(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】ブロックチェーンノードサービスの展開方法、装置およびシステム、ならびにコンピューティングデバイスおよび媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 21/51 20130101AFI20240226BHJP
G06F 8/61 20180101ALI20240226BHJP
【FI】
G06F21/51
G06F8/61
(21)【出願番号】P 2021520226
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2019109268
(87)【国際公開番号】W WO2020073859
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-09-21
(31)【優先権主張番号】201811189839.9
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】イエソン・ワン
【審査官】上島 拓也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107392619(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108512935(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0287797(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0254905(US,A1)
【文献】特開2008-084259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/51
G06F 8/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーン管理プラットフォームによって実行されるブロックチェーンノードサービス展開方法であって、
ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、前記展開要求をブロックチェーンサーバに送信して、前記ブロックチェーンサーバが1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開できるようにすることと、
前記ブロックチェーンサーバによって返された前記1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、前記ユーザに関連付けられたデバイスの前記ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成することと、
前記信頼されたアプリケーションを送信して、前記デバイスへの前記信頼されたアプリケーションのインストールを可能にすることと、を含む、ブロックチェーンノードサービス展開方法。
【請求項2】
前記構成情報がブロックチェーンノードアドレスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ブロックチェーンノードサービス展開要求が、前記ユーザに関連付けられた前記デバイスの識別情報およびブロックチェーンノード構成パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザからのサービスアカウント登録要求および前記ユーザに関連付けられたデバイス情報を受信することと、
前記サービスアカウント登録要求および前記デバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信することと、
前記サービスアカウント登録要求を前記ブロックチェーンサーバに送信することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記信頼されたアプリケーションを送信することが、
前記デバイスの識別情報および前記信頼されたアプリケーションを前記信頼されたサービス管理サーバに送信して、前記信頼されたサービス管理サーバが前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールできるようにすることを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ブロックチェーンノードサービス展開方法がモノのインターネットに適用され、前記デバイスがモノのインターネットデバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ブロックチェーンノードサービス展開方法であって、
ブロックチェーンサーバを含むブロックチェーン管理プラットフォームによって、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開することと、
前記
ブロックチェーン管理プラットフォームによって、前記1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、前記ユーザに関連付けられたデバイスの前記ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成することと、
前記ブロックチェーン管理プラットフォームによって、前記信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、前記信頼されたサービス管理サーバが前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールできるようにすることと、を含む、ブロックチェーンノードサービス展開方法。
【請求項8】
前記信頼されたアプリケーションを送信することが、
前記デバイスの識別情報および前記信頼されたアプリケーションを前記信頼されたサービス管理サーバに送信して、前記信頼されたサービス管理サーバが前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールできるようにすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザからのサービスアカウント登録要求および前記ユーザに関連付けられたデバイス情報を受信して、前記ユーザのサービスアカウント登録および関連デバイスのバインディングを完了することと、
前記サービスアカウント登録要求および前記デバイス情報を前記信頼されたサービス管理サーバに送信することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ブロックチェーンノードサービス展開方法がモノのインターネットに適用され、前記デバイスが、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスである、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ブロックチェーンノードサービス展開システムであって、
ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答し、前記展開要求をブロックチェーンサーバに送信し、前記ブロックチェーンサーバから返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、前記ユーザに関連付けられたデバイスの前記ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成し、前記信頼されたアプリケーションを送信して、前記デバイスへの前記信頼されたアプリケーションのインストールを可能にするように構成されたブロックチェーン管理プラットフォームと、
前記ブロックチェーン管理プラットフォームからの前記展開要求に応答し、前記1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開し、前記1つ以上のブロックチェーンノードの前記構成情報を前記ブロックチェーン管理プラットフォームに返すように構成された前記ブロックチェーンサーバと、を備える、ブロックチェーンノードサービス展開システム。
【請求項12】
前記ユーザに関連付けられた前記デバイスのデバイス識別情報と、前記ブロックチェーン管理プラットフォームから受信された前記信頼されたアプリケーションとに基づいて、前記デバイスに対応する前記信頼されたアプリケーションをリモートで前記デバイスにインストールするように構成された信頼されたサービス管理サーバをさらに備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記デバイスにおける信頼された実行環境であって、前記信頼されたサービス管理サーバに接続され、前記信頼されたサービス管理サーバからのリモートインストール操作に応答して、前記デバイスに対応する前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールする、信頼された実行環境をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ブロックチェーン管理プラットフォームが、
前記ユーザからのサービスアカウント登録要求および前記ユーザに関連付けられたデバイス情報を受信し、
前記サービスアカウント登録要求および前記デバイス情報を前記信頼されたサービス管理サーバに送信し、
前記サービスアカウント登録要求を前記ブロックチェーンサーバに送信するようにさらに構成された、請求項
12に記載のシステム。
【請求項15】
前記ブロックチェーン管理プラットフォームが、前記デバイスの前記識別情報および前記信頼されたアプリケーションを前記信頼されたサービス管理サーバに送信して、前記信頼されたサービス管理サーバが前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールできるようにする、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ブロックチェーンノードサービス展開システムがモノのインターネットに適用され、前記デバイスが、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスである、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
ブロックチェーンノードサービス展開装置であって、
ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、前記展開要求をブロックチェーンサーバに送信して、前記ブロックチェーンサーバが1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開できるようにするように構成された要求送信ユニットと、
前記ブロックチェーンサーバによって返された前記1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、前記ユーザに関連付けられたデバイスの前記ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成するように構成されたアプリケーション構成ユニットと、
前記信頼されたアプリケーションを送信して、前記デバイスへの前記信頼されたアプリケーションのインストールを可能にするように構成された第1の送信ユニットと、を備える、ブロックチェーンノードサービス展開装置。
【請求項18】
前記ユーザからサービスアカウント登録要求および前記ユーザに関連付けられたデバイス情報を受信するように構成された登録ユニットと、
前記サービスアカウント登録要求および前記デバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信するように構成された第2の送信ユニットと、
前記サービスアカウント登録要求を前記ブロックチェーンサーバに送信するように構成された第3の送信ユニットと、をさらに備える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の送信ユニットが、前記デバイスの識別情報および前記信頼されたアプリケーションを前記信頼されたサービス管理サーバに送信して、前記信頼されたサービス管理サーバが前記信頼されたアプリケーションを前記デバイスにインストールできるようにする、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
プロセッサと、
実行可能コードを記憶しているメモリと、を備え、前記実行可能コードが、前記プロセッサによって実行されたとき、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピューティングデバイス。
【請求項21】
電子デバイスのプロセッサによって実行されたとき、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を前記プロセッサに実施させる実行可能コードを記憶している、非一時的な機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年10月12日に出願され、「Blockchain Node Service Deployment Method, Apparatus and System, and Computing Device and Medium」と題する中国出願第2018/11189839.9号の優先権を主張するものであり、該中国出願の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、モノのインターネット技術およびブロックチェーン技術の分野に関し、特にブロックチェーンノードサービス展開方法、装置、コンピューティングデバイス、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ブロックチェーンは、分散型データストレージ、ポイントツーポイント送信、コンセンサスメカニズム、および暗号化アルゴリズムなどのコンピュータ技術の新しい適用方式である。モノのインターネット(IoT)は、インターネットおよび従来の通信ネットワークなどの情報キャリアであり、独立した機能を実施できるすべての通常のオブジェクトを相互接続できるようにするネットワークである。
【0004】
モノのインターネット技術の開発および適用は、近年目覚ましい成果を上げているが、多くの問題および課題にも直面している。これらの問題は、将来におけるモノのインターネットの開発および適用にとって大きい障害となり得る。ブロックチェーン技術は、これらの問題を解決するための新しい可能性を提供する。
【0005】
しかしながら、現在知られているブロックチェーン+モノのインターネットの関連するアプリケーション開発および展開シナリオでは、アプリケーションサービスプロバイダは、いくつかのブロックチェーンサービスノードを展開して(BaaS、サービスとしてのブロックチェーンなどの)ブロックチェーンサービスを使用し、次いで、ブロックチェーン関連のノードSDKを別々に展開し、1-N IoTデバイスに関連するパラメータを構成する必要がある。そのため、IoTアプリケーションサービスプロバイダは、関連アプリケーションの開発に集中できず、ブロックチェーン関連の基本サービスの構成、展開、ならびに運用および保守のより比較的高いコストをIoTアプリケーションサービスプロバイダにもたらす。
【0006】
したがって、ブロックチェーンノードサービス展開の改善されたソリューションの必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0007】
本開示の目的は、ブロックチェーンノードサービスをより便利に展開するためのソリューションを提供し、アプリケーションサービスプロバイダのためのブロックチェーン関連の基本サービスの構成、展開、ならびに運用および保守のコストを削減することである。
【0008】
本開示の第1の態様は、ブロックチェーンノードサービス展開方法を提供し、この方法は、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、展開要求をブロックチェーンサーバに送信して、ブロックチェーンサーバが1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開できるようにすることと、ブロックチェーンサーバによって返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスのブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成することと、信頼されたアプリケーションを送信して、デバイスに信頼されたアプリケーションをインストールできるようにすることと、を含む。
【0009】
オプションで、構成情報はブロックチェーンノードアドレス(複数可)を含む。
【0010】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開要求は、ユーザに関連付けられたデバイスの識別情報およびブロックチェーンノード構成パラメータ(複数可)を含む。
【0011】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開方法は、ユーザからのサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信することと、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信することと、サービスアカウント登録要求をブロックチェーンサーバに送信することと、をさらに含み得る。
【0012】
オプションで、信頼されたアプリケーションを送信することは、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようにすることを含む。
【0013】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開方法はモノのインターネットに適用され得、デバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスであり得る。
【0014】
本開示の第2の態様によれば、ブロックチェーンノードサービス展開方法も提供され、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開することと、1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスのブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成することと、信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようにすることと、を含む。
【0015】
オプションで、信頼されたアプリケーションを送信することは、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようにすることを含み得る。
【0016】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開方法は、ユーザからのサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信して、ユーザのサービスアカウント登録および関連デバイスのバインディングを完了することと、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信することと、をさらに含み得る。
【0017】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開方法はモノのインターネットに適用され得、デバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスであり得る。
【0018】
本開示の第3の態様によれば、ブロックチェーンノードサービス展開システムも提供され、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答し、展開要求をブロックチェーンサーバに送信し、ブロックチェーンサーバから返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスのブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成し、信頼されたアプリケーションを送信して、デバイスに信頼されたアプリケーションをインストールできるように構成されたブロックチェーン管理プラットフォームと、ブロックチェーン管理プラットフォームからの展開要求に応答し、1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開し、1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報をブロックチェーン管理プラットフォームに返すように構成されたブロックチェーンサーバと、を含む。
【0019】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開システムは、ユーザに関連付けられたデバイスのデバイス識別情報と、ブロックチェーン管理プラットフォームから受信された信頼されたアプリケーションとに基づいて、デバイスに対応する信頼されたアプリケーションをリモートでデバイスにインストールするように構成された信頼されたサービス管理サーバをさらに含み得る。
【0020】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開システムはまた、信頼されたサービス管理サーバに接続され、信頼されたサービス管理サーバからのリモートインストール操作に応答して、デバイスに対応する信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールする、デバイス内の信頼された実行環境も含み得る。
【0021】
オプションで、ブロックチェーン管理プラットフォームは、ユーザからのサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信し、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信し、サービスアカウント登録要求をブロックチェーンサーバに送信するようにさらに構成され得る。
【0022】
オプションで、ブロックチェーン管理プラットフォームは、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようにする。
【0023】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開システムはモノのインターネットに適用され、デバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスである。
【0024】
本開示の第4の態様によれば、ブロックチェーンノードサービス展開装置も提供され、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、展開要求をブロックチェーンサーバに送信して、ブロックチェーンサーバが1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開できるように構成された要求送信ユニットと、ブロックチェーンサーバによって返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスのブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成するように構成されたアプリケーション構成ユニットと、信頼されたアプリケーションを送信して、デバイスへの信頼されたアプリケーションのインストールを可能にするように構成された第1の送信ユニットと、を含む。
【0025】
オプションで、ブロックチェーンノードサービス展開装置は、ユーザからサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信するように構成された登録ユニットと、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信するように構成された第2の送信ユニットと、サービスアカウント登録要求をブロックチェーンサーバに送信するように構成された第3の送信ユニットと、をさらに含み得る。
【0026】
オプションで、第1の送信ユニットは、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信して、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようにする。
【0027】
本開示の第5の態様によれば、コンピューティングデバイスも提供され、プロセッサと、実行可能コードを記憶するメモリとを含み、実行可能コードが、プロセッサによって実行されたとき、上記の方法をプロセッサに実施させる。
【0028】
本開示の第6の態様によれば、実行可能コードが記憶された非一時的な機械可読記憶媒体も提供され、実行可能コードは、電子デバイスのプロセッサによって実行されたとき、上記の方法をプロセッサに実施させる。
【0029】
本開示は、ワンクリックの展開ならびに運用および保守プラットフォームモデルを提供することにより、ワンクリックの展開サービスをアプリケーションサービスプロバイダに提供し、その結果、関連当事者は関連アプリケーションの開発に集中することができ、基本的なブロックチェーン関連サービスの構成、展開、ならびに運用および保守のコストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
添付の図面と併せて本開示の例示的な実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記および他の目的、特徴、および利点がより明らかになるであろう。本開示の例示的な実施形態では、同じ参照番号は、概して、同じ構成要素を表す。
【
図1】本開示の一実施形態による分散型台帳技術ネットワークトポロジの概略図を示す。
【
図2】本開示の一実施形態によるブロックチェーンノードサービス展開システムの概略ブロック図を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開するプロセスの概略図を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開する方法の概略フローチャートを示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開する方法の概略フローチャートを示す。
【
図6】本発明の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開するための装置の構造の概略ブロック図を示す。
【
図7】本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開するための上記の方法を実装するために使用することができるコンピューティングデバイスの概略構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の好ましい実施形態が、添付の図面を参照しながら以下により詳細に説明される。本開示の好ましい実施形態は図面に示されているが、本開示は、様々な形態で実装することができ、本明細書に記載の実施形態によって限定されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、本開示をより周到で完全にするために、かつ本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために提供される。
【0032】
[用語説明]
ブロックチェーンは、本質的に、複数の関係者が共有する分散型台帳技術であり、この技術は、数学的方法を通じてトランザクションデータおよび履歴レコードの不変性を実現し、コンセンサスアルゴリズムおよびスマートコントラクトを通じてすべての参加者によるトランザクションおよび台帳レコードの共通の確認を実現する。ブロックチェーンは、パブリックチェーン、アライアンスチェーン、およびプライベートチェーンの3つの基本的なタイプに分けられる。
【0033】
ブロックチェーンサービス:(サービスとしてのブロックチェーン、BaaS)は、ブロックチェーンベースの検索クエリおよびタスク送信などの一連の運用サービスを提供するためにブロックチェーンによって生成されたデータの使用を指す。本開示のブロックチェーンサービスは、主流のブロックチェーン技術に基づくエンタープライズレベルのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)プラットフォームサービスであり、これは、ユーザが、より安定した安全な生産レベルのブロックチェーン環境を迅速に構築し、展開、運用および保守、管理、ならびにアプリケーション開発などの面における課題を軽減し、ユーザがコアサービスの革新にさらに集中できるようにし、サービスの急速なチェーン化を達成するのに役立つ。
【0034】
分散型台帳技術(DLT)は、ネットワークメンバー間で共有、複製、および同期されるデータベースである。分散型台帳は、資産またはデータの交換など、ネットワーク参加者間のトランザクションを記録する。このタイプの共有台帳は、様々な台帳を一致させることによって発生する時間および費用コストを削減する。
【0035】
分散型ネットワークノード(DLTノード)は、異なる場所に分散され、かつ複数の端末を有するノードマシンの相互接続によって形成される。ネットワーク内の任意のポイントは、少なくとも2つの回線に接続される。回線のいずれか1つが障害した場合、他のリンク(複数可)を介して通信を完了することができるため、信頼性が高くなる。同時に、ネットワークは簡単に拡張できる。
【0036】
エッジコンピューティングは、ネットワーキング、コンピューティング、ストレージ、およびアプリケーションのコア機能を、モノまたはデータのソースに近い側に統合し、近くにある最寄のサービスを提供するオープンプラットフォームを指す。そのアプリケーションはエッジ上で開始されるため、ネットワークサービスの応答がより速くなり、リアルタイムサービス、アプリケーションインテリジェンス、セキュリティおよびプライバシー保護などの面において産業の基本的ニーズが満たされる。エッジコンピューティングは、物理エンティティと産業接続との間にあるか、または物理エンティティの上部にある。クラウドコンピューティングは、エッジコンピューティングの履歴データに依然としてアクセスすることができる。
【0037】
クラウドコンピューティングは、インターネットベースの関連サービスを追加、使用、および配信するモデルであり、これは通常、インターネットを介した、動的で、拡張が容易で、かつ多くの場合仮想化されているリソースの提供を伴う。
【0038】
ブロックチェーンオブシングス(BoT)管理プラットフォームは、クラウドサービスプロバイダがモノのインターネット+ブロックチェーンの上位レベルのアプリケーションサービスプロバイダ向けに立ち上げたクラウド+エッジデバイスのブロックチェーンネットワーク管理プラットフォームであり、デバイス端末とクラウドエンドとの間の、およびデバイス端末間の双方向ブロックチェーンノードデータ通信ネットワークの構築を支援することを目的としている。
【0039】
(BaaSクラウドプラットフォームなどの)ブロックチェーンサーバは、主流のブロックチェーン技術に基づくエンタープライズレベルのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)プラットフォームサービスであり、これは、ユーザが、より安定した安全なブロックチェーン環境を迅速に構築し、ブロックチェーンの展開、運用および保守、管理、ならびにアプリケーション開発などの面における課題を軽減し、ユーザがコアサービスの革新にさらに集中し、サービスの急速なチェーン化を達成できるようにするのに役立つことができ、ここで、ユーザは、モノのインターネットアプリケーションサービスプロバイダまたはモノのインターネットデバイスユーザを指す。
【0040】
信頼されたサービスマネージャ(TSM)サーバは、SEなどのセキュリティチップを備えたデバイスのリモートチップ管理およびアプリケーション配信のための信頼されたサービス管理プラットフォームであり、ワンストップサービスを提供することにより、ユーザにエンドツーエンドのセキュリティソリューションを提供し、これには、セキュリティキャリアのライフサイクル管理、アプリケーションの配信、鍵の預け入れ、統計分析などが含まれる。この信頼されたサービスプラットフォームは、GP国際標準に準拠し、複数のタイプのモード、複数のタイプのセキュリティキャリア、および標準インターフェースをサポートして、急速な展開および実装を保証する。さらに、それは、サービスプロバイダの強力なクラウドコンピューティング機能を組み合わせて、高性能、高セキュリティ、スケーラビリティ、高可用性、および比較的低コストのサービスシステムを保証することができる。
【0041】
信頼された実行環境(TEE)は、モノのインターネットデバイスのメインプロセッサ上の安全な領域であり、これは、安全な領域内に記憶されるコードおよびデータのセキュリティ、機密性、および完全性を保証することができる。信頼された実行環境のキャリアは、例えば、デバイス上の信頼されたルートRoTセキュリティチップ(セキュア要素、SIM、TEEなど)またはモジュール(セキュアMCU)であり得る。
【0042】
信頼されたアプリケーション(TA)は、信頼された認証サービスに合格した信頼されたアプリケーションである。本開示では、クラウドエンドに展開されたブロックチェーンノードは、デバイスエンド上の信頼されたアプリケーションにブロックチェーンサービスを提供することができる。さらに、本開示の実施形態では、信頼されたアプリケーションは、デバイス上の信頼されたセキュリティチップまたはモジュールにインストールされる。
【0043】
デバイス識別子は、IoTデバイスのアイデンティティ識別情報であり、IoT内のIoTデバイスを一意に識別できる。
【0044】
[ソリューション概要]
本開示は、ブロックチェーンサーバ+デバイス展開が必要とされるシナリオのための分散型台帳技術ネットワークトポロジを提案する。この分散型ネットワークトポロジは、プライベートチェーン、パブリックチェーン、および/またはアライアンスチェーンを含む、どんな形態のブロックチェーン技術にも適用できる。本開示は、詳細な説明の例として、アライアンスチェーンの一形態を使用する。
【0045】
分散型台帳技術ネットワークトポロジは、モノのインターネット、商品追跡、サプライチェーンファイナンス、チャリティ、相互保険、他のシーンの分野など、ブロックチェーンサーバ+デバイス展開を必要とするどんな分野またはシナリオにも適用され得ることを理解されたい。
【0046】
説明および理解を容易にするために、本開示に示される図面および実施形態は、モノのインターネットの分野において使用されるブロックチェーンノードサービスの展開と併せて説明される。例えば、以下に含まれるクラウドエンド(またはオンクラウド)は、モノのインターネットの分野のための関連ブロックチェーンサービスのクラウドサービスエンドであり、アンダークラウドのデバイスエンドは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたIoTデバイスを含むデバイスエンドであり得る。IoTデバイスは、携帯電話、ウェアラブルデバイス、スマートドアロック、ゲートウェイデバイス、車載デバイスなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0047】
図1は、本開示の一実施形態による分散型台帳技術ネットワークトポロジの概略図を示す。ネットワークトポロジは、本開示のオンクラウドサーバエンドの展開+アンダークラウドデバイスエンドブロックチェーンノードサービス展開の後のブロックチェーンネットワークトポロジの概略図であり、本開示の分散型台帳技術ネットワークトポロジに対していかなる特定の限定も課さないことを理解されたい。
【0048】
図1に示されるように、分散型台帳技術ネットワークトポロジは、クラウドエンドに展開されたオンクラウドメインチェーン、およびアンダークラウドデバイスエンドに展開されたモノのインターネットエッジノードのサイドチェーンを含み得る。
【0049】
(エンタープライズ、組織などの)モノのインターネットアプリケーションサービスプロバイダごとに、それが(アライアンスチェーンと呼ばれる)モノのインターネットの特定のアライアンスブロックチェーンに加わることを希望する場合、1つ以上のブロックチェーンノードがクラウドエンドに展開されて、それはメインのブロックチェーンアライアンスチェーンの参加者として有効になる。クラウドエンドに展開された1つ以上のブロックチェーンノードは、
図1の右側に示されているように、クラウド上のメインチェーンを形成して、メインチェーンの計算能力およびデータストレージ機能に依存してブロックチェーン関連の操作を実施し、多くのアプリケーションサービスプロバイダに関連ブロックチェーンサービスを提供する。
【0050】
同時に、コスト、データプライバシー、およびリアルタイムエッジコンピューティングなどの要因により、
図1の左側に示されているIoTエッジノードのチェーン側など、関連するエッジコンピューティングデバイス(アンダークラウドのデバイス側)にブロックチェーンノードサービスを展開する必要がある。エッジデバイス上のブロックチェーンノードは、サービスのニーズに応じてクラウド上の1つ以上のメインチェーンノードに接続して、ブロックチェーンの関連する共同操作を完了することができる。
【0051】
[ブロックチェーンノードサービス展開システム]
上記のネットワークトポロジの形成は、本開示のブロックチェーンノードサービス展開システムによって実現することができる。
【0052】
図2は、本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービス展開システム(略して展開システム)の概略ブロック図を示す。
【0053】
図2に示されているように、本開示のブロックチェーンノードサービス展開システムは、2つのエンド、すなわち、(オンクラウドの)クラウドエンドおよび(アンダークラウドの)IoTデバイスエンドを含み得る。
【0054】
(オンクラウドの)クラウドエンドは、ブロックチェーン管理プラットフォーム、ブロックチェーンサーバ、およびTSMサーバを含むことができる。
【0055】
モノのインターネット技術の分野に適用される場合、ブロックチェーン管理プラットフォームは、ブロックチェーンオブシングス(BoT)管理プラットフォームと呼ぶことができ(以下の説明ではBoTクラウドプラットフォームと呼ぶ)、このプラットフォームは、クラウドサービスプロバイダがモノのインターネット+ブロックチェーンの上位レベルのアプリケーションサービスプロバイダ向けに立ち上げたオンクラウド+エッジデバイスのブロックチェーンネットワーク管理プラットフォームであり、デバイス端末とクラウドエンドとの間の、およびデバイス端末間の双方向ブロックチェーンノードデータ通信の構築を支援するように設計されている。BoT管理プラットフォームはデバイスエンドSDKを提供できるため、IoTデバイスはシステムサービスに簡単にアクセスできる。
【0056】
例えば、ブロックチェーンサーバは、ブロックチェーン(サービスとしてのブロックチェーン、BaaS)クラウドプラットフォームとすることができ(以下の説明ではBaaSクラウドプラットフォームと呼ぶ)、このプラットフォームは、主流のブロックチェーン技術に基づくエンタープライズレベルのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)プラットフォームサービスであり、ユーザが、より安定した安全なブロックチェーン環境を迅速に構築し、ブロックチェーンの展開、運用および保守、管理、アプリケーション開発などの面における課題を軽減し、ユーザがコアサービスの革新にさらに集中し、サービスの急速なチェーン化を達成できるようにするのに役立つことができる。ユーザは、モノのインターネットアプリケーションサービスプロバイダまたはモノのインターネットデバイスユーザを指す。
【0057】
本開示の一例として、BoTクラウドプラットフォームは、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、展開要求をBaaSクラウドプラットフォームに送信し、BaaSクラウドプラットフォームによって返された1つ以上の(オンクラウド)ブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスの(オンクラウド)ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成し、信頼されたアプリケーションを送信して、デバイスへの信頼されたアプリケーションのインストールを容易にすることができる。
【0058】
BaaSクラウドプラットフォームは、ブロックチェーンクラウドプラットフォームからのクラウド展開要求に応答し、クラウドエンド内の1つ以上の(オンクラウド)ブロックチェーンノードにノードサービスを展開し、オンクラウドのクラウドエンドの1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報をブロックチェーンクラウドプラットフォームに返すことができる。
【0059】
信頼されたサービスマネージャ(TSM)サーバは、SEセキュリティチップを備えたデバイスのリモートチップ管理およびアプリケーション配信のための信頼されたサービスプラットフォームであり、ワンストップサービスを提供することにより、セキュリティキャリアのライフサイクル管理、アプリケーション配信、鍵のエスクロー、統計分析などを含むエンドツーエンドのセキュリティソリューションをユーザに提供する。この信頼されたサービスプラットフォームは、GP国際標準に準拠し、複数のタイプのモード、複数のタイプのセキュリティキャリア、および標準インターフェースをサポートして、急速な展開および実装を保証する。さらに、それは、サービスプロバイダの強力なクラウドコンピューティング機能を組み合わせて、高性能、高セキュリティ、スケーラビリティ、高可用性、および低コストのサービスシステムを保証することができる。
【0060】
BoTクラウドプラットフォームは、TAをTSMサーバに送信し、デバイスのデバイスIDも送信し、これにより、TSMサーバは、デバイスIDおよびデバイスに対応する構成情報に基づいて、デバイスへの信頼されたアプリケーションの配信およびリモートインストールなどのサービスを実装することができる。
【0061】
TSMサーバは、ユーザに関連付けられたデバイスのデバイス識別情報と、ブロックチェーンクラウドプラットフォームから受信された信頼されたアプリケーションとに基づいて、デバイスに対応する信頼されたアプリケーションをリモートでデバイスにインストールし得る。具体的には、TSMサーバは、デバイスに対応する信頼されたアプリケーションを、デバイス上のセキュア要素(例えば、上記のSE、SIM、eSIM、TEE、セキュアMCUなど)にインストールする。
【0062】
アンダークラウドのデバイスは、関連するデバイス端末(例えば、IoTデバイス)を含む場合がある。
【0063】
デバイス端末を使用するオブジェクト、すなわち操作エンティティは段階によって異なるため、アンダークラウドのデバイス端末は、対応する関連する使用者、例えば、IoTデバイスの元のメーカー(すなわち、OEM)、IoTデバイスユーザ/IoTアプリケーションサービスプロバイダ、およびIoTデバイス内の信頼された実行環境TEEに基づいてより具体的に区別することもできる。信頼された実行環境TEEのキャリアは、SEセキュリティチップなど、デバイス端末上の関連するデバイスセキュリティチップである。
【0064】
IoTデバイスの元のメーカー、すなわちOEMは、関連デバイスの元のメーカーとして機能し、デバイス識別IDおよびデバイス秘密鍵IDをデバイスに割り当てること、関連情報をデバイスTEEに書き込み記録すること、およびデバイスの関連情報をTSMサーバなどに登録することなど、関連デバイスの初期生産を実現する。
【0065】
ユーザとして機能するIoTデバイスユーザ/IoTアプリケーションサービスプロバイダは、サービスプロバイダが提供するSPアカウントを登録し、このSPアカウントに基づいて関連サービスを享受することができる。
【0066】
デバイス内の信頼された実行環境TEEは、TSMサーバに接続され、信頼されたサービス管理サーバからのリモートインストール操作に応答して、デバイスに対応するデバイス(セキュア要素)に信頼されたアプリケーションTAをインストールすることができる。
【0067】
本開示の上記のブロックチェーンノードサービス展開システムを使用して、ワンクリックオンクラウド+アンダークラウド展開サービスをユーザに提供することが可能であり、その結果、ユーザは、関連アプリケーションの開発に集中し、ブロックチェーン関連の基本サービスの構成、展開、ならびに運用および保守のコストを削減してユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0068】
前述のように、ユーザは、サービスプロバイダの関連サービスを享受するために、関連するSPアカウントに登録する必要がある。したがって、ユーザのために関連ブロックチェーンノードサービスを展開する前に、前述のBoTクラウドプラットフォームは、ユーザにサービスアカウント登録およびデバイスバインディングサービスを提供することもできる。
【0069】
登録フェーズにおいて、BoTクラウドプラットフォームは、(ユーザアカウント登録情報を含む)サービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報をユーザから受信し、ユーザサービスアカウントを完成させ、ユーザサービスアカウントをユーザデバイスにバインドする。その後、BoTクラウドプラットフォームは、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信し、サービスアカウント登録要求をBaaSクラウドプラットフォームに送信する。
【0070】
したがって、上記の登録段階において、ユーザは登録情報を1回だけ入力する必要があり、ユーザサービスアカウント登録はBoTクラウドプラットフォームによって完了でき、ユーザ登録情報およびデバイスバインディング情報は同期してクラウドエンドに記憶できる。
【0071】
図2は、本開示のブロックチェーンノードサービス展開システムの主要な構成要素の簡単な紹介のみを提供することを理解されたい。本開示は、展開システムの様々な部分と、その各部分によって実装される特定の機能との間の関係に対していかなる他の制限も課さない。そこに含まれる関連デバイスの製造スキームは、既存の関連技術を参照することができ、これらは本開示において本明細書で繰り返されない。展開システムによって実現されるブロックチェーンノードサービスの展開は、以下の図面および実施形態の説明に見ることができ、これらは本明細書で繰り返されない。
【0072】
[ブロックチェーンノードサービス展開プロセス]
図3は、本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービスを展開するプロセスの概略図を示す。
【0073】
図3に示されているように、
図2に示される展開システムのオンクラウドおよびアンダークラウドに特に関与する部分に基づいて、ブロックチェーンノードサービスを展開するプロセスは、3つの部分、すなわち、IoTデバイス製造部分、SPアカウント登録部分、およびブロックチェーンノードサービス展開部分に分割できる。本実施形態におけるブロックチェーンノードサービスを展開するプロセスは、
図3に示されているフローチャートと併せて以下に詳細に説明される。
【0074】
IoTデバイスの製造
図3に示されているフローチャートを参照すると、モノのインターネット(IoT)デバイスの元のメーカー、すなわちOEMが、信頼された実行環境(TEE)を備えたIoTデバイスを生産している場合:
【0075】
ステップ1.0において、関連するシステムアプリケーションおよび機密データがデバイス内のTEEに焼き込まれ、記録され、すなわち、TEE証明書が提供される(TEE資格証明をプロビジョニングする)。
【0076】
ステップ1.1において、OEMは、関連するIDおよび(公開鍵および秘密鍵を含む)鍵IDならびにIoTデバイスのTEEの他の情報を、バックエンドにおける信頼されたサービス管理サーバ(またはサードパーティの信頼されたサービス管理サーバ)にアップロードして、信頼されたサービス管理サーバにおいて、正常に焼き込まれたIoTデバイスのデバイス登録を可能にする。信頼されたサービス管理サーバは、(BoTクラウドプラットフォームおよびBaaSクラウドプラットフォームなどの)クラウドプラットフォームに関連付けてリンクする必要がある。
【0077】
SPアカウント登録
各IoTアプリケーションサービスプロバイダ/IoTデバイスユーザ(すなわち、ユーザ)は、関連するIoTデバイスを購入して展開した後、最初にSPアカウントに登録することができる。SPアカウントは、サービスプロバイダ(SP)がユーザに提供するサービスアカウントであり、ユーザは、このSPアカウントに基づいてサービスプロバイダが提供する様々なタイプのサービスを享受することができる。
【0078】
具体的には、ステップ2.0において、ユーザは、BoT(モノとしてのブロックチェーン)クラウドプラットフォームにSPアカウントを登録し、購入したIoTデバイスに関連するデバイス識別(ID)情報をアップロードして、その結果、ユーザに対応するSPアカウントは、BoTクラウドプラットフォームに登録され、SPアカウントとユーザのデバイスとのバインディングを実現することができる。
【0079】
その後、ステップ2.1において、BoTクラウドプラットフォームは、信頼されたサービス管理サーバに接続し、関連するSPアカウント登録要求およびバインドされたデバイスID情報をそれに送信する。
【0080】
ステップ2.2において、BoTクラウドプラットフォームは、関連するSPアカウント登録要求およびバインドされたデバイスID情報を、バックエンドにおけるBaaSクラウドプラットフォームに送信する。
【0081】
したがって、本開示のBoTクラウドプラットフォームを通じて、各ユーザは、アカウント登録およびデバイスバインディング要求を1回だけ実施する必要があり、ユーザのアカウント情報およびバインディングされたデバイス情報は、1つのステップでクラウドエンドに記憶することができ、これにより、ユーザのサービスアカウント登録およびデバイスバインディングのプロセスは大いに簡素化され、ユーザに大きい利便性がもたらされる。
【0082】
ブロックチェーンノードサービス展開
IoTアプリケーションサービスプロバイダ/IoTデバイスユーザ(すなわち、ユーザ)が、IoTにおけるブロックチェーンオンクラウド+アンダークラウド展開を必要とする場合:
【0083】
ステップ3.0において、ユーザは、BoTクラウドプラットフォーム上でブロックチェーンノードサービス展開要求を送信し、オンクラウド(N個のブロックチェーンノードサービス)とアンダークラウド(N個のIoTデバイス上のブロックチェーンノードサービス)の作成を要求する。
【0084】
ユーザは、BoTクラウドプラットフォーム上でオンクラウド+アンダークラウドのブロックチェーン環境を構築するために必要な情報を提供しさえすればよい。必要な情報は、例えば、IoTデバイスID、ブロックチェーンノード構成パラメータ(例えば、アライアンス名、アライアンスドメイン名、地域、仕様、組織情報など)などを含み得る。上記の情報は、異なるサービスプロバイダに対して完全に同じではなく、サービスプロバイダおよび実際の適用シナリオに従って具体的に決定することができ、これは本開示では限定されない。
【0085】
その後、ステップ3.1において、BoTクラウドプラットフォームは、クラウド展開要求をブロックチェーンサービス(BaaS)クラウドプラットフォームに送信し、クラウドエンドにおける1つ以上のオンクラウドブロックチェーンノード上で(例えば、本実施形態ではN個の)ノードサービスの展開を要求する。要求は、クラウド上にブロックチェーン環境を構築するために必要な情報を含み、サービスプロバイダは、ニーズに応じて要求内で必要とされる必要な構成パラメータを構成することができるが、これは本開示によって限定されない。
【0086】
ステップ3.2において、クラウド展開要求に応答して、BaaSクラウドプラットフォームは、クラウドエンドにおける1つ以上の関連するオンクラウドブロックチェーンノード上でノードサービスを作成、展開、および実行する。ステップ3.3において、BaaSクラウドプラットフォームは、次いで、オンクラウドブロックチェーンノードのアドレス、作成ノード(構築された最も初期のブロックチェーンノード)、および他の関連する構成パラメータなどの関連情報をBoTクラウドプラットフォームに返す。
【0087】
ステップ3.4において、正常かつ完全に展開されたオンクラウドブロックチェーンノードサービスの関連する構成情報および関連するデバイス情報に基づいて、BoTクラウドプラットフォームは、デバイスエンド上でユーザに関連付けられているデバイスのオンクラウドブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーション(TA)を構成する。オンクラウドブロックチェーンノードサービスの関連する構成情報は、オンクラウドブロックチェーンノードのアドレスを含み得る。
【0088】
ステップ3.5において、BoTクラウドプラットフォームは、信頼されたアプリケーション(TA)、および信頼されたアプリケーションに対応するIoTデバイスID情報をTSMサーバに送信する。
【0089】
ステップ4.0において、IoTデバイスはTSMサーバに接続する。
【0090】
ステップ4.1において、TSMサーバは、デバイスID情報、アプリケーション構成情報、および他のパラメータに基づいて、対応するIoTデバイスのセキュア要素に、デバイスに対応する信頼されたアプリケーション(TA)をリモートでインストールする。
【0091】
ここまで、ブロックチェーンサーバエンド+デバイスエンドの迅速な展開が必要なシナリオでは、ユーザがブロックチェーンノードサービス展開要求を送信した後、サーバエンド+デバイスエンドのブロックチェーンサービスの展開はワンクリックで完了し、これにより、ユーザの操作プロセスは大いに簡素化される。
【0092】
したがって、本開示のブロックチェーンノードサービス展開の上記のプロセスを通じて、IoTアプリケーションサービスプロバイダがワンクリックでブロックチェーン環境を迅速に作成および展開するのを支援し、ブロックチェーンサービスの展開のプロセスおよびアプリケーション構成を簡素化することが可能である。
【0093】
本開示のモノのインターネットのためのブロックチェーンノードサービス展開ソリューションは、従来のモノのインターネットデバイスのセキュリティ垂直技術機能と、クラウド上の水平一般サービス技術とを組み合わせることができる。既存の関連技術スタックに変更を加えないことを前提として、IoTセキュリティチップとTEEに基づくエンドツーエンドの信頼されたサービス管理機能、ならびにクラウドエンドのワンストップBaaS技術機能のオンクラウド(メインブロックチェーンコンピューティングおよびストレージサービスプラットフォーム)+アンダークラウド(エッジコンピューティングサービスプラットフォーム)は、組み合わされて、IoTエッジコンピューティングとクラウドコンピューティングとを組み合わせる基本ブロックチェーンサービスのためにクラウドエンドから組み込まれ、IoT技術をブロックチェーン技術と緊密に統合して、IoTアプリケーションサービスプロバイダが、関連アプリケーションの開発に集中し、ブロックチェーン関連の基本サービスの構成、展開、ならびに運用および保守のコストを削減し、ブロックチェーン環境のワンクリック構築を実現できることを可能にするエンドツーエンドの安全なワンストップ展開、運用および保守プラットフォームモデルを提供し、これにより、ユーザはブロックチェーンサービスの革新を迅速に開発することができる。
【0094】
[ブロックチェーンノードサービス展開方法]
本開示のブロックチェーンノードサービス展開の上記プロセスは、ブロックチェーンノードサービス展開方法として実装できる。
【0095】
図4は、本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービス展開方法の概略フローチャートを示す。ブロックチェーンノードサービス展開方法は、モノのインターネットに適用でき、ブロックチェーン管理プラットフォーム側によって実行できる。以下に説明されるデバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスであり得る。
【0096】
図4に示されているように、ステップS410において、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、展開要求がブロックチェーンサーバに送信されて、ブロックチェーンサーバが1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開できるようになる。
【0097】
ブロックチェーンノードサービス展開要求は、ユーザに関連付けられたデバイスの識別情報およびブロックチェーンノード構成パラメータを含む。デバイスの識別情報は、例えば、モノのインターネットデバイスのアイデンティティ識別情報であり得、これは、モノのインターネット内のモノのインターネットデバイスを一意に識別することができる。ブロックチェーンノード構成パラメータは、例えば、構成される必要があるいくつかのブロックチェーンノードまたは他の関連する構成パラメータを含み得る。
【0098】
ステップS420において、ブロックチェーンサーバによって返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションが、ユーザに関連付けられたデバイスに対して構成される。ブロックチェーンノードの構成情報は、ブロックチェーンノードのアドレスを含み得る。
【0099】
ステップS430において、信頼されたアプリケーションが送信されて、デバイスへの信頼されたアプリケーションのインストールが容易になる。具体的には、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションが、信頼されたサービス管理サーバに送信されて、信頼されたサービス管理サーバが、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールできるようになり得る。
【0100】
本開示の一例として、上記の方法はまた、ユーザサービスアカウント登録プロセス、すなわち、ユーザからサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信することと、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信することと、サービスアカウント登録要求をブロックチェーンサーバに送信することと、を含み得る。
【0101】
上記の登録段階において、ユーザは登録情報を1回だけ入力する必要があり、ユーザサービスアカウント登録はブロックチェーン管理プラットフォームによって完了でき、ユーザ登録情報およびデバイスバインディング情報は同期してクラウドエンドに記憶できる。
【0102】
図5は、本開示の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービス展開方法の概略フローチャートを示す。ブロックチェーンノードサービス展開方法は、モノのインターネットに適用でき、
図2に示されているような展開システムによって実行でき、以下に説明されるデバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスであり得る。
【0103】
図5に示されているように、ステップS510において、ユーザからのブロックチェーンノードサービス展開要求に応答して、ノードサービスが1つ以上のブロックチェーンノードに展開される。
【0104】
ステップS520において、1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションが、ユーザに関連付けられたデバイスに対して構成される。
【0105】
ステップS530において、信頼されたアプリケーションが、信頼されたサービス管理サーバに送信され、その結果、信頼されたサービス管理サーバは、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールする。デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションは、信頼されたサービス管理サーバに送信され得、その結果、信頼されたサービス管理サーバは、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールする。
【0106】
本開示の一例として、上記の方法はまた、ユーザサービスアカウント登録プロセス、すなわち、ユーザからサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイスの情報を受信して、ユーザのサービスアカウント登録および関連デバイスのバインディングを完了することと、サービスアカウント登録要求およびデバイスの情報を信頼されたサービス管理サーバに送信することと、を含み得る。
【0107】
上記の登録段階において、ユーザは登録情報を1回だけ入力する必要があり、ユーザサービスアカウント登録はブロックチェーン管理プラットフォームによって完了でき、ユーザ登録情報およびデバイスバインディング情報は同期してクラウドエンドに記憶できる。
【0108】
ここまで、本開示のブロックチェーンノードサービスを展開するための方法が、
図4から
図5に示されている方法フローチャートと併せて簡単に説明されてきた。展開方法の実装プロセスの詳細については、上記のような本開示の関連する説明を参照することができる。
【0109】
[ブロックチェーンノードサービス展開装置]
図6は、本発明の一実施形態による、ブロックチェーンノードサービス展開装置(略して展開装置)の構造の概略ブロック図を示す。展開装置の機能モジュールは、本開示の原理を実装するハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装することができる。当業者は、上記の発明の原理を実現するために、
図6に記載の機能モジュールを組み合わせたり、サブモジュールに区分したりできることを理解することができる。したがって、本明細書の説明は、本明細書に記載の機能モジュールの任意の可能な組み合わせ、または区分、またはさらなる限定をサポートすることができる。
【0110】
以下に、展開装置が有することができる機能モジュールと、各機能モジュールによって実施できる操作とについて簡単に説明する。関与する詳細については、上記の関連する説明を参照されたく、本明細書では繰り返されない。
【0111】
図6に示されているように、本発明のブロックチェーンノードサービス展開装置600(略して展開デバイス)は、要求送信ユニット610、アプリケーション構成ユニット620、および第1の送信ユニット630を含み得る。展開装置は、クラウドエンドに設定され、モノのインターネットに適用され得る。以下に説明されるデバイスは、信頼されたセキュリティチップまたはモジュールを備えたモノのインターネットデバイスであり得る。
【0112】
要求送信ユニット610は、ユーザからのサービス展開要求に応答して、ブロックチェーンノードクラウド展開要求をブロックチェーンサーバに送信するように構成され得、その結果、ブロックチェーンサーバは、1つ以上のブロックチェーンノードにノードサービスを展開する。ブロックチェーンノードサービス展開要求は、ユーザに関連付けられたデバイスの識別情報およびブロックチェーンノード構成パラメータを含み得る。ブロックチェーンノード構成パラメータは、例えば、構成される必要があるいくつかのブロックチェーンノードまたは他の関連する構成パラメータであり得る。
【0113】
アプリケーション構成ユニット620は、ブロックチェーンサーバによって返された1つ以上のブロックチェーンノードの構成情報に基づいて、ユーザに関連付けられたデバイスのブロックチェーンノードに対応する信頼されたアプリケーションを構成するように構成され得る。構成情報は、ブロックチェーンノードのアドレスを含み得る。
【0114】
第1の送信ユニット630は、信頼されたアプリケーションを送信して、デバイスへの信頼されたアプリケーションのインストールを可能にするように構成され得る。第1の送信ユニット630は、デバイスの識別情報および信頼されたアプリケーションを信頼されたサービス管理サーバに送信し得、その結果、信頼されたサービス管理サーバは、信頼されたアプリケーションをデバイスにインストールすることができる。
【0115】
オプションで、本開示の展開装置は、ユーザがサービスアカウントを登録できるようにする登録ユニット、第2の送信ユニット、および第3の送信ユニット(図には示されていない)をさらに含み得る。
【0116】
具体的には、登録ユニットは、ユーザからのサービスアカウント登録要求およびユーザに関連付けられたデバイス情報を受信するように構成され得る。第2の送信ユニットは、サービスアカウント登録要求およびデバイス情報を信頼されたサービス管理サーバに送信する。第3の送信ユニットは、サービスアカウント登録要求をBaaSクラウドプラットフォームに送信するように構成される。
【0117】
本開示における「第1」、「第2」、および「第3」は、関与する送信ユニットを区別することのみを意図し、それらの機能またはシーケンスを限定することを意図しないことを理解されたい。オプションで、第2の送信ユニットおよび第3の送信ユニットをここで再利用することができ、本開示は、これら2つの実行の順序を限定しない。第1、第2、および第3の送信ユニットは、それらが従う通信プロトコルに従って、対応する送信タスクを別々に実行することができる。
【0118】
図6に示されている展開装置の機能的実装の詳細については、
図2~
図5と併せて上記の関連する説明を参照することができ、本明細書では繰り返されない。
【0119】
[コンピューティングデバイス]
図7は、本開示の一実施形態による、上記のブロックチェーンノードサービス展開方法を実装するために使用することができるコンピューティングデバイスの概略構造図を示す。
【0120】
図7を参照すると、コンピューティングデバイス700は、メモリ710およびプロセッサ720を含む。
【0121】
プロセッサ720は、マルチコアプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ720は、汎用メインプロセッサと、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つ以上の専用コプロセッサとを含み得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ720は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのカスタマイズされた回路を使用して実装することができる。
【0122】
メモリ710は、システムメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、および永久記憶デバイスなど、様々なタイプの記憶ユニットを含み得る。ROMは、プロセッサ720またはコンピュータの他のモジュールによって必要とされる静的データまたは命令を記憶することができる。不揮発性記憶デバイスは、読み取り可能および書き込み可能な記憶デバイスであり得る。永久記憶デバイスは、コンピュータの電源が切られた後でも記憶された命令およびデータを失わない不揮発性記憶デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、永久記憶デバイスは、永久記憶デバイスとして(磁気または光ディスク、フラッシュメモリなどの)大容量記憶デバイスを採用する。他の実施形態では、永久記憶デバイスは、リムーバブル記憶デバイス(例えば、フロッピーディスク、または光学ドライブ)であり得る。システムメモリは、読み取り可能および書き込み可能な記憶デバイス、またはダイナミックランダムアクセスメモリなどの揮発性の読み取り可能および書き込み可能な記憶デバイスであり得る。システムメモリは、実行時にプロセッサによって必要とされる命令およびデータの一部または全部を記憶できる。さらに、メモリ710は、様々なタイプの半導体メモリチップ(DRAM、SRAM、SDRAM、フラッシュメモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ)を含むコンピュータ可読記憶媒体の任意の組み合わせを含み得、磁気ディスクおよび/または光ディスクも使用され得る。いくつかの実施形態では、メモリ710は、コンパクトディスク(CD)、読み取り専用デジタル多用途ディスク(例えば、DVD-ROM、二重層DVD-ROM)、読み取り専用Blu-ray(登録商標)ディスク、超高密度ディスク、フラッシュメモリカード(SDカード、最小SDカード、マイクロSDカードなど)、磁気フロッピーディスクなど、読み取りおよび/または書き込みが可能なリムーバブル記憶デバイスを含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、無線または有線の手段を介して送信される搬送波および瞬間的な電子信号を含まない。
【0123】
メモリ710は、実行可能コードを記憶する。実行可能コードがプロセッサ720によって処理されたとき、プロセッサ720は、上記のブロックチェーンノードサービス展開方法を実行することができる。
【0124】
本開示によるブロックチェーンノードサービスを展開するための方法、装置、およびシステムが、添付の図面を参照しながら上で詳細に説明された。
【0125】
さらに、本開示による方法は、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品として実装することもできる。そのようなコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品は、本開示の上記の方法において定義された上記のステップを実行するために使用されるコンピュータプログラムコード命令を含む。
【0126】
あるいは、本開示はまた、実行可能コード(またはコンピュータプログラム、またはコンピュータ命令コード)が記憶された非一時的な機械可読記憶媒体(またはコンピュータ可読記憶媒体、または機械可読記憶媒体)として実装することができる。電子デバイス(またはコンピューティングデバイス、サーバなど)のプロセッサによって実行可能コード(またはコンピュータプログラム、またはコンピュータ命令コード)が実行されたとき、プロセッサは、本開示による上記の方法(複数可)の様々なステップを実行させられる。
【0127】
当業者はまた、本明細書の開示に関連して説明される様々なタイプの例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装され得ることを理解するであろう。
【0128】
図面中のフローチャートおよびブロック図は、本開示の複数の実施形態によるシステムおよび方法のアーキテクチャ、機能、および操作の可能な実装を示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図中の各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表し得る。モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は、指定された論理機能(複数可)を実現するための1つ以上の実行可能命令を含む。いくつかの代替の実装では、ブロック内でマークされた機能は、図面中でマークされたものとは異なる順序で発生する場合もあることにも留意されたい。例えば、関与する機能に応じて、2つの連続するブロックを実際には並行して実行したり、時には逆の順序で実行したりすることができる。ブロック図および/またはフローチャート内の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート内のブロックの組み合わせは、指定された機能または操作を実施する専用のハードウェアベースのシステムによって実装でき、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実現できることにも留意されたい。
【0129】
本開示の実施形態が上で説明されてきた。上記の説明は例示的なものであり、網羅的ではなく、開示された実施形態に限定されない。説明された実施形態の範囲および精神から逸脱することなく、多くの修正および変更が当業者には明らかである。本明細書において使用される用語の選択は、各実施形態のマーケットにおいて技術の原理、実際の適用、もしくは改善を最もよく説明すること、または他の当業者が本明細書に開示された様々な実施形態を理解できるようにすることを意図している。