(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】回転操作装置
(51)【国際特許分類】
H01H 19/06 20060101AFI20240226BHJP
H01H 19/00 20060101ALI20240226BHJP
H01H 9/04 20060101ALI20240226BHJP
【FI】
H01H19/06
H01H19/00 Y
H01H9/04 D
H01H9/04 C
(21)【出願番号】P 2022510013
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(86)【国際出願番号】 JP2021010928
(87)【国際公開番号】W WO2021193307
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】P 2020058465
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 和也
(72)【発明者】
【氏名】伊東 真理子
(72)【発明者】
【氏名】山崎 恵奨
【審査官】鎌田 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-089814(JP,A)
【文献】特開2017-130265(JP,A)
【文献】特開2008-004504(JP,A)
【文献】特開2014-123511(JP,A)
【文献】特開2010-232096(JP,A)
【文献】特開2002-140758(JP,A)
【文献】特開平10-334766(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/00- 9/28
H01H 19/00-21/08
H01H 89/00-89/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開口した環状の空洞部を有するケースと、
前記ケースに対して前記空洞部を閉塞するように回転可能に設けられた環状の回転軸部材と、
前記空洞部を覆う下部が開口した環状を有し、前記回転軸部材と係合して設けられ、前記回転軸部材とともに回転する操作部材と、
前記空洞部内に設けられ、前記回転軸部材の回転を検出するセンサと
を備え、
前記ケースは、
環状の内周壁部を有し、
前記操作部材は、
前記内周壁部よりも内側に配置された環状の内筒部を有し、
前記回転軸部材は、
前記内周壁部の外周面に沿って配置される環状の周壁部が垂下して設けられており、
前記ケースの前記内周壁部と前記回転軸部材の前記周壁部との間の第1の隙間部は、前記回転軸部材の内周面と前記操作部材の前記内筒部
の外周面との間の第2の隙間部よりも狭い
ことを特徴とする回転操作装置。
【請求項2】
前記ケースは、
環状の外周壁部を有し、
前記回転軸部材は、
前記周壁部の下端面において、前記ケースの前記内周壁部の外周面に設けられた段差部の上面と当接し、
当該回転軸部材の外周縁部の下面において、前記ケースの前記外周壁部の内周面に設けられた段差部の上面と当接する
ことを特徴とする請求項1に記載の回転操作装置。
【請求項3】
前記ケースの底面において、接着手段により設置面に接着される
ことを特徴とする請求項2に記載の回転操作装置。
【請求項4】
前記ケースは、
傾斜した設置面に設置された際に重力方向において下側となる位置に、フレキシブル基板が引き出される切り欠き部を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転操作装置。
【請求項5】
前記ケースに取り付けられることにより、前記回転軸部材の上方への移動を規制する、環状の蓋をさらに備え、
前記蓋は、
当該蓋の外周縁部における重力方向において下側となる位置に垂下して設けられ、前記切り欠き部から引き出された前記フレキシブル基板の表面を押さえつける押え付け部を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の回転操作装置。
【請求項6】
前記ケースは、
外周壁部の内周面に、前記切り欠き部の近傍を除いて、環状且つ連続的に設けられた段差部を備え、
前記回転軸部材は、
外周縁部の下面が前記段差部の上面と当接する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の回転操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、洗濯機用操作スイッチの取付構造に関し、操作箱の裏面に形成されたリブと、取付板の上面に形成されたリブとを係合させることにより、操作釦の周辺から入った水を遮断して、当該水が水抜き穴から流れ出るようにすることで、端子が濡れるのを防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、ケースに対して回転可能に設け設けられた操作部材と、ケースの内部に設けられたセンサとを備えた回転操作装置が知られている。また、従来、このような回転操作装置を、センサが被水しないように防水構造にする場合、操作部材とケースとの間に、Oリング等のシール部材を設ける必要があった。しかしながら、回転操作装置にシール部材を設けた場合、部品点数が増えるだけでなく、操作部材の回転負荷が高くなるため、操作者に対して軽快な回転操作感を呈示することが困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る回転操作装置は、上部が開口した環状の空洞部を有するケースと、ケースに対して空洞部を閉塞するように回転可能に設けられた環状の回転軸部材と、空洞部を覆う下部が開口した環状を有し、回転軸部材と係合して設けられ、回転軸部材とともに回転する操作部材と、空洞部内に設けられ、回転軸部材の回転を検出するセンサとを備え、ケースは、環状の内周壁部を有し、操作部材は、環状の内筒部を有し、回転軸部材は、内周壁部の外周面に沿って配置される環状の周壁部が垂下して設けられており、記ケースの内周壁部と回転軸部材の周壁部との間の第1の隙間部は、回転軸部材の内周面と操作部材の内筒部との間の第2の隙間部よりも狭い。
【発明の効果】
【0006】
一実施形態に係る回転操作装置によれば、シール部材を設けることなく、内部のセンサが被水しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態に係る回転操作装置(ノブが取り付けられた状態)の外観斜視図
【
図2】一実施形態に係る回転操作装置(ノブが取り外された状態)の外観斜視図
【
図6】一実施形態に係る回転操作装置における液体の流路を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。
【0009】
(回転操作装置100の概要)
図1は、一実施形態に係る回転操作装置100(ノブが取り付けられた状態)の外観斜視図である。
図2は、一実施形態に係る回転操作装置100(ノブが取り外された状態)の外観斜視図である。なお、以降の説明では、便宜上、回転操作装置100の厚さ方向を、上下方向(Z軸方向)とし、回転操作装置100の径方向を、前後方向(X軸方向)および左右方向(Y軸方向)とする。
【0010】
図1および
図2に示す回転操作装置100は、自動車等の車両に搭載され、車両が備える車載装置(例えば、エアコン装置)の操作用に用いられる。
図1および
図2に示すように、回転操作装置100は、比較的薄型の円筒形状を有する。回転操作装置100は、車両の室内において、操作者による操作可能な位置(例えば、センターコンソール)に設置される。
【0011】
回転操作装置100は、ケース110、回転軸部材120、およびノブ130を備える。ケース110は、その底面部分において、所定の設置面に固定される部材である。回転軸部材120は、ケース110に対して回転可能に設けられる。
【0012】
ノブ130は、「操作部材」の一例である。ノブ130は、ケース110の内側、上側、および外側を覆う、下部が開口した環状を有する。ノブ130は、操作者によって回転操作されることにより、回転軸部材120とともに回転する。ノブ130は、時計回り方向(図中矢印A方向)および反時計回り方向(図中矢印B方向)の双方に回転操作可能である。
【0013】
また、回転操作装置100は、ケース110から下方に引き出されたFPC(Flexible Printed Circuits)140を備える。回転操作装置100は、ノブ130の回転操作を、ケース110内においてFPC140に設けられた2つのフォトインタラプタ141,142(
図3参照)によって検出し、当該回転操作に応じた操作信号を、FPC140を介して外部へ出力することができる。
【0014】
(回転操作装置100の構成)
図3は、一実施形態に係る回転操作装置100の分解斜視図である。
図4は、一実施形態に係る回転操作装置100の断面図である。なお、
図4では、後ろ下がりに傾斜した設置面10に設置された状態の回転操作装置100を表している。
【0015】
図3および
図4に示すように、回転操作装置100は、ケース110、回転軸部材120、ノブ130、FPC140、板バネ150、および蓋160を備える。
【0016】
ケース110は、回転操作装置100の基部としての役割を担う、樹脂製且つ環状の部材である。ケース110は、底壁部111、内周壁部112、外周壁部113を有することにより、上部が開口した環状の空洞部110Aを有する。
【0017】
FPC140は、「フレキシブル基板」の一例であり、可撓性を有する帯状且つフィルム状の配線部材である。FPC140は、ケース110の外周壁部113の切り欠き部113Bから下方に引き出されている。FPC140の一端部140Aは、ケース110の底壁部111の上面に対して、水平に配置されている。FPC140の一端部140Aには、2つのフォトインタラプタ141,142が設けられている。フォトインタラプタ141,142は、「センサ」の一例であり、回転軸部材120の回転を検出し、回転検出信号を出力する。フォトインタラプタ141,142は、発光素子および受光素子を有して構成されており、発光素子から発せられた光が、受光素子によって受光されたか否かを(すなわち、回転軸部材120の下面に垂下して設けられた遮光部122(
図4参照)によって遮光されたか否か)を識別可能な信号を、回転検出信号として出力する。FPC140は、他端部140B(
図1および
図2参照)において、外部へ接続される。これにより、FPC140は、2つのフォトインタラプタ141,142から出力された回転検出信号を、外部へ伝送することできる。外部の装置は、2つのフォトインタラプタ141,142から出力された回転検出信号に基づいて、2つのフォトインタラプタ141,142の遮光順序を特定することにより、回転軸部材120の回転方向を特定することができる。FPC140は、例えば、帯状の導体配線(例えば、銅箔等)の両表面を、可撓性および絶縁性を有するフィルム状の素材(例えば、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)等)で覆うことによって構成される。
【0018】
回転軸部材120は、ケース110の空洞部110Aを閉塞するように回転可能に設けられる環状の部材である。回転軸部材120の外周部の表面には、カム面121が形成されている。カム面121は、複数のカム山が周方向に連続的に設けられた構成を有する。
【0019】
板バネ150は、金属製且つ環状の弾性部材である。板バネ150は、回転軸部材120のカム面121に重ねて配置される。板バネ150は、180°間隔で配置された1対の突出部151を有する。突出部151は、下方に湾曲して突出した凸状の部分である。突出部151は、蓋160が板バネ150を下方に付勢することにより、回転軸部材120のカム面121に押し当てられる。突出部151は、回転軸部材120の回転に伴って、カム面121を摺動する。これにより、突出部151は、回転軸部材120の回転動作に対して(すなわち、ノブ130の回転操作に対して)、所定の回転角度毎にクリック感を付与することができる。
【0020】
蓋160は、平板状且つ環状を有する、金属製の部材である。蓋160は、ケース110に取り付けられることにより、ケース110の空洞部110Aに対して回転軸部材120および板バネ150が組み込まれた状態で、空洞部110Aの上部を閉塞する。これにより、蓋160は、回転軸部材120および板バネ150の上方への移動を規制する。蓋160の外周縁部には、90°間隔で配置された4つのフック161が垂下して設けられている。蓋160は、4つのフック161の各々が、ケース110の外周面に90°間隔で設けられた4つの突起部114の各々に係合することにより、ケース110に固定される。また、蓋160の外周縁部において、FPC140の引き出し位置に対応する位置には、押え付け部162が垂下して設けられている。一方、ケース110の外周縁部におけるFPC140の引き出し位置(外周壁部113の切り欠き部113Bの下側)には、ガイド部115が垂下して設けられている。押え付け部162は、ケース110の外周壁部113の切り欠き部113Bから下方に引き出されたFPC140(ガイド部115によってガイドされる部分)を、ケース110のガイド部115に対して押さえつける。これにより、押え付け部162は、ガイド部115からのFPC140の浮き上がりを抑制することができる。また、押え付け部162は、FPC140の表面に露出して設けられたグラウンド配線(図示省略)に接触している。これにより、押え付け部162は、回転操作装置100において発生した静電気を、蓋160および押え付け部162を介して、グラウンド配線に逃がすことができる。
【0021】
(回転操作装置100の止水構造)
図5は、
図4に示す回転操作装置100の一部拡大図である。
図6は、一実施形態に係る回転操作装置100における液体の流路を示す図である。なお、
図5および
図6において、矢印Gは重力方向を表している。
【0022】
図5および
図6に示すように、ケース110は、環状の底壁部111の内周縁部から垂直に立設して設けられた、環状の内周壁部112を有する。一方、
図5に示すように、回転軸部材120は、ケース110の内周壁部112の外周面に沿って配置される環状の周壁部123が垂下して設けられている。内周壁部112の外周面と周壁部123の内周面との間には、極めて小さな第1の隙間部D1が形成されている。
【0023】
また、
図5および
図6に示すように、ノブ130は、最も内側(回転中心側)に、環状の内筒部131を有する。内筒部131は、ケース110の内周壁部112よりも内側(回転中心側)に配置される。内筒部131の外周面と、回転軸部材120の内周面との間には、第2の隙間部D2が形成されている。
【0024】
ここで、
図5および
図6に示すように、ケース110の内周壁部112の外周面と、回転軸部材120の周壁部123の内周面との間の第1の隙間部D1は、ノブ130の内筒部131の外周面と、回転軸部材120の内周面との間の第2の隙間部D2よりも狭くなっている。
【0025】
これにより、
図6において太線矢印が示すように、一実施形態に係る回転操作装置100は、ノブ130の内筒部131の下側から、ノブ130の内筒部131とケース110の内周壁部112との間に入り込んだ水等の液体が、第1の隙間部D1よりも広い第2の隙間部D2を通って、ノブ130の内面に沿って伝わり、ノブ130の外筒部132の内周面と、ケース110の外周壁部113の外周面との間から、回転操作装置100の外部へ排出されるようになっている。
【0026】
すなわち、一実施形態に係る回転操作装置100は、ノブ130の内筒部131とケース110の内周壁部112との間に入り込んだ水等の液体が、ケース110の空洞部110A内に侵入するのを、第2の隙間部D2よりも狭い第1の隙間部D1によって阻止することができる。その結果、一実施形態に係る回転操作装置100は、空洞部110A内に設けられたフォトインタラプタ141,142が被水してしまうことを防止することができる。
【0027】
なお、
図5および
図6に示すように、蓋160の外周縁部から下方に垂下した設けられた押え付け部162は、回転操作装置100が設置面10に設置された際に、重力方向において下側となる位置に設けられている。これにより、一実施形態に係る回転操作装置100は、ノブ130の外筒部132の内周面と、ケース110の外周壁部113の外周面との間に伝わってきた液体を、押え付け部162を伝って、回転操作装置100の外部へ排出させることができる。
【0028】
また、ケース110の外周壁部113は、FPC140を引き出すための切り欠き部113Bを有する。このため、一実施形態に係る回転操作装置100は、万が一、ケース110の空洞部110Aに液体が侵入してしまった場合であっても、重力方向において下側に形成された切り欠き部113Bから、液体を排出することができる。
【0029】
図7は、
図4に示す回転操作装置100の他の一部拡大図である。
【0030】
図7に示すように、回転軸部材120は、半径方向における内側において、周壁部123の下端面120Cによって、ケース110の内周壁部112の外周面に設けられた段差部112Aの上面と当接している。
【0031】
また、
図7に示すように、回転軸部材120は、半径方向における外側において、外周縁部側の下面120Bによって、ケース110の外周壁部113の内周面に設けられた段差部113Aの上面と当接している。この当接部も、環状に形成され、ケース110の外周壁部113の切り欠き部113Bの近傍を除いて連続して設けられているため、切り欠き部113Bが重力方向における下側となるように回転操作装置100を設置したときに、ケース110の重力方向における上部を環状に閉じることができ、したがって、ケース110の防水効果を高めることができる。
【0032】
また、
図7に示すように、回転軸部材120は、半径方向における内側において、内周縁部側の上面120Aによって、ノブ130の内筒部131側の天井面130Aと当接している。
【0033】
これにより、一実施形態に係る回転操作装置100は、
図7において太線矢印で示すように、ノブ130に対して上方から加えられた圧力を、回転軸部材120の上面120Aによって受け止めて、ケース110の内周壁部112と、ケース110の外周壁部113とに対して、分散して加圧することができる。
【0034】
これにより、一実施形態に係る回転操作装置100は、両面テープ20(「接着手段」の一例)によってケース110の底面部分を設置面10に接着する際に、ノブ130に対して上方から加えられた圧力を、ケース110の底面部分における、内周壁部112側の部分と、外周壁部113側の部分とに分散することができる。これにより、一実施形態に係る回転操作装置100は、両面テープ20による接着の偏りを抑制することができ、したがって、両面テープ20による接着強度をより高めることができる。
【0035】
なお、回転軸部材120の下面120Bと、ケース110の段差部113Aの上面との間(図中矢印Cの示す部分)には、グリスが塗布されていることにより、回転軸部材120が回転する際の摺動抵抗が抑制されている。
【0036】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【0037】
本国際出願は、2020年3月27日に出願した日本国特許出願第2020-058465号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願の全内容を本国際出願に援用する。
【符号の説明】
【0038】
10 設置面
20 両面テープ(接着手段)
100 回転操作装置
110 ケース
110A 空洞部
111 底壁部
112 内周壁部
113 外周壁部
113B 切り欠き部
114 突起部
115 ガイド部
120 回転軸部材
121 カム面
130 ノブ(操作部材)
140 FPC(フレキシブル基板)
140A 一端部
140B 他端部
141,142 フォトインタラプタ
150 板バネ
151 突出部
160 蓋
161 フック
162 押え付け部
D1 第1の隙間部
D2 第2の隙間部