(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】在庫データを取得するための方法、装置、端末機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240226BHJP
【FI】
G06Q10/087
(21)【出願番号】P 2022519838
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2020090660
(87)【国際公開番号】W WO2021068507
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】201910969928.3
(32)【優先日】2019-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522021952
【氏名又は名称】京▲東▼科技信息技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】石玉鳳
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-044723(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0156440(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第101957938(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに応用される在庫データを取得する方法であって、前記方法は、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信することであって、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれるステップと、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索することであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであるステップと、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信するステップと、を含
み、
前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの陳列在庫データと、棚在庫データと、履歴陳列在庫データと、陳列予定在庫データと、陳列完了データと、を含み、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する前に、
前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を計算することをさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記端末機器に前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を送信することを含み、
前記陳列在庫データが以下の方法で決定され、
前記履歴陳列在庫データと前記陳列予定在庫データの第二の累積値を計算することと、
前記第二の累積値と前記陳列完了データの第一の差分値を計算することと、
前記第一の差分値に基づき、前記陳列在庫データを決定する、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
サーバに応用される在庫データを取得する方法であって、前記方法は、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信することであって、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれるステップと、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索することであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであるステップと、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信するステップと、を含み、
前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの陳列在庫データと、棚在庫データと、履歴棚在庫データと、入庫データと、出庫データと、損失報告データと、を含み、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する前に、
前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を計算することをさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記端末機器に前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を送信することを含み、
前記棚在庫データは以下の方法で決定され、
前記履歴棚在庫データと入庫データの第三の累積値を計算することと、
前記第三の累積値と前記出庫データ、前記損失報告データの第二の差分値を計算することと、
前記第二の差分値に基づき、前記棚在庫データを決定する、ことを特徴とす
る方法。
【請求項3】
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することの前に、前記方法は、
前記ターゲットアイテムの出庫時刻を取得することと、
前記出庫時刻と予め設定された前記ターゲットアイテムの有効期限の締切時刻との間のタイムインターバルを計算することと、をさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記タイムインターバルが設定されたタイムインターバル閾値よりも小さい場合、前記ターゲットアイテムに対してピックアップ操作の実行を要求するためのピックアップ要求を送信することを含む、ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ターゲットアイテムの在庫変更データを受信することと、
前記在庫変更データを利用し、前記ブロックチェーンネットワークにおける在庫記録データを更新することと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記端末機器は、少なくとも一つのプロセッサと、メモリと、少なくとも一つのネットワークインタフェースとユーザインタフェースとを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサ、メモリ、少なくとも一つのネットワークインタフェースとユーザインタフェースは、バスシステムを介してカップリングされており、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことによって、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の在庫データを取得する方法のステップを実行するために用いられる、ことを特徴とする端末機器。
【請求項6】
在庫データを取得するプログラムが記憶されており、前述した在庫データを取得するプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の在庫データを取得する方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年10月12日に中国特許局に提出された、出願番号が201910969928.3で、「在庫データを取得するための方法、装置、端末機器及び記憶媒体」を発明名称とする中国特許出願の優先権を主張し、同出願の内容の全ては、本出願に引用して取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、ブロックチェーン技術分野に関し、特に、在庫データを取得する方法、装置、端末機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
薬品が薬局に出入りする際に、各流通段階に関わるため、薬品の有効的な管理を容易にするために、通常、薬品の各流通段階内の在庫データが記録される。
【0004】
関連技術では、通常、周期に応じて薬品を棚卸しする結果を基準とし、その上で、薬品の入庫出庫状況に基づいて在庫データを統計しているが、本発明を実現する過程において、発明者は、関連技術で統計された在庫データにデータが不正確な欠陥があることを発見し、薬品が任意の流通段階で失敗した場合、従業員による在庫データの統計の作業量が増やされ、それによって在庫データ統計周期の延長に繋がり、統計効率が低下し、人件コストと時間コストが比較的に高くなり、及び統計された在庫データが不正確の問題が発生する。
【0005】
上記の問題に対し、現在では、有効な解決策はまだ提案されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決し又は少なくとも部分的に解決するために、本出願の実施例は、在庫データを取得するための方法、装置、端末機器及び記憶媒体を提供した。
【0007】
これに関連して、第一の側面では、本出願の実施例は、在庫データを取得する方法を提供した。前記方法は、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信するステップであって、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれるステップと、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索するステップであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであるステップと、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信するステップと、を含む。
【0008】
第一の側面と合わせて、第一側面の第一種の可能な実施の形態では、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの陳列在庫データと棚在庫データとを含み、前記端末機器に前記ターゲット在庫情報を送信する前に、
前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を計算することをさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記端末機器に前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を送信することを含む。
【0009】
第一の側面と合わせて、第一の側面の第二種の可能な実施の形態では、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの履歴陳列在庫データと、陳列予定在庫データと陳列完了データとを含み、前記陳列在庫データが下記方式で決定され、
前記履歴陳列在庫データと前記陳列予定在庫データの第二の累積値を計算することと、
前記第二の累積値と前記陳列完了データの第一の差分値を計算することと、
前記第一の差分値に基づき、前記陳列在庫データが決定される。
【0010】
第一の側面と合わせて、第一の側面の第三種の可能な実施の形態では、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの履歴棚在庫データと、入庫データと、出庫データと損失報告データとを含み、前記棚在庫データが下記方式で決定され、
前記履歴棚在庫データと入庫データの第三の累積値を計算することと、
前記第三の累積値と前記出庫データ、前記損失報告データの第二の差分値を計算することと、
前記第二の差分値に基づき、前記棚在庫データが決定される。
【0011】
第一の側面と合わせて、第一の側面の第四種の可能な実施の形態では、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する前に、前記方法は、
前記ターゲットアイテムの出庫時刻を取得することと、
前記出庫時刻と予め設定された前記ターゲットアイテムの有効期限の締切時刻との間のタイムインターバルを計算することと、をさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記タイムインターバルが設定されたタイムインターバル閾値よりも小さい場合、前記ターゲットアイテムに対してピックアップ操作の実行を要求するためのピックアップ要求を送信することを含む。
【0012】
第一の側面と合わせて、第一の側面の第五種の可能な実施の形態では、前記方法は、
前記ターゲットアイテムの在庫変更データを受信することと、
前記在庫変更データを利用し、前記ブロックチェーンネットワークにおける在庫記録データを更新することと、をさらに含む。
【0013】
第二の側面では、本出願の実施例は、端末機器に応用される在庫データを取得する方法を提供した。前記方法は、
サーバに在庫データ要求を送信するステップであって、前記在庫データ要求によって、前記ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれるステップと、
前記サーバによって送信されたターゲット在庫データを受信するステップであって、前記ターゲット在庫データは、前記サーバが前記在庫データ要求に従ってブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから検索して得たものであり、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであるステップと、を含む。
【0014】
第二の側面と合わせて、第二の側面の第一種の可能な実施の形態では、前述した、サーバに在庫データ要求を送信することは、
チェーンコードを呼び出し、スマート契約を実行することによって、前記サーバに前記在庫データ要求を送信することを含む。
【0015】
第三の側面では、本出願の実施例は、サーバに応用される在庫データを取得する装置を提供した。前記装置は、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信するための第一の受信ユニットであって、前記在庫データ要求によってターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる第一の受信ユニット、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索するための検索ユニットであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである検索ユニット、及び、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信するための第一の送信ユニット、を含む。
【0016】
第四の側面では、本出願の実施例は、端末機器に応用される在庫データを取得する装置を提供した。前記装置は、
サーバに在庫データ要求を送信するための第二の送信ユニットであって、前記在庫データ要求によって前記ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる第二の送信ユニットと、
前記サーバによって送信されたターゲット在庫データを受信するための第二の受信ユニットであって、前記ターゲット在庫データは、前記サーバが前記在庫データ要求に従ってブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから検索して得たものであり、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである第二の受信ユニットと、を含む。
【0017】
第五の側面では、本出願の実施例は、端末機器を提供した。前記端末機器は、少なくとも一つのプロセッサと、メモリと、少なくとも一つのネットワークインタフェースとユーザインタフェースとを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサ、メモリ、少なくとも一つのネットワークインタフェースとユーザインタフェースは、バスシステムを介してカップリングされており、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことによって、第一の側面又は第二の側面に記載の在庫データを取得する方法のステップを実行するために用いられる。
【0018】
第六の側面では、本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体には、在庫データを取得するプログラムが記憶されており、前述した在庫データを取得するプログラムがプロセッサによって実行される時、第一側面又は第二側面に記載の在庫データを取得する方法のステップを実現させる。
【0019】
本出願の実施例による上記技術案は、従来技術と比べて、以下の利点を有する。
【0020】
本出願の実施例は、在庫データを取得するための方法、装置、端末機器及び記憶媒体を提供した。在庫データを取得する該方法は、端末機器によって送信されたターゲットアイテムの在庫データ要求を受信し、そのうち、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる。前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索し、そのうち、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであり、端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する。
【0021】
本出願の実施例は、電子ラベルデータによってターゲットアイテムを標識し、電子ラベルの高速スキャン、再利用性、大容量のデータ記憶容量、耐久性及び安全性などの利点を利用し、アイテムごとに1コード及び高速スキャンによってデータを識別し、データ処理効率を向上させる。ブロックチェーンネットワークの追跡可能、脱中心化、非信用化、改ざん不可の分散型記帳メカニズムを利用し、在庫データのリアルタイム共有、公開透明及び各流通段階の追跡可能を実現し、在庫データの統計効率と統計精度を高め、人件コストと時間コストを低減した。
【図面の簡単な説明】
【0022】
ここの添付図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本出願に適合する実施例を示しており、明細書とともに本出願の原理を解釈するために用いられる。
【0023】
本出願の実施例又は従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の記述において使用される必要な添付図面を簡単に紹介する。当業者にとって、創意的な工夫をしない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面が得られることは、自明なことである。
【
図1】本出願の実施例による在庫データを取得する方法のフロー概略図である。
【
図3】本出願の実施例による在庫データを取得する別の方法のフロー概略図である。
【
図4】本出願の実施例による在庫データを取得するさらに別の方法のフロー概略図である。
【
図5】本出願の実施例による在庫データを取得する装置の構造概略図である。
【
図6】本出願の実施例による在庫データを取得する装置の構造概略図である。
【
図7】本出願の実施例による移動端末の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本出願の実施例の目的、技術案と利点をより明瞭にするために、以下は、本出願の実施例の添付図面と合わせて、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創意的な工夫をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれかも本出願の保護範囲に属する。
【0025】
現に、添付図面を参照しながら本発明の各実施例を実現するサーバを記述する。後続の記述では、素子を示すための「モジュール」、「部品」又は「ユニット」のような接尾辞が使用されるのは、本発明の説明を容易にするためだけであり、その自体に特定の意味がない。そのため、「モジュール」と「部品」は、混在して使用されてもよい。
【0026】
本出願の実施例は、サーバに応用される在庫データを取得する方法を提供した。
図1が示されたように、該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0027】
S101、端末機器によって送信された在庫データ要求を受信し、そのうち、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる。
【0028】
図2が示されたように、本出願の実施例の実現原理図である。ブロックチェーンネットワークには、接続された病院情報システムサーバ、物品下請けサーバと物品管理サーバが配備されており、例えば、物品は、薬品を含むが、それらに限らない、物品下請けサーバは、薬品陳列機サーバであってもよく、物品管理サーバは、薬品管理サーバであってもよい。複数のノード機器をブロックチェーンネットワークに接続し、ノード機器の種類は、物品管理システムが配備されている第一のノード機器、病院情報システム(HIS、HospitalInformationSystem)が配備されている第二のノード機器、物品移動ケアシステムが配備されている第三のノード機器、及び物品陳列プログラムが配備されている第四のノード機器を含むが、それらに限らなく、物品管理システムは、薬品管理システムであってもよく、第四のノード機器は、薬品陳列プログラムが配備されている薬品陳列機であってもよく、そのうち、在庫データ要求は、各ノード機器によって送信されたものであってもよく、各ノード機器は、ブロックチェーンネットワークを介して在庫データの取得と同期を行う。
【0029】
本出願の実施例では、薬品を入庫させる時、電子ラベルスキャン機器によって薬品上の電子ラベルをスキャンして電子ラベルデータを取得し、スキャンされた全ての入庫薬品の電子ラベルデータをブロックチェーンネットワークに記憶し、電子ラベルデータは、薬品入庫課室、電子ラベルID、薬品名、薬品種類、薬品ロット番号有効期間、薬品数量などの情報を含むが、それらに限らない。電子ラベルは、アイテムごとに1コード、スキャン、識別、薬品の在庫データの追跡を容易にする利点を有する。
【0030】
選択的には、本出願の実施例における電子ラベルは、RFID(Radio Frequency Identification、無線周波数識別)電子ラベルを含むが、それらに限らない。
【0031】
薬品の入庫情報を確認した後、システムチェーンコードを呼び出し、スマート契約を実行し、薬品の在庫データを更新し、チェーンに記憶し、各ノード機器間で同期し、薬品の各システム間におけるすべての流通プロセスの在庫データは、いずれも公共で透明であり、且つ人為的に改ざんできず、データの安全性と有効性が保障され、ブロックチェーンネットワークに記憶された在庫データが実際の薬品の在庫データと一致することを保障し、正確な在庫データは、参照と在庫データに対する分析に便利であり、在庫データの分析結果に基づいて在庫増加或いは在庫減少の計画を制定することもでき、在庫データを自動的に統計され、人工的には検証するだけでよく、効率を向上し、人力と時間コストを節約する。
【0032】
ユーザは、各ノード機器を介して入庫済みの薬品の電子ラベルデータ及び薬品の在庫情報をリアルタイムで見ることができ、薬品の陳列在庫データ及び棚在庫データを含むが、それらに限らなく、そのうち、陳列在庫データは、薬品陳列機の在庫データであり、薬品の在庫情報に基づいて補充計画を制定し、薬品に対する在庫管理を実現することができる。
【0033】
本出願の実施例の端末機器は、様々な形式で実施されてもよい。例えば、本発明に記述されている端末機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、携帯型メディアプレイヤー(Portable Media Player、PMP)、ナビゲーション装置、ウェアラブルデバイス、スマートハンドリング、歩数計などのような移動端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどのような固定端末を含んでもよい。
【0034】
後続の記述では、移動端末を例に説明する。当業者が理解すべきこととして、特に移動目的のための素子のほか、本発明の実施の形態に基づく構造も、固定タイプの端末機器に用いられてもよい。
【0035】
S102、前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索し、そのうち、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである。
【0036】
S103、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する。
【0037】
本出願の実施例は、電子ラベルデータによってターゲットアイテムを標識し、電子ラベルの高速スキャン、再利用性、大容量のデータ記憶容量、耐久性及び安全性などの利点を利用し、アイテムごとに1コード及び高速スキャンによってデータを識別することで、データ処理効率を向上させ、ブロックチェーンネットワークの追跡可能、脱中心化、非信用化、改ざん不可の分散型記帳メカニズムを利用し、在庫データのリアルタイム共有、公開透明及び各流通段階の追跡可能を実現し、在庫データの統計効率と統計精度を高め、人力コストと時間コストを低減した。
【0038】
本出願の実施例に対する理解を容易にするために、以下では、具体的な実施例によって記述する。
【0039】
図3が示されたように、
図3は、サーバに応用される在庫データを取得する別の方法を示した。該方法は、以下のステップを含む。
【0040】
S301、端末機器によって送信された在庫データ要求を受信し、そのうち、前記在庫データ要求によって、ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる。
【0041】
S302、前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索し、ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの陳列在庫データと棚在庫データとを含む。
【0042】
そのうち、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであり、各薬品は、唯一の電子ラベルデータを有し、各電子ラベルデータは、該薬品の在庫データに対応しており、在庫データに対するスキャン、識別と地チェックをしやすくする。
【0043】
S303、前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を計算する。
【0044】
薬品の在庫データは、薬品陳列機の陳列在庫データと棚在庫データとの総計であり、陳列在庫データは、薬品陳列機による薬品陳列操作の実行を待つ薬品の数と理解されてもよく、棚在庫データは、在庫の薬品の数と理解されてもよく、例えば、陳列在庫データが100であり、棚在庫データが300である場合、陳列在庫データと棚在庫データとを加算して得られる第一の積算値は400であり、即ち、該ターゲット薬品の在庫データは、400である。
【0045】
説明しておくこととして、前文において陳列在庫データと棚在庫データについて例をあげて説明したが、当業者が理解すべきこととして、陳列在庫データと棚在庫データに対して、引き続き他の値を設定することで、在庫データの統計需要を満たすこともできる。本出願の実施例では、これに限定されない。
【0046】
S304、前記端末機器に前記陳列在庫データと前記棚在庫データの第一の累積値を送信する。
【0047】
選択的には、ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの履歴陳列在庫データと、陳列予定在庫データと陳列完了データとを含み、前記陳列在庫データが下記方法で決定され、
前記履歴陳列在庫データと前記陳列予定在庫データの第二の累積値を計算することと、
前記第二の累積値と前記陳列完了データの第一の差分値を計算することと、
前記第一の差分値に基づき、前記陳列在庫データが決定される。
【0048】
選択的には、履歴陳列在庫データは、薬品陳列機の元在庫データであり、履歴の陳列予定の薬品の数と理解されてもよく、陳列予定在庫データは、新たに補充された陳列予定の薬品の数と理解されてもよく、陳列完了データは、薬品陳列完了された薬品の数と理解されてもよく、例えば、履歴陳列在庫データは、80であり、陳列予定在庫データは、50であり、陳列完了データは、30であり、履歴陳列在庫データと陳列予定在庫データとを累積し、第二の累積値が130であると得て、第二の累積値と陳列完了数とを減算して、第一の差分値が100であると得て、即ち、薬品陳列機の陳列在庫データは、100であり、まだ薬品陳列機による薬品陳列操作の実行を待つ薬品は、100がある。
【0049】
薬品陳列機は、ブロックチェーンネットワークと同期された医者の指示データによって、薬品陳列の操作を実行し、薬品陳列機の薬品陳列状態をリアルタイムでモニタリングすることができ、薬品陳列機による薬品の陳列が完了した時、薬品陳列完了データをブロックチェーンネットワークにアップロードし、チェーンコードを呼び出し、薬品陳列機の陳列在庫データを更新し、且つ各ノード機器の間で同期し、薬品陳列機の置き場には、薬品が単独の在庫がある場合、薬品を補充する際に、薬品の電子ラベルをスキャンして出庫し、棚在庫データを引き、薬品陳列機の陳列在庫データを増やすことができる。
【0050】
説明しておくこととして、前文では履歴陳列在庫データ、陳列予定在庫データと陳列完了データについて例をあげて説明したが、当業者が理解すべきこととして、履歴陳列在庫データ、陳列予定在庫データと陳列完了データに対して他の値を引き続き設定することで在庫データの統計需要を満たすこともできる。本出願の実施例では、これに限定されない。
【0051】
選択的には、ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムの履歴棚在庫データと、入庫データと、出庫データと損失報告データとを含み、前記棚在庫データが下記方法で決定され、
前記履歴棚在庫データと入庫データの第三の累積値を計算することと、
前記第三の累積値と前記出庫データ、前記損失報告データの第二の差分値を計算することと、
前記第二の差分値に基づき、前記棚在庫データが決定される。
【0052】
医者は、医者の指示データを発行する時に薬品の在庫データをリアルタイムで見ることができ、薬品の在庫データに基づいて相応する医者の指示計画を立てるように医生に補助することを容易にし、医者の指示データの実行が確認された後、医者の指示データをブロックチェーンネットワークにアップロードして記憶し、ブロックチェーンネットワークを接続する各ノード機器の間でデータを同期し、看護師が薬品を受け取る時、物品移動ケアシステムが配備されている第三のノード機器を介して薬品の在庫データをリアルタイムでチェックすることができ、看護師は、薬品のリアルタイム在庫に基づいて、課室の薬品受領計画を立て、薬品の受領を確認した後、受領データをブロックチェーンネットワークにアップロードして在庫データを更新する。薬ピッカーは、物品管理システムが配備されている第一のノード機器で該課室の薬品受領データをリアルタイムでチェックし、薬品出庫計画を立て、人工的な薬ピッキングの指導を行うことができ、薬ピッキングが完了した後、電子ラベルスキャン機器によって薬品の電子ラベルをスキャンし、出庫を確認した後、薬品の電子ラベルデータをブロックチェーンネットワークにアップロードし、薬ピッキングが完了された薬品の在庫データを更新する。
【0053】
説明しておくこととして、薬品の電子ラベルが破損した場合、電子ラベルスキャン機器によって破損した電子ラベルをスキャンし、薬品の損失報告データをアップロードすることができ、電子ラベルが識別されなくなった場合、この種類の薬品の在庫ラベルをスキャンすることによって、該破損ラベルを追跡することができる。
【0054】
説明しておくこととして、オフラインで薬品を借りるなどの状況がある場合、薬品が薬局に出る時、電子ラベルスキャン機器によって識別され、該薬品がオフライン出庫されたことを提示するための提示信号を発し、確認を容易にする。
【0055】
選択的には、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信する前に、前記方法は、
前記ターゲットアイテムの出庫時刻を取得することと、
前記出庫時刻と予め設定された前記ターゲットアイテムの有効期限の締切時刻との間のタイムインターバルを計算することと、をさらに含み、
そのうち、前述した、前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することは、
前記タイムインターバルが設定されるタイムインターバル閾値よりも小さい場合、前記ターゲットアイテムに対してピックアップ操作の実行を要求するためのピックアップ要求を送信することを含む。
【0056】
本出願の実施例では、在庫の薬品の電子ラベルをスキャンすることによって、薬品の在庫データの自動統計を実現することができ、統計時間の長さが数分に短縮され、統計効率を向上することができ、薬品の出庫時に、出庫直前の薬品の電子ラベルをスキャンする際に、出庫直前の薬品に有効期限が近い薬品があるか否かを自動的に検出し、即ち、前記出庫時刻と予め設定された前記ターゲットアイテムの有効期限の締切時刻との間のタイムインターバルを計算し、前記タイムインターバルが設定されたタイムインターバル閾値よりも小さい場合、出庫直前の薬品に有効期限が近い薬品があることが示され、ピックアップ要求を送信し、有効期限が近い薬品に対してピックアップ操作を優先的に実行するように薬ピッカーに注意して、出庫効率を高める。
【0057】
選択的には、該方法は、
前記ターゲットアイテムの在庫変更データを受信することと、
前記在庫変更データを利用し、前記ブロックチェーンネットワークにおける在庫記録データを更新することと、をさらに含む。
【0058】
図4が示されたように、
図4は、端末機器に応用される在庫データを取得する別の方法を示した。該方法は、以下のステップを含む。
【0059】
S401、サーバに在庫データ要求を送信し、そのうち、前記在庫データ要求には前記ターゲットアイテムの電子ラベルデータが付帯されている。
【0060】
S402、前記サーバによって送信されたターゲット在庫データを受信し、そのうち、前記ターゲット在庫データは、前記サーバが前記在庫データ要求に従ってブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから検索して得たものであり、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである。
【0061】
選択的には、上記ステップS401、サーバに在庫データ要求を送信することは、
チェーンコードを呼び出し、スマート契約を実行することによって、前記サーバに前記在庫データ要求を送信することを含む。
【0062】
図5が示されたように、
図5は、サーバに応用される在庫データを取得する装置を示した。前記装置は、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信するための第一の受信ユニット51であって、前記在庫データ要求によってターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる第一の受信ユニット51、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから、前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索するための検索ユニット52であって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである検索ユニット52、及び、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信するための第一の送信ユニット53、を含む。
【0063】
図6が示されたように、
図6は、端末機器に応用される在庫データを取得する装置を示した。前記装置は、
サーバに在庫データ要求を送信するための第二の送信ユニット61であって、前記在庫データ要求によって、前記ターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれる第二の送信ユニット61と、
前記サーバによって送信されたターゲット在庫データを受信するための第二の受信ユニット62であって、前記ターゲット在庫データは、前記サーバが前記在庫データ要求に従ってブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから検索して得たものであり、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データである第二の受信ユニット62と、を含む。
【0064】
図7は、本発明の別の実施例による移動端末の構造概略図である。
図7が示した移動端末700は、少なくとも一つのプロセッサ701と、メモリ702と、少なくとも一つのネットワークインタフェース704と他のユーザインタフェース703とを含む。移動端末700における各コンポーネントは、バスシステム705によってカップリングされる。理解できるように、バスシステム705は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられる。バスシステム705は、データバスに加えて、電源バスと、制御バスと、状態信号バスとをさらに含む。しかし、明瞭に説明するために、
図4では、様々なバスをバスシステム705として表記する。
【0065】
そのうち、ユーザインタフェース703は、ディスプレイ、キーボード又はクリックデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含んでもよい。
【0066】
理解できるように、本発明の実施例におけるメモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部高速キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく、例示的な説明によって、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DoubleDataRate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DirectRambusRAM、DRRAM)との、多くの形式のRAMは利用可能である。本明細書に記述されるメモリ702は、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0067】
いくつかの実施の形態では、メモリ702には、以下のエレメント、実行可能ユニット又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットであるオペレーティングシステム7021とアプリケーションプログラム7022が記憶されている。
【0068】
そのうち、オペレーティングシステム7021は、様々なベーシックサービスを実現し及びハードウェアに基づくタスクを処理するための様々なシステムプログラム、例えばフレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライブレイヤなどを含む。アプリケーションプログラム7022は、様々なアプリケーションサービスを実現するための様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレイヤー(MediaPlayer)、ブラウザ(Browser)などを含む。本発明の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0069】
本発明の実施例では、メモリ702に記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことによって、具体的には、アプリケーションプログラム7022に記憶されたプログラム又は命令であってもよく、プロセッサ701は、各方法の実施例による方法ステップを実行するために用いられ、例えば、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信することであって、前記在庫データ要求によってターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれることと、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索することであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであることと、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することと、を含む。
【0070】
上述した本発明の実施例で掲示された方法は、プロセッサ701に応用されてもよく、又はプロセッサ701によって実現されてもよい。プロセッサ701は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ701におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令によって完了されてもよい。上記のプロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable GateArray、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、該プロセッサは、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例に開示された方法のステップと合わせれば、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されるように直接具体化され得るか、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモユニットの組み合わせによって実行され得る。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野において成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体は、メモリ702に位置しており、プロセッサ701は、メモリ702内の情報を読み取り、そのハードウェアと合わせて上記方法のステップを完了させる。
【0071】
理解できるように、本明細書に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0072】
ソフトウェアの実現に対して、本明細書に記載の機能のユニットを実行することによって本明細書に記載の技術を実現させてもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0073】
本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体には、在庫データを取得するためのプログラムが記憶されており、前述した在庫データを取得するためのプログラムがプロセッサによって実行される時、各方法の実施例に記載のステップを実現させる。例えば、
端末機器によって送信された在庫データ要求を受信することであって、前記在庫データ要求によってターゲットアイテムの電子ラベルデータが運ばれることと、
前記在庫データ要求に従い、ブロックチェーンネットワークに予め記憶された在庫記録データから前記電子ラベルデータに対応するターゲット在庫データを検索することであって、前記ターゲット在庫データは、前記ターゲットアイテムに対応する在庫データであることと、
前記端末機器に前記ターゲット在庫データを送信することと、を含む。
【0074】
記述に便利をはかるために、上記装置を記述する際には、その機能に基づいて様々なユニットに分けて記述する。無論、本発明を実施する際には、各ユニットの機能を同一又は複数のソフトウェアと/又はハードウェアに実現してもよい。
【0075】
本明細書における各実施例は、いずれも漸進的な方式で記述され、各実施例間の同一または類似する部分は、互いに参照されてもよく、各実施例に対しても、他の実施例との差異に焦点を当てている。特に、装置又はシステムの実施例については、基本的に方法の実施例と類似しているため、比較的に簡単に記述され、関連点は、方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。以上に記述された装置及びシステム実施例は、例示的なものに過ぎず、そのうち、前記分割部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、又は物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、又は、物理的なユニットでなくてもよく、即ち、一つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全てのモジュールを選択して本実施例の方案の目的を実現することができる。当業者は、創意的な工夫をせずに、理解且つ実施することができる。
【0076】
説明しておくこととして、本明細書では、例えば「第一」と「第二」などのような関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作と区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は操作の間にいずれかのこのような実際な関係又は順序が存在していることを必ずしも要求又は暗示していない。そして、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は機器に固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は機器には他の同じ要素も存在することを除外しない。
【0077】
上述したのは、本発明の具体的な実施の形態に過ぎず、当業者に本発明を理解又は実現することを可能にする。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者にとって自明なことであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本発明の精神又は範囲を逸脱しない状況の下で、他の実施例において実現されることができる。従って、本発明は、本明細書に示されるこれらの実施例に限定されず、本明細書で出願される原理と新規性のある特徴と一致する最も広い範囲に合致すべきである。