(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】通信装置、制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20240227BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20240227BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240227BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20240227BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W4/38
H04W84/10
H04W88/02
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2019101147
(22)【出願日】2019-05-30
【審査請求日】2022-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】古賀 一大
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-170937(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0338330(US,A1)
【文献】国際公開第2017/163857(WO,A1)
【文献】特開2019-012887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置であって、
前記通信装置と通信可能な第1の他の通信装置から設定情報に基づく通知を受信する第1の受信手段と、
前記第1の他の通信装置との通信が維持されているかを判定する判定手段と、
前記第1の他の通信装置と、前記第1の他の通信装置と異なる第2の他の通信装置とが交換される場合において、前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないと判定されると、前記設定情報に基づく通知を前記第2の他の通信装置が送信できるようにするための第1の制御を実行し、
前記第1の他の通信装置と、前記第2の他の通信装置とを交換するための所定の操作が行われた場合であっても、前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていると判定されると、前記第1の制御を実行せずに、
前記第1の他の通信装置との通信が維持されていることを通知する所定のメッセージを表示する第2の制御を実行する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の他の通信装置と前記第2の他の通信装置とが交換される場合に、前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないと判定されると、前記設定情報を前記第2の他の通信装置に設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1の他の通信装置から第1の所定の周期ごとに送信される第1の信号を受信する第2の受信手段と、
前記判定手段は、前記第2の受信手段によって前記第1の信号が受信されると、前記第1の他の通信装置との通信が維持されていると判定することを特徴とする請求項1から
2のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1の所定の周期が到来しても前記第2の受信手段によって前記第1の信号を受信されなかった場合は、前記第1の制御を実行することを特徴とする請求項
3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記第1の他の通信装置との通信が維持されていない状態において、前記第1の他の通信装置と前記第2の他の通信装置との交換が指示された場合、前記判定手段による判定をすることなく、前記第1の制御を実行することを特徴とする請求項
3または
4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1の他の通信装置の次の前記第1の所定の周期が到来するまでの時間が、所定の時間より短いかを判定する判定手段を更に有し、
前記通信装置は、前記判定手段によって次の前記第1の所定の周期が到来するまでの時間が前記所定の時間より短いと判定された場合、前記判定手段による判定を実行し、前記判定手段によって、次の前記第1の所定の周期が到来するまでの時間が前記所定の時間より長いと判定された場合、前記判定手段による判定を実行しないことを特徴とする請求項
3から
5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第1の他の通信装置と前記第2の他の通信装置とが交換される場合に、前記第2の他の通信装置から第2の所定の周期ごとに送信される第2の信号の送信タイミングが、前記第1の所定の周期ごとに送信される前記第1の信号の送信タイミングと重複しないように前記第2の所定の周期を決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項
3から
6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記設定情報は、前記第1の他の通信装置が前記通信装置に通知を行う条件を示す情報を含むことを特徴とする請求項1から
7のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記第1の他の通信装置と前記第2の他の通信装置とが交換される場合に、前記第1の他の通信装置を識別するためのID(identification)を、前記第2の他の通信装置を識別するためのIDとして割り当てる割り当て手段を更に有し、
前記制御手段は、前記割り当て手段による割り当てが実行された後
に前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないと判定され
た場合は、前記第1の制御を実行することを特徴とする請求項1から
8のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記通信装置は、前記第1の他の通信装置の状態を示す情報として、前記第1の他の通信装置が前記通信装置との通信を実行可能であることを示す第1の状態と、前記第1の他の通信装置が一時的に前記通信装置と通信できないことを示す第2の状態と、前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないことを示す第3の状態とのいずれか一つの状態を示す情報を保持することを特徴とする請求項1から
9のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項11】
前記通信装置は、前記第1の他の通信装置が前記第1の状態である場合は前記第2の他の通信装置との交換は実行できず、前記第1の他の通信装置が前記第2の状態または前記第3の状態である場合は前記第2の他の通信装置との交換を実行できることを特徴とする請求項1
0に記載の通信装置。
【請求項12】
前記通信装置は、前記第1の他の通信装置および前記第2の他の通信装置とZ-Wave規格に準拠した無線通信によって通信することを特徴とする請求項1から1
1のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項13】
通信装置によって実行される制御方法であって、
前記通信装置と通信可能な第1の他の通信装置から設定情報に基づく通知を受信する受信工程と、
前記第1の他の通信装置との通信が維持されているかを判定する判定工程と、
前記第1の他の通信装置と、前記第1の他の通信装置と異なる第2の他の通信装置とが交換される場合において、前記判定工程において前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないと判定されると、前記設定情報に基づく通知を前記第2の他の通信装置が送信できるようにするための第1の制御を実行し、
前記第1の他の通信装置と、前記第2の他の通信装置とを交換するための所定の操作が行われた場合であっても、前記判定工程によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていると判定されると、前記第1の制御を実行せずに、
前記第1の他の通信装置との通信が維持されていることを通知する所定のメッセージを表示する第2の制御を実行する制御工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
請求項1から1
2のいずれか1項に記載の通信装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の通信装置から通知を受信する通信装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
センサ機能を有した通信装置からセンサデータを収集する無線ネットワークの通信規格として、Z-Waveという規格が存在する。このような無線ネットワークにおいて、センサ機能を有した通信装置(子機)は、センサデータを収集する装置(親機)から予め設定された条件に従って親機に通知を送信する。
【0003】
子機は、電池切れや故障などの原因によって、古い子機から新しい子機に交換されることが想定される。Z-Wave規格では、子機を取り換える際に、古い子機の設定を新しい子機に引き継ぐことができる。具体的には、親機が古い子機に割り当てていたID(identification)などの設定と、通知に関する設定を、新しい子機が引き継ぐことができる。Z-Wave規格では、新しい子機への設定の引継ぎは、古い子機がSleep状態またはDead状態であるときに実行できると規定されている。Sleep状態とは、バッテリの消耗を減らすために子機が通信を一時停止している状態であって、Dead状態とは、通信が維持されておらず子機の生存が確認出来なくなった状態である。
【0004】
特許文献1には、プリンタの設定情報を予めバックアップしておき、プリンタが交換された場合に、バックアップされている設定情報の内、新しいプリンタと整合性が取れていない情報については更新することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Z-Wave規格では、子機を交換する際に、古い子機の設定を新しい子機が引き継ぐため、仮に子機の交換後に古い子機がセンサデータを送信してきた場合、新しい子機が送信してきたのか、あるいは古い子機が送信してきたのかを判別することができない。そのため、子機の取り換え後も古い子機と親機との通信が維持され、古い子機からのセンサデータが親機に通知されてしまうと、親機が古い子機から通知されたセンサデータに基づいた制御を実行してしまう虞がある。
【0007】
上記を鑑み、本発明は、通信している第1の他の通信装置が第2の他の通信装置と交換され、第2の他の通信装置による通知が開始された場合に、第1の他の通信装置から通知を受信してしまうことを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の通信装置は、前記通信装置と通信可能な第1の他の通信装置から設定情報に基づく通知を受信する第1の受信手段と、前記第1の他の通信装置との通信が維持されているかを判定する判定手段と、前記第1の他の通信装置と、前記第1の他の通信装置と異なる第2の他の通信装置とが交換される場合において、前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていないと判定されると、前記設定情報に基づく通知を前記第2の他の通信装置が送信できるようにするための第1の制御を実行し、前記第1の他の通信装置と、前記第2の他の通信装置とを交換するための所定の操作が行われた場合であっても、前記判定手段によって前記第1の他の通信装置との通信が維持されていると判定されると、前記第1の制御を実行せずに、前記第1の他の通信装置との通信が維持されていることを通知する所定のメッセージを表示する第2の制御を実行する制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信している第1の他の通信装置が第2の他の通信装置と交換され、第2の他の通信装置による通知が開始された場合に、第1の他の通信装置から通知を受信してしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ネットワーク101が参加する通信システムの構成を示す図である。
【
図2】ネットワークカメラ101のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】ネットワークカメラ101が保持するデバイス管理テーブルの一例を示す図である。
【
図4】ネットワークカメラ101が保持するデバイス動作設定テーブルの一例を示す図である。
【
図5】センサデバイス102とセンサデバイス103とが交換される場合にネットワークカメラ101が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図6】センサデバイス102とセンサデバイス103とが交換される場合にネットワークカメラ101が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図6のステップS602においてネットワークカメラ101が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】ネットワークカメラ101に関する設定画面800の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【0012】
図1にネットワークカメラ101が参加する通信システムの構成を示す。
図1に示す通信システムは、ネットワークカメラ101、センサデバイス102、センサデバイス103、および情報端末104を含んで構成される。ネットワークカメラ101はネットワーク105を介して情報端末104と通信することができる。また、ネットワークカメラ101は、ネットワーク106を介してセンサデバイス102と通信することができる。
【0013】
ネットワークカメラ101は、撮像機能を有したカメラであって、撮像した画像や映像を、有線または無線のネットワーク105を介して情報端末104に配信することができる。また、ネットワークカメラ101と有線または無線のネットワーク105を介して通信する情報端末104を用いて、ネットワークカメラ101の画角やパンチルトなどの撮影に関する設定を行うことができる。またこれに加えて、あるいは代えて、ネットワークカメラ101との通信に関する設定などを行うことができる。
【0014】
ネットワーク105は、有線LANなどの有線通信方式に準拠した有線通信のネットワークであってもよいし、IEEE802.11シリーズ規格などの無線通信方式に準拠した無線通信のネットワークであってもよい。この場合、ネットワークカメラ101はネットワーク105を構築するアクセスポイントとして動作してもよいし、あるいは情報端末104または不図示のアクセスポイントが構築したネットワーク105に参加するステーションとして動作してもよい。ネットワーク105は、Wi-Fi Direct規格、Wi-Fi NAN規格などの無線通信方式に準拠したネットワークであってもよい。あるいはネットワーク105は、IEEE802.11シリーズ規格に代えて、Bluetooth(登録商標)、NFC、UWB、MBOA、ZigBee、Z-Waveなどの無線通信方式に準拠したネットワークであってもよい。なお、NANはNeighbor Awareness Networkingの略であり、NFCはNear Field Communicationの略である。また、UWBはUltra Wide Bandの略である。MBOAはMulti Band OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing) Allianceの略である。UWBには、ワイヤレスUSB、ワイヤレス1394、WiNETなどが含まれる。
【0015】
センサデバイス102および103は、温度や湿度、照度などを計測することができるセンサであって、予め設定された条件に従って、ネットワークカメラ101に通知を送信する。センサデバイス102および103は、温度や湿度といった数値データを通知することもできるし、数値データに加えて、あるいは代えて、他の装置を制御するための制御情報を通知することもできる。例えばセンサデバイス102が温度を計測することができるセンサであって、所定以上の温度を計測した場合に、ネットワークカメラ101に測定した温度を通知するように設定することができる。あるいは、例えばセンサデバイス102が温度を計測することができるセンサであって、所定以上の温度を計測した場合に、ネットワーク106を介して通信可能な不図示のエアコンの電源をONにするための制御情報を通知するように設定することもできる。
【0016】
センサデバイス102が通知を行う条件は、ネットワークカメラ101とネットワーク105を介して通信する情報端末104を利用してユーザが設定することができる。あるいは、ネットワーク106を介して通信することができる不図示の情報端末を用いてユーザが設定できてもよい。あるいは、センサデバイス102とネットワークカメラ101を介さずに直接無線通信する不図示の情報端末を用いてユーザが設定できてもよい。
【0017】
ネットワーク106はZ-Wave規格に準拠した無線通信方式による無線通信のネットワークである。この場合、センサデバイス102は、Z-Wave規格で規定されたプロファイルを利用して、ネットワークカメラ101に通知を実行することができる。なお、ネットワーク106はZ-Wave規格に代えて、Wi-Fi NAN規格やZigBee規格に準拠した無線通信方式による無線通信のネットワークあってもよい。ネットワーク106は、センサデバイス102が予め設定された条件に従って、ネットワークカメラ101などのネットワーク106を介して通信する他の装置に通知することができるネットワークであればよい。
【0018】
ネットワークカメラ101に対してセンサデバイス102が通知を行う場合、ネットワークカメラ101は親機として、子機であるセンサデバイス102との通信に関する通信情報と、センサデバイス102が実行する通知に関する設定情報とを管理する。通信情報としては、例えばセンサデバイス102が生存確認ための通知を送信するインターバルについての情報が管理される。また、設定情報については、例えばセンサデバイス102が通知を行う条件と通知の内容についての情報が管理される。通信情報および設定情報についての詳細はそれぞれ後述の
図3および
図4で説明する。ネットワークカメラ101は、管理する子機の夫々に対してノードID(node identification)を割り当て、そのIDに紐づける形で通信情報と設定情報とを管理する。
【0019】
Z-Wave規格では、子機を交換する場合に、古い子機の通信情報や設定情報を新しい子機に引き継ぐことができる。例えば子機が故障や電池切れとなった場合、同じ機能を持つ新しい子機へと交換され、古い子機の通信情報と設定情報を新しい子機に引き継がせることができる。本実施形態では、例えばネットワークカメラ101と通信しているセンサデバイス102をセンサデバイス103と交換し、センサデバイス102の通信情報や設定情報をセンサデバイス103に引き継ぐことができる。具体的には、親機が古い子機についていたノードIDを新しい子機に再度割り当てることで、通信情報と設定情報とが引き継がれる。なお、通信情報や設定情報の引継ぎを行う場合に、親機は通信情報や設定情報について、古い子機と新しい子機とで異なる情報については修正することができる。
【0020】
このように、子機の交換において、古い子機の通信情報や設定情報が新しい子機に引き継がれるため、仮に子機の交換後に親機が古い子機からの通知を受信しても、通知の送信元が古い子機なのか新しい子機なのかを判定することができない。そのため、親機が古い子機から送信された通知に基づいた通知を実行する虞がある。
【0021】
本実施形態では、子機の交換を行う際に、古い子機との通信が維持されていないことを確認してから新しい子機が通知を開始できるように制御する。具体的には、子機の交換を行う際に、所定の期間が到来しても古い子機から生存確認のための通知を受信しなかったことに基づいて、新しい子機が通知を開始できるように新しい子機に設定情報の引継ぎを行う。本実施形態の通信装置は、子機の交換を行う際に、古い子機からの通知を受信しない状態であることを確認してから新しい子機からの通知を開始することで、新しい子機からの通知が開始された後に古い子機からの通知を受信してしまうことを防ぐことができる。そのため、本実施形態の通信装置は、子機の交換後に古い子機からの通知に基づいた制御を誤って実行しないようにすることができる。
【0022】
なお、本実施形態ではネットワークカメラ101は、情報端末104とはネットワーク105を介して通信し、センサデバイス102とはネットワーク106を介して通信するとしたが、これに限らず、いずれの装置とも同じネットワークを介して通信してもよい。
【0023】
また、ネットワーク105において実行される通信と、ネットワーク106において実行される通信とは、それぞれ異なる通信規格に準拠した通信であってもよいし、同一の通信規格に準拠した通信であってもよい。
【0024】
また、本実施形態において、ネットワークカメラ101はセンサデバイス102またはセンサデバイス103と通信するとしたが、これに限らず、複数のセンサデバイスと並行して通信するようにしてもよい。また、ネットワークカメラ101は、様々な機能を持つセンサデバイスと並行して通信してもよい。
【0025】
図2は、ネットワークカメラ101のハードウェア構成を示した図である。ネットワークカメラ101は、撮像部201、画像処理部202、システム制御部203、記憶部204、通信部205、および無線通信部206によって構成される。
【0026】
撮像部201は、レンズ及び撮像素子から構成され、撮像処理として被写体の撮像および電気信号への変換を行う。
【0027】
画像処理部202は、撮像部201によって変換された電気信号に画像処理や圧縮符号化処理を行い、画像データや映像データを生成する。
【0028】
システム制御部203は、CPUやMPU等の1以上のプロセッサにより構成され、後述の記憶部204に記憶されたプログラムを実行することによりネットワークカメラ101全体を制御する。なお、システム制御部203は、記憶部204に記憶されたコンピュータプログラムとOS(Operating System)との協働により、ネットワークカメラ101全体を制御するようにしてもよい。なお、CPUはCentral Processing Unitの、MPUは、Micro Processing Unitの略である。また、システム制御部203がマルチコア等の複数のプロセッサを備え、複数のプロセッサによりネットワークカメラ101全体を制御するようにしてもよい。
【0029】
システム制御部203は、ネットワークカメラ101に伝達されたコマンドを解析し、コマンドに応じた処理を行う。例えばユーザが情報端末104を介して入力した指示に応じたコマンドを情報端末104から受信し、受信したコマンドに基づいた処理を実行することができる。また、システム制御部203は、ネットワークカメラ101が保持する内部パラメータの変化を検知し、検知動作をイベントトリガーとした処理を行う。例えばネットワークカメラ101に保持されている、センサデバイス102の状態を示す情報が変更された場合、該変更を検知したことに応じた処理を実行することができる。
【0030】
記憶部204は、ROMやRAM等の1以上のメモリにより構成され、各種動作を行うためのコンピュータプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。ROMはRead Only Memoryの、RAMはRandom Access Memoryの夫々略である。なお、記憶部204として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。また、記憶部204が複数のメモリ等を備えていてもよい。
【0031】
記憶部204は、画質調整のためのパラメータやネットワークの設定といった設定値を記憶しておくことで、ネットワークカメラ101が再起動された場合であっても、以前設定した値を用いることが可能である。また、記憶部204は、子機であるセンサデバイスとの通信に関する通信情報と、センサデバイスが実行する通知に関する設定情報とを記憶する。
【0032】
通信部205は、有線LANまたは無線LANによる通信の制御を行う。具体的には通信部205は、ネットワーク105を介した通信の制御を行う。
【0033】
無線通信部206は、Z-Wave規格に準拠した通信の制御を行う。具体的には、無線通信部206は、ネットワーク106を介した通信の制御を行う。
【0034】
なお、本実施形態において、ネットワークカメラ101は、通信部205と無線通信部206とを個別に有しているとしたが、一つの通信部によってネットワーク105を介した通信とネットワーク106を介した通信とを制御してもよい。
【0035】
図3には、ネットワークカメラ101が通信情報として保持するデバイス管理テーブルの一例を示した。
【0036】
デバイス管理テーブル300は、子機であるセンサデバイスとの通信情報を管理するためのテーブルであり、ネットワークカメラ101の記憶部204に記憶される。ネットワークカメラ101は、このデバイス管理テーブル300を用いて、子機の登録や削除、子機の交換時における設定の引き継ぎなどの処理を行う。
【0037】
デバイス管理テーブル300には、通信情報としてName301、Node ID302、Device Status303、Power Source304、およびWake Interval305が保持される。また、これに加えて、Last Wake Time306、および設定反映モード307が保持される。なお、通信情報にはこれらの情報の全てが含まれていなくてもよく、一部が含まれていればよい。また、新しい子機が古い子機から引き継ぐ通信情報としては、少なくともNode ID302が含まれていればよい。
【0038】
Name301は、センサデバイスの名称を示す情報である。センサデバイスの名称は、文字、数字、および記号の少なくともいずれか一つを含んで構成される。ネットワークカメラ101は、センサデバイスから送信された情報に基づいてName301を記憶する。あるいはセンサデバイスが登録された際に、ネットワークカメラ101が生成した情報を記憶してもよい。あるいは、ユーザが情報端末104を介して任意の名称を設定してもよい。
【0039】
Node ID302は、センサデバイスを識別するためのIDを示す情報であって、ネットワーク106内でユニークな値が割り当てられる。ネットワークカメラ101は、新たなセンサデバイスが登録される際に、新規のIDを登録されるセンサデバイスに割り当てる。ネットワークカメラ101は、センサデバイスが交換される場合は、交換後のセンサデバイスに交換前のセンサデバイスと同一のIDを割り当てることができる。センサデバイス毎の通信情報と後述する設定情報とは、Node ID302によって紐づけられる。
【0040】
Device Status303は、センサデバイスの状態を示す情報である。具体的には、センサデバイスがWake状態であるか、あるいはSleep状態であるか、あるいはDead状態であるかを示す情報が含まれる。Wake状態とは、センサデバイスがネットワーク106を介した通信を実行可能な状態である。また、Sleep状態とは、センサデバイスが省電力のためにネットワーク106を介した通信を一時的に実行不可能にしている状態である。また、Dead状態とは、センサデバイスとの通信が維持されておらず、センサデバイスの生存が確認できない状態である。センサデバイスは、所定の期間ごとに自装置の生存を示す通知を親機であるネットワークカメラ101に送信する。ネットワークカメラ101は、所定の回数あるいは所定の期間センサデバイスからの生存を示す通知を受信しなかった場合、該センサデバイスがDead状態であるとする。ネットワークカメラ101は、所定の時間ごとにセンサデバイスの状態を判定し、Device Status303を更新する。これに代えて、あるいは加えて、ネットワークカメラ101はセンサデバイスから通知を受信したことに応じてDevice Status303を更新してもよい。
【0041】
Power Source304は、センサデバイスへの電力の供給方法を示す情報である。例えばセンサデバイスが電池などのバッテリで動作する装置である場合、Batteryという情報が保持される。あるいはセンサデバイスがAC電源で動作する装置である場合、ACという情報が保持される。ネットワークカメラ101は、センサデバイスから受信した情報に基づいてPower Source304を記憶する。あるいはネットワークカメラ101は、ユーザによって情報端末104を介して入力された情報に基づいてPower Source304を記憶してもよい。
【0042】
Wake Interval305は、センサデバイスの起床周期を示す情報であって、センサデバイスがSleep状態から起床し、生存を示す通知を送信する周期を示す情報である。例えば本実施形態においてNode IDが0×02のセンサデバイスは、480秒周期でSleep状態からWake状態に遷移し、生存を示す通知をネットワークカメラ101に送信する。ネットワークカメラ101は、センサデバイスにプリセットされた値をWake Interval305とする。これに代えて、あるいは加えて、ネットワークカメラ101がWake Interval305を決定してもよい。あるいは、ユーザは情報端末104を介して任意のWake Interval305を設定してもよい。
【0043】
Last Wake Time306は、センサデバイスが前回Wake状態に遷移した際の時刻を示す情報である。ネットワークカメラ101は、センサデバイスから生存を示す通知を受信した時刻をLast Wake Time306とする。
【0044】
設定反映モード307は、センサデバイスが交換される際の、設定情報の引継ぎのタイミングについて示す情報である。設定情報とは、センサデバイスが通知を行うための条件と、行う通知の種類を示す情報である。設定情報を設定されたセンサデバイスは、設定情報で示された条件に従って、ネットワークカメラ101に通知を行う。本実施形態では、設定反映モード307として、即時反映と、旧デバイスの生存判定後反映の2つのモードがある。即時反映のモードでは、旧デバイスの生存を確認せずに、新デバイスに設定情報の引継ぎを行う。一方、生存判定後反映のモードでは、旧デバイスが生存していないことを確認してから新デバイスに設定情報の引継ぎを行う。ネットワークカメラ101は、他の通信情報に基づいていずれのモードを設定するか決定する。例えば、Power Source304がBatteryを示すセンサデバイスについては生存判定後反映のモードを選択し、ACを示すセンサデバイスについては即時反映のモードを選択してもよい。あるいは、例えば、Device Status303がDead状態であるセンサデバイスについては、即時反映のモードを選択してもよい。あるいは、ユーザは情報端末104を介して設定反映モード307を設定してもよい。
【0045】
図4には、ネットワークカメラ101が設定情報として保持するデバイス動作設定テーブルの一例を示した。
【0046】
デバイス動作設定テーブル400は、子機であるセンサデバイスの設定情報を管理するためのテーブルであり、ネットワークカメラ101の記憶部204に記憶される。ネットワークカメラ101は、このデバイス動作設定テーブル400を用いて、いずれの子機が親機に対してどのような条件で通知を行うかを管理する。本実施形態では、温度と湿度の計測を行い、温度の変化あるいは湿度の変化に応じて親機に異常を通知するセンサデバイスに関する設定情報を管理するデバイス動作設定テーブルを一例として示す。
【0047】
デバイス動作設定テーブル400には、設定情報として、Name401、Node ID402、Temp Alert403、およびHumidity Alert404が保持される。なお、設定情報には、Name401は含まれていなくてもよい。
【0048】
Name401は、センサデバイスの名称を示す情報である。センサデバイスの名称は、文字、数字、および記号の少なくともいずれか一つを含んで構成される。ネットワークカメラ101は、センサデバイスから送信された情報に基づいてName301を記憶する。あるいはセンサデバイスが登録された際に、ネットワークカメラ101が生成した情報を記憶してもよい。あるいは、ユーザは情報端末104を介して任意の名称を設定してもよい。
図3に示したデバイス管理テーブル300に登録されている子機と同じ子機については、
図3のName301と
図4のName401とで名称が同じとなる。
【0049】
Node ID402は、センサデバイスを識別するためのIDを示す情報であって、ネットワーク106内でユニークな値が割り当てられる。ネットワークカメラ101は、新たなセンサデバイスが登録される際に、新規のIDを登録されるセンサデバイスに割り当てる。ネットワークカメラ101は、センサデバイスが交換される場合は、交換後のセンサデバイスに交換前のセンサデバイスと同一のIDを割り当てることができる。センサデバイス毎の通信情報と設定情報とは、Node ID302によって紐づけられる。
図3に示したデバイス管理テーブル300に登録されている子機と同じ子機については、
図3のNode ID302と
図4のNode ID402とが同じIDとなる。
【0050】
Temp Alert403とHumidity Alert404とは、子機であるセンサデバイスが親機であるネットワークカメラ101に対して通知を行う条件を管理するための項目である。
【0051】
Temp Alert403は、センサデバイスが親機であるネットワークカメラ101に温度の変化を通知する閾値を示す情報である。本実施形態では、センサデバイスはTemp Alert403に設定された閾値の温度を計測すると、親機であるネットワークカメラ101に温度異常として通知する。例えば、Temp Alert403の値として35を設定した場合、センサデバイスは温度として35度を計測すると、親機であるネットワークカメラ101に温度異常を通知する。
【0052】
Humidity Alert404は、センサデバイスが親機であるネットワークカメラ101に湿度の変化を通知する閾値を示す情報である。本実施形態では、センサデバイスはHumidity Alert404に設定された閾値の湿度を計測すると、親機であるネットワークカメラ101に湿度異常として通知する。例えばHumidity Alert404の値として80を設定した場合、センサデバイスは湿度として80%を計測すると、親機であるネットワークカメラ101に湿度異常を通知する。
【0053】
Temp Alert403とHumidity Alert404とは、センサデバイスの機能に応じて適宜項目名と保持する情報の種類が変更される。例えばセンサデバイスが照度を計測することができるセンサデバイスである場合、項目名をIlluminanceとして、子機が親機に照度変化を通知する閾値を設定するようにしてもよい。
【0054】
なお、本実施形態では、子機が温度や湿度の変化に応じて親機に異常を通知する場合を例としたが、これに限らず、子機が温度や湿度の変化に応じて、親機や他の装置に対する制御信号を通知するようにしてもよい。具体的には、例えば子機が温度や湿度の変化に応じて、通信可能なエアコンの電源を入れるための制御信号を、親機を介して該エアコンに送信するようにしてもよい。この場合に、デバイス動作設定テーブル400では、子機が通知を行う条件だけでなく、子機が行う通知の種類も管理するようにしてもよい。子機が行う通知の種類については、ユーザが情報端末104を介して設定することができる。
【0055】
図5は、センサデバイス102とセンサデバイス103とが交換される場合にネットワークカメラ101が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0056】
まず、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102の生存確認を行う(P501)。この生存確認は、センサデバイス102の起床周期(Wake Interval)のタイミングに合わせて、ネットワークカメラ101によって周期的に行われる。具体的には、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102の起床周期が到来すると、センサデバイス102が起床してから所定の時間以内にセンサデバイス102から生存を示す通知(Wake通知)を受信したかを判定する。ネットワークカメラ101は、センサデバイス102からWake通知を受信した場合はセンサデバイス102が生存していると判定し、Wake通知を受信しなかった場合はセンサデバイス102が生存していないと判定する。センサデバイス102が生存しているとは、つまりネットワークカメラ101とセンサデバイス102との通信が維持されているということである。一方、センサデバイス102が生存していないとは、つまりネットワークカメラ101とセンサデバイス102との通信が維持されていないということである。センサデバイス102の起床時間について、ネットワークカメラ101は、
図3のテーブルを参照する。具体的には、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102に相当するデバイスのLast Wake Time306の値にWake Interval305の値を加算することで、センサデバイス102が次回起床するタイミングを求めることができる。
【0057】
センサデバイス102は、ネットワークカメラ101から設定された起床周期が到来すると、Sleep状態からWake状態に遷移する(P502)。センサデバイス102は、自装置の生存を通知するために、ネットワークカメラ101にWake通知を送信する(C501)。Wake通知を受信したネットワークカメラ101は、センサデバイス102が生存していることを確認する。センサデバイス102は、Wake通知を送信すると、Sleep状態に戻る。
【0058】
センサデバイス102をセンサデバイス103と交換する場合、ユーザは後述のP503でリプレイス操作を行う前に、交換対象であるセンサデバイス102について、初期化と回収の作業を事前に行っておく必要がある。本実施形態では、P502から後述のP503間に、センサデバイス102の初期化と回収が正常に行われたとする。
【0059】
次に、センサデバイス102とセンサデバイス103の交換を行うために、ネットワークカメラ101においてリプレイス操作が行われる(P503)。ユーザは、情報端末104上で動作するブラウザを介してネットワークカメラ101にアクセスし、ネットワークカメラ101の設定画面を開いて、子機の交換を指示するためのリプレイス操作を行う。情報端末104のブラウザ上に表示される設定画面については、後述の
図8において詳細に説明する。なお、子機の交換は、交換対象となる子機がSleep状態またはDead状態である場合には実行できるが、Wake状態である場合は実行できない。そのため、情報端末104のブラウザ上に表示される設定画面では、交換対象となる子機がWake状態である場合は、ユーザがリプレイス操作を行えないようになる。
【0060】
ユーザが情報端末104のブラウザを介してリプレイス操作を行うと、親機であるネットワークカメラ101は、リプレイスのための子機の登録を行うモードに入る。この場合に、ユーザが新しいセンサデバイス103のボタンを押下すると、子機が親機に登録されるためのモード(Learning Mode)に入る(P504)。この場合に、親機であるネットワークカメラ101と新しい子機であるセンサデバイス103との間で、機器の登録のために、Inclusionと呼ばれる通信が行われる(C502)。具体的には、子機の交換のために、古い子機であるセンサデバイス102と同一のNode IDが、新しい子機であるセンサデバイス103に割り当てられる。この処理によって、
図3で示した通信情報がセンサデバイス102からセンサデバイス103に引き継がれる。
【0061】
ここで、古い子機であるセンサデバイス102の設定反映モードが、生存判定後反映のモードであるとする。生存判定後反映のモードでは、古い子機が生存していないことを確認してから新しい子機に
図4で示した設定情報の引継ぎを行う。なお、古い子機であるセンサデバイス102の設定反映モードが即時反映のモードである場合、通信情報と合わせて設定情報の引継ぎも行ってもよい。
【0062】
Inclusionが完了すると、ネットワークカメラ101とセンサデバイス103とは、センサデバイス103のWake Intervalを設定する(C503)。センサデバイス103のWake Intervalは、センサデバイス102のWake Intervalと重複しないタイミングを設定する。具体的には、センサデバイス102がWake通知を送信する送信タイミングと、センサデバイス103がWake通知を送信する送信タイミングが重複しないように、センサデバイス103のWake Intervalを決定する。センサデバイスの交換にあたって、例えばセンサデバイス102の初期化や回収といった作業に漏れがあった場合、C502の処理を行った後であっても、古い子機であるセンサデバイス102から親機がWake通知を受信する虞がある。この場合に、親機はセンサデバイス102に割り当てていたNode IDをセンサデバイス103に再度割り当てているため、受信したWake通知の送信元がセンサデバイス102、あるいはセンサデバイス103であるのかを識別することができない。そのため、設定情報の引継ぎのためにセンサデバイス102の生存確認を行う場合に、センサデバイス103からWake通知を受信したことに基づいて、センサデバイス102がまだ生存していると親機が誤って判定してしまう虞がある。一方、夫々のWake Intervalが重複しないようにし、親機はいずれのセンサデバイスのWake Intervalに相当する期間にWake通知を受信したかに基づいて、どちらのセンサデバイスのWake通知であるかを識別することができる。センサデバイス103はWake Intervalが設定された後、Sleep状態に遷移する。
【0063】
次に、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102が次にWake通知を送信してくる期間においてWake通知の待ち受けを行うことで、センサデバイス102の生存確認を行う(P505)。P502以降でセンサデバイス102に対して正しく初期化や回収が行われていれば、センサデバイス102からはWake通知が送信されない(P506)。そのため、ネットワークカメラ101はセンサデバイス102からWake通知を受信しないため、センサデバイス102が生存していないことを判定できる。
【0064】
次に、ネットワークカメラ101は、センサデバイス103の生存確認と、設定情報の引継ぎを行う(P508)。まず、センサデバイス103が、C503で設定されたWake Intervalに基づいてWake状態に遷移し(P507)、ネットワークカメラ101にWake通知を行う(C504)。
【0065】
ネットワークカメラ101は、センサデバイス103からWake通知を受信し、センサデバイス103が生存していること、およびWake状態であることを確認すると、
図4で示した設定情報の反映を行う(C505)。具体的には、ネットワークカメラ101は、古い子機であるセンサデバイス102の設定情報を、新しい子機であるセンサデバイス103に設定する。これにより、センサデバイス103はセンサデバイス102と同一の条件で同様の通知を行うことができるようになり、センサデバイス102の役割を引き継ぐことができる。
【0066】
このようにして交換対象のセンサデバイスが生存してないことを確認してから、新しいセンサデバイスによる通知を開始することで、新旧両方の子機から通知を受信してしまうことを防ぐことができる。これにより、親機であるネットワークカメラ101が古い子機から受信した通知に従って処理を実行することで、誤った処理を実行してしまうことを防ぐことができる。
【0067】
図6は、センサデバイス102とセンサデバイス103とが交換される場合に、ネットワークカメラ101の記憶部204に記憶されたコンピュータプログラムをシステム制御部203に読み出し、実行することで実現される処理を示すフローチャートである。
【0068】
図6のフローチャートは、情報端末104のブラウザを介して設定画面が表示されたことに基づいて開始される。あるいは、子機であるセンサデバイス102が親機であるネットワークカメラ101に登録されたことに基づいて開始される。
【0069】
まず、親機であるネットワークカメラ101は、情報端末104のブラウザに表示された設定画面を介して、ユーザからリプレイス操作を受け付ける(ステップS601)。
【0070】
次に、ネットワークカメラ101は、交換対象となったセンサデバイス102の設定反映モードを決定する(ステップS602)。本ステップの詳細については、
図7で説明する。
【0071】
図7には、ステップS602でネットワークカメラ101が実行する処理の一例を示すフローチャートを示す。
【0072】
ネットワークカメラ101は、古い子機であるセンサデバイス102の状態を参照する(ステップS701)。具体的には、
図3のデバイス管理テーブルにおいて、センサデバイス102に割り当てられたNode IDと紐づけられたDevice Statusを参照することで、古い子機の状態を確認する。
【0073】
ネットワークカメラ101は、ステップS701で確認した古い子機の状態が、Dead状態であったかを確認する(ステップS702)。ネットワークカメラ101は、センサデバイス102の状態がDead状態であれば本ステップでYesと判定し、ステップS703の処理を行い、Dead状態では無ければ、つまりSleep状態であればNoと判定し、ステップS704の処理を行う。
【0074】
センサデバイス102の状態がDead状態であれば、センサデバイス102が生存していないことが確認されているため、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102の設定反映モードを即時反映モードとして決定する(ステップS703)。この場合に、ネットワークカメラ101は、センサデバイス102のNode IDと紐づけられた設定反映モード307が即時反映モードではない場合、設定反映モード307を即時反映モードに変更する。ネットワークカメラ101は、ステップS703の処理を行うと、本フローの処理を終了する。
【0075】
一方、センサデバイス102の状態がDead状態ではなかった場合、つまりSleep状態であった場合、ネットワークカメラ101は、設定反映モードの参照を実行する(ステップS704)。具体的には、
図3のデバイス管理テーブルにおいて、センサデバイス102に割り当てられたNode IDと紐づけられた設定反映モードを参照する。
【0076】
続いて、ネットワークカメラ101は、ステップS704で参照したセンサデバイス102の設定反映モードが、即時反映モードであるかを判定する(ステップS705)。センサデバイス102の設定反映モードが即時反映モードであった場合、本ステップでYesと判定し、本フローの処理を終了する。一方、センサデバイス102の設定反映モードが即時反映モードでなかった場合、つまり生存判定後反映モードであった場合、あるいは設定反映モードが未設定の場合、ネットワークカメラ101は本ステップでNoと判定し、ステップS706の処理を行う。
【0077】
ネットワークカメラ101は、古い子機の次のWake時刻までの残りの時間(Tn)が、所定の閾値(Ts)より小さいかを判定する(ステップS706)。所定の閾値(Ts)は、ネットワークカメラ101に予め設定されている。あるいはユーザによって任意の閾値が設定されてもよい。古い子機の次のWake時刻までの残り時間(Tn)が、所定の閾値(Ts)より小さいと判定された場合、ネットワークカメラ101は、本ステップでYesと判定し、本フローの処理を終了する。なお、センサデバイス102の設定反映モードが未設定の場合は、ステップS706でYesと判定された後、センサデバイス102の設定反映モードを生存判定後反映モードに設定する。一方、古い子機の次のWake時刻までの残り時間(Tn)が、所定の閾値(Ts)より大きいと判定された場合、ネットワークカメラ101は、本ステップでNoと判定し、ステップS707の処理を行う。
【0078】
ネットワークカメラ101は、古い子機の生存状態を確認せず新しい子機に設定情報を引き継ぐ旨をユーザに提示するために、注意提示処理を実行する(ステップS707)。具体的には、ネットワークカメラ101は、情報端末104のブラウザに表示された設定画面を介して、ユーザに古い子機の生存状態を確認せず新しい子機に設定情報を引き継ぐ旨を通知する。ネットワークカメラ101は、ステップS707の処理を実行すると、ステップS703の処理を実行する。
【0079】
本実施形態では、交換対象となっている子機の次のWake時刻までの残りの時間(Tn)が、所定の閾値(Ts)より小さいかを判定し、小さい場合は設定反映モードを生存判定後反映モードとし、大きい場合は即時反映モードとする。古い子機の次のWake状態の到来間隔が所定の間隔より長い場合は、古い子機の生存確認を待たずに、新しい子機に設定情報を設定できるようになり、ユーザをあまり待たせずに子機の交換処理を完了させることができる。一方、古い子機の次のWake状態の到来間隔が所定の間隔より短い場合は、古い子機の生存確認をしてから新しい子機に設定情報を設定できるようになり、新しい子機からの通知が開始された後に古い子機からの通知を受信してしまうことを防ぐことができる。
【0080】
なお、本実施形態では、ステップS702で古い子機がDead状態ではないと判定されても、設定反映モードを即時反映モードとして決定する場合があるとしたが、これに限らない。ネットワークカメラ101は、ステップS702でNoと判定された場合に、古い子機の設定反映モードを生存判定後反映モードに決定してもよい。
【0081】
図6の説明に戻る。ネットワークカメラ101は、リプレイスのための子機の登録を行うモードに入り、新しい子機であるセンサデバイス103についてInclusionを行う(ステップS603)。具体的には、
図5で説明したように、親機であるネットワークカメラ101は、新しい子機であるセンサデバイス103に古い子機であるセンサデバイス102と同一のNode IDを割り当て、通信設定の引継ぎを行う。なお、新しい子機に古い子機の通信設定の引継ぎを行う場合、ネットワークカメラ101は、古い子機のTime Intervalと前回のWake時刻を保持しておくようにする。
【0082】
次に、ネットワークカメラ101は、Inclusionに成功したかを判定する(ステップS604)。具体的には、ステップS603でリプレイスのための子機の登録を行うモードに入った後、新しい子機から登録の要求を受け、古い子機と同一のNode IDの割り当てに成功した場合、本ステップでYesと判定する。一方、ステップS603でリプレイスのための子機の登録を行うモードに入った後、所定の時間内に新しい子機から登録の要求を受けなかった場合は、本ステップでNoと判定する。あるいは、ステップS603でリプレイスのための子機の登録を行うモードに入った後、所定の時間内に古い子機のNode IDを新しい子機に引き継げなかった場合、本ステップでNoと判定する。ネットワークカメラ101は、本ステップでNoと判定された場合、本フローの処理を終了する。一方、ネットワークカメラ101は、本ステップでYesと判定された場合、ステップS605の処理を行う。
【0083】
Inclusionに成功した場合、ネットワークカメラ101は、新しい子機であるセンサデバイス103のWake Intervalを決定する(ステップS605)。新しい子機であるセンサデバイス103のWake Intervalは、古い子機であるセンサデバイス102のWake Intervalと重複しないように設定される。具体的には、古い子機のWake Intervalに基づいて、新しい子機のWake Interval値を算出する。例えば、まずネットワークカメラ101は、古い子機の前回のWake時刻とWake Intervalとから古い子機の次回Wake時刻を求める。そして、ネットワークカメラ101は現在の時刻から古い子機の次回Wake時刻までの時間に、所定の時間を加算し、このようにして算出された時間を新しい子機のWake Intervalとして決定する。このように、古い子機のWake Intervalに基づいて新しい子機のWake Intervalを決定することで、古い子機と新しい子機とがWake状態となる期間が重複しないようにすることができる。なお、本ステップで設定したセンサデバイス103のWake Intervalについては一時的なものとして、本フローの処理が終了した後に、新たなWake Intervalを設定し直すようにしてもよい。例えば、センサデバイス103の省電力性を向上させるために、本ステップで設定したWake IntervalよりSleep状態でいる間隔が長くなるようにWake Intervalを設定し直してもよい。
【0084】
次に新しい子機に対して、ステップS605で決定したWakeIntervalを設定する(ステップS606)。具体的には、ネットワークカメラ101とセンサデバイス103とが、
図5のC503で示した通信を行うことで、ネットワークカメラ101からセンサデバイス103にWake Intervalが通知される。また、ネットワークカメラ101は、自装置が保持するデバイス管理テーブル(
図3)の内、センサデバイス103に割り当てられたNode IDに対応するWake Interval305の値をステップS605で決定した値に更新する。
【0085】
続いて、ネットワークカメラ101は、ステップS602で決定した設定反映モードが、即時反映モードであるかを判定する(ステップS607)。ステップS602で決定した設定反映モードが即時反映モードであると判定された場合、本ステップでYesと判定し、ステップS610の処理を行う。一方、ステップS602で決定した設定反映モードが生存判定後反映モードであると判定された場合、本ステップでNoと判定し、ステップS608の処理を行う。
【0086】
ネットワークカメラ101は、古い子機の次回のWake時刻まで、古い子機からのWake通知の受信を待ち受ける(ステップS608)。古い子機の次回のWake時刻は、古い子機の前回のWake時刻に、古い子機のTime Intervalを加算することで求められる。
【0087】
ネットワークカメラ101は、古い子機の次のWake時刻が到来すると、Wake通知を受信したかを判定する(ステップS609)。ネットワークカメラ101は、古い子機のWake時刻が到来してから所定の時間以内にWake通知を受信すると、本ステップでYesと判定し、ステップS611の処理を行う。一方、ネットワークカメラ101は、古い子機からのWake時刻が到来してから所定の時間が経過するまでWake通知を受信しなかったと判定すると、本ステップでNoと判定し、ステップS610の処理を行う。
【0088】
古い子機からWake通知を受信した場合、ネットワークカメラ101は、古い子機がまだ生存していることをユーザに通知する(ステップS611)。具体的には、情報端末104のブラウザに表示された設定画面を介して、ユーザに古い子機であるセンサデバイス102がまだ生存している旨を通知する。ネットワークカメラ101は、ステップS611の処理を行うと、ステップS608の処理を行う。
【0089】
一方、古い子機からWake通知を受信しなかった場合、ネットワークカメラ101は、古い子機が生存していないとして、新しい子機に古い子機の設定情報を引き継ぐ(ステップS610)。具体的には、ネットワークカメラ101は、ステップS603で新しい子機に引き継いだNode IDと紐づけられた設定情報を、新しい子機であるセンサデバイス103に通知する。これにより、新しい子機であるセンサデバイス103は古い子機であるセンサデバイス102と同じ条件で親機に対して通知を行うことができるようになる。
【0090】
なお、ステップS607でYesと判定され、ステップS610の処理を行った場合、ネットワークカメラ101は古い子機であるセンサデバイス102の生存を確認せずに、新しい子機であるセンサデバイス103への設定情報の引継ぎを行うことになる。そのため、このような場合において、ステップS610の処理を実行した後に、設定画面を介してユーザに古い子機の生存状態を確認するように通知を行ってもよい。
【0091】
図6に示したように、古い子機が生存していないことを確認してから新しい子機に設定情報の引継ぎを行うことで、親機が古い子機と新しい子機との両方から通知を受信してしまうことを防ぐことができる。これにより、親機は、古い子機が生存していないことを確認してから、新しい子機からの通知に基づいた制御を実行することができる。
【0092】
なお、親機であるネットワークカメラ101は、ステップS601でリプレイス操作を受け付けてから、ステップS610で新しい子機に設定情報を引き継ぐまでの間、古い子機から受信した通知に基づいた制御を実行しないようにしてもよい。具体的には、ネットワークカメラ101は、古い子機と同一のNode IDを含む通知に基づいた制御を実行しない。これにより、子機の交換処理の実行中に、古い子機からの通知に基づいた制御を親機が実行してしまうことを防ぐことができる。
【0093】
図8にネットワークカメラ101に関する設定画面800の一例を示した。
【0094】
ネットワークカメラ101に関する設定画面800は、情報端末104のブラウザを用いて表示される。ユーザは、設定画面800を介してネットワークカメラ101や、ネットワークカメラ101と通信するセンサデバイスの設定を変更することができる。また、ユーザは設定画面800を介して、ネットワークカメラ101と通信するセンサデバイスの追加、削除および交換を実行するための指示を出すことができる。また、設定画面800には、ネットワークカメラ101や、ネットワークカメラ101と通信するセンサデバイスに関するユーザに対する通知が表示される。
【0095】
登録済みデバイス一覧801には、ネットワークカメラ101に登録済みの子機であるセンサデバイスの一覧が表示される。登録済みの子機を新しい子機と交換した場合は、ユーザが交換対象となる子機の名称に対応するラジオボタン802を選択状態とし、リプレイスボタン805を押下することで、選択した子機のリプレイス処理が開始される。具体的には、リプレイスボタン805が押下されると、ネットワークカメラ101は、リプレイスのための子機の登録を行うモードに入る。ただし、選択状態されたラジオボタン802に対応する子機の状態がWake状態の場合、選択された子機の交換は実行できないため、リプレイスボタン805は押せないようにグレーアウトされ、押下されても反応しないようになる。なお、動作設定の即時反映ボックス806が選択された状態で、リプレイスボタン805が押下された場合、交換対象となる子機の設定反映モードは、即時反映モードとなる。
【0096】
あるいは、新しい子機を登録したい場合、ユーザが追加ボタン803を押下することで、親機が新規の子機の登録を行うモードに入る。また、登録済みの子機を削除したい場合、ユーザが削除対象となる子機の名称に対応するラジオボタン802を選択状態とし、削除ボタン804を押下することで、選択した子機に関する通信情報と設定情報が削除される。
【0097】
結果ステータス807の領域には、リプレイス操作の結果や、ユーザに対する注意などのメッセージが表示される。例えば
図6のステップS611で表示される、古い子機の生存を示す通知の一例として、表示メッセージ808を示した。また、例えば
図7のステップS707で、古い子機の生存状態を確認せずに新しい子機に設定情報を引き継ぐ旨を通知するメッセージの一例として、表示メッセージ809を示した。また、例えば
図6のステップS607でYesと判定され、ステップS610の処理を行う場合に、古い子機の生存状態の確認を促す通知の一例として、表示メッセージ810を示した。このように、子機の交換にあたって古い子機の生存が確認されたことや、古い子機の設定反映モードに応じてメッセージを表示することで、ユーザに処理に応じた適切な通知を行うことができる。
【0098】
なお、本実施形態において、設定画面800は情報端末104のブラウザを用いて表示されるとしたが、これに限らず、ネットワークカメラ101が表示を行う表示部を有している場合、該表示部を介して表示されてもよい。この場合、表示部はネットワークカメラ101と一体であってもよいし、別体であってもよい。また、この場合に、ネットワークカメラ101は、ユーザからの入力を受け付ける入力部も有しており、この入力部は、ネットワークカメラ101と一体であってもよいし、別体であってもよい。
【0099】
なお、本実施形態では、子機の交換を行う場合に、古い子機が生存していないことを親機が確認してから、新しい子機に設定情報を引き継いだ。しかし、これに限らず、子機の交換を行う場合に、新しい子機に設定情報を引き継いだ後、古い子機が生存していないことを親機が確認するまで新しい子機による通知を行わないようにしてもよい。具体的には、
図5で示したフローチャートにおいて、C502のInclusionで新しい子機に通信情報を引き継ぐ場合に、同時に設定情報も引き継ぐようにしてもよい。その後、親機から新しい子機に、通知の停止を示す停止信号を送信することで、新しい子機からの通知を停止する。親機は新しい子機からの通知を停止した後、古い子機の生存確認を行い、古い子機が生存していないことを確認した後に、新しい子機に通知の開始を指示する開始信号を送信する。これにより、子機の交換を行う場合に、古い子機が生存していないことを確認してから新しい子機による通知を開始することができる。
【0100】
なお、本実施形態では、ネットワークカメラ101、センサデバイス102、およびセンサデバイス103は、Z-Wave規格に準拠した無線通信を介して通信し、Z-Wave規格に準拠した方法でセンサデバイスの交換を行うとしたが、これに限らない。ネットワークカメラ101と各センサデバイスとは他の通信規格に準拠した無線通信を介して通信してもよく、各センサデバイスがあらかじめ設定された条件に基づいてネットワークカメラ101に通知を実行できればよい。また、ネットワークカメラ101と各センサデバイスとは、他の通信規格に準拠した方法でセンサデバイスの交換ができればよく、古いセンサデバイスの通信情報と設定情報との少なくとも一方を新しいセンサデバイスが引き継ぐことができればよい。
【0101】
なお、
図6および
図7に示したネットワークカメラ101のフローチャートの少なくとも一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのコンピュータプログラムからFPGA上に専用回路を生成し、これを利用すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
【0102】
同様に、
図5に示したネットワークカメラ101のシーケンス図の少なくとも一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのコンピュータプログラムからFPGA上に専用回路を生成し、これを利用すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
【0103】
以上、実施形態を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)などとしての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、撮像装置、webアプリケーションなど)から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0104】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0105】
101 ネットワークカメラ
102、103 センサデバイス
104 情報端末
105、106 ネットワーク