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特許7443024情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240227BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240227BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q30/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019200887
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021076928
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000114879
【氏名又は名称】ヤマトホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】会田 翠
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-140578(JP,A)
【文献】特表2016-519352(JP,A)
【文献】ユニクロ店舗受取について,[online],2018年02月08日,1-4ページ,[検索日:2023年8月23日], <URL:http:web.archive.org/web/20180208051106/http://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/1000001693>
【文献】イイヅカ アキラ,ユニクロ、ネットで注文した商品を店舗で受取可能にー試着してサイズ合わなければ返品,[online],2017年03月17日,1-3ページ,[検索日:2023年8月23日], <URL:https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/38751>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して注文された商品の受け取りに係る店舗の指定を受け付ける第1の受付手段と、
前記商品の前記店舗への配送が当該店舗に割り当てられた端末装置に認識された場合に、当該端末装置から送信される、前記店舗における前記商品の保管に関する通知を受け付ける第2の受付手段と、
前記通知に基づき前記店舗における前記商品の保管状況に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先に通知する通知手段と、
前記保管状況に応じて、前記商品に関して前記店舗において提供されるサービスに関連する手続きを受け付ける第3の受付手段と、
を備え、
前記商品の保管に関する通知に応じて、当該商品の保管期間が決定され、
前記保管状況に関する情報は、前記保管期間に関する情報を含み、
前記第2の受付手段は、前記店舗に関する情報を受け付け、
前記第3の受付手段は、前記店舗に関する情報に基づき当該店舗が前記サービスを提供可能な日時を認識し、前記保管期間と、当該店舗が当該サービスを提供可能な日時と、に基づき、当該店舗において当該サービスを利用可能な日時の候補を特定し、当該候補の特定結果に基づき、当該店舗における当該サービスの利用に係る予約を受け付ける、
情報処理システム。
【請求項2】
前記商品は被服であり、
前記商品に関するサービスは、前記被服の試着であり、
前記店舗に関する情報は、当該店舗における試着室の空き状況に関する情報を含み、
前記第3の受付手段は、前記保管期間と、前記店舗における試着室の空き状況と、に応じて、当該店舗において前記被服の試着が可能な日時の候補を特定し、当該候補の特定結果に基づき、当該店舗における前記被服の試着に係る予約を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記店舗における前記商品の保管状況に応じて、所定の配送業者に対して当該店舗への当該商品の集荷依頼を送信する集荷依頼送信手段を備える、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
ネットワークを介して注文された商品の受け取りに係る店舗の指定を受け付ける第1の受付ステップと、
前記商品の前記店舗への配送が当該店舗に割り当てられた端末装置に認識された場合に、当該端末装置から送信される、前記店舗における前記商品の保管に関する通知を受け付ける第2の受付ステップと、
前記通知に基づき前記店舗における前記商品の保管状況に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先に通知する通知ステップと、
前記保管状況に応じて、前記商品に関して前記店舗において提供されるサービスに関連する手続きを受け付ける第3の受付ステップと、
を含み、
前記商品の保管に関する通知に応じて、当該商品の保管期間が決定され、
前記保管状況に関する情報は、前記保管期間に関する情報を含み、
前記第2の受付ステップは、前記店舗に関する情報を受け付け、
前記第3の受付ステップは、前記店舗に関する情報に基づき当該店舗が前記サービスを提供可能な日時を認識し、前記保管期間と、当該店舗が当該サービスを提供可能な日時と、に基づき、当該店舗において当該サービスを利用可能な日時の候補を特定し、当該候補の特定結果に基づき、当該店舗における当該サービスの利用に係る予約を受け付ける、
情報処理方法。
【請求項5】
商品の配送先の候補となる店舗に関連付けられた端末装置に、
前記店舗に配送された前記商品に関する情報を取得する取得ステップと、
読み取られた前記商品に関する情報に基づき、サーバに、当該商品の保管に関する通知を行う第1の通知ステップと、
前記サーバに、前記商品の保管状況に応じて、前記商品に関して前記店舗において提供されるサービスに関連する情報の通知を行う第2の通知ステップと、
を実行させるプログラムであって、
前記商品の保管に関する通知に応じて、前記商品の保管期間が決定され
前記サービスに関連する情報は、前記店舗に関する情報を含み、
前記店舗に関する情報に基づき当該店舗が前記サービスを提供可能な日時が認識され、前記商品の保管期間と、前記店舗が前記サービスを提供可能な日時と、に基づき、前記サーバにより、前記店舗において前記サービスを利用可能な日時の候補が特定され、当該候補の特定結果に基づき、当該店舗における当該サービスの利用に係る予約が受け付けられる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ネットワーク技術やセキュリティ技術の発展に伴い、ネットワークを介した電子商取引(EC:Electric Commerce)が活発に行われるようになってきている。例えば、ユーザは、PC(Personal Computer)やスマートフォン等の端末装置を利用して、所謂ECサイトとも称される商品の販売サイトにアクセスすることで、所望の商品を手軽に注文することが可能となってきている。すなわち、ユーザは、ネットワークに接続可能な端末装置を利用してECサイトにアクセスすることで、実店舗に足を運ばなくても、商品の一覧の閲覧や、所望の商品の注文に係る手続きを行うことが可能となる。例えば、特許文献1には、電子商取引に関する技術の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-65199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、ECサイトを利用した商品の販売では、購入された商品がユーザに配送されることで、ユーザに対する商品の受け渡しが行われる。このような特性から、ECサイトを利用して商品の販売が行われる場合には、例えば、被服や靴の試着等のように、店舗で商品の販売が行われる場合に提供される当該商品に関するサービスをユーザが利用することが困難な場合がある。このような背景から、電子商取引の適用に伴う利点と、店舗で商品の販売が行われることで得られる利点(例えば、ユーザへのサービスの提供等)と、を活かすことで、ユーザに付加価値を提供可能とする仕組みの実現が期待されている。
【0005】
本発明は上記の問題を鑑み、電子商取引の適用に伴う利点を活かし、かつユーザに対する商品に関するサービスの提供をより好適な態様で実現可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介して注文された商品の受け取りに係る店舗の指定を受け付ける第1の受付手段と、前記商品の前記店舗への配送が当該店舗に割り当てられた端末装置に認識された場合に、当該端末装置から送信される、前記店舗における前記商品の保管に関する通知を受け付ける第2の受付手段と、前記通知に基づき前記店舗における前記商品の保管状況に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先に通知する通知手段と、前記保管状況に応じて、前記商品に関して前記店舗において提供されるサービスに関連する手続きを受け付ける第3の受付手段と、を備え、前記商品の保管に関する通知に応じて、当該商品の保管期間が決定され、前記保管状況に関する情報は、前記保管期間に関する情報を含み、前記第2の受付手段は、前記店舗に関する情報を受け付け、前記第3の受付手段は、前記店舗に関する情報に基づき当該店舗が前記サービスを提供可能な日時を認識し、前記保管期間と、当該店舗が当該サービスを提供可能な日時と、に基づき、当該店舗において当該サービスを利用可能な日時の候補を特定し、当該候補の特定結果に基づき、当該店舗における当該サービスの利用に係る予約を受け付ける。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子商取引の適用に伴う利点を活かし、かつユーザに対する商品に関するサービスの提供をより好適な態様で実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明するための説明図である。
図2】同実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示した図である。
図3】同実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
図4】同実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示したブロック図である。
図5】同実施形態に係る情報処理システムの処理の流れの一例を示したシーケンス図である。
図6】同実施形態に係る情報処理システムの処理の流れの他の一例を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0010】
<概要>
本実施形態に係る情報処理システムの特徴をよりわかりやすくするために、図1を参照して、当該情報処理システムの適用により実現されるサービスの一例について概要を説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概要について説明するための説明図であり、当該情報処理システムの適用により実現されるサービスの一例を示している。
【0011】
図1に示すサービスでは、EC事業者が提供するECサイトを介して商品の注文をユーザから受け付け、ユーザへの商品の受け渡しを、注文時に指定された店舗(実店舗)で行うことで、当該店舗においてユーザに対して付加価値の提供を可能としている。なお、図1に示す例では、サービスの特徴をよりわかりやすくするために、被服や靴等のようなユーザが身に着けるものが、ECサイトを介して販売される場合について示している。
【0012】
具体的には、EC事業者のサーバは、ECサイトを介して商品の注文を受け付ける際に、当該商品の受け取りに利用する店舗(実店舗)の指定をユーザから受け、当該商品が指定された当該店舗に配送されるように、配送業者のサーバに対して配送の依頼を行う。配送業者は、EC事業者のサーバから配送の依頼を受けて、EC事業者から集荷した商品を指定された店舗(すなわち、注文時にユーザが指定した店舗)に配送する。この際に、配送業者のサーバは、配送状況(例えば、店舗への商品の配送完了等)に応じて、当該配送状況に関する情報をユーザの端末装置に通知する。これにより、ユーザは、自身が指定した店舗に注文した商品が発送されたことを、配送業者のサーバからの配送状況に関する情報の通知に基づき認識することが可能となる。また、商品が配送された店舗は、配送日を基準として所定の期間、当該商品を保管する。また、この際に、ユーザの端末装置に対して、商品の保管期間に関する情報が、所定のサーバ(本実施形態に係る情報処理システムの管理サーバ)から通知されてもよい。
なお、EC事業者と配送業者との間における商品の配送に係る手続きについては、必ずしも上述したEC事業者のサーバからの配送業者のサーバへの配送依頼に基づく手続きには限定されない。具体的な一例として、EC事業者からの電話やメール等により配送業者に対して商品の配送依頼が行われてもよい。また、他の一例として、EC事業者と配送業者との間の事前の取り決めに応じて、定期的に集荷が行われてもよい。
【0013】
店舗に商品が配送された後は、当該店舗における当該商品の保管期間中であれば、ユーザは、当該店舗に来訪することで当該商品の受け取りを行うことが可能である。具体的には、ユーザは、店舗への商品の配送状況に関する情報や、当該店舗での当該商品の保管期間に関する情報の通知に基づき、商品の受け取りが可能な期間(すなわち、保管期間)を認識することが可能であり、当該期間中に店舗に来訪すればよい。
これにより、ユーザは、店舗にて商品そのものを直接確認することが可能である。また、ユーザは、店舗にて商品(例えば、被服や靴等)の試着を行うことも可能であり、必要に応じて当該商品の手直し(例えば、パンツの裾の調整等)を店舗に依頼することも可能である。
【0014】
また、ユーザは、商品を自身の目で確認したうえで、当該商品の受け取りを行うか否かを判断し、状況に応じて注文をキャンセルして当該商品の返品を行うことも可能である。
店舗側がユーザから商品の返品の依頼を受け付けた場合には、当該商品の発送元であるEC事業者への当該商品の返送が、所定のサーバから配送業者のサーバに依頼される。EC事業者は、配送業者を介して店舗側から商品の返送を受け付けた場合には、当該商品の代金の返金をユーザに行う。
【0015】
以上のような仕組みにより、ユーザは、自身の都合のいいタイミングで店舗に来訪して商品を受け取ることが可能となる。また、ユーザは、商品を実際に確認し、必要に応じて試着等を行ったうえで、商品の受け取りを行うか否かを判断することが可能となる。また、実際に商品のサイズが合わなかった場合においても、ユーザは、その場で店舗側に商品の手直しを直接依頼することが可能となる。
また、商品を受け取るためにユーザが店舗に来訪することとなるため、これまでは当該店舗に来訪する機会のなかったユーザが来店するきっかけを作ることが可能となる。すなわち、店舗側は、新たな顧客獲得のきっかけを得ることが可能となる。
【0016】
以上、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システムの適用により実現されるサービスの一例について概要を説明した。以降では、本実施形態に係る情報処理システムにより、例えば、上記サービスを実現可能とするための仕組みについてより詳しく説明する。
【0017】
<システム構成>
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示した図である。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、管理サーバ100と、ECサーバ200と、配送管理サーバ300と、拠点端末400と、ユーザ端末500とを含む。管理サーバ100と、ECサーバ200と、配送管理サーバ300と、拠点端末400と、ユーザ端末500とは、所定のネットワークを介して各種情報やデータを送受信可能に構成されている。
【0018】
情報処理システム1を構成する各装置間を接続するネットワークの種別は特に限定されない。具体的な一例として、上記ネットワークは、LAN(Local Area Network)、インターネット、専用線、または、WAN(Wide Area Network)等により構成されていてもよい。また、上記ネットワークは、有線のネットワークにより構成されていてもよいし、無線のネットワークにより構成されていてもよい。また、上記ネットワークは、複数のネットワークを含んでもよく、一部のネットワークとして、他のネットワークとは異なる種別のネットワークが含まれてもよい。また、各装置間の通信が論理的に確立されていればよく、上記ネットワークの物理的な構成は特に限定されない。具体的な一例として、各装置間の通信が他の通信装置等により中継されてもよい。加えて、情報処理システム1を構成する一連の装置が、必ずしも共通のネットワークに接続されていなくてもよい。すなわち、情報やデータの送受信が行われる装置間の通信を確立することが可能であれば、一部の2以上の装置間と、他の2以上の装置間と、のそれぞれが互いに異なるネットワークにより接続されてもよい。
【0019】
ユーザ端末500は、ユーザが各種手続きを行うために使用する端末装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、及びタブレット端末等のようなネットワークを介した通信が可能な装置により実現され得る。ユーザ端末500は、所定の入力部(例えば、タッチパネル等)を介してユーザからの指示を受け付けて、当該指示に応じた各種処理を実行し、当該処理の実行結果に応じた情報を所定の出力部(例えば、ディスプレイ等)を介してユーザに提示する。例えば、ユーザ端末500は、ECサーバ200が提供するECサイトにアクセスし、商品の注文に係る各種処理を実行してもよい。また、他の一例として、ユーザ端末500は、管理サーバ100、ECサーバ200、及び配送管理サーバ300から所望の通知を受けて、当該通知に応じた情報をユーザに提示してもよい。
【0020】
ECサーバ200は、EC事業者がユーザに対して各種サービスを提供するために各種処理の実行や情報の管理等を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ等により実現され得る。具体的には、ECサーバ200は、ユーザへの商品の販売に係る各種手続き(例えば、注文の受け付け等)の窓口となるECサイトの管理及び運用や、当該手続きに応じた処理の実行や情報の管理を行う。
【0021】
配送管理サーバ300は、配送業者による配送業務に関わる各種処理の実行や情報の管理等を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ等により実現され得る。具体的には、配送管理サーバ300は、商品の配送状況の管理や、当該商品を購入したユーザのユーザ端末500に対する当該配送状況に関する各種情報の通知等を行う。
【0022】
拠点端末400は、ECサイトを介して注文された商品の配送を受け、来店したユーザに対して当該商品の受け渡しを行う店舗が、後述する管理サーバ100に対して、当該商品の管理に係る各種手続きを行うための情報処理装置である。
拠点端末400は、例えば、PC、スマートフォン、及びタブレット端末等のようなネットワークを介した通信が可能な装置に対して、上記手続きを実行するための所定のアプリケーションをインストールすることで実現され得る。この場合には、当該アプリケーションのプログラムが、所定のサーバ(例えば、管理サーバ100)から拠点端末400に配信され、当該プログラムに基づき当該アプリケーションが当該拠点端末400にインストールされてもよい。もちろん、拠点端末400に対して上記アプリケーションをインストールすることが可能であれば、その方法は限定されない。また、店舗に割り当てられる拠点端末400に対して、上記アプリケーションがあらかじめインストールされていてもよい。
また、他の一例として、拠点端末400が、サーバ等により実現されてもよい。
【0023】
なお、管理サーバ100、ECサーバ200、配送管理サーバ300、及び拠点端末400の機能及び処理について詳細を別途後述する。
【0024】
また、図1に示す例では、情報処理システム1の特徴をよりわかりやすくするために、ユーザ端末500が1つの場合について示しているが、必ずしも情報処理システム1のシステム構成を限定するものではない。具体的には、情報処理システム1が複数のユーザ端末500を含んでもよく、ユーザごとに異なるユーザ端末500が使用されてもよい。
これは、ECサーバ200、配送管理サーバ300、及び拠点端末400についても同様である。具体的な一例として、商品の配送先の候補となる店舗ごとに異なる拠点端末400が使用されてもよい。また、EC事業者ごとに異なるECサーバ200が設けられていてもよく、配送業者ごとに異なる配送管理サーバ300が設けられていてもよい。
また、管理サーバ100、ECサーバ200、及び配送管理サーバ300のうち少なくとも一部の構成が、複数の装置が協働することが実現されてもよい。管理サーバ100、ECサーバ200、及び配送管理サーバ300のうち少なくとも一部の構成に相当する機能が、所謂クラウド上のサービスにより実現されてもよい。
【0025】
以上、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例について説明した。
【0026】
<ハードウェア構成>
図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1を構成する情報処理装置900のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理システム1を構成する情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した図である。図1に示す、管理サーバ100、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及びユーザ端末500のそれぞれは、例えば、情報処理装置900により実現され得る。
【0027】
図3に示すように、本実施形態に係る情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)910と、ROM(Read Only Memory)920と、RAM(Random Access Memory)930とを含む。また、情報処理装置900は、補助記憶装置940と、出力装置950と、入力装置960と、ネットワークI/F970とを含む。CPU910と、ROM920と、RAM930と、補助記憶装置940と、出力装置950と、入力装置960と、ネットワークI/F970とは、バス980を介して相互に接続されている。
【0028】
CPU910は、情報処理装置900の各種動作を制御する中央演算装置である。例えば、CPU910は、情報処理装置900全体の動作を制御してもよい。ROM920は、CPU910で実行可能な制御プログラムやブートプログラムなどを記憶する。RAM930は、CPU910の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。
【0029】
補助記憶装置940は、各種データや各種プログラムを記憶する。補助記憶装置940は、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)に代表される不揮発性メモリ等のような、各種データを一時的または持続的に記憶可能な記憶デバイスにより実現される。
【0030】
出力装置950は、各種情報を出力する装置であり、ユーザに対する各種情報の提示に利用される。本実施形態では、出力装置950は、ディスプレイ等の表示デバイスにより実現される。出力装置950は、各種表示情報を表示させることで、ユーザに対して情報を提示する。ただし、他の例として、出力装置950は、音声や電子音等の音を出力する音響出力デバイスにより実現されてもよい。この場合には、出力装置950は、音声や電信等の音を出力することで、ユーザに対して情報を提示する。また、出力装置950として適用されるデバイスは、ユーザに対して情報を提示するために利用する媒体に応じて適宜変更されてもよい。なお、出力装置950が、各種情報の提示に利用される「出力部」の一例に相当する。
【0031】
入力装置960は、ユーザからの各種指示の受け付けに利用される。本実施形態では、入力装置960は、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力デバイスを含む。ただし、他の例として、入力装置960は、マイクロフォン等の集音デバイスを含み、ユーザが発話した音声を集音してもよい。この場合には、集音された音声に対して音響解析や自然言語処理等の各種解析処理が施されることで、この音声が示す内容がユーザからの指示として認識される。また、入力装置960として適用されるデバイスは、ユーザからの指示を認識する方法に応じて適宜変更されてもよい。また、入力装置960として複数種類のデバイスが適用されてもよい。
【0032】
ネットワークI/F970は、外部の装置とのネットワークを介した通信に利用される。なお、ネットワークI/F970として適用されるデバイスは、通信経路の種別や適用される通信方式に応じて適宜変更されてもよい。
【0033】
情報処理システム1を構成する各装置のCPU910は、当該装置のROM920または補助記憶装置940に記憶されたプログラムを当該装置のRAM930に展開し、このプログラムを実行する。これにより、図4に示す情報処理システム1の機能構成や、図5及び図6に示すシーケンス図で示された情報処理システム1の処理が実現される。
【0034】
以上、図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1を構成する情報処理装置900のハードウェア構成の一例について説明した。
【0035】
<機能構成>
図4を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示したブロック図である。図4に示す、管理サーバ100、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及びユーザ端末500は、図1において同様の符号が付された構成にそれぞれ対応している。また、ネットワークN1は、管理サーバ100、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及びユーザ端末500それぞれを接続するネットワークを模式的に示している。なお、図1を参照して前述したように、ネットワークN1の種別は特に限定されない。また、以降では、特に、管理サーバ100、ECサーバ200、配送管理サーバ300、及び拠点端末400の機能構成に着目して説明する。
【0036】
まず、ECサーバ200の機能構成について説明する。ECサーバ200は、通信部201と、受付部203と、通知部205と、管理部207とを含む。また、図4では図示していないが、ECサーバ200は、各種情報や各種データを記憶する記憶部を備えてもよい。
【0037】
通信部201は、ECサーバ200の各構成が、所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、管理サーバ100、配送管理サーバ300、及びユーザ端末500等)との間で情報やデータを送受信するための構成である。なお、通信部201を実現するためのデバイスは、情報やデータの送受信に利用されるネットワークの種別に応じて適宜変更されてもよい。具体的な一例として、ECサーバ200が他の装置と有線のネットワークを介して情報やデータの送受信を行う場合には、通信部201は、当該ネットワークの伝送路に相当するケーブルを接続するためのインタフェース等を含んでもよい。また、他の一例として、ECサーバ200が他の装置と無線のネットワークを介して情報やデータの送受信を行う場合には、通信部201は、使用する無線信号の周波数帯に応じたアンテナや変調器等を含んでもよい。なお、以降では、ECサーバ200の各構成が他の装置と情報やデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部201を介して情報やデータの送受信が行われるものとする。
【0038】
受付部203は、ECサーバ200が提供するサービスに関する各種手続きの受け付けを行う。具体的な一例として、受付部203は、ECサイトを介した商品の購入(注文)に係る各種手続きの受け付けを行ってもよい。この場合には、例えば、受付部203は、ネットワークN1を介してECサーバ200にアクセスしたユーザ端末500に対して、当該ユーザ端末500がECサイトのページをユーザに提示するための各種情報を配信してもよい。また、受付部203は、ユーザ端末500から商品の注文を受け付けてもよい。この際に、受付部203は、ECサイトを介してユーザにより指定された商品の購入手続きに関する各種情報(例えば、商品の識別情報、ユーザに関する情報、及び代金の支払方法に関する情報等)を、ユーザ端末500から取得してもよい。
【0039】
また、受付部203は、ECサイトを介してユーザから、当該ユーザが購入した商品の受け取りに利用する店舗の指定を受け付けてもよい。この際に、受付部203は、ECサイトを介してユーザに、商品の受け取りに利用可能な店舗の候補の一覧を提示してもよい。この場合には、受付部203は、商品の受け取りに利用可能な店舗の候補の一覧を、例えば、後述する管理サーバ100等からあらかじめ取得しておけばよい。
【0040】
受付部203は、受け付けた上記手続きに関する情報(例えば、上記手続きの受け付けに伴い取得した情報等)を管理部207に出力する。これにより、管理部207は、上記手続きに応じたユーザへのサービスの提供に係る各種状態を管理し、当該管理の結果に応じて当該サービスの提供に係る各種処理の実行を制御することも可能となる。
【0041】
また、受付部203は、上記手続きに関連するサービスに関する情報の通知を他の装置から受け付け、当該情報を管理部207に転送してもよい。具体的な一例として、受付部203は、購入された商品の返品に係る情報の通知を後述する管理サーバ100から受け付け、当該情報を管理部207に転送してもよい。これにより、管理部207は、ECサイトを介して購入手続きが行われた商品の返品が行われたことを認識することが可能となる。また、この場合には、管理部207は、返品が行われた商品に関して、返金に係る処理の管理を続けて実行してもよい。
【0042】
通知部205は、管理部207からの指示に応じて、ネットワークN1を介して他の装置に各種通知を行う。具体的な一例として、通知部205は、配送管理サーバ300に対して、商品の配送に係る配送依頼の通知を行ってもよい。また、通知部205は、商品を購入したユーザのユーザ端末500(換言すると、商品の注文を行ったユーザ端末500)に対して、当該商品の注文に関する各種情報の通知(例えば、商品の発送に係る通知等)を行ってもよい。
【0043】
管理部207は、ECサーバ200が提供するサービスに関する各種情報やデータの管理を行う。例えば、管理部207は、受付部203が受け付けた手続きに関する情報を当該受付部203から取得し、当該手続きに応じたユーザへのサービスの提供に係る各種状態の管理を行ってもよい。
具体的な一例として、管理部207は、受付部203から商品の購入手続きに関する各種情報を取得することで、ユーザへの当該商品の販売に関するサービスの提供に係る各種状態(例えば、商品の代金の支払い状況等)を管理することが可能となる。
また、管理部207は、受付部203から、ユーザから指定された商品の受け取り利用される店舗に関する情報を取得してもよい。これにより、管理部207は、購入された商品の配送先を管理することが可能となる。
【0044】
また、管理部207は、ユーザへのサービスの提供に係る各種状態の管理の結果に応じて、当該サービスの提供に係る各種処理の実行を制御してもよい。
具体的な一例として、管理部207は、商品の購入手続きに関する各種情報に基づき、購入された商品の配送に係る配送依頼の通知を通知部205に指示してもよい。この際に、管理部207は、当該商品の購入手続きに関連付けて、ユーザが商品の受け取りに利用する店舗の指定が行われている場合には、商品の配送先に当該店舗を指定してもよい。
【0045】
また、管理部207は、受付部203を介して他の装置から通知された情報を取得し、ユーザへのサービスの提供に係る各種状態の管理に当該情報を利用してもよい。
【0046】
次いで、配送管理サーバ300の機能構成について説明する。配送管理サーバ300は、通信部301と、受付部303と、通知部305と、管理部307とを含む。また、図4では図示していないが、配送管理サーバ300は、各種情報や各種データを記憶する記憶部を備えてもよい。
【0047】
通信部301は、配送管理サーバ300の各構成が、所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、管理サーバ100、ECサーバ200、及びユーザ端末500等)との間で情報やデータを送受信するための構成である。なお、ECサーバ200における通信部201と同様に、通信部301を実現するためのデバイスは、情報やデータの送受信に利用されるネットワークの種別に応じて適宜変更されてもよい。また、以降では、配送管理サーバ300の各構成が他の装置と情報やデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部301を介して情報やデータの送受信が行われるものとする。
【0048】
受付部303は、配送管理サーバ300が提供するサービスに関する各種手続きの受け付けを行う。具体的な一例として、受付部203は、荷物(例えば、購入された商品等)の配送に係る配送依頼を他の装置(例えば、ECサーバ200、管理サーバ100等)から受け付けてもよい。また、他の一例として、受付部203は、荷物の配送状況の通知に係る依頼を他の装置(例えば、ユーザ端末500)から受け付けてもよい。また、受付部303は、他の装置から各種情報の通知を受け付けてもよい。
【0049】
受付部303は、受け付けた上記手続きに関する情報を管理部307に出力する。これにより、管理部307は、上記手続きに応じたユーザへのサービスの提供に係る各種状態を管理し、当該管理の結果に応じて当該サービスの提供に係る各種処理の実行を制御することも可能となる。また、受付部303は、通知を受け付けた情報を管理部307に転送してもよい。
【0050】
通知部305は、管理部307からの指示に応じて、ネットワークN1を介して他の装置に各種通知を行う。具体的な一例として、通知部305は、管理部307からの指示に応じて、荷物の配送状況に関する情報を、当該管理部307から指定されたユーザ端末500に通知してもよい。
また、他の一例として、通知部305は、管理部307からの指示に応じて、荷物(購入された商品)の配送予定に関する情報を、管理サーバ100に通知してもよい。これにより、例えば、管理サーバ100は、ECサイトを介して購入された商品の配送先や、当該商品が配送される日時を管理することが可能となる。
【0051】
管理部307は、配送管理サーバ300が提供するサービスに関する各種情報やデータの管理を行う。具体的な一例として、管理部307は、受付部303が配送依頼を受け付けた荷物の配送に係る各種状態の管理を行ってもよい。
また、管理部307は、ユーザへのサービスの提供に係る各種状態の管理の結果に応じて、当該サービスの提供に係る各種処理の実行を制御してもよい。具体的な一例として、管理部307は、荷物の配送状況の通知に係る依頼が受け付けられた場合に、依頼元に対する荷物の配送状況に関する情報の通知を通知部305に指示してもよい。
【0052】
次いで、拠点端末400の機能構成について説明する。拠点端末400は、通信部401と、通知部403と、管理部405と、記憶部407とを含む。また、拠点端末400は、読取部409を含んでもよい。
【0053】
通信部401は、拠点端末400の各構成が、所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、管理サーバ100等)との間で情報やデータを送受信するための構成である。なお、ECサーバ200における通信部201と同様に、通信部401を実現するためのデバイスは、情報やデータの送受信に利用されるネットワークの種別に応じて適宜変更されてもよい。また、以降では、拠点端末400の各構成が他の装置と情報やデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部401を介して情報やデータの送受信が行われるものとする。
【0054】
記憶部407は、拠点端末400の各部が処理を実行するためのデータやプログラムを記憶する記憶領域である。また、記憶部407は、拠点端末400の各部が生成した情報やデータを記憶してもよい。
例えば、記憶部407は、拠点端末400が割り当てられた店舗に関する情報を記憶してもよい。具体的な一例として、記憶部407は、拠点端末400が割り当てられた店舗で提供されるサービス(特に、商品に関するサービス)に関連する情報を記憶してもよい。店舗で提供されるサービスに関連する情報としては、例えば、商品の試着に利用される試着室の空き状況に関する情報や、商品の手直しに係る依頼の受け付け状況に関する情報等が挙げられる。
【0055】
通知部403は、管理部405からの指示に応じて、ネットワークN1を介して他の装置に各種通知を行う。具体的な一例として、通知部403は、拠点端末400が割り当てられた店舗に関する情報を他の装置(例えば、管理サーバ100)に通知してもよい。また、他の一例として、通知部403は、拠点端末400が割り当てられた店舗に配送された商品に関する情報や、当該店舗における当該商品の保管状況(例えば、保管期間や、商品の引き渡しが行われたか否か等)に関する情報を、他の装置に通知してもよい。
【0056】
読取部409は、配送された商品に関する情報の読み取りを行い、読み取った情報を管理部405に通知する。
具体的な一例として、読取部409は、バーコードリーダーにより実現されてもよい。この場合には、店舗に配送された商品(または、梱包された商品)に付されたバーコードを読み取り、読み取り結果に応じて取得される当該商品に関する情報を管理部405に通知してもよい。もちろん上記はあくまで一例であり、読取部409による読み取りの対象となる情報の種別は、当該情報に基づき商品に関する情報を取得することが可能であれば特に限定されない。また、読み取りの対象となる情報の種別に応じて、読取部409の少なくとも一部の構成(特に、情報の読み取りに係る構成)が適宜変更されてもよい。
また、上記商品に関する情報としては、例えば、商品の識別に利用される識別情報、商品を購入したユーザに関する情報、商品の販売元(EC事業者)に関する情報等が挙げられる。
なお、読取部409により読み取られる情報については、少なくとも商品の識別に利用される識別情報(例えば、商品ごとの識別情報や、配送手続き単位の識別情報等)が含まれていればよく、他の情報については他の装置(例えば、管理サーバ100)で管理されていてもよい。この場合には、当該他の装置は、上記識別情報に関連付けて、商品の販売及び受け渡しに係る各種情報の管理を行ってもよい。商品の販売及び受け渡しに係る各種情報としては、例えば、商品の詳細に関する情報、商品を購入したユーザに関する情報、商品の販売元に関する情報、商品の配送先の店舗に関する情報、及び商品の配送予定に関する情報等が挙げられる。
【0057】
管理部405は、拠点端末400が割り当てられた店舗でのユーザへのサービスの提供に係る各種情報やデータの管理を行う。具体的な一例として、管理部405は、上記店舗に配送された商品に関する情報を取得することで、当該店舗への当該商品の配送を認識することで、当該店舗における当該商品の保管状況を管理してもよい。また、管理部405は、管理サーバ100に対する上記店舗での商品の保管状況に関する情報の通知を通知部403に指示してもよい。これにより、管理サーバ100は、上記店舗における商品の保管状況を認識することが可能となる。
なお、管理部405は、上記店舗に配送された商品に関する情報を、例えば、読取部409から取得してもよい。また、他の一例として、管理部405は、拠点端末400の入力部(図示を省略する)を介して上記店舗の関係者(例えば、店員)が入力した情報に基づき、当該店舗に配送された商品に関する情報を取得してもよい。
また、前述したように、商品の販売及び受け渡しに係る各種情報が、他の装置(例えば、管理サーバ100)により管理されていてもよい。この場合には、管理部405は、上記店舗に配送された商品に関する情報として、少なくとも商品の識別に利用される識別情報を取得すればよく、当該識別情報に基づき、商品の保管状況の管理や、商品の保管状況に関する情報の通知に係る指示を行えばよい。この場合には、店舗側において、当該店舗に配送された荷物の中身(商品)に関する情報の管理や、当該荷物の中身である商品を購入したユーザに関する情報や、当該商品の販売元に関する情報の管理が行われなくてもよい。
【0058】
また、管理部405は、拠点端末400が割り当てられた店舗への商品の配送を認識した場合に、当該店舗における当該商品の保管期間を設定してもよい。具体的な一例として、管理部405は、上記店舗に上記商品が配送された日時を基準とした所定の長さの期間を、当該店舗における当該商品の保管期間として設定してもよい。この場合には、管理部405は、上記店舗での商品の保管状況に関する情報の少なくとも一部として、設定した保管期間に関する情報が管理サーバ100に通知されるように、通知部403に対して当該情報の通知に係る指示を行ってもよい。
また、他の一例として、管理サーバ100が、上記店舗における上記商品の保管期間の設定を行ってもよい。この場合には、管理部405は、管理サーバ100が上記店舗における上記商品の保管期間の決定に利用される情報(例えば、店舗に商品が配送された日時等)が当該管理サーバ100に通知されるように、通知部403に対して当該情報の通知に係る指示を行ってもよい。
【0059】
次いで、管理サーバ100の機能構成について説明する。管理サーバ100は、ECサーバ200、配送管理サーバ300、及び拠点端末400と連携し、図1を参照して説明したサービスの提供に係る一連の手続きの管理を行う。具体的には、管理サーバ100は、ECサイトで購入された商品が指定された店舗に配送され、当該店舗にて当該商品のユーザへの受け渡しが行われるまでの一連の手続きの状態の管理や、当該状態に応じた他の装置への情報の通知等を行う。なお、以降の説明では、管理サーバ100が管理の対象とする上記一連の手続き、すなわち、ECサイトで購入された商品が指定された店舗に配送され、当該店舗にて当該商品のユーザへの受け渡しが行われるまでの一連の手続きを、便宜上「商品の販売及び受け渡しに係る一連の手続き」とも称する。
【0060】
管理サーバ100は、通信部101と、受付部103と、通知部105と、管理部107と、記憶部109とを含む。
【0061】
通信部101は、管理サーバ100の各構成が、所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及びユーザ端末500等)との間で情報やデータを送受信するための構成である。なお、ECサーバ200における通信部201と同様に、通信部101を実現するためのデバイスは、情報やデータの送受信に利用されるネットワークの種別に応じて適宜変更されてもよい。また、以降では、管理サーバ100の各構成が他の装置と情報やデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部101を介して情報やデータの送受信が行われるものとする。
【0062】
記憶部109は、管理サーバ100の各部が処理を実行するためのデータやプログラムを記憶する記憶領域である。また、記憶部109は、管理サーバ100の各部が生成した情報やデータを記憶してもよい。
例えば、記憶部109は、商品の販売及び受け渡しに係る一連の手続きの管理に利用する各種情報やデータを記憶する。
【0063】
受付部103は、商品の販売及び受け渡しに係る一連の手続きのうちの少なくとも一部の手続きの受け付けや、当該一連の手続きの管理に利用する情報の通知の受け付けを行う。
具体的な一例として、受付部103は、配送管理サーバ300から、荷物(購入された商品)の配送予定に関する情報の通知を受け付けてもよい。
【0064】
また、他の一例として、受付部103は、拠点端末400から、対応する店舗に関する情報(例えば、当該店舗で提供されるサービスに関連する情報)の通知を受け付けてもよい。また、受付部103は、拠点端末400から、対応する店舗に配送された商品に関する情報や、当該店舗における当該商品の保管状況(例えば、配送日、保管期間、商品の引き渡しが行われたか否か等)に関する情報の通知を受け付けてもよい。
【0065】
また、他の一例として、受付部103は、商品を購入したユーザのユーザ端末500から、当該商品を保管する店舗において当該商品に関連して提供されるサービスに関する各種手続きを受け付けてもよい。具体的な一例として、受付部103は、商品を保管する店舗における当該商品の試着の予約を、当該商品を購入したユーザのユーザ端末500から受け付けてもよい。
【0066】
受付部103は、上記手続きを受け付けた場合に、当該手続きに関する情報を管理部107に出力する。また、受付部103は、情報の通知を受け付けた場合に、当該情報を管理部107に転送してもよい。
【0067】
通知部105は、管理部107からの指示に応じて、ネットワークN1を介して他の装置に各種通知を行う。
具体的な一例として、通知部105は、店舗に配送された商品の当該店舗における保管状況に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先(例えば、購入したユーザのユーザ端末500)に通知してもよい。
【0068】
また、他の一例として、通知部105は、商品が配送された店舗における、当該商品に関して提供されるサービス(例えば、商品の試着や商品の手直し等)に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先に通知してもよい。
【0069】
また、他の一例として、通知部105は、ECサーバ200に対して、商品の配送先の候補となる店舗に関する情報(例えば、店舗の一覧等)を通知してもよい。これにより、ECサーバ200は、商品を購入するユーザに対して、当該商品の受け渡しが可能な店舗の候補をユーザに提示し、当該ユーザから商品の受け渡しに利用する店舗の指定を受け付けることが可能となる。
また、通知部105は、店舗に配送された商品の状況(例えば、手直しが依頼されたか否かや、ユーザへの受け渡しが行われたか否か等)に関する情報を、当該商品の販売元に対応するECサーバ200に通知してもよい。
【0070】
管理部107は、商品の販売及び受け渡しに係る一連の手続きにおける各種情報やデータの管理や、当該一連の手続きのうち少なくとも一部の手続きに関する処理の制御等を行う。
例えば、管理部107は、受付部103が配送管理サーバ300から通知を受け付けた、商品(荷物)の配送状況に関する情報に基づき、ユーザがECサイトを介して注文した商品の配送状況(例えば、指定された店舗に配送されたか否か)を認識する。また、管理部107は、受付部103が拠点端末400から通知を受け付けた、対応する店舗における当該商品の保管状況に関する情報に基づき、当該店舗での当該商品の保管状況(配送日、保管期間、商品の引き渡しが行われたか否か等)を認識する。以上のようにして、管理部107は、他の装置(例えば、配送管理サーバ300や拠点端末400)からの通知に基づき、ECサイトを介してユーザが購入した商品の状況を管理する。
【0071】
また、管理部107は、ECサイトを介してユーザが購入した商品の状況の管理結果に応じて、当該商品に関連して店舗において提供されるサービスに関する各種管理を行ってもよい。
例えば、管理部107は、受付部103が拠点端末400から通知を受け付けた、対応する店舗に関する情報に基づき、当該店舗でユーザの受け渡しが行われる商品に関連して当該店舗が提供可能なサービスや、当該サービスを提供可能な日時を認識してもよい。そして、管理部107は、上記認識の結果に基づき、上記店舗が提供可能なサービスをユーザが利用するための手続きに係る管理を行ってもよい。
【0072】
具体的な一例として、管理部107は、店舗が備える試着室を利用してユーザが商品の試着を行うための手続きに係る管理を行ってもよい。この場合には、例えば、管理部107は、対応する店舗における商品の保管期間と、当該店舗における当該保管期間中の試着室の空き状況と、に基づき、当該商品の試着が可能な日時の候補を特定してもよい。また、管理部107は、商品を注文したユーザのユーザ端末500に対する、当該商品の試着が可能な日時の候補に関する情報の通知を通知部105に指示してもよい。そして、管理部107は、受付部103を介して、当該ユーザからの指示に基づく当該ユーザ端末500からの当該商品の試着に係る予約を受け付けてもよい。また、この際に、管理部107は、対応する店舗に割り当てられた拠点端末400に対する、受け付けた当該予約に関する情報の通知を通知部105に指示してもよい。
同様にして、管理部107は、店舗がユーザに提供している商品の手直しに係る依頼の受け付け状況と、当該店舗における配送された商品の保管期間と、に基づき、当該配送された商品の手直しに関する手続きの管理を行ってもよい。
【0073】
また、管理部107は、店舗に配送された商品の返品に係る各種管理を行ってもよい。具体的には、管理部107は、受付部103を介して拠点端末400から通知される情報に基づき、対応する店舗において商品の返品が行われたことを認識してもよい。この場合には、管理部107は、返品された商品の販売元のEC業者に対応するECサーバ200に対する当該商品が返品された旨を示す情報の通知を通知部105に指示してもよい。また、管理部107は、返品された商品が販売元のEC業者に返送されるように、配送管理サーバ300に対する当該商品の配送依頼の通知を通知部105に指示してもよい。
【0074】
以上、図4を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例について説明した。なお、図4に示す例はあくまで一例であり、必ずしも本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を限定するものではない。具体的な一例として、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及び管理サーバ100のうち、2以上の装置の機能が1つの装置により実現されてもよい。
また、他の一例として、ECサーバ200、配送管理サーバ300、拠点端末400、及び管理サーバ100のうち、少なくともいずれかの装置に対応する機能が、複数の装置が協働することで実現されてもよい。具体的な一例として、一部の装置の一連の機能のうち、一部の機能に相当する処理が、当該装置とは異なる他の装置により実行されてもよい。また、他の一例として、少なくとも一部の装置の一連の機能のうち、少なくとも一部の機能の処理の実行に係る負荷が、複数の装置に分散されてもよい。
【0075】
<処理>
図5及び図6を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例について説明する。図5及び図6は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。なお、図5及び図6では、情報処理システム1の特徴をよりわかりやすくするために、販売対象の商品として被服を想定し、ECサイトを介して注文された被服のユーザへの受け渡しを、注文時に指定された店舗で行う場合に着目した処理の一例を示している。
【0076】
S101において、管理サーバ100(通知部105)は、ECサーバ200に対して、ユーザが商品の受け取りに利用可能な店舗(すなわち、ユーザへの商品の受け渡しが可能な店舗)の候補に関する情報を通知する。これにより、ECサーバ200は、ユーザに対して商品の受け取りに利用可能な店舗の一覧を提示し、当該ユーザから商品の受け取りに利用する店舗の指定を受け付けることが可能となる。
【0077】
S103において、ECサーバ200(受付部203)は、ECサイトを介したユーザからの指定に基づき、ユーザ端末500から商品の注文を受け付ける。また、この際に、ECサーバ200は、ECサイトを介したユーザからの指定に基づき、当該ユーザ端末500から、注文を受け付けた商品の受け取りに利用する店舗の指定を受け付ける。なお、S103の処理のうち、特に店舗の指定の受け付けに係る部分が、第1の受付処理の一例に相当する。
S105において、ECサーバ200(通知部205)は、所望の配送業者の配送管理サーバ300に対して、注文を受け付けた商品の配送に係る配送依頼の通知を行う。また、この際に、ECサーバ200は、商品の注文の受け付けに際してユーザにより指定された店舗を、当該商品の配送先として指定する。
また、商品の出荷に係る手続きの完了後に、S107において、ECサーバ200(通知部205)は、当該商品の購入元となるユーザのユーザ端末500に対して、当該商品の発送に係る通知を行う。
【0078】
配送管理サーバ300(通知部305)は、商品の配送依頼を受け付けた後は、S109の処理として示すように、当該商品の購入元となるユーザのユーザ端末500に対して当該商品の配送状況に関する情報の通知を行う。具体的な一例として、配送管理サーバ300は、商品の配送依頼を受け付けた後に、ユーザ端末500から当該商品の配送状況の通知に係る依頼を受け付けた場合に、当該ユーザ端末500に対して当該商品の配送状況に関する情報の通知を行ってもよい。
また、配送管理サーバ300(通知部305)は、商品の配送依頼を受け付けると、S111の処理として示すように、管理サーバ100に対して、当該商品の配送予定(例えば、指定された店舗に商品が配送される日時等)に関する情報の通知を行う。
【0079】
EC事業者から発送された商品がユーザにより指定された店舗に配送されると、当該店舗に割り当てられた拠点端末400により、当該商品に関する情報の取得が行われる。具体的な一例として、拠点端末400は、商品に付された情報(例えば、バーコード)を読取部409(例えば、バーコードリーダー)で読み取ることで、当該商品に関する情報を取得してもよい。そして、拠点端末400(通知部403)は、商品に関する情報の取得後は、所望の契機で管理サーバ100に対して当該商品の保管状況に関する情報の通知を行う。
具体的な一例として、拠点端末400は、店舗に配送された商品に関する情報を取得すると、S113の処理として示すように、当該商品が店舗で保管されていることを示す情報を管理サーバ100に通知する。これにより、管理サーバ100(管理部107)は、上記店舗における上記商品の保管状況を管理することが可能となる。なお、S113の処理のように、管理サーバ100が拠点端末400から商品の保管状況に関する情報を受け付ける処理が、第2の受付処理の一例に相当する。
【0080】
S115において、管理サーバ100は、拠点端末400からの商品の保管状況に関する通知に基づき、当該商品の配送を行った配送業者の配送管理サーバ300との間で、当該商品の保管状況に関する情報の共有を行う。具体的な一例として、管理サーバ100(通知部105)は、配送管理サーバ300に対して、拠点端末400から取得した商品の保管状況に関する情報を転送してもよい。また、管理サーバ100(受付部103)は、配送管理サーバ300から上記商品の配送状況に関する情報(例えば、店舗への商品の配送が完了したことを示す情報)を取得してもよい。以上のようにして、管理サーバ100及び配送管理サーバ300のそれぞれは、商品が配送された店舗における当該商品の保管状況を認識する。
これにより、例えば、配送管理サーバ300(通知部305)は、S117の処理として示すように、商品の購入元となるユーザのユーザ端末500に対して、当該商品の配送が行われた店舗における当該商品の保管状況に関する情報を通知することが可能となる。同様に、管理サーバ100(通知部105)は、S119の処理として示すように、商品の購入元となるユーザのユーザ端末500に対して、当該商品の配送が行われた店舗における当該商品の保管状況に関する情報を通知することが可能となる。なお、S117やS119の処理が、店舗における商品の保管状況に関する情報を、商品の購入元に応じた通知先(例えば、商品を購入したユーザのユーザ端末500)に通知する通知処理の一例に相当する。
【0081】
また、S121において、拠点端末400(通知部403)は、対応する店舗に関する情報の少なくとも一部として、当該店舗における試着室の空き状況に関する情報(換言すると、商品に関連して店舗で提供されるサービスに関する情報)を管理サーバに通知する。
S123において、管理サーバ100(通知部105)は、拠点端末400から取得した対応する店舗に関する情報に基づき、商品の購入元となるユーザのユーザ端末500に対して、当該商品を保管する当該店舗における試着室の空き状況を通知する。
また、S125において、管理サーバ100(受付部103)は、上記ユーザ端末500から、上記店舗における商品の試着の予約を受け付ける。また、この際に、管理サーバ100(受付部103)は、当該ユーザ端末500から、当該商品の手直しに関する予約を受け付けてもよい。このような状況が想定される場合には、S123において、管理サーバ100(通知部105)は、上記店舗における商品の手直しの受け付け状況に関する情報を、上記ユーザ端末500にあらかじめ通知してもよい。なお、S125の処理が、商品の保管状況に応じて、当該商品に関して店舗において提供されるサービス(例えば、商品の試着や手直し等)に関連する手続きを受け付ける第3の受付処理の一例に相当する。
【0082】
また、管理サーバ100(通知部105)は、S127の処理として示すように、所望の契機で、商品の販売元となるEC事業者のECサーバ200に対して、店舗に配送された商品の状況に関する情報を通知する。これにより、EC事業者は、管理サーバ100からECサーバ200に通知された情報に基づき、販売された商品に対して手直しが依頼されたか否かや、ユーザへの当該商品の受け渡しが行われたか否か等を認識することが可能となる。
【0083】
また、店舗で保管された商品のユーザへの引き渡しが完了すると、当該店舗に割り当てられた拠点端末400(通知部403)は、S129の処理として示すように、管理サーバ100に対してユーザへの商品の引き渡しが行われたことを示す情報を通知する。具体的な一例として、拠点端末400は、入力部を介した店舗の関係者(店員等)からの指示に基づき、管理サーバ100に対して上記通知を行ってもよい。これにより、管理サーバ100(管理部107)は、ユーザが店舗に配送された商品を受け取ったことを認識することが可能となる。
また、この際に、拠点端末400(通知部403)は、商品の受け取りを行ったユーザに関する情報を、管理サーバ100に通知してもよい。これにより、管理サーバ100(管理部405)は、どのような商品が、どのようなユーザに購入されたかを管理することが可能となる。
また、管理サーバ100(通知部105)は、商品の販売元となるEC事業者のECサーバ200に対して、ユーザへの商品の引き渡しが行われたことを示す情報を通知してもよい。また、他の一例として、管理サーバ100は、ECサーバ200への明示的な通知に限らず、他の方法によりEC事業者に対して当該EC事業者が販売した商品の状況(例えば、引き渡しが行われたか否か等)に関する情報を提供してもよい。具体的な一例として、管理サーバ100は、EC事業者に対して、当該EC事業者が販売した商品の状況に関する情報を所定のWebサイト等を介して公開することで、EC事業者に対して商品の状況に関する情報を提供してもよい。
【0084】
続いて、図6を参照して、店舗に配送された商品の受け取りが行われずに(すなわち、商品の注文がキャンセルされ)当該商品の返品が行われた場合や、受け取りが行われた商品のうち少なくとも一部がその後に返品された場合の処理について説明する。なお、図6に示すS113~S127の処理については、図5において同様の符号が付された処理に相当するため、詳細な説明は省略する。
【0085】
商品が配送された店舗において当該商品の返品に係る手続きが受け付けられると、当該店舗に割り当てられた拠点端末400(通知部403)は、S131の処理として示すように、管理サーバ100に対して商品の返品が行われたことを示す情報を通知する。具体的な一例として、拠点端末400は、入力部を介した店舗の関係者(店員等)からの指示に基づき、管理サーバ100に対して上記通知を行ってもよい。これにより、管理サーバ100(管理部107)は、上記店舗において配送された商品が返品されたことを認識することが可能となる。
また、この際に、拠点端末400(通知部403)は、商品の返品の手続きを行ったユーザに関する情報を、管理サーバ100に通知してもよい。これにより、管理サーバ100(管理部405)は、どのような商品について、どのようなユーザから返品が行われたかを管理することが可能となる。
【0086】
S133において、管理サーバ100(通知部105)は、返品が行われた商品の販売元となるEC事業者のECサーバ200に対して、当該商品の返品が行われた旨を通知する。これにより、EC事業者は、販売した商品の返品が行われたことを認識することが可能となる。
【0087】
また、S135において、管理サーバ100(通知部105)は、所望の配送業者の配送管理サーバ300に対して、返品が行われた店舗への当該商品の集荷に係る依頼を通知する。この通知を受けて、当該配送業者は、上記店舗に対して返品が行われた商品の集荷を行い、当該商品を販売元となるEC事業者に配送することとなる。なお、S135の処理が、所定の配送業者に対して店舗への商品の集荷依頼を送信する集荷依頼送信処理の一例に相当する。また、店舗と配送業者との間の商品の配送に係る手続きについては、必ずしも上述した管理サーバ100からの配送管理サーバ300への配送依頼に基づく手続きには限定されない。具体的な一例として、店舗からの電話やメール等により配送業者に対して商品の配送依頼が行われてもよい。また、他の一例として、店舗と配送業者との間の事前の取り決めに応じて、定期的に集荷が行われてもよい。
また、上記配送業者の配送管理サーバ300は、S137の処理として示すように、所望の契機で、集荷した商品の配送状況に関する情報を管理サーバ100に通知する。これにより、管理サーバ100(管理部107)は、返品された商品の販売元となるEC事業者への当該商品の返送に係る状況を認識することが可能となる。
同様に、上記配送業者の配送管理サーバ300は、S139の処理として示すように、所望の契機で、集荷した商品の販売元となるEC事業者のECサーバ200に対して、当該商品の配送状況に関する情報を通知してもよい。これにより、当該EC事業者は、返品が行われた商品の返送に係る状況を認識することが可能となる。
【0088】
以上、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例について説明した。
【0089】
<むすび>
以上のように、本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、第1の受付手段と、第2の受付手段と、通知手段と、第3の受付手段と、を備える。第1の受付手段は、ネットワークを介して注文された商品の受け取りに係る店舗の指定を受け付ける。第2の受付手段は、上記商品の上記店舗への配送状況に応じて、上記店舗における上記商品の保管に関する通知を受け付ける。通知手段は、上記通知に基づき上記店舗における上記商品の保管状況に関する情報を、当該商品の購入元に応じた通知先に通知する。第3の受付手段は、前記保管状況に応じて、前記商品に関して前記店舗において提供されるサービスに関連する手続きを受け付ける。
【0090】
以上のような構成により、本実施形態に係る情報処理システムに依れば、電子商取引の適用に伴う利点(例えば、商品の閲覧や注文に係る利便性の向上)を活かし、かつユーザに対する当該商品に関するサービスの提供をより好適な態様で実現することが可能となる。また、管理サーバ100において、ECサイトを介して購入された商品が指定された店舗に配送され、当該店舗にて当該商品の受け取りが行われるまでの一連の手続きの流れを管理することが可能となる。これにより、例えば、商品の販売、商品の配送、及び商品の保管等の各手続きにおける商品の情報を、管理サーバ100において紐づけることが可能となるため、これらの一連の手続きを通して、当該商品を共通の識別情報に基づき管理することも可能となる。
【0091】
なお、上記では、本実施形態に係る情報処理システムの特徴をよりわかりやすくするために、商品として被服や靴等を想定し、店舗においてユーザに提供するサービスとして商品の試着や手直しを想定した場合の一例について説明した。一方で、上記は必ずしも本実施形態に係る情報処理システムの適用先を限定するものではない。すなわち、ユーザがECサイト等を介して注文した商品を所望の店舗で受け取る際に、当該商品に関連するサービスをユーザに提供することが可能であれば、対象となる商品の種別や、店舗で提供されるサービスの種別は特に限定されない。また、対象となる商品の種別に応じて、店舗で提供されるサービスの種別が適宜変更されてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0092】
1 情報処理システム
100 管理サーバ
103 受付部
105 通知部
107 管理部
200 ECサーバ
300 配送管理サーバ
400 拠点端末
403 通知部
405 管理部
409 読取部
500 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6