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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】デュアル・パワーI/O送信機
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/0175 20060101AFI20240227BHJP
   G11C 7/10 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
H03K19/0175 220
H03K19/0175 290
G11C7/10 460
G11C7/10 405
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020571772
(86)(22)【出願日】2019-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 US2019039976
(87)【国際公開番号】W WO2020068239
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】16/147,634
(32)【優先日】2018-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(74)【代理人】
【識別番号】100112759
【弁理士】
【氏名又は名称】藤村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカトラム,ハリプラサト
(72)【発明者】
【氏名】モストファ,モハメド
(72)【発明者】
【氏名】インティ,ラジェシュ
(72)【発明者】
【氏名】チュヨン,ロジャー ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】マーティン,アーロン
(72)【発明者】
【氏名】モザク,クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】カッパンガントゥラ,パヴァン クマール
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,シェン-パオ
(72)【発明者】
【氏名】マンスーリ,モジュガン
(72)【発明者】
【氏名】ジャウッシ,ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】シュリダラン,ハリシャンカール
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0227540(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0243621(US,A1)
【文献】特表2016-525302(JP,A)
【文献】特表2003-515259(JP,A)
【文献】特開平07-320484(JP,A)
【文献】米国特許第06081152(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C7/00-8/20
11/00
14/00
H03K19/00
19/01-19/082
19/094-19/096
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電源を提供する第1電源レール;
第2及び第3電源を提供する第2及び第3電源レールであって、前記第1電源は前記第2及び第3電源よりも高い、第2及び第3電源レール;
前記第1及び第2電源レールに結合された第1ドライバ回路であって、トランジスタの第1スタックと、前記第1スタックのトランジスタとは逆の導電性のトランジスタの第2スタックとを備え、前記第1スタックは、前記第1電源レール及び前記第2電源レールと第3共通ノードとの間にあり、前記第2スタックは、前記第3共通ノードとグランドとの間にある、第1ドライバ回路
前記第3電源レールに結合され、パッドに結合された抵抗デバイスを介して前記第1ドライバ回路の前記第3共通ノードに結合された第2ドライバ回路であって、トランジスタの第3スタックと、前記第3スタックのトランジスタとは逆の導電性のトランジスタの第4スタックとを備え、前記第3スタックは前記第3電源レールと第6共通ノードとの間にあり、前記第4スタックは前記第6共通ノードとグランドとの間にある、第2ドライバ回路;及び
前記第1電源レールと前記第2ドライバ回路とに結合され、前記パッドに対するプルアップ回路を形成する、N型導電性のトランジスタのスタック;
を備え、前記第1電源の電圧レベル、前記第2電源の電圧レベル、及び前記第3電源の電圧レベルはグランドより大きい、装置。
【請求項2】
記トランジスタの第1スタックは、
第1共通ノードと前記第1電源レールとの間にある第1トランジスタ
前記第1共通ノードと前記第3共通ノードとの間にある第2トランジスタ;及び
前記第1共通ノード前記第2電源レールとの間にある第3トランジスタを含み、
前記トランジスタの第2スタックは、
第2共通ノードと前記第3共通ノードとの間にある第4トランジスタ及び
前記第2共通ノードとグランドとの間にある第5トランジスタ;及び
前記第2共通ノード前記第2電源レールとの間にある第6トランジスタを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
記トランジスタの第3スタックは、
第4共通ノードと前記第3電源レールとの間にある第7トランジスタ;及び
前記第4共通ノードと前記第6共通ノードとの間にある第8トランジスタを含み、
前記トランジスタの第4スタックは、
第5共通ノードと前記第6共通ノードとの間にある第9トランジスタ
前記第5共通ノードとグランドとの間にある第10トランジスタ;及び
前記第共通ノードと前記抵抗デバイスとの間にある第11トランジスを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1トランジスタのゲート端子は、プルアップ・プリドライバ回路からのデータ入力に結合され;
前記第2トランジスタのゲート端子は、前記プルアップ・プリドライバ回路からの第1バイアスに結合され;及び
前記第3トランジスタのゲート端子は、プルダウン・プリドライバ回路からの第1イネーブル入力に結合されている、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記第4トランジスタのゲート端子は、NMOSプルアップ・プリドライバ回路からの第2バイアスに結合され;
前記第5トランジスタのゲート端子は、プルダウン・プリドライバ回路からの第2データ入力に結合され;及び
前記第トランジスタのゲート端子は、前記プルダウン・プリドライバ回路からの第2イネーブル入力に結合されている、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記第7トランジスタのゲート端子は、プルアップ・プリドライバ回路からの第3データ入力に結合され;
前記第8トランジスタのゲート端子は、前記プルアップ・プリドライバ回路からの第3バイアスに結合されている、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記第9トランジスタのゲート端子は、プルダウン・プリドライバ回路からの第4バイアスに結合され;
前記第10トランジスタのゲート端子は、前記プルダウン・プリドライバ回路からの第4データ入力に結合され;
前記第11トランジスタのゲート端子は、プルアップ・プリドライバ回路からの第3イネーブル入力に結合されている、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記トランジスタの第1スタックはp型トランジスタを備える、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記トランジスタの第3スタックはp型トランジスタを備える、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記N型導電性のトランジスタのスタックは、前記抵抗デバイスを介して前記第1ドライバ回路に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1ドライバ回路はDDRドライバ回路を備え、前記第2ドライバ回路はLPDDRドライバ回路を備える、請求項1~10のうちの何れか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
優先権
本願は、2018年9月29日付で出願された米国特許出願第16/147,634号「Dual Power I/O Transmitter」の継続出願に関連し、その全体が参照により組み込まれる。
背景
【0002】
次世代メモリ(DDR-Double Data Rate)技術(例えば、LP4x、DDR5、LP5など)は、より小さな面積及びより低い電力を目的としている。それに伴い、入力/出力(I/O)供給電圧は(例えば、約0.3V、0.6Vなど)に低下しつつある。このような低いI/O電圧では、従来のドライバ(例えば、p型金属酸化物半導体(PMOS)プルアップ及びn型MOS(NMOS)プルダウン)は、面積及び電力のために使用されない可能性があり(一部のプロセス・ノード・コーナーでは機能しないことさえあり得る)、なぜなら例えばPMOSプルアップがオーバー・ドライブの問題(例えば、Vgsが小さくなる)に出くわす可能性があるからである。更に、再利用性の観点から、同じ物理的設計(PHY)を使用して、高電圧DDR4(例えば、約1.2V以上の電圧レベル)及び低電圧LP4x/LP5、DDR5(例えば、約0.3Vの電圧レベル)の両方をサポートするためのコンボ送信機(combo transmitters)を有することが望ましい。1.2V電源で薄いゲート・デバイスを用いるEoS(静電オーバーストレス)に対処するために、スタックされたデバイスが使用されるが、これはPMOSプルアップのオーバー・ドライブ問題を更に悪化させてしまう。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の実施形態は、以下に与えられる詳細な説明から及び本開示の様々な実施形態の添付の図面から、より完全に理解されるであろうが、これらは、本開示を特定の実施形態に限定するように使用されるべきではなく、説明及び理解のみのためであるに過ぎない。
【0004】
図1】メモリ/コントローラ・インターフェースの概略を示す。
【0005】
図2】本発明の一部の実施形態に従うスタックドPオーバーN設計によるメモリ・コントローラ送信機の概略を示す。
【0006】
図3】本開示の一部の実施形態によるダブル・データ・レート(DDR)ドライバ回路の概略図を示す。
【0007】
図4】本開示の一部の実施形態による低電力ダブル・データ・レート(LPDDR)ドライバ回路の概略を示す。
【0008】
図5】本開示の一部の実施形態によるプルアップ・プリドライバの概略を示す。
【0009】
図6A】2つの異なる従来の送信機出力段のトポロジを示す。
図6B】2つの異なる従来の送信機の出力段のトポロジを示す。
【0010】
図7】は一部の実施形態によるpn-over-n送信機の出力段を示す。
【0011】
図8A】様々な出力段のトポロジをテストするためのテスト機構を示す。
【0012】
図8B】n-n、p-n、及びpn-nトポロジに対するパルス応答出力を示す。
【0013】
図9A】一部の実施形態に従った、3つのプロセス・コーナーにわたる出力段のプルアップ及びプルダウン・インピーダンスのレイアウト後のシミュレーション結果を示す。
図9B】一部の実施形態に従った、3つのプロセス・コーナーにわたる出力段のプルアップ及びプルダウン・インピーダンスのレイアウト後のシミュレーション結果を示す。
【0014】
図10】一部の実施形態による、メモリ・コントローラ送信機を使用するデータ・サーバー・マシン及びモバイル・コンピューティング・プラットフォームを示す。
【0015】
図11】本開示の一部の実施形態によるメモリ・コントローラ送信機を使用するスマート・デバイス又はコンピュータ・システム又はSoC(システム・オン・チップ)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
LPDDRx対応の送信機出力段の現在の実装は、送信機のプルアップ及びプルダウンのインピーダンスを達成するために、デバイス・オン抵抗(R_on)及び抵抗の組み合わせ(例えば、約25%のデバイス及び約75%の抵抗)を使用する。プルアップ及びプルダウン・インピーダンスに対する25%の寄与を実現するために、大きなデバイスが使用される。これらの大きなデバイスは、送信機出力段に結合される入力-出力(I/O)パッドで増加した容量を生じる結果となる。増加したパッド容量は、送信機の動作可能な最大データ・レートを制限する(現在のLPDDRx製品は、高々3.2ギガビット/秒(Gb/s)で動作することに留意されたい)。更に、送信機出力段(例えば、クライアント・セグメントに対するもの)のLPDDRx構成は、広範囲の電力供給電圧(例えば、約0.3V~約0.7Vの間のVddq)にわたって動作することが望ましい。nオーバーn(n-over-n)デバイス送信トポロジを使用する実装は、比較的高い出力振れ幅、比較的低い電力散逸、及び比較的高い線形性を、例えば単に低い供給電圧(例えば、0.3V)において提供するが、より高い供給電圧では限られた電圧スイングを有し、プルアップ動作中に貧弱なスルー・レート(slew rate)を有する。目標電圧スイング及びスルー・レート仕様を充足するために、これらの回路トポロジは、より高い出力電圧スイングを達成するために、プリドライバ供給電圧を増加させることを当てにするが、これは電力消費の増加を招く。
【0017】
本開示の一部の実施形態は、面積、パッド・キャパシタンスを最小化し、より高い周波数(例えば、10Gb/s以上)でのインターフェースの動作を可能にするために、デュアル・パワー・デバイス・オンリー送信機を実現する。これらの実施形態は、送信機の出力段階がより高い電力供給電圧Vddqで動作している場合に、上昇したプリドライバ供給電圧を使用する必要性なしに、目標振れ幅を充足し、それにより電力散逸を低減する。また、実施形態は、プルアップ中に(例えば、論理・低から論理・高への出力ドライバ・データの遷移中に)スルー・レートを改善する。
【0018】
本開示の一部の実施形態は、プルアップ・ドライバ内にNMOSトランジスタを含み、これは低I/O電源電圧をサポートするという問題を解決する。NMOSプルアップ・ドライバのゲート電圧は、HV(高電圧)によって駆動され、これは、VOH(出力高電圧)レンジを改善し、オーバー・ドライブが高くなる場合に、NMOSプルアップ・ドライバの線形性を改善する。更に、NMOSプルアップ・ドライバのサイズは、同じVOHレンジを満足するように低減され、これは面積及びパッド容量を改善する。
【0019】
本開示の一部の実施形態は、pnオーバーn(pn-over-n)デバイス回路トポロジを含む。pn-over-nトポロジは、上位スタック内のP型及びN型トランジスタの両方が供給レールに結合され、単に下位スタックのN型トランジスタがグランドに結合されているトランジスタ・スタックを指す。この回路トポロジは、デバイス及び抵抗器の実装を伴うn-over-nトポロジとは異なる。n-over-nトポロジは、上位スタック内のN型トランジスタが供給レールに結合され、単に下位スタックのN型トランジスタがグランドに結合されているトランジスタ・スタックを指す。pn-over-nデバイス・トポロジは、パッド寄生容量を低下することを支援する。pn-over-nデバイス・トポロジはまた、非常に面積効率の高いソリューションを提供しつつ、広範囲の出力段・供給電圧にわたって(例えば、実質的に0.3~実質的に0.7Vにわたって)目標出力電圧スイング及びスルー・レート仕様を充足することにも役立つ。
【0020】
添付の図面を参照して、1つ以上の実施形態が説明される。特定の構成及び配置が詳細に描かれて説明されるが、これは例示的な目的のためにのみ行われることが理解されるべきである。当業者は、本説明の精神及び範囲から逸脱することなく、他の構成及び配置が可能であることを認識するであろう。本願で説明される技術及び/又は配置は、本願で詳細に説明されるもの以外の様々な他のシステム及び用途に使用され得ることは、当業者にとって明らかであろう。
【0021】
本願の一部を成す、例示的な実施形態を示す添付図面を参照しながら、以下、詳細な説明が参照される。更に、保護が請求される事項の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造的及び/又は論理的な変更が行われてもよいことが、理解されるべきである。また、例えば、アップ、ダウン、トップ、ボトム等の指示及び参照は、単に、図中の特徴の説明を容易にするために使用されている可能性があることに留意されたい。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、保護が請求される対象事項の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ定められる。
【0022】
以下の説明では、多くの詳細が述べられている。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしに実施されてもよいことは、当業者にとって明らかであろう。幾つかの例では、本発明を不明瞭にしてしまうことを避けるために、周知の方法及び装置は、詳細にではなくブロック図の形式で示される。本明細書を通じて、「実施形態」又は「一実施形態」又は「一部の実施形態」に対する言及は、当該実施形態に関連して説明される特定の特性、構造、機能又は特徴が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書中の様々な箇所における「実施形態において」又は「一実施形態において」又は「一部の実施形態において」という語句の登場は、必ずしも本発明の同一の実施形態を参照していない。更に、特定の特性、構造、機能、又は特徴は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせられてもよい。例えば、第1実施形態は、2つの実施形態に関連する特定の特性、構造、機能、又は特徴が相互に排他的でない場合には、第2実施形態と組み合わせられてもよい。
【0023】
実施形態の対応する図面において、信号は線で表されることに注意されたい。一部のラインは、より多い成分の信号経路を示すためにより太くされているかもしれず、及び/又は主要な情報の流れる方向を示すために1つ以上の端部に矢印を有するかもしれない。このような指示は、限定することであるようには意図されていない。むしろ、ラインは、回路又は論理ユニットの理解を容易にすることを促進するために、1つ以上の例示的な実施形態に関連して使用される。設計の必要性又は好みによって規定される何らかの表現される信号は、実際には、何れかの方向に進行することが可能な1つ又は複数の信号を含んでもよく、任意の適切なタイプの信号方式で実装されてもよい。
【0024】
明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるように、「ある(“a”,”an”)」及び「その(the)」という単独の形式は、文脈上明示的に別意を示さない限り、複数の形態も含むように意図されている。本願で使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙されたアイテムの1つ以上のうちの何れか及び全ての可能な組み合わせを指し、それらを包含することも理解されるであろう。
【0025】
用語「デバイス」は一般にその用語の用法の文脈に装置を指す。例えば、デバイスは、層又は構造の積み重ね(スタック)、単一の構造又は層、能動及び/又は受動素子を有する種々の構造の接続などを指す可能性がある。一般に、デバイスは、x-y方向に沿った平面、及びx-y-zカーテシアン座標系のz方向に沿った高さを有する三次元構造である。デバイスの平面はまた、デバイスを含む装置の平面であってもよい。
【0026】
用語「結合された」及び「接続された」は、構成要素間の機能的又は構造的な関係を記述するために、それらの派生語とともに使用されことが可能である。これらの用語は、互いに同義語として意図されてはいないことが理解されるべきである。むしろ特定の実施形態において、「接続された」は、2つ以上の要素が、互いに直接的に物理的に、光学的に、又は電気的に接触していることを示すために使用される可能性がある。「結合された」は、2つ以上の要素が、互いに直接的又は間接的に(それらの間における他の介在する要素と共に)物理的又は電気的に接触していること、及び/又は、2つ以上の要素が(例えば、因果関係のように)互いに協働するか又は相互作用することを示すために使用される可能性がある。
【0027】
本願で使用される用語「~の上」、「~の下」、「~の間」、「~に」等は、そのような物理的な関係が注目に値する場合に、他の構成要素又は材料に関する1つの構成要素又は材料の相対的な位置を指す。例えば、材料の文脈では、別の材料の上又は下に配置された1つ以上の材料は、直接的に接触していてもよいし、又は1つ以上の介在する材料を有していてもよい。更に、2つの材料の間に配置された1つの材料は、2つの層と直接的に接触していてもよいし、或いは1つ以上の介在する層を有していてもよい。対照的に、「第1材料-on-第2材料」における第1材料は第2材料/材料と直接的に接触している。同様な区別がコンポーネント・アセンブリの文脈でも行われる。
【0028】
明細書及び特許請求の範囲における用語「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」等は、もしあれば、説明の目的で使用されており、必ずしも永続的な相対的な位置を記述するためではない。
【0029】
本願における「隣接」という用語は、一般的には、隣り合っているもの(例えば、直ぐ隣にあるもの、近接しているがそれらの間に1つ以上のものがある場合)又は別の事物に隣接するもの(例えば、それに境界を接している)の位置を指す。
【0030】
用語「回路」又は「モジュール」は、所望の機能を提供するために互いに協働するように配置された1つ以上の受動的及び/又は能動的なコンポーネントを指すことが可能である。
【0031】
信号という用語は、少なくとも1つの電流信号、電圧信号、磁気信号、又はデータ/クロック信号を指す可能性がある。「ある(“a”,“an”)」及び「その(the)」の意味は複数の参照を含む。「において(in)」の意味は「の中で(in)」及び「に接して(on)」を含む。
【0032】
「スケーリング」という用語は、一般に、設計(概略図及びレイアウト)を、あるプロセス技術から別のプロセス技術へ変換し、以後、レイアウト面積を削減することを意味する。スケーリングという用語は、概して、レイアウト及びデバイスを、同じ技術ノード内でダウンサイジングすることを指す場合もある。「スケーリング」という用語はまた、例えば電源レベルのような他のパラメータに対する信号周波数の調整(例えば、スロー・ダウン又はスピード・アップ、即ち、それぞれスケーリング・ダウン又はスケーリング・アップ)を指す場合もある。「実質的に」、「近い」、「近似的に」、「付近」及び「約」という用語は、一般に、目標値の+/10%以内であることを指す。
【0033】
共通のオブジェクトを記述するために、別意が指定されない限り、序列の形容的な語「第1」、「第2」、「第3」などの使用は、単に、同様のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示し、そのように記述されるオブジェクトは、時間的に、空間的に、ランク付けされる方法で、又はその他の方法で、所与のシーケンスになければならないことを意味するようには意図されていない。
【0034】
本説明を通じて及び特許請求の範囲において使用されるように、「の少なくとも1つ」又は「の1つ以上」という用語で結合されたアイテムのリストは、列挙された用語の任意の組み合わせを意味することが可能である。例えば、「A、B又はCの少なくとも1つ」という言い回しは、A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;又はA、B及びCを意味することが可能である。
【0035】
デバイスのz軸、x軸、y軸の文脈で、「の間」という用語が使用される場合がある。2つの他の材料の間にある材料は、これらの材料のうちの一方又は双方に接触していてもよいし、或いは1つ以上の介在する材料によって他の2つの材料の双方から分離されてもよい。2つの他の材料の間にある材料は、これらの材料のうちの一方又は双方と接触していてもよいし、或いは、時間的に、空間的に、ランク付けの方式で、1つ以上の介在する材料によって、他の2つの材料の双方から隔てられていてもよいし、これらのデバイスの一方又は双方に接続されていてもよいし、或いは、1つ以上の介在するデバイスにより他の2つのデバイスの双方から隔てられていてもよい。
【0036】
他の図面の要素と同一の参照番号(又は名称)を有する図面の要素は、記載されているものと同様の方法で作動又は機能することが可能であるが、これらに限定されないことを指摘しておく。
【0037】
図1は、メモリ/コントローラ・インターフェースの概略100を示す。コントローラ・インターフェース140は、送信回路102、位相ロック・ループ(PLL)及びクロック分配回路104、送信機(TX)クロック回路106(例えば、遅延ロック・ループ(DLL)及び位相積分器(PI)TXを含む)を含む送信機ブロックを含む。コントローラ140はまた、受信回路114も備える。図1は、整合フィルタ108、Rxクロック復元器110、及びRX受信回路112を含む整合受信回路114を示す。Rxクロック回路110は、データ出力ストローブDQS130を介して受信データ・ストリームからクロック信号を取り出し、電圧制御遅延ライン(VCDL)及び位相積分器(PI)を含む。VCDLは、可変量のサンプル遅延を入力信号に追加する。例えば、VCDLは、データ出力ストローブDQS130を受信し、データ出力ストローブDQS130のサンプリング・クロックの位相を調整する。PIは、Rxクロック復元回路110が、比較的微細な増分でサンプリング・クロックの位相を調整することを可能にする。整合フィルタ108は、データ出力DQ128の遅延がデータ出力ストロボDQS130の少なくとも最小遅延と整合するように、動作する。RX受信機112は、整合フィルタ108のデータ・ストリーム出力からデータを取り出す。
【0038】
メモリ・インターフェース150は、クロック分配器122に結合されたRX受信機120を含む。メモリ・インターフェース150はまた、ライン・データ出力(DQ)128及びデータ出力ストローブ(DQS)130上でそれぞれデータ信号を送信する送信機124及び126を含む。
【0039】
図1は一例を示し、概略100は、コントローラ・インターフェース140及びメモリ・インターフェース150の例示的な実装を含んでいるが、コントローラ・インターフェース140及びメモリ・インターフェース150の適切な任意の変形例が可能であり得る。本開示の一部の実施形態は、メモリ・コントローラ送信機102に関するが、本開示の他の一部の実施形態は、適切な他の任意のタイプの送信機にも関することが可能である。
【0040】
より高いI/O供給電圧(例えば、DDR1=2.5V、DDR2=1.8V、DDR3=1.5V、DDR4=1.2V等)を使用するDDR技術の前世代では、PMOSプルアップ及びNMOSプルダウン・ドライバを使用するメモリ・コントローラ送信機が良好に動作していた。しかしながら、低いI/O供給電圧(例えば、0.3V)を使用する次世代DDR技術(例えば、LP4x、LP5、DDR5)、そしてスタックされた薄いゲート・トランジスタを利用するDDR4(1.2V)及びLP4x、LP5、DDR5(0.3Vに対するもの)の両方をサポートするコンボ送信機を有するという条件により、PMOSプルアップ・ドライバは、0.6V以下のI/O供給電圧に伴う動作上の問題に直面している。I/O供給電圧が低下すると、プルアップPMOSドライバのソース電圧は低下し、オーバードライブ電圧(例えば、Vgs-Vt)及びPMOSトランジスタは、特にスロー・プロセス・コーナー・ノードにおいて機能しなくなる。
【0041】
図2は、本開示の一部の実施形態による、スタックドp-over-n設計によるメモリ・コントローラ送信機200(送信機200又はコンボ送信機200とも呼ばれる)の概略を示す。p-over-n設計は、上位スタックのP型トランジスタが供給レールに結合され、下位スタックのN型トランジスタがグランドに接続されるトランジスタ・スタックを指す。一部の実施形態では、コンボ送信機200は、スタックドp-over-n設計で構成される。一部の実施形態では、コンボ送信機200は、例えば低スイング・アプリケーションのためのスタックドNMOSプルアップ・ドライバも含む。様々な実施形態のコンボ送信機200は、プルアップにおいて低電圧電源に結合されたNMOSを有することによって、低電圧機能上の問題(例えば、現在のLP4x、DDR5、LP5、ベース・ドライバなどに見受けられる)を解決する。
【0042】
伝統的には(例えば、少なくとも1.0Vと同程度に高いというような、供給電圧の比較的高い値に対して)、P型トランジスタがプルアップに使用される。その理由は、比較的低い駆動電圧では、N型プルアップ・トランジスタが完全にスイッチ・オンされない可能性があるためである。N型プルアップ・トランジスタを使用すると、出力ノードにおける電圧スイングがミリボルトの範囲内になる可能性があり、これは一般に従来の送信機にとって十分ではない。
【0043】
しかしながら、供給電圧が相対的に低くなるので(例えば0.7V以下)、N型プルアップ・トランジスタは、プルアップ動作中にスイッチ・オンになる可能性がある。N型プルアップ・トランジスタは、数百ミリボルト(mV)の範囲内で、例えば約150mV~約300mVの範囲内で、電圧スイングを引き起こすことができる。このような低電圧スイングは、LP4x DDR、LP5 DDR、DDR5等のような新世代のメモリに使用される送信機及び受信機のような、現代の送信機及び受信機にとって十分であるかもしれない。
【0044】
従って、例えば、プルアップにNMOSを有することは、コンボ送信機200が、低電源電圧(例えば、0.7V未満)で動作することを可能にし、これは、コンボ送信機200が、LP4x、LP5メモリ、又は他の低電圧メモリ・アプリケーションなどの低電圧メモリ・アプリケーションに使用されることを許容する。
【0045】
この低電圧ドライバ電源(例えば、実質的に0.5V以下)は、メモリ(例えば、DRAM)のドライバとも同様に共有される可能性がある。より高い電圧(例えば、DDR4の場合、実質的に1.2V)を使用するメモリ技術の場合、PMOSプルアップ・スタックが使用される可能性がある。
【0046】
一部の実施形態では、メモリ・コントローラ送信機200は、第1電源レールVccと、第2電源レールVcctと、第3電源レールVccdとを備える。一部の実施形態では、第1電源Vccは、第2電源Vcct及び第3電源Vccdのそれぞれより高い。一部の実施形態では、メモリ・コントローラ送信機200は、第1電源レールVcc及び第2電源レールVcctに結合されたDDRドライバ回路202を含む。一部の実施形態では、メモリ・コントローラ送信機200は、第3電源レールVccdに結合された第2LPDDRドライバ回路204を含む。
【0047】
一部の実施形態では、LPDDRドライバ回路204は、抵抗デバイス206(例えば、抵抗器又は適切な他の任意の抵抗デバイスを含むことができる)を介して、第1DDRドライバ回路202に結合される。一実施形態では、抵抗デバイス206(又は他の図に示される他の任意の抵抗デバイス又は抵抗器)は抵抗器であってもよく、他の例においては、抵抗デバイス206は、アクティブ領域で動作するトランジスタ、プロセス・ノードによって提供される受動抵抗器(例えば、ポリ抵抗器)、薄膜抵抗器、ダイのフロント・エンド(例えば、メタル3のような下位レベル金属層までのアクティブ領域)上で形成されるデバイス、ダイのバック・エンド(例えば、M4及びそれ以上のような上位金属層)上で形成されるデバイス、オフ・チップ抵抗デバイス、オン・ダイ抵抗デバイス、パッケージの基板内に形成される抵抗デバイス、及び/又はそれらに類するものであってよい。
【0048】
一部の実施形態では、メモリ・コントローラ送信機200は、第1電源レールVccに結合されたN型導電性のトランジスタのスタック(NPu,NPu)を備え、スタックは第1電源レールVccに結合されている。一部の実施形態では、N型導電性のトランジスタのスタック(NPu,NPu)は、LPDDRドライバ回路(接合部208及び220)に結合される。一部の実施形態では、トランジスタのスタックは、2つのN型導電性のトランジスタNPu、NPuを含む。一部の実施形態では、トランジスタNPuの入力ゲート端子はイネーブル入力(enPu)に結合され、トランジスタNPuのゲート端子はLPDDRドライバ回路(接合部208)に結合される。
【0049】
一部の実施形態のn型トランジスタNPu及びNPuを含むNMOSプルアップ・ドライバにより、パッドにおける出力波形(例えば、送信機200の出力におけるもの)は、例えば実質的に0.3VまでのI/O電源電圧で機能する。一部の実施形態では、プルアップ・ドライバ内にNMOSを有することは、パッドにおける出力を、I/O供給電圧変動に対してあまり敏感でないようにする。NMOSプルアップ・ドライバのソースがパッドに接続され、MOSFETの小信号モデルのソース(パッド)を見ることによって、プルアップ経路は定電流源(gmVgs)として作用する。この電流源はVgsの強い関数(strong function)であり、パッド電圧はVds(Rds)の弱い関数(weak function)となる。従って、出力高電圧VOHは、より小さなVga-Vの範囲にあり、I/O電源電圧より大きくないであろう。更に、VOHは、Vgs-Vの強い関数であり、VOHを改善するために、一部の実施形態では、ゲート電圧は、低電圧(例えば、0.85V)ではなく、高電圧(例えば、1.2V)に接続される。
【0050】
図3は、一部の実施形態によるDDRドライバ回路300の概略を示す。一部の実施形態では、DDRドライバ回路300は、図2のDDRドライバ回路202に対応する。一部の実施形態では、DDRドライバ回路300は、直列に結合された第1トランジスタP1a(例えば、p型トランジスタ)及び第2トランジスタP(例えば、p型トランジスタ)を含み、第1共通ノードYを有する、トランジスタの第1スタックを含む。一部の実施形態では、第1トランジスタP1aは、第1電源レールVccに結合される。一部の実施形態では、DDRドライバ回路300は、第1共通ノードY1に結合された第3トランジスタP1b(例えば、p型トランジスタ)を含む。一部の実施形態では、第3トランジスタP2aは、第2電源レールVcctに結合される。
【0051】
一部の実施形態では、DDRドライバ回路300は、第1スタックのトランジスタに対して反対の導電性のトランジスタの第2スタックを備える。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、直列に結合された第4トランジスタN(例えば、n型トランジスタ)及び第5トランジスタN2a(例えば、n型トランジスタ)を含み、第2共通ノードYを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、トランジスタの第1スタックに直列に結合され、第3共通ノードYを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、第2共通ノードY2に結合された第6トランジスタN2b(例えば、n型トランジスタ)を含み、第6トランジスタN2bは、第2電源レールVcctに結合される。
【0052】
一部の実施形態では、トランジスタP1aのゲート端子はデータ入力(data)に結合され、トランジスタP2aのゲート端子は第1バイアス(pbias)に結合され、トランジスタP2aのゲート端子はイネーブル入力(enPd)に結合される。一部の実施形態では、トランジスタNのゲート端子は第2バイアス(nbias)に結合され、トランジスタN2aのゲート端子は第2データ入力(data)に結合され、第3n型トランジスタN2bのゲート端子はイネーブル入力(enPd)に結合される。
【0053】
図2-3を参照すると、一部の実施形態では、図2のトランジスタNPu及びNPuは、例えば図2に関して論じられたように、NMOSプルアップ回路として作用する。また、DDRドライバ202のトランジスタN、N2a、及びN2b図3に示される)は、送信機200のプルダウン回路として作用する可能性がある。
【0054】
図4は、一部の実施形態によるLPDDRドライバ回路400の概略を示す。一部の実施形態では、LPDDRドライバ回路400は、図2のLPDDRドライバ回路204に対応する。一部の実施形態では、LPDDRドライバ回路400は、直列に結合されたp型トランジスタP及びp型トランジスタPを含み、第1共通ノードYを有する、トランジスタの第1スタックを含む。一部の実施形態では、p型トランジスタPは、第3電源レールVccdに結合される。
【0055】
一部の実施形態では、LPDDRドライバ回路400は、第1スタックのトランジスタのとは反対の導電性のトランジスタの第2スタックを備える。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、直列に結合されたn型トランジスタN及びn型トランジスタN4aを含み、第2共通ノードYを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、トランジスタの第1スタックに直列に結合され、第3共通ノードYを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、第2共通ノードYに結合されたn型トランジスタN4bを含む。一部の実施形態では、n型トランジスタN4bは、(図2に示すように)接合部220を介して抵抗デバイス206に結合される。
【0056】
一部の実施形態では、トランジスタPのゲート端子はデータ入力(data)に結合され、トランジスタPのゲート端子はバイアス(pbias)に結合される。一部の実施形態では、トランジスタNのゲート端子はバイアス(nbias)に結合され、トランジスタNのゲート端子はデータ入力(data)に結合され、トランジスタN4bのゲート端子はイネーブル入力(enPu)に結合される。
【0057】
図2-4を参照すると、一部の実施形態では、DDRドライバ202(例えば、図3参照)は、P型トランジスタを使用するプルアップ経路を提供し、また、N型トランジスタを使用するプルダウン経路を提供する。LPDDRドライバ204(例えば、図4参照)は、トランジスタのp-over-nスタックを使用するプルアップ経路を提供する。図2のNMOSプルアップ回路(例えば、トランジスタNPu1及びNPu2を含む)は、N型トランジスタを使用するプルアップ経路を提供する。
【0058】
使用されるプルアップ経路は、コンボ送信機ドライバ200が使用されているタイプのメモリに基づいてもよい。例えば、比較的高い電圧の(例えば、1.0Vより大きい)メモリ(例えば、DDR1、DDR2、DDR3、DDR4など)に対しては、DDRドライバ202のプルアップ経路(例えば、P型トランジスタを使用するもの)及びプルダウン経路(例えば、N型トランジスタを使用するもの)が使用されることが可能である。入力電圧が比較的高い場合には(例えば、1.0Vより高い場合、本願で更に詳細に説明される理由により)、P型トランジスタがより良好にプルアップ・ドライバに適しているので、DDRドライバ202のP型トランジスタを使用するプルアップ経路が適切に使用されることが可能である。
【0059】
一方、比較的低い電圧(例えば、0.7V未満)のメモリ(例えば、LP4x、LP5など)に対しては、NMOSプルアップ回路(例えば、図2のトランジスタNPu1及びNPu2を含む)が、DDRドライバ202のプルダウン経路(例えば、N型トランジスタを使用するもの)と共に使用されることが可能である。入力電圧が比較的低い場合(例えば、0.7Vより高い場合、本願で更に詳細に説明される理由により)、N型トランジスタがより良好にプルアップ・ドライバに適しているので、図2のNMOSプルアップ回路のN型トランジスタを使用するプルアップ経路が適切に使用されることが可能である。
【0060】
従って、コンボ送信機200は、高電圧メモリ及び/又は低電圧メモリのために使用されることが可能であり、従って「コンボ」送信機の名称を使用することができる。
【0061】
図5は、一部の実施形態による共通プル・プリドライバ500の概略図を示す。一部の実施形態では、共通プル・プリドライバ500は、データ入力502、ドライバ入力504、及びイコライザ(EQ)入力506を含む。一部の実施形態では、データ入力502、ドライバ入力504、及びイコライザ(EQ)入力506はそれぞれタイム・ツー・クロック・アウト(TCO)/遅延回路508、510、及び511に結合される。共通プル・プリドライバ500は、図2-4のコンボ送信機200を駆動する。
【0062】
一部の実施形態では、コンボ送信機ドライバ200は、P及びNの両方のプルアップ経路を有するので、共通プルアップ・プリドライバは、両方の経路をサポートするために使用される。プルアップ・プリドライバ514は、高電圧(HV)及び低電圧(LV)電源ドメインの両方において設計されており、プルアップ・プリドライバの各ビットに対して3つの出力がある。
【0063】
プルアップ・プリドライバ514の出力は、図3のデータ入力dataに対応するdata出力、図3及び図4のpbias入力に対応するpbias出力、図2及び図のenPu入力に対応するenPu出力、及び図4のデータ入力dataに対応するdata出力を含む。PMOSプルアップ・プリドライバ(514)は、プリドライバ・ロジック(512)出力(518)からのレベル・シフトP_pupゲート・データによって駆動される。NMOSプルアップ・プリドライバ(516)は、プルアップ・プリドライバからの2つの出力HV及びLV(520)によって駆動され、最終的なフル・スイング・インバータを駆動する。これらの出力は、プリドライバ論理出力(522)からのN_pupゲート・データから生成され、LV及びHV出力の両方がレベルシフタを通過して、これらの出力の間の遅延に整合する。NMOSプルアップ・プリドライバ516の出力は、図4のデータ入力dataに対応するdata出力と、図4のnbias入力に対応するnbias出力とを含む。プリドライバ論理出力からのゲートデータ(p_up及びn_upの両方)は、ドライバに適用される前にインピーダンス補償(RCOMP)コードと結合される。更に、イコライザ(EQ)機能のような様々な機能を実行するカスタム・ロジックがプリドライバに存在する。RCOMPコードは、終端インピーダンスにおけるプロセス、温度及び/又は電圧の変動を補償することを可能にする。一般に、終端インピーダンスを有する二重I/Oバッファは、RCOMPコードを生成するために基準インピーダンスと比較される。次いで、このRCOMPコードは、他のI/Oに供給され、それらの終端インピーダンス特性を、二重I/Oバッファのものと同様にする。
【0064】
一例では、(例えば、図3に示すように)DDRドライバ202には共通のNMOSプルダウンが存在するので、DDR4及びLP4x/LP5の両方の技術をサポートするプルダウン・プリドライバに差異は存在しない可能性がある。一部の実施形態では、プルダウン・プリドライバ(524)は、リンク526を介してプリドライバ・ロジック512に結合され、LV電源ドメインにおいて設計され、その目的は、データを、NMOSプルダウン・ドライバのゲートに供給することである。NMOSプルダウン・プリドライバ524の出力は、図3のデータ入力dataに対応するdata出力、図3のnbias入力に対応するnbias出力、及び図3のenPd入力に対応するenPd出力を含む。一部の実施形態では、プルアップ・プリドライバ及びプルダウン・プリドライバの間の遅延を整合させるために、バッファがプルダウン・プリドライバ524に追加される。一部の実施形態では、例えば、ポストSiの間に、プルアップ及びプルダウン電気経路の間でPVT(プロセス(P)、電圧(V)、及び温度(T))にわたる遅延に若干の変動がある場合(これは、デューティサイクルの問題を引き起こす可能性がある)、何らかのミスマッチを解決するために、上昇したグランド供給(Vsshi)を使用したタイム・ツー・クロック出力(TCO)トレーニングが使用される。Vsshi(High Ground/VSS)は、ゲート電圧をグランドへ上昇させる(例えばVgsを+200mV上昇させる)ことによって、PFETデバイスをオーバーストレスから保護するために使用される。一部の実施形態では、プリドライバ論理出力からのゲート制御されたデータは、TXドライバに適用される前にRCOMPコードと結合される。他の一部の実施形態は、イコライザ(EQ)機能のような異なる機能を実行するために、プリドライバ内にカスタム・ロジックを含む。
【0065】
図6A-6Bは、2つの異なる送信機出力段トポロジを示す。図6Aは、n-over-nトポロジ600aを示す。出力段は、2つのN型トランジスタN1及びN4と、2つのn型カスコード・トランジスタN2及びN3とを含む。図6Bは、2つの入力信号トランジスタN及びPと、2つのカスコード・トランジスタP及びNとを含む、p-over-nトポロジー(600b)を示す。
【0066】
図6Aのn-over-n送信出力段は、より高い出力スイングを提供するために、増大したプリドライバ及びドライバ供給電圧を使用する。また、n-over-nトポロジは、低い供給電圧(例えば、0.3-0.4V)で線形性及び出力電圧スイングを提供するが、より高い供給電圧(例えば、0.6-0.7V以上)では最大スイングの問題を被る。n-over-nトポロジにおける出力スイングを増加させるために、プリドライバ供給電圧及び出力段供給電圧は同時に増やされ、プリドライバ段における電力消費を増加させる結果となる。
【0067】
図6Bのp-over-nトポロジは、n-over-nに対する代替を提供するが、プルアップ・スルーレートによって制限される。一部の実施形態では、pn-over-nトポロジ(以下において図7に関して説明される)は、プルアップ・ドライバ分岐においてp及びnデバイスの組み合わせを採用することによって、n-over-nに伴う限られた出力スイングの問題、及びp-over-nトポロジに伴う貧弱なスルー・レートの問題の両方に対処する。
【0068】
図7は、一部の実施形態によるpn-over-n送信機出力段700を示す。一部の実施形態において、図7のpn-over-nトポロジは、プルアップ分岐においてp+nのデバイス結合を採用することによって、n-over-nトポロジに伴う制限された出力スイングの問題、及びp-over-nトポロジに伴う貧弱なスルー・レート問題の両方に対処する。
【0069】
一部の実施形態では、pn-over-n送信機出力段700は、直列に結合された第1p型トランジスタP及び第2p型トランジスタPを含み、第1共通ノードYを有する、トランジスタの第1スタックを備える。一部の実施形態では、第1p型トランジスタPは、電源レールVddqに結合される。一部の実施形態では、トランジスタの第1スタックは、第1スタックのトランジスタに対して反対の導電型のトランジスタの第2スタックに結合される。一部の実施形態では、トランジスタの第2スタックは、直列に結合された第3p型トランジスタN及び第4n型トランジスタNを含み、第2共通ノードYを有する。一部の実施形態では、n型トランジスタNは、電源レールVddqに結合される。
【0070】
一部の実施形態では、pn-over-n送信機出力段700は、トランジスタの第1スタックに結合された反対の導電性のトランジスタの第3スタックを備える。一部の実施形態では、トランジスタの第3スタックは、直列に結合された第5n型トランジスタN及び第6n型トランジスタNを含み、第3共通ノードYを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第3スタックは、トランジスタの第1スタックに直列に結合され、第4共通ノードVout及び第5共通ノードDを有する。一部の実施形態では、トランジスタの第1スタックは、p型トランジスタを含む。
【0071】
一部の実施形態では、第1p型トランジスタPのゲート端子は第1イネーブル入力(enb)に結合され、第2p型トランジスタPのゲート端子は第1入力データ(D)に結合され、第3n型トランジスタNのゲート端子は第2イネーブル入力(en)に結合され、第4n型トランジスタNのゲート端子は第2入力データ(D)に結合される。一部の実施形態では、第5n型トランジスタNのゲート端子は入力データ(D)に結合され、第6n型トランジスタNのゲート端子は第2イネーブル入力(en)に結合される。
【0072】
図6A、6B、及び図7を参照すると、図7のpn-over-n送信機出力段700は、図6Aのn-over-nトポロジ600aと図6Bのp-over-nトポロジとの組み合わせである。一部の実施形態において、図7のpn-over-n送信機出力段700のセクションは、例えば所望の出力電圧スイング及び供給電圧の電圧レベルに基づいて、選択的に活性化される。
【0073】
例えば、比較的低い出力電圧スイングが望ましく、かつ供給電圧が比較的低い場合、(例えば、トランジスタN1、N2、N3、及びN4をアクティベートして使用することによって)出力段700はn-over-トポロジで動作する。従って、動作上の立場からは、出力段700は、図6Aのn-over-nトポロジに類似したものになり、比較的低い供給電圧(例えば、0.3~0.4V、0.7V未満など)において線形成及び出力電圧スイングを提供する。
【0074】
一方、例えば、比較的高い出力電圧スイングが望まれる場合、及び/又は供給電圧がより高い(例えば、0.7以上である)場合、(例えば、トランジスタP1、P2、N1、及びN2をアクティベートして使用することによって)出力段700はp-over-nトポロジで動作する。従って、動作上の立場からは、出力段700は、図6Bのp-over-nトポロジに類似したものになり、より高い電圧スイングを提供する。
【0075】
更に別の例では、供給電圧(又は少なくとも一部の供給電圧)に関係なく、出力段700の両方のプルアップ経路(例えば、P型トランジスタP1、P2を備える第1プルアップ経路、及びN型トランジスタN1、N2を備える第2プルアップ経路)が動作可能であってもよく、これは、図6A及び6Bの組み合わせの利点を提供する。
【0076】
図8Aは、様々な出力段トポロジをテストするためのテスト・セットアップ800aを示す。セットアップ800aは、n-n(600a)、p-n(600b)及びpn-n(700)の3つの異なる出力段トポロジのパルス応答をテストするために使用される。図8Bは、n-n(600a)、p-n(600b)及びpn-n(700)トポロジのパルス応答出力を示す。アイソ・ローディング、アイソ・サプライ電圧条件の下での3つのトポロジについて、パルス応答(例えば、156.25psパルス幅を有する6.4Gb/s)シミュレーション結果は、n-over-n(n-n)及びp-over-n(p-n)のトポロジの欠点、並びにトポロジpn-over-n(pn-n)によって提供される改善を示す。
【0077】
表1は、出力段供給電圧(Vddq)の観点から、スイング及びスルー・レートの感度に基づいて各トポロジの性能を比較したものである。
【表1】
【0078】
図9は、一部の実施形態による、3つのプロセス・コーナー(P1、P2、及びP3)にわたる様々なレッグ数(1~16)の関数として実装された、出力段のプルアップ(図9A)及びプルダウン(図9B)インピーダンスのレイアウト後のシミュレーション結果を示す。メモリ・セルでは、PVT(プロセス、電圧、及び温度)制御回路は、PVTセンサ・ブロックで構成される。PVT制御回路は、PVT状態を追跡するために使用され、出力ドライバ・ブロックは、検出されたPVT状態に応じて出力ドライバ・インピーダンスの調整に使用される幾つかのレッグ(legs)に分割される。結果は、デバイス及び抵抗器の実装を使用する必要なしに、PVT変動を説明するターゲット50Ωインピーダンスに同調される出力ステージの能力を実証する。デバイス専用構成として出力段を実装することは、パッド寄生容量を、例えば約30%も減少させ、それにより、出力ノードの帯域幅を改善し、例えば10Gb/sまでのデータ・レートのようなインターフェースのスケーラビリティを可能にする。
【0079】
図10は、モバイル・コンピューティング・プラットフォーム1005及び/又はデータ・サーバー・マシン1006が、例えば本願の他の箇所に記載される何らかの実施形態に従って、少なくとも1つのメモリ・コントローラ・トランスミッタを含む回路を使用するシステム1000を示す。一部の実施形態では、モバイル・コンピューティング・プラットフォーム1005及び/又はデータ・サーバー・マシン1006は、図2-9に関して議論されるように、送信機200又はコンボ送信機200を含んでもよい。サーバー・マシン1006は、例えばラック内に配置され、電子データ処理のために一緒にネットワーク接続された任意数の高性能コンピューティング・プラットフォームを含む任意の商用サーバーであってもよく、例示的な実施形態では回路1050を含む。モバイル・コンピューティング・プラットフォーム1005は、電子データ・ディスプレイ、電子データ処理、無線電子データ伝送などの各々のために構成された任意のポータブル・デバイスであるとすることができる。例えば、モバイル・コンピューティング・プラットフォーム1005は、タブレット、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ等の何れであってもよく、ディスプレイ・スクリーン(例えば、容量性、誘導性、抵抗性、又は光学的なタッチスクリーン)、チップ・レベル又はパッケージ・レベルの統合システム1010、及びバッテリ1015を含んでもよい。
【0080】
拡大図1020に示される統合システム1010内に配置されるか、又はサーバー・マシン1006内のスタンド・アローンの個別的な又はパッケージ化されたマルチ・チップ・モジュールとして配置されるかにかかわらず、回路は、例えば、本願の他の箇所に記載されている何らかの実施形態に従う少なくとも1つのメモリ・コントローラ送信機を含む。回路1050は、電力管理集積回路(PMIC)と共に、ボード、基板、又はインターポーザ1060に更に取り付けられてもよい。機能的には、PMIC1030は、バッテリ電力調整、DC-DC変換などを実行することが可能であり、従って、バッテリ1015に結合され、他の機能モジュールに電流の供給を提供する出力を有する。
【0081】
回路1050は、一部の実施形態では、ワイドバンドRF(無線)送信機及び/又は受信機(送信経路上の電力増幅器と受信経路上の低雑音増幅器とを含むアナログ・フロント・エンド・モジュール及びデジタル・ベースバンドを含むTX/RX)を更に含むRF(無線)集積回路(RFIC)を含む。RFICは、例えば、本願の他の箇所に記載されているように、メモリ・コントローラ送信機回路内に、少なくとも1つのメモリ・コントローラ送信機デバイスを含む。RFICは、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリー)、WiMAX(IEEE802.16ファミリー)、IEEE802.20、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、それらの派生物、並びに3G、4G、5G及びそれ以降のように指定される他の任意の無線プロトコルを含む、多数の無線標準又はプロトコルのうちの何れかを実装するために、アンテナ(図示せず)に結合される出力を有するが、これらの例示に限定されない。
【0082】
本願に記載されている特定の特徴が、種々の実装に関連して説明されてきたが、この説明は、限定的な意味で解釈されるようには意図されていない。従って、本開示が関係する当業者に明らかである、本願で説明された実装及び他の実装の種々の修正は、本開示の精神及び範囲内にあると考えられる。
【0083】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、修正及び変更を使用して実施できることが認識されるであろう。例えば、上記の実施形態は、以下の例において更に提供されるような特徴の特定の組み合わせを含む可能性がある。
【0084】
図11は、本開示の一部の実施形態によるデュアル・パワー送信機を使用するスマート・デバイス、コンピュータ・システム、又はSoC(システム・オン・チップ)を示す。任意の他の図面の要素と同じ参照番号(又は名称)を有する図11の要素は、説明されたものと同様の任意の方法で動作又は機能することが可能であるが、そのようなものに限定されないことを指摘しておく。
【0085】
図11は、一部の実施形態による、デュアル・パワー送信機を使用することが可能なコンピューティング・デバイスの実施形態のブロック図を示す。一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、コンピューティング・タブレット、モバイル・フォン又はスマートフォン、ワイヤレス対応eリーダー、又は他のワイヤレス・モバイル・デバイスなどのモバイル・コンピューティング・デバイスを表す。特定の構成要素が一般的に示されており、そのようなデバイスの全ての構成要素がコンピューティング・デバイス1600に示されているわけではないことが理解されるであろう。
【0086】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、説明した一部の実施形態に従って、メモリ・コントローラ送信機を有する第1プロセッサ1610を含む。コンピューティング・デバイス1600の他のブロックは、一部の実施形態によれば、送信機200、コンボ送信機200を含んでもよい。本開示の様々な実施形態はまた、システムの実施形態が無線デバイス、例えば携帯電話又はパーソナル・デジタル・アシスタントに組み込まれることが可能であるように、無線インターフェースのような1670内のネットワーク・インターフェースを備えていてもよい。
【0087】
一部の実施形態では、プロセッサ1610は、マイクロプロセッサ、アプリケーション・プロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイス、又は他の処理手段などの1つ以上の物理デバイスを含むことが可能である。プロセッサ1610によって実行される処理動作は、アプリケーション及び/又はデバイス機能が実行されるオペレーティング・プラットフォーム又はオペレーティング・システムの実行を含む。処理動作は、人間のユーザー又は他のデバイスとのI/O (入力/出力)に関連する操作、電力管理に関連する動作、及び/又は、コンピューティング・デバイス1600を別のデバイスに接続することに関連する動作を含む。処理動作はまた、オーディオI/O及び/又はディスプレイI/Oに関連する動作を含むことができる。
【0088】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、ハードウェア(例えば、オーディオ・ハードウェア及びオーディオ回路)とコンピューティング・デバイスにオーディオ機能を提供することに関連するソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)構成要素とを表すオーディオ・サブシステム1620を含む。オーディオ機能は、スピーカ及び/又はヘッドホン出力、並びにマイクロフォン入力を含むことができる。そのような機能のためのデバイスは、コンピューティング・デバイス1600に統合されるか、又はコンピューティング・デバイス1600に接続されることが可能である。一実施形態では、ユーザーは、プロセッサ1610によって受信され、処理されるオーディオ・コマンドを提供することによって、コンピューティング・デバイス1600と相互作用する。
【0089】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、ディスプレイ・サブシステム1630を含む。ディスプレイ・サブシステム1630は、コンピューティング・デバイス1600と相互作用するためにユーザーに視覚的及び/又は触覚的な表示を提供するハードウェア(例えば、ディスプレイ・デバイス)及びソフトウェア(例えば、ドライバ)コンポーネントを表す。ディスプレイ・サブシステム1630は、ユーザーに表示を提供するために使用される特定のスクリーン又はハードウェア・デバイスを含むディスプレイ・インターフェース1632を含む。一実施形態では、ディスプレイ・インターフェース1632は、ディスプレイに関連する少なくとも幾つかの処理を実行するために、プロセッサ1610とは別個のロジックを含む。一実施形態では、ディスプレイ・サブシステム1630は、ユーザーに出力及び入力の双方を提供するタッチスクリーン(又はタッチ・パッド)デバイスを含む。
【0090】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、I/Oコントローラ1640を含む。I/Oコントローラ1640は、ユーザーとの相互作用に関連するハードウェア・デバイス及びソフトウェア・コンポーネントを表す。I/Oコントローラ1640は、オーディオ・サブシステム1620及び/又はディスプレイ・サブシステム1630の一部であるハードウェアを管理するように動作することが可能である。更に、I/Oコントローラ1640は、ユーザーがシステムと相互作用する可能性があるコンピューティング・デバイス1600に接続する追加のデバイスのための接続ポイントを示す。例えば、コンピューティング・デバイス1600に取り付けることが可能なデバイスは、マイクロフォン・デバイス、スピーカ又はステレオ・システム、ビデオ・システム又は他のディスプレイ・デバイス、キーボード又はキーパッド・デバイス、或いは、カード・リーダー又は他のデバイスなどの特定のアプリケーションと共に使用するための他のI/Oデバイスを含む可能性がある。
【0091】
上述のように、I/Oコントローラ1640は、オーディオ・サブシステム1620及び/又はディスプレイ・サブシステム1630と相互作用することが可能である。例えば、マイクロフォン又は他のオーディオ・デバイスを介した入力は、コンピューティング・デバイス1600の1つ以上のアプリケーション又は機能のための入力又はコマンドを提供することができる。更に、ディスプレイ出力の代わりに、又はそれに加えて、オーディオ出力を提供することができる。別の例では、ディスプレイ・サブシステム1630がタッチスクリーンを含む場合、ディスプレイ・デバイスはまた、I/Oコントローラ1640によって少なくとも部分的に管理されることが可能な入力デバイスとしても動作する。I/Oコントローラ1640によって管理されるI/O機能を提供するために、コンピューティング・デバイス1600上に追加のボタン又はスイッチを設けることも可能である。
【0092】
一部の実施形態では、I/Oコントローラ1640は、加速度計、カメラ、光センサ又は他の環境センサ、又は、コンピューティング・デバイス1600に含まれることが可能な他のハードウェアなどのデバイスを管理する。入力は、直接的なユーザー相互作用の一部であるとすることが可能であり、システムの動作に影響を及ぼすために、システムに環境入力を提供することができる(システムの動作は、例えば、ノイズのフィルタリング、輝度検出のためのディスプレイの調整、カメラのフラッシュの適用、又は他の特徴である)。
【0093】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、バッテリ電力の使用、バッテリの充電、及びバッテリ・セービング動作に関連する特徴を管理する電力管理部1650を含む。メモリ・サブシステム1660は、コンピューティング・デバイス1600に情報を記憶するためのメモリ・デバイスを含む。メモリは、不揮発性(メモリ・デバイスへの電力が中断された場合に、状態が変化しない)及び/又は揮発性(メモリ・デバイスへの電力が中断された場合に、状態が中間的になる)メモリ・デバイスを含むことが可能である。メモリ・サブシステム1660は、アプリケーション・データ、ユーザー・データ、音楽、写真、ドキュメント、又は他のデータ、並びにコンピューティング・デバイス1600のアプリケーション及び機能の実行に関連するシステム・データ(長期的なもの又は一時的なもの)を記憶することができる。
【0094】
実施形態の要素は、コンピュータ実行可能命令(例えば、本願で議論される何らかの他のプロセスを実行するための命令)を記憶するための機械読み取り可能な媒体(例えば、メモリ1660)としても提供される。機械読み取り可能な媒体(例えば、メモリ1660)は、フラッシュ・メモリ、光ディスク、CD―ROM、DVD ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気又は光カード、相変化メモリ(PCM)、又は、電子的若しくはコンピュータ実行可能な命令を記憶するのに適した他のタイプの機械読み取り可能な媒体を含むことが可能であるが、これらに限定されない。例えば、本開示の実施形態は、通信リンク(例えば、モデム又はネットワーク接続)を介してデータ信号によってリモート・コンピュータ(例えば、サーバー)から要求元コンピュータ(例えば、クライアント)へ転送されることが可能なコンピュータ・プログラム(例えば、BIOS)としてダウンロードされてもよい。
【0095】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、接続部1670を含む。接続部1670は、コンピューティング・デバイス1600が、外部デバイスと通信することを可能にするために、ハードウェア・デバイス(例えば、無線及び/又は有線コネクタ及び通信ハードウェア)及びソフトウェア・コンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコル・スタック)を含む。コンピューティング・デバイス1600は、他のコンピューティング・デバイス、ワイヤレス・アクセス・ポイント又は基地局などの別個のデバイス、並びにヘッドセット、プリンタ、又は他のデバイスなどの周辺機器であるとすることが可能である。
【0096】
接続部1670は、複数の異なるタイプの接続を含むことができる。一般化するために、コンピューティング・デバイス1600は、セルラー接続部1672及びワイヤレス接続部1674とともに示されている。セルラー接続部1672は、一般に、GSM(移動体通信のためのグローバル・システム)又はその変形若しくは派生物、CDMA(符号分割多元接続)又はその変形若しくは派生物、TDM(時分割多重化)又はその変形若しくは派生物、又は他のセルラーサービス規格により提供されるような、無線キャリアによって提供されるセルラー・ネットワーク接続を指す。ワイヤレス接続性(又はワイヤレス・インターフェース)1674は、セルラーではないワイヤレス接続を指し、パーソナル・エリア・ネットワーク(ブルートゥース、ニア・フィールド(Near Field)など)、ローカル・エリア・ネットワーク(Wi―Fiなど)、及び/又はワイド・エリア・ネットワーク(WiMaxなど)、又は他の無線通信を含むことが可能である。
【0097】
一部の実施形態では、コンピューティング・デバイス1600は、ペリフェラル接続部1680を含む。ペリフェラル接続部1680は、ハードウェア・インターフェース及びコネクタ、並びに周辺接続を行うためのソフトウェア・コンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコル・スタック)を含む。コンピューティング・デバイス1600は、他のコンピューティング・デバイスへの周辺デバイスであること(「to」1682)、及びそこに接続される周辺デバイスを有すること(「from」1684)の双方が可能であることが理解されよう。コンピューティング・デバイス1600は、一般に、コンピューティング・デバイス1600上のコンテンツを管理(例えば、ダウンロード及び/又はアップロード、変更、同期)する目的のために、他のコンピューティング・デバイスへ接続するための「ドッキング」コネクタを有する。更に、ドッキング・コネクタは、コンピューティング・デバイス1600が、例えばオーディオビジュアル又は他のシステムへのコンテンツ出力を制御することを可能にする特定の周辺機器に接続することを、コンピューティング・デバイス1600に許容することが可能である。
【0098】
専用ドッキング・コネクタ又は他の専用接続ハードウェアに加えて、コンピューティング・デバイス1600は、共通の又は標準的なコネクタを介して周辺接続1680を形成することができる。共通タイプは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタ(これは、多数の様々なハードウェア・インターフェースの何れかを含むことが可能である)、ミニディスプレイポート(MPD)を含むディスプレイポート、高密度マルチメディア・インターフェース(HDMI)、ファイアウェア、又はその他のタイプを含むことが可能である。
【0099】
「実施形態」、「一実施形態」、「ある実施形態」又は「他の実施形態」への明細書中での言及は、実施形態に関連して説明される特定の特性、構造又は特徴が少なくとも一部の実施形態に含まれることを意味し、必ずしも全ての実施形態に含まれるわけではない。「実施形態」、「一実施形態」又は「ある実施形態」の様々な出現は、必ずしも全てが同一の実施形態に言及しているわけではない。構成要素、特性、構造又は特徴が「含まれてもよい」、「含まれるかもしれない」、「含まれることが可能である」と明細書が述べている場合、その特定の構成要素、特性、構造又は特徴は、含まれることを必須としない。明細書又は特許請求の範囲が「ある(“a”or“an”)」要素に言及している場合、その要素が1つしかないことを意味してはいない。明細書又は特許請求の範囲が「追加的な」要素に言及している場合、それは、1つより多い追加の要素が存在することを排除していない。
【0100】
更に、特定の特性、構造、機能、又は特徴は、1つ以上の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせられてもよい。例えば、第1実施形態は、2つの実施形態に関連する特定の特性、構造、機能、又は特徴が相互に排他的でない場合には、第2実施形態と組み合わせられることが可能である。
【0101】
本開示はその特定の実施形態に関連して説明されてきたが、そのような実施形態の多くの代替、修正及び変形は、前述の説明に照らせば当業者には明らかであろう。本開示の実施形態は、添付の特許請求の範囲の広範な範囲内に属するように、そのような全ての代替、修正、及び変形を包含するように意図されている。
【0102】
更に、本開示を不明瞭にしないように、説明及び議論の簡明化のために、集積回路(IC)チップ及び他の構成要素に対する周知の電力/接地接続は、提示された図面に示されるかもしれないし示されないかもしれない。更に、配置・構成は、開示を曖昧にしてしまうことを避けるために、ブロック図形式で示される場合があり、また、そのようなブロック図構成の実施に関する詳細は、本開示が実施されるべきプラットフォームに大きく依存するという事実が考慮される(即ち、そのような詳細は、十分に当業者の知見の範囲内であるはずである)。本開示の例示的な実施形態を説明するために特定の詳細(例えば、回路)が述べられる場合、本開示は、これらの特定の詳細を伴わずに、又はそれらの変形とともに実施され得ることは、当業者にとって明らかであるはずである。従って本説明は限定ではなく例示として解釈されるべきである。
【0103】
以下の具体例は、更なる実施形態に関連する。具体例における詳細は、1つ以上の実施形態のどこで使用されてもよい。本願で説明される装置の全ての任意の特徴は、方法又はプロセスに関して実装されてもよい。
【0104】
具体例1.一例では装置が提供され、装置は:第1電源を提供する第1電源レール;第2及び第3電源をそれぞれ提供する第2及び第3電源レールであって、第1電源の電圧レベルは第2及び第3電源の電圧レベルよりも高い、第2及び第3電源レール;第1及び第2電源レールに結合された第1ドライバ回路;第3電源レールに結合され、第1ドライバ回路に結合された第2ドライバ回路;及び、第1電源レールと第2ドライバ回路とに結合された、N型導電性のトランジスタのスタックを備える。
【0105】
具体例2.具体例1の装置であり、第1ドライバ回路は、P型導電性のトランジスタの第1スタックと、トランジスタの第1スタックに結合されたN型導電性のトランジスタの第2スタックとを備え、第1スタックは、第1共通ノードを有し、直列に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタであって、第1トランジスタは第1電源レールに結合されている、第1トランジスタ及び第2トランジスタ;及び、第1共通ノードに結合された第3トランジスタであって、第3トランジスタは第2電源レールに結合されている、第3トランジスタを含み、トランジスタの第2スタックは、第2共通ノードを有し、直列に結合された第4トランジスタ及び第5トランジスタであって、トランジスタの第2スタックは、トランジスタの第1スタックに直列に結合され、トランジスタの第1及び第2スタックは、第2ドライバ回路に結合された第3共通ノードを有する、第4トランジスタ及び第5トランジスタ;及び、第2共通ノードに結合された第6トランジスタであって、第6トランジスタは第2電源レールに結合されている、第6トランジスタを含む。
【0106】
具体例3.具体例1-2の装置であり、第2ドライバ回路は、P型導電性のトランジスタの第3スタックと、トランジスタの第3スタックに結合されたN型導電性のトランジスタの第4スタックとを備え、第3スタックは、第4共通ノードを有し、直列に結合された第7トランジスタ及び第8トランジスタを含み、第7トランジスタは第3電源レールに結合されており;及び、トランジスタの第4スタックは、第5共通ノードを有し、直列に結合された第9トランジスタ及び第10トランジスタであって、トランジスタの第4スタックは、第6共通ノードを有し、トランジスタの第3スタックに直列に結合されている、第9トランジスタ及び第10トランジスタ;及び、第6共通ノードに結合された第11トランジスタであって、第11トランジスタは抵抗デバイスに結合されている、第11トランジスタを含む。
【0107】
具体例4.具体例1-3の装置であり、第1トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第2トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;及び、第3トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0108】
具体例5.具体例1-4の装置であり、第4トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;第5トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;及び、第3トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0109】
具体例6.具体例1-5の装置であり、第7トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第8トランジスタのゲート端子はバイアスに結合されている。
【0110】
具体例7.具体例1-6の装置であり、第9トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第10トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;第11トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0111】
具体例8.具体例1-7の装置であり、トランジスタの第1スタックはp型トランジスタを備える。
【0112】
具体例9.具体例1-8の装置であり、トランジスタの第3スタックはp型トランジスタを備える。
【0113】
具体例10.具体例1-9の装置であり、N型導電性のトランジスタのスタックは、抵抗デバイスを介して第1ドライバ回路に結合されている。
【0114】
具体例11.具体例1-10の装置であり、第1ドライバ回路はDDRドライバ回路を備え、第2ドライバ回路はLPDDRドライバ回路を備える。
【0115】
具体例12.一例ではシステムが提供され、システムは、命令を格納するメモリと、メモリに結合され、命令を実行するプロセッサとを備え、プロセッサは:第1電源を提供する第1電源レール;第2及び第3電源をそれぞれ提供する第2及び第3電源レールであって、第1電源の電圧レベルは第2及び第3電源の電圧レベルよりも高い、第2及び第3電源レール;第1及び第2電源レールに結合された第1ドライバ回路;第3電源レールに結合され、第1ドライバ回路に結合された第2ドライバ回路;第1電源レールと第2ドライバ回路とに結合された、N型導電性のトランジスタのスタック;及び、プロセッサが他のシステムと通信することを可能にする無線インターフェースを備える。
【0116】
具体例13.具体例12のシステムであり、第1ドライバ回路は、P型導電性のトランジスタの第1スタックと、トランジスタの第1スタックに結合されたN型導電性のトランジスタの第2スタックとを備え、第1スタックは、第1共通ノードを有し、直列に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタであって、第1トランジスタは第1電源レールに結合されている、第1トランジスタ及び第2トランジスタ;及び、第1共通ノードに結合された第3トランジスタであって、第3トランジスタは第2電源レールに結合されている、第3トランジスタを含み、トランジスタの第2スタックは、第2共通ノードを有し、直列に結合された第4トランジスタ及び第5トランジスタであって、トランジスタの第2スタックは、トランジスタの第1スタックに直列に結合され、トランジスタの第1及び第2スタックは、第2ドライバ回路に結合された第3共通ノードを有する、第4トランジスタ及び第5トランジスタ;及び、第2共通ノードに結合された第6トランジスタであって、第6トランジスタは第2電源レールに結合されている、第6トランジスタを含む。
【0117】
具体例14.具体例12-13のシステムであり、第2ドライバ回路は、P型導電性のトランジスタの第3スタックと、トランジスタの第3スタックに結合されたN型導電性のトランジスタの第4スタックとを備え、第3スタックは、第4共通ノードを有し、直列に結合された第7トランジスタ及び第8トランジスタを含み、第7トランジスタは第3電源レールに結合されており;及び、トランジスタの第4スタックは、第5共通ノードを有し、直列に結合された第9トランジスタ及び第10トランジスタであって、トランジスタの第4スタックは、第6共通ノードを有し、トランジスタの第3スタックに直列に結合されている、第9トランジスタ及び第10トランジスタ;及び、第6共通ノードに結合された第11トランジスタであって、第11トランジスタは抵抗デバイスに結合されている、第11トランジスタを含む。
【0118】
具体例15.具体例12-14のシステムであり、第1トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第2トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;及び、第3トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0119】
具体例16.具体例12-15のシステムであり、第4トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;第5トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;及び、第3トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0120】
具体例17.具体例12-16のシステムであり、第7トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第8トランジスタのゲート端子はバイアスに結合されている。
【0121】
具体例18.具体例12-17のシステムであり、第9トランジスタのゲート端子はデータ入力に結合され;第10トランジスタのゲート端子はバイアスに結合され;第11トランジスタのゲート端子はイネーブル入力に結合されている。
【0122】
具体例19.具体例12-18のシステムであり、N型導電性のトランジスタのスタックは、抵抗デバイスを介して第1ドライバ回路に結合されている。
【0123】
具体例20.具体例12-19のシステムであり、第1ドライバ回路はDDRドライバ回路を備え、第2ドライバ回路はLPDDRドライバ回路を備える。
【0124】
具体例21.一例では装置が提供され、装置は:電源を提供する電源レール;
トランジスタの第1スタックであって、第1共通ノードを有し、直列に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタを含み、第1トランジスタは第1電源レールに結合されている、トランジスタの第1スタック;及び、第1スタックのトランジスタとは逆の導電性のトランジスタの第2スタックであって、第2共通ノードを有し、直列に結合された第3トランジスタ及び第4トランジスタを含み、第3トランジスタは電源レールに結合されている、トランジスタの第2スタックを備える。
【0125】
具体例22.具体例21の装置であり、第1スタックのトランジスタとは逆の導電性のトランジスタの第3スタックを備え、トランジスタの第3スタックは、第3共通ノードを有し、直列に結合された第5トランジスタ及び第6トランジスタを含み、トランジスタの第3スタックは、トランジスタの第1スタックに直列的に結合され、第4及び第5共通ノードを有する。
【0126】
しかしながら、上記の実施形態は、この点に関して限定されず、種々の実装において、上記の実施形態は、そのような特徴の一部分のみを引き継ぐこと、そのような特徴を異なる順序で引き継ぐこと、そのような特徴を異なる組み合わせで引き継ぐこと、及び/又は、明示的に列挙されたそれらの特徴以外の追加の特徴を引き継ぐことを含む可能性がある。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって権利が付与される等価物の完全なる範囲とともに、特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。


図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11