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特許7442633サイドリンクフィードバックリソースの決定方法、装置、端末及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】サイドリンクフィードバックリソースの決定方法、装置、端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240226BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240226BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240226BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240226BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W28/04 110
H04W72/231
H04W72/0453
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022524721
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-10
(86)【国際出願番号】 CN2019116424
(87)【国際公開番号】W WO2021087928
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/137452(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/171563(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/076301(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/064983(WO,A1)
【文献】OPPO,Left issues on HARQ for NR-V2X[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1908716,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1908716.zip>,2019年08月16日
【文献】LG Electronics,Discussion on physical layer procedures for NR sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910783,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910783.zip>,2019年10月08日
【文献】CMCC,Discussion on HARQ feedback for NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910164,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910164.zip>,2019年10月01日
【文献】Qualcomm Incorporated,Physical layer procedures for sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1909257,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909257.zip>,2019年08月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末がサイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定するステップと、
前記第1の端末が第1のパラメータセットを取得するステップと、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと、
前記第1の端末が、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信するステップを含み、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップは、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、プリセット式を用いて前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップを含み、
前記第1のパラメータセットは、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを含む
ことを特徴とするサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項2】
前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスは、1つのサイドリンクフィードバックリソースサイクル内のスロットインデックスである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項3】
1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報を取得するステップをさらに含み、
前記第1の端末が、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定するステップは、
前記第1の端末が、前記1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報及び前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従って、サイドリンクフィードバックリソースセットを決定するステップを含み、
前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の各サイドリンクフィードバックリソースは、異なる周波数領域リソースを有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項4】
前記第1の端末と前記第2の端末との間の伝送モードを取得するステップをさらに含み、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップは、
前記第1の端末が、前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項5】
前記第1の端末が、前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップは、
前記伝送モードがグループキャスト伝送モードにおける第2のフィードバックモードである場合、前記第1の端末が物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数及び前記第1の端末の識別情報を取得するステップと、
前記第1の端末が前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められているサブバンドの数に従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応する少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと、
前記第1の端末が前記識別情報に従って、前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項4に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項6】
前記第1の端末の識別情報は、前記第1の端末が属する通信グループ内の前記第1の端末のグループ内識別子である
ことを特徴とする請求項5に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法。
【請求項7】
サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムが記憶されており、前記サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から6のいずれか一項に記載のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のステップを実現する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特にサイドリンクフィードバックリソースの決定方法、装置、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
端末間(Device to Device, D2D)通信は、サイドリンク(Sidelink,SL)伝送に基づく技術であり、通信データが基地局を介して受信又は送信される伝統的なセルラシステムとは異なり、D2D通信はより高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有する。車両システムのインターネットは端末間直接通信の方法を採用し、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 3GPP)では、第1の伝送モード及び第2の伝送モードという2つの伝送モードが定義されている。
【0003】
第1の伝送モードでは、端末の伝送リソースが基地局によって割り当てられ、端末は、基地局によって割り当てられたリソースに従ってサイドリンクでデータを送信し、基地局は、端末に一回の伝送用のリソースを割り当てることができ、端末に半静的な伝送のリソースを割り当てることもできる。長期進化‐他のデバイスへの車両(Long Term Evaluation-Vehicle to Everything, LTE-V2X)では、モード3とも呼ばれる。
【0004】
第2の伝送モードでは、車両端末はリソースプールからデータ伝送用のリソースを選択する。LTE-V2Xでは、モード4とも呼ばれる。
【0005】
LTE-V2Xでは、ブロードキャスト伝送をサポートし、新しい無線‐他のデバイスへの車両(New Radio-Vehicle to Everything,NR-V2X)には、ユニキャスト及びグループキャストの伝送が導入される。NR-V2Xでは、サイドリンクフィードバックチャネルが導入され、Nスロットごとに1つのスロットは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel, PSFCH)伝送リソースを含む。フィードバックスロットにサイドリンクフィードバックチャネルを伝送するための周波数領域リソースが構成されているか、又はサイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソースセットが構成されている場合、前記セットから特定のフィードバックリソースを決定する方法は解決する必要がある問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、サイドリンクフィードバックリソースの決定方法、装置、端末、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、サイドリンクフィードバックリソースの決定方法が提供され、前記方法は、
第1の端末がサイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定するステップと、
前記第1の端末が第1のパラメータセットを取得するステップと、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと、
前記第1の端末が、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信するステップを含む。
【0008】
第2の態様によれば、端末が提供され、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに格納され且つ前記プロセッサ上で実行可能なサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムを含み、前記サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記のようなサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のステップを実現する。
【0009】
第3の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムが記憶されており、前記サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されると、上記のようなサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のステップを実現する。
【0010】
第4の態様によれば、サイドリンクフィードバックリソースの決定装置が提供され、前記装置は、
サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定するように構成された決定モジュールと、
第1のパラメータセットを取得するように構成された取得モジュールと、
送信モジュールを備え、
前記決定モジュールは、前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するように構成され、
前記送信モジュールは、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例による端末の概略ブロック図である。
図2】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の一実施例による概略フローチャートである。
図3】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の一実施例におけるサイドリンクフィードバックリソースを決定する第1の概略ブロック図である。
図4】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の別の実施例の概略フローチャートである。
図5】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の一実施例におけるサイドリンクフィードバックリソースを決定する第2の概略ブロック図である。
図6】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のまた別の実施例の概略フローチャートである。
図7】本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定装置のの概略構成ブロック図である。
【0012】
本発明の目的の実現、機能的特性及び利点は、実施例に関連して添付の図面を参照してさらに説明される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に記載の例示的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用されるが、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0014】
本発明の実施例によって提供される主な解決策は以下の通りである。第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、前記第1の端末は第1のパラメータセットを取得し、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。本発明の解決策では、前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースからサイドリンクフィードバックリソースを決定するので、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信し、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性を向上させる。
【0015】
本発明の実施例に含まれる主な技術用語は以下を含む。
【0016】
D2D(Device to Device):Wi-Fi、Bluetooth、LTE-D2D技術を使用する端末デバイス間の直接通信を指す。
【0017】
3GPP(3rd Generation Partnership Project):3GPPの目標は、2Gネットワークから3Gネットワークへの円滑な移行を達成することであり、将来の技術の後方互換性を確保し、簡単なネットワーク構築及びシステム間でのローミング及び互換性をサポートすることである。 3GPPの機能は、3GPPが主にGSMコアネットワークに基づき、UTRA(FDDがW-CDMA技術、TDDはTD-SCDMA技術)が無線インタフェースとしての第3世代の技術仕様を策定することである。
【0018】
LTE-V2X(Long Term Evaluation-Vehicle to Everything):V2X(Vehicle to rything)は、新世代の情報通信技術を利用して車両をすべてのものに接続して、車両間(Vehicle to Vehicle)、インフラへの車両(Vehicle to Infrastructure)、歩行者などの脆弱な交通参加者への車両(Vehicle to Pedestrian)、クラウドサービスプラットフォームへの車両(Vehicle to Network)のオールラウンド接続と情報交換を実現する。
【0019】
PRB(Physical Resource Block):周波数領域内の12個の連続したキャリアのリソースを指し、PRBは周波数領域内の12個の連続したキャリア(15Kのキャリア間隔の場合には、180K)に対応する。
【0020】
HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest):順方向誤り訂正符号化(FEC)と自動繰り返し要求(ARQ)とを組み合わせた技術である。
【0021】
本出願の実施例の解決策は、従来技術において以下の問題を考慮することによって提供される。端末は互いに通信し、フィードバックスロットにサイドリンクフィードバックチャネルを伝送するための周波数領域リソースが設定され、又はサイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソースセットが構成されている場合、前記セットから特定のフィードバックリソースを決定できないと、フィードバックされるサイドリンクフィードバック情報が失われるか、又は端末がサイドリンクフィードバック情報を送信したかどうかを決定できず、又は複数の端末が同じサイドリンクフィードバックリソースを介してフィードバック情報を伝送するので、端末間の通信の信頼性が低くなってしまう。
【0022】
上記に鑑み、本発明の実施例は、以下のような解決策を提案する。第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、前記第1の端末は第1のパラメータセットを取得し、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。本発明の解決策では、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定して、第1の端末に対する特定のサイドリンクフィードバックリソースを明確にしたので、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末へサイドリンクフィードバック情報を送信し、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性を向上させる。
【0023】
具体的には、図1を参照し、図1は本発明の一実施例による端末の概略ブロック図である。前記端末は、移動端末とは無関係にデータ処理を実行できる装置であり得、それはハードウェア又はソフトウェアの形で移動端末に含まれ得る。
【0024】
本実施例では、前記端末は少なくとも出力モジュール110、第1のプロセッサ120、第1のメモリ130及び第1の通信モジュール140を含む。
【0025】
第1のメモリ130には、第1のオペレーティングシステムとサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムが記憶されており、端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得して前記第1のメモリ130に格納してもよい。出力モジュール110は、ディスプレイ、スピーカなどであってもよい。ディスプレイは、端末の該当するインタフェース情報を表示してもよい。第1の通信モジュール140は、WiFiモジュール、移動体通信モジュール及びブルートゥースモジュールを含み得、第1の通信モジュール140を介して他の端末及び基地局と通信できる。
【0026】
第1のメモリ130内のサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されるときに、以下のステップが実現される。
【0027】
第1の端末によって、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、
前記第1の端末によって第1のパラメータセットを取得し、
前記第1の端末によって、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、
前記第1の端末によって、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0028】
本実施例は上記解決策によって、第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、前記第1の端末は第1のパラメータセットを取得し、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。本発明の解決策では、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定して、第1の端末に対する特定のサイドリンクフィードバックリソースを明確にしたので、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末へサイドリンクフィードバック情報を送信し、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性を向上させる。
【0029】
上記の装置アーキテクチャに基づいて、本発明の方法実施例が提案されている。
【0030】
図2を参照し、図2は本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の一実施例の概略フローチャートである。この実施例では、サイドリンクフィードバックリソースの決定方法は以下のステップを含む。
【0031】
ステップS10において、第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定する。
【0032】
本実施例の方法は端末に適用され、この方法の実行本体は、第1の端末であってもよく、前記端末に搭載されるサイドリンクフィードバックリソースを決定装置であってもよく、本実施例は端末の例を挙げて説明する。この実施例で第1の端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、又は車両デバイスなどの端末であり得る。
【0033】
前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報は、サイドリンクフィードバックリソースの時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを構成するために使用される。具体的には、前記サイドリンクフィードバックリソースの時間領域リソースは、サイドリンクフィードバックリソースの時間領域周期及びサイドリンクフィードバックリソースの時間領域オフセットのうちの少なくとも1つのパラメータを含み得る。サイドリンクフィードバックリソースの時間領域周期Nは、N個のサイドリンクスロットに1つのサイドリンクフィードバックスロットが含まれていることを示すために使用される。サイドリンクフィードバックリソースの時間領域オフセットは、1番目のサイドリンクフィードバックスロットの時間領域オフセット情報を示すために使用される。サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域リソースは、サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域開始位置、サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域終了位置、サイドリンクフィードバックリソースの数、1つのサイドリンクフィードバックリソースによって占められる周波数領域サイズ、及びサイドリンクフィードバックリソースの総周波数領域リソースサイズのうちの少なくとも1つのパラメータを含み得る。サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域開始位置は、サイドリンクフィードバックリソースセット内の最低周波数領域位置を有するサイドリンクフィードバックリソースの周波数領域開始位置を示すために使用される。サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域終了位置は、サイドリンクフィードバックリソースセット内の最高周波数領域位置を有するサイドリンクフィードバックリソースの周波数領域終了位置を示すために使用される。サイドリンクフィードバックリソースの数は、構成されたサイドリンクフィードバックリソースの数を示すために使用される。1つのサイドリンクフィードバックリソースによって占められる周波数領域サイズは、1つのサイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel,PSFCH)の周波数領域サイズ、例えば1 PRBを示すために使用される。サイドリンクフィードバックリソースの総周波数領域リソースサイズは、サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれる全周波数領域リソースのサイズを示すために使用される。
【0034】
端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定することができ、前記セットには少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースが含まれる。例えば、構成情報は、サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域開始位置及び周波数領域終了位置を含み、端末は、サイドリンクフィードバックリソースセットの周波数領域範囲を決定できる。さらに、端末は1つのサイドリンクフィードバックチャネルによって占められるPRBの数に従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれるサイドリンクフィードバックリソースの数、及び各サイドリンクフィードバックリソースの周波数領域位置を決定することができる。
【0035】
一実施形態では、ネットワークは、1つのスロットに含まれるサブバンドの数M、サイドリンクフィードバックリソースサイクルに含まれるスロット数N、及び1つのPSFCHによって占められるPRBの数に従って、サイドリンクフィードバックリソースを構成する周波数領域リソースサイズを決定する。各サイドリンクフィードバックチャネルPSFCHが1 PRBを占有し、1つのスロットにはMサブバンドが含まれ、1つのサイドリンクフィードバックリソースサイクルにはN個のスロットが含まれる場合、異なるスロット内の同じサブバンド開始位置を有するPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)に対応するPSFCHの伝送リソースが異なる周波数領域リソースを占有し、同じスロット内の異なるサブバンド開始位置を有するPSSCHに対応するPSFCHの伝送リソースが異なる周波数領域リソースを占有できるようにするため、サイドリンクフィードバックスロットにM * N個のPRBを構成し、サイドリンクフィードバックスロット内のM * N個のPRBを前記サイドリンクフィードバックリソースセットとして使用する必要がある。
【0036】
さらに、各PRBでC個のPSFCH符号分割多重(code division multiplexing, CDM)がサポートされ、Cは1より大きい正の整数である場合、ネットワークによって構成された周波数領域リソースのPRBの数は(M * N/C)である。
【0037】
ステップS20において、前記第1の端末は、第1のパラメータセットを取得する。
【0038】
前記第1のパラメータセットは、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置、前記物理サイドリンク共有チャネルが占有するサブバンドの数、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックス、前記第1の端末が属する通信グループのメンバ数、及び/又は前記第1の端末の識別情報というパラメータを含むことが理解可能である。
【0039】
ステップS30において、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定する。
【0040】
以下のことを理解されたい。前記サイドリンクフィードバックリソースセットは、1つ又は複数のサイドリンクフィードバックリソースを含み、第1の端末が前記サイドリンクフィードバックリソースセット内のどのサイドリンクフィードバックリソースを使用するかを明確にするために、前記第1のパラメータセットに従ってサイドリンクフィードバックリソースを決定できる。前記第1のパラメータセットが、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを含む場合、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスに従って、第1の端末に対応する前記サイドリンクフィードバックリソースを決定し、この決定は、異なる周波数領域のサイドリンクフィードバックリソース及び異なるコード領域のサイドリンクフィードバックリソースを決定することを含む。つまり、決定された前記サイドリンクフィードバックリソースは、異なる周波数領域のサイドリンクフィードバックリソース、又は同じ周波数領域内の異なるコード領域のサイドリンクフィードバックリソースであり得る。
【0041】
例えば、図3に示すように、図3は一実施例に係るサイドリンクフィードバックリソースを決定する第1の概略ブロック図である。リソースプールは2つのサブバンドを含み、各サブバンドは8個のPRBを含み、サイドリンクフィードバックチャネルのサイクルは4スロットである場合、フィードバックスロットにPSFCH伝送のための8個のPRBを構成することができ、フィードバックスロット内の8個のPRBは、図3のように、スロット5内のシリアル番号0~7を有するPSFCHとして示されており、各PRB、即ち各PSFCHチャネルリソースは、異なるスロット及び異なるサブバンド開始位置のサイドリンクフィードバックリソースにそれぞれ対応する。送信側端末がスロット0からスロット3の特定のサブバンドを使用してPSSCHを送信する場合、受信側端末は前記PSSCHを受信し、図3のPSFCHとPSSCHとの間の対応関係に従って、前記PSSCHに対応するPSFCHリソースを複数のPSFCHリソースから選択する。
【0042】
ステップS40において、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0043】
なお、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信し、前記第2の端末は受信した前記フィードバック情報に従って再送データ又は新たなデータを送信することを決定してもよい。
【0044】
本実施例では、第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、前記第1の端末は第1のパラメータセットを取得し、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。本発明の解決策では、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定して、第1の端末に対する特定のサイドリンクフィードバックリソースを明確にしたので、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末へサイドリンクフィードバック情報を送信し、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性を向上させる。
【0045】
図4を参照し、図4は本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法の別の実施例の概略フローチャートである。図4に示すように、本実施例は、前記図2に示す実施例に基づき、前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定する上記ステップS30は、ステップS301を含む。
【0046】
ステップS301において、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って、プリセット式を用いて前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定する。
【0047】
ユニキャスト伝送の場合、受信側端末は1つの端末であり、グループキャスト伝送の場合、受信側端末は、1つの通信グループ内の全ての端末、又は特定の伝送距離内の全ての端末であり、例えば、UE1、UE2、UE3、及びUE4により1つの通信グループを構成し、UE1がデータを送信し、そのグループ内の他の端末デバイスはいずれも受信側端末である。ブロードキャスト伝送の場合、その受信側端末は任意の端末であり、例えば、UE1は送信側端末であり、UE1の周囲の他の端末はすべて受信側端末である。前記第1の端末は、ユニキャスト伝送及びグループキャスト伝送の受信側端末であり得、前記グループキャスト伝送では、複数の第1の端末があり得、その場合、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の同じ又は異なるサイドリンクフィードバックリソースを介してサイドリンクフィードバック情報を送信することができる。前記第1の端末が前記サイドリンクフィードバックリソースを介してサイドリンクフィードバック情報を送信できるようにし、フィードバックされたサイドリンクフィードバック情報を失うこと又は端末がサイドリンクフィードバック情報を送信したかどうかを決定できないことを回避するために、前記プリセット式を使用することによって前記第1の端末のサイドリンクフィードバックリソースを明確にすることができる。
【0048】
さらに、前記第1のパラメータセットは、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを含み、
一実施形態では、前記プリセット式は第1の式を含み、前記第1の式は以下の通りである。
ここで、m = 0,1,2,...,M-1、n = 0,1,2,...,N-1、k = 0,1,2,...,K-1であり、mは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置を表し、nは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを表し、kはサイドリンクフィードバックリソースインデックスを表し、Mは前記1つのスロットに含まれるサブバンドの数を表し、Nは前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報を表し、Kは前記サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれるサイドリンクフィードバックリソースの数を表し、
はラウンド-ダウン操作(round-down operation)を表す。
【0049】
前記PSSCHが位置するサブバンドの開始位置は、PSSCHが位置するサブバンドの最下位サブバンドのサブバンドインデックスであり得ることを理解されたい。前記1つのスロットに含まれるサブバンドの数は、1つのリソースプールに含まれるサブバンドの数であり得る。nの最大値はN-1であり、これはインデックスが1つのサイドリンクフィードバックリソースのサイクル内にあることを意味する。
【0050】
第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、プリセット式を用いて前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定する前記ステップS301は、
前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って、前記第1の式を使用することによって、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップを含む。
【0051】
PSFCHの伝送リソースは、PSSCHが位置するスロット及びサブバンドの開始位置に従って決定されることを理解されたい。前記サイドリンクフィードバックリソースセットでは、サイドリンクフィードバックリソースインデックスは、ローからハイへのPRBの順に設定されてもよい。例えば、前記サイドリンクフィードバックリソースセットは、K個のPRB を含み、ローからハイへのPRBの順でそれぞれ、0,1,2,...,K-1と索引付けられる。
【0052】
前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスは、1つのサイドリンクフィードバックリソースサイクル内のスロットインデックスであり得る。オプションで、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスは、1つのスロット又は1ミリ秒以内のスロットインデックスでもよい。
【0053】
PSSCHが位置するスロットとサブバンドの開始位置に従ってPSFCHの伝送リソースを決定することは、前記第1の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算することを含み、続いて図3を参照し、M = 2、N = 4で、異なるスロット内の異なるサブバンドに対応するフィードバックリソースは図3に示すとおりである。前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックス、前記1スロットに含まれるサブバンドの数、及び前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報に応じて、前記第1の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、したがって、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースが決定される。
【0054】
上記の実施形態では、1つのPSSCHが複数のサブバンドを占有すれば、対応するサイドリンクフィードバックリソースは、前記複数のサブバンド内の各サブバンドの開始位置に従って決定され得ることを理解されたい。例えば、PSSCHが4サブバンドを占有すれば、各サブバンドの周波数領域開始位置に従って前記第1の式を使用して4つのサイドリンクフィードバックリソースを決定することができる。
【0055】
さらに別の実施形態では、前記プリセット式は第2の式を含み、前記第2の式は以下の通りである。
ここで、m = 0,1,2,... ,M-1; n = 0,1,2,... ,N-1; k = 0,1,2,... ,K-1; mは、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置を表し、nは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを表し、kは前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを表し、Mは前記1つのスロットに含まれるサブバンドの数を表し、Nは前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報を表し、Kは前記サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれるサイドリンクフィードバックリソースの数を表す。
【0056】
前記第1の端末が前記第1のパラメータに従って、プリセット式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定することは、
前記第1の端末が前記第1のパラメータに従って、第2の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースを決定することを含む。
【0057】
なお、PSSCHが位置するスロットとサブバンドの開始位置に従ってPSFCHの伝送リソースを決定することは、前記第2の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算することを含み、例えば、図5に示すように、図5は、一実施例でサイドリンクフィードバックリソースを決定する第2の概略ブロック図であり、M = 2、N = 4で、異なるスロット内の異なるサブバンドに対応するフィードバックリソースは図5に示すとおりである。前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックス、前記1スロットに含まれるサブバンドの数、及び前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報に応じて、前記第2の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、したがって、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースが決定される。
【0058】
前記第1の式と前記第2の式によって算出された2つのリソースマッピングモードでは、第1の式によって算出されたリソースマッピングモードが好ましい。このリソースマッピングモードでは、1つの端末が2つのサブバンドを占有することによってサイドリンクデータを伝送すると、対応するサイドリンクフィードバックリソースは周波数領域で離間し、隣接していない。したがって、これは帯域内排出量(In-band emission)の影響を減らすためにより有益である。
【0059】
さらに、前記方法は、
1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報を取得するステップを含む。
【0060】
前記ステップS10で、第1の端末が、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定することは、
前記第1の端末が、前記1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報及び前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従って、サイドリンクフィードバックリソースセットを決定することを含む。
【0061】
前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の各サイドリンクフィードバックリソースは、異なる周波数領域リソースを有する。
【0062】
1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占められる周波数領域のサイズ情報を取得し、1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占められる周波数領域のサイズ情報が1 PRBであり、1つのスロットにはMサブバンドが含まれ、1つのフィードバックリソースサイクルにNスロットが含まれる場合、異なるスロット内の同じサブバンド開始位置を有するPSSCHに対応するPSFCHの伝送リソースが異なる周波数領域リソースを占有し、同じスロット内の異なるサブバンド開始位置を有するPSSCHに対応するPSFCHの伝送リソースが異なる周波数領域リソースを占有できるようにするため、サイドリンクフィードバックスロットにM * N個のPRBを構成する必要があり、サイドリンクフィードバックスロット内のM * N個のPRBを前記サイドリンクフィードバックリソースセットとすると、前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の各前記サイドリンクフィードバックリソースは異なる周波数領域リソースを有することになることを理解されたい。
【0063】
本実施例では、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従ってプリセット式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、それにより、前記第1の端末に対応する特定のサイドリンクフィードバックリソースを明確にすることができ、異なる端末は、それぞれの対応するサイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信することで、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性が向上する。
【0064】
図6を参照し、図6は本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のさらに別の一実施例に係る概略フローチャートである。図6に示すように、本実施例は前記図2に示す実施例に基づき、前記方法はさらにステップS201を含む。
【0065】
ステップS201において、前記第1の端末と前記第2の端末との間の伝送モードを取得する。
【0066】
図6は、前記ステップS201が、前記第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップS30の前にある例を挙げて説明するが、これはS201の実際の実行シーケンスを意味するわけではなく、前記ステップ201の実行シーケンスは実際のニーズに応じて設定することができ、本実施例では特に限定しない。
【0067】
前記第1の端末と前記第2端末との間の伝送モードは、ユニキャスト伝送モード、グループキャスト伝送モードにおける第1のフィードバックモード、グループキャスト伝送モードにおける第2のフィードバックモード、及びブロードキャスト伝送モードを含むことを理解されたい。
【0068】
例えば、ユニキャスト伝送の場合、送信側端末はサイドリンクデータを受信側端末に送信し、前記サイドリンクデータは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel, PSCCH)及びPSSCHを含み、受信側端末はHARQフィードバック情報を送信側端末に送信し、送信側端末は、受信側端末からのフィードバック情報に応じて再送が必要か否かを判定する。HARQフィードバック情報は、PSFCHなどのサイドリンクフィードバックチャネルで運ばれる。
【0069】
サイドリンクフィードバックは、事前構成情報又はネットワーク構成情報を介してアクティブ化又は非アクティブ化されることができる。サイドリンクフィードバックがアクティブ化されると、受信側端末は送信側端末によって送信されたサイドリンクデータを受信し、検出結果に従って、HARQ肯定応答(ACK)又は否定応答(NACK)を送信側にフィードバックし、送信側端末は、受信側からのフィードバック情報に従って再送データ又は新たなデータを送信することを決定する。サイドリンクフィードバックが非アクティブ化されると、受信側端末はフィードバック情報を送信する必要はなく、送信側端末は通常ブラインド再送信を採用してデータを送信し、例えば、送信端側末は各サイドリンクデータに対してR回繰り返して送信することになり、受信側端末からのフィードバック情報に従って再送データを送信するかどうかを決定することではない。
【0070】
前記グループキャスト伝送モードでは、2つのサイドリンクフィードバックモードがサポートされている。
【0071】
グループキャスト伝送モードの第1のフィードバックモードでは、ある距離範囲内の端末において、送信側によって送信されたサイドリンクデータの検出結果がNACKである場合、サイドリンクフィードバックを送信する必要があり、検出結果がACKである場合、、サイドリンクフィードバックを送信する必要はない。前記距離範囲外の端末においては、検出結果とは関係なく、サイドリンクフィードバックを送信する必要がない。オプションで、すべての受信側端末は、サイドリンクフィードバック情報を送信するために同じサイドリンクフィードバックリソースを使用する。
【0072】
前記グループキャスト伝送モードの第2のフィードバックモードでは、1つの通信グループの場合、受信側端末はすべてサイドリンクフィードバックを送信する必要がある。例えば、1つの通信グループはP個の端末を含み、1つの端末が送信側端末としてサイドリンクデータを送信するとき、他のP-1個の端末はすべてサイドリンクフィードバック情報を送信する必要がある。オプションで、異なる受信側端末は、サイドリンクフィードバック情報を送信するために異なるサイドリンクフィードバックリソースを使用する。
【0073】
PSFCHチャネルのオーバーヘッドを減らすために、各n個のスロット内の1つのスロットにはPSFCH伝送リソースが含まれることが定義され、即ち、サイドリンクフィードバックリソースのサイクルはNスロットであり、パラメータNは事前に構成されるか又はネットワークによって構成される。
【0074】
第1の端末が前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップS30はステップS302を含む。
【0075】
ステップS302において、前記第1の端末は、前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定する。
【0076】
なお、前記ユニキャスト伝送又は前記グループキャスト伝送モードでの第1のフィードバックモードのサイドリンクフィードバックの場合、1つのサイドリンクデータに対して1つの対応するサイドリンクフィードバックリソースのみが必要であることに留意されたい。1つのサイドリンクデータ伝送が複数のサブバンドを占有する場合、1つのサイドリンクフィードバックリソースが、前記複数のサブバンドに対応する複数のサイドリンクフィードバックリソースから決定される。
【0077】
さらに、前記第1の端末が前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップS302は、
一実施形態で、前記伝送モードがユニキャスト伝送又はグループキャスト伝送モードにおける第1のフィードバックモードであり、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数が1つである場合、第1の端末が前記ステップS301に従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと、
さらに別の実施形態で、前記伝送モードがユニキャスト伝送又はグループキャスト伝送モードにおける第1のフィードバックモードであり、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数が1より大きい場合、前記第1の端末が前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の複数のサイドリンクフィードバックリソースから、プリセット選択ルールに従って、プリセットの数のターゲットサイドリンクフィードバックリソースを選択するステップを含み、
前記複数のサイドリンクフィードバックリソースは、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められている複数のサブバンドのサブバンドインデックスに従ってそれぞれ決定されるサイドリンクフィードバックリソースである。
【0078】
前記伝送モードがユニキャスト伝送又はグループキャスト伝送モードにおける第1のフィードバックモードである場合、1つのサイドリンクークデータに対して1つの対応するサイドリンクフィードバックリソースのみが必要であるので、前記プリセットの数は1であるが、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数は1より大きいので、前記第1の式又は前記第2の式に従って決定されたサイドリンクフィードバックリソースも1より大きく、前記複数のサイドリンクフィードバックリソースから1つのサイドリンクフィードバックリソースを前記第1の端末に対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースとして選択する必要があることを理解されたい。前記プリセット選択ルールは、前記第1の端末に対応する前記ターゲットサイドリンクフィードバックリソースとして、複数のサイドリンクフィードバックリソースからランダムに選択されてもよいし、前記第1の端末に対応する前記ターゲットサイドリンクフィードバックリソースとして複数のサイドリンクフィードバックリソースのうちの最初のもの又は最初のものを選択してもよい。
【0079】
さらに、前記第1の端末が前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップS302は、
前記伝送モードがグループキャスト伝送モードにおける第2のフィードバックモードである場合、前記第1の端末が物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数及び前記第1の端末の識別情報を取得するステップと、
前記第1の端末が、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められているサブバンドの数に従って、サイドリンクフィードバックリソースセットから対応する少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと、
前記第1の端末が前記識別情報に従って、前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップを含む。
【0080】
前記伝送モードがグループキャスト伝送モードにおける第2のフィードバックモードである場合、1つのサイドリンクデータに対して複数のサイドリンクフィードバックリソースを必要とすることを理解されたい。前記サイドリンクデータが1つのサブバンドを占有する場合、前記サブバンドは1つのサイドリンクフィードバックリソースに対応し、複数の前記第1の端末が前記サイドリンクフィードバックリソース上で符号分割多重化されるか、又は異なるシーケンスを使用して前記サイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0081】
具体的には、複数の前記第1の端末は、それらのそれぞれのグループ内識別番号(In-group ID)に従って、前記サブバンドに対応するサイドリンクフィードバックリソース上でそれらのそれぞれのフィードバックリソースを決定し、複数の前記第1の端末のサイドリンクフィードバックリソースは符号分割多重化されている。
【0082】
例えば、前記第1の端末はフィードバックシーケンスを生成するとき、フィードバックされる情報及びグループ内識別番号に従ってフィードバックシーケンスを生成する。異なるグループ内識別番号、異なるフィードバック情報(ACK又はNACK)は異なるフィードバックシーケンスに対応する。
【0083】
また例えば、前記第1の端末は、グループ内識別番号に従ってシーケンスの巡回シフトを決定するので、異なる端末のシーケンスは符号分割多重化される。
【0084】
さらに、前記方法は、
前記第1の端末が、第1の端末が属する通信グループのメンバの数を取得するステップと、
前記第1の端末が、前記メンバーの数及び前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースに従って、前記通信グループのメンバをグループ化することで、グループ化結果を得るステップと含み、
前記第1の端末が、前記識別情報に従って前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップは、
前記第1の端末が、前記グループ化結果及び前記識別情報に従って、前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するステップと含む。
【0085】
なお、前記サイドリンクデータが複数のサブバンドを占有すれば、まず第1のサイドリンクフィードバックリソースセットを決定することに留意されたい。前記第1のサイドリンクフィードバックリソースセット内のサイドリンクフィードバックリソースは、前記サイドリンクデータの複数のサブバンドにそれぞれ対応するサイドリンクフィードバックリソースである。前記複数の第1の端末は、前記第1のサイドリンクフィードバックリソースセット内の要素数に従ってグループ化され、各グループはそれぞれ1つのサイドリンクフィードバックリソースに対応する。前記サイドリンクフィードバックリソースで、サイドリンクフィードバック情報及び前記第1の端末のグループ内識別情報に従ってフィードバックシーケンスを生成するか、又はコード領域リソースを決定する。前記第1の端末の識別情報は、前記第1の端末が属する通信グループ内の前記第1の端末のグループ内識別子である。
【0086】
例えば、1つの通信グループは10個の端末を含み、その中で1つの端末(例えば、UE0)はスロット0で2つのサブバンドを使用してサイドリンクデータを送信し、残りの9つの端末(例えば、UE1-UE9)は前記サイドリンクフィードバック情報を送信し、前記通信グループ内の各端末UE0~UE9の対応するグループ内識別番号は、それぞれID0~ID9である。前記サイドリンクデータによって占められている2つのサブバンドに対応するサイドリンクフィードバックリソース(インデックス0と4)は、第1のサイドリンクフィードバックリソースセットを構成し、複数の前記第1の端末はフィードバックリソースの数に応じてグループ化され、第1の端末の各グループは1つのサイドリンクフィードバックリソースに対応する。各サイドリンクフィードバックリソースが運ぶ必要があるサイドリンクフィードバックチャネルの数Aは、次の第3の式を使用して計算される。
ここで、Pは通信グループ内の端末の総数を表し、P-1は前記サイドリンクフィードバック情報を送信する必要がある第1の端末の総数を表し、Bは異なる周波数領域リソースを有するサイドリンクフィードバックリソースの数、又はサイドリンクフィードバックリソースセット内の要素数を表す。Aは、各サイドリンクフィードバックリソースが運ぶ必要があるサイドリンクフィードバックチャネルの数、又は各サイドリンクフィードバックリソースに対応する第1の端末グループのメンバ数を表す。
はラウンドアップ操作(round up operation)を表す。
【0087】
この例では、P = 10、B = 2、A = 5、UE0(グループ内識別番号ID0に対応)は送信側端末であると、受信側端末のグループ内識別番号がID1-ID5である端末は、最初のサイドリンクフィードバックリソース、即ちインデックスが0のサイドリンクフィードバックリソースで前記サイドリンクフィードバックチャネルを送信する。第1の端末グループ内識別番号がID6-ID9の端末は、2番目のサイドリンクフィードバックリソース、即ちインデックスが4のサイドリンクフィードバックリソースで前記サイドリンクフィードバック情報を送信する。各サイドリンクフィードバックリソース上で、前記第1の端末はフィードバックされる前記サイドリンクフィードバック情報及びグループ内識別番号に従って、符号領域リソースを決定するか、又はフィードバックシーケンスを生成する。
【0088】
さらに、送信側端末は、グループ内の受信側端末の数及び各サイドリンクフィードバックリソースが運ぶことができるサイドリンクフィードバックチャネルの数に応じて、サイドリンクデータチャネルのサブバンド数を決定する。前記送信側端末は前記第2の端末であり、前記受信側端末は側第1の端末である。前記サイドリンクデータチャネルによって必要とされるサブバンドの総数Dは、次の第4の式によって計算することができる。
ここで、Pは通信グループ内の端末の総数を表し、P-1はフィードバック情報を送信する必要がある受信側端末の総数を表し、Cは1つのサイドリンクフィードバックリソースによって運ばれるユーザ数又はサイドリンクフィードバックチャネルの数を表し、Dは前記サイドリンクデータチャネルに必要なサブバンドの総数を表す。
【0089】
例えば、1つのサイドリンクフィードバックリソースは1 PRBを占め、最大12つの異なるシーケンスを運ぶことができ、ACK又はNACKが異なるシーケンスによって区別されることを考慮すると、1つのサイドリンクフィードバックリソースは6ユーザのサイドリンクフィードバック情報を多重化することができ、即ちC = 6である。通信グループには9個の受信側端末があるので、前記第4の式によれば、前記サイドリンクデータチャネルは2つのサブバンドを必要とする、即ち前記第2の端末は、サイドリンクデータを前記第1の端末に送信するために2つのサブバンドを必要とすることが決定され得る。
【0090】
本実施例では、前記第1の端末と前記第2の端末との間の伝送モードを取得することで、前記第1の端末は、前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、それによって、伝送モードごとに固有のサイドリンクフィードバックリソースを決定することができ、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で前記第2の端末に前記サイドリンクフィードバック情報を送信する。フィードバックスロットにはサイドリンクフィードバックチャネルを伝送するための周波数領域リソースが構成されているか、又はサイドリンクフィードバックチャネル伝送リソースセットが構成されているので、前記サイドリンクフィードバックチャネル伝送リソースセットから特定のフィードバックリソースが決定され得る。特に、グループキャスト通信における第2のフィードバックモードでは、複数のフィードバック端末が直交フィードバックリソースを取得することができ、端末間の通信の信頼性を向上させることができる。
【0091】
本発明の実施例はさらに端末を提供する。前記端末は、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに格納され且つ前記プロセッサ上で実行可能なサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムを含み、前記サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムが前記プロセッサによって実行されると、図1乃至図6で説明したサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のステップを実現する。
【0092】
本端末に記憶されているサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されると、前述した全ての実施例の全ての技術的解決策が実行される。したがって、少なくとも前述した全ての実施例の全ての技術的解決策によってもたらされた全ての有益な効果を実現することができ、ここでは繰り返しの説明は省略する。
【0093】
本発明の実施例はさらに、サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記サイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されると、図1乃至図6で説明したサイドリンクフィードバックリソースの決定方法のステップを実現する。
【0094】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されているサイドリンクフィードバックリソースの決定プログラムがプロセッサによって実行されるとき、前述した全ての実施例の全ての技術的解決策が実行される。したがって、少なくとも前述した全ての実施例の全ての技術的解決策によってもたらされた全ての有益な効果を実現することができ、ここでは繰り返しの説明は省略する。
【0095】
また、図7を参照すると、本発明の実施例はさらにサイドリンクフィードバックリソースの決定装置を提供する。前記装置は、決定モジュール10、取得モジュール20及び送信モジュール30を含む。
【0096】
決定モジュール10は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定するように構成される。
【0097】
取得モジュール20は、第1のパラメータセットを取得するように構成されている。
【0098】
前記決定モジュール10は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成される。
【0099】
送信モジュール30は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信するように構成される。
【0100】
一実施例では、前記決定モジュール10は、前記第1のパラメータセットに従って、プリセット式を用いて前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成される。
【0101】
一実施例では、前記第1のパラメータセットは、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを含み、
前記プリセット式は第1の式を含み、前記第1の式は以下の通りである。
ここで、m = 0,1,2,...,M-1、n = 0,1,2,...,N-1、k = 0,1,2,...,K-1であり、mは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置を表し、nは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを表し、kはサイドリンクフィードバックリソースインデックスを表し、Mは前記1つのスロットに含まれるサブバンドの数を表し、Nは前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報を表し、Kは前記サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれるサイドリンクフィードバックリソースの数を表し、
はラウンド-ダウン操作(round-down operation)を表す。
【0102】
前記決定モジュール10は、前記第1のパラメータセットに従って、前記第1の式を使用することによって、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさら構成されている。
【0103】
一実施例では、前記第1のパラメータセットは、サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報、1つのスロットに含まれるサブバンドの数、物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置及び前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを含み、
前記プリセット式は第2の式を含み、前記第2の式は以下の通りである。
ここで、m = 0,1,2,... ,M-1; n = 0,1,2,... ,N-1; k = 0,1,2,... ,K-1; mは、前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するサブバンドの開始位置を表し、nは前記物理サイドリンク共有チャネルが位置するスロットのスロットインデックスを表し、kは前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを表し、Mは前記1つのスロットに含まれるサブバンドの数を表し、Nは前記サイドリンクフィードバックリソースのサイクル情報を表し、Kは前記サイドリンクフィードバックリソースセットに含まれるサイドリンクフィードバックリソースの数を表す。
【0104】
前記決定モジュール10は、前記第1のパラメータに従って、第2の式を使用することによって前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスを計算し、前記サイドリンクフィードバックリソースインデックスに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応するサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成されている。
【0105】
一実施例では、前記取得モジュール20は、1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報を取得するようにさらに構成されている。
【0106】
前記決定モジュール10は、前記1つの物理サイドリンクフィードバックチャネルによって占有される周波数領域のサイズ情報及び前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従って、サイドリンクフィードバックリソースセットを決定するようにさらに構成されている。
【0107】
ここで、前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の各サイドリンクフィードバックリソースは異なる周波数領域リソースを有する。
【0108】
一実施例では、前記取得モジュール20は、前記第1の端末と前記第2の端末との間の伝送モードを取得するようにさらに構成されている。
【0109】
前記決定モジュール10は、前記伝送モード及び前記第1のパラメータセットに従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成されている。
【0110】
一実施例では、前記決定モジュール10は、前記伝送モードがユニキャスト伝送又はグループキャスト伝送モードにおける第1のフィードバックモードであり、且つ前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数が1より大きい場合、前記第1の端末が前記サイドリンクフィードバックリソースセット内の複数のサイドリンクフィードバックリソースから、プリセット選択ルールに従って、プリセットの数のターゲットサイドリンクフィードバックリソースを選択するようにさらに構成され、
ここで、前記複数のサイドリンクフィードバックリソースは、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められている複数のサブバンドのサブバンドインデックスに従ってそれぞれ決定されるサイドリンクフィードバックリソースである。
【0111】
一実施例では、前記決定モジュール10は、前記伝送モードがグループキャスト伝送モードにおける第2のフィードバックモードである場合、前記第1の端末が物理サイドリンク共有チャネルによって占められるサブバンドの数及び前記第1の端末の識別情報を取得するようにさらに構成され、
前記決定モジュール10は、前記物理サイドリンク共有チャネルによって占められているサブバンドの数に従って、前記サイドリンクフィードバックリソースセットから対応する少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成され、
前記決定モジュール10は、前記識別情報に従って、前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成される。
【0112】
一実施例では、前記取得モジュール20は、第1の端末が属する通信グループのメンバ数を取得するようにさらに構成されている。
【0113】
装置は、前記メンバーの数及び前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースに従って、前記通信グループのメンバをグループ化することで、グループ化結果を得るように構成されたグループ化モジュールをさらに含む。
【0114】
前記決定モジュール10は、前記グループ化結果及び前記識別情報に従って、前記少なくとも1つのサイドリンクフィードバックリソースから対応するターゲットサイドリンクフィードバックリソースを決定するようにさらに構成されている。
【0115】
本発明のサイドリンクフィードバックリソースの決定装置の実施例又は具体的な実施形態については、上記の各方法実施例を参照することができ、詳細は再び説明しない。
【0116】
従来技術と比較して、第1の端末は、サイドリンクフィードバックリソース構成情報を取得し、前記サイドリンクフィードバックリソース構成情報に従ってサイドリンクフィードバックリソースセットを決定し、前記第1の端末は第1のパラメータセットを取得し、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定し、前記第1の端末は、前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末にサイドリンクフィードバック情報を送信する。本発明の解決策では、前記第1の端末は、前記第1のパラメータセットに従って前記サイドリンクフィードバックリソースセットからサイドリンクフィードバックリソースを決定して、第1の端末に対する特定のサイドリンクフィードバックリソースを明確にしたので、前記第1の端末は前記サイドリンクフィードバックリソース上で第2の端末へサイドリンクフィードバック情報を送信し、第1の端末と第2の端末との間の通信の信頼性を向上させる。
【0117】
「備える」、「含む」という用語又はその任意の変形は、非排他的包含を意味することを意図することであるので、一連の要素のプロセス、方法、アイテム又はシステムがそれらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素、又はそのようなプロセス、方法、アイテム又はシステムに固有の要素も含むことに留意されたい。それ以上の制限なしに、「...を含む」という語句によって限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、アイテム又はシステムに追加の同一要素の存在を排除するものではない。
【0118】
本発明の実施例における上述のシリアル番号は、説明のためのものであり、実施例の利点又は不利なことを表すものではない。
【0119】
上記の実施例の説明から、当業者であれば、上記の実施例の方法がソフトウェアと必要な一般的なハードウェアプラットフォームとによって実施され得ることを明確に理解することができ、そしてもちろんハードウェアによって実施されることができるが、多くの場合前者はより良い実装である。この理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質又は従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で具体化することができる。前記コンピュータソフトウェア製品は、上記の記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に格納され、端末デバイス(携帯電話、コンピュータ、サーバ、被制御端末又はネットワークデバイスなどであってもよい)に本発明の各実施例の方法を実行させるためにいくつかの命令を含む。
【0120】
上記は、本発明の好ましい実施例のみであり、本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の説明及び図面の内容を使用することによって行われた任意の等価な構造又は同等のプロセス変換、又は他の関連技術分野における直接的又は間接的な使用法は、全て本発明の範囲内に入る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7