IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図1
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図2
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図3
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図4
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図5
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図6
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図7
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図8
  • 特許-情報処理装置及び情報処理システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240227BHJP
   G06Q 10/105 20230101ALI20240227BHJP
   G06Q 10/04 20230101ALI20240227BHJP
【FI】
G06Q10/0631
G06Q10/105
G06Q10/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019088247
(22)【出願日】2019-05-08
(65)【公開番号】P2020184191
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2022-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】平原 嘉幸
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-140479(JP,A)
【文献】特開2018-151923(JP,A)
【文献】特許第6437155(JP,B1)
【文献】特開2005-258563(JP,A)
【文献】特開2016-143312(JP,A)
【文献】特開2002-133000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の客の滞在時間、待ち時間、滞在人数及び待ち人数のうちの少なくとも一つのデータが記憶されている記憶部と、
1日のうち複数回の予測タイミングで、前記記憶部に記憶されているデータに基づく予測モデルと、前記複数回の予測タイミングの間に収集される客の滞在時間、待ち時間、滞在人数及び待ち人数のうちの前記記憶部に記憶されているデータに対応する少なくとも一つとに基づいて予測タイミング以降の時間毎の予測滞在時間、予測待ち時間、予測滞在人数及び予測待ち人数のうちの少なくとも一つを予測し、前記予測滞在時間、前記予測待ち時間、前記予測滞在人数及び前記予測待ち人数のうちの一つ又は二以上の組み合わせと必要人数とを紐付けるデータを参照し、前記店舗の所定業務における時間毎のスタッフの必要人数を予測する予測部と、
前記所定業務のシフトに関するデータに基づいて前記所定業務における時間毎のスタッフの登録人数を取得し、時間毎に前記必要人数と前記登録人数とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果に基づく情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記比較結果に基づく情報を管理者の端末へ出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置から前記必要人数が前記登録人数を超えるスタッフの不足時間帯を示す情報及び不足人数を示す情報を含む前記比較結果に基づく情報を取得し、前記不足時間帯における働き手の募集情報を働き手候補の端末へ配信する配信部を備える情報配信装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項4】
前記予測部は、1日のうち前記複数回の予測タイミング毎に、各予測タイミングよりも後の所定期間における時間毎の前記必要人数を予測し、
前記比較部は、前記所定期間について時間毎に前記必要人数と前記登録人数とを比較する、
請求項1または2に記載の情報処理装置または請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報配信装置は、前記働き手候補のうち前記働き手の募集情報の配信後の所定期間内に応募した応募者の中から、前記店舗の住所から前記応募者のそれぞれの住所までの距離が近い順に前記働き手を決定する決定部を備える、
を請求項3に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
求人側と求職側とをマッチングする様々な技術が存在する。例えば、求人側が入力した情報と求職側が入力した情報とを用いて、求人側と求職側をマッチングする技術がある。例えば、ウェブ上で求人側による求人情報を提供し、ウェブ上で求職側の応募を受け付ける技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-142939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
求人側は、通常、数週間先または数ヵ月先の働き手を募集する。そのため、求人側は、当日の混雑及び当日の急な欠席など、当日の状況に応じて働き手を確保することは難しい。
【0005】
上記の課題を解決するため、店舗の当日の状況に応じて適正なスタッフ数の確保を支援することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、情報処理装置は、予測部と、比較部と、出力部と、を備える。前記予測部は、店舗の状況に基づいて前記店舗の所定業務における時間毎のスタッフの必要人数を予測する。前記比較部は、前記所定業務のシフトに関するシフトデータに基づいて前記所定業務における時間毎のスタッフの登録人数を取得し、時間毎に前記必要人数と前記登録人数とを比較する。前記出力部は、前記比較部による比較結果に基づく情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図である。
図2図2は、実施形態に係るシフトデータを例示する図である。
図3図3は、実施形態に係る比較結果を例示する図である。
図4図4は、実施形態に係る管理者宛メッセージを例示する図である。
図5図5は、実施形態に係る働き手候補宛メッセージを例示する図である。
図6図6は、実施形態に係る採用メッセージを例示する図である。
図7図7は、実施形態に係る不採用メッセージを例示する図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理システムによる動作の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る情報処理システムによる動作の別の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
図1は、情報処理システム1を例示するブロック図である。
情報処理システム1は、店舗側と働き手とのマッチングを支援するシステムである。例えば、店舗は、スーパーマーケットなどのスタッフの働く場所である。スタッフは、従業員及び働き手を含む。従業員は、店舗での雇用関係にある人を指すものとする。働き手は、パートタイムまたはアルバイトなどの1日のうちの短時間を働く人を指すものとする。
【0009】
典型例では、情報処理システム1は、店舗内の複数台のレジが客で混み合い、レジ業務のスタッフの不足する時間帯に店舗側と働き手とのマッチングを支援するシステムである。例えば、情報処理システム1は、高層マンションに入っているスーパーマーケット側と、高層マンションに住んでいる人とのマッチングを支援する。これにより、スーパーマーケット側は、当日の急な短時間の働き手の募集に対しても、働き手を集め易くなる。他方、スーパーマーケットの近くに住んでいる人は、スーパーマーケットまでの移動時間が短いので、空き時間を活用して短時間働くことができる。以下では、スーパーマーケットを店舗の例にして説明する。情報処理システム1の一部または全部は、店舗内に設置されていてもいいが、店舗外に設置されていてもよい。
【0010】
情報処理システム1は、情報処理装置10及び情報配信装置20を備える。情報処理装置10及び情報配信装置20の構成例については後述する。例えば、情報処理システム1は、店舗内のネットワークまたはインターネットなどのネットワークを介して、カメラ2-1、カメラ2-2、端末3及びn(nは1以上の整数)個の端末4-1~4-nと接続する。
【0011】
カメラ2-1について説明する。カメラ2-1は、店舗の出入口の近傍に設置されている。カメラ2-1は、店舗を出入する客を撮影する。カメラ2-1は、時系列の画像データを情報処理装置10へ送る。カメラ2-1は、画像データを連続的に情報処理装置10へ送ってもいいし、所定期間分まとめた画像データを所定期間毎に情報処理装置10へ送ってもよい。なお、店舗を出入する客を撮影するカメラの数は、1つに限定されるものではなく、複数であってもよい。
【0012】
カメラ2-2について説明する。カメラ2-2は、店舗の複数台のレジの近傍に設置されている。カメラ2-2は、複数台のレジでの清算を待つ客を撮影する。カメラ2-2は、時系列の画像データを情報処理装置10へ送る。カメラ2-2は、画像データを連続的に情報処理装置10へ送ってもいいし、所定期間分まとめた画像データを所定期間毎に情報処理装置10へ送ってもよい。なお、複数台のレジでの清算を待つ客を撮影するカメラの数は、1つに限定されるものではなく、レジの台数に応じた数であってもよい。
【0013】
端末3について説明する。端末3は、店舗の特定者が利用する端末である。ここでは、特定者は、店長などの管理者であるものとする。例えば、端末3は、PC(Personal Computer)、スマートフォン及びタブレットなどであるが、これらに限定されない。
【0014】
端末3は、プロセッサ31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、記憶部34、ネットワークインタフェース35、入力部36及び表示部37を備える。端末3を構成する各部は、データバスなどを介して互いに接続される。図1では、ネットワークインタフェースは、「通信I/F」と記載されている。
【0015】
プロセッサ31は、端末3全体の動作を制御する。例えば、プロセッサ31は、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ31は、ROM32または記憶部34などに予め記憶したプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。
【0016】
ROM32は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。ROM32は、情報処理システム1から送信される情報を処理する専用アプリケーションプログラムを記憶していてもよい。
【0017】
RAM33は、揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM33は、プロセッサ31からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM33は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0018】
記憶部34は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。例えば、記憶部34は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)またはフラッシュメモリなどから構成される。記憶部34は、情報処理システム1から送信される情報を処理する専用アプリケーションプログラムを記憶していてもよい。
【0019】
ネットワークインタフェース35は、有線または無線でデータを送受信するためのインタフェースである。例えば、ネットワークインタフェース35は、種々の規格による接続をサポートする種々のインタフェースを含む。
【0020】
入力部36は、管理者の操作に基づいて指示を受け付けるデバイスである。例えば、入力部36は、キーボードまたはタッチパッドなどであるが、これらに限定されない。
【0021】
表示部37は、各種画面を表示するデバイスである。例えば、表示部37は、液晶ディスプレイであるが、これに限定されない。
【0022】
端末4-1~4-nについて説明する。端末4-1~4-nは、働き手候補が利用する端末である。働き手候補は、働き手の候補として予め登録されている人である。働き手候補は、後述するように、情報配信装置20に記憶されている働き手候補データで管理される。端末4-1~4-nは、PC、スマートフォン及びタブレットなどであるが、これらに限定されない。なお、端末4-1~4-nのうちの少なくとも1つを指して、端末4と称する。
【0023】
端末4-1は、プロセッサ41、ROM42、RAM43、記憶部44、ネットワークインタフェース45、入力部46及び表示部47を備える。端末4-1を構成する各部は、データバスなどを介して互いに接続される。
プロセッサ41、ROM42、RAM43、記憶部44、ネットワークインタフェース45、入力部46及び表示部47は、それぞれ、上述のプロセッサ31、ROM32、RAM33、記憶部34、ネットワークインタフェース35、入力部36及び表示部37と同様に構成されている。ROM42または記憶部44は、情報処理システム1から送信される情報を処理する専用アプリケーションプログラムを記憶していてもよい。
なお、端末4-2~4-nは、端末4-1と同様に構成されていてもよく、説明を省略する。
【0024】
情報処理装置10について説明する。情報処理装置10は、店舗の所定業務におけるスタッフの不足状況をリアルタイムに取得する装置である。ここでは、レジ業務を所定業務の一例として説明する。
情報処理装置10は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、記憶部14及びネットワークインタフェース15を備える。プロセッサ11、ROM12、RAM13、記憶部14及びネットワークインタフェース15は、それぞれ、上述のプロセッサ31、ROM32、RAM33、記憶部34及びネットワークインタフェース35と同様に構成されている。
【0025】
記憶部14は、シフトデータ、従業員データ、画像データ、滞在データ及び待ちデータを記憶する。
【0026】
シフトデータは、店舗のレジ業務及び品出し業務などの種々の業務のスタッフの割り当てを示すシフトに関するデータである。シフトデータは、日単位で、時間帯とスタッフの識別情報(例えば氏名またはID)とを紐付けて登録されたデータである。例えば、シフトデータは、端末3で管理者によって作成され、記憶部14に格納されたものである。シフトデータは、管理者による追加または削除により、適宜更新される。例えば、管理者は、あるスタッフからの事前の欠勤の連絡に基づいて、該当日からこのスタッフを除くこともできる。例えば、シフトデータは、後述する更新部116によって更新されてもよい。そのため、シフトデータは、一時的に確定したスタッフの割り当てを示すデータを指すだけでなく、確定後の変更に応じて更新されたデータを指す場合もある。
【0027】
従業員データは、店舗の従業員の識別情報の一覧のデータである。例えば、従業員データは、端末3で管理者によって作成され、記憶部14に格納されたものである。従業員データは、管理者による追加または削除により、適宜更新される。
【0028】
画像データは、店舗を出入する客の時系列の画像データ及びレジでの清算を待つ客の時系列の画像データを含む。店舗を出入する客の画像データは、カメラ2-1で撮影され、記憶部14に格納されたものである。レジでの清算を待つ客の画像データは、カメラ2-2で撮影され、記憶部14に格納されたものである。記憶部14に記憶されている画像データは、情報処理装置10がカメラ2-1及びカメラ2-2から画像データを取得する毎に追加することで、適宜更新される。
【0029】
滞在データは、店舗を出入する客が店舗で滞在する平均滞在時間及び平均滞在人数のデータである。平均滞在時間及び平均滞在人数のデータは、時間帯毎の平均値のデータである。時間帯の幅は、任意に設定可能である。平均滞在時間及び平均滞在人数のデータは、曜日別、天候別及び祝日か否かなどを組み合わせた条件と紐付けられている。平均滞在時間は、店舗を出入する客の画像データに基づいて後述する第1の計測部111によって計測される。平均滞在人数は、店舗を出入する客の画像データに基づいて後述する第2の計測部112によって計測される。滞在データは、平均滞在時間が第1の計測部111によって日々計測される毎に追加されることで、適宜更新される。滞在データは、平均滞在人数が第2の計測部112によって日々計測される毎に追加されることで、適宜更新される。
【0030】
待ちデータは、レジでの清算を待つ客の平均待ち時間及び平均待ち人数のデータである。平均待ち時間及び平均待ち人数のデータは、時間帯毎の平均値のデータである。時間帯の幅は、任意に設定可能である。平均待ち時間及び平均待ち人数のデータは、上述の条件と紐付けられている。平均待ち時間は、レジでの清算を待つ客の画像データに基づいて後述する第1の計測部111によって計測される。平均待ち人数は、レジでの清算を待つ客の画像データに基づいて後述する第2の計測部112によって計測される。平均待ち人数は、店舗の1つのレジ当たりの待ち人数の時間帯毎の平均値であっても、店舗当たりの待ち人数の時間帯毎の平均値であってもよい。待ちデータは、平均待ち時間が第1の計測部111によって日々計測される毎に追加されることで、適宜更新される。待ちデータは、平均待ち人数が第2の計測部112によって日々計測される毎に追加されることで、適宜更新される。
【0031】
プロセッサ11が実現する機能について説明する。
プロセッサ11は、ROM12または記憶部14などに格納されるアプリケーションプログラムを実行することで、第1の計測部111、第2の計測部112、予測部113、比較部114、出力部115及び更新部116の機能を実現する。
【0032】
第1の計測部111は、店舗を出入する客の画像データの解析により、入店時刻及び出店時刻を客毎にリアルタイムに計測する。第1の計測部111は、入店時刻と出店時刻との差分に基づいて客毎の滞在時間をリアルタイムに計測する。第1の計測部111は、所定のタイミングで、時間帯毎に客毎の滞在時間を分類し、時間帯毎の平均滞在時間を計測する。第1の計測部111は、時間帯毎の平均滞在時間のデータを当日の条件と紐付けて記憶部14に格納する。
【0033】
第1の計測部111は、レジでの清算を待つ客の画像データの解析により、レジの順番待ち開始時刻及びレジの順番待ち終了時刻を客毎にリアルタイムに計測する。第1の計測部111は、レジの順番待ち開始時刻とレジの順番待ち終了時刻との差分に基づいて客毎の待ち時間をリアルタイムに計測する。第1の計測部111は、所定のタイミングで、時間帯毎に客毎の待ち時間を分類し、時間帯毎の平均待ち時間を計測する。第1の計測部111は、時間帯毎の平均待ち時間のデータを当日の条件と紐付けて記憶部14に格納する。
【0034】
第2の計測部112は、店舗を出入する客の画像データの解析により、入店時刻及び出店時刻を客毎にリアルタイムに計測する。第2の計測部112は、客毎の入店時刻及び出店時刻に基づいて、時間毎の客の滞在人数をリアルタイムに計測する。第2の計測部112は、所定のタイミングで、時間帯毎に滞在人数を分類し、時間帯毎の平均滞在人数を計測する。第2の計測部112は、時間帯毎の平均滞在人数のデータを当日の条件と紐付けて記憶部14に格納する。
【0035】
第2の計測部112は、レジでの清算を待つ客の画像データの解析により、時間毎の客の待ち人数をリアルタイムに計測する。第2の計測部112は、所定のタイミングで、時間帯毎に待ち人数を分類し、時間帯毎の平均待ち人数を計測する。第1の計測部111は、時間帯毎の平均待ち人数のデータを当日の条件と紐付けて記憶部14に格納する。
【0036】
予測部113は、以下に例示するように、店舗の状況に基づいて店舗のレジ業務における時間毎のスタッフの必要人数を予測する。典型例では、予測部113は、1日のうち複数回の予測タイミングで必要人数を予測する。この例では、予測部113は、1日のうち複数回の予測タイミング毎に、各予測タイミングよりも後の第1の所定期間における時間毎の必要人数を予測する。第1の所定期間は、予測タイミングの時刻から第2の所定期間経過後の時刻に始まる時間である。第2の所定期間が設定されているのは、第1の所定期間にスタッフが不足する場合、スタッフを募集するための時間を確保するためである。例えば、第1の所定期間の幅は、2時間などであるが、任意に設定可能である。例えば、第2の所定期間の幅は、45分などであるが、任意に設定可能である。1日のうち複数回の予測タイミングが設定されているのは、当日の状況は時間経過に伴い変わるので、必要人数の予測精度の低下を防ぐためである。以下では、1日のうち複数回の予測タイミングが設定されている例について説明する。予測部113は、予測タイミング毎に第1の所定期間における予測を繰り返すことで、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間について時間毎の必要人数を連続的に予測する。
【0037】
まず、店舗の状況について説明する。例えば、店舗の状況は、店舗の時間毎の混雑状況である。混雑状況は、予測部113によって予測される将来の滞在時間、待ち時間、滞在人数及び待ち人数のうちの少なくとも1つを含む。予測部113によって予測される将来の滞在時間は、予測滞在時間とも称される。予測部113によって予測される将来の待ち時間は、予測待ち時間とも称される。予測部113によって予測される将来の滞在人数は、予測滞在人数とも称される。予測部113によって予測される将来の待ち人数は、予測待ち人数とも称される。予測滞在時間または予測待ち時間が長くなれば、混雑度は増える傾向にある。予測滞在人数または予測待ち人数が増えれば、混雑度は増える傾向にある。
【0038】
次に、予測滞在時間の予測例について説明する。例えば、予測部113は、記憶部14に記憶されている滞在データを参照する。予測部113は、当日の条件と一致また類似し、当日の店舗の開店から予測タイミングまでの間の時間帯毎の平均滞在時間の推移と一致また類似する過去の日を特定する。予測部113は、特定した過去の日の時間帯毎の平均滞在時間のデータを参照し、予測タイミング以降の時間毎の予測滞在時間を予測する。なお、予測部113は、当日のデータと過去の滞在データとのマッチングにより予測タイミング以降の時間毎の予測滞在時間を予測しているが、これに限定されない。例えば、予測部113は、過去の滞在データから時間毎の予測滞在時間の予測モデルを生成し、予測モデルに基づいて時間毎の予測滞在時間を予測してもよい。例えば、予測モデルは、曜日、天候、祝日か否か及び店舗の開店から予測タイミングまでの時間帯毎の平均滞在時間などを変数とし、予測タイミング以降の時間毎の予測滞在時間を求めるものでもよい。予測部113は、予測滞在時間と同様に、予測待ち時間、予測滞在人数及び予測待ち人数を予測することができる。
【0039】
次に、時間毎の必要人数の予測例について説明する。例えば、予測部113は、時間毎の予測滞在時間、予測待ち時間、予測滞在人数及び予測待ち人数のうちの少なくとも1つに基づいて時間毎の必要人数を予測する。予測部113は、予測滞在時間、予測待ち時間、予測滞在人数及び予測待ち人数のうちの少なくとも1つまたは2以上の組み合わせと必要人数とを紐付けるデータを参照し、時間毎の必要人数を予測してもよい。予測滞在時間または予測待ち時間が長くなれば、必要人数は増える傾向にある。予測滞在人数または予測待ち人数が増えれば、必要人数は増える傾向にある。
【0040】
比較部114は、以下に例示するように、レジ業務のシフトデータに基づいてレジ業務に関して時間毎のスタッフの登録人数を取得する。比較部114は、時間毎に必要人数と登録人数とを比較する。典型例では、比較部114は、第1の所定期間について時間毎に必要人数と登録人数とを比較する。
【0041】
まず、比較部114は、記憶部14に記憶されているシフトデータのうち、レジ業務のシフトデータを参照する。比較部114は、レジ業務に関して、第1の所定期間について時間毎のスタッフの登録人数を取得する。登録人数は、第1の所定期間における時間毎に割り当てられているスタッフの数である。次に、比較部114は、時間毎に、予測部113で予測された必要人数と登録人数とを比較する。比較部114は、時間毎に必要人数から登録人数を引いた人数を求める。必要人数が登録人数を超える時間帯は、スタッフの不足時間帯である。例えば、不足時間帯は、第1の所定期間において不連続に複数存在することもある。例えば、必要人数から登録人数を引いた人数が2人以上いる場合、不足時間帯は、第1の所定期間において部分的に重複して複数存在することもある。比較部114は、時間毎に必要人数から登録人数を引いた人数に基づいて、第1の所定期間における不足時間帯の存在または不存在、不足時間帯及び不足人数を求める。不足人数は、不足時間帯毎の不足人数であってもいいし、第1の所定期間における不足人数の合計であってもよい。比較部114による比較結果は、第1の所定期間における不足時間帯の存在または不存在を示す情報を含む。不足時間帯が存在する場合、比較結果は、第1の所定期間における不足時間帯を示す情報及び不足人数を示す情報を含む。
【0042】
出力部115は、比較部114による比較結果に基づく情報を出力する。例えば、出力部115は、以下に例示するように、管理者宛メッセージを端末3へ出力する。管理者宛メッセージは、比較結果に基づく情報の一例である。
比較結果が第1の所定期間における不足時間帯の不存在を示す情報を含む場合について説明する。出力部115は、管理者宛メッセージを端末3へ出力する。管理者宛メッセージは、レジ業務を示す情報及び第1の所定期間における不足時間帯の不存在を示す情報を含む。これにより、端末3の表示部37は、管理者宛メッセージを表示する。管理者は、第1の所定期間において不足時間帯が存在しないことを把握することができる。
【0043】
比較結果が第1の所定期間における不足時間帯の存在を示す情報を含む場合について説明する。出力部115は、管理者宛メッセージを端末3へ出力する。管理者宛メッセージは、第1の所定期間におけるスタッフの不足状況を管理者へ提示するためのメッセージである。管理者宛メッセージは、レジ業務を示す情報、第1の所定期間における不足時間帯を示す情報、不足人数を示す情報、従業員候補を示す情報及び働き手候補数を示す情報を含む。従業員候補は、従業員のうち当日働いていない従業員を指す。出力部115は、記憶部14に記憶されているシフトデータ及び従業員データを参照し、従業員候補を特定する。働き手候補数は、情報配信装置20に記憶されている働き手候補データで管理されている働き手候補のうち所定の基準を満たす働き手候補の数である。所定の基準については後述する。なお、働き手候補数は、情報配信装置20に記憶されている働き手候補データで管理されている働き手候補全員の数であってもよい。出力部115は、働き手候補数の要求を情報配信装置20へ出力し、働き手候補数の要求に対する応答として、働き手候補数を示す情報を情報配信装置20から取得する。これにより、端末3の表示部37は、管理者宛メッセージを表示する。
【0044】
管理者は、管理者宛メッセージを確認し、働き手を募集するか否かを最終的に判断することができる。管理者は、従業員候補を確認し、当日休んでいる従業員に直接連絡して来てもらい、働き手の募集を不要と判断してもよい。管理者は、レジ業務以外の業務のスタッフをレジ業務に回し、働き手の募集を不要と判断してもよい。管理者は、働き手候補数を確認し、働き手が集まりそうか否かによって働き手を募集するか否かを判断してもよい。管理者は、端末3の入力部36を用いて、働き手募集の指示を入力することができる。複数の不足時間帯が存在する場合、管理者は、不足時間帯毎に働き手募集の指示を入力してもよい。
【0045】
出力部115は、端末3からの働き手募集の指示に基づいて、働き手募集の要求を情報配信装置20へ出力する。働き手募集の要求は、比較結果に基づく情報を含む。例えば、比較結果に基づく情報は、レジ業務を示す情報、第1の所定期間における不足時間帯を示す情報及び不足人数を示す情報を含む。
【0046】
なお、出力部115は、管理者宛メッセージの端末3への出力を省略し、働き手募集の要求を情報配信装置20へ出力してもよい。
【0047】
更新部116は、情報配信装置20からの働き手情報に基づいて、シフトデータを更新する。働き手情報は、不足時間帯と働き手候補の中から選ばれた働き手の識別情報とを紐付けた情報である。
【0048】
情報配信装置20について説明する。情報配信装置20は、リアルタイムにレジ業務の働き手の確保を支援する装置である。
情報配信装置20は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、記憶部24及びネットワークインタフェース25を備える。プロセッサ21、ROM22、RAM23、記憶部24及びネットワークインタフェース25は、それぞれ、上述のプロセッサ31、ROM32、RAM33、記憶部34及びネットワークインタフェース35と同様に構成されている。
【0049】
記憶部24は、働き手候補データを記憶する。
働き手候補データは、登録されている複数の働き手候補に関するデータである。例えば、働き手候補データは、働き手候補毎に、識別情報、住所及び働き手としての採用実績などの情報を含む。例えば、採用実績は、今までの採用回数または申込回数、もしくは、例えば過去1月以内などの一定時間中の採用回数または申込回数などであるが、これらに限定されない。働き手候補データは、働き手候補の追加及び削除などにより、適宜更新される。
【0050】
プロセッサ21が実現する機能について説明する。
プロセッサ21は、ROM22または記憶部24などに格納されるアプリケーションプログラムを実行することで、抽出部211、第1の配信部212、決定部213、第2の配信部214及び通知部215の機能を実現する。
【0051】
抽出部211は、働き手候補数の要求を情報処理装置10から取得する。抽出部211は、働き手候補数の要求に基づいて、記憶部24に記憶されている働き手候補データを参照する。抽出部211は、働き手候補データで管理されている働き手候補の中から、所定の基準を満たす働き手候補を抽出する。所定の基準は、適切な働き手候補を抽出するための基準である。所定の基準は、店舗からの距離であってもいいし、採用実績であってもよく、限定されない。抽出部211は、所定の基準を満たす働き手候補を示す情報を記憶部24に格納する。抽出部211は、所定の基準を満たす働き手候補の数をカウントし、働き手候補数を示す情報を情報処理装置10へ出力する。なお、抽出部211は、情報配信装置20に記憶されている働き手候補データで管理されている働き手候補全員の数をカウントし、働き手候補数を求めてもよい。
【0052】
第1の配信部212は、比較結果に基づく情報を含む働き手募集の要求を情報処理装置10から取得する。第1の配信部212は、働き手募集の要求の取得に基づいて、働き手候補宛メッセージを、抽出部211によって抽出された働き手候補の端末4へ配信する。働き手候補宛メッセージは、不足時間帯における働き手の募集情報の一例である。働き手候補宛メッセージは、働き手候補が応募するか否かを判断するための種々の情報を含む。例えば、働き手候補宛メッセージは、募集業務、募集時間帯、募集人数などの情報を含む。働き手候補宛メッセージの例については後述する。これにより、端末4の表示部47は、働き手候補宛メッセージを表示する。働き手候補宛メッセージを受け取った働き手候補は、自分の都合に合わせて応募することができる。
【0053】
決定部213は、端末4から応募を示す情報を取得する。決定部213は、働き手候補宛メッセージに対して応募した働き手候補から働き手を決定する。働き手候補宛メッセージに対して応募した働き手候補は、応募者とも称する。一例では、決定部213は、第3の所定期間内の先着順で働き手を決定する。この例では、決定部213は、第3の所定期間の経過前であっても、応募人数が募集人数に到達した場合に働き手の募集の終了を決定する。第3の所定期間は、働き手候補宛メッセージの配信時刻から、第1の所定期間の開始時刻よりも前の時刻までの間である。第3の所定期間が設定されるのは、働き手が店舗に来るまでの時間を確保するためである。例えば、第3の所定期間の幅は、5分などであるが、任意に変更可能である。
【0054】
別の例では、決定部213は、働き手候補宛メッセージが配信された働き手候補のうち第3の所定期間内に応募した応募者の中から、店舗の住所から応募者のそれぞれの住所までの距離が近い順に働き手を決定する。この例では、決定部213は、第3の所定期間経過まで、応募を受け付ける。決定部213は、第3の所定期間経過後に、応募者の中から働き手を決定する。決定部213は、住所の緯度経度に基づいて、店舗の住所から応募者のそれぞれの住所までの距離を算出する。この例によれば、働き手は応募者の中から店舗に近い順に決まるので、働き手は不足時間帯に遅れることなく店舗に来ることが期待できる。
【0055】
さらに別の例では、決定部213は、働き手候補宛メッセージが配信された働き手候補のうち第3の所定期間内に応募した応募者の中から、採用実績順に働き手を決定する。この例では、決定部213は、第3の所定期間経過まで、応募を受け付ける。決定部213は、第3の所定期間経過後に、応募者の中から働き手を決定する。決定部213は、記憶部24に記憶されている働き手候補データで管理されている採用実績を参照する。この例によれば、働き手は応募者の中から採用実績順に決まるので、働き手はレジ業務を手際よくこなすことが期待できる。
【0056】
第2の配信部214は、働き手候補宛メッセージが配信された働き手候補の端末4に種々のメッセージを配信する。例えば、第2の配信部214は、決定部213による募集の終了の決定に基づいて、働き手候補宛メッセージが配信された働き手候補の端末4に応募締切メッセージを配信する。応募締切メッセージは、応募を締め切ったことを示す情報を含む。同様に、第2の配信部214は、第3の所定期間の経過に基づいて、働き手候補宛メッセージが配信された働き手候補の端末4に応募締切メッセージを配信する。なお、第2の配信部214は、応募者の端末4への応募締切メッセージの配信を省略してもよい。例えば、第2の配信部214は、決定部213によって応募者の中から決定された働き手の端末4に採用メッセージを配信する。採用メッセージは、働き手として採用されたことを示す情報を含む。採用メッセージについては後述する。例えば、第2の配信部214は、応募者のうち決定部213によって決定された働き手を除く人の端末4に不採用メッセージを配信する。不採用メッセージは、働き手として採用されなかったことを示す情報を含む。不採用メッセージについては後述する。
【0057】
通知部215は、決定部213で決定された働き手に関する働き手情報を情報処理装置10へ通知する。
【0058】
上述のシフトデータについて説明する。
図2は、シフトデータを例示する図である。図2は、ある日のレジ業務のシフトデータを示す。例えば、開店時刻は9時とし、閉店時刻は22時とする。スタッフの働く時間は、15分単位で割り当てられるものとする。レジ業務の最大人数は、7人とする。
【0059】
上述の比較部114による比較結果について説明する。
図3は、比較結果を例示する図である。
予測タイミングは、10時15分とする。第1の所定期間は、2時間とする。第2の所定期間は、45分間とする。11時00分から13時00分までの間における登録人数は、5人とする。予測部113は、11時00分から13時00分までの間における時間毎の必要人数を予測する。予測部113は、11時00分から11時30分までの必要人数を5人と予測したとする。予測部113は、11時30分から11時45分までの必要人数を6人と予測したとする。予測部113は、11時45分から12時30分までの必要人数を7人と予測したとする。予測部113は、12時30分から12時45分までの必要人数を6人と予測したとする。予測部113は、12時45分から13時00分までの必要人数を5人と予測したとする。
【0060】
比較部114は、11時00分から13時00分までの間において、時間毎に、必要人数と登録人数とを比較する。必要人数から登録人数を引いた人数は、11時30分から11時45分まで1人、11時45分から12時15分まで2人、12時15分から12時45分まで1人である。比較部114による比較結果は、不足時間帯の存在を示す情報を含む。比較結果は、不足時間帯が11時30分から12時45分の間及び11時45分から12時15分までの間であることを示す情報を含む。比較結果は、不足人数が11時30分から12時45分の間では1人であり、11時45分から12時15分の間では1人であることを示す情報を含む。比較結果は、11時00分から13時00分までの間における不足人数の合計が2人であることを示す情報を含む。
【0061】
上述の管理者宛メッセージについて説明する。
図4は、管理者宛メッセージを例示する図である。
情報処理装置10の出力部115は、管理者宛メッセージを生成し、端末3へ出力する。端末3の表示部37は、管理者宛メッセージを表示する。
【0062】
管理者宛メッセージは、「業務」欄、「時刻」欄、「業務時間」欄、「必要経費」欄、「従業員候補」欄、「働き手候補」欄及び「判断」欄を含む。「業務」欄は、スタッフの不足が発生している業務を示す情報の欄である。「時刻」欄は、不足時間帯を示す情報の欄である。「業務時間」欄は、不足時間帯の時間数を示す情報の欄である。「必要経費」欄は、不足時間帯の募集に必要な費用を示す情報の欄である。必要経費は、時給と業務時間の長さに応じて決まる。時給に幅がある場合、「必要経費」欄は、下限の費用と上限の費用を示してもよい。「従業員候補」欄は、従業員候補を示す情報の欄である。「働き手候補」欄は、働き手候補数を示す情報の欄である。「判断」欄は、管理者が募集の要否を決定するためのボタンを含む。管理者宛メッセージは、欄外に不足人数(図4では不足時間帯毎の不足人数の合計である2名)を示す情報を含む。管理者は、端末3の入力部36を用いて、「判断」欄のボタンを選択することで、働き手募集の指示を入力することができる。
【0063】
上述の働き手候補宛メッセージについて説明する。
図5は、働き手候補宛メッセージを例示する図である。
情報配信装置20の第1の配信部212は、働き手候補宛メッセージを生成し、端末4へ配信する。端末4の表示部47は、働き手候補宛メッセージを表示する。端末4の表示部47は、端末4が働き手候補宛メッセージを情報配信装置20から受け取る毎にリアルタイムに更新して表示する。
【0064】
働き手候補宛メッセージは、「業務」欄、「時刻」欄、「業務時間」欄、「給与」欄、「働き手候補」欄及び「判断」欄を含む。「業務」欄は、募集業務を示す情報の欄である。募集業務は、スタッフの不足が発生している業務に対応する。「時刻」欄は、募集時間帯を示す情報の欄である。募集時間帯は、不足時間帯に対応する。「業務時間」欄は、募集時間帯の時間数を示す情報の欄である。「給与」欄は、募集時間帯の給与を示す情報の欄である。募集時間帯の給与は、不足時間帯の募集に必要な費用に対応する。「働き手候補」欄は、働き手候補数を示す情報の欄である。「判断」欄は、働き手候補が応募の要否を決定するためのボタンを含む。働き手候補宛メッセージは、欄外に募集人数(図5では募集時間帯毎の不足人数の合計である2名)を示す情報を含む。働き手候補は、端末4の入力部46を用いて、「判断」欄のボタンを選択することで、応募の指示を入力することができる。端末4は、応募の指示の入力に基づいて、応募を示す情報を情報配信装置20へ送信する。
【0065】
上述の採用メッセージについて説明する。
図6は、採用メッセージを例示する図である。
情報配信装置20の第2の配信部214は、採用メッセージを生成し、働き手として採用された人の端末4へ配信する。端末4の表示部47は、採用メッセージを表示する。
【0066】
採用メッセージは、「業務」欄、「時刻」欄、「業務時間」欄、「給与」欄及び「判断」欄を含む。「業務」欄は、募集業務を示す情報の欄である。「時刻」欄は、募集時間帯を示す情報の欄である。「給与」欄は、募集時間帯の給与を示す情報の欄である。給与は、固定であっても、採用された人の過去のレジ業務の実施時間、単位時間当たりの対応スピード、客からの評判などに基づいて算出される額であってもよい。「判断」欄は、採用を示す情報の欄である。
【0067】
上述の不採用メッセージについて説明する。
図7は、不採用メッセージを例示する図である。
情報配信装置20の第2の配信部214は、不採用メッセージを生成し、応募者のうち働き手として採用された人を除く残りの人の端末4へ配信する。端末4の表示部47は、不採用メッセージを表示する。
【0068】
不採用メッセージは、「業務」欄、「時刻」欄及び「判断」欄を含む。「業務」欄は、募集業務を示す情報の欄である。「時刻」欄は、募集時間帯を示す情報の欄である。「判断」欄は、不採用を示す情報の欄である。
【0069】
情報処理システム1による動作について説明する。
図8は、情報処理システム1による動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、出力部115が管理者宛メッセージを端末3への出力し、決定部213が第3の所定期間内の先着順で働き手を決定する例について説明する。
【0070】
予測部113は、予測タイミングで、第1の所定期間について、レジ業務における時間毎の必要人数を予測する(ACT101)。比較部114は、レジ業務のシフトデータに基づいてレジ業務に関して時間毎の登録人数を取得する(ACT102)。比較部114は、時間毎に、必要人数と登録人数とを比較する(ACT103)。出力部115は、管理者宛メッセージを端末3へ出力する(ACT104)。
【0071】
出力部115は、端末3から働き手募集の指示を受け取ったか否かを判断する(ACT105)。出力部115が端末3から働き手募集の指示を受け取っていない場合(ACT105、NO)、情報処理システム1による動作は終了する。出力部115は、端末3から働き手募集の指示を受け取った場合(ACT105、YES)、働き手募集の要求を情報配信装置20へ出力する(ACT106)。
【0072】
第1の配信部212は、働き手募集の要求の取得に基づいて、働き手候補宛メッセージを働き手候補の端末4へ配信する(ACT107)。決定部213は、応募人数が募集人数に到達したか否かを判断する(ACT108)。決定部213は、応募人数が募集人数に到達していないと判断した場合(ACT108、NO)、働き手候補宛メッセージの配信された働き手候補が残っているか否かを判断する(ACT109)。ACT109では、応募人数が働き手候補宛メッセージの配信された働き手候補の数に到達した場合、決定部213は、働き手候補が残っていないと判断する。決定部213は、働き手候補宛メッセージの配信された働き手候補が残っていると判断した場合(ACT109、YES)、第3の所定期間が経過したか否かを判断する(ACT110)。
【0073】
決定部213は、第3の所定期間が経過したと判断した場合(ACT110、YES)、先着順で働き手を決定する(ACT111)。決定部213は、第3の所定期間が経過していないと判断した場合(ACT110、NO)、ACT108の処理を繰り返す。決定部213は、応募人数が募集人数に到達したと判断した場合(ACT108、YES)、ACT111において、先着順で働き手を決定する。決定部213は、働き手候補宛メッセージの配信された働き手候補が残っていないと判断した場合(ACT109、NO)、ACT111において、先着順で働き手を決定する。
【0074】
通知部215は、決定部213で決定された働き手に関する働き手情報を情報処理装置10へ通知する(ACT112)。更新部116は、情報配信装置20からの働き手情報に基づいて、シフトデータを更新する(ACT113)。
【0075】
この例によれば、情報処理装置10は、時間毎に必要人数と登録人数とを比較し、比較結果に基づく情報を出力することができる。これにより、情報処理装置10は、店舗の当日の状況に応じて適正なスタッフ数の確保を支援することができる。
また、情報処理装置10は、管理者宛メッセージを端末3へ出力することができる。これにより、管理者は、働き手を募集するか否かを最終的に判断することができる。
【0076】
図9は、情報処理システム1による動作の別の例を示すフローチャートである。
ここでは、出力部115が管理者宛メッセージの端末3への出力を省略し、決定部213が第3の所定期間内の先着順で働き手を決定する例について説明する。
図9に例示するACT201~ACT211は、それぞれ、図8に例示するACT101~ACT103及びACT106~ACT113と同様である。この例では、ACT204において、出力部115は、ACT203における比較部114による比較処理後に、働き手募集の要求を情報配信装置20へ出力する。そのため、出力部115は、図8の例とは異なり、管理者宛メッセージの端末3への出力を省略する。
【0077】
この例によれば、情報処理システム1は、管理者宛メッセージを端末3へ出力することなく、働き手候補宛メッセージを端末4へ配信することができる。情報処理システム1は、管理者による管理者宛メッセージの見逃しなどの時間のロスを回避し、早急に働き手を確保することができる。
【0078】
上述の実施形態では、第1の配信部212が働き手候補宛メッセージを抽出部211によって抽出された働き手候補の端末4へ一斉に配信する例について説明したが、これに限定されない。第1の配信部212は、抽出部211によって働き手候補が分類されたグループ毎に間隔をあけながら働き手候補宛メッセージを端末4へ配信してもよい。例えば、グループは、店舗からの距離に応じたものであってもよい。第1の配信部212は、店舗からの距離が近いグループから順に、間隔をあけながら働き手候補宛メッセージを端末4へ配信する。これにより、情報配信装置20は、店舗からの距離が近い住所の働き手を確保することができる。例えば、グループは、採用実績に応じたものであってもよい。第1の配信部212は、採用実績の高いグループから順に、間隔をあけながら働き手候補宛メッセージを端末4へ配信する。これにより、情報配信装置20は、採用実績の高い働き手を確保することができる。
【0079】
上述の実施形態では、予測部113が店舗の状況として混雑状況を予測する例について説明したが、これに限定されない。店舗の状況は、商品の販売実績であってもよい。予測部113は、在庫のデータと、精算された商品の販売データとの比較により、時間帯毎の販売実績を予測してもよい。予測部113は、販売実績と必要人数とを紐付けるデータを参照し、時間毎の必要人数を予測してもよい。販売実績が増えると、レジ業務の必要人数は増える傾向にある。
【0080】
上述の実施形態では、レジ業務を所定業務の例にして説明したが、これに限定されない。本実施形態は、品出し業務などの種々の業務に適用することができる。例えば、予測部113は、店舗の状況として上述の混雑状況を用いる。予測部113は、混雑状況に基づいて店舗の品出し業務における時間毎の必要人数を予測する。混雑度が増えると、商品が売れる傾向にあり、品出し業務の必要人数は増える傾向にある。例えば、予測部113は、店舗の状況として上述の販売実績を用いる。予測部113は、販売実績に基づいて店舗の品出し業務における時間毎の必要人数を予測する。販売実績が増えると、品出し業務の必要人数は増える傾向にある。例えば、予測部113は、店舗の状況として配送トラックの到着状況を用いる。配送トラックの到着状況は、店舗に商品を配送するトラックの到着する時刻である。情報処理装置10は、配送トラックの到着状況を示す情報を、トラックの配送会社からネットワークを介して取得することができる。予測部113は、配送トラックの到着状況に基づいて店舗の品出し業務における時間毎の必要人数を予測する。配送トラックが店舗に到着すると、品出し業務の必要人数は増える傾向にある。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1…情報処理システム、2-1…カメラ、2-2…カメラ、3…端末、4-1…端末、4-n…端末、10…情報処理装置、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…記憶部、15…ネットワークインタフェース、20…情報配信装置、21…プロセッサ、22…ROM、23…RAM、24…記憶部、25…ネットワークインタフェース、31…プロセッサ、32…ROM、33…RAM、34…記憶部、35…ネットワークインタフェース、36…入力部、37…表示部、41…プロセッサ、42…ROM、43…RAM、44…記憶部、45…ネットワークインタフェース、46…入力部、47…表示部、111…第1の計測部、112…第2の計測部、113…予測部、114…比較部、115…出力部、116…更新部、211…抽出部、212…第1の配信部、213…決定部、214…第2の配信部、215…通知部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9