0018】
図1に示すように、カレンダーアプリは、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける(ステップS1)。例えば、カレンダーアプリは、予約画面において予定を仮予定として登録するためのUI(User Interface)の操作を受け付けると仮予定として登録する。あるいは、カレンダーアプリは、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。
【0019】
このとき、各利用者Uの端末装置10は、情報提供装置100と予定に関する情報を共有する。例えば、端末装置10は、カレンダーアプリが仮予定の登録を受け付けた際に、情報提供装置100と仮予定の登録情報を共有する。
【0020】
次に、カレンダーアプリは、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する(ステップS2)。
【0021】
次に、カレンダーアプリは、予定が仮予定であると明示する(ステップS3)。例えば、カレンダーアプリは、予定一覧表示画面において予定が仮予定であると識別可能な表示態様で表示する。
【0022】
次に、カレンダーアプリは、予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、予定の詳細情報の入力を促す通知(リマインダ:reminder)を出す(ステップS4)。例えば、カレンダーアプリは、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前(例えば3日前)に、予定の時間帯の入力を促す通知を出す(すなわち、リマインドする)。また、カレンダーアプリは、日時が未定の場合、周期的に(例えば24時間おきに/毎日定刻に/毎週末に)、予定の日時の入力を促す通知を出す。
【0023】
次に、カレンダーアプリは、利用者Uから予定の詳細情報の入力を受け付ける(ステップS5)。
【0024】
次に、カレンダーアプリは、予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替える(ステップS6)。例えば、カレンダーアプリは、予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える。
【0025】
また、カレンダーアプリは、複数のユーザから予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を予定の日時として採用する(ステップS7)。
【0026】
また、カレンダーアプリは、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。カレンダーアプリは、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する(ステップS8)。
【0027】
また、カレンダーアプリは、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付け、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する(ステップS9)。
【0028】
また、カレンダーアプリは、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付け、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する(ステップS10)。
【0029】
また、カレンダーアプリは、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録し、複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除する(ステップS11)。
【0030】
また、カレンダーアプリは、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を他のユーザに通知する(ステップS12)。
【0031】
〔1-1.カレンダーアプリで曖昧性のある予定を扱う機能〕
例えば、ユーザがカレンダーアプリで「XX日の夜(時間未定)に飲み会」のような予定を登録する際、とりあえず仮で適当な時間を入れるか、終日登録をすることがある。このような詳細未定の予定も、詳細が決まっている予定も、アプリ上では見分けがつかないので、確定しているのか否かが分からなくなる。
【0032】
また、ユーザがカレンダーに予定を登録する場合、9時の予定と登録されていても、実は「9:15」や「8:45」であったりすることがある。また、実際には予定は「9:15」と決まっていたが、職場や自宅ではなく出先(詳細な入力操作がし難い環境)で入力したので、とりあえず簡潔に「9:00」と入力したという場合もある。また、同席する相手と「9時くらい」という約束をしたが時刻が確定していない場合もある。
【0033】
このような場合、カレンダーに予定が登録されていても、登録した本人以外には(本人であっても時間が経つと)、その予定の時間は曖昧に入力されたのか、正確に入力されたのか分からなくなる。また、登録されている予定がすでに確定している予定なのか、これから(直前に?)正式に決めるのかが分からなくなる。
【0034】
通常、ユーザがカレンダーに予定を登録する場合、未確定の仮の予定であれば、タイトルに手動で「仮」などと入力することがある。しかし、タイトルに手動で「仮」と入力するか否かは、ユーザの裁量であり、必ずしも入力されるとは限らない。また、ユーザが「仮」と入力し忘れる場合(入力漏れ)もあり得る。
【0035】
これに対し、本実施形態では、ユーザがカレンダーアプリで、終日指定と類似したUI(User Interface)を操作して仮予定の指定を行う。例えば、ユーザは、予定に関する現時点の情報の入力後、カレンダーアプリの画面に表示された「仮予定」ボタンを押下して仮予定の指定を行う。仮予定は、まだ正式に時間等が確定していない曖昧性のある予定である。UIは、端末装置10の画面上に表示されたボタンやスイッチ等(ソフトウェアキー等)であってもよいし、端末装置10が備えるボタンやスイッチ等(ハードウェアキー等)を利用したものであってもよい。
【0036】
あるいは、カレンダーアプリは、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。例えば、カレンダーアプリは、予定の日程又は時間帯が未定の場合(同一予定の複数日時の仮押さえを含む)や、同一日時の複数の異なる仮予定(それぞれ別予定)の登録を受け付けた場合には、これらの予定を自動的に仮予定として登録する。
【0037】
また、ユーザはカレンダーアプリで、仮予定の指定後に、大まかな時間帯を指定する。時間帯の指定は、例えば、早朝・朝・昼・夜・夕方・深夜・未明・夜明け・日中、等の指定であってもよい。カレンダーアプリは、予定一覧表示画面では、登録された予定のうち、仮予定の指定が行われた予定について、仮予定であることが視覚的に識別可能な表示態様で表示する。例えば、仮予定であることを示すようにアイコンや背景色等を表示又は変更する。
【0038】
また、本実施形態では、カレンダーアプリは、仮予定の指定が行われたまま詳細情報が入力されていない予定については、予定日の数日前に「詳細が決まっていない予定があります。確認しますか?」などの通知(リマインダ:reminder)を出し、ユーザに予定の詳細入力を促す。このとき、カレンダーアプリは、仮予定の一覧を表示することで、ユーザが詳細未定の予定を確認できるようにする。なお、カレンダーアプリは、段階的に通知を出し、その都度、ユーザに予定の詳細入力を促すようにしてもよい。これにより、カレンダーアプリは、詳細が確定していない段階から、曖昧性のある予定を明示できるようにする。
【0039】
〔1-2.他のユースケース〕
仮押さえの会議予定日など、複数の候補日時を押さえる必要がある場合、ユーザがカレンダーアプリで、それぞれの候補日時について仮予定の指定を行う。ユーザ間で共有のカレンダーの場合は、他ユーザも仮押さえであることが分かる。
【0040】
また、カレンダーアプリは、特定日までに詳細を決定する必要がある予定の場合、ユーザに予定の詳細入力を促す通知(リマインダ)を出す。
【0041】
〔1-3.仮予定同士(別予定)の重複〕
カレンダーアプリは、同一日時の複数の異なる仮予定(それぞれ別予定)のいずれかが本予定(正式な予定、本登録)になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する。
【0042】
このとき、カレンダーアプリは、同一日時の複数の異なる仮予定が複数の異なるユーザによって登録されている場合、本予定の登録者(ユーザ)以外の同一日時の他の仮予定の登録者(他ユーザ)に、本予定が決定したため自身が登録した同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する。
【0043】
また、カレンダーアプリは、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが本予定になった場合、同一日時の他の仮予定の文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等を変更する(変化させる)。
【0044】
また、カレンダーアプリは、他の仮予定が本予定にはならない確率の高さ/可能性の示唆を視覚的に表現してもよい。例えば、カレンダーアプリは、機械学習に基づく推論により、他の仮予定が本予定にはならない確率の高さ/可能性の有無を求め、得られた確率の高さ/可能性の有無を視覚的に表現してもよい。
【0045】
カレンダーアプリは、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが本予定になった場合、その本予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に短縮(又はシフト)し、重複する時間帯が無くなるようにする(日時の重複状態を解消する)。なお、終日や連日の予定の場合は短縮しない。
【0046】
カレンダーアプリは、複数ユーザが異なる目的で同じ時間帯に同じ場所(会議室等)や設備・物品等を予約しているような場面で、予約ユーザの増減等、登録状況(予約状況)が変化した場合に通知する。例えば、「予約多数->減少した」、「最後の1ユーザになった」等を通知する。
【0047】
〔1-4.仮予定と本予定の重複〕
カレンダーアプリは、仮予定を登録する際にすでに本予定が登録されている場合、すでに本予定が登録されていることを通知(又は表示)し、本当に仮予定を登録するかを確認する。例えば、カレンダーアプリは、仮予定を登録する際に同じ予定がすでに本予定として登録されている場合、すでに本予定が登録されていることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する。この場合、カレンダーアプリは、すでに本予定が登録されているところにあえて仮予定を登録するケースなので、登録した仮予定の時間帯を自動的に短縮しない。また、カレンダーアプリは、仮予定を登録する際に同一日時にすでに別の本予定が登録されている場合、その日時にすでに別の本予定が登録されていることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する。仮予定を登録する場合、カレンダーアプリは、仮予定の時間帯を自動的に短縮(又はシフト)し、本予定と重複する時間帯が無くなるようにしてもよい。
【0048】
カレンダーアプリは、すでに本予定が登録されているところに仮予定を登録した場合、仮予定の領域や枠の色を薄くするなどのフィードバックを行う。すなわち、カレンダーアプリは、仮予定の文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等を変更する(変化させる)。
【0049】
カレンダーアプリは、すでに他の仮予定が登録されているところに本予定を登録した場合、本予定の登録を優先し、その本予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に短縮(又はシフト)し、本予定と重複する時間帯が無くなるようにする。
【0050】
〔1-5.同一予定の複数日時仮予定〕
カレンダーアプリは、同一予定(1つの予定)について複数の候補日時を押さえている際(仮押さえの場合)に、同一予定の複数日時の仮予定のいずれかが本予定になった場合、その本予定と同一予定で他日時の仮予定を全て削除する。例えば、同一予定の仮予定が同月の1日と3日に登録されている場合に、1日に登録された仮予定を本予定とした場合、3日に登録された仮予定を削除する。
【0051】
このとき、ユーザはカレンダーアプリで、仮予定を指定した際に複数の候補日時を指定するようにしてもよい。カレンダーアプリは、ユーザの指定に応じて、複数の候補日時に仮予定を登録し、その後、ユーザが複数の候補日時に登録された仮予定のいずれかを本予定に指定した際に、本予定以外の他の候補日時に登録された仮予定を一括して削除するようにしてもよい。
【0052】
カレンダーアプリは、複数のユーザ間で共有の予定の場合、どのアカウントが仮予定を本予定に切り替えたか、どの日時が本予定になったかを、本予定に切り替えたアカウント以外の他のアカウント(他ユーザ)に通知する。本予定を他の日時に変更した場合も同様である。
【0053】
カレンダーアプリは、複数のユーザ間で共有の予定の場合に、複数の候補日時のうち、どの候補日時が好ましいかの投票機能を有する。すなわち、カレンダーアプリは、複数の候補日時のうち本予定の日時として好ましい日時について各ユーザの投票を受け付け、得票数に基づいて本予定の日時を決定する。このとき、カレンダーアプリは、それぞれの候補日時について、仮予定の表示態様を変更する(変化させる)ことで得票数を表現する。例えば、カレンダーアプリは、仮予定の文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等で得票数を提示する。
【0054】
なお、カレンダーアプリは、投票の際、各ユーザの属性(職位、優先度、参加必須/任意参加等)に応じて、1票の重みを変更してもよい。例えば、カレンダーアプリは、あるユーザの1票を他ユーザの3票分としてもよい。
【0055】
ユーザはカレンダーアプリで、他ユーザが入力した仮予定が共有されている場合、自分のカレンダーから特定の仮予定を削除することができる。このとき、カレンダーアプリは、ユーザが特定の仮予定を削除する操作(削除要求等)を行った場合、その特定の仮予定を実際に削除するのではなく、半透明状態等に変更して残すようにしてもよい。
【0056】
また、カレンダーアプリは、ある仮予定を共有しているユーザからのNG数(その仮予定に対する拒否/削除要求の件数等)が過半数を超えた場合に、その仮予定を正式に削除するようにしてもよい。
【0057】
また、カレンダーアプリは、複数の候補日時のうち、全員OKな候補日があれば、全員OKな候補日以外を削除するようにしてもよい。なお、カレンダーアプリは、全員OKな候補日が複数ある場合、全員OKな候補日のうち最適な候補日について再投票するようにしてもよい。
【0058】
カレンダーアプリは、複数のユーザ間で共有の予定の場合に、複数の候補日時のうち、どの候補日時が好ましいかの示唆機能を有する。例えば、カレンダーアプリは、共有されている各ユーザが登録/指定した仮予定の候補日時の重複率から、どの候補日時が好ましいか各ユーザに示唆する。
【0059】
あるいは、カレンダーアプリは、共有されている各ユーザの他の予定(別件の予定)等から、複数の候補日時のうち避けるべき候補日時を推定し、どの候補日時が好ましいか各ユーザに示唆してもよい。
【0060】
このとき、カレンダーアプリは、どの候補日時が好ましいかの自発的な入力はしない。カレンダーアプリは、どの候補日時が好ましいかを各ユーザに示唆し、各ユーザの操作に応じて正式に候補日時を決定する。
【0061】
このように、本実施形態では、カレンダーアプリは、スケジュール(時間帯)等が曖昧な予定を仮予定として登録を受け付ける。
【0062】
また、カレンダーアプリは、仮予定同士の日時重複については、ひとまず全員OKとし、その後、再投票して過半数以上の票を獲得した方を採用する。あるいは、カレンダーアプリは、日時重複した仮予定を登録しているユーザが減少していき、最後の1人(最後に1つだけ残った仮予定)になったら「本予定にしますか?」等の通知(リマインダ)を出すようにしてもよい。
【0063】
また、カレンダーアプリは、予定の状態(仮予定か否か)と、予定の目的とに応じて、各種制御をしてもよい。例えば、カレンダーアプリは、「仮予定」が「私用(プライベート)」ならば、所定の期間が経過した際に「削除」してしまうか「本登録(本予定)」にしてしまうが、「仮予定」が「業務(会議)」ならば、所定の期間が経過した際に通知(リマインダ)を出す、もしくは、「私用(プライベート)」よりも早く(優先的に)通知を出す(すなわち、リマインドする)。
【0064】
また、カレンダーアプリは、正式な予定(本予定)から仮予定に切り替えることも可能である。例えば、確定していた正式な予定が、参加者の都合が悪くなったり、急用ができたり、何らかの事情で日程や時間帯又は場所等の再調整が必要となり未定となることがある。このような場合、ユーザがカレンダーアプリで、正式な予定(本予定)から仮予定に切り替える。このとき、カレンダーアプリは、正式な予定(本予定)の日程や時間帯又は場所等に関する情報が削除(又は未定に変更)された時点で、自動的に仮予定に切り替えるようにしてもよい。
【0065】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0066】
また、図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図2では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0067】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
【0068】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
【0069】
情報提供装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0070】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。図3は、端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0071】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0072】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0073】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0074】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0075】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0076】
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0077】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0078】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0079】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0080】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0081】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図3に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0082】
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0083】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0084】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0085】
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
【0086】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0087】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0088】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33と、受付部34と、表示制御部35と、通知部36とを備える。なお、実際には、処理部33が、受付部34と、表示制御部35と、通知部36とを備えていてもよい。
【0089】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して情報提供装置100へ送信することができる。
【0090】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100から提供される各種情報や、情報提供装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
【0091】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された情報提供装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0092】
本実施形態では、処理部33は、カレンダーアプリを実行し、下記の受付部34、表示制御部35、通知部36として機能する。受付部34、表示制御部35、通知部36の各部は、通信部11を介して情報提供装置100と連携する。
【0093】
(受付部34)
受付部34は、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける。また、受付部34は、予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替える。
【0094】
例えば、受付部34は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合に、予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える。
【0095】
また、受付部34は、複数のユーザから予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を予定の日時として採用する。
【0096】
また、受付部34は、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。通知部36は、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する。
【0097】
また、受付部34は、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付け、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する。
【0098】
また、受付部34は、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付ける。
【0099】
また、受付部34は、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録し、複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除する。
【0100】
また、受付部34は、予約画面において予定を仮予定として登録するためのUIの操作を受け付けると仮予定として登録する。
【0101】
また、受付部34は、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。
【0102】
(表示制御部35)
表示制御部35は、予定が仮予定であると表示部12に明示する。本実施形態では、表示制御部35は、予定一覧表示画面において予定が仮予定であると識別可能な表示態様で表示部12に表示する。例えば、表示制御部35は、仮予定と正式な予定(本予定)とが視覚的に識別できるように、仮予定の文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等を変更する。
【0103】
(通知部36)
通知部36は、予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、通信部11を介して、予定の詳細情報の入力を促す通知を出す。なお、通知部36は、送信部31であってもよい。
【0104】
例えば、通知部36は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前に、予定の時間帯の入力を促す通知を出す。
【0105】
また、通知部36は、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する。
【0106】
また、通知部36は、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する。
【0107】
また、通知部36は、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を他のユーザに通知する。
【0108】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0109】
〔4.情報提供装置の構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0110】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続される。
【0111】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、予定情報データベース123とを有する。
【0112】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図5は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図5に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0113】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
【0114】
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0115】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0116】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0117】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図5に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0118】
例えば、図5に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0119】
ここで、図5に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0120】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0121】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図6は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図6に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0122】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
【0123】
例えば、図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
【0124】
ここで、図6に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0125】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
【0126】
(予定情報データベース123)
予定情報データベース123は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図7は、予定情報データベース123の一例を示す図である。図7に示した例では、予定情報データベース123は、「利用者ID」、「予定」、「日程」、「時間帯」、「共有者」、「状態」、「操作要求」といった項目を有する。
【0127】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「予定」は、登録された予定の件名又は内容を示す。実際には、予定を識別可能な情報(番号、カテゴリ等)であってもよい。
【0128】
また、「日程」は、登録された予定の日時を示す。例えば、会議や飲み会等の開催される日程を示す。なお、日程は、日付に限らず曜日等であってもよいし、祝祭日や記念日等の名称であってもよい。また、日程は、未定とすることも可能である。未定の場合は「仮予定」となる。この場合、登録された予定は、特定の日付に紐づかない仮予定として、例えばカレンダー内ではなく枠外に設けられた仮予定の欄等に表示される。
【0129】
また、「時間帯」は、登録された予定の時間帯を示す。例えば、会議や飲み会の開催される時間帯を示す。なお、時間帯は、時刻に限らず、朝昼夜等の区分であってもよい。また、時刻は、未定とすることも可能である。未定の場合は「仮予定」となる。
【0130】
また、「共有者」は、登録された予定の共有者を示す。例えば、共有者は、会議や飲み会等の参加者・参加予定者や、予定の内容に関係するメンバー等を示す。なお、共有者は、登録された予定の情報(内容、日程、時間帯等)を変更できるようにしてもよい。
【0131】
また、「状態」は、登録された予定の状態を示す。本実施形態では、「状態」は、登録された予定が正式な予定(本予定)か仮予定かを示す。また、「操作要求」は、登録された予定が仮予定である場合に、正式な予定(本予定)とするために必要な操作の要求内容を示す。例えば、登録された予定の時間帯が未定である場合には、時間帯の指定を要求する「時間指定」を示す。また、同一予定(1つの予定)の候補日時として複数の日程や時間帯が仮押さえされている場合には、日程や時間帯の選択を要求する「候補選択」を示す。
【0132】
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uが参加する「会議」が「2021/11/24」に予定されているが、時間帯が「未定」であり、共有者として利用者ID「U2」及び「U3」により識別される他の利用者達と共有されており、「仮予定」となっているため、利用者U又は共有者による「時間指定」が要求されていることを示す。
【0133】
なお、予定情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、予定情報データベース123は、仮予定の表示態様に関する情報(設定情報等)を記憶してもよい。表示態様に関する情報は、例えばアイコンや背景色、文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等に関する情報等であってもよい。また、予定情報データベース123は、仮予定同士、仮予定と本予定等、予定の重複を示す情報を記憶してもよい。また、予定情報データベース123は、予定の日程や時間帯に関する情報に限らず、予定の場所(集合場所、開催場所、会場・施設等)に関する情報を記憶してもよい。
【0134】
(制御部130)
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図4に示す例では、制御部130は、取得部131と、登録処理部132と、表示変更部133と、提供部134とを有する。
【0135】
(取得部131)
取得部131は、利用者Uにより入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
【0136】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。
【0137】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。
【0138】
また、取得部131は、通信部110を介して、各利用者Uの端末装置10から、予定に関する情報を収集する。
【0139】
(登録処理部132)
登録処理部132は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。また、登録処理部132は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。また、登録処理部132は、予定に関する情報に基づいて、記憶部120の予定情報データベース123に予定を登録する。
【0140】
本実施形態では、登録処理部132は、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける。また、登録処理部132は、予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替える。
【0141】
例えば、登録処理部132は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合に、予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える。
【0142】
また、登録処理部132は、複数のユーザから予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を予定の日時として採用する。
【0143】
また、登録処理部132は、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。通知部36は、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する。
【0144】
また、登録処理部132は、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付け、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する。
【0145】
また、登録処理部132は、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付ける。
【0146】
また、登録処理部132は、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録し、複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除する。
【0147】
また、登録処理部132は、予約画面において予定を仮予定として登録するためのUIの操作を受け付けると仮予定として登録する。
【0148】
また、登録処理部132は、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。
【0149】
(表示変更部133)
表示変更部133は、正式な予定(本予定)と仮予定とで表示態様を変更し、予定が仮予定である場合には、予定が仮予定である旨を明示する。本実施形態では、表示変更部133は、予定一覧表示画面において予定が仮予定であると識別可能な表示態様に変更する。例えば、表示変更部133は、仮予定と正式な予定(本予定)とが視覚的に識別できるように、仮予定の文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等を変更する。例えば、表示変更部133は、カレンダーアプリにおける仮予定の表示態様に関する情報を設定する。すなわち、表示変更部133は、仮予定の表示態様の設定情報を変更する。なお、表示変更部133は、登録処理部132の一部であってもよい。
【0150】
(提供部134)
提供部134は、予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、通信部110を介して、各利用者Uの端末装置10に、予定の詳細情報の入力を促す通知を出す。
【0151】
例えば、提供部134は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前に、予定の時間帯の入力を促す通知を出す。
【0152】
また、提供部134は、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する。
【0153】
また、提供部134は、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する。
【0154】
また、提供部134は、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を他のユーザに通知する。
【0155】
上記の取得部131、登録処理部132、表示変更部133、提供部134の各部は、通信部110を介して各利用者Uの端末装置10と連携する。すなわち、各利用者Uの端末装置10上で実行されるカレンダーアプリに情報提供を行う。
【0156】
〔5.処理手順〕
次に、図8を用いて実施形態に係る端末装置10及び情報提供装置100による処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及び情報提供装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0157】
端末装置10の受付部34は、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける(ステップS101)。例えば、端末装置10の受付部34は、予約画面において予定を仮予定として登録するためのUIの操作を受け付けると仮予定として登録する。あるいは、端末装置10の受付部34は、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。
【0158】
例えば、端末装置10の受付部34は、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。また、端末装置10の受付部34は、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。また、端末装置10の受付部34は、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録する。例えば、端末装置10の受付部34は、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付ける。
【0159】
このとき、情報提供装置100の取得部131は、各ユーザの端末装置10から、予定に関する情報を収集する。情報提供装置100の登録処理部132は、予定に関する情報に基づいて、記憶部120の予定情報データベース123に予定を登録する。また、登録処理部132は、各ユーザの端末装置10において、予定に関する情報入力や操作が行われた場合、予定の登録内容を変更する。以降、同様の動作を繰り返す。
【0160】
続いて、端末装置10の通知部36は、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する(ステップS102)。以降、情報提供装置100の提供部134は、通知内容に関する情報を各ユーザの端末装置10に提供する。
【0161】
続いて、端末装置10の表示制御部35は、予定が仮予定として登録される場合、予定が仮予定であると表示部12に明示する(ステップS103)。例えば、端末装置10の表示制御部35は、予定一覧表示画面において予定が仮予定であると識別可能な表示態様で表示部12に表示する。このとき、情報提供装置100の表示変更部133は、仮予定の表示態様の設定情報を変更する。情報提供装置100の提供部134は、仮予定の表示態様の設定情報を各ユーザの端末装置10に提供する。
【0162】
続いて、端末装置10の通知部36は、予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、予定の詳細情報の入力を促す通知を出す(ステップS104)。このとき、情報提供装置100の提供部134は、通知内容に関する情報を各ユーザの端末装置10に提供する。
【0163】
例えば、端末装置10の通知部36は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前に、予定の時間帯の入力を促す通知を出す。端末装置10の受付部34は、予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える。
【0164】
続いて、端末装置10の受付部34は、予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替える(ステップS105)。このとき、情報提供装置100の登録処理部132は、記憶部120の予定情報データベース123に登録されている仮予定を正式な予定に切り替える。
【0165】
続いて、端末装置10の受付部34は、複数のユーザから予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を予定の日時として採用する(ステップS106)。
【0166】
続いて、端末装置10の通知部36は、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する(ステップS107)。
【0167】
なお、端末装置10の受付部34は、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消してもよい。
【0168】
また、端末装置10の受付部34は、仮押さえのために複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除してもよい。
【0169】
続いて、端末装置10の通知部36は、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する(ステップS108)。例えば、端末装置10の通知部36は、複数ユーザが異なる目的で同じ時間帯に同じ場所(会議室等)や設備・物品等を予約しているような場面で、予約ユーザの増減等、登録状況(予約状況)が変化した場合に通知する。
【0170】
続いて、端末装置10の通知部36は、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を、関係者である他のユーザに通知する(ステップS109)。
【0171】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0172】
上記の実施形態において、情報提供装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報提供装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報提供装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、情報提供装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報提供装置100を備えているともいえる。
【0173】
また、上記の実施形態において、会議室や飲み会等の予定について説明しているが、実際には、レンタルの予約等について仮予定(仮予約)を登録できるようにしてもよい。例えば、ユーザがカレンダーアプリで、あるレンタル品・貸出品について「XX日の夜(時間未定)に使用」のような仮予定(仮予約)を登録できるようにしてもよい。
【0174】
また、上記の実施形態において、カレンダーアプリは他のアプリと連動してもよい。例えば、カレンダーアプリは、オンライン注文に伴う配達予定日/到着予定日や、ホテル・旅行・乗車券/搭乗券・チケット等のオンライン予約、SNSへの投稿等と連動して、自動的に仮予定を登録するようにしてもよい。また、カレンダーアプリは他のアプリと連動し、登録済みの予定(仮予定、本予定)を変更してもよい。
【0175】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及び情報提供装置100)は、予定の詳細が決まっていない仮予定の登録を受け付ける受付部34と、予定が仮予定であると明示する表示部12と、予定を仮予定として登録後、所定のタイミングで、予定の詳細情報の入力を促す通知を出す通知部36と、を備え、受付部34は、予定の詳細情報の入力を受け付けると、入力された予定の詳細情報に基づいて仮予定を正式な予定に切り替える。
【0176】
通知部36は、予定の日程が決まっていて時間帯が未定の場合、予定日の所定期間前に、予定の時間帯の入力を促す通知を出す。受付部34は、予定の時間帯の入力を受け付けると、入力された予定の時間帯を登録して仮予定を正式な予定に切り替える。
【0177】
受付部34は、複数のユーザから予定の日時として複数の日時の入力を受け付けると、入力された複数の日時の中から再投票を行い、所定の得票数以上の日時を予定の日時として採用する。
【0178】
受付部34は、同一日時の複数の異なる仮予定の登録を受け付ける。通知部36は、同一日時の複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、同一日時の他の仮予定を削除するかを確認する。
【0179】
受付部34は、日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録を受け付け、日時が一部重複する複数の異なる仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、正式な予定と日時が一部重複する他の仮予定の時間帯を自動的に変更して重複を解消する。
【0180】
受付部34は、複数のユーザから同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録及び取り消しを受け付ける。通知部36は、同一日時の又は日時が一部重複する複数の異なる仮予定の登録状況が変化した場合、関係するユーザに通知する。
【0181】
通知部36は、仮予定の日時が正式な予定の日時と同一である又は一部重複する場合、すでに正式な予定が登録済みであることを通知し、本当に仮予定を登録するかを確認する。
【0182】
受付部34は、同一予定について複数の日時を仮押さえする際に仮予定として登録し、複数の日時に登録された仮予定のいずれかが正式な予定になった場合、他の日時の仮予定を削除する。
【0183】
通知部36は、複数のユーザ間で共有の予定が仮予定として登録されている場合、仮予定が正式な予定になった際に、正式な予定に切り替えたユーザ及び正式な予定の日時を他のユーザに通知する。
【0184】
表示部12は、予定一覧表示画面において予定が仮予定であると識別可能な表示態様で表示する。
【0185】
受付部34は、予約画面において予定を仮予定として登録するためのUIの操作を受け付けると仮予定として登録する。
【0186】
受付部34は、予定の詳細が未定の状態で予定の登録を受け付けると自動的に仮予定として登録する。
【0187】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、カレンダーアプリで曖昧性のある予定を扱うことができる。
【0188】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報提供装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0189】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0190】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0191】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0192】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0193】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0194】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0195】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0196】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0197】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0198】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0199】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0200】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0201】
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0202】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0203】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0204】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 表示部
33 処理部
34 受付部
35 表示制御部
36 通知部
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 予定情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 登録処理部
133 表示変更部
134 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9