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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】チップ決済システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20240227BHJP
【FI】
G06Q20/08
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023027853
(22)【出願日】2023-02-25
【審査請求日】2023-02-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520046579
【氏名又は名称】株式会社アイタウン
(74)【代理人】
【識別番号】100129001
【弁理士】
【氏名又は名称】林 崇朗
(72)【発明者】
【氏名】飯田 伸次
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-177299(JP,A)
【文献】特開2020-173534(JP,A)
【文献】特開2020-024651(JP,A)
【文献】特開2014-035553(JP,A)
【文献】特開2021-174162(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ決済システムであって、
チップの支払者からチップの支払いを受け付けるモバイル端末と、
前記モバイル端末からの要求に基づいてチップの決済処理を行う決済サーバと
を備え、
前記モバイル端末は、
前記決済サーバと無線通信を介して通信可能に構成された無線回路と、
撮像素子と、
測位回路と、
タッチパネルディスプレイと、
プロセッサと、
プログラム命令を記憶するメモリと
を有し、前記プロセッサにより前記プログラム命令が実行されることによって、
前記撮像素子を用いて二次元コードを読み取り、
前記撮像素子を用いて前記二次元コードを読み取る際、前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定し、
前記二次元コードを読み取る際に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される店員がサービスを提供する店舗の位置として設定されている範囲内である場合、該店員に対するチップの支払いを前記支払者から受け付け可能に構成された受付画面を、前記タッチパネルディスプレイに表示することを開始し
前記無線回路を用いて、前記受付画面を介して受け付けた前記店員に対するチップの決済処理を前記決済サーバに要求し、
前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に、前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定し、
前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される前記店員がサービスを提供する前記店舗の位置として設定されている範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、前記タッチパネルディスプレイから前記受付画面を削除する、チップ決済システム。
【請求項2】
請求項1に記載のチップ決済システムであって、
前記二次元コードは、前記店舗でサービスを提供する複数の店員の各々を識別可能な複数の二次元コードの1つであり、
前記決済サーバは、前記二次元コードに基づいて特定される前記店員ごとに支払われたチップの額を示す情報を含むチップ明細情報を、前記店舗の管理者によって操作可能な店舗端末に送信可能に構成されている、チップ決済システム。
【請求項3】
チップの支払者からチップの支払いを受け付ける機能をモバイル端末のコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記モバイル端末の無線回路を用いて、前記モバイル端末からの要求に基づいてチップの決済処理を行う決済サーバと無線通信を介して通信する機能と、
前記モバイル端末の撮像素子を用いて二次元コードを読み取る機能と、
前記撮像素子を用いて前記二次元コードを読み取る際、前記モバイル端末の測位回路を用いて、前記モバイル端末の位置を測定する機能と、
前記二次元コードを読み取る際に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される店員がサービスを提供する店舗の位置として設定されている範囲内である場合、該店員に対するチップの支払いを前記支払者から受け付け可能に構成された受付画面を、前記モバイル端末のタッチパネルディスプレイに表示することを開始する機能と、
前記無線回路を用いて、前記受付画面を介して受け付けた前記店員に対するチップの決済処理を前記決済サーバに要求する機能と、
前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に、前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定する機能と、
前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される前記店員がサービスを提供する前記店舗の位置として設定されている範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、前記タッチパネルディスプレイから前記受付画面を削除する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、チップ決済システムおよびプログラムに関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
一般的にチップは、サービス(役務)の規定料金とは別に心づけとして顧客からサービス提供者に支払われる。このようなチップの支払いをシステム化したチップ決済システムとしては、チップ支払者の端末でチップ受領者の識別情報を取得し、その端末から要求を受けたサーバによってチップの決済処理を行うシステムについて提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019―139278号公報
【文献】特開2021―174162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2のチップ決済システムでは、端末や識別情報をサービスの提供が行われない場所に持ち出して、サービスの提供を伴わない状況でチップの決済処理が不正に行われる可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する技術は、以下の形態として実現できる。
本明細書に開示する一形態は、チップ決済システムである。このチップ決済システムは、チップの支払者からチップの支払いを受け付けるモバイル端末と、前記モバイル端末からの要求に基づいてチップの決済処理を行う決済サーバとを備える。前記モバイル端末は、前記決済サーバと無線通信を介して通信可能に構成された無線回路と、撮像素子と、測位回路と、タッチパネルディスプレイと、プロセッサと、プログラム命令を記憶するメモリとを有する。前記モバイル端末は、前記プロセッサにより前記プログラム命令が実行されることによって、前記撮像素子を用いて二次元コードを読み取り;前記撮像素子を用いて前記二次元コードを読み取る際、前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定し;前記二次元コードを読み取る際に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される店員がサービスを提供する店舗の位置として設定されている範囲内である場合、該店員に対するチップの支払いを前記支払者から受け付け可能に構成された受付画面を、前記タッチパネルディスプレイに表示することを開始し;前記無線回路を用いて、前記受付画面を介して受け付けた前記店員に対するチップの決済処理を前記決済サーバに要求し;前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に、前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定し;前記受付画面を前記タッチパネルディスプレイに表示している間に測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される前記店員がサービスを提供する前記店舗の位置として設定されている範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、前記タッチパネルディスプレイから前記受付画面を削除する。このチップ決済システムによれば、店員がサービスを提供する店舗においてモバイル端末で二次元コードを読み取ることによって受付画面が表示されるため、システムの端末や識別情報をサービスの提供が行われない場所に持ち出して、サービスの提供を伴わない状況でチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。また、モバイル端末の位置が店舗の位置の範囲内であることを確認できない期間が所定の期間以上である場合に受付画面が削除されるため、店舗において受付画面を一旦表示させた後に店舗外に持ち出してチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。
【0006】
(1)本明細書に開示する一形態は、チップ決済システムである。このチップ決済システムは、チップの支払者からチップの支払いを受け付けるモバイル端末と、前記モバイル端末からの要求に基づいてチップの決済処理を行う決済サーバとを備える。前記モバイル端末は、前記決済サーバと無線通信を介して通信可能に構成された無線回路と、撮像素子と、測位回路と、タッチパネルディスプレイと、プロセッサと、プログラム命令を記憶するメモリとを有する。前記モバイル端末は、前記プロセッサにより前記プログラム命令が実行されることによって、前記撮像素子を用いて二次元コードを読み取り;前記測位回路を用いて前記モバイル端末の位置を測定し;前記測位回路を用いて測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される店員がサービスを提供する店舗の位置として設定されている範囲内である場合、該店員に対するチップの支払いを前記支払者から受け付け可能に構成された受付画面を、前記タッチパネルディスプレイに表示し;前記無線回路を用いて、前記受付画面を介して受け付けた前記店員に対するチップの決済処理を前記決済サーバに要求する。このチップ決済システムによれば、店員がサービスを提供する店舗においてモバイル端末で二次元コードを読み取ることによって受付画面が表示されるため、システムの端末や識別情報をサービスの提供が行われない場所に持ち出して、サービスの提供を伴わない状況でチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。
【0007】
(2)上述のチップ決済システムは、前記プロセッサにより前記プログラム命令が実行されることによって、前記測位回路を用いて測定した前記モバイル端末の位置が、前記撮像素子を用いて読み取った前記二次元コードに基づいて特定される前記店員がサービスを提供する前記店舗の位置として設定されている範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、前記タッチパネルディスプレイから前記受付画面を削除してもよい。このチップ決済システムによれば、店舗において受付画面を一旦表示させた後に店舗外に持ち出してチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。
【0008】
上述したチップ決済システムにおいて、前記所定の期間は、前記店員がサービスを提供する前記店舗に応じて設定されていてもよい。このチップ決済システムによれば、店舗に応じて受付画面を削除する期間を制御できる。
【0009】
本明細書に開示する技術は、チップ決済システムとは異なる種々の形態で実現できる。本明細書に開示する技術は、例えば、モバイル端末および決済サーバ、ならびに、これらのコンピュータプログラムなどの形態で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】チップ支払システムの構成を示す説明図である。
図2】モバイル端末の構成を示す説明図である。
図3】タッチパネルディスプレイに表示されるコード読取画面の構成を示す説明図である。
図4】タッチパネルディスプレイに表示されるチップ受付画面の構成を示す説明図である。
図5】モバイル端末が実行する受付画面表示処理を示すフローチャートである。
図6】モバイル端末が実行するチップ決済処理を示すフローチャートである。
図7】モバイル端末が実行する受付画面削除処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、チップ支払システム10の構成を示す説明図である。チップ支払システム10は、二次元コード215で特定される店員CKに対するチップの支払いを顧客PYのモバイル端末100を用いて実現するシステムである。顧客PYは、店舗SPにおいて店員CKからサービスの提供を受ける者である。店員CKは、店舗SPにおいて顧客PYにサービスを提供する者である。
【0012】
店舗SPは、サービスを提供する場所であり、例えば、飲食店、宿泊施設、理髪店、理容店、エステティックサロンなどであってもよい。図1には、店舗SPが1つのみ示されているが、実際には、複数の店舗SPが存在し、店舗SPごとに店員CKが存在する。図1の例では、店舗SPに所属する店員CKの数は3名であるが、2名以下であってもよいし、4名以上であってもよい。本明細書の説明では、複数の店員を包括的に示す場合には符号「CK」を使用し、複数の店員のうち特定の店員を個別に示す場合には符号「CK」に枝番を付けた符号を使用する(例えば、CK-1、CK-2、CK-3)。
【0013】
チップ支払システム10は、モバイル端末100と、コード表示媒体210と、決済サーバ400と、店舗端末500とを備える。モバイル端末100は、コンピュータネットワーク300を介して決済サーバ400と相互に通信可能に構成されている。決済サーバ400は、コンピュータネットワーク300を介して店舗端末500と相互に通信可能に構成されている。コンピュータネットワーク300は、移動通信網、インターネット、無線LANおよび有線LANの少なくとも1つの通信ネットワークを含む。
【0014】
モバイル端末100は、チップの支払者である顧客PYが携帯する情報機器であり、顧客PYからチップの支払いを受け付け可能に構成されている。本実施形態では、モバイル端末100は、スマートフォンである。モバイル端末100は、持ち運び可能な情報機器であればよく、スマートフォンに限らず、タブレット端末およびパーソナルコンピュータなどであってもよい。図1には、モバイル端末100が1台のみ示されているが、実際には、複数の顧客PYがそれぞれ所有する複数のモバイル端末100が存在する。モバイル端末100の詳細については後述する。
【0015】
コード表示媒体210は、店員CKを識別可能な二次元コード215を表示する媒体である。本実施形態では、コード表示媒体210は、店員CKが身に着けているネームプレートであり、二次元コード215は、QRコード(登録商標)である。コード表示媒体210は、二次元コード215を表示可能な媒体であればよく、二次元コード215を印刷した紙面(例えば、名刺、メニュー表など)であってもよいし、二次元コード215を表示可能なディスプレイを備えた機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末など)であってもよい。二次元コード215は、マトリクス型二次元コードであってもよいし、スタック型二次元コードであってもよい。
【0016】
本明細書の説明では、複数のコード表示媒体を包括的に示す場合には符号「210」を使用し、複数のコード表示媒体のうち特定のコード表示媒体を個別に示す場合には符号「210」に枝番を付けた符号を使用する(例えば、210-1、210-2、210-3)。また、複数の二次元コードを包括的に示す場合には符号「215」を使用し、複数の二次元コードのうち特定の二次元コードを個別に示す場合には符号「215」に枝番を付けた符号を使用する(例えば、215-1、215-2、215-3)。
【0017】
図1の例では、店員CK-1は、店員CK-1に対応付けられた二次元コード215-1が表示されたネームプレートであるコード表示媒体210-1を身に着けている。また、店員CK-2は、店員CK-2に対応付けられた二次元コード215-2が表示されたネームプレートであるコード表示媒体210-2を身に着けている。また、店員CK-3は、店員CK-3に対応付けられた二次元コード215-3が表示されたネームプレートであるコード表示媒体210-3を身に着けている。他の実施形態では、複数の店員CKに対するチップの支払いを目的として、複数の店員CKに対応付けられた単一の二次元コード215がコード表示媒体210に表示されていてもよい。また、店舗SPに所属する全ての店員CKに対するチップの支払いを目的として、店舗SP自体に対応付けられた二次元コード215がコード表示媒体210に表示されていてもよい。
【0018】
決済サーバ400は、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェースなどを備えるコンピュータである。決済サーバ400は、メモリに記憶されているプログラムを実行することによって、モバイル端末100からの要求に基づいてチップの決済処理を行う。決済サーバ400には、チップ支払システム10の管理者によって、店舗SPと店員CKとの対応関係を示す店舗情報、店舗SPの位置として地図上の範囲を示す位置情報、店員CKとコード表示媒体210との対応関係を示す店員情報、顧客PYのアカウント情報、顧客PYがチップ決済に使用する手段(例えば、クレジットカード決済、デビットカード決済、プリペイドカード決済、電子マネー決済、QRコード決済、ポイント決済など)を示す決済手段情報などの各種情報が設定されている。
【0019】
店舗端末500は、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェース、モニタなどを備えるコンピュータである。店舗端末500は、パーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォンであってもよいし、タブレット端末であってもよい。店舗端末500は、メモリに記憶されているプログラムを実行することによって、決済サーバ400から受信したチップの支払いの明細を示すチップ明細情報を店舗SPの管理者が確認できるように構成されている。本実施形態では、店舗SPの管理者は、店舗端末500を操作することによって、二次元コード215に対応付けられた店員CKごとに支払われたチップの額を、チップ明細情報に含まれる情報として確認可能である。
【0020】
図2は、モバイル端末100の構成を示す説明図である。モバイル端末100は、モバイル端末100は、プロセッサ110と、メモリ120と、タッチパネルディスプレイ130と、無線モジュール150と、カメラモジュール160と、測位モジュール170とを備える。
【0021】
モバイル端末100のプロセッサ110は、メモリ120に記憶されているプログラム122に含まれる複数のプログラム命令を実行することによって、タッチパネルディスプレイ130、無線モジュール150、カメラモジュール160および測位モジュール170を制御する。プロセッサ110の個数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0022】
モバイル端末100のメモリ120は、プロセッサ110が取り扱うデータを記憶する。メモリ120の個数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。メモリ120は、プロセッサ110に行わせるプログラム命令を記述したプログラム122を記憶している。プログラム122は、モバイル端末100に接続されたコンピュータネットワーク300を介してインストール可能である。プログラム122は、チップ支払アプリ124を含む。チップ支払アプリ124は、二次元コード215で特定される店員CKに対するチップの支払いを実現させるためのアプリケーションプログラムである。
【0023】
モバイル端末100の無線モジュール150は、コンピュータネットワーク300を介して決済サーバ400と通信可能に構成されている。本実施形態では、無線モジュール150は、携帯電話ネットワークに接続可能な無線回路と、無線LAN規格に準拠した無線回路とを含む。
【0024】
モバイル端末100のカメラモジュール160は、二次元コード215を撮影可能に構成されている。カメラモジュール160は、レンズ、撮像素子および制御回路などを備える機器である。
【0025】
モバイル端末100の測位モジュール170は、モバイル端末100の位置を測定可能に構成されている。本実施形態では、測位モジュール170は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)信号に基づいて測位可能に構成されたGPSモジュールを含む。他の実施形態では、BLE(Bluetooth Low Energy、登録商標)に準拠したBLEビーコンデバイスが店舗SPに設置されている場合、測位モジュール170は、BLEビーコンデバイスからのビーコン信号に基づいて測位可能に構成されたBLEモジュールを含んでもよい。また、近距離無線通信規格の1つであるNFC(Near Field Communication、登録商標)に準拠したNFCタグが店舗SPに設置されている場合、測位モジュール170は、NFCタグとの通信に基づいて測位可能に構成されたNFCモジュールを含んでもよい。また、測位モジュール170は、無線通信の基地局から提供される位置情報に基づいて測位可能に構成されていてもよい。
【0026】
モバイル端末100のタッチパネルディスプレイ130は、画像を表示可能であるとともに画面上で操作入力を受け可能に構成された電子部品である。タッチパネルディスプレイ130は、チップを支払うためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)として、コード読取画面172と、チップ受付画面174と、支払完了画面176と、支払エラー画面178とを表示可能である。コード読取画面172は、顧客PYがモバイル端末100を用いて二次元コード215を読み取るための操作画面である。チップ受付画面174は、コード読取画面172で読み取った二次元コード215に基づいて特定される店員CKに対するチップの支払いを顧客PYから受け付け可能に構成された受付画面である。支払完了画面176は、コード読取画面172で受け付けたチップの支払いに関する決済処理の完了を顧客PYに報知可能に構成された報知画面である。支払エラー画面178は、コード読取画面172で受け付けたチップの支払いに関する決済処理のエラーを顧客PYに報知可能に構成された報知画面である。
【0027】
図3は、タッチパネルディスプレイ130に表示されるコード読取画面172の構成を示す説明図である。モバイル端末100は、チップ支払アプリ124の起動に基づいてコード読取画面172をタッチパネルディスプレイ130に表示する。タッチパネルディスプレイ130にコード読取画面172を表示している間、モバイル端末100は、カメラモジュール160を用いた撮影を実行する。
【0028】
コード読取画面172は、コード確認領域172aと、コード読取ボタン172bと、設定ボタン172sとを有する。コード読取画面172の設定ボタン172sは、顧客PYによるタップ操作に応じて、チップ支払アプリ124に関する各種の設定条件(例えば、ユーザアカウント、チップ額の初期値、チップの決済手段など)を登録するGUIを表示可能に構成されている。
【0029】
コード読取画面172のコード確認領域172aは、カメラモジュール160を用いて撮影された映像を表示する。チップ支払アプリ124で識別可能な二次元コード215がコード確認領域172aの内側に表示されていない場合、コード読取ボタン172bは、顧客PYによるタップ操作を受け付けない無効状態になっている。チップ支払アプリ124で識別可能な二次元コード215がコード確認領域172aの内側に表示された場合、コード読取ボタン172bは、顧客PYによるタップ操作を受け付け可能な有効状態になる。
【0030】
コード読取画面172のコード読取ボタン172bは、コード確認領域172aに表示されている二次元コード215の読み取りの実行を顧客PYから受け付けるボタンである。有効状態にあるコード読取ボタン172bが顧客PYによってタップ操作された場合、モバイル端末100は、コード確認領域172aに表示されている二次元コード215の読み取りを実行する。その際、測位モジュール170を用いて測定したモバイル端末100の位置が、コード読取画面172を用いて読み取った二次元コード215に基づいて特定される店員CKがサービスを提供する店舗SPの位置として設定されている範囲内である場合、モバイル端末100は、チップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130に表示する。
【0031】
図4は、タッチパネルディスプレイ130に表示されるチップ受付画面174の構成を示す説明図である。モバイル端末100は、コード読取画面172を用いて読み取った二次元コード215に基づいて、チップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130に表示する。チップ受付画面174は、支払先表示領域174aと、支払者名ボックス174bと、メッセージボックス174cと、チップ額ボックス174dと、支払実行ボタン174eと、設定ボタン174sとを有する。チップ受付画面174の設定ボタン174sは、コード読取画面172の設定ボタン172sと同様である。
【0032】
チップ受付画面174の支払先表示領域174aは、コード読取画面172を用いて読み取った二次元コード215に基づいて特定される店員CKに関する情報を、チップの支払先に関する情報として表示する領域である。図4の例では、支払先表示領域174aには、二次元コード215に基づいて特定される店員CKの名称と、その店員CKがサービスを提供する店舗SPの名称および住所とが表示される。支払先表示領域174aには、店員CKの写真またはイラストを表示してもよい。また、支払先表示領域174aには、店舗SPの写真や地図を表示してもよい。本実施形態では、モバイル端末100は、決済サーバ400から提供される情報に基づいて、支払先表示領域174aに各種の情報を表示する。
【0033】
チップ受付画面174の支払者名ボックス174bは、チップの支払者の名称を示す文字列の入力を顧客PYから受け付けるテキストボックスである。本実施形態では、支払者名ボックス174bへの文字入力は任意であり、顧客PYの氏名、ニックネームおよびメールアドレスなどを示す任意の文字列を入力可能である。本実施形態では、支払者名ボックス174bに入力された文字列は、チップ明細情報の一部として決済サーバ400から店舗端末500に提供される。
【0034】
チップ受付画面174のメッセージボックス174cは、チップの支払者から店員CKや店舗SP宛てのメッセージを示す文字の入力を顧客PYから受け付けるテキストボックスである。本実施形態では、メッセージボックス174cへの文字入力は任意であり、メッセージとして任意の文字列を入力可能である。本実施形態では、メッセージボックス174cに入力された文字列は、チップ明細情報の一部として決済サーバ400から店舗端末500に提供される。
【0035】
チップ受付画面174のチップ額ボックス174dは、チップの支払額を示す数字の入力を顧客PYから受け付けるテキストボックスである。本実施形態では、チップ額ボックス174dには、予め初期値の数字が入力されており、顧客PYによる文字入力によって任意に変更可能に構成されている。本実施形態では、1チップの価値は1円に相当する。
【0036】
チップ受付画面174の支払実行ボタン174eは、チップの支払処理の実行を顧客PYから受け付けるボタンである。支払実行ボタン174eが顧客PYによってタップ操作された場合、モバイル端末100は、支払先表示領域174aに表示されているチップの支払先に対して、チップ額ボックス174dに入力されている支払額のチップの支払いを受け付ける。その後、モバイル端末100は、チップ受付画面174を介して受け付けた顧客PYに対するチップの決済処理を決済サーバ400に要求する。
【0037】
チップ受付画面174がタッチパネルディスプレイ130に表示された状態において、測位モジュール170を用いて測定したモバイル端末100の位置が、そのチップ受付画面174に表示されている店員CKがサービスを提供する店舗SPの位置として設定されている範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、モバイル端末100は、タッチパネルディスプレイ130からチップ受付画面174を削除する。本実施形態では、モバイル端末100は、チップ受付画面174に代えてコード読取画面172を表示することによって、タッチパネルディスプレイ130からチップ受付画面174を削除する。
【0038】
図5は、モバイル端末100が実行する受付画面表示処理を示すフローチャートである。図5の受付画面表示処理は、タッチパネルディスプレイ130にチップ受付画面174を表示するための処理である。プロセッサ110によりチップ支払アプリ124のプログラム命令が実行されることによって、モバイル端末100は、チップ支払アプリ124の起動時に図5の受付画面表示処理を開始する。
【0039】
図5の受付画面表示処理を開始した後、モバイル端末100は、コード読取画面172をタッチパネルディスプレイ130に表示する(ステップS111)。コード読取画面172をタッチパネルディスプレイ130に表示した後(ステップS111)、モバイル端末100は、顧客PYがコード読取画面172のコード読取ボタン172bをタップすることによる二次元コード215の読取指示が有るか否かを判断する(ステップS112)。二次元コード215の読取指示がない場合(ステップS112:「NO」)、モバイル端末100は、二次元コード215の読取指示が有るか否かを繰り返し判断する(ステップS112)。
【0040】
二次元コード215の読取指示が有る場合(ステップS112:「YES」)、モバイル端末100は、有効な二次元コード215を読み取ったか否かを判断する(ステップS113)。本実施形態では、顧客PYがコード読取画面172のコード読取ボタン172bをタップした場合、モバイル端末100は、コード確認領域172aに表示されている二次元コード215が示す識別情報の登録の有無を決済サーバ400に問い合わせる。その二次元コード215が示す識別情報が決済サーバ400に登録されている場合、モバイル端末100は、有効な二次元コード215を読み取ったと判断する(ステップS113:「YES」)。一方、その二次元コード215が示す識別情報が決済サーバ400に登録されていない場合、モバイル端末100は、有効な二次元コード215を読み取れなかったと判断する(ステップS113:「NO」)。有効な二次元コード215を読み取れなかった場合(ステップS113:「NO」)、モバイル端末100は、再度、二次元コード215の読取指示が有るか否かの判断(ステップS112)からの処理を行う。
【0041】
有効な二次元コード215を読み取った場合(ステップS113:「YES」)、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSを測定する(ステップS114)。本実施形態では、モバイル端末100は、測位モジュール170を用いてGPS信号に基づいてモバイル端末100の位置MSを測定する。
【0042】
モバイル端末100の位置を測定した後(ステップS114)、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSが、有効な二次元コード215に基づいて特定される店員CKがサービスを提供する店舗SPの位置SLとして設定されている範囲内であるか否かを確認する(ステップS116)。本実施形態では、モバイル端末100は、店舗SPの位置SLの範囲を示す情報を決済サーバ400から受信することによって、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内か否かを判断する。他の実施形態では、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSを示す情報を決済サーバ400に送信することによって、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内か否かを決済サーバ400に問い合わせてもよい。
【0043】
モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内でない場合(ステップS117:「NO」)、モバイル端末100は、再度、二次元コード215の読取指示が有るか否かの判断(ステップS112)からの処理を行う。
【0044】
モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内である場合(ステップS117:「YES」)、モバイル端末100は、コード読取画面172に代えてチップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130に表示する(ステップS118)。チップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130に表示した後(ステップS118)、モバイル端末100は、図5の受付画面表示処理を終了する。
【0045】
図6は、モバイル端末100が実行するチップ決済処理を示すフローチャートである。図6のチップ決済処理は、チップ受付画面174を介して受け付けた顧客PYから店員CKに対するチップの決済処理を行うための処理である。プロセッサ110によりチップ支払アプリ124のプログラム命令が実行されることによって、モバイル端末100は、チップ受付画面174の表示に応じて図6のチップ決済処理を開始する。
【0046】
図6のチップ決済処理を開始した後、モバイル端末100は、顧客PYがチップ受付画面174の支払実行ボタン174eをタップすることによるチップの支払指示が有るか否かを判断する(ステップS122)。チップの支払指示がない場合(ステップS122:「NO」)、モバイル端末100は、チップの支払指示有るか否かを繰り返し判断する(ステップS122)。
【0047】
チップの支払指示が有る場合(ステップS122:「YES」)、モバイル端末100は、チップ受付画面174を介して受け付けた店員CKに対するチップの決済処理を決済サーバ400に要求する(ステップS124)。本実施形態では、モバイル端末100は、チップの決済処理を決済サーバ400に要求する際、支払者名ボックス174bおよびメッセージボックス174cにそれぞれ入力された文字列を示す情報、並びに、チップ額ボックス174dに入力された数字を示す情報を、決済サーバ400に送信する。
【0048】
チップの決済処理を決済サーバ400に要求した後(ステップS124)、モバイル端末100は、チップの決済処理の要求に対する応答を決済サーバ400から受信する(ステップS126)。チップの決済処理の要求に対する応答を決済サーバ400から受信した後(ステップS126)、モバイル端末100は、決済サーバ400からの応答に基づいてチップの決済処理が正常に行われたか否かを判断する(ステップS127)。
【0049】
チップの決済処理が正常に行われた場合(ステップS127:「YES」)、モバイル端末100は、チップ受付画面174に代えて支払完了画面176をタッチパネルディスプレイ130に表示する。その後、モバイル端末100は、図6のチップ決済処理を終了する。本実施形態では、支払完了画面176は、顧客PYの操作に基づいてコード読取画面172に切り替え可能に構成されている。
【0050】
チップの決済処理が正常に行われなかった場合(ステップS127:「NO」)、モバイル端末100は、チップ受付画面174に代えて支払エラー画面178をタッチパネルディスプレイ130に表示する。その後、モバイル端末100は、図6のチップ決済処理を終了する。本実施形態では、チップ受付画面174は、顧客PYの操作に基づいてコード読取画面172に切り替え可能に構成されている。
【0051】
図7は、モバイル端末100が実行する受付画面削除処理を示すフローチャートである。図7の受付画面削除処理は、チップ受付画面174を表示している際に、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内であることを所定の期間に亘って確認できなくなった場合に、チップ受付画面174を削除するための処理である。プロセッサ110によりチップ支払アプリ124のプログラム命令が実行されることによって、モバイル端末100は、図7の受付画面削除処理を定期的に実行する。
【0052】
図7の受付画面削除処理を開始した後、モバイル端末100は、チップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130に表示中であるか否かを判断する(ステップS132)。チップ受付画面174を表示中でない場合(ステップS132:「NO」)、モバイル端末100は、図7の受付画面削除処理を終了する。
【0053】
チップ受付画面174を表示中である場合(ステップS132:「YES」)、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSを測定する(ステップS134)。本実施形態では、モバイル端末100は、測位モジュール170を用いてGPS信号に基づいてモバイル端末100の位置MSを測定する。
【0054】
モバイル端末100の位置を測定した後(ステップS134)、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSが、有効な二次元コード215に基づいて特定される店員CKがサービスを提供する店舗SPの位置SLとして設定されている範囲内であるか否かを確認する(ステップS136)。本実施形態では、モバイル端末100は、図5の受付画面表示処理において決済サーバ400から受信した店舗SPの位置SLの範囲を示す情報に基づいて(図5のステップS116)、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内か否かを判断する。
【0055】
モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内か否かを確認した後(ステップS136)、モバイル端末100は、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内であることを所定の期間THに亘って確認できないか否かを判断する(ステップS137)。この判断基準である所定の期間THは、本実施形態では5分間であり、他の実施形態では5分間より短くてもよいし、5分間より長くてもよい。また、所定の期間THは、店舗SPごとに異なる時間に設定可能であってもよい。
【0056】
モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内であることを確認できない期間が所定の期間TH未満である場合(ステップS137:「NO」)、モバイル端末100は、チップ受付画面174の表示を継続した状態で、図7の受付画面削除処理を終了する。
【0057】
モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内であることを確認できない期間が所定の期間TH以上である場合(ステップS137:「YES」)、モバイル端末100は、表示中のチップ受付画面174をタッチパネルディスプレイ130から削除する(ステップS138)。その後、モバイル端末100は、図7の受付画面削除処理を終了する。本実施形態では、モバイル端末100は、削除したチップ受付画面174に代えてコード読取画面172をタッチパネルディスプレイ130に表示する。
【0058】
以上説明した実施形態によれば、店員CKがサービスを提供する店舗SPにおいてモバイル端末100で二次元コード215を読み取ることによってチップ受付画面174が表示されるため(ステップS118)、モバイル端末100や二次元コード215をサービスの提供が行われない場所に持ち出して、サービスの提供を伴わない状況でチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。また、モバイル端末100の位置MSが店舗SPの位置SLの範囲内であることを確認できない期間が所定の期間TH以上である場合にチップ受付画面174が削除されるため(ステップS138)、店舗SPにおいてチップ受付画面174を一旦表示させた後に店舗SP外に持ち出してチップの決済処理が不正に行われることを防止できる。
【0059】
本明細書に開示する技術は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、上述した実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせることができる。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除できる。
【符号の説明】
【0060】
10…チップ支払システム
100…モバイル端末
110…プロセッサ
120…メモリ
122…プログラム
124…チップ支払アプリ
130…タッチパネルディスプレイ
150…無線モジュール
160…カメラモジュール
170…測位モジュール
172…コード読取画面
172a…コード確認領域
172b…コード読取ボタン
172s…設定ボタン
174…チップ受付画面
174a…支払先表示領域
174b…支払者名ボックス
174c…メッセージボックス
174d…チップ額ボックス
174e…支払実行ボタン
174s…設定ボタン
176…支払完了画面
178…支払エラー画面
210,210-1~3…コード表示媒体
215,215-1~3…二次元コード
300…コンピュータネットワーク
400…決済サーバ
500…店舗端末
CK,CK-1~3…店員
PY…顧客
SP…店舗
【要約】
【課題】チップ決済システムにおいて、サービスの提供を伴わない状況でチップの決済処理が不正に行われることを防止する。
【解決手段】チップ決済システムは、チップの支払者からチップの支払いを受け付けるモバイル端末と、モバイル端末からの要求に基づいてチップの決済処理を行う決済サーバとを備える。モバイル端末は、モバイル端末の位置が、読み取った二次元コードに基づいて特定される店員がサービスを提供する店舗の位置として設定されている範囲内である場合、該店員に対するチップの支払いを支払者から受け付け可能に構成された受付画面を、タッチパネルディスプレイに表示する。モバイル端末は、モバイル端末の位置が店舗の位置の範囲内であることを所定の期間に亘って確認できない場合、表示中の受付画面を削除する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7