(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、ユーザ端末、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240227BHJP
【FI】
G06Q10/109
(21)【出願番号】P 2023086350
(22)【出願日】2023-05-25
【審査請求日】2023-05-31
(31)【優先権主張番号】P 2022117964
(32)【優先日】2022-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521492746
【氏名又は名称】株式会社パレスリンク
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】吉本 祐平
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-051404(JP,A)
【文献】国際公開第2022/195815(WO,A1)
【文献】チェックインSaaS『TOMARO+』とスマートロック『RemoteLOCK』の連携で非日常体験型の旅行・宿泊をシームレスに,[online],2022年07月07日,[2023年8月30日検索], インターネット<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000095866.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け部と、
ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報が前記ユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた
秘密鍵と
公開鍵とが前記ユーザ端末で生成された場合、前記ユーザ端末から
公開鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付部と、
前記ユーザ端末から前記サイトにアクセスし、前記ユーザ端末のカメラ部で読み取った、前記物件に掲出される2次元情報コードを、前記サイトを介して取得する第1取得部と、
前記対応付け部によって対応付けた2次元情報コードと、前記第1取得部によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記物件に居ることを特定する第1特定部と、
前記ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を
秘密鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた
秘密鍵に基づく署名を前記ユーザ端末から取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得した署名と、前記受付部によって受け付けた
公開鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定部と、
前記第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、前記第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記記録部は、
前記第1特定部及び前記第2特定部での特定としての第1回目の第1特定に基づいて、業務開始を記録し、
前記第1特定部及び前記第2特定部での特定としての第1回目後の第2回目の第2特定に基づいて、業務終了を記録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対応付け部は、前記物件として、ユーザが勤務する勤務施設とは異なる、観光地及びリゾート地を含む地域にある宿泊施設に応じて、2次元情報コードとサイトとを対応付ける
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記録部は、前記第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、前記第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、前記物件における宿泊者名簿を記録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記録部は、前記受付部によって受け付けた
公開鍵に基づいて、前記物件の宿泊予約を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記録部は、前記第2特定部でのユーザ本人の特定に基づいて、前記物件の宿泊、前記物件で提供されるサービス、及び、前記物件で販売される商品のうち少なくとも1つについての決済を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信が可能なユーザ端末と、を備え、
前記情報処理装置は、
物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け部と、
前記ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報が前記ユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報に対応付けた
秘密鍵と
公開鍵とが前記ユーザ端末で生成された場合、前記ユーザ端末から
公開鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付部と、
前記ユーザ端末から前記サイトにアクセスし、前記ユーザ端末のカメラ部で読み取った、前記物件に掲出される2次元情報コードを、前記サイトを介して取得する第1取得部と、
前記対応付け部によって対応付けた2次元情報コードと、前記第1取得部によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記物件に居ることを特定する第1特定部と、
前記ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を
秘密鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた
秘密鍵に基づく署名を前記ユーザ端末から取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得した署名と、前記受付部によって受け付けた
公開鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定部と、
前記第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、前記第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録部と、
を備える情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータが、
物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付けステップと、
ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報が前記ユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた
秘密鍵と
公開鍵とが前記ユーザ端末で生成された場合、前記ユーザ端末から
公開鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付ステップと、
前記ユーザ端末から前記サイトにアクセスし、前記ユーザ端末のカメラ部で読み取った、前記物件に掲出される2次元情報コードを、前記サイトを介して取得する第1取得ステップと、
前記対応付けステップによって対応付けた2次元情報コードと、前記第1取得ステップによって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記物件に居ることを特定する第1特定ステップと、
前記ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を
秘密鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた
秘密鍵に基づく署名を前記ユーザ端末から取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップによって取得した署名と、前記受付ステップによって受け付けた
公開鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定ステップと、
前記第1特定ステップでのユーザが物件に居ることの特定と、前記第2特定ステップでのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け機能と、
ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報が前記ユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた
秘密鍵と
公開鍵とが前記ユーザ端末で生成された場合、前記ユーザ端末から
公開鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付機能と、
前記ユーザ端末から前記サイトにアクセスし、前記ユーザ端末のカメラ部で読み取った、前記物件に掲出される2次元情報コードを、前記サイトを介して取得する第1取得機能と、
前記対応付け機能によって対応付けた2次元情報コードと、前記第1取得機能によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記物件に居ることを特定する第1特定機能と、
前記ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を
秘密鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた
秘密鍵に基づく署名を前記ユーザ端末から取得する第2取得機能と、
前記第2取得機能によって取得した署名と、前記受付機能によって受け付けた
公開鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定機能と、
前記第1特定機能でのユーザが物件に居ることの特定と、前記第2特定機能でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、ユーザ端末、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から従業員の勤怠を管理する勤怠管理装置が存在する(特許文献1参照)。その勤怠管理装置は、業務サーバにログインするたびに、ログインした時点のログイン時刻を検出する。また、勤怠管理装置は、業務サーバからログオフするたびに、ログオフした時点のログオフ時刻を検出する。勤怠管理装置は、ログイン時刻及びログオフ時刻を勤怠管理テーブルに登録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従業員の勤務内容によっては、勤怠を管理するサーバ(勤怠管理サーバ)にアクセスしない場合がある。例えば、ワーケーション等においてはリゾート地及び観光地等で勤務することが多く、従来の会社内での勤務及び在宅勤務のような勤務内容とは異なる働き方が求められる。すなわち、ワーケーションを行う場合に、従来と同様に勤怠管理サーバにアクセスしていたのでは、ワーケーションの意義が薄れる可能性がある。なお、ワーケーションとは、「ワーク」と「バケーション」とを組み合わせた造語であり、例えば、リゾート地及び観光地等の、従来(通常)とは異なる場所で休暇を取りながら仕事をすることである。したがって、上述した特許文献1に記載の勤怠管理装置は、ワーケーションに適さない可能性がある。
【0005】
本開示は、ユーザが宿泊施設等で勤務する際の勤怠管理を行うことが可能な情報処理装置、情報処理システム、ユーザ端末、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け部と、ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた第1鍵と第2鍵とがユーザ端末で生成された場合、ユーザ端末から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付部と、ユーザ端末からサイトにアクセスし、ユーザ端末のカメラ部で読み取った、物件に掲出される2次元情報コードを、サイトを介して取得する第1取得部と、対応付け部によって対応付けた2次元情報コードと、第1取得部によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることを特定する第1特定部と、ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末から取得する第2取得部と、第2取得部によって取得した署名と、受付部によって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定部と、第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、ユーザ端末において入力される2次元情報コードと生体情報とに基づいて、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることの特定と、ユーザ本人の特定を行い、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録するので、ユーザが宿泊施設等で勤務する際の勤怠管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
【
図3】一実施形態に係るユーザ端末について説明するためのブロック図である。
【
図4】ユーザが物件に居ることを特定する処理の流れの一例について説明するための図である。
【
図5】生体情報に基づいた鍵を情報処理装置に登録する際の処理の流れの一例について説明するための図である。
【
図6】生体情報に基づいた鍵の検証(本人特定)を行う際の処理の流れの一例について説明するための図である。
【
図7】勤怠管理の処理の流れの一例について説明するための図である。
【
図8】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理装置100の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
【0011】
情報処理装置100は、例えば、ユーザの勤怠を記録する勤怠記録装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、ワーケーションを行うユーザの勤怠を記録するワーケーションにおける勤怠記録装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、ユーザが宿泊する施設(宿泊施設)における宿泊記録(例えば、宿泊者名簿等)を記録する記録装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、宿泊施設等の種々の物件の予約(例えば、宿泊予約等)を行うことができる予約装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、宿泊施設等の種々の物件において、宿泊の決済、及び、ユーザが商品・サービス等を購入する際の決済を行うことができる決済装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、上述した一例の装置に限らず、種々の装置等を構成してもよい。
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。
【0012】
なお、情報処理装置100は、ユーザ端末200と共に、情報処理システム1を構成してもよい。情報処理システム1は、上述した情報処理装置100と同様に、勤怠記録システム又はワーケーションにおける勤怠記録システム等として構成されてもよい。
【0013】
上述したように、ワーケーションとは、「ワーク」と「バケーション」とを組み合わせた造語であり、例えば、リゾート地及び観光地等の、従来(通常)とは異なる場所で休暇を取りながら仕事をすることである。情報処理装置100は、例えば、ワーケーションを行うユーザ、又は、ワーケーションを行わない会社で勤務若しくは在宅勤務を行うユーザの勤怠を記録してもよい。
【0014】
情報処理装置100は、物件300に応じて、2次元情報コード301と通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける。物件300は、例えば、リゾート地及びは観光地等に立地する宿泊施設等の種々の施設であってもよい。サイトは、Webサイトであってもよく、又は、URL(Uniform Resource Locator)等のサイト情報であってもよい。2次元情報コード301は、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)及びバーコード等であってもよい。情報処理装置100は、例えば、宿泊施設毎に、2次元情報コード301とサイトとを対応付けてもよく、各宿泊施設の部屋毎に、2次元情報コード301とサイトとを対応付けてもよい。
各宿泊施設又は各部屋には、対応付けられる2次元情報コード301が掲出されてもよい。
また、サイト(例えば、URL等のサイト情報)は、ユーザが宿泊施設等を予約する際にユーザ端末200に通知される。
【0015】
情報処理装置100は、ユーザ端末200等と通信することが可能である。ユーザ端末200は、例えば、ワーケーション等を行うユーザ等が使用する。ユーザ端末200は、例えば、宿泊施設等を利用するゲストが使用する端末として「ゲスト端末」と言い換えることができる。
ユーザ端末200は、例えば、宿泊施設の予約の段階等において、ユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末200に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた第1鍵と第2鍵とを生成する。生体情報は、例えば、指紋情報、虹彩等の瞳情報及び静脈情報等を始めとする、ユーザの生体器官の身体的特徴等を用いた個人認証に関する情報であってもよい。第1鍵は、例えば、秘密鍵等であってもよい。第2鍵は、例えば、公開鍵等であってもよい。
情報処理装置100は、ユーザ端末200から第2鍵を受け付ける。
【0016】
ユーザ端末200は、例えば、ユーザが宿泊施設等に宿泊する段階、又は、ユーザが勤務の開始、中断若しくは終了を行う段階等において、ユーザの操作に基づいて、サイトにアクセスする。ユーザ端末200は、端末表示部224に表示されるサイトを介して、2次元情報コード301を撮像する。すなわち、ユーザ端末200は、サイトとカメラ部221とが協働して2次元情報コード301を取得する。
情報処理装置100は、ユーザ端末200で撮像された2次元情報コード301を、サイトを介して取得する。情報処理装置100は、予め対応付けられた2次元情報コード301と、サイトを介して取得した2次元情報コード301とを突合させることにより、ユーザ端末200を使用するユーザが物件300に居ることを特定する。
【0017】
また、ユーザ端末200は、例えば、ユーザが宿泊施設等に宿泊する段階、又は、ユーザが勤務の開始、中断若しくは終了を行う段階等において、ユーザの操作に基づいて、生体情報を取得する。ユーザ端末200は、生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、署名と、予め取得した第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する。すなわち、情報処理装置100は、ユーザ本人を特定する。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザが物件300に居ることの特定と、ユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する。
【0019】
[情報処理装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理装置100について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0020】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、対応付け部111、受付部112、第1取得部113、第1特定部114、第2取得部115、第2特定部116、記録部117及び出力制御部118等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、対応付け部111、受付部112、第1取得部113、第1特定部114、第2取得部115、第2特定部116、記録部117及び出力制御部118等)の機能を実現してもよい。
【0021】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、ユーザ端末200等であってもよい。
【0022】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0023】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0024】
対応付け部111は、物件300に応じて、2次元情報コード301と通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける。
物件300は、宿泊施設等の種々の施設等であってもよい。また、物件300は、施設にある部屋等であってもよい。
2次元情報コード301の一例は、上述したようにQRコード等であってもよい。QRコード等の2次元情報コード301は、対応する物件300(例えば、宿泊施設のフロント又は部屋等)に表示される。ここでの「表示」には、2次元情報コード301が掲出される、2次元情報コード301が張り出される、2次元情報コード301が記載されるアクリルスタンド等の物品が置かれる等の、ユーザが宿泊施設を利用する際にユーザ端末200で2次元情報コード301を読み取ることが可能な形態で表示されることを意味してもよい。
【0025】
サイトは、例えば、上述したように、Webサイトであってもよく、又は、URL等のサイト情報であってもよい。サイトは、ユーザが物件300(例えば、宿泊施設等)を予約する際に利用する予約サイトのURL等であってもよい。
また、サイトとして、例えば、予約サイト(又は、予約サイトのURL)には、ユーザが物件300にチェックインを行う際に利用するチェックインサイト(又は、チェックインサイトのURL)等が対応付けられてもよい。
また、サイトとして、例えば、予約サイト(又は、予約サイトのURL)又はチェックインサイト(又は、チェックインサイトのURL)には、ユーザの勤怠を管理する勤怠管理サイト(勤怠管理サイトのURL等)が対応付けられてもよい。
【0026】
対応付け部111は、例えば、物件300毎に、すなわち、施設(例えば、宿泊施設等)毎又は各施設の部屋毎に、2次元情報コード301とサイトとを対応付けてもよい。すなわち、対応付け部111は、物件300として、ユーザが勤務する勤務施設とは異なる、観光地及びリゾート地を含む地域にある宿泊施設に応じて、2次元情報コード301とサイトとを対応付けてもよい。この場合の宿泊施設は、例えば、ワーケーションに適した宿泊施設等であってもよく、一般の宿泊施設等であってもよい。
対応付け部111は、物件300毎に、2次元情報コード301とサイトとを1対1に対応付けてもよい。具体的な一例として、対応付け部111は、ワーケーションに適した物件300毎に、QRコードとURLとを対応付けてもよい。
対応付け部111は、例えば、物件300毎に、2次元情報コード301とサイトとを対応付けた結果である、対応情報を記憶部122に記憶してもよい。
【0027】
ユーザは、例えば、上述したサイト(例えば、予約サイト等)を利用して、そのサイトに対応する物件300(例えば、宿泊施設等)を予約する際に、又は、宿泊施設にチェックインを行う前に、ユーザ端末200を使用して、自身の生体情報を読み取る。これに応じてユーザ端末200は、そのユーザの生体情報に基づいた複数の鍵(例えば、2つの鍵)を生成し、一方の鍵を情報処理装置100に登録する。すなわち、ユーザ端末200は、例えば、ユーザの生体情報が入力されることに基づいて、生体情報に対応付けた、第1鍵及び第2鍵それぞれを生成し、第2鍵を情報処理装置100に登録する。第1鍵は、例えば、秘密鍵等であってもよい。第2鍵は、例えば、公開鍵等であってもよい。生体情報は、上述したように例えば、指紋情報、虹彩等の瞳情報及び静脈情報等を始めとする、ユーザの生体器官の身体的特徴等を用いた個人認証に関する情報であってもよい。
【0028】
受付部112は、ユーザ端末200を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末200に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた、第1鍵と第2鍵とがユーザ端末200で生成された場合、ユーザ端末200から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける。すなわち、受付部112は、通信部121を介して、ユーザ端末200から第2鍵(例えば、公開鍵等)と署名とを受け付けて、第2鍵で署名がユーザ本人と確認できた場合には第2鍵を記憶部122等に記憶する。
【0029】
ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)を利用する際、具体的な一例として、宿泊施設にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する若しくは再開する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ユーザ端末200を利用して、上述したサイトにアクセスする。ここでのサイトは、一例として、上述した予約サイトに対応するチェックインサイト、又は、予約サイト若しくはチェックインサイトに対応する勤怠管理サイト等であってもよい。
ユーザは、例えば、ユーザ端末200を使用して、チェックインサイト又は勤怠管理サイト(サイト)を端末表示部224に表示させ、チェックインサイト又は勤怠管理サイトのプログラム及びカメラ部221を利用して、物件300毎に対応付けられる2次元情報コード301を撮像する。すなわち、ユーザ端末200は、例えば、サイトの画像(サイト画像)を端末表示部224に表示させ、表示されるサイト画像の一部(例えば、所定領域内等)に、カメラ部221で撮像した2次元情報コードを表示させてもよい。チェックインサイト又は勤怠管理サイトは、自サイトのプログラムの動作に基づいて、カメラ部221で撮像した2次元情報コード301を取得して、情報処理装置100に送信する。
なお、サイト、例えば、予約サイト、チェックインサイト及び勤怠管理サイト等のプログラムは、記憶部122に記憶されてもよく、情報処理装置100の外部にあるサーバ(図示せず)等に記憶されてもよい。そのサイトは、情報処理装置100と連携可能であってもよい。
【0030】
第1取得部113は、ユーザ端末200からサイトにアクセスし、ユーザ端末200のカメラ部221で読み取った、物件300に掲出される2次元情報コード301を、サイトを介して取得する。第1取得部113は、例えば、通信部121を介して、ユーザ端末200で撮像した2次元情報コード301を取得してもよい。この際に、第1取得部113は、例えば、サイト(例えば、チェックインサイト及び勤怠管理サイト等)を介して、2次元情報コード301を取得してもよい。
【0031】
第1特定部114は、対応付け部111によって対応付けた2次元情報コード301と、第1取得部113によって取得した2次元情報コード301とを突合させることにより、ユーザ端末200を使用するユーザが物件300に居ることを特定する。すなわち、第1特定部114は、例えば、記憶部122に記憶した対応情報を参照し、第1取得部113で取得した2次元情報コード301に対応付けた物件300を特定してもよい。第1特定部114は、例えば、物件300を特定すると、その物件300に、ユーザ端末200を使用するユーザが居ると推定する。
【0032】
また、ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)を利用する際、具体的な一例として、宿泊施設にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ユーザ端末200を利用して、自身の生体の一部(生体情報)を読み取る。これに応じてユーザ端末200は、第1鍵(例えば、秘密鍵等)に基づくと共に、生体情報に関連する署名を生成し、その署名(例えば、署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信する。
【0033】
第2取得部115は、ユーザ端末200においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末200から取得する。すなわち、第2取得部115は、例えば、通信部121を介して、ユーザ端末200から署名を取得してもよい。
【0034】
第2特定部116は、第2取得部115によって取得した署名と、受付部112によって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する。すなわち、第2特定部116は、例えば、受付部112で受け付けた後に記憶部122に記憶される第2鍵(例えば、公開鍵等)と、第2取得部115で取得した署名との比較及び認証等を行うことにより、第2取得部115で取得した署名がユーザ本人のものに一致する(又は、対応する等)かを判定する。ここで、認証の一例は、例えば、第1鍵及び第2鍵に基づいた署名の検証・認証等であってもよく、第1鍵及び第2鍵に基づいた他の種々の情報の比較に基づいた検証・認証等であってもよい。第2特定部116は、第2鍵に基づいて署名を検証し、署名に基づくユーザが本人と一致すると判定した場合、物件300に居るユーザと、物件300を予約したユーザとが同一と推定し、ユーザ本人として特定する。
【0035】
上述したように、第1特定部114は、ユーザが物件300に居ることを特定する。また、第2特定部116は、その物件300に居るのがユーザ本人(代わりの他のユーザではなく、ユーザ本人)と特定する。
記録部117は、第1特定部114でのユーザが物件300に居ることの特定と、第2特定部116でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する。
この場合、記録部117は、時系列的に初回(第1回目)に、第1特定部114及び第2特定部116いずれでも特定(第1特定)が行われた場合、ユーザ本人が業務を開始したとして、業務開始の勤怠を記録してもよい。
また、記録部117は、時系列的に初回の次(第2回目)に、第1特定部114及び第2特定部116いずれでも特定(第2特定)が行われた場合、ユーザ本人が業務を中断した又は終了したとして、業務中断又は終了の勤怠を記録してもよい。
同様に、記録部117は、第2回目の次(第3回目)に、第1特定部114及び第2特定部116いずれでも特定(第1特定)が行われた場合、ユーザ本人が業務を再開した又は開始したとして、業務再開又は業務開始の勤怠を記録してもよい。
同様に、記録部117は、第3回目の次(第4回目)に、第1特定部114及び第2特定部116いずれでも特定(第2特定)が行われた場合、ユーザ本人が業務を中断した又は終了したとして、業務中断又は終了の勤怠を記録してもよい。
記録部117は、第5回目以降についても、上述した場合と同様に、勤怠を記録してもよい。
すなわち、記録部117は、第1特定部114及び第2特定部116での特定としての第1回目の第1特定に基づいて、業務開始を記録してもよい。また、記録部117は、第1特定部114及び第2特定部116での特定としての第1回目後の第2回目の第2特定に基づいて、業務終了を記録してもよい。
【0036】
なお、記録部117は、例えば、1日のうち、複数回の第1特定が有った場合、すなわち複数回の勤務開始が有った場合、2回目以降の第1特定(2回目以降の勤務開始)では休憩を挟んだ後の勤務再開として、勤怠を記録してもよい。
同様に、記録部117は、例えば、1日のうち、複数回の第2特定が有った場合、すなわち複数回の勤務終了が有った場合、最終回よりも前の第2特定(最終回よりも前の勤務終了)では休憩を行うための勤務中断として、勤怠を記録してもよい。
【0037】
また、記録部117は、上述したように時系列的な回数に基づいて、勤務開始、勤務終了、勤務中断及び勤務再開の勤怠を記録する例に限定されず、種々の方法により勤務開始、勤務終了、勤務中断及び勤務再開等の勤怠を特定して記録してもよい。
【0038】
なお、記録部117は、上述した機能に加えて以下に記載する機能を備えてもよい。以下に記載する機能は、記録部117に限らず、制御部110の一機能として実現されてもよい。
【0039】
記録部117(制御部110)は、第1特定部114でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定部116でのユーザ本人の特定とに基づいて、その物件における宿泊者名簿を記録してもよい。
一例として、記憶部122は、ユーザの属性情報を記憶してもよい。属性情報は、ユーザと、そのユーザの氏名、年齢、住所及び職業等を始めとする種々の内容とを対応付けた情報であってもよい。この場合、記録部117(制御部110)は、例えば、属性情報を参照し、第2特定部116によって特定されたユーザ本人の属性情報を読み出してもよい。また、記録部117(制御部110)は、第1特定部114によって特定されたユーザが居る物件(例えば、宿泊施設等)の宿泊者名簿に、読み出した属性情報に記録されるユーザの種々の内容を記録してもよい。換言すると、記録部117(制御部110)は、ユーザの属性に関する情報(属性情報)(氏名、住所、職業、その他関連業法で取得が求められる情報)を情報処理装置100が取得した場合は、その属性情報に記録される内容をそのユーザが利用する施設の宿泊者名簿に記録してもよい。
記録部117(制御部110)は、勤怠管理用に取得した利用者の情報、すなわちユーザの属性情報を宿泊者名簿として使用可能であり、その宿泊者名簿を自動的に作成可能である。また、記録部117(制御部110)は、例えば、上述した勤怠の記録(例えば、日時(打刻日時)の記録等)と同様に、宿泊施設についての到着日時及び出発日時等を宿泊者名簿に記録してもよい。
【0040】
また、ユーザが物件(例えば、宿泊施設等)を予約する際には種々の方法が有るが、例えば、情報処理装置100が宿泊予約を行うことも可能である。一例として、記録部117(制御部110)は、受付部112によって受け付けた第2鍵に基づいて、物件の宿泊予約を行ってもよい。第2鍵(公開鍵)は、ユーザの生体情報に基づいて生成されるものであるため、次のように言い換えることも可能である。すなわち、記録部117(制御部110)は、ユーザ端末200において行われた生体情報の取得(又は、生体情報に基づく生体認証)に基づいて、物件の宿泊予約を行ってもよい。記録部117(制御部110)は、生体情報(第2鍵)によってユーザ本人を特定できるため、そのユーザ本人が宿泊施設に宿泊するとして、ユーザによって指定された宿泊施設及び日時に予約を設定することが可能である。
【0041】
記録部117(制御部110)は、第2特定部116でのユーザ本人の特定に基づいて、物件の宿泊、物件で提供されるサービス、及び、物件で販売される商品のうち少なくとも1つについての決済を行ってもよい。第2特定部116でのユーザ本人の特定は、ユーザの生体情報に基づいて生成されるものであるため、次のように言い換えることも可能である。すなわち、記録部117(制御部110)は、ユーザ端末200において行われた生体情報の取得(又は、生体情報に基づく生体認証)に基づいて、宿泊の決済、並びに、物件(宿泊施設)においてサービスの提供を受ける際及び商品を購入する際の決済のうち少なくとも一方の場合にユーザ本人を確認して、その決済を行い及びその決済を記録してもよい。記録部117(制御部110)は、決済方法として公知の種々の方法を用いることが可能である。
【0042】
出力制御部118は、例えば、記録部117によって記録される勤怠を出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
すなわち、出力制御部118は、例えば、記録部117によって記録される勤怠に関する勤怠情報を情報処理装置100の外部(外部装置)に出力するよう通信部121を制御してもよい。ここで、外部装置は、例えば、ユーザ端末200及びサーバ(図示せず)等であってもよい。
また、出力制御部118は、例えば、記録部117によって記録される勤怠に関する勤怠情報を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
また、出力制御部118は、例えば、記録部117によって記録される勤怠を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0043】
[ユーザ端末200]
次に、一実施形態に係るユーザ端末200について詳細に説明する。
図3は、一実施形態に係るユーザ端末200について説明するためのブロック図である。
【0044】
ユーザ端末200は、例えば、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末200は、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等の携帯可能な端末(携帯型端末)であってもよく、デスクトップ等の据置型の端末(据置型端末)であってもよい。
ユーザ端末200は、例えば、カメラ部221、端末通信部222、端末記憶部223、端末表示部224及び端末制御部210等を備える。端末制御部210は、例えば、入力受付部211及び生成部212等を備える。端末制御部210は、例えば、ユーザ端末200の演算処理装置等によって構成されてもよい。端末制御部210(例えば、演算処理装置等)は、例えば、端末記憶部223等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、入力受付部211及び生成部212等)の機能を実現してもよい。
【0045】
カメラ部221は、例えば、レンズ及び撮像素子等を備える。カメラ部221は、単に「カメラ」と言われる場合もある。
カメラ部221は、例えば、端末制御部210等の制御に基づいて、2次元情報コード301を撮像してもよい。この場合、カメラ部221は、例えば、上述したサイトを利用して、物件300に掲出される2次元情報コード301を撮像してもよい。サイトは、上述したように例えば、ユーザが宿泊する物件300を予約する際に、物件300に応じて2次元情報コード301と対応付けた通信ネットワーク上にあるサイトであってもよい。ユーザ端末200は、例えば、そのサイトにアクセスし、そのサイト及びカメラ部221を利用して、物件300に掲出される2次元情報コード301を取得してもよい。
また、カメラ部221は、例えば、端末制御部210等の制御に基づいて、ユーザの生体を撮像してもよい。
【0046】
端末通信部222は、ユーザ端末200の外部にある装置(外部装置)との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、情報処理装置100等であってもよい。
【0047】
端末記憶部223は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。端末記憶部223の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。
【0048】
端末表示部224は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0049】
入力受付部211は、ユーザの生体に関する生体情報の入力を受け付ける。すなわち、入力受付部211は、例えば、カメラ部221で撮像されたユーザの生体に基づく生体情報を取得する。
【0050】
上述したように、ユーザは、例えば、上述したサイト(例えば、予約サイト等)を利用して、そのサイトに対応する物件300(例えば、宿泊施設等)を予約する際に、又は、宿泊施設にチェックインを行う際に、ユーザ端末200を使用して、自身の生体の一部(生体情報)を読み取る。
この場合、生成部212は、入力受付部211によって受け付けた生体情報を対応付けた第1鍵及び第2鍵を生成し、第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを情報処理装置100に送信する。すなわち、生成部212は、ユーザの生体情報に基づいて、第1鍵及び第2鍵をそれぞれ生成する。第1鍵及び第2鍵それぞれには、例えば、ユーザの生体情報等が対応付けられる。第1鍵は、上述したように例えば、秘密鍵等であり、情報処理装置100及び他人等には公開されない鍵等であってもよい。第2鍵は、上述したように例えば、公開鍵等であり、署名を検証するための情報処理装置100等に保管可能な鍵等であってもよい。
端末制御部210は、例えば、生成部212によって生成した第2鍵(例えば、公開鍵等)及び署名(例えば、署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信するよう端末通信部222を制御してもよい。また、端末制御部210は、例えば、生成部212と協働して、第2鍵及び署名(例えば、署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信してもよい。
【0051】
また、上述したように、ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)を利用する際、具体的な一例として、宿泊施設にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ユーザ端末200を利用して、自身の生体の一部(生体情報)を読み取る。
この場合、生成部212は、入力受付部211によって生体情報の入力を新たに受け付けた場合、生体情報に基づいて第1鍵(例えば、秘密鍵等)で署名を行い、その署名(署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信する。
端末制御部210は、例えば、署名(例えば、署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信するよう端末通信部222を制御してもよい。換言すると、生成部212は、例えば、端末制御部210と協働して生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名(例えば、署名付きチャレンジ)を情報処理装置100に送信してもよい。
【0052】
[物件300特定]
次に、ユーザが物件300に居ることを特定する処理の流れの一例について説明する。
図4は、ユーザが物件300に居ることを特定する処理の流れの一例について説明するための図である。
【0053】
ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する若しくは再開する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ユーザ端末200のカメラ部221を用いて、その宿泊施設に掲出される2次元情報コード301を読み取ることで、宿泊施設を予約した本人であること、及び、現地の宿泊施設に所在することを証明して、なりすましを防止する。
【0054】
まず、物件300の従業員及び管理者等は、端末(図示せず)等を利用して物件300の登録ページにアクセスする。物件300の登録ページのプログラムは、情報処理装置100の記憶部122又はサーバ(図示せず)等に記憶されてもよい(ステップST101)。
【0055】
情報処理装置100は、ステップST101に応じて、物件300固有の予約URLを発行すると共に(ステップST102)、物件300に固有の2次元情報コード301を発行する(ステップST103)。情報処理装置100は、ステップST102で発行される予約URL(サイト)と、ステップST103で発行する2次元情報コード301とが対になるよう、それぞれを対応付ける。2次元情報コード301は、例えば、施設の従業員及び管理者等が、現地の物件300(例えば、フロント、施設入口、部屋入口及び部屋内等)に設置する。2次元情報コードは、例えば、現地の物件300に配されるディスプレイ(図示せず)等に表示されてもよい。
【0056】
ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)を予約する際に、ユーザ端末200を利用して、ステップST102で発行される予約URLを介して予約サイトにアクセスし、予約の際に必要となる種々の情報(例えば、氏名、宿泊日及び泊数等)の予約情報を入力する。情報処理装置は、例えば、予約サイトと連携が可能であってもよい。
情報処理装置100は、予約情報が入力されるのに応じて、時限付きのURLを自動発行して、ユーザ端末200に送信する(ステップST104)。時限付きのURLは、例えば、チェックインURL等であり、チェックイン等の際に利用される。チェックインURLは、例えば、チェックインサイトに誘導するためのものであってもよい。また、時限付のURLは、例えば、ユーザが宿泊施設で勤務を行う際の勤怠管理に利用される勤怠管理URL等であってもよい。勤怠管理URLは、例えば、勤怠管理サイトに誘導するためのものであってもよい。時限付きURLは、例えば、宿泊終了予定日までサイトにアクセス可能なそのサイトのURL等であってもよい。
【0057】
なお、予約情報として入力されるユーザの情報、例えば、氏名、年齢、電話番号及び住所等の情報は、複数の物件300(例えば、宿泊施設等)それぞれで宿泊する際に共通して必要となる情報である。そのようなユーザの情報がブロックチェーンに登録されることにより、情報処理装置100は、ユーザが複数の物件300のいずれかを予約する際に、そのユーザの情報をブロックチェーンから取得して、予約情報として記録してもよい。
【0058】
ユーザは、例えば、宿泊施設にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する若しくは再開する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ステップST104で発行されるチェックインURLからカメラ部221を起動する(ステップST105)。
【0059】
ユーザは、例えば、ステップST105で起動したカメラ部221を利用して、物件300に設置される2次元情報コード301を読み取る(ステップST106)。
【0060】
情報処理装置100は、ステップST106で読み取った2次元情報コード301を取得し、ステップST103で発行した2次元情報コード301と突合させる(ステップST107)。情報処理装置100は、その2つの2次元情報コード301が一致する場合、ユーザが現地の物件300に居ることを特定する。
【0061】
[生体情報(鍵)の登録]
次に、生体情報に基づいた鍵を情報処理装置100に登録する際の処理の流れの一例について説明する。
図5は、生体情報に基づいた鍵を情報処理装置100に登録する際の処理の流れの一例について説明するための図である。
【0062】
情報処理装置100は、ユーザの生体情報に基づいたユーザ端末200の生体認証機能を用いて、なりすましを防止する。
この場合、ユーザは、例えば、予約サイト等を利用して、その予約サイトに対応する物件300(例えば、宿泊施設等)を予約する際に、又は、宿泊施設にチェックインを行う前に、ユーザ端末200を使用して、自身の生体情報を読み取る。一例として、ユーザは、ユーザ端末200を使用して、上述した予約情報の登録を行う際に、生体認証によるチェックインデバイスの登録を行ってもよい。ユーザは、現地の物件300でチェックイン等を行う際にも、同一のユーザ端末200を利用して生体認証を行うことで、予約者本人(ユーザ本人)であることを担保することができる。
【0063】
まず、ユーザ端末200は、宿泊予約時に、ユーザの操作に基づいて、上述した予約情報を登録する(ステップST201)。
【0064】
情報処理装置100は、ステップST201の予約情報の登録に応じて、生体認証を利用するための「チャレンジ」に対して署名を依頼する(ステップST202)。
【0065】
ユーザ端末200は、ステップST202の依頼に応じて、生体認証の要求を出力する(ステップST203)。この場合、ユーザ端末200は、例えば、出力として、生体認証の要求を端末表示部224等に表示してもよい。
【0066】
ユーザ端末200は、ステップST203に応じて、ユーザが生体を入力すると、生体情報として受け付ける(ステップST204)。この場合、ユーザ端末200は、例えば、カメラ部221等を利用して、生体(生体情報)の入力を受け付けてもよい。
【0067】
ユーザ端末200は、ステップST204で受け付けた生体情報に基づいて、鍵のペア(秘密鍵及び公開鍵)を生成し、秘密鍵で署名する(ステップST205)。ユーザ端末200は、秘密鍵を端末記憶部223に記憶する。
【0068】
ユーザ端末200は、「署名付きチャレンジ」と公開鍵とを情報処理装置100に送信する(ステップST206)。
【0069】
情報処理装置100は、ステップST206に応じて、署名を検証し、公開鍵を記憶部122に記憶する(ステップST207)。
【0070】
[生体情報(鍵)の検証(本人特定)]
次に、生体情報に基づいた鍵の検証(本人特定)を行う際の処理の流れの一例について説明する。
図6は、生体情報に基づいた鍵の検証(本人特定)を行う際の処理の流れの一例について説明するための図である。
【0071】
また、上述したように、ユーザは、例えば、物件300(例えば、宿泊施設等)を利用する際、具体的な一例として、宿泊施設にチェックインを行う際、その宿泊施設での勤務を開始する若しくは再開する際、及び、その宿泊施設での勤務を中断する若しくは終了する際等において、ユーザ端末200を利用して、自身の生体の一部(生体情報)を読み取る。
【0072】
ユーザ端末200は、一例としてチェックイン時に、ユーザの操作に基づいて、情報処理装置100にアクセスする(ステップST301)。この場合、ユーザ端末200は、例えば、チェックインURLを介してチェックインサイト(情報処理装置100)にアクセスしてもよく、他の方法により情報処理装置100にアクセスしてもよい。
なお、ユーザ端末200は、ユーザの勤怠を記録する際にも、勤怠管理URLを介して勤怠管理サイト(情報処理装置100)にアクセスしてもよく、他の方法により情報処理装置100にアクセスしてもよい。
【0073】
情報処理装置100は、ステップST301のアクセスに応じて、生体認証を利用するための「チャレンジ」に対して署名を依頼する(ステップST302)。
【0074】
ユーザ端末200は、ステップST302の依頼に応じて、生体認証の要求を出力する(ステップST303)。この場合、ユーザ端末200は、例えば、出力として、生体認証の要求を端末表示部224等に表示してもよい。
【0075】
ユーザ端末200は、ステップST303に応じて、ユーザが生体を入力すると、生体情報として受け付ける(ステップST304)。この場合、ユーザ端末200は、例えば、カメラ部221等を利用して、生体の入力を受け付けてもよい。
【0076】
ユーザ端末200は、ステップST304で受け付けた生体情報に基づいて秘密鍵で署名する(ステップST205)。
【0077】
ユーザ端末200は、「署名付きチャレンジ」を情報処理装置100に送信する(ステップST306)。
【0078】
情報処理装置100は、記憶部122に記憶される公開鍵を利用してステップST306の署名を検証する(ステップST307)。これにより、情報処理装置100は、同一のユーザ端末200が利用されることにより、ユーザの生体認証を行うことで、予約者本人(ユーザ本人)であることを担保することができる。
【0079】
[勤怠管理]
次に、勤怠管理の処理の流れの一例について説明する。
図7は、勤怠管理の処理の流れの一例について説明するための図である。
【0080】
情報処理装置100は、第1特定部114でのユーザが物件300に居ることの特定(物件特定)(位置情報の確認)と、第2特定部116でのユーザ本人の特定(本人特定)(本人確認)とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する。
【0081】
一例として、情報処理装置100は、8時45分に、物件特定及び本人特定とがあった場合、すなわち、物件特定及び本人特定を1つのグループの特定として、そのグループの特定が時系列的に初回(第1回目)の場合、その時刻を勤務開始の打刻とする(ステップST401)。この場合、情報処理装置100は、物件特定と本人特定とが同時にあった場合に限らず、物件特定の後に本人特定があった場合、又は、本人特定の後に物件特定が場合でも、勤務に関する打刻として認定してもよい。
【0082】
なお、情報処理装置100(例えば、記録部117等)は、例えば、物件特定の後に本人特定があった場合(又は、本人特定の後に物件特定があった場合)、物件特定及び本人特定のうちの最初の特定の時刻を打刻時刻として勤怠を記録してもよく、物件特定及び本人特定のうちの最後の特定の時刻を打刻時刻として勤怠を記録してもよく、又は、物件特定の時刻と本人特定の時刻との間のいずれかの時刻(一例として、中間の時刻等)を打刻時刻として勤怠を記録してもよい。
また、情報処理装置100(例えば、記録部117等)は、例えば、所定期間を設定し、所定期間内に物件特定及び本人特定の両方が行われる場合に、上述した一例の打刻時刻を勤怠に記録してもよい。所定期間は、5分間、8分間、10分間及び15分間等を始めとする種々の時間であってもよい。
【0083】
次に、情報処理装置100は、11時30分に、物件特定及び本人特定があった場合、すなわち、グループの特定が時系列的に第2回目の場合、その時刻を勤務終了の打刻とする(ステップST402)。
【0084】
次に、情報処理装置100は、15時30分に、物件特定及び本人特定があった場合、すなわち、グループの特定が時系列的に第3回目の場合、その時刻を勤務開始の打刻とする(ステップST403)。
なお、情報処理装置100(例えば、記録部117等)は、1日のうち2回以上の勤務開始の打刻があった場合、2回目以降は勤務開始の打刻を勤務再開の打刻としてもよい。また、情報処理装置100は、勤務再開の打刻をする場合、それよりも前の勤務終了の打刻については、勤務中断の打刻としてもよい。
【0085】
次に、情報処理装置100は、20時00分に、物件特定及び本人特定があった場合、すなわち、グループの特定が時系列的に第4回目の場合、その時刻を勤務終了の打刻とする(ステップST404)。
【0086】
情報処理装置100(例えば、記録部117等)は、上述した勤務開始と勤務終了との間の時間(8時45分から11時30分まで、及び、15時30分から20時00分まで)を労働時間としてカウント(勤怠を記録)してもよい。
【0087】
なお、上述したステップST401~ステップST404では、物件及び本人の特定回数に応じて勤務開始及び勤務終了等の判定を行い例について説明した。しかしながら、本開示はこの例に限定されることはなく、勤務開始、勤務終了、勤務中断及び勤務再開等のそれぞれを明示的にしたボタン(図示せず)等をユーザ端末200の表示部(端末表示部224)等に表示してもよい。情報処理装置100は、それぞれのボタンが操作されることに応じて勤務開始、勤務終了、勤務中断及び勤務再開を特定し、それぞれの勤怠を記録してもよい。
【0088】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図8は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0089】
ステップST501において、対応付け部111は、物件300に応じて、2次元情報コード301と通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける。この場合、対応付け部111は、例えば、物件300として、ユーザが勤務する勤務施設とは異なる、観光地及びリゾート地を含む地域にある宿泊施設に応じて、2次元情報コード301とサイトとを対応付けてもよい。
【0090】
ステップST502において、受付部112は、ユーザの生体情報がユーザ端末200に入力され、その生体情報にそれぞれ対応付けた、第1鍵(例えば、秘密鍵等)と第2鍵(例えば、公開鍵等)とがユーザ端末200で生成された場合、ユーザ端末200から第2鍵(例えば、公開鍵等)と、第1鍵で署名された署名付きチャレンジとを受け付ける。
【0091】
ステップST503において、第1取得部113は、ユーザ端末200がサイトにアクセスして、そのユーザ端末200のカメラ部221で読み取った2次元情報コード301を、サイトを介して取得する。
【0092】
ステップST504において、第1特定部114は、ステップST501で対応付けた2次元情報コード301と、ステップST503で取得した2次元情報コード301とを突合させることにより、ユーザ端末200を使用するユーザが物件300に居ることを特定する(物件特定)。
【0093】
ステップST505において、第2取得部115は、ユーザの生体情報がユーザ端末200に入力され、ユーザ端末200においてその生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵(例えば、秘密鍵等)に基づいた署名付きチャレンジをユーザ端末200から取得する。
【0094】
ステップST506において、第2特定部116は、ステップST505で取得した署名付きチャレンジと、ステップST502で受け付けた第2鍵(例えば、公開鍵等)とに基づいて、ユーザ本人を特定する(本人特定)。
【0095】
ステップST507において、記録部117は、ステップST504のユーザが物件300に居ることの特定(物件特定)と、ステップST506のユーザ本人の特定(本人特定)とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する。この場合、記録部117は、第1特定部114及び第2特定部116での特定としての第1回目の第1特定に基づいて、業務開始を記録してもよい。また、記録部117は、第1特定部114及び第2特定部116での特定としての第1回目後の第2回目の第2特定に基づいて、業務終了を記録してもよい。
【0096】
上述した情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の対応付け部111、受付部112、第1取得部113、第1特定部114、第2取得部115、第2特定部116、記録部117及び出力制御部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による対応付け機能、受付機能、第1取得機能、第1特定機能、第2取得機能、第2特定機能、記録機能及び出力制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の対応付け部111、受付部112、第1取得部113、第1特定部114、第2取得部115、第2特定部116、記録部117及び出力制御部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する対応付け回路、受付回路、第1取得回路、第1特定回路、第2取得回路、第2特定回路、記録回路及び出力制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0097】
上述したユーザ端末200の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、ユーザ端末200の入力受付部211及び生成部212(端末制御部210)は、コンピュータの演算処理装置等による入力受付機能及び生成機能(端末制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
ユーザ端末200の情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。ユーザ端末200の情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、ユーザ端末200の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、ユーザ端末200の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、ユーザ端末200の入力受付部211及び生成部212(端末制御部210)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する入力受付回路及び生成回路(端末制御回路)として実現されてもよい。
また、ユーザ端末200のカメラ部221、端末通信部222、端末記憶部223及び端末表示部224(入出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含むカメラ機能、端末通信機能、端末記憶機能及び端末表示機能(入出力機能)として実現されもよい。また、ユーザ端末200のカメラ部221、端末通信部222、端末記憶部223及び端末表示部224(入出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることによりカメラ回路、端末通信回路、端末記憶回路及び端末表示回路(入出力回路)として実現されてもよい。また、ユーザ端末200のカメラ部221、端末通信部222、端末記憶部223及び端末表示部224(入出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることによりカメラ装置、端末通信装置、端末記憶装置及び端末表示装置(入出力装置)として構成されてもよい。
【0098】
情報処理装置100、情報処理システム1及びユーザ端末200は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0099】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0100】
(態様1)
一態様の情報処理装置は、物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け部と、ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた第1鍵と第2鍵とがユーザ端末で生成された場合、ユーザ端末から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付部と、ユーザ端末からサイトにアクセスし、ユーザ端末のカメラ部で読み取った、物件に掲出される2次元情報コードを、サイトを介して取得する第1取得部と、対応付け部によって対応付けた2次元情報コードと、第1取得部によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることを特定する第1特定部と、ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末から取得する第2取得部と、第2取得部によって取得した署名と、受付部によって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定部と、第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録部と、を備える。
これにより、情報処理装置は、会社とは異なる場所、すなわち一例としてワーケーションを行う際の宿泊施設等でユーザが働く場合でも、ユーザが働く場所を特定し、またユーザ本人を特定して、勤怠を記録することができる。すなわち、情報処理装置は、ユーザがワーケーション等において宿泊施設等で勤務する際の勤怠管理を行うことができる。
情報処理装置は、ワーケーション等の、普段のオフィス及び自宅とは異なる就業場所において、ユーザ(従業員)の勤怠管理を行うことができる。情報処理装置は、場所の特定とユーザ本人の特定を用いて、ユーザ(従業員)の適切な労働時間の把握を行うことができ、適切な年次有給休暇等の運用、及び、労働災害保険給付の適用等に活用することができる。すなわち、情報処理装置は、生体認証等の個人認証を行うことで、ユーザ(従業員)が現地に居ること、ユーザ(従業員)の労働時間の管理、及び、事故発生時の労災対象判別を適切に行うことができる。
情報処理装置は、2次元情報コードを対応する物件に表示することで、一例として、宿泊施設のフロント等の省人化又は無人化を行うことができ、チェックイン等に際する応対にかかる受付の混雑緩和を図ることができる。
【0101】
(態様2)
一態様の情報処理装置では、記録部は、第1特定部及び第2特定部での特定としての第1回目の第1特定に基づいて、業務開始を記録し、第1特定部及び第2特定部での特定としての第1回目後の第2回目の第2特定に基づいて、業務終了を記録することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、時系列的な特定に基づいて、業務開始及び業務再開、並びに、業務中断及び業務終了等の勤怠を記録することができる。
【0102】
(態様3)
一態様の情報処理装置では、対応付け部は、物件として、ユーザが勤務する勤務施設とは異なる、観光地及びリゾート地を含む地域にある宿泊施設に応じて、2次元情報コードとサイトとを対応付けることとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、ワーケーション等を行うことが可能な宿泊施設において、勤怠を記録することができる。
【0103】
(態様4)
一態様の情報処理装置では、記録部は、第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、物件における宿泊者名簿を記録することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、物件(例えば、宿泊施設等)で使用する宿泊者名簿にユーザの属性等を自動的に記録することができる。
【0104】
(態様5)
一態様の情報処理装置では、記録部は、受付部によって受け付けた第2鍵に基づいて、物件の宿泊予約を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置は、第2鍵は生体情報(生体認証)に基づくものなので、生体情報(生体認証)に基づいてユーザ本人を特定し、そのユーザの宿泊を予約することができる。
【0105】
(態様6)
一態様の情報処理装置では、記録部は、第2特定部でのユーザ本人の特定に基づいて、物件の宿泊、物件で提供されるサービス、及び、物件で販売される商品のうち少なくとも1つについての決済を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置は、ユーザ本人の特定は生体情報(生体認証)に基づくものなので、生体情報(生体認証)に基づいてユーザ本人を特定し、そのユーザが使用する種々の決済方法により決済を行うことができる。
【0106】
(態様7)
一態様の情報処理システムは、情報処理装置と、情報処理装置と通信が可能なユーザ端末と、を備え、情報処理装置は、物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け部と、ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報に対応付けた第1鍵と第2鍵とがユーザ端末で生成された場合、ユーザ端末から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付部と、ユーザ端末からサイトにアクセスし、ユーザ端末のカメラ部で読み取った、物件に掲出される2次元情報コードを、サイトを介して取得する第1取得部と、対応付け部によって対応付けた2次元情報コードと、第1取得部によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることを特定する第1特定部と、ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末から取得する第2取得部と、第2取得部によって取得した署名と、受付部によって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定部と、第1特定部でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定部でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録部と、を備える。
これにより、情報処理システムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【0107】
(態様8)
一態様のユーザ端末は、ユーザの生体に関する生体情報の入力を受け付ける入力受付部と、入力受付部によって受け付けた生体情報を対応付けた第1鍵及び第2鍵を生成し、第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを情報処理装置に送信する生成部と、ユーザが宿泊する物件を予約する際に、物件に応じて2次元情報コードと対応付けた通信ネットワーク上にあるサイトにアクセスし、サイトを利用して、物件に掲出される2次元情報コードを撮像するカメラ部と、を備え、生成部は、入力受付部によって生体情報の入力を新たに受け付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名を情報処理装置に送信する。
これにより、ユーザ端末は、生体情報を利用したユーザ本人を特定する際に必要な複数の鍵を生成することができる。また、ユーザ端末は、ユーザが物件に居ることを特定する際に必要な2次元情報コードを撮像することができる。
【0108】
(態様9)
一態様の情報処理方法では、コンピュータが、物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付けステップと、ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた第1鍵と第2鍵とがユーザ端末で生成された場合、ユーザ端末から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付ステップと、ユーザ端末からサイトにアクセスし、ユーザ端末のカメラ部で読み取った、物件に掲出される2次元情報コードを、サイトを介して取得する第1取得ステップと、対応付けステップによって対応付けた2次元情報コードと、第1取得ステップによって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることを特定する第1特定ステップと、ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末から取得する第2取得ステップと、第2取得ステップによって取得した署名と、受付ステップによって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定ステップと、第1特定ステップでのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定ステップでのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置及びユーザ端末と同様の効果を奏することができる。
【0109】
(態様10)
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、物件に応じて、2次元情報コードと通信ネットワーク上にあるサイトとを対応付ける対応付け機能と、ユーザ端末を使用するユーザの生体に関する生体情報がユーザ端末に入力されることに基づいて、生体情報にそれぞれ対応付けた第1鍵と第2鍵とがユーザ端末で生成された場合、ユーザ端末から第2鍵とユーザ本人を特定する署名とを受け付ける受付機能と、ユーザ端末からサイトにアクセスし、ユーザ端末のカメラ部で読み取った、物件に掲出される2次元情報コードを、サイトを介して取得する第1取得機能と、対応付け機能によって対応付けた2次元情報コードと、第1取得機能によって取得した2次元情報コードとを突合させることにより、ユーザ端末を使用するユーザが物件に居ることを特定する第1特定機能と、ユーザ端末においてユーザの生体情報が入力されることにより生体情報を第1鍵に対応付けた場合、生体情報を対応付けた第1鍵に基づく署名をユーザ端末から取得する第2取得機能と、第2取得機能によって取得した署名と、受付機能によって受け付けた第2鍵とに基づいて、ユーザを特定する第2特定機能と、第1特定機能でのユーザが物件に居ることの特定と、第2特定機能でのユーザ本人の特定とに基づいて、業務開始及び業務終了とを含む勤怠を記録する記録機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置及びユーザ端末と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0110】
1…情報処理システム、100…情報処理装置、110…制御部、111…対応付け部、112…受付部、113…第1取得部、114…第1特定部、115…第2取得部、116…第2特定部、117…記録部、118…出力制御部、121…通信部、122…記憶部、123…表示部、200…ユーザ端末、210…端末制御部、211…入力受付部、212…生成部、221…カメラ部、222…端末通信部、223…端末記憶部、224…端末表示部、300…物件、301…2次元情報コード