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特許7443449眼内レンズの収容および載置装置ならびにその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】眼内レンズの収容および載置装置ならびにその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/16 20060101AFI20240227BHJP
【FI】
A61F2/16
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022155431
(22)【出願日】2022-09-28
(62)【分割の表示】P 2020101639の分割
【原出願日】2014-03-17
(65)【公開番号】P2022173436
(43)【公開日】2022-11-18
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】61/799,755
(32)【優先日】2013-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー・ヴィントン・マシューズ
【審査官】細川 翔多
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-017459(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0143750(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置内に眼内レンズを配置する方法であって、前記眼内レンズの前方触覚部の自由端が前記装置内のベース部材のチャネルの第1側面により近く、作動可能な拡張部材によって直接作動するためにアクセス可能なように、前記ベース部材の眼内レンズ受入領域内に前記眼内レンズを配置することを含み、
前記前方触覚部の自由端が、近位に向いたときに直接作動するためにアクセス可能であるように、前記眼内レンズの光学部は、前記ベース部材の前記チャネルの前記第1側面から間隔を空けて配置され、
前記前方触覚部の自由端は、遠位方向に移動するように構成された前記作動可能な拡張部材による直接作動のためにアクセス可能である、方法。
【請求項2】
前記前方触覚部の前記自由端は、近位に面する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記作動可能な拡張部材の少なくとも一部を前記眼内レンズの光学部の近位に配置することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記作動可能な拡張部材を遠位方向に動かして前記前方触覚部の自由端を移動させることをさらに含み、それにより前記前方触覚部の自由端が遠位方向に動かされる、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年3月15日に出願された米国仮特許出願番号第61/799,755号の優先権を主張し、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、2014年1月9日に公開された米国特許出願公開第2014/0012277号の開示に関連し、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
参照による組み込み
明細書に記載されるすべての出版物および特許出願が、あたかもそれぞれの出版物または特許出願が具体的かつ個々に、参照により組み込まれると示されるがごとく、同程度に参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
多くの個別の器具や部品を使用し、IOLキャリアまたはその他の収容装置から、IOLを送達装置または送達孔へと手作業で配置することを含む、眼内レンズ(「IOL」)の触覚部を載置および/または広げる手順は、面倒でIOLを損傷する危険があり、送達効率を損なう危険もある。ユーザが、手作業を行わずに、または少なくともIOLを損傷する危険がなく、素早く、確実に、かつ安全にIOLを送達装置または送達孔へ誘導するのを可能にするアセンブリは、現行の手法に優る利点を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願第13/835,876号
【文献】米国特許出願第13/672,608号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様は、送達のための眼内レンズの触覚部を再構成する方法であって、前方触覚部が眼内レンズの光学部に対して実質的に静止した構成となるように、ベース部材の眼内レンズ受入領域内にある眼内レンズを提供するステップと、作動可能な拡張部材で前記前方触覚部の自由端を、前記光学部から離れる形で送達孔へと移動させるステップとを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、実質的に静止した構成は湾曲状の構成である。湾曲状の構成は、眼内レンズの光学部の周辺の曲線にぴったりと追従可能である。
【0008】
いくつかの実施形態では、提供されたステップは、眼内レンズの光学部に対して実質的に静止した構成である、後方触覚部を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、提供されたステップは、光学部の最遠位部に対して遠位方向に配置された、前方触覚部の少なくとも一部を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、実質的に後方触覚部の自由端を光学部から離れて移動せずに、自由端を送達孔に向かって移動することを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、拡張部材から軸方向に方向付けられた力で自由端を移動することを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、作動可能な拡張部材で自由端を係合することを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、ベース部材に対して拡張部材を遠位方向に移動することを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、光学周辺部に直接隣接した位置から、光学周辺部からさらに離れた位置へと移動することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、提供されたステップは、ベース部材チャネルの第2側面よりもベース部材チャネルの第1側面に近い自由端および近位方向に直接係合するためにアクセス可能な自由端を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、自由端の移動は、前方触覚部内に湾曲を作り、前方触覚部の自由端部は、前方触覚部の取り付けられた端部から離れて延在する。自由端の移動は、自由端が拡張部材で作動されるときに湾曲するよう予め傾けられた、前方触覚部内の位置にて湾曲部を作ることが可能である。
【0017】
いくつかの実施形態では、この方法は、後方触覚部の自由端を光学部から離れて移動することをさらに含む。後方触覚部の自由端を移動することは、前方触覚部の自由端から後方触覚部の自由端を近位方向に離れて移動することを含み得る。後方触覚部の自由端を移動することは、第2作動部材により移動され得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、本方法は、眼内レンズを送達孔へと載置することをさらに含む。送達孔は、隔離した送達装置の一部であり得る。送達孔は、ベース部材に一体化し得る。送達孔は、ベース部材の一部であり得る。
【0019】
本開示の1つの態様は、眼の中に送達するための準備として、眼内レンズの前方触覚部および後方触覚部を広げる方法であって、作動可能な拡張部材で眼内レンズの光学部に対して前方触覚部を広げるステップと、光学部に対して後方触覚部を広げるステップとを備え、前方触覚部を広げることが、第2触覚部を広げ始める前に開始される方法である。
【0020】
いくつかの実施形態においては、第2触覚部を広げ始める前に前方触覚部を広げることは完了される。
【0021】
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、眼内レンズを送達孔へと載置することをさらに含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、後方触覚部を広げることは、作動可能な載置部材で光学部を遠位方向に前進させた結果として生じ、作動可能な載置部材は、直接後方触覚部の自由端に接触しない。
【0023】
本開示の1つの態様は、眼の中に送達する準備として、眼内レンズの前方触覚部および後方触覚部を広げる方法であり、前方触覚部を能動的に広げ、後方触覚部を受動的に広げることを含む。能動的に広げることは、作動可能な拡張部材で前方触覚部の自由端を係合し移動することによって、前方触覚部の自由端を広げることを含むことが可能であり、受動的に後方触覚部を広げることは、作動不可能な構成要素から後方触覚部の自由端への力の結果として生じる。能動的に広げることは、作動可能な部材で前方触覚部の自由端を係合し移動させることによって、前方触覚部の自由端を広げることを含むことが可能であり、受動的に後方触覚部を広げることは、後方触覚部の自由端以外に眼内レンズの一部に力を印加する第2の作動可能な部材の結果として生じる。
【0024】
本開示の1つの態様は、ベースキャリア内に眼内レンズを配置する方法で、前方触覚部の自由端がベース部材チャネルの片側により近く、近位方向に直接作動するためにアクセス可能なように、ベース部材内の眼内レンズ受入領域内に眼内レンズを配置するステップを含む。触覚部の自由端は、近位に面し得る。
【0025】
本開示の1つの態様は、眼内レンズを眼の中に送達する準備として、眼内レンズを再構成するための装置であって、眼内レンズ受入部を備えるベース部材と、レンズ受入領域内に配置された眼内レンズの前方触覚部を係合し広げるためのベース部材と相互に作用するように適合された拡張部材と、前方触覚部が広げられた後、眼内レンズに係合し、送達孔に向かって眼内レンズを前進させるためのベース部材と相互に作用するように適合した載置部材と、を備える装置である。
【0026】
いくつかの実施形態では、拡張部材はベース部材に対して軸方向に移動可能であるように構成される。
【0027】
いくつかの実施形態では、拡張部材は、遠位端が眼内レンズ受入領域の中心に位置を合わせないように、ベース部材と相互に作用する。
【0028】
いくつかの実施形態では、拡張部材は、拡張部材の遠位端が、レンズ受入領域の片側に配置されるように、ベース部材と相互に作用する。
【0029】
いくつかの実施形態では、拡張部材は分岐状の遠位端を有する。
【0030】
いくつかの実施形態では、ベース部材は、さらに遠位方向に移動するのを防止するために、分岐された遠位端と結合するよう構成された要素を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、拡張部材はベース部材チャネルの第1側壁に係合し、その上で摺動可能である。
【0032】
いくつかの実施形態では、載置部材は、ベース部材に対して軸方向に移動可能であるように適合される。
【0033】
いくつかの実施形態では、拡張部材および載置部材は、ベース部材内で互いに半径方向に片寄っている。ベース部材は、拡張部材および載置部材の対応する配置を維持する分離要素を含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、載置部材は、載置部材体の上面から遠位方向に延在する第1延長部と、第1延長部の下で載置部材体から遠位方向に延在する第2延長部とを備え、第1延長部は、第2延長部の長さよりも大きな長さを有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1延長部は、載置部材体から遠位方向に、かつ上向きに延在する。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1延長部は、載置部材体から上向きに延在するところで曲がるように適合される。載置部材は、載置部材が遠位方向に前進することに従い、第1延長部は、レンズ受入領域の中心領域の上に配置されるように、ベース部材と相互に作用し得る。この装置は、さらに、眼内レンズ受入領域の上にベース部材に固定されるように適合されたリッドを備え、リッドは、載置部材が遠位方向に前進する際には、係合し第1延長部の低下を生じるように適合された誘導要素を備える。
【0037】
いくつかの実施形態では、ベース部材は、ロックアウトが移動されるまで載置部材が遠位方向に前進するのを防止する載置部材ロックアウトを備え、拡張部材は、ロックアウトを移動するための解除を備える。
【0038】
いくつかの実施形態では、ベース部材は、一般にベース部材チャネルに対して半径方向に延在する後方触覚部受入部を備える。
【0039】
いくつかの実施形態では、この装置はさらに、ベース部材において複数の対応する支柱誘導に配置されるように構成された複数の支柱を備えたリッドを備える。このリッドは、リッドの底面から下方に延在する複数の圧縮スポークを備えることが可能であり、スポークは、眼内レンズの前方触覚部および後方触覚部に係合し、わずかに触覚部を圧縮するように適合されている。いくつかの実施形態では、少なくとも2つのスポークがそれぞれの触覚部に係合している。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図2】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図3】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図4】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図5】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図6】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図7】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図8】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図9】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図10】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図11】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図12】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図13】前方触覚部および後方触覚部が広げられ、眼内レンズが送達孔へと載置される、例示的なキャリアを使用する眼内レンズの載置過程を示す図である。触覚部は、送達孔中で広げられる。
図14】例示的な眼内レンズキャリアおよび載置装置を示す図である。
図15】キャリア内の眼内レンズ受入領域に隣接し、流体連通した、例示的な粘弾性のあるポートを示す図である。
図16】例示的な眼内レンズキャリアおよび載置装置を示す図である。
図17図16の眼内レンズキャリアおよび載置装置の分解図である。
図18】例示的なキャリアおよび載置装置に固定し得る例示的なカートリッジを示す分解図である。
図19】載置装置に固定されたカートリッジを示す図である。
図20】例示的な載置部材の例示的な遠位端を示す図である。
図21】例示的なリッドの底面を示す図である。
図22】眼内レンズを中に有する、キャリアの例示的な眼内レンズ受入領域を示す図である。
図23A】底部プラグおよび上面プラグを有する例示的なキャリアを示す図である。
図23B】底部プラグおよび上面プラグを有する例示的なキャリアを示す図である。
図24】上面プラグを除去し、ウィンドウを通して光学部が見える上面図である。
図25A】取り外し可能なプラグを有する、例示的なリッドの上面および底面の透視分解図を示す。
図25B】取り外し可能なプラグを有する、例示的なリッドの上面および底面の透視分解図を示す。
図26A】取り外し可能なプラグが固定された、例示的なリッドの上面および底面の透視図を示す。
図26B】取り外し可能なプラグが固定された、例示的なリッドの上面および底面の透視図を示す。
図27A】粘弾性のあるポートを組み込む例示的なキャリアおよび底面プラグの上面分解図を示す。
図27B】粘弾性のあるポートを組み込む例示的なキャリアおよび底面プラグの底面分解図のクローズアップを示す。
図28】粘弾性のあるポートを組み込む例示的な底面プラグを示す図である。
図29】キャリアに固定された底面プラグおよび粘弾性のあるポートと眼内レンズ受入領域との間の流体連通を示す、上面透視組立図である。
図30】例示的な底部に加えて複数のロックを有するキャリアの底面に固定された粘弾性のあるポートを示す底面図である。
図31A】粘弾性のあるポートを有する底面プラグとともに、キャリアに固定された上面プラグおよび底面プラグを示す、上面および底面組立図である。
図31B】粘弾性のあるポートを有する底面プラグとともに、キャリアに固定された上面プラグおよび底面プラグを示す、上面および底面組立図である。
図31C図31Aのクローズアップである。
図31D図31Bのクローズアップである。
図32A】送達孔へ眼内レンズを載置する間に、前方触覚部および後方触覚部を広げる、例示的な手順を示す図である。
図32B】送達孔へ眼内レンズを載置する間に、前方触覚部および後方触覚部を広げる、例示的な手順を示す図である。
図32C】送達孔へ眼内レンズを載置する間に、前方触覚部および後方触覚部を広げる、例示的な手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本開示のいくつかの態様は、眼内レンズ用の収容装置について記載している。本開示のいくつかの態様は、眼内レンズを送達装置または送達孔に載置するための装置およびアセンブリについて記載している。いくつかの実施形態では、この装置およびアセンブリは、収容および載置の両方に使用可能である。
【0042】
図1図13は、例示的な眼内レンズを送達装置に載置する手順を含む、IOL載置装置の例示的な実施形態を示す。図1図13は眼内レンズの載置の状況についての記載をしているが、図1図13の装置およびアセンブリは、眼内レンズを収納するためにも使用され得る。「収納」を本明細書で使用する場合、装置内に眼内レンズが保存される任意の時間を含み、任意の滅菌措置、搬送および/または収納を含む。
【0043】
本明細書の載置装置は、少なくとも1つの眼内レンズの触覚部を広げるように適合している。図1図13に示された実施形態は、眼内レンズの2つの触覚部を広げるように適合する装置を示し、2つの触覚部を順番に広げるように適合している。「広げる」(または「広げる」の派生語)という用語を本明細書で使用する場合、たとえば、眼内レンズの光学部に対して、触覚部が通常湾曲した構成を有する実質的に静止した配向から、触覚部が光学部から離れて延在する配向へ、触覚部の少なくとも一部を再配向する行為を意味する。広げられた配向においては、触覚部の少なくとも一部が、光学部の周辺に追従せずに、光学部から離れて延在する。広げられた配向においては、触覚部の自由端は、触覚部が光学部に対して静止した配向のときよりも光学部の周辺から離れて配置される。広げられた配向においては、触覚部の少なくとも一部は、触覚部が静止した構成にあるときよりも、さらに直線状の構成を有する。
【0044】
図1図13の装置は、図に示された例示的な適応する眼内レンズなどのようなIOLを、送達装置または送達孔へと載置するために使用されるように適合されており、IOLはそこから患者の眼の中に(たとえば、生来の水晶体嚢が取り除かれた後の嚢包に)送達される。「送達装置」または「送達孔」は本明細書で使用する場合、カートリッジと呼ばれることもあり、一般に、眼内レンズが眼に挿入される前に、眼内レンズの少なくとも一部を任意の時間収容する装置または孔と呼ばれる。
【0045】
一例として、本明細書の載置装置および方法は、IOLを、2013年3月15日に出願された、特許文献1に記載されたカートリッジへと載置するために使用されることが可能であり、その開示は、参照として組み込まれる。これらの装置および方法は、IOLを任意の好適な種類の送達装置または送達孔へ載置するために使用されてもよい。
【0046】
明細書の装置および方法を使用して載置され広げられ得るIOLは、調節、単焦点、多焦点のIOLなどのような、任意の種類のIOLであり得る。図1図13は、例示的に、第1および第2触覚部の拡張、流体充填および流体駆動調製IOLの載置を示し、その例示的な詳細は2012年11月8日に出願された特許文献2に記載されている。一方、IOLを送達装置から眼の中に送達する例示的な方法は、2013年3月15日に出願された特許文献1に記載されている。
【0047】
多くの個別の器具や部品を使用し、IOLキャリアまたはその他の収容装置から、IOLを送達装置(たとえばカートリッジ)へ手作業で動かすことを含む触覚部を載置および/または広げる手順は、面倒でレンズを損傷する危険があり得、送達効率を損なう危険もあり得る。好適な選択肢には、ユーザが、手作業を行わずに、または少なくともIOLを損傷する危険がなく、素早く、確実に、かつ安全にIOLを送達装置(たとえば、カートリッジ)に誘導することを可能にするアセンブリが含まれる。
【0048】
図1図13は、製造から滅菌、保存そして操作環境までの、調製IOLの安全な移送を可能にするレンズキャリアアセンブリを例示的に広げ載置することを示す。これは、滅菌または保存を通してレンズの倍率や形状を変化させないために、実質的に圧力を加えられていない状態のレンズにて行われる。レンズの送達の準備ができたときには、載置したIOLキャリアは、送達装置(たとえば、カートリッジ)に搭載されることが可能であり、レンズを送達の準備ができている好適な状態に配置する。本明細書のキャリアは、IOLがそれらのカートリッジの中に載置され得るように、2013年3月15日に出願の特許文献1に記載されたカートリッジおよびトレイアセンブリに合致するように適合されているが、本開示はそれほど限定されない。本明細書のキャリアアセンブリは、IOLをその他の種類の送達装置に載置するために使用され得る。
【0049】
図1の上面図にて示すように、例示的なキャリア10はベース12を含み、送達システム構成要素(たとえば、カートリッジ)と同様に、その他の載置IOLキャリア構成要素と相互に作用するトレイとして働く。ベース12は、その中に形成されたIOL受入領域も含み、また、広げ載置する過程を通してIOLを誘導する働きもする。キャリアアセンブリもまた、拡張部材20を含む。拡張部材はチャネルまたはベース12内の誘導内で遠位方向および近位方向に移動し、IOL3の光学部2の遠位の方向に前方触覚部4を広げるよう機能するように適合されている。キャリアアセンブリもまた、IOL3を係合しカートリッジ30(またはその他の送達装置もしくは送達孔)へ前進させるために、遠位方向へ移動する載置部材を内蔵する載置部材誘導22と、送達装置のさらに遠くのアセンブリに準備するため、カートリッジ内の所定の位置への配置を含む。たとえば、2013年3月15日に出願された特許文献1に記載のプランジャである。キャリアアセンブリはまた、図1図13に明瞭のため示されていないが、キャリアカバーまたはリッドを含む。カバーは、アセンブリ内にIOL、拡張部材および載置部材を保持する。カバーはまた、粘弾性のある潤滑剤がレンズの配向を変えることなくシステムに誘導されることをも可能にする。カバーは載置手順を可視化も可能にする。
【0050】
図1は、ベース12のIOL受入領域内のIOL3を示す。前方触覚部4は、光学部2に対して遠位方向に配置され、後方触覚部6は一般に、光学部2に近接する。拡張部材20は、ベース12内のチャネル15内に配置される。拡張部材20は、拡張部材20がチャネル15内で前進するときに、チャネル15の側壁に隣接する拡張部材20の片側で延在する。図1において、この延在は、拡張部材20の底部に示されている。この延在は前方触覚部4の自由端に係合するように配置され、拡張部材20が遠位方向に前進する際に拡張過程を開始するように、IOLは受入領域内に配置され、延在はベース12内に配置されている。
【0051】
図2は、キャリアベース12から分離されたカートリッジ30の分解図を示すが、カートリッジ30がキャリアベース12に固定するように適合された先端を示している。図3は、ベース12に固定されたカートリッジ30を示す。
【0052】
図1図7は、キャリアベース内のIOLの前方触覚部を広げる例示的な方法を示す。使用前に、載置IOLキャリアは、滅菌され、その中に配置されたIOL(図1にて示すような)で搬送され得る。必要に応じて、このカートリッジは、滅菌する前に取り付け可能か、または載置するときに取り付け可能である。粘弾性物質は、レンズに隣接した伝達ポートを有するIOLキャリアの載置側のポートを通してキャリアに誘導され、その例は図15に示されている。粘弾性潤滑剤の添加は、IOL、キャリアおよびカートリッジ構成要素の潤滑剤として働き、固定せずにレンズの配向および移動を可能にする。
【0053】
図1は、触覚部が静止した構成と配向にあり、実質的に圧力のない状態であるように、キャリアベース内のIOLを示す。静止した配向においては、触覚部は通常、双方とも湾曲しており、光学部2の周辺で延在する。後方触覚部6は、一般に後方触覚部誘導14に向かって配向され、チャネル15から半径方向外側に延在する。双方の触覚部は、光学部の湾曲にぴったりと追従し、ある種のワイヤ触覚部と異なり、光学部からさらに遠くに延在し、光学部の周辺部の湾曲にぴったりとは追従しない。図3は、カートリッジ30に搭載されたキャリアを示す。図3に示されているように、キャリアがカートリッジに搭載されているとき、キャリアチャネル15は、IOLを受けるように適合されたカートリッジ内の送達孔と連通している。
【0054】
図1で分かるように、拡張部材20は、近位部から延在する細長い遠位部を含み、遠位端が係合するために配置され(かつ適合され)、拡張スライドが前進するときに前方触覚部を遠位方向に押すように、チャネルの片側に合わせられる。細長い部分が触覚部(すなわち、直接光学部2に取り付けられた触覚部の先端ではない)の自由端を押すように適合されるため、IOLは図1において回転して配向される。自由端は近位に面し近位方向にアクセス可能である。
【0055】
図4図7は、IOLの前方触覚部を広げる例示的な手順を示すベース12の上面図である。術者は、拡張部材20を作動して遠位に前進させ、図5に示すように、拡張部材20を前方触覚部4の自由端に係合させる。拡張部分20を遠位方向に前進させることを継続することに従い、拡張部分20の延在部は、光学部2の周辺から離れて前方触覚部4の自由端を押し、光学部2に対する触覚部および触覚部の配向の構成を変化させる。自然なヒンジとして作用する過程の間、流体(たとえば、粘弾性流体)が前進または吸い出されることが可能な触覚部において、外科医は重要な役割を果たし、前方触覚部4はその位置にて自然と曲がるであろう。医師の役割は本願の本明細書の参照に、より詳細に記載されており、一般的に医師の役割は、光学部と触覚部の半径方向内側表面との間に開口部を作る触覚部の隣接した部分に対する厚さが減少した領域である。拡張部材20が遠位方向に前進し続けるにつれて、図6にて示すように、前方触覚部4の遠位端が広がり続け、通常、遠位方向に延在し始める。継続した拡張部材20の前進は、フィンガ24がベース内のポケット13に係合するまで継続し、拡張部材20の遠位方向にさらに移動することが妨げられる。前方触覚部4は図7において広げられ、触覚部の自由端を遠位方向に延在し、触覚部が広げられた構成となるように再構成される。後方触覚部は、前方触覚部が広げられるに従い、変形する量が比較的最小になり得るが、本明細書においてその用語が使用される場合には、広げられていると考えない。図7においては、後方触覚部はまだ広げられていない。本実施形態では、前方触覚部は、作動可能な部材が触覚部の自由端に直接接触して、「能動的に」中で広げられている。
【0056】
前方触覚部が広げられた後、IOLは次にカートリッジへと載置され、その間、後方触覚部も広げられる。本実施形態では、後方触覚部は受動的に広げられ、後方触覚部の非自由端に加えられた力の結果として広げられる。キャリアベースは、この時点ではカートリッジに対して移動される必要はない。本実施形態では、ベース内の停止部11により、拡張部材20は、カートリッジにIOLを載置するためにこれ以上さらに遠くには前進しない。
【0057】
図8図13は、前方触覚部が広げられた後にIOLをカートリッジに載置する例示的な載置過程を示す。載置をする間、後方触覚部は受動的に広げられる。載置部材40は、任意に機械的に拡張部材に連結されるが、図8に示すように、拡張部材内のチャネルまたは誘導内で遠位方向に前進される。載置部材40は、拡張部材チャネル内で前進し、拡張部材チャネルに対して前進するような大きさで構成された、細長い遠位部を有する。載置部材40の遠位端は、IOLをカートリッジに押し出す(すなわち、IOLをカートリッジに載置する)ように適合されている。IOLを載置するためには、術者は載置部材40を遠位方向に前進させ、図9および図10に示されるように、IOLをキャリア内で前方方向に移動させる。載置過程の間、IOLはさらにキャリアチャネルを前進されるに従い、後方触覚部6はチャネル壁に対して変形される。図10においては、後方触覚部6は、光学部に対して近位方向に著しく広げられ、前方触覚部の関係においては、前述に記載されたように外科医の役割で、後方触覚部6が曲がる。触覚部の取付部はそれほど光学部から離れて延在しないのに対し、触覚部の自由端部は、光学部から離れて延在する。これらの実施形態においては、自由端部は触覚部の曲げ位置に対して遠位の部分と考えられている。IOLがカートリッジへまさに載置されるときには、前方触覚部は遠位方向に広げられ、後方触覚部は近位方向に広げられる。IOLが示されているように、それぞれの触覚部の自由端部は再構成される。図13に示すように、載置部材40は、IOLがカートリッジ送達孔へ前進されるまで、前進され続ける。IOLが載置されるときには、光学部はカートリッジのテーパ面のため変形してしまう。触覚部は、IOLがカートリッジへ前進されるときに、光学部に対して追加的に再配向される。載置部材40は、IOLがカートリッジ内の所定の位置に前進されるような寸法であり、十分遠くまで前進するが、確実にカートリッジからは出ないようにする。IOLの非常に小さな部分は、カートリッジの遠位部から延在する可能性がある。術者はキャリア内の載置部材を次に後退させる。2013年3月15日に出願された特許文献1に記載されている送達装置のように、術者は次にカートリッジからキャリアを取り出して、その他の送達装置の配置を可能にする。任意に、追加の送達部材は、IOLをカートリッジの外へ送達するために、キャリアの中を前進され得る。
【0058】
図14は、キャリアの追加の実施形態を示し、載置部材40が軸方向にその内部を移動可能にする代わりに、拡張部材20の側面に配置される。カートリッジ30はキャリアベースの遠位部に固定されていることを示す。
【0059】
以下の実施形態は、保護カートリッジベイまたはカートリッジ受入領域を示し、搬送アセンブリ内にカートリッジを入るのを可能にするキャリアベースの載置を含む。粘弾性のあるポート(図15を参照)は、標準的なシリンジに合致するように設計されることが可能であり、レンズの近位に通じる経路を有する。拡張部材および載置部材は、また、術者がIOLを通常継続的な行為で、広げ載置することを可能にするために、ある動作を継続するのを可能にするように連結され得る。
【0060】
キャリアの1つまたは複数の構成要素は、たとえば機械加工されたホワイトアセタルコポリマーであり得るが、任意のその他の好適な材料であり得る。代替実施形態では、手持ち式の載置器具は、一体化した載置スライドの代わりに使用されることが可能であり、キャリアベースおよび拡張スライドを有する追加の構成要素を使用する例である。
【0061】
図16図32Cは、眼内レンズを送達装置または送達孔内に載置するのと同様に、眼内レンズを保存するように適した眼内レンズキャリアの例示的な実施形態を示す。本開示は、一般に、キャリアと異なる装置としての送達装置(たとえばカートリッジ)を意味し、送達装置およびキャリアは、代替実施形態において同様の装置と考え得る。これらの実施形態においては、眼内レンズはキャリアの送達孔に載置され得る。キャリアはどちらにしても、眼内レンズに載置するために使用され得る。図16図32Cの実施形態においては、それらは互いに合致するように適合された分離した構成要素である。図16図32Cにおけるキャリアは、安定し、少し軸方向に圧力をかけた状態(本明細書においては、「圧縮された状態」と称する)の例示的な調製眼内レンズを保持するのに適している。眼内レンズは、たとえば滅菌、搬送および保存の間、圧縮された状態で保持され得る。図16図32Cのキャリアはまた、眼内レンズに触れずに眼の中に送達するために送達装置に載置するのに適している。
【0062】
図16は、例示的な眼内レンズキャリアの上面図である。キャリア300は、ベース310,拡張部材320、載置部材330およびリッド350を含む。リッド350は、眼内レンズ340がリッド350とベース310との間で見えるように、透過的に示されている。図17は、ベース310、載置部材330、拡張部材320、レンズ340およびリッド350の分解図を示す。ベース310は、その中の載置部材330および拡張部材320の近位部を受けるように適合した近位部内のチャネルまたは誘導311(図17を参照)を有する。図16にて示すように、拡張部材320および載置部材330は、通常互いに隣接して配置され、近位から遠位の方向(軸方向)に延在する細長い部分を含み、一方、ベース310は、拡張部材320を載置部材330から分離する仕切り312を含む。拡張部材320、載置部材330およびチャネル311はすべて、拡張部材320および載置部材330が、チャネル内で、下記の拡張および載置の過程の一部として、遠位方向に移動することが可能となるよう構成されている。ベース310はまた、拡張部材の解除323(図17を参照)が係合し、半径方向にロックアウト313を移動させるまで、載置部材330が遠位方向に前進されるのを防止し、そのため載置部材330が、次に遠位方向に前進されるのを可能にする載置部材ロックアウト313を含む。このことにより、拡張部材320が、前方触覚部が十分に拡張するのを確保するために十分な遠位に前進されるまで、載置部材330の遠位方向の移動を防止する。図1図13において上述したように、拡張部材320および載置部材330は、機能面において、その他の拡張部材および押出部材に幾分類似している。ベース310はまた、後方触覚部受入領域315を含む眼内レンズ受入領域314(図17を参照)を含む。
【0063】
本実施形態における拡張部材320は、通常、分岐し、枝分かれした構成の遠位部321を有する。図17にて示すように、遠位部321は、分岐した構成の第1延長部322および第2延長部324を含み、双方の延長部は第1および第2平面を含む。分岐された構成の2つの分岐の間の角度は、約60度と約120度の間であり得る。角度が大きすぎる場合には、遠位部321は、拡張した後にランディング位置を表示しない可能性がある。角度が小さすぎる場合には、遠位部321は拡張過程の初期で前方触覚部を取ることができない可能性がある。実施形態で示されている角度は90度である。いくつかの実施形態では、角度は約75度~約105度の間である。遠位部321の分岐した構成は、ベース310内の拡張部材停止部316(図16を参照)と合致するよう構成されている。第2延長部324は、2つの平面を含み、この平面は、90度以下(75度以下、60度以下または50度以下など、約45度など)の内角を画定する。拡張部材320が遠位方向に前進されるときには、第2延長部324の先端は、前方触覚部の自由端とレンズ340の光学部との間にぴったりと合うように構成されている。このようにして延長部324の配置にすることで、拡張部材が前進されるときに、前方触覚部が拡張するのを開始し、より詳細には下記に記載されている。
【0064】
図18は、カートリッジがキャリア300の遠位のカートリッジ受入領域に固定される前の、キャリア300およびカートリッジ360の斜視図を示す。図19は、カートリッジ360がキャリア300の遠位部に固定された後のアセンブリを示す。以下に述べるように、使用時は眼内レンズはキャリア300の受入領域からカートリッジ360の送達孔へと載置される。
【0065】
図20は、載置部材330の遠位端331を示す。載置部材330は、細長い本体333を含み、第1延長部332は、ヒンジ335で細長い本体333の上面部に対して遠位方向および上方向に延在する。第1延長部332は、ヒンジ335で延長部332に近位の載置本体333の部分に対して回転するように適合している。載置本体333はまた、載置本体333の近位部に対して遠位方向に延在し、通常直線配向に延在する第2延長部334を含む。
【0066】
図21は、リッド350の底面352の図を示す。リッド350は、図24の分解図にて示すように、ベース310の上面の一部に配置されている。リッド350は、レンズ340が配置されたベース310の一部を覆う。リッド350は、複数の支柱353を含み、ベース310に対してリッド350が安定させるのを助けるため、ベース310の支柱誘導317内に合うように適合している(図17を参照)。本実施形態では、3つの支柱があるが、それ以上またはそれ以下も使用され得る。3つの支柱を使用することは有益であり得、単純な平面になり、これに対して支柱をそれ以上にすると、過剰制約のリスクを高める可能性があり、レンズ圧力のバリエーションを増やす結果となる。リッド350はまた、以下に記載する照準開口またはプローブ開口354を含む。リッド350もまた、リッドの底面352から下方向(すなわち、支柱353と同様の方向)に延在する複数の圧縮スポーク355を含む。本実施形態では、4つの圧縮スポーク355があり、レンズ受入領域の中心から離れて半径方向に延在する直線状の構成を有する。
【0067】
ベース310およびリッド350は、しばらくの間眼内レンズ340を保存する際に利点を提供するように適合し、構成されている。ある種の調製眼内レンズは、たとえば、IOLの材質の劣化や梱包部品からレンズに力が加わることによって、保存の間の倍率の変化に影響されやすい可能性がある。保存の間の倍率の変化をなくすか大幅に減らすか、または少なくとも予測可能にすることは、非常に望ましい。たとえば、レンズ340は、参照として本明細書に組み込まれたもののような、流体駆動の調節眼内レンズであり得る。たとえば、2つの触覚部は、選択部と流体連通する流体チャンバを含み得る。触覚部が一定の時間を超えて圧力を強くかけられた場合、流体は触覚部と光学部との間に移動し、IOLに対して倍率変化を生じさせる。リッド350の圧縮スポーク355は、触覚部に対して変形させることなく安定させるのに十分な量の圧力を提供する。スポークはまた、触覚部とキャリアとの間のスポークに対する相互作用を切り離し、リッド底面などのようなより大きな表面から来る触覚部の圧力を防止する。すなわち、触覚部は、保存の間にIOLの倍率変化が予測可能であるような所望の構成を維持する。本実施形態での、触覚部圧縮の程度を制御する方法には、精密に制御された支柱の高さを有するアセンブリ手法を使用し、均一に制御されたレンズ圧縮特徴の高さで連結され、本実施形態ではスポークである。キャリアベース310の合致部にある支柱の底部は、レンズが保持されるベース表面とレンズ圧縮スポークとの間の明確な圧縮を制御する。この圧縮は、レンズを保存する間、安定した位置で保持し、これは滅菌および搬送を含み得る。
【0068】
本実施形態では、支柱は触覚部が(それぞれのポケットの中に)配置されるベースの平面上に位置するように設計されている。したがって、この平面は基準として平面、または高さがないように作用する。いくつかの実施形態では、触覚部は約2.88mmの高さを有する。いくつかの触覚部は、その構成においてベース内で実際の高さよりも少しだけ高く設計され得る。いくつかの実施形態では、スポークの底部とレンズが保持されるベース表面との間の距離は、約2.750mmと約2.850mmとの間である。いくつかの実施形態では、この距離は触覚部の高さよりもほんの少し小さい。いくつかの実施形態では、スポークの高さは約0.200mmである。この距離は、触覚部とキャリアとの相互作用をなくし、スポークを単独にしてより大きな表面からの圧縮を防止する。
【0069】
触覚部への圧縮は、触覚部の変形が低く保持の安定性が高いという双方の結果をもたらす触覚部上の位置に限定される。図22は、スポーク355ならびに触覚部341および342の相対的位置を示す。IOL340は、2つの触覚部に結合された光学部を含む。参照として組み込まれた本願にて記載されているように、それぞれの触覚部は、光学部に固定されたバットレス部を含む。2つのスポークのそれぞれは、触覚部の遠位部に係合する。その他の2つのスポークは、触覚部のバットレス部に係合する。2つのスポークは、同様の想像線に沿って配置され、一方、その他の2つのスポークは、同様の想像線に沿って配置される。スポークは、2つの触覚部のそれぞれと同じ領域に係合するように配置される。圧力を少しかけることで、気温の変化や搬送による振動の影響と同様に、放射線またはその他の滅菌過程を通してレンズの倍率と品質を安定化させる。わずかの圧力はまた、本明細書に記載された広げ載置する手順の開始を通して、レンズを適切な位置に保持する。
【0070】
キャリアもまた、レンズ圧縮の適合を確認するのに適している。本実施形態においては、リッド350は、レンズがベース内の位置に置かれた後かつリッドがベース上に組み立てられた後に圧力レベルの測定が可能なプローブまたは覗き穴354(3つが示されている)を含む。いくつかの実施形態では、これは非接触レーザ測定システムでリッドおよび覗き穴を通したレンズベースギャップのスポークを測定することによって実行され得る。
【0071】
キャリアもまた、保存中または保存後の眼内レンズの品質または倍率を確認可能なように適合され得る。これは通常、ある種の眼内レンズは滅菌または経年によって非常に小さな永久歪が残る可能性があるため、または特にある種の眼内レンズは望ましい場合がある。そのため保存された構成で眼内レンズの品質および倍率の変化を確認する必要がある可能性がある。
【0072】
反射された同心リングパターンの円形を査定する1つの方法は、レンズを圧縮する前後にレンズの品質を観察するために使用され得る。レンズの圧縮後(たとえば、保存後)にこの方法が行われる場合には、リッドはこれを可能にするであろう窓に適合し得る。実際には、リッドは複数の窓を含み得(および/またはベースは1つまたは複数の窓を含み得る)、圧縮された後、レンズの倍率と品質の光学的な確認を可能にする必要があり得る。
【0073】
図23図31Dは、その中に形成された1つまたは複数の可視化窓を含むリッドおよび/またはベースの例を示す。ベースおよびリッドのうち少なくとも1つが、1つまたは複数の窓を含む実施形態では、1つまたは複数のプラグは、載置するためのレンズの経路を密封するためと同様に、眼内レンズを載置することに備えるための、粘弾性のある経路を完成するために一般に含まれるべきである。プラグは完成されたアセンブリに取り付けられて搬送されることが可能であるが、いくつかの実施形態では、プラグは既知の圧力を妨害するリスクを減らすために、載置する直前に術空間に設置されている。
【0074】
図23Aおよび図23Bは、それぞれが、窓および対応するベースプラグ454を有するベース410ならびに窓および対応するリッドプラグ452を有するリッド450を含む、例示的なキャリア400の上面図ならびに底面図を示す。図16図22における実施形態の他の構成成分は、本明細書で具体的に述べられていなくても、これらの実施形態の中に含まれることを目的としている。キャリアの内側に配置されたIOLの上面および底面それぞれを可視化するためにプラグは除去することができる。この窓は、リッドプラグ452が取り外された図24に示されているように、眼内レンズの光学部を可視化するように、リッドおよびベースの内部に配置される。リッド450は、前方触覚部441、後方触覚部442およびキャリアのその他の部品が可視化できるように、透明で示されている。光学部443は窓456を通して視認される。
【0075】
図25Aおよび図25Bは、それぞれがその中で形成されたリッド450、窓456およびプラグ452の上面図および底面図の分解透視図である。プラグ452は、本明細書に記載されたように、リッドの底面のスロットに並んだスロット部を含む。図26Aおよび図26Bは、図32Aおよび図32Bの組立図を示す。
【0076】
図27A図30は、眼内レンズ光学部を可視化することが可能な底面上の窓を含むベース410の例示的な実施形態を示す。ベース410およびベースプラグ480は、窓412がプラグ480でふさがれ得るように、合致し、固定するよう構成されている。図27Aは、ベース410およびプラグ480の上面透視分解図を示す。図27Bは、窓412およびプラグ480を含んだベース410の底面透視分解図のクローズアップを示す。図28は、プラグ480の流体ポート481、内部流体チャネル483および出口流体ポート482との間の流体連通を示すプラグ480の斜視図である。プラグの形状はベースと合致する形状である。プラグ480は、本実施形態では、ベース410に7つの変形可能なロック414によって固定されており、ベース410の一部となっている。ロック414の3つだけが図27Bに表示されている。図30は、窓をふさぐために所定位置にあるプラグの底面図であり、ロック414が所定位置にプラグを保持していることを示す。プラグは、外側表面の流体ポートの下方向に引っ張ることにより除去することができる。図29は、ベース410の内部と流体連通した出口流体ポート482と組み立てられたプラグ480およびベース410を示す。プラグ480は、窓412内にぴったりと適合する要素484(図28を参照)を含む。本実施形態では、それらは環状であるが、異なる形状であり得る。本実施形態では、ベースプラグは流体ポートを含み、使用方法の状況は以下に述べる。
【0077】
図31A図31Bは、図25A図30の実施形態におけるリッド、ベースおよびプラグの上面および底面の組合せ図を示す。図31Aは上面図であり、一方、図31Cはプラグ452の上面図のクローズアップである。図31Bは底面図であり、一方、図31Dはその図のクローズアップである。
【0078】
本開示はまた、本明細書の任意のキャリアから例示的な眼内レンズを例示的なカートリッジへと搭載する例示的な方法を含み、眼内レンズはカートリッジから眼の中に続いて送達され得る。この方法は、実施例はある実施形態の状況から与えられるであろうが、一般に本明細書の装置の特定部分を参照せずに記載されるだろう。すべての工程が実行が必要とされるとは限らず、その順序は変わり得る。しかしながら、IOLがカートリッジへと搭載される前に、IOLは任意の長さの時間キャリア中に保存され得る。IOLを保存する準備のため、眼内レンズは、図17に示されたIOL受入領域314などのキャリアベース中のIOL受入領域内に配置される。リッドは次にベースの上面に配置されており、一方、支柱誘導に支柱が配置されている。
【0079】
IOLがカートリッジ(またはその他の送達装置もしくは送達孔)に搭載する準備ができたとき、カートリッジは図18および図19に示されたように、キャリアベースに固定され得る。図18および図19において、キャリア300は非対称の装着タブ372および装着タブ374を含む。タブ372はタブ374よりも長く、双方はカートリッジ360内の非対称の開口382および開口384に係合するように適合している。これにより、カートリッジの遠位端の斜面が、IOLがカートリッジから送達されるときに下を向くように、カートリッジの表側を上にして配置され得る。非対称のタブはまた、ユーザがカートリッジを裏返しに装着してレンズを反転して送達する結果とならないように保護する。
【0080】
カートリッジがキャリアベースに固定された後、粘弾性のある物質はその次にキャリアベースの側面のルアー部を通って導入され、キャリアベース内のレンズチャンバを満たし、レンズと搭載経路を潤滑にする。例示的な側面ポートは、図16に示されたポート319である。あるいは、図27A図30に示されたタブ480は側面ポートであり得る。リッドまたはベース上で画定された符号399(図21を参照)は、使用のための粘弾性の正しい量を示す。図21および図22に示された符号399は、約30度の円弧である。
【0081】
図17に見ることができるように、側面ポート319は、IOL受入領域のベースの底部上にある出口流体ポートと流体連通し、プラグ480中のポート482の構成に類似している。ポートは、広げおよび搭載する工程の前に、シリンジまたはその他の粘弾性のある送達補助からIOLの周りの領域へと粘弾性物質を移送する。レンズに一番近い流体出口ポートの場所は、粘弾性物質の流れがIOLを広げおよび搭載する前の位置~動かないように、配置されるべきである。図17の実施形態では、出口ポートの場所は、光学部受入領域の中央にあるが、前方触覚部により近いところなどの、その他の位置に移動し得る。このポートの寸法は、ユーザの能力を制御して流れを作る。いくつかの実施形態では、オリフィスの直径は約0.010inである。
【0082】
IOLが、触覚部が光学部に連結している前方触覚部バットレスショルダが図16に示されているバットレストラクションパッド318などのような、ベース上のバットレストラクションパッドに極めて接近している位置に維持されていることに留意すべきである。これは一般に、前方触覚部が広げられるときにIOLの位置の安定性のために重要である。
【0083】
搭載方法はまた、前方触覚部を広げることを含む。図32A図32Cは、図16(キャリアの一部のみが明瞭のために示されている)からの一連のIOLの搭載を示している。図32Aにおいて、IOLは図16に示されているように、キャリアベースに配置されている。前方触覚部の自由端は、近位方向に面し、直接に接触かつ作動するために近位方向にアクセス可能である。前方触覚部を広げ始めるには、拡張部材320はキャリア内で遠位方向に前進される。拡張部材320の延長部324は、拡張部材320が遠位方向に前進され続けるのに従い、前方触覚部341と光学部343との間でぴったり合うように構成されている。拡張部材320が遠位方向に前進され続けるに従い、拡張部材320は、前方触覚部341と、光学部343から離れカートリッジに向かう曲げ前方触覚部341に係合する。前方触覚部341の領域345は、触覚部341のより薄い領域であり、本明細書に参照として組み込まれた本願により詳細に記載されている。領域345はリビングヒンジに作用が似ており、そのため拡張部材320が前進されるに従い、触覚部341が確実にヒンジで折れ曲がる(図32Bを参照)。拡張部材320は、図32Bに示されているように、遠位端321が拡張部材止具316に係合するまで前進される。図32Bにおいて、前方触覚部341は遠位方向に広げられ、図32Aの静止した配向から(光学部に対して)、光学部から離れて延在する配向へと再配向され、一般にカートリッジの送達孔に向かって遠位方向に面する。
【0084】
拡張部材320が前進され、止具316に係合することに従い、解除具323はロックアウト313を半径方向に押し、押出部材330が遠位方向に前進してIOLに搭載するのを可能にする。
【0085】
押出部材330は次に、図32Cに示されているように、キャリアベース内で遠位方向に前進される。延長部332は、静止した状態では本体333からわずかに上方に延在する(図20を参照)が、リッド350内のスロット356に乗る(図17を参照)。延長部332は、図17に見ることができるように、リッドスロット356内の下方への傾斜によって、光学部343の上部に押し付けられる。光学部の上に延長部332を配置することで、押出部材の第2延長部334によって後方バットレスに加えられた力のため、光学部に軸方向の安定性を加える(図20を参照)。図32Cに見ることができるように、第2延長部334は、後方バットレスにそれを安定化しつつ力を誘導するので、前方に移動する際の第2延長部334の下で移動することはない。移動の間、第2延長部334の下で間隙337(図20を参照)へとスライドする任意の後方触覚部材料は、第2延長部334の下で十分な透明性を有し、挟み込まれることから保護される。図32Cにて示すように、IOLがテーパ状を成すキャリアの遠位部分に入る際に、光学部の上に第1延長部332を配置することで、第1延長部332の線に沿って光学部の折りたたみを作る。押出部材330は、後方触覚部が同様に光学部から離れて近位方向に延在して広げられるまで前進し続ける。押出部材330は、図13に示すような同様の一般的な構成で、IOLがカートリッジへ入るまで、前進され続ける。図1図13に関して前述した方法の工程は、図32A図32Cに関して述べられた、広げおよび搭載する方法の間にも生じ得る。
なお、本開示の態様として、以下のものも含まれる。
〔態様1〕
装置内に眼内レンズを配置する方法であって、前記眼内レンズの前方触覚部の自由端が前記装置のチャネルの第1側面により近く、直接作動するためにアクセス可能なように、前記装置内の眼内レンズ受入領域内に前記眼内レンズを配置することを含む、方法。
〔態様2〕
前記前方触覚部の前記自由端は、近位に面する、態様1に記載の方法。
〔態様3〕
前記眼内レンズは、前記ベース部材の前記眼内レンズ受入領域に配置され、かつ、前記眼内レンズの光学部は、前記ベース部材の側壁から間隔を空けて配置され、近位に向いたときに直接作動するために前記前方触覚部の自由端にアクセスできる、態様1に記載の方法。
〔態様4〕
前記前方触覚部の自由端は、遠位方向に移動するように構成された作動可能な拡張部材による直接作動のためにアクセス可能である、態様3に記載の方法。
〔態様5〕
前記作動可能な拡張部材の少なくとも一部を前記眼内レンズの光学部の近位に配置することをさらに含む、態様4に記載の方法。
〔態様6〕
前記作動可能な拡張部材を遠位方向に動かして前記前方触覚部の自由端を移動させることをさらに含み、それにより前記前方触覚部の自由端が遠位方向に動かされる、態様5に記載の方法。
〔態様7〕
眼内レンズを再構成する方法であって、該方法は、
前記眼内レンズの前方触覚部の自由端を前記眼内レンズの光学部から離れるように、作動可能な拡張部材を用いて孔に向かって、移動させることであって、前記光学部は、前記前方触覚部が移動される前に前記孔の近位に配置され、前記拡張部材の少なくとも一部は前記光学部の近位に配置され、前記前方触覚部は移動される前に前記光学部に対して実質的に静止した構成にある、移動させること、を含む、方法。
〔態様8〕
実質的に静止した構成は湾曲状の構成である、態様7に記載の方法。
〔態様9〕
前記湾曲した構成は、光学部の周辺の曲線に追従する、態様8に記載の方法。
〔態様10〕
前記眼内レンズの後方触覚部は、前記前方触覚部が移動する前に、前記光学部に対して実質的に静止した構成にある、態様7に記載の方法。
〔態様11〕
眼内レンズを再構成するための装置であって、該装置は、
眼内レンズ受入領域に配置された眼内レンズの前方触覚部を広げるように適合された拡張部材であって、前記拡張部材の少なくとも一部が、最初は前記眼内レンズの光学部の近位に配置される、拡張部材と、
前記前方触覚部が広げられた後に前記眼内レンズと係合し、前記眼内レンズを送達孔に向かって前進させるように適合された載置部材であって、前記光学部は、前記前方触覚部が移動される前に前記送達孔の近位に配置される、載置部材と、を備える、
装置。
〔態様12〕
前記拡張部材は、前記載置部材に沿って移動可能に構成されている、態様11に記載の装置。
〔態様13〕
前記拡張部材の遠位端の少なくとも一部が前記眼内レンズ受入領域の中心に位置を合わせない、態様11に記載の装置。
〔態様14〕
前記拡張部材の遠位端が前記眼内レンズ受入領域の片側に沿って移動可能である、態様11に記載の装置。
〔態様15〕
前記拡張部材が分岐状の遠位端を有する、態様11に記載の装置。
〔態様16〕
前記ベース部材が、さらに遠位方向に移動するのを妨げるために、前記分岐状の遠位端と合致するように構成された停止要素を有する、態様15に記載の装置。
〔態様17〕
前記拡張部材が前記装置のチャネルの第1側壁に係合し、その上で摺動可能である、態様11に記載の装置。
〔態様18〕
前記載置部材が前記装置の長手軸に沿って移動可能なように適合された、態様11に記載の装置。
〔態様19〕
前記拡張部材および前記載置部材が前記装置において互いに半径方向に片寄っている、態様11に記載の装置。
〔態様20〕
前記装置が前記拡張部材および前記載置部材の相対的な半径方向の配置を維持する分離要素を備える、態様19に記載の装置。
〔符号の説明〕
【符号の説明】
【0086】
2 光学部
3 IOL
4 前方触覚部
6 後方触覚部
10 キャリア
11 停止部
12 ベース
13 ポケット
14 後方触覚部誘導
15 チャネル
20 拡張部材
22 載置部材
24 フィンガ
30 カートリッジ
40 載置部材
300 キャリア
310 ベース
311 誘導
312 仕切り
313 ロックアウト
314 眼内レンズ受入領域
315 後方触覚部受入領域
316 拡張部材停止部
317 支柱ガイド
318 バットレストラクションパッド
319 ポート
320 拡張部材
321 遠位部
322 第1延長部
323 解除具
324 第2延長部
330 載置部材
331 遠位端
332 第1拡張
333 本体
334 拡張
335 ヒンジ
337 間隙
340 レンズ
341 触覚部

342 触覚部
343 光学部
345 領域
350 リッド
352 底面
353 支柱
354 プローブ開口
355 スポーク
356 スロット
360 カートリッジ
372 タブ
374 タブ
382 開口
384 開口
399 符号
400 キャリア
410 ベース
412 ロック
414 ロック
441 前方触覚部
442 後方触覚部
450 リッド
452 リッドプラグ
454 ベースプラグ
456 窓
480 プラグ
481 流体ポート
482 出口流体ポート
484 要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23A
図23B
図24
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28
図29
図30
図31A
図31B
図31C
図31D
図32A
図32B
図32C