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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】ブルートゥース通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20240226BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240226BHJP
   H04M 1/72412 20210101ALI20240226BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20240226BHJP
【FI】
H04R1/10 104Z
H04M1/00 V
H04M1/72412
H04R3/00 310
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022539159
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(86)【国際出願番号】 CN2020137366
(87)【国際公開番号】W WO2021129521
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-07-04
(31)【優先権主張番号】201911357681.6
(32)【優先日】2019-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】尹 明▲ジエ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ミアオ▼ 海波
(72)【発明者】
【氏名】陶 ▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】靖 霄
【審査官】大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109246672(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第01715718(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
H04M 1/00
H04M 1/72412
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法であって、前記ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを備え、前記TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを備え、前記端末デバイスおよび前記第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、前記端末デバイスおよび前記第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して通信し、前記方法は、
前記端末デバイスによって、第1のモードであるように前記TWSブルートゥースヘッドセットを制御するステップであって、前記第1のモードでは、前記第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、前記第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される、ステップと、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、前記第1のイヤーバッドによって第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために前記第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、前記第2の音信号を前記第2のイヤーバッドに送信するステップと、
前記端末デバイスによって、前記第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信するステップと、
前記第2のイヤーバッドによって、第3の音信号を取得するために前記伴奏オーディオおよび前記第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うステップと、
前記第2のイヤーバッドによって、前記第3の音信号を再生するステップと
を含むブルートゥース通信方法。
【請求項2】
前記第1のイヤーバッドによって、前記端末デバイスに前記第1の音信号を送信するステップと、
前記端末デバイスによって、前記第1の音信号を記憶するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末デバイスによって、第1のモードであるように前記TWSブルートゥースヘッドセットを制御する前記ステップは、
前記第1のモードが有効にされるとき、前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるステップであって、前記第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、前記第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである、ステップ
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末デバイスによって、前記第1のモードを有効にするための命令を受信するステップと、
前記有効命令に応答して、前記第1のモードを有効にするステップと
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップは、
前記端末デバイスによって、前記TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報を検出するステップであって、前記装着ステータス情報は、前記TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるかまたは未装着状態であるかを示すために使用される、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記装着ステータス情報に基づいて前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てるステップであって、前記未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは前記音収集ロールであり、前記装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは前記音再生ロールである、ステップと
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップは、
前記端末デバイスによって、ロール選択インタフェースを表示するステップであって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、前記ロール選択インタフェース内に表示され、前記オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信するステップと、
前記端末デバイスによって、前記選択命令に従って前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てるステップと
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項7】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップは、
前記端末デバイスによって、ロール選択インタフェースを表示するステップであって、前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、前記ロール選択インタフェース内に表示され、前記オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信するステップと、
前記端末デバイスによって、前記選択命令に従って前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるステップと、
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドに割り当てられた前記オーディオロールに基づいて、前記TWSブルートゥースヘッドセット内で他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるステップと
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項8】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップは、
前記端末デバイスによって、前記TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てるステップ
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項9】
前記端末デバイスによって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前記ステップは、
前記端末デバイスによって、前記第1のモードの前記TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールに基づいて、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てるステップ
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項10】
端末デバイスであって、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドであり、第3のブルートゥースリンクは、前記第1のイヤーバッドと前記第2のイヤーバッドとの間に確立される、リンク確立モジュールと、
第1のモードであるように前記TWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成された制御モジュールであって、前記第1のモードでは、前記第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、前記第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される、制御モジュールと、
前記端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、前記第2のブルートゥースリンクを通して前記第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信するように構成された送信モジュールと
を備える端末デバイス。
【請求項11】
前記第1のイヤーバッドによって前記第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、前記第1の音信号は、前記第1のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
前記第1の音信号を記憶するように構成された記憶モジュールと
をさらに備える請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記制御モジュールは、
前記第1のモードが有効にされるとき、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、前記第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、前記第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである、
請求項10または11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1のモードを有効にするための命令を受信するように構成された受信モジュールと、
前記有効命令に従って前記第1のモードを有効にするように構成された有効化モジュールと
をさらに備える、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記制御モジュールは、
前記TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報を検出し、前記装着ステータス情報は、前記TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるかまたは未装着状態であるかを示すために使用される、
前記装着ステータス情報に基づいて前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当て、前記未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは前記音収集ロールであり、前記装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは前記音再生ロールである、
ように特に構成される、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記制御モジュールは、
ロール選択インタフェースを表示し、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、前記ロール選択インタフェース内に表示され、前記オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、
前記ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
前記選択命令に従って前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てる
ように特に構成される、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項16】
前記制御モジュールは、
ロール選択インタフェースを表示し、前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、前記ロール選択インタフェース内に表示され、前記オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、
前記ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
前記選択命令に従って前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、
前記第1のイヤーバッドまたは前記第2のイヤーバッドに割り当てられた前記オーディオロールに基づいて、前記TWSブルートゥースヘッドセット内で他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる
ように特に構成される、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項17】
前記制御モジュールは、
前記TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てる
ように特に構成される、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項18】
前記制御モジュールは、
前記第1のモードの前記TWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、前記第1のイヤーバッドおよび前記第2のイヤーバッドに前記オーディオロールを割り当てる
ように特に構成される、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項19】
第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを備える完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットであって、
前記第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立し、前記第2のイヤーバッドと第3のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
前記第2のイヤーバッドは、前記端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
前記TWSブルートゥースヘッドセットが第1のモードであり、前記端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、前記第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために前記第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、前記第3のブルートゥースリンクを通して前記第2のイヤーバッドに前記第2の音信号を送信するようにさらに構成され、
前記第2のイヤーバッドは、前記端末デバイスによって前記第2のブルートゥースリンクを通して送信された伴奏オーディオを受信し、第3の音信号を取得するために前記伴奏オーディオおよび前記第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行って、前記第3の音信号を再生するようにさらに構成される、
完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット。
【請求項20】
前記第1のイヤーバッドは、前記端末デバイスに前記第1の音信号を送信するようにさらに構成される、請求項19に記載のTWSブルートゥースヘッドセット。
【請求項21】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、可読記憶媒体内に記憶され、通信装置の少なくとも1つのプロセッサは、前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み出すことがあり、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記通信装置が、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法を行うように、前記コンピュータプログラムを実行する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、より詳細には、ブルートゥース通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2019年12月25日に中国特許庁に出願された、「BLUETOOTH COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第201911357681.6号の優先権を主張するものであり、この特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
近年、ブルートゥースヘッドセットは、運ぶのに便利、ワイヤがない、長いバッテリ寿命、およびファッションなどの、それらの利点により、より多くの消費者に好まれている。ブルートゥースヘッドセットは、ユーザが、厄介な電気ワイヤに悩まされることなく、さまざまな方式で通話を容易に続けることができるように、ブルートゥース技術をハンズフリーヘッドセットに適用する。
【0004】
現在、完全ワイヤレスステレオ(true wireless stereo,TWS)ブルートゥースヘッドセットが登場している。TWSブルートゥースヘッドセットは、主イヤーバッドと、副イヤーバッドとを含み、主イヤーバッドおよび副イヤーバッドは、同時に使用されてもよいし、別々に使用されてもよい。主イヤーバッドおよび副イヤーバッドが同時に使用されるとき、ブルートゥース接続が、主イヤーバッドと端末デバイス(たとえば、携帯電話)との間で確立され、ブルートゥース接続は、主イヤーバッドと副イヤーバッドとの間でも確立される。データは、副イヤーバッドと端末デバイスとの間で直接的に送られず、主イヤーバッドは、端末デバイスによって送信されたデータを副イヤーバッドにフォワーディングする、または主イヤーバッドは、副イヤーバッドから端末デバイスにデータをフォワーディングする。
【0005】
しかしながら、既存のTWSブルートゥースヘッドセットは、比較的少ない機能を有し、ユーザ要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【0006】
本出願の実施形態は、TWSブルートゥースヘッドセットが音詳細ピックアップに関するユーザの高い要求を満たし、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施することを可能にするために、ブルートゥース通信方法および装置を提供する。
【0007】
本出願の第1の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、TWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のブルートゥースは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用され、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信し、
端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行い、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0008】
例示的な方式では、方法は、以下をさらに含む。第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは、第1の音信号を記憶する。
【0009】
本出願の第2の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、TWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用され、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、端末デバイスに第2の音信号を送信し、
端末デバイスは、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0010】
例示的な方式では、方法は、以下をさらに含む。第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは、第1の音信号を記憶する。
【0011】
本出願の第3の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用され、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、この第1の音信号を端末デバイスに送信し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0012】
例示的な方式では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスは、第1の音信号を記憶する。
【0013】
本出願の第1の態様から第3の態様のいずれか1つでは、端末デバイスによって、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御することは、以下を含む。第1のモードが有効にされるとき、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0014】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる前に、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスは、第1のモードを有効にするための命令を受信し、有効命令に応答して第1のモードを有効にする。
【0015】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、任意選択で、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てることは、以下を含む。
端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報を検出し、この装着ステータス情報は、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるかまたは未装着状態であるかを示すために使用され、
端末デバイスは、装着ステータス情報に基づいて第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0016】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、任意選択で、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てることは、以下を含む。
端末デバイスは、ロール選択インタフェースを表示し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含み、
端末デバイスは、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
端末デバイスは、選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0017】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、任意選択で、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てることは、以下をさらに含む。
端末デバイスは、ロール選択インタフェースを表示し、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含み、
端末デバイスは、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
端末デバイスは、選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、
端末デバイスは、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに基づいて、TWSブルートゥースヘッドセット内で他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0018】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、任意選択で、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てることは、以下を含む。
端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0019】
本出願の第1の態様から第3の態様の任意の方式では、任意選択で、端末デバイスによって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てることは、以下を含む。
端末デバイスは、第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0020】
本出願の第4の態様は、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドであり、第3のブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間に確立される、リンク確立モジュールと、
第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成された制御モジュールであって、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される、制御モジュールと、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信するように構成された送信モジュールと
を含む端末デバイスを提供する。
【0021】
可能な実装では、端末デバイスは、
第1のイヤーバッドによって送信された第1のブルートゥースリンクを通して第1の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
第1の音信号を記憶するように構成された記憶モジュールと
をさらに含む。
【0022】
本出願の第5の態様は、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである、リンク確立モジュールと、
第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成された制御モジュールであって、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される、制御モジュールと、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第2の音信号を受信し、この第2の音信号は、収集された第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うことによって第1のイヤーバッドによって取得されるように構成された受信モジュールと、
第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成されたオーディオミキシングモジュールと、
第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成された送信モジュールと
を含む端末デバイスを提供する。
【0023】
可能な実装では、端末デバイスは記憶モジュールをさらに含み、
受信モジュールは、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するようにさらに構成され、この第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される、
記憶モジュールは、第1の音信号を記憶するように構成される。
【0024】
本出願の第6の態様は、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである、リンク確立モジュールと、
第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成された制御モジュールであって、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される、制御モジュールと、
端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドによって送信される第1の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、この第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成されたサウンドエフェクト処理モジュールと、
第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成されたオーディオミキシングモジュールと、
第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成された送信モジュールと
を含む端末デバイスを提供する。
【0025】
可能な実装では、端末デバイスは記憶モジュールをさらに含み、
受信モジュールは、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するようにさらに構成され、この第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集され、
記憶モジュールは、第1の音信号を記憶するように構成される。
【0026】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、制御モジュールは、以下のように特に構成される。
第1のモードが有効にされるとき、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0027】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、端末デバイスは有効化モジュールをさらに含み、
受信モジュールは、第1のモードを有効にするための命令を受信するようにさらに構成され、
有効化モジュールは、有効命令に従って第1のモードを有効にするように構成される。
【0028】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、任意選択で、制御モジュールは、
TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報を検出し、この装着ステータス情報は、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるかまたは未装着状態であるかを示すために使用される、
装着ステータス情報に基づいて第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである、
ように特に構成される。
【0029】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、任意選択で、制御モジュールは、
ロール選択インタフェースを表示し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、
ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる
ように特に構成される。
【0030】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、任意選択で、制御モジュールは、
ロール選択インタフェースを表示し、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、
ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、
選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、
第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに基づいて、TWSブルートゥースヘッドセット内で他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる
ように特に構成される。
【0031】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、任意選択で、制御モジュールは、
TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる
ように特に構成される。
【0032】
本出願の第3の態様から第6の態様のいずれか1つでは、任意選択で、制御モジュールは、
第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる
ように特に構成される。
【0033】
本出願の第7の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第3のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第1のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信するようにさらに構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された伴奏オーディオを受信し、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行って、第3の音信号を再生するようにさらに構成される。
【0034】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0035】
本出願の第8の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第1のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第13のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第2の音信号を送信するようにさらに構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された第3の音信号を受信して、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、この第3の音信号は、端末デバイスが伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行った後で取得される。
【0036】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0037】
本出願の第9の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第1のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された第3の音信号を受信して、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、この第3の音信号は、端末デバイスが伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行った後で取得され、第2の音信号は、端末デバイスが第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行った後で取得される。
【0038】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0039】
本出願の第10の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、TWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは第1の音信号を収集し、第2のイヤーバッドは第4の音信号を収集し、
端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、
第1のイヤーバッドは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
第2のイヤーバッドは、第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第6の音信号を取得するために第5の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
第1のイヤーバッドは第3の音信号を再生し、第2のイヤーバッドは第6の音信号を再生する。
【0040】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。第1のイヤーバッドは端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは第1の音信号を記憶する。
【0041】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。第2のイヤーバッドは端末デバイスに第4の音信号を送信し、端末デバイスは第4の音信号を記憶する。
【0042】
本出願の第11の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集して、この第1の音信号を端末デバイスに送信し、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集して、この第4の音信号を端末デバイスに送信し、
端末デバイスは、第1の音信号および/または第4の音信号に基づいて、再生されることになる音信号を取得し、
端末デバイスは、再生されることになる音信号を第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに送信し、
第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、再生されることになる音信号を再生する。
【0043】
可能な実装では、端末デバイスが、第1の音信号および/または第4の音信号に基づいて、再生されることになる音信号を取得することは、以下を含む。
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第6の音信号を取得するために第5の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、再生されることになる第3の音信号を第1のイヤーバッドに送信し、
端末デバイスは、再生されることになる第6の音信号を第2のイヤーバッドに送信する。
【0044】
可能な実装では、端末デバイスが、第1の音信号および/または第4の音信号に基づいて、再生されることになる音信号を取得することは、以下を含む。
端末デバイスは、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から1つの信号を選択し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
端末デバイスは、再生されることになる音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0045】
可能な実装では、端末デバイスは、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から1つの信号を選択することは、以下を含む。
端末デバイスは、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集された音信号を選択する。
【0046】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶する。
【0047】
本出願の第12の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスと第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のブルートゥースは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集して、この第1の音信号を端末デバイスに送信し、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集して、この第4の音信号を端末デバイスに送信し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号または第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドに第3の音信号を送信し、
主イヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの副イヤーバッドに第3の音信号を送信し、
主イヤーバッドおよび副イヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0048】
可能な実装では、端末デバイスが、第2の音信号を取得するために第1の音信号または第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うことは、以下を含む。
端末デバイスは、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集された音信号を選択し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。
【0049】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。
端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶する。
【0050】
本出願の第13の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のブルートゥースは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、
端末デバイスは、第1のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、
第1のイヤーバッドは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
第1のイヤーバッドは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、
第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0051】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。第1のイヤーバッドは端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは第1の音信号を記憶する。
【0052】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。
【0053】
本出願の第14の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイおよびと第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、端末デバイスに第1の音信号を送信し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに送信し、
第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0054】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスは、第1の音信号を記憶する。
【0055】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。
【0056】
本出願の第15の態様は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信システムは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含み、TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のブルートゥースは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。方法は、以下を含む。
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、端末デバイスに第1の音信号を送信し、
端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
端末デバイスは、第3の音信号を第1のイヤーバッドに送信し、
第1のイヤーバッドは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、
第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0057】
可能な実装では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスは、第1の音信号を記憶する。
【0058】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。
【0059】
本出願の第16の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは第1の音信号を収集するようにさらに構成され、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集するようにさらに構成され、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された伴奏オーディオを受信し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行って、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された伴奏オーディオを受信し、第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第6の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第5の音信号に対してオーディオミキシング処理を行って、第6の音信号を再生するようにさらに構成される。
【0060】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0061】
可能な実装では、第2のイヤーバッドは、端末デバイスに第4の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0062】
本出願の第17の態様は端末デバイスを提供し、この端末デバイスは、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである、リンク確立モジュールと、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信し、第2のイヤーバッドによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された第4の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、第1の音信号は第1のイヤーバッドによって収集され、第4の音信号は、第2のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
第1の音信号および/または第4の音信号に基づいて、再生されることになる音信号を取得するように構成された処理モジュールと、
再生されることになる音信号を、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに送信し、再生されることになる音信号を、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに送信するように構成された送信モジュールと
を含む。
【0063】
可能な実装では、処理モジュールは、
第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第6の音信号を取得するために第5の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、
再生されることになる第3の音信号を、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに送信し、
再生されることになる第6の音信号を、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに送信する
ように特に構成される。
【0064】
可能な実装では、処理モジュールは、
処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から1つの信号を選択し、
第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、
再生されることになる音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う
ように特に構成される。
【0065】
可能な実装では、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から1つの信号を選択することは、
処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集された音信号を選択すること
を含む。
【0066】
可能な実装では、端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含む。
【0067】
本出願の第18の態様は端末デバイスを提供し、この端末デバイスは、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドであり、第3のブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間に確立される、リンク確立モジュールと、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信し、第2のイヤーバッドによって第2のブルートゥースリンクを通して送られた第4の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
第2の音信号を取得するために第1の音信号または第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成されたサウンドエフェクト処理モジュールと、
第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成されたオーディオミキシングモジュールと、
TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成された送信モジュールと
を含む。
【0068】
可能な実装では、サウンドエフェクト処理モジュールは、処理されることになる信号として、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集される音信号を選択し、第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように特に構成される。
【0069】
可能な実装では、端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含む。
【0070】
本出願の第19の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第3のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集するように構成され、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスによって送信された伴奏オーディオを受信し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行い、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するようにさらに構成され、
第1のイヤーバッドは、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生するようにさらに構成される。
【0071】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0072】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。
【0073】
本出願の第20の態様は端末デバイスを提供し、この端末デバイスは、
第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成されたリンク確立モジュールであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである、リンク確立モジュールと、
TWSブルートゥースヘッドセットは第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するように構成された受信モジュールであって、第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される、受信モジュールと、
第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成されたサウンドエフェクト処理モジュールと、
第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成されたオーディオミキシングモジュールと、
第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成された送信モジュールと
を含む。
【0074】
可能な実装では、送信モジュールは、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0075】
可能な実装では、端末デバイスは、第1の音信号を記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含む。
【0076】
可能な実装では、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。
【0077】
本出願の第21の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第3のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成され、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第3の音信号を受信し、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するようにさらに構成され、第3の音信号は、端末デバイスが、第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理およびオーディオミキシング処理を行った後で、取得され、
第1のイヤーバッドは、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、
第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生するようにさらに構成される。
【0078】
本出願の第22の態様は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供し、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、
TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、この第1の音信号を第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに送信するようにさらに構成され、
第1のイヤーバッドは、端末デバイスによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第3の音信号を受信し、第3の音信号を再生するようにさらに構成され、この第3の音信号は、端末デバイスが、第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理およびオーディオミキシング処理を行った後で取得され、
第2のイヤーバッドは、端末デバイスによって第2のブルートゥースリンクを通して送信された第3の音信号を受信し、第3の音信号を再生するようにさらに構成される。
【0079】
本出願の第23の態様は、プロセッサとメモリとトランシーバとを含む端末デバイスを提供する。メモリは、命令を記憶するように構成され、トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、端末デバイスが、本出願の第1の態様から第3の態様および第10の態様から第15の態様の任意の可能な実装において端末デバイスによって行われる方法ステップを行うように、メモリ内に記憶された命令を実行するように構成される。
【0080】
本出願の第24の態様は、プロセッサとメモリとトランシーバとを含むTWSブルートゥースヘッドセットを提供する。メモリは、命令を記憶するように構成され、トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、端末デバイスが、本出願の第1の態様から第3の態様および第10の態様から第15の態様の任意の可能な実装において第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドによって行われる方法ステップを行うように、メモリ内に記憶された命令を実行するように構成される。
【0081】
本出願の第25の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、このコンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、この命令が実行されるとき、コンピュータは、本出願の第1の態様から第3の態様および第10の態様から第15の態様の任意の可能な実装において端末デバイスによって行われる方法ステップを行うことが有効にされる。
【0082】
本出願の第26の態様はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、このコンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、この命令が実行されるとき、コンピュータは、本出願の第1の態様から第3の態様および第10の態様から第15の態様の任意の可能な実装において第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドによって行われる方法ステップを行うことが有効にされる。
【0083】
本出願の実施形態は、ブルートゥース通信システムに適用されるブルートゥース通信方法および装置を提供する。ブルートゥース通信システムは、TWSブルートゥースヘッドセットと、端末デバイスとを含む。TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッドと、第2のイヤーバッドとを含む。端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。第1のイヤーバッドは、ユーザの手に持たれ、第2のイヤーバッドは、ユーザの耳に装着される。端末デバイス上のオーディオアプリが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信する。端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、第2のイヤーバッドは、再生するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行う。ユーザによって手に持たれた第1のイヤーバッドは、音詳細ピックアップに関するユーザの高い要求が満たされることが可能であるように、ユーザの口により近くすることができる。一方のイヤーバッドは手に持たれ、他方は耳に装着される。手に持たれたイヤーバッドは音ピックアップ専用であり、耳に装着されるイヤーバッドは、耳に戻すことに専用である。これは、通常のカラオケ状況でマイクロホンを持つユーザの習慣に合致し、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
図1】本出願の実施形態が適用可能であるブルートゥース通信システムの概略的アーキテクチャ図である。
図2】本出願の実施形態が適用可能である端末デバイスの概略的構造図である。
図3A】本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。
図3B】本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。
図3C】本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。
図3D】本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。
図3E】本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。
図4】本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図5】本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のブルートゥースリンクの概略図である。
図6】本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図7a】ユーザによって第1のモードを有効にすることの概略図である。
図7b】ユーザによって第1のモードを有効にすることの概略図である。
図7c】ユーザによって第1のモードを有効にすることの概略図である。
図8】TWSブルートゥースヘッドセットのロール選択インタフェースの別の概略図である。
図9】第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後のブルートゥース設定インタフェースの概略図である。
図10】第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後のブルートゥース設定インタフェースの別の概略図である。
図11】本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図12】本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のブルートゥースリンクの概略図である。
図13】本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図14】本出願の実施形態3によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図15】本出願の実施形態3によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図16】本出願の実施形態4によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図17】本出願の実施形態4によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図18】本出願の実施形態5によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図19】本出願の実施形態5によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図20】TWSブルートゥースヘッドセットの設定インタフェースの概略図である。
図21】本出願の実施形態6によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図22】本出願の実施形態6によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図23】本出願の実施形態7によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図24】本出願の実施形態7によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図25】本出願の実施形態8によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図26】本出願の実施形態8によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図27】本出願の実施形態9によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図28】本出願の実施形態9によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図29】本出願の実施形態10によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。
図30】本出願の実施形態10によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。
図31】本出願の実施形態11による端末デバイスの概略的構造図である。
図32】本出願の実施形態12による端末デバイスの概略的構造図である。
図33】本出願の実施形態13による端末デバイスの概略的構造図である。
図34】本出願の実施形態14によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。
図35】本出願の実施形態15によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。
図36】本出願の実施形態16によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。
図37】本出願の実施形態17による端末の概略的構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
本出願の実施形態は、ブルートゥース通信方法を提供する。図1は、本出願の実施形態が適用可能であるブルートゥース通信システムの概略的アーキテクチャ図である。図1を参照すると、ブルートゥース通信システムは、端末デバイス10と、ブルートゥースヘッドセット20とを含む。端末デバイス10およびブルートゥースヘッドセットは、ブルートゥースリンクを通じて通信する。
【0086】
本出願の実施形態では、ブルートゥースヘッドセットは、ブルートゥース通信プロトコルをサポートするヘッドセットである。ブルートゥース通信プロトコルは、従来のブルートゥースプロトコルであってよく、従来のブルートゥースプロトコルは、古典的ブルートゥースプロトコルとも呼ばれる。代替として、ブルートゥース通信プロトコルは、ブルートゥース低エネルギー(Bluetooth low energy,BLE)ブルートゥースプロトコルであってよい。ブルートゥースプロトコルの進化に伴って、ブルートゥース通信プロトコルは、将来リリースされることになる別のブルートゥースプロトコルであってもまたよい。ブルートゥース技術の開発に伴って、ブルートゥース通信プロトコルのバージョンは変化し続ける。本出願の実施形態におけるブルートゥース通信プロトコルのバージョンは、以下のバージョン、すなわち、バージョン1.0、バージョン2.0、バージョン3.0、またはバージョン4.0、のいずれか1つであってよい。
【0087】
本出願の実施形態におけるブルートゥースヘッドセットは、TWSブルートゥースヘッドセットである。TWSブルートゥースヘッドセットは、2つのイヤーバッド、すなわち、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとを含む。第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、主イヤーバッドおよび副イヤーバッドとも呼ばれる。別のブルートゥースヘッドセットとは異なり、TWSブルートゥースヘッドセットでは、主イヤーバッドおよび副イヤーバッドは、ブルートゥースプロトコルを使用することによってデータ伝送を行ってよく、主イヤーバッドは、主イヤーバッドと副イヤーバッドとの間のブルートゥースリンクを通して副イヤーバッドにデータを送信する。ヘッドセットが持ち運びおよび使用により好都合であるように、主イヤーバッドと副イヤーバッドとの間に接続ケーブルはなく、2つのイヤーバッドは、ワイヤレス方式で互いに通信する。2つのタイプのブルートゥースヘッドセットがある。ヘッドマウントタイプおよびインイヤータイプである。本出願の実施形態におけるTWSブルートゥースヘッドセットは、インイヤータイプである。
【0088】
本出願の実施形態では、端末デバイス10は、携帯電話、コンピュータ、多機能テレビ、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、産業デバイスなどであってよい。図2は、本出願の実施形態が適用可能である端末デバイスの概略的構造図である。図2を参照すると、端末デバイス10は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus,USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセットジャック170D、センサ180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module)カードインタフェース195などを含んでよい。この実施形態に図示される構造は端末デバイス10に関する特定の制限を構成しないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、端末デバイス10は、図に図示される構成要素よりも多いまたは少ない構成要素を含んでもよいし、いくつかの構成要素を組み合わせてもよいし、いくつかの構成要素を分けてもよいし、異なる構成要素配列を有してもよい。図に図示される構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実施されてよい。
【0089】
プロセッサ110は、1つまたは複数の処理ユニットを含んでよい。たとえば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor,AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit,GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor,ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit,NPU)を含んでよい。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよいし、1つまたは複数のプロセッサに統合されてもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス10は、代替として、1つまたは複数のプロセッサ110を含んでよい。コントローラは、端末デバイス10の神経中枢および指令中枢であってよい。コントローラは、命令フェッチおよび命令実行の制御を完成するために、命令動作コードおよび時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。メモリは、プロセッサ110内にさらに配置されてよく、命令およびデータを記憶するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、使用されたばかりのまたはプロセッサ110によって循環的に使用される命令またはデータを記憶し得る。プロセッサ110が、命令またはデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサ110は、メモリから命令またはデータを直接的に呼び出し得る。これは、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減少させ、それによって、端末デバイス10のシステム効率を改善する。
【0090】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つまたは複数のインタフェースを含んでよい。インタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit,I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound,I2S)インタフェース、パルスコード変調(pulse code modulation,PCM)インタフェース、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter,UART)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(mobile industry processor interface,MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output,GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus,USB)インタフェースなどを含んでよい。USBインタフェース130は、USB標準規格に準拠するインタフェースであり、具体的には、ミニUSBインタフェース、マイクロUSBインタフェース、USBタイプ-Cインタフェースなどであってよい。USBインタフェース130は、端末デバイス10を充電するために充電器に接続するように構成されてもよいし、端末デバイス10と周辺デバイスとの間でデータを送るように構成されてもよいし、ヘッドセットを使用することによってオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成されてもよい。
【0091】
本発明のこの実施形態において図示されるモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための例にすぎず、端末デバイス10の構造に関する制限を構成しないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、端末デバイス10は、代替として、前述実施形態におけるインタフェース接続モードとは異なるインタフェース接続モードを使用してもよいし、複数のインタフェース接続モードの組み合わせを使用してもよい。
【0092】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受信するように構成される。充電器は、ワイヤレス充電器であってもよいし、ワイヤード充電器であってもよい。ワイヤード充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、ワイヤード充電器からUSBインタフェース130を通して充電入力を受信し得る。ワイヤレス充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、端末デバイス10のワイヤレス充電コイルを使用することによって、ワイヤレス充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電しながら電力管理モジュール141を使用することによって、端末デバイス10に電力を供給する。
【0093】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110を接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142の入力および/または充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイ194、カメラ193、ワイヤレス通信モジュール160などに電力を供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクルカウント、およびバッテリ健康ステータス(電気漏洩またはインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成されてよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替として、プロセッサ110内に配置されてよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141および充電管理モジュール140は、代替として、同じデバイス内に配置されてもよい。
【0094】
端末デバイス10のワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを使用することによって実施されてよい。アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送出および受信するように構成される。端末デバイス10内の各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成されてよい。異なるアンテナは、アンテナ利用を改善するようにさらに多重化されてよい。たとえば、アンテナ1は、ワイヤレスローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて使用されてよい。
【0095】
モバイル通信モジュール150は、端末デバイス10において2G、3G、4G、5Gなどを含むワイヤレス通信に使用される解決策を提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器などを含んでよい。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングまたは増幅などの処理を行って、処理された電磁波を、復調のためにモデムプロセッサに送り得る。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、アンテナ1を通した放射のために信号を電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてよい。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールおよびプロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールは、同じデバイス内に配置されてよい。
【0096】
モデムプロセッサは、変調器と、復調器とを含んでよい。変調器は、送信されることになる低周波数ベースバンド信号を中間高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、復調を通して取得された低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送る。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次いで、アプリケーションプロセッサに送られる。アプリケーションプロセッサは、デバイス(スピーカ170A、受信機170Bなどに限定されない)オーディオデバイスを使用することによって音信号を出力する、または、ディスプレイ194を通して画像もしくはビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立した構成要素であってよい。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立してよく、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュールと同じデバイス内に配置される。
【0097】
ワイヤレス通信モジュール160は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks,WLAN)、ブルートゥース、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system,GNSS)、周波数変調(frequency modulation,FM)、NFC、赤外線(infrared,IR)技術などを含む、端末デバイス10に適用されるワイヤレス通信解決策を提供し得る。ワイヤレス通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つまたは複数のデバイスであってよい。ワイヤレス通信モジュール160は、アンテナ2を通して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリングを行って、処理された信号をプロセッサ110に送信する。ワイヤレス通信モジュール160はさらに、送信されることになる信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を行い、処理された信号を、アンテナ2を通した放射のために電磁波に変換し得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、端末デバイス10がワイヤレス通信技術を使用することによってネットワークおよび別のデバイスと通信することができるように、端末デバイス10のアンテナ1はモバイル通信モジュール150に結合され、アンテナ2はワイヤレス通信モジュール160に結合される。ワイヤレス通信技術は、GSM、GPRS、CDMA、WCDMA、TD-SCDMA、LTE、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術などを含んでよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system,GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system,GLONASS)、北斗航法衛星システム(beidou navigation satellite system,BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system,QZSS)、および/または静止衛星型補強システム(satellite based augmentation systems,SBAS)を含んでよい。
【0099】
電子デバイス10は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、表示機能を実施してよい。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的計算および幾何学的計算を行い、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、表示情報を生成または変更するために命令を実行する1つまたは複数のGPUを含んでよい。
【0100】
ディスプレイ194は、画像、ビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode,FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode,QLED)などであってよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス10は、1つまたはN個のディスプレイ194を含んでよく、ここで、Nは1よりも大きい正の整数である。
【0101】
端末デバイス10は、ISP、1つまたは複数のカメラ193、ビデオコーデック、GPU、1つまたは複数のディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、撮影機能を実施してよい。
【0102】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network,NN)コンピューティングプロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照することによって、たとえば、ヒト脳ニューロン間の転送モードを参照することによって、入力情報をすばやく処理し、自己学習をさらに連続的に行い得る。端末デバイス10の、人工認識、たとえば、画像認識、顔認識、発話認識、およびテキスト理解などのアプリケーションは、NPUを通して実施されてよい。
【0103】
外部メモリインタフェース120は、端末デバイス10の記憶容量を拡張するように、外部記憶カードたとえばマイクロSDカードに接続するように構成されてよい。外部記憶カードは、データ記憶機能を実施するために、外部メモリインタフェース120を通してプロセッサ110と通信する。たとえば、音楽、写真、およびビデオなどのデータファイルは、外部メモリカード内に記憶される。
【0104】
内部メモリ121は、1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶するように構成されてよく、この1つまたは複数のコンピュータプログラムは命令を含む。プロセッサ110は、端末デバイス10が、本出願のいくつかの実施形態で提供される音声切り換え方法、さまざまな機能アプリケーション、データ処理などを行うように、内部メモリ121に記憶された命令を稼働させ得る。内部メモリ121は、プログラム記憶エリアと、データ記憶エリアとを含んでよい。プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステムを記憶し得る。プログラム記憶エリアは、1つまたは複数のアプリケーション(たとえば、GalleryおよびContacts)などをさらに記憶し得る。データ記憶エリアは、端末デバイス10の使用中に作成されたデータ(たとえば、写真および連絡先)などを記憶し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュストレージデバイス、またはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage,UFS)をさらに含んでよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、端末デバイス10が、本出願の実施形態で提供される音声切り換え方法、さまざまな機能アプリケーション、およびデータ処理を行うことを可能にするために、内部メモリ121に記憶された命令および/またはプロセッサ110に配置されたメモリに記憶された命令を稼働させ得る。
【0105】
端末デバイス10は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、オーディオ機能、たとえば、音楽再生および記録を実施してよい。オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化および復号するようにさらに構成されてよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110内に配置されてよい、または、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールはプロセッサ110内に配置される。「ホーン」とも呼ばれるスピーカ170Aは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成される。端末デバイス10は、スピーカ170Aによってハンズフリーモードで音楽を聴くまたは電話に出るために使用されてよい。「イヤーピース」とも呼ばれる受信機170Bは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成される。端末デバイス10を使用することによって電話が応答されたまたは発話情報が受信されたとき、受信機170Bは、発話を受信するためにヒトの耳の近くに置かれてよい。「マイク」または「マイクロホン」とも呼ばれるマイクロホン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成される。電話をかけるまたは発話情報を送信するとき、ユーザは、音信号をマイクロホン170Cに入力するためにヒトの口をマイクロホン170Cの近くに移動させることによって、音を出してよい。少なくとも1つのマイクロホン170Cが、端末デバイス10内に配置されてよい。いくつかの他の実施形態では、2つのマイクロホン170Cが、音信号を収集することに加えてノイズ減少機能を実施するために、端末デバイス10内に配置されてよい。いくつかの他の実施形態では、3つ、4つ、またはこれより多いマイクロホン170Cが、代替として、音信号を収集する、ノイズを減少させる、音源を識別する、指向性記録機能を実施する、などのために、端末デバイス10内に配置されてよい。ヘッドセットジャック170Dは、ワイヤードヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインタフェース130であってもよいし、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform,OMTP)標準インタフェースまたは米国セルラー電気通信協会(cellular telecommunications industry association of the USA,CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0106】
センサ180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含んでよい。
【0107】
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換することができる。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置されてよい。抵抗型圧力センサ、誘導性圧力センサ、および容量型圧力センサなどの複数のタイプの圧力センサ180Aがある。容量型圧力センサは、導電材料を含む少なくとも2つの平行プレートを含んでよい。力が圧力センサ180Aに加えられるとき、電極間の容量は変化する。端末デバイス10は、容量変化に基づいて圧力強度を決定する。ディスプレイ194上でタッチ動作が行われるとき、端末デバイス10は、圧力センサ180Aを使用することによってタッチ動作の強度を検出する。端末デバイス10は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチ場所をさらに計算し得る。いくつかの実施形態では、同じタッチ場所で行われるが異なるタッチ動作強度を有するタッチ動作は、異なる動作命令に対応し得る。たとえば、タッチ動作強度が第1の圧力閾値よりも低いタッチ動作がメッセージングアプリケーションアイコン上で行われるとき、SMSメッセージを見るための命令が実行される。タッチ動作強度が第1の圧力閾値よりも大きいまたはこれに等しいタッチ動作がメッセージングアプリケーションアイコン上で行われるとき、新しいSMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0108】
ジャイロスコープセンサ180Bは、端末デバイス10のモーションポスチャを決定するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、3つの軸(すなわち、軸x、y、およびz)の周囲の端末デバイス10の角速度は、ジャイロスコープセンサ180Bを使用することによって決定さてよい。ジャイロスコープセンサ180Bは、撮影中に画像安定化を実施するように構成されてよい。たとえば、シャッターが押されたとき、ジャイロスコープセンサ180Bは、画像安定化を実施するために、端末デバイス10が細かく震える角度を検出し、この角度に基づく計算を通して、レンズモジュールが補償することが必要な距離を取得し、レンズが逆モーションを通じて端末デバイス10の震えを相殺することを可能にする。ジャイロスコープセンサ180Bは、ナビゲーションシナリオ、モーションを感知するゲームシナリオなどでさらに使用されることがある。
【0109】
加速度センサ180Eは、端末デバイス10のさまざまな方向で(通常は、3つの軸上の)加速度を検出してよく、端末デバイス10が静止しているとき重力の値および方向を検出し得る。加速度センサ180Eは、電子デバイスのポスチャを識別するようにさらに構成されてよく、ランドスケープモードとポートレートモードを切り換える際および万歩計などのアプリケーションで使用される。
【0110】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。端末デバイス10は、赤外線方式またはレーザ方式で距離を測定し得る。いくつかの実施形態では、撮影シナリオにおいて、端末デバイス10は、すばやいピント合わせを実施するために、距離センサ180Fを使用することによって距離を測定し得る。
【0111】
光近接センサ180Gは、たとえば、発光ダイオード(LED)および光検出器、たとえば、フォトダイオードを含んでよい。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであってよい。端末デバイス10は、発光ダイオードを使用することによって赤外光を発する。端末デバイス10は、フォトダイオードを使用することによって、近くの物体からの赤外線反射光を検出する。十分な反射光を検出するとき、端末デバイス10の近くに物体があることが決定され得る。不十分な反射光を検出したとき、端末デバイス10は、端末デバイス10の近くに物体がないことを決定し得る。端末デバイス10は、端末デバイス10が電力を節約するために画面を自動的にオフにするように、ユーザが通話のために耳の近くで端末デバイス10を持っていることを、光近接センサ180Gを使用することによって検出し得る。光近接センサ180Gは、画面ロック解除またはロックを自動的に行うためにスマートカバーモードまたはポケットモードで使用されてもよい。
【0112】
周辺光センサ180Lは、周辺光の明るさを感知するように構成される。端末デバイス10は、感知された周辺光の明るさに基づいて、ディスプレイ194の明るさを適応的に調整し得る。周辺光センサ180Lは、撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するようにさらに構成されてよい。周辺光センサ180Lは、誤ったタッチを回避するために、端末デバイス10がポケットにあるかどうかを検出するために近接センサ180Gとさらに協働してよい。
【0113】
指紋センサ180H(指紋認識器とも呼ばれる)は、指紋を収集するように構成される。端末デバイス10は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋に基づいたロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋に基づいた撮影、指紋に基づいた電話応答などを実施することがある。
【0114】
タッチセンサ180Kは、タッチパネルまたはタッチセンシティブサーフェスと呼ばれることもある。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよい。タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194はタッチスクリーンを形成し、タッチスクリーンは、「タッチ制御スクリーン」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上でまたはその近くで行われるタッチ動作を検出するように構成される。タッチセンサは、タッチイベントのタイプを決定するために、検出されたタッチ動作をアプリケーションプロセッサに転送してよい。タッチ動作に関連する視覚的出力は、ディスプレイ194を使用することによって提供されてよい。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替として、端末デバイス10の表面上の、ディスプレイ194の場所とは異なる場所に配置されてよい。
【0115】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、ヒト声帯部の振動骨の振動信号を取得することがある。骨伝導センサ180Mは、血圧鼓動信号を受信するために、ヒトの脈拍と接触してもよい。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替として、骨伝導ヘッドセットを形成するためにヘッドセット内に配置されてよい。オーディオモジュール170は、音声機能を実施するために、声帯部の振動骨のものであり骨伝導センサ180Mによって取得される振動信号に基づいた解析を通して音声信号を取得し得る。アプリケーションプロセッサは、心拍数検出機能を実施するために、骨伝導センサ180Mによって取得される血圧鼓動信号に基づいて心拍数情報を解析し得る。
【0116】
キー190は、電力キー、ボリュームキーなどを含む。キー190は、機械的ボタンまたはタッチセンシティブキーであってよい。端末デバイス10は、キー入力を受信し、端末デバイス10のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成してよい。
【0117】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、端末デバイス10との接触またはこれからの分離を実施するために、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよいし、SIMカードインタフェース195から除去されてもよい。端末デバイス10は、1つまたはN個のSIMカードインタフェースをサポートすることができ、ここで、Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートしてよい。複数のカードが同じSIMカードインタフェース195に同時に挿入されてよい。複数のカードは、同じタイプであってもよいし、異なるタイプであってもよい。SIMカードインタフェース195は、異なるタイプのSIMカードと適合してよい。SIMカードインタフェース195は、外部メモリカードとも適合してよい。端末デバイス10は、通話およびデータ通信などの機能を実施するために、SIMカードを通してネットワークと相互作用する。いくつかの実施形態では、端末デバイス10は、eSIM、すなわち、埋め込み型SIMカードを使用する。eSIMカードは、端末デバイス10に埋め込まれてよく、端末デバイス10から分離可能である。
【0118】
現在、TWSブルートゥースヘッドセットは、一般に、音楽を聴き、電話をかけて受けるという基本機能のみを有し、ブルートゥースヘッドセットの機能は、比較的シンプルである。TWSブルートゥースヘッドセットのアプリケーションシナリオを拡充し、TWSブルートゥースヘッドセットに関するユーザの多機能要求を満たすために、本出願の実施形態は、ブルートゥース通信方法を提供する。ブルートゥース通信方法は、ユーザが携帯電話を使用して、カラオケ、ライブブロードキャスト、ショートビデオ記録、Vlog記録などを行うことを可能にする。前述のシナリオでは、音ピックアップおよび/または録音は、行われる必要がある。音ピックアップとは、ユーザ音信号を収集することであり、録音とは、音信号を記憶することである。
【0119】
近年、ブルートゥースヘッドセットおよびブルートゥースマイクロホンは、運ぶのに便利、ワイヤがない、長いバッテリ寿命、およびファッションなどのそれらの利点により、社会から大いに注目を集めている。一般に、ブルートゥースヘッドセットは、音ピックアップと音再生の両方に使用可能である。たとえば、ブルートゥースヘッドセット上のマイクロホンは、音ピックアップに使用されてよく、ブルートゥースヘッドセット上のスピーカは、音再生に使用されてよい。
【0120】
既存の解決策では、ヘッドマウントブルートゥースヘッドセットは、カラオケを行うために使用されることがある。ヘッドマウントブルートゥースヘッドセットは、本出願のこの実施形態におけるインイヤーTWSブルートゥースヘッドセットとは異なることが理解され得る。ヘッドマウントブルートゥースヘッドセットは、個人的な解決策を使用し、専用アプリケーション(application,APP)に縛られることのみが可能であり、音ピックアップまたは記録を必要とする別のサードパーティアプリにはそれほど適応可能でない。加えて、ヘッドマウントブルートゥースヘッドセットは、音ピックアップを行うとき、以下の問題をさらに有する。(1)ブルートゥースヘッドセットのマイクロホンは、ユーザ口から比較的に遠く離れているので、音詳細ピックアップに関するユーザの高い要求が満たされることが可能である。(2)両方のブルートゥースヘッドホンは、音を捕捉するために耳の上に装着され、これは、ユーザが歌っているときにマイクロホンを持つというユーザの習慣に適合しない。(3)ブルートゥースヘッドセットは、リアルタイムインイヤーモニタリングをサポートすることができない。
【0121】
従来の技術における問題を解決するために、本発明の実施形態は、ブルートゥース通信方法を提供する。通信方法では、動作モード、たとえば、第1のモードは、TWSブルートゥースヘッドセットに追加される必要がある。第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用され、第1のイヤーバッドは、ユーザの手に持たれてよく、第2のイヤーバッドは、ユーザの耳の上に装着されてよい。ユーザによって手に持たれた第1のイヤーバッドは、ユーザの高い要求が満たされることが可能である音詳細ピックアップに関するように、ユーザの口により近くすることができる。一方のイヤーバッドは手に持たれ、他方は耳に装着される。手に持たれたイヤーバッドは音ピックアップ専用であり、耳に装着されるイヤーバッドはリッスンバック(listenback)専用である。これは、通常のカラオケ状況でマイクロホンを持つユーザの習慣に合致し、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施することができる。
【0122】
インイヤーモニタは、カラオケシナリオでは非常に重要である。ユーザまたは歌手の場合、ユーザまたは歌手は、おそらく、歌っている間に自分自身の音声を適切に聞くことはできず、したがって、インイヤーモニタは、自分の音声が音痴であるまたは音程が狂っているかを監視するために使用される必要がある。加えて、ユーザまたは歌手は、おそらく、伴奏を聞くことができない、または伴奏が遅延し、インイヤーモニタは、歌手の耳に伴奏を送信することができる。本出願のこの実施形態では、インイヤーモニタは、ユーザがユーザの音および伴奏を聞くことができるように、耳の上に装着されたイヤホンを使用することによってユーザに伴奏およびユーザの音を送ることができる。
【0123】
本出願のこの実施形態における収集された音声信号は、高解像度音声であってよい。高解像度音声は、広帯域音声とも呼ばれ、セルラーネットワーク、携帯電話、およびワイヤレスヘッドセット内で高解像度の自然な音声を送ることができるオーディオ技術である。従来の狭帯域電話と比較して、HD音声は、音声品質を大きく改善し、耳の負荷を減少させる。改善されたサブバンドコーデック(subband codec,mSBC)音声符号化および復号化技術を使用することによって、ワイヤレスブルートゥースヘッドセットはまた、高解像度音声をサポートし始め、ハンズフリー通話と高い音声品質を組み合わせる。したがって、本出願のこの実施形態におけるTWSブルートゥースヘッドセットは、高解像度音声伝送をサポートすることができる。
【0124】
本出願のこの実施形態では、高解像度音声のサンプリング周波数は、32KHzまたは48KHzであってよく、伝送に使用される帯域幅は、16KHzまたは32KHzに達してよい。言い換えれば、ヘッドセットと端末デバイスとの間のブルートゥースリンクの伝送帯域幅は、16KHzまたは32KHzである。ブルートゥースヘッドセットデータ伝送の符号化方式は、mSBCであってよい。高解像度音声データは、低遅延に関するインイヤーモニタの要求が満たされることが可能であるように、第1のイヤーバッドによって収集される音声信号の、処理された後で第2のヘッドセットに到着する際の遅延が55ms未満であることを可能にする。
【0125】
第1のモードが「カラオケモード」または別のモードと呼ばれることもあることが留意されるべきである。第1のモードの名前は、本出願のこの実施形態では、限定されない。第1のイヤーバッドが音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドが音信号を再生するために使用されるすべてのモードは、本出願の保護範囲に含まれる。第1のモードでは、ユーザは、カラオケを行うことができるだけでなく、ライブブロードキャスト、ショートビデオ記録、Vlog記録、音声通話などを行うこともできる。
【0126】
本出願のいくつかの実施形態では、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドの両方は、サービス接続を行うために端末デバイスとのブルートゥースリンクを確立する必要があり、ブルートゥースリンクも、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間で確立される必要がある。いくつかの他の実施形態では、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドの両方は、サービス接続を行うために端末デバイスとのブルートゥースリンクを確立する必要があるが、ブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間で確立される必要はない。別の実施形態では、端末デバイスは、第1のイヤーバッドとのみブルートゥースリンクを確立する必要があり、第2のイヤーバッドとのブルートゥースリンクを確立する必要はなく、通信は、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間でデータフォワーディング方式にて行われる。たとえば、端末デバイスは、第1のイヤーバッドにオーディオデータを送信し、オーディオデータを受信した後、第1のイヤーバッドは、2つのイヤーバッド間で同期有声音化を実施するように、第2のイヤーバッドにオーディオデータをフォワーディングする。このシナリオでは、第1のイヤーバッドは、主イヤーバッドとして使用され、第2のイヤーバッドは、副イヤーバッドとして使用される。
【0127】
理解を容易にするために、以下は、端末が携帯電話である例を使用することによって、端末デバイスとブルートゥースヘッドセットとの間でサービス接続を確立するプロセスについて説明する。端末デバイスとブルートゥースヘッドセットとの間でサービス接続を確立するプロセスは、3つのフェーズ、すなわち、スキャニングフェーズ、ペアリングフェーズ、およびサービス接続確立フェーズを含む。以下は、図3A図3Eを参照しながら詳細な説明を提供する。
【0128】
図3A図3Eは、本出願の実施形態による適用シナリオにおける端末インタフェースの概略図である。たとえば、図3Aに図示されるように、ブルートゥース設定インタフェースに入るために端末デバイスの設定インタフェースにおいて「ブルートゥース」が選択され、ブルートゥース設定インタフェースは、図3Bに図示されている。図3Bを参照すると、端末デバイスが、ブルートゥース有効化オプション上でユーザによって行われる動作に対応する命令を受信するとき、端末は、ブルートゥース機能を有効にする。
【0129】
ユーザは、図3Aに図示される設定インタフェースに入るために、端末デバイス内の「設定」アプリをタップすることがある。確かに、いくつかの端末デバイスでは、ユーザは、クイックエントリを使用することによってブルートゥース設定インタフェースをさらに開くことがある。たとえば、携帯電話のホーム画面上で、ユーザは、クイック設定インタフェースを開くために画面の上から下にスライドすることがある。「ブルートゥース」アイコンがクイック設定インタフェース内に表示され、ユーザは、図3Bに図示されるブルートゥース設定インタフェースに入るために、「ブルートゥース」アイコンにタッチアンドホールドすることがある。
【0130】
いくつかのシナリオでは、ブルートゥース機能が端末上で有効にされた後、ペアリング可能である近くのブルートゥースデバイスが見つけられることが可能であり、スキャニングを通して検出されたブルートゥースデバイスが、「利用可能なデバイス」のリストに表示される。たとえば、図3Bは、現在の端末デバイスHUAWEI Mate30 Proが、スキャニングを通して、ブルートゥースデバイスHUAWEIP20および第1のイヤーバッドすなわちTWS-K1を検出し、第1のイヤーバッドがブルートゥース設定インタフェース内にTWS-K1として表示されるケースを図示する。このフェーズは、スキャニングフェーズと呼ばれる。
【0131】
いくつかのシナリオでは、端末デバイスが、ユーザが「利用可能なデバイス」のリスト内でブルートゥースデバイスをタップしたことを検出したとき、端末デバイスは、ブルートゥースデバイスとのペアリングを行う。たとえば、図3Cに図示されるように、端末デバイスが、ユーザが「利用可能なデバイス」のリスト内の「TWS-K1」をタップしたことを検出したとき、端末デバイスは、TWS-K1とのペアリングを行い、ペアリングが成功した場合、「TWS-K1」が「ペアリング済みデバイス」のリスト内に表示される。図3Dに図示されるように、このフェーズは、ペアリングフェーズと呼ばれる。
【0132】
いくつかのシナリオでは、端末デバイスが別のブルートゥースデバイスへのサービス接続を以前に確立していた場合、端末デバイスは、「ペアリング済みデバイス」のリスト内に、端末デバイスがサービス接続を確立していたブルートゥースデバイスを表示する。図3Dを参照すると、「ペアリング済みデバイス」のリストは、端末デバイスがサービス接続を確立していたブルートゥースデバイスHUAWEI free budsをさらに表示する。
【0133】
いくつかのシナリオでは、端末デバイスが、ユーザが「ペアリング済みデバイス」のリスト内でブルートゥースデバイスをタップしたことを検出したとき、端末デバイスは、ブルートゥースデバイスへのサービス接続を確立する。図3Eに図示されるように、端末デバイスが、ユーザが「ペアリング済みデバイス」のリスト内で「TWS-K1」をタップしたことを検出したとき、端末デバイスは、TWS-K1へのブルートゥース接続を確立する。ブルートゥース接続が首尾よく確立されたとき、オーディオデータが端末デバイスとTWS-K1との間で送られ得る。このフェーズは、サービス接続確立フェーズと呼ばれる。以後の実施形態において説明される端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間の相互作用プロセスは、端末がブルートゥースヘッドセットへのサービス接続を確立した後で行われる。
【0134】
前述の内容は、説明のために第1のイヤーバッドと端末デバイスとの間のブルートゥース接続を確立する例を使用する。同様に、第2のイヤーバッドも、前述の3つのフェーズ、すなわち、スキャニングフェーズ、ペアリングフェーズ、およびサービス接続確立フェーズにおいて端末デバイスへのブルートゥース接続を確立してよく、第2のイヤーバッドは、ブルートゥース構成インタフェース内にTWS-K2として表示される。第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドが端末デバイスへのブルートゥース接続を初めて確立したとき、前述の3つのフェーズは、経験される必要があることが理解され得る。以後の使用プロセスでは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、ブルートゥース接続を確立するためにサービス接続確立フェーズのみを経験する必要がある。
【0135】
図3A図3Eに図示される端末インタフェースの概略図は例にすぎないことが留意されるべきである。異なる端末デバイスは、異なる設定インタフェースおよび動作方式に対応してよい。
【0136】
端末デバイスがTWSブルートゥースヘッドセットへの接続を確立した後、オーディオデータが、端末デバイスと第1のイヤーバッドとの間および端末デバイスと第2のイヤーバッドとの間で送られ得る。端末とTWSブルートゥースヘッドセットとの間のブルートゥース物理リンクは、2つのタイプ、すなわち、非同期コネクションレス(asynchronous connection less,ACL)リンクおよび同期コネクション指向(synchronous connection oriented,SCO)リンクに分類される。
【0137】
ACLリンクは、基本的なブルートゥース接続であり、通常、接続性交渉信号を送り、ブルートゥース接続を維持するために使用される。ACLリンクは、オーディオデータの単方向伝送をさらにサポートする。たとえば、端末デバイスが、ACLリンクを通して主イヤーバッドにオーディオデータを送信するとき、主イヤーバッドは、同時に端末デバイスにオーディオデータを送信することができる。
【0138】
SCOリンクは、ブルートゥースベースバンドによってサポートされる接続技術であり、予約されたスロットを使用することによってデータを送るために使用される。SCOリンクは、オーディオデータの双方向伝送をサポートする。たとえば、端末デバイスが、SCOリンクを通して主イヤーバッドにオーディオデータを送信するとき、主イヤーバッドは、SCOリンクを通して端末デバイスにオーディオデータを送信することもできる。
【0139】
以下は、特定の実施形態を参照しながら本出願の技術的解決策について詳細に説明する。以下の特定の実施形態は、独立していてもよいし、互いに組み合わされてもよく、同じまたは類似の内容は、異なる実施形態において繰り返し説明されないことが留意されるべきである。
【0140】
図4は、本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図5は、本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のブルートゥースリンクの概略図である。図6は、本出願の実施形態1によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図6に図示されるデータ伝送プロセスは、図5に図示されるブルートゥースリンク上で行われる。図4図6を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0141】
S101:端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0142】
図5を参照すると、この実施形態では、第1のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第1のイヤーバッドとの間で確立され、第2のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第2のイヤーバッドとの間で確立され、第3のブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のブルートゥースとの間で確立される。
【0143】
いくつかのシナリオでは、端末デバイスは、ユーザによって入られる第1のモードを有効にするための命令を受信し、有効命令に応答して第1のモードを有効にする。第1のモードが有効にされた後、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロール(すなわち、音ピックアップロール)であり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロール(すなわち、インイヤー監視ロール)である。
【0144】
有効命令は、ブルートゥース設定インタフェースを使用することによって、ユーザによって入られ得る。図7a~図7cは、ユーザによって第1のモードを有効にすることの概略図である。図7a~図7cに図示されるように、第1のイヤーバッド(TWS-K1)と第2のイヤーバッド(TWS-K2)の両方が、「ペアリング済みデバイス」のリスト内に表示される。図7aにおいてユーザがTWS-K1の設定キーをタップした後、TWS-K1の設定インタフェースが表示される。TWS-K1の設定インタフェースは、図7bに図示されている。TWS-K1の設定インタフェースは、複数の構成項目、すなわち、通話項目、メディアオーディオ、連絡先共有、および第1のモードを含む。オン/オフキーは、各構成項目の右側で対応して提供され、ユーザは、構成項目を有効または無効にするために、構成項目に対応するオン/オフキー上でスライディング動作を行ってよい。任意選択で、各構成項目に対応するアイコンは、各構成項目の左にさらに表示される。アイコンは、図に図示されない。
【0145】
複数の構成項目内のいくつかの構成項目は、TWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへのブルートゥース接続を初めて確立した後、デフォルトで有効にされる、いくつかの他の構成項目は、デフォルトで無効にされる。たとえば、通話項目およびメディアオーディオはデフォルトで有効にされ、連絡先共有および第1のモードはデフォルトで無効にされる。代替として、通話項目、メディアオーディオ、および第1のモードはデフォルトで有効にされ、連絡先共有はデフォルトで無効にされる。
【0146】
ユーザは、デフォルトで無効にされる構成項目を手動で有効にすることができる。この実施形態では、第1のモードは、デフォルトで有効にされる構成項目であってもよいし、デフォルトで無効にされる構成項目であってもよく、これは、この実施形態では限定されない。第1のモードが、デフォルトで無効にされる構成項目であるとき、ユーザは、第1のモードが有効にされるように、有効命令を生成するために、第1のモードに対応するオン/オフキーをスライドまたはタップしてよい。
【0147】
この実施形態では、第1のイヤーバッドは、音を捕捉するためにユーザの手に持たれてよく、第2のイヤーバッドは、リッスンバックのためにユーザの耳の上に装着される。したがって、第1のモードは、1つのイヤーバッドが音ピックアップに使用され、1つのイヤーバッドがリッスンバックに使用されるモードと考えられ得る。
【0148】
TWSブルートゥースヘッドセットが第1のモードを有効にした後、端末デバイスは、以下の方式で第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て得る。
【0149】
方式1:端末デバイスは、ロール選択インタフェースを表示する。第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む。端末デバイスは、ロール選択インタフェース内でユーザによって入られる選択命令を受信し、この選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに従ってTWSブルートゥースヘッドセットの他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0150】
ユーザは、第1のイヤーバッドのための設定キーまたは第2のイヤーバッドのための設定キーを使用することによってイヤーバッド設定インタフェースに入ってよく、ロール選択インタフェースは、ユーザ動作に従ってさらに表示される。たとえば、ユーザは、第1のイヤーバッドのための設定キーを使用することによって、ロール選択インタフェースを開く。対応して、第1のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示される。ロール選択インタフェースは、図7cに示されている。第1のイヤーバッドTWS-K1のためのオーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む。ユーザは、ユーザの要求に基づいて第1のイヤーバッドTWS-K1のオーディオロールを選択し得る。
【0151】
このようにして、ユーザが他方のイヤーバッドの第1のモードを有効にした後、ロール選択インタフェースは、他方のイヤーバッドの設定インタフェース内に表示されない。たとえば、ユーザが最初にTWS-K1の第1のモードを有効にし、TWS-K1のためのオーディオロールを選択した場合、ロール選択インタフェースは、TWS-K2の設定インタフェース内に表示されない。
【0152】
ユーザが最初に第1のイヤーバッドのオーディオロールを選択したか第2のイヤーバッドのオーディオロールを選択したかにかかわらず、端末デバイスは、イヤーバッドの最初に選択されたロールに従って、他方のイヤーバッドにロールを割り当てることが理解され得る。
【0153】
任意選択で、ユーザが、図7a~図7cに図示される方式で第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールを選択した後、ユーザは、同じ方式でTWSブルートゥースヘッドセットの他方のイヤーバッドのためのオーディオロールを選択してよい。このようにして、ロール選択インタフェースは、2つのイヤーバッドの設定インタフェースの各々に表示される。
【0154】
方式2:端末デバイスは、ロール選択インタフェースを表示する。第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションは、ロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションは、音収集オプションと、音再生オプションとを含む。端末デバイスは、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、端末デバイスは、この選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0155】
図8は、TWSブルートゥースヘッドセットのロール選択インタフェースの別の概略図である。ロール選択インタフェースが第1のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションを表示し、第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションを表示しない図7cとは異なり、図8のロール選択インタフェースは、両方のイヤーバッドのためのオーディオロールオプション、すなわち、オプション1:オーディオ収集のためのTWS-K1およびオーディオ再生のためのTWS-K2および、オプション2:音再生のためのTWS-K1および音収集のためのTWS-K2を表示する。ユーザは、2つのオプションの1つを選択する。
【0156】
同様に、このようにして、ユーザは、第1のイヤーバッドのための設定キーまたは第2のイヤーバッドのための設定キーを使用することによってイヤーバッド設定インタフェースに入ってよく、ロール選択インタフェースはさらに、ユーザ動作に従って表示される。
【0157】
方式3:端末デバイスは、第1のモードを有効にした後、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報を検出し、この装着ステータス情報は、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるか未装着状態であるかを示すために使用され、端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報に基づいて、第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。未装着状態であるイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態であるイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0158】
装着状態であることは、TWSブルートゥースヘッドセットが耳の上に装着されていることを意味し、未装着状態であることは、TWSブルートゥースヘッドセットが耳の上に装着されていないことを意味し、TWSブルートゥースヘッドセットは、ユーザによって携帯電話の上に持たれることがある。この実施形態では、第1のモードでは、ユーザは通常、音を収集するためにイヤーバッドを持ち、音再生に使用されるイヤーバッドは耳の上に装着される。したがって、端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報に基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て得る。
【0159】
第1のイヤーバッドが未装着状態であり、第2のイヤーバッドが装着状態であるとき、端末デバイスは、第1のイヤーバッドのオーディオロールが音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールが音再生ロールであることを決定する。第2のイヤーバッドが未装着状態であり、第1のイヤーバッドが装着状態であるとき、端末デバイスは、第2のイヤーバッドのオーディオロールが音収集ロールであり、第1のイヤーバッドのオーディオロールが音再生ロールであることを決定する。
【0160】
第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドの装着ステータスは、複数の検出方式で検出され得る。たとえば、センサに基づいた装着検出技術が使用されてよい。具体的に言えば、センサは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッド内に配置され、センサは、装着ステータス信号を収集するように構成される。第1のイヤーバッドが装着状態であるか第2のイヤーバッドが装着状態であるかは、光近接センサによって収集される装着ステータス信号に基づいて決定されてよい。前述のセンサは、光近接センサ、圧力センサ、熱センサ、または湿度センサのうちの1つまたは複数であってよい。
【0161】
方式4:端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0162】
たとえば、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの履歴データは、TWSブルートゥースヘッドセットが最後に第1のモードであったときのTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールについての情報であってよい。端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットが最後に第1のモードであったときのTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールを、TWSブルートゥースヘッドセットが今回第1のモードであるときのTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールに設定してよい。
【0163】
たとえば、TWSブルートゥースヘッドセットが最後に第1のモードであったとき、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールである。このケースでは、TWSブルートゥースヘッドセットが今回第1のモードであるとき、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のヘッドセットのオーディオロールは音収集ロールであることが決定される。
【0164】
TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの履歴データは、方式1および方式2でユーザによって選択されたオーディオロールであってよい。したがって、方式4は、方式1~方式3のいずれか1つと組み合わせて使用されてよい。言い換えれば、ユーザが、初めて第1のモードでTWSブルートゥースヘッドセットを使用するとき、方式1~方式3のいずれか1つは、TWSブルートゥースヘッドセットにオーディオロールを割り当てるために使用される。ユーザは、その後オーディオロールを選択する必要はなく、端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの履歴データに基づいて、TWSブルートゥースヘッドセットにオーディオロールを割り当てる。
【0165】
確かに、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの履歴データは、TWSブルートゥースヘッドセットが最後に第1のモードであったときのTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールについての情報に限定されず、端末デバイスは、長時間にわたってユーザの使用習慣を記録し、長時間にわたってユーザによって使用されるTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当ててよい。
【0166】
たとえば、端末デバイスは、1か月以内に第1のモードでユーザによって使用されるTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールを記録し、記録されたデータに基づいて、1か月以内に第1のイヤーバッドが音収集ロールとして働き、第2のイヤーバッドが音再生ロールとして働く第1の時間の量と、1か月以内に第2のイヤーバッドが音収集ロールとして働き、第1のイヤーバッドが音再生ロールとして働く第2の時間の量に関する統計量を収集する。端末デバイスは、第1の時間の量を第2の時間の量と比較し、TWSブルートゥースヘッドセットが今回第1のモードであるときの第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのオーディオロールとして、第1の時間の量と第2の時間の量との間で大きい方の時間の量に対応するオーディオロールを選択する。
【0167】
方式5:端末デバイスは、第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てる。
【0168】
このようにして、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのオーディオロールは、システムによってあらかじめ構成され、端末デバイスに記憶される。第1のモードが有効にされた後、端末デバイスは、デフォルトで、システムによって構成されたオーディオロールを使用する。
【0169】
任意選択で、方式5は、方式1~方式3のいずれか1つと組み合わせて使用されてよい。端末デバイスが第1のモードを有効にした後、システムによって構成されたオーディオロールがデフォルトで使用される。その後、ユーザは、方式1~方式3のいずれか1つでTWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールを切り換えてよい。
【0170】
方式3と方式5の組み合わせが例として使用される。端末デバイスが第1のモードを有効にした後、システムによって構成されたオーディオロールがデフォルトで使用される。たとえば、第1のイヤーバッドは、音を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音を再生するために使用される。ユーザが、第1のイヤーバッドを耳の上に装着し、第2のイヤーバッドを手の上に持つとき、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドの装着ステータス情報に基づいた第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのオーディオロールを、以下に切り換える。第2のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第1のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0171】
方式1と方式5の組み合わせが例として使用される。端末デバイスが第1のモードを有効にした後、システムによって構成されたオーディオロールがデフォルトで使用される。たとえば、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。ユーザが、方式1で第2のイヤーバッドのオーディオロールを音収集ロールに設定し、第1のイヤーバッドのオーディオロールを音再生ロールに設定したことが検出されたとき、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのオーディオロールを、以下に切り換える。第2のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第1のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0172】
図9は、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後のブルートゥース設定インタフェースの概略図である。図9に図示されるように、ブルートゥース設定インタフェース内のペアリング済みデバイスのリストでは、「第1のモードおよびオーディオ通話のために接続される」がTWS-K1位置に表示され、「第1のモードおよびオーディオ通話のために接続される」がTWS-K2位置に表示される。
【0173】
図10は、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後のブルートゥース設定インタフェースの別の概略図である。図10に図示されるように、ブルートゥース設定インタフェース内のペアリング済みデバイスのリストには、「第1のモードでの音ピックアップおよびオーディオ通話のために接続する」がTWS-K1位置に表示され、「第1のモードでのインイヤーモニタリングおよびオーディオ通話のために接続される」がTWS-K2位置に表示される。このようにして、第1のモードでの第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのオーディオロール、すなわち、音ピックアップロールおよびインイヤーモニタリングロールが、ユーザが2つのイヤーバッドのオーディオロールを知ることができるように、ブルートゥース設定インタフェース内にさらに表示される。音ピックアップロールは、本出願のこの実施形態では音収集ロールとも呼ばれ、インイヤーモニタリングロールは、本出願のこの実施形態では音再生ロールとも呼ばれる。
【0174】
ユーザが初めて第1のモードを使用するとき、ユーザは、第1のモードを有効にするために有効命令に入る必要があることがあることが理解され得る。その後、TWSブルートゥースヘッドセットの電源がオンにされるとき、TWSブルートゥースヘッドセットは、端末デバイスへのブルートゥース接続を自動的に確立し、TWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後、第1のモードがデフォルトで有効にされる。図7a~図7cに図示される構成項目を例として使用すると、ユーザが第1のイヤーバッドの構成項目内の通話項目、メディアオーディオ、および第1のモードを有効にした場合、それに応じて、TWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後、3つの機能、すなわち、通話項目、メディアオーディオ、および第1のモードがすべて有効にされる。
【0175】
ユーザが第1のモードを有効にするために有効命令を使用する必要がないケースでは、TWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへの接続を確立していることを検出した後、端末デバイスは、方式1~方式5のいずれか1つで第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て得る。
【0176】
S102:端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信する。
【0177】
オーディオ再生アプリケーションは、端末デバイス上のインストールされたサードパーティアプリ、たとえば、カラオケアプリ、ライブブロードキャストアプリ、またはビデオおよび/またはオーディオ記録機能を有するアプリ、たとえば、配信の前に携帯電話上にインストールされた撮影アプリであってよい。
【0178】
例としてカラオケまたはライブブロードキャストシナリオを使用すると、ユーザが歌唱を開始するためにカラオケアプリを開始した後、またはユーザがライブブロードキャストを開始するためにライブブロードキャストアプリを開始した後、第1のイヤーバッドは第1の音信号を収集し始め、第1のイヤーバッドは、収集された音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。サウンドエフェクト処理は、反響、等化(Equaliser,EQ)、および人間音声増強などの人間音声美化処理を含んでよい。第1のイヤーバッドは、サウンドエフェクト処理を通して第1の音信号を第2の音信号に変換し、第2の音信号を、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに送信する。
【0179】
S103:第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信する
【0180】
端末デバイスは、カラオケシナリオおよびライブブロードキャストシナリオで記録機能を完了するように、第1の音信号を記憶する。ステップS103は任意選択のステップである。記録が要求されない場合、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信する必要はない。
【0181】
S104:端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0182】
カラオケシナリオおよびライブブロードキャストシナリオでは、カラオケまたはライブブロードキャストが開始した後、端末デバイスは、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを連続的に送信する。
【0183】
S105:第2のイヤーバッドは、再生のために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行う。
【0184】
第2のイヤーバッドは、インイヤーモニタリング機能を実施するように、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行い、第3の音信号を再生する。
【0185】
カラオケシナリオでは、端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを配信することが理解され得る。ライブブロードキャストシナリオでは、端末デバイスは、伴奏オーディオを配信してもよいし、伴奏オーディオを配信しなくてもよい。端末デバイスが伴奏オーディオを配信するかどうかは、ユーザによる選択またはユーザによって選択されたライブブロードキャストモードに依存する。同様に、ビデオ記録シナリオおよび/またはオーディオ記録シナリオでは、端末デバイスは、伴奏オーディオを配信してもよいし、伴奏オーディオを配信しなくてもよく、ユーザは、伴奏オーディオが要求されるかどうかを選んでよい。
【0186】
本出願のこの実施形態では、ユーザはさらに、第1のモードで音声通話を行うことがある。通話プロセスでは、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第1の音信号を端末デバイスに送信するために使用されることがある。端末デバイスは、通話中のピアデバイスに第1の音信号を送り、通話中のピアデバイスによって送信される音声信号は、端末デバイスによって第2のイヤーバッドに送信され、第2のイヤーバッドは、音声通話を完了するように、ピアデバイスによって送信された音声信号を再生する。任意選択で、端末デバイスはさらに、通話記録機能を完了するために、第1の音信号および通話中のピアデバイスによって送信された音声信号を記憶してよい。
【0187】
任意選択で、第1のイヤーバッドは、第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、次いで、サウンドエフェクト処理の後で取得された音信号を端末デバイスに送信してよい。通話中のピアデバイスに端末デバイスによって送信される信号は、サウンドエフェクト処理の後で取得される音信号である。確かに、端末デバイスは、代替として、第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行ってよい。
【0188】
端末デバイスが伴奏オーディオを配信しない場合、第2のイヤーバッドは、オーディオミキシング処理を行う必要はなく、第2のイヤーバッドは、第1のイヤーバッドによって送信された第2の音信号を受信した後、第2の音信号を直接的に再生する。
【0189】
この実施形態における方法では、端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。端末デバイス上のオーディオ再生アプリが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信する。端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、第2のイヤーバッドは、再生するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行う。ユーザは、音を捕捉するために第1のイヤーバッドを手に持ち、リッスンバックする(listen back)ために第2のイヤーバッドをユーザの耳の上に装着してよい。一態様では、ユーザによって手に持たれた第1のイヤーバッドは、音詳細ピックアップに関するユーザの高い要求が満たされることが可能であるように、ユーザの口により近くすることができる。別の態様では、手に持たれたイヤーバッドが音ピックアップに特別に使用され、耳の上に装着されたイヤーバッドがリッスンバックに特別に使用され、このことは、通常のカラオケ状況でユーザによってマイクロホンを持つ行動習慣に合致し、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施することができる。
【0190】
図11は、本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図12は、本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のブルートゥースリンクの概略図である。図13は、本出願の実施形態2によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図13に図示されるデータ伝送プロセスは、図12に図示されるブルートゥースリンク上で行われる。図11図13を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0191】
S201:端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0192】
図12を参照すると、この実施形態では、第1のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第1のイヤーバッドとの間で確立され、第2のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第2のイヤーバッドとの間で確立され、ブルートゥースリンクが、第1のイヤーバッドと第2のブルートゥースとの間で確立される必要はない。
【0193】
端末デバイスが第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御する特定の実装については、実施形態1におけるステップS101の関連する説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0194】
S202:端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行って、第1の音信号および第2の音信号を端末デバイスに送信する。
【0195】
第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号および第2の音信号を送信する。第1の音信号は任意選択の信号であり、記録が要求されない場合、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信する必要はない。
【0196】
S203:端末デバイスは、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行う。
【0197】
S204:端末デバイスは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0198】
端末デバイスは、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第2の音信号を送信する。
【0199】
S205:第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0200】
この実施形態と実施形態1との違いは、以下の点にある。この実施形態では、伴奏オーディオおよび第2の音信号に対するオーディオミキシング処理が端末デバイス側で行われ、実施形態1では、オーディオミキシング処理は、第2のイヤーバッドによって行われる。この実施形態における他の実装および技術的な効果は、実施形態1におけるそれらと同じであり、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0201】
図14は、本出願の実施形態3によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図15は、本出願の実施形態3によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図15に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図12に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。図12図14、および図15を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0202】
S301:端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0203】
図12を参照すると、この実施形態では、第1のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第1のイヤーバッドとの間で確立され、第2のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第2のイヤーバッドとの間で確立され、ブルートゥースリンクが、第1のイヤーバッドと第2のブルートゥースとの間で確立される必要はない。
【0204】
端末デバイスが第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御する特定の実装については、実施形態1におけるステップS101の関連する説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0205】
S302:端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、この第1の音信号を端末デバイスに送信する。
【0206】
S303:端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。
【0207】
任意選択で、第1の音信号を受信した後、端末デバイスは、記録機能を完了するように、第1の音信号をさらに記憶してよい。
【0208】
S304:端末デバイスは、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行う。
【0209】
S305:端末デバイスは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0210】
S306:第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0211】
この実施形態と実施形態1との違いは、以下の点にある。この実施形態では、伴奏オーディオおよび第2の音信号に対するオーディオミキシング処理は端末デバイス側で行われ、第1の音信号に対するサウンドエフェクト処理も端末デバイス側で行われる。実施形態1では、オーディオミキシング処理は、第2のイヤーバッドによって行われ、第1の音信号に対するサウンドエフェクト処理は、第1のイヤーバッドによって行われる。この実施形態における他の実装および技術的な効果は、実施形態1におけるそれらと同じであり、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0212】
図16は、本出願の実施形態4によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図17は、本出願の実施形態4によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図17に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図5に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。図5図16、および図17を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0213】
S401:端末デバイスは、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御し、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0214】
この実施形態では、第1のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第1のイヤーバッドとの間で確立され、第2のブルートゥースリンクは、端末デバイスと第2のイヤーバッドとの間で確立され、第3のブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のブルートゥースとの間で確立される。
【0215】
端末デバイスが第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御する特定の実装については、実施形態1におけるステップS101の関連する説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0216】
S402:第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、この第1の音信号を端末デバイスおよび第2のイヤーバッドに送信する。
【0217】
第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信し、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第1の音信号を送信する。
【0218】
第1のイヤーバッドが端末デバイスに第1の音信号を送信することは、任意選択のステップである。記録が要求されない場合、第1のイヤーバッドは、端末デバイスに第1の音信号を送信する必要はない。
【0219】
S403:端末デバイスは、第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0220】
S404:第2のイヤーバッドは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0221】
任意選択で、この実施形態では、第2のイヤーバッドは、音信号を収集するようにも構成可能である。言い換えれば、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは同時に音信号を収集し、第2のイヤーバッドによって収集される音信号は、第4の音信号と呼ばれる。
【0222】
第1の音信号を受信した後、第2のイヤーバッドは、第4の音信号に基づいて、第1の音信号が妥当であるかどうかを検証する。第1の音信号が妥当でない場合、第2のイヤーバッドは、第1の音信号を破棄し、第2の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。代替として、第1の音信号は、訂正された信号を取得するために第4の音信号を使用することによって訂正され、サウンドエフェクト処理は、第2の音信号を取得するために、訂正された信号に対して行われる。
【0223】
S405:第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0224】
この実施形態と実施形態1との違いは、以下の点にある。この実施形態では、伴奏オーディオおよび第2の音信号に対するオーディオミキシング処理は、第2のイヤーバッド側で行われ、第1の音信号に対するサウンドエフェクト処理も、第2のイヤーバッド側で行われる。実施形態1では、オーディオミキシング処理は、第2のイヤーバッドによって行われ、第1の音信号に対するサウンドエフェクト処理は、第1のイヤーバッドによって行われる。この実施形態における他の実装および技術的な効果は、実施形態1におけるそれらと同じであり、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0225】
図18は、本出願の実施形態5によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図19は、本出願の実施形態5によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図18に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図12に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。図12図18、および図19を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0226】
S501:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは第1の音信号を収集し、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集する。
【0227】
この実施形態では、TWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後、TWSブルートゥースヘッドセットは第2のモードである。第2のモードは、カラオケシナリオ、ライブブロードキャストシナリオ、記録モデルビデオ記録シナリオ、および/またはオーディオ記録シナリオにも適用される。第1のモードと第2のモードとの違いは、以下の点にある。第2のモードでは、1つまたは2つのイヤーバッドは、音を捕捉するために使用され、両方のイヤーバッドは、リッスンバックするために使用される。第1のモードでは、一方のイヤーバッドは、音を捕捉するために使用され、他方のイヤーバッドは、リッスンバックするために使用される。
【0228】
TWSブルートゥースヘッドセットが初めて端末デバイスへのブルートゥース接続を確立するとき、ユーザが第2のモードを手動で有効にしてもよいし、システムがデフォルトで第2のモードを有効にしてもよい。ユーザが初めて第2のモードを手動で有効にした後、その後でTWSブルートゥースヘッドセットが端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後、第2のモードはデフォルトで有効にされ、ユーザは、毎回第2のモードを手動で有効にする必要はない。
【0229】
第2のモードは、TWSブルートゥースヘッドセットの設定インタフェース内に表示される。TWSブルートゥースヘッドセットは、第1のモードおよび第2のモードのうちの1つのみをサポートしてもよいし、第1のモードと第2のモードの両方をサポートしてもよい。TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードのみをサポートし、第1のモードをサポートしないとき、TWS-K1の設定インタフェースは図20に図示されている。TWS-K1の設定インタフェースは、複数の構成項目、すなわち、通話項目、メディアオーディオ、連絡先共有、および第2のモードを含む。オン/オフキーは、各構成項目の右側で対応して提供され、ユーザは、構成項目を有効または無効にするために、構成項目に対応するオン/オフキー上でスライディング動作を行ってよい。
【0230】
この実施形態では、TWSブルートゥースヘッドセットが初めて端末デバイスへのブルートゥース接続を確立した後、第2のモードは、デフォルトで有効にされてもよいし、デフォルトで無効にされてもよい。第2のモードがデフォルトで無効にされるとき、ユーザは、第2のモードに対応するオン/オフキーをタップまたはスライドすることによって、第2のモードを有効にする。
【0231】
この実施形態では、第2のモードにおいて、2つのイヤーバッドは、音信号を収集するために使用される。
【0232】
S502:端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0233】
端末デバイスは、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信し、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0234】
S503:第1のイヤーバッドは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0235】
S504:第2のイヤーバッドは、第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第6の音信号を取得するために第5の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0236】
S505:第1のイヤーバッドは第3の音信号を再生し、第2のイヤーバッドは第6の音信号を再生する。
【0237】
この実施形態では、2つのイヤーバッドは、収集された音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、オーディオミキシング処理を行い、2つのイヤーバッドの各々は、リッスンバック機能を完了する。
【0238】
任意選択で、第1のイヤーバッドは端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは第1の音信号を記憶する。代替として、第2のイヤーバッドは端末デバイスに第4の音信号を送信し、端末デバイスは第4の音信号を記憶する。第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドはTWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである、すなわち、記録機能を完了するために、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドのみが、収集された音信号を端末デバイスに送信する。
【0239】
任意選択で、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドの両方は、収集された音信号を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、記憶のために第1のイヤーバッドによって送信された第1の音信号および第2のイヤーバッドによって送信された第2の音信号から、1つの音信号を選択する。たとえば、端末デバイスは、記憶のための、主イヤーバッドの音信号を選択する、または端末デバイスは、記憶のための2つの音信号から、良好な信号品質をもつ音信号を選択する。
【0240】
この実施形態では、第2のモードにおいて、TWSブルートゥースヘッドセットは、カラオケおよびライブブロードキャストなどのシナリオでリアルタイムインイヤーモニタリング機能が実施可能であるように、2つのイヤーバッドを使用することによって音信号を別々に収集し、端末デバイスによって配信された伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、次いで、音信号を別々に再生することができる。第2のモードは、ビデオ記録シナリオおよび/またはオーディオ記録シナリオにも適用されてよい。ビデオ記録シナリオおよび/またはオーディオ記録シナリオでは、2つのイヤーバッドは両方とも、音信号を収集するために使用可能である。端末デバイスは、伴奏オーディオを配信してもよいし、伴奏オーディオを配信しなくてもよい。ユーザは、伴奏オーディオが要求されるかどうかを選んでよい。ビデオ記録シナリオおよび/またはオーディオ記録シナリオでは、端末デバイスが伴奏を配信しない場合、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、オーディオミキシング処理を行う必要はないが、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドによって収集された音信号を直接的に再生する。
【0241】
本出願のこの実施形態では、ユーザはさらに、第2のモードで音声通話を行うことがあることが留意されるべきである。通話プロセスでは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、音信号を収集し、収集した音信号を端末デバイスに送信するために使用されてよい。音声通話を完了するように、端末デバイスは、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドによって収集された音信号を、通話中のピアデバイスに送り、通話中のピアデバイスによって送信された音声信号は、端末デバイスによって第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに送信され、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、ピアデバイスによって送信された音声信号を同時に再生する。任意選択で、端末デバイスは、通話記録機能を完了するために、さらに、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドによって収集される音信号と、通話中のピアデバイスによって送信される音声信号を記憶してよい。
【0242】
任意選択で、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、収集された音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、次いで、サウンドエフェクト処理の後で取得された音信号を端末デバイスに送ってよい。端末デバイスによって通話中のピアデバイスに送信される信号は、サウンドエフェクト処理の後に取得される音信号である。確かに、端末デバイスは、代替として、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドによって収集された音信号に対してサウンドエフェクト処理を行ってよい。
【0243】
図21は、本出願の実施形態6によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図22は、本出願の実施形態6によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図22に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図12に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスと第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスと第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。図12図21、および図22を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0244】
S601:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは第1の音信号を収集し、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集する。
【0245】
S602:第1のイヤーバッドは端末デバイスに第1の音信号を送信し、第2のイヤーバッドは端末デバイスに第4の音信号を送信する。
【0246】
第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信し、第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第4の音信号を送信する。
【0247】
S603:端末デバイスは、第1の音信号および/または第4の音信号に基づいて、再生されることになる音信号を取得する。
【0248】
実装では、端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、再生されることになる第3の音信号を第1のイヤーバッドに送信する。端末デバイスは、第5の音信号を取得するために第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる第6の音信号を取得するために第5の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行い、再生されることになる第6の音信号を第2のイヤーバッドに送信する。
【0249】
別の方式では、端末デバイスは、処理されることになる信号として第1の音信号および第4の音信号から1つの信号を選択し、第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、再生されることになる音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0250】
任意選択で、端末デバイスは、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集される音信号を、処理されることになる信号として選択してよい。端末デバイスは、代替として、処理されることになる信号として1つの信号を別の方式で選択してよいことが理解され得る。たとえば、比較的良好な信号品質をもつ音信号が、処理されることになる信号として2つの信号から選択される。
【0251】
S604:端末デバイスは、再生されることになる音信号を第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに送信する。
【0252】
端末デバイスは、再生されることになる音信号を、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに送信し、再生されることになる音信号を、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに送信する。
【0253】
S605:第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、再生されることになる音信号を再生する。
【0254】
任意選択で、端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶する。端末デバイスは、第1の音信号および第4の音信号から、記憶のために主イヤーバッドに対応する音信号を選択してもよいし、記憶のために比較的良好な信号品質をもつ音信号を選択してもよい。
【0255】
この実施形態と実施形態5との違いは、以下の点にある。この実施形態では、サウンドエフェクト処理およびオーディオミキシングは端末デバイス側で完了され、実施形態5では、サウンドエフェクト処理およびオーディオミキシングは、イヤーバッド側で完了される。
【0256】
図23は、本出願の実施形態7によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図24は、本出願の実施形態7によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図24に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図6に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。図6図2、および図2を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0257】
S701:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集して、この第1の音信号を端末デバイスに送信し、第2のイヤーバッドは、第4の音信号を収集して、この第4の音信号を端末デバイスに送信する。
【0258】
第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信し、第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第4の音信号を送信する。
【0259】
S702:端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号または第4の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。
【0260】
任意選択で、端末デバイスは、第1の音信号および第4の音信号から、主イヤーバッドによって収集される音信号を、処理されることになる信号として選択してもよく、第2の音信号を取得するために、処理されることになる信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。端末デバイスは、代替として、処理されることになる信号として1つの信号を別の方式で選択してよいことが理解され得る。たとえば、比較的良好な信号品質をもつ音信号が、処理されることになる信号として2つの信号から選択される。
【0261】
S703:端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0262】
S704:端末デバイスは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0263】
S705:主イヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの副イヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0264】
S706:主イヤーバッドおよび副イヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0265】
この実施形態では、主イヤーバッドは、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドである。主イヤーバッドが第1のイヤーバッドであるとき、第2のイヤーバッドは副イヤーバッドである主イヤーバッドが第2のイヤーバッドであるとき、第1のイヤーバッドは副イヤーバッドである。図24に図示される例では、第1のイヤーバッドが主イヤーバッドである。端末デバイスは、第1のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、第1のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を同時に再生する。
【0266】
任意選択で、端末デバイスは、第1の音信号または第4の音信号を記憶する。端末デバイスは、第1の音信号および第4の音信号から、記憶のために主イヤーバッドに対応する音信号を選択してもよいし、記憶のために比較的良好な信号品質をもつ音信号を選択してもよい。
【0267】
図25は、本出願の実施形態8によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図26は、本出願の実施形態8によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図26に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図6に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。図6図25、および図26を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0268】
S801:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集する。
【0269】
この実施形態では、第2のモードにおいて、1つのイヤーバッドのみが、音信号を収集するために使用される。音信号を収集するイヤーバッドはシステムによって決定され、ユーザは、どのイヤーバッドが音信号を収集するために使用されるどうかを選ぶ必要はない。たとえば、主イヤーバッドが、音信号を収集するためにデフォルトで使用される。このケースでは、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセットの主イヤーバッドである。確かに、音信号を収集するために副イヤーバッドがデフォルトで使用されてもよく、これは、この実施形態では限定されない。
【0270】
S802:端末デバイスは、第1のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0271】
端末デバイスは、第1の通信リンクを通して第1のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信する。
【0272】
S803:第1のイヤーバッドは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行い、第3の音信号を取得するために第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0273】
S804:第1のイヤーバッドは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0274】
第1のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0275】
S805:第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0276】
任意選択で、記録機能を完了するために、第1のイヤーバッドは端末デバイスに第1の音信号を送信し、端末デバイスは第1の音信号を記憶する。
【0277】
この実施形態では、第2のモードにおいて、TWSブルートゥースヘッドセットは、TWSブルートゥースヘッドセットの1つのイヤーバッド(たとえば、主イヤーバッド)を使用して音信号を収集し、イヤーバッドを使用して、端末デバイスによって配信される伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行うことができる。カラオケおよびライブブロードキャストなどのシナリオにおけるリアルタイムインイヤーモニタリング機能が実施可能であるように、イヤーバッドは、オーディオミキシング処理の後で取得された音信号を他方のイヤーバッドに送信し、2つのイヤーバッドは、オーディオミキシングの後で取得された音信号を同時に再生する。
【0278】
図27は、本出願の実施形態9によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図28は、本出願の実施形態9によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図28に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図12に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信する。図6図27、および図28を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0279】
S901:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、端末デバイスに第1の音信号を送信する。
【0280】
任意選択で、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセット内の主イヤーバッドである。第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信する。
【0281】
任意選択で、第1の音信号を受信した後、端末デバイスは、記録機能を完了するように、第1の音信号を記憶する。
【0282】
S902:端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。
【0283】
S903:端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0284】
S904:端末デバイスは、第3の音信号を第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに送信する。
【0285】
端末デバイスは、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに第3の音信号を送信し、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0286】
S905:第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0287】
第3の音信号を受信した後、2つのイヤーバッドは、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施するために、第3の音信号を同時に再生する。
【0288】
この実施形態と実施形態8との違いは、以下の点にある。実施形態8では、サウンドエフェクト処理およびオーディオミキシング処理は第1のイヤーバッド側で完了されるが、この実施形態では、サウンドエフェクト処理およびオーディオミキシング処理は端末デバイス側で完了される。
【0289】
図29は、本出願の実施形態10によるブルートゥース通信方法の概略的フローチャートである。図30は、本出願の実施形態10によるブルートゥース通信方法が適用可能である、端末デバイスとTWSブルートゥースヘッドセットとの間のデータ伝送の概略図である。図30に図示されるデータ伝送プロセスにおいて使用されるブルートゥースリンクについては、図16に図示されるブルートゥースリンクを参照されたい。この実施形態では、端末デバイスおよび第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して通信し、端末デバイスおよび第2のイヤーバッドは、第2のブルートゥースリンクを通して通信し、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して通信する。図6図29、および図30を参照すると、方法は、以下のステップを含む。
【0290】
S1001:TWSブルートゥースヘッドセットが第2のモードであり、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のイヤーバッドは、第1の音信号を収集し、端末デバイスに第1の音信号を送信する。
【0291】
任意選択で、第1のイヤーバッドは、TWSブルートゥースヘッドセット内の主イヤーバッドである。第1のイヤーバッドは、第1のブルートゥースリンクを通して端末デバイスに第1の音信号を送信する。
【0292】
任意選択で、第1の音信号を受信した後、端末デバイスは、記録機能を完了するように、第1の音信号をさらに記憶する。
【0293】
S1002:端末デバイスは、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行う。
【0294】
S1003:端末デバイスは、第3の音信号を取得するために、第2の音信号および伴奏オーディオに対してオーディオミキシング処理を行う。
【0295】
S1004:端末デバイスは、第1のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0296】
端末デバイスは、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0297】
S1005:第1のイヤーバッドは、第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0298】
第1のイヤーバッドは、第3のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。
【0299】
S1006:第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、第3の音信号を再生する。
【0300】
2つのイヤーバッドは、リアルタイムインイヤーモニタリング機能を実施するために、第3の音信号を同時に再生する。
【0301】
この実施形態と実施形態9との違いは、以下の点にある。実施形態8では、オーディオミキシングを通じて第3の音信号を取得した後、端末デバイスは、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信する。しかしながら、この実施形態では、オーディオミキシングを通じて第3の音信号を取得した後、端末デバイスは、第1のイヤーバッドのみに第3の音信号を送信し、第1のイヤーバッドは、第2のイヤーバッドに第3の音信号をフォワーディングする。
【0302】
図31は、本出願の実施形態11による端末デバイスの概略的構造図である。図31に図示されるように、この実施形態で提供される端末デバイスは、リンク確立モジュール21と、制御モジュール22と、送信モジュール23とを含む。
【0303】
リンク確立モジュール21は、第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドであり、第3のブルートゥースリンクは、第1のイヤーバッドと第2のイヤーバッドとの間に確立される。
【0304】
制御モジュール22は、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成され、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0305】
送信モジュール23は、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに伴奏オーディオを送信するように構成される。
【0306】
任意選択で、端末デバイスは、受信モジュールと、記憶モジュールとをさらに含む。受信モジュールは、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドによって送信された第1の音信号を受信するように構成され、この第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される。記憶モジュールは、第1の音信号を記憶するように構成される。
【0307】
任意選択で、制御モジュール22は、第1のモードが有効にされるとき、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0308】
任意選択で、端末デバイスは、受信モジュールと、有効化モジュールとをさらに含む。受信モジュールは、第1のモードを有効にするための命令を受信するように構成される。有効化モジュールは、有効命令に従って第1のモードを有効にするように構成される。
【0309】
任意選択で、制御モジュール22は、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報であって、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるか未装着状態であるかを示すために使用される装着ステータス情報を検出し、装着ステータス情報に基づいて第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0310】
任意選択で、制御モジュール22は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0311】
任意選択で、制御モジュール22は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが音収集オプションと音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに基づいてTWSブルートゥースヘッドセット内の他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0312】
任意選択で、制御モジュール22は、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0313】
任意選択で、制御モジュール22は、第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0314】
この実施形態における端末デバイスは、実施形態1における方法を行うように構成されてよい。特定の実装および技術的な効果は類似しており、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0315】
図32は、本出願の実施形態12による端末デバイスの概略的構造図である。図32に図示されるように、この実施形態で提供される端末デバイスは、リンク確立モジュール31と、制御モジュール32と、受信モジュール33と、オーディオミキシングモジュール34と、送信モジュール35とを含む。
【0316】
リンク確立モジュール31は、第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである。
【0317】
制御モジュール32は、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成され、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0318】
受信モジュール33は、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドによって送信された第2の音信号を受信するように構成され、第2の音信号は、収集された第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うことによって第1のイヤーバッドによって取得される。
【0319】
オーディオミキシングモジュール34は、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成される。
【0320】
送信モジュール35は、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成される。
【0321】
任意選択で、端末デバイスは、記憶モジュールをさらに含む。受信モジュール33は、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するようにさらに構成され、第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される。記憶モジュールは、第1の音信号を記憶するように構成される。
【0322】
任意選択で、制御モジュール32は、第1のモードが有効にされるとき、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0323】
任意選択で、端末デバイスは、有効化モジュールをさらに含む。受信モジュール33は、第1のモードを有効にするための命令を受信するようにさらに構成される。有効化モジュールは、有効命令に従って第1のモードを有効にするように構成される。
【0324】
任意選択で、制御モジュール32は、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報であって、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるか未装着状態であるかを示すために使用される装着ステータス情報を検出し、装着ステータス情報に基づいて第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0325】
任意選択で、制御モジュール32は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0326】
任意選択で、制御モジュール32は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが音収集オプションと音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに基づいてTWSブルートゥースヘッドセット内の他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0327】
任意選択で、制御モジュール32は、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0328】
任意選択で、制御モジュール32は、第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0329】
この実施形態における端末デバイスは、実施形態2における方法を行うように構成されてよい。特定の実装および技術的な効果は類似しており、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0330】
図33は、本出願の実施形態13による端末デバイスの概略的構造図である。図33に図示されるように、この実施形態で提供される端末デバイスは、リンク確立モジュール41と、制御モジュール42と、受信モジュール43と、サウンドエフェクト処理モジュール44と、オーディオミキシングモジュール45と、送信モジュール46とを含む。
【0331】
リンク確立モジュール41は、第1のイヤーバッドと第1のブルートゥースリンクを確立し、第2のイヤーバッドと第2のブルートゥースリンクを確立するように構成され、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドは、完全ワイヤレスステレオTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッドである。
【0332】
制御モジュール42は、第1のモードであるようにTWSブルートゥースヘッドセットを制御するように構成され、第1のモードでは、第1のイヤーバッドは、音信号を収集するために使用され、第2のイヤーバッドは、音信号を再生するために使用される。
【0333】
受信モジュール43は、端末デバイス上のオーディオ再生アプリケーションが開始されるとき、第1のブルートゥースリンクを通して第1のイヤーバッドによって送信される第1の音信号を受信するように構成され、この第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される。
【0334】
サウンドエフェクト処理モジュール44は、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成される。
【0335】
オーディオミキシングモジュール45は、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成される。
【0336】
送信モジュール46は、第2のブルートゥースリンクを通して第2のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成される。
【0337】
任意選択で、端末デバイスは、記憶モジュールをさらに含む。受信モジュール43は、第1のイヤーバッドによって第1のブルートゥースリンクを通して送信された第1の音信号を受信するようにさらに構成され、第1の音信号は、第1のイヤーバッドによって収集される。記憶モジュールは、第1の音信号を記憶するように構成される、
【0338】
任意選択で、制御モジュール42は、第1のモードが有効にされるとき、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、第1のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、第2のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0339】
任意選択で、端末デバイスは、有効化モジュールをさらに含む。受信モジュール43は、第1のモードを有効にするための命令を受信するようにさらに構成される。有効化モジュールは、有効命令に従って第1のモードを有効にするように構成される。
【0340】
任意選択で、制御モジュール42は、TWSブルートゥースヘッドセットの装着ステータス情報であって、TWSブルートゥースヘッドセットが装着状態であるか未装着状態であるかを示すために使用される装着ステータス情報を検出し、装着ステータス情報に基づいて第のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成され、未装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音収集ロールであり、装着状態のイヤーバッドのオーディオロールは音再生ロールである。
【0341】
任意選択で、制御モジュール42は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが、音収集オプションと、音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0342】
任意選択で、制御モジュール42は、ロール選択インタフェースであって、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドのためのオーディオロールオプションがロール選択インタフェース内に表示され、オーディオロールオプションが音収集オプションと音再生オプションとを含む、ロール選択インタフェースを表示し、ロール選択インタフェース内でユーザによって入れられた選択命令を受信し、選択命令に従って第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当て、第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッドに割り当てられたオーディオロールに基づいてTWSブルートゥースヘッドセット内の他方のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0343】
任意選択で、制御モジュール42は、TWSブルートゥースヘッドセットのオーディオロールの記憶された履歴データに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0344】
任意選択で、制御モジュール42は、第1のモードのTWSブルートゥースヘッドセットの、システムによって構成されたオーディオロールに基づいて、第1のイヤーバッドおよび第2のイヤーバッドにオーディオロールを割り当てるように特に構成される。
【0345】
この実施形態における端末デバイスは、実施形態3における方法を行うように構成されてよい。特定の実装および技術的な効果は類似しており、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0346】
図34は、本出願の実施形態14によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。図34に図示されるように、この実施形態で提供されるTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッド(第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッド)は、リンク確立モジュール51と、音収集モジュール52と、サウンドエフェクト処理モジュール53と、送信モジュール54とを含む。
【0347】
リンク確立モジュール51は、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成される。
【0348】
音収集モジュール52は、第1の音信号を収集するように構成される。
【0349】
サウンドエフェクト処理モジュール53は、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成される。
【0350】
送信モジュール54は、TWSブルートゥースヘッドセット内の他方のイヤーバッドまたは端末デバイスに第2の音信号を送信するように構成される。
【0351】
任意選択で、送信モジュール54は、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0352】
図35は、本出願の実施形態15によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。図35に図示されるように、この実施形態で提供されるTWSブルートゥースヘッドセット内の単一のイヤーバッド(第1のイヤーバッドまたは第2のイヤーバッド)は、リンク確立モジュール61と、音収集モジュール62と、サウンドエフェクト処理モジュール63と、受信モジュール64と、オーディオミキシングモジュール65と、再生モジュール66とを含む。
【0353】
リンク確立モジュール61は、端末デバイスと第1のブルートゥースリンクを確立するように構成される。
【0354】
音収集モジュール62は、第1の音信号を収集するように構成される。
【0355】
サウンドエフェクト処理モジュール63は、第2の音信号を取得するために第1の音信号に対してサウンドエフェクト処理を行うように構成される。
【0356】
受信モジュール64は、端末デバイスによって送信された伴奏オーディオを受信するように構成される。
【0357】
オーディオミキシングモジュール65は、第3の音信号を取得するために伴奏オーディオおよび第2の音信号に対してオーディオミキシング処理を行うように構成される。
【0358】
再生モジュール66は、第3の音信号を再生するように構成される。
【0359】
任意選択で、イヤーバッドは、送信モジュールをさらに含む。送信モジュールは、TWSブルートゥースヘッドセット内の他方のイヤーバッドに第3の音信号を送信するように構成される。
【0360】
任意選択で、送信モジュールは、端末デバイスに第1の音信号を送信するようにさらに構成される。
【0361】
図36は、本出願の実施形態16によるTWSブルートゥースヘッドセットの概略的構造図である。図36に図示されるように、この実施形態のTWSブルートゥースヘッドセットは、第1のイヤーバッド71と、第2のイヤーバッド72とを含む。第1のイヤーバッド71は、プロセッサ711と、メモリ712と、メモリ712に記憶され、プロセッサ711上で稼働させることができるコンピュータプログラムとを含む。第2のイヤーバッド72は、プロセッサ721と、メモリ722と、メモリ722に記憶され、プロセッサ21上で稼働させることができるコンピュータプログラムとを含む。たとえば、メモリ711およびプロセッサ712は、通信バスを通じて通信し得る。コンピュータプログラムを実行するとき、プロセッサ711は、前述の実施形態における第1のイヤーバッド71の技術的解決策を実行する。たとえば、メモリ722およびプロセッサ721は、通信バスを通じて通信し得る。コンピュータプログラムを実行するとき、プロセッサ721は、前述の実施形態における第2のイヤーバッド72の技術的解決策を実行する。コンピュータプログラム製品の実装原理および技術的効果は、方法実施形態におけるそれらに類似しており、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0362】
図37は、本出願の実施形態17による端末の概略的構造図である。図37に図示されるように、この実施形態における端末800は、プロセッサ81と、メモリ82と、メモリ82に記憶され、プロセッサ81上で稼働させることができるコンピュータプログラムとを含む。たとえば、メモリ82およびプロセッサ81は、通信バス83を通じて通信し得る。コンピュータプログラムを実行するとき、プロセッサ81は、前述の実施形態方法のいずれか1つにおいて端末側で技術的解決策を行う。その実装原理および技術的な効果は類似しており、詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0363】
本出願の実施形態は、記憶媒体を提供する。この記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータまたはプロセッサによって実行されるとき、コンピュータプログラムは、TWSブルートゥースヘッドセット側でブルートゥース通信方法を実施する、または端末側でブルートゥース通信方法を実施するために使用される。
【0364】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品は、命令を含む。命令が実行されるとき、コンピュータは、TWSブルートゥースヘッドセット側で前述のブルートゥース通信方法を行う、または端末側でブルートゥース通信方法を実施するために有効にされる。
【0365】
本出願の実施形態は、チップを提供する。このチップは、端末またはTWSブルートゥースヘッドセットに適用されてよい。チップは、少なくとも1つの通信インタフェースと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリとを含む。通信インタフェース、メモリ、およびプロセッサは、バスを通じて相互接続される。プロセッサは、端末が前述のブルートゥース通信方法を行うことができる、またはTWSブルートゥースヘッドセットが前述のブルートゥース通信方法を行うことができるように、メモリに記憶された命令を実行する。
【0366】
本出願の実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート論理デバイスもしくはディスクリートトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってよく、本出願の実施形態に開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態に関して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接的に行われてもよいし、プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって行われてもよい。
【0367】
本出願のこの実施形態では、メモリは、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive,HDD)またはソリッドステートドライブ(solid-state drive,SSD)であってもよいし、揮発性メモリ(volatile memory)、たとえば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory,RAM)であってもよい。メモリは、命令またはデータ構造の形で予想されるプログラムコードを運搬または記憶するために使用可能であり、コンピュータによってアクセス可能である任意の他の媒体である。しかしながら、これは、それに限定されない。本出願の実施形態におけるメモリは、代替として、記憶機能を実施することができる回路または任意の他の装置であってよく、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成される。
【0368】
本出願の実施形態における前述の方法のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはその任意の組み合わせを使用することによって実施されてよい。ソフトウェアが、方法を実施するために使用される場合、方法は、コンピュータプログラム製品の形で完全にまたは部分的に実施されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードおよび実行されるとき、本出願の実施形態による手順または関数は、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送られてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ワイヤード(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line,DSL))方式またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送られてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合する、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスによってアクセス可能である、任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、デジタルビデオディスク(digital video disc,DVD))、半導体媒体(たとえば、SSD)などであってよい。
【0369】
明らかに、当業者は、本出願の範囲から逸脱することなく、本出願にさまざまな修正および変形を加えることができる。本出願は、本出願のこれらの修正および変形を、それらが本出願の特許請求の範囲およびそれらの等価な技術の範囲内に入るという条件で、包含することを意図したものである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
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図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37