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特許7442996情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20240227BHJP
【FI】
G06F3/04842
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019150040
(22)【出願日】2019-08-19
(65)【公開番号】P2021033435
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2021-09-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-08
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾花 謙伍
(72)【発明者】
【氏名】木村 圭佑
【合議体】
【審判長】山澤 宏
【審判官】山内 裕史
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/147160(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/084230(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/186393(WO,A1)
【文献】特開2016-162201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の動画像または音声を含む、複数の第1情報コンテンツが配置された第1配信コンテンツと、前記第1情報コンテンツのそれぞれと、利用者の検索クエリまたは当該利用者の属性情報に係る関連性を有する、所定の動画像または音声を含む、複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツとを表示する表示手順と、
相互に関連する前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツとが表示されるように、前記第1配信コンテンツのうち表示される第1表示範囲前記第2配信コンテンツのうち表示される第2表示範囲とを相互に対応表示する表示制御手順と
をコンピュータに実行させ
前記表示手順は、前記第1情報コンテンツのうち一部の第1情報コンテンツと相互に関連す複数の第2情報コンテンツが配置され第2配信コンテンツを表示し、
前記表示制御手順は、前記第1情報コンテンツうち前記第2配信コンテンツに配置された第2情報コンテンツとは相互に関連しない第1情報コンテンツが選択された場合は、前記第2配信コンテンツに代えて、選択された第1情報コンテンツを含む複数の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第4コンテンツを表示させる
ことを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項2】
前記表示制御手順は、前記第1情報コンテンツのうち所定の第1位置に表示された第1情報コンテンツと前記関連性を有する第2情報コンテンツが所定の第2位置に表示されるように、前記第1表示範囲または前記第2表示範囲を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示プログラム。
【請求項3】
前記表示手順は、利用者の操作によらず前記第1表示範囲を徐々に変化させ、
前記表示制御手順は、前記表示手順が前記第1表示範囲を変化させることにより前記第1位置に表示された第1情報コンテンツが変化した場合は、当該第1位置に新たに表示された第1情報コンテンツと前記関連性を有する第2情報コンテンツが前記第2位置に表示させるように前記第2表示範囲を変化させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示プログラム。
【請求項4】
前記表示制御手順は、利用者による操作により前記第1表示範囲が変化した場合は、変化後に前記第1位置に表示された第1情報コンテンツと前記関連性を有する第2情報コンテンツが所定の第2位置に表示されるように、前記第2表示範囲を変更する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報表示プログラム。
【請求項5】
前記表示制御手順は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツに対する第1操作が行われた場合は、当該第1操作の対象となった第1情報コンテンツと前記関連性を有する第2情報コンテンツが表示されるように、前記第2表示範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項6】
前記表示手順は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツに対する第2操作が行われた場合は、前記第1配信コンテンツの前面に新たな第3コンテンツを重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項7】
前記第2操作が行われた第1情報コンテンツを前記第3コンテンツまで移動させる移動操作が行われた場合は、当該第1情報コンテンツが示す対象に関する所定の処理を実行する実行手順
をコンピュータに実行させるための請求項6に記載の情報表示プログラム。
【請求項8】
前記実行手順は、前記所定の処理として、前記移動操作の対象となる第1情報コンテンツが示す対象への投票が行われた旨を示す投票情報を出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報表示プログラム。
【請求項9】
前記実行手順は、前記所定の処理として、前記移動操作の対象となる第1情報コンテンツが示す対象が購入対象として選択された旨を示す購入情報を出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報表示プログラム。
【請求項10】
前記実行手順は、前記所定の処理として、前記移動操作の対象となる第1情報コンテンツが示す対象が電子商店街における仮想的なカートに投入された旨を示す投入情報を出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報表示プログラム。
【請求項11】
前記表示手順は、前記実行手順により前記所定の処理が実行された場合は、前記移動操作の対象となった第1情報コンテンツが示す対象に応じて新たに選択された対象を示す複数の第1情報コンテンツと、複数の第2情報コンテンツとを表示する
ことを特徴とする請求項7~10のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項12】
前記表示手順は、それぞれ異なる対象を示す複数の第1情報コンテンツが配置された第1配信コンテンツと、それぞれ異なる第1情報コンテンツが示す選択対象を、当該第1情報コンテンツよりも詳細に説明する複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツとを表示する
ことを特徴とする請求項1~11のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項13】
前記表示手順は、利用者からの投票を受付ける対象である投票対象の画像を前記第1情報コンテンツとして表示し、各投票対象の説明を前記第2情報コンテンツとして表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報表示プログラム。
【請求項14】
前記表示手順は、電子商店街に出品された取引対象のうち、利用者により入力された検索クエリと対応する取引対象の画像を第1情報コンテンツとして表示し、各取引対象を販売するコンテンツへのリンクが設定されたコンテンツを第2情報コンテンツとして表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報表示プログラム。
【請求項15】
前記表示手順は、クーポンを示す第1情報コンテンツと、各クーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツとを表示し、
前記表示制御手順は、前記第1情報コンテンツのうちいずれかの第1情報コンテンツが選択された場合は、選択された第1情報コンテンツが示すクーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツが表示されるように、前記第2表示範囲を変更する
ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項16】
前記表示手順は、所定方向にスクロール可能な第1配信コンテンツを表示するとともに、当該所定方向とは異なる方向にスクロール可能な第2配信コンテンツを表示する
ことを特徴とする請求項1~1のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【請求項17】
所定の動画像または音声を含む、複数の第1情報コンテンツが配置された第1配信コンテンツと、各第1情報コンテンツと、利用者の検索クエリまたは当該利用者の属性情報に係る関連性を有する、所定の動画像または音声を含む、複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツとを表示する表示部と、
相互に関連する前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツとが表示されるように、前記第1配信コンテンツのうち表示される第1表示範囲前記第2配信コンテンツのうち表示される第2表示範囲とを相互に対応表示する表示制御部と
を有し、
前記表示部は、前記第1情報コンテンツのうち一部の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツを表示し、
前記表示制御部は、前記第1情報コンテンツのうち前記第2配信コンテンツに配置された第2情報コンテンツは相互に関連しない第1情報コンテンツが選択された場合は、前記第2配信コンテンツに代えて、選択された第1情報コンテンツ含む複数の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第4コンテンツを表示させる
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項18】
情報表示装置が実行する情報表示方法であって、
所定の動画像または音声を含む、複数の第1情報コンテンツが配置された第1配信コンテンツと、各第1情報コンテンツと、利用者の検索クエリまたは当該利用者の属性情報に係る関連性を有する、所定の動画像または音声を含む、複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツとを表示する表示工程と、
相互に関連する前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツとが表示されるように、前記第1配信コンテンツのうち表示される第1表示範囲前記第2配信コンテンツのうち表示される第2表示範囲とを相互に対応表示する表示制御工程と
を含み、
前記表示工程において、前記第1情報コンテンツのうち一部の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツを表示し、
前記表示制御工程において、前記第1情報コンテンツのうち前記第2配信コンテンツに配置された第2情報コンテンツとは相互に関連しない第1情報コンテンツが選択された場合は、前記第2配信コンテンツに代えて、選択された第1情報コンテンツを含複数の第1情報コンテンツ相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第4コンテンツ表示させる
ことを特徴とする情報表示方法。
【請求項19】
画面に情報を表示する端末装置に制御情報を配信する配信部を備え、
前記配信部は、前記端末装置に前記制御情報を配信することで、
所定の動画像または音声を含む、複数の第1情報コンテンツが配置された第1配信コンテンツと、各第1情報コンテンツと、利用者の検索クエリまたは当該利用者の属性情報に係る関連性を有する、所定の動画像または音声を含む、複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツとを表示する表示手順と、
相互に関連する前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツとが表示されるように、前記第1配信コンテンツのうち表示される第1表示範囲前記第2配信コンテンツのうち表示される第2表示範囲とを相互に対応表示する表示制御手順と
を実行させるよう前記端末装置を制御し、
前記表示手順は、前記第1情報コンテンツのうち一部の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第2配信コンテンツを表示し
前記表示制御手順は、前記第1情報コンテンツのうち前記第2配信コンテンツに配置された第2情報コンテンツは相互に関連しない第1情報コンテンツが選択された場合は、前記第2配信コンテンツに代えて、選択された第1情報コンテンツ含む複数の第1情報コンテンツと相互に関連する複数の第2情報コンテンツが配置された第4コンテンツを表示させる
ことを特徴とする配信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンやタブレット型PC(Personal Computer)等のスマートデバイス、デスクトップ型のPC等、任意の情報表示装置に複数の情報を表示させる技術が知られている。このような技術の一例として、画面上に所定のコンテンツを表示し、利用者からの操作に応じて、コンテンツの表示態様を変更することで、コンテンツに対する興味を生じさせる技術が知られている。例えば、広告に係るコンテンツをウェブページに設定された広告領域に配置し、利用者のスクロール操作に従って、コンテンツとウェブページとをスクロールさせる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-049095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、情報提供の一例として、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供するといった態様が考えられる。しかしながら、上述した技術では、コンテンツの組を複数組提供するための表示態様については、提案されていない。また、例えば、同じ組に属する複数のコンテンツを画面上に表示した場合、他の組に属する複数のコンテンツを表示するためには、画面遷移が必要となり、ユーザビリティが悪化する恐れがある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供する際のユーザビリティを改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報表示プログラムは、複数の第1情報コンテンツが配置された第1コンテンツと、前記第1情報コンテンツのそれぞれと関連性を有する複数の第2情報コンテンツが配置された第2コンテンツとを表示する表示手順と、相互に関連する前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツとが表示されるように、前記第1コンテンツのうち表示される第1表示範囲、または、前記第2コンテンツのうち表示される第2表示範囲とを変更する表示制御手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供する際のユーザビリティを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第1の図である。
図2図2は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第2の図である。
図3図3は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第3の図である。
図4図4は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第4の図である。
図5図5は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第5の図である。
図6図6は、実施形態に係る端末装置が表示する各情報コンテンツの対応の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る配信コンテンツデータベースに格納された情報の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る配信コンテンツデータベースに格納された情報の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[実施形態]
〔1.配信システムの構成〕
まず、図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100を有する配信システムの構成について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第1の図である。図1に示すように、配信システム1は、情報提供装置10と端末装置100とを含む。なお、配信システム1は、情報提供装置10のみにより実現されてもよく、端末装置100のみにより実現されてもよい。また、情報提供装置10は、複数の端末装置100と接続可能であってもよい。
【0011】
ここで、端末装置100と情報提供装置10とは、ネットワークN(例えば、図4参照)を介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の情報提供装置10が含まれてもよい。また、配信システム1には、端末装置100や情報提供装置10以外にも、任意のサーバ装置が含まれていてもよい。
【0012】
なお、情報提供装置10は、各種のコンテンツを端末装置100へと配信するとともに、コンテンツを所定の表示態様で表示するよう端末装置100を制御する制御装置である。例えば、情報提供装置10は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現されてもよい。
【0013】
例えば、情報提供装置10は、図示を省略した配信主端末から、配信対象となるコンテンツの登録を受付ける。ここで、入稿されるコンテンツは、任意のコンテンツが採用可能である。例えば、情報提供装置10は、各種の静止画像のみならず、GIF(Graphics Interchange Format)動画やMPEG(Moving Picture Experts Group)等、任意の形式の動画像をコンテンツとして受付けてもよい。また、情報提供装置10は、音声を含む動画像をコンテンツとして受付けてもよい。
【0014】
端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツや広告コンテンツに対する各種の操作を受付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作と記載する場合がある。
【0015】
ここで、端末装置100が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置100が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
【0016】
また、以下の説明では、コンテンツを画面に表示する際に基準となる位置であり、コンテンツを表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をコンテンツの上端と記載する。また、コンテンツを画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をコンテンツの下端と記載する。
【0017】
また、以下の説明では、端末装置100が有する画面上において、コンテンツの上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてコンテンツの下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、コンテンツの左側の端が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてコンテンツの右側の端が表示される方向を画面右方向と記載する。
【0018】
〔2.配信システムが配信するコンテンツについて〕
ここで、図1に示す配信システム1は、複数の第1情報コンテンツCL1(以下、「第1情報コンテンツ群」と記載する場合がある。)と、複数の第2情報コンテンツCL2とを端末装置100に表示させ、第1情報コンテンツや第2情報コンテンツと関連する操作を利用者から受付ける。
【0019】
例えば、配信システム1は、利用者からの投票を受付ける場合、投票対象を示す第1情報コンテンツCL1と、各第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2とを表示する。より具体的な例を挙げると、配信システム1は、投票対象の画像である第1情報コンテンツCL1と、各投票対象を詳細に説明する複数の第2情報コンテンツCL2を表示する。そして、配信システム1は、いずれの投票対象に対して投票を行うかを利用者から受付ける。
【0020】
〔3.配信システムが実行する処理について〕
ここで、相互に関係性を有する複数のコンテンツ群を同時に表示する場合、どのコンテンツ同士が関連性を有するかが不明確となる恐れがある。例えば、5つの投票対象の画像である第1情報コンテンツCL11~CL15と、各投票対象を説明するテキストである第2情報コンテンツCL21~25とが配信されているものとする。このような場合、第1投票対象を示す第1情報コンテンツCL11と、第2投票対象を示す第2情報コンテンツCL22とが同時に表示されていた場合、第1情報コンテンツCL11と第2情報コンテンツCL22とが、同一の投票対象を示していると誤解してしまう恐れがある。
【0021】
〔3-1.表示処理の一例について〕
そこで、配信システム1は、端末装置100に以下の表示処理を実行させる。まず、端末装置100は、複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、第1情報コンテンツCL1のそれぞれと関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツとを表示する。そして、端末装置100は、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるように、第1コンテンツC1のうち表示される第1表示範囲、または、第2コンテンツC2のうち表示される第2表示範囲とを変更する。
【0022】
以下、図1を用いて、表示処理の具体例について説明する。なお、以下の説明では、店舗#1から店舗#5が提供するラーメンのうち、どのラーメンが好きかといった投票を利用者から受付けるため、各店舗#1~#5が提供するラーメンの画像である第1情報コンテンツCL11~CL15と、各店舗#1~#5の所在地やラーメンの特徴等を説明するテキスト等のコンテンツである第2情報コンテンツCL21~25を表示する処理の一例について説明する。また、図1に示す例では、端末装置100が実行する表示処理の一例を第1状態から第4状態に分けて示した。
【0023】
例えば、端末装置100は、情報提供装置10から第1情報コンテンツCL11~CL15と、各投票対象を説明するテキストである第2情報コンテンツCL21~25との配信を受付ける(ステップS1)。このような場合、端末装置100は、第1情報コンテンツCL11~CL15を画面左方向から右方向へと横方向に並べた第1コンテンツC1と、第2情報コンテンツCL21~25を画面上方向から下方向へと縦方向に並べた第2コンテンツC2とを生成する。そして、端末装置100は、第1状態に示すように、第1コンテンツC1と第2コンテンツC2とを表示する。
【0024】
例えば、端末装置100は、画面下側に配置した第1フレームに第1コンテンツC1を配置して表示し、画面上側に配置した第2フレームに第2コンテンツC2を配置して表示する。この結果、端末装置100は、例えば、第1コンテンツC1のうち一番左側に配置された店舗#1のラーメンの画像である第1情報コンテンツCL11を表示するとともに、第2コンテンツC2のうち一番上側に配置された店舗#1を説明する第2情報コンテンツCL21を表示する。
【0025】
ここで、端末装置100は、第1フレームに、第1表示領域A1を設定する。例えば、端末装置100は、第1フレームに、第1表示領域A1を示す枠線を表示してもよい。そして、端末装置100は、第2状態に示すように、第1フレームに配置した第1コンテンツC1を画面左方向へと自動的にスクロールさせる。すなわち、端末装置100は、第1コンテンツC1を自動的にカルーセル表示させる。
【0026】
ここで、端末装置100は、カルーセル表示の結果、例えば、第3状態に示すように、第1表示領域A1内に第1情報コンテンツCL12が配置された場合は、第2コンテンツC2を画面上側へと自動的にスクロールさせる。そして、端末装置100は、第4状態に示すように、画面上に、第1情報コンテンツCL12と関連性を有する第2情報コンテンツCL22を表示させる。より具体的には、端末装置100は、第2フレームの略中央に設定された第2表示領域A2内に、第1情報コンテンツCL12と同じ店舗#2を説明する第2情報コンテンツCL22が含まれるまで、コンテンツC2を画面上方向にスクロールさせる。
【0027】
なお、端末装置100は、他の情報コンテンツCL13~CL15、CL23~CL25についても同様の処理を行う。例えば、図2は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第2の図である。なお、図2に示す例では、端末装置100が実行する表示処理の一例を第4状態から第10状態に分けて示した。また、図2に示す第4状態は、図1に示す第4状態と同じ状態であるものとする。なお、図2に示す例では、コンテンツC1を画面左方向へとスクロールさせる左スクロール操作が利用者により行われた例について記載したが、端末装置100は、自動的にコンテンツC1を画面左方向へとスクロールさせた際に、以下に説明する処理を実行してもよい。
【0028】
例えば、第4状態に示すように、第1情報コンテンツCL12が表示されている際に、利用者指F10が第1フレーム内に接触し、そのまま画面左方向へと接触位置を移動させた場合、すなわち、左スクロール操作が行われた場合は、端末装置100は、コンテンツC1を画面左方向へとスクロールさせる。そして、端末装置100は、第5状態に示すように、第1情報コンテンツCL13が第1表示領域A1内まで移動した場合は、コンテンツC2を画面上方向へと自動的にスクロールさせることで、第6状態に示すように、第2表示領域A2(図2では、図示を省略)に、第1情報コンテンツCL13と対応する第2情報コンテンツCL23を表示させる。
【0029】
同様に、端末装置100は、第7状態に示すように、第1情報コンテンツCL14が第1表示領域A1内まで移動した場合は、コンテンツC2を画面上方向へと自動的にスクロールさせることで、第8状態に示すように、第2表示領域A2に第1情報コンテンツCL14と対応する第2情報コンテンツCL24を表示させる。また、端末装置100は、第9状態に示すように、第1情報コンテンツCL15が第1表示領域A1内まで移動した場合は、コンテンツC2を画面上方向へと自動的にスクロールさせることで、第10状態に示すように、第2表示領域A2に、第1情報コンテンツCL15と対応する第2情報コンテンツCL25を表示させる。
【0030】
なお、図1および図2に示す例では、第1情報コンテンツCL11を順に第1情報コンテンツCL15へと変更した際に端末装置100が実行する処理の一例について示したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、第10状態から第1状態へと順序表示を変更してもよく、任意の順序で、各表示態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、第1表示領域A1に表示される第1情報コンテンツCL15が第1情報コンテンツCL14へと変更された際に、第2情報コンテンツCL24が第2表示領域A2内に配置されるように、コンテンツC2をスクロールさせてもよい。
【0031】
また、端末装置100は、例えば、コンテンツC1が画面右方向へとスクロールした場合は、表示領域A1内に配置されている第1情報コンテンツCL1が変わる度に、コンテンツC2をスクロールさせ、表示領域A1内に配置されている第1情報コンテンツCL1と対応する第2情報コンテンツCL2を表示するようにしてもよい。また、端末装置100は、例えば、スクロール操作の結果、表示領域A1内に配置されている第1情報コンテンツCL11が第1情報コンテンツC13へと変化した場合は、第2情報コンテンツC23が表示されるまで、コンテンツC2をスクロールさせてもよい。例えば、端末装置100は、表示領域A1内に、第1情報コンテンツC13が配置されてから所定の期間(例えば、0.5秒)が経過した際に、コンテンツC2のスクロールを開始し、第1情報コンテンツC13を表示させてもよい。
【0032】
なお、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1のうち予め定められた所定の領域が第1表示領域A1内に配置された際に、対応する第2情報コンテンツCL2を表示するようにコンテンツC2をスクロールさせればよい。例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1の中心点が第1表示領域A1内まで移動した場合や、第1情報コンテンツCL1のうち半分以上の領域が第1表示領域A1内まで移動した場合に、コンテンツC2をスクロールさせればよい。
【0033】
また、端末装置100は、第1フレームの任意の位置を第1表示領域A1としてもよく、第2フレームの任意の位置を第2表示領域A2としてもよい。また、端末装置100は、例えば、第2情報コンテンツCL2を第2表示領域A2内まで移動させる必要はなく、例えば、第2情報コンテンツCL2のうち所定の範囲(例えば、中央部分や全体)が表示されるまで、コンテンツC2をスクロールさせてもよい。
【0034】
なお、端末装置100は、第2コンテンツC2に対する操作に応じて、第1コンテンツC1のうち表示される範囲である第1表示範囲を変更してもよい。例えば、図3は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第3の図である。なお、図3に示す例では、端末装置100が実行する表示処理の一例を第11状態から第13状態に分けて示した。
【0035】
例えば、第11状態に示す例では、端末装置100は、第1情報コンテンツCL11を第1表示領域A1に配置して表示するとともに、第2コンテンツC2のうち、第2情報コンテンツCL21が配置された範囲を表示敷いている。このような状態において、利用者の指F10が第2コンテンツC2を画面上方向へとスクロールさせるスクロール操作を行った場合、端末装置100は、第12状態に示すように、第2コンテンツC2を画面上方向へとスクロールさせる。そして、端末装置100は、第12状態に示すように、スクロール操作の結果として画面上に第2情報コンテンツCL23が表示された場合は、第13状態に示すように、第1コンテンツC1のうち第1情報コンテンツCL13が第1表示領域A1内に配置されるように、第1コンテンツC1を画面左方向へと自動的にスクロールさせる。
【0036】
このように、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1のうち所定の第1位置(例えば、第1表示領域A1)に表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が所定の第2位置(例えば、第2表示領域A2)に表示されるように、コンテンツC1のうち表示されている範囲である第1表示範囲または、コンテンツC2のうち表示されている範囲である第2表示範囲を変更する。
【0037】
例えば、端末装置100は、利用者の操作によらず第1表示範囲を徐々に変化させ、第1表示範囲を変化させることにより第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1が変化した場合は、第1位置に新たに表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が第2位置に表示させるように第2表示範囲を変化させる。なお、端末装置100は、利用者による操作により第1表示範囲が変化した場合は、変化後に第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が所定の第2位置に表示されるように、第2表示範囲を変更してもよい。
【0038】
このように処理の結果、端末装置100は、画面上に、対応する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とを表示させ続けることができる。このような処理の結果、端末装置100は、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供する際のユーザビリティを改善することができる。
【0039】
〔3-2.投票を受付ける際に実行する処理の一例について〕
続いて、図4を用いて、端末装置100が利用者から投票を受付ける際に実行する処理の一例について説明する。例えば、図4は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第4の図である。なお、図4に示す例では、端末装置100が実行する表示処理の一例を第14状態から第17状態に分けて示した。また、端末装置100は、図4に示す処理を、図1図3に示した処理のうちいずれかの状態においても実行して良い。
【0040】
例えば、第14状態に示すように、端末装置100は、第1表示領域A1に第1情報コンテンツCL13を表示している場合、画面上に、対応する第2情報コンテンツCL23を表示する。そして、端末装置100は、例えば、利用者の指F10が第1情報コンテンツCL13に接触し続けた場合、すなわち、利用者が第1情報コンテンツCL13を選択した場合は、第15状態に示すように、画面上に投票を受付けるための投票ボックスBCを重ねて表示する。より具体的には、端末装置100は、第1コンテンツC1上に、投票ボックスBCの画像を重畳して表示する。
【0041】
そして、端末装置100は、第16状態に示すように、利用者の指F10が画面から離れることなく移動した場合は、利用者の指F10の接触位置に合わせて、第1情報コンテンツCL13の表示位置を移動させる。すなわち、端末装置100は、第1情報コンテンツCL13のドラッグ操作を受付ける。そして、端末装置100は、利用者の指F10が投票ボックスBC上で離れた場合、すなわち、第1情報コンテンツCL13を投票ボックスBCに入れるドラッグアンドドロップ操作を受付けた場合は、第17状態に示すように、第1情報コンテンツCL13が示す対象に対する投票を受付けた旨の投票コンテンツC3を表示する。なお、端末装置100は、投票の管理を行う各種のサーバ装置に対して、利用者が第1情報コンテンツCL13に投票した旨、若しくは、第1情報コンテンツCL13が示す対象(例えば、店舗#3)に投票した旨の情報を出力してもよい。
【0042】
このように、端末装置100は、利用者からの投票を受付ける対象である投票対象の画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各投票対象の説明を第2情報コンテンツCL2として表示する。そして、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1が選択された場合は、所定の第3コンテンツとして、投票ボックスBCを表示し、第1情報コンテンツCL1が投票ボックスBCまで移動された場合は、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象への投票が行われた旨を示す投票情報を出力する。このような処理の結果、端末装置100は、例えば、各コンテンツが示す対象に対する利用者の選択や投票を容易な操作で受付けることができる。
【0043】
〔3-3.情報表示態様の変更のバリエーションについて〕
上述した例では、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるように、第1コンテンツC1の表示範囲と第2コンテンツC2の表示範囲とを変更する処理の一例について記載したが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する処理のバリエーションについて説明する。また、以下の説明では、第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とを、単に「情報コンテンツCL」と総称する場合があり、第1コンテンツC1と第2コンテンツC2とを、単に「コンテンツC」と総称する場合がある。
【0044】
〔3-3-1.利用者から受付ける操作について〕
上述した例では、端末装置100は、第1コンテンツC1が自動的にスクロールした結果、若しくは、第1コンテンツC1に対する操作により第1表示領域A1に配置された第1情報コンテンツCL1に応じて、第2情報コンテンツCL2の変更を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0045】
例えば、端末装置100は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する第1操作(例えば、タップ操作や、所定時間以上接触する操作等)が行われた場合は、第1操作の対象となった第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が表示されるように、第2表示範囲を制御してもよい。例えば、図5は、実施形態に係る表示処理の一例を示す第5の図である。なお、図4に示す例では、端末装置100が実行する表示処理の一例を第18状態から第20状態に分けて示した。
【0046】
例えば、第18状態に示すように、端末装置100は、第1表示領域A1に第1情報コンテンツCL11を表示している場合、画面上に、対応する第2情報コンテンツCL21を表示する。そして、端末装置100は、例えば、第1コンテンツC1に対する左スクロール操作が行われた場合は、第19状態に示すように、第1コンテンツC1を画面左方向にスクロールさせる。一方で、端末装置100は、スクロール操作の結果、画面上に第1情報コンテンツCL13が表示されたとしても(すなわち、第1情報コンテンツCL11が画面外まで移動したとしても)、第2コンテンツC2の表示領域を変更せずに待機する。
【0047】
そして、端末装置100は、第19状態に示すように、利用者の指F10が第1情報コンテンツCL13をタップした場合は、第20状態に示すように、第2コンテンツC2をスクロールさせ、タップされた第1情報コンテンツCL13と対応する第2情報コンテンツCL23を表示させる。
【0048】
なお、図5に示すいずれかの状態において、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する操作であって、第1操作とは異なる第2操作(例えば、タップ以外の操作)が行われた場合は、第1コンテンツC1の前面に新たな第3コンテンツを重ねて表示させてもよい。例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL13が長押しされた場合に、投票ボックスBCを表示してもよい。
【0049】
また、例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1の前面に「詳細を見る」といった文字が配置されたボタンを配置して表示し、利用者がボタンを選択した場合、選択されたボタンの背面に配置された第1情報コンテンツCL1と対応する第2情報コンテンツCL2が表示されるように、コンテンツC2の表示範囲を変更してもよい。また、例えば、端末装置100は、第2情報コンテンツCL2のうちいずれかがタップされた場合等、利用者が第2情報コンテンツCL2を選択した場合に、選択された第2情報コンテンツCL2と対応する第1情報コンテンツCL1が表示されるように、第1コンテンツC1をスクロールさせてもよい。
【0050】
なお、各コンテンツCがスクロール可能な方向は、任意の設定が採用可能である。例えば、端末装置100は、第1コンテンツC1を画面横方向にスクロール可能なコンテンツとし、第2コンテンツC2を画面縦方向にスクロール可能なコンテンツとしてもよく、各コンテンツCを同一方向にスクロール可能なコンテンツとしてもよい。
【0051】
このように、端末装置100は、対応する情報コンテンツCLが配置されている範囲が画面上に表示されるよう、各コンテンツCの表示範囲を制御するのであれば、自動的な任意の操作若しくは利用者からの任意の操作をトリガとして、各コンテンツCの表示範囲を制御すればよい。
【0052】
〔3-3-2.情報コンテンツの数について〕
上述した例では、端末装置100は、同数の情報コンテンツCLが配置された第1コンテンツC1および第2コンテンツC2を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、異なる数の情報コンテンツCLが配置された第1コンテンツC1および第2コンテンツC2を表示してもよい。より具体的には、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1のうち一部の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2を表示し、第1情報コンテンツCL1のうち第2コンテンツC2に配置された第2情報コンテンツCL2とは関連性を有さない第1情報コンテンツCL1が選択された場合は、第2コンテンツC2に代えて、選択された第1情報コンテンツCL1を含む複数の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第4コンテンツC4を表示させてもよい。
【0053】
例えば、図6は、実施形態に係る端末装置が表示する各情報コンテンツの対応の一例を示す図である。例えば、図6に示す例では、端末装置100は、10個の第1情報コンテンツCL11~CL19、CL110の配信を受付ける。このような場合、端末装置100は、第1情報コンテンツCL11~CL19、CL110を横方向に並べた第1コンテンツC1を生成して表示する。
【0054】
一方、端末装置100は、第1情報コンテンツCL11~CL15のそれぞれと対応する第2情報コンテンツCL21~CL25を縦方向に並べた第2コンテンツC2を生成する。そして、端末装置100は、各コンテンツC1、C2を表示するとともに、上述した処理を実行する。例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL12が第1表示領域A1内に表示されている場合は、第2情報コンテンツCL22が第2表示領域A2内に表示されるように、コンテンツC2を表示範囲を変更する。
【0055】
ここで、端末装置100は、スクロール操作により、第1コンテンツC1の表示範囲が変化し、第1情報コンテンツCL16~CL19、CL110のいずれかが第1表示領域A1内に配置された場合は、第1情報コンテンツCL16~CL19、CL110と対応する第2情報コンテンツCL26~CL29、CL210が配置された第4コンテンツC4を生成する。そして、端末装置100は、第2コンテンツC2に代えて第4コンテンツC4を表示し、第4コンテンツC4のうち、第1表示領域A1内に配置された第1情報コンテンツCL1と対応する第2情報コンテンツCL2を表示させる。例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL18が表示された場合は、第2コンテンツC2のうち、第1情報コンテンツCL18と対応する第2情報コンテンツCL28が配置された範囲を表示させてもよい。
【0056】
〔3-3-3.適用対象について〕
上述した例では、端末装置100は、投票対象を示す情報コンテンツCLを表示し、利用者からの投票を受付けた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100や情報提供装置10は、投票以外にも、任意の目的において、上述した表示処理を実行してよい。例えば、端末装置100は、利用者から選択された第1情報コンテンツCL1を、処理に応じた第3コンテンツまで移動させる移動操作が行われた場合に、第1情報コンテンツCL1が示す対象に関する所定の処理を実行すればよい。
【0057】
例えば、端末装置100は、投票ボックスBCを第3コンテンツとして表示し、利用者が投票ボックスBCに第1情報コンテンツCL1を移動させた場合は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象への投票が行われた旨を示す投票情報を出力すればよい。このような処理を行うことで、端末装置100は、複数の投票候補に対する投票のユーザビリティを改善することができる。
【0058】
一方、端末装置100は、インターネットを介したショッピングにおいて、上述した処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、電子商店街に出品された取引対象の画像である第1情報コンテンツCL1と、各取引対象の価格や各種の説明といった第2情報コンテンツCL2とを表示し、同一の取引対象を示す情報コンテンツCLが表示されるように、各コンテンツCの表示範囲を制御する。ここで、端末装置100は、例えば、利用者が入力した検索クエリと対応する取引対象や、利用者の各種属性に応じて選択された取引対象の情報コンテンツCLを表示することで、検索結果の一例として上述した表示態様を実現してよい。
【0059】
そして、端末装置100は、利用者が第1情報コンテンツCL1を選択した場合は、電子商店街における仮想的なカートを示すカートコンテンツを第3コンテンツとして表示し、利用者が第1情報コンテンツCL1をカートコンテンツまで移動させた場合は、移動した第1情報コンテンツCL1と対応する取引対象を、利用者の仮想カートに投入する。例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCLと対応する取引対象が仮想カートに投入された旨の情報を、電子商店街のサービスを提供するサーバ装置に通知してもよい。また、例えば、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1が示す対象が購入対象として選択された旨を示す情報を通知してもよい。
【0060】
なお、このように、電子商店街におけるショッピングに上述した表示処理を適用する場合、端末装置100は、第2情報コンテンツとして、取引対象の販売ページへのリンクが設定されたコンテンツを表示してもよい。このような場合、端末装置100は、表示されている第1情報コンテンツCLに応じて表示されている第2情報コンテンツCLを変更するとともに、利用者が第2情報コンテンツCL2をタップした場合は、タップされた第2情報コンテンツCL2と対応する取引対象の販売ページを表示してもよい。
【0061】
また、端末装置100は、仮想カートに投入された取引対象に応じて新たに選択された取引対象を示す情報コンテンツCLを表示してもよい。すなわち、端末装置100は、移動操作の対象となった第1情報コンテンツCL1が示す対象に応じて新たに選択された対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1と、複数の第2情報コンテンツCL2とを表示してもよい。例えば、端末装置100は、ドーナツ、コーヒー、チョコレートといった甘味に関する取引対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1のうち、ドーナツを示す第1情報コンテンツCL1が仮想カートに投入された場合は、ドーナツに基づいて新たに選択された取引対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1や第2情報コンテンツCL2を表示してもよい。
【0062】
また、例えば、端末装置100は、各種のウェブ検索の結果において、上述した表示処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、利用者が入力した検索クエリと対応するウェブコンテンツに含まれる画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各ウェブコンテンツに含まれるテキストやURL、ウェブコンテンツのタイトル等を含むコンテンツを第2情報コンテンツCL2として表示してもよい。
【0063】
また、例えば、端末装置100は、特集として予め定められた取引対象(例えば、飲料や食品)を示す第1情報コンテンツCL1と、各取引対象を取り扱う販売店やレストランを示す第2情報コンテンツCL2とを表示してもよい。また、例えば、端末装置100は、ホテル等といった宿泊施設の画像である第1情報コンテンツCL1と、宿泊施設のホームページや予約を行うためのコンテンツへのリンクが設定されるとともに、宿泊施設の価格等といった情報が配置された第2情報コンテンツCL2とを表示してもよい。また、端末装置100は、利用者が第1情報コンテンツCL1を選択した際に、「移動操作で予約する」といった文言が表示された第3コンテンツを表示し、利用者が第1情報コンテンツCL1を第3コンテンツまで移動した際に、その第1情報コンテンツCL1と対応する宿泊施設の予約を行うためのコンテンツを表示してもよい。
【0064】
〔3-3-4.情報コンテンツの関連性について〕
なお、第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とは、相互に関連性を有していればよく、同一の取引対象や宿泊施設といった対象を示すものでなくともよい。例えば、端末装置100は、各種のクーポンを第1情報コンテンツCL1として表示するとともに、表示されている第1情報コンテンツCL1が示すクーポンが利用可能な取引対象を示す第2情報コンテンツCL2が表示されるようにしてもよい。
【0065】
また、端末装置100は、第1種別の取引対象を示す第1情報コンテンツCL1を表示するとともに、第1種別の取引対象と同時購入することで割引が受けられる第2種別の取引対象を示す第2情報コンテンツCL2を表示してもよい。このような場合、端末装置100は、選択若しくは所定位置に表示されている第1情報コンテンツCL1が示す取引対象と同時購入することで、割引が受けられる取引対象を示す第2情報コンテンツCL2を表示させればよい。
【0066】
また、例えば、端末装置100は、アーティストの写真を第1情報コンテンツCL1として表示するとともに、各アーティストが制作した音楽コンテンツを示す第2情報コンテンツCL2を表示してもよい。このような場合、端末装置100は、表示されている若しくは利用者が選択した第1情報コンテンツCL1が示すアーティストが制作した音楽コンテンツを示す第2情報コンテンツCL2を表示させればよい。
【0067】
このように、端末装置100や情報提供装置10は、任意の対象を示す各情報コンテンツCLを表示する際に、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるようにすればよい。
【0068】
〔3-3-5.コンテンツの種別について〕
なお、端末装置100は、静止画像やテキストのみならず、動画像や音声を含むコンテンツを情報コンテンツCLとして表示してよい。また、端末装置100は、広告に関する情報コンテンツCLを表示してもよい。
【0069】
また、各情報コンテンツCLは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブコンテンツであってもよい。また、端末装置100は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツを表示する際に、上述した表示処理を実行して良い。
【0070】
〔3-3-6.その他〕
また、端末装置100は、取引対象に関する情報コンテンツCLを表示する場合、各取引対象に対して出品者が設定した費用であって、取引対象が購入された際に、購入価格から電子商店街の運営者等に提供される販売促進費の額や割合(販促割合)に応じた順序で、各取引対象を示す情報コンテンツCLを表示してもよい。また、端末装置100は、第1コンテンツC1と第2コンテンツC2とで、独自に各情報コンテンツCLの並べ方を変更してもよい。
【0071】
例えば、端末装置100は、検索クエリと関連性を有する取引対象の画像である第1情報コンテンツCL1を、販売促進費の額や販促割合に応じた順序で並べたコンテンツC1を生成する。一方、端末装置100は、検索クエリと関連性を有する取引対象を示す第2情報コンテンツCL2を、検索クエリとの関連度や利用者の属性情報との関連度等に応じた順序で並べたコンテンツC2を生成する。そして、端末装置100は、各コンテンツCを表示し、同一若しくは関連する情報コンテンツCLが表示されるように、表示範囲を制御すればよい。
【0072】
〔3-4.表示態様の実現について〕
なお、上述した各種の表示態様は、任意の態様により実現可能である。例えば、端末装置100は、各情報コンテンツCLとともに配信されるJavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等により上述した表示処理を実現してよい。なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。
【0073】
また、端末装置100は、各情報コンテンツCLの配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。
【0074】
また、端末装置100は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じて各情報コンテンツCLとを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置100を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。
【0075】
〔4.情報提供装置サーバの構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報提供装置10の機能構成の一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。図7に示すように、情報提供装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0076】
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100との間で情報の送受信を行う。
【0077】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、配信対象となる各種の情報コンテンツCLが登録される配信コンテンツデータベース31を記憶する。
【0078】
ここで、図8は、実施形態に係る配信コンテンツデータベースに格納された情報の一例を示す図である。図8に示した例では、配信コンテンツデータベース31は、コンテンツID(Identifier)、制御情報、第1コンテンツ群データ、第2コンテンツ群データ、配信履歴、および投票履歴といった項目を有する。なお、配信コンテンツデータベース31は、各コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
【0079】
「コンテンツID」は、各情報コンテンツCLの組を示す識別子である。また、「制御情報」とは、上述した表示処理を端末装置100に実行させるためのスクリプト等といった各種のプログラムである。また、「第1コンテンツ群データ」とは、第1情報コンテンツCL1として表示されるコンテンツのデータであり、例えば、投票対象の画像である。また、「第2コンテンツ群データ」とは、第2情報コンテンツCL2として表示されるコンテンツのデータであり、例えば、投票対象を詳細に説明するテキストである。また、「配信履歴」とは、対応付けられた各情報コンテンツCLの配信先の履歴を示す情報である。また、「投票履歴」とは、対応付けられた各情報コンテンツCLの配信先の配信先となる利用者が選択した投票対象の履歴を示す情報である。
【0080】
なお、図8に示す例では、「制御情報#1」、「第1コンテンツ群#1」、「第2コンテンツ群#1」、配信履歴「履歴#1」、および投票履歴「投票履歴#1」といった概念的な値を記載したが、実際には、表示処理を端末装置100に実行させるためのプログラム、各種の投票対象を示す画像やテキスト、配信先となった利用者の識別子や利用者が利用する端末装置100の識別子、利用者が投票を行った投票対象と利用者の識別子や端末装置100の識別子との組等が格納されることとなる。
【0081】
図7に戻って、説明を続ける。制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0082】
図7に示すように、制御部40は、受付部41と配信部42とを有する。受付部41は、端末装置100は、情報コンテンツCLの配信要求を受付ける。このような場合、配信部42は、配信対象となる情報コンテンツCLと共に、上述した表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を端末装置100に配信する。
【0083】
すなわち、配信部42は、画面に情報を表示する端末装置100に制御情報を配信することで、複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、各第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2とを表示する表示手順と、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるように、第1コンテンツC1のうち表示される第1表示範囲、または、第2コンテンツC2のうち表示される第2表示範囲とを変更する表示制御手順とを実行させるように端末装置100を制御することとなる。
【0084】
〔5.端末装置の構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図9に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
【0085】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置10との間で情報の送受信を行う。
【0086】
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
【0087】
物理センサ140は、端末装置100の各種の物理的な情報を検出するセンサであり、例えば、ジャイロセンサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ、加速度センサ等である。なお、物理センサ140は、GPS等の測位システムを用いて、端末装置100の現在位置を特定するセンサであってもよい。
【0088】
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0089】
図9に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0090】
要求部151は、操作制御部152から投票を受付けるためのウェブコンテンツのURLを受信した場合は、情報提供装置10に対して受信したURLが示すウェブコンテンツの取得要求を送信する。このような場合、情報提供装置10は、URLと対応するウェブコンテンツとして、制御情報とともに、各情報コンテンツCLの配信を行う。なお、例えば、要求部151は、各種のポータルサイト等に情報コンテンツCLの取得命令が含まれる場合は、かかる取得命令に従って、情報コンテンツCLの配信を情報提供装置10に要求してもよい。
【0091】
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対して投票を行うためのウェブコンテンツの表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブコンテンツのURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示処理部153に出力する。
【0092】
表示処理部153は、受信した各種のコンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部153は、制御部150が、情報コンテンツCLとともに配信される制御情報を実行することで、図9に示すように、表示部154、表示制御部155、および実行部156として動作し、表示処理を実行する。表示部154、表示制御部155、および実行部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0093】
表示部154は、複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、第1情報コンテンツCL1のそれぞれと関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2とを表示する。例えば、表示部154は、情報提供装置10から複数の情報コンテンツCLが配信された場合は、第1情報コンテンツCL1を横方向に並べた第1コンテンツC1と、第2情報コンテンツCL2を縦方向に並べた第2コンテンツC2とを生成する。
【0094】
そして、表示部154は、画面上を第1フレームと第2フレームとに分割し、第1フレームに第1コンテンツC1を配置して表示し、第2フレームに第2コンテンツC2を配置して表示する。この際、表示部154は、所定方向(例えば、横方向)にスクロール可能な第1コンテンツC1を表示するとともに、所定方向とは異なる方向(例えば、縦方向)にスクロール可能な第2コンテンツC2を表示する。なお、表示部154は、第1情報コンテンツCL1のうち一部の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2を表示してもよい。
【0095】
この結果、表示部154は、それぞれ異なる対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、それぞれ異なる第1情報コンテンツCL1が示す選択対象を、第1情報コンテンツCL1よりも詳細に説明する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2とを表示することとなる。例えば、表示部154は、利用者からの投票を受付ける対象である投票対象の画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各投票対象の説明を第2情報コンテンツCL2として表示してもよい。また、例えば、表示部154は、電子商店街に出品された取引対象のうち、利用者により入力された検索クエリと対応する取引対象の画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各取引対象を販売するコンテンツへのリンクが設定されたコンテンツを第2情報コンテンツCL2として表示してもよい。また、表示部154は、クーポンを示す第1情報コンテンツCL1と、各クーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツCL2とを表示してもよい。
【0096】
ここで、表示部154は、利用者のスクロール操作により、各コンテンツCのうち画面上に表示されている範囲を変更してもよく、また、例えば、利用者の操作によらず、第1コンテンツC1を自動的にスクロールさせることで、第1コンテンツC1のうち画面上に表示されている範囲である第1表示範囲を徐々に変化させてもよい。
【0097】
また、表示部154は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する第2操作(例えば、利用者が第1情報コンテンツCL1を選択し続ける操作)が行われた場合は、第1コンテンツC1の前面に新たな第3コンテンツを重ねて表示させる。例えば、表示部154は、投票ボックスBCや、仮想カートを示すコンテンツを第3コンテンツとして表示させる。
【0098】
また、表示部154は、利用者が第1情報コンテンツCL1を第3コンテンツまで移動させた結果、第3コンテンツが示す投票や購入、仮想カートへの投入といった処理が実行された場合は、移動操作の対象となった第1情報コンテンツCL1が示す対象に応じて新たに選択された対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1と、複数の第2情報コンテンツCL2とを表示してもよい。
【0099】
表示制御部155は、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるように、第1コンテンツC1のうち表示される第1表示範囲、または、第2コンテンツC2のうち表示される第2表示範囲とを変更する。例えば、表示制御部155は、自動的、若しくは、利用者の操作により第1コンテンツC1がスクロールされた結果、画面上の所定の第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1が変化した場合は、第2情報コンテンツCL2のうち、変化後において第1位置に表示されている第1情報コンテンツCL1と対応する第2情報コンテンツCL2が所定の第2位置に表示されるように、第2コンテンツC2をスクロールさせる。
【0100】
なお、表示制御部155は、自動的、若しくは、利用者の操作により第2コンテンツC1がスクロールされた結果、画面上の所定の第2位置に表示された第2情報コンテンツCL2が変化した場合は、第1情報コンテンツCL1のうち、変化後において第2位置に表示されている第2情報コンテンツCL2と対応する第1情報コンテンツCL1が所定の第1位置に表示されるように、第1コンテンツC1をスクロールさせてもよい。また、例えば、表示制御部155は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する第1操作(例えば、タップ)が行われた場合は、第1操作の対象となった第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が表示されるように、第2表示範囲を制御してもよい。また、例えば、表示制御部155は、利用者によりいずれかの第2情報コンテンツCL2に対する第1操作(例えば、タップ)が行われた場合は、第1操作の対象となった第2情報コンテンツCL2と関連性を有する第1情報コンテンツCL1が表示されるように、第1表示範囲を制御してもよい。
【0101】
また、表示制御部155は、第1情報コンテンツCL1のうちいずれかの第1情報コンテンツCL1が選択された場合は、選択された第1情報コンテンツCL1が示すクーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツCL2が表示されるように、第2表示範囲を変更してもよい。
【0102】
また、表示制御部155は、第1情報コンテンツCL1のうち第2コンテンツC2に配置された第2情報コンテンツCL2とは関連性を有さない第1情報コンテンツCL1が選択された場合(例えば、スクロール操作によりこのような第1情報コンテンツCL1が表示された場合や、第1表示領域A1に表示された場合、利用者によってタップされた場合等)は、第2コンテンツC2に代えて、選択された第1情報コンテンツCL1を含む複数の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第4コンテンツを表示させてもよい。
【0103】
実行部156は、第2操作が行われた第1情報コンテンツCL1を第3コンテンツまで移動させる移動操作が行われた場合は、第1情報コンテンツCL1が示す対象に関する所定の処理を実行する。例えば、実行部156は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象への投票が行われた旨を示す投票情報を、情報提供装置10や投票を管理する外部サーバ(図示は、省略)等に出力してもよい。
【0104】
また、例えば、実行部156は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象が購入対象として選択された旨を示す購入情報や、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象が電子商店街における仮想的なカートに投入された旨を示す投入情報を、電子商店街のサービスを提供する外部サーバ等に出力してもよい。
【0105】
〔5.端末装置100の処理フロー〕
次に、図10を用いて、制御情報を実行した端末装置100と情報提供装置10が実行する表示処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す例では、情報コンテンツCLを単にコンテンツと記載した。
【0106】
例えば、情報提供装置10は、コンテンツ配信要求を端末装置100から受付けたか否かを判定し(ステップS101)、受付けていない場合は(ステップS101:No)、受付けるまで待機する。そして、情報提供装置10は、コンテンツ配信要求を端末装置100から受付けた場合は(ステップS101:Yes)、各情報コンテンツCL共に制御情報を送信する(ステップS102)。このような場合、端末装置100は、複数の第1情報コンテンツCL1と、複数の第2情報コンテンツCL2とを異なる表示領域に配置して表示する(ステップS103)。
【0107】
続いて、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判定し(ステップS104)、スクロール操作が行われた場合は(ステップS104:Yes)、スクロール操作に応じて第1コンテンツC1若しくは第2コンテンツC2をスクロールさせる(ステップS105)。そして、端末装置100は、画面上において、相互に対応する情報コンテンツCLが表示されるように、スクロールされなかったコンテンツの表示領域を変更する(ステップS106)。なお、端末装置100は、スクロール操作が行われていない場合は(ステップS104:No)、ステップS105、S106の実行をスキップする。
【0108】
続いて、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1が選択されたか否かを判定し(ステップS107)、選択された場合は(ステップS107:Yes)、第3コンテンツとして投票を受付けるための投票ボックスを第1コンテンツC1の前面に重ねて表示する(ステップS108)。そして、端末装置100は、第1情報コンテンツCLが投票ボックスまで移動したか否かを判定し(ステップS109)、移動した場合は(ステップS109:Yes)、第1情報コンテンツCLと対応する投票対象に対する投票を受付ける(ステップS110)。なお、端末装置100は、第1情報コンテンツCLが選択されていない場合は(ステップS107:No)、ステップS108~S110の処理をスキップする。また、端末装置100は、第1情報コンテンツCLが投票ボックスまで移動していない場合は(ステップS109:No)、ステップS110の処理をスキップする。
【0109】
また、端末装置100は、表示するウェブコンテンツを変更するページ遷移操作が行われたか否かを判定し(ステップS111)、行われた場合は(ステップS111:Yes)、表示するページを遷移させて処理を終了する。また、端末装置100は、ページ遷移操作が行われていない場合(ステップS111:No)は、ステップS104から処理を再度実行する。
【0110】
〔7.変形例〕
上記では、図1に例示した表示態様を用いながら、表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、表示処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、表示部154、表示制御部155、および実行部156が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0111】
〔7-1.コンテンツについて〕
例えば、端末装置100は、投票を受付けるためのウェブコンテンツとしてではなく、例えば、ゲームコンテンツであるコンテンツを表示する際、各種利用者の選択を受付けるためのインターフェースとして、上述した表示処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、ゲーム内で利用するアイテムや購入するアイテム、装備するアイテムの画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各アイテムの説明を第2情報コンテンツCL2として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に上述した表示処理を実行してもよい。
【0112】
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意の画面として、上述した表示処理を実現してよい。また、第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とは、同一のサーバにより配信されてもよく、異なるサーバにより配信されてもよい。
【0113】
また、端末装置100は、第1コンテンツC1および第2コンテンツC2を生成する必要はない。例えば、端末装置100は、複数の第1情報コンテンツCL1をそれぞれ個別のコンテンツとして表示し、第2情報コンテンツCL2をそれぞれ個別のコンテンツとして表示してもよい。このような場合において、端末装置100は、相互に関連性を有する情報コンテンツCLが表示されるように、各情報コンテンツCLの表示位置を変更すればよい。
【0114】
〔7-2.装置構成〕
上記実施形態では、配信システム1に、各情報コンテンツCL1を配信する情報提供装置10と、端末装置100とが含まれる例について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信システム1は、端末装置100に対して各種のウェブコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバを有し、端末装置100は、コンテンツ配信サーバにより配信されたウェブコンテンツに含まれる取得命令に応じて、各情報コンテンツCL1を取得し、表示処理を実行してもよい。このような場合、端末装置100は、画面全体に情報コンテンツCLを表示してもよく、例えば、ウェブコンテンツ内に設定された所定の表示領域内において、相互に対応する情報コンテンツCLが表示されるように、表示処理を実行してもよい。また、このような構成においては、例えば、コンテンツ配信サーバは、ウェブコンテンツと共に、情報コンテンツCLの配信と、制御情報の配信とを行い、端末装置100に上述した表示処理を実行させてもよい。
【0115】
〔7-3.ログについて〕
ここで、端末装置100は、表示処理に関する各種のログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、どの情報コンテンツCLが選択されたか、どの情報コンテンツCLが表示されつづけたか、各情報コンテンツCLが表示された回数アンドを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、どの情報コンテンツCL1が選択された結果、若しくは、どの情報コンテンツCL1が表示された結果、どの情報コンテンツCL2が表示されたかを示すログを取ってもよく、上述した表示処理において第1表示範囲や第2表示範囲を変更した回数等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、利用者が各コンテンツC1に対して行ったスクロール操作の内容や回数を示すログや、利用者が情報コンテンツCLを選択した内容や回数を示すログを取ってもよい。
【0116】
このように端末装置100が取得したログは、上述した表示処理により表示された情報コンテンツCLや、コンテンツ全体に対する利用者の興味を測定する際に有用なログとなる。例えば、表示処理の結果、同一の第1情報コンテンツCL1が複数回表示された場合や、スクロール操作が複数回行われた場合は、利用者が表示処理に対して興味を示したものと予測される。このため、各情報コンテンツCLの表示回数や表示時間、選択回数やスクロールの回数等を示すログは、利用者が興味を有したか否かの指標となりえる。このような指標を用いて、例えば、投票の主催者等に対する課金額の内容を変更してもよく、レポートの作成を行ってもよい。
【0117】
〔7-4.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、上述した表示態様において、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、スクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者が情報コンテンツCLを閲覧した回数、選択した回数、移動させた回数や位置、利用者がスクロール操作を停止した位置等を記録する。
【0118】
また、端末装置100は、コンテンツをリロードした回数や、上述した表示処理の内容若しくは表示処理を特定する情報(例えば、投票内容についての情報)について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。このような記録は、所定の外部サーバにより集計され、かかる集計に基づいて分析された情報が、各種の指標として提供されてもよく、各種のレポートの作成に用いられてもよい。
【0119】
また、例えば、配信システム1は、表示処理を実行した場合と実行しなかった場合との差分を示す情報を提供してもよい。例えば、配信システム1は、従来行われてきた態様で投票を実現するためのコンテンツと、上述した表示処理に示す態様で投票を実現するためのコンテンツとをそれぞれ異なる利用者に対して配信する。そして、配信システム1は、各コンテンツを介して実際に投票を行った利用者の数や、投票結果、投票時における操作内容の差分に応じたレポート等を作成するようにしてもよい。
【0120】
〔7-5.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0121】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0122】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0123】
〔7-6.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置10および端末装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0124】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0125】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0126】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0127】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0128】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0129】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
【0130】
〔8.効果〕
上述したように、端末装置100は、複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、第1情報コンテンツCL1のそれぞれと関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2とを表示する。そして、端末装置100は、相互に関連する第1情報コンテンツCL1と第2情報コンテンツCL2とが表示されるように、第1コンテンツC1のうち表示される第1表示範囲、または、第2コンテンツC2のうち表示される第2表示範囲とを変更する。このような処理の結果、端末装置100は、相互に関連性を有する情報コンテンツCLを表示させつづけることができるので、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供する際のユーザビリティを改善することができる。
【0131】
また、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1のうち所定の第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が所定の第2位置に表示されるように、第1表示範囲または第2表示範囲を変更する。また、端末装置100は、利用者の操作によらず第1表示範囲を徐々に変化させ、表示手順が第1表示範囲を変化させることにより第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1が変化した場合は、第1位置に新たに表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が第2位置に表示させるように第2表示範囲を変化させる。
【0132】
また、端末装置100は、利用者による操作により第1表示範囲が変化した場合は、変化後に第1位置に表示された第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が所定の第2位置に表示されるように、第2表示範囲を変更する。また、端末装置100は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する第1操作が行われた場合は、第1操作の対象となった第1情報コンテンツCL1と関連性を有する第2情報コンテンツCL2が表示されるように、第2表示範囲を制御する。また、端末装置100は、利用者によりいずれかの第1情報コンテンツCL1に対する第2操作が行われた場合は、第1コンテンツC1の前面に新たな第3コンテンツを重ねて表示させる。
【0133】
上述したような処理の結果、端末装置100は、利用者の操作や自動的なコンテンツのスクロールにより、主として表示される情報コンテンツCLが変化した場合は、表示されている情報コンテンツCLと関連性を有する他の情報コンテンツCLが表示されるように、画面制御を行うことができる。この結果、端末装置100は、関連性を有するコンテンツの組を複数組提供する際のユーザビリティを改善することができる。
【0134】
また、端末装置100は、第2操作が行われた第1情報コンテンツCL1を第3コンテンツまで移動させる移動操作が行われた場合は、第1情報コンテンツCL1が示す対象に関する所定の処理を実行する。例えば、端末装置100は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象への投票が行われた旨を示す投票情報を出力する。また、例えば、端末装置100は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象が購入対象として選択された旨を示す購入情報を出力する。また、例えば、端末装置100は、所定の処理として、移動操作の対象となる第1情報コンテンツCL1が示す対象が電子商店街における仮想的なカートに投入された旨を示す投入情報を出力する。このような処理の結果、端末装置100は、複数のコンテンツの組を用いた各種の処理を行う際のユーザビリティを改善することができる。
【0135】
また、端末装置100は、所定の処理が実行された場合は、移動操作の対象となった第1情報コンテンツCL1が示す対象に応じて新たに選択された対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1と、複数の第2情報コンテンツCL2とを表示する。このため、端末装置100は、処理の実行に応じた新たなコンテンツを提示することができる。
【0136】
また、端末装置100は、それぞれ異なる対象を示す複数の第1情報コンテンツCL1が配置された第1コンテンツC1と、それぞれ異なる第1情報コンテンツCL1が示す選択対象を、第1情報コンテンツCL1よりも詳細に説明する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2とを表示する。例えば、端末装置100は、利用者からの投票を受付ける対象である投票対象の画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各投票対象の説明を第2情報コンテンツCL2として表示する。このため、端末装置100は、例えば、利用者が興味を持った対象に対する詳細な説明を、理解が容易なユーザーインターフェースで提供することができる。
【0137】
また、端末装置100は、電子商店街に出品された取引対象のうち、利用者により入力された検索クエリと対応する取引対象の画像を第1情報コンテンツCL1として表示し、各取引対象を販売するコンテンツへのリンクが設定されたコンテンツを第2情報コンテンツCL2として表示する。また、端末装置100は、クーポンを示す第1情報コンテンツCL1と、各クーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツCL2とを表示し、第1情報コンテンツCL1のうちいずれかの第1情報コンテンツCL1が選択された場合は、選択された第1情報コンテンツCL1が示すクーポンの対象となる取引対象を示す第2情報コンテンツCL2が表示されるように、第2表示範囲を変更する。このため、端末装置100は、EC(Electronic Commerce)に関連する各種サービスを、理解が容易なユーザーインターフェースで提供することができる。
【0138】
また、端末装置100は、第1情報コンテンツCL1のうち一部の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第2コンテンツC2を表示し、第1情報コンテンツCL1のうち第2コンテンツC2に配置された第2情報コンテンツCL2とは関連性を有さない第1情報コンテンツCL1が選択された場合は、第2コンテンツC2に代えて、選択された第1情報コンテンツCL1を含む複数の第1情報コンテンツCL1と関連性を有する複数の第2情報コンテンツCL2が配置された第4コンテンツを表示させる。このため、端末装置100は、提供されるコンテンツの数が増大した場合にも、第1コンテンツを表示するための時間を短縮させる結果、ユーザビリティをさらに向上させることができる。
【0139】
また、端末装置100は、所定方向にスクロール可能な第1コンテンツC1を表示するとともに、所定方向とは異なる方向にスクロール可能な第2コンテンツC2を表示する。このため、端末装置100は、利用者のユーザビリティを改善することができる。
【0140】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0141】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0142】
1 配信システム
10 情報提供装置
20 通信部
30 記憶部
31 配信コンテンツデータベース
40、150 制御部
41 受付部
42 配信部
100 端末装置
120 入力部
130 出力部
140 物理センサ
151 要求部
152 操作制御部
153 表示処理部
154 表示部
155 表示制御部
156 実行部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11